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≪「ムハンマド風刺画」事件の射程≫森孝一
2005年9月、デンマークで発行部数第一位の『ユランス・ポステン』は、12枚の「ムハンマドの風刺画」を掲載した。これに対して、世界各地域のイスラーム国において、激しい抗議行動が展開された。
この「ムハンマドの風刺画」が世界のイスラーム教徒の心をひどく傷つけた現実があるので掲載はしない。
12枚のうち、とくに世界のムスリムたちを憤慨させた2枚を紹介する。その1枚は、ムハンマドの顔を描いたもの。その頭に巻かれたターバンは爆弾に模されており、ターバンから伸びた導火線はすでに点火されている。
もう1枚は、ムハンマドが天国で雲上に立ち、二人の自爆攻撃によって殉教した若者を迎え、「待て、処女はもういないぞ!」という言葉が添えられている。
私はネットでこれらの風刺画を見たが、イスラーム教徒でない私にも、悪意に満ちたものに感じられた。
イスラーム世界における抗議行動の一部が、大使館への襲撃という暴力的な手段へと展開したこともあって、デンマーク政府の反応は、硬直化したものであった。それは「表現の自由を守る」という立場から、批判に対して反撃を行うというものであった。
この「ムハンマドの風刺画」事件は、今日のヨーロッパが直面している重要な課題と直接に関係している。それは統合を進めようとしているEUが解決しなければならない『ヨーロッパ』とは何なのか、というEU統合の理念そのものについての根本的な問いである。
『ヨーロッパ』という自己理解がEU諸国にとっての緊急課題となった原因は、ヨーロッパ諸国におけるムスリム移民とムスリム系市民の増加であることは明らかである。
異なった価値観とどのように共存していくのか。西欧グローバリズムとイスラームという宗教伝統はどのように関係し、どのように共存できるのかは、EUだけの問題ではなく、今日の世界が直面している最重要の課題でもある。
【出典】「EUとイスラームの宗教伝統は共存できるか」森孝一編集・同志社大学一神教学際研究センター/明石書店’07年
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