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(回答先: Re: 本当の問題 投稿者 naniwatsu 日時 2002 年 10 月 09 日 04:41:51)
naniwatsuさん、こんにちわ。
>> 絶対的に食糧が不足するのなら、食にありつけない人々は
>> 死ぬしかありません。
>> 他に手だてはないのですから、それで解決されます。
>私は餓えて苦しんだことはありませんが、人が餓えては死ぬようなことは、どこのこ
>とであれ、心が痛みます。それを黙って見過ごし、”食にありつけない人々は死ぬし
>かありません。”と言い切れるのは、人と人とのつながりを全く拒否したような印象
>をうけましたが。。。
>その苦しみの中で育った人が、あなたの意見を聞けば、それこそ殺気をもって誤解す
>るでしょう。”日本人はなんと非道なのだ”と。やがてそれは、憎しみに変わること
>でしょう。いくら、”絶対的に”うんぬんといったところで、相手は聞く耳を持とう
>とはしないでしょう。人の心とはそのようなものですから。
>なぜかというと長くなりますが、人には普通、親・兄弟姉妹・友・子供が回りにいま
>す。自分の知っている人たちが、苦しみ餓えて死に行く姿をみて、悲しまない人なん
>ていません。そして、その記憶は、普通消したくても消えるものではありません。
>(消せるようにすればよいとかの問題でもありませんよ。)あっしらさんにも、うれ
>しかったとき、悲しかった時、苦しかった時があるように、その人にも感情というも
>のがあるからです。
naniwatsuさんのおっしゃる通りだと思います。
現在も20億人もの人が生存するための食の確保に苦しめられています。
しかし、一方では、農産物を輸出したくても輸出できないと嘆いている農業経済主体も数多く存在します。
絶対的に食糧が不足しているのではなく、経済論理的に食糧が不足しているのです。
食糧不足を人口不足と結びつけることは、一部環境主義者のように、環境のために“人減らし”をするのも正義だという歪んだ価値観を広めることにもなりかねません。
言葉足らずだったとは思いますが、そのような環境主義者(ローマクラブやチャールズ皇太子など)に対する論として、「絶対的食糧不足状況」と生物としての人間を結びつけた論を持ち出したとご理解いただければ幸いです。
>> 企業統治ができていないとか、モラルがないという判断基準はなんでしょうか?
>> 結局、債務を履行できないほどの債務を抱えているのは、
>> 企業統治ができていない」とか「モラルがない」という結論に
>> なるような気がします。
これに対するレス内容は、おおまかに言えば賛同できるものです。
賛同できるがゆえに、企業統治やモラルそして「資本主義のルール」という抽象的な説明で不良債権処理を加速化しようとしている小泉政権を批判しています。
企業統治ができていずモラルがない銀行が多かったが故に、バブルが形成され、その崩壊によって過大な不良債権を抱えることになったのです。
資本主義のルールに従えば、経済(民間)の論理で銀行も一般企業も共倒れになるはずです。
しかし、銀行は公的資金を注入して存続を図り、一般企業は退出を願うという政策を小泉政権はとろうとしています。
言葉にはしていませんが、預金や普通債権(継続融資)を抱えている銀行には資本主義のルールを適用できないと言っているのに等しいのです。
また、国民経済の再生を考えるのならば、「デフレ不況」の真っ最中に、「デフレ不況」をさらに悪化させる政策を実施するのは愚の骨頂です。
利権構造や護送船団方式のことも述べられていますが、それらと今回の「竹中プロジェクト」を結びつけて論議することはできません。
それらは、それぞれ単独で論議して修正すべきことです。
naniwatsuさんは、「竹中プロジェクト」をどう評価されているのでしょうか?
それが自分には今一つ明瞭ではないので、対応が曖昧になっている部分があると思われます。
>> 経済成長を追求せず、対外拡張政策も採らなければ、日本の人口が3千万人ほどに
>>なっても破綻することはないと考えています。
>過度の経済成長を追求せず、対外拡張政策?をとらないとしても、一億数千万人か
>ら、三千万人になる過程を破綻といわずして、何をもって破綻というんですか?そこ
>に行くまでに、たとえば、どうやって医療制度・社会保障・安全保障を維持できるん
>ですか?日本は too big, too fail.とは、私はおもっていませんよ。でも、ちいさ
>きゃいいじゃん、てことでは、決してないですよ。
戦争や大災害を想定しているのではないので、一気に3千万人になるわけではなく、長い期間をかけて徐々に減っていくものです。
医療制度・社会保障・安全保障は、絶対数の問題ではなく、基本的には人口比の問題です。状況に応じて、どのテーマを重点とするかという問題は発生します。
3千万人という数字は、明治維新までのある意味で安定的な日本列島の人口数です。
(明治維新後の近代化と富国強兵政策のなかで人口増加策が採られましたが、常に「過剰人口問題」に悩まされ、南米・ハワイ・米国・朝鮮半島・中国・満州への移民を促進しなければならなかったのです)
労働生産性は飛躍的に高まっているのですから、江戸期までとは違ったモダンな生活を3千万人で十分に実現できると確信しています。
経済論理で言えば、グロスのGDPではなく、一人当たりのGDPを維持すればいいということです。
様々な意味で量より質が求められていると考えています。