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飯台;あしたの御飯はおいしいねと よろこんでねむった子どもたちよ はや目をさまして/坂村真民の詩
・〔飯台〕
何もかも生活のやり直しだ
引き揚げて五年目
やっと飯台を買った
あしたの御飯はおいしいねと
よろこんでねむった子どもたちよ
はや目をさまして
珍しそうに
楽しそうに
御飯もまだ出来ないのに
自分たちの座る場所を
母親にきいている
わたしから左回りして
梨恵子
佐代子
妻
真美子の順である
温かいおつゆが匂っている
おいしくつかった沢あん漬けがある
子供たりはもう箸をならべている
ああ
飯台一つ買ったことが
こうも嬉しいのか
貧しいながらも
貧しいなりに育ってゆく子の
涙ぐましいまで
いじらしいながめである
これは、坂村真民が41歳、妻が33歳、長女が6歳、次女が4歳、三女が1歳の時に書かれた詩です。(引用者注:詩人、坂村真民に深く傾倒していた著者は、後にこの三女と結婚する運命にあった)
【出典】「かなしみを あたためあって あるいてゆこう」西澤孝一/致知出版社H29年
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