266. 中川隆[-5727] koaQ7Jey 2018年2月02日 18:16:09 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]
高代謝のホッキョクグマ、海氷減少で飢餓状態に
2/2(金) 12:40配信 AFP=時事
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180202-00000019-jij_afp-sctch&p=1
北極は地球の他の地域より2倍速いペースで温暖化が進行しており、氷の融解によってホッキョクグマが主食の若いアザラシを捕獲するためにより長い距離の移動を余儀なくされている。
「北極全体の海氷の存在量が10年ごとに14%の割合で減少しており、これがホッキョクグマの餌捕獲の機会を少なくしている可能性が高い」と論文は述べている。
北極地方で薄い海氷に前足を乗せるホッキョクグマ(撮影日不明、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】ホッキョクグマは現在、餌となる十分な数のアザラシを見つけられずに苦労しているとの研究論文が2日、発表された。ホッキョクグマの代謝が従来考えられていたよりはるかに速いため、この問題が地球温暖化の進行に伴ってさらに悪化する見通しだという。
米科学誌サイエンス(Science)に発表された今回の研究では、北極圏のボーフォート海(Beaufort Sea)に生息するホッキョクグマの雌9頭を、通常は採餌行動が最も盛んになる春季に追跡観察した。
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観察の結果、ホッキョクグマの代謝が従来の推定より1.6倍高いことが明らかになった。
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観察対象のホッキョクグマ9頭のうち5頭は、8日〜11日の間に体重が減少した。これは5頭がその間、エネルギー必要量を満たすのに十分な数の獲物を捕獲できていなかったためだ。論文によると、うち4頭は体重が10%以上減少し、1頭は体脂肪量だけでなく、除脂肪筋肉量も減少していたという。
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論文の主執筆者で、米カリフォルニア大学サンタクルーズ校(University of California, Santa Cruz)の博士号取得候補者のアンソニー・パガーノ(Anthony Pagano)氏によると、ホッキョクグマは本来ならごちそうを食べ続けているはずの時期に、ますますやせ細っているのだという。
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「ホッキョクグマが獲物の大半を捕獲し、1年を通じて生命活動を維持するのに必要な体脂肪の大半を蓄える4月から7月までの期間は、この時すでに始まっていた」と、パガーノ氏は指摘する。
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ホッキョクグマの代謝量の推定を試みた過去の研究が根拠としていた仮説は誤りであることが、今回の研究で明らかになった。
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例えば、ホッキョクグマはもともと「待ち伏せ型」の捕食動物であるため、狩りでは最小限のエネルギーしか消費しないことが、過去の研究で示唆されていた。また、十分な数のアザラシを捕獲できていない場合は、エネルギー節約のために代謝速度を低下させる可能性があると、過去の研究で指摘されていた。
「実際には、ホッキョクグマのエネルギー必要量が予測されていたよりはるかに高いことが、今回の研究で判明した。彼らはアザラシを数多く捕獲する必要がある」と、米地質調査所(USGS)の野生生物学者でもあるパガーノ氏は説明した。
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■海氷の減少でアザラシ捕獲が困難に
北極は地球の他の地域より2倍速いペースで温暖化が進行しており、氷の融解によってホッキョクグマが主食の若いアザラシを捕獲するためにより長い距離の移動を余儀なくされている。
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「北極全体の海氷の存在量が10年ごとに14%の割合で減少しており、これがホッキョクグマの餌捕獲の機会を少なくしている可能性が高い」と論文は述べている。
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海氷の減少は、ホッキョクグマの夏季のエネルギー消費量が増加することを意味する。ホッキョクグマは夏の間、秋に再び氷が張るまでやはり絶食状態で過ごすからだ。
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USGSによると、ホッキョクグマの残存生息数は過去10年間減少傾向にあり、個体数がこの10年で約40%減少したという。
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研究チームは、捕獲したホッキョクグマに動画、位置、活動レベルなどを記録する首輪を装着することで、ホッキョクグマの代謝に関する理解をさらに深めることに成功した。
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さらに、捕獲したホッキョクグマから血液と尿のサンプルを採取して分析した。サンプルは最初の捕獲時と、その後解放して1週間あまり後に再度捕獲して採取した。
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「ホッキョクグマの氷上での動きや活動パターン、エネルギー必要量などについて知るための技術が今回の研究で得られたことで、海氷にみられるこのような変化の影響をより詳細に理解することが可能になった」と、パガーノ氏は話した。【
http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/781.html#c266