ベネズエラのチャベス政権に反対する勢力によるゼネストは11日、労組側が無期限での実施を宣言する中、3日目に突入した。国内最大の製油所がある国営石油会社(PDVSA)のアムアイカルドンの複合施設は同日までに、最大日量96万バレルの処理能力が半分以下に落ち込み、完全に稼働を停止する恐れも出てきた。
PDVSAのカムコフ副社長は同日、地元メディアに対し、同社が「操業を停止したわけではない」としながらも、原油や石油製品の船積みに遅れが出るなど、ストの影響が出ていることを認めた。
PDVSAの経営陣はこの日、緊急役員会を開き、エネルギー鉱業省の担当者を交えて対応策を協議した。現地からの報道では、カムコフ副社長が事態収拾のために辞任する意向を示し、他の経営陣もこれに追随する可能性があるという。