参議院:小中高生の感染者数、加藤厚労相が即答できず騒然 !
安倍政治への識者の見解・詳報は ?
(www.asahi.com:2020年3月2日 20時05分より抜粋・転載)
3月2日午前9時から参院予算委員会で、安倍晋三首相らが出席して新年度予算案の基本的質疑が開かれました。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、安倍首相が小中高校などに休校要請をしたことなどをめぐり、論戦がかわされました。野党の質問に対する首相の説明は――。タイムラインで詳報します。
◆17:30:審議終了 予定の質問終わらず
参院予算委員会の基本的質疑の初日が終わった。野党の追及に対し、政府側が答弁内容を整理するのに時間を要する場面もあり、審議がたびたび中断。約2時間遅れ、最後に予定していた自民党・二之湯智氏の質問は3日に先送りとなった。
◆安倍首相は休校決断の根拠説明を
安倍晋三首相が突然要請した小中高校などの全国一斉の休校問題。週が明けて休校期間が始まった2日、国会審議に首相が登場し、野党と対峙(たいじ)しました。
安倍首相は「専門家の知見によれば、これから1〜2週間が急速な拡大に進むか、収束できるかの瀬戸際となるとの見解がすでに示されている。
学校での子どもたちへの集団感染を防がなければならない」と紙を読みながら答弁する一方で、「この臨時休業の要請については直接専門家の意見を伺ったものではありません」と明らかにしました。
◆安倍首相:専門家に聞かずに決断した !
卒業式が中止になったり、共働きやひとり親世帯が途方に暮れたりするような決断を「専門家に聞かずに決断した」という答弁に、議場にどよめきが起きました。
安倍首相が休校要請を表明したのは先週木曜日(2月27日)の午後6時過ぎでした。首相と一部の側近たちで決めたため、自民党幹部たちも「寝耳に水」でした。
同党幹部の一人は、学校給食に牛乳を卸している地元の酪農家から突き上げられたと言います。官邸の迷走と受け止めた別の幹部は「政権末期だ」と周囲に漏らしました。
◆安倍首相が、急転直下、
一斉休校を決断したのか ?
国民が知りたいのは、どうして、安倍首相が急転直下、一斉休校を決断したのかという点に尽きると思います。なぜ全国一斉だったのか。なぜ子どもたちが密集する学童保育はいいのか。春休みが終われば本当に再開するのか。
親たちが抱く疑問の数々に、安倍首相はこの日の国会審議で明確に答えませんでした。私はこの週末、近所の母親たちに話を聞きました。慌ててバイトのシフトを外してもらったり、お弁当の具材を買い出しに行ったり。全国で、多くの子どもたちが家にこもる生活を強いられています。
それでも、母親たちは必ずしも全国一斉休校自体を批判していたわけではありません。多くの家庭に多大な影響を与える決断をするのに、十分な準備や相談があったとは思えなかったことに、戸惑っているようでした。
「安倍首相は賭けに出た」などと解説する与党幹部もいます。一方で、なじみの作家などとの夜の会食は続けています。単なる賭けではなく、熟考の末の決断であったなら、国民にその根拠をしっかり説明するべきではないでしょうか。
◆イベント中止の補償、安倍首相「国はできない」
政府が2月26日に大規模なイベントの自粛を要請したことを受け、スポーツイベントやコンサートなどの中止が相次いでいる。参院予算委で、国民民主党の浜口誠氏は安倍晋三首相に対し、「イベントの中止で出た損害は、政府として補償していく必要があるのではないか」と尋ねた。
首相は「国が補償することはできない」と述べ、直接補償することは否定。その上で「経営になるべく支障が出ないよう、資金繰りに対して、最大限の支援を行っていきたい」などと答弁した。
◆16:15:休校要請の解除「春休み以降に判断」
菅義偉官房長官は記者会見で、小中高校などの臨時休校要請の継続や解除の判断基準について、「春休み以降の感染拡大の状況をみて、判断することになる」と述べた。感染が拡大した場合、休校要請を続ける可能性もあり得ることを示唆した形だ。
安倍晋三首相は2月27日、全国すべての小中高校と特別支援学校について、2日から春休みに入るまで臨時休校するよう要請していた。
◆16:00:原口国対委員長:「科学的根拠のない休校だ」
国民民主党の原口一博国対委員長は国会内での記者会見で「今日は多くの学校が、総理の(要請した)場当たり的な、準備なし、協議なし、国民への思いなし、科学的根拠のない休校で、大変な混乱だ」と指摘。続けて「なぜ小中高なのか、なぜ幼稚園でないのか。なぜ地下鉄を止めないで、大規模集会を止めるのか。全く科学的知見がない」と批判した。
その上で「国民の生命と健康を守る決意に欠けた政権は、早く交代してほしい」と求めた。
◆15:40:窮する北村大臣、官僚が手書きメモ
新型コロナウイルス感染症の感染拡大を東日本大震災のような「歴史的緊急事態」として認定し、政府内の会議の議事録を残すべきではないか――
立憲民主党の蓮舫氏が、そう提案したところ、公文書管理担当の北村誠吾・地方創生相は答弁につまってしまった。後ろに座る官僚が手書きで北村氏の答弁内容をメモしており、野党議員から「答弁、書いているよ !」とヤジが飛んだ。
(参考資料)
感染者数の増大を隠すために、安倍内閣が、検査を妨害している !
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2020/02/29より抜粋・転載)
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1)最優先で取り組む課題は、広範な検査実施体制の整備だ !
新型コロナウイルスの、感染拡大を抑止するために、最優先で取り組む課題は、広範な検査実施体制の整備である。
新型コロナウイルスの感染を、確認することによって、感染者の行動を、抑止することができる。
東京では、新型コロナウイルスの、感染の疑いがある人が、多数存在するが、安倍内閣が、検査を妨害している。
2)感染者数の増大を隠すために、安倍内閣が、検査を妨害している !
安倍内閣が、PCR検査を妨害しているのは、検査を実施して、感染が確認されると、感染者数にカウントしなければならないからだ、と推察される。安倍内閣の対応は、まさに本末転倒である。
新型コロナウイルスの、感染が確認されない感染者は、行動が抑止されない。
このカウントされない感染者が、感染を拡大させる、原動力になるのである。
上昌広・医療ガバナンス研究所理事長が、2月26日のTBS「News23」で、的確なコメントを提示した。
3)軽い症状の人が、ふだん通り働いて
いれば、周囲にウイルスをまき散らす !
「軽い症状の人が、ふだん通り働いて、周囲に(ウイルスを)まき散らす。
したがって、そういう方々に、正確に診断することは、本当に大切なこと。」
「高齢の持病をもった方で、亡くなっている。弱い患者さんが、わかっている。
そういう人には、早く診断して、早く治療しないといけない。
最近になって、効く薬がわかってきている。
どうして入院を要する肺炎まで、待たなきゃいけないのか。
これは、医療倫理にかかわる問題。常識ではありえない。」
4)感染を確認するには、 PCR検査を実施すべきだ !
新型コロナウイルスの感染を、確認するには、PCR検査を実施すればよい。
パーフェクトな検査ではないが、感染を確認する上では、最良の方法である。
上昌弘理事長は、次のように指摘する。
「PCR検査というのは、古い検査で、実は非常に簡単。
ウイルス感染を診断するのに必須の検査。
民間の検査会社は、国内に約100社あって、全体で、900くらいラボを持っている。
5)検査会社全部で、100個検査をすると、1日で、9万件、検査できる !
その1つで、100個検査をすると、1日で、9万件、検査できる。
本当にプロの人たちで、精度の管理もしっかりしている。
そういうところに頼めば、本当に簡単に検査ができる。
それをなぜしないのか。やはり特殊な事情が、あるのだと思う。」
国会でも、この点が焦点になった。
6)PCR検査を広範に実施する、体制を整備すべきだ !
野党が追及して、安倍内閣は、3月2日の週から、PCR検査を保険適用にする方針を示した。
このことが報道されたが、完全にピント外れである。
保険適用にすることは、当然だが、検査を広範に実施する、体制を整備しなければ、意味がない。
2月25日に、安倍内閣が示した、「基本方針」:https://bit.ly/39aZSWU
では、「入院を要する、肺炎患者の治療に、必要な確定診断のための、PCR検査に移行し
つつ、国内での流行状況等を、把握するためのサーベイランスの仕組みを、整備する」とされた。
7)広範にPCR検査を実施すれば、確認
される感染者数が、爆発的に拡大する !
つまり、入院を要する肺炎患者にしか、PCR検査を実施しない、としたのである。
広範にPCR検査を実施すれば、確認される感染者数が、爆発的に拡大することになる。
安倍内閣は、この事実を隠ぺいするために、検査実施を妨害しようとする、意図が丸見えである。
野党は、広範な検査実施体制整備を、安倍内閣に確約させなければ、国会での追及の意味がない。
安倍内閣は、公表される感染者数を、抑制したい安倍内閣は、PCR検査体制の、拡充を求める声を潰すために、御用学者等を活用して、検査体制を拡充しないことを、正当化する言説の流布に、懸命になっている。―以下省略―