【カイロ=加藤秀央】
イスラエル軍は6日未明(日本時間同日午後)にかけてヨルダン川西岸のパレスチナ自治区への侵攻を続けた。現地からの報道が伝えたパレスチナ側の犠牲者数は6日未明までの24時間で24人と、最近では最悪の規模となった。
イスラエル軍はパレスチナ自治政府のアラファト議長が軟禁状態におかれているラマラの自治政府建物の電源を切断しており、「外部からは議長との連絡がいっさい取れない」(アリカット地方行政相)状態。米国のジニ中東特使と議長との再会談のメドはたっていないもようだ。イスラエルのペレス外相は6日付仏紙に対し、9日目に入った自治区への侵攻作戦は「2,3週間の計画」と述べ、パウエル米国務長官のイスラエル入りと同時期に作戦を終える可能性を示唆した。英BBCは「作戦終了を控え、イスラエル軍が軍事行動を激化させる可能性が高い」と伝えている。