http://www.asyura2.com/16/kokusai15/msg/437.html
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影の闇さん、こんばんは。
レスポンスありがとうございます。
残念ながら、ひとの文章を理解しようという態度に欠け言葉遣いから勝手に判断する貴殿の人柄を考えると、貴殿とはあまり生産的なやりとりができないのではと危惧しています。
いろいろな政治的事象に対する見方の違いは、基礎となっている世界の見え方に差があるからだと思っていますので、影の闇さんの見解については、この出来事についてはそのように考えられているんだと思いながら受けとめています。
アウトサイダーにとって、ある政治的出来事がどう見えるのかについては、どのような女性を好ましく思うのかと同じで、正解はないと思っています。
せいぜい、説明のもっともらしさを較べる話になるのですが、もっともらしさを感じる基準もひと様々ですから厄介です。
ですから、事実の誤りはともかく、見解の違いについて、わあわあ言っても詮ないことです。
とにかく、自分と違う見方をするひとの意見は刺激になり参考にもなるのでありがたいと思っています。
安倍政権の「日朝国交正常化」(=拉致問題解決)対応は、今回の「弾頭型核実験」を契機に、前進することになると考えています。
ざっくり予測すると18年度中にはメドがつくように思えます。
「追加」の分へのレスポンスは後日にさせていただきます。
以下の【引用】はすべて、
「Re: 21世紀東アジア国際関係に関する基本認識、にはなっておりません」
http://www.asyura2.com/16/kokusai15/msg/423.html
より:
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【引用】
「〉ある事件で北朝鮮に大きな政治的借り」を負った
その時点でアウト、日本のリーダーとしては失格でしょう。
第一ね、そのような大きなスキャンダルが事実上の宗主国アメリカに漏れていないと考えですか?」
【コメント】
オリジナルのなかで、“ある事件”については、「米国の仕掛けで発生した日中関係が危険水域まで悪化しかねない事態を食い止める役割を果たしたのが北朝鮮」と説明しています。
米国国家機関が仕掛けて発生した事件と言っているのに、「第一ね、そのような大きなスキャンダルが事実上の宗主国アメリカに漏れていないと考えですか?」と問いかけをされる貴殿に、読解力に問題があるのではと思ってしまいます。
米国が仕掛けた(知悉している)事件だからこそ、北朝鮮と中国に対して“債務”を背負った安倍氏(従米政治家)はどうあがいても逃げられないのです。
敗戦後米国の従属国になった日本の政治史を考えれば、「その時点でアウト、日本のリーダーとしては失格」という政治家ばかりですが、貴殿が言われるように、北朝鮮や中国に“政治的債務”を背負っている安倍氏も、日本国首相に就くべきひとではないと考えています。
ただ、哀しいことに、日朝国交正常化や日露平和条約締結などどうあがいても“売国”的妥協が必要になる政治テーマは、政治家生命が脅かされるものですから、みなおそれをなして避けます。
“借り”を背負って逃げられない安倍氏くらいしか、火の粉を浴びてもやり遂げるという意志を持てないかもしれません。遁走事件で満天下に恥をさらしている安倍氏自身は、政治生命(首相の座)に未練はないと思っています。
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【引用】
「〉“日中断交”少なくとも“日中経済関係大低迷”には至ったと思われる重大事件なので、再び火に油を注いでしまう具体的な説明は避けたいと思っています。
〉ここでは、米国の仕掛けで発生した日中関係が危険水域まで悪化しかねない事態を食い止める役割を果たしたのが北朝鮮ということでとどめさせていただきます。
もうアゼンとする発言です。 もう笑うしかありませんね。
例えば、JCIA=内調(内閣情報調査室)が如何なる諜報機関か知ってます?」
【コメント】
いくらでも笑ってください、
ここで、内調という組織が出てくるか意味不明です。
戦後日本にとって最大の対外危機とも言える“ある事件”の経緯と決着の付け方については、主要メディアの幹部も知っているくらいですから、内調を含め国家機関の上層も当然知っています。
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【引用】
「> 北朝鮮が核兵器開発という不必要でかつ壮大な無駄を行うことはないだろう
??? 経済合理性と政治の問題を一緒くたにしている時点でアウトです。」
【コメント】
「経済合理性と政治の問題を一緒くたにしている時点でアウト」という批判は的外れですよ。
きちんと読めばわかるように、経済合理性を理由にしているのではなく、政治的に“不必要”であるのに壮大な無駄はしないということを理由にしているからです。
それ以上に、米国が日朝国交正常化の本格的な交渉のきっかけをつくり、その後もずっと日本政府の尻を叩き続けているという認識が、「北朝鮮が核兵器開発という不必要でかつ壮大な無駄を行うことはない」とする最大の根拠です。
ミサイル開発や科学大国を標榜するための衛星打ち上げは、経済的合理性は乏しい(ミサイル輸出が困難になっているため)としても、政治的合理性はあると考えています。(戦前戦中の日本支配層が経済的合理性を理由に軍備を怠っていれば、国民の反発や不安を招いたでしょう)
米国が朝鮮半島問題を煽っているのは、MDや戦闘機などの米国製兵器をもっと買って欲しいからです。
THAAD配備問題は、「核実験」と同じで、安倍首相の尻を叩くためのブラフである可能性が高いと思っています。だからこそ、中国やロシアが声高に反対していると...中国もロシアもあんなに嫌がっているのだから、配備の必要がなくなるよう早く北朝鮮と決着を付けろということです。
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【引用】
「〉核兵器開発騒動は北朝鮮問題を主要テーマとし続けるための“国際的情報操作”
主体は誰ですか?
アメリカ?日本?それとも北朝鮮?」
【コメント】
“国際的情報操作”の主要な主体は、日本+米国+北朝鮮+中国+韓国+ロシア(六者会合メンバー)ですが、日本の主要メディア幹部がわかっているくらいですから、G7レベルならどこも承知でしょう。
関係諸国みなが承知の上で、日朝国交正常化を促進するために行ってきたのが「北朝鮮核騒動」だとみています。
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【引用】
「〉北朝鮮から核問題を取り除いてしまえば、日本(及び韓国)との間にある“拉致問題”だけが残り、北朝鮮に対する国際的関心は大きく減衰します。飢えがどうの、経済発展がどうのという話なら世界に数多くある話です
あのね、だとしたら、客観的には、今より遥かに、日朝国交樹立の可能性が高かった70年代後半に、何故それが出来なかった? 当然、その時には北には「核」は無かったのですよ。 しかも、「南北クロス承認」(日米が北朝鮮を承認し、中ソが韓国を承認する)の提唱者は、当時アメリカ随一の実力者、A.キッシンジャー(国務長官)ですよ!
そうして、更にね、斯かる状況(日朝接近)を阻止する為に「拉致」はあった!ーということが丸で解ってない。」
【コメント】
朝鮮半島問題は、戦後世界の覇者米国(とソ連)が東アジアに打ち込んだ対立の固定的装置です。(「分断と対立」こそが、安定的に支配する(思うように動かす)策です)
米国は、朝鮮戦争に勝利し北朝鮮を消滅させること(韓国による半島統一支配)も可能だったのに、WW2にソ連と合意した分割ラインに戻して休戦協定を締結しました。
(義勇兵を送った中国の人的犠牲を厭わない“人海戦術”にも限度はあります)
原爆使用要求が理由とも言われていますが、マッカーサーは、朝鮮戦争に勝とうとしたために解任されたと考えています。
ですから、米国をはじめとする“西側”諸国が冷戦構造を望ましいと考えていた70年代後半、米国が日本に北朝鮮との国交正常化を認めたとは思えません。
貴殿が、「客観的には、今より遥かに、日朝国交樹立の可能性が高かった70年代後半」と考えられている理由がわかりません。「北には「核」は無かった」ことが国交正常化の可能性を高める条件になるとは思わないからです。
北朝鮮が、「核」を保有し、条件次第では「核」を放棄するというなら、逆に、国際社会は日朝国交正常化(や米朝国交正常化)を強く望み、それに乗っかるかたちで日本も進めやすいのではないですか?
(「核」がないのなら、米国が通常兵器で圧倒的に優位ですから、オバマ政権ではありませんが、放置していればいいという話になります)
米国とイランの正常化も核開発問題がきっかけです。(北朝鮮問題と同じく“情報操作”が溢れているケースですが)
(北朝鮮は核兵器を保有していないと考えていますが、条件次第では「核」を放棄するという北朝鮮との合意は今なお有効です)
まっとうな政治家は朝鮮半島での過去に決着を付ける必要性を考えていたとしても、日本政府として、北朝鮮との国交正常化を“自主的に”行う意欲はほとんどなかったのが70年代だと思っています。
72年に中国とのあいだで国交回復を達成し、日中友好ムードが醸成されていた時期です。ソ連の存在があったとしても、日米安保条約堅持や防衛力強化の大義名分として、北朝鮮危険説や朝鮮半島有事問題は大いに役立ったからです。
なお、キッシンジャー氏の考えは、90年代初めに現実の政策として実を結んでいます。その流れの一環が、小泉訪朝であり、「日朝平壌宣言」なのです。
「更にね、斯かる状況(日朝接近)を阻止する為に「拉致」はあった!ーということが丸で解ってない」とのことですが、「斯かる状況」とはいつのどのような政治的動きを指しているのでしょうか?
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【引用】
「〉安倍首相が任期中に必ずやり遂げると表明したのが“拉致問題”(内実は日朝国交正常化)なのですから、安倍政権の最重要外交テーマのはず
〉内政でやり遂げると表明したテーマは「デフレからの脱却」 :安倍首相が外交テーマで他に必ずやり遂げると表明したものが他にあるでしょうか?」
吉田徹氏が「時間かせぎの政治」(『世界』9月号)で、斯かるアベの政治手法を「期待値の操作」(という政治トリック)であるーと的確に指摘しております。
貴方はそのトリック(詐欺!)にものの見事に引っ掛かっている、というわけです。」
【コメント】
安倍晋三氏と北朝鮮の関係性など前提となる認識が違うのですから、貴殿が吉田氏の考えに賛同されることをどうこう言いませんが、私は、安倍氏が政治力に欠け意気地なしで胆力がないからずるずる「日朝国交正常化」(=拉致問題解決(新たな解決がどういうものになるか不明))交渉を先延ばしにしているとみています。
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【引用】
〉「中国漁船衝突事件」は、菅政権なかんずく仙谷官房長官が指揮した処理で片付いています。
形式的な処理では片付かない、日中双方に起きたわだかまりと、相手への疑心暗鬼のことを言っており、それは「世論調査」とか雑誌メディア等、世論動向に如実に、大きく、現れております。
〉3週間ほどで船長も解放するなど、政府間関係が険悪になるようなヘタな対応ではありませんでした。
愚かですね、全然違います。 少なくともそれ以前、例えば小泉政権時さえも、似たような事例では即刻釈放・解放しております。
「裁判」直前まで行きかねなかったことで判るように、明らかにそれは(尖閣に対する)「主権行使」を匂わせるものではないですか!」
【コメント】
「中国漁船衝突事件」は、中国漁船拿捕・逮捕が領海内の操業を理由にしたものなら、貴殿のような考えは成立します。
しかし、罪状が船をぶつけてきた公務執行妨害で、中国政府もそれを認めているのなら、国民感情はともかく政府間は乗組員を解放し船を返還すれば沈静化します。
(尖閣諸島の領有権を主張している中国政府は、尖閣諸島“領海”で日本海保にアヤを付けられたから対抗したという中国漁船船長を公に非難したり叱責したりするわけにはいきませんが)
事件で国民感情の悪化や両国政府の言動が過激になったことは否定しませんが、政府間関係の悪化は、10年の 「中国漁船衝突事件」ではなく、12年の「尖閣諸島国有化」表明のほうが決定的だったと考えています。
“日本の領海”で操業しないよう海保から注意を受けた中国漁船が意図的にぶつかってきたのなら、3週間程度の勾留は主権行為として当然だと思います。
「(尖閣に対する)「主権行使」」そのものですが、「領海で操業しないよう注意を受けた中国漁船が意図的にぶつかってきた」ケースだということを前提にしたとき、何か問題がありますか?
日中漁業協定において尖閣諸島周辺海域(とりわけ領海)の扱いが曖昧になっていることが火種になっています。
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【引用】
「〉12年9月の「尖閣諸島国有化」表明は、あまりにもタイミングが悪かったのです。
ホント、完全に思考が倒錯しております。 では、日本政府はそのような(タイミングが悪いという)中国の状況は知らなかったのか?
当然、知っていたでしょう。 そうして、従来なら、「タイミングが悪い」ということで、先延ばししたはずでしょう。 それを、(分かっていて)何故やったのか?ということではありませんか!
【コメント】
貴殿がなぜ吠えているのか意味不明です。
だからこそ、10年9月の「中国漁船衝突事件」ではなく、12年9月の「尖閣諸島国有化」表明で日中関係は一気に険悪化したと言っているのです。
野田首相は様々のことを当然わかっていながら「尖閣諸島国有化」を表明したと判断したからこそ、中国共産党は、国民まで動員して反日運動を展開し、矛を収める条件として、野田首相と石原都知事の“首”を求めたのです。
野田首相があのタイミングで表明した背後に米国支配層がいたかどうかは触れませんでしたが、12年4月の石原都知事の米国での言動からの流れとして考えると、背後に米国の思惑があったと判断するのが自然でしょう。
(首相補佐官であった長島氏が「尖閣諸島国有化」問題で米国や中国に出向いています)
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【引用】
〉(今は)やめてくれと申し入れまし
今は???「やめてくれ」と「今はやめてくれ」じゃ千里の径庭がありますよ。 「今は」という意味だったとは如何なる根拠で言う?
それにね、「中国は尖閣諸島の状態が安定する国有化そのものに反対ではないはず」という貴方の見方自体が、この問題を丸で解かっていないことの証明なんですよ。
「台湾と尖閣ナショナリズム」(本田善彦)を読んでみられるといい。
「釣魚諸島」は中国(共産党政権の意味ではない)のレジティマシィー(政治的正統性)の問題なのですよ!」
【コメント】
「「今は」という意味だったとは如何なる根拠で言う?」という問いですが、オリジナルでも触れていると思いますが、個人所有や東京都所有であれば、灯台を建てたり船だまりを作ったりと現状が変えられていく可能性(政府はやめてくれというしかない)がありますが、国有になれば、中国とケンカする気の政府が誕生しない限り、尖閣諸島の現状を変えることはしません。
現状を変更しない方策として、国有が望ましいことくらい中国も理解しています。
日本が実効支配している「釣魚諸島」(尖閣諸島)に関する中国共産党の考えは、領有権は譲らないが、決着は棚上げにするというものです。それは、尖閣諸島に日本が施政権を持っている現状を容認するものです。
ここ数年、領海を含む尖閣諸島周辺海域を中国公的船舶が活発に活動していますが、漁業監視船は別としてそれをヤメさせる方策は、「尖閣諸島の領有権をめぐり日中間に係争がある」と日本政府が表明することしかないのです。
現状のような尖閣諸島周辺海域の「二重権力」状況は、日本の実効支配を不安定にするだけではなく偶発的な衝突の可能性もあるものですから解決を急ぐべきです。
(日本政府は、「尖閣諸島に領有権問題はない」と主張していながら、教科書検定では「尖閣諸島をめぐり日中間に係争がある」と表記させる奇妙な対応もとっています)
「「釣魚諸島」は中国(共産党政権の意味ではない)のレジティマシィー(政治的正統性)の問題」といくら言っても、中華民国や中華人民共和国は、清の時代に起きた日本の領有化を長い間(約70年)放置してきたのですから大きなことは言えません。
(そういう経緯がわかっているからこそ、紛争のネタを蒔いておくという意図があるにしても、米国は、沖縄返還時に尖閣諸島も日本に返還したのです)
- Re: 影の闇さんへ:その2 北朝鮮問題及び日中関係 影の闇 2016/9/30 07:14:18
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