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(回答先: ギリシャ危機は知らぬ間に過ぎ去りつつある 数年に渡る厳しい構造改革が実を結んだ(週刊東洋経済) 投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 4 月 10 日 16:56:10)
ギリシャ支援、再び不透明 債権団の改革評価に遅れ
交渉長引けば危機再燃も
【ブリュッセル=森本学】金融支援を巡るギリシャ政府と欧州連合(EU)など債権団の交渉に再び不透明感がくすぶり始めた。ギリシャのチプラス首相は4日、債権団によるギリシャ側の改革評価を早急に終え、追加融資や債務軽減などの協議に移るよう訴えた。ただ年金改革などを巡ってなお大きな溝が残る。交渉が長引けば2015年夏に欧州を揺るがしたギリシャ危機が再燃するリスクもある。
EUや国際通貨基金(IMF)などで構成する債権団は4日、アテネで2週間ぶりに第1次評価の作業を再開させた。双方は当初、第1次評価を昨年11月に終える予定だったが、年金改革や財政黒字化目標の達成必要額などを巡る交渉が長引いている。
「数日中に終了されるべきだ」。ギリシャのチプラス首相は4日の講演で、債権団に協議加速を求めた。22日のユーロ圏財務相会合で、第1次評価への正式な「合格」承認を取り付けたい狙いだ。
さらにギリシャ首相府は4日、「非現実的な追加改革案の要求なし」での協議終了を求める声明も公表した。
EUなど債権団は昨夏、ギリシャへの総額860億ユーロ(約10.8兆円)規模の第3次金融支援で合意した。第1弾の融資枠として260億ユーロを設け、これまでに約200億ユーロを支援してきた。
ギリシャは7月後半に23億ユーロの国債償還を控えるなど夏以降に再び支払いが急増する見通し。金融支援に支払い原資を依存するギリシャはそれまでに第2弾の融資枠で債権団と合意する必要がある。
そのためには第1次評価で「合格」しなければならない。ギリシャ側が求める債務負担の軽減策の協議入りも第1評価の「合格」が条件だ。
EU側も22日のユーロ圏財務相会合での正式な「合格」承認の段取りを描いてきたが、ここにきて不透明感が強まっている。独財務省の報道官は4日、第1次評価の終了が5月以降にずれこむ可能性に言及した。ギリシャ支援を巡っては昨年も4月以降、交渉期限がずるずると後ずれし、夏のギリシャ危機につながった経緯がある。
背景にあるのが、再び目立ち始めた債権団とギリシャの間の不信感だ。内部告発サイト「ウィキリークス」は2日、ギリシャ支援を巡るIMFの内部文書を公開。ギリシャ支援からの「撤退」をちらつかせて、EU側にギリシャの債務負担軽減を受け入れさせる戦略を検討していたとの不信感が欧州側に広がった。
チプラス首相はIMF側に「IMFは信頼できるのか」とただす書簡を即座に送付。IMFのラガルド専務理事は3日返信し、交渉戦術のためにIMFスタッフがギリシャを債務不履行(デフォルト)のリスクにさらすとの臆測は「ばかげている」と反論する事態となった。
交渉難航を受け、ギリシャ国内では厳しい改革を求める債権団への反発が広がる。「EUとIMFはギリシャ人の血を吸っている。反撃しよう」。AP通信によると、債権団とギリシャ政府が4日、第1次評価の作業を再開したアテネ市内のホテル周辺で約200人の公務員組合のメンバーや左派政党の支持者らが抗議デモを繰り広げた。
[日経新聞4月6日朝刊P.6]
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