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(回答先: ヤマギシ難民のための資本主義講座 その3 投稿者 ユートピアコレクション 日時 2002 年 12 月 30 日 11:24:25)
ユートピアコレクションさん、こんにちは。
2点だけ質問と指摘をさせて下さい。
●頻出の「デフォルト」の意味について解説して下さい。ひょっとすると、[de facto](事実上、事実上の)の名詞的用法で(事実性→事由)の意味かとも考えましたが、誤解でしょうか。
●泥棒貴族と後の経済支配層を淵源に形成された近代資本主義体制に替わる[Alternatives](対案)構築の試みとその実現に必要なHegemony奪取論がマルクスと歴史的随伴者の思想展開であるとの基本認識は肝要と考えます。つまり、『資本論』においてマルクスは資本の論理とその相対性(虚構性?)を暴いてみせたのであり、続くレーニン等はHegemony奪取の正当性を世に問うべく腐心したと云えるでしょう。支配者達(為政者)が如何に盗賊のように人々から収奪しかつ強権を以って人々の生存を差配していたかにせよ、それに抗い彼等からHegemonyを奪取していくためにはそれなりの論理的正当性とその後どうしていくべきかの
Alternativesが必要であったことは言うまでもありません。しかしながら、以前の「論理」と今までのAlternativesが今日においても力と価値を有し得るかに関して検討を加えること、さらに新たなAlternativesの創出が最重要課題であると思います。
尚、キリスト教(一神教)とマルクス主義の近似性についてはバートランド・ラッセルが明快に指摘していますが、ラッセルは初期にはマルクス主義の熱心なシンパであったのでその提示は揶揄から発するものでなく非常に真摯なものですから、余計痛ましくも感じられます。
また寄せさせていただきます。