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【ニューヨーク14日=村尾新一】訪米中の川口外相は14日午後(日本時間15日朝)、イラクのサブリ外相と国連内で約30分間会談し、イラクが大量破壊兵器に関する国連査察を無条件、無制限で直ちに受け入れるよう強く求めた。だが、サブリ外相は「大量破壊兵器開発の証拠は1つもない」などとして、査察受け入れを拒否した。
川口外相は「国連の諸決議を順守すれば、イラクの安全も確保される。イラクは国際社会の関心を十分にくみ取る必要がある」と述べ、フセイン政権の軟化を促した。
これに対し、サブリ外相は、「(開発疑惑は)イラクを侵略するための口実に過ぎない。米国は武力による政権交代を狙っている」と反発。さらに、「イスラエルも核兵器や化学兵器を持っているではないか」などと主張したため、川口外相は「問題を転嫁すべきではない」と指摘した。
サブリ外相は、対日関係について、「かつて日本は友好国だったが、最近は敵対的であり、残念だ」と不快感を表明。川口外相は「日本は唯一の被爆国として大量破壊兵器の廃棄を強く求めていきたい」と応じた。
日本外務省によると、日本とイラクの閣僚同士による会談は1990年にイラク石油相の来日時以来、12年ぶり。
イラクの大量破壊兵器開発問題では、米国、ロシアなど国連安全保障理事会の常任理事国5か国が、一定の期限内に査察を受け入れるように要求する新たな決議づくりで合意している。
(9月15日19:15)