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(回答先: ブッシュではなくフセインに掣肘を 投稿者 エーテル 日時 2003 年 3 月 17 日 19:37:13)
レスありがとうございます。
>フセインの過去の行状を見ると、まともに査察団を受け入れるつもりはない。
あなたにはそう見えるかもしれませんが、UNMOVICもIEEAも、不足しているのは生物化学兵器の廃棄証拠くらいだと説明し、あと数ヶ月の査察継続を安保理に要請しています。
>武装解除するつもりもないし、権力の座から降りるつもりもない。
イラクは、指定された武器の廃棄は求められていますが、“武装解除”を義務付けられているわけではありません。
ましてや、誰が政権の座にいてはならないかや誰が政権の座につくべきかは、本来UNが関わる問題ではなく、イラク問題でも議論の対象さえなっていません。
>確たる証拠こそないものの、アメリカを標的とするテロに手を貸す動機は十分過ぎる
>ほどある。
たださえ米国の標的になっているイラク政権が、「アメリカを標的とするテロに手を貸す」とは考えられません。それこそ、攻撃を招き入れる愚行です。
「アメリカを標的とするテロ」の主体がいわゆる“イスラム過激派”であれば、フセイン政権も彼らの標的ですから、自分が自分を傷付けられるための道具を渡すことになります。
「アメリカを標的とするテロに手を貸す動機」を持つ人や国家は、イラク以外にも考えられます。
つまらない比喩ですが、犯罪を犯す動機があることをもって拘束や攻撃を容認する論理につながる話です。
そういう秩序もありですから、それを是とするのなら、民主主義ではなく全体主義の名のもとに主張すべきです。
>クルド人を始めとする目障りな連中に非人道的な暴虐を加えたことも明白。 このよ
>うな人物を排除することは国際社会の合意になっている。揉めているのは、その手続
>きを巡ってのことに過ぎない。
クルド人に化学兵器を使ったことでなぜフセイン氏が排除されていないかという理由の一つに、「目障りな連中に非人道的な暴虐を加えたこと」に、英国が製造設備を提供したり、米国が使用法や気象情報までを提供してサポートした事実があります。
「目障りな連中に非人道的な暴虐を加えたこと」で排除されるのなら、当時の米国政権や英国政権のなかでそれに関わった人物も、排除の対象になります。
>翻って日本は、できれば誰からも恨まれたくないし、はっきり言ってフセインがこの
>まま政権に居座ろうが、殺されようが、どうでも良い事だと思っている。もっとはっ
>きり言うと、イラク人民が戦争で死ぬ事にすらほとんど関心はなく、経済が悪くなる
>と困るとか、日本が復興資金をせびられるのはイヤだとか、軍隊など出したくない、
>という手前勝手な考えが本音なのではないか。
そのような考え方でイラク攻撃に反対している人は極めて少なく、戦争で人が殺されるのはイヤだという気持ちが圧倒的多数の人を反対に向けさせていると推察しています。
>そこには、国際社会の中で敬意を受けるに値する一個の国家の凛々しさはない。
「国際社会」とは何か?
「敬意を受けるに値する一個の国家の凛々しさ」の具体的な内容をオ示しください。
>フセイン排除と政権の転覆を図ることは正義である。
正義の基準をお示しください。
もちろん、あなたが正義であると思うことが正義でもかまいません。
>できればイラク国土の破壊や人民の犠牲なくそうなることが望ましいが、不可能なら
>ば犠牲はやむを得ない。イラク人民は、必ず米軍及び米国に感謝する時が来る。
フセイン政権打倒の正当性を主張するのはまだ“正常”の範囲ですが、「イラク人民は、必ず米軍及び米国に感謝する時が来る」という主張は、傲慢不遜な言説であり余計なお世話です。