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(回答先: 僕も買っちゃいました! 投稿者 SAKON 日時 2003 年 3 月 15 日 22:49:51)
SAKON様へ
>先日、近所の書店で見つけ、5600円という値段と、ハードな内容に逡巡したんですが、
>背表紙を見てあっしらさんの書き込みが目に浮かび、
>「どうする?!アイフル」状態になってしまい(笑)思わず買ってしまいました。
やはり、議論・雑談板の住民はこうでなくては!という見本のような方ですね。私も見習わなくては。
>僕は、ニューアカブームのとき「逃走論」は読んだものの(ちなみに当時ニューアカのバイブルと言われた「ミル・プラトー」は訳されてなかったですよね)、
>「構造と力」であえなく挫折した、・・・・・
お互い、同じ時代を通過したのかもしれませんね。
私は、『構造と力』は読みましたが、特に難しいとは思いませんでした(自慢げに聞こえたらごめんなさい)。「よくこれだけの内容を要領よくまとめたな!」というのが感想(注1)。
なぜ皆が「難解な哲学書がベストセラーに・・・」と評するのか理解できませんでした。
ただし、理科系の人間の方が読みやすい構成・文体だったように思います。これは、柄谷行人にも言えると思います。
とにかく同好の輪が広がるとうれしいです。では、また。
(注1)それか大分後に山形浩生の浅田批判なども読み、自分の批判的読書力のなさにガックリ来たりもしました。また、浅田氏が“これぞ自分が学者人生を賭けた主著(注2)”と呼べるようなものを世に問うてないのも事実(注3)。“思想の交通整理屋”で終わる気配濃厚。それが彼の言う“逃走”の実践なのだとしたら失望。
(注2)網野善彦の、農耕民主体の従来の日本史に対するリコンストラクション(と呼んでよいでしょう)である一連の著作は、学者人生賭けてるなという気概を読むたびに感じる。学者を生涯の道に選んだのなら、こうでなくっちゃ!
(注3)本人いわく「目先が利くばかりに、(柄谷と違って)“大いなる盲目”というものに恵まれない」とのこと。