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[東京 14日 ロイター] 奥田日本経団連会長は、今の為替水準について、「従来、1ドル110─120円が日本経済にはよいと言ってきた。今の相場水準で問題はない」と述べた。
定例の会見で述べたもの。
消費税率の引き上げについて、奥田会長は、「早ければ、早いほど良い。(関連する)いろんな問題について、1─2年の間に討議を尽くすべき」と述べた。同会長は、「社会保障制度を維持するためには、人口統計からみても、消費税率引き上げが必要になってくる」という。さらに、日本商工会議所の山口信夫会頭は、消費税率引き上げには、景気回復が前提との見解を示しているのに対して、奥田会長は、「景気が回復すれば良いが、そういうことを前提には考えていない」との見解を示した。
一方、日本経団連は、2025年までの日本の将来像を示す「活力と魅力あふれる日本を目指して」(奥田ビジョン)を発表している。その中で、消費税率を16%まで引き上げることなどを提言している。奥田会長は、「16%は、計算式上なるだけ。ただ、今の5%では、とても将来として残る社会保障システムは作れない」と強調した。
米ブッシュ大統領は、大型の景気対策を発表した。日本の景気対策のあり方について、同会長は、「従来通りのやり方をやるべき」と述べた。また、配当減税については、「効果は、そう大きくないという気がする」との認識を示した。
★ 日本のメディアは、「円安政策」に竿を差すような円レート水準に関する発言を意識的にネグったのかな?