俳優の岡江久美子さんが、新型コロナに感染した !
俳優の岡江久美子さんが肺炎で死去 ! 63歳
新型コロナに感染 !
(www3.nhk.or.jp:2020年4月23日 18時41分)
俳優の岡江久美子さんが新型コロナウイルスによる肺炎のため、23日朝、東京都内の病院で亡くなりました。63歳でした。
所属事務所によりますと、岡江さんは今月3日に発熱したあと6日朝に病状が急変して緊急入院し、その後のPCR検査で新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。
その後も集中治療を受けていましたが、23日午前5時20分、肺炎のため亡くなったということです。
63歳でした。
岡江さんは去年の末に初期の乳がんの手術を受け、ことし1月末から2月半ばにかけて放射線治療を行っていたということで、事務所は免疫力が低下していたことが重症化した原因ではないかとしています。
夫は俳優の大和田獏さん、娘も俳優の大和田美帆さんで、それぞれ外出を自粛し、現在症状は出ていないということです。
岡江さんは東京出身で昭和50年にテレビドラマでデビューし、その後、ドラマやバラエティーなど多くの番組に出演していました。NHKの「連想ゲーム」への出演をきっかけに大和田獏さんと結婚しています。平成8年から26年にかけてTBSの「はなまるマーケット」の司会を務め、気さくな人柄で幅広い世代から人気を集めていました。
事務所によりますと、葬儀の日取りは未定で、後日、「お別れの会」を開く予定だということです。
夫の大和田獏さんと娘の大和田美帆さん コメント
岡江さんの死去を受けて、夫の大和田獏さんと娘の大和田美帆さんは連名でコメントを発表しました。
コメントは、「岡江久美子が4月23日5時20分に新型コロナによる肺炎の為、永眠いたしました事をご報告いたします。今はただ残念で信じがたく、悔しくて悔しくて他は何も考えられない状態です。どうかそっと送って頂きたいと願っています。
仕事関係者の方々、ファンの皆様、ご友人の皆様、長いお付き合いを感謝致します。また、全力を尽くして治療にあたって頂いた医療関係者の皆様に心から感謝いたします。ありがとうございました。皆様、コロナウイルスは大変恐ろしいです。どうかくれぐれもお気をつけください」と記されています。
◆岡江さんの所属事務所 コメント全文
岡江さんの所属事務所はコメントを発表しました。
弊社所属 岡江久美子(本名:大和田久美子)が、令和2年4月23日午前5時20分、新型コロナウイルス肺炎のため、永眠いたしました。(享年63歳)
ここに生前のご厚誼を深く感謝いたしますとともに、謹んでお知らせ申し上げます。
4月3日に発熱し、4〜5日様子を見る様に言われておりましたが、4月6日朝に急変し、某大学病院に救急入院いたしました。
すぐにICUにて人工呼吸器を装着し、その後PCR検査で陽性と判明。懸命な治療を続けましたが、完治に至りませんでした。
昨年末に初期の乳がん手術をし、1月末から2月半ばまで放射線治療を行い免疫力が低下していたのが重症化した原因かと思われます。
ご尽力いただきました医療関係者の皆様には、心より感謝申し上げます。
岡江の入院以来、夫、大和田獏と娘、大和田美帆はそれぞれの家で外出を自粛しております。現在症状は出ておりません。
ただ、ショックが大きく、皆様に対応出来ない状態です。しばらくはご静観ください。
尚、通夜及び葬儀は未定、後日『お別れの会』を実施する予定です。誠に勝手ながら、ご香典、ご供花、ご供物の儀は固くご辞退申し上げます。
関係各社の皆さまにはご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。
◆日本乳癌学会理事長「免疫力低下は考えにくい」
日本乳癌学会の理事長で杏林大学の井本滋教授は「早期の乳がんで手術を受けた後、再発率を下げるために放射線治療を行うことがある。
放射線治療を受けた患者で、まれに肺が部分的に炎症を起こすことや、免疫をつかさどる白血球が減少することもあるが、新型コロナウイルスによって重症化する原因になるほど、免疫力が下がるとは考えにくい。
同様の治療を受ける患者さんについては感染予防を徹底する必要はあるが、過剰な不安は抱かないでほしい」と話しています。
そのうえで、新型コロナウイルスの感染が拡大する中での治療の在り方について、井本教授は「救命に必要な場合は、予定どおりの手術が行われるべきだが、ごく早期の場合など、ある程度延期をしてもよいと考えられるケースもある。
患者の病状や治療、それに地域の感染拡大の状況によって対応も異なってくるので、患者は専門の医師と治療方針について、よく相談してほしい」と話していて、学会では近く治療についての指針を示すことにしています。
◆小池知事:「自分事として考えて」
東京都の小池知事は記者会見で、「謹んで哀悼の意を表し、心からお悔やみ申し上げる。朝の番組のMCや女優業など、視聴者として親近感を覚えるところも多々あっただけに、新型コロナウイルスで亡くなるというニュースは衝撃だった。多くの同世代の女性もショックを受けたのではないか」と述べました。
そのうえで、「ついこのあいだまで『知人の知人の知人』の話だったのが、だんだん『知人の知人』になり、いまは『知人』になって、どんどん近づいてきている。ひと事ではなく、『その状況をつくっているのは私であり、あなただ』ということで、ぜひ自分事として、自分の家族のこととして考えていただきたい」と呼びかけました。
◆義兄・大和田伸也さん:「最高にかわいい義妹でした」
岡江さんの義理の兄で俳優の大和田伸也さんがTwitterにコメントを投稿しました。
「獏と2人は、自慢のすばらしい夫婦でした。私にとりましても、久美ちゃんは最高にかわいい、いい義妹でした。獏から入院していると聞いた時、まさかこんな日が来るとは思ってもいませんでした。残念です。悔しいです。若い頃からの思い出は尽きません」とつづっています。
◆岡江さん:「あさイチ」ロケで地元住民と交流
岡江さんは去年11月、NHKの朝の情報番組「あさイチ」の撮影で、福島県会津若松市と西会津町を訪れ、多くの住民と交流しました。
伝統工芸の会津木綿をつくる工場や製品を販売する店を訪れ、店の人と気さくに話しながら、気に入ったワンピースやストールを試着したり、着こなしを学んだりしていました。また、会津特産の米粉の料理を地元の人から教わり、味わったり、みずからも購入して家族に料理をふるまったりして、会津の食や文化を満喫していました。
岡江さんが亡くなったことについて、一緒に出演した会津木綿製品を販売する「美工堂」の店主、関千尋さんは「速報で知りました。
全く信じられませんし、受け入れられません。福島に来て元気な姿を見せてくださったのがきのうのことのようで、身近な存在だと思っていました。岡江さんが撮影の中で試着した会津木綿のワンピースは、視聴者から『ほしい』という連絡もありました。きれいで輝いていた岡江さんの命を持って行ってしまう新型コロナウイルスがこわいです」と話していました。
◆ドラマで共演、綿引勝彦さん !
民放のドラマ「天までとどけ」でおよそ10年にわたって大家族の夫婦の役で共演した俳優の綿引勝彦さんは「テレビで訃報を知り、大変驚きました。ドラマでご一緒したが、撮影現場はいつも岡江さんの明るさや人柄のよさに包まれていて、10年ほども続けられたのは彼女のおかげだと思っています。
数年前にお会いしたときは元気でしたが、体調を崩しているとは知らず、まだ若いのに亡くなったのは非常に残念でことばになりません。本当にありがとうございました」と話していました。
山田邦子さん「…絶句です」
岡江さんが亡くなったことについて、岡江さんと同じく乳がんの治療経験があるタレントの山田邦子さんは、自身の公式ブログで「岡江久美子さんが…絶句です。おそらく乳がん手術は成功したから放射線治療に進んだはずだから、残念すぎます。最後までがんばったんだと思います。つらい、つらすぎます」とつづっています。
◆片岡鶴太郎さん:悲痛な思いつづる
民放のドラマ「終着駅シリーズ」で夫婦役で共演を続けてきたタレントの片岡鶴太郎さんは、自身の公式ブログで「絶句のまま言葉を失いました!余りに唐突で!余りにショックで!あれだけ御元気な、明るく、快活な、聡明な、健康的な、岡江久美子さんが!!もう何十年も夫婦役で御一緒してきた岡江久美子さんが!!悲し過ぎます!!辛過ぎます!!寂し過ぎます!!信じられません!」などと悲痛な思いをつづっています。
◆「連想ゲーム」で共演:水島裕さん
岡江さんが亡くなったことについて、NHKの「連想ゲーム」で共演していた声優の水島裕さんは、自身のブログで「僕の対戦相手だった岡江久美子さんが亡くなりました。いつも元気いっぱいで、僕が正解出来ずに落ち込んでると、笑顔で背中を叩いて元気づけてくれるような女性でした。
悔しさと驚きで、頭の中が混乱していますが、大和田獏さんやお嬢さんの心労を思うと、心が痛いです。本当に良いご夫婦でした。悔しいです。心から御冥福をお祈り致します」と記しています。
(参考資料)
岡江久美子さんのプロフィールとは ?
(ウィキペディアより抜粋・転載)
岡江 久美子(おかえ・くみこ、本名:大和田久美子、1956年(昭和31年)8月23日[1]生まれ、63歳。 2020年(令和2年)4月23日[2])は、日本の女優、タレント、司会者。スタッフ・アップ所属。東京都世田谷区出身。東京学芸大学附属世田谷中学、
鴎友学園女子高校卒業。夫は大和田獏、娘は大和田美帆。義兄は大和田伸也。
◆来歴・人物
1975年、『お美津』での主演で芸能界デビュー。
1978年からは『連想ゲーム』に紅組レギュラー解答者として5年間出演。
1983年、当時同番組の白組レギュラー解答者だった大和田と結婚。
1991年から1999年まで、『天までとどけ』で大家族の母親 定子役を演じた。
1996年から2014年までの17年半もの間、『はなまるマーケット』の総合司会を薬丸裕英と共に務めた(その活躍によって2006年度の放送ウーマン賞を受賞した[3])。
『探偵レミントン・スティール』のヒロイン(ステファニー・ジンバリスト)の、初期シーズンの吹き替えを演じていた。
2020年4月3日に発熱(微熱)があり自宅で療養していたが、6日の朝に容態が急変し、東京都内の大学病院に緊急搬送された[4][5]。すぐにICUで人工呼吸器を装着し、PCR検査の結果、翌7日に新型コロナウイルスに感染していることが判明した[4][5]。
治療を続けていたが、23日午前5時20分頃、新型コロナウイルス感染症による肺炎のため死去[4][5]。63歳没。所属事務所のスタッフ・アップは、2019年末に初期の乳がん手術を受け、1月末から2月半ばまで放射線治療を受けていたため、免疫力が低下していたことで重症化した可能性があるとのコメントを出した[6]。
ただし、これに関して日本乳癌学会理事長で杏林大学の井本滋教授は、「放射線治療を受けた患者で、まれに肺が部分的に炎症を起こすことや、免疫をつかさどる白血球が減少することもあるが、新型コロナウイルスによって重症化する原因になるほど、免疫力が下がるとは考えにくい。」と述べている[2]。
◆家族
父親は鹿児島県・奄美、母親は宮崎県の出身。夫は俳優の大和田獏。長女は大和田美帆。義兄は大和田伸也。義姉は五大路子。義甥(伸也・路子夫妻の長男、次男)は俳優の大和田悠太、大和田健介。大和田伸也とは『暴れん坊ママ』で共演。大和田健介は、自身がMCのはなまるマーケットで共演した。
家族みんな、「ちゃん」付けで呼び合う。 伸也→しんちゃん 獏→バクちゃん 健介→けんちゃん 路子→みっちゃん 美帆→みほちゃん。
先述の通り夫・大和田獏との出会いは、当時揃ってレギュラー解答者で出演していたNHKの『連想ゲーム』だった。かつて同番組においての2人は、お互いに同じく5枠の席で直接対決する関係でもあった[注釈 2]。