現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
(回答先: いかにも資本主義らしい・・・ 投稿者 日本救国戦線 日時 2002 年 9 月 15 日 20:51:49)
日本救国戦線殿、こんばんわ。
軍事力を背景とした略奪でありながら、ちゃんと契約を締結し対価を支払うところがなんとも資本主義です。
(記事の内容が現実化されたときの記事は、そのような内容になると思われます)
米英支配層は、イラクを突破口として、中東の政治的支配状況を根底から変えようとしています。
イラクが突破口として選ばれたのはフセイン政権が“お仲間”だからであり、それゆえ記事のように、イラクの石油利権が米英(蘭)石油資本に移行することについては現実性があると思っています。
(湾岸戦争以来のイラクに対する長期経済封鎖は、来る日のためにイラク原油を“温存”したいという意図があるはずです)
しかし、米英(+同盟国)の「中東虐殺軍事行動」は、国家対国家の戦争にはならず、かつてのベトナムや現在のアフガニスタンのような非正規戦になるので、米英側の勝利はないと予測しています。
米英(+同盟国)が核兵器使用も辞さず、中東住民を皆殺しにするという覚悟を持たない限り勝利はなく、イラクで手にするかもしれない石油利権も、現実の権益とすることはできません。(アフガニスタンに米英資本がパイプラインを敷設することもできません)
ブッシュ政権は核兵器使用のアドバルーンを上げていますが、先制攻撃でかつ非国家相手という戦いで核兵器を使用することは政治的に難しいでしょう。
それでも、理性が欠落している政権ですから核兵器を使用するかもしれませんが、それは、米英国民のみならず世界中の人々の非難を浴びることになり、激しい反戦運動+米英など参戦国内での過激な対抗運動+中東以外のイスラム基盤国家での過激な対抗運動を引き起こします。
核兵器の使用は米英支配層自身の首を絞めることになり、軍事力の行使を終結させることになるはずです。
イラクやサウジアラビアなどの中東諸国現政権を転覆したとしても、現在のアフガニスタン暫定政権やかつての南ベトナム政府のように、米英の軍事力がなければ1ヶ月も存続できないものになります。
昼間は味方のように振る舞っている人たちが夜間は敵になる。情報に基づいて掃討に向かうと待ち伏せ攻撃を受ける。遊びに出かけた兵士がそのまま帰ってこない。などなど、圧倒的戦力の差で降伏を勝ち取れる正規軍との戦争のようなわけにはいきません。
米英支配層は、己の知性を過信し、アフガニスタン人やアラブ人の知性を見くびっています。
そのような意識状況が今次の戦争の命取りになる要因だと思っていますし、戦いの駆け引きに関する判断力は、米英支配層よりアフガニスタン人やアラブ人のほうが上だとも思っています。
アフガニスタンに続き、中東というメイン地域に攻め入ろうとしている米英支配層が、その目的を遂げることはできません。
経済権益をめぐる戦いではなく、価値観をめぐる戦いであることを既に両者が認識しているからです。
価値観をめぐる戦いであれば、その価値観に殉じることができる戦士の数が多いほうが勝ちます。(核兵器はもちろんのこと鉄砲がなくとも、敵を殺すことはできます)
米英支配層が戦士達に押し付けている“米国の安全及び世界の文明と自由を守る”という価値観は、アフガニスタンに乗り込んだ戦士達のあいだで既に揺らいでおり、中東で戦端が開かれればますます揺らいでいくことになります。大義のない戦いで高い士気を維持することはできません。
一方、アラブ人の戦士達は、イスラムが崩壊させられるかどうかの瀬戸際にある考えていますから殉教の道を厭いません。
米国政権は、中東にイスラム教徒が一人でも生きている限り勝利したとは判断できない軍事行動に乗り出そうとしているのです。
日本が参戦することには反対ですが、参戦するとしても、このような認識を持って参戦する必要があると考えています。
字句通りの「対テロ戦争」の一環であるとか、大量破壊兵器の使用も辞さないフセイン政権を倒すためだとか、原油利権や原油の安定供給を確保するためだとかといった判断で参戦すれば、“対米開戦”の決定と同じ轍を踏むことになります。