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ロレッタ・リンチ司法長官【写真:Getty Images】
米捜査当局、賄賂横行のFIFAに憤り「詐欺のW杯。今日レッドカードを突きつける」。賄賂隠す文書の存在も明らかに
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150528-00010009-footballc-socc
フットボールチャンネル 5月28日(木)10時44分配信
■「関係者は無償で働いたが、1000万ドル(約12億円)以上の賄賂を…」
サッカー界が揺れ動いているFIFAの幹部逮捕。長年にわたって調査していたFBIなどアメリカの捜査当局は記者会見を開き、報道陣の質問に応えた。FIFAは「我々は被害者」と語っていたが、当局は異なる見解を持っている。言葉からは怒りが感じられる。
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27日に6人のFIFA幹部が汚職容疑で逮捕され、8人を指名手配したことに関し、アメリカ司法省が記者会見を行った。
出席したのはロレッタ・リンチ司法長官、ケリー・カリー検事、ジェームズ・コミーFBI長官、そして米国歳入庁(IRS)のリチャード・ウェーバー捜査課長である。
以下はその記者会見の要旨をまとめたものだ。
ロレッタ・リンチ司法長官
「今回逮捕および指名手配された14人は大きな責任を持っていたため、サッカーファンは裏切られた。
サッカー界における贈収賄や汚職について長い時間をかけて調査してきた。恐喝や詐欺、マネーロンダリングなど、20年にまたがって47件の起訴状がある。
1991年からアメリカが加盟しているCONCACAF(北中米カリブサッカー連盟)とCONMEBOL(南米サッカー連盟)のトップやスタッフが、自身の立場を利用して収賄を行った。
2010年大会の開催地決定に向けた動きは2004年に始まったが、FIFAの関係者が賄賂を受け取ってその決定に影響を与えた。ある実行委員会の関係者は無償で働いたが、1000万ドル(約12億円)以上の賄賂を受け取っていた。
今朝、CONCACAF本部の家宅捜索が行われた。すでにCONCACAFには連絡しており、改善すべきだと考えている。
今日の動きはニューヨークの訴追者たち、ロサンゼルスのIRS局のスタッフのおかげで成し遂げられた。スイスの関係者たちにも感謝したい」
■「これは詐欺のW杯で、今日FIFAにレッドカードを突きつける」
ケリー・カリー検事
「被告人たちは国際サッカーの運営プロセスを汚した。14人の共通点は、自分の立場を金のために利用し、私利私欲にまみれている。賄賂は仲介者を通してまとめられ、頻繁にアメリカも通過している。FIFAの他の部分と同様に、2010年W杯(南アフリカ大会)招致を選ぶ際にも、そのスキームの一部として賄賂が支払われていた。
こういった行動は20年間にわたって行われてきた。我々の調査にも数年かかっている。しかし、これが終わりではなく、始まりなのだ。海外の同胞や関係者たちとこれからも協力していきたい」
ジェームズ・コミーFBI長官
「FIFAがこのまま変わらないと考えている人々は『これは事実だ』と言うかもしれないが、事実であるべきではない。サッカーは美しいスポーツで、富める人もそうでない人も楽しめる。フラットなピッチは傾いてしまった」
リチャード・ウェーバーIRS捜査課長(IRS:歳入庁)
「皆とここに立って重要な発表ができるのを誇りに思っている。数年間の努力が必要だったが、まだ仕事は終わっていない。今日はサッカーファンにとって素晴らしい日だ。サッカーと呼ばれようと、フットボールと呼ばれようと、汚職のないスポーツであるべきである。これは詐欺のW杯で、今日FIFAにレッドカードを突きつける」
■憤る米捜査当局。「被害者」と語ったFIFAとは異なる見解
4人がそれぞれの見解を述べたあと、質疑応答の時間が設けられた。以下はその要旨である。
――ゼップ・ブラッター会長は関与していないのか?
リンチ司法長官「今回指名された14人以外についてはノーコメント。調査は今後も続いていく」
――スイスで逮捕されなかった人たちはどうなるのか?
リンチ司法長官「現在も捜索している。アメリカにいれば速やかに逮捕する」
――それぞれの捜査の手法はどのようなものになるか?
リンチ司法長官「ノーコメント」
――FIFA会長選挙に影響することを心配しているか?
リンチ司法長官「残念ながらFIFAの選挙には数年前から問題があった。今後そのようなことがないよう、このタイミングは避けられなかった」
リンチ司法長官「いまは賄賂について話している。『賄賂はあった』、そしてそれらを覆い隠すために文書が作られていた」
カリー検事「贈賄の話は(マーケティングとFIFAの間で)かなりオープンだった。マーケティングにおいて競合他社より高い金額を支払う必要があり、他人から彼らの契約を保護するために賄賂を配っていた」
――ブラジルW杯の際は何らかの不正が行われたのか?
カリー検事「ない。我々の調査の一部は、金融機関がこれらの行為を認識しているかである」
――FIFAに向けてメッセージはあるか?
カリー検事「我々の調査は続く。FIFA内部で何をしても構わないが、我々はこの行動を許さない」
リンチ司法長官「FIFAは深く反省すべき」
ウェーバーIRS捜査課長「我々は様々な国で個人や実体を探しており、外国による援助も求めていく。我々が起訴したことに関する情報はない」
フットボールチャンネル編集部
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