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(回答先: あっしらさんに質問、超々金持ちの経済支配について 投稿者 101 日時 2002 年 10 月 06 日 22:20:49)
101さん、こんばんわ。
日本は90年代からの不況のままなだれ込んでいますが、現在進行中でまもなく広く認識されることになる「世界同時デフレ不況」は、近代(資本制経済システム)の論理(手法)では解消できないものになると考えています。
端的に言えば、「近代」の終わりが始まっていると考えています。
@村山節という方は800年周期で西洋と東洋の覇権交替があり、2000年からは東洋の時代と説いておられます。この説についてはいかがお考えですか。
まず、価値観区分として西洋と東洋という対立軸がふさわしいものかどうか疑問です。
ケルトやゲルマンの宗教や共同体性に照らすと、覇権という考えが地理的西洋に古来からそれほど強くあったとは思えません。
西洋世界に論理を基礎とした覇権意識を広めたのは、東洋の西の端を起源とする勢力だと考えています。
西アジア起源の価値観や論理が、およそ2000年をかけて世界に広まっていった過程と見ることもできます。
遊牧及び商業といった経済基盤は覇権意識を強め、農耕経済基盤は王道的意識を強める傾向を持っていると思っています。
西洋と東洋というより、遊牧・商業生存基盤と農耕生存基盤の対立と捉えたほうが明瞭ではないかと考えています。
(東洋の西の端で7世紀に広まったイスラムは、遊牧・商業生存基盤がもたらす覇権の“毒”を弱めようとした価値観だと見ています)
Aもし、東洋の時代がこれから来るとした時もやはり現在の超々金持ちの経済支配は続くのでしょうか。
行き詰まった「資本制経済システム」を改編する手がかりは、東洋の共同体的価値観を基礎とした王道的支配の見直しにあると思っています。
論理を基礎とした覇権的価値観に対抗する一つの考え方として、共同体的価値観を浮かび上がってくるはずです。
>そんなことで、超々金持ちはそろそろご退陣頂けないものかと思っています。今回の
>不況がこれを実現してくれそうな気もしているのですが。
私もそう思っているというか、そうしなければ解消できない「末期の不況」に陥っていると考えています。
保有(支配)する通貨量の多さを誇る「超々金持ちの経済支配」こそが、彼らには解消できない「世界同時デフレ不況」をもたらした要因ですから、「東洋の時代」がくることにより「超々金持ちの経済支配」は消えます。
(贅沢な生活ができる人たちとそこそこの生活に甘んじる人たちの区分はあると思っています)
しかし、自動的に「超々金持ちの経済支配」が消え去ることはありません。
今生きている人々なのか次なる世代の人々なのかは別として、生きている人々が新たな仕組みを作り上げて乗り越えていくことでしか、「超々金持ちの経済支配」を消し去ることはできません。