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21日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、米中央軍のフランクス司令官が9月上旬にブッシュ大統領にイラク攻撃の複数の具体的作戦案を文書で提出した、と報じた。同紙によると、この秘密文書は米統合参謀本部にも提出済みで、これまで大統領に示された対イラク攻撃に関する最も具体的な作戦計画となっており、米軍による攻撃準備がさらに本格化してきた。
当局者の話では、どの作戦案でもイラク攻撃は軍司令部と対空防衛施設に対する長期間にわたる空爆で開始。空爆は首都バグダッドからの通信を途絶させ、地方の軍司令官からフセイン大統領を孤立させることが目的で、B2ステルス爆撃機が衛星誘導型900キロ爆弾を投下する。同時にクウェートなど周辺諸国から米海兵隊、陸軍の数万人の部隊が出撃する。計画案には、必要となる地上兵力、作戦機、空母機動部隊の数も明記しているというが、同紙は兵力規模に触れていない。
また、空陸海軍や特殊部隊による防空、前線部隊指揮施設など目標数千カ所に対する攻撃順序が具体的に示されている。同紙によると、国防総省は、1月か2月が天候面などから地上攻撃には最適とみているという。一方、イラクの大量破壊兵器の製造、貯蔵場所の捜索作戦案は、陸軍の特殊部隊デルタフォースなどを指揮する特別作戦司令部が今後作成する。
フライシャー大統領報道官は20日、同紙に対して、大統領に作戦案が提出されたことを認め「今や大統領は(軍事攻撃の)選択肢を得た」と述べたが、攻撃を含め大統領はいかなる決定もしていないと強調した。
大統領は8月中にラムズフェルド国防長官に具体的な作戦案を提示するよう指示。作戦案は9月12日の大統領の国連演説の数日前に提出された。(ニューヨーク共同)