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沖縄に米軍が居座っている真の理由は、戦略的意味合いよりもむしろこれ ⇒
(「しんぶん赤旗」 2011.12.13 日刊紙 1面)
まるで「みかじめ料」を求めてたかる駐留米軍という名の暴力団だ。
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http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-1821.html
2011.12.13 米国で沖縄海兵隊撤退論が相次ぐ(リベラル21)
―沖縄県民の戦いを認識
坂井定雄(龍谷大学名誉教授)
米国の有力な外交専門誌「フォーリン・アフェアーズ」(外交問題評議会発行)12月号は、米国の軍事予算の大幅削減のなかでの、米アジア戦略配置の変化について特集。沖縄の海兵隊維持が日米同盟関係の不安定要因になっており、海兵隊はグアムやハワイ、オーストラリアに移駐できるとする、米民主党議員や外交専門家の論文などを掲載した。琉球新報が6日に報道した。
米民主党の重鎮バーニー・フランク下院議員は「米軍事予算の削減と沖縄」と題した論文で「われわれは沖縄から海兵隊を撤退させることができる。沖縄の海兵隊の機能は、いまや日本の政治を不安定化させることでしかない。実際、日本で民主党政権が誕生して以降、(海兵隊のプレゼンスは)日本の政治を混乱させている」と述べている。
ジョセフ・バレント・マイアミ大学準教授は「外国からの米前方展開軍の撤退を」と題した論文で「アジアでも米軍のプレゼンスを削減する余地は十分にある」「在日米軍、在韓米軍の規模を段階的に20%削減し、一方で他の戦力をグアムやハワイに移転しても、現在と同じ戦略機能をより効果的に果たせる」と述べている。
また同評議会のリチャード・べッツ上席研究員は「国防予算削減に即した対外コミットの見直しをー紛争介入戦略の終わり」のなかで、「今後、外国の問題や紛争への介入についてはより慎重でなければならない。第二次大戦前のアメリカは、外国での軍事活動に深く関与する常設軍を持っていなかった。極論すれば、私はこの時代へと米軍は回帰していくしかないと思っている」と述べている。
同誌は8月号で、ジム・ウエッブ上院外交委員会アジア・太平洋小委員会委員長の報告を掲載。同氏は「グアム、沖縄、東京で米軍及び相手国・現地の関係者から意見を聞いた後の提言として」「普天間の米海兵隊機能を嘉手納空軍基地に統合すれば、手詰まり状況を打開し、よりタイムリーに、コスト面でもより効果的に問題に対応できると指摘した。われわれは嘉手納空軍基地の規模の削減も提言したが、この点は日本のメディアではほとんど報道されなかったようだ、嘉手納基地から削減される戦力を日本の他の基地か、現状では機能の半分も使用されていないグアムのアンダーソン空軍基地に移すこともできる」と報告した。(ジム・ウエッブ委員長の提言に、嘉手納基地の地元は、普天間から海兵航空部隊が移ってくれば、危険、騒音被害が増大すると強く反対した。嘉手納基地の空軍機能の削減とセットになった提言であることを日本のメディアが十分伝えなかったため、地元の理解が得られなかったと同委員長は失望したようだ)
同雑誌9月号では、有力シンクタンクのランド研究所など3人の合同論文「漂流する日本の政治と日米同盟」を掲載。同論文は「海兵隊を沖縄から移動させても、ほとんどの緊急事態において作戦遂行上の大きな支障を生じないし、沖縄県民にも歓迎される。東京への政治圧力も低下し、最終的には日米同盟も強化されるだろう」と述べている。
一方、朝日新聞は8日、アマコスト元駐日大使とのインタビューを掲載、在日海兵隊について「長期駐留の必要性に疑問を感じている。ある程度駐留するにせよ、米上院議員たちが提案しているように、嘉手納基地への統合など、他の場所に機能を移せばいい。有事の際に部隊を増派する拠点が必要だといわれるが、もし日米間に真の意味ある同盟関係があるなら、日本の自衛隊基地や民間施設の利用も検討すればよい」との発言を伝えた。
また同紙は10日、ジョセフ・ナイ元国防次官補(現ハーバード大教授)とのインタビューを伝えた。その中で同氏は、沖縄県の米海兵隊について「一部は県内に移転させるとしても、一部はオーストラリアに回り持ちで動かすこともあり得るのではないか。また一部は、グアム、韓国、米国内に行ってもいい」と述べている。
オバマ政権と米軍、とりわけ海兵隊は、日米合意に基づく普天間航空基地の辺野古移設による沖縄駐留維持に固執している。しかし、沖縄県民の海兵隊撤退を求める不屈の戦いについては、米国内で認識が深まり、海兵隊が既得権益として固執し続ければ、米国のアジア戦略にとって最も重要な日米同盟に有害だという見方が、相次いで主張されるようになったのだ。米政府・軍・議会は、軍事予算の削減で海外への軍事展開を縮小・再編しなければならない。それでも台頭中国への包囲網を維持・強化しようとすれば、対中戦略上、まったく役立たずの沖縄海兵隊を縮小あるいは撤退させて、その分、東アジアでの海軍・空軍力を維持・強化する方向に向かうのは自然だ。
日本政府は、米国での論議にも目を向け、辺野古への普天間海兵隊移設への古証文(民主党政権が若干手直しをしただけの)を見直し、米国に対して、沖縄海兵隊の撤退は可能なはずだと主張する勇気を持つべきだ。海兵隊が沖縄駐留を既得権益だとして固執することが、日米関係を不安定にし、米国のアジア戦略にマイナスになると、米国の識者たちも指摘しているではないか。もともと占領の遺物である軍事駐留を、既得権益だとして手放さずにいること自体、日本国民にとって許し難いだけでなく、国際法の重大な侵犯なのだ。
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【関連記事】
社説 海兵隊撤退論拡大 県内移設断念へ決断の時だ(琉球新報)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-184905-storytopic-11.html
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