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(回答先: Re: Re:超々金持ちの経済支配 投稿者 アッバース 日時 2002 年 10 月 07 日 04:42:00)
アッバースさん、こんばんわ。
たいへん難しい質問ですね。
直感的な回答にさせてもらいます。
>イスラムがかつてのアッバース朝などのように
>世界でもっとも強い覇権国になることは将来ありえるとお考えですか.イスラムの行
>方は?
イスラム世界が覇権を押し出すことはないと考えています。
イスラムは、ムハンマドが終末論的に予測したように、混乱期を経て別の価値観体系に揚棄されるのではと思っています。
(ムハンマドは、キリスト教の終末論以上にリアルなイスラム不信心状況を見通しており、イスラムが提示する“論理的な抑制力”が個々人に維持され続けることの困難性を自覚していたと思われます)
ユダヤ教を乗り越えた“世界”商人の宗教であるイスラムが現実の変化のなかでどのような変容を遂げていくかは、世界の今後に大きな影響を与えるはずです。
>マルクスの予見したとおり
>遠い未来全人類が宗教を古いものとして割り切る日がくるのでしょうか.(そのとき
>こそ平和がおとずれるような)
宗教を価値観&共同体形態論の体系として考えたとき、宗教がなくなる世界は考えられません。
(民主主義・自由主義経済・人権意識・共産主義・儒教なども形態が異なるだけで本質は宗教だと規定しています)
ユダヤ教(キリスト教)→イスラムという発展を見せたバビロニア起源の商人=貨幣崇拝=超越神宗教は、別種のものに変容していくと予測しています。
近代産業国家として頂点を極めた日本は、商業の宗教であるユダヤ教(キリスト教)・イスラムに対置できる価値観を提示できる存在だと思っています。
米英の「中東軍事介入政策」が、ユダヤ教(キリスト教)・イスラムに変容をもたらすことになるのではないかと勝手に推察しています。