(回答先: 議長府施設をほぼ制圧〜約70人を拘束〔東京新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 3 月 30 日 10:22:17)
【カイロ=松尾博文】
ヨルダン川西岸のラマラにあるパレスチナ自治政府の議長府を制圧したイスラエル軍は29日、議長府内でパレスチナ人70人以上を拘束した。アラファト議長は事実上、幽閉されている。
イスラエルのシャロン首相は同日、今回の軍事作戦が「数週間は続く」と言明。攻撃がラマラ以外の自治区都市に広がる可能性が強まった。パレスチナ過激派が反イスラエル感情を強め、テロがエスカレートする恐れも出ている。
イスラエル軍は議長府内の八棟の建物のうち議長執務室のある建物を除く全棟を占拠し、対戦車ロケットなどの武器や通信傍受装置を押収した。一時はイスラエル軍部隊が議長執務室に侵入を試み、同議長は自ら銃をとって戦闘に備えたという。銃撃戦は断続的に続き、29日午後にはイスラエル兵1人が新たに死亡した。
イスラエル軍は日没後、議長府の発電設備を破壊し、水道や電話線も遮断した。議長府職員は数人の側近を除いて退去したり拘束されたりし、自治政府は事実上、機能停止に追い込まれた。