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(回答先: 貨幣特権を廃止せよ〜その2 持ち越し税・無課税預金 投稿者 JPLAW 日時 2010 年 8 月 22 日 13:48:43)
公開コンテンツ/日本の金融資産(中嶋経営科学研究所)によると,日本人の2006年現在の純国民金融資産合計は,1,153兆円だそうです。各階層の金融資産も明らかにされています(下図表1)。
また,内閣府の平成20年度国民経済計算にある第2部ストック編 2.制度部門別勘定 (4)家計(個人企業を含む)によると,金融資産中の約50%が現金・預金となっています(下図表2)。
図表1
(注:一人当たり1,000万円未満の現金・預金しかない大衆層に,持ち越し税がかかる理由⇒非課税預金には1年間に2回以上引き出すことができない制限を設ける(税逃れ対策)ので,「手元」(実際には銀行預金)に現金を持っている必要があり,各世帯平均で100万円の現金を保有するだろうという仮定のため)
図表2
図表1の各階層の平均金融資産・世帯数円グラフには驚愕しますね。これが「資本主義」の結末です。遅かれ早かれ資本主義は破綻するでしょうが,資本主義が破綻しても我々は,分業により生存していかなければなりません。軟着陸の経済政策として持ち越し税に勝るものはないと当方は確信します。
持ち越し税率6%で,計算した場合,1年間の税収は約8兆円(現状の現金・預金に移動がなかった場合),約1兆6000億円(1/2が有効需要に回った場合)と計算されます。(任意の税率・有効需要などで,再計算できる表計算ファイル(圧縮ファイル,Excel97で作成)があります。興味のある方は試してみてください)
現状の消費税は1年間で約10兆円で,消費税廃止の名目としては(頭の悪い)国会議員にも説明可能でしょう。
先生「みんなよそに預金を移すに決まっているじゃないか!」
との反論には,
ロビイスト「先生,そこなんですよ。今まで有効に使われていなかったお金が,もの・サービスを直接買ったり,人に貸せば(=株などの購入),その人がもの・サービスを買うじゃないですか。そうしたら,景気回復間違いなし。所得税・法人税がガッパガッパと国庫に入ってきますよ〜」
実は,持ち越し税は,税金といっていますが,税収を狙ったものでなく,世の中の金回りを調整することがその一つの目的なのです。
先生「ところで,あんたは財政再建にも役立つといったな。説明してくれ」
ロビイスト「図表1の非課税預金額を見てください。国民一人当たり,1000万円の非課税預金をゆうちょ銀行に預けられるようにするんです。」
先生「そりゃ,税金払わんでもいいから,みんな預けるわな」
ロビイスト「先生,そこなんです。合計で約420兆円の預金が期待できます。日本の国と自治体は年間合計約60兆円の国債・地方債を発行していますが,この420兆円のたった14%なんですよ。ゆうちょ銀行の預金は非課税ですから,利子ゼロにしても誰も文句は言いません。しかも,預かったお金のうちたった14%を貸し出すだけですから,焦げ付きの心配はほとんどありませんから,ゆうちょ銀行の預金の貸出先が,償還時利子ゼロの政府債に限定されても国民は文句は言わないでしょう。つまり,利子を払わなくてもいいから,無茶苦茶な財政出動をしない限り,毎年借り替えるだけで,未来永劫国家破産はないことになります。もちろん,いくらかの手数料は,政府からゆうちょ銀行に払わなくてはいけないでしょうが,利率にすれば0.001%未満でしょう。」
先生「なるほど。しかも景気が良くなるから,税収が増えて,政府債の発行も減らすことができるということだな。」
ロビイスト「さすが先生,よくお解かりで(ヨイショ(笑)」
(続く)
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