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(回答先: ドルが安すぎることが問題なのは日本も台湾も同じ 「産経新聞」 投稿者 TORA 日時 2003 年 1 月 15 日 09:26:18)
「アメリカの経済書には、優れたものがたくさんありますな。たとえば日本人の大好きな経済学者、ドラッガーの本。彼の本には、こんな事が書いてありましたよ。『日本の円だけがなぜここまで高くなったか、説明するのは困難だ』と」
「これはドラッガーの良心なんですよ。まさか御用学者のドラッガーが『アメリカの陰謀だ』とは書けないじゃないですか。私は、日本の円相場にはアメリカの思惑が大きく働いていると思っています。輸出に頼る日本を多少とも元気にしてやりたい時には円安に相場を誘導し、日本を押さえ込もうと思えば円高に誘導する。言ってみれば円相場というのは、アメリカの対日管理政策の重要な武器なんですよ。そしてアメリカの基本的スタンスは『日本は生かさず、殺さず』。この事実をしっかりと認識していないと、日本経済の救済策をいくら唱えても、商店にずれが生じてしまいます」
「そもそも構造改革やリストラで国際競争に打ち勝って不況を脱出した国なんて、世界中どこを探してもないんですよ。あの名経営者、GEのウェルチ会長も『80年代、苦境にあったアメリカ企業が救われたのは、本当は円高のおかげ。リストラによる浮揚度は、円高に比べればわずかなものだ』と明言しています。あのリストラの権化であるウェルチ会長ですら、為替調整が国際競争で最大の影響力を発揮するといっているわけです。」
「アメリカという新帝国の強みは、情報メディアをしっかりと握っていることだよ。そこから日本人を惑わすいろんな経済情報や分析結果が流れていく。その結果、日本人は経済の失策は自国の失策だと思い込まされているわけだ。そして、アメリカは陰ではペロリと舌を出しながら”日本がんばれ”などと励ましている。」
「アメリカは冷戦時代に膨張した日本を敵と見据え、日本の経済力を封じ込める戦略をとった。しかし日本はその戦略に気付かなかった。で、従来どおりの景気対策やリストラ政策を実行すれば乗り切れると信じて、十年間を空費した。まさに『失われた十年』『偉大なる停滞』なんだよ。これは経済政策の問題ではなく、冷戦後のアメリカの戦略転換の問題だったんだよ。」
「今日米間でやっているのは経済戦争なんだ。この戦争に臨むアメリカは、『今から封じ込め戦略を発動する』なんて事は絶対に言わない。そんな発言をすれば、日本国民は一斉に反発するからね。むしろ市場を隠れ蓑にして、言い方を換えれば、市場を味方につけて、罠をしかけて来るはずだ。だから、日本が再び成長軌道に乗るためには、アメリカに日本の経済的な封じ込め戦略を緩和、もしくは解除させるしか方法はないんだ。」
(ハゲタカは飛んでゆく、より)
◆日本への経済封じ込め政策がこのまま続けば外交問題にまで発展し、日米安保にまで問題は発展しかねない。現に韓国ではこの問題が表面化している。小泉首相はロシアのプーチン首相と長時間会談しましたが、戦略的に非常に重要だ。米国が中国と連携して日本に対して封じ込め政策を続けるならば、日本も何らかの手を打つ必要がある。ブッシュ政権も日本重視派のスタッフが首になり、中国派のスタッフが登用されている。再びクリントン時代の「ジャパンバッシング」が蘇りそうな感じがする。それを見てプーチンが小泉首相に接近してきた。
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu43.htm