現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
(回答先: メガバンクを蘇生する-政府による敵対的買収 投稿者 楽観派 日時 2002 年 8 月 23 日 18:51:45)
98年の公的資金注入を機に対象銀行に求められた「経営健全化計画」は、画餅と言えるものになっています。
住友銀行とさくら銀行が合併するさいに再提出したSMBCを例に採れば、「経営健全化計画」の前提条件は、
01年3月期 02年3月期 03年3月期 04年3月期
=======================================================================
実質GDP 1.5 1.7 1.8 1.9
短期金利 0.35 0.50 0.75 1.00
長期金利 1.80 2.20 2.40 2.60
東証株価 15,747 15,747 15,747 15,747
地価 (00年度中に底打ちし、以降は横這い)
というものです。
02年までが既に現実過程となっていますが、これがいかにむなしい条件であるかはわかると思います。
(金融危機が叫ばれていながら、このような計画と現実の乖離状況が問題視されないというのが日本という国の実状ですし、あいも変わらず淡い期待を抱き続けて経営や政策を行っていると言えます)
現在の経済状況が続けば、日本のメガバンクも、そう遠くないうちに債務超過に陥り破綻します。
そうであれば、「たとえ買収価格が現在の資産価値の数倍になってもかまわない。ひとつは日本の銀行の株を所有しているのは主として日本の企業だからだ」と言われるような、破綻銀行の株主にことさら多額の追いゼニを渡す必要はないでしょう。
紙屑同然になる道を選ぶのか、公的資金による増資を受けて将来を期す方法を選ぶのかという突き付けは今でも可能です。
そして、そのような突き付けをしないで現状のかたちでの銀行存続を図れば、ノーマルな政策による「デフレ不況」解消の緒にもつけません。
※ UFJの計画前提条件
02年3月期 03年3月期 04年3月期 05年3月期
=======================================================================
実質GDP 1.6 2.7 1.9 1.6
短期金利 1,2 2.0 2.3 2.0
長期金利 3.4 4.1 4.4 4.0
地価 −0.2 0.2 −0.15 0.3