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いよいよ世界がサジを投げたか ドジョウ首相 訪中、訪米ともに延期の異常事態
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2011/12/12 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
中国からも米国からもソデにされ…
野田首相が来年1月上旬で調整していた公式訪米が見送られる公算が出てきた。年明けから大統領選(11月)に向けた動きが活発化することや、先月のAPECで首脳会談を行っているため、オバマ大統領が「会う必要なし」と判断しているという。さっそく、毎日新聞が報じていたが、これが本当ならミジメの一語だ。
野田は9月の時点ではオバマから「彼となら仕事ができる」と言われ、舞い上がっていた。「民主党政権初の公式訪米」と張り切っていたのに、冷水を浴びせられたことになる。今月12日に予定していた訪中も延期されたし、米国からも中国からもコケにされた格好だ。
「オバマ大統領が積極的に会おうとしないのは当然です。重要な議題もないのに野田首相はただ『会おう』と擦り寄っているだけだからです。初の訪米で落ち込む支持率を上昇させようという魂胆がミエミエ。TPPだって交渉参加は表明したものの、与党内の足並みは大きく乱れている。オバマ大統領にしてみれば『何しに来るのか』ではないですか。FTA(自由貿易協定)で関係強化している韓国の李明博大統領ならすぐに会うでしょうが、日本は眼中にないのです」(名大特任教授・春名幹男氏)
野田は中国からも見放されている。野田は今月12、13日に訪中し、中断している東シナ海のガス田共同開発に関する条約締結交渉の再開や、福島第1原発の事故から続いている日本産食品の輸入規制の見直しを求めるはずだったが、訪中の1週間前になって「内政上の事情」を理由に延期された。
「中国は来年の経済政策を決める『共産党中央政治局会議』の開催が例年より遅れています。政策を『インフレ対策』にするか『経済成長』にするか党内で激論が続いている。こんな大事な時期に、米国ベッタリの野田なんかに付き合っているヒマはないというのが本音でしょう。野田首相が来れば胡錦濤国家主席、習近平国家副主席、温家宝首相の3人に会わせなければならない。面倒なんですよ。先月、玄葉外相がチャーター機で訪中しましたが、『地ならし』にならなかった。来年は日中国交正常化40年なのに、全然、盛り上がっていません」(北京在住の邦人ジャーナリスト)
いよいよ、末期症状だ。
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