(回答先: 最大の製油施設、稼働停止の恐れも=国営石油会社は緊急役員会−ベネズエラ【サンパウロ11日時事】 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 4 月 12 日 10:19:46)
【ロンドリナ(ブラジル南部)11日=本間圭一】
南米の石油大国、ベネズエラの最大労組、ベネズエラ労働総同盟(CTV)は10日、チャベス大統領の強権的な政治姿勢などに抗議し、9日に引き続き全国規模のゼネストを実施した。CTVのオルテガ委員長は10日夜、抗議行動を批判した大統領に反発し、無期限のゼネスト入りを宣言した。ランヘル国防相は「労組側と対話の用意がある」として事態の沈静化をよびかけているが、主要経済団体のベネズエラ経団連も無期限ストに同調する姿勢を示し、石油産業を中心とする同国経済への影響が懸念されている。また、軍高官が10日、大統領の辞任を要求するなど軍部内で大統領への反感が強まっており、軍を権力基盤とするチャベス政権を揺るがす事態に発展する可能性も出ている。
9、10両日のゼネストには、幹部人事をめぐり大統領に反発する南米最大の石油公社、国営ベネズエラ石油(PDVSA)の従業員も参加したため、国内最大規模のアムアイカルドン製油所などで生産が半減し、タンカーの搬出に遅れが生じたほか、エルパリト製油所では操業が停止されている。PDVSAの反大統領派は、ゼネストで全国の石油生産量が2割減少したとしている。
一方、ゴンサレス陸軍少将は10日昼、記者会見し、隣国コロンビアの左翼ゲリラ組織がベネズエラ領内に潜伏している点などを挙げて、大統領の辞任を公然と要求した。
(4月12日01:11)