http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/464.html
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(回答先: 保坂修司「奴隷制度の復活は、国際社会の中には入らないと宣言しているのと同じで、組織を引き締める狙いも…」/今夜のN9 投稿者 仁王像 日時 2014 年 10 月 15 日 22:04:25)
「”イスラム国”の脅威」NHK解説員室(2014年9月」2日)から後半の一部抜粋
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/196684.html
〔日本エネルギー経済研究所 研究理事 保坂修司〕
イスラム国は、こうした宣伝文書やビデオのなかでしばしばサイクス・ピコ協定を破棄することを強調しています。
サイクス・ピコ協定とはイギリス・フランス・ロシアのあいだでオスマン帝国領の分割を定めた秘密4協定で、現代の国境線の多くが、この協定と何らかのかたちで結びついており、その中心がまさにイラク・シリア国境だったわけです。
イラク現政権による行き過ぎたシーア派優遇策、シリアのアラウィー派政権によるスンニ派弾圧はイスラム国に、戦うための大義と体制に不満をもつ人びとからの支援を与えました。しかし、イラクやシリア以外の人びとにとってはそれらがすべてではありません。ヨーロッパ人が勝手に引いた国境線を破壊し、新たな国境線を自分たちの手で引いていく、さらにカリフに支配されたイスラム共同体を拡大し、かつての栄光を取り戻す。こうした理想が、現実社会のなかで不満をかこつイスラム教徒の若者たちの心をとらえた可能性も否定できないでしょう。
サイクス・ピコ協定から約100年、中東のあちこちで、宗派や民族分布を無視した国境線、国民国家の枠組みが揺らぎつつあります。中東の人びとはさまざまな社会的・政治的な不満を抱えていただけでなく、期待したアラブの春が結果的に内乱や混沌を出してしまったことに対して絶望感を感じていました。イスラム国はこれらをサイクス・ピコ体制への怒りに収斂させることで、自分たちが単なる地域的な反政府武装勢力ではなく、より大きな大義を担う存在であることを示そうとしているように見えます。軍事攻撃で彼らの勢いを一時的に止めることは可能かもしれません。しかし、中東の人びとの怒りや不満の受け皿になりうるのはイスラム国ではないということを、中東各国の政府や国際社会が不満をもつイスラム教徒に示さないかぎり、イスラム国の脅威を排除するのは難しいでしょう。(引用終わり)
宮田氏は、ここではバルフォア宣言やイスラエルとの関係については言及していない。
下のwikiを見るとピコ協定と直接関係あるようには見えないが、間接的な関連性もないとまでは言い切れない。
ピコ協定の延長線上で必然的な関係があるとする見方もある。専門家の見解はどうだろうか。/仁王像
バルフォア宣言wiki
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%82%A2%E5%AE%A3%E8%A8%80
>バルフォア宣言(1917年)では、イギリス政府の公式方針として、パレスチナにおけるユダヤ人の居住地(ナショナルホーム)の建設に賛意を示し、その支援を約束している。
この(矛盾した)2つの約束(バルフォア宣言&マクマホン宣言)は、1916年5月にイギリス、フランス、ロシアの間で結ばれた秘密協定、サイクス・ピコ協定とも矛盾しているように見えたために問題になったが、内容を読めば実際のところはシリアのダマスカス付近の線引きが曖昧なこと以外、特に矛盾していないことがわかる。バルフォアは議会の追及に対して、はっきりと内容に矛盾が無いことを説明している。
- Re: イスラム国がイスラエル攻撃を宣言しないのは、米国とイスラエルの傀儡だからだ、というリ論証にはならない 仁王像 2014/10/18 22:33:49
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- チェチェンや新疆ウィグル地域に「イスラム国」を輸出したい動機はある。それを実現する方法論は、まず工作者集団を送り込むこと 仁王像 2014/10/22 20:07:36
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- チェチェンや新疆ウィグル地域に「イスラム国」を輸出したい動機はある。それを実現する方法論は、まず工作者集団を送り込むこと 仁王像 2014/10/22 20:07:36
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