http://www.asyura2.com/15/kokusai11/msg/231.html
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(回答先: まだ続く地球温暖化の歪曲 (田中宇) 投稿者 てんさい(い) 日時 2015 年 7 月 22 日 11:01:25)
http://tanakanews.com/150222isis.htm
田中宇の国際ニュース解説 無料版 2015年2月22日 http://tanakanews.com/
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★ISISと米イスラエルのつながり
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シリア南部とイスラエル北部の間にあるゴラン高原は、もともとシリアの領
土だったが、1967年の中東戦争でイスラエルに侵攻され、それ以来、イス
ラエルは同高原の東側の9割の土地を占領している。ゴラン高原のイスラエル
とシリアの停戦ラインには、停戦維持のため、1974年から国連の監視軍
(UNDOF)が駐留している。
http://www.middleeastmonitor.com/articles/inquiry/16647-will-israel-enter-the-syrian-civil-war
Will Israel enter the Syrian civil war?
2011年から、シリアでイスラム過激派を中心とする反政府勢力が武装蜂
起して内戦になった後、反政府勢力の一派であるアルカイダの「アルヌスラ戦
線」が、ゴラン高原のシリア側でシリア政府軍を打ち破り、支配を拡大した。
14年前半には、シリア北部でISIS(イスラム国)が支配を拡大したのに
合わせ、南部のゴラン高原周辺はアルヌスラの支配地になり、14年夏には、
イスラエルとの停戦ラインに沿った地域の大半から政府軍を追い出して占領し
た。アルヌスラは、国連監視軍の兵士を誘拐する攻撃を行い、国連は14年
9月、監視軍を停戦ラインのイスラエル側に退却させた。
http://www.middleeasteye.net/news/al-nusra-front-captures-syrian-golan-heights-crossing-747933668
Al-Nusra Front captures Syrian Golan Heights crossing
「アルヌスラ」はアラビア語で「地中海岸地域(シリア、レバノン、パレスチ
ナ、イスラエルにあたる地域)の闘争支援戦線」の意味で、アルカイダのシリ
ア支部だ。兵力の多くは、もともとイラクのスンニ派地域で米軍と戦い、米軍
撤退後、シリア内戦に転戦し、12年にアサド政権を倒す目的でアルヌスラを
作った。米政府は同年末にアルヌスラを「テロリスト組織」に指定している。
http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/191263
New Al Qaeda Video Shows Steady Advance along Israeli Border
ISISの前進である「イラクのイスラム国」は、もともとアルカイダの傘
下にあり、アルヌスラの同盟組織だったが、13年4月に「イラクのイスラム
国」がアルカイダからの独立を宣言した後、両者はライバル関係になったとさ
れ、両者が戦闘したという指摘もある。しかし両者は、思想がサラフィ主義の
スンニ派イスラム主義で一致し、アサド政権やシーア派、米欧を敵視しする点
も一致している。
http://en.wikipedia.org/wiki/Al_Nusra
al-Nusra Front - Wikipedia,
ISISとアルヌスラは、シリア内戦で、イラン(シーア派)傘下のシリア
政府軍、イラク民兵、ヒズボラ、米欧に支援されたクルド軍などと継続的な戦
闘に直面しており、相互に仲間割れして戦う余裕がない。両者は、敵対するラ
イバルのふりをしているが実は味方で、対立する別々の組織を演じる策略をと
っている可能性がある。米国の駐シリア大使だったロバート・フォードは最近
「アルヌスラはISISと見分けがつかない組織だ」「シリア反政府勢力の中
には似たような組織が多すぎる」「反政府勢力の大半は過激派であり(米欧が
支援していることになっている)穏健派はほとんどいない」と指摘している。
http://www.activistpost.com/2015/02/former-ambassador-robert-ford-admits.html
Former Ambassador Robert Ford Admits "Conspiracy Theorists" Were Right - Jihadists Are Majority Of Rebels
そんなアルヌスラが昨夏以来、シリア政府軍を撃退してゴラン高原西部を占
領し、国連監視軍を押しのけてイスラエルと対峙している。アルヌスラはイス
ラエルを敵の一つに名指ししている。イスラエルとアルヌスラの戦争が始まる
のかと思いきや、その後の展開はまったく正反対のものになった。国連監視軍
が14年末に発表した報告書によると、イスラエル軍は、ゴラン高原の停戦ラ
イン越しに、アルヌスラの負傷した戦士を受け入れてイスラエル軍の野戦病院
で手当したり、木箱に入った中身不明の支援物資を渡したりしている。国連監
視軍が現地で見たことを報告書にしたのだから間違いない。
http://www.un.org/en/ga/search/view_doc.asp?symbol=S/2014/859
Report of the Secretary-General on the United Nations Disengagement Observer Force for the period from 4 September to 19 November 2014
http://www.jpost.com/Middle-East/New-UN-report-reveals-collaboration-between-Israel-and-Syrian-rebels-383926
New UN report reveals collaboration between Israel and Syrian rebels
http://www.haaretz.com/news/diplomacy-defense/.premium-1.630359
UN reveals Israeli links with Syrian rebels
http://untribune.com/un-peacekeepers-observe-idf-interacting-al-nusra-golan/
UN Peacekeepers Observe IDF Interacting With Al Nusra in Golan
イスラエルが停戦ライン越しにアルヌスラを支援するようになったのは13年
5月からで、それ以後の1年半の間に千人以上の負傷者をイスラエル側の病院
で治療してやっている。イスラエル側は、シリアの民間人に対する人道支援と
位置づけているが、負傷者はアルヌスラの護衛つきで送られてくるので、民間
人でなく兵士やアルヌスラの関係者ばかりと考えられる。イスラエルのネタニ
ヤフ首相は14年2月にゴラン高原の野戦病院を視察しており、これは政府
ぐるみの戦略的な事業だ。国連監視軍は14年6月にも、イスラエルがアルヌ
スラを支援していると指摘する報告書を出している。
http://www.addictinginfo.org/2015/02/05/isis-idf-link/
UN Finds Credible Ties Between ISIS And Israeli Defense Forces
http://foreignpolicy.com/2014/06/11/exclusive-israel-is-tending-to-wounded-syrian-rebels/
Israel Is Tending to Wounded Syrian Rebels
http://www.un.org/en/ga/search/view_doc.asp?symbol=S/2014/401
Report of the Secretary-General on the United Nations Disengagement Ob
server Force for the period from 11 March to 28 May 2014
ゴラン高原のイスラエル側とシリア側をつなぐ道路は、クネイトラという町
(廃墟)を通る1本だけだが、この道は14年8月末からアルヌスラの支配下
にある。イスラエルは、この道を通って、夜間などにいくらでもアルヌスラに
支援物資や武器を送れる。クネイトラ周辺にいた国連監視軍は、アルヌスラに
脅されてイスラエル側に撤退した。監視軍が見て報告書に書いたのは、イスラ
エルとアルヌスラの関係性の中のごく一部だけと考えられる。
http://edition.cnn.com/2014/08/27/world/meast/syria-crisis/
Syrian rebels, al Qaeda-linked militants seize Golan Heights border crossing
未確認情報で作り話の可能性があるが、ISISが米軍の輸送機C130を
持っていて、それがイスラエルのゴラン高原の道路を使った滑走路に離着陸し、
イスラエルから物資を受け取っているとか、同じC130がリビアまで飛び、
リビアのイスラム過激派の兵士や武器を積んでキルクークやコバニの近くまで
運び、劣勢だったクルド軍との戦闘を挽回したなどという話もある。
http://jhaines6.wordpress.com/2015/02/16/state-of-the-nation-historic-us-israel-rift-obama-leaks-israeli-nuke-violation-doc-before-bibi-visit/
Obama Leaks Israeli Nuke Violation Doc Before Bibi Visit
米軍は13年から、ヨルダンの米軍(ヨルダン軍)基地で、シリア反政府勢
力に軍事訓練をほどこしている。アルカイダやISIS以外の「穏健派勢力」
に訓練をほどこす名目になっていたが、かなり前から「穏健派」は、米欧から
の支援を受けるための窓口としての亡命組織のみの看板倒れで、米軍が訓練し
た兵士たちは実のところアルヌスラやISISだった(米軍はそれに気づかな
いふりをしてきた)。シリアからヨルダンの米軍基地への行き帰りには、ゴラ
ン高原のイスラエル領を通っていたと考えられる(他のシリア・ヨルダン国境
はシリア政府軍が警備している)。
http://www.middle-east-online.com/english/?id=69866
Assad: US idea to train rebels illusionary
ヨルダン空軍のエリートパイロットがISISに焼き殺され、世論が激昂す
る中で、自国内で米軍にISIS訓練を許してきたヨルダンの姿勢を変えよう
とする動きが起きている。
http://21stcenturywire.com/2015/02/04/did-jordan-train-the-isis-fighters-who-burned-their-pilot-alive/
Did Jordan Train The ISIS Fighters Who Burned Their Pilot Alive?
イスラエルとシリアのゴラン高原の停戦ラインは、シリア内戦で米イスラエ
ルがアルヌスラやISISを支援するための大事な場所になっている。昨年末
以来、シリア政府軍と、それを支援するヒズボラやイランの軍事顧問団(要す
るに「シリア・イラン連合軍」)は、ゴラン高原の停戦ラインに近い地域をア
ルヌスラが奪還しようと、攻撃を仕掛けている。
http://www.haaretz.com/news/middle-east/.premium-1.642084
With Iran's help, Assad expands Golan offensive
シリア・イラン連合軍を食い止めるため、イスラエル軍は1月末に無人戦闘
機をシリア領空に飛ばし、ゴラン高原近くのシリア政府軍の拠点を空爆した。
ヒズボラ兵士や、イランから来ていた軍事顧問も殺された。イスラエルがシリ
ア領内を空爆するのは非常にまれだ。シリア・イラン連合軍が優勢になり、ア
ルヌスラがイスラエルに空爆をお願いした結果と報じられている。シリア政府
は「イスラエル空軍は、アルカイダの空軍になった」と非難した。
http://news.antiwar.com/2015/02/12/southern-syria-rebels-ask-israel-to-attack-army-hezbollah-positions/
Southern Syria Rebels Ask Israel to Attack Army, Hezbollah Positions
http://en.alalam.ir/news/1670009
Assad: Israel is Al-Qaeda's Air Force in Syria
イスラエルがアルヌスラやISISを支援する経路としてゴラン高原の停戦
ラインを使っているので、シリア・イラン連合軍が停戦ラインをアルヌスラか
ら奪還しようと試み、それを防ぐためにイスラエル軍がシリア・イラン連合軍
を空爆したのに、ワシントンポストなど米国のマスコミは「ヒズボラがイスラ
エルを攻撃しそうなので先制的に空爆した」と、わざと間違ったことを書き、
読者に実態を知らせないようにしている。
http://www.middleeasteye.net/columns/hasbara-happenings-us-media-again-propagandises-israel-37749351
Hasbara happenings: US media again propagandises for Israel
http://www.ft.com/cms/s/0/51ddc8a6-9fb3-11e4-9a74-00144feab7de.html
Tensions rise between Israel and Hizbollah
元米軍大将のウェスリー・クラークは最近、米国のテレビに出演し「ISIS
は当初から、米国の同盟諸国や親米諸国から資金をもらってやってきた。
(親米諸国が支援した理由は)ヒズボラの台頭をふせぐためだった」と語って
いる。ヒズボラの台頭を最も恐れているのはイスラエルだ。クラークは複数形
で語っており、イスラエルだけでなくサウジアラビアなどペルシャ湾岸産油諸
国のことも示唆していると考えられる。
http://www.zerohedge.com/news/2015-02-18/wesley-clark-isis-got-started-through-funding-our-friends-allies
General Wesley Clark: "ISIS Got Started Through Funding From Our Friends & Allies"
サウジは以前、米国に頼まれて、シリア反政府勢力を支援していた。米国が
10年にシリアのアサド政権を許すことを検討した時、サウジはいち早くアサ
ドを自国に招待して歓待し、和解した。しかしその後、米国が再び反アサドの
姿勢を強めたため、サウジも反アサドに転じた。サウジのシリア政策は、対米
従属の一環だ。米国がアルカイダやISISを支援したから、サウジも支援し
た。しかしISISは14年11月、イラクとシリアを「平定」したら、次は
サウジに侵攻し、メッカとメディナを占領すると宣言する動画を発表した。メ
ッカの聖職者は、ISISを最大の敵だと非難し返した。
http://www.bbc.com/news/world-europe-30061109
Islamic State sets sights on Saudi Arabia
サウジ政府はその後、イラクと自国の千キロの砂漠ばかりの国境線に、深い
塹壕や高い防御壁からなる「万里の長城」の建設を開始し、ISISが国境を
越えて侵入してくるのを防ぐ策を強化した。今やISISは、サウジにとって
大きな脅威であり、支援の対象であり続けていると考えられない。サウジは以
前、米国に頼まれてISISに資金援助していたが、すでに今は支援していな
いと考えるのが自然だ。
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/middleeast/saudiarabia/11344116/Revealed-Saudi-Arabias-Great-Wall-to-keep-out-Isil.html
Revealed: Saudi Arabia's 'Great Wall' to keep out Isil
http://www.independent.co.uk/news/world/middle-east/war-with-isis-if-the-saudis-arent-fuelling-the-militant-inferno-who-is-10024324.html
War with Isis: If Saudis aren't fuelling the militant inferno, who is?
もしISISやアルヌスラがアサド政権を倒してシリアを統一したら、ゴラ
ン高原を本気で奪還しようとイスラエルに戦争を仕掛けてくるだろう。サウジ
だけでなくイスラエルにとっても大きな脅威になる。だが米国やイスラエルは、
アルヌスラやISISを支援する一方で、彼らがアサド政権を倒してシリアを
統一できるまで強くならないよう制御し、彼らの間の分裂や、米欧による空爆
も行い、シリアの内戦状態が恒久化するように謀っている。こうすることで、
イスラエルは自国の北側に敵対的な強国ができないようにしている。
http://tanakanews.com/140924isis.php
敵としてイスラム国を作って戦争する米国
米国の上層部では、オバマ大統領が、自国の中東戦略がイスラエルに牛耳ら
れ、馬鹿げたイラク侵攻を起こした体制からの脱却を望み、イラクからの軍事
撤退を強行した。国防総省や議会など軍産複合体がイスラエルと同じ立場で、
イラクからの軍事撤退に反対し、オバマが撤退を強行すると、次は過激派に
ISISを作らせて支援し、米軍が中東の軍事介入から脱却できないようにし
た。オバマは、軍産イスラエルが、シリアやイラクの混乱を恒久化するため、
ISISやアルヌスラを強化しているのに対抗し、米軍の現場の司令官に直接
命令して「ISISと戦うふり」を「ISISを本気で潰す戦い」に変質させ
ようとしている。
http://tanakanews.com/141121israel.php
◆イスラエルがロシアに頼る?
イスラエルの軍司令官は昨秋、オバマの「本気に戦い」に反対を表明し
「ISISは(米イスラエルの敵である)ヒズボラやイランと戦ってくれる良い
点もある。ISISの台頭をもう少し黙認すべきであり、本気で潰すのは時期尚
早だ」と表明している。
http://www.haaretz.com/news/diplomacy-defense/1.623717
West making big mistake in fighting ISIS, says senior Israeli officer
オバマは、軍産イスラエルの策動によってイランにかけてきた核兵器開発の
濡れ衣が解かれ、イランが経済制裁を解かれて強くなり、ISISを潰せる力
を持つよう、イランとの核交渉をまとめようとしている。すでにイランは、
ISISと本気で戦う最大の勢力だ。イランがISISと戦うためイラクで組
織したシーア派民兵団は10万人以上の軍勢で、兵力5万のイラク国軍よりずっ
と強い。
http://www.ft.com/cms/s/0/59a33a92-b824-11e4-b6a5-00144feab7de.html
Iran and west narrow gap in nuclear talks
http://www.washingtonpost.com/world/middle_east/iraqs-pro-iranian-shiite-militias-lead-the-war-against-the-islamic-state/2015/02/15/5bbb1cf0-ac94-11e4-8876-460b1144cbc1_story.html
Pro-Iran militias' success in Iraq could undermine U.S.
http://news.yahoo.com/iran-eclipses-us-iraqs-ally-fight-against-militants-071942725.html
Iran eclipses US as Iraq's ally in fight against militants
こうした展開は、イスラエルにとって脅威そのものだ。ネタニヤフ首相は米
政界に圧力をかけ、3月に訪米して米議会でイランを非難する演説を行い、オ
バマに圧力をかけようとしている。しかしこの策は、イスラエルが米国の世界
戦略を隠然と牛耳ってきた状態を暴露してしまい、逆効果だ。米国のマスコミ
は、イスラエルに逆らった議員が落選させられてきた米国の歴史を報じ始めて
いる。
http://www.thenation.com/article/198305/why-benjamin-netanyahu-playing-fire
Benjamin Netanyahu Is Playing With Fire
オバマはイスラエルに報復する意味で、米国がイスラエルの核兵器開発に技
術供与したことを書いた1980年代の国防総省の報告書「Critical Technology
Assessment in Israel and NATO Nations」を機密解除して発表した。米国は、
イスラエルが秘密裏に核兵器を開発していたことを正式に認めたことになる。
http://rt.com/usa/232203-us-israel-nuclear-weapon/
US helped Israel with H-bomb - 1980s report declassified
http://www.courthousenews.com/2015/02/12/nuc%20report.pdf
Critical Technology Assessment in Israel and NATO Nations
パキスタンで戦士の勧誘を手がけてきたISISの幹部が、パキスタン当局
に逮捕され、自白したところによると、米当局はISISが一人戦士を勧誘す
るごとに、旅費などとして500−600ドルをISISに渡すことを繰り返
してきたという。ISISやアルカイダは、米イスラエルが育ててきた勢力だ。
http://www.globalresearch.ca/the-forbidden-truth-islamic-state-isis-recruiter-admits-getting-funds-from-america/5428253
Islamic State (ISIS) Recruiter Admits Getting Funds from America
http://rt.com/news/227195-islamic-state-us-funding/
Islamic State operative confesses to receiving funding through US - re
port
イスラエルは米軍(米欧軍)が中東に駐留する状況を恒久化するため、米の
軍産複合体はこのイスラエルの策に乗って米軍事費の肥大化を恒久化するため、
ISISやアルカイダを操って跋扈させ、シリアやイラクを恒久的に内戦状態
にする策を展開している。軍産イスラエルとISISやアルカイダは同盟関係
にある。
http://tanakanews.com/141015isis.php
イスラム国はアルカイダのブランド再編
この事態を打破し、中東を安定化し、米軍が撤退できる状況を作るため、イ
ランやアサド政権やヒズボラのイラン・シリア連合軍と、オバマは同盟関係に
ある。イランの背後にいるロシアや中国も、この同盟体に入っている。シリア
内戦の解決策として最も現実的なのは、アサド政権と反政府勢力の停戦を大国
が仲裁することだが、それをやっているのはロシアだ。米政府はロシアの仲裁
を支持している。また中国は以前、中東の国際問題に介入したがらなかったが、
最近ではイランの核問題の解決に貢献する姿勢を強めている。事態は、不安定
化や戦争を画策する軍産イスラエル・米議会・ISISアルカイダ連合体と、
安定化や停戦を画策するイラン露中・アサド・ヒズボラ・オバマ連合体との
対立になっている。
http://www.nytimes.com/2015/01/15/world/middleeast/kerry-backs-syrian-peace-talks-in-russia.html
Kerry Supports Syrian Peace Talks in Russia
http://www.reuters.com/article/2015/02/16/us-iran-nuclear-china-idUSKBN0LK05Q20150216
China's foreign minister pushes Iran on nuclear deal
日本は先日、2人の国民がISISに殺された。戦後の日本人は、戦争を好
まない民族だったはずだ。本来なら、ISISを本気で潰して中東の戦争を終
わらせて安定化しようとするイラン露中・アサド・ヒズボラ・オバマ連合体の
一員になってしかるべきだ。しかし最近の日本は、オバマの大統領府でなく、
軍産イスラエル複合体に従属する国になっている(ドイツなど欧州諸国も同様だ)。
ISISが日本人2人を殺すと脅迫した事件は、安倍首相が、ISIS退治
に2億ドル出すと表明しつつ、ちょうどイスラエルを訪問している時に起きた。
イスラエル政府は、ISISが日本人を殺そうとしていることを非難し、日本
と協力してISISと戦うと表明した。しかしイスラエルは実のところ、裏で
ISISやアルヌスラを支援している。
http://tanakanews.com/150123ISIS.htm
安倍イスラエル訪問とISIS人質事件
2人殺害の事件が起きるまで、日本のマスコミはISISについてあまり報
じなかった。遠い中東で起きている複雑な背景の現象だから、報道が少ないの
は当然だった。だが事件後、テレビは毎日必ずISISのことを報道する。こ
れは911後のテロ戦争と同様、米国(軍産)主導の新たな国際体制を作ろう
とする時のプロパガンダ策のにおいを感じる。
軍産イスラエルは、自分たちが支援しているISISが日本人やヨルダン人
や米英人やエジプト人らを次々と殺害し、世界がISISとの戦争に巻き込ま
れ、中東に軍事関与せざるを得ない事態を作ることで、911以来14年経っ
て下火になってきた、テロリストが米国の世界支配を維持してくれる「テロ戦
争」の構図を巻き直そうとしている。イスラエルは、オバマやEUなど、世界
から敵視を強められている。それに対抗する策としてISISは便利な存在だ。
安倍首相のイスラエル訪問は、安倍がイスラエル現地で会ったマケイン米上
院議員ら、米政界の軍産イスラエル系の勢力からの要請を受けて行われた(イ
スラエルはパレスチナ問題で欧州に経済制裁される分の投資や貿易を日本に穴
埋めさせたい)。安倍は軍産イスラエルに頼まれてイスラエルを訪問し、訪問
とともにISISに人質事件を起こされ、軍産イスラエルの新たなテロ戦争に
見事に巻き込まれた。日本は、ISIS人質殺害事件を機にイスラエルとテロ
対策で協調を強めようとしているが、これは防火体制を強化する策を放火魔に
相談するのと同じで、とても危険だ。
今のイスラエルの危険さは、国際的に追い詰められている点にある。イスラ
エルは国際政治力に長けていて謀略の能力が高い。対照的に戦後の日本は、対
米従属の国是をまっとうするため、国際政治や謀略の技能を自ら削ぎ、国際情
勢に無知な、諜報力が欠如した状態を、意図して維持してきた。そんな無知な
日本が、追い詰められた謀略国イスラエルに、のこのこと接近している。ひど
いことにならないことを祈るしかない。
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◆ウクライナ再停戦の経緯
http://tanakanews.com/150218ukraine.php
【2015年2月18日】ウクライナの事態は、独仏とポロシェンコが米国の
過激な好戦策に迷惑し、プーチンと結託して停戦や和平を進めるミンスク協定
を推進する半面、米国は和平を無視し、根拠を示さずロシアに軍事侵攻の濡れ
衣をかけ、民意の支持を失ったウクライナの極右勢力を支援しつつ軍事介入を
試みる不合理な好戦策に固執している。どうみてもプーチンの方が「正義」で、
米国が「悪」だ。
◆ギリシャはユーロを離脱しない
http://tanakanews.com/150212greece.php
【2015年2月12日】ギリシャが離脱したらユーロがどうなるか考える前
に、離脱する場合の手続きやシナリオについて考える必要がある。EUはユー
ロを作る際、ユーロに加盟する手続きだけ法制化し、ユーロから離脱する手続
きを作っていない。EUやユーロに加盟する諸国の国民が、加盟による国権の
放棄に反対し、選挙で反EU政党が勝って政権をとっても、簡単にEUやユー
ロから離脱できない「出口のない状態」をあらかじめ作ってある。ギリシャを
ユーロから強制離脱させることはできない。ギリシャ新政権は、ユーロを離脱
する経済利得より、ユーロ圏に残ってEU政界の革命を起こす方を望んでいる。
◆ウクライナ米露戦争の瀬戸際
http://tanakanews.com/150209ukraine.php
【2015年2月9日】ウクライナに対する米国の軍事支援が始まると、最悪
の場合、米露の軍隊がウクライナで直接交戦し、第三次世界大戦の様相を呈す
る。米国はNATOとして参戦するから、独仏はロシアと本格戦争せざるを得
なくなる。独仏首脳は、この冷戦後最悪の危険事態を看過できず、米国がウク
ライナ軍事支援を開始する前にロシアとウクライナを和解させようと、モスク
ワとキエフに飛んだ。
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