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ドルのリンクを断たれた中国元と韓国ウオンが急騰する時 (山本清治)
投稿者 TORA 日時 2003 年 1 月 15 日 11:44:18:

(回答先: もっとドル高になれば景気回復? 投稿者   日時 2003 年 1 月 15 日 09:50:21)

「イラク、北朝鮮崩壊後」

 私は今年後半に「米中直接対決時代」が到来し、日本の経済的環境が激変すると思う。
 イラクのフセイン政権は、戦わずして亡命や暗殺で決着する可能性がある。アメリカの目標はサダム・フセインの首に絞られており、フセインが勝ち目のない挑発に乗るとは思えないからである。石油資源大国のイラクに比べると、武器と麻薬以外に輸出商品を持たない金正日政権は経済封鎖で自壊する可能性がある。
 イラク、北朝鮮の政権が早期に崩壊すれば、中国の共産党一党独裁政権とアメリカの自由主義政権の直接対決が避けられなくなる。毛沢東が創設した共産党独裁政権の矛盾は政権の幹部自身が熟知している。


「元が急騰するとき」

 しかし、米中対決は武力を伴わない。自由貿易市場で急成長した中国が自由な為替相場の洗礼を受けるのは時間の問題で、元はドルとのリンクを断たれて急騰するだろう。その経済的政治的混乱は特に日本の中国進出企業を直撃する。
 ちなみに日本の円は高度成長時代に1ドル=360円から80円まで、4.5倍に暴騰した。そのハンデをはね返して成長した日本の競争力を中国が再現することは困難だろう。
 日本の銀行は超高度成長を日本独自の土地本位の金融システムで支えた。銀行は不動産の高騰をテコに資金を無制限に創造し、1990年には世界ランキングの上位を独占していた。
 しかし、欧米の金融資本は円の暴騰によって企業の成長力を阻み、BIS(国際決済銀行)基準によって銀行の資金源を分断した。貿易は各国の盛衰を賭けた戦争である。為替は時にミサイルや原爆以上に経済的破壊力を持つ。中国だけが外資の反撃を免れて独り勝ちを続けることはあり得ない。
 特に中国経済は資金と設備と技術を外資に頼っている。元が2倍になれば賃金は2倍になり、国際競争力が低下するから外資が逃避する。共産党政権は経済的混乱と同時に政治的混乱に直面するだろう。


「ウォンが急騰するとき」

 韓国は1998年に経済改革に成功し、昨年サムスンは世界で独り勝ちの大成功を収めた。一見すれば日本が経済改革で難航し、半導体各社が1,000億円単位の赤字を計上した状況と正反対である。
 しかし韓国の成功はウォンの暴落に支えられた。もし円がウォンのように1ドル=200円に暴落すれば、日本の輸出企業は一挙に中国や韓国との競争力を回復し、インフレが進行して地価が暴騰し、不良債権は消滅するだろう。
 日本では円安誘導論が盛んであるが、日本は欧米との競争力を失っていないからドルやユーロに対する切り下げは困難である。しかし元とウオンの対ドル相場が高騰すれば日本は国際競争力を回復する。
 金正日政権が崩壊すればアメリカが韓国経済を保護する必然性は半減する。フセイン政権が崩壊すれば元が高騰し、金正日政権が崩壊すればウォンが高騰することは、いわば政治的な必然である。


「意外性と必然性」

 私は2000年初頭にインターネットブームの崩壊を予想し「孫正義は不世出の英雄から希代(きたい)の詐欺師に転落する」「ソフトバンクは20万円を抜けない」「成長株投信が破たんする」などと述べた。当時、竹中平蔵氏はインターネットが500万人の雇用を創造するとハイテク人気をあおっていた。
 異常は早晩修正されると思う。為替は各国の競争力を調整するためのシステムである。都心の地価が下がればサラリーマンの都心回帰が起こったように、元とウォンが高騰すれば日本の製造業の日本回帰が起こる。そのとき、投資と雇用と消費が回復し、地価と株価が高騰するだろう。

http://www.kyas.com/club9/c9/c9_458.html

◆問題はドルが高い安いではなくて、ドルとリンクしている中国元が問題なのです。その為に生産拠点を日本から中国へ移転がなされていることが問題だ。中国の為替が自由化されれば技術力のない中国経済は崩壊する。

日本の貿易黒字は拡大する事により、円経済圏を構築することが必要だ。そのことにより日本からの投資を保証すれば、中国やアメリカへの「円」による投資は拡大してゆく。国際金融資本によるドル帝国主義は阻止しなければならない。

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