http://www.asyura2.com/15/kokusai11/msg/229.html
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(回答先: 日本をだしに中国の台頭を誘発する (田中宇) 投稿者 てんさい(い) 日時 2015 年 7 月 22 日 10:52:56)
http://tanakanews.com/150311dollar.htm
田中宇の国際ニュース解説 無料版 2015年3月11日 http://tanakanews.com/
田中宇の新刊本 「金融世界大戦」
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★QEの限界で再出するドル崩壊予測
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2006−08年に起きた、米国中心の国際債券金融システムのバブル崩壊
(リーマン危機)以来、世界の金融システムは長い延命期が続いている。米政
府は当初、バブルを生みやすい金融システムの改革(透明度の向上)を掲げ、
米議会はドット・フランク条項を10年に立法したが、同法は、運営の詳細を
決定する際、金融界によって骨抜きにされた。金融システムは、当局からの資
金注入(QE)で何とか延命している状態で、本気で改革したら再崩壊や世界
経済のさらなる悪化をもたらす。改革できる状況でない。
http://ellenbrown.com/2014/12/12/bail-in-and-the-financial-stability-board-the-global-bankers-coup/
Global Bankers' Coup: Bail-In and the Shadowy Financial Stability Board
http://www.ft.com/cms/s/0/b15e04aa-9c14-11e4-b9f8-00144feabdc0.html
Republican assault on Dodd-Frank act intensifies
債券を中心とする国際金融システムは、改革どころか、延命策を維持するの
も難しくなっている。延命策の主体はQE(量的緩和策)で、中央銀行が通貨
を大増刷して債券を買い支え、債券需要の減退を形だけ防いで金利上昇を食い
止める策だ。買い手がいない債券を中央銀行が通貨発行して買うQEは、市場
原理から見て不健全だ。短期間なら「中央銀行が買い支えているのだから安心
だ」と考える投資家がつられて債券を買うが、中央銀行がQEをやめたら債券
の暴落が必至なので、投資家はしだいに債券を買わなくなり、QEの効果が落
ちる。需要のない債券を抱え込む中央銀行に対する信用も落ちる。QEは長く
続けられない。
http://tanakanews.com/150301bank.php
QEやめたらバブル大崩壊
http://tanakanews.com/150204qe.php
QEするほどデフレと不況になる
米国の中央銀行である米連銀(FRB)は08年からQEを断続的に行った
が、不良債券をこれ以上抱えられなくなり、昨年10月にいったんやめた。同
時期に米国から頼まれてQEを急拡大したのが日本銀行で、日銀のQEは、日
本の株や債券を押し上げるだけでなく、為替市場を通じてドルに転換された資
金が米国の債券や株の相場をつり上げた。しかし今年1月末から、日銀がQE
をやっても日米の債券(国債)の価格が下がる(金利が上がる)現象がみられ、
日銀のQEは早くも効果が薄れてきたのでないかと懸念されている。昨年か
ら、日銀のQEは米連銀のQEより効果が薄いと指摘されていた。
http://tanakanews.com/150305bank.php
日銀QE破綻への道
すべての債券の原点と考えられている10年もの米国債の金利が3%を上回
る状態が続くと危険だとされている。国債金利の高騰が続くと政府は財政破綻
する。社債の金利上昇は、発行企業の信用喪失を示す。10年もの米国債の金
利は、昨年初めに3%超まで上がったが、その後米日のQE続行で1・6%台
まで下がった。しかし2月から反騰して2・2%台まで上がっている。マスコ
ミは米国債の金利上昇を、米国の景気回復を示すものと「解説」しているが、
景気が米国より悪い日本や英国でも、米国と同様の国債金利の動きになってい
る。金利上昇の原因は、景気よりもQEの効力低下だろう。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/cbuilder?T=jp09_&ticker1=USGG10YR%3AIND
10年もの米国債利回り
そもそも米国の景気回復は粉飾的だ。失業率が6%台から5・5%に下がっ
てきたことが景気回復の根拠として示されているが、失業率の低下は統計上
「失業者」の枠から外れる長期失業者が増えた結果でしかない。実際の米国の
雇用市場は、原油安で採掘をやめる石油ガス田が増えたエネルギー業界で大量
解雇が進み、小売店の閉店も相次いで、むしろ雇用減の傾向にある。米国で
週30時間以上働ける仕事があるのは全成人の44%しかいない。
http://www.thedailysheeple.com/hallelujah-unemployment-plunges-due-to-354000-americans-leaving-the-workforce_032015
Hallelujah! - Unemployment Plunges Due to 354,000 Americans Leaving the Workforce
http://theeconomiccollapseblog.com/archives/44-percent-u-s-adults-employed-30-hours-per-week
Only 44% Of U.S. Adults Are Employed For 30-Or-More Hours Per Week
http://tanakanews.com/130722payroll.php
米雇用統計の粉飾
http://tanakanews.com/130321economy.php
揺らぐ経済指標の信頼性
米国では、納税している企業の総数が毎年6万社ずつ減り、40年ぶりの少
なさの160万社になった。企業総数は1986年から100万社減った。毎
年の企業数の減少(赤字転落・廃業)数は、リーマン危機を境に、4万社から
6万社に加速した。米経済は回復しておらず、長期の凋落傾向にある。リーマ
ン危機前は、金融界の儲けが他の経済分野に波及していたが、危機後はそれも
なくなった。金融界すら、リテール(庶民対応)を縮小してQEに依存して儲
ける傾向なので、人員削減を続けている。
http://cnsnews.com/news/article/ali-meyer/number-corporations-us-hit-lowest-level-seen-40-years
Number of Corporations in U.S. Hit Lowest Level Seen in 40 Years
http://marketdailynews.com/2015/02/16/is-washington-fabricating-the-economic-data/
Is Washington Fabricating the Economic Data?
http://rinf.com/alt-news/latest-news/whatever-became-economists-american-economy/
Whatever Became of Economists (and the American Economy)?
http://www.thedailysheeple.com/gallup-ceo-says-he-might-suddenly-disappear-after-calling-unemployment-stats-a-lie_022015
Gallup CEO Says He Might "Suddenly Disappear" After Calling Unemployment Stats A Lie
金融界は米国の今年の経済成長率を3%と予測してきたが、最近、米連銀内
から、現在の成長率は年率1・2%しかないとする分析が発表された。
http://www.frbatlanta.org/cqer/researchcq/gdpnow.aspx
GDP Shocker: Atlanta Fed Calculates Q1 Growth Of Only 1.2%
2月からの金利上昇を危険な兆候ととらえ、金融危機の再燃や、ドルの基軸
性の喪失、米国覇権の崩壊、中国の台頭(人民元の国際化)など多極化を予測
する指摘が最近増えた。予測は、有名な権威筋ほど示唆的な曖昧な言い方で、
在野・無名の人ほど過激で露骨な言い方をするのが通常だ。有名筋どころでは、
英国の投資家ロスチャイルド卿が、通貨の不安定、世界的な低成長に加えて、
地政学的な危険さ(米露関係など)が第二次大戦以来の高さになっており、
QEで株価が天井に達して資産価値の維持が難しくなっていると指摘している。
http://rt.com/business/237909-rothschild-investors-economy-world/
Geopolitics most dangerous since WWII, Lord Rothschild warns investors
http://www.zerohedge.com/news/2015-03-05/lord-rothschild-warns-investors-geopolitics-most-dangerous-wwii
Lord Rothschild Warns Investors: "Geopolitical Situation Most Dangerous Since WWII"
http://investmentwatchblog.com/jim-willie-as-long-as-this-debt-based-fiat-currency-system-continues-with-qe-etc-interest-rates-will-never-rise-again-until-everything-blows-up-and-collapses/
As Long As This Debt Based Fiat Currency System Continues With QE, Etc Interest Rates Will NEVER Rise Again Until Everything Blows Up And Collapses
ドルの発行者である米連銀は、日欧の中央銀行を巻き込んでQEを続け、ド
ルと米国債の価値を維持しようとしている。「ドル高は米経済の強さを表して
いる。ドルや米経済が崩壊するはずがない」という、よくある見方は、ドル高
がQEという持続困難な策によって不健全に維持されていることを忘れている。
QEをやらなければ、すでにドルや米国債は世界経済を巻き込んで崩壊して
いた可能性が高い。QEは、長くて数年程度の延命策でしかなく、QEが効か
なくなった後の金融崩壊はQE前よりひどいものになる。リーマン危機直後の
初めてのG20サミットで語られた「ブレトンウッズ体制の終わり」が、また
議題になるだろう。
http://mises.ca/posts/blog/the-threat-to-the-dollar-as-the-worlds-primary-reserve-currency/
The Threat To The dollar As The World's Primary Reserve Currency
http://sprottglobal.com/thoughts/articles/monetary-system-world-order-we-have-had-since-1940s-is-collapsing-richard-maybury/
"Monetary System, World Order We've Had Since 1940s Is Collapsing" Warns Richard Maybury
http://www.zerohedge.com/news/2015-03-06/markets-are-now-beyond-control-fed
Markets Are Now Beyond The Control Of The Fed
http://tanakanews.com/081017brettonwoods.htm
「ブレトンウッズ2」の新世界秩序
権威筋なのに、過激で露骨な言い方を最近繰り返しているのは、米国のグリ
ーンスパン元連銀議長だ。彼は昨年末、ドルを「幽霊通貨」と呼んでQEを批
判し、金地金相場の上昇を予測した。最近では、米国の景気が粉飾されている
ことを示唆して「株価は明らかに高すぎる」と述べ、金利が上がり出すとバブ
ル崩壊の可能性が高くなると言って、債券金融バブルの大きな崩壊と超インフ
レが近いと予測している。すでに述べたように、米英日の国債金利は1カ月前
から上昇傾向にある。グリーンスパンの言うとおりなら、いつバブル崩壊が起
きても不思議でない。
http://tanakanews.com/141101greenspan.php
陰謀論者になったグリーンスパン
http://www.shtfplan.com/headline-news/insider-alan-greenspan-warns-of-explosive-inflation-tinderbox-looking-for-a-spark_03082015
Alan Greenspan Warns of Explosive Inflation: "Tinderbox Looking For a Spark"
http://solidus.center/greenspans-insulting-indirect-admission-of-fed-culpability/
Greenspan's Insulting Admission Of Fed Culpability
今週からEUの中央銀行(ECB)がQEを開始(拡大)した。とたんにド
ルと米欧の株価が高くなり、金相場が急落するという、QEの典型的な反応が
出た。日銀のQEの効果が下がるのにあわせてECBがQEに参戦したことに
より、QEは全体的に再び効果のある政策として蘇生した感じだ。QEが効い
ている以上、ドルや債券システムの崩壊は先延ばしされている。グリーンスパ
ンやロスチャイルド卿(両者は昔から親しい)の予測は「外れ」だと考えるこ
ともできる。
http://tanakanews.com/150127euro.php
ユーロもQEで自滅への道?
しかし、日銀のQEの効果が薄れた1月末以降、国債金利が上昇して危機感
が強まり、その後EUがQEを始めたら相場の危機感が低下するというこの間
の動きは、金融システムの安定がQEに依存しており、QEがなければバブル
崩壊が起きることを示している。米国の圧力を受けていやいやながら開始され
たEUのQEは、日銀のQEより効果が薄いだろうから、今年中にまた金融シ
ステムが不安定になりそうだ。米日欧という世界の3大経済圏のすべてがQE
をやってしまっており、これ以上新たなQEの広がりはない。次回のシステム
不安定化は、前回より大きいものになる。バブル崩壊が近づいているというグ
リーンスパンの見方は正しい。
http://tanakanews.com/141115gold.php
金融危機を予測するざわめき
ドルと米国債を頂点とする既存の国際金融システムが崩壊した場合、その後
も機能しうる国際決済システムの一つは「金地金」「金本位制」だ。ドルから
金地金へのきたるべき転換を見越してか、欧州やBRICS(中露印伯南ア)
の諸国の中央銀行は最近、金地金を買いあさっている。ドル基軸制が崩壊した
後でも機能しうる、もう一つの通貨システムは、中国やロシアが拡充している、
ドルに頼らず相互の通貨を使うBRICSの新たな決済システムだ。BRICS
は、IMFや世界銀行というドル基軸制(ブレトンウッズ体制)のための国際
機関に代わりうるライバル組織として、BRICS開発銀行などをすでに設立
している。
http://tanakanews.com/140710china.htm
習近平の覇権戦略
http://tanakanews.com/120414brics.htm
覇権体制になるBRICS
http://tanakanews.com/141203gold.php
金地金の反撃
ここ数年、米国が中露を敵視するほど、中露はBRICSを率いてドル依存
を低下し、ドルが崩壊しても使い続けられる国際決済機構を構築してきた。従
来、銀行間の資金決済に不可欠な世界的なシステムとして、欧州に本部がある
SWIFT(どの口座にいくら送金するか銀行間で情報を送受信するシステム)
があり、米国はSWIFTをロシアに使わせない制裁を科そうとしている。
これに対抗してロシアは中国に接近し、中露の国内の銀行間決済システムをつ
なげて国際化する計画を進めている。中国は、人民元の国際化政策と連動し、
早ければ今年9月から、元の銀行間決済システムの国際化を行う。これらの動
きは、中露やBRICSがドル決済やSWIFTに依存する度合いを減らし、
きたるべきドル崩壊への対策になっている。
http://www.zerohedge.com/news/2015-03-09/de-dollarization-encircles-globe-china-completes-swift-alternative-may-launch-soon-s
The De- dollarization Axis: China Completes SWIFT Alternative, May Launch As Soon As September
http://tanakanews.com/140903russia.php
ロシアは孤立していない
従来のドル基軸制を守る組織であるIMFや世銀にとって、中露などBRICS
が独自の体制を作ってドル離れを画策していることは敵視すべき脅威なはずだ。
しかし実のところ、IMFはむしろBRICSのドル離れを「良いこと」と
評価している。米国CNBCの報道によると、IMFのシノハラ副専務理事
(日本の財務省出身の篠原尚之)は「ドルに依存しすぎると世界の経済システ
ムが不安定になるので、アジアの新興諸国がドル以外による決済を増やすこと
は、むしろ奨励すべきだ」と述べ、中国やBRICSのドル離れを歓迎している。
http://www.cnbc.com/id/102486926
Is the dollar losing its clout among EMs?
http://www.goldcore.com/us/gold-blog/currency-wars-continue-imf-concedes-end-dollar-hegemony/
Currency Wars Continue As IMF Concedes End To dollar Hegemony
IMFは、ドル崩壊が垣間見えたリーマン危機の後、ドルの代わりにIMF
の資金決済単位であるSDR(主要な通貨を加重平均した価値の単位)を使う
ことや、基軸通貨体制の多極化など、国際決済の非ドル化を模索していた。米
連銀がQEによってドルの延命を模索した最近の数年間、IMFはSDRや通
貨多極化の話をしなくなっているが、今後QEの限界が露呈するほど、再び
SDRや通貨多極化、金本位制復活などの話が復活し、ドル崩壊後の世界体制
の模索が再開されそうだ。
http://tanakanews.com/090611BRIC.php
ドル崩壊とBRIC
http://tanakanews.com/110216dollar.php
きたるべきドル崩壊とG20
http://tanakanews.com/131101multipolar.htm
しだいに多極化する世界
●最近の田中宇プラス(購読料は半年3000円)
◆露呈するISISのインチキさ
http://tanakanews.com/150308isis.php
【2015年3月8日】中東のISIS(イスラム国)は、米国やNATOが
全力で倒そうとしているはずの仇敵だ。日米欧では、そう報じられている。と
ころが最近、米軍やイラク軍がISISと戦っているイラクの現場で、米国や
英国の飛行機やヘリコプターが、ISISに武器や食料を空輸して投下してい
るのが多数目撃され、イラクの政府軍や民兵が、こうした利敵行為をする米英
の飛行機やヘリを撃墜する事件が相次いでいる・・・
◆日銀QE破綻への道
http://tanakanews.com/150305bank.php
【2015年3月5日】無制限のQEを認められている日銀は、債券市場で価
格決定不能のパニックが起こりかけたらすぐ円を大量発行して債券を買い支え、
その日のうちに事態を安定化できる。しかし、投資家の間には「日銀がQEを
やらなかったら金融崩壊が起きていた」という記憶が残り、不透明感と不信感
が増す。次にパニックになった時には、日銀が前より大きな額を投入しないと
事態が安定化しなくなる。QEは中毒症状を生み、最終的に日銀がいくら買い
支えても金利が下がらなくなる。
◆QEやめたらバブル大崩壊
http://tanakanews.com/150301bank.php
【2015年3月1日】QEの表向きの目的が「景気回復」であることと裏腹
に、当局はQEを続けるため景気を回復させないようにしている。GDPや失
業率などが改善されないと景気回復の演出がばれるので、統計上失業者でない
半失業者や求職活動停止者を増やし、統計を歪曲・粉飾している。これら大き
なマイナスを勘案しても、なおQEが必要だと米日当局は考えている。それだ
けQEをやめた場合の金融崩壊の程度が大きいと予測されるのだろう。QEを
やめたらバブルの大崩壊が起きる。
- まだ続く地球温暖化の歪曲 (田中宇) てんさい(い) 2015/7/22 11:01:25
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- ISISと米イスラエルのつながり (田中宇) てんさい(い) 2015/7/22 11:04:22
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- ISISと米イスラエルのつながり (田中宇) てんさい(い) 2015/7/22 11:04:22
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