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(回答先: 「共産主義国家」の破綻原因 − 所有形態や計画経済にあらず − 投稿者 あっしら 日時 2002 年 9 月 28 日 00:02:53)
○あっしらさん今日は
> レーニン主義流れを汲む共産主義が、“平等”を建前としながら、形式的にも実質的にも“平
>等”ではなかったというのは正しい認識だと思います。
マルクス主義は”経済的決定論”で自由意思の存在すら認めないわけで、選択の余地がないと
ころでは原理的に”平等”は問題にならないと思います。(エラ呼吸が出来ないから不平等だと
思う人間はいない)
>「共産主義国家」は、前衛=エリートが支配者となり、現実よりも価値観を重視しながら国民を
>支配したと言
マルクス主義国家では、むしろ統治に汲々としていたのではないかと思います。政治化した社会
ではほっておけば、かっての全学連のウチゲバのような状態に陥るわけですから。
参考http://www.asyura.com/2002/dispute2/msg/425.html
○匿名希望さん、今日は。
結論のみ書くと、今日的な文明社会は生物としての人間性からすればかなり無理な生活をしてい
るのだと考えています。農耕文明の歴史は二万年と言われていますが、狩猟採取生活は200万年
狩猟採取生活の方が生産よりずっと人間の本能にマッチングしている。ということは、相当に生
産的な方向に文化的バイアスがかからないかぎり、人間は狩猟採取(不正?)の方向に流れてし
まうだろうということです。生産なくして数十億の人口を維持不可能なことは、まさしく現実で
しょう。
もう一点、これはある生物学者が何かに書いていましたが(忘却)人間が生理的に仲間を意識す
る限界は数十人。狩猟採取時代の群れの数とほとんど変化がないのだそうです。ところで我々は
日本国民であったり、人類の一員であったりするわけですが、これはあくまで観念、実際に住ん
でいる世界は数十人の群れというわけです。
これらはフイードバックループを外れたエリート支配が即座に暴走する理由の説明には十分過ぎ
るものではないでしょうか。
○書記長さん 今日は。
>自由市場経済主義とか、科学技術礼賛主義などにはこうした
>問題にきちんと後手後手にならずにとりくむ内発的動機とか根
>本的・有効的な対策を期待できないのです。
人類滅亡のシナリオで近未来一番実現しそうなことは、なんといっても「石油が無くなる」とい
うスリルとサスペンスでしょう。化石エネルギーが供給不能に至れば生産は破滅的な打撃を受け
ます。餓死者の続出、内乱に次ぐ内乱、世界規模での難民。どんな国家でも一枚岩ではあり得な
い。根本的な解決は人口の削減しかないわけですから希望のない戦いです。
こうした社会では、もはや共産主義のような現世主義は説得力を持たないのではないでしょうか。
中国は滅びても多分チベットは残る。多分、日本はダメ。実現してほしくない未来ではあります。