現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
(回答先: 北朝鮮と戦前日本 投稿者 書記長 日時 2002 年 9 月 23 日 20:15:41)
書記長、こんにちわ。
「韓国が北朝鮮を併合することは、1980年代の“日本人”5千万人が1930年代の“日本人”3千万人を抱え込み、1930年代の“日本人”3千万人に80年代的価値観を強要するようなものです」という比喩は、日本の近代史における価値観の“落差”を使ったほうがわかりやすいという意図で用いたものです。
「戦前の日本と現在の北朝鮮を社会・経済・文化のありかたとして同列に置く」のは、現象的なものを本質と考える認識のいい加減さの現れであり、戦前の日本にも失礼だし、北朝鮮にも失礼だと思います。
戦前の日本と現在の北朝鮮の類似性は、遅れた条件での近代化志向・農耕専制国家の歴史的統治価値観としての儒教の残滓などを取り上げることができますが、近代における歴史過程で醸成された価値観・近代化手法の差異がもたらす価値観・対外政策の基本スタンスで大きく異なっています。
> どうして文明として前人未到のチャレンジを信じられないく
>らいに残酷で強烈な逆境の中で断行していった大日本帝国と、
>残酷でわがままな独裁者の恐怖支配に甘んじているあの自分の
>国民さえ食わせられず自分たちだけでは社会として維持すらで
>きない北朝鮮を類似物として扱えるのでしょうか。
歴史的対抗軸としては高く評価できる「大東亜共栄思想」をあのような対外政策でしか現実化できなかった戦前の統治者をそれほど評価していません。
(「昭和大恐慌」においては、台湾・朝鮮半島という領土を抱えながら、東北地方の農民を食うや食わずの状況に追い込み、娘の身売りさえ防ぐことができなかったのが戦前の統治者です)
国民さえ食わせられないことは非難対象ですが、北朝鮮統治者を「残酷でわがままな独裁者の恐怖支配」とは考えていません。
書記長が戦前の“日本精神”及び政策を高く評価されるのなら、メディアや政府が紡ぎ出す北朝鮮イメージではない視点で北朝鮮を見直すことを期待します。