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(回答先: 沖縄返還40年 海兵隊を問う 第1部 F/「移設」もはや不可能<(しんぶん赤旗) 投稿者 gataro 日時 2012 年 1 月 16 日 23:07:37)
沖縄返還40年 海兵隊を問う 第1部 G/「固定化」許されない
「しんぶん赤旗」 2012.01.11 日刊紙 2面
辺野古の新基地建設が行き詰まる一方、沖縄県宜野湾市のど真ん中にある米海兵隊普天間基地の「固定化」の懸念も強まっています。
苦情過去最多
「普天間飛行場(基地)早期返還!オスプレイ配備反対!」。宜野湾市役所庁舎には、大きな看板が掲げられています。米軍機の爆音は鳴り響き、何度も市役所庁舎の真上を通っていきます。
市役所を訪れた同市在住の女性(60)は、高校受験のときも米軍機の爆音に耐えたと語ります。「もう我慢の限界です。辺野古への新基地建設も、そこの住民を困らせるだけ。基地は撤去してほしい」
2011年4月から12月25日までで同市の「基地被害110番」への苦情件数は454件。前年度よりも309件増え、02年の「110番」設置以来、過去最多です。内訳は地上デジタルテレビの受信障害が275件ありますが、騒音被害も前年度より61件増えて179件です。
市担当者は、以前は静かな西海岸側からも爆音の苦情が寄せられているとして、「飛行経路が変わったのではないか」と語りました。嘉手納基地(同県嘉手納町など)滑走路の改修に伴い、同基地所属のジェット機も普天間基地を利用し、その爆音の苦情も寄せられています。
「日米両政府間で合意した騒音防止協定も飛行ルートも守られていない。夜12時までルートを大きく外れて民間地域を米軍機が飛んでいる。やりたい放題だ」
市基地政策部長の山内繁雄さんは憤りを隠しません。
常に不安抱え
小学校の下校時聞、自宅に帰る児童の頭上を米軍ヘリが旋回します。
04年、奇跡的に死傷者は出なかったものの、同市の沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落。「いつか米軍機が自分の上に落ちてくるのではないか」−。市民は常に不安を抱えながら生活しています。
日米両政府はさらに危険性を増大させるつもりです。米海兵隊は普天間基地にCH46ヘリの代わりに、墜落など事故が多発している垂直離着陸輸送機MV22オスプレイを、今年6月にも配備する予定です。
防衛省は昨年12月、オスプレイは合意した飛行ルートを飛ぶ、CH46ヘリより騒音が大きいホバリング(空中停止)はしないと市に回答しました。
山内氏は、オスプレイは出力や重量がCH46よりも大きく、「今でさえ飛行ルートを守らせていないのに、できるわけがない」と指摘。また、「ホバリングはヘリを整備した後に異常なく作動するかの確認作業。やらないはずがない」と批判しました。
宜野湾市ではオスプレイ配備反対と普天間基地早期返還を求める市民大会を計画しています。山内氏は「普天間基地は『危険だから返還する』が日米両政府の原点だった。固定化は絶対に許されない。市民、県民は最後まで早期返還を求めていく」と語りました。
(おわり)
(榎本好孝、竹下岳、洞口昇幸が担当しました)
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