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(回答先: 05年の「ムハンマド風刺画」事件〜風刺画を見たが、ムスリムでない私にも、悪意に満ちたものに感じられた/森 孝一 投稿者 仁王像 日時 2015 年 12 月 19 日 13:00:12)
≪「ムハンマドの風刺画」事件の分析≫中田孝
ムスリム諸国のデンマーク駐在大使たちもデンマーク政府に抗議したが、満足すべき対応が得られなかったことから、問題をイスラーム諸国国際会議やアラブ連盟といったより高いレベルに格上げし、一挙に問題が国際化した。
2006.2.4にはシリアの首都ダマスカスでデンマーク大使館とノルウェー大使館が放火され、パキスタンでは連日の抗議でもにより死傷者が出るに至っている。ナイジェリアではキリスト教徒が襲われて死者が出る事件も起きている。
またインドからは○○州知事の××巡礼相が、風刺画の作者の首を切りとった者に5億千万ルピー(約13億6千万円)の賞金を出すと発言したとの報が伝わっている。
風刺画がムスリムたちの怒りをかった原因は何であったのか。それは預言者への誹謗である(単に肖像画を描いたことではない)。
(イスラーム法では)預言者への誹謗は背教罪で死罪となる。イスラーム教徒にとって死刑に値する背教罪であるばかりでなく、異教徒のズィンミーにも許されない。
預言者を誹謗する異教徒に対しては、交戦状態にある場合には、刺客を送って謀殺することが許されるが、講和状態にあってさえ謀殺が許されるとの学説も存在する。しかし、合法であることは、それが義務であることを意味しない。
誹謗者の刺客による謀殺は義務ではなく、政治状況に応じて特定的に合法と認められるに過ぎないのである。
(個人への措置を執らない)今回のイスラーム教徒の風刺画事件への反応は、現代におけるイスラーム教徒のイスラームからの逸脱現象の一つとして一つとして把握すべきものなのである。イスラームの正しい理解と知識の欠如等からイスラーム教徒のイスラームからの逸脱はどの時代にも存在する。
しかしそれでもなお、現代の逸脱には、他の時代にはない特殊な「現代性」が刻印されている。それを一言で言えば、「西欧による文化的植民地状況」である。
≪イスラーム世界の「文化植民地状況」≫
(略)
【出典】同前
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