現在地 HOME > 掲示板 > 戦争24 > 1009.html ★阿修羅♪ |
|
2003-02-26-22:18
「戦争にならないよう、日本でも反対の声を上げてほしい」。イラク・バグダッドの高校生らがテレビ画面から訴えると、日本の高校生たちは8000キロの彼方から届いた映像を食い入るように見つめた。26日夜、自由の森学園高校(埼玉県飯能市)で、イラクとインターネットや衛星回線を使ったテレビ電話で会話する「イラク対話プロジェクト」が行われ、両国の高校生同士が平和について語り合った。
日本側から同校の生徒約50人が参加し、イラク側からはバグダッド・セカンダリー・スクールなど2校の生徒約10人がバグダッドにある情報省のプレスセンターに集まった。午後7時過ぎ、テレビ画面にイラクの生徒が登場すると、大きな拍手と歓声が上がった。
質問に立った3年生の佐藤史記君(18)が「平和憲法を持ちながら米国を支持する日本政府をどう思うか」と尋ねると、イラクの男子生徒は「(反戦が多いという)日本国民の考えは知っている。戦争を経験しながら、また戦争を支援するのは残念だ」と答えた。イラクの女子生徒は「世界で変えたいものは何ですか」と質問し、日本の女子生徒が「世界中の武器をなくしたい」と話した。
お互いのイメージも率直に言い合った。イラクの生徒は日本について「技術が高く、人口が多い」と語り、日本の生徒はイラクを「古い文化を持っている」とたたえた。テレビ会話は約50分間にわたり、最後に両国の生徒らが自由や平和の大切さを訴える歌をそれぞれ合唱し合った。
参加した1年生の野辺さやかさん(16)は「イラクは遠い国だと思っていたが、自分たちと変わらない人たちだと分かった。戦争にならないよう、自分も何かしたいと感じた」と話した。
対話プロジェクトは、海外支援NGOで活動する小川直美さん(36)=千葉県松戸市=や教員らのグループが計画し、生徒たちもイラクの社会・教育制度について調べるなど準備してきた。小川さんは「若者たちがお互いを知る機会になって、よかった」と話した。 【和田浩明】
転載元
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030227k0000m040090000c.html