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(回答先: JBL D130 投稿者 中川隆 日時 2020 年 10 月 31 日 13:16:45)
ジャズピアノ御用達 JBL D120(2130)とD110(2120)
ジャズピアノ御用達【JBL2130と2120】1
2020-11-02
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12635378187.html
ビル・エヴァンスの美味しい季節だ。
もっともビルは一年中美味しいわけだが、特に夏の終わりのマイルスとのものから
真冬にかけては、出番全開のピアニストの一人。
有名なriversideのものをご機嫌に鳴らす。
写真の「Portrait in Jazz」や「Explorations」は、
ロックのギター少年を卒業した、
10代の頃に最初に買ったビル・エバンスのアルバムだ。
すぐこのあとヴィレッジヴァンガードの例のライブの2枚を買い
夜な夜な聴きまくったアルバムの4枚。
こうしたジャズのピアノを気持ちよくリアルに鳴らすラッパは
エバンスのように繊細で切れの良いピアノがあり
一方で山下洋輔やセシル・テイラーのようなガーンとした
暴力的なまでに昂るジャズピアノまでライブで聴くように聴きたい。
もちろんウイントンケリーであろうがレッドガーランドのような
コロコロ音の心地よいジャズピアノを鳴らす。
或いは現代録音のアレックスリールのジャーンとした切れの良い
スピードをも楽しめる為のラッパは何?と訊かれれば・・
https://ameblo.jp/oohpopo/image-12635378187-14844419437.html
A・Lansing社 600B
J・B・Lansingによる設計の12インチのエキステンド・レンジ
JBL 第二号機 D130の原初的記念モデル
同じLasing設計のALの600Bや、JBLの一連のエキステンデッド・レンジのラッパに止めをさす。
(続く)
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12635378187.html
▲△▽▼
ジャズピアノ御用達【JBL2130と2120】 2
2020-11-04
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12635519322.html
バドパウエルは暗く重い情念の渦が向こうから飛んでくる。
その情念の持つ重量感も併せてスピードを落とさずドライブ感を再現したい。
セロニアス・モンクもあの訥々とするピアノ・ソロを
甘くならず、出音の曖昧さを排除することによって、
あの特異なモンクのピアノ世界を再生したい。
シダーウォルトン
東京新宿のピットインでのライブ
ジャズ・ピアノ再生の絶対的なエキスパートはどれだろう。
よく候補にあがるLE8Tではなく、D120(2130),D110(2120) すべてはD130の兄弟機種である。
白いエッジの頃のLE8Tは元気で輝いていた。
https://ameblo.jp/oohpopo/image-12635519322-14844777555.html
ピアノだと、JBLなら何となく、あのSP-LE8Tを想像する。
だがLE8Tは、初期の16オームの頃の時代のものならともかく、
時代を経る毎に音はマイルドで立ち上がりが鈍く、往年のJBLの音とはかけ離れてしまっている。
いつの頃からか、センタードーム裏側へ、暴れをふせぎたかったのか共振止を貼付した時点で
すっかり牙を抜かれた感が強くなった。
音は時代を経る毎に暗くなっていく。これは38pの2220や130Aでも共通。
あの輝くピアノの、往年の輝きはないといっていい。
更に言えば、20cm(実測で18p口径)という小さな口径ではエネルギー不足で、
ピアノのダイナミズムの再生という点でも物足りぬ。
家庭用のラッパの使い易くリアリティも同時に求めた口径の理想は
30cm位だと思う、38pだと箱が大型化するしマルチウェイが前提だ。
口径の最低は譲っても25cmまでとし、ギターアンプのジェンセンあたりも面白いが、
ちと”やんちゃ”が過ぎる。
純粋にオーディオ用にもと、制限するならJBLのエキステンド系のみだ。
当時に並行し使っていたLE8Tはなんともマイルドで大人しいその性格がジャズに合わず、
たまたま、是非とも欲しいという方に譲ったのが数年前になる。
ランサー・カスタム以外でLE8Tと並行して使用していた、
JBL Pro.2120(D-110)をサンスイの箱へとビルトインし商品化した、
サンスイモニター2120というエキステンデッド・レンジのシステムを残した。
https://ameblo.jp/oohpopo/image-12635519322-14844777796.html
10インチ(25cm)の2120は、コンシュマーOEMのD-110と言い換えた方がしっくりくる。
楽器やライブで演奏した経験のある人なら、D-110と訊けばフェンダーのあれね。とくる。
ジェンセンなどとともに実に頼もしいラッパだ。
オーデイオに良し、楽器SRに良し、ステージ上でも使える、
プロ用から家庭用までオールマイティー。兄貴分のD130と同じだ。
とにかく引き出しの多いラッパなのだ。
変な言い方だが大型の小口径(そんなイメージだ)の特徴で、
15インチエキステンデッドのD-130のように、小音量でも中域がぼけない美点が備わる。
軽いコーンに強靭な磁気回路による立ち上がり、
立下りが良くピアノのコロンとした美しい歯ごたえ感などは
おそらくJBL中最もピアノに相応しいラッパだと断言できる。
だからD110を選んだ。ただし、箱がなく結局、サンスイ製のモニター2120という機種である。
(D110,K110,2120は塗装と銘板以外は同じだ)
https://ameblo.jp/oohpopo/image-12635519322-14844778972.html
D-110(2120)入りのサンスイ モニター #2120
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12635519322.html
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ジャズピアノ御用達【JBL2130と2120】 3
2020-11-05
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12636118228.html
山下洋輔トリオ(第二期)
世界のヤマシタは四の五のと評論化風にミクロ分析をしている場合ではない。
内包するピアニッシモから、暴発するフォルテッシモへと
一挙に疾走するピアノのデリカシーとダイナミズムを同時に再現しないといけない。
躊躇していれば背中を蹴飛ばされる。リスナーだって真剣勝負なのだ。
こうしたライブなジャズ再生には、30p程度のSP口径は必須条件だ。
ピアノトリオ50選などがあれば入賞圏内確実な
ピアノトリオアルバムの傑作。
リッチーバイラークの代表作「ELM(エルム)」だ。
出足は良いのだが途中で中だるみしたり、独りよがりな頭でっかちになりすぎるきらいの
茫洋としたピントの合わない彼の作品群の多い中では、奇跡的な傑作に仕上がった。
スピードの強弱と緊張に、知的なリリシズムが加わる。
ダブルベースにジョージ・ムラツ、ドラムスはキースのスタンダーズ・トリオでおなじみの
ジャック・デジョネットと来たなら、悪いわけがない。
ピアノ、ダブルベース、ドラムスが3者一体となった
ピアノトリオの名盤の一枚。
https://ameblo.jp/oohpopo/image-12636118228-14846292533.html
JBL D120(2130、K120、E120(SFG))
他にピアノやハードなジャズなら、同じサンスイの箱へ入れた
JBL2130という最強磁気回路を持つ12インチ(30cm)のラッパがある。
これまたギター小僧が憧れたツィンリバーヴで活躍したD-120のプロ用であり、
特にステージモニターでもお馴染みのものではなかろうか。
(ステージ上でヴォーカリストが足をかけて歌う際の、
あの足掛け箱(モニター)が、大概はD(K)120(2130)+2402である)
ギターアンプの総元締めのような、有名なD130より口径が小さい分、
ピアノのピントがシャープで、凄まじい立ち上がり、立下りは
快感以外の何物でもない。
https://ameblo.jp/oohpopo/image-12636118228-14846290086.html
サンスイ モニター2130
https://ameblo.jp/oohpopo/image-12636118228-14846295608.html
2130に追加するツイーターにはこんなものもある。知っている人は知っている。2.5K〜から使用可能な現代のツイーター
JBLのクラシックなツイーターより、相当安くてそれでいて驚きのパフォーマンス
D120(2130)とD110(2120) この2機種は、ジャズピアノの再現をさせたら
ワンアンドオンリーの存在で、重いウーハーのように低域のスピードも遅れず、
高域から低域まで一斉に出音する、全体に音離れの良い、それでいて
乾いた音だけではなく、適度なツヤと透明感を備えた再現性は
ちょっと現代のラッパでは皆無ではなかろうか思う。
古い設計のJBLのエキステンデッドレンジのドライバーの凄みを
まさか21世紀の今日まで堪能できるのは、
何とも僥倖な話ではないだろうか。
エバンス他ジャズピアノを聴くならば、小音量でも中域のぼけないリアルなピアノ音を有する、
JBLの30p〜25pのエキステンドだという理由がそこにある。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12636118228.html
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Westlake BBSM-6(ジャズピアノ番外編)
2020-11-08
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12636712996.html
70年代はヨーロッパへ渡ったケニードリューや、
スペインのテテ・モントリューなど、欧州系ジャズ・レーベルの
ピアノトリオがもてはやされた時期が続いた。
こうしたヨーロッパ系レーベルにおいて、
3匹の猫が仲良く遊び、また取っ組み合いのJケンカをしているような
ピアノトリオの熱いエネルギーとスピード感を再現したい。
こうした場合、軽いコーン紙に強力な磁気回路で、反応の良いJBLのエキステンド系ではなく
市販の他の小型〜中型スピーカーで気持ちよく再現する手段はないのだろうか。
そんな浮気心が、首をもたげる時がある。
ピアノトリオ番外編として、上述、ヨーロッパのジャズレーベル系で、
テテ・モントリューやケニードリューのアルバムを気持ちよくドライブしてくれる
スピーカーは何だろう。
本来は、25p〜30p程度の低域〜中高域をカバーしえるエキステンド・ドライバーが理想だが、
Westlake Audioという大型から小型で高品質なものまで、
すこぶる音の良いスタジオモニター系のシステムを世に送り出していた
アメリカはカリフォルニアのメーカーがある。
Westlake Audio(ウエストレイク)というメーカーは箱の設計からドライバーの選択まで
徹底的に研究試験を重ね、小口径でもリアルなジャズ再生をする、
そのサイスからは信じられないようなパフォーマンスを信条とするメーカーだ。
個人的には大好きだった(今でも一番のお気に入り)あのツインウーハーの大傑作である
”TM2”を送り出したメーカーだけに、この小型システム群は大いに気になるところで、
買うかどうか迷った経験のあるお気に入りのスピーカーでもある。
アコースティックエナジーが手元に来てしまい、こちらはパスしたものの
長く未練は残った。だから友人には推奨してきたモデルである。
https://ameblo.jp/oohpopo/image-12636712996-14847821493.html
種類が多く迷うところだが、中でもこのBBSM-6は
16p低域ドライバー2発のツイン・ウーハー
にミッドバスのドライバーとツイーターといった3wayの構成で、
箱は横置きの小型といえどバランスの良い、
ホリゾンタル・ツインのドライバー・レイアウトは、
あの究極のTM-2を小さくしたようなものだ。
Westlakeの特徴の一つでもあるやたらと重い筐体は箱の作りの次元が違い、
耐入力の高いドライバーとともにリニアにパワーを入れても破綻せず、
ぐいぐいと分厚い音でピアノトリオをドライブする様は
販売店の試聴室で呆然と聴き入るのみであった。
小型SPでこのWestlakeと長く愛用したアコースティック・エナジーのAE-2
そしてセレッションのSL-700の3機種はピアノトリオ再生のBIG3で、
現代ジャズは当然とし弦楽器やバロックの古楽器、果てはニューミュージックや歌謡曲まで
何でもござれのマルチパーパススピーカーなのだ。
ただし、取り扱いにはそれなりの出費と時間と忍耐と覚悟が要る。
JBLのブックシェルフのように、そう簡単にいかない。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12636712996.html
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