2019 年地方選挙:野党の見解・詳報は ?
T 【神奈川】「一緒に新しい時代を 切り開いていこう」と枝野代表
(cdp-japan.jp:立憲民主党:2019 年4月6日より抜粋・転載)
統一地方選挙前半戦の最終日、4月6日、枝野幸男代表は愛知、神奈川の両県の各所を回り、草の根の民主主義を中心となって担う地方議会の仲間の当選に向けて応援演説を行いました。
神奈川県鎌倉市のJR大船駅前での演説で枝野代表は、高齢者が将来に不安を感じない医療・介護の充実や、希望する人が子どもを産み育てやすい環境づくり、進学を希望する若者が経済的不安に苦しむことのない教育支援などの必要性を強調、「社会全体で支え合う仕組みを作ることで次の時代が切り開かれる」と訴えました。
その上で、「こうした政策の具体的なことを担っているのは県や市などの自治体。そこが皆さんに寄り添った政治を実現するかどうかで大きく社会や暮らしは変わる」と指摘。
待機児童問題を抱える首都圏と、少子高齢化社会で子どもが減少し小学校の統廃合が問題となる地域とでは政治がやるべき課題も異なると述べ、「その地方政治が有権者の皆さんの暮らしの声と離れていたら皆さんの暮らしは良くなるはずがない。
明日の暮らしのためにも、明日の投票日には一人でも多くの皆さんにお声をかえていただき投票所に足を運んでいただきたい」と呼びかけました。
枝野代表は、「暮らしの声、草の根の声に寄り添ってボトムアップの政治、草の根の民主主義を実現していく仲間」だと、飯野まさあき神奈川県議候補(鎌倉市)、田村まさとし神奈川県議候補(横浜市栄区)、長谷川悦子横浜市議候補(栄区)を紹介し、「政治を変える力は政治家ではなく、政治を、社会を動かす力を持っているのは有権者の皆さん、あなたです。
あなたにはその力があります。ぜひ、その力を発揮してください。立憲民主党のためではなく、あなたの老後の安全、あなたの、そしてそのお子さんの子育ての安心のために、そして地域の活力のために、私たちと一緒に新しい時代の扉を開きませんか。草の根の暮らしの声が届く政治を、この鎌倉、栄区から一緒に作っていきませんか。
皆さんの持っている有権者としての大きな力を最大限使っていただき、私たちと一緒に新しい時代を切り開いていきましょう」と呼びかけました。
「まっとうな政治を鎌倉から」を掲げ選挙戦を戦っている、飯野神奈川県議候補は、「高齢者、子どもといった弱い立場の方々のための政治を鎌倉から実現したい」と表明。命を守る防災対策の必要性を強く訴えました。
また、いま民主主義が危機にさられているとの認識を示し、自身が当選することで安倍一強体制打破に向けて地域での役割を果たしていきたいと述べました。
田村神奈川県議候補は、「一人ひとりのご意見、ご要望を大切にし、地域の人々の政治参加を進めていきたい」と主張。
栄区は横浜市の中で最も高齢化が進んでいる地域だとして、「空き家の再利用の促進、地域コミュニティの充実、商店の活性化、交通網の整備など多くの課題を国と県とで連携し、安心して住める街づくりに取り組んでいく」と力を込めました。
長谷川横浜市議候補は、「困っている人々のための力になりたい」と表明。少子高齢化が進む地域での空き家問題に触れ、「空き家を撤去するための制度を整え、取り壊した後の更地にかかる軽減税率を見直し、売却しやすいシステムを作りたい」との考えを示しました。
また、安全・安心のコミュニティ作りを掲げ、子育てしやすい地域にし、若い力を取り戻したいと訴えました。
U 「地方から安倍政権へ真実の声を届けたい」
統一自治体選前半戦を終えて玉木代表
(www.dpfp.or.jp:国民民主党:2019 年4月7日より抜粋・転載)
統一選前半戦終了後の玉木代表のぶら下がり
玉木雄一郎代表は、4月6日、統一自治体選挙前半戦を終えて、静岡市内で記者団からの取材に応じた。
この日の演説をした際の反応を問われた玉木代表は、「非常に良かった」と述べ、安倍政権を何とかしてほしいという声が多いことについて、「一つ一つ結果を出すことによって、地方から国民の声を、真実の声を安倍政権にぶつけていきたい」と語った。
前半戦を終えての手ごたえを問われると、長期政権により安倍政権に権力のおごりや歪みが出ていることに触れ、「こういう政治を正す。その第一歩という意味で皆さまにも訴えが届いていると思う」と考えを語った。そのうえ
で、自民党に代わるもう一つの選択肢をつくる必要性をあらためて感じたと述べ、「具体的な解決策を示して、『新しい答え。』を示す方向性を確たるものにしていかなければならない責任を感じた」と主張した。
また、景気が下降局面に入っているのではないかという考えも示し、大企業や大都会優先の経済政策から家計第一の経済政策に変えていかなければいけないと述べ、「暮らし・子育てという身近なテーマに税金の使い道を変えていくきっかけにしていきたい」と意気込みを語った。
V くらし・平和の切実な願いを共産党へ
統一地方選前半戦あす投票原発再稼働阻む一票を
新潟・栃木、志位委員長が訴え
(www.jcp.or.jp:共産党:2019 年4月6日より抜粋・転載)
41道府県議選・17政令市議選は、どの選挙区も1票を争う大激戦・大接戦のまま、4月7日投票日を迎えます。日本共産党の志位和夫委員長、小池晃書記局長をはじめ党幹部は5日、激戦区に入り、候補者とともに「暮らし・平和の切実な願いを日本共産党に。ご支持の輪を広げに広げてください」とこん身の訴え。党支部・後援会も寸暇を惜しんで対話・支持拡大に奮闘しました。
志位委員長は栃木・新潟両県で「共産党の躍進で暮らしの明日に希望を取り戻しましょう」と訴え。詰めかけた聴衆から「がんばれ」のかけ声と、盛大な拍手が起こりました。
新潟・長岡駅前での演説で志位氏は遠藤れい子県議候補の押し上げで、「県民の五つの切実な願いを託してほしい」「柏崎刈羽原発再稼働ストップの一票を共産党に」と訴えました。
「とりわけ、この原発の再稼働は絶対に許してはなりません」と語った志位氏は、「柏崎刈羽原発の特別の三つの危険」として、
(1)2007年の中越沖地震で液状化が起こった「豆腐の上の原発」
(2)福島第1原発の8倍にのぼる日量3300トンもの地下水が敷地内に流れ込み、大事故になれば膨大な汚染水が生まれる「地下水の上の原発」
(3)新規制基準に「合格」したが、新聞報道でフィルターベントが液状化で損傷する恐れが明らかになった「審査ミスの原発」―を告発しました。
「許しがたいのは、安倍政権と東電が『福島原発事故被害者のため』といって再稼働をすすめようとしていることです」と語った志位氏は、「これほど無責任で卑劣極まりない態度はない」と批判しました。
県議会は、再稼働推進の決議を上げた自民党と、公明党が3分の2を占めていると指摘。「共産党の躍進、市民と野党の共闘勝利で、再稼働推進勢力を少数に追い込もう」と訴えました。
●新潟
志位氏は、▽10月からの消費税10%への増税ストップ▽高すぎる国民健康保険料は値上げでなく値下げを▽新潟の医療を立て直す▽憲法9条改定を許さず、平和を守る―という県民の願いを託してほしいと語りました。
志位氏は、新潟県の医師の充足度が全国46位で、医師不足が深刻となり、県内各地で病院の閉鎖・縮小が進んでいると指摘。
長岡赤十字病院で看護部長・副院長をつとめた遠藤れい子県議候補に、長岡赤十字病院名誉院長など医療関係者からも熱いエールが寄せられていると紹介し、「遠藤候補の勝利で、新潟の医療を立て直そう」とよびかけました。
遠藤県議候補=新、長岡市・三島郡区(定数6)=は、県民の命と暮らしを守るため大激戦を制し、県議会に送り出してほしいと訴えました。
自由党の森ゆうこ参院議員のメッセージが紹介されました。
●栃木
宇都宮駅前で、野村せつ子県議候補=現、宇都宮市・上三川町区(同13)=が勝ち抜く決意を語りました。
志位氏は、栃木県は全国8位の財政力がありながら、県民1人あたりの民生費は41位だと語り、子どもの医療費助成では窓口無料は小学校入学前までで、隣県からも遅れていると指摘。
一方、水が余っているのに南摩(なんま)ダムに237億円をつぎ込み、宇都宮市民の多くが反対している路面電車事業に83億円の補助金を出す「典型的な逆立ち県政」だと批判。この県政を自民党中心の「オール与党」が支えていると語りました。
志位氏は県政を動かす野村候補の議席の値打ちを紹介しました。
第1は、野村県議の議席がなかった4年間、3回しかなかった本会議討論が、野村県議が復活したこの4年間で77回に増え、うち野村県議が51回討論するという「議会を議会らしくする議席」だということです。
第2は、野村県議の復活で請願ができるようになり、新日本婦人の会県本部が提出した請願が全会一致で採択されるという「県民の声を議会に届ける議席」です。
第3は、県立高校で保護者負担だったエアコン電気代などを県負担にし、小学校全学年で35人学級を実現するなど、県民要求が前進したことです。
志位氏は、「野村候補の議席は、県政に民主主義を復活させ、県民と議会のかけ橋となっている『宝の議席』です。大激戦を必ず勝ち抜かせていただき、引き続き県民の命と暮らしを守る仕事に取り組ませてください」と訴えました。
W 共闘すすめる確かな力、共産党の躍進で 「安倍政治にサヨナラ」を !
神奈川3 カ所 志位委員長が訴え
(www.jcp.or.jp:共産党:2019 年4月5日より抜粋・転載)
最終盤に入り一票一票を争う大激戦となっている神奈川県議選で、日本共産党の現有6議席を絶対確保し、9議席への躍進を勝ち取ろうと、日本共産党の志位和夫委員長は、4月4日、横須賀市、藤沢市、相模原市の街頭3カ所で訴えました。
志位氏が「共産党の躍進で、暮らしの明日に希望を取り戻そう」と訴えると大きな拍手と声援が響き、聴衆から「共産党が増えれば政治が変わると実感した」などの声が寄せられました。
横須賀中央駅前で井坂しんや県議候補=現、横須賀市区(5)=、藤沢駅前で加藤なを子=現、藤沢市区(5)=、宮応ふみ子=新、大和市区(3)=、沼上とくみつ=新、茅ケ崎市区(3)=の各県議候補、相模大野駅前で藤井かつひこ県議候補=現、相模原市南区(3)=が必勝の決意を表明しました。相模原市では市議候補5人も並んで訴えました。
志位氏は、県民の四つの願い((1)10月からの消費税10%への増税ストップ(2)高すぎる国民健康保険料は値上げでなく値下げを(3)「住民の福祉の増進」という自治体本来の姿を取り戻す(4)憲法9条改定を許さず、平和を守る)を日本共産党に託してほしいと述べ、共産党の提案を縦横に語りました。
志位氏は、「統一地方選での共産党の躍進は市民と野党の共闘を発展させる確かな力になります」と強調し、衆院大阪12区補選(9日告示・21日投票)に日本共産党の宮本岳志衆院議員が辞職して無所属で立候補すると報告。
「衆院大阪12区、沖縄3区で市民と野党の共闘の勝利を必ず勝ち取り、共闘の『勢い』をつけ、参院選の1人区で共闘を成功させて自民党に勝利し、『安倍政治サヨナラ』の審判をくだそう。そのためにもこの県議選で大激戦を勝ち抜き、共産党の躍進を」と力を込めました。
志位氏は消費税10%増税ではなく、「別の道をすすもう」と共産党の提案を紹介。「大企業の法人税を中小企業並みに引き上げれば4兆円、富裕層に応分の負担をしてもらえば3兆円、あわせて7兆円の財源が生まれ、2%増税分の税収5兆円を超えます」と強調。「10%増税ノーの願いを安心して共産党に託してください」とよびかげました。
高すぎる国民健康保険への公費1兆円の投入について志位氏は、「全国知事会、全国市長会、全国町村会が提案しています。共産党は大賛成です。共産党の躍進で『均等割』『平等割』を廃止し、国保の大幅値下げを実現しよう」とよびかけました。
神奈川県政について志位氏は、県の財政力が全国3位でありながら、県民に冷たく、大企業応援・巨大開発優先だと告発。前回選挙で党県議団がゼロから6議席に躍進したもとで、
(1)県政のチェック機能が働くようになった
(2)県民の声が県政に届くようになった
(3)県民の声で県政が動くようになった―と紹介しました。
沖縄県に次ぐ第2の米軍基地県であることに触れて志位氏は、「知事がいう『基地との共存』などできません。オスプレイは沖縄にも神奈川にもいらない。原子力空母の母港返上。共産党の躍進で、神奈川から平和な日本をつくりましょう」と訴えました。