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(回答先: 利益を計算できない経済学者たち 有志創路 木村 剛 【日本海新聞社】 投稿者 hou 日時 2003 年 2 月 01 日 06:12:44)
他者の論説の切り貼りを駆使しながらもったいぶって「会計」の重要性を書いているが、書いている内容から会計の重要性は何も読みとれない。
(重要だということは繰り返し書いているが、一般論ではない具体的な内容が何か書かれているだろうか?)
知っていたほうがいいだろうが、経済学者が経常利益の算出手続きを知らなければ経済論理を思考できないというものではない。
フローは益金と損金の集計的処理に尽きるし、ストックは資産と負債+資本の区分けに尽きる。
大きな利益を出して株価を上昇させたい企業は会計操作で利益を膨らませようとするだろうし、非上場の企業であれば、税金をできるだけ支払わないように利益をなくす会計操作をするだろう。
企業評価でキャッシュフローが重要視されるご時世であれば、高い評価を得たい企業は、固定化した資産はできるだけ減らし、債務もできるだけ減らし、流動性資産の増加に心がけるだろう。
貸し倒れ引当金の無税積み増しなどで銀行の利益操作を指示してきたのは、金融危機を恐れる行政であって、銀行自身ではない。
「勇気を持って付け加えると、さらに、わが国の会計学が利益操作の抑止力として機能していないことを指摘したい。会計学も、その産物たる会計基準も、その基準の順守を生命線とする監査も、わが国では利益操作の抑止力としてはほとんど機能していない」というのは、日本に限ったことではない。
ルールの巧妙に利用するのは“能力ある”経営者の常だし、どう巧妙に使うかは、外から高い評価を得たいのか、内部留保できる資金を増やしたいのかなど、企業経営の身構え方で決まるものである。
「会計」は、資本蓄積や企業活動を通貨で評価するものであり企業経営の参考になるものであっても、「会計」を“立派”に行ったからといって資本蓄積や企業活動が巧くいくわけではない。
(「会計」をよく知っている人が企業経営を巧くやれるというわけではない。企業経営を巧くやれる人が「会計」をよく知っていればさらに強みを発揮するというものだ)
「会計」はそういうものだという認識を持って、ルールを活用する(会計操作する)ときも、その実体的意味(メリットとデメリット)をきちんと踏まえることが肝要である。
流行の会計操作手法に付和雷同するものこそ愚かである。