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(回答先: Re: 私の意見です 投稿者 ほくめん 日時 2002 年 8 月 21 日 02:30:09)
「ほくめん」さん、こんにちわ。
>しかし、あっしらさん、詳しいことは分かりませんが今までの政権ではなぜ巨大債務
>の削減が実現できなかったのでしょうか?。
>あるいはやっても効果が現れるまでに政権が変わってしまったのでしょうか?。
利権や議席確保という目的を除外して好意的に解釈すれば、それが国民経済の成長に寄与し、名目の成長がそれ以上に大きければ、債務は薄まると考えたからだと思います。
これは政治家に限ったことではなく、メディアや経済学者も、不況風が吹くとすぐに財政出動を唱えてきました。
それが非現実だとわかると、手のひらを返して、公的債務が問題だとか、公共事業が悪の元凶だといった論陣を張っているのです。
そういう連中は、はっきり言って“カス”です。
>戦後から経済成長期をつうじて、今までの自民党政権を「支持」してきた結果(つ
>け)がこの650兆円の巨大債務になったのはまぎれもない事実です。これは支持し
>てきた国民の責任ともいえます。
これはその通りですが、経済成長を緩やかにしよう、悪いときはセーフティネットをきちんと張っているだけで良くなるのを待とうという論議はほとんど行われませんでした。
財政及び公的債務はそれだけを取り上げて云々するより、現在の経済システムをどう評価し、個人としてどう生きていくかということとの関わりで問題を問わなければならないのです。
もちろん、90年代に130兆円もの不効率な用途で債務を積み上げた責任は、違った角度から非難されなければならないと思っています。
>今の状態は過去の巨大債務(つけ)を小泉政権がまとめて引き受け対処している状態
>で、その結果デフレの発生や健康保険料の2回にもわたる引き上げや、今話したきた
>ような改革を始めていて、この政策に賛成や反対意見がありますが、政権の支持率が
>そのバロメーターでしょう。今までの政権ではみなできなかったことです。
どうしようもないところまで追い込まれたために、ご指摘の政策を実行しているだけで、小泉首相の発案でもリーダーシップによるものでもありません。
そこまで日本国(国民経済でも国民でもありません)が危機的状況にあるということです。
政権の支持率は、とやかく言っても詮無いことですが、“嵩上げ”された数値だと思っています。いろんな人と話した経験から、15%から20%はサバを読んでいると思っています。
>道路公団をはじめとする特殊法人を民営化するための論理というべきものではないか
>もしれませんが、これが私の(民営化論者の呼び名は拒否します)意見です。
>規制改革も経済を活性化させるためにはさけては通れないでしょう。
所有形態と経営手法は別だと思っています。民営化することで採算が良くなるとしたら、それまで国営で行ってきた経営手法がまちがっていたということだけです。
国鉄のように、債務を棚上げして(税金で返済)、資産だけを民営化して収益を上げるかたちにするのであれば改革でもなんでもありません。
まずは、民営化をテーマにするのではなく、経営手法を問題にし、日本の総合的な交通体系における高速道路の位置づけを問題にすべきです。
有用な資産であれば、いつでも売ること(民営化)は可能です。
「規制改革」は、それをやっていい経済状況とそれをやると状況がさらに悪化する経済状況とがあります。
「デフレ不況」では、1社でやっていれば利益は出ないとしても費用が回収できるのに、数が増えたことで価格が下落し、費用さえ回収できないという結果をもたらします。
会社の成立は一時的には経済効果がありますが、長続きせず、不良債権も発生します。
普遍的な経済政策というのはないのですから、状況に応じた合理的な政策を採らなければなりません。