(回答先: Re: サウジアラビア紙に掲載された「ユダヤ人のペストリー」に関するコラム 投稿者 隣人 日時 2002 年 3 月 17 日 23:30:05)
隣人さん、初めまして。
ユダヤ教の顕教部分である旧約聖書とタルムードは、ユダヤ教の支配層(祭司&政治的)が一般のユダヤ教徒を支配するための手段だと考えています。
(密教であるカバラについては内容がほとんどまともに出ていないので考察できませんが...)
「バビロンの捕囚」神話に見られるように、あたかも「ユダヤの民がバビロニアに長期にわたって捕囚され苦難を背負わされた」かのようになっていますが、バビロニアに“捕囚”されたのは、支配階級のみで、しかも、バビロニア王からは客人として遇されていました。
「バビロニアのユダヤ征服」後も、一般ユダヤ人はそのまま留まり農業などに従事しました。彼らにとっては、税の支払い先が変わったに過ぎなかったのであり、ペルシアがバビロニアを脅かし始め、支配権があいまいになるまでは、税負担もかえって軽かったと言われています。
「旧約聖書」にしろ、「ユダヤ戦記」にしろ、「ナチスのホロコースト非難」にしろ、ユダヤ教支配層は、敵の悪行をことさら大きく取り上げ、ユダヤ教徒の哀れさや正当性をことさら強調する傾向に特徴が見られます。
(それはそれで“立派な智恵”ですのでそう主張するのはなんら構わないのですが、受け止める側は、冷静に歴史を検証する必要があると考えています)
また、宗教の戒律は、そういうことが行われているからこそ禁止が打ち出されるのです。
(人はえぐい生き物なので、とてつもないことをやりがちではありますが...)
また、宗教支配層が、一般信仰者に禁止していることをしないということでもありません。
それは、カソリックのローマ法皇庁や「騎士団」が金貸しや淫行に励んでいた(いる)ことを見てもわかることです。
自分たちの利益が損なわれないように、多くの一般信者にはそのようなことを禁止するというとんでもないことを平気で行うようです。
(仏教関係の宗派教団にも言えることですが...)
アメリカやイスラエルなどで時々表沙汰になる事件を見聞きすると、サウジ紙に掲載された内容がまったくのデマとは思えません。
ただし、ユダヤ教支配層と一般信者をごっちゃにして、「ユダヤ人迫害」に結びつけることには声を大にして反対します。