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(回答先: Re: これにも一応回答。 投稿者 匿名希望 日時 2002 年 9 月 21 日 03:30:20)
一方、榊原氏については、21世紀前半はデフレ経済が定着すると見ているわけです。それを前提とするならば、現在最も問題になっている金融システムの機能不全は政府紙幣で一気に解決を図れ、ということでしょう。この立論の問題点は、その後の見通しが何もない点です。デフレ経済を前提とした国家や産業のあり方も示唆されていません(そもそもそんなものはできっこない、という考えが主流)。ただ財政累積赤字問題については、氏の立論に沿えば、デフレが続くのだから金利も上がりようがない、従って赤字問題の深刻化は心配しなくて良い、ということになります。彼の論文の功績は、(元)官僚がこの種の大胆な政策を検討しつつある、ということを世にアナウンスした点にあると言えます。