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ジャズピアノ御用達 JBL D120(2130) と D110(2120)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1116.html
投稿者 中川隆 日時 2020 年 11 月 15 日 05:49:34: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: JBL D130 投稿者 中川隆 日時 2020 年 10 月 31 日 13:16:45)

ジャズピアノ御用達 JBL D120(2130)とD110(2120)


ジャズピアノ御用達【JBL2130と2120】1
2020-11-02
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12635378187.html


ビル・エヴァンスの美味しい季節だ。
もっともビルは一年中美味しいわけだが、特に夏の終わりのマイルスとのものから
真冬にかけては、出番全開のピアニストの一人。
有名なriversideのものをご機嫌に鳴らす。

写真の「Portrait in Jazz」や「Explorations」は、
ロックのギター少年を卒業した、
10代の頃に最初に買ったビル・エバンスのアルバムだ。

すぐこのあとヴィレッジヴァンガードの例のライブの2枚を買い
夜な夜な聴きまくったアルバムの4枚。


こうしたジャズのピアノを気持ちよくリアルに鳴らすラッパは
エバンスのように繊細で切れの良いピアノがあり
一方で山下洋輔やセシル・テイラーのようなガーンとした
暴力的なまでに昂るジャズピアノまでライブで聴くように聴きたい。


もちろんウイントンケリーであろうがレッドガーランドのような
コロコロ音の心地よいジャズピアノを鳴らす。

或いは現代録音のアレックスリールのジャーンとした切れの良い
スピードをも楽しめる為のラッパは何?と訊かれれば・・

https://ameblo.jp/oohpopo/image-12635378187-14844419437.html


         A・Lansing社  600B  

J・B・Lansingによる設計の12インチのエキステンド・レンジ

     JBL 第二号機 D130の原初的記念モデル


同じLasing設計のALの600Bや、JBLの一連のエキステンデッド・レンジのラッパに止めをさす。
(続く)
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12635378187.html


▲△▽▼


ジャズピアノ御用達【JBL2130と2120】 2
2020-11-04
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12635519322.html


バドパウエルは暗く重い情念の渦が向こうから飛んでくる。
その情念の持つ重量感も併せてスピードを落とさずドライブ感を再現したい。

セロニアス・モンクもあの訥々とするピアノ・ソロを
甘くならず、出音の曖昧さを排除することによって、
あの特異なモンクのピアノ世界を再生したい。

              シダーウォルトン

           東京新宿のピットインでのライブ

ジャズ・ピアノ再生の絶対的なエキスパートはどれだろう。
よく候補にあがるLE8Tではなく、D120(2130),D110(2120) すべてはD130の兄弟機種である。


白いエッジの頃のLE8Tは元気で輝いていた。
https://ameblo.jp/oohpopo/image-12635519322-14844777555.html

ピアノだと、JBLなら何となく、あのSP-LE8Tを想像する。
だがLE8Tは、初期の16オームの頃の時代のものならともかく、
時代を経る毎に音はマイルドで立ち上がりが鈍く、往年のJBLの音とはかけ離れてしまっている。

いつの頃からか、センタードーム裏側へ、暴れをふせぎたかったのか共振止を貼付した時点で

すっかり牙を抜かれた感が強くなった。
音は時代を経る毎に暗くなっていく。これは38pの2220や130Aでも共通。

あの輝くピアノの、往年の輝きはないといっていい。
更に言えば、20cm(実測で18p口径)という小さな口径ではエネルギー不足で、
ピアノのダイナミズムの再生という点でも物足りぬ。

家庭用のラッパの使い易くリアリティも同時に求めた口径の理想は
30cm位だと思う、38pだと箱が大型化するしマルチウェイが前提だ。
口径の最低は譲っても25cmまでとし、ギターアンプのジェンセンあたりも面白いが、

ちと”やんちゃ”が過ぎる。

純粋にオーディオ用にもと、制限するならJBLのエキステンド系のみだ。
当時に並行し使っていたLE8Tはなんともマイルドで大人しいその性格がジャズに合わず、
たまたま、是非とも欲しいという方に譲ったのが数年前になる。

ランサー・カスタム以外でLE8Tと並行して使用していた、
JBL Pro.2120(D-110)をサンスイの箱へとビルトインし商品化した、

サンスイモニター2120というエキステンデッド・レンジのシステムを残した。

https://ameblo.jp/oohpopo/image-12635519322-14844777796.html


10インチ(25cm)の2120は、コンシュマーOEMのD-110と言い換えた方がしっくりくる。
楽器やライブで演奏した経験のある人なら、D-110と訊けばフェンダーのあれね。とくる。
ジェンセンなどとともに実に頼もしいラッパだ。
オーデイオに良し、楽器SRに良し、ステージ上でも使える、
プロ用から家庭用までオールマイティー。兄貴分のD130と同じだ。
とにかく引き出しの多いラッパなのだ。

変な言い方だが大型の小口径(そんなイメージだ)の特徴で、

15インチエキステンデッドのD-130のように、小音量でも中域がぼけない美点が備わる。
軽いコーンに強靭な磁気回路による立ち上がり、

立下りが良くピアノのコロンとした美しい歯ごたえ感などは
おそらくJBL中最もピアノに相応しいラッパだと断言できる。

だからD110を選んだ。ただし、箱がなく結局、サンスイ製のモニター2120という機種である。
(D110,K110,2120は塗装と銘板以外は同じだ)


https://ameblo.jp/oohpopo/image-12635519322-14844778972.html


D-110(2120)入りのサンスイ モニター #2120

https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12635519322.html


▲△▽▼


ジャズピアノ御用達【JBL2130と2120】 3
2020-11-05
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12636118228.html


           山下洋輔トリオ(第二期)

世界のヤマシタは四の五のと評論化風にミクロ分析をしている場合ではない。
内包するピアニッシモから、暴発するフォルテッシモへと
一挙に疾走するピアノのデリカシーとダイナミズムを同時に再現しないといけない。

躊躇していれば背中を蹴飛ばされる。リスナーだって真剣勝負なのだ。

こうしたライブなジャズ再生には、30p程度のSP口径は必須条件だ。


ピアノトリオ50選などがあれば入賞圏内確実な
ピアノトリオアルバムの傑作。
リッチーバイラークの代表作「ELM(エルム)」だ。

出足は良いのだが途中で中だるみしたり、独りよがりな頭でっかちになりすぎるきらいの

茫洋としたピントの合わない彼の作品群の多い中では、奇跡的な傑作に仕上がった。

スピードの強弱と緊張に、知的なリリシズムが加わる。

ダブルベースにジョージ・ムラツ、ドラムスはキースのスタンダーズ・トリオでおなじみの

ジャック・デジョネットと来たなら、悪いわけがない。

ピアノ、ダブルベース、ドラムスが3者一体となった
ピアノトリオの名盤の一枚。


https://ameblo.jp/oohpopo/image-12636118228-14846292533.html

JBL D120(2130、K120、E120(SFG))

他にピアノやハードなジャズなら、同じサンスイの箱へ入れた
JBL2130という最強磁気回路を持つ12インチ(30cm)のラッパがある。

これまたギター小僧が憧れたツィンリバーヴで活躍したD-120のプロ用であり、

特にステージモニターでもお馴染みのものではなかろうか。

(ステージ上でヴォーカリストが足をかけて歌う際の、
あの足掛け箱(モニター)が、大概はD(K)120(2130)+2402である)

ギターアンプの総元締めのような、有名なD130より口径が小さい分、
ピアノのピントがシャープで、凄まじい立ち上がり、立下りは
快感以外の何物でもない。

https://ameblo.jp/oohpopo/image-12636118228-14846290086.html

         サンスイ モニター2130 

https://ameblo.jp/oohpopo/image-12636118228-14846295608.html


  2130に追加するツイーターにはこんなものもある。知っている人は知っている。2.5K〜から使用可能な現代のツイーター

  JBLのクラシックなツイーターより、相当安くてそれでいて驚きのパフォーマンス


D120(2130)とD110(2120) この2機種は、ジャズピアノの再現をさせたら
ワンアンドオンリーの存在で、重いウーハーのように低域のスピードも遅れず、
高域から低域まで一斉に出音する、全体に音離れの良い、それでいて
乾いた音だけではなく、適度なツヤと透明感を備えた再現性は
ちょっと現代のラッパでは皆無ではなかろうか思う。

古い設計のJBLのエキステンデッドレンジのドライバーの凄みを
まさか21世紀の今日まで堪能できるのは、
何とも僥倖な話ではないだろうか。

エバンス他ジャズピアノを聴くならば、小音量でも中域のぼけないリアルなピアノ音を有する、
JBLの30p〜25pのエキステンドだという理由がそこにある。

https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12636118228.html


▲△▽▼


Westlake BBSM-6(ジャズピアノ番外編)
2020-11-08
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12636712996.html

70年代はヨーロッパへ渡ったケニードリューや、
スペインのテテ・モントリューなど、欧州系ジャズ・レーベルの
ピアノトリオがもてはやされた時期が続いた。

こうしたヨーロッパ系レーベルにおいて、
3匹の猫が仲良く遊び、また取っ組み合いのJケンカをしているような
ピアノトリオの熱いエネルギーとスピード感を再現したい。

こうした場合、軽いコーン紙に強力な磁気回路で、反応の良いJBLのエキステンド系ではなく
市販の他の小型〜中型スピーカーで気持ちよく再現する手段はないのだろうか。
そんな浮気心が、首をもたげる時がある。

ピアノトリオ番外編として、上述、ヨーロッパのジャズレーベル系で、
テテ・モントリューやケニードリューのアルバムを気持ちよくドライブしてくれる
スピーカーは何だろう。

本来は、25p〜30p程度の低域〜中高域をカバーしえるエキステンド・ドライバーが理想だが、
Westlake Audioという大型から小型で高品質なものまで、
すこぶる音の良いスタジオモニター系のシステムを世に送り出していた

アメリカはカリフォルニアのメーカーがある。

Westlake Audio(ウエストレイク)というメーカーは箱の設計からドライバーの選択まで
徹底的に研究試験を重ね、小口径でもリアルなジャズ再生をする、
そのサイスからは信じられないようなパフォーマンスを信条とするメーカーだ。


個人的には大好きだった(今でも一番のお気に入り)あのツインウーハーの大傑作である

”TM2”を送り出したメーカーだけに、この小型システム群は大いに気になるところで、
買うかどうか迷った経験のあるお気に入りのスピーカーでもある。
アコースティックエナジーが手元に来てしまい、こちらはパスしたものの
長く未練は残った。だから友人には推奨してきたモデルである。


https://ameblo.jp/oohpopo/image-12636712996-14847821493.html


種類が多く迷うところだが、中でもこのBBSM-6は
16p低域ドライバー2発のツイン・ウーハー
にミッドバスのドライバーとツイーターといった3wayの構成で、
箱は横置きの小型といえどバランスの良い、
ホリゾンタル・ツインのドライバー・レイアウトは、
あの究極のTM-2を小さくしたようなものだ。

Westlakeの特徴の一つでもあるやたらと重い筐体は箱の作りの次元が違い、
耐入力の高いドライバーとともにリニアにパワーを入れても破綻せず、
ぐいぐいと分厚い音でピアノトリオをドライブする様は
販売店の試聴室で呆然と聴き入るのみであった。

小型SPでこのWestlakeと長く愛用したアコースティック・エナジーのAE-2
そしてセレッションのSL-700の3機種はピアノトリオ再生のBIG3で、
現代ジャズは当然とし弦楽器やバロックの古楽器、果てはニューミュージックや歌謡曲まで
何でもござれのマルチパーパススピーカーなのだ。

ただし、取り扱いにはそれなりの出費と時間と忍耐と覚悟が要る。
JBLのブックシェルフのように、そう簡単にいかない。

https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12636712996.html  

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コメント
1. 中川隆[-9946] koaQ7Jey 2020年11月15日 05:57:07 : WBwhDwKyTw : MGZIdEtpL1hETS4=[8] 報告
JBL D131〜D120〜E120
2020-07-07
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12609470176.html


J・B・LansingがA・Lansing社を退社独立後に起こした際の
モデルは、今でも非常に有名な”D-130”だと信じている方は多いが
実は記念すべき最初のモデルは15インチの”D-101”である。


https://ameblo.jp/oohpopo/image-12609470176-14785562388.html


D-101は、ALからのクレームですぐに製造中止となった幻のモデルだ。
実物はおろか現物の写真すら滅多にみかけない希少な製品だ。
以前、eBayで出品された当該写真を見たことがあるが、
オークションに出品されることなど数十年に一度程の確率。
Lansingによる、幻の超絶エキステンデッド・ドライバー、
そしてD-130、D-131の兄貴分である。

かつては自分が副社長をしていたALから、クレームを言われ、
まさかのイジメに耐え、気を取り直し第2弾として発表されたのが、
15インチのD-130である。
そしてその12インチヴァージョンのD-131が同時期(?)に登場する。


https://ameblo.jp/oohpopo/image-12609470176-14785559447.html

ギター小僧にとってもJensenのP12N等とともに
憧れのドライバーがD-130や12インチのD-120なのだ。
特にD-120はもっとも使い易いサイズと性能で
フェンダーのあの2発使いのツインリバーブは雲の上の存在。

https://ameblo.jp/oohpopo/image-12609470176-14785559323.html


そのD-120の一世代前のモデルがD-131ということになる。
そのD-131は兄貴分のD-130と違い70年前半には姿を消す。
D-130は紙のコーン紙を延長したものをプレスしエッジとした
いわゆるフィクスド・エッジでスタートし、そのエッジにヴィスコロイドを塗布したもの、
そして最終的にはクロス製のフリー・エッジへと変遷していく。


https://ameblo.jp/oohpopo/image-12609470176-14785559290.html

ところが、D-131だけはフィクスド・タイプのまま製造中止となる。
プロ用の2130があると言われるが、2130のエッジはクロスのフリーだ。
当時、サンスイは輸入していないが、D-131は製造中後にD-120にとってかわられた。
(サンスイが製造中止のD-131の後継機として、
D-120をコンシュマーのカタログに載せていれば
型番の整合性がくっきりとしてくる。)

だからプロ用が発表された際の2130は、
D-120のプロ仕様と考えるべきだ。

10インチの2120(後のE-110)のコンシュマー版は、ギター小僧にはこれまた
おなじみのエキステンドドライバーの、D-110ということだ。
そうなると、JBLのエキステンド系はウーハーのD150、D-130、12インチのD-120
10インチのD-110と全てのサイズとその型番が”D-1xx”で整合性がとれることに気づく。
8インチのD-216はD-80だ。

10インチドライバーは創業時にその姿はないものの、最初からD-131は12インチの12をとり、
上二桁を12で始まるD-120とすればややこしくはならなかった。
ギターアンプやステージでお友達のD-120以降の系譜はD-131の直系として
ジャズ好きなオーディオ愛好家をも熱狂の渦へと巻き込みつつ、
長年にわたり、ひっそり愛用されていたというわけだ。

https://ameblo.jp/oohpopo/image-12609470176-14785559358.html

midnight blue / kenny burrell

https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12609470176.html

2. 中川隆[-9945] koaQ7Jey 2020年11月15日 06:04:53 : WBwhDwKyTw : MGZIdEtpL1hETS4=[9] 報告
JBL換装SANSUI MONITOR 2130,2120のこと vol.1
2020-06-22
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12605968994.html


武蔵小金井に大学時代の親しい友人がいた関係で

社会人となっても時々、中央線に乗り出かけることはしばしば。

村上春樹氏の”初代・Peter Cat”始め、

国分寺や国立の古本屋にバーや音楽喫茶など徘徊したついでである。

泊りがけで二人で久しぶりにギブソンのジャズ・ギターを弾いて楽しむ事もある。

もちろんギターアンプはJBL内蔵のフェンダーだ。

帰り道ふらふらと北口側へと回り、線路沿いに続いている梅林を見ながら寄り道の途上に

故・岩崎千明氏の二軒目の方の家があった。

そこの1階にある駐車場は各種のスピーカー始めオーディオ機器が埃をかぶって

山のように積まれていたのだ。

たぶんメーカーがこぞって持ち込んだものだろう。

その中に、サンスイのMONITOR 2130が山の一番上で

傾きながら、放置されていたのを目撃したことがある。

もったいない。である。

新宿にサンスイがあった時代に、岩崎さんとは何度かお話させて頂いたことがある。

若気の至りで、過激でぶしつけな質問に閉口されたであろう。

それでもいつも丁寧に対応された優しいお人柄であった。

しかし岩崎さんは、その時すでに亡くなられていたのである。


https://ameblo.jp/oohpopo/image-12605968994-14777813254.html


整理しているオーディオ(特にJBL)の古い大型カタログの一部。
これらは折り目で切れ、ボロボロである。
これは断片、切れ端である。


捨てずに残っていたのは、当時の思い入れがあったからだと思う。
当時のサンスイが、JBLのエキステンド・レンジのドライバーを
自社のエンクロージャーへ搭載し、それぞれツイーターやミッドハイのドライバーを
後付で追加し、JBL得意の奥の深いシステムとして発展性をもたらせた。
とどめでお家芸ともいえる七宝組格子付のネットをつける念の入れ様ときた。


vol.2へ
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12605968994.html

JBL換装SANSUI MONITOR 2130,2120のこと vol.2
2020-06-22
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12605969655.html


SANSUI MONITORと謳うこのシリーズの
搭載されるドライバーの口径は、
それぞれ30cmの2130(D120)、25cmの2120(D110)、20cmの2115の3種類がある。


https://ameblo.jp/oohpopo/image-12605969655-14777813307.html


SASUI MONITOR 2130は、D131の後継機でもあるギターアンプでもおなじみの、
D120のプロ仕様でK120も実際は同じもの。後のE120へと続いた。

D130の弟分だが、相対的な磁気回路は兄貴を上回る。

ステージモニターとしても、これ以外考えられないし、

15インチツインウーハーのミッドバスとしても最強。


https://ameblo.jp/oohpopo/image-12605969655-14777813317.html

SASUI MONITOR 2120


MONITOR2120は、2120、K110と同様にD110のプロ仕様。
これもフェライト・ヴァージョンとしてSFG化され、
E110として大活躍した。

オーディオによし、ギターアンプにもよしである。


https://ameblo.jp/oohpopo/image-12605969655-14777813326.html

SASUI MONITOR 2115


最後のMONITOR2115だけは前二者と性格は異なり、
低能率でコーンのストロークで低域を稼ぐタイプで、
名前だけは有名なLE-8Tのプロ用だ。

ランサプラスが塗布されずその分反応は良い、
口径にしては豊かな低域と感ずるも、所詮は箱の共鳴を利用した低域である。
JBLとしては、マイルドな味付けで、Dシリーズを好む者からすれば、
大人しすぎ、20cmという小さな口径もあってか、寂しい音で
はっきり言って、熱い空気感をも伝える、ジャズの再現には物足りない。

      vol.3へ続く
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12605969655.html

JBL換装SANSUI MONITOR 2130,2120のこと vol.3
2020-06-22
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12605976691.html

このシリーズ、個人的には過去に全て経験している。
どれを選ぶかなら、ミッドに2370等ホーンをおごることを前提なら
モニター2130だ。
D130と同じ時期回路を有し口径が30cmならば、
相対的にも、JBL最強の磁気回路である。
音もカタチも良く似た、ALTEC LANSINGの600Bは、同じランシングの設計による
いわば姉妹機種で、高域のスピードが低域まで横一線に並び
スパーンと立ち上がる様は、快感以外の何ものでもない。
芯のあるソロはしっかり前に出るし、低域も適度な柔らかさを持つのは
D130譲りではないか。

そしてギターアンプでもおなじみのD110のプロ用、モニター2120である。
製造中止後はK110となったが、D130を小さくしたような再現性は
小口径の利点を生かした中〜中高域の繊細さや小回りの利いた再現性ゆえ
これのファンは多い。
ミッドドライバーより、素直にツイーターを足してあげると良い結果を生む。
今自分がランサーとともに愛用しているのが本機である。


この3機種は(ドライバーも含め)いずれも、とうの昔に製造中止となっている。
中古でしか手にできないものばかりだが、
JBLやALTEC LANSING、この時代に作られたエキステンド・ドライバーは
今作れとを言われても、それは到底叶わない夢のような時に、高性能を探求し設計・製造された
20世紀の世界遺産のようなものだと思えてくる。


https://ameblo.jp/oohpopo/image-12605976691-14777813467.html

E シリーズ

フェライト化(SFG)されたモデル

フェライトの利点でもある、大パワーでも磁気が弱くならず、

何十年経っても減磁しないのは、特にSRやギターアンプでは有利。

特に紙のドライバーは違和感もなく、アルニコタイプよりも、

かえって使い易いモデルに変身しているほど。

低域もSFGのが、伸びていると思う。

因みに現在のJBLは、磁気効率の高いネオジウムの磁気回路にシフトされ続けている。

https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12605976691.html

3. 中川隆[-9944] koaQ7Jey 2020年11月15日 06:08:08 : WBwhDwKyTw : MGZIdEtpL1hETS4=[10] 報告
ウエスとJBL D120(2130)
2020-05-29
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12600382378.html



ギターアンプの心臓部には、JBLのエキステンド・ドライバーの
D-120(2130)が良く似合う。


https://ameblo.jp/oohpopo/image-12600382378-14766045709.html


兄貴分のD130はコンサートクラスのSRだが、ヴォーカルやリードギターの
ステージ・モニターにも、これと075のプロ用の2402の2ウェイによる、
ステージモニターが定番だ。

https://ameblo.jp/oohpopo/image-12600382378-14766045754.html


https://ameblo.jp/oohpopo/image-12600382378-14766045773.html


ギターの巨人 ウエス・モンゴメリーの映像をこうして眺められるは幸運だ。
実際の手元が良く分かる。
ピックを使わないウエスだが、リラックスしつつ、いとも簡単そうに
弾いているが、演っていることは結構高度なのだ。
オクターブ奏法とグイグイ引っ張る力強くグルーヴィーなトーン。
ロックギターを卒業し、ジャズギターを習い、聴き始めた頃からの
チャーリー・クリスチャンと並ぶ、憧れのギターの巨人でもある。




https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12600382378.html
4. 中川隆[-9943] koaQ7Jey 2020年11月15日 06:40:43 : WBwhDwKyTw : MGZIdEtpL1hETS4=[11] 報告
異母兄弟の600BとD120
2020-01-24
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12569289953.html


家庭でのジャズ再生に向くラッパのサイズは30cm前後と思っている。
リアリティとライヴ感を体現できる適宜な口径サイズは
30cm位が経験上程よいサイズだ。

https://ameblo.jp/oohpopo/image-12569289953-14700997876.html

条件はコーン紙が薄くて、高能率な広帯域ドライバーが条件だ。
低域まで一斉に反応がそろってこないとジャズは聴けない。
そして大型パワーアンプの力を借りずとも音が飛んでくること。

そうなれば基本設計はとても古いがこの兄弟2機種が選択肢となる。
AL(Altec Lansing)の600BとJBL D120がそれだ。
どちらもあのJ・B・Lansing氏設計による。

AL(Altec Lansing)とJBL。 

会社は異なるものの、異母兄弟というわけだ。



https://ameblo.jp/oohpopo/image-12569289953-14700997993.html

程度の良い600Bはほとんど手に入らないのが残念だ。

https://ameblo.jp/oohpopo/image-12569289953-14700997940.html


D120はオーディオマニアには?と思われる型番だが、
ギターをいじる人ならおなじみのもので、
同じ、JBLの2130やK120と基本は同じ。

ジャズ再生のエキスパートとして、眼前にミュージシャンが並ぶどころか
唾が飛んできそうな距離感でライヴの疑似体験ができる。
15インチだと箱も大きくなりすぎるきらいがあるが、
12インチならそうそう箱も大型にならずに済む。

熱いジャズファンには無理やりでもお薦めしたい、
Lansing設計の隠れ名器なのである。




イレギュラーな使い方として、
(口径の問題でD120に限った話だが)
有名な4312から腰の弱い白いウーハーを外し、
これに付け替えてみるといい。
D120が入手不可能なら、E-120でもかまわない。



フェンダーのツイン!ギター少年の憧れ。

https://ameblo.jp/oohpopo/image-12569289953-14700997828.html


クールで熱い!
50年後半のこのマイルスコンボにはコルトレーンやエバンスが在籍していた時代だ。
マイルスもこの頃は指示を出す以前に、自分が先頭に立っている。
そういったまだ正攻法として、前を向いていた頃なのだ。


5. 中川隆[-9702] koaQ7Jey 2020年11月23日 13:16:29 : kRUBXkulcE : N0ZLaXVybHNtS28=[20] 報告
Whistle Stop Cafe U

JBL換装SANSUI MONITOR 2130,2120のこと vol.1 2020-06-22
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12605968994.html?frm=theme


武蔵小金井に大学時代の親しい友人がいた関係で

社会人となっても時々、中央線に乗り出かけることはしばしば。

村上春樹氏の”初代・Peter Cat”始め、

国分寺や国立の古本屋にバーや音楽喫茶など徘徊したついでである。

泊りがけで二人で久しぶりにギブソンのジャズ・ギターを弾いて楽しむ事もある。

もちろんギターアンプはJBL内蔵のフェンダーだ。

帰り道ふらふらと北口側へと回り、線路沿いに続いている梅林を見ながら寄り道の途上に

故・岩崎千明氏の二軒目の方の家があった。

そこの1階にある駐車場は各種のスピーカー始めオーディオ機器が埃をかぶって

山のように積まれていたのだ。

たぶんメーカーがこぞって持ち込んだものだろう。

その中に、サンスイのMONITOR 2130が山の一番上で

傾きながら、放置されていたのを目撃したことがある。

もったいない。である。

新宿にサンスイがあった時代に、岩崎さんとは何度かお話させて頂いたことがある。

若気の至りで、過激でぶしつけな質問に閉口されたであろう。

それでもいつも丁寧に対応された優しいお人柄であった。

しかし岩崎さんは、その時すでに亡くなられていたのである。


https://ameblo.jp/oohpopo/image-12605968994-14777813254.html


整理しているオーディオ(特にJBL)の古い大型カタログの一部。
これらは折り目で切れ、ボロボロである。
これは断片、切れ端である。


捨てずに残っていたのは、当時の思い入れがあったからだと思う。
当時のサンスイが、JBLのエキステンド・レンジのドライバーを
自社のエンクロージャーへ搭載し、それぞれツイーターやミッドハイのドライバーを
後付で追加し、JBL得意の奥の深いシステムとして発展性をもたらせた。
とどめでお家芸ともいえる七宝組格子付のネットをつける念の入れ様ときた。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12605968994.html?frm=theme


JBL換装SANSUI MONITOR 2130,2120のこと vol.2 2020-06-22
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12605969655.html?frm=theme


SANSUI MONITORと謳うこのシリーズの
搭載されるドライバーの口径は、
それぞれ30cmの2130(D120)、25cmの2120(D110)、20cmの2115の3種類がある。


https://ameblo.jp/oohpopo/image-12605969655-14777813307.html


SASUI MONITOR 2130は、D131の後継機でもあるギターアンプでもおなじみの、
D120のプロ仕様でK120も実際は同じもの。後のE120へと続いた。

D130の弟分だが、相対的な磁気回路は兄貴を上回る。

ステージモニターとしても、これ以外考えられないし、

15インチツインウーハーのミッドバスとしても最強。


https://ameblo.jp/oohpopo/image-12605969655-14777813317.html

SASUI MONITOR 2120

MONITOR2120は、2120、K110と同様にD110のプロ仕様。
これもフェライト・ヴァージョンとしてSFG化され、
E110として大活躍した。

オーディオによし、ギターアンプにもよしである。


https://ameblo.jp/oohpopo/image-12605969655-14777813326.html

SASUI MONITOR 2115

最後のMONITOR2115だけは前二者と性格は異なり、
低能率でコーンのストロークで低域を稼ぐタイプで、
名前だけは有名なLE-8Tのプロ用だ。

ランサプラスが塗布されずその分反応は良い、
口径にしては豊かな低域と感ずるも、所詮は箱の共鳴を利用した低域である。
JBLとしては、マイルドな味付けで、Dシリーズを好む者からすれば、
大人しすぎ、20cmという小さな口径もあってか、寂しい音で
はっきり言って、熱い空気感をも伝える、ジャズの再現には物足りない。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12605969655.html?frm=theme


JBL換装SANSUI MONITOR 2130,2120のこと vol.3 2020-06-22
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12605976691.html?frm=theme


このシリーズ、個人的には過去に全て経験している。
どれを選ぶかなら、ミッドに2370等ホーンをおごることを前提なら
モニター2130だ。

D130と同じ時期回路を有し口径が30cmならば、
相対的にも、JBL最強の磁気回路である。
音もカタチも良く似た、ALTEC LANSINGの600Bは、同じランシングの設計による
いわば姉妹機種で、高域のスピードが低域まで横一線に並び
スパーンと立ち上がる様は、快感以外の何ものでもない。
芯のあるソロはしっかり前に出るし、低域も適度な柔らかさを持つのは
D130譲りではないか。

そしてギターアンプでもおなじみのD110のプロ用、モニター2120である。
製造中止後はK110となったが、D130を小さくしたような再現性は
小口径の利点を生かした中〜中高域の繊細さや小回りの利いた再現性ゆえ
これのファンは多い。
ミッドドライバーより、素直にツイーターを足してあげると良い結果を生む。
今自分がランサーとともに愛用しているのが本機である。


この3機種は(ドライバーも含め)いずれも、とうの昔に製造中止となっている。
中古でしか手にできないものばかりだが、
JBLやALTEC LANSING、この時代に作られたエキステンド・ドライバーは
今作れとを言われても、それは到底叶わない夢のような時に、高性能を探求し設計・製造された
20世紀の世界遺産のようなものだと思えてくる。


https://ameblo.jp/oohpopo/image-12605976691-14777813467.html


E シリーズ

フェライト化(SFG)されたモデル

フェライトの利点でもある、大パワーでも磁気が弱くならず、

何十年経っても減磁しないのは、特にSRやギターアンプでは有利。

特に紙のドライバーは違和感もなく、アルニコタイプよりも、

かえって使い易いモデルに変身しているほど。

低域もSFGのが、伸びていると思う。

因みに現在のJBLは、磁気効率の高いネオジウムの磁気回路にシフトされ続けている。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12605976691.html?frm=theme

6. 中川隆[-9700] koaQ7Jey 2020年11月23日 13:22:24 : kRUBXkulcE : N0ZLaXVybHNtS28=[22] 報告
SANSUI Monitor 2115 ¥80,000(1台、1974年頃)
https://audio-heritage.jp/SANSUI/speaker/monitor2115.html

JBLのプロフェッショナル用ユニットであるModel2115を用いたスピーカーシステム。

ユニットには20cmのコーン型フルレンジユニットであるModel2115を搭載しています。
磁気回路にはアルニコVマグネットを採用しており、鋳鉄のリターンサーキットに収納することで漏洩磁束を少なく抑えています。また、センターポールピースに純銀のコーティングを施し、インピーダンスコントロールリングとして働かせています。
ボイスコイルには50mm径でJBL独自のエッジ巻アルミリボンを採用しています。さらに、ボイスコイルボビンに直接取付けたダンプド・ジュラルミンドームによってクリアな再生を実現しています。
フレームにはアルミダイキャストを採用しており、大出力時においても変形を少なく抑えています。

プロ用ユニットの特徴を引き出すため、エンクロージャーには音響用パーチクルボードを採用しています。また、バッフル板には北欧製の樺桜合板を、補強材には米松を使うなど、材質には最新の注意が払われています。さらに、バッフル板の取り付け構造にホゾ組みを採用し、その他の各板の接合にはスプラインと隅木による十分な補強が施されています。

2ウェイ方式にグレードアップが簡単にできるエンクロージャー構造を採用しており、JBLプロ用トゥイーターModel 2405やネットワークModel 3105を使用することで2ウェイスピーカーシステムにすることができます。

外観はウォルナット・オイル仕上げとなっています。また、フロントグリルには天然檜材を用いた手作りの七宝組子を採用しており、格調高い仕上げとなっています。

機種の定格
方式 1ウェイ・1スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型
ユニット 全帯域用:20cmコーン型(2115)
最大許容入力 40W
インピーダンス 8Ω
周波数特性 36Hz〜18kHz
出力音圧レベル 92.5dB(NewJIS)
外形寸法 幅350x高さ630x奥行355mm
重量 19.4kg
https://audio-heritage.jp/SANSUI/speaker/monitor2115.html


▲△▽▼

SANSUI Monitor 2120 ¥100,000(1台、1974年頃)
https://audio-heritage.jp/SANSUI/speaker/monitor2120.html

JBLのプロフェッショナル用ユニットであるModel2120を用いたスピーカーシステム。

ユニットには25cmのコーン型フルレンジユニットであるModel2120を搭載しています。

2ウェイ方式にグレードアップが簡単にできるエンクロージャー構造を採用しており、JBLプロ用トゥイーターModel 2405やネットワークModel 3105を使用することで2ウェイスピーカーシステムにすることができます。

外観はウォルナット・オイル仕上げとなっています。また、フロントグリルには天然檜材を用いた手作りの七宝組子を採用しており、格調高い仕上げとなっています。



機種の定格
方式 1ウェイ・1スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型
ユニット 全帯域用:25cmコーン型(2120)
最大許容入力 60W
インピーダンス 8Ω
外形寸法 幅393x高さ645x奥行385mm
重量 23.5kg
https://audio-heritage.jp/SANSUI/speaker/monitor2120.html


▲△▽▼


SANSUI Monitor 2130 ¥150,000(1台、1974年発売)
https://audio-heritage.jp/SANSUI/speaker/monitor2130.html


JBLのプロフェッショナル用ユニットであるModel2130を用いたスピーカーシステム。

ユニットには30cmのコーン型フルレンジユニットであるModel2130を搭載しています。
磁気回路には102mmφの大口径エッジ巻きボイスコイルと高能率の大型マグネットを採用しています。

エンクロージャーには厳選した素材を採用しており、側板・天板・底板などに音響用の高密度パーチクルボード、フロントバッフルには北欧製の樺桜合板、補強材には米松などを使用しています。
また、バッフル板の取り付けにはホゾ組み構造、その他各板の接合にはスプライン構造や隅木を採用するなど、十分な補強が施されています。

外観にはウォルナットのオイル仕上げが施されています。また、フロントグリルには天然檜材を用いた手作りの七宝組子を採用しており、格調高い仕上げとなっています。

2ウェイ方式にグレードアップが簡単にできるエンクロージャー構造を採用しています。
グレードアップの基本的な組合せ例として、ドライバーModel2410とホーンModel2305とネットワークModel3120の組合せや、トゥイーターModel2405とネットワークModel3105の組合せなどがありました。

機種の定格
方式 1ウェイ・1スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型
ユニット 全帯域用:30cmコーン型(2130)
最大許容入力 40W
インピーダンス 8Ω
周波数特性 45Hz〜10kHz
出力音圧レベル 101dB(NewJIS)
外形寸法 幅430x高さ766x奥行433mm
重量 30.7kg
https://audio-heritage.jp/SANSUI/speaker/monitor2130.html

7. 中川隆[-15705] koaQ7Jey 2021年10月30日 14:16:28 : y9oJSsGeWg : LzAuSFZDVkpiMEU=[36] 報告
JBL 2120のこと 〜山下トリオを聴け〜
2021-10-06
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12702052283.html


https://ameblo.jp/oohpopo/image-12702052283-15011534587.html


ステージやスタジオのモニター用、フェンダーのギターアンプでもお馴染みの
D110のオーディオ・ユースがこの”Pro.#2120”となる。

(サンスイ経由が2120で、サンスイ以外がD110というわけである。
K110は型番以外の相違なし、後のSFGのE110も基本的には同じ)

10inchのエキステンデッドドライバーで、
JBLドライバー群においても、名器と自信を持って言う。

持ち前の高能率で音離れが良く、明るくスパーンと前へ出る。
それでいて中庸な口径のせいもあってか、
デリカシーのある(JBLの中では)繊細で、

時には艶と陰影のある表現すらも可能だ。

10inchは何といっても、中低域〜中高域の
ピントのあったシャープな楽器のソロが聴け、
ヴォーカルも肥大せず、それでいて横で歌っているような
ライヴ感と供に、キリっとしまった口元で歌う。

(小口径の20smのLE8Tだと、ジャズのダイナミズムが出てくれない。

8inch口径は小さすぎで、所詮、箱庭的なのだ。

逆に15inchのエキステンデッド・レンジだと中域のソロがぼける。

ピントをシャープにするなら、ミッドハイドライバーの2425や2445などで

ミッドから上は、ホーンを使わないといけなくなる。)

2120(K110/D110)は何でも得意だが、特にピアノは10inchの良さを発揮し
コリっと気持ちよく立ち上がる。

ALやクラシックJBLの潮流の正当継承された音は
創始者James・B・Lansingの直系の伝統のサウンド。
Lansingが生きていたら、涙を流して喜びそうなその音の性格は
ALの600BやD130Aの小口径の現代版だ。

ジャズファンは特に20pという寂しい口径で低能率でマイルド、

JBLらしからぬ暗めの音で、名前だけ有名なLE8Tなんぞを、

ストレスを溜めつつ使うより、この2120を使うべしなのだ。


他に2130という12inchの超弩級のエキステンデッドもあり、
ホーンを配すなら12inch、ツイーターを6db位で乗せるなら
この10inchの2120だろう。

大河ドラマのタイトルではないが、
「青天を衝け」とは、まさに2120(D110)や2130(D120)の音の形容の為にあるのだ。

クレイ / 山下洋輔トリオ

世界のヤマシタである。

世界に誇る日本人なら植村直己さんやイチローさんなどと供に
真っ先に名前を挙げたい天才。

その山下洋輔トリオが全盛期で最も過激な頃、
1974年ドイツでのライヴ録音。
疾走する鍵盤から放出される刃のような音のエッジ、
破壊と創造の複合的循環。
最高傑作の誉れ高い世界のヤマシタここにあり。

スピード感と音がバッフル周辺でとどまらずに、
ソロがこちらへ飛んで来ないとjazz再生ではない。
10inchや12inchの中域の充実したスピードのある
エキステンデッドドライバークラスでないと
ヤマシタトリオは聴けない。
もちろん、聴く側の体力・知力・忍耐力(?)も試されるのは
言うまでもない。

https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12702052283.html

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