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(回答先: 沖縄返還40年 海兵隊を問う 第1部 D/帝国主義政策の先兵(しんぶん赤旗) 投稿者 gataro 日時 2012 年 1 月 16 日 23:02:58)
沖縄返還40年 海兵隊を問う 第1部 E/菅英輝西南女学院大教授に聞く/新アジア戦略が必要
「しんぶん赤旗」2012.01.09 日刊紙 2面
昨年11月の豪州議会演説で、オバマ大統領は、「在日米軍、在韓米軍を維持する」と表明しました。その狙いは何か。米軍事戦略に詳しい菅英輝・西南女学院大教授に聞きました。
4年前、「ブッシュ・ドクトリン」を批判して登場したオバマ米政権は、辺野古への新基地建設を柱とする米軍再編計画をそのまま引き継ぎ、沖縄の人々を失望させています。
軍事力が基礎
単独での軍事力行使もいとわないブッシュ政権と、国際法遵守・多国間協調主義を掲げるオバマ政権とのちがいはあります。しかし、ナイ元国防次官補らが口にする「スマートパワー」(外交と軍事力の組み合わせ)という考え方に見られるように、外交の基礎に軍事力があるという考え方は不変です。
豪州でのオバマ演説は、米主導の自由経済圏の創設や中国海軍の外洋進出を念頭に置いた「航行の自由」、中国がいやがる人権問題をミャンマーで持ち出すなど、明らかに中国を意識しています。とりわけ中国が相手だと、軍事力がなければ足元を見られるとの思いがあるのでしょう。ダーウィンへの海兵隊配備がその具体化です。
一方、米国は軍事費削減を余儀なくされるなかで、同盟国の役割を重要視しています。そもそも、同盟国をうまく使いこなせるのが、真のヘゲモニー国家です。弱体化しても同盟国に負担を求め、覇権を維持する。今後、対中戦略のなかで、日本の役割分担は高まるでしょう。
幻想の抑止力
では、沖縄の海兵隊はどう位置づけられているのか。基本的には朝鮮半島有事への対応という伝統的な任務は変わりません。しかも、中心任務は韓国にいる米国民保護です。
さらに、一年間通して、東南アジア・グアム・豪州を動き回っており、日本防衛の「抑止力」と考えるのは無理がある。対中軍事戦略上も空軍や海軍が中心で、海兵隊が沖縄にいなければならない必然性はありません。
それでも、日本政府は海兵隊を「抑止力」だと信じ、駐留経費を負担してくれる。米国にとって願ってもないことです。
米国はどうやって「海兵隊=抑止力」論を信じ込ませたのか。
内部告発サイト「ウィキリークス」が昨年、暴露した米秘密公電を見ると、キャンベル国務次官補らは「中国脅威」論を前面に出して、沖縄の基地の必要性を迫っています。
歴史・領土問題を抱える中国との関係は、日本外交の弱点です。中国を持ち出されたら何も言えなくなる。そこにつけこんでいるのです。日中関係の前進を真剣に考えないと、日本の対米依存は強まっていくばかりです。
一方、中国にも大国主義的な姿勢が見られます。日本は従軍慰安婦などの歴史問題を早急に解決して、韓国や東南アジアなどとの連携を強め、そこを基礎に米中に向き合っていくというような、新しいアジア戦略が必要だと考えています。
(つづく)
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