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(回答先: Re: 「竹中プロジェクト」で日本は“最強産業国家”の地位を中国に譲り渡す 投稿者 naniwatsu 日時 2002 年 10 月 08 ・00:27:32)
naniwatsuさん、初めまして。
いただいたレスは「いちゃもんレス」ではありませんが、「いちゃもんレス」も歓迎です。
>かつての金融資本の実態は”金本位”ですが、現在はドル紙幣と株および各種天然資
>源ですよね。このうち、国際金融資本の経済活動の一番重要かつ経済潤滑油としての
>ドルの”本位”が米国経済であれば、米国の経済破綻=国際金融資本の破綻となると
>思うのですが、違いますか?
ドルが国際基軸通貨になった基礎は、米国が、世界の通貨的“富”の3/4を支配し過半の産業生産力を誇る経済力の達したことです。
そして、ドルが国際基軸通貨であり続けている条件は、米国が覇権国家であり、世界最大の経済規模と輸入規模を維持していることにあります。
覇権国家であることでルールを他国に押し付けることができ、最大の輸入国家であることで国際商品を購入する手段であるドルへの“欲求”と“信認性”を支えています。
ドルは、米国という国民経済のローカル通貨であるとともに、原油などの国際商品を中心とした財を購入(輸入)するための国際通貨です。
米国経済でドルを金融的に活用できなくとも国際的に活用できれば、ドルを保有する国際金融資本は資本増殖を実現することができます。
さらにいえば、G−W−G’という迂回的な資本増殖手段である産業よりも、G−G’という効率的な資本増殖手段を選択するのが「金儲けの王道」ですから、それを追求する条件があれば、そちらに走ります。
もちろん、米国経済が破綻すれば、国際通貨としてのドルはその地位から滑り落ちます。
(国際金融資本はそのような未来を予測しながら、現在の政策を決定しているはずです)
>アジア地域にて一致団結し、意図的に米国経済の破綻点をつつきまくるといったやり
>方があっても(私は、共生論者なのでそうは思いませんが)おかしくないと思いま
>す。産業の空洞化した国、つまり産業資本を実質的に保持しない地域が、利権の主張
>のみで生き残ることを永遠に許しつづけることは、道徳的に許されるものではありま
>せんし、そんな体制が営々と続くとは、考えられません。
日本も陥っている罠ですし、中国も同じ道を歩んでいますが、米国経済の破綻は、自国経済の困窮につながる構造に世界はなっています。
米国市場を抜きにして、近代化=過剰生産力を緩和する手段がないと言うのが現実です。
日本や中国なども、米国経済は危ういと考えていても、現在の経済活動を重視すれば、米国経済に依存せざるを得ないと判断してしまいます。(日本は、厖大な通貨を米国に貸すことで自国の財を買ってもらうという倒錯状況に長く陥った状態にあります)
日本が米国に代わって輸入を引き受ければアジア地域の団結も可能かも知れませんが、それによって国民生活はズタズタになります。
私も共生論者なので、米国経済の破綻を願ってはいませんが、米国経済の“破綻”はそう遠くないと予測しています。
>経済に限らず政治もそうですが、一国のみ巨大化すると、意図的に勢力を複数極にし
>ない限り、敵がなくなり破滅するのがオチなので、”アメリカ誉め殺し”"よ、世界
>の大統領"といってあげると、ほっぺたを真っ赤にした子供よろしく、有頂天にな
>り、その隙に中国とインドと、アジア地域、欧州、南米、ロシアの消費者層に”ほん
>の少し”成長してもらえば、あとは落ちるだけのような、気がしますが、いかがなも
>のでしょう?
国際金融資本家は、破綻が予測できる米国経済との“分離”を真剣に考えていると思っています。
そして、傷つかないかたちで米国経済と“分離”するために、米国という国家を利用するという抜け目のなさです。
米国という存在ではなく、国際金融家や「近代経済システム」を問題視する必要があると考えています。
>無論、その間に日本国内の非輸出産業の労働生産性および実質生活コストの低下、先
>進国共通の都市問題の克服、自然環境改善・保全技術の確立、少子化の抑止、再利用
>可能製品普及率No1.、非MS OSの普及、などなどの克服を行い、本当に”清く正しく
>美しい、本当に豊かな世界に誇れる非軍国主義の日本”に戻して?おく必要があるの
>は、言うまでもありません。これは、国民のやる気次第です。アメリカに支配される
>ぐらいなら、こっちのほうが苦しくとも夢があっていいでしょう?
「非輸出産業の労働生産性」の上昇追求は、現在のシステムでは失業者の増加につながるだけなので反対です。
「少子化の抑止」も、日本の人口は自然に徐々に減少していくのが望ましいと考えています。
その他については賛成です。