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「国難ということ 1」からのつづき
妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五、いわゆる「観音経」にある七難
1 火難
2 水難
3 羅刹難
4 刀杖難
5 鬼難
6 枷鎖難
7 怨賊難
本文冒頭に大まかに列記されています。
http://homepage3.nifty.com/chances/kannon/kannongyou.htm
「やさしい現代語の『観音経』」
(ココカラ)
「もし、この観世音菩薩の名を称えれば、燃えさかる大火の真ん中に飛び込んで行っても、決して火はその人を焼くことはできないでしょう。それは、この菩薩の持つ自由自在な力のおかげなのです。
あるいは、洪水に押し流されていたり、大海を漂流していたりしても、この観世音菩薩の名を称えれば、ひとりでに浅い所に流れ着くことができるでしょう。
あるいは、たくさんの人々が、七宝として貴ばれている金、銀、瑠璃(るり)という青い宝石、シャコという美しい大きな貝、珊瑚(さんご)、琥珀(こはく)、真珠(しんじゅ)などの宝物を買って来るといって、広い海に乗り出して行ったとしましょう。その時、急にあたりが真っ暗になってひどい暴風が吹いて来て、船が押し流されてしまい、羅刹(らせつ)という人を食べる悪鬼の住んでいる島へ漂着したとします。そのような危機に際して、もし乗り組んでいる人々の中の一人でも、観世音菩薩の名を称えるならば、誰も羅刹に食べられずに済み、その危機から逃れることができましょう。
こういうわけで、世の音をよく観ずると言う意味の名がつけられているのです。
あるいは、ある人が他の人に刀で切られたり棒で打たれたりして怪我をされられそうになった場合に、観世音菩薩の名を称えるならば、相手の振り上げた刀でも棒でもバラバラに折れてしまい、怪我をしないで済みましょう。
あるいは、世界中にいっぱいいる夜叉(やしゃ)と羅刹の悪鬼どもが大挙して、ある人を悩まそうとしてやって来ても、その人が観世音菩薩の名を称えるのを聞いたならば、夜叉も羅刹も邪悪な意志を持ってその人に向かうことはできなくなるでしょう。ましてや、実際に害を加えることなど、とうていできないのです。
あるいは、ある人が罪をおかし、または無実の罪によって、手かせ・首かせをはめられ、牢獄に鎖でつながれた状態となったとしても、その人が観世音菩薩の名を称えれば、身を拘束しているそれらの物はことごとくバラバラに壊れ、たちまち自由の身となることができましょう。
あるいは、どこまで行っても凶悪な山賊どもが横行している国があるとしましょう。そして一人の大商人が他の商人を大勢連れて、りっぱな宝物を買い込んでよその土地から帰る途中で、そうでなくても山中の険しい路である上に、山賊に最も襲われやすい危険な場所にさしかかったとしましょう。その時その中の一人が一同に向かって、『皆さん、恐れることはありません。皆さんが一心になって、観世音菩薩の名を称えてご覧なさい。観世音菩薩は人の怖いものを無くしてくださる方ですから、お名前を称えさえしたら、山賊に襲われる心配など無くなります。」と言いますと、全員がその言葉に従って声を合わせて一心に『南無観世音菩薩』と称えたとしましょう。そうすれば、一同は必ず難を逃れることができるのであります。
無尽意よ。観世音菩薩の力はこんなに想像できないくらい偉大なものなのです。」
(ココマデ)
「世尊妙相具」ではじまる応頌(偈)のほうだと「念彼観音力」のことばが続くあたり。
これらの難は、ひとりひとりの心のものというか、一説ではおのれの迷いの心をたとえたものであるとか。
http://www.kokin.rr-livelife.net/goi/goi_si/goi_si_46.html
「語彙辞典 七難」
(ココカラ)
大火の難はあらゆる欲が発する難。
大水の難は欲に溺れることによる難。
羅刹難(風難)は欲に流されることによる難。
刀杖難は己を信じきれぬことによる難。
悪鬼難は欲の流入による難。
枷鎖難は欲に捉われることによる難。
怨賊難は欲を畏れることによる難。
(ココマデ)
これでみると、国家の大難すわ非常時というのとは少し違ってきて、じっくり付き合っていく相手のように思えてきます。
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- Re: 承前:薬師経の「七難」 みやした 2011/4/25 22:56:41 (2)
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