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(回答先: 「弁護士費用の敗訴者負担制度に反対します」 転載 投稿者 ウッチャー 日時 2002 年 8 月 29 日 21:50:28)
『まだ旧体制下の新聞社と月極契約している人たちへ』 から。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~NKSUCKS/
「司法ジャーナリズムの欠如」 2002.8.18
「労働判例」2002.8.1-15(NO.827)の無署名記事は、本件を「日本経済新聞社記者HP)事件」と勝手に命名した上で言う。
「本件は、新聞社で編集記者が、個人的に立ち上げた HPに取材活動で知り得た情報を公開したり、会社批 判を内容とする文書を公開することが許されるかどうか、そしてそのような行為が服務規律を定めた就業 規則に違反するものとして懲戒処分の対象となるかど うか、その場合のジャーナリストとしての編集記者の 『表現の自由』とどうかかわ るかという、今日の『情報化社会』における新たな問題をめぐって法的に争われた恐らく最初のケースと思われる。」
「一般に、企業の従業員の私生活の側面に関連する就業規則の服務規定は、必ずしも今日のIT時代に適合していないところから、社員個人のHPの取扱い、特にその内容や表現に対する企業側の管理ないし規制には不適切な面があることは否定できない。特にマスコミ関係の企業ではそうであろう。この点、『労働者の企業における職務に関連する』行為に着目し、かつ、企業における社会的信用の失墜や企業秩序の維持という側面を重くみて、懲戒処分もやむなしと判断した本件は、その意味で重要な先例となると思われる。」
労働判例という雑誌は新聞と同じで、中立を装っているようだが、判決を出す側の大本営発表垂れ流しと、判決を出す側の立場からのもっともらしい解説から 構成されている。日本には司法の分野において、残念ながら、ジャーナリズムは存在していない。その結果、3権のうちの1つという重要な権力が歪み、今さら司法制度改革などといいっても修正が効かないほどおかしくなってしまった。私はその被害者だと思っているし、司法が機能していないことを実感している。
権力に自浄作用など、そもそも望むべくもない。誰かが監視しないと腐敗していくのが権力である。「労働判例」やら「ジュリスト」やら「判例時報」やらといった大本営発表の垂れ流し雑誌どもは、司法の専門誌として、権力の監視を怠ってきたことが、どれほど世の中にダメージを与えてきたかを考えたことがないのだろうか。それこそが民主主義に対する罪であることに気付いていないのである。
たまには裁判官の立場、判決を出す側の立場ではなく、判決を出される側の立場で、敗訴する側の立場で、弱者の立場で、有権者、市民の立場で取材し、 記事を書いてみたら如何。