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沖縄返還40年 海兵隊を問う 第1部 @/米国内からも撤退論(しんぶん赤旗)
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沖縄返還40年 海兵隊を問う 第1部 A/「第二陸軍」化を見直し(しんぶん赤旗)
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沖縄返還40年 海兵隊を問う 第1部 B/さまよう“敵”探し(しんぶん赤旗)
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沖縄返還40年 海兵隊を問う 第1部 C/トモダチ作戦の真相(しんぶん赤旗)
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沖縄返還40年 海兵隊を問う 第1部 D/帝国主義政策の先兵
「しんぶん赤旗」 日刊紙 2012.01.08 2面
「国防費の削減論議の中で、海兵隊は一時的に縮小するかもしれないが、決してなくなることはない。海兵隊はこれまで、米国の帝国主義政策の先兵として動いてきた。米国が帝国主義国家である限り、海兵隊は自己変革を続けながら、存在し続けるだろう」
続く侵略政策
海兵隊に詳しい軍事評論家の稲垣治氏はこう指摘します。
米国は19世紀から今日にいたるまで、侵略的な政策を取り続けてきた唯一の国です。その原動力が巨大な軍事力であり、海兵隊は真っ先に敵地に侵攻する“殴り込み”部隊として動いてきました。
太平洋戦争終了後、海兵隊は予備役に回されましたが、1950年の朝鮮戦争で極東軍のマッカーサー司令官は海兵隊の出動を要請。同年9月、陸軍とともに第1海兵師団が仁川上陸作戦を実行しました。このとき、第3海兵師団が予備部隊として日本に配備され、日本・沖縄駐留の出発点になります。
60年代のベトナム戦争も、2001年から続くアフガニスタンの戦争も、最初に上陸した米地上部隊は海兵隊でした。03年のイラク戦争では、米海兵隊員が首都バグダッドでフセイン大統領像を倒しました。
さらに、グレナダ、パナマ、ソマリアと、世界各地で侵攻作戦を繰り返してきました。
中国に向く矛
この点をふまえると、昨年11月17日、豪州議会で豪北部ダーウィンヘの海兵隊配備を表明したオバマ大統領の狙いも見えてきます。
「アフガン、イラクでの戦争の後、われわれの注意はアジア太平洋地域の潜在力に向けられている」「この地域は雇用を創出し、米国民に機会を与える私の優先目標の達成にとって極めて重要だ」
オバマ演説では、TPP(環太平洋連携協定)推進に見られるように、アジア太平洋の経済を支配下に置こうとする経済覇権主義が露骨に示されました。
その軍事的な裏付けとして、イラクやアフガニスタンに配備してきた海兵隊などの兵力を、アジア太平洋に再配置しようという狙いです。その矛先は、中国に向いています。
オバマ大統領が今月5日に発表した新たな「国防戦略指針」も、この方針を踏まえています。同戦略は今後10年間で4870億j(約37兆7000億円)の軍事費圧縮を前提にしながらも、「米国の経済・安全保障上の利益は西太平洋から南インドにいたる地域の発展と結びついている」として、「アジア太平洋地域に必要な再配置を行う」と述べています。
最近、訪米した防衛省関係者は、「共和党関係者もオバマ演説をおおむね支持している。2012年秋の大統領選の結果にかかわらず、米国のアジア太平洋重視は変わらないだろう」とみています。
しかし、米国の力は確実に低下し、中国の力は増しています。そのなかで、覇権を維持するために重視されているのが同盟国の役割です。
(つづく)
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