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JBL パラゴン レプリカ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1094.html
投稿者 中川隆 日時 2020 年 10 月 28 日 11:31:22: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由 投稿者 中川隆 日時 2019 年 4 月 10 日 05:36:16)

JBL パラゴン


JBL Paragon - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=JBL+Paragon+

▲△▽▼

JBL Paragon
https://audio-heritage.jp/JBL/speaker/paragon.html

D44000(初期):日本未販売(1957年発売)
D44000(中期):¥1,680,000(1965年)
         ¥1,552,700(1973年)
         ¥1,690,000(1975年)
         ¥1,600,000(1980年)
D44000WXA(後期):¥2,200,000(1980年〜1981年)
           ¥2,800,000(1983年)
           ¥3,500,000(1984年〜1988年)
 

JBLを代表するスピーカーシステムの1つ。
正式名称は"The JBL-Ranger Paragon Integrated Stereophonic Reproductor"。

Paragonは、当時レンジャートーン・コーポレーション(Rangertone Corporation)のオーナーであったリチャード・レンジャー(Richard Ranger)の原案をもとに、アーノルド・ウォルフ(Arnold Wolf)がインダストリアル・デザインを担当し、開発されました。
日本国内では、1965年に山水電気がJBL製品の輸入を始め、本格的に流通しました。

パラゴンには大きく分けて3種類のバリエーションがあります。

初期のD44000は、
低域に35cmコーン型ウーファーである150-4C、中域にドライバー375とH5038Pホーン、高域に075を搭載しており、ネットワーク部にはN500HとN7000が使用されていました。

そして、1964年以降の中期D44000では
低域が150-4CからLE15Aに変更されるとともに、エンクロージャーの素材も合板からパーティクルボードに変更されました。

後期のD44000WXAでは、
ウーファーはアルニコマグネットを使用していたLE15Aからフェライトマグネットを使用していたLE15Hに変更され、中域のドライバーユニットも375からエッジにダイアモンドパターンを用いた376に変更されています。

エンクロージャーの内部は2組のスピーカーシステムが一体になった構造をしており、左右に3ウェイユニットを配すると共に中央に半円形の反射パネルを設けることで、リスニングエリアの拡大を図っています。このエンクロージャーは低域用にフロントローディングホーンを採用しています。

また、初期のエンクロージャーの背面にはエナジェイザーSE-408S用のマウントスペースが設けられていました。

外観の仕上げは中期には数種類のものがあったようです。

1965年の山水のカタログでは
"黒いマホガニー、焦茶色のウォルナット、オイル仕上げのウォルナット、黒檀"の4種類のバリエーションが記載されており、
1967年頃の山水のカタログでは"オイルドウォルナットまたはトーニーウォルナット"と記載されていました。

パラゴンは1957年から1983年までに約1,000台が製造され、在庫の最後の1台が売れた1988年まで販売されていました。



内部構造図 D44000の構成ユニット
D44000(中期)の構成ユニット
D44000WXA(後期)の構成ユニット
 
機種の定格
方式 インテグレーテッド・ステレオスピーカーシステム
3ウェイ・6スピーカー・フロントローディングホーン方式・フロア型

使用ユニット
D44000(初期)
低域用:38cmコーン型(150-4C)x2
中域用:ホーン型(375+H5038P)x2
高域用:ホーン型(075)x2
ネットワーク:N500H、N7000(各2)

D44000(中期)
低域用:38cmコーン型(LE15A)x2
中域用:ホーン型(375+H5038P)x2
高域用:ホーン型(075)x2
ネットワーク:LX5、N7000(各2)


D44000WXA(後期)
低域用:38cmコーン型(LE15H)x2
中域用:ホーン型(376+H5038P)x2
高域用:ホーン型(075)x2
ネットワーク:LX5、N7000(各2)


クロスオーバー周波数 500Hz(LX5)、7kHz(N7000)
インピーダンス 8Ω
出力音圧レベル 96dB/W/m
許容入力 125W(連続プログラム)

外形寸法
幅2,630x高さ900x奥行610mm(1960年代のカタログ記載)
幅2,630x高さ900x奥行740mm(1970年代以降のカタログ記載)


重量
266kg(1960年代のカタログ記載)
316kg(1970年代のカタログ記載、梱包時)
318.4kg(1980年代のカタログ記載、梱包時)
https://audio-heritage.jp/JBL/speaker/paragon.html

▲△▽▼

JBL 現行のスピーカーシステム
https://jp.jbl.com/premium-speakers

JBL 歴代スピーカーユニット一覧
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/index.html
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/index2.html

JBL 歴代エンクロージャー-キャビネット一覧
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/index3.html

JBL 歴代スピーカーシステム(民生用)一覧
http://audio-heritage.jp/JBL/speaker/index2.html

JBL 歴代スピーカーシステム(プロフェッショナルシリーズ)一覧
http://audio-heritage.jp/JBL/speaker/index.html
 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
1. 中川隆[-10541] koaQ7Jey 2020年10月28日 11:32:28 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[15] 報告
JBL パラゴン レプリカ


ノースウエスト トレーディング

★C44-100 JBL PARAGON パラゴン レプリカ ホーン付きボックス★
2020/05/28



パラゴン レプリカ(BOX) - NORTHWEST TRADING
https://www.hobbies-n-things.com/product-list/72

JBL パラゴン REPLICA 製作日記
https://www.hobbies-n-things.com/page/60

【スピーカーパーツ、スピーカーエッジ販売サイト】 ノースウエスト トレーディング
https://www.hobbies-n-things.com/
https://www.hobbies-n-things.com/page/54

JBL,Altec,Tannoy等スピーカーパーツ
https://www.hobbies-n-things.com/product-list/3

"JBL" のスピーカーパーツ
https://www.hobbies-n-things.com/product-list?keyword=JBL&Submit=%E6%A4%9C%E7%B4%A2
2. 中川隆[-10540] koaQ7Jey 2020年10月28日 11:39:48 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[16] 報告

ケンリックサウンド JBL パラゴン - YouTube動画
https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89+JBL+%E3%83%91%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B3


Old Vid] ケンリックサウンド製 最高音JBLパラゴン 伊勢丹新宿店メンズ館展示 KENRICK's JBL PARAGON exhibition at ISETAN Dept. Store
2020/04/20







ケンリックサウンド・リプロダクト JBL パラゴン PARAGON 最高峰のレプリカ
http://jbl43.com/?pid=49469572

型番 paragon-7
販売価格 6,300,000円(税抜)
在庫数 在庫 0 ペア 売切れ中
-SOLD OUT-







ケンリックサウンド・リプロダクト JBLパラゴン PARAGON 最高峰のレプリカ

KENRICK SOUND REPRODUCTION - JBL PARAGON C44 D44000

ついに完成しました、ケンリックサウンドによるJBL パラゴン(D44000)の精巧リプロダクト。新品製作キャビネット(C44)はもとより、細かなパーツも金型を起こして作り込んだこだわりの逸品です。

海外工房にて完璧に再現されたパラゴンキャビネットを、ウォールナットのツキ板で仕上げ、最高級ポリエステル塗装を施しています。

もちろん、オールアルニコモデル。ウーファーは再着磁済みの最高峰アルニコウーファー、150-4Cです。

多くの新品素材で組み上がった最高に音が良いこのパラゴンは、さらにケンリックサウンドによる特別なチューニングによって最大限のポテンシャルを引き出されております。他のどのパラゴンでもこのような広いレンジと速いレスポンスで生々しい出音は聴くことはできません。

とにかく上記の動画をまずはご覧ください(パソコンにヘッドホンを装着してその臨場感もご確認ください)。

過去に手がけた各種JBLオリジナル・パラゴンもご覧ください。
・JBL D44000 パラゴン(PARAGON) (鏡面仕上げ・淡色)
・JBL D44000 パラゴン(PARAGON) (艶消し・淡色)
・JBL D44000 パラゴン(PARAGON) (三部艶有り・茶褐色)
・JBL D44000 パラゴン(PARAGON) (三部艶有り・赤茶色)
・JBL D44000 パラゴン(PARAGON) (半艶・茶褐色)

一般のパラゴンには必ずといっていいほど発生するキャビネットからの異音や変な共鳴は全くせずに、ボトムエンドからハイエンドまでまさに楽器と化した音の出し方をこのパラゴンはします。

砲金削りだしの075ホーンと、砲金削りだしの375バブルバックを採用。ダイアフラムはベリリウム製。アルニコ磁気ユニットは全て再着磁を施し、各ドライバーユニットも分解清掃、ネットワークのコンデンサー、アッテネーターも新品交換、ビス類は全て新品交換。配線材には全てミルスペックのテフロン銀メッキワイヤーを使っています。LX5のセレクタースイッチは「MILスペックハイグレードセレクタースイッチ」に交換済み。

バックパネルの鳴きやビビリの原因となる純正ローゼットワッシャーは、木部にめり込むことがない真鍮削りだし品を採用。センターブラケットも全て砲金削りだし品を用いています。

リアレッグは3Dスキャナーで起こしたデータから金型を製作し、完璧な複製品を作り上げました。外観形状、寸法は純正品と全く同じですが、肉厚の亜鉛合金を材料に用いることで、なんと質量2倍のパーツが完成しています。これによりリアレッグが共鳴してノイズを生み出すことが一切なくなりました。

極めつけのキャビネットの仕上げです。塗装には最高級ポリエステル塗装にて仕上げています。艶やかなキャビネットの仕上がり通り、奏でられるサウンドは繊細且つ目を見張る奥行き感に長けています。塗装一つで音色をチューニングできるのはケンリックサウンドならでは。決して本来の“音”を壊すことなく、品質を引上げるという高度なメンテナンスです。掲載中の動画でも片鱗は伝わると思いますが、ご来店の上で実際のご試聴を歓迎致します。遠方からでも是非、弊社にお越し頂き、その音、品質をお確かめください。楽器のピアノやギターと同じで、音の響きは塗装の出来映えに大きく左右されます。

できうる限りの贅を尽くした、完全リプロダクトパラゴンです。ご家庭のリスニングルームだけではなく、ショップやカフェにもベストマッチのスピーカーシステムです。

ご希望の突き板やカラーを選んで造る、世界に一台だけのカスタムパラゴンも受注製作致します。お問い合わせください。

お手持ちの中古パラゴンを同一の仕様に仕上げにするサービスも承っております。費用200万円〜(配送費用別)この予算をかけてでも必ずご満足頂ける作品に仕上げられる自信があります。今まで聴いていたパラゴンの音はいったい何だったんだと、この音を目の当たりにした全員が思うことでしょう。

下記にて特大画像をご確認いただけます。どこを見渡しても美しい仕上がりです。



【製品仕様】
方式 インテグレーテッド・ステレオスピーカーシステム
3ウェイ・6スピーカー・フロントローディングホーン方式・フロア型
使用ユニット 低域用:38cmコーン型(150-4C)×2
中域用:ホーン型(375+H5038P)×2
高域用:ホーン型(075)×2
ネットワーク:LX5、N7000(各2)
クロスオーバー周波数 500Hz(LX5)、7kHz(N7000)
インピーダンス 8Ω
出力音圧レベル 96dB/W/m
許容入力 125W(連続プログラム)
外形寸法 幅2,630×高さ900×奥行740mm
重量 350kg


ケンリックサウンドで行うメンテナンスについて

オークションや中古ショップで、価格が安いという理由だけで状態が芳しくない個体やジャンク品を入手されて、ご自分で修理する費用が予想以上に発生したり、思わぬ不具合に当たり修理不能だったなど、苦い経験をされたことはありませんか?

例えオーディオ店で扱われている品物でも、キャビネットの傷や付属品の不足が激しいなど、決して良質とは呼べないものも多く見受けられます。

ケンリックサウンドでは、JBLスピーカーのメンテナンスとして基本的なウレタンエッジ交換に始まり、キャビネットのクリーニング、またはツキ板交換、アッテネーターのクリーニング、または新品交換や、ユニット内部、ネットワークの点検、欠損パーツの補修、そしてオプションサービスでのオーバーホールから、カスタムメイドまで・・・、末永く今後も安心してお使い頂けるように万全の整備体制を整えてメンテナンスに臨んでおります。ここまで細部に至るまで手をかけられるのは、JBL43XX専門店のケンリックサウンドだからできるサービスです。

ご予約による販売も承っているため、メンテナンス完了してもウェブサイトに紹介されずに直接お客様の元へ渡っていくスピーカーたちが増えています。ウェブサイトだけを頼りにお待ちいだいる方にはご不便をおかけして申し訳ありません。

この商品に施されたメンテナンス内容

・海外工房にて製作の新品パラゴンキャビネット

・亜鉛合金にて新品製作のリアレッグ(質量は純正品の2倍)

・ウーファー×2本、ドライバー×2本、ツイーター×2本 再着磁済み

・375用ベリリウムダイアフラムを採用

・075用ダイアフラム新品交換

・ネットワークLX5、N7000、コンデンサー新品交換

・ネットワークのアッテネーター新品交換

・ネットワークのセレクタースイッチはMILスペックスイッチに新品交換

・配線材にテフロン銀メッキワイヤー採用

・砲金無垢削り出し075ホーン×2本

・砲金無垢削り出し375バックカバー×2本

・砲金無垢削り出しセンター結合金具×6個

・バックカバー固定ボルト用ワッシャーに真鍮無垢ローゼットワッシャー採用

・キャビネット最高級ポリエステル塗装

・音響特性チェック・エージング鳴らしこみ

上記ではご説明していない本商品に施された細かなメンテナンス工程が他にもいくつかございます。

ケンリックサウンドのスピーカー保証

ご購入から1年間の保証がつきます。保証期間を過ぎても専門店ならではのパーツ完備により、あらゆる修理・補修に柔軟に対応いたします。JBL社で取扱中止となっているパーツでも当店が保管しているものも存在します。

JBL43シリーズを常に多く手掛けておりますので、後々の下取りアップグレードでも大いにお力になれます。4343からダブルウーファーの4350へ下取り差額交換されたり、引っ越しに伴いスピーカーの縮小化などでも、適切なモデルのご紹介が可能です。

ウレタンエッジの寿命(一般使用下にておよそ10年)が訪れても当店でエッジ交換を承れます。専門店ならではの安心感は価格を超えた付加価値です。

ご不明な点がある場合は

当店ウェブサイトのQ&A よくある質問をご覧いただくか、メールまたお電話(03-5948-6056)にてお問い合わせください。スピーカーをご購入いただいた世界中のお客様からコメントと画像をお寄せいただいく「お客様の声」コーナーもご参照ください。

発送方法

東京都より池田ピアノ運送の運送便です。送料はおよそ80,000円〜120,000円

お支払方法

お振込先は【ジャパンネット銀行】です。

アプラス、ジャックス、オリコのショッピングクレジット(ローン決済)もご利用可能です。最長60回払いまで対応いたします。事前にお問い合わせください。
送料・・・配送方法選択時は「ヤマト運輸」をお選び下さい。
この商品について問合わせる

http://jbl43.com/?pid=49469572
3. 中川隆[-10539] koaQ7Jey 2020年10月28日 11:47:32 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[17] 報告

パラゴン レプリカ(BOX) - NORTHWEST TRADING
https://www.hobbies-n-things.com/product-list/72


見事なJBL「パラゴン」(レプリカ)の製作 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2017年05月25日


幾つものスピーカーを操っていると、すぐに足りなくなるのがSPターミナルだ。SPコードを接続するための大切な小物だが、SPコードを繋ぐときにもハンダ付けすればいいものを便利さにかまけてSPターミナルを使うので、つい出番が多くなってしまう。

先日、いよいよ足りなくなったので調達しようと別府の隣町のSさん宅(日出町)へクルマを飛ばした。

Sさんはスピーカーのエッジなどの関連部品を手広くネット販売されている方で、それだけに留まらず以前のブログ(「見事なJBL「メトロゴン」2013.12.10)で紹介したように、ご自宅でJBLの「メトロゴン」を製作されている。

15分ほどで無事到着。電話で予約していたので「やあ、お久しぶり。お邪魔しま〜す。」

「いつもブログを拝見してますよ〜。最近、真空管アンプに興味を覚えて部品を集めているところです。」と、Sさん。

「TRアンプもいいでしょうが、昔のスピーカーには真空管アンプの方が相性がいいみたいですよ〜。」と無難に応じておいた(笑)。

オーディオルームに入ったところ、いきなり目に飛び込んできたのが「パラゴン」だった。

          

「エッ、メトロゴンからパラゴンに切り替えたのですか!」と、驚いた。

それにしても見事なツクリである。とりわけ独特の曲線を持った足の部分の製作が困難を極めたそうで、実際に見本を取り寄せてその通りに復元したそうだ。

わざわざアメリカから木材を取り寄せて、組み立てられるそうで1台当たり6か月ほどかかるとのことで壮年のSさんだから出来る根気仕事だ。それでもオークションに出品すると全国津々浦々にわたって右から左へとすぐに売り切れるとのことでヤル気満々。

これまでに4台完売し、大きな図体にもかかわらず3分割できるので輸送もそれほど困難ではない様子。

この仕上がりならまさにプロ級の腕前だと納得。お値段も信じられない程安い!

音を聴かせてもらったが、大型システムならではのゆったりして安心できる音だった。

それに、お見かけどおり、パラゴンは家具としての調度品的な役割も十分果たせるので、都会のマンションなどのリビングルームにさりげなく置いておくととても洒落た感じだし、パラゴンの形状からして指向性に優れているので部屋のどの位置からでも聴けるのがいい。

また販売用とは別に、ご自宅用として設置されているのがこれまたJBLの「エベレスト」。

           

ホーン部分は別として、木材の部分は自作だそうで、本当にSさんは器用だ!

帰り際に「真空管アンプなら我が家に余っているのが2〜3台ありますので貸してあげますよ。ぜひ、お見えになってください。」

大分県の片田舎で孤軍奮闘しているSさんだが、それほどガツガツしていない様子が好ましい。何とか応援したくなるが、当方なんて微力そのものなのでどうしようもない(笑)。

最後に、Sさんのホームページ

スピーカーエッジ、リコーンキット、クランプの販売 ノースウエスト トレーディング
http//:www.hobbies-n-things.com

と連絡先「0977−72−8926」を掲げておこう。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/9a7d7e0a0dce681432aed3ded5086f3b


★C44-100 JBL PARAGON パラゴン レプリカ ホーン付きボックス販売中★ - YouTube 動画
2017/05/11
https://www.youtube.com/watch?v=M-p1c0kY3as








▲△▽▼

891 名無しさん@お腹いっぱい。2017/05/25(木) 15:52:22.82ID:OYpzsQ90

パラゴン レプリカ(BOX) - NORTHWEST TRADING
https://www.hobbies-n-things.com/product-list/72


★C44-100 JBL PARAGON パラゴン レプリカ ホーン付きボックス販売中★ - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=M-p1c0kY3as

JBL C44 パラゴン レプリカ ボックス ホーン付き [c44_paragon]
販売価格: 529,800円(税込)
http://www.hobbies-n-things.com/product/485



892 名無しさん@お腹いっぱい。2017/05/25(木) 18:19:53.06ID:MSDY91+I
>>891
ちょっと軽いけど爆安だね

893 名無しさん@お腹いっぱい。2017/05/25(木) 19:11:10.03ID:26rsJ8ln
>>892
問題は、程度の良いユニットとネットワークが手頃な値段で
入手出来るかどうかだよな。。。


895 名無しさん@お腹いっぱい。2017/05/26(金) 17:24:36.40ID:YQyoWQNl
>>893
程度の良い375と075買うともう40万はするし、150-4cなんて良いのは現存すら怪しい

でも本当のパラゴンの音って150-4cだけなんだよなぁ…

本体レプリカでユニット本物ってのも微妙だし、結局外国から本物入れてる業者に頼むのが一番な気がする
今、オクに出てるのが600万だからくだらないミニバンなんか買うんだったら圧倒的にこっちだわね

897 パラゴンのウーハーは D130 がオリジナル 2017/05/26(金) 18:25:50.50ID:BUpVanXl

PARAGONのプロトタイプ

へ〜、こんなの知りませんでした。パラゴンのプロトタイプですって。

D130 と 075 の2ウェイなんですね。
http://kawa.weblogs.jp/things/2015/08/paragon%E3%81%AE%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%88%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%97.html


Paragon prototype ( D130 / 075 / N2600 ) Jazz 動画
https://www.youtube.com/watch?v=MhTmhdeGud8

◇最初期・博物館級◇ JBL C44 PROTO-TYPE PARAGON 1
https://www.youtube.com/watch?v=mGUKoS3_-CI
https://www.youtube.com/watch?v=yVC2G8rJBmk

◇最初期・最高峯◇ JBL C44 PARAGON パラゴン (ボーカル音源)
https://www.youtube.com/watch?v=pXFfSWPIdiI

◇最初期・最高峯◇ JBL C44 PARAGON パラゴン (150-4C 動作確認映像)
https://www.youtube.com/watch?v=27V5PwkZzdA

MVI_3723.MOV◇最初期・最高峯◇ JBL C44 PARAGON パラゴン (スタンダード音源)
https://www.youtube.com/watch?v=X3A7uDIuTkE

JBL D44000 C44 PARAGON Early Model (VOCAL)
https://www.youtube.com/watch?v=iLP8SI_4xF8&list=PLsq9Y2_0YqgwTuCufVM9iZ219hDuBQMNC

JBL D44000 C44 PARAGON Early Model (JAZZ)
https://www.youtube.com/watch?v=TEEquzGbUwc&list=PLsq9Y2_0YqgwTuCufVM9iZ219hDuBQMNC&index=2

最初期パラゴン JBL PARAGON D44000 earlisest model Kenrick スペシャルモディファイ
https://www.youtube.com/watch?v=0MZdsH5SM1k

最初期JBLパラゴンD44000 Paragon earlisest model ケンリック・スペシャル
https://www.youtube.com/watch?v=TwGHMmX2f-Y

901 名無しさん@お腹いっぱい。2017/05/26(金) 19:17:10.87ID:YQyoWQNl
>>897
パラゴン計画がすすんでいた段階で 075 はまだ存在しない
いよいよ煮詰まった時期に 075 が登場
シャカシャカと素晴らしい音がするので採用決定

だがしかし、375 と 150-4c の2wayで計画されていたパラゴンに 075 の居場所はなく
仕方なくあの低音が噴出してくる音道の途中、目の前には 5038ホーンという信じられない場所に 075 は押し込められた

というのが通説


因みにやってみれば分かるけど D130(130A)の薄いコーンでは背圧に勝てず低音を前に押し出す事ができない

当時そのお役目に叶うウーハーが JBL には 150-4c しか無かったというのが本当のところ

その後すぐに LE15A という重たい音しかしないウーハーが搭載されほとんどの人は LE15A パラゴンの音をパラゴンの音として認識するようになる

以降パラゴンといえば遅れて聞こえる低音、洞窟の奥で怪獣が唸っているような低音と散々の評価を得る

150-4c の音は軽やかで速い、LE15A などとは比較にならない

あ、そうそう 075 と D130 の 2wayパラゴンは完全に後から作った遊びスピーカーでしょうね

D130 じゃ腰の抜けた低音しか出ないので…
http://mint.2ch.net/test/read.cgi/pav/1454208247/l50
4. 中川隆[-10538] koaQ7Jey 2020年10月28日 11:49:39 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[18] 報告
日本人が作った JBL のエンクロージャーのレプリカは問題が有る:


パラゴンをビンテージ・スピーカーとして購入希望者が未だに居ますので、パラゴンを手に入れたい人の為に、私からのアドバイス。

日本では喫茶店等を開店するにあたり、中古のパラゴンを買い求める人もいる。姿があまりに美しいからだ。

時々、ステレオサウンド誌で地方のオーディオ店から出物が有ります。
輸送料はかかりますが、確実なのはアメリカ中古市場から買い求める事です。
2001年当時には、LE-15Aを使用した中期型が、アメリカのコレクター市場で二万ドル(270万)以上の値で売られていました。

日本でも中古を250万円前後で売られていると思うが、ほとんどは製造台数の多い中期型です。

初期型はユニットが劣化し過ぎたものも有るので勧められない。半世紀前の製品となると、箱の保存状態の良いものは少なくなるのが道理。
音が出なくても、飾り棚代わりに欲しいという人も居るので、そういう方なら初期型でも良い。気持は解る。

もし最後期型中古を安値で売っている店が有ったら、その店は価値を知らない訳でビッグチャンスです。

良く乾燥したエンクロージュアの後期型パラゴンを中古で入手するのは至難と思うが、もし存在すれば、この世のパラゴン中で僅か3%の当選くじとも言えるので稀少価値が有ると思っています。

湿気で音質が劣化しているパラゴンは安くても買ってはいけない。
長年オーディオファイルとして過ごして来た夢追い人の行き着く先が、このスピーカーなのかも知れない。

四十代まで最新型スピーカーを変遷したオーディオファイルが懐古型スピーカーに辿り着く、という話は良く聞くことだ。


◎ パラゴンの製造に関しては他にも面白い事がある。まぁ、伝説になるくらいだからエピソードに事欠かない。

それは完全な設計図というものが存在しないことです。設計図はパラゴン製造工場の職人の頭の中にだけ存在しました。

また、興味深いことは、家庭でスピーカーを制作してみよう、という腕に覚えのある人向けに、JBL社から各パーツの寸法などが書かれた設計図が、1960年代に販売されていた。

ユニットはJBL社から買い足して取り付ける、ということだが、家具製作者なら出来たかもしれない。

その設計図はJBL本社においても、今では消失してしまっているという。これまた正に伝説と化した所以だ。

☆追加記事=2003年に、アメリカの市場でこの設計図が売りに出されました。
それは片側だけの設計ですまされており、細部については、制作者の技術にゆだねられる性質のもののようです。

やはり、伝説どおり、パラゴンの設計図は熟練した職人の頭の中にだけ存在し、設計図があれば誰でも製造できるというものではない。

ですから、パラゴン職人は日本の神社仏閣を造る宮大工のようなものだと思えば良い訳です。

☆追加記事=2006年では、CD-ROMにより、paragonや他のエンクロージュアの設計図が、ネット販売されているのを見ました。

日本のメーカーがパラゴンのレプリカを作っているが、聞いた人の話では異口同音に、まったくオリジナルとは違う音がしているとの話でした。
http://fukuroo3.com/paragoninfo.html


>日本のメーカーがパラゴンのレプリカを作っているが

というのは 最近倒産した ヒノ・オーディオの事でしょうね:


オイラが時々聴きに行っているパラゴンは、オリジナル・パラゴンではありません。秋葉原の老舗オーディオ専門店「ヒノオーディオ」の「HyuGer PARAGON」。カナダから輸入した米松合板天然木を使用した、限りなくオリジナルに近い復刻版。ヒノオーディオ・チューニング。

ヒノオーディオのオヤジさん(社長)、日向野さん曰く。

「JBLの本社のお偉いさんが来て、よくここまでオリジナルに忠実に再現できたものだ。今じゃアメリカでは作れないよ」

と云っていたと、自慢気に話していました。

「パラゴンは楽器と同じ、日本の木工技術は世界一だからね。木材さえ手に入れば、オリジナルよりいいものを作るよ。オリジナルをバラして図面に間違いがないか、何度も検証しているから」

とも云っていました。


その"スピーカー命"のオヤジさんも、今年の1月4日に亡くなられたそうです。昨年、「スティーヴンス・トゥルーソニックの同軸型ユニット206AXAが手に入ったから聴きに来い」と云われ、ジャズ友3人でお会いしたのが最後になってしまいました。ご冥福をお祈りします。

オイラの思うパラゴンは、その芸術的フォルムとは印象が違う。一見、優雅で気品のあるスピーカーのように感じるが、実際のパラゴンの音は品のない音である(笑)。ジャズの再生に限り、とにかく骨太で、ライブハウスを自宅に再現してくれる、豪快なスピーカーだと思っている。「臨場感が素晴らしい!」に尽きる。オイラはそんなパラゴンが好きなのだ。

これは、パラゴンの一面にしかすぎない聴き方だと思っている。「パラゴンを鳴らすには10年かかる」と、多くのパラゴンの所有者が云うのは、それだけいろんな顔を持ったスピーカーなんだろうね。

オイラの4530BKバックロードホーンは、そのパラゴンの下品で臨場感のある部分を追っかけている(笑)。だから「打倒!パラゴン」なのだ。

今度、実際にオリジナル・パラゴンを所有している音無館さんに、パラゴンの話を聞きたいと思う。音無館のオリジナル・パラゴンいいなぁ〜、聴きたいな〜ぁ。
http://ameblo.jp/tommy-jazz/entry-10478128654.html


7 :555:2010/03/13(土) 10:38:15 HOST:220-152-19-177.rev.home.ne.jp

私の思った事はパラゴンを上手く鳴らすのは難しいと思います

後壁からの距離・床材・足の台で変わります
まず第一の問題はウーファーに問題が有るかと思います
LE15の場合、エッジの山部分がキャビネットに接触している可能性があります
我家の場合もぶつかっていました
これでは、スムーズに動いてくれませんね?
殆どのパラゴンは接触しているとか聞きました
フェライトの場合は分りませんが

それ以前にLE-15は問題が有ると思いますが
150-4Cは、素晴らしいと思います?・・・多分


8 :世直し奉行:2010/03/13(土) 10:46:59 HOST:p2147-ipbfp1601kobeminato.hyogo.ocn.ne.jp

拙者の知人のパラゴン使いは皆様、それぞれ美味く鳴らされております。
床の強度・材質で、8割、AMPの選定で1割、キャリア1割で、ハイボール!?


13 :世直し奉行:2010/03/13(土) 23:48:14 HOST:p2147-ipbfp1601kobeminato.hyogo.ocn.ne.jp

555さま
繊細なだけ?の音なら、クォードESLがBESTでしょう。
パラゴン本来の目的、用途が違います。何せ約半世紀昔のスピーカーシステムです。
パラゴンは民生用(ネットワークも同様)です。

一世風靡したメーカーの名機をいじくりまわすのは結構ですが、拙者小心者故、まともに鳴るアンプで愉しんでおります。

インピーダンスを測るより、アンプと音源の「質の確認」をおすすめします。
評判を気にするより、自分の好みを気にします。
パラゴンは、時には鋭く過激にまた有る時にはおおらかに、奥の深い銘器です。


18 :555:2010/03/14(日) 00:57:56 HOST:220-152-19-177.rev.home.ne.jp

奥様はモデルみたいな綺麗な人でお金持ちのようです
ネットワーク交換後、満足しているようです

昔、マッキン22・275を使いましたが私には合いませんでした
マランツも同じ

当時は部屋が10畳だったので、部屋の影響も有ったかもしれません?
私にはダイオードの音が合わないようです


23 :551:2010/03/14(日) 19:02:35 HOST:pc21006.amigo2.ne.jp

555様、すみません。JBLはよくわからないです。
でも、パラゴン買うんなら、ウエスタンにします!


26 :551:2010/03/16(火) 01:05:55 HOST:pc21006.amigo2.ne.jp
555様、
ウエスタン555なら2個買えます。15Aホーンは買えませんが、22Aホーンの優れたレプリカなら2個つけられます。

パラゴン代からこれらを引くと「おつり」が来ますので、おつりはウーファーにまわします。
とりあえずはAltecの515で100Hz以下を受け持たせ、3D方式というのはどうでしょう? トィーターも欲しくなりますが、とりあえずは3000Hまたは802とか806からホーンを取ってトィーターとして使いましょう。

そうするとトータルでパラゴンよりずっと安く上がります!
恐るべし パラゴン!


31 :555:2010/03/17(水) 23:14:32 HOST:220-152-24-153.rev.home.ne.jp

551様 昔WE555+22A(カンノ)で鳴らしてしました

当時は予算も続かず、完成まで行きませんでした
確か電源はリーズナブルなダイオード整流だったかな?
555にはJBLのツィーターは合いませんね?

砂嵐の様でした
次は15Aを使いたいと思ってます
恐るべし 15A


41 :551:2010/03/19(金) 10:44:45 HOST:ntmiex120024.miex.nt.ftth2.ppp.infoweb.ne.jp

オーディオはつらいよ!奮闘編

イタリア製の15Aレプリカは1本100万円以上だと思います。運送料は2本で30万円前後でしょう。22Aじゃダメですか? これだと愛知県産が1本32万ちょいです。実績もあります。人によってはオリジナル(金属製)よりこちらのレプリカ(木製)がいいと言っているほどです。

また、555はレプリカを買うより、オリジナルがまだたくさん眠っております。6万本以上作られたのですから… あるところにはあるのです! 

価格は? ピンからキリまでありますよ。眠っているやつの仕入れ値が10万台後半と聞いております(まとめて10〜30本買う場合)。

ステレオペアを取ろうとするなら、これぐらい必要かもしれません。ペア取り後要らなくなったヤツでも、555は555ですから、いくらでもつぶしがききます。

パラゴンの箱は何でもアメリカ在住の日本人がコツコツ作っていたとか… あれをこさえる技術があれば、15Aホーンのレプリカなんてちょろいのでは?
やはり、恐るべし パラゴンの箱!


42 :ビックリマスダ:2010/03/19(金) 12:08:57 HOST:p4188-ipad03niho.hiroshima.ocn.ne.jp

昔の箱は良いですよねー、エージングも出来てるし。


43 :世直し奉行:2010/03/19(金) 12:21:23 HOST:p2147-ipbfp1601kobeminato.hyogo.ocn.ne.jp
551さま
あれをこさえる技術は、ありません。残念!


44 :RW-2:2010/03/19(金) 12:26:48 HOST:125.173.203.61.ap.yournet.ne.jp

>>あれをこさえる技術があれば

パラゴンの箱なんて神社仏閣造りの大工にとっちゃたいした技術ぢゃないでしょ。
朝飯以前のお茶の子さいさい。注文/需要が無いから造らないだけで。

パラゴンは最高のデザインですが残念ながら全面チップボードでやんす。ヒバや
栗の木なんぞふんだんに使って造ったら、工芸品芸術品に昇華しやんすね。こう
なりゃ音の良し悪しなんぞ関係御座いません。いや、悪いわきゃ無い(がはは)


45 :世直し奉行:2010/03/19(金) 12:39:13 HOST:p2147-ipbfp1601kobeminato.hyogo.ocn.ne.jp

↑日本の宮大工や指物師ならOK!ですが、手間賃・輸送経費etc高コストで企画倒れに。
多分!?

初期のパラゴンプロトタイプ?(2WAY 150−4C入り)は米松合板も使っておりました。


46 :RW-2:2010/03/19(金) 13:26:09 HOST:125.173.203.61.ap.yournet.ne.jp

>>手間賃・輸送経費etc高コストで企画倒れに・・・
みんなが買うんぢゃありやせんよ。金に糸目をつけないお金持ちが発注。
案外オリジナルのパラゴンより安く出来るんぢゃなかろか。無理か(だはは)


47 :551:2010/03/19(金) 15:44:19 HOST:ntmiex120024.miex.nt.ftth2.ppp.infoweb.ne.jp

企画倒れになったのは アメリカ版ゴジラ!
パラゴンの箱を無垢のウォールナットで作って、594を入れて、ウーファーを励磁型にしてくれたら、買います!


48 :ビックリマスダ:2010/03/19(金) 16:02:10 HOST:p4188-ipad03niho.hiroshima.ocn.ne.jp

箱は難しいですよー、

良い材料で綺麗に作っても音が良いとは限らないってーのが
タンノイの国産箱の安さが物語っています・・・

オリジナル600万――1000万 国産箱60万――100万って感じ?

51 :555:2010/03/19(金) 18:02:30 HOST:220-152-22-74.rev.home.ne.jp
>41
551様 22Aのレプリカは近くに数本転がっています
イタリア製15Aは現地価格で2本 100万円と聞きましたが?

今は555オリジナルは高くて買えません

国産パラゴンも有りますよね!
箱だけで、200万円以上とか?

86 :cross:2010/07/09(金) 10:19:38 HOST:p03c9e5.tokynt01.ap.so-net.ne.jp

私のパラゴンも家具としてFMラヂオとして鎮座しておりましたが、ネットワークを自作して、プロのPAにいろいろ測定してもらい定在波問題を解消したら見違えるように鳴り出しました。

WE555Wは14Aホーンに付けてフルレンジで聴いています。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/11602/1268405832/


>日本のメーカーがパラゴンのレプリカを作っているが、聞いた人の話では異口同音に、まったくオリジナルとは違う音がしているとの話でした。

ヒノオーディオの精巧なレプリカがオリジナルと全く違う音になる原因は明らかです:


JBLエンクロージュアの基本はチップボードが本来の箱ですから、カリフォルニア気候仕様なんですね。そして、あの柔らかい材質がユニットのエネルギークッションになっているのだと、私は想像しています。

パラゴンは一般的なスピーカーと違いまして、エンクロージュアの内部にグラスウールの類は一切入ってません。その音響コントロールは、柔らかいチップボードによってなされているのだと思います。

日本でパラゴンのレプリカを作っているところでは、非常に頑丈に出来ており、ガチガチに作られているそうです。そういう立派な?作りのエンクロージュアは、オリジナルパラゴンのような箱鳴りはしないという話を聞きました。

しかしながら、JBLパラゴンの本来のエンクロージュアはチップボードであって、保存状態が良ければチップボード製が本来の音を出します。これは同時期のJBL製の別モデルのスピーカーのほとんどが、チップボードによる、つき板仕上げである事実が証明しています。

JBLのチップボードは音質第一で、堅牢性は重視されておらず、ポロポロと崩れます。
http://fukuroo3.com/paragoninfo.html


日本人は真面目なので、何でもきっちりした物を作りたがるという事でしょうね。

5. 中川隆[-10535] koaQ7Jey 2020年10月28日 12:07:14 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[22] 報告
パラゴン


最初期・博物館級◇ JBL C44 PROTO-TYPE PARAGON 2
http://www.youtube.com/watch?v=yVC2G8rJBmk
http://www.youtube.com/watch?v=mGUKoS3_-CI

最初期JBLパラゴンD44000 Paragon earlisest model
http://www.youtube.com/watch?v=TwGHMmX2f-Y
http://www.youtube.com/watch?v=0MZdsH5SM1k

MVI_3723.MOV◇最初期・最高峯◇ JBL C44 PARAGON パラゴン
http://www.youtube.com/watch?v=X3A7uDIuTkE
http://www.youtube.com/watch?v=jr7a-spUcjs
http://www.youtube.com/watch?v=pXFfSWPIdiI
http://www.youtube.com/watch?v=27V5PwkZzdA

パラゴン
http://www.google.co.jp/search?q=jbl+%E3%83%91%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B3&hl=ja&tbo=u&tbm=isch&source=univ&sa=X&ei=a9INUc28I4vtlAXJt4DACw&sqi=2&ved=0CDsQsAQ&biw=1050&bih=892

正式名称は"The JBL-Ranger Paragon Integrated Stereophonic Reproductor"。

Paragonは、当時レンジャートーン・コーポレーション(Rangertone Corporation)のオーナーであったリチャード・レンジャー(Richard Ranger)の原案をもとに、アーノルド・ウォルフ(Arnold Wolf)がインダストリアル・デザインを担当し、開発されました。
日本国内では、1965年に山水電気がJBL製品の輸入を始め、本格的に流通しました。

パラゴンには大きく分けて3種類のバリエーションがあります。
初期のD44000は、低域に35cmコーン型ウーファーである150-4C、中域にドライバー375とH5038Pホーン、高域に075を搭載しており、ネットワーク部にはN500HとN7000が使用されていました。

1964年以降の中期D44000では低域が150-4CからLE15Aに変更されるとともに、エンクロージャーの素材も合板からパーティクルボードに変更されました。

後期のD44000WXAでは、ウーファーはアルニコマグネットを使用していたLE15Aからフェライトマグネットを使用していたLE15Hに変更され、中域のドライバーユニットも375からエッジにダイアモンドパターンを用いた376に変更されています。

エンクロージャーの内部は2組のスピーカーシステムが一体になった構造をしており、左右に3ウェイユニットを配すると共に中央に半円形の反射パネルを設けることで、リスニングエリアの拡大を図っています。このエンクロージャーは低域用にフロントローディングホーンを採用しています。

また、初期のエンクロージャーの背面にはエナジェイザーSE-408S用のマウントスペースが設けられていました。

外観の仕上げは中期には数種類のものがあったようです。
1965年の山水のカタログでは"黒いマホガニー、焦茶色のウォルナット、オイル仕上げのウォルナット、黒檀"の4種類のバリエーションが記載されており、1967年頃の山水のカタログでは"オイルドウォルナットまたはトーニーウォルナット"と記載されていました。

パラゴンは1957年から1983年までに約1,000台が製造され、在庫の最後の1台が売れた1988年まで販売されていました。
http://audio-heritage.jp/JBL/speaker/paragon.html

JBL_Paragon 〜レンジャー設計の名品〜 2005/9/23(金)


●ヤフオクでパラゴンを見つけました。本物は見たことも聴いた事もありません。どんな音かもわからないですが、扱いにくいスピーカということは聞いております。

R.H.レンジャーの音響設計による、折れ曲がりホーンは、リフレクタパネルを使って、広いリスニングポイントを実現するらしいですが、結局は部屋全体でのチューニングが難しいのではないかと思われます。良く鳴らすにはそれなりの覚悟を持ってチューニングする必要があると聞いていますが、、、。

いろいろなアンプが存在するのだから、これだというベストマッチングが王道にあって、あとは部屋に合わせてお気軽にチューニングとはいかないものなのでしょうか、、。

●それにしても、JBLの工業デザイナーであるアーノルド・ウォルフの設計はなんとも美しい、かっこいい、迫力ある、気品ある、、どうやったらこのような設計ができるのだろうか、永久に頂点でありつづけるのでしょうかねぇ。

●パラゴンを聞かせてくれるお店もいくつかあるようです。それぞれでいわれているのは、最初はひどい音だった、このことですねぇ。

部屋全体を考えて、帯域のバランスが悪いということなのでしょうか。それならイコライザでお手軽に調整できるはずですが、そういう方向でチューニングしている人がいません。アンプをいろいろ変えて相性を確認しているように思えます。

イコライザで音そのものをいじくるのではなくて、相性でマッチングできればいい感じになるのは明白ですが、これはいかにもパラゴンにふさわしい気の長い、高価なやり方だと思いますね。私には、時間も財力も根性も、、、まあ、全てないから、パラゴンもっていないんでしょうね。
http://pckaden.blogmura.com/pureaudio/


コメント

鹿児島の串木野にパラゴンというJAZZ喫茶があります。もちろん このパラゴンで鳴らしてます。広い空間に音をばらまくのに本当に適したスピーカだと思います。

10畳とかの狭い部屋に置くようなスピーカじゃありません。個人宅で鳴らすようには設計されてないんでしょうね。

音はやさしくも それなりにパンチのある雄大な音です。高解像度は望めませんが。
2005/12/17(土) 午前 9:35 [ ume*e*17* ]


確かにパラゴンは狭い部屋のことは考えていないですよね、
私も本物が聴きたい、、、、見たことないんです。
2005/12/17(土) 午前 10:40 [ オーディオエージェント ]

また吉祥寺の話ですが、大昔JAZZ喫茶「ファンキー」の地下に鎮座していました。まさに王者の風格、「そんな生ぬるい知識で鳴らしてくれるな!」って言ってるようです。

375が圧倒的で高域は075だったと思いますがその存在を感じさせないつながりは見事です。低域のフロントローディングが難物でおそらくセッティイングを難しくしているのでしょうか?

「ファンキー」もおそらくベストでは鳴っていなかったと思います。
2007/7/8(日) 午後 2:19 [ k_am ]


これぞプラズマテレビ台!(お

昔々サウンドレコパルお宅訪問にパラゴン(A)を6畳間にセッテインGoo〜されてた方がいまして、調整不能(ってより買えた喜び)が臨界点到達しておりました。(日本人はクレイジィ〜)

わたしも1インチドライバーでホーンを楽しんできましたが375+38aの旋律は半端じゃないスケールです。
2008/4/18(金) 午前 8:29 [ さぶちゃん ]


パラゴンはとても鳴らしにくいらしいですね、ステレオポイントもかなり前の方にあって、広い部屋が必要なわりには、ニアフィールドだなぁ、と思いました。
2008/4/19(土) 午後 6:32 [ オーディオエージェント ]

パラゴンをセンタースピーカーでハーツフィールドメイン・・・
オソロシ
2008/4/22(火) 午後 10:01 [ さぶちゃん ]

あ、それいですね、パラゴンをセンタにして、ハーツをサイドですか。
どんな音になるでしょうね、。
2008/4/22(火) 午後 10:04 [ オーディオエージェント ]

DD55000エベレストのホーンは 1インチで2425Jです。
すべて1吋タイプなので375の足元にもおよびません(悔
2吋以上のドライバーは、音も値段も表現力も情報量も4桁違いで国家予算オーバーです(滝汗
2008/4/23(水) 午前 6:56 [ さぶちゃん ]


念願かなって、昨年の秋に手に入れました。
程度のいい物をフルメンテした物をショップで購入しました。
皆さんが仰るような使いにくさは全くありません。低音も良く出ております。
聞きつけた他のオーナーさんもビックリされております。

たぶん新品のパラゴンはそんなに使いにくく無かったのではないかと思っています。
2011/4/24(日) 午後 3:33 [ 哲人 ]

使いにくいということばかりききますが、そうではないんですね。
2011/4/24(日) 午後 6:19 [ オーディオエージェント ]
http://blogs.yahoo.co.jp/audio_agent/12055894.html


パラゴンが名器で エヴェレスト が名器でない理由 12月 11th, 2010


名器と呼ぶにふさわしいオーディオ機器とは、いったいどういうものなのだろうか。 一流品、高級品と呼ばれるものが、名器とはかぎらない。 名器は一流品ではあっても、必ずしも高級品(高額品)ではない。

あれは名器だ、といったことを口にすることもあるし、耳にすることもある。 納得できるときもあれば、口に出して反論はしないまでも首を傾げたくなるときもある。 私が名器としているモノを、ある人はそうは受けとっていないかもしれないし、また反対のこともある。 そういうモノは、果して名器と呼べるのか。

「名器」ときいて、私がすぐに思い浮べるオーディオ機器は、すでに製造中止になったものばかりである。 でも、これは私だけのこと、とは思えず、「名器」ときいて、最新製品を思い浮べる人は少ないように思う。少なくともオーディオにおいての「名器」は、新製品として世に登場して、それからある長さの期間を経たモノではないだろうか。

この、ある長さの期間は、具体的に何年と決まっているわけではない。

たとえばタンノイのウェストミンスターは1982年に登場している。約30年が経ち、その間に、幾度かの改良が保護され、ウェストミンスター・ロイヤル/SEとなっている。 これは、もう名器と呼んでいい、と思いながらも、なぜか、私の中ではオートグラフは名器と素直に呼べても、ウェストミンスターに対しては、抵抗感とまではいえないけれども、素直に名器とは呼べないのはなぜかと、自分でも不思議に思っている。

ウェストミンスターに、とくに現行のウェストミンスター・ロイヤル/SEに、オートグラフと比較して云々、というケチをつけるところはない。

フロントショートホーンのつくりにしても、オートグラフは直線的なホーンだったのに対して、ウェストミンスターでは手間をかけて曲線に仕上げている。 搭載されているスピーカーユニットも、最初のウェストミンスターはフェライト磁石採用で、この点ですこしがっかりしたのが正直なところだが、タンノイもそのことは理解していたのか、現在のユニットは見事だと感心してしまう。

それにウェストミンスター・ロイヤル/SEは2006年登場とはいうものの、ポッと出の新製品ではなく、その時点で24年の月日を経てきている。オートグラフを名器と呼ぶのであれば、ウェストミンスター・ロイヤル/SEを、名器と呼ばない理由は思い浮ばない。

にも関わらず、こういうふうに書いていっても、ウェストミンスター・ロイヤル/SEは、私にとって名器として、いまのところ存在していない。ウェストミンスター・ロイヤル/SEを名器と思えないのは、なにもウェストミンスターが現行製品だから、というのが理由ではない。

JBLのパラゴンは、いまでは製造中止になってひさしいが、私がオーディオに関心をもちはじめたころ(1976年当時)は現行製品だった。 実物を見たのは数年後であったし、当時はパラゴンからは私が求めている音は出てこない、という思い込みもあったけれど、それでもパラゴンは名器である、と感じていた。

同じタンノイのスピーカーシステムなのに、オートグラフを名器として感じ、ウェストミンスターを名器とは思えない、
現行製品であってもパラゴンは名器と直感したのに、ウェストミンスターはそうではなかった。

誤解のないようにことわっておくが、ここであげている3つのスピーカーシステム(オートグラフ、ウェストミンスター、パラゴン)では、名器とは思えないウェストミンスター・ロイヤル/SEは完成度が高いところにあるといえるし、鳴らしていくうえでの、いわゆるクセの少なさもウェストミンスターである。

ウェストミンスター・ロイヤル/SEはよく出来たスピーカーシステムだ、と思う。
なのに、どうしてもウェストミンスターは、私にとって名器ではない。

オートグラフに感じられてウェストミンスターに感じられないもの、
パラゴンに感じられてウェストミンスターに感じられないもの、
つまりオートグラフとパラゴンに共通して感じられるもの、とはいったいなんなのか。

「スケール」だと思う。

昨年10月5日に四谷三丁目・喫茶茶会記で行った工業デザイナーの坂野博行さんとの、「オーディオのデザイン論」を語るために、の中で パラゴンの話になったときに坂野さんから出たキーワードが、この「スケール」である。

タンノイのオートグラフとウェストミンスターとのあいだに私が感じていることについては、違う方向から語るつもりでいたのだが、坂野さんのいわれた「スケール」を聞いて、 これほど簡潔に表現できるキーワードがあったことに気がついた。

ここでいう「スケール」とは、製品そのもののスケールという意味ではない。

製品そのもののスケールでいえば、オートグラフとウェストミンスターとほぼ同等か、むしろウェストミンスターのほうがスケールは大きいといえるところもある。
けれど、坂野さんが使われた意味での「スケール」では、私の解釈ではオートグラフのほうがスケールが大きい、ということになる。

坂野さんは、このとき、「スケール」についてパラゴンとの対比で同じJBLのハーツフィールドを例に挙げられた。

パラゴンとハーツフィールドは、どちらもJBLの家庭用スピーカーシステムとして、アメリカのいわば黄金時代を代表するモノ(名器)であるけれど、ハーツフィールドはモノーラル時代の、パラゴンはステレオ時代になって開発されたスピーカーシステムであり、どちらが見事とか、素晴らしい、とか、そういった比較をするようなものではないのだが、このふたつのスピーカーシステムを生み出した発想の「スケール」ということになると、パラゴンの方がハーツフィールドよりも大きい、ということになる(そう私は聞いていた)。

ハーツフィールドとパラゴンとでは、ハーツフィールドのほうが美しいスピーカーシステムだと思っていた時期があった。 いまも、このスピーカーが似合う部屋のコーナーに収められたときに醸し出される雰囲気には魅かれるものがある。
けれどパラゴンには、ステレオ用スピーカーシステムとして左右のスピーカーをひとつにまとめてしまうという、そういう意味での「スケール」の大きさがあり、これに関しては、モノーラル、ステレオという時代背景も関係していることは百も承知のうえで、ハーツフィールドには、仕方のないことだが、パラゴン的な「スケール」の大きさは乏しい、と思う。

この「スケール」がタンノイでは、逆転してモノーラル時代に生み出されたオートグラフに感じられ、ステレオ時代になってからのウェストミンスターには、ないとはいわないまでも稀薄になっている。
http://audiosharing.com/blog/?cat=98

上の記事で「スケール」を「風格」又は「品位」と読み換えるとなんとなく文意が伝わりますね。

6. 中川隆[-10534] koaQ7Jey 2020年10月28日 12:23:21 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[23] 報告
JBL paragon-パラゴン&オーディオ-fukuroo3.com
http://fukuroo3.com/


あれほど鳴らすのが難しいと言われ続け、どこで聞いても良い音で鳴っていたためしがなかったパラゴンが、私の場合は、我が家に到着した第一声で、恐ろしいほどの美声を放ったのだ。私は相当に驚き、我を忘れてうろたえるほどであった。

単にオーディオ的に良い音という低次元の話ではなくて、より根元的で、なんだか、その音は生々しくて妖艶に聞こえた。恐ろしくセクシーな音でもあったから、いたたまれないような気分にもさせられた。若い頃のハリウッド映画に、ウィンク一つで男を悩殺する、というフレーズがあったが、まさにそういう過激な音との出会いだった。

あまりに美しいブロンド美人を前にして、我を忘れ、出会った途端に悩殺ウィンクまでくらってしまい、とても音の姿を正視できない状態であったのだ。パラゴンの最初のウィンクで私はコロッと恋に落ちたのだった。単に良い音がしただけであれば、うろたえることなどなかったが、パラゴンのセクシーさに悩殺された私は、平静を失ったのだ。


ブロンド美人にも随分と格差があるものだと思う。最初のJBLとの出会いからすれば、もはや隔世の感がありました。JBLパラゴンは、それほど凄くて、恐ろしいほどの美女でした。

高貴なお姫様が、それも信じがたいほどの金髪グラマー美人が、何を思ったのか、気まぐれなのか、斜に構えたと思ったら、私に青い眼の悩殺ウィンクをしたのだ。

後に気付くことだが、パラゴンというスピーカーは、人を選ぶスピーカーだと思う。つまり、この時、私は選ばれたのだ。パラゴンを批評して

「これは姿は美しいが、音響的には失敗作」

という人達の場合は、最初の出会いで、パラゴンに選ばれることはないだろう。ドキドキやワクワクも無かろう。また、せっかく手に入れても、上手く鳴らせない多くのパラゴンオーナーも、パラゴンに嫌われた人達だと思う。

お姫様が相手に求める条件は、家柄も社会的地位も無関係だろう。なにせ姫自身が最高位だから、世の男どもは全員それ以下なんだろうし。資産や才能の有無も無関係だ。そして不思議なことに、部屋の大きさも無関係だと断言しておく。

ある評論家が、パラゴンは広くて立派な部屋が相応しいと言ったけれど、それはパラゴンと結婚しない人の言うことだ。そこそこの貴族階級か、お金持ちのお嬢さんなら、結婚相手に資産の有無やら、立派な邸宅を望むかもしれないが、そんなものに無頓着なほどまでに高貴なお姫様ともなれば、粗末な兎小屋住まいを面白がるのだ。

最初にパラゴンと組み合わせたパワーアンプはMC2300という巨大なマッキンのトランジスタ・パワーアンプで、グラマラスな音がするパワーアンプであった。だから、余計に悩殺度が高かったのだと思うけれど、私は最初から彼女のセクシーさにノックアウトされてしまった。その後の四半世紀を、パラゴン姫のしもべとして仕える事になったのは、むべなるかな・・であった。

パラゴンとの新婚当時も現在も、こうして我がボロ屋に鎮座ましましているパラゴン姫は、当初に比べて遥かに音も良くなったし、まだ先がありそうだ。

こうして、JBLパラゴンとの長い蜜月が始まった。パラゴン姫はこの世の中の、どんなスピーカーとも違う孤高のスピーカーでもあった。出会ったブロンド美人の中でも、JBLパラゴンは、他とは比較にならぬほど、凄味さえ帯びた美女であった。気難しい事もまた、最上級であったけれども、それはやむを得ない。

特有の低音ホーン泣きにしたところで、お姫様は生まれついてのグラマーなのだから、そのセクシーなお尻が問題と言われても、お姫様としては困るだけです。
ツィーターのコントロールが難しいというのも、生まれつき凄味のあるセクシーなオメメをしてらっしゃるのだから、今さら目つきが鋭いと言われても、お姫様が困るだけです。

JBLパラゴンと暮らして23年ほどになります。現在の音はどう変わったかというと、23年前と比べて迫力倍増に変貌しました。姿が大きくなった、という表現が相応しいでしょう。音場感が大きくなったのです。
セクシーな美しさも益々凄味を増していく一方で、しもべの私が、年々年老いてヨボヨボになっていくのに、姫君は年々美しさを増し、年々声が良くなっていくのです。なぜそうなるのかは解りませんが、JBLパラゴンは、箱鳴りを利用している楽器型スピーカーだからなのかもしれません。

あるいは、僅か1ワットで大音量になる高能率型スピーカーだからか。木製であるが故に乾燥も関係し、長い年月を鳴らしていることで音質向上が実現するのだろうか。近年の低能率型スピーカーでも同様の現象は起きるのだろうか?
木製のスピーカーではない近代スピーカーであれば、ひたすら劣化するだけと思えるのだが。

ヴァイオリンの名器も博物館に飾ったままでは、音が悪くなってしまうので、時々プロの演奏家に弾いてもらうようにしているそうだ。パラゴンも同様かと思う。

では、どれくらい鳴らし込めば良い音になるのかということですが、これは、皆さんの想像を越えて、長い年月を長時間鳴らさないといけないと、私の経験上から思います。というのは、私が早期リタイヤしてから、朝から夜まで毎日10時間以上鳴らすようになって、十年ほど経った頃に、急速に心地良く響くようになったからです。

勤めをしていた時期は、毎日聞いていても一日4〜5時間ほどが限度でした。この年代では、何年経っても、急速に音が良くなったとは感じなかったのです。リタイヤ後は12時間は鳴っている。そして、近年は、一時間程度の留守中なら、鳴らし続けていますから一日に15時間は鳴らし続けています。

ですから、一般の会社勤めの方々のように、帰宅後にパラゴンを鳴らして居る程度では、一生涯かかっても極上の音にはならないのかもしれない。鳴らすトータル時間で決まるのであれば、子供の時代が無理なら、孫の時代になってようやく、良い音になるのかもしれません。

でも、一日24時間の中での、絶対時間数が不足という事であれば、普通の使用状態では、永遠に良い音にならないという事も考えられます。

対策として、どこぞのオーディオ・マニアがやるように、留守中にエージングを早める目的でノイズ成分を出しっ放しにするような、姑息な手段は、パラゴンには無意味だと思います。博物館所蔵のヴァイオリンとて、機械で弓を動かすのではなく、プロの演奏家が高音から低音まで、まんべんなく音を響かせることによって、音色維持を図るのと同様に、オーナー自らがパラゴンと対峙して音を楽しみ、相思相愛という状況が最良と思います。

私はスピーカーは部屋と共に、呼吸するものだと考えています。
そんなことを言っても、仕事をしないでパラゴンを聞いていられないって?
でもね、相手のパラゴンは貴族のお姫様ですから、労働はしません。お姫様とお付き合いするのに必要なのは時間です。 高等遊民でないと、パラゴン姫には付き合いきれないということでしょう。
お金があれば、パラゴン姫の身体は得られても、愛を勝ち取れるわけもなし。姫君にとっては、オーナーの地位やら金持ちであることなど、なんの魅力にもならないのでしょうね。自分のお気に入りのオーナーが、自分と長時間一緒に遊んでくれるかどうかが、関心事なのでしょう。
23年間をJBLパラゴンと暮らして、様々な不可思議な体験をしたので、単なるオーディオ・スピーカーとは思えなくなっている。

パラゴンの中には魔物が住む。正気を失わせるものが棲み付いているように思いながら、毎日パラゴンが歌う声を聴いている。パラゴンの音にはそういう狂気を呼ぶものが存在する。

とにかく、伝説に彩られたスピーカーだけに不可思議な現象が有ると思っている。近年、クレル社のダゴスティーノ氏が完成させたLAT1というスピーカーは、メタルキャビネットで寸分の隙無く出来上がった工業製品だが、そのLAT1であれば私のパラゴンのような現象は起きないのではないかと推測する。超合金製の最新技術製品には、怪奇現象はおきそうもない。

第一、この手の新設計の高額スピーカーというのは、何処のメーカーでも当初は注目を浴びるが、長生きしない。数年すれば、直ぐに上位機種に置き換わって色褪せるのだ。

パラゴンは手作りの木工製工芸品と言える楽器型スピーカーですから、そのような最新工業製品的なスピーカーとは対極に位置する。JBLパラゴンくらいに完成されたスピーカーであれば、上位機種が発売されることもない。

最新型JBL K2 - S9800 は素晴らしい音がするけれど、エンクロージュアは人の憧れを誘うようなものではない。著名な評論家達は、ここら辺を物足りないと評している。物として人を魅了するには何かが足らないと言い、その顕著な実例としてあげられるのはパラゴンである。人を魅了するデザインというのは簡単には生まれない。

オペラ歌手が身体全体を使って歌い上げるように、パラゴンは全身を震わせて歌うスピーカーシステムなのだ。
http://fukuroo3.com/paragon55.html

パラゴンこそ近接聴が可能なスピーカーの代表

パラゴンに関する記事を検索したら、以下の記事が眼に付いた。曰く、

「そういや、四畳半にパラゴンいれて聴いているアホが居ったなあ〜」

というこの人は、基本は部屋だという持論の人です。勿論、アホなのはこの人で、己の未熟さを知らず、己がモノを知らなさすぎることを知らないのです。

部屋の影響を少なくするにはニアフィールドで聞く事で、有る程度解決できます。多くの日本人がウサギ小屋的な狭い小部屋でパラゴンを使う理由は近接位置で聴けるからです。どんな小型スピーカーよりも近接して聴けるのがパラゴンなのは、このSPを使った人ならば誰でも発見することです。

広い部屋で聴くとすれば、50畳ほどの石造りのお城のようなところがふさわしいと思う。たかだか20畳程度の部屋で聞く場合を想定すると、やはり狭い部屋と同様に近接位置がベストリスニングポイントになってしまうだろうと推測します。

私がパラゴンを買う時に店員に聞いた話では、日本人が好んでパラゴンを買うので、JBLは製造中止したいのを取りやめて作り続けているのだ、ということであった。つまり、パラゴンこそはニアフィールドリスニングにもっとも適したSPのひとつなのだ。言い換えれば日本のウサギ小屋住宅御用達スピーカーとも言える。

長年オーディオ誌を読んでパラゴンを使っている人の記事を読むと、私だけではなくて狭い部屋で使っている人が多かった。

ニアフィールドというのなら、古今東西パラゴンを最右翼にあげなくてはならない。なにせスピーカーとの距離がゼロセンチでも聴けるスピーカーなんてパラゴンを置いて他にはなかなか見あたらない。

パラゴンの使い方は様々な使い方があるけれど、前面の音響パネルにピタリと額を付けて聴くという人もいるのだ。故瀬川氏の報告によれば、その方のパラゴンには前面音響放射パネルに額の油染みが出来ているという。 これを読んだフクロウさんは、なにやら魑魅魍魎が跋扈する不気味なパラゴンの世界を覗き見た思いがしたものだ。

それにしても強力な375(376)ドライバーによる中音ホーンでダイレクトに鼓膜を振動させるのであるから、なんと過激な聴き方であろうか。でも、麻薬みたいなもので、これは病み付きになるのかも知れない


「SPとの距離ゼロで激聴! 麻薬的ニアフィールドリスニングをパラゴンで」・・

ウ、これは危ないな。

※そこまで過激にならなくても、フクロウさんのパラゴンのベストリスニングポジションを計ったら145センチだった。床面から耳の位置までの高さは90センチである。そんなに都合の良い椅子など存在しないから、家具作りが得意なフクロウさんの自作である。私の場合、自分にパラゴンを合わせる事は諦めて、私がパラゴンに合わせるようにしたのです。その結果が専用椅子作製となった訳だ。

なお、パラゴンを高いステージに乗せるというのはパラゴン使いなら誰でも考えつくのだが、私の場合は見事にパラゴン嬢にはねつけられた。素人の妻でさえ、台に乗せたら随分ひどい音になった、と言ったのだから、その酷さは並大抵のものではなかった。

よく喫茶店とか、公共の場等では台の上に乗せて鳴らしているパラゴンを写真で見るのだけれど、あの状態でマトモな音になっているのだろうかと不思議だ。店だから単なるBGM的な使い方でも良いのか?。

憑かれたようにSPに額を密着させて聞くという人には及ばないけれど、私は8畳間前方壁からの距離が140センチほどの場所で聞く。私も、かなりのニアフィールドリスニングだと思います。これは部屋の四隅に置かれたサラウンドSPとの兼ね合いのせいですから、通常の2チャンネルステレオとしてパラゴンを聴くのなら、さらに近接位置になるでしょう。

また、SPの50センチ前であぐらをかいて座って聴くボーカルもまた麻薬的効能があります。

従って店ではなくて個人所有のパラゴン使いの方々の大多数は、近接位置で聴いていると思います。こうすることで最新のモニターSPに負けない解像度の高い音が聴ける。パラゴンから一メートル以内に近づいて、その悪魔的魅力の美音をじっくりと聞いたことがない人は、パラゴンを聴いたことにはなりません。

パラゴンというスピーカーは巨大な外観と裏腹に、ニアフィールドリスニングにより威力を発揮する類希なSPなのです。
http://fukuroo3.com/paragoninfo.html


○JBL社において、最後の1人となったparagon制作職人「Mr. fred kato」こと、フレッド・加藤氏に敬意と感謝を表し、制作中の御姿をトップページに飾らせていただく。シロフクロウさんの愛機も加藤氏制作である。

○少なくとも1978年には、Mr. fred kato氏が、ただ一人残った職人であったことが、菅野氏によって報告されている。

パラゴンは、加藤氏がリタイヤする1983年まで製造されていた。また、この写真を見ても解るように、工場生産ラインに乗らないパラゴンは、日本の宮大工のような木工職人の手作り制作であった。まさに大型楽器工房による特注楽器ともいうべきスピーカーがJBLパラゴンであり、JBL工房において一台ずつ手作りされたのである。この希有なスピーカーの製作技術は誰でも出来るわけではなく、製造と組み立てが出来る職人が居なくなれば消滅する運命にあった。

○JBLパラゴンは、その誕生秘話から推測されるように、史上最強のホームシアター用センタースピーカーとして使える事に、どれだけの人が気付いているのだろうか?
パラゴンの伝説を紐解けば、有意義な使い方を再発見できる。


○パラゴンは1957年に開発され、JBL社において最初の3ウェイ機でした。当時はほとんどが2ウェイの時代でしたから、画期的な製品だった。

第1号のparagonモデルが完成したのは1957年8月のことでした。しかし、実際に発売されたのは1958年の春からです。1983年まで製造されて、カタログには1988年まで残っていました。
昔の雑誌による1988年まで30年間ほどに渡って製造というのは間違いです。カタログに残っていただけのこと。製造期間は1957年〜1983年で正味25年間ほどです。

※余談ですが、高音用075ツィーターは、パラゴンが発売される前年の1957年に発表されています。この経緯から、075無しの2ウェイパラゴンが売られたという噂は、単なる憶測と思われます。設計開発時点では2ウェイであったことは確かです。


○内部構造が解るように色分けした図です。

パラゴンは一目見ただけで、低音がどうやって出てくるのかを理解しがたい。
なにせ、パラゴンはあまりにも特異な構造なので、図面を初めて見る人にとって、低音ホーンはどこからどこまでなのか理解できないと思います。
図の青色部分が、S字型の低音ホーンとなっていて、この低音ホーン構造自体が、筐体本体そのものであり、極めてユニークな作りになっている。

○パラゴンの内部には、グラスウールの類は一切使われておらず、ウーファのバックキャビティにも入っていません。
私はこれを、恐竜型と呼んでいるが、
一般的なグラウール入りのスピーカーシステムは、毛の生えた哺乳類であるという認識で、対比させているからです。

オールホーン形式では、アバンギャルド社のトリオ・システムもあるが、ユニット毎にバラバラになっています。
3ウェイオールホーン形式は希有な存在であり、左右が一体型となったステレオ用オールホーンスピーカーというのは、古今東西パラゴンだけです。
なお、タンノイやクリプシュのスピーカーに採用されている低音ホーンはフォールデッド(折り曲げ)ホーンという種類で、手作りSPで有名な長岡式ホーンもフォールデッドホーン形式です。
http://fukuroo3.com/paragon1.html

○JBLパラゴンは、流麗なデザインで、見る者を圧倒する。
この曲線と直線が彩なす見事なデザインの美しさは、たとえようがない。
人間が音楽を愛でる道具として、これほどの美しい光彩を放つ製品が二つとあろうか。


○インダストリアル・デザインという分野に限っても、これほど見事に、機能美と外観の美しさを兼ね備えた製品を私は知らない。
正面の湾曲パネルの役目は、放射された音を拡散させるレフレクターの役目も果たしている。前足を支える足はまた、筐体全体を支える役目を兼ね、かつ中音ホーンを支えている。どこにも無駄が無い見事さは、素晴らしいの一言に尽きる。

JBLパラゴンのサイズや重量に関しては、手作り故に全て同じではないが、パラゴンの寸法を、カタログ値と私の所有するものを並記しておくので、参考にされたい。

横2630(私のは2640)高さ900(私のは880)奥行き610(私のは620)で私のパラゴンが少し大きい。
(高さは前面の湾曲パネルの最上端までのサイズなので、内容積とは無関係です)
初期型と中期型のJBL Paragon =型番はD44000=重量 316kg
後期型のJBL Paragon=型番はD44000WXA=重量 318.4kg


○中音ホーンのH5038ホーン周辺の写真。
楕円のホーン開口部や376ドライバー周辺のフォルムは、女性の肉体美の極致を連想させ、細長い脚と共に相まって、300キロという巨体にもかかわらず、繊細な印象を与えている。まるで、軽やかなステップで、ダンスをしているようだ。


○この角度から見た美しさから、私はパラゴンを女性に例えるようになった。
オーディオ・ファンは、自分の愛機を女性に例えたがるものだが、美麗なパラゴンの姿は女性美以外のなにものでもない。美しい姫君が、華麗なドレスを着こなして歌い踊る姿を連想させるのだ。私にとっては永遠の恋人であり、愛人で有り続ける。だから、毎日眺めていても飽きることは無い。

○オーディオルーム左後方からの写真。自作ラックの天板に設置した機器と、パラゴンの最上部との高さが横一列なので、部屋が狭く感じないようになっている。
オーディオを趣味とする人は、多少の木工制作技術が有った方が、自分の装置と部屋に合うラックが出来ます。
お金持ちなら、腕の良い建具屋に依頼すれば良いことだけれど、このような7センチ前後の厚さの無垢板を使ったものは高額で、安くても50万、少し幅広の材木だと150万くらいはする。自作なら材料費だけなので、1/3くらいの費用で済みます。
http://fukuroo3.com/paragon2.html


○まず最初は376ドライバーの分解写真です。左が後方部、中はダイヤフラム構造、右が前方のホーン取付部。

パラゴンの音は376ドライバーによる中音域が主体で、これに上と下の帯域がプラスされている。
よって、この376の調整が第一歩。基本はMID位置。

1980年からパラゴンにはフェライト磁石の376ドライバーが採用された。
それ以前の中期型パラゴンのドライバーは、アルニコ磁石の375型でした。性能的には376が優れている。
当時最新型の376の改良点は、ダイヤフラムが、それまでのロールエッジから新開発のダイヤモンドエッジが採用され、また、同時にダイヤフラム素材もアルミ合金からチタンに変更になり、高域が拡張されている。


○こちらは実際にハーツフィールドに使われていた375ドライバーです。

後期型パラゴンになる以前のパラゴンには、全て375ドライバーが使われていると書きましたけれど、単純な外見上比較で見分ける376との相違点は、375がゴールドの金属バンドで、376がシルバーの金属バンドが巻かれている事で見分けられます。
なお、単体ユニットとしては、この限りではなく、古い時代のロゴ入りの375には、白バンドの375もあります。

○075の外見が解る写真が左側です。
私の075と違いまして、古い時代の075なのでJBLロゴマークが175DLH型をしています。
パラゴンの使いこなしの第一歩は、075の調整にあることは、テキスト記事のパラゴン情報に書いたとおりです。

右側写真は、075と、それをコントロールする、ディバイディング・ネットワークのN7000。
クロスオーバー周波数は7000Hzです。

なお、中音の376(375)は別にLX5(次ページに写真有り)によってクロスオーバー周波数500Hzに分けられる。
つまり、ネットワークは計4個。

※私の使用している後期型パラゴンに使われている376中音ドライバーは1980年から採用された。

中期型以前のパラゴンに使われている375ドライバーは、1954年に発表されたもので、1957年に発表された075ツィーターよりも古いユニットです。
http://fukuroo3.com/paragon3.html

○中期型の中でも、16Ω仕様と8Ω仕様があるし、また、背面の裏蓋にエナジャイザー用裏蓋が無いものがある。

上記のものは、中音用ドライバーが376ドライバーではなく、375なので中期型に分類されるけれども、中期型としては比較的新しいもので、後年になって製造されたJBLパラゴンの特徴を備えています。

すなわち、ユニットは8Ω仕様であり、背面の裏蓋にエナジャイザー用裏蓋が無い中期型の見本といえるものです。

○上のパラゴンとは違うもので、こちらも中期型ですが、より古い形式なので、エナジャイザー用のメクラ蓋がある。

左写真は左チャンネルの裏側。375ドライバーとLE15Aを搭載した16オーム時代の中期型パラゴンの写真です。

二つ見えるネットワークは左が中音用のLX-5、右が高音用N7000です。
配線はオリジナルの状態なので、この下の写真でfukuroo3の後期型パラゴンに施した独自配線との違いが解ります。

右の写真は、レフレクターパネルを引き上げる前と引き上げた後で、蝶型ジョイントが3個見えますが、裏側も同様のジョイント金具があり、これを取り外して3分割されて運搬されます。


○右のネッワーク4個の写真は、私のパラゴンの物ではなく、別の個体のものです。左写真は私のパラゴンの裏側です。

2002年7月17日現在の、私のパラゴンの内部配線状況で、fukuroo3のオリジナル配線になっています。

376と075ユニットには、それぞれ、別々に独立した配線をしている。この方が、オリジナルよりも理想的だ。

私はケーブルに凝ることは無いが、8Nのケーブルです。これは非常に堅い3本の銅線が入っており、芯線3本束ねて2ミリ以下という細さなので、JBLオリジナルのバネ端子の穴にラクラクと入ります。

ネットワーク配線も、このケーブルの外皮をカッターで切り割り、内部の細い赤黒ケーブル2本を取り出し、内部配線としました。

☆この細くて堅いケーブルを使うと音が堅めに変化しますが、こと、パラゴンに関しては自由自在に音を創れるフクロウ仙人なので、ケーブルによって音が堅くなろうが柔らかくなろうが、全く頓着しません。後でなんとでも出来ますから。

それから、JBLのバネ式端子は細いケーブルしか入りませんが、365日24時間締め付けている状態になるので、緩みとは無縁という長所があります。

私は高能率型のパラゴンに、近年の太いケーブルは必要とは思わないので端子を取り換えていません。どうしても太いケーブルを使いたければ、ケーブル先端だけを細くすれば良いことで、 バネ端子のままで使うことをお薦めする。

近年の締め付け式大型端子は緩みやすい欠点がある。


○右写真のネットワークはパラゴンにビルトインされているLX-5とN7000(旧型)。各帯域をこの二種類で振り分ける。


○上左↑の写真は前回のLE15Hウーファのコーン紙張り替え修理後です。
パラゴン天板上に、まだ取り付け前の左チャンネルLE15Hが乗っています。
右は古い時代の375ドライバーと075ツィーターで、私のものではありませんが、参考までに掲載。


○LE15Hはウレタンエッジなので、10年ほどでコーン紙を張り替えます。
少々面倒ですが、10年に一度くらいなら、たいした手間ではない。
ウレタンエッジによる軽量ウーファコーンが、軽やかに動作するメリットは大きく、音質面から言えば古い150-4CやLE15Aよりも、LE15Hの方が良いと思う。

ハーマン・インターナショナルでも、耐久性を重視するのならプロ用ユニットにも使われている普通のエッジを採用するが、音質第一のアマチュア用としてはウレタン・エッジが良いとの話でした。

私のようにアンプ出力が僅か0.5ワットで大音量になってしまう環境では、大出力用耐久性をエッジに求めることは不要で、ウレタンエッジが相応しい。
パラゴンは現代の大飯くらいのスピーカーと違い、僅か0.1ワットで充分過ぎるほどの音量が出る高能率型です。
http://fukuroo3.com/paragon4.html


○シロフクロウさんの愛機、後期型パラゴン設置状況です。オーディオルーム正面に横一列並びとなっています。

部屋の左にパラゴン、その右にオーディオラックに収納された機器。
樺と栃の無垢材使用のラックの大きさは、横160センチ・奥行き50〜60センチ・高さ78センチ。超重量級のラックです。


○パラゴンは、花飾りの置き台としても一級品です。パラゴンの右側は押入を取り払った収納場所になっている。
LPのソフトとオーディオラック、そしてスーパーウーファも元の押入部分に入っている。
33インチテレビは床の間を取り払った内部に収納し、外見上は壁掛けテレビ(笑)。


○パラゴンはバラの花が好き!
これは2004年9月11日に秋バラを咲かせるために、剪定した後の写真。
http://fukuroo3.com/paragon5.html

○ウーファユニットの変遷について=初期型は150-4Cで、1964年にLE15Aに換えられたが、1980年にはJBL社の全てのバスドライバーのマグネットがアルニコ磁石から、前年開発されたフェライト磁石に変えられた。

それに伴い、パラゴンのウーファも1979年にLE15Aからフェライト磁石のLE15Hに変えられ、翌年1980年には、375も最新型の376に換えられた。
後期型では、エナジャイザーのメクラ蓋は無くなっているのが特徴で、一目で判別できます。

エナジャイザー用のメクラ蓋がある後期型ユニット入りは、どこかでユニットを入れ替えられた疑いが有り、パラゴン筐体本体は1979年以前の製造と思われます。

○150-4Cウーファは、元をただせば、モノラル時代のハーツフィールドシステムにも使われていたユニットです。

パラゴンの初期型に、少数だが採用された。しかし、1959年に発表された新型ウーファLE15Aが登場すると、1964年になってLE15Aに入れ替えられた。
ですから、150−4Cをビルトインしたパラゴンは、1957年から1964年末までの、7年ほどの期間に製造された。

当時の日本人にとり、一般的に買える値段ではなかったので、日本人初代オーナーは、ごく数人と思われます。

150-4Cは、アルティック時代の名残をとどめる業務用ユニットの性格を残している。
JBLの出発点が劇場用ユニットであったからだ。JBLがアルティックから独立した原因の一つが、創設者ランシングが美しいコンシュマー用スピーカーを目指したことにある。

よって、アルティック時代の名残を残す150-4Cが、パラゴン用に設計されたものではないし、後年、新設計されたLE15Aがパラゴンに搭載された経緯は、当然の成り行きであった。

未だに初期型のパラゴンが良いという方の理由は150-4Cが使われているからだという。
LE15Hのようにウレタンエッジ張り替えが不要だから150-4Cが良いという人も居た。
10年一度の手間と費用を惜しむなら、パラゴンを使うな!。

私の考えでは中期型ならばLE15Aで良いのだし、そもそも、150-4Cが単体で銘器という事は一度も見聞しない。

150-4Cは半世紀前のユニットですからメンテナンス後に使うこと。
そして、口を酸っぱくして言っているように、ウーファユニットの止めネジが緩んだままの使用は駄目です。

要するにパラゴンの低音の良し悪しは、使いこなしによる要因が大きくて、ユニットの種類とは無関係と言い切れます。

そういう事から、初期型パラゴンが中期型や後期型より音が良いということはありません。
単に古いものが良いという一部の販売店による宣伝と、数が少ないという憧れによるものでしょう。

○150-4Cのコーン紙が見える写真と、マグネットカバーのプレート表示です。

150-4CというネーミングのCというのは、16Ω仕様であることを示し、150-4という名前であれば、32Ω仕様であり業務に使われた製品と思われます。
ちなみに、現代のスピーカーはほとんど8Ω仕様で、私のパラゴンも8Ωです。


○さて、一部で喧伝されるホーン用として150-4Cが設計された、ということですが、それは違います。

JBL社創建初期は、アルティックから分離独立して間もなく、オリジナルのユニットが少なかったので、ハーツフィールドに使用していた150-4Cをパラゴンにも流用しただけのこと。

さらに、元をただせば元々劇場用として、ウェスタンに供給されていたT510A型というユニットが、民生用として採用された時に名称を150-4Cと変えた。

つまり、原型はハーツフィールド以前の古い業務用設計です。ハーツフィールドに使われた頃には、コーン紙が大振幅に耐えられるものに改良されたが、基本的には同じ設計。

○この写真のLE15Aは長期間使われて馴染み深いウーファユニットです。比較と参考までに、ここに掲載しておく。

このユニットは長い年月の間に、様々なエッジの種類があるので、LE15Aだからといって全部が同じものではない。

比較的古い中期型は16Ω仕様で、新しい時代の中期型は8Ω仕様です。

中期型paragonは96%以上のシェアと予想しているので、これから皆様が手に入れられる中古パラゴンは、圧倒的に中期型が多いと思われるが、パラゴンを手に入れたら、まずはウーファのLE15Aの吟味をして適切なコーン紙に張り替えすることを勧める。

左写真は、黄ばんで硬化したゴムエッジを持つLE15A。私見だがホーン形式のスピーカーシステムには出来るだけ軽量のコーン紙が有利だと思うので、選べる範囲内で軽量のものに張り替えると良いと思う。

ゴムエッジ採用のLE15Aでは特に、近年のLE15A用コーン紙に張り替える事により、低音の質感が向上するでしょう。


○このパラゴンはeBayに売りに出されたもので、一例として掲載します。
この写真を掲載するのは、レフレクターパネルの張り合わせ状態が、良く見えるからで、こういうのも有るという実例。

また、このエンクロージュアは、裏蓋がフラットで、エナジャイザー用のメクラ蓋が無いものです。

アメリカ人は、JBLパラゴンについて、ほとんど知識がない人が多くて、シリアルナンバーだけが記載されていました。

シリアルナンバーというのは、保証書との整合性で必要なだけであり、製造した年とか、各個体の識別には役立たない。

この写真のparagonは、最も大事な前足木部の製造番号刻印も不明で、本体エンクロージュア刻印も報告されていない。
さらには、ユニットの種類さえ明記されていませんので、この写真のパラゴンに関しては、詳細が皆目解りません。


○別のJBLパラゴンも見て頂きます。中期型でも、比較的新しい時期のJBLパラゴンで、8Ω仕様のJBLパラゴン。

裏蓋がフラットで、エナジャイザー用のメクラ蓋が無いものです。
JBLパラゴンの個体差は、裏側に様々な謎解き情報が有り、表側の写真は、さほど意味を持たない。

強いて言えば、レフレクターパネルの木目模様と、左スピーカーのJBLエンブレムバッジのデザインの違いくらい。
http://fukuroo3.com/paragon6.html


1966年製のオリジナル状態を残すパラゴンと、1961年製の改造の痕跡がみられるパラゴンの対比。

○↑2006年7月に、中期型パラゴンの見事な標本ともいうべき、手を加えた痕跡がないオリジナルparagonが見られた。
このパラゴンの写真を見れば、オリジナルのパラゴンとは、どういう状態のものかを、ハッキリと見ることが出来ます。ネット上で

「これはオリジナルのままで、全く当時のままだ」

と主張するJBLパラゴンの多くは、そうではないものが多くて、信用がおけない場合が、多々見受ける。だが、この1966年製 paragonは梱包箱から出された当時のままで、今日まで残っている珍しい例です。ちなみに、私のバラゴンは完全な新品で購入し、このような状態でしたが、その後の配置換えなどで、カタログや取り説入りの袋は取れ、近年は内部配線も取り換えたので、このようなオリジナル状態ではなくなっている。


○2枚目の写真で見て欲しいのは、左のJBLエンブレムです。
近年の横長のJBLバッジと違いまして、縦型のシグネチュア・タイプの古い型なのに気付きます。

右写真のはオリジナル配線の状態を見ることができるし、配線の色からベルデン製のオリジナルのものだと解ります。
製造された1966年当時のparagonの面影を、完全な形で見ることが出来る数少ない例です。

○3枚目左は、075ツイーターのラベルのデザインに注目。シグネチュアマークです。
右写真は、075と375の配線分岐地点の様子が解ります。

○最後の4枚目は、左上がエナジャイザー用メクラ蓋に貼られたラベルです。
上右写真にそのラベルが貼られたエナジャイザー用メクラ蓋の状態と、取扱説明書とカタログ入り袋が、ホッチキスで取り付けられている様子が解ります。

このような状態のチップボード製裏蓋になっていないものは、後年になって裏蓋が壊れたために、合板製の裏蓋に取り換えられていると推測されます。

その場合は、たいていは、エナジャイザー用メクラ蓋までは再現されないので、フラットな裏蓋になっています。

どうせ使わないパワーアンプ内蔵用のメクラ蓋など、元通りにする必要はないし、穴ぼこを作るのは面倒だから、タダのフラットな合板板を使ったのです。

○ パラゴンに限らず、当時のJBL製エンクロージュアは裏板もチップボード製であり、合板などは採用していません。

チップボード製のフラットな裏蓋を使っているのは、最後期型のパラゴンです。

下左↑は、1966年当時の初期型LE15Aです。エッジの材質が違うことに注目してください。
また、フレームの色合いも後年のものとは違います。下右はホッチキス止めされた紙袋のアップ写真です。

○↑こちらは、改造されたバラゴンの例です。最初に紹介したオリジナルJBLパラゴンとの違いが際立ちます。

2005年8月に、珍しい初期時代のパラゴンをネット上で見ることが出来たので、真偽はともかく、写真紹介解説します。
ネットワークのN7000に1961年9月8日の日付があるので、1961年製造と確認された初期型のパラゴンです。

この一台によってもたらされる大切な情報は、使われているウーファユニットの型番です。
下の写真に見られるLE15Bがそれです。原文には( LE15B woofer serial #18087)とある。
このパラゴン用LE15Bは、150-4CウーファからLE15Aに至るまでの、ごく僅かな期間に採用されたものと思われる【JBLオリジナルだとしての話しですが】


○ 1958年から1964年あたりまでは150-4C入りが本来の構成です。

この写真のパラゴンが、本物のオリジナルで、LE15B入りだとすると、1961年あたりの、ごく僅かな数ヶ月の間だけ、LE15B入りのパラゴンが数台のみ製造されたと見て良いでしょう。私はこの製造番号が知りたい!。

製造番号が解れば真偽を判定できるのだが・・。
当時、ウーファユニットを150-4CからLE15Aに変更した理由は、音質改善を計ったものです。


○ 繰り返して申し述べることになるが、ご存じのように、LE15Aはparagonの94%前後に使われ、最も良く知られたパラゴンのウーファユニットです。LE15Aは歴史が長いので、コーン紙の材料も様々なタイプが有るが、その中でプロ用の頑丈で重いコーン紙が使われたLE15Aの採用例では、パラゴンの楽器的な良さを損なっていたと、私は考えています。

※重要点は、パラゴンのウーファユニットは従来、LE15Hを含めて3種類が使われていたと考えられていた。
しかし、この一台が現存することによって、LE15Bも使われた可能性が出てきました。
その場合、4種類のウーファ・ユニットがオリジナル・パラゴンに使われていた事になる。
この形式は私の分類上からは、初期型としてパラゴン情報に記録しておくことにします。

※注記→勿論、このパラゴンは改造が施されているので、LE15Bユニットが後付である可能性は否定できないです。


○さて、読者はこの一台のパラゴンの裏蓋を見て、ネットワークの LX-5とN7000が縦並びで取り付けられていることに目を留めたと思います。

珍しいパラゴンだと思われたかも知れない。150-4Cウーファ入り入りの初期型には、二個のネットワークが縦並びのものがあるにしても、その場合はLX-5は古い形式のもので、ハーツフィールド時代の名残をとどめているものです。これはLX-5を取り換えていると思われる。

よって私は、このパラゴンの裏蓋はオリジナルでは無いと思います。
fukuroo3は航空機体整備士にして、今は木工家具製作を趣味としており、塗装にも一家言を持っていますが、この裏蓋はJBLのオリジナルではない。

アチコチに塗装ムラや塗料垂れ落ちが見られ、写真のツィーター右横にも塗料が流れた痕跡がある。つまり、プロの仕事ではなく、素人の塗装です。そしてまた、黒く塗りつぶされてはいるものの、この裏蓋には板目模様が見てとれるので、安価で加工しやすい合板を使用して、壊れた裏蓋の代替品を作ったと思われます。

私のパラゴン情報に推測として書いた裏蓋事情が、図らずもここで証明された形となった。

また、ネットワークのネジ止めも少しいい加減なところがある。
左側のスピーカーのJBLエンブレムバッジが取れているが、これは別購入して後付が出来る。
ただ、新旧のエンブレムの違いがあるので、オリジナル当時のシグネチュアタイプのバッジは手に入りにくい。
http://fukuroo3.com/paragon7.html

○シロフクロウさんはJBL製045Beスーパーツィーターを2002年12月21日から使い始めました。
パラゴンの上に乗せて4ウェイオールホーンとしてパラゴンを使っています。 045Beの効果は絶大ですが、安易にスーパーツィーターを導入すべきではなく、3ウェイとしてのパラゴンをキッチリと使いこなした上で使って欲しい。

適当なところで妥協してスーパーツィーターを加えても、劇的な効果は望めないと思う。
045Beの調整そのものは、075の調整ほどは難しくありません。

4ウェイパラゴンは、最新型スピーカーを蹴散らすほどの能力が有って、凄味を帯びた鳴らし方から、柔らかな音で優雅な鳴らし方まで、オーナーの力量によって、応変可能です。近年の異常に高価なアンプを必要としないのも、高能率型スピーカーの特徴で、アンプの能力に依存する度合いが低い。


○右はJBL製スーパーツィーターUT025。

当初はこのドーム型スーパーツィーターを使い、その効果を確かめた後で、ホーン型のUT045Beに取り換えた。
取り外したUT025は、現在、サラウンド側で余生をおくっている。

○部屋を長手方向に使い、パラゴンは部屋の左端に設置。その右横に1メートル60センチのオーディオラックを並べた配置。

和室8畳の押入を取り払った部屋なので、部屋の長さは4メートル50センチ有る。私は木工家具を作る趣味があるので、木場から購入した広葉樹の無垢一枚板を使ってラックを自作した。自作ラックの高さは、パラゴンより少し低い程度にしました。

右端はスーパーウーファのベロダイン製HGS-18で、押入の改造部分に入っている。
45センチウーファユニット入りで、内蔵アンプは1250ワットです。強力すぎるほどの低域再生能力がある。

私のパラゴンは充分過ぎるほど低音が出ているので、低域不足のために導入したわけではない。基本的には映画用です。
相当に控えめに、さりげない音量で使用。当家は古屋なので、音量を上げると家鳴りがして危険。家屋が倒壊しそうになる。

これは導入当初から、映画用だけではなく、ピュアオーディオでポップス音楽再生にも使う事を考えていた。


○ウーファの下敷きは、マイクロ製SX8000シリーズのアナログプレーヤー・フルシステムの置き台を再利用。

SX8000 はLP吸着付きで、ハイスピード・イナーシャ採用という超弩級製品だったが、役立たずの度合いも超弩級であり、回転が安定しなかった。マイクロのメーカー修理屋が何度やっても直せなかった。結局、製鉄所のゴミに捨てました。


○左写真=メイン音楽ソースCDは、天板上左端のDENON製DP-S1(CDトランスポート)
とWADIA-15(DAコンバーター)との組み合わせです。アナログの説明は後回しにします。

○右写真=上段は2列6機、下段は1列3機なので、三段に3機ずつ陳列、ということにして説明します。

1/3=★YAMAHA=DSP-3000(2008年5月故障撤去)★ MCINTOSH=C-40★ MCINTOSH=C-29★
2/3=★MCINTOSH=MCD-7009★ WADIA-15★MCINTOSH=MCD-7005★
3/3=★MCINTOSH=MC-7270★ MCINTOSH=MC-2500★ MCINTOSH=MC-7270★

という具合の並び順です。 WADIA-15(DAコンバーター)には、DP-S1と MCD-7009の、二台のCDPからデジタル入力されています。

MCINTOSH=MCD-7005は一体型CDPとして使用。パラゴン駆動はMCINTOSH=MC-2500で、サラウンドスピーカー4本はB&O製ベオラブペンタです。これをMCINTOSH製MC-7270の2台で駆動。


○銘木を使ったオーディオラックは、木工家具製作を趣味とするシロフクロウさん自身の手作りで音への影響力が大きい。

○ついでに、今では、ほとんど使わなくなったアナログ系の紹介もします。
左写真は天板右端置きのTHORENS-TD521が2台。左にはトーンアーム=SME3012R、右にはSME-3010Rを装着。

アームは以前に使用していた超弩級役立たずLPプレーヤーのマイクロ製SX8000から取り外したものを再利用。

SX8000は何度もメーカー修理をしたが回転数が安定せず、製鉄所のゴミ捨て場行きとなって溶かされた。

○アナログのカートリッジはMC型三機種。ケース入りがEMT-TSD-15 。手前左がTHORENS-MCH2で、右がブライヤー。

☆3機種のMCカートリッジは、昇圧トランス2機種を使用。DENON製=AU340とUESUGI製=U-BROS-5。


○↑2006年7月21日に写真撮影、最新のオーディオラック内機器の様子。↑
音飛びがするDENON製DP-S1を撤去して、新製品のエソテリック製X-03SEを、2006年4月7日より使用中です 。

この頃、マッキントッシュ製の機器を、次々に修理やオーバーホールしています。
数ヶ月前にMC2500オーバーホール完了、続いてマッキントッシュのCDプレーヤー2台の修理も完了した。

2006年7月21日にはC−29も修理。これは予備のプリアンプなので、チューナーとデッキの接続をしている。

各機器修理完了直後に、ネット注文していたオルトフォン製の2メートル長RCAケーブルが配達された。

これで、以前から考えていた、ラック内配置換が可能になり、写真のように、CDプレーヤー3台を左端に集めた。

使いやすくなったけれど、この作業は、かなり面倒だった。ラックとサブウーファの間の狭いところに身体を押し込んで、熱い白熱灯照明を顔の近くで点灯させるから嫌な仕事だ。夏の雨の日、家の内外を何往復もするから、雨と汗でグチョグチョになり、蚊に刺され、もうやりたくない!

ともあれ、ラック内の機器を配置換えしてホッとしまして、ついでに記念撮影をして、ここに掲載致します。
http://fukuroo3.com/paragon8.html


上がパラゴンの原型となったものだとされるスピーカー写真です。解りやすいように、下にパラゴンを並べます。

世界初のステレオLPが出た1957年に、アーノルド・ウォルフ氏によって、パラゴンのデザインが決定されているので、これはそれ以前のデザインということになる。ちなみにステレオ録音そのものは、1954年に行われています。

当時既に、ステレオ用のハードウェアの開発が行われていたのは間違いない。ソフトより先に発売することは無くてもだ。

原型低音ホーンの写真を見ると、パラゴン用というより、最新ホーンスピーカーのアバンギャルドのデザインに似ている。

原型とされるものと、実際に発売されたJBLパラゴンとを比較すると、どう見ても、二つの関連性は高くは無い。

原型のデザインはステレオ用というより、モノラル時代からのデザインの伝統を受け継いでいるように見える。

それだけ、アーノルド・ウォルフのインダストリアルデザインが、斬新なものであったということだろう。

また、原型のホーン構造では、巨大ではあるが、パラゴン特有の【バックロードホーン的な効果】は望めない。

パラゴン・プロトタイプに比べると、完成したパラゴンの構造は、恐ろしいくらいにコンパクト化されたのが解る。


銀ケーブル使用半年後のレポートを追加記事として書き込みます。

私の装置には、以前から、一部分だけだが各機器接続ケーブルに、銀を含有したケーブルを使い始めていた。
本格的に導入したのは、2006年9月からのCHORD社製ケーブルが発端で、RCAピンケーブルに[ CHORD 社製] CHORUSを、スピーカーケーブルにも同社EPIC TWIN を2006年9月10日より使用。約半年を費やして、変化量が大きかったスピーカーケーブルも落ち着いてきたので、この記事を書くに至りました。

私より遥かに以前から、近頃のオーディオマニア達のあいだでは、銀を含有、あるいは純銀製のケーブルが使われるようになっていた。

それぞれにメーカーごと特徴があるし、高額故に全てを試してはおらず、いっぱひとからげには決めつけられないのだけれど、それでも、ある程度の傾向というものはあって、高音域が強調されたり、きらびやかになったりすることは良く知られている。
ナロー系のサウンドで鳴らしている人が、これらの銀ケーブルを使って、欣喜雀躍する様子も良く見聞する。

それは、いわば、割れ鍋に綴じ蓋的な要素があって、銀を使ったケーブルだから音が良いということでは無かろう。

個人的には銀ケーブルは好きでは無いのだけれど、現状に甘んじていては進歩が無いのだし、面倒なことになりそうだという予感は有ったけれども、徐々に銀ケーブルを一部分に取り入れてきました。

★写真左はスピーカーケーブルEPIC TWINの2組・パラゴン用は長いケーブル、短いのはスーパーツィーター用★

右写真はJBLパラゴンを駆動するパワーアンプMC2500に繋いだ様子。黒いのが EPIC TWINで、白ケーブルはST用のネットワークに繋がれており、ネットワーク経由でスーパーツィーター045Beに接続。

私の使うケーブルは、芯線全部でも2ミリ程度の細いものが多くて、極太のケーブルは滅多に使わない。

私のオーディオはパラゴンを使っているとはいえ、既に広帯域再生が出来ているので、銀ケーブルに替える度に、スピーカー側ではツィータースピーカーレベルを、下げる必要が出る。

それだけでは足らないほど、音バランスが変化するのが、スピーカーケーブルに銀含有ケーブルを使った場合だ。
プリアンプのトーンコントロールと両方を使って、高音域を下げなくてはならない。これが結構面倒だから、嫌いなのだ。

さらに面倒なことは、銀ケーブルは3ヶ月とか半年か経つと、徐々に音がこなれてくるので、その都度、微調整が必要だ。
採用当初は高音域が上がり、華やかな音が出るが、落ち着いてきたときの変化量は、銅製ケーブルの比ではない。

それに対応して少しずつツィーターレベルとトーンコントロールを元に戻すというか、上げていく必要性が生じる。
毎週ごとに、パラゴンの後に手を回してボリュウムを動かしたり、アンプの5バンドボリュウムで調整するのだ。

そして最終的には、最初に書いたような状況となって、変化量が落ち着いて音楽を聞ける状態になった次第。

CHORD社製ケーブル導入後約半年で、昔の銅製ケーブルを使用していた頃のボリュウム位置にもどったのだ。

毎日朝から晩まで聴く私でこの有様だから、一般の人なら3年間ほどかけて、変化に対応しなくてはならないだろう。

重要なポイントを書いておくが、【昔の銅製ケーブルを使用していた頃のボリュウム位置にもどった】と書いたが、それはバーンイン完了後だからこそ、昔の銅製ケーブルと今の銀ケーブルとが入れ替わったと言える。

機器ボリュウム位置の外見は昔と同じだから、今の現状こそが【純然たるケーブルの音質差】なのだとも言える。

だから当初の、高音が出る出ないとか、ビールの味みたいにキレが有るとか言う、初歩的な低次元の話ではない。

銀ケーブルに交換したら高音や低音がどうしたなど、一月も経たないのに解ったようなことを言うのは、いかがなものか。

小学生が聴いても解る程度の【音の物量差】のことを、いい大人になっても言うんじゃありません!。


私のマッキントッシュ製プリアンプは分割トーンコントロールが使えるので、銀ケーブル交換変化に対処出来るが、なんのコントロールも出来ないプリアンプを使っている人は、かなり多いと思われる。彼等はどうしているのだろう?

CDプレーヤーからパワーアンプに繋ぐようなピュアリズム信奉者は、銀ケーブルに替えたときはどうしているのか?

もし、キチンと広帯域再生が出来ている装置に銀製ケーブルを使うと、当初、大きくバランスが崩れて直せないだろうに。

現代のケーブルでは、経年による変化を【バーンイン】と呼ぶらしい。


昔は新品スピーカーを買うと、エージング(早く言ってしまえば劣化による高音域減衰)が必要と言われていた。ケーブルのバーンインは、年月というものが介在するけれども、同じ経年変化ではあっても、スピーカーエージングとはまた違うものらしいと、今までの経験から感じています。

★写真左上が短いEPIC TWINを使って、スーパーツィーター045Be・ネットワーク間に繋いだところ。
他の3枚は CHORD社製のCHORUS【RCAピンケーブル】の写真です。★

次いでの話しだけれど、
RCAピンケーブルに比べてXLRバランスケーブル接続が良いというのは、理屈の上での話である。

私のように自分で聴いて判断するという立場からすると、接続方法の差は、実用上では些少なことに過ぎない。
線の材質が違う製品比較では、XLRバランス接続が劣る逆事例は、私にも経験済みだ。
実用試聴経験から導かれる結論は、実際のケーブルの優劣とは、個々のケーブル商品の絶対評価で良い。

つまり、メーカー試聴室でもない我々のような実際の音響現場においては、接続方式による差より製品差が大事。

これは、部品による音質差を論じても実用上は役に立たないということに、良く似ています。

一例では、アンプの音質を決定する要因として、各部品の優劣を個別に批評することは別次元、ということに似ている。
勿論、真空管のように品質が安定していない部品などは、この範疇にさえ入らない事柄で、人間の個人差と似ている。

最後に、たかがケーブル、されどケーブルという事柄を、申し述べておきます。
それなりのケーブルを使えば、ケーブルによる音の変化は大きいので、有用ではあるのです。

ただ、そこには高額ケーブルだからといって、良い成果が得られるとは限らない現実が有るし、ケーブルに頼って音響構築をするのは、あくまで補助的であることを、良く認識する必要があります。
http://fukuroo3.com/paragon9.html

JBLパラゴン _ その歴史と伝説

◎解りやすくする為に各ユニット変遷によって、時代毎に大分類しておく事にする。分類基準の基本はウーファユニットによる。それぞれウーファ(低音域)、スコーカー(中音域)、ツイーター(高音域)の三種類組み合わせによって分類する。

☆初期型=150−4C、375、075 = 1957年8月に一号機完成・1958年春から発売され、1964年まで製造。
☆中期型=LE15A、375、075  =1964年から1979年まで製造された。
☆後期型=LE15H、376、075 = 1979年から1983年まで製造された。


※中期型は最も数が多く、古い16Ω仕様のものと、その後の8Ω仕様のものがある。
製造番号が930番あたり以降は8Ωで、750番あたりより古い製造番号は16Ωだったことは解っている。

この中間に170台ほどのパラゴンが存在し、その中のどれか2台が、16Ω時代と8Ω時代の分かれ目になっている。

※注=2005年8月にインターネット上にウーファユニットにLE15Bを使った一台を見た。
これは1961年あたりの僅かな時期に生産されている。私の分類では初期型としておきます。
ただ、これは裏蓋が改造されており、LE15Bが後付である可能性が有る。


製作年代別の分類方法は、ウーファ以外にも考えられるが、年代特定が難しく、煩雑すぎるので単純にウーファユニットによる大分類のみとした。
なぜならば、ウーファユニットのみが、生物学で言うところの「標準化石」になりうる年代測定要因だからです。

注=エンクロージュアのみの型番はC44で、これにユニットシステムが組み合わされて箱形式がD44000という形式名となった。


◎最初に元社長のアーノルド・ウォルフ氏の話から紹介する。

「スピーカーの歴史上でも、D44000パラゴンほど神秘的伝説に包まれ、切望され続けたスピーカは無かった。ユニークなデザイン方針に基づいた画期的な製品であり、JBLが製造した他のいかなるスピーカーシステムより長い期間製造され続けた。パラゴンは1957年から1983年まで、25年間の長きに渡ってJBLの生産ラインに残り続け、約1000台が生産された」

以上が アーノルド・ウォルフ氏による証言と解説です。


私見=日本の記事では1988年まで31年間製造とされているが、販売カタログに残っていたのが1988年までと言うことであり、アーノルド元社長の証言通りに、実際の生産そのものは1983年で終わっている。製造期間は約25年である。
その後の1988年までの5年間は、在庫一掃までの期間です。

最後期型は350万円の値段をつけて販売しても赤字だったので、JBL社としては早く生産をうち切りたかったようだ。しかし、アーノルド・ウォルフ社長が若い頃JBLに入社する時のプロジェクトがパラゴンであったし、長く、同社の最高級フラッグシップモデルでもあったから、赤字でも作らざるを得なかった事情もあろう。

価格の推移も書き留めておく。後期型パラゴンの定価は350万円だが、最後期前のパラゴンは長い間220万円で推移していた。

最も古い初期型は168万円、1970年頃には1736000円、1974年1552700円等と、ドルと円との相場による変動があった。

30年〜50年ほども前の価格であるから、現代の貨幣価値と置き換えて考えるべきで、当時は途方もない高額品であったのだ。

解りやすく言うと、当時の一般人給料税込み3万円で116ヶ月ぶん。現代人給料は丁度10倍の30万円だから、現在価値置き換え3500万。

勿論パラゴンの他に、相応しいアンプやプレーヤーも必要だし、なにより一軒家が必要だ。頑張っても一般人には買えなかった。

価格推移例の一覧・後期のWXA表示品は搭載SPユニットが違う

JBL Paragon D44000=  \1,552,700【1973年頃】 \1,600,000【1980年頃】
JBL Paragon D44000WXA=  \2,200,000【1982年頃頃】 \2,800,000【1983年頃】 \3,500,000【1985年頃】


◎パラゴンの基本設計者であるリチャード・レィンジャーの事も明記しなくてはならない。

マーク・ガンダー氏とジョン・イーグル氏の語るところによれば、リチャード・レィンジャーがJBL社に来た経緯は良く解っていないというが、近年、その経緯は明らかになってきた、

彼はLBL社に来る前は、映画の録音再生技術開発をしていた【レインジャートーン・コーポレーション】のオーナーだった。ブロードウェーの劇場で使われた最初のアンプ音響装置を、リチャード・レィンジャー が設置した事が知られている。

リチャード・レィンジャーは、パラゴンの基本設計を持って、リチャード氏がJBL社を訪れて、ビル・トーマス社長に逢い、反射パネルを用いたシアター用システム設計を、家庭用のスピーカーに応用することを提案した。

パラゴン誕生の始まりであった。

リチャード・レインジャーの設計だけで、パラゴンが完成したのではない。日本では、いとも簡単に、リチャード・レインジャーの設計によってパラゴンが出来たと書かれていることがあるが、机上の設計だけで製品が出来上がる訳もなく、特に最も難しい低音ホーン形状に関しては、未完成の部分が多かった筈だ。

リチャード・レィンジャーの専門的技術によって、単独システムによる拡散方式がJBL社にもたらされた事が、パラゴン誕生のきっかけとなったことは間違いないのだが、忘れてはならないことは、paragon誕生を実現させるには、天才的デザイナーのアーノルド・ウォルフ氏の登場を待たなければならなかったということだ。


◎ あまり知られていない事だが、その開発当初は、075ツィーター抜きの2ウェイスピーカーとして設計されていた。アーノルド・ウォルフ氏によって、1957年の8月に四週間かけてパラゴンのデザインが決定され、完成したモデルは3ウェイであった。完成する前年に、075ツィーターが開発発表されていたので、パラゴンはJBL最初の3ウェイスピーカー・システムとなったのだ。

また、パラゴンはハーツフィールドタイプのコーナースピーカーの間に置かれるセンターチャンネルスピーカーとして考案されたものだった。つまり、現代のAVホームシアター用センターSPに相当する訳だが、この考えの技術的なコンセプトは1930年代ベル研究所によって行われた研究調査に基づいており、最も安定したステレオイメージはセンターチャンネルスピーカーの設置によってもたらされるという考えに基づいている。

私が思うには、現代の5.1 映画サラウンドでも、ホームシアター映画のセリフを明瞭にする為にセンタースピーカーは必須とされているけれど、元をただせばベル研究所が発信元なのか!なんという先見性!

この考えは1930年に既に存在していることに驚かされるが、この事からもスピーカーというのは進歩が極めて少ないオーディオパーツだと思う。
AV用センタースピーカーとして家庭でパラゴンを使うのは費用からもスペースも大それたものだったから、結局は独立型スピーカーシステムとして世に出る事になった。
フクロウさんはホームシアター用としてパラゴンを使っているが、自ずとセンタースピーカーとなっている。


◎パラゴンの製造プロジェクトは、どのような経過をたどったかを、私の調べに基づいて、補足をまとめておきます。

リチャード・レィンジャーの基本設計を元にして、デザイナーだったアーノルド・ウォルフによって開発が行われた。

初代社長であり天才技術者だったジェームズ・バロー・ランシング氏(本名はジェームズ・マーティニ)の死後に会社を受け継いだウィリアム・H・トーマスは、当初はコンサルタントとしてアーノルド・ウォルフを1957年に雇って、パラゴン製造開発プロジェクトチームを発足させた。

なお、このチームには銘器ハーツフィールドを世に出したウィリアム・ハーツフィールドも加わっていた。そしてアーノルド氏はパラゴンを世に送り出した衝撃的なインダストリアル・デザイナーとして有名になった。

この経緯から、パラゴンを生み出したのはアーノルド・ウォルフ氏ということができよう。なぜならば、基本的アイディアはリチャード・レインジャー氏によるものだが、工業製品としての具現化には、机上の理論だけでは不足で、具体的な設計とユニットビルトイン、総合的なデザイン等に負うところが大きいからだ。

A・ウォルフはその後1969年にJBL社長に就任した。1979年に来日した後でJBL社を退職するまで約9年間、社長を務めた。彼の退職後三年でパラゴンは終焉を迎える。


○パラゴンは組み立てが非常に複雑なシステムで、困難な手作業によって作られた。
1960年代では一台のシステムを完了するために一人で112時間が必要と見積もっていた。多くがキャビネット仕上げに費やされていた。粗組み立てが終わると、約8時間をかけてエンクロージャー全体に磨きかけた。そして次に別の人の手でオイルのシングル・コーティングをして、ひと晩乾燥させた。

その翌日、オイルフィニッシュを2度行い、さらにその後6時間かけて最終の仕上げをした。まだ終わりではなく、最終仕上げの後ワトコオイルによるコーティングは更にもう一度かけられて、手で磨かれた。

(※明記しておきますが、このドン・マクリッチー氏が詳細な取材をした記事には、米松(ベイマツ)がパラゴンに使われたという文章は無い)

パラゴンの仕上げには知られているワトコオイル仕上げの他に、1960年代前半までは、ウォルナット、トーニィ・ウォルナット、マホガニー、及びエボニィの四種類の仕上げが選べた。そして、値段は高くなるが特別オーダーとしてピアノラッカー仕上げも注文できた。


○パラゴンの業務用機種が存在した。

マークガンダー氏とジョンイーグル氏の語るところによると、パラゴンのオリジナル構造では2つの150−4Cバスドライバーが別々に正面のホーンに装填されていました。
2つの375コンプレッション・ドライバーはH5038P - 100楕円形ホーンに装着され、それぞれがカーブしたパネルの一面に向いていました。

又、2つの075リング・ラジエーターはキャビネットの後部にマウントされていてセンターのリスニングポジションに向いていました。

ドライバーは500hz と 7000hz にクロスオーバーしていました。

パラゴンの家庭用機種が導入された頃と同じ時期に、スタジオモニタリングとステレオ映画音再生のようにビルトインで使う目的の業務用機種がありました。しかしながら、このような需要はそれほど大きいものではなく、業務用変形機種は間もなくラインアップから消えた。

☆ パラゴンの変遷についての詳細

ドライバーは何年もの間様々な変更がなされ、細かい部分の経緯は現在は不明な点が多い。
当初のウーファユニット150−4Cは、ハーツフィールドにも使われていたものだが、1959年にLE15Aが新たに開発され、1964年にはウーファーがLE15Aに変更された。

また当初、1963年に開発されたスピーカー内蔵用パワー鞍部の、SE401後のSE408S型)がキャビネットにビルトイン出来るようになった。
注文時点で、最初からパラゴンにパワーアンプ付加システムを買えるオプションが導入されていた。

しかし、このパワーアンプ付加オプションは70年代までには行われなくなった。


◎ウーファユニットLE15Aを使用したパラゴンを中期型と分類したが、この中期型は長い年月に渡って作られ続けた事もあり、全製造機の95パーセントほどと推定される。2%ほどが初期型、残り3パーセントが最後期型に分類されると、私なりに推測している。

後期型パラゴンは1980年以降となるが、それはスピーカーユニットが1979年に開発されたフェライト磁石採用ユニットによつて、かつてない大変化を遂げる事による。1980年に、JBL社の全てのバスドライバーのマグネットがアルニコ磁石からフェライト磁石に変えられたのだ。その変化に伴い、1979年にはパラゴンのウーファが、LE15Aからフェライト磁石のLE15Hに変えられ、翌年の1980年には、中音ドライバーユニットの375も最新型の376に入れ替えられた。

こうしてパラゴンの再生音は大きく変わった。
私の所有する最後期型には遺物のごとく残っていたビルトインパワーアンプ用のメクラ蓋は姿を消している。

このメクラ蓋が無くウーファユニットにLE15Hが入っているパラゴンは、完全なる最後期型の証明になると私は思っています。

古いパラゴンのメクラ蓋は、8Ω仕様になった比較的新しいパラゴンでは作られなくなり、フラットな裏蓋になっていますが、このメクラ蓋の用途は、JBLではエナジャイザーと称している、ビルトイン用パワーアンプの為のものです。
このパワーアンプは、オブションで注文が有れば取り付けられ、スピーカーシステム毎に特有のカードが差しまれる形式のものです。

つまり、パラゴンにはパラゴン専用カードが刺し込まれたビルトインパワーアンプが用意されました。
エナジャイザーは、当初はSE401E型で、その後はSE402E型。後にSE408E型がある。


○追記で、面白いエピソードを紹介しておきます。

この頃の日本では。アルニコ神話が囁かれていた時期で、頑固なアルニコ信奉者が「昔は良かった」と、発言していた。日本のステレオサウンド誌にパラゴンを所有しているオーディオ・ファイルグループの記事が掲載され、その発言の要点は、

「みんなアルニコが良いと言っているが、ことパラゴンに関する限りはアルニコよりもフェライトを使ったLE15Hの方が良い。だからパラゴンをパラゴンに買い換えた」

というものだった。私のような貧乏人は一回パラゴンを買うのに苦労したが、この方々はLE15Hを採用したパラゴンの音の変化を、ただごとではない大変革と聞き分けたが故に、アルニコのパラゴンをフェライトウーファ入りのパラゴンに買い換えたと推測する。

JBLパラゴンについて☆その歴史と伝説=No2

1978年のステレオサウンド記事に、菅野氏の話しが対談形式で次のように報告されている。氏の報告は信頼できます。

菅野氏がJBL社を訪れた時、日系二世の加藤さんが、たった一人でパラゴンのエンクロージュアをコツコツと作っていたと報告している。また、加藤氏が居なくなればパラゴン製造はできないだろう、という事も話しておられた。

加藤氏の父親は一世で指物師であった。加藤氏はその技術を受け継いでいたが為にJBL社に雇われていたのである。後期型のパラゴン製造時期は1980年以降であり、その前年の1978年にはフレッド・加藤氏がただ一人残ったパラゴン製造職人となっていた。よって後期型であれば加藤氏が一人で作り上げた製品と断言できる。

フクロウさんも自分のパラゴンのどこかに加藤氏の銘が刻まれていないものか、と、捜してみたけれど何も無かった。しかし、刻まれていなくても間違いなく私のパラゴンは加藤翁製作である。少なくとも1978年以降は加藤氏の単独製作だったのだから。

ここで忘れてならないのはユニットは工業製品でも、独特の低音ホーンを持つ特殊エンクロージュアは特注楽器製作そのものです。パラゴンのような楽器型スピーカーという製品は「箱」であるエンクロージュアで音の善し悪しが決定することも、忘れてはならない。
最後期型ドライバユニット入りは1980年からとされるが、一ヶ月に1台か2台のペースになっていた。最後期型は1979年から1983年の約三年間ほどしか作られなかったのだが、世界に冠たるJBLのフラッグシップモデルのパラゴンが、日系二世のご老人が一人で作っていた事は驚くべき事だ。

製作職人は既にご高齢だった加藤翁ただ一人なのだから、三ヶ月に二台のペースとするのは多すぎるかも知れない。1982年頃には売れなくなっていた事も知っているので、平均製造ペースは最後期になると減少した筈です。市場原理が働きますので、売れなくなったパラゴンは製造台数は減少する。製作職人が1人だけになったのは、注文が減ったからです。

これで計算すると年間8台がやっとだろう。三年半で28台だ。加藤ご老人が一人でこんなに作れたのかは疑問ではある。だから最後期型は全世界に40台程度と思われる。全体の3%と私が推測する根拠はここにある。

1980年以降は日本向けだけに製造されたのでは無いと思われるので、現在日本に最後期型パラゴンは何台存在するのだろう?。

追記=2002年の8月に、予想として後期型はほとんどが日本に輸入されたように思った。欲しがる人が日本人に多かったからです。
また、ユニットを入れ替えて後期型として並行輸入された偽の後期型が多数存在すると思われるふしがある事は別記に記す。

追記=2006年8月に製造番号刻印039の後期型パラゴンが報告され、どうやら45台ほどの後期型が有ると推測されました。

JBLパラゴンについて☆その歴史と伝説=No3

◎ステレオサウンドNo60=1981年の秋号によれば、同誌の評論家達によるパラゴン視聴は後期型で行われたが、試聴記によると、いつも酷く悪い音で鳴っているパラゴンばかりをあちこちで聞かされていた評論家達が多かったようだ。鳴らし込むのに大変な努力を必要とする事は、前期・中期・後期型を問わず、同様に難しい。


岡氏「上手く聞こえたためしがなかったが、非常に認識不足だった」

菅野氏「今日、ここで聞いたパラゴンの音は、大変素晴らしかった」

瀬川氏「パラゴンを鳴らすのは並大抵のことではない。本当はもっともっと凄い音がするのだが、今日は54畳の空間の有る部屋のせいか、まぁまぁの音が出た」


瀬川氏だけは、何人かの個人宅で、良い音で鳴っているパラゴンに出会っている。

ここでは明確に書かれていないが、評論家諸氏が以前に聞き馴染んでいた初期&中期型のパラゴンと違い、この試聴記で使用したパラゴンが後期型だった為に、意外なほど良かったと思われるふしがあるのだ。私が自宅で始めて鳴らした時に、予想外に良かった事を覚えている。

購入前には私自身も、どこで聞いても良く鳴っていないパラゴンばかりであった。購入先の店員もパラゴンを鳴らすのは至難の業だと、念をおされた上で買ったのだ。だから、初音出しでは、さぞヒドイ音だろうと思ったのに、意外にまともな音が出たので、まぁこれならこの先なんとかイケる!と大変嬉しかったのを覚えている。

さて、話を戻すと、ウーファにLE15Hを使い、スコーカードライバを376に替えた最後期型は1983年に製造中止になるまで生産されたが、その生産数は40台程度と、ごく僅かだったろうと予想される事は既に述べた。
パラゴンの再生音は、いよいよ高みに上り詰めていったのだが、生産はそれと逆行して減少の一途をたどる。

あまりに複雑な製造工程と完全手作り製品ゆえに、世界の工業需要から離れて行ったのだ。採算性が悪い事も生産打ち切りの原因だろう。


JBLパラゴンについて☆その歴史と伝説=No4

◎ パラゴンをビンテージ・スピーカーとして購入希望者が未だに居ますので、パラゴンを手に入れたい人の為に、私からのアドバイス。

日本では喫茶店等を開店するにあたり、中古のパラゴンを買い求める人もいる。姿があまりに美しいからだ。時々、ステレオサウンド誌で地方のオーディオ店から出物が有ります。

輸送料はかかりますが、確実なのはアメリカ中古市場から買い求める事です。
2001年当時には、LE-15Aを使用した中期型が、アメリカのコレクター市場で二万ドル(270万)以上の値で売られていました。

日本でも中古を250万円前後で売られていると思うが、ほとんどは製造台数の多い中期型です。

初期型はユニットが劣化し過ぎたものも有るので勧められない。半世紀前の製品となると、箱の保存状態の良いものは少なくなるのが道理。

音が出なくても、飾り棚代わりに欲しいという人も居るので、そういう方なら初期型でも良い。気持は解る。

もし最後期型中古を安値で売っている店が有ったら、その店は価値を知らない訳でビッグチャンスです。良く乾燥したエンクロージュアの後期型パラゴンを中古で入手するのは至難と思うが、もし存在すれば、この世のパラゴン中で僅か3%の当選くじとも言えるので稀少価値が有ると思っています。

湿気で音質が劣化しているパラゴンは安くても買ってはいけない。

長年オーディオファイルとして過ごして来た夢追い人の行き着く先が、このスピーカーなのかも知れない。四十代まで最新型スピーカーを変遷したオーディオファイルが懐古型スピーカーに辿り着く、という話は良く聞くことだ。


◎ パラゴンの製造に関しては他にも面白い事がある。まぁ、伝説になるくらいだからエピソードに事欠かない。

それは完全な設計図というものが存在しないことです。設計図はパラゴン製造工場の職人の頭の中にだけ存在しました。

また、興味深いことは、家庭でスピーカーを制作してみよう、という腕に覚えのある人向けに、JBL社から各パーツの寸法などが書かれた設計図が、1960年代に販売されていた。ユニットはJBL社から買い足して取り付ける、ということだが、家具製作者なら出来たかもしれない。

その設計図はJBL本社においても、今では消失してしまっているという。これまた正に伝説と化した所以だ。


☆追加記事=2003年に、アメリカの市場でこの設計図が売りに出されました。
それは片側だけの設計ですまされており、細部については、制作者の技術にゆだねられる性質のもののようです。

やはり、伝説どおり、パラゴンの設計図は熟練した職人の頭の中にだけ存在し、設計図があれば誰でも製造できるというものではない。ですから、パラゴン職人は日本の神社仏閣を造る宮大工のようなものだと思えば良い訳です。


☆追加記事=2006年では、CD-ROMにより、paragonや他のエンクロージュアの設計図が、ネット販売されているのを見ました。

日本のメーカーがパラゴンのレプリカを作っているが、聞いた人の話では異口同音に、まったくオリジナルとは違う音がしているとの話でした。


○パラゴンは、一台ずつ、微妙な違いがあります。
勿論、アーノルド・ウォルフの設計は存在しますが、実際の製作現場においては、一台のパラゴンから別のパラゴンにそのキャビネットパーツを代用するのは不可能だったのです。同じ製造職人であっても、一台一台が、それぞれに微妙に形状が異なっているのです。

この事からも解るようにパラゴンとは、木工職人が世界に一台のみのカスタムメイドとして作ったスピーカーなのです。勿論木目模様は一台一台違うし、塗装の色合いも一台一台が独自の色合いを持っているのは、このためです。
ちなみにフクロウさん所有のパラゴンは、やや赤みを帯びています。足材の紫檀が塗装時点で赤みを帯びる木材だったので、その色に全体を合わせたのではないかと思われる。

現代でも手作業によるスピーカー製作は行われているが、ここまでクラフツマンシップに満ちた製品はスピーカー史上に無い。


JBLパラゴンについて☆風評に惑わされず本質を見極めよう=No5

○さて、パラゴンという名前の由来から、話しましょう。

パラゴンというのは直訳すれぱ「規範」ですが「極上の品、逸品、完全なるダイヤモンド」という意味合いから名付けられたニックネームです。

○良く知りもしない「知ったかぶり」の人達は、パラゴンは既に過去の遺物だとか、良い音がするわけが無いとか、構造上からステレオセパレーションが取れないとか、定位がどうのこうのとか、本当にまぁよくもこれだけ、と、思われるくらいに様々な事を述べている。

実際のパラゴンは近代の広帯域ソースを楽々と再生するし、最新のスピーカー群を凌駕すると断言できる。さらにスーパーツィーター045Beを加えて4ウェイとすれば、超近代型システムとなる。

だから所有しても居ない人々が、パラゴンは過去の遺物みたいな物言いをするのは、完全に間違っている。困った無知蒙昧の輩である。これらは実際に所有して、キチンと使いこなした人の意見ではないし、稚拙な技術論を振りかざしただけの、実践無き空論です。完全調整されたパラゴンの音を聞いた事が無い、頭でっかちの軽薄な輩の言う事などは、無視して構いません。

店やペンションの飾り物として使われたり、人寄せの為に店に置かれているパラゴンが実力を出しているとは到底思えない。馬鹿とハサミは使いようと言うが、パラゴンは使い難いオーディオSPのなかでも、難しさは最右翼と言われるほど使いにくいスピーカーなのだ。

つまり、パラゴンは購入しても使いこなせない場合が多いという事例が多いスピーカーですから、オーディオファイルの方々であっても、良い音で鳴っているパラゴンを実際に聞いた経験を持っている人は、とても少ないと思われます。 絶対数からして少ないので、朗々と鳴るパラゴンに出会う幸運など、滅多に有ることでは無い事を知っておく必要が有る。

ジャズ喫茶とか、お店に置いてあるパラゴンが、如何にヒドイ音で鳴っているかは、今は亡き評論家の岩崎氏も慨嘆していたし、ステレオ・サウンドの評論家諸氏も、公共の場において、良い音で鳴っているパラゴンは極めて希だと言っておられる。ましてや、一般の人々の場合は、良く使いこなされて素晴らしい音が出ているパラゴンに出会うことは至難であろう。

私も経験があるが、店の飾りとして置かれたJBLパラゴンならば、外見を眺めて、貧相な音を聞くことくらいは出来る。


○ハイエンドクラスのオーディオは車などとは違う機械であり、使う人の文化程度が問われる機械なのは、言うまでもないことだ。世界の銘器と言われるものほど、使い方によっては普及品機器に劣る音を出す恐れが有るのを忘れてはならない。例えて言うと、これから絵を初めて描く人が顔料や絵筆を買い求めれば、それだけで優れた絵が描けるわけでもないだろう。プロカメラマンが使う最高級カメラを買ったからと言って良い写真が写せるとも思わない筈だ。

なのに、なぜかオーディオだけは一千万も出したから良い音だろう、などと阿呆な事が平然と言われるのだろうか?不思議でならない。一千万出したのか、それじゃあ〜さぞかし苦労するだろうねぇ、この先の音創りが大変だね、というのが本当の話しなのである。

つまりハイエンドオーディオという世界は、使い手の技量、知識、文化芸術性が問われる趣味なのである。物を買って少々いじれば完了するような安易な世界では無い。お金持ちの道楽として買われたパラゴンが、使いこなされずに放置されているのを、多々見聞する。そういう不幸なパラゴンがなくなることを祈って止まない。


JBLパラゴンについて☆要は使いこなし次第=No6

○300万円程度の初心者クラスでは、費用と音が比例して良くなるという幸福な世界だが、その初心者オーディオを囓ったくらいでは、奥深いハイエンドオーディオの世界を知るはずも無かろう。40年前ならいざしらず、現在ではは貨幣価値が変わっている。何事も、時代を無視して並列視は出来ない。大人が生涯続ける趣味が、たかだか乗用車一台分だなんて、とても言えたものでは無い。貧相過ぎる。

○昔の銘器と言われるスピーカーは中身のユニットよりも、箱に桁違いの製造コストをかけていました。
タンノイのオートグラフも、中のスピーカーよりも箱が十倍もした。未だにビンティージものSPを欲しがる方々は、この箱鳴りの響きの美しさに惚れたからです。いわゆる、これらが楽器型のスピーカーと言われる所以です。

パラゴンをクラシック専用みたいに思ったり、昔のジャズ喫茶で使われていた記憶から、ジャズ向きだと勘違いしている人も居ますが、このクラスになれば、あらゆる音楽をパラゴン流に料理して聞かせてくれます。 使う人の、人となりに応じた歌い方で鳴らし込めば、十二分に期待に応えてくれるでしょう。

フクロウさんは主にカントリー&ウェスタンの女性ボーカルを聞いており、以前に良く聞いていたクラシックよりも比率が高くなりました。私の場合は、パラゴンで聞くボーカルは魅力的で、歌手が歌っているというより、パラゴンが歌っているという言い方も出来るほどです。つまりパラゴンは、箱であるエンクロージュアの造りの良さからきているたっぷりとした低音域と、ふくよかな美音が魅力なので、女性ボーカルが、特に魅惑的に聞こえるのだと思います。

昨今のスピーカーは、こういう箱鳴りを排除して音作りを目指しているものが多いが、それは逆に見れば、そういう良い音がする箱はお金がかかりすぎて作れなくなったから、という要因も有ると思う。

こういう経緯と観察から、パラゴンはオーディオ的な拘りが強いジャズ愛好者には向いていないと思うのだが、音響創りは人様々で良いでしょう。

閑話休題、ユニットそのもので音が決まるシステムは作りやすいのだ。大量生産して利益を上げるには工場ラインに乗る形式が都合が良いのだし。つまり、単に製造メーカー側の面倒すぎるからという理由で、優れた箱作りスピーカーを断念したにすぎないと、私は推測します。何故かと言うとパラゴンが造られなくなった要因は、このエンクロージュア製造コストにあったからです。

人間の声が声帯のみであれば深みのある声にはならないように、パラゴンは箱鳴りする共鳴部分がかなりの要素を占める。そこがパラゴンの長所でもあり、短所でもあるのだが、わざわざ、このようなたいそうな箱を採用するには、それなりの理由がある。複雑なエンクロージュアであればあるほど、使いにくい面もあるが、独自の効果もあるわけだから、長所を伸ばすことだ。

こういう方向が嫌いな人は、同じJBLでもモニター系の、4343から4344、そして4350等の一連のプロシリーズから選択すべきだろう。スタジオモニターシリーズ・スピーカーは大嫌いで、私自身は絶対に使いたくないスピーカー・シリーズであるけれども。

日本で人気のモニター系のスピーカーは楽器型と反対の音が特徴だが、私にはこれが家庭用として音楽を楽しむシステムと思えない。ジャズしか聞かない人なら構わないだろうけれど。家庭においてモニター系のスピーカーが、これほど使われているのは日本人だけの特徴らしい。


○私はパラゴンよりさらに古い時代に家庭用として製造された蓄音機のクレデンザとか、アンテイークな大型のオルゴールの音もまた、素晴らしいと思う。新しい古いで物の価値が決まる筈も無いし、真の価値を見極める眼は、何時の時代も変わりはしない。

機械測定に優れた成績を示すスピーカーは、人間が音楽を楽しむ製品として落第するものも多い。


○上杉研究所の上杉氏くらいになれば別だが、素人の自己満足に近いアンプ制作者は多い筈だ。そういうアンプ等を自作できる人の中には

「高級オーディオ機器と言うのは安物部品を使って高額な値段を付けて売っているのはけしからん、私ならこれを1/10以下の値段で、もっと良い音のするものを作れる」

といったことを言う人は、昔から沢山居た。

「海外ブランドなんて、こんな性能の悪い部品を使ってイモハンダ付けをしてる」

とか技術的な面だけで判断するのも大間違いだ。これらは、なまじハンダゴテを握れる人が陥りやすい低次元の話しである。アンプもスピーカーも絵で言えば、絵の具や絵筆等の道具に過ぎない。アンプが作れるという事は、絵筆が作れるという次元の話しである。プロの絵描きの書いた絵が、絵の具代金や無地キャンバスの値で価値が決められる訳では無かろう。アンプは作れても、たいした音は創れない人達は、大概こう言って逃れる。

「それは、この部屋が良くないからだ。部屋さえキチンとした所ならねぇ〜・・。
そういうオーディオルームを作るには一千万はかかるだろうし」

などと言う。私はこの手の言い訳は聞き飽きた。部屋は大事だが、恵まれない部屋の問題くらいは乗り越えなくてどうする!。そんな腕では、オーディオの熟達者とは言えまい。


JBLパラゴンについて☆続・要は使いこなし次第=No7

○「良い音で鳴らすには最終的には部屋です。でも、その費用は一千万はかかるでしょうねぇ〜」

と、うそぶく人達は300万程度の初心者くらいの装置を使用しているのか?

オーディオは悲しい事に機械が無くては始まらない趣味で、お金のことを持ち出すのは本意ではないが、どんなに貧乏でも情熱が有れば、自然に費用はかかってしまうものなのだ。オーディオに対しての努力の有りようは様々だろう。自作スピーカーをコツコツ作るとか、ハンダゴテで真空管アンプを作るとかだけが努力では無い。自作派の方々の装置はホビーとしての楽しみが大事であって、究極の美音を創るアプローチでは無い。似て非なる趣味です。

自作するよりは、耐久性とかメンテナンスの面倒をみてくれるメーカー製の機器が良い。オーディオの天才技術者では無い一般人は、ハイエンド・オーディオへの近道は労働対価で装置を購う方が絶対に早いのである。部屋が最後と言う方達には、部屋の費用とやらの半分の500万円でも使って、メーカー製のSPを買えば、貴方の作ったガラクタアンプに頼るよりも、良い音を作る可能性が出てくる筈である。と、明言する。


○フクロウさんの場合は、部屋よりも装置である。というより部屋なんぞにお金をかけるくらいなら、装置にお金を使わざるを得ないほどの貧乏人だからだ。

装置に1400万かけるのが精一杯で、部屋の改造で何をしたかと言えば、300キロはあろうというパラゴンの重みで床が抜けないように自分で床下の補強工事をしたくらいだ。私の部屋は何の音響補正もされてない部屋であるが、充分に良く鳴っている。

ステレオサウンド誌の菅野氏のレポートによると、立派なオーディオ専用部屋はかえって良くない音になりやすいという。菅野氏の自宅は、いろいろなものが置かれた居間で音を出しておられる。また、最近のステレオ・サウンド142号では、オーディオテクニカ会長の松下氏のオーディオルームが紹介されているが、趣味の陶器が雑然と置かれており、それが適当な音の拡散をして効果的だと菅野氏が言っている。これらの事からも、最初に言った「最終的には部屋です」という方達の意見は信用できないのだ 。

頭の中だけでオーディオをやりたい人は、スピーカーから音を出す事なく、アンプの段階で作業を中止するが良い。SPを使って部屋の中に音を出した途端に、彼等の音響理論は音を立てて崩れ去ってしまうからだ。SPを使わず、オッシロスコープの波形だけで満足しておれば良い。

JBLパラゴンについて☆パラゴンを使いこなす=No8

一人一人に対して一人一人の為のオリジナルパラゴンが存在すべきであって、唯一万能なパラゴンの使い方はこの世にあり得ません。他人の調整したオーディオというものは、ハイエンド・オーディオにはあってはならないものです。

[パラゴンは育ちのよいお姫様だと思いなさい。
貴方の思うような女にはなりません。教育しようなどと思わない事です]

私の所にやってきたパラゴンは、当初は良い音で鳴りました。買い求めたベテラン店員もパラゴンを鳴らすのは大変な事だよ、と、忠告してくれましたし、ステレオサウンド誌を読んでも、これほど使いこなしの難しいSPは無いとオーディオ界の誰もが口を揃えて言っていました。私自身も良い音で鳴っているパラゴンに一度も出会っていません。 全てがヒドイ音で鳴っていました。

輸入元の山水電気のショールームが新宿の宝ビルに有りましたが、ショールームで常時鳴っているのはオリンパスで、お客さんもオリンパスの方を聞きたがりました。私も二回ほどパラゴンで音を出して頂きましたし、他のお客さんのリクエストで鳴るのも試聴しました。本当に聞くに堪えない音で、このショールームのパラゴンは楽音を奏でる装置には思えなかった。同じJBL傾向の音ながら、オリンパスの方がマシな音でした。

本家のショールームでもこの有様ですから、他所でも

「パラゴンは姿は良いけれど、音の悪いスピーカー」

と酷評されているものばかりでした。


○にも関わらず、1982年の早春に私の所にやって来たパラゴンから初めて音が出た時、それまで使っていたJBL=L200型とは比べようもない可能性を明らかに見せたのです。良い音だったとは言っても、今と比べると完成度は雲泥の差でしたが、最初から「これはただ者では無いわい」と思いました。

私の入力系は当時のマイクロ製トップエンド機でLPデスク吸着も出来るもので、アンプ系はずっと昔からオールマッキントッシュでしたからパラゴンとの相性は良かったのです。最初の幸せな出会いでした。

これでは私も張り切らざるを得ません。長年培ってきたオーディオ・テクニックの全てを注ぎ込んで、素晴らしい音にしてやろう、と次から次へと対策を施しました。ところが、一進一退はするものの、大きく改善する様子も無く、悪くなっただけじゃ無いかと思える事も有ったのです。今までのオーディオで有効だったテクニックがパラゴンには通用しない事に途方にくれました。

対策で一番の大仕事はパラゴンのステージ作りでした。大抵のパラゴンは置き台の上に置かれていますが、ツイータの位置が低い事を解決する為に誰もが考える事です。皆さんが見たパラゴンは大抵ステージに乗っている事でしょう。

私は木工家具を自作していますので、完全乾燥した古い木造家屋に使われていた分厚い太い梁を使い、長さ三メートル奥行き80センチの巨大なステージを作ったのです。石のステージよりは木の響きが私は好みでしたから、木材を使ったのです。しかし、この大仕事も徒労に終わりました。


JBLパラゴンについて☆続・パラゴンを使いこなす=No9

○様々な対策を試みて三ヶ月経とうとしていた頃、ふと、パラゴンは生物で言うと別の生き物なのでは、と思い当たったのでした。これは今までの箱形SPでは無いし、中にグラスウールも詰まってなさそうだし、今までのSPが毛の生えたほ乳類ならばパラゴンは恐竜なのだろう。

振り返ってみると、数々の対策が全て悪い方向に行った訳ではなかった。
改善効果の有った対策の一群は、一定の方向性を指し示していた。それは例えば音を解放するようにと考えた対策などでした。反対に音を締めようとか、コントロールしようとかの意思をもって施した対策は、ことごとくはねつけられたのです。
ここでようやく私はパラゴンの正体の一端を見たのでした。

「そうか、これは育ちの良いお嬢様タイプなんだ。それもとびっきりの貴族かも。いや、お城住まいのお姫様クラスか?」

ううむ、誇り高いお姫様か、そういうことならば、私の言うことなんぞ聞いてくれそうも無いではないか。

そうなのだ、彼女の歌いやすいように歌わせれば良いのだ。何の制約も無くして、パラゴン自身が歌いたいように歌わせるのだ!

せっかく掃き溜めのような我が家に、美しい鶴が舞い降りたのだから、JBLパラゴンを歓迎しなくてはならない。


○今まで施した対策のほとんどを取り外しました。ステージ等も全て取り外して畳の上に薄いラワンの板きれを置いただけにしました。方向性としては、パラゴンを空中に浮かせたようにしてやる事でした。300キロも有るものは空中には浮かばないが、とにかく自由で解放された音にする方向性を貫く事だ。

そして、心機一転してセッティングをやりなおした直後に、歌い始めたパラゴンの音の素晴らしさに呆然として声も無かったのです。今までの三ヶ月ほどの苦労は何だったのだ。たった一日にして本来の姿を現した一瞬でした。

私はパラゴンに謝らなくてはならない。すまなかった・・間違った事ばかりを貴女に押しつけていたのだから。


解りやすく例えて言えば、パラゴンは青い眼をした金髪のグラマー美人なんですね。オッパイもFカップだろうし。それなのに音を押さえたりコントロールしょうとして日本女性サイズのAカップ下着を着せようと思っても、どだい無理だったのだ。胸がこれならお尻の方はもっと窮屈な思いをしたに違いない。歌うどころでは無かった筈だ。すみませんでした、パラゴン嬢・・。

そういう事ですから、楚々とした柳腰の日本女性がお好みの日本男子は決してパラゴンと暮らしてはいけません。この日から青い眼をしたグラマー美人は、お城のお姫様暮らしからフクロウの巣穴に同居するようになりました。育ちの良い姫君は、好きなように歌わせてくれさえすれば、ボロ屋でも全然気にしないみたいです。

ステレオ・サウンド誌の評論家は

「素晴らしい部屋でパラゴンを鳴らせば」

と、おっしゃっております。そういう方向のパラゴン再生もあるのでしょうね。贅沢指向の極みでJBLパラゴンを鳴らすというのも良いでしょう。この試聴は、日本の元貴族の豪邸という40畳はあろうという部屋でパラゴンを鳴らした時の報告でしたが、評論家の中にはこの40畳の部屋でも不足だ、と言う方も居ました。つまり、西洋の石造りのお城なら、もっとパラゴンが歌うのかもしれません。キリのない贅沢指向ですね。

そういうお城のような場所で暮らすパラゴンは、きっと厚手のシルクの豪華な衣装を着ているのでしょうね。でもフクロウ仙人の巣穴で全裸状態で身を寄せ合っているお姫様も、結構幸せそうに暮らしていますよ。


○20年以上、パラゴンを使っていますが、もう私はナンタラカンタラと押しつけがましい事はしていません。オーディオ通がフクロウ喫茶を訪ねて来て

「ちょっと低音が出過ぎなんじゃないですか?」

などと言っても全然気にしない。多くの日本の男には、このグラマラスなオッパイとお尻の良さがワカランのだ。そういう国産娘崇拝をする奴は、ほおっておけ。胸も尻もない日本型スピーカーと暮らしておれば良い、と思っている。

JBLパラゴンについて☆付録・パラゴンを使いこなす=No10

☆音響対策の最終仕上げについて

○美麗なパラゴンのアンヨにふさわしいようにと、銘木のカリンの木を靴として履かせました。巨体に似合わない長さ14センチほどの小さな赤い靴です。彼女は六本足なので後ろ足の四本には、これまた南洋材の赤いパドックの木を履かせました。木工家具を作れるフクロウさんにはお手のものでした。
彼女はこの赤い靴のプレゼントが大のお気に入りで、歌って踊れるミュージカルスター気取りで歌ってくれました。22年後の現在も赤い靴を履いて手放しません。

近年の大きな出来事は、2002年12月21日からJBL製045Beスーパーツィーターを追加しました。いわば、美しい裸身を飾る宝石ですね。パラゴンは即刻その場で身につけて気に入ってくれました。きらびやかな宝石もパラゴンには良く似合ってるようです。

同時にプレゼントしたのはスーパーウーファのベロダイン製HGS-18です。こちらは例えて言うとセクシーな下着なので、お姫様はためらいがちでした。なかなか宝石のように直ぐには身につけてくれず、何日もパラゴンを説得しまして、なんとかお願いして身につけて頂きました。ふぅ〜、やれやれ。

でも、このセクシー下着は本人の方が私より気に入ってるみたいです。本音で言うと宝石よりもずっとお気に入りみたいよ。元々からセクシーなのが自分の魅力なのは良く知っているので、自分がさらにセクシーに見える事にナルシズムを満足させているようです。
その証拠に、近頃のパラゴンの歌いぶりはセクシー度がグッと高まりました。う〜む、青い眼のブロンド美人は何を身につけても似合うらしい。

JBLパラゴンについて=私のスピーカー以外の使用機器に関して=No12

日本製の機械は、すべからく官能美というものが希薄だ。股間に何物も持たない性別不肖の人造人間とでも言うべきか。日本製のアンプはその傾向があり、どんなに優秀なアンプでも、綺麗な音がするだけで、めくるめく官能の世界とは無縁の機械が多い。
私が国産のアンプを使わないのは、そういう理由があるからだ。下世話に喩えて言うと、国産アンプの音には勃起しないのだ。早い話が、女はセクシーじゃないと女ではないし、セクシーじゃないアンプは嫌いなのだ。

性能が良いとか、綺麗な音だとか、分解能だとか、それがどーした!


オーディオを女性に例えて言えば容貌とスタイル等の外見的要素はスピーカーで決定する。その女性をどんな性格にしたいかはアンプが決定的な要素となる。そして、どんな衣装やアクセサリーで装うかは、プレーヤーの役割と私は考えている。

近年になって、やたらと高価なアンプが増えているのは、低能率スピーカーばかりになったのが原因だと思う。大出力アンプで能率が悪いスピーカーを駆動した音と、JBLパラゴンのような高能率スピーカーの音の出方は、明らかに別物だ。近年、スピーカー以外の所に、様々な贅沢投資を要求するようになったのは、低能率スピーカーのせいではないかと思う。

私の考えでは、オーディオ黄金期のように、高能率なスピーカーであれば、低価格高性能アンプで済むし、理想的だと考える。近年のスピーカーは大飯ばかり食っているだけで、働きの悪い製品ばかりになった。現代はアンプに頼りすぎの時代である。


ヤマハのDSP3000型を使って6チャンネルとし、パラゴンだけでは無くて全体の音響コントロールをしている事も私の音の特徴です。私はヤマハの最初のDSPモデルであったDSP−1から音場プロセッサーを使い続けています。

ちなみに使っている四本のサラウンドSPはBANG&OLUFSEN社のベオペンタというトーテムポール型SPで、これはマッキンのパワーアンプMC7270二台で駆動している。なお、パラゴンはDSPを通すことなく、C−40プリアンプ経由MC2500に直接接続の通常2チャンネル再生です。

販売店あたりで聞くところによればヤマハのDSPは買っても使いこなせずに放り出している人が多い機器のようだ。あれは駄目だと直ぐに放り出す人も多かった機器。だが、私の装置には昔から欠かせない。アンプ内蔵機は無用の長物だが、2008年5月DSP-3000 故障後、代用品が無いのでやむを得ずAVアンプのDSPプロセッサ部を使用中。

この他に超高域用SツィーターはJBL=UT025を経て2002年の年末からJBL製UT-045Beを使用。

サブウーファはVELODYNE(ベロダイン)社のHGS-18、45センチウーファ入りで 、当初シアター用に導入したが、ピュアオーディオにも使うようになった。

入力系は近年 エソテリックりX−03SEを導入。気に入ってはいないが、他に選択肢がなかった。

以前はワディアのDAコンバーターとデンオンDP−S1・トランスポートを使っていた。
今は、マッキントッシュMCD7009のデジタル出力をワディア15に入れてサブのCDプレーヤーシステムとし、メインのCDプレーヤーは、前述の エソテリックりX−03SEを使用しています。

パラゴンの他にサラウンド四本とスーパーツィータにサブウーファと多数のスピーカーを使っているので、パラゴン自体の音が希薄にならないかと考える向きもいるだろうが、それは全く無い。パラゴン以外のスピーカーは小音量で使っている。
何よりの証拠をあげると、たまにパラゴンの音が悪くなると全体の音が一変して悪化しまうことからも、フクロウさんのパラゴンが、全ての音響を支配している事は、疑いの余地が無い。

パラゴン単独でも充分良い音なのに、サラウンドを足し、Sツィータを足し、サブウーファを足していった。その都度、感動が大きくなっていくのであるから、贅沢というのはキリが無いものだと、我ながら呆れる。

JBLパラゴンについて=パラゴン修理完了後の初音出し

○ 今は修理完了したパラゴンのみで音を出しながら、この記事を打っている。
ケーブルはアンプからネットワーク配線まで、全てが最新の8Nケーブルに変えたのだから、どこが変わったのかが非常に気になる。僅かに高音が出るようになったので、アンプで少し高音域を下げると、あっけなく修理する前のパラゴンの音になってしまった。

日本人がモニタースピーカーのような刺身が好きなのは解るが、パラゴンのような楽器型スピーカーは、フランス料理で持ち味が出ます。

高音域から調整開始をしたのだが、あらかじめパラゴンのネットワーク側で、レベルを下げておいた。しかし、調整しているうちに、修理する前の音に戻ってしまった。聞き慣れた音バランスに自然に戻ってしまうものだ。ケーブル以外には、ウーファユニットをコーン紙張り替えたのが、一番音に変化を与えているのは当然である。全部が良くなったとは言えない。元気になったウーファでホーン泣きが酷くなってしまったのは困りものである。

その点、劣化したウーファの時がホーン鳴きは抑えられていたように思う。得た物があったが、失ったものも確かに存在したのだ。これも楽器型オーディオ製品の面白いところである。それだから、全てがピッカピカの、高音から低音まで鮮度の良い音が最高という人間を、私は評価しない。


○ウーファユニットのコーン紙張り替えによる変化だが、ユニットの音が直接リスナーに届く訳では無い。これまたパラゴン特有の長大な低音ホーン構造による音決め要素が大きいから、全体的印象はそれほど変わらない。腐っても鯛という言葉があるが、パラゴンの低音はユニットが劣化しても、やはりパラゴンの低音なのだ。
ここらへんが、楽器型スピーカーの面目躍如というものであり、現在の日本で多用されているモニター系のスピーカーとは一線を画す特徴である。
モニター系のシステムは、ユニットが劣化すれば、そこまでである。しかし楽器型SPはさらにまた聞けてしまう。
モニター系ならケーブルや電源に凝るとか、マルチアンプにチャレンジするとか、それならではの使いこなしもあろう。しかし楽器型の使いこなしというのは、それらの事も念頭に置かなくてはならないが、それ以前に良く箱を鳴らす事だ。

良く箱を鳴らす、というのは、私のように年中エアコンをかけて徹底的に箱を乾燥させるというような、およそオーディオ誌では取り上げられない類の「使いこなし」であったりする訳だ。
そしてまた、楽器型のスピーカーでは、マルチアンプ駆動を必要としない、と、私は思っている。

JBLパラゴンについて=偽装工作した最後期型パラゴンの疑い。No20。

私のパラゴン情報に最後期型が30台と予測したが、それにしてはアチコチで後期型所有者が居るのは不可解なので、この疑念がわいた。また、私の見たところ、この疑念を抱かせる後期型パラゴンは、100パーセントが並行輸入された非正規輸入品であった事が、裏付け証拠となってはしまいか?。
パラゴンの裏にエナジャイザー(JBLではSP内蔵パワーアンプのことを、こう呼んだ)用のメクラ蓋があるのに、ユニットだけは後期型のLA15Hと376ドライバー入りのものが存在するから、疑念が湧いたのだ。

どうして、そういう事が起こりうるかというと、パラゴンの定価変動が大きかったからです。

後期型パラゴンの定価は350万円で、それ以前のパラゴンは220万円でした。
(初期は168万円だった)だから、売れ残った中期型のパラゴンのユニットを入れ替えて、後期型として売れば、差額を儲けられるし、取り外した375ドライバーとウーファのLE15Aを売りさばけば、二度美味しい商法が可能だからだ。当時の日本は正にバブル経済であったし、こういう商法が行われていたと考えるのは、意外に当を得ているかもしれない。

そういうことで、この記事を読む諸氏が

「自分のパラゴンは正規輸入品か?」

という疑問が出ると思う。それは、皆さんの家にパラゴンが配達された時に、山水社の社員が組み立てに立ち会ったかどうかで解ります。

正規輸入ならば、店の担当者と共に山水社の社員が立ち会い、パラゴン用のワトコの塗料一缶を置いて

「これを塗ってセッセとパラゴンを磨いて下さい」

と、言った筈です。

そうではなく、販売店の担当者とアルバイトの男の子だけが来て組み立てた場合、99パーセントは偽物の後期型パラゴンと思って良い。

また、最も確実に最後期型のパラゴンである、と断言出来るのは、ビルトインパワーアンプ用のメクラ蓋が無い事。このメクラ蓋が無いパラゴンは、完全なる最後期型の証明になると私は思っています。

メクラ蓋が有るのに、ウーファがLE15Hで、スコーカードライバーが376のものは偽装の可能性があります。偽物ではないけれど、パラゴン筐体本体と、ユニットの製造年月日が一致していないと考えます。これは、メーカーや販売店サイドではやってなくても、中古であれば前オーナーがユニットを入れ替えしている可能性もあります。これらは山水社による正規輸入品ではなく、並行輸入された非正規輸入バラゴンだけに見られるようです。

JBLパラゴンについて=パラゴンは極力乾燥させて使うこと。No21。


○パラゴンは特に湿気を嫌うスピーカーで、オーディオの基本的な使いこなし以前の問題として、購入者は常日頃から、エンクロージュアの乾燥を心がけるように、と、常々から説いている。

○パラゴンを置いてある喫茶店を訪ねた事があるが、エアコンは使っていたものの、パラゴン本体の箱が湿気で膨らんだ痕跡が明瞭であった。
ですから、単純な考えで、自分はエアコンを使っているから大丈夫だ、とは言い切れません。エアコンの使い方も人それぞれですから。
日本ではエアコン無しで音楽を聞く人も多いのだから。


そういう現実から想像すれば、日本に来たパラゴンの相当数が、日本特有の湿気で腐ったことは間違いなさそうです。エアコンを使いたがらない貧乏くさい日本人がパラゴンを買って、相当数のJBLパラゴンを腐らせている筈です。実際、日本の販売店の倉庫に、売れないままで長期間置かれたパラゴンは、湿気でエンクロージュアがふくれてしまい、組み立て不能となるものも有ったようだ。

私が訪れた著名な喫茶店のパラゴンも、除湿器が有ったのに、湿気のために突き板が膨らんでいた。

湿気対策をしない所有者宅では、引っ越しの時にトラックの上で壊れたパラゴンもあったと聞く。ふやけてブヨブヨになったエンクロージュアは、自身の重みによって壊れても不思議は無い。


○私の場合は人が部屋に居ないときでも、有る程度、除湿を心がけています。
特に梅雨時が肝心で、パラゴンのある部屋だけは常時エアコン使用を心がけてます。パラゴンの使いこなしの第一歩は「乾燥」に他ならないのです。

湿気ったパラゴンなど、箱を鳴らして音楽を奏でる楽器型のスピーカーの代表であるパラゴンにとって言語道断といえます。

現代のスピーカーは楽器型と言えるものが少なくて、工場で大量生産されるスタジオモニター系の設計が多い。木工工芸品的な楽器型スピーカーは製造コストが高くつくし、工場生産には向かない。スピーカーの歴史は退化の一途をたどっていると言われる所以です。そういう訳で、中古品パラゴンを買う際は、箱に価値があることを忘れずに、完全乾燥して箱全体が良く鳴るものを求める事です。

JBLエンクロージュアの基本はチップボードが本来の箱ですから、カリフォルニア気候仕様なんですね。そして、あの柔らかい材質がユニットのエネルギークッションになっているのだと、私は想像しています。パラゴンは一般的なスピーカーと違いまして、エンクロージュアの内部にグラスウールの類は一切入ってません。その音響コントロールは、柔らかいチップボードによってなされているのだと思います。

日本でパラゴンのレプリカを作っているところでは、非常に頑丈に出来ており、ガチガチに作られているそうです。そういう立派な?作りのエンクロージュアは、オリジナルパラゴンのような箱鳴りはしないという話を聞きました。

また、日本では、裏蓋に米松板を使用した中期型パラゴンが、湿気に影響されにくいので好評を得ているという記事も見られました。

しかしながら、JBLパラゴンの本来のエンクロージュアはチップボードであって、保存状態が良ければチップボード製が本来の音を出します。これは同時期のJBL製の別モデルのスピーカーのほとんどが、チップボードによる、つき板仕上げである事実が証明しています。

JBLパラゴンについて=パラゴンのエンクロージュア(特に裏蓋)について。No22。

※ここで、明記しておかなくてはならないのは、米松合板の使用例報告は、あくまで裏蓋だけに使われているという事です。
パラゴンの箱全体がベイマツ製のものが有ると思っている人がいますが、一部の初期型を除き、存在しない筈です。アルティック業務用のA7みたいなパラゴンは存在しない。また、全てがベイマツ合板では、複雑な形状のパラゴンは作れないでしょう。

重要なことですが、パラゴンにベイマツが使われているという記事は日本の記事情報だけで、アメリカの情報では、見あたりません。また、そういう記事の多くは中古で手に入れた方で、新品では無いようです。新品購入したオーナーが、自分のパラゴンの裏蓋にベイマツが使われていた、という報告例は、未だに無いのです。
そこで、後付けであろうという予測が出てきます。

私は、JBL社の製造工程で、裏蓋のみ米松材を使う必然性は無いと、常々疑問に思っていました。ですから、私個人の予測では、ウーファの取り付け取り外しで、裏蓋を壊してしまった為に、間に合わせとして、安い合板材料で裏蓋を作った可能性が有るのです。

私も裏蓋を取り外しますが、JBLのチップボードは音質第一で、堅牢性は重視されておらず、ポロポロと崩れます。不必要に裏蓋外しを繰り返せば、たやすく壊れます。遠慮せずに言うと、湿気で腐らせたり、頻繁な裏蓋外しで破損した!そのなれの果てが、裏蓋ベイマツ材の付け替えだと、私は考えているのです。
それによって、良い音になったのであれば、それで結構な事です。率先してオリジナルをベイマツに取り替える方も居て構わない。


次ぎに、ウーファユニットについて、少し述べます。
初期型に使用されている150-4Cは、モノラル時代のハーツフィールドに使われていたユニットで、創業間もないJBLには選ぶほどウーファユニット種類が無かった為に、パラゴンにも使われた。1964年には、当時の新製品であるLE15Aに早々に入れ替わった。

ですから150-4Cはパラゴン用として作られたわけではないことは知っておくべきで、低音ホーン用の設計ということはない。D130のように銘器という評価もない。

さらに、150-4Cの元をただせば、元来劇場用として、ウェスタンに供給されていたT510A型というユニットが、民生用として採用された時に名称を150-4Cと変えた。つまり、原型はハーツフィールド以前の古い設計なのです。

ハーツフィールドには、コーン紙が大振幅に耐えられる改良型150-4Cが採用されたが、基本的には同じ設計。


JBLパラゴンについて=パラゴンの音調整から導かれること。No23。

パラゴンの075ツィータの調整位置は、ボリュウムに刻まれたレベル最上部から少し離れた位置に一カ所、そしてそこからさらに遙か上にボリュウムを上げた位置に一カ所と、二カ所にベストポジションがあることを説明しました。
なぜそうなるかということは、私には解らないのです。実践した結果なのです。

○パラゴン使いの方々で熟達者の方は、この重要なポイントに気付いていると思われます。なぜ、こういう二カ所のベストポジションが存在するのかを説明する為に、スーパーツィーターを引き合いに出します。

可聴帯域より遙かに高い音で、55才の私には聞こえないであろうという超高域が下の帯域に大きな影響を及ぼしていることに、私自身も含めて誰しもが気付きます。私が独断で「スーパーツィータ効果」と呼んでいる現象です。簡単に言うと

スーパーツィーターの025音域が通常ツィータの075音域に作用しているという事になります。聞こえない音域なのにです。

この現象を、別のユニット間に応用して説明しましょう。
話を075と376の関係に戻して丁寧に説明すると、075のレベル調整をするという行為は、ただ075だけに変化をもたらすのではなく、376の音域に大きな影響をもたらしている、とフクロウさんは考えているのです。そして、結果的に優れた音響としてブレンドされると考えるのです。これが事実とすれば、075と376の関係においても、「スーパーツィータ的な効果」が有って、075の音域が376に少なからず作用しているという事も成り立つと考えています。


○一般のスピーカーシステムでは、パラゴンのように、極めて大きな範囲のボリュウムコントロールが出来ないし、最近のSPシステムは、そもそも、あらかじめ出荷時点で音決めがなされていて、ユーザー領域での可変範囲が小さいのです。ですから、こういう「スーパーツィータ効果」を体験できるユーザーは、おそらくパラゴン所有者だけだと思っています。

さて、075の場合は、スーパーツィータ045Beのように、全帯域に影響を及ぼさないのはなぜかというと、ユニットが受け持つ帯域が、可聴帯域たる高域だからです。075は部屋の音をかき混ぜるという類の用具として小振りなのだと推測します。
超高域になるほど、用具が大きくなって沢山かき混ぜることが出来るのだろう。
つまりかき混ぜる用具の大小は、扱う周波数帯域によって決定される。そういう考え方です。そしてかき混ぜられる時、その角度や混ぜ具合がサインウェーブを描いて変化する。このために、聴感上のベストポイントが、レベルコントローラー上では、分散されてしまい、大きく離れた位置に2カ所存在していると推理したのです。そう考えないと、大きく動かせるツィータレベルボリュウムの、おそろしく離れた位置の二点のベストポイントの間には、明確なベストポイントが存在しないということの説明がつかないからです。


○本当のことを言うと、スーパーツィータの効果は、ツィータ音域だけではなくて、全音域の臨場感に影響を与えていると思われますが、そうなると、説明が複雑になるだけなので、解りやすい部分だけを取りだして、説明する必要がありました。つまり、話を解りやすくする為に、超高域は高域に、高域は中域に、という説明の仕方をさせてもらいましたが、スーパーツィータ効果というものは、全帯域に影響があります。

ともあれ、スピーカーシステムの各ユニットの音は、部屋の空気中で互いに影響を与え有っているのだと、フクロウさんは考えています。
では、中域ユニットが低域に対して、どの程度の音波干渉力があるのかは、私にはまだ確認出来ていません。このスーパーツィータ効果理論(スミマセン、勝手な理屈で手前味噌ですが)は、下の帯域になるほど効果は薄れるというか、失われていくという性質を持っているのではないか、と、推論しています。

聞こえない超高域が、全体の音響に影響しているという事実は、現代の音響理論とか技術がまだ解明しきっていないのでしょう。もっともらしく「倍音成分が影響し合って」などと、という説明で証明しきっているとは思えないのである。

なのに、実際の製品であるスーパーツィータが市場に販路を拡げているという現実が有るのです。


一般のオーディオ・ファンにとって、偉い先生方の講釈よりは、市場でスーパーツィータがもてはやされているという現実の方が説得力を持つ。

考え直してみると、今時の音響科学というのは、各ユニットから出た音波が空気中で混じって互いに干渉し合い、揺れ動く様までは解明していないのだと思います。ユニット単体の音分析をしても、全体の音響を捉えていないのではないかと疑っています。1/100くらいは測定しているだろうが、未知の部分が沢山有るように思うのです。ですから、どんなに優秀な測定器をもってしても、人間の耳には及ばないのです。

JBLパラゴンについて=パラゴンにJBL製UT-045Beを追加使用した報告。No24。

○JBL製045Beスーパーツィーターを2002年12月21日から使い始めました。
○メーカーの能書きによれば、50kHzまでの超高域を水平60°垂直30°の広いエリアに均一に放射するバイラジアル・ホーン採用。指向性の軸を垂直方向に−2度まで微調整できるチルト機構付きということになっている。

このチルト調整は、ほぼ水平位置にしました。60°30°というのは、スーパーツィータとしては広いし、微調整は必要だが面倒な事ではない。
私の場合はパラゴンの075ツィーターが内向きにセットされている関係で、UT-045Beも075とほぼ同じ角度に内向きとなった。

○もうヒトツの調整機構は、専用ネットワークによる3段階のクロスオーバー切り替えとアッテネーションスイッチだが、16kzと20 kzと24kzの三種類が選べるのだけれど、20 kzに決定しました。
音を聞いて選択したのであって、技術的根拠皆無の私に質問しても無駄です。
出力レベル(能率)調節スイッチの方は102dbと100dbと98dbの三種類ですが、これはメインスピーカーがパラゴンですから、当然102dbです。
UT-045Beを追加した後のパラゴンの音の変化を報告します。
ちなみに評論家は「メインスピーカーの音を一変させ、音場感が豊かになる」と評していました。


☆フクロウさんのUT-045Be使用レポートです。

◎何より音が鮮烈に生まれ変わることに驚く。高音は言うに及ばず、中音も低音も良く弾んで引き締まる。
既存システムの全帯域に影響が及ぶことは、以前に使っていた025スーパーツィーターでも経験済みだが、045Beの効き方は段違いで、危険度さえ感じるほどだ。
025が道具とすれば、045Beは兵器である。正にオーディオ界のリーサル・ウェポンと言っても過言ではない。
当然の帰趨として音のたたずまいに静謐感が漂うので、品位が高い音になる。
025と比べると精密度に段違いの差があって、それが音にも反映されている。
楽器で言うとパーカッションの鮮烈さが際だつ、ブラスの音色が輝きを増す。
ギター等の発弦楽器の音離れが良くなり、ピィイーン!と弾けるような音色に変わる。
今まで、大して良くないと思ったCDが、俄然楽しく聞けたりする。昨今、何十万円もする電源ケーブルやSPケーブルが喧伝されているけれど、それらに比べると僅か50万円の045Beの出費が、如何に能率的かと思う。

今までスーパーツィータを使ったことが無くて、懐疑的な人に申し上げます。貴男の(3000人に一人くらいの貴女も)危惧は無用!
心とお金にゆとりが有るならば、貴方のシステムに適合したスーパーツィーター導入は急ぐべきです。躊躇無用、サッサと買いたまえ!
特にJBLのホーン・スピーカーを中高域に使っている人には天与の製品です。
行き着くところまで行って、もはや、やることが無くなった人はスーパーツィーター導入を検討すべきでしょう。出来の悪い未完成システムでもスーパーツィータ効果は有るが、出来れば最終兵器として、最後の切り札にしていただきたい。

JBLパラゴンについて=パラゴンの裏蓋外しと、ウーファの取り付けに関しての注意事項。No25。

◎バールなどを使って、無理に裏蓋外しをすると、柔らかいチップボード製の板が、簡単に破壊されますから、くれぐれも注意のこと。
基本は、垂木等を短く切った小切れを、裏蓋の四辺の小口部分にあてがいまして、ハンマーで気長に叩きながら、本体と裏蓋に隙間を作るようにします。
決して直接ハンマーで裏蓋を叩かないようにします。木切れを介在して間接的に叩くのが肝要。
金属のハンマーで直接叩けば、柔らかいチップボードが粉砕されます。叩く角度は裏蓋を上下左右にずらすようにします。水平方向に叩いても、板を破砕するだけで、意味はありませんから注意。
私の場合、当初は日曜大工用のカナヅチを使いましたが、ラチが明かずに、土木用の片手で振れるハンマーを使いました。上手くいけば、これだけで取れますが、徹底的に叩いても取れない場合は、最後はバールを隙間に入れて少しずつ剥がします。一度に取ろうと思わず、四隅を少しずつ丁寧に行うのが肝要。
ウーファを外すときも、張り付いて取れない場合は、同様にアルミフレームに小切れを当てがい、カナヅチを直接金属部に当てないように。この時、マグネット部分は叩かないようにします。結果的に、裏蓋や本体のチップが少し剥がれますが、多少のことは大丈夫です。それよりも取り付けには、より一層注意が必要なのです。

手締めではオハナシになりません。ホームセンターでインパクト電動ドリルを買い求めて、徹底的に締めるようにします。「おかべっかむ」さんは、私の指示どうりに締め直した結果、次のような報告が来ました。

「ふくろうさんのアドバイス通り、電気ドライバーを購入してきつくウーハーを締め上げた結果、いっぱい出ていた低音(というより洞窟で鳴っていたような低音)が絞まりとてもクリアーになりました」

パラゴンを使っている方の中にも、ネジ止めを手回しドライバーで締めた程度で鳴らしている方も多いと思います。手締めではしっかりとやったつもりでも、一週間も経てば緩んでしまい、ドローンとした締まりのない低音になる原因になるのです。

自分の使い方が悪いのに、パラゴンは音が悪いと言ったりする人も居るのを知っています。情けないことだ。こういう方にかぎって、パラゴンをマルチアンプで駆動して、ユニットの限界性能を引き出すのだ!などと標榜しているのを見かけます。高価なパワーアンプを三台も買って取り付けているヒマがあるなら、ウーファのネジを電動インパクトドライパーで締めたまえ!

そのほうが、遙かに効果があります。
フクロウさんは、沢山のマッキントッシュパワーアンプを所有しているけれど、今まで一度もマルチアンプ駆動をする必要性は感じていません。試してもいません。スピーカーで音の良し悪しの7割は決定するというのに、基本的な事が解っていないオーディオマニアというのは結構多いのです。

JBLパラゴンについて=販売店の良識ある対応を望む。No26。

非正規輸入品の中には、ユニットを入れ替えたものが有ることを、バラゴン情報に書いたのだけれども、またしても、この類の怪しいパラゴンを見た。内部ユニットが古い形式なのに、変に新しいように見せかけているものだ。
裏に張り付けられたネームプレートが中期型でも古いタイプのネームプレートなのに気付いた後。おや?、と疑問がわいた。さっき前面のJBLバッジを見た時は、比較的新しい時代のJBLバッジだったのだ。

良く見ると、ご丁寧にも、正しい位置からずれた位置にバッジが張り付けられているのが、ご愛敬ではあった。前面がこれだから裏をもう一度良く見直したら、やはり非正規輸入品のパラゴンである事が確認できた。375ドライバーを付け直した痕跡やら、裏の塗装が新しくなってたり、相当に改造を施したパラゴンであった。

フクロウさんのような正規輸入代理店を通して新品を買った初代オーナーであれば、一目裏を見れば即座に気付く様々なことも、普通のオーディオファンなら気付かない。今は伝説のスピーカーとなってしまったパラゴンの、本来の姿を覚えている人は少ないし、一般のオーディオファンであれば、ほとんど何も気付かないだろう。非正規輸入品パラゴンが、全て怪しい製品だとは言わないが、怪しげな品物が混じっているという事は確かです。

改造が悪いとは言わない。必要な場合もあろう。しかし、そういう訳有りのパラゴンを売る販売店は、購入者にその点などをキチンと説明して売っているのでしょうか?店側も何も解らないままで売ってるのか?


○ 並行輸入したパラゴンについて、再度記載します。
1980年前後は、オーディオ製品だけではなくて、あらゆる分野の高額製品が「並行輸入」された時代であった。いわゆるバブルの時代で、悪徳商法も良く行われた時代です。当時は非正規輸入パラゴンの全盛期であったろう。私の見たパラゴンは、非正規輸入品の方が、正規品よりも多かったという事実が、それを裏付けているように思う。

日本の雑誌に紹介されたパラゴンの写真を、虫眼鏡で詳細に検証すると、これまた山水社をとおさずに並行輸入されたパラゴンであると推察出来ました。後期型パラゴンは350万円で、それ以前のパラゴンは220万円だから、ユニットを入れ替えれば、差額を儲けられるし、取り外した375ドライバーとLE15Aウーファを売りさばけば、二度美味しい商法が可能だからだ。こんな状況だから、正規輸入代理店の山水社は、さぞ困ったことだろうと推察する。


○音質面を考慮したが故に、内部配線を取り替えたり、SP端子を大きいものに取り替えて、太いケーブルが入るようにするなどの対策は良く見かけるけれど、そういうことなら一向に構わない。私も内部配線を古いケーブルのまま、使い続けたくなかったので、新しいケーブルに取り替えています。

ただし、端子だけは、古いオリジナルJBLのバネ式端子が長所が多いと考えているので、そのまま使用しています。

ともあれ、音を良くするための改造は許せるのだけれど、見てくれを新しく見せるための小細工などは良くないと思う。
そういう代物は中身のユニットも疑いの眼を向けたくなるではありませんか。
例えば、左右ユニットの製造番号が離れていて、左右の音が揃っていないのではないか、などと余計な心配をしてしまいます。

JBLパラゴンについて=2代目や3代目オーナーになられた方へのアドバイス。No28。

オーディオに無関心な方が、何かの縁でパラゴンを手に入れた場合のアドバイスを記しておきます。中古で手に入れた方々へのアドバイスとして、次ぎのことを確認するように言っています。

15年以上メンテナンスをしていないと、ネットワークとウーファエッジの劣化が出ます。この二つの修理はバラゴンを使う上で必須です。

ウーファエッジは、裏蓋を開けた時に、手で触ってみて、劣化の程度を良く見極めること。
最も多い中期型(全製造数、約1000台のうち、94%程度は中期型です)を例に取ると、ウーファ・ユニットはLE15Aといわれるユニットですが、製造後25年から43年は経ているでしょう。LE15Aは製造された年代により、年代別にエッジの種類が何種類か存在し、コーン紙も四半世紀の間に少し変わっていると思われるので、それぞれに特徴があります。オーディオをやっていない人が、判断に迷う時は、JBLのユニットに詳しい方に、ウーファエッジの劣化の程度を判断してもらうことです。

なお、ウレタンエッジを採用しているウーファユニットは10年未満で、自然劣化してボロボロになるのですが、パラゴンの低音ホーンには、ウレタンエッジが望ましいと、私は考えています。できるだけ軽量のコーン紙とエッジを採用した方が良い結果を生むでしょう。ウレタンエッジ以外のものを使うときには、その辺を考えた上で使うようにしてください。


もうヒトツ、ネットワークの件ですが、年数が経つと、コンデンサーなどが劣化してきます。この劣化の程度は、ひどくなるとコントロール・ボリュウムにガリオーム現象が出て、音を出しているときにボリュウムを回すと、ガリガリというような音がします。そこまで劣化していなくても、ネットワーク劣化によって高域が出なくなります。初期の音と比べると、著しく中音域と高音域に変化があると判断される時は、修理が必要です。

この判断は、私のように初代オーナーで、新品のパラゴンの音を知っている方に聞いてもらうのが一番。あるいは、有る程度のオーディオの使い手であれば、ネットワーク劣化を判定できます。

ハーマン・インターナショナル社に、取り外したネットワークを送ると、内部部品のほとんどが取り替えられて、送り返されてきます。 配線も新しくしたい方は、ご自分でケーブルを調達して取り替えるということになります。

最後に大事な事を、バラゴンはキチンと整備すれば、現在の最新型のスピーカーなど、足下にも及ばない音が出せます。中古で手に入れて、劣化したままの音を聞き、

「これがパラゴンの音だ。高域も低域も出ないが、流石にビンティージ・スピーカーだな」

などと見当外れな事を言ってはいけません。ウェスタンやアルティックの劇場用スピーカーなら、いざ知らず、こと、パラゴンに限っていえば、どんな最新型スピーカーにも負けない広帯域再生が可能です。最新の広帯域録音CD再生を、らくらくとこなします。測定上、低域が出なくても、体感上は、なんら不足を感じない豊かな低音再生が可能です。

高域は、ネットワークさえ劣化していなければ、075だけでも充分の高域再生が出来る筈です。どうしても不足なら、JBL製UT-045Beスーパーツィーターを加えますが、これはまた、全く別の効果をもたらす変化が大きくて、単に高域帯を拡げるアイテムではありません。
http://fukuroo3.com/paragoninfo.html

7. 中川隆[-10533] koaQ7Jey 2020年10月28日 12:26:35 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[24] 報告
パラゴンで聞くボーカルは魅力的で、歌手が歌っているというより、パラゴンが歌っているようです。つまりパラゴンは、箱であるエンクロージュアの造りの良さからきているたっぷりとした低音域と、ふくよかな美音が魅力なので、女性ボーカルが、特に魅惑的に聞こえるのだと思います。

昨今のスピーカーは、こういう箱鳴りを排除して音作りを目指しているものが多いが、それは逆に見れば、そういう良い音がする箱はお金がかかりすぎて作れなくなったから、という要因も有ると思う。

ユニットそのもので音が決まるシステムは作りやすいのだ。大量生産して利益を上げるには工場ラインに乗る形式が都合が良いのだし。つまり、単に製造メーカー側の面倒すぎるからという理由で、優れた箱作りスピーカーを断念したにすぎないと、私は推測します。何故かと言うとパラゴンが造られなくなった要因は、このエンクロージュア製造コストにあったからです。

人間の声が声帯のみであれば深みのある声にはならないように、パラゴンは箱鳴りする共鳴部分がかなりの要素を占める。そこがパラゴンの長所でもあり、短所でもあるのだが、わざわざ、このようなたいそうな箱を採用するには、それなりの理由がある。複雑なエンクロージュアであればあるほど、使いにくい面もあるが、独自の効果もあるわけだから、長所を伸ばすことだ。

こういう方向が嫌いな人は、同じJBLでもモニター系の、4343から4344、そして4350等の一連のプロシリーズから選択すべきだろう。スタジオモニターシリーズ・スピーカーは大嫌いで、私自身は絶対に使いたくないスピーカー・シリーズであるけれども。

日本で人気のモニター系のスピーカーは楽器型と反対の音が特徴だが、私にはこれが家庭用として音楽を楽しむシステムとは思えない。ジャズしか聞かない人なら構わないだろうけれど。家庭においてモニター系のスピーカーが、これほど使われているのは日本人だけの特徴らしい。

日本人がモニタースピーカーのような刺身が好きなのは解るが、パラゴンのような楽器型スピーカーは、フランス料理で持ち味が出ます。
http://fukuroo3.com/paragoninfo.html

8. 中川隆[-10532] koaQ7Jey 2020年10月28日 12:28:49 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[25] 報告
fukuroo3が20代の頃、私ほどに音キチガイになれない若者は、このLE-8Tを国産の山水社の箱に入れたものを使っていた。それでも一ヶ月分の給料では買えなかった。だから一般のオーディオ・ファンはランサー77にも手が届かず、私が購入したランサー101など夢物語でした。

一般社会人給与の15ヶ月分以上だったから、一年分の給与をはたいてもランサー101は買えない時代だった。

パラゴンの1736000円に至っては70ヶ月分を超えており、とても庶民が買うようなものではなかった。

当時の国産SPは既に3ウェイでユニットが高音中音低音と、三個のユニットが並んでいて、大きなユニット入りだから見かけは良かった。ところが、このJBL製16センチユニット一個だけのLE-8Tの音質に及ばなかったのだ。当時の日本製SPは見かけ倒しの安物が多かった。
http://fukuroo3.com/jbl7.html

後期型パラゴンの定価は350万円だが、最後期前のパラゴンは長い間220万円で推移していた。

最も古い初期型は168万円、1970年頃には1736000円、1974年1552700円等と、ドルと円との相場による変動があった。

30年〜50年ほども前の価格であるから、現代の貨幣価値と置き換えて考えるべきで、当時は途方もない高額品であったのだ。

解りやすく言うと、当時の一般人給料税込み3万円で116ヶ月ぶん。現代人給料は丁度10倍の30万円だから、現在価値置き換え3500万。

勿論パラゴンの他に、相応しいアンプやプレーヤーも必要だし、なにより一軒家が必要だ。頑張っても一般人には買えなかった。


価格推移例の一覧・後期のWXA表示品は搭載SPユニットが違う

JBL Paragon D44000=  \1,552,700【1973年頃】 \1,600,000【1980年頃】
JBL Paragon D44000WXA=  \2,200,000【1982年頃頃】 \2,800,000【1983年頃】 \3,500,000【1985年頃】
http://fukuroo3.com/paragoninfo.html

9. 中川隆[-10531] koaQ7Jey 2020年10月28日 12:30:41 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[26] 報告
パラゴンはハーツフィールドタイプのコーナースピーカーの間に置かれるセンターチャンネルスピーカーとして考案されたものだった。つまり、現代のAVホームシアター用センターSPに相当する訳だが、この考えの技術的なコンセプトは1930年代ベル研究所によって行われた研究調査に基づいており、最も安定したステレオイメージはセンターチャンネルスピーカーの設置によってもたらされるという考えに基づいている。

AV用センタースピーカーとして家庭でパラゴンを使うのは費用からもスペースも大それたものだったから、結局は独立型スピーカーシステムとして世に出る事になった。

フクロウさんはホームシアター用としてパラゴンを使っているが、自ずとセンタースピーカーとなっている。
http://fukuroo3.com/paragoninfo.html

10. 中川隆[-10530] koaQ7Jey 2020年10月28日 12:34:04 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[27] 報告
パラゴンをビンテージ・スピーカーとして購入希望者が未だに居ますので、パラゴンを手に入れたい人の為に、私からのアドバイス。

日本では喫茶店等を開店するにあたり、中古のパラゴンを買い求める人もいる。姿があまりに美しいからだ。

時々、ステレオサウンド誌で地方のオーディオ店から出物が有ります。
輸送料はかかりますが、確実なのはアメリカ中古市場から買い求める事です。
2001年当時には、LE-15Aを使用した中期型が、アメリカのコレクター市場で二万ドル(270万)以上の値で売られていました。

日本でも中古を250万円前後で売られていると思うが、ほとんどは製造台数の多い中期型です。

初期型はユニットが劣化し過ぎたものも有るので勧められない。半世紀前の製品となると、箱の保存状態の良いものは少なくなるのが道理。
音が出なくても、飾り棚代わりに欲しいという人も居るので、そういう方なら初期型でも良い。気持は解る。

もし最後期型中古を安値で売っている店が有ったら、その店は価値を知らない訳でビッグチャンスです。

良く乾燥したエンクロージュアの後期型パラゴンを中古で入手するのは至難と思うが、もし存在すれば、この世のパラゴン中で僅か3%の当選くじとも言えるので稀少価値が有ると思っています。

湿気で音質が劣化しているパラゴンは安くても買ってはいけない。
長年オーディオファイルとして過ごして来た夢追い人の行き着く先が、このスピーカーなのかも知れない。

四十代まで最新型スピーカーを変遷したオーディオファイルが懐古型スピーカーに辿り着く、という話は良く聞くことだ。


◎ パラゴンの製造に関しては他にも面白い事がある。まぁ、伝説になるくらいだからエピソードに事欠かない。

それは完全な設計図というものが存在しないことです。設計図はパラゴン製造工場の職人の頭の中にだけ存在しました。

また、興味深いことは、家庭でスピーカーを制作してみよう、という腕に覚えのある人向けに、JBL社から各パーツの寸法などが書かれた設計図が、1960年代に販売されていた。

ユニットはJBL社から買い足して取り付ける、ということだが、家具製作者なら出来たかもしれない。

その設計図はJBL本社においても、今では消失してしまっているという。これまた正に伝説と化した所以だ。

☆追加記事=2003年に、アメリカの市場でこの設計図が売りに出されました。
それは片側だけの設計ですまされており、細部については、制作者の技術にゆだねられる性質のもののようです。

やはり、伝説どおり、パラゴンの設計図は熟練した職人の頭の中にだけ存在し、設計図があれば誰でも製造できるというものではない。

ですから、パラゴン職人は日本の神社仏閣を造る宮大工のようなものだと思えば良い訳です。

☆追加記事=2006年では、CD-ROMにより、paragonや他のエンクロージュアの設計図が、ネット販売されているのを見ました。

日本のメーカーがパラゴンのレプリカを作っているが、聞いた人の話では異口同音に、まったくオリジナルとは違う音がしているとの話でした。
http://fukuroo3.com/paragoninfo.html


>日本のメーカーがパラゴンのレプリカを作っているが

というのは 最近倒産した ヒノ・オーディオの事でしょうね:


オイラが時々聴きに行っているパラゴンは、オリジナル・パラゴンではありません。秋葉原の老舗オーディオ専門店「ヒノオーディオ」の「HyuGer PARAGON」。カナダから輸入した米松合板天然木を使用した、限りなくオリジナルに近い復刻版。ヒノオーディオ・チューニング。

ヒノオーディオのオヤジさん(社長)、日向野さん曰く。

「JBLの本社のお偉いさんが来て、よくここまでオリジナルに忠実に再現できたものだ。今じゃアメリカでは作れないよ」

と云っていたと、自慢気に話していました。

「パラゴンは楽器と同じ、日本の木工技術は世界一だからね。木材さえ手に入れば、オリジナルよりいいものを作るよ。オリジナルをバラして図面に間違いがないか、何度も検証しているから」

とも云っていました。


その"スピーカー命"のオヤジさんも、今年の1月4日に亡くなられたそうです。昨年、「スティーヴンス・トゥルーソニックの同軸型ユニット206AXAが手に入ったから聴きに来い」と云われ、ジャズ友3人でお会いしたのが最後になってしまいました。ご冥福をお祈りします。

オイラの思うパラゴンは、その芸術的フォルムとは印象が違う。一見、優雅で気品のあるスピーカーのように感じるが、実際のパラゴンの音は品のない音である(笑)。ジャズの再生に限り、とにかく骨太で、ライブハウスを自宅に再現してくれる、豪快なスピーカーだと思っている。「臨場感が素晴らしい!」に尽きる。オイラはそんなパラゴンが好きなのだ。

これは、パラゴンの一面にしかすぎない聴き方だと思っている。「パラゴンを鳴らすには10年かかる」と、多くのパラゴンの所有者が云うのは、それだけいろんな顔を持ったスピーカーなんだろうね。

オイラの4530BKバックロードホーンは、そのパラゴンの下品で臨場感のある部分を追っかけている(笑)。だから「打倒!パラゴン」なのだ。

今度、実際にオリジナル・パラゴンを所有している音無館さんに、パラゴンの話を聞きたいと思う。音無館のオリジナル・パラゴンいいなぁ〜、聴きたいな〜ぁ。
http://ameblo.jp/tommy-jazz/entry-10478128654.html


Axiom80で有名なヒノオーディオでしたが、ヒノのエンクロージャ入りの Axiom80 もダメでした。

11. 中川隆[-10529] koaQ7Jey 2020年10月28日 12:37:10 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[28] 報告
>日本のメーカーがパラゴンのレプリカを作っているが、聞いた人の話では異口同音に、まったくオリジナルとは違う音がしているとの話でした。

ヒノオーディオの精巧なレプリカがオリジナルと全く違う音になる原因は明らかです:


JBLエンクロージュアの基本はチップボードが本来の箱ですから、カリフォルニア気候仕様なんですね。そして、あの柔らかい材質がユニットのエネルギークッションになっているのだと、私は想像しています。

パラゴンは一般的なスピーカーと違いまして、エンクロージュアの内部にグラスウールの類は一切入ってません。その音響コントロールは、柔らかいチップボードによってなされているのだと思います。

日本でパラゴンのレプリカを作っているところでは、非常に頑丈に出来ており、ガチガチに作られているそうです。そういう立派な?作りのエンクロージュアは、オリジナルパラゴンのような箱鳴りはしないという話を聞きました。

しかしながら、JBLパラゴンの本来のエンクロージュアはチップボードであって、保存状態が良ければチップボード製が本来の音を出します。これは同時期のJBL製の別モデルのスピーカーのほとんどが、チップボードによる、つき板仕上げである事実が証明しています。

JBLのチップボードは音質第一で、堅牢性は重視されておらず、ポロポロと崩れます。
http://fukuroo3.com/paragoninfo.html


日本人は真面目なので、何でもきっちりした物を作りたがるという事でしょうね。

12. 中川隆[-10528] koaQ7Jey 2020年10月28日 12:39:27 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[29] 報告
パラゴンを語ろう
http://www.logsoku.com/r/pav/1111838675/

パラゴンを語ろう〜パート2
http://www.logsoku.com/r/pav/1132401522/

パラゴンを語ろう〜パート3
http://www.logsoku.com/r/pav/1193510170/

パラゴンを語ろう〜パート4
http://www.logsoku.com/r/pav/1201524526/

パラゴンを語ろう〜パート5
https://yomogi.5ch.net/test/read.cgi/pav/1371042163/

Talk About JBL Ranger “Paragon”
http://www.logsoku.com/r/pav/1190904973/

パラゴンとオーディオを語るスレ
http://www.logsoku.com/r/pav/1287216462/

パラゴンやオーディオをコテハンで語るスレ
http://www.logsoku.com/r/pav/1221386587/

JBL パラゴンを上手く鳴らす方法
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/11602/1268405832/

JBLとTANNOY
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1110765266/

13. 中川隆[-10527] koaQ7Jey 2020年10月28日 15:04:02 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[31] 報告
Westrex Receiver T-510-A, 150-4C

 1941年、アルテック・サーヴィス社に技術担当副社長として入社したジェームス・B・ランシング(同時に社名をアルテック・ランシングに改めた)は、1946年に同社を辞し、積年の夢であった家庭用システムの開発を目指してJ.B.L.サウンド社を設立した。 その後’50年代に入り、ウェストレック社からの依頼でつくったのが、T−501ーAとT−502−Bフロントロード・ホーン・ステージ用システムで、前者に2本、後者に4本の『T−510−A』低域用レシーヴァーが使われている。 

このユニットは4インチ(10.6cm)のヴォイスコイル(インピーダンスは32Ω)を持ち、従来の同社の低域ユニットのバスケット(フレーム)が頂角の浅いものだったため、外周部にスペーサーを入れ、業務用にふさわしい深い頂角のコーン紙を採用、高いスタッフネスを獲得した製品である。加えて、磁気回路は強力そのもののため、ホーンロード型のエンクロジャー以外では本領を発揮しにくいと思われる。

本機のハンドルを廃しト塗色を変えて民生用の展開を図ったのがJ.B.L.150−4Cであり、ヘヴィーデューティー仕様ウーファーとしてD30085(ハーツフィールヅ)やD44000(パラゴン)に搭載され、同社の代表作となった。


Model 150−4C
振動版口径:15inc、重量:11.3kg 
クロスオーバー:500Hz、インピーダンス:16Ω、最大出力:30W

150−4Cは創設当時JBLがウェストレックスに納入していた業務用ウーファーT510Aの民生ヴァージョン。

130Aと共通のフレームにリング状のスペーサーを介して、K145の原型ともいうべき頂角の深いコーン紙に対応させている。低音部はコーナー型の折り曲げホーンになっている。

フロントロードでウーファーの後面からのプレッシャーは全く使っていない。
ウーファーは完全にクローズドチェンバーの中に収めている。
ホーン開口部面積は狭くオーディオ帯域の下の方をカバーするのは無理で最低域はあきらめその上のオーバートーンをうまく再現して全体の音質を整えている。
http://www.gokudo.co.jp/Vanguard/Hartsfierd/room1.htm


JBL史上最強のウーハー 150−4C

今回、幸運にも非常に稀なウーハーを手に入れる事が出来ましたので、我が【C45 METREGON】のウーハーを取り替える事にしました。その非常に稀なウーハーとは、かのハーツフィールド、最初期のパラゴン及びほんの稀にメトロゴンにも組み込まれていた15インチのウーハー、

そうあの有名な【150−4C(16Ω)】です。

このウーハーにはノン・コルゲーションタイプの非常に硬いストレート・コーン紙が使われています。しかも軽くて指ではじくと“パーン!”という手ごたえがあり強度も相当高いものと想われます。マグネット(アルニコV)は130系と比べると1/2ポンド重く、非常に能率の高いウーハーです。

ですからf0(最低共振周波数)は35Hzとかなり高く、現在のウーハーと比べれば最低域は出ないタイプのものです。 今、使用中の【LE15A】ウーハーのf0は20Hzですので、この点が少し心配といえば心配な点です。

また、コーンの頂角はかなり深いタイプで、130系のフレーム周縁にスペーサーを設けてこのコーンを取付ける事が出来るようにした合理的な考えで設計されたものです。

これら高能率のユニットは『マキシマム・エフィシェンシー(最高の能率)・シリーズ』と呼ばれており、【150−4C】もこのシリーズに含まれます。
【150−4C】のボイスコイルはショート・ボイスコイル(アンダーハング・ボイスコイル)で、エッジはコーン紙の延長を波型にした所謂フィクスド・エッジと呼ばれるものです。

ところで、JBLには1946年の創業間もない頃からウエスタン・エレクトリック(WE)に納められていた強力なユニット達が存在していました。その中のウーハーをコンシュマー・モデルとしたものが【150−4C】です。このWEに納入されていたユニットは、【T510A】という型名がつけられており、’50年代中頃のWEのシアター・システムに【375】ドライバーのWE版である【T530A】と共に幾つかのシステムが構成されていたそうです。

私の入手しました【150−4C】は真に極上品の超美品であり、左右のペアも真に揃ったこれまた非常に稀なものです。シリアル・ナンバーは左右連番の“10161”と“10162”です。

裏の銘板のJBLのロゴ・マークは一番最初のものが記されています。また、フレームにも『JIM LANSING』の流れるような美しい書体のロゴ・マークが記されています。
 
【150−4C(16Ω)】ウーハー

【150−4C】ウーハーと【375】コンプレッション・ドライバーを繋ぐネットワークは、この時のために長い間手元に置いておいた【N400】ネットワークを使用します。【N400】は型番からしばしばクロスオーバー周波数が400Hzと間違われますが、実際は500Hzです。(N500、N500Hという型番のネットワークも存在していました。)

この【N400】の低域側は一応コイルだけは入っていますが、減衰量は6dB/octで非常に高い周波数で切っていますので、ウーハーの高域は殆ど切っていないに等しいものです。高域側の方は完全な12dB/octで大体500Hzぐらいから低域をスパッと切っています。

これは【375】と【H5041】ホーンとも関係してきており、ロード(負荷)が完全にかからない帯域までドライバーを動作させているために、その辺を今度はウーハーの方がうまくアシストして両方のユニットを繋ぐという感じです。

そのために、この時代のシステムをチャンネル・デバイダーを使って指定周波数で高域側も低域側もスパッと切ってしまうマルチ・アンプ方式で鳴らしても殆どの場合、うまく繋がらないで中域が抜けてしまうという結果となってしまうのです。ですから、この時代のシステムはメーカー指定のネットワークを使用するのが一番と考えます。
私の所有している【N400】ネットワークのシリアル・ナンバーは、これまた左右連番の“1771”と“1772”です。
 
【N400(16Ω)】ネットワーク

以下に実際にウーハーを取替えた工程を示します。写真で見ると簡単そうに見えますが、実際には相当に気力と体力を要する作業です。

特にウーハーを取付けているボルトの取り外し、取り付けはスペースが少ないためにL形の特殊なドライバー(この場合はネジまわし)を用いて、片手を奥に突っ込んで行わなければなりません。これには相当参りました。
もう2度とウーハーの交換はやりたくないというのが今の心境です。
 
この度、私所有のメトロゴンから取り外されてしまった【LE15A】ウーハーは『リニア・エフィシェンシー・シリーズ』に含まれます。このLEシリーズでは能率は程々にして、その代わり再生周波数帯域を広げるようにしたものです。

コーン紙にはコルゲーションが入り、130系に比べてコーンの質量が重くなったため(これはコルゲーションの問題というよりも振動系全体の設計によるもの)能率は低下しました。
ボイスコ
イルはロング・ボイスコイル(オーバーハング・ボイスコイル)で、エッジはフィクスド・エッジではなく、初期はランサロインと呼ばれる材質、その後はウレタンに材質が変更となり形式はロール・エッジを採用して振幅が大きく取れる構造となりました。
これら全ての変更で低域特性を良くしており、f0は20Hzまで下がりました。
私の所有している【LE15A(8Ω)】のエッジは、おそらくウレタン・エッジであったために後からセーム皮に交換したものだと想われます。

以上でウーハーの交換は、殆ど丸1日がかりで何とか無事に終える事ができました。もう手も足も腰もガクガクでした。その後遺症はその後2日間ほど残りましたが、今はもう治っています。ですが、やはり歳には勝てないようですね。

ウーハーとネットワークの交換で、メトロゴンのスピーカー・システムとしての能率は相当上がったようです。コントロール・アンプのボリュームの位置が所定の音量を得るのに交換前と交換後では約3目盛程違っています。これで高能率の【375】も【075】も本領を発揮してくれるでしょう。今までは相当【LX5】ネットワークで能率を犠牲にしていたのですから・・・。

スーパー・ツィーターの出力音圧レベルも再度調整し直して、現在は98dBから100dBに設定変更しています。

ウーハーを交換した後の『音』の違いですが、やはり軽量コーンを使用した高能率型の【150−4C】ウーハーでは音の立ち上がりと立ち下がりが随分と速くなったようです。それに連れて音のスピード感も相当速くなったように感じます。【375】、【075】とのスピード感がやっと揃ったようです。今まではウーハーのスピード感が中高域に追いついていなかった事を正に実感いたしました。また、今まで聴こえていなかった微小な音もはっきりと聴こえるようになりました。

最低域の再生についてはf0が20Hzから35Hzに15Hzも上昇したので心配していましたが、聴感上は殆ど変わりません。部屋を揺さ振る低音もちゃんと再生してくれています。

中域も音が濃くなったように想います。【150−4C】ウーハーの高域が重なっているからでしょうか?

結論として、今回のウーハーの取り替えはまんまと“大成功”だったようです。
http://homepage2.nifty.com/jazz_audio/audio-23.html

14. 中川隆[-10526] koaQ7Jey 2020年10月28日 15:21:54 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[32] 報告
当時のJBLのスピーカーはどれも業務用に開発された強力なユニットを美しいモダンアートのエンクロージャーに入れた物が多いです。

私はJBLが好きで(WE、アルテック、タンノイ他も好きですが)C31、ハーツフィールド、パラゴン、メトロゴン、ミニゴン、オリンパス、C37、LE8T、PA用システム、を使って来ました。どれも結局は最初期型が音が素直で、鳴らすのも簡単なので今残っているのは最初期のユニットが入ったオリジナルです。

古いユニットは最初は音が詰っていても、2年位毎日鳴らすと良い音になる事が多いです。メトロゴンも最初我が家に来た時は音が飛ばない鳴らないスピーカーでした。かがり火に持って行って毎日BGMで鳴らしていたら2年目位から鮮やかな音が出る様になり今では吃驚する位伸びのある美音を奏でています。

眠っていた物を呼び覚ますには時間が必要です。焦っては駄目ですね。


パラゴンでもハーツでも鳴らすのが難しいと思っている方が多い様ですが、それは間違いです。先日横浜の三上さんもパラゴン欲しいけど鳴らすのが難しいから・・と仰っていました。あの三上さんでも勘違いされています。

パラゴン鳴らすの難しい説が出来たのはSS誌の記事だと思います。理由は中・後期型のパラゴンが鳴らすのが難しいのであって、初期型は簡単に良い音で鳴ります。

元々初期型の150-4Cと375,075でチューニングして作った箱です。ユニット変えるとバランスは当然崩れます。中期、後期に行くに従ってハイファイにはなりますが、それだけ鈍いユニットを使っています。その鈍さが鳴らし難さにつながります。

初期型はパラゴンでもハーツでもメトロゴンでも部屋の壁に押しつけて置いてアンプをつなげば良い音で鳴る様に出来ています。能率も高いので2〜3Wの真空管アンプでも十分良い音でなります。

150-4CやA130、375や175、075は他に変わる物が無い名機です。

素直な美音を奏でます。クラシックもジャズも綺麗に再生します。
http://plaza.rakuten.co.jp/romantei1925/diary/201003220003/


先日横須賀の三上邸で音を沢山聴かせて頂いて、その時話題に出たのですが,

「JBLはジャズ向き??」

と言う話です。
http://bit.ly/djGgGv


JBLはジャズ向き、タンノイはクラシック向き
と日本では言われていますが、それって嘘でしょ!そんな事無いよねと言う話です。

実際にクラシックのモニターにも多くのJBLが使われて来ましたし、米国でJBLをお使いの方はクラシックを聴かれている方が多いのです。

ハーツ・フィールドでもパラゴンでもクラシックは綺麗になります。

何処でジャズ向きと言われる様になったのか、有名なジャズ喫茶の店がJBLを使ったから、有名なオーディオ評論家の方が、ジャズがお好きだったから・・・色々理由はあるとは思います。

実際にJBLのD130と言うユニットはややジャズ向き、アコースティックな音より、PA的な音向きだとは思います。

でも175や375 150−4Cや130Aは非常にニュートラルなユニットで癖の無い音を出します。

JBLもLEシリーズになると鈍いコーン紙になってアンプのパワーも必要で鳴らし難くなりますが、初期のJBLは素直で感度の高い音を出します。

アルテックと比べると暗い、渋い音だとも言える位です。

まあタンノイもクラシック向きではなく、良い音でジャズを聴けます。特にシルバーの30cmは癖が無く、バスレフ箱で聴くと、良い響きでジャズを聴く事が出来ます。

初期のユニットは癖が無いので、使い方で何でも鳴ると思うのですが・・・・
http://plaza.rakuten.co.jp/romantei1925/diary/201004060000/

15. 中川隆[-10525] koaQ7Jey 2020年10月28日 15:30:28 : 73Otu5mjPA : RnFlSzhlR0tEanc=[33] 報告

パラゴンはハーツフィールドタイプのコーナースピーカーの間に置かれるセンターチャンネルスピーカーとして考案されたものだった。つまり、現代のAVホームシアター用センターSPに相当する訳だが、この考えの技術的なコンセプトは1930年代ベル研究所によって行われた研究調査に基づいており、最も安定したステレオイメージはセンターチャンネルスピーカーの設置によってもたらされるという考えに基づいている。

AV用センタースピーカーとして家庭でパラゴンを使うのは費用からもスペースも大それたものだったから、結局は独立型スピーカーシステムとして世に出る事になった。

フクロウさんはホームシアター用としてパラゴンを使っているが、自ずとセンタースピーカーとなっている。
http://fukuroo3.com/paragoninfo.html


JBL ハーツフィールド

 このスピーカーは本当に良く出来ています。ローエンドまで良く伸びていて、なおかつ反応が速いので、あらゆるジャンルの音楽が楽しめるオールラウンドプレーヤーです。大変完成度の高いスピーカーで、現代でもこれを超えるスピーカーは現れていないといっても良いかもしれません。

 レコードプレーヤーはLP12、プリはJBL SG 520、パワーアンプがマランツの#9が4台。CDプレーヤーはシンプルにリンのCD12となっています。もちろん各機器の下にはローゼンクランツのインシュレーターが使われています。


 JBL パラゴン

 この美しいシルエットは不変のものです。'50代にはこうした素晴らしい作品が沢山生まれました。アメリカの黄金時代で、映画館のスクリーンで見るその豊かな生活ぶりや、ラジオから聞こえてくる魅力的な音楽に耳を傾けては将来を夢見たものでした。

 プレーヤーLP12とプリアンプJBL SG 520は他のシステムと全く同じです。パワーアンプはKT-88プッシュプルのマッキントッシュの275でパラゴンをドライブします。

 一部屋に2台のスピーカーセッティングは難しい

 ハーツフィールドとパラゴン。この二つのスピーカーは大変マッチングの良い組み合わせです。普通は一部屋に2組のスピーカーをセッティングするのは困難を極めます。

 しかし、コーナー型のハーツフィールドと部屋の中央に置くように作られているパラゴンですから、お互いがサウンドスクリーン効果を生み出すのでこの上なく相性が良いのです。
http://www.rosenkranz-jp.com/kaiser/Visitor_visit%20(Trip%20of%20audio%20clinic)/Visitor_visit%20(Trip%20of%20audio%20clinic)/20061221_sh.html

16. 中川隆[-10477] koaQ7Jey 2020年10月29日 11:41:21 : SNIPF628cs : QkFIUWZxeklDVU0=[23] 報告
パラゴンが聴けるジャズ喫茶


札幌 ジャズ喫茶 JAMAICA _ JBL パラゴン
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/416.html

岩手県 奥州市 ハーフノート _ JBL パラゴン
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/408.html

軽井沢 自家焙煎珈琲とジャズの店 だぁーちゃ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/519.html

愛知県 岡崎市 昭和モダン珈琲 茶楽音 (ちゃらね) JBL パラゴン + Goodmans Axiom80
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/790.html

日本一の音楽喫茶 阿蘇 オーディオ道場
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/713.html

17. 中川隆[-10476] koaQ7Jey 2020年10月29日 11:53:01 : SNIPF628cs : QkFIUWZxeklDVU0=[24] 報告

パラゴンがまともに鳴っているジャズ喫茶は一つも有りません。
その理由はこのサイトを読めば明らかです:

JBL paragon-パラゴン&オーディオ-fukuroo3.com
http://fukuroo3.com/


要するに、パラゴンは QUAD ESL57 や ESL63pro と同じで、スピーカーのすぐ前にしゃがんで齧り付きで見る様に作られているのですね。

耳の位置と合う様にパラゴンをステージの様な台に載せるともうそれだけで付帯音が付いてアウトです。

耳とSPの距離を限りなくゼロに近付けてヘッドフォン的に聴くのが正しい聴き方。

音場感もフツーのスピーカーとは全く違って、ヘッドフォンに近いのです。

従って、部屋も大きな部屋ではなく四畳半か六畳位でないとうまく鳴らないですね。


それからアンプも大出力のトランジスタ型ではダメで、8W 程度の三極管シングルアンプが最適でしょう。

18. 中川隆[-10475] koaQ7Jey 2020年10月29日 12:03:35 : SNIPF628cs : QkFIUWZxeklDVU0=[25] 報告
JBLは遂に初期の傑作 ハーツフィールドとパラゴンを乗り越えられなかった

そして、ハーツフィールドとパラゴンもデッカ デコラや電蓄の音は乗り越えられなかった

もともと

ハーツフィールドは蓄音機の音を再現するスピーカー
パラゴンはセンターチャンネル用スピーカー

として作られたんですね:


 三〇年代までのアコースティック録音の演奏は、ホーン・スピーカー・システムで聴くと思わぬすばらしい音で鳴ってくれるものだ。ホーン・システムなどといわず、アコースティック蓄音器といい直してもよい。

 五〇年代の中頃までは高級スピーカーというと例外なしにフロア型のオールホーン・システムであった。もっともそれは高級レベルのスピーカーとして、というよりも、アコースティック方式の高級大型蓄音器の後継者として、ホーンは前提条件だったのかもしれない。

 先日、マイクロ精機の作った朝顔型ラッパのついたアコースティック蓄音器を聴いたが、SPレコード専用の一切のエレクトロニクスを省いたこの再生システム、なんとリアルな生命感だったこと。むろん音量調節なんかついてないから音は出っぱなしで、SPレコードからの音量の大きいのにびっくりするが、何より一音一音の躍動感が、ブックシェルフ型のスピーカーの音とは次元の違う迫力を感じさせる。(一九七六年)
http://www.audiosharing.com/people/iwasaki/houkou/hou_20_1.htm

蓄音機については

北関東蓄音機倶楽部 Sogaphon _ SP録音の CD復刻盤 は Sogaphon を取り付けた蓄音機で聴こう
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/473.html  

ブリティッシュサウンドとは HMV蓄音機とロンドンウェスタンの音の事
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/477.html

驚異の音質を誇ったエジソン式蓄音器が滅びた理由
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/495.html

ウェスタンエレクトリック伝説
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/208

伝説のデッカ デコラ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/683.html

電蓄の世界
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1073.html


パラゴンはハーツフィールドタイプのコーナースピーカーの間に置かれるセンターチャンネルスピーカーとして考案されたものだった。つまり、現代のAVホームシアター用センターSPに相当する訳だが、この考えの技術的なコンセプトは1930年代ベル研究所によって行われた研究調査に基づいており、最も安定したステレオイメージはセンターチャンネルスピーカーの設置によってもたらされるという考えに基づいている。

AV用センタースピーカーとして家庭でパラゴンを使うのは費用からもスペースも大それたものだったから、結局は独立型スピーカーシステムとして世に出る事になった。

フクロウさんはホームシアター用としてパラゴンを使っているが、自ずとセンタースピーカーとなっている。
http://fukuroo3.com/paragoninfo.html

19. 中川隆[-10472] koaQ7Jey 2020年10月29日 12:32:52 : SNIPF628cs : QkFIUWZxeklDVU0=[28] 報告

パラゴンは手回し蓄音機と同じ感覚で聴くべきスピーカー

パラゴンに特性が一番近い再生装置は

ビクトローラ・クレデンザ
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/495.html

デッカ デコラ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/683.html

Quad ESL57
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/682.html

ワーフェデール 後方開放・無指向性フロア型スピーカー SFB/3
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1091.html

ジョーダンワッツ ステレオラ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/859.html


でしょうか。 パラゴンは楽器型再生器ですから、上の四つの中でも特に手回し蓄音機のビクトローラ・クレデンザに近縁です。 そして、クレデンザでジャズを聴く人が居ない様に、パラゴンもジャズを鳴らすのには向かないんですね。

パラゴンが上手く鳴らないのは、パラゴンをフツーのダイナミック型スピーカーと同じ様に使っているからなのです。 パラゴンはスピーカーではなく弦楽器だと思った方がいいです。

725 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2007/09/16

パラゴンの開発は半世紀前であり、極論すれば当時の真空管式アンサンブルステレオ電蓄からレコードプレヤー部分とアンプ部分を取っ払ったスピーカー部分だけの物と言えよう。
http://www.logsoku.com/r/pav/1193510170/#711

空中にフワリとJBLパラゴンを浮かしてやるのが、最も理想型です。

通常の箱形スピーカーを使う人は堅い床にキッチリ置くのが常識なんです。 彼等は、柔らかい畳の上では低音が出ないとか、既成のオーディオ理論を持ち出して、見当違いなことを言う。

しかし、低音ホーンそれ自体がエンクロージュアであるパラゴンは違います。私は畳の上にパラゴンを置いています。でも、低音は出過ぎるほどに出ているし、締まりのない音とも無縁だ。既成のオーディオ知識に侵された人には、私の音は不思議だらけに見えよう。
http://www.logsoku.com/r/pav/1201524526/

私はタンノイは和室に、JBLのモニター型はライブな洋室に似合うと思っています。

それは、反響の少ない和室はSPの箱鳴りで、箱鳴りの少ないモニター型には部屋の反響で味気なさを補うというコンセプトからです。
http://www.logsoku.com/r/pav/1193510170/#711

パラゴンは反響の多い大きな空間で大音量で鳴らすのに一番向かないスピーカーです。 パラゴンは吸音性が高い四畳半か六畳の和室に入れて、畳の上に直置きするのがベストな使い方でしょう。 勿論、洋椅子でなく座椅子を使います。

プリアンプはレプリカのマランツ7C、パワーアンプは最高級出力トランスと年代物のウェスタン・エレクトリック WE300B を使ったシングルアンプ。例えば

新藤ラボのWE300Bアンプ(モノ×2台)
http://www.shindo-laboratory.co.jp/Power-Amp/300B-limited.html

597 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2007/08/28

パラゴンは何を聞いてもモノラル臭く聞こえる

703 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2007/09/11

湾曲させた大けなベニヤ板の切れ端に両チャンネルの音波をぶつけるんだもの、当たり前。
むしろ何鳴らしてもモノラル的演奏になっちゃうのが短所ですな。
こんな音響家具もどきよりも普通のスピーカーを二本用意して鳴らす方がはるかにステレオ効果を満喫できますよ。


892 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2007/09/21

ステレオ効果を上げる為には左右のチャンネルを分離・独立させるべきだが、どうしたことかパラゴンはドッキングさせてしまっている。
これはマズイ。

この状態では、左にベース、右にドラムが入っているソースを鳴らすと、
左チャンネルはドラムの音で揺すられ、右チャンネルはベースの音で揺すられてしまう。

リズムを刻む低音域が濁りまくる訳だ。
製品の骨董価値はあるとしても音楽鑑賞用途としては不向きで、花瓶台に向く。


897 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2007/09/22
>>892
パラゴンは左右ドッキングなんかしていない。
左右独立で、金具で軽くつないでいるだけだ。
エンクロージャーの振動は床から隣に伝わるのさ。
だから、低音が濁るのは床が悪い

それから、ステレオ効果を減殺するのがパラゴン開発の目的だから モノラルに聞こえるのが正しい

中央にぴったりと音像が立つ。
そもそも、ステレオ効果を期待しているリスナーなんか、いまだにいるのかあ
信じられないぜ


705 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2007/09/11

>むしろ何鳴らしてもモノラル的演奏になっちゃうのが短所ですな

短所ではなく、製品開発の狙いがモノラルの様に聞こえることなんだよ
初期のステレオ録音は、右と左に分けすぎていておかしなLPが多かった
もっと、中央に音を集めようとしたのがパラゴン
家庭で音を聴くときにどういうものが快適かを考えたようだ


917 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2007/09/23

なぜ、パラゴンの再生で奥行きがでないのか。
それは位相が揃っていないから。

録音時にワンポイントマイクを使い、位相をいじることなく録音されたソースでも本来、前後の関係は出てきます。
人工的に前後を出すことなど本来はする必要がないのです。
しかしパラゴンではそれはでない。

そもそもそういう狙いではないのです。
当時流行った無理やり左右に割り振られた録音の音を中心に集めるために作られたスピーカーがパラゴン。
そういうソースはそもそも位相など考えられてなく前後、上下など発想の範囲外。


正しく再生された時、サウンドイメージは二台のスピーカーの中心から奥に広がります。

位相を整合させればサウンドステージは左右だけはなく、前後にも広がる。
それもスピーカーを結んだ軸から後方


983 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2007/09/24

パラゴンはそもそも悪い意味でのモノラルっぽい音はしません。
中央に音像が立つことですね。
音場を求めたものではないです。 ただ、向き不向きはあります。
1980-90年辺りまでの素直に録音されたソースはどうしても音場が出ない。
最近の質の低い録音なら逆によく鳴らせもする。

ただ、それらのソースは二つの独立したスピーカーで鳴らしても再生は出来ます。
簡単かどうかだけ。
http://www.logsoku.com/r/pav/1132401522/


711 : お嬢師匠の本弟子一番[sage] : 投稿日:2008/04/25

D44000って、ある意味初の音場型スピーカー?。


713 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2008/04/25
>>711
そう言ってもよろしいかと思います。

ただ、オートグラフのように後ろの壁を利用したものも、個人的にはそういう範疇に入るように思っています。 オートグラフの後のかべ壁をラウンドさせてスピーカーに合体させるとパラゴンに近いものになるように思っています。
そして側壁の一部も切りとってスピーカーに合体させるとパラゴンの出来上がり。

以前、パラゴンはそういう空間的な環境をも含んだものであり、それゆえ小さな部屋でも大きな部屋でもあまり環境に左右されないといような書き込みがあって、なるほどと思ったものでした。


730 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2008/04/27
>>713
オートグラフやハーツフィールドは元々モノラルとして開発されていて壁面を考慮している事はしているがそれは壁面をコーナーホーンとして利用する事で物理的に十分な長さ(大きさ)を確保する事ができない低域ホーンを補う為に行った設計。

パラゴンの発案者パラゴン大佐はオーディオ技術者ではなくトップクラスの録音技術者でステレオ時代になり理想的なステレオ再生をミキシングルームで確実に行うには如何したら良いかを突き詰めて考えていた。

ミキシングルームでは壁にSPを埋め込み壁とトータルで調節を行って実現していたがその派生として壁に埋め込む事など出来ない一般家庭でも同様な効果を得る為に発案したのがパラゴン。

そういう点で初の音場型ともいえるし積極的に一次反射をコントロールしているという点ではいまだにほとんど類例がない存在だと思う。

722 : セクハラ課長[sage] : 投稿日:2008/04/26 18:36:24ID:pNFseQR9 [1/1回]

D44000はウハハの長いフロントローデイングホ〜ンを横に配置した点が最大のフイ〜チヤですな。


723 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2008/04/26
>>722
おっしゃる通りかと。 これがすべて、なぜか申し合わせたようにうまく統合がとれて、ファーニチャ型SPとしての造形美を醸し出している。

横長ボディの前面に湾曲したパネルをつけ、音波を効果的に拡散させている。
そして、そのボディ内にホーンを横に配置させて、空間を無駄なく使っている。

パネルの湾曲具合も、見かけは勿論のこと音響的にも丁度良い。
すべてが計算しつくされた結果なのか、たまたまうまく行っただけなのか。


734 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2008/04/27

ここは、>>723、および、>>730さんをご参照して頂くとご理解して頂きやすいかと思いますが、パラゴンは音場型あるいは言葉を代えるとSPである程度の環境を含んでいるので、他のSPよりは部屋の大きさ等の影響を受けにくいと思います。


728 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2008/04/26

昔JBLモニターで、測定器を使いフラットの音にした
つまらない音に成ったので、SPアッテネータで色付けをした。
スタジオでCD録音している人と話をしたが
スタジオで数時間聴くと、疲れる 自宅では、あの音は聞きたくな。
音を聞くのと、音楽を聴く 差?


733 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2008/04/27
>>728
> スタジオでCD録音している人と話をしたが
> スタジオで数時間聴くと、疲れる 自宅では、あの音は聞きたくな。

スタジオも、設計者というか所有者による目指す音作りが違ってくるかとは思いますが、素人的にはあまり反響のない中学校の放送室のような感じを想像してしまいます。 確かに、長いこと聞きたくはない音ですね。

ちなみに世間的な常識とは反しますが、私はタンノイは和室に、JBLのモニター型はライブな洋室に似合うと思っています。
それは、反響の少ない和室はSPの箱鳴りで、箱鳴りの少ないモニター型には部屋の反響で味気なさを補うというコンセプトからです。
http://www.logsoku.com/r/pav/1193510170/#711


20 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2008/02/23

歴としたオーディオ経験者ほど、JBLパラゴンを理解していないです。

「私と同様に床はやわらかい畳のようなものだと思って、重みのある台座をいったんかました方が低音の締まり感や迫力がでて」
と書かれていますが、そこらへんが、おおかたのパラゴン使いと、シロフクロウとの考え方の相違です。 私は全く違う方向を見ており、異質の音響調整をしています。いわゆる、弓術ですね。

パラゴンは普通の箱形スピーカーではないので、普通のオーディオが剣術なら、パラゴンは弓術だという話しを、以前に書きましたけれど、しっかりした床にスピーカーを据えて低音を出す、という考え方はまさしく剣術です。

シロフクロウ流の理想的なパラゴン設置とは、空中にフワリとJBLパラゴンを浮かしてやるのが、最も理想型です。
だから、弓を射る弓術と言った訳です。異論を唱える人は、そんな馬鹿な!というだろう。 通常の箱形スピーカーを使う人は多数派で剣術派ですから、堅い床にキッチリ置くのが常識なんです。 彼等は、柔らかい畳の上では低音が出ないとか、既成のオーディオ理論を持ち出して、見当違いなことを言う。

でもね、低音ホーンそれ自体がエンクロージュアであるパラゴンは違います。パラゴン使いには、別の山の頂上も有る。

フクロウの巣穴オーディオルームは畳の上にパラゴンを置いています。でも、低音は出過ぎるほどに出ているし、締まりのない音とも無縁だ。既成のオーディオ知識に侵された人には、私の音は不思議だらけに見えよう。
http://www.logsoku.com/r/pav/1201524526/

795 : rrr[] : 投稿日:2005/10/09 18:01:28ID:XC+TVgz/ [1/1回]

40年前の機械に精密な定位など、構造的にも期待はできないが、音の透明で生き生きした音場とかは現在のスピーカに欠けているところかな?
マランツ2のアンプで、オペラのちっちゃい音場が広がっていたのを某中古ショップで聞きましたが、よかったです。
喫茶店でもクラッシックが楚々と奏でていました。

あまり大きな音は苦手なスピーカでしょう。。。
このスピーカーは少ない音量で夜中にゆったり気にせず聞くのが似合いそう。


798 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2005/10/09

パラゴン、でかい音でもいいけどね、限度はあるけどさ
それよりなにより、パラゴンは家庭用なんで、セッティングに苦労しなくても、ちゃんと鳴るはず
ここで、悩んでいるやつは、パラゴンそのものがどこかおかしいかもね
ネットワークのコンデンサ抜けやら、結線の位相間違いとかさ
http://www.logsoku.com/r/pav/1193510170/#711

799 : 765[sage] : 投稿日:2005/10/09 19:43:31ID:wSI/kY+u [3/3回]
>>798
> それよりなにより、パラゴンは家庭用なんで、セッティングに苦労しなくても、
> ちゃんと鳴るはず


基本的に私も同意見。
たまたま私のパラゴンが良いのに当たったのかも知れませんが、そもそも高さや
角度等はJBLでも色々試して最終的に出来上がった形だと思っている面もあるかも。
あの細く伸びた足もそれなりの理由でそうなったと思ったりとか。

足についても足カセが必要なら最初からつけていたのではと思ったりします。
細く降りた足の先に靴みたいについていたらデザイン的に面白いし、必要なら
そうしていただろうと。

877 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2005/10/22

ジャズ喫茶でグアングアン鳴らされたパラゴンでなく、普通の家庭で大事に鳴らされたパラゴンを聞いたことのある人はいったいどれだけいるんだろうか。
こんな良い音のスピーカーはないと思うのだが。
確かにジャズ喫茶なんかでガンガン鳴らされたのはへたってるのもあるかも知らんが。

677 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2005/08/16

パラゴンの基礎概念を作ったパラゴン大佐は、JBLの技術者ではなく大物レコーディングエンジニアでアカデミーかグラミーかどちらか忘れたがレコーディング技術の発展に多大なる寄与をしたとして受賞もしている。

技術の中核はオールホーンではなく正面の湾曲したリフレクターパネルで定位に重要な左右の音波の合成と一次反射をコントロール下においてる。
現在のレコーディングスタジオでも概念自体は有効で、パラゴン式のスピーカーが現在ないのはスタジオの設計技術が進歩してスピーカーと部屋を一体として設計しているからスピーカー独自での配慮の必要性が減った為。

本物!のモニタースピーカーは、壁に埋め込む事も考慮されているのは部屋との一体設計の為

広大な音場という点では現代のスピーカーに分が有るが、音場や定位、実体感という点で、パラゴン式は現在も凄い。
私はクラシックも多く聞くのでメトロゴンを使っているがメインの座は、かなり長い間動いていない。
現代のスピーカーも併用しているがこちらは、しばしば替わる(現在はKEFのREF)
パラゴン式のモニターは、昔は、個別の施工ではあったがパラゴン自体は、モニターには(たぶん)使われていない。 当時としも高価なのでこれを使うくらいなら部屋自体を改装した方が安価だった様だ。

JBLとしてもスタジオのクオリティを家庭でというスタンスだったと思う。

682 : 名無しさん@お腹いっぱい。[age] : 投稿日:2005/08/17
>>680
> 音響機器としてなら苦労が絶えないな。

苦労するパラゴンはハズレものだと思う。
まともなパラゴンなら何の苦労もなく、ぽっと置くだけで凄い音が出る。


>>677
> 定位に重要な左右の音波の合成と一次反射をコントロール下においてる。
> 現在のレコーディングスタジオでも概念自体は有効で、パラゴン式のスピーカーが現在ないのは
> スタジオの設計技術が進歩してスピーカーと部屋を一体として設計しているからスピーカー独自での配慮の必> 要性が減った為。

はまさにパラゴン自体をそれ単体でどんな部屋に置いても理想的な音響特性の部屋に置いたと同等の音響が得られるということ。
6畳の部屋でも30畳の部屋でも凄い音だというのはこれによる。


713 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2005/08/24
>>682
> はまさにパラゴン自体をそれ単体でどんな部屋に置いても理想的な
> 音響特性の部屋に置いたと同等の音響が得られるということ。

その通り。ユニットと箱と理想的な音響特性を持った部屋の3つを合わせたのがパラゴンと言える。
余程ひどい部屋でもパラゴンなら心配ない。


194 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2005/03/28

パラゴンはMJのあの山口某が使ってるんだろ。
パラゴンの前であぐらだか座禅して聴いてるそうだ。
昔はおもろいスピーカーだな、とは思っていたが萎えた。


195 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2005/03/28
>>194
そうやって聞くものではないだろう。
ゆったり雑誌を読みながらあるいはコーヒー飲みながら、さもなきゃ
ソファにごろんと寝転びながらまったり聞くものだろう。


829 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2005/10/14 15:30:13ID:

パラゴンと言えば山口孝さんなわけだが


830 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2005/10/14

ジャズの真髄を求めて、おでこがパラゴンに付いちゃった人ですね。
その気持ちが、ウレシイ。(=^・^=)


831 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2005/10/14

山口みたく床にあぐらかいて聴いたんじゃ
 金 輪 際
まともな音は聞こえないと思われw


225 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2005/03/30

> おでこをくってけて聞くのが良いと思う。

ウソか本当か雑誌にそんな聞き方をする人がいるみたいに書かれていたことがあるが、ホーンは直撃音を聞くものではなくふるわせた音を聞くもの。

軸線上で聞いても良いが有る程度離れないとせっかくのふるえが調和しない。
確かにパラゴンは隣接しても良い音だという意見をよく聞くが、それはホーンの音を前板で反射させて直撃を回避させているからだろう。


445 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2005/04/10

セッティングを考えてみた。

セパレートならリスニングポイントの正面にテーブルとソファーでも置いて、部屋を応接間的にも利用できるんだがパラゴンの場合、反射板からの反響音が重要なため本体とリスニングポイントの間には何も置けない。

これでは遠く離れれば離れるほど部屋をほとんど音楽観賞用にしか使えない。
奥さんや友達とコーヒー飲みながらとするにはL字型に座るしかない。
それにしてもパラゴンとの間のスペースは勿体ないような気がする。
と言う訳で、2〜3メートルぐらいの近距離にしてリスニングポイントの後ろ側を有効利用するというのも手かもしれない。

448 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2005/04/13 00:12:42ID:/zGUeJaf [1/1回]
>>445
出来れば4メートル、無理なら1mぐらいまででも良いかと。
しかし、せめてツィーターの音が届く角度内がよい。
近くになると位置による変化が大きい。
おでこがつくぐらいでは近過ぎる。

おでこを付けて離れていくに従い、25cm、50cm、1mぐらいのところで音のターニングポイントがある。で、1mぐらいからはどこまで離れても、音場感や周波数による減衰の仕方は変わるが、音質的にはほとんど同質。

25cm以内ではツイーターの音が聞こえにくく、25〜50cmではスコ−カーが目立ち過ぎ、50〜1mではまだ影響を受け、1mを超えたところで各パートのバランスが良くなってくる。


569 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2005/05/28

この人のパラゴンは凄そう :

厚木繁伸氏(ダイナミックオーディオ勤務)のリスニングルームに入って驚いたのは、パラゴンの前に置いてあるソファの近さだ。

こんな近くで大音量だったら、僕のか弱い鼓膜は一体どうなるのだろう。不安がつのる。

ケーキと紅茶をご馳走になり、一曲目はチェンバロは、なかなか実体感のある音で「おお!」と思う。G・グールド、トン・コープマンのオルガン演奏はバッハ「我おん身を呼ぶ」、デュ・プレのボッケリーニ、イダ・ヘンデルとすすむ。「限りなく演奏者に近づきたい」と厚木さんが言う通り、確かに近く、熱く、興奮させられるるサウンドだ。

僕のオーディオは演奏者との距離感で言えばかなり遠い。富田さんもまあ遠い。柳澤さんはそれに比べればグッと近い。岡崎さんもサウンドステージ派の割には近い。それぞれの好きな距離はあるが、仮に眼前で演奏が展開されたとしても、みんな演奏を客席できいている感じがある。

だが、厚木さんの音にそういう客観性はない。客席よりさらに近い=舞台に上がったような感じだ。バイオリンが地球で、伴奏も観客もその周りを回っている。僕はこれを地動説オーディオと呼ぶことにした。

JAZZはものすごかった。一曲目のソニー・ロリンズをきいただけで僕の耳は「キーン」となって、脳が痺れてしまった。ものすごいスピード感で、刺すような高音と共に分厚い中域が主張する。

「このぐらいの感じできくのでなければきかない方がマシ」

だと厚木さんが言う。僕には「激辛のカレーじゃないと食べた気がしない」ときこえた。僕は激辛に弱いから、「これを拷問の手段にされたら3時間ほどで仲間の名前ぐらい吐いてしまう」かも知れない。

厚木さんが心から「すごい」と思うサウンドは二カ所あって、一つが「ベーシー」でもう一つは「山口孝 氏」(STEREO SOUNDレコード演奏家訪問を見て下さい)のお宅だそうだ。僕の

「すると厚木さんは山口組若頭なんでしょうか?」

の問いに厚木さんは

「わはは、そうです」

と答える。

「山口サウンドも同様に近距離大音量だが、同時に静寂が存在する」が、

「自分は未熟なのでまだ音がちょっと強い」

とも言う。僕は単純に(なら、弱くすりゃいいじゃん)と思うのだが、これは多分そういう問題ではなくて、やむにやまれぬ強さなのだろう。 

「私が1950年代のJAZZ&CLASSICをきくために、諦めるものもすてるものも一切ない」究極のシステムです。


スピーカー  :JBL Paragon
ADプレーヤー :EMT 930ST+930・900
カートリッジ :EMT OFD25(mono) TSD15(stereo)
CDプレーヤー:LINN CD12
プリアンプ  :JBL SG520
パワーアンプ :Marantz #9p
http://home.j08.itscom.net/studio-k/tcn-catv/second/atugi.html

570 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2005/05/28

パラゴン使いの「音の殺し屋」で有名なダイナの店長ですね
一度お会いしたことがありますがとても良い人でその人が求めている音以外の機器は絶対に薦めない信念の持ち主。ダイナの中では異質な存在でオーディオ関係のHPで有名な人との繋がりが多い
http://www.logsoku.com/r/pav/1111838675/

474 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2006/12/18

パラゴンも良いけれど、最近はハーツフィールドが欲しくなってきた...


475 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2006/12/18

わしは逆だな。
今回 DD66000 はパラゴン復活にしておけば良かったのにと思う。


451 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2006/10/05

ハーツフィールドのスレ、無いな。


452 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2006/10/05
>>451
誰も持ってない


476 : T[sage] : 投稿日:2006/12/19 00:29:16ID:wBa1k34T [1/1回]

歴史的な順序として、ハーツフィールドの次がパラゴン・・
と、期待したい所ではありますが、元々製造を中止した理由が、木工のできる職人さんが居なくなるってのが理由でしたので、難しいのでは?


477 : AC[sage] : 投稿日:2006/12/20 00:09:03ID:7UJ3FN2j [1/1回]

木工の職人さんで日本人がいたような気がするけど。


478 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2006/12/26 12:34:00ID:+RJjm6u9 [1/1回]
>>477
日系2世(お父さんが指物師)の方が最後までパラゴンを作り続けていたが
その方の引退でパラゴンの生産は終了。


490 : 名無しさん@お腹いっぱい。:[] : 投稿日:2007/01/09

パラゴンは昔聞いたことがあるけどひどい音だった。ドでかいラジオ。


491 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2007/01/09

根性の曲がった板に反射させたヘンな音。


635 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2007/09/01

乾いたパサパサの音がするパラゴン、クラシック再生は不可能。


636 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2007/09/02

モノラルにしか聞こえん
低音はこもる
高音はスカスカ

粗大ごみ
タダでもいらんわい


492 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2007/01/09

世の中の大半の人は、そういうイメージでしょ。

505 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2007/02/07

パラゴンは置いてあるというだけで、みんな糞音ばっかり。
鳴らし方は無知だし、そもそもイミテも多い。

493 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2007/01/09

やっぱりユニットの設計が古いんでしょうね。まあ当時としては良かったんでしょうが。あの大きさでハイもローもでないし、歪っぽくてにごった音です。
ただそれらが一つの個性的な音色を作っているとはいえるかもしれませんが。

589 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2007/08/24

低音がブーブーボーボー篭ってるパラゴン


592 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2007/08/27

低音がこもっているのは、いかれているからメンテしな


593 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2007/08/27

そうだったのか。メンテは怠れないなぁ。
俺のは篭らないから、何だろうとは思っていたんだが。

メインアンプを替えただけでも音が別物に変わるから、
かなり鋭敏なスピーカーだと思う。


595 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2007/08/27
>>593
それは 375 が鋭敏なんだよ


662 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2007/09/03

パラゴンは最初から音はいい。それをもっとよくなると勘違いした無能オーナーが
あれこれやって音を悪くする
最初から音が悪い場合には、ウーファのLE15 のエッジがいかれているからだろ
150-4Cの初期型にしたらいいのにね


524 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2007/05/01

小樽のジャズ喫茶Groovyでパラゴン聴いたときには、正直ビビった。
あまりにも想像してた音と違ってたんで。なにしろパラゴンはビンテージでしょ。
大昔のステレオが世に出始めた頃のスピーカーでしょ。
だから、低域はゆったり、 中高域も輪郭の甘い表現だと思っていた訳。

ところが、出てきた音は解像度が高く鮮度感も高く、全く現代のハイエンドスピーカーと遜色ない音がでてくるの。
マスターに聴いたら再生装置がマークレビンソンの最新CDP PRE POMERなの。
スピーカーって昔から大して進化してないんだなぁーというのが、パラゴンを
聴いた僕の感想。


525 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2007/05/02
>>524
鳴らし方で

>>低域はゆったり、 中高域も輪郭の甘い表現
にもなるし

>>解像度が高く鮮度感も高く、全く現代のハイエンドスピーカーと遜色ない音
にもなる。使い手の好みとセンスだね。


556 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2007/07/11

パラゴン使ってひどい音を出すほうが難しいと思うのだけど


557 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2007/07/14

そう思う。 取り合えず、良い音。
それをもっと良くすることはできると思うが、ひどい音にするのは難しい。
もし、ひどい音だとすると、当たりが悪かったか、部屋が悪いか、さもなきゃ他の機器が悪いかと。


55 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2005/12/06

ポン置きで良い音なんて言ってる人は、程度が低い。
どんなSPでも、それなりの努力が要るのは御存知の通りです。
パラゴンの難しさは、一体型だと言う事に尽きるでしょう。
内振りも外振りも出来ません。おまけにユニットが強力で部屋の影響をマトモに受けるのです。


56 : 39[] : 投稿日:2005/12/06 20:23:26ID:CPok8ecm [1/3回]
>>55
> ポン置きで良い音なんて言ってる人は、程度が低い。

私も、ポン置きで良い音なんて言ってる人なんですが、程度が低いんですね(W


> パラゴンの難しさは、一体型だと言う事に尽きるでしょう。
> 内振りも外振りも出来ません。おまけにユニットが強力で
> 部屋の影響をマトモに受けるのです。

それが良いから私は気に入っています(W
というか、一体型、ユニットが強力なところこそがパラゴンの良いところと思います。 それが気に入らないなら無理にパラゴンを使う必要はないでしょうね。 自分に向いた機器を自分の好きなように使うのが良いと思いますよ。

インシュをかましたり、数ミリずつ動かしたり、角度を変えたり、スピーカー間の距離を変えたりしたい人には、それができるスピーカー、他にたくさんというかパラゴン以外のスピーカーはほとんど全てがそうですから、その中からお好きなスピーカーを捜すのが幸せと思います。

というか、そのように色々やるのが面倒な人に、ポン置きで済むスピーカーとして私はパラゴンを位置付けています。

65 : 53[] : 投稿日:2005/12/08 18:36:58ID:hH2m1zVu [1/1回]

俺もポン置きでいい音した方がいいな〜
パラゴンで努力するって具体的には何するんでしょう?
一体式って事は、足元弄ったりアンプ変えたり??


66 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2005/12/08

ひどい音に我慢する努力


78 : 39[sage] : 投稿日:2005/12/09 20:24:19ID:gU8N86Hl [3/3回]
>>65
> パラゴンで努力するって具体的には何するんでしょう?
> 一体式って事は、足元弄ったりアンプ変えたり??

何もする必要はないと思います。
ただ、床はしっかりしている必要はあるでしょう。 そもそも、あの高さは丁度良い高さに調整されているものですから、普通にしっかりしてさえいればそのまま置くべきだと思います。
また、アンプについても、能率が非常に良いので、普通にオーディオ用に作られたものなら何だって大丈夫。


118 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2005/12/17

私が使っているのは、メトロゴンだがこのタイプはポン置きで結構良いバランスで鳴る。 通常のタイプで置き方をミリ単位で調整する必要は理解するし実際私も別システムではそれを行っているがメトロゴンに関しては、別で神経質にならなくてもかなりのレベルにもっていける。

これを購入してから2回転居して現在は、3軒目の家にくらしているが最初の2軒がマンション、今の一戸建てともに問題なくポン置きに近い状態で鳴っているのでSP固有の特性だと思う。 あくまで想像だが
まずSPユニットから出た左右チャンネルの音が最初に合成される部分をリフレクターパネルでコントロールしているところがポイントになるのではないか?

言わば通常のSP+SP周りの環境を有る程度だが最初から一体化して設計している。

もう一つは左右チャンネルが一体化していることも意外に重要だと思う。

メトロゴンに関しては置き方は簡単で背後の壁にできるだけ近づけるただ一点でバランスが取れると感じている。

120 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2005/12/17
>>118
メトロゴンはバスレフ・ポートの位置が、ウーファー・キャビティーの下でしたね。
壁側に近づけるとこで、最適な低音の量を得られるのでしょうか?


132 : 118[sage] : 投稿日:2005/12/19 22:32:41ID:w/j/v5tG [1/1回]
>>120
メトロゴンのバスレフポートは底板に有ります。
メトロゴンは、途中で幾度かエンクロジャー構造に変更を受けていて私が使用しているのは最初期型ですがこれの場合は、バスレフポートが裏板ぎりぎりのところに設けられていて背面の壁からの反射を完全に意識していると推測しています。
(エンクロジャーは、設計変更で途中でバスレフポートが底面中央付近に斜めの位置に変更され、最終バージョンでは、さらにプラスティック系の素材の輪が取り付けられポートが延長されています。
余談ながら仕上げのつき板の状態などを見ると後期にいたるほど材質が少々悪くなっていく様に思っています)
メトロゴンのウーファは、一応バスレフですが取り付け位置が表面に見えるルーバーから一段奥にありミニゴンと違いややコーナーホーン的でかつショートホーンになりかけ?と不思議な構造で両者とも完全な構造ではないものの無関係かと言われるとそうとも言い切れない理論面では、明確に言えない設計になっています。
プロト1号機の写真を見た事が有るのですがこれが巨大な足つきミニゴンといえる構造で変わったウーファの取り付け位置は、その後試行錯誤しながら経験的に作り上げたのではないかと推測しています。

134 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2005/12/20
>>132 さん。
壁からの距離とかには敏感なんでは?
また、左右の壁からの反射にも充分影響されるのでは?
あなたのメトロゴンに内蔵されているユニットは、何ですか?


135 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2005/12/20
>>134
後ろの壁との距離はぎりぎりまで詰めるようにしていますが左右の壁の状態には全くとは言いませんがあまり影響を受けないと思います。
別の最近のSPではそれこそ下手をすると額一枚でバランスが微妙にずれたりする事を経験していますからセッティングについては、経験上いままでで一番楽なSPです。

ユニット構成ですが
(本来メトロゴンはJBL史上もっともマルチユースなエンクロジァー)
購入時についていたのは、
オリジナル(当時は、出荷時内臓ユニットは青く塗られているので判る)で

LE-15A(最初期モデル16Ω)+LE75(175ではない!)
+LX5(これも最初期で16Ω ケースはハーツフィールドのN500用が使用されている)

でしたが現在は

130A(フィクスドエッジ)+275+N600

に変えて使用しています。(両者とも開発時のメインの標準構成)
LE-15Aはエッジが硬化してあまり状態が良くないのでエッジ交換の後もう一度最初の構成で試して見ようと考えていますのでしっかり保存しております。

154 : 118[sage] : 投稿日:2005/12/22 13:24:16ID:bDk1R1YC [1/1回]

私もJBLについて、まったく思い入れが有りませんでした。今でもJBL全般では思い入れは有りません。 JBLが神格化されていたジャズ喫茶全盛時代とは世代が少々違いますしクラシックがメインである事もあり結構批判的に聞いていました。
(タンノイにも思い入れは有りません。クラシック用として知人に勧めるとしたら小音量ではハーベス、スペースに余裕があり比較的音量をあげる事ができる場合は、KEFを勧めると思います。)

ジャズも聞くようになってから昔の録音用のサブとして色々検討していくうちに大容量のエンクロジャーと大口径軽量コーンウファーが面白そうだと思いつきましたが設計思想として古いタイプのSPしか存在しませんのでオールドも聞いて回るうちに現在のメトロゴンに行き当たりました。

色々理論面で話が展開していますが最近のシステムも平行して使用していますのでご両者の意見とも良く判ります。

私の経験上ですがパラゴン系は、通常のSPと反応の仕方が異なる為に話がうまくかみ合わないのだと推測いたします。 さすがに真横に衝立でも立てれば別ですが左右の壁の状態については、あまり影響を受けないSPです。

自分の場合やパラゴン系に興味を持ち出してから何箇所かで聞く機会を得たのですが一番影響があるとしたら床の状態です。
別に床がコンクリートやレンガである必要はないと思いますが最近のマンションに良く見られる薄い床材の場合は(階下に振動を伝えない為の構造の一環ですので無条件に悪いわけではないのですが)
音に精彩が無くなり凸凹した音になる場合が有ります。床の振動というよりふんばりが利かない感じです。

購入後クラシックでも良い表現力を持っているのに気づきました。
クラシック系を演奏する場合、PPP(ピアニシモ)は、ただ音が小さいのではなく全神経を集中して緊張して演奏します。mf(メゾフォルテ)になるに従い音は大きくなるのですが体の方は、徐々に力を逆に抜いていきます。さらにfffにかけて開放感を持って演奏しますがこの緊張 → 開放の表現力が抜群に上手くこの点に関しては最新SPではめったに味わえません。

163 : 118[sage] : 投稿日:2005/12/23 09:23:47ID:l1JVLrtG [1/1回]

>パラゴンの場合、前面パネルにより実際にまん中から音が出ている。それにより、確かな実体感としてまん中からの音として聞こえる。

私も同じ様に聞こえます。
レコーディングスタジオでは、SPを壁に埋め込んでSP間の壁もコントロールしています。

本物のレコーディングモニターとコンシューマ用SPで音の実態感に対する要求が違う場合が多いと思うのですがパラゴンの原案を考えたパラゴン大佐は大物レコーディングエンジニアですしそれをベースにパラゴン系を作り上げ

JBLの当時の開発者、バート・ロカンシーとエド・メイの黄金コンビもモニター志向の極めて強いエンジニアです。

余談ですが

バート・ロカンシーは、米国を代表するオーディオエンジニアで本来初期のコンピュータ技術者でした。

アナログコンピュータの時代でしたから物理現象や複雑な数式を精密な等化回路に仕上げる事が出来る能力を強く必要とする時代でロカンシーも極めて理論的な思考をする方だったようです。

趣味の音楽好きが高じてJBLに出入りするうちに何時のまにか社員になったそうで後に技術部門トップで副社長までになりながらJBLでも正式な入社日が不明だと聞きました(笑)

代表作がLE−15系を筆頭とするLE系や075、加えてJBLの一連のアンプ群が有ります。
(つまり現在のトランジスタアンプの元祖)

JBLが大きくなり普通のオーディオメーカーになりかかったのでJBLをエド・メイとともに離れて以後米国の新興モニタースピーカーの開発やレコーディングスタジオにかかわり続けた方です。

ちなみに最後の弟子が現レイ・オーディオの木下氏です。
インダストリアルデザイナーのアーノルド・ウォルフの天才的とも言えるデザインの為に優美な家具的なイメージが強いのですがパラゴン系は音を本気で追求したSPだと思います。

558 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2007/07/19

部屋の中の設置位置さえ間違わなきゃ、とりあえずの音は出るんだが...

アンプに悩む。

KT88は気に入らん。
EL34も同じく。
6L6でも、いまいち。


559 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2007/07/20

ケーブルやCDP換えてみてはどうでしょうか。


560 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2007/07/21 09:35:12ID
>>559
犯人は、床かもしれない。


561 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2007/07/21

それを言うなら電源ケーブルも考えなくてはいけない。


562 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2007/07/21

一番激変するのは電源とラインケーブルですからね。


563 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2007/07/

でも最後に残るのが中高域のヒリヒリ感。
僅かだが、気がついたらおしまい。

564 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2007/07/21

アンプは何を使ってますか?


12 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2005/11/29

オーディオショウ等でセッティング等を担当している人が家に来た。
パラゴンを8.5W ×2 の真空管アンプで鳴らして聞かせてみた。

こんな小さいアンプでこのような音を出せるなんて、しかも(ボリュームの位置が)9時にも行ってないと驚いていた。

能率が高いので小さなアンプで十分なんですよと言ったら、それはそうでしょうけど、それにしても、こんなアンプでねえ、、、と、いつも高級スピーカーをすごいアンプで鳴らしていているためか、頭では理解できていても、実際に聞いてみるまでは(というより実際に聞いていても)信じられない様子だった。 何かトリックでもあるのかと捜すかのようにしげしげとアンプ、配線回りを見ていた。

数字よりも実際に耳で聞いてみると実感すると思う。
(実際に見て聞いても信じられないかも知れませんが、少なくとも音のすばらしさは納得がいくと思います)

551 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2007/07/09
>>12
パワーのないアンプの方が良い音 ということですか?


552 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2007/07/11
>>551
ある意味、当たってますね。
パワーのあるアンプは、増幅段が多い。
段が増えるたびに歪が増加する。

もし、段ごとの歪率が同じとすれば、聴音量まで増幅できれば段が少ない方が歪は小さくなります。 その意味で、段数が少ない方が音が良いと言えます。
ただ、大パワーが必要な場合、段数が少なければ各段ごとに過大な増幅を強いることになり、歪率が大きくなってしまいます。

そういう場合は何段もあって大パワーが出るアンプの方が良いことになりますが、劇場等で使うのではないならエレキットぐらいで十分と思っています。

それと、同じアンプでも小さい音でならす時の方が、最大出力近辺でならす時より歪率が大きい場合が多いそうですが 、マッキンのような大出力でも小出力でも歪が小さく(カタログデータ上)なるように作られているアンプでは問題ないかもしれませんが、そういうアンプではない場合、余裕がある方が良いと思って大出力アンプで音量絞り気味に聞くことは、かえって歪を大きくしてしまっているのかもしれません。


469 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2006/12/16

139 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 メェル:sage 投稿日:2006/12/08(金)
パラゴンは何もしなくても良く鳴るけど、オーナーが自分のおかげで音がよくなったと言いたいがために、最初は酷い音だったと自ら言う場合が多い。

140 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 メェル:sage 投稿日:2006/12/08(金)

セッテイングにつきあったことあるけど、パラゴンはアンプしょぼいとならないね。 アキュ、ラックス、ダメホで結局マッキン。


142 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 メェル:sage 投稿日:2006/12/14(木)
>>140
>>逆だと思う。
能率が良いから余程ショボいアンプでもよく鳴る。
歪んでるアンプは別だけどね。

144 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2006/12/14(木) 15:26:12
能率のいいスピーカはね
アンプのあらも、よおく表現してくれるんだよ


だってさ。本当?

565 : 558・560[sage] : 投稿日:2007/07/21 19:24:39ID:+wfd0Iaw [2/2回]

>>561さんは、何を使っているんでしょうね?

ちなみに、現在はQUAD22+Uです。 知人の薦めで、使ってみました。
別の装置にJBL-SG520SE+SE402を使っているから、試験してみようと思っています。

SE408も有りますが、ツマラナイ音かも知れません。
以前、別の装置にSA660を使ってみましたが、いまいちの印象でしたから。

今日、オーディオ・音楽の達人と一緒に、WE300bアンプを聴いてきました。
どこで聴いても、どんな装置の組み合わせでも、素晴らしい印象でした。
欲しいけど、中々に決心が付きません。

私の場合は、聴き比べての選択ですから、同時に両方を必要としますから。

566 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2007/07/22

WE300bアンプはピンキリだな
シングルはろくな音しないよ

まず、WE300Aを聴いてみよう
次に、WE205、WE211を聴いてみよう
それから45も聴いてみよう


573 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2007/07/27

まず、シングルアンプは音がつまって箱庭的
PPアンプのほうが豊かな音がでる

真空管では、WE300Bは製造年代で音がちがう。新しくなると音も明るくなる
300AはBよりかっちりした音、フィラメントのハムも小さい

さらに古いWE205Dは音に力強さや透明感が増す。パワーは小さいのに不思議だな
205Bや205Aはさらにいいと言われるが、聴いたことがない

211Eは205にパワーと独特のコクが加わる。このコクは賛否分かれる

45はウェスタンではなく、RCAやその他多くのメーカから出ている
これは、ラジオ、電蓄などに使われた球

これが、300Bほど力はないが、淡い、けなげな音をだす
沢山作られたから価格は安いし、ナス管からST管まで、コレクションしても楽しい

575 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2007/07/27

WE300Bシングルアンプのお薦めスピーカーは?
LUXMAN MB-300を入手したのだが、鳴らすスピーカがありません。


576 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2007/07/27

能率のいいスピーカでしょう

577 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2007/08/09

俺のパラゴン、LE15Aの所為か能率が良くない。これじゃ、300Bでは鳴らないな。
アンプを検討しよう思ったけど、ウーファーを換えるのも一手か。150-4C...

578 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2007/08/09

WEにしてみなはれ

580 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2007/08/11

845はパラゴンと相性良いでしょうか


581 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2007/08/11

いいです
でも845をどの様に使ったアンプなのかな


582 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2007/08/11

212が一番相性よいですね。次が845,211.
それ意外だと、苦しいですネ


583 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2007/08/11

212 なんていう球はでかすぎで、私には痛い


681 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2007/09/08

今夜も、アンプの比較テストで終わってしまった。
マランツ7cも、色々有るから難しい。 今回は、新しいシリアルナンバーの物だった。
比較対照は、カウンターポイントSA5000。
パワーアンプは、MOS-FETと6550シングルで比較。

すでに、マッキンC22とJBL-SG520SEは諦めた。
中期型パラゴンには、合わないようだ。
実際、別のシステムには、これ以上は無いくらいに合っているのに。残念。


683 : 最強スピーカ作る1[age] : 投稿日:2007/09/08 10:00:20ID:
>>681
名品ばっかりじゃねーか。なんでKT88シングルなの?
300Bじゃなくて?


684 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2007/09/08
>>683
KT66・300Bシングルとプッシュ・2A3・JBL408と402を試用済


688 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2007/09/08

300Bシングルはロシア管とオリジナルでも比較。印象はスッキリせず、もう一つ。

300Bプッシュは初段を替えても比較。一つは煌びやか過ぎ。他は沈み込む。もう一つ。

2A3シングルは丁度良い感じでは有ったが、甘い(スィート)な音色。ロシア球とRCAで比較。 決定出来ませんでした。

一概に球だけではアンプを語れませんね。回路やトランスやコンデンサーとか...。

上記パワーアンプとマランツ7cは借り物です。
マランツ7cは、これで2台目です。1万番代の物ともっと後の物。今回は後期型でした。

気が付いた意外な事

今まで2A3は、色気の無いツマラナイ音と思い込んでいたけど、ユッタリとした感じが悪く無い。

JBL-SG520と408は、意外にもベストマッチでは無かった。専用イコライザーボードが欲しい。

マッキンC22はアルテックにとてもよく合う感じ。A7・A5・612/604・9844A等。パワーアンプは松下球です。
ここまででお気づきとは思いますが、私は色付けの無い感じの音が好きです。


690 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2007/09/08 15:13:48ID:QsLCD+ht [2/2回]
>私は色付けの無い感じの音が好きです。

それでは、マッキンC22はお奨めできない
マランツ7のほうが合うはずだけどね

692 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] : 投稿日:2007/09/08 17:03:36ID:G/7mPyOh [4/4回]
>>690
現在、繋がっているのはSA5000と他作MOS-FETパワーアンプです。
変な癖が無くて、安心して聴けるような感じですが、弾けるような音が弾まない。
パワー不足でしょうね。
先日、自分の6L6アンプが不調になったので修理依頼中。戻って来たら再挑戦です。
ロウソクの消える寸前のような、良い音が出ていました。

マッキンC22は、アルテックのシステムに戻しました。
でも、パワーアンプをMC30とかでは、マッキンの香り充満。松下球アンプ使用中です。

マランツ7cは、未だ判断が付きかねています。別のシステムに以前も試用しましたが、良い結果が得られませんでした。その時は、#9を組み合わせました。
可能なら、マランツ製の球アンプを再度試したいですね。#5とか。


693 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2007/09/09

たぶん 試聴したマランツ7がおかしなものだったんだよ
おかしなやつより、レプリカのマランツ7ほうがいいおとだと思うよ


916 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2007/09/23

なぜ、パラゴンの再生で奥行きがでないのか。
それは位相が揃っていないから。

録音時にワンポイントマイクを使い、位相をいじることなく録音されたソースでも本来、前後の関係は出てきます。
人工的に前後を出すことなど本来はする必要がないのです。
しかしパラゴンではそれはでない。

そもそもそういう狙いではないのです。

当時流行った無理やり左右に割り振られた録音の音を中心に集めるために作られたスピーカーがパラゴン。

そういうソースはそもそも位相など考えられてなく前後、上下など発想の範囲外。

正しく再生された時、サウンドイメージは二台のスピーカーの中心から奥に広がります。

そのような経験を正しくしたあとに、パラゴンを聞けば新たな発見はあるでしょう。


968 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] : 投稿日:2007/09/24

位相を整合させればサウンドステージは左右だけはなく、前後にも広がる。
それもスピーカーを結んだ軸から後方。
位相の不整合のタイムスケールと反射による遅れのタイムスケールは周波数にもよりますが一桁から二桁違います。

二台のスピーカーでモノラルを再生した場合も左右の音を完全に揃えれば全く真ん中に音像が立ちます。

ろくに左右も揃えない現代のスピーカーとやらとパラゴンを比べればパラゴンの方がポンおきでもましでしょう。 当たり前ですね。
http://www.logsoku.com/r/pav/1201524526/

20. 中川隆[-10471] koaQ7Jey 2020年10月29日 12:36:55 : SNIPF628cs : QkFIUWZxeklDVU0=[29] 報告
7 :555:2010/03/13(土) 10:38:15 HOST:220-152-19-177.rev.home.ne.jp

私の思った事はパラゴンを上手く鳴らすのは難しいと思います

後壁からの距離・床材・足の台で変わります
まず第一の問題はウーファーに問題が有るかと思います
LE15の場合、エッジの山部分がキャビネットに接触している可能性があります
我家の場合もぶつかっていました
これでは、スムーズに動いてくれませんね?
殆どのパラゴンは接触しているとか聞きました
フェライトの場合は分りませんが

それ以前にLE-15は問題が有ると思いますが
150-4Cは、素晴らしいと思います?・・・多分


8 :世直し奉行:2010/03/13(土) 10:46:59 HOST:p2147-ipbfp1601kobeminato.hyogo.ocn.ne.jp

拙者の知人のパラゴン使いは皆様、それぞれ美味く鳴らされております。
床の強度・材質で、8割、AMPの選定で1割、キャリア1割で、ハイボール!?


13 :世直し奉行:2010/03/13(土) 23:48:14 HOST:p2147-ipbfp1601kobeminato.hyogo.ocn.ne.jp

555さま
繊細なだけ?の音なら、クォードESLがBESTでしょう。
パラゴン本来の目的、用途が違います。何せ約半世紀昔のスピーカーシステムです。
パラゴンは民生用(ネットワークも同様)です。

一世風靡したメーカーの名機をいじくりまわすのは結構ですが、拙者小心者故、まともに鳴るアンプで愉しんでおります。

インピーダンスを測るより、アンプと音源の「質の確認」をおすすめします。
評判を気にするより、自分の好みを気にします。
パラゴンは、時には鋭く過激にまた有る時にはおおらかに、奥の深い銘器です。


18 :555:2010/03/14(日) 00:57:56 HOST:220-152-19-177.rev.home.ne.jp

奥様はモデルみたいな綺麗な人でお金持ちのようです
ネットワーク交換後、満足しているようです

昔、マッキン22・275を使いましたが私には合いませんでした
マランツも同じ

当時は部屋が10畳だったので、部屋の影響も有ったかもしれません?
私にはダイオードの音が合わないようです


23 :551:2010/03/14(日) 19:02:35 HOST:pc21006.amigo2.ne.jp

555様、すみません。JBLはよくわからないです。
でも、パラゴン買うんなら、ウエスタンにします!


26 :551:2010/03/16(火) 01:05:55 HOST:pc21006.amigo2.ne.jp
555様、
ウエスタン555なら2個買えます。15Aホーンは買えませんが、22Aホーンの優れたレプリカなら2個つけられます。

パラゴン代からこれらを引くと「おつり」が来ますので、おつりはウーファーにまわします。
とりあえずはAltecの515で100Hz以下を受け持たせ、3D方式というのはどうでしょう? トィーターも欲しくなりますが、とりあえずは3000Hまたは802とか806からホーンを取ってトィーターとして使いましょう。

そうするとトータルでパラゴンよりずっと安く上がります!
恐るべし パラゴン!


31 :555:2010/03/17(水) 23:14:32 HOST:220-152-24-153.rev.home.ne.jp

551様 昔WE555+22A(カンノ)で鳴らしてしました

当時は予算も続かず、完成まで行きませんでした
確か電源はリーズナブルなダイオード整流だったかな?
555にはJBLのツィーターは合いませんね?

砂嵐の様でした
次は15Aを使いたいと思ってます
恐るべし 15A


41 :551:2010/03/19(金) 10:44:45 HOST:ntmiex120024.miex.nt.ftth2.ppp.infoweb.ne.jp

オーディオはつらいよ!奮闘編

イタリア製の15Aレプリカは1本100万円以上だと思います。運送料は2本で30万円前後でしょう。22Aじゃダメですか? これだと愛知県産が1本32万ちょいです。実績もあります。人によってはオリジナル(金属製)よりこちらのレプリカ(木製)がいいと言っているほどです。

また、555はレプリカを買うより、オリジナルがまだたくさん眠っております。6万本以上作られたのですから… あるところにはあるのです! 

価格は? ピンからキリまでありますよ。眠っているやつの仕入れ値が10万台後半と聞いております(まとめて10〜30本買う場合)。

ステレオペアを取ろうとするなら、これぐらい必要かもしれません。ペア取り後要らなくなったヤツでも、555は555ですから、いくらでもつぶしがききます。

パラゴンの箱は何でもアメリカ在住の日本人がコツコツ作っていたとか… あれをこさえる技術があれば、15Aホーンのレプリカなんてちょろいのでは?
やはり、恐るべし パラゴンの箱!


42 :ビックリマスダ:2010/03/19(金) 12:08:57 HOST:p4188-ipad03niho.hiroshima.ocn.ne.jp

昔の箱は良いですよねー、エージングも出来てるし。


43 :世直し奉行:2010/03/19(金) 12:21:23 HOST:p2147-ipbfp1601kobeminato.hyogo.ocn.ne.jp
551さま
あれをこさえる技術は、ありません。残念!


44 :RW-2:2010/03/19(金) 12:26:48 HOST:125.173.203.61.ap.yournet.ne.jp

>>あれをこさえる技術があれば

パラゴンの箱なんて神社仏閣造りの大工にとっちゃたいした技術ぢゃないでしょ。
朝飯以前のお茶の子さいさい。注文/需要が無いから造らないだけで。

パラゴンは最高のデザインですが残念ながら全面チップボードでやんす。ヒバや
栗の木なんぞふんだんに使って造ったら、工芸品芸術品に昇華しやんすね。こう
なりゃ音の良し悪しなんぞ関係御座いません。いや、悪いわきゃ無い(がはは)


45 :世直し奉行:2010/03/19(金) 12:39:13 HOST:p2147-ipbfp1601kobeminato.hyogo.ocn.ne.jp

↑日本の宮大工や指物師ならOK!ですが、手間賃・輸送経費etc高コストで企画倒れに。
多分!?

初期のパラゴンプロトタイプ?(2WAY 150−4C入り)は米松合板も使っておりました。


46 :RW-2:2010/03/19(金) 13:26:09 HOST:125.173.203.61.ap.yournet.ne.jp

>>手間賃・輸送経費etc高コストで企画倒れに・・・
みんなが買うんぢゃありやせんよ。金に糸目をつけないお金持ちが発注。
案外オリジナルのパラゴンより安く出来るんぢゃなかろか。無理か(だはは)


47 :551:2010/03/19(金) 15:44:19 HOST:ntmiex120024.miex.nt.ftth2.ppp.infoweb.ne.jp

企画倒れになったのは アメリカ版ゴジラ!
パラゴンの箱を無垢のウォールナットで作って、594を入れて、ウーファーを励磁型にしてくれたら、買います!


48 :ビックリマスダ:2010/03/19(金) 16:02:10 HOST:p4188-ipad03niho.hiroshima.ocn.ne.jp

箱は難しいですよー、

良い材料で綺麗に作っても音が良いとは限らないってーのが
タンノイの国産箱の安さが物語っています・・・

オリジナル600万――1000万 国産箱60万――100万って感じ?

51 :555:2010/03/19(金) 18:02:30 HOST:220-152-22-74.rev.home.ne.jp
>41
551様 22Aのレプリカは近くに数本転がっています
イタリア製15Aは現地価格で2本 100万円と聞きましたが?

今は555オリジナルは高くて買えません

国産パラゴンも有りますよね!
箱だけで、200万円以上とか?

86 :cross:2010/07/09(金) 10:19:38 HOST:p03c9e5.tokynt01.ap.so-net.ne.jp

私のパラゴンも家具としてFMラヂオとして鎮座しておりましたが、ネットワークを自作して、プロのPAにいろいろ測定してもらい定在波問題を解消したら見違えるように鳴り出しました。

WE555Wは14Aホーンに付けてフルレンジで聴いています。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/11602/1268405832/

まあ、30畳以上の部屋があったらパラゴンより ウェスタン・エレクトリック 555 のレプリカを買った方が絶対にいいですね。

パラゴンは四畳半の和室にぴったり合うというのが良い所かな:


ウェスタンエレクトリック伝説
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/208

G.I.P Laboratory _ Western Electric スピーカーシステムのレプリカ製造・販売
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/964.html

G.I.P Laboratory _ Western Electric 20cm フィックスドエッジ・フィールド型フルレンジスピーカーユニット TA-4189
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/971.html

21. 中川隆[-10470] koaQ7Jey 2020年10月29日 13:07:01 : SNIPF628cs : QkFIUWZxeklDVU0=[30] 報告
>>2 の パラゴンのレプリカを出しているケンリックサウンドの評価は


322 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/19 18:41:11  

考えてみたらケンリックサウンドってボロい商売してるよね

粗大ゴミスピーカーを安く買い叩いて適当にレストアして高値で売りつける

元が音の悪いスピーカーだから音が悪くても

「これがJBLサウンドなんですよ!」

ですべて誤魔化せるw

326 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/19 19:07:45

>考えてみたらケンリックサウンドってボロい商売してるよね

騙す方も騙される方も悪いんだろうね、多分。

なんかの映画でチャイナハゲタカが言ってたよ「日本は生温い地獄」だと。
団塊が作りそして崩壊した日本の経済にはお似合いのセリフかもね。


327 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/05/19 21:12:23

ケンリックサウンドの社長78年生まれ、32か

若いのにこんな上手い親父転がしの手法どこで覚えたのかね

アラフォー団塊jrの俺は今職場で、団塊ジジイと世代間抗争中
俺も転がすくらいの器量が欲しい、コツが知りたい

914 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/07/16 22:05:21

JBLの音はパサパサガサガサした水気のまったくない喉にへばりつくような乾パンかふ菓子のような音だ
とてもじゃないが5分と聴いてられない


985 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/07/19 23:06:05

モデル云々に関わらずJBLのスピーカーの音自体がすべてガサガサパサパサで聴くに堪えない

915 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/07/16 22:10:33
>914
うっ、それを言われると痛いw
まぁ機種にもよるけど4320とかL101とかはマジでパッサパサw
好きな人にはたまらないらしいが俺も苦手(´Д`;)

919 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/07/16 22:43:45

特にMcIntosh+JBLで聴いてる人凄いわ
5分どころか音出た瞬間に頭痛くなる
なんかの我慢大会ですか?


976 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/07/19 17:17:41

JBLのスピーカーの音は


SRスピーカー → 20年前のラジカセレベル

ペア100万クラスのモニターSP → 総額5万のミニコンポレベル

300万超えのハイエンドクラス → ペア20万のブックシェルフレベル

 
ってとこですねw


921 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/07/17 00:05:02

でもねJBL聴いた後にB&Wとか聴くと頭抑えられたような圧迫感を感じるんだよな。
伸びやかでキラキラしてて自然なのはやっぱJBLだと思う。

75 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/04/25 10:45:29

今じゃ本国じゃビンテージもの以外は、相手にしてないメーカーだしな、

オンボロカー捨てメーカに堕落してしまった。

日本のブランド馬鹿はこのメーカにとってはドル箱

205 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/05/13 00:24:07

http://www.jbl.com/Pages/LocaleSelector.aspx

これ見比べるとJBLは日本以外で売る気ゼロなのがよく分かる

日本以外のラインアップ何じゃこれ?なんちゅうデザインだ
JBLは死ぬ気か、ホーム部門無くなってもプロ用あれば会社は大丈夫と思ってるのかも

これはハーマンジャパンが親会社のケツ引っ叩かないとマジでやばい、終わる
日本のJBLファンは中古市場さえしっかりしてればいい、新製品には期待してないって感じか?

215 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/13 22:24:15
>205
JBL のスピーカーって日本専用だったんですか、知らなかった。
日本で最も購買力のある団塊世代向けの音だったんですな。

216 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/13 22:57:30

でかいバッフルスピーカーを壁ペタで使う団塊www

389 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/25 19:20:05

むかしは6畳和室に馬鹿でかいSP入れて格闘するマニアの姿を評論家は

美しい、これぞオーディオ道だ、

と持ち上げ


金とやる気さえあれば設置環境など関係ない、調整次第で何とかなる


と推奨してた

売れまくったJBLの43シリーズは評論家の煽りのおかげ
導入するにふさわしい環境あった人は一握りでしょ
評論家が腐ってたのはむかしからなのね


83 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/04/25 16:47:22

中国でさほど売れないのが痛い、日本でしか民生品売れてない

本社ではコンシューマー部門はお荷物扱いらしいし
EVみたくプロ用に特化してスリム化する日も近いかも

138 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/04 18:48:54

今の完全日本向けの家庭用スピーカーに「xxモニター」とかまだやってるのが
オモロイ。

そんなに日本人はモニタースピーカーが好きなのか不思議。

高級機種にはあえて日本人受けするホーンが「これでもか!」とばかりに
付いている。モニターとホーンがこんなに売れる国って日本以外にあるの?

953 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/07/18 18:35:41

スタジオでプロが使ってなくても製品筐体に「モニター」とか「プロ」とか書いてると購入しまくる奴がいるのも事実。

スタジオでプロが使っているから「良い」と思って購入しまくる奴がいるのも事実。

そういう人を知っているが、リスニング環境は大体6畳和室。

282 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/05/15 22:21:15

何はともあれ独特の音だからモニタースピーカーとして耐えないような気がするんだが

スピーカーは、JBL、タンノイ、B&W、その他日本製といろいろ使ってみたけど
JBLは音が独特だよなぁ

特に高音が汚い

こんなのでモニターなんか出来ないと思う

悪いとは言わないけど
自分も10年くらい使ってたし

155 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/08 17:03:45
>138
プロの現場では使われてないのに筐体に「PROFESSIONAL」とか書いてる機器を見ると買いあさる人物も結構いるからね。

156 名無しさん@お腹いっぱい。[sega] 投稿日:2010/05/08 18:58:58
>138
日本人は馬鹿、ブランドとか呼び名にめちゃ弱い。


188 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/10 23:23:54

バカ団塊を騙すにはでかい箱がいい。

耳ツンボだし、しかもバカ

157 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/05/08 19:12:41

いまどき居ないよ。
JBLがプロモニターで使われてないのは周知だし。
そういうことわかった上で買ってるんだよ。JBLは。


173 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/05/09 16:50:33

アメリカ本国のJBLのサイト見ると、製品ラインナップが日本とまったくちがう。
アメリカではブルーバッフルのモニタシリーズなんて売ってないぜ。

日本で売ってるのは日本向けに企画されたもんでしょ?
で中国あたりで作ってるんでしょ?
そんなもんをありがたがって買うほどバカじゃねーよ。


328 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/19 22:20:53

次は中国にターゲットを合わせれる模様。インド・ベトナムも射程内。
売れれば勝ちなんでしょうね、ハゲタカと同じで。


142 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/05 00:56:27


JBLの変なところ

 1 ショートホーン+音響レンズという変なものを長年使ってたこと

 2 ホーン+大口径ウーハーなのに能率が高くない

 3 ホーンスピーカーなのに生き生きとした音がしない

 4 ウーハーに対して箱が小さい、その割に超重い

 5 超高級機の音だけは普通

 6 安いモデルの音が悲惨

318 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/19 05:46:08

小さい箱に大型ウーファー入れたら量は出るが質が劇的に悪くなるというのを証明したのが43系モニター。だからプロは他に流れた。

ドスンドスンという懐かしい重低音なんてのも流行ったな。
今のSPは軽い低音ばかりなので希少価値はあるかも?

304 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/18 03:02:03

あとなあの音響レンズは本来チェックする帯域に合わせてつけたりはずしたりしながら使うもんなんだ

それをだなお前ら日本人がなにを勘違いしたのかわからないけど

ホームオーディオ用のスピーカーに最高!

とかわけわかんないこと言って買っていったんだ
それを後からごちゃごちゃ的外れな文句言われたってなそもそもお前らが使う用途が間違ってるんだから知るかってんだ


375 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/05/23 19:28:24

レンズの金属くさい付帯音は箱鳴りと同じで逆に生かしちゃえって人がいる。

有名なBのSさんはシンバルが生々しい、ガツンとくるみたいにいうし。

付帯音は全て悪と考える人の理想とは真逆のスピーカーがJBLタンノイ(現行製品は知らん)。
最初からその辺理解した上でみんな買ってるんじゃないの?

308 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/05/18 09:37:25

音響レンズは1954年のハーツフィールドにはもう付いているようですね
http://www.audiolab.co.jp/used/speaker/JBL/Hartsfield_081116/hartsfield...

2000年頃の4344MARKUにも付いているようです
http://www.audio-heritage.jp/JBL/speaker/4344mkii.html


ウーファーユニットに対して小さめの箱を作るのがJBLの伝統ですが
そのせいで奥行きのあるフルサイズのホーンを使わずショートホーン+音響レンズを使い続けたようですね

あとPA用では1971年には大型ホーン2350が出ているようです
http://www.audio-heritage.jp/JBL/unit/2350.html


http://desktop2ch.info/pav/1271554664/

22. 中川隆[-10467] koaQ7Jey 2020年10月29日 13:13:04 : SNIPF628cs : QkFIUWZxeklDVU0=[33] 報告

まあ、こういうアホが沢山いる間は JBL も安泰ですねwww :


岩手県、一関市にあるジャズ喫茶「ベイシー」店主の菅原正二さんが執筆者で、キレのある、スパッと思い切りのいい内容と文章に、いつも感心させられる。

写真にある重大事件とはJBLの幹部(社長含む4名)が、はるばる「ベイシー」にやってきて、夜を徹してレコードを聴きまくったことを指している。

ご一行が音を聴きながら「興奮」したり「ニコニコ」しているのは、「ベイシー」のJBLが満足のいく音を発していたからだろう。


ダンディな菅原さんはけっしてハシャいだりしないが、それでも行間に喜びがあふれていて、読んでいるこちらも何だか嬉しくなる。伝説的な「ベイシー」の音を、一度は聴いておきたいものだ。


その文中に、オーディオマニアでもあるタモリがアポなしで、菅原さん不在の「ベイシー」を訪ねてきたというエピソードが紹介されている。

前出の「JBL DD66000エベレスト」を買うべきか否かの相談に来たのだとか。こういうスピーカーを買う人の一端が見えたように思った。


後に東京でタモリに会った菅原さんは、DD66000の音を聴いていないのに「買う」ことを薦めたそうである。タモリが

「音も聴いていないのに」

と抗議すると、


「あのネ、ぼく“試聴”して買ったもの、いままで何ひとつないの。全部“勘”」


と答えたそうである。この一言も楽しかった。

私も、ひと様には「試聴」を薦めるが、このところの買い物は、レビューは読んでいるものの、実際の音はおよそ聴いていない。“顔つき”だけで決めている。その矛盾をご常連さんに指摘されたこともあるが、

「自分の部屋で鳴らさないと本当の音はわからない」

と考えていることもあり、店頭でツマミの感触は確認しても、音はほとんど聴かない。
http://blogs.yahoo.co.jp/tatupulin/61111795.html


ベイシーの様な巨大な蔵の中で鳴らせば、10万円のスピーカーでも凄い音で鳴ります。 600万円の DD66000 も 10万円のスピーカーも結果は大して変わらないんですね。

機種による音の差が一番出るのは吸音性の高い家庭の四畳半の和室でしょう。


結論はこういう事かな:


久しぶりにジャズ喫茶ベイシーへ行きました。


 今回は中列に座りました。スピーカーに近いためか、片側のスピーカーから強烈な、アートペッパーのアルトサックスが降り注ぎました。最後列以外の椅子に座ったのは久しぶりです。最初のレコードはまだ大丈夫でしたが、最後のビッグバンドになると、さすがに耳が痛くなりました。

 スピーカーに近い分、音が鮮烈で音量が大きいのは当然として、音が四方八方に飛び散り反射していた。それに囲まれ臨場感とはまた違った感覚があり、レコードがモノラルかステレオなのかも、聴いていて分からなくなりました。

 オーディオは音量であると思いました。つまり、音量を求めると機材よりも部屋となり、部屋というもっとも手に入れがたい現実を再確認しました。
http://exp.bakufu.org/exp087_basie09.htm

家庭で使うスピーカーを買うなら四畳半の和室でいい音のするものを買いましょう。
JBL ならパラゴンが唯一の可能な選択ですね。

23. 中川隆[-10464] koaQ7Jey 2020年10月29日 14:01:02 : SNIPF628cs : QkFIUWZxeklDVU0=[36] 報告
ご近所さんのパラゴンを聴く 2007.04.10

T氏は三鷹に

「カルミナ・ストリングス」
http://www1.m-net.ne.jp/y-konomr/ksbg.html
http://sports800.exblog.jp/4479092


というヴァイオリン・メーカーを運営されている方だった。「カルミナ・ストリングス」ではT氏とお弟子さんのおふたりでオリジナルのヴァイオリンを製作・修理などをされている。工房も拝見させていただいたが、僕には到底出来ない様な、気の遠くなる行程を経て製作される、とても精密で綺麗なヴァイオリンは素晴らしい輝きの作品だった。

現にT氏に弾いて頂いたヴァイオリンの音をまじかでお聴かせ頂くと、オーディオでは到底到達出来ない繊細な、その喩えようも無いジュエルの様な輝きの音色が、脳味噌の中味を気持ち良くシェイクしてくれてしばし呆然となってしまった。やはり本物の楽器の音色は心地よく素晴らしい。

そんなヴァイオリンの音色に負けない位、凄かったのがパラゴンの音だった。ダイナミックな中にも繊細な楽器の響きが実在感の重さを持って本物のオーケストラの雰囲気を苦もなく描いている様を見ると、おもわず「ウ〜ン」と心のなかで唸ってしまった。

お部屋も視聴位置の方の天井は吹き抜けで3m以上あるコンクリートのスペースなので、特上の響きが出ていて、身震いする位羨ましかった。やはりここでお客様に完成したヴァイオリンをお聴かせしたりするので、この響きはとても重要な事だと仰っていた。

コメント
ヴァイオリンを製作・修理されている方がパラゴンを鳴らされているというのはとても説得力があります! 
ストリングスと一緒のパラゴンは居心地良さそうで、楽器のように見えます。
羨ましいですが私のような音痴には扱う資格は無いですネ!
| ひぃ〜 | 2007/04/10 1:29 PM |


そうなんですよね。パラゴンはあの太鼓の処の造りなど楽器ですよね。
そんなところがT氏も惹かれるところなのかもしれません。
普通はパラゴンといえばJazzと思うのですが、全然そんなのは既成概念だと気が付かされますね。
| ジロー | 2007/04/10 2:57 PM |
http://jirou.jugem.cc/?eid=895

三鷹 パラゴンのあるご近所のT邸再訪問 2008.06.26

三鷹のヴァイオリン・メーカー「カルミナ・ストリングス」を運営されておられるTさんのところに昨日お邪魔した。 1年振りである。(^^;) 
それもTさんからお電話を頂いてだ。お電話で

「アナログを止めますのでプレーヤーを引き取りませんか?」

というおはなし。 夜の6時半ごろが良いと云う事で次の日に早々にお邪魔して拝見させて頂いた。

到着するとパラゴンから以前にお邪魔した時と違う音色が聞こえていた。こころの中で「いい感じの音だな〜」と思っていたら案の定、かなりの機器のグレードアップをされていた。

ウーハーにLuxmanのパワーアンプを左右2台でモノ使いにされていたり。ドライバーとツイーターもそれぞれ左右をモノラルパワーアンプで駆動されていた。

またベリンジャーの真空管式のイコライザーも導入されていて入念に調整されておられるご様子。

音はとても自然でスムースな響きが出る様に成っていて、楽器の質感が以前にも増してリアルだ。やはり此の辺は楽器製作をされるマイスターだけあって耳が良いのだな〜と感じ入る。

「これ、すさまじく音がいいんですよ!」と聴かせて頂いたのはオーディオアクセサリーの付録のCDで紹介されていたイタリアの「ヴェネツィア、いとすさまじ」というCDで、古楽器を使った16世紀の舞曲、カンツォーナ、マドリガル集を、センペ+カプリッチョ・ストラヴァガンテが演奏したものだ。

う〜んこれは僕好みの楽器の音色と質感!演奏もイキイキとしていてグーッと引き込まれる魔術にあふれている。これは買いだな!!

聴いているうちに昔に買ったLPを思い出していた。やはりイタリアで創られた古楽器での演奏のレコード「古楽療法 タランテラ」だ。

家に帰って早々に鳴らしたのは当然だ。しかし まずい!ここで気が付いた。

大変な音を聴いて来てしまった。パラゴンの音が耳から離れない。
やばい!
自分のいままでの苦労した音がかなり惨めに聞こえる。
パラゴンから聞こえたあの楽器の音は本物の音の表情が有ったのに自分のこの装置から出る楽器の音のなんと薄ら事のような偽物然としていることか。う〜んやばいモノを聞かされてしまった。


かなり古い年代の壊れていたヴァイオリンを再生して、時代を感じさせる渋い見事な音が出るところをお聞かせ頂いた。
片や右の写真は工房「カルミナ・ストリングス」製のオリジナルのヴァイオリン。こちらはぐ〜んと現代的で、オーディオでいえばHiFiで豊かな音。ジーンと来ます。
http://jirou.jugem.cc/?eid=1011

ストラディヴァリウス物語  2010.01.18
(COLKIDさんと訪れたカルミナ・ストリングスにて)

昨日はCOLKIDさんと三鷹に有る「カルミナ・ストリングス」を訪問しました。僕は3回目になります。 前回、

横山 進一氏(著)「ストラディヴァリウス」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/404867417X/asyuracom-22/ref=nosim/

をこのブログで紹介しましたら、「カルミナ・ストリングス」の高橋さんから
「先日紹介されていた写真家の横山さんとは知り合いです。彼のヴァイオリンの写真集はすべて持っていますのでよろしければご覧ください。」
とご連絡を頂いたのです。

早々に駅から5分の「カルミナ・ストリングス」へと向かう。玄関のベルを鳴らすとマエストロ高橋さんがにこやかに出迎えてくれた。

COLKIDさんを紹介して半地下へ向かう階段を下りてパラゴンが置いてあるフロアーへ。

すでにそこには横山氏の写真集[The Decorated Instruments of Antonio Stradivari]などがテーブルに用意されていた。 高橋さんの丁寧な説明を頂きながら、写真集のページを捲るとそこにはいにしえのストラディヴァリウスが静かに、しかし力強くこちらに荘厳な黄金の光を放って永いストーリーが語られていた。

膨大な量の写真、時間を超えた価値、さまざまな人間がこのストラディヴァリウスを巡って繰り広げたドラマ、それらがこの写真集から香り立つように感じられた。

ストラディヴァリウスの事について、色々多義に渡りお話を頂いた。

パラゴンと対峙するCOLKIDさん
前回訪問した時と音の印象はだいぶ違う。雄大なスケールの演奏は同じだが、楽器の弦やティンパニーや太鼓などのニュアンスが良くこちらに伝わり、陰影も深い。
ナマの演奏をステージ上で聞いている時に感じる振動が好きだと仰る高橋さん独自の表現で、なるほどそんなのか〜!と納得の音でした。


メジャグランの音乃翔−U
http://www.ac.auone-net.jp/~mejogran/index.html

などの機器類。
http://jirou.jugem.cc/?eid=1120

ヴァイオリン 2010年01月18日

今日はジローさんにヴァイオリン・メーカーのTさんの工房に連れて行っていただいた。 Tさんは自らオーケストラで演奏もされるヴァイオリン製作者で、半地下になった仕事場兼リスニングルームには、JBLのパラゴンが鎮座している。

天井の高いこの部屋で、大音量でオケを鳴らすとともに、ご自分のヴァイオリンの音のチェックも行うのだ。 さらには木工工具や工作機械の並ぶ工房が隣接しており、そこの壁には趣味で組み上げた自転車が吊るされている。

大変うらやましい環境である。 座って音楽を鑑賞するだけのAVルームより、好きな時に好きなことのできるこういう部屋の方がずっと素敵である。

写真家の横山進一氏による、ストラディヴァリウスの高価な写真集をすべてお持ちで、それらを見せていただいた。 この本の大きさと印刷のクオリティで、はじめて氏の意図したものが伝わってきたように感じられた。 Tさんは横山氏ともお知り合いで、いろいろ興味深いお話をお聞きできた。

Tさんは何とマーラーが大好きということで、趣味が一致したことにも驚いた。
こちらは若輩者ではあるが、同じ「ものづくり」をする者として共通する話題も多く、話が非常に楽しくて時間の過ぎるのが早かった。

弦楽器を作る工程を拝見し、高価なヴァイオリンの原材料を見せていただき、ストラディヴァリウスなど名器の構造について、実際に自分の手で作り上げていくプロにしかわからない貴重なお話をお聞きした。

パラゴンでクラシックというのは初めてである。
それもフルオーケストラである。

大きなスピーカーなので、マッキンのXRT20などと同じように、オーケストラが壁一面に巨大なスケールで展開される。

反響板のあるスピーカーにしては、各楽器のパートが異例に明瞭に再現される。
ティンパニが聞いたことの無いような直接的な鳴り方をしたので、驚いてお聞きしたら、Dレンジを拡大する特殊な機器が挿入されていることがわかった。

なるほど普通に機器をつないだだけでは、こういう音にはならないだろう。
Tさんは演奏を客席ではなく舞台の上で聞く立場におられ、その音を再現するのに必要な秘薬のようである。

それにしても、スーパーツィーター、スーパーウーファーと、上下をしっかりと付加して、名機パラゴンのfレンジを躊躇せずに拡大されている。

こういうことをやるのは僕だけかと思っていたが、一流のプロの方がやられているのを見て嬉しくなった。
オケはやっぱりこれでなくては・・(笑)

コメント

Unknown (やまだ)2010-01-18 21:06:34
究極の音のプロの方ですね。
そういう人がオーディオをどのように考えておられるかとても興味があります。
度々お訪ねになってお話を伺って下さい。
それにしてもきれいな仕事場です。我が家とは大違いです。


Unknown (COLKID@自分の部屋)2010-01-18 21:37:10
オーディオ自体にはマニア的な興味は持たれていないようでした。
僕も気になっていろいろお聞きしたのですが、一歩下がって全体像を聞く一般のクラシック向きのオーディオとは違った、かなり直接的な音を重視されているようです。
ご自分で演奏される方は、音楽のジャンルに関係なく、そういうことが多いように思います。舞台上で楽器から近い距離で聞く音を欲されていて、コントラバスが舞台の床を共振させて鳴らすような音が好きだと言われていました。
ティンパニが目の前で叩くようなバキッという強い音で鳴ったので驚きました。

また多少演出を加えてでも、楽しめる音にしていると言われていました。
基本はオーケストラの爆音再生です(笑)
パラゴン自体が定位より質感やスケールを重視したスピーカーで、箱庭的な感じは微塵もありません。

アンプ類は別室にあり見えないようになっていますが、ベリンガーのチャンデバとグライコで、ご自分の耳でかなり追い込まれていますね。
アンプはラックスなどを使い、スーパーツィーターまでマルチアンプで駆動されていました。

かなめはDレンジを復元させる機器で、それを導入してから、あのティンパニの音が出るようになったと言われていました。(ジローさんのブログに写真あり)
http://blog.goo.ne.jp/colkid/e/614f185b1369c6c82010d4eec9cd1857

24. 中川隆[-10463] koaQ7Jey 2020年10月29日 14:13:45 : SNIPF628cs : QkFIUWZxeklDVU0=[37] 報告
Corner Pocket(2012年9月3日閉店)

マスターのPARAGON物語  Corner Pocket 店主 鈴木喜一 


  001  不思議な形 その1


 「薄暗い地下への階段を降り切った右手に,それはあった。

小音量だがよく通る強い音が、人々の談笑する声の間から聞こえてきた。雑誌の小さな白黒写真では以前に見ており、少しの予備知識は持っていたはずなのだが、それはあまりに違って、想像よりもずっーと大きくどっしりとしていた。美しい木目の緩やかなカーブを描いた、優雅なシュルエットに引き込まれた。

「なんと不思議な形なんだろう」。


 パラゴンと筆者とのファーストコンタクトを少し上品に書いてみるとそんな感じだった。今から約32〜3年前のことだ。えらーく昔の出来事のようだけれど、今もパラゴンを初めて見て、頭の中で???印が回っている人の様子は、現在のコーナーポケットの内でもよく見かけられる光景ではある。「どこから音がでてるのですか?」。予備知識が無ければ、とても1958年に描かれた音響機器の姿とは、誰しもが思いつかないことであろう。

 JBLパラゴンの、なにより優れているのは、そのデザイン。音響変換装置で世紀を超え、「なお人を引きつける魅力ある存在は、パラゴンにおいて他はない」とするのは、オーディオ界の常識である。ただし、この「ただし」が曲者なのだが、「音さえ出さなければ・・・」と口には出さず心にヒシと思っている人は、大勢いる。


 うまく鳴らない。「公共の場にあるパラゴンは・・・、・・・良い音とはほど遠いのがが通例である」(岩崎千明)


 公共の場以外でも姿に惚れてオーナーになったはいいが、

調整しきれなくて、結果、応接室の超豪華な物置台にしたり、

薄暗い部屋で隠すように粗大ゴミ扱いし、

果ては中古市場への高額な下取り材料にし、投げ出すように決着をつけた人もある。

鳴らすのに25年もかかったバカなオヤジもいたりする・・・。


難しいのだ。

「不思議な形」、それもステレオの左右がくっついた一体型ゆえに、他の一般的な箱形スピーカーの「フツー」の音響理論とは一線を画していて、「あちらをたてれば、こちらがたたず」、実にやっかいなスピーカーではある。


 グチめいた話はさておき、それでは「不思議な形」の音響箱の理論を、少し教科書的に学んでおこう。


 1958年といえば、音の世界ではRIAAカーブというLPレコードの規格が統一され、いよいよ本格的な「ステレオ」世界への突入前夜という、興奮の時だっただろう。「不思議な形」をしたパラゴンは、米JBLが社運を賭け企画製造した、今でもあまり知られてはいないのだが、輝かしきステレオスピーカーの第一号機、なのだ。「夢のステレオサウンド」。実際JBL社にも、驚異的な売れ行きで、「夢」をもたらした。

 デザインはレンジャー・パラゴンという映画音響技術に卓越した陸軍大佐と工業デザイナー・アーノルド・ウルフによる。モノラル時代1本のスピーカーがステレオ2本となり、間の音の中抜けを危惧したこともあるだろうが、それよりももっと積極的に意図的にステレオの豊かな音場を作り上げよう、と企画されたのだ。中域をわざと内向けに置き、お腹の出っ張りに反射させることで、「どこから聴いてもステレオ音像を創出させる」という音響理論と、箱設計=機械工学とを巧みに融合した結果、生み出されたフォルム(図面参照)がパラゴンなのだ。


ここが公式的で重要な「原点」理論であることを憶えておいてほしい。パラゴンはスタイル先行の、少しだけ音のでる、「不思議な形」をした置物、として設計されてはいないのだ。JBLは本気だったに違いない。筆者もこの原点には全く異論を持っていない。
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002  不思議な形 その2

当店にいらっしゃるお客様から寄せられる多くの質問中で、輝くベスト1は

「あの狭い入口からどうやってあんな大きなスピーカー入れられたんですか?」

というもの。なるほど、全長2・6m、最大幅1mもあるパラゴンが、当オンボロ富永ビルの急な階段を上がるわけはなく、また狭い廊下で横に振ることもできないのは誰しもがわかること。クレーン使って、「壁をブチ破ってですね・・・」と答えても納得されるだろうし、また、「すごい」ってな伝説ができてウワサを呼ぶのかもしれないが、残念ながら、ここには音の過激派は居ても、浅間山荘のように本物の過激派赤軍は存在しない。

JBLの技術チームもうまく考えている。いくらアメリカが最も裕福な時代の設計とはいうものの、完成した姿のままでは運送費もバカにならないだろう。

ファイナル・アンサーは、「フツーに入口から」だ。


 完成した姿のパラゴンは大まかに3つの部位に分解できる(イラスト参照・山水制作「取扱説明書」から)。

中域を反射させるお腹の出っ張り部分の大きく分厚いリフレクター・パネルは、上方にスライドすることで取り外せる。

本体部は、前後3ヶ所ずつのクサビ・ブラケットを外すことによって、左右のエンクロージャーに分けられる。

片側のエンクロージャーには足が3本。三角点指示、これはデザインからきたものだろうが、今はやりのスピーカー設置の考え方と重なるところ。

寸法は90高×263幅×74奥行各cm、全重量316kgなり。やっぱり大きくて、重たい。これだけで音の調整には物理的に困難な障害があることがわかってもらえるだろう。


 さて、外見上パラゴンが今日見られる箱形のスピーカーと異なる不思議な姿となっているのはウーハーが見えないこと。それはパラゴンが低域も含めたオール・ホーン・システムという、今では特異なスピーカー形式だからだ。

 ホーンというのは、パラゴンの中域375(構造図黒色部)ホーン部を見てもらえばわかるが、簡単に言ってしまえば、メガホンだ。そんな形をしているでしょう。二つには別れてはいないが、阪神応援グッズ中必須のあれ。小さな声を大きくしますね。人間の声帯にあたる部分が、スピーカーユニットではダイアフラム(写真・銀色ドーム部)と呼ばれる振動板なのだ。中高域用ホーンは最近の高級スピーカーでも使用されているのだが、38cmもあるウーハーユニットをホーンの振動板にしているスピーカーは今ではもう一般向けとしてカタログに存在しない。


 パラゴンの低域ホーン形式は細かく分けるとフロントロード・ホーンといい、ウーハー後部は密閉され、前部に向かって出る音のみをロードをかけ使用している(肌色部)。構造図にある(緑色の)三角形部分が密閉部分。ウーハーを取りつけるバッフル板、最大面積のウラブタ、ホーンロード部との共有面に囲まれる。容積は約80リットルばかりで、一切の吸音材は入っていない。実験的に吸音材や容量の大きいビン等を入れ、様々に容積を変えてみた経験があるのだが、うまく鳴らなくなってしまう。

 ここに関しての解説などは、公式非公式を問わず、今も昔も一行たりとも存在しておらず、パラゴンの低域をキチンと鳴らすのに、決定的に理解し難い個所になっている。低域のユニットも内向きにセットされ、多分ホーン部も最大効率・最小容積になるように計算されているには違いないと思うのだが、一般的な理解を大きく越える構造ではある。

 パラゴンの「不思議な形」は中域の音場創成と、低域ホーンロードの展開とが巧みに融合されて出来上がったすぐれた形である。「不思議な形」には、不思議な構造が何重にも組み合わさっている。
http://www.cp-paragon.com/masterparagon058.html

003  裏蓋の怪

 パラゴンの初期の設計では、裏蓋に「エナジャイザー」といって、パワーアンプの組み込みが予定されていた。それを単体で売られたものが一関Basieで使用され有名になっている400Sである。

だけれど、パワーアンプ組み込みのパラゴンは商品化されなかったようで、「存在してる」とのウワサは私は聞いたことがない。そんなことで、58年発売から早いうちの製品には予定されていた組み込み用の穴が空けられたままで、そこには内側から蓋が施された状態で売られている。1975年製の当店のものには取り付け穴は存在しない。

裏蓋にも様々な種類がある。


  裏蓋の内側、ウーハーが治められているバックキャビティーについては前回書いた。ここの容量は、たかだか80L。その閉じ込められた空気がウーハー・コーン紙に背圧を付加し、ウーハー前面のホーンの空気との相対的な均衡を保ち、フロントロード・ホーンとしての機能を果たす重要なところだ。

 実験的に裏蓋を外してウーハーを動かしてみると、前面のぽっかり開いたホーン部からはちょっぴりとしか音も音圧も出てこない。これは前部のホーンがかかえる空気量に負けて、音は裏側に逃げてしまうからなのだ。バックキャビティー、並びに裏蓋が重要なのは分っていただける思う。


 さて、ここからが本稿の主題。そんなに重要な個所であるにも関わらず、裏蓋の種類によってバックキャビティーの容積が変化していても、なぜ、JBLは鷹揚にかまえ「容積の一定化」に手を下さなかったのだろうか。

  加えてウーハー・ユニット変更、それによる物理的に取り付け不可能になる補強桟形状変更に伴う容量変化。

まだある、容積とは関係ないが、裏蓋材質の違い。パーチクル、米松。

 現実に、ユニット、裏蓋、材質の組み合わせは、幾つもの種類があり、同一エンクロージャーとしての「パラゴン」といえど、結果としての音には影響が有ることは、少しスピーカーに興味のある方ならお判りだと思う。他の会社、他の機種ならなんらかの対策は施しているはず。


 パラゴンが「鳴らない」といわれる最大の課題は低域。

「ホーン臭い」
「遅れてでてくる」
「姿の美しさと音が一致していない」
「あんなものやると言われても貰わない」


などと"罵詈雑言"を浴びせられて久しい。その対策がユーザー側のひとつの答えとして結実しにくいのは、裏蓋のそんな「バラバラな、隠された秘密」があるのかもしれない。

私は、それが「パラゴンの低域作りはおしなべて話ができない」一因になっている、と思っている。

 今回、本稿の主眼を「裏蓋」側から書いてみたが、ひっくり返せば「ユニット毎のバックキャビティーの最適容量」というのが、存在しないのだろうか?ということ。

 鷹揚なJBL社には,資料はありません。
 だからカット &トライ!?  うちの裏蓋には「企業秘密てんこ盛り」です。

 えっ、「シナ合板製?」
 ・・・、むむ、ばれてたか。(笑)
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004  パラゴンは皆、同じ?

パラゴンは、デザインと音響学が一体化した極めてすぐれた設計思想をもっている、と既に書いた。ハーツフィールドもそうだが、ただ単に音のなる箱ではなく、「人間の生活のなかでの活用を意識された」音響変換器なのである。初期の製品では、箱形ではあっても、フッと気を引かれる優れたデザインの製品が多くある。最近はやりの「デザイン家電」のルーツといえるかも。

さて,パラゴンの中身のユニットはというと、これらは専用に開発されたものではない。既にあるものの流用、といってしまえば語弊はあるだろうが、当時のJBLの考え方は強力な主要ユニット群と様々な形式のエンクロージャの組み合わせで、魅力的な商品を数々造ってきていた。その姿勢は1970年代初頭、スタジオモニターが本格的に開発されるまで続いていた。


パラゴンは1958年から約25年に渡って造られてきた。総数は約1000台と言われている。詳しく分けるとパラゴンの歴史はきりがないので、使用ウーハーの変更で大まかに分けられることが多い。


最初期型 150ー4C パラゴン誕生後、すぐに生産中止になったので数は少ない。

中期型  LE-!5A 大多数がこのウーハー入り。最も鳴らしにくい。

後期型  LE-!5H 最初期型より多い。フェライト磁石のウーハー入り。

ちなみに高域用の075は16オーム型→8オーム型と変遷し、中域用の375は振動板エッジがダイアモンド形式となった376が付いたものがある。

ウーハーのLE15Aにしても16オーム型や8オーム型、またエッジがゴムからウレタンに変更、最終型では型番も変わりフェライト磁石になっている。

いつ?どの?製造番号から?、というのはもう今となっては明確には解らない。

とにかく個々のユニットだけでもこれだけの変遷があり、加えてエンクロージャーも様々に手を加えられているので、一口に「パラゴン」と言っても、同じ土俵で語れないことが多いのである。

見かけだけでは解らないのだ。
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005  見かけだけでは解らないパラゴンの素性 1

25年に渡って作られてきたパラゴンは、オーディオを志す人達の「憧れ」のスピーカーであると雑誌等の書き物によく書いてある。それはある一面では事実として受け止めなくてはいけないと思うのだけれど、もう一方では

「こんなもの、やるといっても、もらわない」

と述べた故五味こうすけ氏のような過激な発言も無視できない。五味氏以降のオーディオ評論家のパラゴンに関する著述を読んでも、

「鳴らない」

「低域が遅れて出て来る」

「カンカンとピアノ音がしてうるさい」

と散々な評価がならんでいる。21世紀になってもそれは繰り返され、パラゴン・オーナーは落ち着かない日々を過ごさなければならない。わがことで言えば、30年の繰り返し、なのである。結果は「自らの出す音」で決着をつけるしかないのである。


パラゴンを買うという動機は、けっこう不純だと思う。

本当に良く鳴っているパラゴンを聴いたがために、これしかないと買いに走ったオーナーは少ないだろう。大概、先ず姿に魅せられ、音は自分ならもっとうまく鳴らしてやるといった、ファイトマン・タイプが多かったのではなかろうか。

かくゆう私自身も結果的にはそうなってしまったのだろうが、姿に魅せられ、本や文献を読みあさり、購入までは数年の時が過ぎていた。その間、実物をよく聴く機会も余りなかったのだが、最終的な決断は大阪・中津のあるマンションの一一室だった。

そこは、店の開店からオーディオ機材をお願いしていた大阪心斎橋のYという有名な音楽総合会社で働くIという販売員の、サイドビジネスの倉庫のようなところだった。あのころのジャズ、オーディオ界にはこうした"怪しい人"が多くいた。会社も今のように管理が厳しくなく、暗躍させていたように思う。「良い時代」の、秘密の部屋だった。

パラゴンは、普通に生活している部屋で言うなら台所に置かれていた。流しを背にし、聴くのはふすまを取り払った和室6畳だった。まだその頃はフローリングなんて洒落たものはなく、台所の床はビニタイル。ここが一番響きがいいんだと謎の販売員はいった。今でこそ日本中にパラゴン多しといえど、多分「台所」に設置されていた歴史的事実はこれをおいて外にははないだろう。羨望のスピーカーとそこで会ったのは驚きだった。鳴り物いりでホワイトハウスに納められたパラゴンとの圧倒的な身分の差・・・。

駆動するパワーアンプは自作1Wアンプ。音量は少し控え目だったが、音圧を伴った楽器音がきれいに分離しつつ、中央のパネルに定位する爽やかな音だった。なによりびっくりしたのは、たった1Wアンプで軽々と鳴ったことだ。高い能率。

「これならごっついアンプいらんやん」。

今から思えば、環境の特異さに圧倒され、まんまとI販売員の罠にはまったというところなのか。だが、とんでもない価格のアンプなんていらんやん、と思わせてくれたことに、I販売員に感謝している。

その後一貫して最高級には手を出さず、そこそこの価格のアンプ類が、C.P.のアンプ棚に並ぶことになる。

近年、店内で世間の風潮「ハイエンド・オーディオ」に抗して、半ば冗談半ば本気の、「ローエンド・クラブ」を名乗るグループができた。1Wアンプが手づくりアンプ、メーター¥45のスピーカーコードにオーディオ思想がつながっている。設計者を信じ、基本設計を信じる。己の購入したものを愛し信じて調整する姿勢を持つところからオーディオは始まる、と
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006  衝撃の「Paragonウーハー・エッジくっつき」事件

技術者を信じる、設計思想を信じると書いた。Paragonのことも。

ところがところが、である。私はParagon購入1年6ヶ月後、大変な「JBLのミス」を発見するのである。これが27年前の1977年、JBLの輸入元山水を激震させ、Paragon界を揺るがした「Paragonウーハー・エッジくっつき」事件なのである。(笑)

さて事件の真相に迫る前に、ウーハー、特にエッジのお話をしておかないといけない。

一般的にウーハーのコーン紙はダンパーとエッジによってフレームに支持されており、ボイスコイルで発生された振動をピストン運動として空気を動かし音にする。もちろんその音・直接の質はコーン紙にあろうが、コーン紙を支えるエッジも音を作る要素として、大きな責務を担っている。特にコーン紙には逃れられない固有の分割振動があり、それを支えるエッジも含め、最近では高度な計算と解析がなされ、形状や素材の吟味の上に成り立ち、再生周波数特性を保証した製品化がなされている。

たかがエッジ、ではないのだ。


大震災後の休業時、当店のParagonに入っているLE15Aもウレタンがやられた。
休み中も時折私的に音を出していたのだが、大入力時強く歪んだ音がするので、「必殺ホーンもぐり」で手で確認したら一部にウレタンの弾力が無いところあり、強く押すとパラッと砕け落ちた。

「ついに来たか・・」とおもったが、まだあの震災から余り時間が過ぎていなかったので、「型あるものは必ず崩れる」と冷や汗も出ず、ここはいたって冷静だった。

思いついたのが、エッジ全体を無くしてみたらどんな音がするのか?、と。

さっそく全てはぎ取り、ボリュームアップ。ホーンの奥で何かがバリバリ(笑)。音圧もクソもなく、歪んだ「雑音」だけが店内を支配した。オススメはしません。コーン紙そのもの、またボイスコイルを痛めます。

エッジの存在は偉大だ、と「再」確認させられた瞬間だった。


エッジにまつわる実際の余談・悲惨な笑い話を2つする。


とあるジャズファン。

バスレフ箱に入ったタンノイ系同軸ウーハーで、音にはセーム皮が良いとして交換してあるのはこの際とりたてて言うことは無いが、均一な張りではなく、素人細工で一部は突っ張った状態にしている人がいた。大きな低音が入ったとき片寄し、きれいにピストンモーションしないので、低音が伸びず詰まった音がしていた。

別のマニア、「低音が出てこなくて・・・」とこぼし、「JBL系のサブ・ウーハーのエッジが一部やられて簡単に修理してだましだまし鳴らしてるんですよ」。

見せてもらうと、エッジのウレタン部分は既に取り去り、コーン紙の外周とフレームをなんとガムテープで繋いである。それも引っ張った状態で張ってある。これではコーン紙は動かず、まともな音で鳴るハズはない。

いかにエッジを軽く見、オーディオそのものを甘くみていたか、である。

バスレフ箱では、大入力時ウーハーは大きく動く。動きそのものを止める外力を加えられては、とりあえずの音は出るが、高性能なユニットが持っている性能そのものはけっして出てきはしない。


「Paragonウーハー・エッジくっつき」事件に、そのエッジの音への細やかさを学んだ。

Paragon最初期に入れられていた150-4Cというウーハーはフィックスド・エッジといい、コーン紙そのものを成形し、エッジにしていた。そもそもの設計年代は古く、あるものの流用として、Paragonに組み込まれた。

1960年前後、世界の音楽事情も変化し、電気楽器の使用も多くなり、レコードに刻み込まれた、伸ばされた低音のより低い帯域を忠実に再生する必要にJBLはせまられた。そこで設計されたのがLE15Aだった。

LE15Aはそれまでのウーハーから、より磁気回路を強力にし、ボイスコイルの巻数を大きくし、厚味のあるコーン紙で低域拡大をもねらった構成だった。コーン紙のピストンモーションを自由に大きく取れるようにと、ゴム素材のロール・エッジが採用され、それは後年ウレタン素材に変更され、磁気回路がフェライト変わったLE15Hにも受け継がれた。

さあ、ここからが「くっつき事件」の本題だ。

パラゴンの音調整に悩み、初めてParagonからLE15Aウーハーを外した時、エッジに円形の、少し凹んだ線が付いていた。その時は線の意味が分からなかった。
確認しようにもParagonはフロントホーンという特異なエンクロージャー形式のため、外側前面からウーハーのバッフル板に取り付けられた様子は直接見ることができないからだ。

想像を逞しくして考えてみた。

「LE15Aを磁気回路を下にして横から見てみると、ガスケットよりロールエッジの頂点は僅かに沈み込んでいる。しかしそれを起こしガスケット面を垂直にしてみるとエッジ部分の下方が少し迫り出してくるものがある。

LE15Aのガスケットは固いコルクで作られてはいるが、バッフル板後方から取りつけられた場合ネジの力で圧縮されるので、エッジは前方に押し出される形になる。
バッフル板の口径はφ350mm。

ちょうどこの大きさはロールエッジの頂点のやや外側になり、結果的にエッジとバッフル板の内径角が接触する事になる」

そう想像できた。
「エッジが押さえられてて良いのだろうか?」

それを疑問に思い、他のParagonはどうなっているかを、懇意にしていたウチより早くParagonを導入していた東京の著名なJazz喫茶2店で確かめさせてもらった。この中野と吉祥寺の2店はLE15A白ゴムのエッジであったためその様はより明らかだった。外してみるとバッフル板と接触している内側はタバコのヤニでまっ黄色に染まり、線の付いた外側=バックキャビティー側は白いままだった。空気が遮断されている、とパラゴン・オーナーであるJazz喫茶店主3人は頷きあった。

「明らかにエッジとバッフル板は物理的にくっついている !!」と。

検証を元に、当時のJBL日本代理店の山水電気に疑問をぶつけてみた。

当初応対した営業のエライさんには「別に問題ないですよ」と軽くあしらわれたが、次に応対してくれた技術の方からは

「それはえらいことです。パラゴンのような後ろに空気を密閉で背負うホーン構造では、バスレフなどに比べコーン紙自体の振動は小さいのですが、振動部分は非常に繊細微妙であり大きな圧がかかっているので、外部的な圧迫がエッジに加わっているなど、音にとっては全くの問題外。悪影響の何物でもありません。それ本当ですか?」

と聞き返された。

かくて「エッジの"くっつき"は悪」と確定した。


その後当店と山水技術陣は解決への実験を何度も行った。しかし、Paragonのホーンエンクロージャーの特異な形状、バックキャビティーの狭さに制約され、なかなか的中策はあみだせなかった。

結果的に×の実験だったけれど面白かったのは、ガスケットを指定より少し分厚いものに変更し、くっつきを無くすという案。適度な締めつけをし取りつけてみると、低域はボワボワ。音にならず。それならばとかなり強く締めつけると、今度はフレーム自体が曲がってきて、低域そのものが出てこなくなった。
このエッジ周りについては本当にいろいろ勉強させられました。(笑)

営業しながらその対策だけのため、いちいちParagonを引き出し、裏蓋を外し、対策されたユニットの交換に少々疲れ果て、その件は山水〜JBL最終結論待ちとした。山水は輸入代理店だったので、仕様関係までには口は出せず決定はできななかっただろう。この話がどこまで伝わったかは知らないままだ。

待っている間、もっと積極的にParagonというスピーカーを知ることが面白くなり、システムをマルチアンプ方式に替え、他のウーハーを試してみたりした。いや実際、フロントロード・ホーンの何たるかがやればやるほど理解でき、本当に楽しかったですね。でも、このあたりの詳細はいずれまた。

何かの会報誌に「コーナーポケットがマルチアンプ方式でパラゴンを鳴らすのはCDをうまく鳴らしたいがため」と書かれたことがあるが、真相はここなのよ。

様々なノウハウが積み重なり、突然ある「対策」を全くの自己責任で行った。少々結論に待ちくたびれていた。対策自体が本当に良かったのか悪かったのかは判らないけれど、今ウチのLE15Aは他では聴けない鳴りっぷりだと評価されてはいる。

「くっつき」が全帯域の音に影響していることは明白だ。ただどんな音の大きさで聴いているかにその影響はよるだろう。家庭で0.1W程度の入力で鳴らしているなら、関係ないのかもしれない。あるのかもしれないが、日常的にやったことがないので私には判らない。ただ、ウチのように毎日3Wがかなりの頻度で入っていれば悪影響は大と言わざるを得ないだろう。

さて、それから25年ほど経って、いま日本中に何台Paragonがあるのかは知らないが、JBLが過去にバッフル板の穴の大きさを大きくしたとかエッジの形状を替えたとか聞かないので(笑)、LE15AないしはLE15Hが入っているParagonは「必ずエッジとバッフル板角がくっついています」。
事実です。

これが当時の山水技術陣公認の「Paragonウーハー・エッジくっつき」事件なのである。(笑) 昔話ではなく、まだ続いていますよね。

パラゴンオーナーの皆さん、「どうされます?」
http://www.cp-paragon.com/masterparagon063.html

007  レポート、その後

「エッジくっつき事件」以降、、私とParagonの本格的なお付き合いははじまった。

前項で「技術者を信じる、設計思想を信じる。Paragonのことも」と最初にかいたが、「このくっつき事件と矛盾しているじゃないか」とある人から言われた。確かにある点から見ればそうなのだろう。

しかしこの事件以降、世の中に完全なものは無い、と思うことにしている。信じているのは個々の精緻なユニットを作成した人、パラゴンというエンクロージャーを考えた個々の人々なのだ。

それ以後、実際に手を動かした人まで信頼できるかというのは、それは別問題なのではないか。

事件で確信したのは、「Paragonは手作りスピーカー」だということ。それは故長岡鉄男さんが言われる「手作り」とお値段的には違うのだけれど、その根本は同じ、だと思う。Paragonだから、JBLだから、高価だから、評論家が褒めているからだとか、は「手作り」の前には意味を持たないのだと思った。

この事件でいろんな方々からParagonについてのアドバイスをいただいたが、ほとんどどれもが具体性が無かった。それはその方々が実際にParagonを触っている訳ではなく、また持っていたとしても「神聖な」ものに手を付けることに躊躇していた、からだろう。C.P.の場合は、そこに「事件」があり、解決のためには実際に手を下さざるを得ず、結果の音を聞く中でしか先には進めなかった。

C.P.ではアンプやコードの選定ではなく、パラゴンというエンクロージャーそのものが"関心の的"になっていった。カートリッジ、アンプをいくら替えても、パラゴンの欠陥とされる固有の音は変化はなく、パラゴン・エンクロージャーを「素材」として、「音の出る道具」を自分の「手の内で納得し、再構成」していく気持ちを持ち、今に至った。

そこのところは他の多くのパラゴン・オーナーにみられるアンプ等物量からの追求と違う点になると思う。

ただ、けっして間違って欲しくないのは、私は改造マニヤでは無いことだ。


・マルチにしているのは、「事件」からの流れ。

・裏蓋の一部形状変更は誤って落とし、やもうえずの選択。


他にパラゴン個体差による微細な調整はあるが、金額の張るものの追加やよくある振動取りなどのこざかしい小物類には一切興味が無い。設計思想を尊重し、できる限りオリジナルのまま、「きれいに」使いたいと考えてきた。


さて、「事件」をここにレポートしてから何軒かのメールや直接の言葉があった。その内のひとつに別図の様に「テーパーを付ければというイイ」という解決策の提案があった。昔にも同じ声があったけど。

まあ、簡単だし、誰でもが真っ先に考えることだろうが、切り取った後の保証はあるのだろうか。

前回も書いた通り、このエッジ周りは音には非常に微妙な部分、ましてコーン紙に対して反射する面を作ってしまうなどは、オーディオのセオリーから言ってもやってはいけないことのひとつとして「手作りオーディオいろは本」には必ずあり、常識だと思う。スロートの位置が動いてしまうことはいかにお考えなのだろう。また物理的に鬼目ナットがかましてあるバッフル板が弱くなるのは必定。絶対大丈夫と言う保証はあるのだろうか。

「工作」が簡単・微小だからといって、音に与える影響はけっして侮ってはいけない。パラゴンはネジ1本締めつけるか否かで、音は良くなったり悪くなったり大きく変化するところがある。音は目に見えず、正確な記憶はできず、持ち運び比較できないから、私が時間をかけあらゆることを想定し、元に戻せる方策をとるのはこういった部分からなのだ。

自分がやってもいないことを簡単に口にし、結論付ける風潮は今のオーディオ界にはじまったことではないが(笑)、もっとよく考えてからモノは言った方が良い。

分ってしまった気持ち悪いところから、「気分良い波は来ない」。
http://www.cp-paragon.com/masterparagon064.html

25. 中川隆[-10462] koaQ7Jey 2020年10月29日 14:22:10 : SNIPF628cs : QkFIUWZxeklDVU0=[38] 報告

JBLパラゴンというスピーカーが、私の手元にやって来たのは、5年前である。パラゴンは、雑誌には常にBESTのスピーカーの一つに数えられていたが、世評では姿の美しさの方に、力点が、強く置かれていた。

店で第一音をパラゴンが発した時、私は「感動した」。音のひどさにである。

中域はカンカン、低域はドボーン、ドボーン。

口では「いいねえ〜」なんて言ってたけど、私が「あかん!」なんて言った日にゃ一、明日からどうやって店を続けていきゃーいいのだ。

これはまるで、煙こそ吐きださないが、怪獣である。2つある金色のロは「ギャー、ギャー」わめき、今にも歩き出さんばかりに六本の足で床を踏み鳴らしている。
http://www.cp-paragon.com/paragonextra.html

26. 中川隆[-10461] koaQ7Jey 2020年10月29日 14:26:05 : SNIPF628cs : QkFIUWZxeklDVU0=[39] 報告
モニター系ならケーブルや電源に凝るとか、マルチアンプにチャレンジするとか、それならではの使いこなしもあろう。しかし楽器型の使いこなしというのは、それらの事も念頭に置かなくてはならないが、それ以前に良く箱を鳴らす事だ。

良く箱を鳴らす、というのは、私のように年中エアコンをかけて徹底的に箱を乾燥させるというような、およそオーディオ誌では取り上げられない類の「使いこなし」であったりする訳だ。

そしてまた、楽器型のスピーカーでは、マルチアンプ駆動を必要としない、と、私は思っている。


パラゴンを使っている方の中にも、ネジ止めを手回しドライバーで締めた程度で鳴らしている方も多いと思います。手締めではしっかりとやったつもりでも、一週間も経てば緩んでしまい、ドローンとした締まりのない低音になる原因になるのです。

自分の使い方が悪いのに、パラゴンは音が悪いと言ったりする人も居るのを知っています。情けないことだ。こういう方にかぎって、パラゴンをマルチアンプで駆動して、ユニットの限界性能を引き出すのだ!などと標榜しているのを見かけます。高価なパワーアンプを三台も買って取り付けているヒマがあるなら、ウーファのネジを電動インパクトドライパーで締めたまえ!

そのほうが、遙かに効果があります。

フクロウさんは、沢山のマッキントッシュパワーアンプを所有しているけれど、今まで一度もマルチアンプ駆動をする必要性は感じていません。試してもいません。スピーカーで音の良し悪しの7割は決定するというのに、基本的な事が解っていないオーディオマニアというのは結構多いのです。
http://fukuroo3.com/paragoninfo.html

パラゴンこそ近接聴が可能なスピーカーの代表

パラゴンに関する記事を検索したら、以下の記事が眼に付いた。曰く、

「そういや、四畳半にパラゴンいれて聴いているアホが居ったなあ〜」

というこの人は、基本は部屋だという持論の人です。勿論、アホなのはこの人で、己の未熟さを知らず、己がモノを知らなさすぎることを知らないのです。

部屋の影響を少なくするにはニアフィールドで聞く事で、有る程度解決できます。多くの日本人がウサギ小屋的な狭い小部屋でパラゴンを使う理由は近接位置で聴けるからです。どんな小型スピーカーよりも近接して聴けるのがパラゴンなのは、このSPを使った人ならば誰でも発見することです。

広い部屋で聴くとすれば、50畳ほどの石造りのお城のようなところがふさわしいと思う。たかだか20畳程度の部屋で聞く場合を想定すると、やはり狭い部屋と同様に近接位置がベストリスニングポイントになってしまうだろうと推測します。

私がパラゴンを買う時に店員に聞いた話では、日本人が好んでパラゴンを買うので、JBLは製造中止したいのを取りやめて作り続けているのだ、ということであった。つまり、パラゴンこそはニアフィールドリスニングにもっとも適したSPのひとつなのだ。言い換えれば日本のウサギ小屋住宅御用達スピーカーとも言える。

長年オーディオ誌を読んでパラゴンを使っている人の記事を読むと、私だけではなくて狭い部屋で使っている人が多かった。

ニアフィールドというのなら、古今東西パラゴンを最右翼にあげなくてはならない。なにせスピーカーとの距離がゼロセンチでも聴けるスピーカーなんてパラゴンを置いて他にはなかなか見あたらない。

パラゴンの使い方は様々な使い方があるけれど、前面の音響パネルにピタリと額を付けて聴くという人もいるのだ。故瀬川氏の報告によれば、その方のパラゴンには前面音響放射パネルに額の油染みが出来ているという。 これを読んだフクロウさんは、なにやら魑魅魍魎が跋扈する不気味なパラゴンの世界を覗き見た思いがしたものだ。

それにしても強力な375(376)ドライバーによる中音ホーンでダイレクトに鼓膜を振動させるのであるから、なんと過激な聴き方であろうか。でも、麻薬みたいなもので、これは病み付きになるのかも知れない


「SPとの距離ゼロで激聴! 麻薬的ニアフィールドリスニングをパラゴンで」・・

ウ、これは危ないな。


憑かれたようにSPに額を密着させて聞くという人には及ばないけれど、私は8畳間前方壁からの距離が140センチほどの場所で聞く。私も、かなりのニアフィールドリスニングだと思います。これは部屋の四隅に置かれたサラウンドSPとの兼ね合いのせいですから、通常の2チャンネルステレオとしてパラゴンを聴くのなら、さらに近接位置になるでしょう。

また、SPの50センチ前であぐらをかいて座って聴くボーカルもまた麻薬的効能があります。

従って店ではなくて個人所有のパラゴン使いの方々の大多数は、近接位置で聴いていると思います。こうすることで最新のモニターSPに負けない解像度の高い音が聴ける。パラゴンから一メートル以内に近づいて、その悪魔的魅力の美音をじっくりと聞いたことがない人は、パラゴンを聴いたことにはなりません。

パラゴンというスピーカーは巨大な外観と裏腹に、ニアフィールドリスニングにより威力を発揮する類希なSPなのです。
http://fukuroo3.com/paragoninfo.html

要するに、四畳半や六畳でもパラゴンは聴けるけれど、36畳の部屋で聴く場合と同じ装置だと悲惨な結果になるという事ですね。

四畳半や六畳で鳴らすなら、パワーアンプは低出力で周波数帯域が極端に狭いウェスタンの WE91B でないとまともな音にならないでしょう:


Western Electric Amplifier の周波数帯域

WE86 : 40〜10000 Hz ; 出力20W 
WE91 : 50〜 8000 Hz ; 出力10W 

27. 中川隆[-10460] koaQ7Jey 2020年10月29日 16:27:49 : SNIPF628cs : QkFIUWZxeklDVU0=[41] 報告

パラゴンはどんな狭い部屋でも前面の音響パネルから至近距離で聴けばいい音になります。 ヴァイオリンを狭い部屋で弾くのと同じですね。
パラゴンは元々センタースピーカーとして設計されたので、ステレオ感とか位相とか定位とか周波数特性は完全に無視しているのですね。

Whistle Stop Cafe U パラゴン 5 2018-02-25
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500257119.html

前回 「理論的には部屋のどの位置で聴いてもバランスのとれたステレオ再生が可能になるというのが、ステレオ時代に誕生したパラゴンのセールスポイントで、究極のステレオ再生専用装置なる評価が与えられた」と記したが、

パラゴンは友人宅で聴いた際、聴取場所を変えて座ったり、立ってみたり、寝転んでみたり、行儀の悪い格好で試し聴きしてみた。

左右のスピーカー2本の時よりは、首を動かしても音像が移動しない、しかし、リフレクターから遠く離れたり、極度に左右どちらかへ移動した場合はやはり、バランスのとれたステレオ再生にはほど遠い事が分かった。

故・岩崎千明氏が生前直接語ってくれたパラゴンの聴き方の中で、パラゴンはなるべくスピーカーに近づいてあの湾曲した反射板と「にらめっこ」して聴くのが最良であると。

それを確かめる為に、やはり友人宅のパラゴンで持参したジャズのレコードで
リフレクターから2m位の位置から徐々に近づいていき、目の前は木目しか見えない状態になった時こそ、ステレオ再生のバランスと生のような臨場感を体感できる事への確証をもったのだ。

メトロゴンも同じだが、ステレオ音像のバランスやリアルなジャズ再生となれば
あのリフレクターにどんどん近づいていってしまう。結果、岩崎氏の言うように、
パラゴンの真ん前で正座し「にらめっこ」して聴くのが私もベストと思う。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500257119.html

28. 中川隆[-10459] koaQ7Jey 2020年10月29日 16:40:07 : SNIPF628cs : QkFIUWZxeklDVU0=[42] 報告
岩崎千明とパラゴン

JBLパラゴンが 歩き出す! 2011/11/22(火)

ジャズ喫茶ベイシーのマスター、菅原氏と、尊敬するオーデイオ評論家、 岩崎千明氏の出会いは菅原氏の著書に出ている。 その豪快な岩崎氏の人間性が出ているので面白い。  

その後何年かして武蔵野の岩崎さんのお宅へお邪魔した事があるが、木立に囲まれた古いほうの家から、新しい家へ半分引越しの最中であった。 足の踏み場も無いほどのオーデイオ機材や、レコードが散らばっていたが、片っ端から聞かせていただいた。    ハークネス、パラゴン、*******、 

パラゴンは余りのボリュームに、両手をついてはって歩き出すのではないかと思った。

新しい家の方には、ハーツフィールドと、エレクトロボイスのパトリシアン600がすでに運び込まれていたが、結線は、レコードをかけながらしてくれた。
マッキントッシュのレシーバーに線がつながれたとき、ショック・ノイズだが、ものすごい足の速い低音が、ドッとハーツフィールドから吐き出された。 

一瞬であったが、やはりハーツフィールドというスピーカーは、すごい!

と僕はその時即座に断定した。 ハーツフィールドのウーファーは、超高能率型の150−4C である。  

下の階に降りて最後にパトリシアン 600を聞かせてもらった。岩崎さんは、アルバート・アイラーのレコードをこれまた大音量で鳴らしてくれたが、やがて  (  ド・ドド***** )という地震のような振動が、床を伝わってきたので、何事かと振り向くと、岩崎さんは、演奏中のレコードプレーヤーを持ち上げて、移動しょうとしていた?

”オーディオマニア ” にありがちな、チマチマしたところが、この人にはまったくなく、 「 繊細 」を 「 豪快 」でくるんでから揚げにしたようなタイプで、唯一無二のキャラクターの持ち主であった。    

帰りは親切にも吉祥寺まで、ジープのような物で、送っていただいたが、中央線の踏み切りで、列車が見えているのに、減速する気配が、全く見られない。もちろん遮断機は下がり始めている。
   
まさか! と思ったが、まさかであった。     
車の屋根に何かゴツン! とあたったようであった。
    
僕は亀のように首を引っ込めたが、ハンドルを握る岩崎さんは、ピクリともしないで、前方を見ている。  このとき僕は、岩崎さんを、 ”  テキサス・スタイルの オーデイオマニア  ”であると決め付けたのだ。 

やがてジープのような物は、無事?吉祥寺駅にたどり着き、岩崎さんは、後ろも見ないで、バックで歩道に半分車を乗り上げ、何かにゴツン!とあたったところで停止した。    

さわやかな挨拶をして、僕達はそこで別れた。 それが岩崎さんとの、最後で 岩崎さんが亡くなったのは、それからまもなくのことであった。 
http://blogs.yahoo.co.jp/good3shood/7295048.html

岩崎千明氏のこと

ステレオサウンド 38号の取材で、井上先生は、
岩崎千明、瀬川冬樹、菅野沖彦、柳沢巧力、上杉佳郎、長島達夫、山中敬三(掲載順)、
以上7氏のリスニングルームを訪ねられ、それぞれのお宅の「再生装置について」、囲み記事を書かれている。

タイトル通り、オーディオ機器の説明を、井上先生の視点でなされている。
音については、全体的にさらっと触れられている程度なのだが、 岩崎先生のところだけは、違う。
     ※
この部屋で聴くパラゴンは、聴き慣れたパラゴンとはまったく異なる音である。エネルギーが強烈であるだけに、使いこなしには苦労する375や075が、まろやかで艶めいて鳴り、洞窟のなかで轟くようにも思われる低音が、質感を明瞭に表現することに驚かされる。

2、3種のカートリッジのなかでは、キース・ジャレットの「ケルン・コンサート」のレコードのときの、ノイマンDST62は、感銘の深い緻密な響きであった。

パラゴン独得なステレオのエフェクトが、聴取位置が近いために効果的であったことも考えられるが、アンプの選択もかなり重要なファクターと思われる。やはり、このパラゴンの本質的な資質をいち早く感じとり、かつて本誌上でパラゴンを買う、と公表された岩崎氏ならではの見事な使いっぷりである。
http://audiosharing.com/blog/?cat=10&paged=7


岩崎先生は、パラゴンをどう捉えられていたのか。
ステレオサウンド 41号が参考になる。 パラゴンの使い手としての文章でもある。

 家の中に持ち込んでみてわかったのは、この「パラゴン」ひとつで部屋の中の雰囲気が、まるで変ってしまうということだった。

なにせ「幅2m強、高さ1m弱」という大きさからいっても、家具としてこれだけの大きさのものは、少なくとも日本の家具店の中には見当らない見事な仕上げの木製であるとて、この異様とも受けとめられる風貌だ。日本人の感覚の正直さから予備知識がなかったら、それが音を出すための物であると果してどれだけの人が見破るだろうか。何の用途か不明な巨大物体が、でんと室内正面にそなえられていては、雰囲気もすっかり変ってしまうに違いなかろう。

「異様」と形容した、この外観のかもし出す雰囲気はしかし、それまでにこの部屋でまったく知るはずもなかった「豪華さ」があふれていて、未知の世界を創り出し新鮮な高級感そのものであることにやがて気づくに違いない。パラゴンのもつもっとも大きな満足感はこうして本番の音に対する期待を、聴く前に胸の破裂するぎりぎりいっばいまでふくらませてくれる点にある。そして音の出たときのスリリングな緊張感。この張りつめた、一触即発の昂ぶりにも、十分応えてくれるだけの充実した音をパラゴンが秘めているのは、ホーンシステムだからだろう。

ホーン型システムを手掛けることからスタートした、ジェイムズ・B・ランシングの、その名をいただくシステムにおいて、正式の完全なオールホーンを探すと、現在入手できるのはこのパラゴンのみだ。

だから単純に「JBLホーンシステム」ということだけで、もはや他には絶対に得られるべくもない、これ限りのオリジナルシステムたる価値を高らかに謳うことができる。このシステムの外観的特徴ともいえる、左右にぽっかりとあく大きな開口が見るからにホーンシステム然たる見栄えとなっている。むろんその堂々たる低音の響きの豊かさが、ホーン型以外何ものでもないものを示しているが、ただ低音ホーン型システムを使ったことのない平均的ユーザーのブックシェルフ型と大差ない使い方では、その真価を発揮してくれそうもない。

パラゴンが、その響きがふてぶてしいとか、ホーン臭くて低い音で鳴らないとかいわれたり、そう思われたりするのも、その鳴らし方の難しさのためであり、また若い音楽ファン達の集る公共の場にあるパラゴンの多くは、確かに良い音とはほど遠いのが通例である。しかしこれは、決して本来のパラゴンの音ではないことを、この場を借り弁解しておこう。優れたスピーカーほどその音を出すのが難しいのはよく言われるところで、パラゴンはその意味で、今日存在するもっとも難しいシステムといっておこう。パラゴンの真価は、オールホーン型のみのもつべき高い水準にある。
 パラゴンは、米国高級スピーカーとしておそらく他に例のないステレオ用である。正面のゆるく湾曲した反射板に、左右の中音ホーンから音楽の主要中音域すべてをぶつけて反射拡散することによりきわめて積極的に優れたステレオ音場を創成する。この技術は、これだけでもう未来指向の、いや理想ともいえるステレオテクニックであろう。常に眼前中央にステージをほうふつとさせるひとつの方法をはっきり示している。
http://audiosharing.com/blog/?p=662

岩崎先生は、またパラゴンのことを、「プライベートなスピーカー」とも語られている(ステレオサウンド 38号)。

パラゴンは使いこなしが難しいスピーカーだと思われている方には、意外だろうが、 「大きな音はもちろん、キュートな小さい音」も鳴らせるパラゴンは融通性があり、アンプによる音の変化も他のスピーカーよりも小さく「たいへん使いやすいスピーカー」であるとまで言われている。

ただ「レコードの音の違いを細密に聴き比べたいといった使い方には、やや不向き」だと思われていたためだろう、39号のカートリッジ123機種の聴き比べでは、アルテックの620Aを試聴用のメインスピーカーとして使われている。
http://audiosharing.com/blog/?p=663

オーディオ彷徨 岩崎千明(一九七五年)

この一ヵ月来、私は自分の部屋で、JBLのもっとも古くからのスピーカー・システムとして存在している「パラゴン」を聴いている。

 パラゴンは、今日的スピーカー技術から、まったく反対の極に在るといえるステレオ音響変換器だ。

例えば、周波数特性といったもっとも基本的な特性を測ろうとしたときでさえ、どこにマイクロフォンを置いて、いかに測るか判断にとまどい思案しあぐねてしまうような非今日的、非現代技術的システムである。だからあまり大きな声でいいたくないことになる。今日のスピーカー・メーカーが基盤とし、かつしかるべき条件からパラゴンの良さが論じられるわけがないし、それのみを信じてきた今日の若いファンの頭に理解されることが到底無理というものだ。

 そうしたことを承知でなおパラゴンは私にとって大へん興味のある音響変換器であること自体、少しも変らない。何よりもスピーカーの左右二つの距離というものが一定であるから、そこに得られる音像は音量だけで決定づけられることになる。しかもその音像が聴いている位置をどこにしようが変化の差がなくて自然な感じということが最大の驚きであった。

特に、最近のマルチマイク録音の、かなりステレオ・セパレーションを土台とした意識的な音像群がこのパラゴンによって再生されると、自然な音場をかもし出して、ジャズのように音像の定位のはっきりしているものも、それが損われることなく、しかも自然な拡がりを得られ演奏者の配列が自然な奥行きをもって得られる。

何から何まで、f特にしてもパラゴンが良いとは決していわない。今日的、現代スピーカー・システムに明らかに劣る点も見出せるが、この自然なステージ感というか、演奏の現場の生の感じの再生ぶりはパラゴンにおいて、他に比類なくきわめてナチュラルであるといい切れる。

 こういうと、今までのはそんなに悪かったか、と反問されそうなので断わっておくが、今までのハークネスを低音ユニットとし、2397+2440つまり、ラジアル・ホーンに375ユニットのプロ仕様を加えた2ウェイ・システムで聴いたステレオ感も決して悪いものではないどころか最上の質だ。

スティープルチェイスのケニー・ドリュー・トリオの「ダーク・ビューティ」を喫茶店でちょい聴きをして、すっかりマイッてやっと輸入盤を探し求めて聴いた。その時のドラムの素晴らしいアタックは、ハークネス独特の、バックロードホーンの冴え切って引きしまったアタックをもって迫った。その迫力の源は低音域の響きと共にその立上り成分を構成するべき高音域を受け持つ高音用ユニットの良さで、それがはっきりと感じられた。それは、また2397のストレートなホーンからの高域のすなおな輻射が音像の確かさの根底を作っているという気がしたものだ。

だから音響レンズつきの2395や2390では多分、これほどのくっきりした音像を、得ることができないだろうと想像できたし、パラゴンの間近かなサウンドを自身で確かめなかった四月の時点では、もっとも優れたステレオ再生音像であると信じた。


 しかし、同じ「ダーク・ビューティ」をパラゴンで再生したときには、同じバスドラムも、スケールがひとまわり大きくなった。つまりより間近かに体に伝って眼前三米ほどにきた。しかもこう間近かになると、トリオの各々のメンバーの音像の大きさとか間隔とかがアンバランスに感じられてくるものだが、それがパラゴンでは、より自然にかつリアルな感じで再現されたのだった。

 試みに、同じスティープルチェイスのもっと前のアルバム、「フライト・トゥ・デンマーク」では、パラゴンで再現されるのはかなり距離をとったステージとしてである。それ以上に音量を上げると音像はかえって不自然になって、肝心のデューク・ジョーダンのピアノが少々引こみすぎる。つまり、リアルで間近かな演奏者達の再現は、パラゴンではかえって不自然な形となってしまう。

 こうして、ハークネス+2397ラジアルホーンの2ウェイとパラゴンとは、明らかに違う長所を持っていて、ハークネスの楽器のリアルな再現性に対してパラゴンの場合、ステレオ音像の確かさ、自然な現実感が何よりもはっきり感じられた。

 そんなわけでパラゴンによって、私自身のジャズの好みがまた、また間口を拡げてくることが、自分にも予想できるのである。つまり、ステージ演奏、あるいはスタジオにしろ、小人数のセッションが中心だったのが、編成の大きなものも抵抗なく聴くようになったし、マルチマイク独特の歴然たる左右セパレーションの極端な録音でさえも抵抗なく聴くことができそうだ。 
http://www.audiosharing.com/people/iwasaki/houkou/hou_16_1.htm

29. 中川隆[-10457] koaQ7Jey 2020年10月29日 18:14:27 : SNIPF628cs : QkFIUWZxeklDVU0=[44] 報告
Whistle Stop Cafe U

JBL パラゴンの事 1 2018-02-19
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500257057.html

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JBL D-44000 レンジャー・パラゴン これがパラゴンの正式な名称である。
JBL史上、最も大きく高価(当時)で、独創的な音響理論とそれらをリアルに具現化した美しいデザインは音の出る家具以上の存在感を示してくれた、
究極のスピーカーシステムでもある。

自分もパラゴンには随分関り、いくつものパラゴンの音を聴いてきた。
一般的にパラゴンという大型のスピーカーを聴きたくとも、
普段中々パラゴンにお目にかかる機会はそう多くないが、
幸いな事に自分の周囲にパラゴン使いの友人、知人がいる。(今は消息不明の者もいるが)パラゴンが置いてあるジャズ喫茶のオーナーにも、閉店後のパラゴンでオーディオの蘊蓄を聞かせていただいたりもした。
究極の話しとしては随分前の事にはなるが、友人経由の照会でパラゴンを引き取って欲しいといった話しまで、舞い込んで来た事があった。自分がオーナーになる。夢のような話しである。

その当時、80万円で(大金だがパラゴンならお値打ちなのだ)、程度の良い中古のパラゴンを手にすることが出来ると、俄に喜んだものである。
結論から言えば、喜びいさんだものの、冷静になって良く考えた結果、
パラゴンの話は断る事になった。
横幅が2.6mある。リビングへなら入れて入らない事はない。
しかし、専用のリスニングルームもないし、家族も出入りする共有スペースで
この巨大なスピーカー家具を常時置いておけるものか。
それに大音量を出したら家族全員からバッシングを受けそうである。
せいぜいBGMとしてしか使えない可能性が高い、それどころかテレビ台やもの置きになりそうだ。

家内の実家の倉庫付き駐車場に保管する事や、別に倉庫を借りる事も考えたが
それではいつになったらパラゴンを本来の性能を発揮できる状態で聴けるのだ。
パラゴン用のリスニングルームのある家を建て替えるか。
そんな金も物理的な余裕などあるわけはない。
最後の決め手となったのが、仮に倉庫で保管しておき、いつかその日にめでたく
パラゴンが鳴りだしたとしてもだ、”いつか”の後々は、老齢化が進み、いずれ右も左も分からなくなる日も来る。
更に死後だ、そうなった時に、この巨大なスピーカーがでんと家に鎮座していた場合、このパラゴンの運命は一体どうなるのだ・・。
そう考えていくと、お互い不幸になってしまう結末が見えて来る。

結局、パラゴンは我が家にやって来なかったし、又今後も永久にない事は確実である。それからは(それからも)、パラゴンは写真で見たり、友人の家や公共の場で聴かせてもらうスピーカーとなったわけだ。

余談としては、その友人達、実は当時の私の懸念に耳を貸さなかった連中だが、今頃になって将来的な処遇を、うすうす気にかけ始めているのだが、他人の道楽なので、そら見た事かともいえない。
と思ったが、「それみろ。」と冷たく言う事にしている。
特別養護老人施設にパラゴンを持参する気かもしれない。

それでもそこそこ皆、郊外の大きな家なので、戒名と一緒にメモリアル品で仏壇置き場にすればと言っておいた。
遺影と花を飾り法要を営むにはちょうど良いステージとなるわけだ。

そんな憎まれ口を叩き、お互い笑い合っても、現実には終末はやって来るわけで
本邦で盛んに言わせてもらっている、終活に向けて、元気な内に出来る事はやっておいたほうが良い。
提唱しているのは、『一人で持てない、オーディオ機械は買わない、置かない。』という事だ。
終活オーディオである。

これについての話しは別のところで書いて来たので割愛するが、
そのメモリアル遺品候補の代表選手のパラゴンについて、後日あらためて書いてみたい。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500257057.html

パラゴン 2 2018-02-20
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500257071.html?frm=theme

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JBL レンジャー・パラゴンは、レンジャーシリーズという名称で販売されたものは3人兄弟である。

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メトロゴン

長男がパラゴン、次男はメトロゴン、三男がミニゴンである。
設計者はレンジャー・パラゴン氏、よって名前を冠して、”#D-44000 レンジャー・パラゴン”が正式呼称になる。

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レンジャー氏の設計したパラゴンの商品化にあたり、ディテイルのインダストリアルなプロデュース及び、デザイン・ワークはかのA・ウルフ氏だ。
精緻な木工作業は、日系のフレッド・カトウ氏で、故岩崎千明氏ご本人より直接聞いた話しではパラゴンはカトウ氏が一人でこつこつと作っているようなものであって、
このカトウ氏がこれから先にリタイアすれば、パラゴンは生産できない。製品の存続は難しくこのスピーカーは貴重なものになるだろう。(岩崎氏がパラゴンを所有された頃の話しだ)

その言葉通りに、それからご高齢だったカトウ氏が一線を退き、それを以てパラゴンは生産を中止したのである。
もちろん、かような大型機種は木工技術者不在で、生産管理、在庫管理、物流コストに木材及び人件費の高騰、他にも、磁石がそれまでのアルニコからフェライトタイプのSFGモデルに代わった事などもあり、
その歴史を閉じるわけだが、とても残念だが、時代が必要としなくなった以上、これは致し方ない事でもあった。
何となく日本海軍の大型戦艦とアメリカの空母〜航空機の時代への変遷のようだ。

パラゴンは低域にホーンロードをかけた、フロント方式オールホーンのシステムである。低域用ドライバに、最強と言われるあの、150-4C ウーハー、中域用に375、
高域用に075(ただし初期のものは2ウェイで、075は途中より追加される)
さらに、途中で低域用はLE15Aへと変更される。又、中域も最後の頃には、
中域が376に変更。
次男のメトロゴンで使用されるドライバは低域にD130A、中高域が275の2ウェイだが、他にD-131と075だったりと、そのバリエーションはいくつか存在する。ミニゴンは最も小さなもので、この機種だけ右左のスピーカーが左右に分離できるものである。
ドライバーには低域がLE-10A、高域がLE-20、他にLE-8TとPR-8のフルレンジのタイプのものまであった。
ミニゴンが真っ先に姿を消して、次にメトロゴンも生産中止を余儀なくされ、パラゴンだけが、JBLの威信をかけ最後までカタログに残っていたというわけだ。
手のかかる木工製品と何よりも家庭用としては巨大なサイズ、新しい録音技術にそぐわない古くなってしまった設計理念、
現代録音の低域スピードと立ち上がりについていけない、低域用フロントホーン。
パラゴンの終焉はモノラル〜ステレオ化への時代の要求で生まれ、再び、高度で進化し複雑化する現代ステレオ録音にはそぐわない時点でその役割を終えたのだ。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500257071.html?frm=theme


パラゴン 3 2018-02-21
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500257081.html?frm=theme

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他にパラゴンには試作段階で、製品化されなかった幻のモデルも存在し、従来のフロントロード・ホーンでなくバスレフとし、低域のドライバーに130Aを用いたものなどがあったようだ。
他に驚くような話しとして、レンジャーシリーズは3人兄弟と記したが、パラゴンの上位機種も存在したようなのだ。
それは、パラゴンよりビッグ・サイズの”ラージパラゴン”が設計図にあり企画として検討されていた可能性も大いにある。
パラゴンを左右に配し、センターにこのパラゴンの上位機種であるラージパラゴンがでんと鎮座する今で言う2.1chのような超弩級の計画だ。
海外のある文献で見つけたものだが、日本語の資料は皆無なので、当時新しく代理店となったサンスイですら知らない事実ではなかろうか。
ただし、米国でもまったく陽の目をみておらず、一部の人のみしか知り得なかった、幻のパラゴンのお兄さんなのだ。
ノーマルのパラゴンを左右に置いて、センターにラージ・パラゴンが収まる風景は、想像するだけでワクワクしてくる。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500257081.html?frm=theme

パラゴン 4 2018-02-22
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500257093.html

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ステレオ再生のためには、スピーカーが2本必要な事は興味のない人でも何となく知っている。
ところが、スピーカーで一台でステレオを再生できるスピーカーは殆ど無いといって良い。
一台でステレオ再生可能な数少ない代表こそが、パラゴン及びメトロゴンである。
(ヨーロッパに多かったアンプやターンテーブルも一体型のものは別)
パラゴンの特徴でもある、中央の大きな湾曲された”リフレクター”(反射板)。
このリフレクターに向かって左右にオフセットされた個々のドライブユニットから
再生された音はぶつかり、左右の音がブレンドされ、再度それぞれに拡散されていく仕組みなのだ。
特に斜め横に向いている中域の375+5038 ホーンから放出されたミッドレンジの音が効果的に反射・拡散するわけだ。
(低域は指向性が鋭く無いため、出口は前を向いている。)

ステレオ再生において、左右のこのような中央の湾曲したリフレクターでブレンド、或いは反射された音は
理論的には部屋のどの位置で聴いてもバランスのとれたステレオ再生が可能になるというのが、ステレオ時代に誕生したパラゴンのセールスポイントでもあった。
そんな事から、究極のステレオ再生専用装置なる評価が与えられた事もあった。
果たしてパラゴンは究極のステレオ専用再生装置なのだろうか。
自分としてはパラゴンはもっと違った意味でのスペシャリストと考えている。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500257093.html


パラゴン 5 2018-02-25
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500257119.html

前回 「理論的には部屋のどの位置で聴いてもバランスのとれたステレオ再生が可能になるというのが、ステレオ時代に誕生したパラゴンのセールスポイントで、究極のステレオ再生専用装置なる評価が与えられた」と記したが、

パラゴンは友人宅で聴いた際、聴取場所を変えて座ったり、立ってみたり、寝転んでみたり、行儀の悪い格好で試し聴きしてみた。

左右のスピーカー2本の時よりは、首を動かしても音像が移動しない、しかし、リフレクターから遠く離れたり、極度に左右どちらかへ移動した場合はやはり、バランスのとれたステレオ再生にはほど遠い事が分かった。

故・岩崎千明氏が生前直接語ってくれたパラゴンの聴き方の中で、パラゴンはなるべくスピーカーに近づいてあの湾曲した反射板と「にらめっこ」して聴くのが最良であると。

それを確かめる為に、やはり友人宅のパラゴンで持参したジャズのレコードで
リフレクターから2m位の位置から徐々に近づいていき、目の前は木目しか見えない状態になった時こそ、ステレオ再生のバランスと生のような臨場感を体感できる事への確証をもったのだ。

メトロゴンも同じだが、ステレオ音像のバランスやリアルなジャズ再生となれば
あのリフレクターにどんどん近づいていってしまう。結果、岩崎氏の言うように、
パラゴンの真ん前で正座し「にらめっこ」して聴くのが私もベストと思う。

ただし、これはステレオ再生での話しであり、録音の新旧、録音の良い悪いなどの諸条件がこれに加わってくる。

ここまでパラゴンの聴き方について試してみて、大体の特徴とその特異な個性が把握できてきた。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500257119.html


パラゴン 6 2018-02-26
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500257139.html

パラゴンは一般的にステレオ再生専用スピーカーと言われる。
ただ、ステレオ録音といっても、初期の左右チャンネルに違った楽器を並べたり、
左右スピーカーの間を音像が行ったり来たりのような、ステレオ録音を強調する
ような、あざとい手法の録音もまかり通っていた。
さりとて、現代のステレオ録音には特に低域ホーン始めとする時間的な遅れ、位相の処理など再生しきれないところもある。
その間を埋めるステレオ録音に対してのみ有効なのだという事も分かった。

実はここで気がついた事がある。
パラゴンを寝転がって聴いたり、間近で聴いてみたりした経験の中で、
パラゴンはステレオ再生スペシャリストではなく、実はモノラル再生のスペシャリストでもあり、同じステレオ録音でも、センター中央にピラミッド状に音像を構築する
モノラル化するスピーカーではないのか。
モノラルというとマイナスイメージを持つ「ステレオタイプ」なステレオ支持派は多いが、あのリフレクターによるブレンド、反射、拡散によって
ステレオ録音が骨格のしっかりした、より訴求力の高いモノラル製造器なのだと確信した。

アンプやスピーカー出力でステレオをモノラル化しても、位相や特定の帯域だけ強調されたりその逆となったりと、ステレオで余計に弄ったところを引き算して、
モノラル再生は可能だが、それにはコツがいる。
パラゴンやメトロゴンであれば、エコーや実体音像のない軟弱なステレオ再生よりも、リフレクターのセンター音像による疑似モノラルの骨太再生こそ
パラゴンの隠れた資質であったように思う。

パラゴンで普通にステレオ録音を再生すれば、ピラミッド型にして実体音像のモノラル再生が何ら手を加えずとも、いつでも楽しめるわけだ。

パラゴンはモノラル(実体モノラル音像)再生のスペシャリストが結論だ。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500257139.html


パラゴン 7(最終)2018-03-02
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500257183.html

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パラゴンといえば岩崎さん

【6よりの続き】
何とか48ではないのだが、音楽再生でセンターは音楽のキモで、
ステレオ録音がセパレーション志向で左右の広がりを重視した結果、
肝心のセンター音像は、実体のない、ただのファントム音像がそこにあるだけなのが、ステレオ再生特有のふわっとしたつかみどころなき楽器の再現性で、
音像の中抜けだとか、最悪左右のスピーカーを行ったり来たりでは、
気になってしまって、音楽をゆっくり聴くどころではない。
ステレオ感をデフォルメせんがための、ステレオ再生時における異常なまでのエフェクトやリバーブのトッピングによって、ごまかした音場優先で本来あるべき音楽の太い幹である音像が、実は疑似音像だという事への違和感を感じないまま、
頑固なまでに2本のスピーカーは当然と信じ込んでいる。

ステージで楽器を演った経験のない方や、ライブや演奏会の実体験の少ない、頭でっかちなオーディオマニアが陥る袋小路がそこにある。
ライブ演奏で楽器の音が左右から別々に聞こえて来ることなどなく、
あくまでセンターを中心に広がっていくのがライブ演奏であり、
座席がステージより左右に移動しても、センターから程良くブレンドされ
実体のある個々のソロ楽器は、五重塔のように重層的に配置されて、ライブ会場を包んでいくわけだ。

生演奏なら聴く位置を移動しても、音像までもが移動してしまう事はない。
(ステレオ再生の場合、身体をずらしただけで、音像が移動しバランスが崩れる。
眼科や、メガネ店で計測に使う器具で頭を固定されるままの状態で、
音楽を聴かされるような状況を想像すれば分かりやすい。
ステレオ再生のただ一点しかないピンポイント聴取位置を強制されるという、
馬鹿げた聴き方に陥るのである。)

ライブ会場にいるようなセンターの薄まらない、むしろ楽器本来の音色が
しっかり聴け、渾然一体となった融合感とリアルな実体感が、左右2本のスピーカーによる再生で、忘れてしまったものではないだろうか。

パラゴンのリフレクターによる反射とブレンドに実体的なセンター定位を
物理的に解決していった、ステレオ専門用スピーカーシステムと同時に
疑似音像でなくモノラルでしか体験できない本来の音像のリアリティが
薄口の偽音像であるステレオ録音のソフトでも、簡単に体験できる物理的な解決策として製品化された魔法の箱なのだが・・、
大概、いや殆どの場合、究極のリアリティーをもたらす筈の魔法の箱が、
パンドラの箱と化しているケースが多いのだ。

イメージ 2

故・岩崎千明氏 早くは、JBL D130 晩年はパラゴンの伝道師だった。
当時、咳き込むのが気になっていたが、病気は進行していたようだ。 
オモチャに囲まれた子供のように、嬉しそうな顔。懐かしい一枚。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500257183.html

30. 中川隆[-10456] koaQ7Jey 2020年10月29日 18:21:17 : SNIPF628cs : QkFIUWZxeklDVU0=[45] 報告

パラゴンの形態

パラゴンの形態は、当時のステレオ録音が左右チャンネルに音を振り分けすぎていたのを再生側で融合させるため、という説明が昔からある。

けれども1957年に登場したパラゴンの開発には、10年以上の歳月が要した、とのこと。

10年以上が、12年なのか、15年なのかは不明だが、なんにしても、1940年代はモノーラル。

モノーラルLPの登場が1948年だから。

となると、いったいなぜ、パラゴンの形態は生れたのか。

パラゴンは、よく知られるようにJBLとリチャード・レンジャー大佐との共同開発。
レンジャー大佐はアカデミー賞受賞者でもある。

たったこれだけのことから勝手に推測するに、

1940年にベル・ラボラトリーが公開した、ストコフスキー指揮フィラデルフィア管弦楽団による、映画フィルムのサウンドトラックを利用した3チャンネルのステレオ録音・再生が、パラゴンを生むことにつながっているのではないだろうか。

レンジャー大佐は、このとき(もしくはその後)に、アカデミー賞受賞者だけに、ステレオ録音・再生に触れていた可能性は高いと思う。

そして3チャンネル・ステレオを、ミニマムの2チャンネルで再生するにはどうしたらいいのか、その解答が、パラゴンの形態だとしても不思議ではないような気がする。

パラゴンの形態は、どうみても現代スピーカーとは呼べない。

けれど、パラゴンは、パラゴンならではの手法で、プログラムソースの相似形、近似値のデータにリモデリング、リレンダリングを行っている。

その結果が、パラゴン独得の形態へとつながっている。
http://audiosharing.com/blog/?p=45
http://audiosharing.com/blog/?p=1376

スーパーウーファーについて(パラゴンに関しての余談)

仮想音源について考えると、JBLのパラゴンをマルチアンプで、デジタル信号処理で3つのユニットの時間差を補整して鳴らすのは、果してうまくいくのだろうかと思ってしまう。

パラゴンではウーファーいちばん奥にある。しかも低音のホーンは曲っている。
もうパラゴンを聞いたのはずいぶん昔のことで、しかもまだハタチそこそこの若造だったため、音源がどのへんにできているかなんて、という聴き方はしていなかった。

低音の仮想音源は、高音用の075の設置場所のすこし手前であたりにできるのだろうか。

低音のホーンはこのへんでカーブを描いている。

そして中音は中央の大きくカーブした反射板をめざすように設置されている。

反射板も、中音に関しては、左右チャンネルの音が交じり合っての仮想音源となっているだろう。

高音と中音の各ユニットは近くに位置している。

パラゴンの図面を眺めるたびに、いったいどこにそれぞれの音域の音像は定位するのだろうか、と考えてしまう。

考えるよりも、実際にパラゴンを聴いた方が確実な答えがでるのはわかっている。
でも、いまその機会はないから、こうやってあれこれ考えている。

私の予想では、やはり075の周辺にうまくできるような気がする。

だとすると、パラゴンを、いまの時代に鳴らすことの面白さが、いっそう輝きを増す。
http://audiosharing.com/blog/?p=2109

BBCモニター考

そういえば瀬川先生が、ステレオサウンド 56号に書かれていたことを思い出す。
JBLのパラゴンのトゥイーター(075)・レベルについて

「最適ポイントは決して1箇所だけではない。指定の(12時の)位置より、少し上げたあたり、少なくとも2箇所に、それぞれ、いずれともきめかねるポイントがある。

そして、その位置はおそろしくデリケート、かつクリティカルだ。つまみを指で静かに廻してみると、巻線抵抗の線の一本一本を、スライダーが摺動してゆくのが、手ごたえでわかる。

最適ポイント近くでは、その一本を越えたのではもうやりすぎで、巻線と巻線の中間にスライダーが跨った形のところが良かったりする。まあ、体験してみなくては信じられない話かもしれないが。」

という記述だ。

パラゴンと4344というシステムの違いはあるが、巻線抵抗のレベルコントロールは共通している。
その微妙さ(ときには不安定さ)も共通しているといえよう。

さきほどまでの、いい感じで鳴ってくれた音と、もう少しと欲張り、先に戻せなかった音の、レベルコントロールの位置の差は、まさに「巻線と巻線の中間にスライダーが跨った」かどうかの違いだったのかもしれない。

そうやって微妙な調整を経て、音はピントが合ってくるもの。
だから、巻線抵抗のレベルコントロールに文句を言っているように感じられるだろうが、否定しているわけではない。

BBC モニター系列のスピーカーにレベルコントロールがついている機種は、あまりない。
ついていても連続可変ではなく、タップ切替による段階的なものである。
http://audiosharing.com/blog/?p=667

確信していること

じつは以前から、瀬川先生のパラゴンについて書かれたものを読むとき、 どこかにすこしばかり「意外だなぁ」という気持があった。

同じJBLのスピーカーとはいえ、瀬川先生が愛用されていた4341、4343といったスタジオモニター・シリーズと、 D44000 Paragon ずいぶん違うスピーカーシステムである。

もっともパラゴンは、他のどんなスピーカーシステムと比較しても、特異な存在ではあるけれど、どうしても瀬川先生が指向されている音の世界と、そのときは、まだパラゴンの音とが結びつかなかったから、つねに「意外だなぁ」ということがあった。

工業デザイナーをやられていたことは、けっこう早くから知っていたので、 パラゴンに対する高い評価は、音に対すること以上に、そのデザインの完成後、素晴らしさに対することへのものが大きかったからだろう……、
そんなふうに勝手な解釈をしていたこともあった。けれど、いくつかの文章を読めばわかることだが、パラゴンに関しては、絶賛に近い書き方である。

デザインだけではないことが、はっきりとしてくる。

1957年11月に登場したD44000 Paragonは、JBLにとって、ステレオ時代をむかえて最初に発表した、文字通り、ステレオスピーカーシステムである。

そして60年をこえるJBLの歴史のなかで、もっとも寿命のながかったスピーカーシステムでもある。

パラゴンの前には、D30085 Hartsfield がある。

ステレオ時代のJBLを代表するのがパラゴンならば、このハーツフィールドはモノーラル時代のJBLを代表する。

1955年、Life誌にてハーツフィールドは「究極の夢のスピーカー」として取りあげられている。

ハーツフィールドとパラゴンは、デザインにおいても大きな違いがある。

どちらが優れたデザインかということよりも、はじめて見たとき(といってもステレオサウンドの記事でだが)の衝撃は、私にとってはハーツフィールドが大きかった。

はじめて買ったステレオサウンド 41号に掲載されていた「クラフツマンシップの粋」、そのカラー扉のハーツフィールドは、美しかった。たしか、ハーツフィールドがおかれてある部屋は、RFエンタープライゼスの中西社長のリスニングルームのはずだ。

こんなにも見事に部屋におさまっている例は、しばらくあとにステレオサウンドで紹介された田中一光氏のハークネス(これもまたJBLだ)だけである。

ハーツフィールド(もしくはハークネス)が欲しい、と思うよりも、この部屋まるごとをいつの日か実現できたら……、そんな想いを抱かせてくれた。

若造の私も魅了された。
ハーツフィールドと同じ時代をすごしてこられた世代の人たちにとっては、私なんかの想いよりも、ずっとずっとハーツフィールドへの憧れは強く、熱いものだったろう。

瀬川先生にとってハーツフィールドは、

「永いあいだわたくしのイメージの中での終着駅であった」

と書かれている。(「いわば偏執狂的なステレオ・コンポーネント論」より)

むかしたった一度聴いただけで、もう再び聴けないかと思っていたJBLのハーツフィールドを、最近になって聴くことができた。このスピーカーは、永いあいだわたくしのイメージの中での終着駅であった。求める音の最高の理想を、鳴らしてくれる筈のスピーカーであった。そして、完全な形とは言えないながら、この理想≠フスピーカーの音を聴き、いまにして、残酷にもハーツフィールドは、わたくしの求める音でないことを教えてくれた。

どういう状態で聴こうが、自分の求めるものかそうでないかは、直感が嗅ぎ分ける。いままで何度もそうしてわたくしは自分のスピーカーを選んできた。そういうスピーカーの一部には惚れ込みながら、どうしても満たされない何かを、ほとんど記憶に残っていない──それだけに理想を託しやすい──ハーツフィールドに望んだのは、まあ自然の成行きだったろう。

いま、しょせんこのスピーカーの音は自分とは無縁のものだったと悟らされたわたくしの心中は複雑である。ここまで来てみて、ようやく、自分の体質がイギリスの音、しかし古いそれではなく、BBCのモニター・スピーカー以降の新しいゼネレイションの方向に合っていることが確認できた。
     *
瀬川先生のハーツフィールドへの想いは、もうひとつペンネーム「芳津翻人(よしづはると)」にもあらわれている。 芳津翻人は、ハーツフィールドの当て字だ。

そのハーツフィールドのユニット構成は、初期のパラゴンとほぼ同じだ。
ウーファーは150-4C、中音域のドライバーは375。基本は2ウェイだが、のちに075を加えて3ウェイ仕様になっている。
エンクロージュアのホーン構造も途中から変更され、すこしばかり簡略化されている。

パラゴンも、初期のものはウーファーには150-4Cが使われていた。
ドライバーは、もちろん375で、パラゴンは初期モデルから3ウェイで、075を搭載。

比較的はやい時期からパラゴンのウーファーはLE15Aに換えられている。

じつはハーツフィールドもウーファーには多少の変更がある。

型番こそ150-4Cと同じだが、コーンアッセンブリーの変更により、コーン紙の材質の変更、それにともなうf0が低くなり、振幅もオリジナルの150-4Cよりも確保できている、と山中先生からきいたことがある。

つまりパラゴンのウーファーの変更と、同じ方向の変更がハーツフィールドにも行なわれていたわけだ。

搭載されているユニットの違いは、ハーツフィールドとパラゴンのあいだにはない、といってもいい。

にもかかわらず、瀬川先生にとって、ハーツフィールドとパラゴンへの想いには、相違がある。

ハーツフィールドとパラゴンはユニット構成もほぼ同じうえに、エンクロージュアの形式も、言葉の上だけでは、オールホーン型ということで同じ面を持つ。

もっとも中音のホーンに違い、低音部のホーンの構造の違い、

それにモノーラル時代につくられたハーツフィールド、ステレオ時代につくられたパラゴン、

そういう違いはあるものの、たとえば同じJBLのスタジオモニター・シリーズと比較すれば、ハーツフィールドとパラゴンは、ひとくくりにされるかもしれない。
いわば旧い世代のスピーカーシステムに属している。

ハーツフィールドとパラゴンの、瀬川先生にとっての相違点はどこにあるのか。
そして、もうひとつハーツフィールドよく似たスピーカーシステムで、 瀬川先生が「欲しい」と書かれているモノがある。

イギリス・ヴァイタヴォックスのCN191 Corner Horn だ。
http://audiosharing.com/blog/?p=1490
http://audiosharing.com/blog/?p=1493
http://audiosharing.com/blog/?p=1494
http://audiosharing.com/blog/?p=1544

31. 中川隆[-10450] koaQ7Jey 2020年10月29日 18:44:33 : SNIPF628cs : QkFIUWZxeklDVU0=[51] 報告

206:JBLフリーク 2006/10/28(土) 00:59:19HOST:r002217.203112.miinet.jp

福岡にハーツフィールドが置いてあるFUNというオーディオショップがありますよ。

始めて音を聞きましたが今までに聞いたことのないなんともいえないふくよかで良い音がしていました。

流石に低音がどうのこうの高音がどうのこうのといえない伝説の音ですね。


207:パルジファル 2006/10/28(土) 10:29:28HOST:FLH1Aak038.oky.mesh.ad.jp

 ハーツフィールドは毎月聴く機会があるのですが、2ウエイのあのユニット構成で、(小音量で聴いたときの)金粉が舞うような典雅な高音域がなぜ出せるのか不思議でなりません。

 これは、勿論、例のゴールドウイングの共振を利用しているからなのですが、それにしても・・・。

 音量を上げると、中高音がより明るい音色になって、「一粒で二度美味しい」って感じですね。

241:パルジファル 2006/12/03(日) 12:36:41HOST:FLH1Aao079.oky.mesh.ad.jp

 最も馴染みだったジャズ喫茶(岡山:シャイン)では、パラゴンをマッキンMC2300で、耳鳴りがするほどのボリュームで鳴らしていました。

 ガラス窓が広いせいか、とてもキツイ高音で、自分でそんな音を出そうとは思いませんでしたが、木箱が「バキッ」と割れるようなバスドラの迫力には憧れました。

 あの低音の迫力がなんとか出せないかといろいろやってみましたが・・・やはりあの「ハコ鳴り」が演出する独特の味わいだったのだな?と諦めましたね。

 それに、四六時中、こもったハコ鳴りを聴かされても、くたびれますしね。
 やはり、自室でいろいろ聴くには、率直な音の方が便利かな?と。

 狭いスペースにパラゴンを押し込めるため、ハコを切っていたことを、店が無くなった後で知りました。

243:38cm 2006/12/06(水) 23:12:28HOST:p2101-

パラゴンと言えば、低音が出ない。40Hz以下はさっぱり、・・・物足りない。
という事で格闘した友人は、最後に1200Lリッターのスーパーウーファーを使い3Dシステムにして、楽しんでおりました。

福島市のことですが、現在店を売ってしまい存在せず。懐かしいです(サントリー館の事です)

244:トランス結合大好き!! 2006/12/07(木) 12:20:37HOST:kbtfw.kubota.co.jp[133.253.195.58]

もう25年ほど、パラゴンがマトモに鳴っているのを聴いていません。

昔はニノミヤ5(ファイブ)などの日本橋の電気屋へ行けばマッキンのアンプ+SPUなんかだとまるで油絵のように抑揚のあるJazzを楽しめたんですけど

いずれにせよパラゴンは低音が十分出ないし低音の実在感が乏しいですね。
仕方ないでしょう。

あれはあーゆーものだ思って聴くカリスマスピーカーだと思います。
神戸にParagonを置いてある店があるそうで、行くチャンスを狙ってます。

245:ビックリマスダ 2006/12/07(木) 12:28:31HOST:p3114-

神戸にParagon?
ジャストインタイムですかね?
上手く鳴っていましたよ低音も十分出てたけど・・・

JUST IN TIME
http://sound.jp/justintime/index.html
http://tabelog.com/hyogo/A2801/A280102/28008365/

246:ひさしぶり 2006/12/07(木) 13:41:14HOST:133.60.50.113

そ、そうかい?

私も先日お邪魔したのだが、低音のこもり、もたつきがやや気になった。
わりあい新しい店なのだろうか。いまいち馴染んだ感じがしない。

ただ、あの空間にはポテンシャルを感じられ、応援したい一店ではある。
先行き楽しみであり、温かく育ててゆきたい。
近隣にお越しの際には、懐古諸氏も大いにお立ち寄り頂きたい。

失礼、つい反応してしまった。ちなみに私も旅行者で、本欄を参照し、いくつか回ったにすぎない。

247:パルジファル 2006/12/07(木) 19:02:02HOST:bc01.pref.okayama.jp

 パラゴンの構造からして、低音のこもりやハコ鳴きは避けられないでしょう。
 低音ホーンを持つ同じJBLでも、ハーツフィールドですと、もっと軽やか()ですけどね。

 しかし、あのハコ鳴きがないとパラゴンを聴いた気がしない。

 最近、16歳の弘田美枝子をパラゴンで聴かされました。なんだかミョーに違和感がありませんでした。

254:38cm 2006/12/13(水) 23:59:52HOST:p2101-

>低音ホーンを持つ同じJBLでも、ハーツフィールドですと、もっと軽やか()です

言われてみれば、このJBLハーツフィールドを鳴らしてるところを知らない・・・?。
意外ともってる人も、友人知人にいない・・・。

255:パルジファル 2006/12/14(木) 08:33:34HOST:bc01.pref.okayama.jp

>言われてみれば、このJBLハーツフィールドを鳴らしてるところを知らない・・・?。

 もしあっても、突き板張り替えたり、ネットは勿論全然別物の、再生品がほとんどでしょう。

 某有名ハコメーカーが、販売店の依頼でやってますよ。

ユートピア製ハーツフィールド後期型キャビネット HARTSFIELD OAK/M
¥936,000(税込定価)/1本
http://www.utopianet.co.jp/product/enclosure.html


 私は、2ウエイのオリジナルらしきものを、毎月、散髪屋のBGMで聴いていますが、さすが150−4Cウーハーは軽やかだなと感じますね。
 ボリュームをある程度上げないと低音でませんけどね。

256:金欠 2006/12/15(金) 16:09:56HOST:p2101-ipbf09aobadori.miyagi.ocn.ne.jp

>150−4Cウーハーは軽やかだなと感じますね。ボリュームをある程度上げないと低音でませんけどね。

JBLも昔は軽量コーンでした。+プラスしてショート・ボイスコイル系です。
フェライトとかアルニコと言う前に、この形が基本でしょう。

当然JBLなら何でも良いわけでは、有りません。
(昔は良かったと年寄りじみた事は言いたくありませんが。
現代のロングボイス系振動版は気に食わないわけです。)


257:K.S. 2006/12/15(金) 16:45:15HOST:mec99.mitsuba.co.jp

>フェライトとかアルニコと言う前に、この形が基本でしょう。
>現代のロングボイス系振動版は気に食わないわけです。

まったく同感です。
私が今使っているウーハーはガウス4582(フェライト)ですがコーンは中量級(107g)ですが、ショートボイスコイルタイプをあえて選択しました。

(ガウスもHI−FI用はロングタイプです:以前ロングの5831(アルニコ)を借りた事があります)

JBLも2231、2205、2220と使いました(一部借り物)が、2205までかな〜?っと感じました。
(残念ながら150−4系は使った事がありません)

このへんは、アムクロン等の強力なアンプを使っても、音の傾向は変わる事はないように思います。


>ボリュームをある程度上げないと低音でませんけどね。
アルティックの515なんかもそうですが「量と質」の両立は難しいですね。
マクソニックの励磁型やアイデンのウーハーも同じようだったと記憶してます。


258:金欠 2006/12/15(金) 17:11:15HOST:p2101-ipbf09aobadori.miyagi.ocn.ne.jp

515もアイデン・ユニットも目の前にあるのですが、マクソニックの励磁型に付いて。
使用した限りにおいてはどうも設計が昔のアルニコをフィールド型に、置き換えた設計と思いました。

の結果、上記のような現象が考えられます。

思うに個人的には、軽量コーンと磁気回路の強化だけでは結果が出ず。フィールド型にするだけでなく、初動感度の高いエッジ+ダンパー+フレーム等総合的技術が必要と考えます。

しいて言えば、さらに現状のエンクロージャーには限りがあるので革新的な設計が求められている状況とも・・・。(ダイナミック型の限界でしょうか)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1151117686/

32. 中川隆[-10449] koaQ7Jey 2020年10月29日 18:58:25 : SNIPF628cs : QkFIUWZxeklDVU0=[52] 報告

691 :ジークフリート:2009/12/13(日) 07:52:16 HOST:wb56proxy03.ezweb.ne.jp

ま、しかし・・・ハーツフィールドやパラゴン、オリンパス等々、実際聴いてみてもあまり欲しいとは思えませんね〜。(我が家には現実味が無いからか?)
大概の場合、コレは自分の求める方向ではないな〜と感じてしまいます。
(買えないひがみかもしれませんが)
そろそろ自称JBL党止めようかナ。


695 :iichi:2009/12/13(日) 20:56:56 HOST:p03349e.aicint01.ap.so-net.ne.jp

ハーツフィールドは、全盛時のモノーラル録音が、C22・MC240で、立体的に出てきますからね。
普通のブックシェルフだと、これが、一塊の音になってしまいますからね。


692 :RW-2:2009/12/13(日) 11:05:07 HOST:125.173.203.61.ap.yournet.ne.jp

ハーツやパラゴン、オリジナルの#7やMC275あたりはもはやHi−Fi機器というよりも文化遺産でしょね。現在作られてるオーディオ製品は50年後に崇められるこたぁないでしょ。単なる工業製品。単なる家電で消えてゆく運命でしょか。

693 :150−4C:2009/12/13(日) 14:37:32 HOST:KD124214129112.ppp-

まさに50年代アメリカの遺産です。ジョー パスが部屋に遊びに来た様です。またジュリー ロンドンが目の前に、ピント、コントラストがくっきり浮かんできます。
但しある程度の距離が必要
375が強力な為、5m位で自然になります。
しかし、WEまでは行く気がありません。


616 :JBL:2009/10/08(木) 15:12:58 HOST:p3222-

O75は相当な優れものでしょう。
375は暴れ馬。
ウーハーLE15は?????

609 :ジークフリート:2009/10/08(木) 04:10:03 HOST:wb56proxy15.ezweb.ne.jp

パラゴンで聴くサックスの実在感・・・自分が使っていた#4343と比較して、やはり4インチドライバーでないと駄目だナ?と思い知らされました。
古レンヂも好きですが、サックスを聴きたい時は4インチドライバーを使います。


610 :ビックリマスダ:2009/10/08(木) 10:38:39 HOST:p1096-

4インチドライバー確かに良いと思います、タンノイに無いのが残念・・・


611 :JBL:2009/10/08(木) 11:14:57 HOST:p0207-

4インチドライバーの実在感・・・羨ましいですな!

209:RW-2 2008/06/28(土) 15:17:12HOST:62.164.145.122.ap.yournet.ne.jp

マルチにして音色差をなくすとしたらなるべく2ウェイで収めて欲しい。
いやなに実はマルチなんて簡単なんですよ。
JBLのウーファーにミッドバス。

ミッドホーンにツイター積んで四苦八苦してる方々も多いのですけどね。
小生に言わせればガウスの4583AあたりにTADの4001かJBLの2441で決り。箱吟味で下は35Hzくらいまで待ってこられますし、上が足りなかったらネットワークで少しイコライジングすりゃ事足ります。

実は上記は20年前に身を固めてアパート住まいになった際にオサラバした機械たちです(4001は取っておきましたが)。その前はセプター積んでましたのさ。
セプターもミッドドライバーだけ残してますけどね。

その後のユニット新製品には全く疎くなったなァ。疎いというか気にもならなくなった。自宅建てても以前のように大鑑巨砲をやりたいと思わなくなりましてん。
賢くなったのか、世捨て人になったのか。体力が無くなったのが一番でしょう。

210:愚か者 2008/06/28(土) 19:39:13HOST:wacc3s3.ezweb.ne.jp

確かに、4インチ径のホーンドライバーをツイーターにすると、周波数的には足りていても聴感上は不満が残ります。ゲージツ的でないモノクロ写真て感じで。
周波数が伸びていない2インチ径ドライバーを使った方が、生き生きした音楽が聴けますね。

4インチドライバー使った市販品で成功したのはハーツフィールドくらいしか無いんじゃないですかね?
ま、アレもツイーター代わりのゴールドウイングの鳴きがあってこその絶妙なバランスなんですが・・・

ところで、ハーツフィールドと言えば、そのバリエーションとしてプアマンズハーツがあったそうですナ。
箱は同じで、中のユニットはD216一発という・・・古レンジファンがヨダレを垂らすような?構成。
・・・にもかかわらず、本国でもたった一つだけ売れたとか売れてないとか・・・

211:RW-2 2008/06/28(土) 20:05:36HOST:62.164.145.122.ap.yournet.ne.jp

2441で16000Hz、TAD4001はそれ以上に伸びてますから小生には十分なんですよね。2インチ使うとミッドバス入れなきゃなくなるわけです。
15インチウーファーを上まで使うとテキメンやぼったい音になる。オーディオ講釈風に言うとスピード感がなくなってドン臭い音になっちゃいます。

2インチ使うならウーファーを2231H、ミッドバス2121H。
そんでもってツイターに2405。
4ウェイなんて今でもまったくやる気がありましぇん(笑)
15畳までの部屋だったらエセJBLのフルレンジの方がずっと良い音でっせ(爆)


212:愚か者 2008/06/29(日) 07:06:36HOST:wacc3s2.ezweb.ne.jp

そ〜ですか。4インチドライバーの不感性な部分・・・楽しく聴けますか。

当方は、使えてもせいぜい1万hz辺りまでで、それ以上は表現力に欠けるものと・・・ツイーター無しで10年我慢しましたがダメでした。
ま、それに高域側を制限して、使用帯域を欲張らないことで、より濃厚な音が得られるというメリットもあるんですがね。

ま、しかしホーンドライバーてのはホーンとセットで語らねば、話しがチグハグになっちゃいますナ。

219:ジークフリート 2008/07/28(月) 13:32:44HOST:wacc2s2.ezweb.ne.jp

PAXの頃の国産ホーンてのはオンキヨーにしてもテクニクスにしても昔のアルテック似のホーンでしたね。結構大規模なものもありました。

特にPAXなんかは、あか抜けない604てな感じで・・・プアマンズポルシェならぬプアマンズアルテック?・・・それでも、買えんかったけどね〜。

しかし、ホーンタイプがほとんど無くなった今、生き残っててもドン・キールJr氏がCDホーンを開発して以来、アルテックもエレボイもJBLもみ〜んなCDホーンの類いになってしまいましたから・・・ま、何が言いたいかというと「懐かしいナ〜」てだけのことなんですがね。

ま、それでも日本のガレージメーカーなんかは未だにアサガオみたいなラッパがついてたりして、懐かしいどころか、シーラカンスかアンモナイト?それともフリントストーン?てなカンジも若干あるんだナ。


353:ジークフリート 2008/11/01(土) 03:54:11HOST:wb56proxy14.ezweb.ne.jp

当方は最近、余っていたJBL2405H やハイパスフィルターを引っ張り出して来てランサー101に載っけて遊んだりしてたもんですから・・・Linfofさんのツイーター台ってイイ感じだな〜と思っていたところなんですよ。あれって、アルニコタイプ用みたいなので使えませんけど。

ま、しかし、ランサー+2405計画は、ハイパスフィルターだけじゃ無理だな〜てことで、2405はまたもやお蔵入りとなりました。


354:すえ 2008/11/01(土) 04:43:28HOST:r-118-106-214-64.g205.commufa.jp

そうですか、2405H用のもありましたよ
数が出るようなのは型がありますが、ぴったり合わせる為には現物合わせが基本ですね
私も2405H持ってますが、たまに引っ張り出して遊んでいるだけです。

355:ジークフリート 2008/11/01(土) 18:07:42HOST:wb56proxy16.ezweb.ne.jp

2405Hも良いツイーターなんですが・・・D208辺りのフルレンジと組み合わせてみたいナ?とか、かつてのスタジオモニターでも再現してみるかナ?とか、夢はイロイロあるんですが・・・



85. 2013年8月16日 18:30:25 : W18zBTaIM6


2) JBL D−130

38cmコーン型フルレンジユニット
インピーダンス 8Ω/16Ω
出力音圧レベル 103dB
ボイスコイル径 10.2cm
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/d130.html
http://fukuroo3.com/jbl6.html
http://hitorigoto.e-niimi.com/?eid=475408

498:ジークフリート 2010/12/29(水) 10:17:16HOST:wb56proxy01.ezweb.ne.jp

我が家のD130。昨夜、紙臭さを取り除いてスマートに?まとめました!

で、タンノイ似?のしっとり&陰影タップリな鳴り方と、JBLらしく?中域がパリッと張り出した明るい鳴り方・・・

ワンタッチ切り替えの「ひと粒で二度おいしい」方式に。

D130は、ホーンドライバーに比べて中域が恐らく鈍いのでしょう。張り出すのを抑制すると、しんなり&とろ〜りといった感じになりました。


499:RW-2 2010/12/29(水) 10:46:37HOST:215.96.0.110.ap.yournet.ne.jp

>>」ト130は、ホーンドライバーに比べて中域が恐らく鈍い・・・

基本的にゃウーハーですからね。
小音量では中域のスピード感が落ちるよな感じはありますね。
大音量で鳴らせばさして気にならなくなりやんすが。
LE−8Tも高域の伸びたウーハーですがやはり高域の味付けが上手い。

40:SX3NW 2007/10/27(土) 11:02:03HOST:28.19.87.61.ap.yournet.ne.jp

ある高名な先生がクラシック向きとかJAZZ向きというようなSPは無い!
クラシックが良ければJAZZも良いのだ。良いSPはなんでも良いのだ〜!
と仰っておられました・・・

これにゃァ賛同出来へんかったなァ。やっぱ○○向きってあるもの。
D−130でジミヘン聴いても、ヴィヴァルディは聴きたくない(笑)
ボザークでカザルスは聴いても、キングクリムゾンは聴きたくない(笑)
そういう意味ぢゃD−130もボザークも与太SPってことなんだろな(爆)

689 :551:2009/12/12(土) 21:04:48 HOST:pc24003.amigo2.ne.jp

JBL130は友達の家で何度か聴かせてもらいましたが、なかなかのものですね。でも、あれをずっと聴いているとハーツフィールドあたりが欲しくなるかも、と私は恐いのでパスです。

(ハーツフィールドの音がいいかどうか聴いたことがないのでわかりませんが、形はすばらしい!)

アキシオム80だって、どこかでやっている4本システムにしたらどうなるか?なんて考えるとやはり恐いですが。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1186306900/
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1267522956/

33. 中川隆[-10422] koaQ7Jey 2020年10月30日 07:45:33 : mV6bFoRRBc : M2tDNm8yYms3ZVU=[11] 報告
ノースウエスト トレーディング JBL パラゴン レプリカ

パラゴン レプリカ(BOX) - NORTHWEST TRADING
https://www.hobbies-n-things.com/product-list/72

JBL パラゴン REPLICA 製作日記
https://www.hobbies-n-things.com/page/60

【スピーカーパーツ、スピーカーエッジ販売サイト】 ノースウエスト トレーディング
https://www.hobbies-n-things.com/
https://www.hobbies-n-things.com/page/54

JBL,Altec,Tannoy等スピーカーパーツ
https://www.hobbies-n-things.com/product-list/3

"JBL" のスピーカーパーツ
https://www.hobbies-n-things.com/product-list?keyword=JBL&Submit=%E6%A4%9C%E7%B4%A2



▲△▽▼


ケンリックサウンド JBL パラゴン レプリカ

ケンリックサウンド JBL パラゴン - YouTube動画
https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89+JBL+%E3%83%91%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B3

ケンリックサウンド・リプロダクト JBL パラゴン PARAGON 最高峰のレプリカ
http://jbl43.com/?pid=49469572

型番 paragon-7
販売価格 6,300,000円(税抜)

322 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/19 18:41:11  

考えてみたらケンリックサウンドってボロい商売してるよね

粗大ゴミスピーカーを安く買い叩いて適当にレストアして高値で売りつける

元が音の悪いスピーカーだから音が悪くても

「これがJBLサウンドなんですよ!」

ですべて誤魔化せるw

326 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/19 19:07:45

>考えてみたらケンリックサウンドってボロい商売してるよね

騙す方も騙される方も悪いんだろうね、多分。

なんかの映画でチャイナハゲタカが言ってたよ「日本は生温い地獄」だと。
団塊が作りそして崩壊した日本の経済にはお似合いのセリフかもね。


327 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/05/19 21:12:23

ケンリックサウンドの社長78年生まれ、32か

若いのにこんな上手い親父転がしの手法どこで覚えたのかね

アラフォー団塊jrの俺は今職場で、団塊ジジイと世代間抗争中
俺も転がすくらいの器量が欲しい、コツが知りたい

34. 中川隆[-10421] koaQ7Jey 2020年10月30日 08:02:18 : mV6bFoRRBc : M2tDNm8yYms3ZVU=[12] 報告
JBL パラゴン に一番合うアンプは Western electric 124 amplifier で間違い無いです:

Western electric 124 amplifier _ すべてのアンプの中で最も艶やかな音の WE350B プッシュプルアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/133.html


それ以外では

一番音が良いパワーアンプは VT-52 シングルアンプ?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/440.html

欧米製300Bアンプ : Audio Nirvana 300B トランス結合、真空管整流 シングルアンプ (アメリカ)
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/120.html

ウェスタン・エレクトリックの出力管 300B を使ったパワーアンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/118.html

EAR の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html

3万円のドイツ製プロ用パワーアンプ thomann S-75mk2 と数百万円のハイエンドアンプとでは電源ケーブルを変えた位の差しか出ない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/983.html

ボッタクリ アンプ _ FM Acoustics の世界
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/754.html  

Burmester _ プレーヤー、アンプ、スピーカーはもちろん、、オーディオラックまで作ってしまう超高級セット・コンポーネント
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1028.html

 

35. 中川隆[-10419] koaQ7Jey 2020年10月30日 08:14:48 : mV6bFoRRBc : M2tDNm8yYms3ZVU=[14] 報告

JBL パラゴン にはドライブ力が強い最新のトランジスタアンプは合わない

1666 O.M.さん(アマチュアコントラバス奏者) Thu Apr 7 04:07:48 JST 2016

▪ 古典的なユニットは、WRアンプとは合わない

WRアンプと組み合わせるスピーカーについて当方が経験したことを投稿いたします。

当方は後述のように川西先生がリファレンスにしておられる B&W 805 MATRIX を導入し、JBL D130、LE175を処分することを決断しました。

当方はオーケストラ等でコントラバスを弾いいておりまして、JBL D130、LE175は「コントラバスの音を再現するのに此れに勝るユニットはない」というオーディオとコントラバスの大先輩の主張を受け入れて揃えたものでありました。

導入直後は確かに、分厚い中低音に、ホーンの厚い中高音にしびれました。

しかしすぐにどうしても「耳につく不快な音」に気がつき悩むことになります。

またヴィオラやピアノの左手がどうも落ち込んでいます。

サイン波を入れても音圧がガタガタで特に 1,000Hz〜2,000Hzに凹みがあります。

結果的にこれは過制動による歪んだ音だとわかりましたが、それがわかるまでに数カ月かかりました。

過制動だと判明するまでの道のりが本当に長く苦しかったです。

ネットワークが悪いかと思って高価な素子を買い求めたり、ホーンドライバを買い換えようか、高域用のツイータを導入しようかと悩んだりと落ち着かない日々でした。

川西先生に相談しようにも何が不満なのかうまく表現できません。

とうとう当方のイライラが爆発してWRアンプが悪い!と川西先生に怒りをぶち撒けました。

しかし、このことで結果的に正しい解決の道が開けました。


川西先生より3台のアンプを送って頂きまして解決策を探っていきました。

比較試聴していきますと、JBL は高出力になるにつれて解像度が上がるのですが歪みは決して消えません。

その後一般的な管球アンプを入手してみると、あんなに悩んでいた歪みはすっと消え去り素直な鳴り方です。

しかし音の粒が大雑把です。

なんというか「古い音」とでもいうのでしょうか、
これがスタンダードなJBLの音なんだと納得いたしました。

これらのいわゆる古典的なユニットは管球アンプの特性に合わせた設計である、
という結論に達しました。

録音されたものを適切に再生させようと思うならば現代的な設計のスピーカーを用いて WRアンプで鳴らすのが最善であると分かりました。


▪805matrixと WRアンプはやはり最高であった!

そうなるとしても、当方はしっかりした低音が欲しい。
大型のスピーカーが必要ではないかと考えました。

川西先生がリファレンスとされているスピーカーはブックシェルフ型です。

いくらこのスピーカーで低音も十分出ていると言われてもにわかには信じられません。

しかし B&W の MATRIX で 805 より大型の 802、801 という選択肢も難しい。

802 は川西先生もおっしゃるように中途半端な感がします。

801 は巨大過ぎて躊躇します。
丁度良品が市場に出ていたので思い切って 805 MATRIX を導入することといたしました。

80 5MATRIX 導入当初はウーハーが熟れていないのか低音がすかすかでこれは大失敗だったかと思ったものの、急速に音が変わっていきました。

数日鳴らし込んだ 805MATRIX の音は、当方が今まで聴いてきたブックシェルフ型スピーカーのイメージを覆します。

和音の響きという縦のラインと、音と音の繋がり、進行感という横のラインがこれまで聞いたことがないくらいに自然です。

フルオーケストラの5弦コントラバスの響きさえも十分再現されています。
この低音の再現性の高さは正に川西先生が掲示板で何度も書いておられることです、やはり川西先生は正しかったのです!

クラシック、ジャズ、タンゴ、ロック、ポップス等々全てにおいてコントラバス、
エレキベースの音がくっきり聞こえ全く問題を感じません。

ピアノの低い音の金属巻きの弦を叩いたズンとした響きもあります。
グランドハープも所有しておりますが、その生音と比べても遜色ありません。
目の前で吉野直子さんが演奏している感じです。

ホーンじゃないと分厚い中高音は得られないと思っていましたが全くホーン以上です。
歪みなく繊細でしっかりとした音圧です。
バイアンプで駆動しツイータの音量を相対的に大きくするとJBL のホーンで頑張って出そうともがいていた音が出てきました。奏者の息遣い、細やかな指の動きがはっきり見えます。

定位感もびっくりします。スピーカーがすっかり消えています。

実際のところ JBL も B&W も音の方向性は違いがありません。

世の中では前者は音が前に出る、ジャズ向きだ、後者は音が後ろに広がる、クラシック向きだなどと言われたりしており当方もそう思い込んでいました。

実際に使ってみると当方が JBL のユニットを使って鳴らした音の延長上に B&W の音がありました。JBL も B&W も当時の技術の制約の中で生の音を再現するために
ユニットを開発していたわけで、JBL も真空管アンプを使えば B&W と音のベクトルは全く同一です。


またタンノイのスターリング(TW)も試しましたが、スピーカーの癖のようなものは感じますが、特にクラシック向きという印象はありませんでした。

ただ WR アンプでは 805 程には上手く鳴っている感じは致しません。

JBL のように何か鳴らしにくい要素があるのかもしれません。


805 MATRIX ですと、出力の違う WRアンプで聞いても音は全く同じです(もちろん個体差による極僅かな音の違いはあるような気がしますが誤差の範囲内でしょう)。

5W でも 100W でも再生された音のクオリティは同じく高いです。

JBL の古典ユニットのように W数で解像度が変化するということはありません。

最も安価な E-5H でも何ら問題ないわけです。

どんなジャンルの音楽を聴こうとも、アンプもスピーカーも正しい方向に向かって適切に作られたものを選べば良いだけであって、その一つの方向が WRアンプであり、B&W MATRIX シリーズであるということでしょう。

ジャズ向きだとか、オーケストラ向き、室内楽向きなどというスピーカーはなく、またスピーカーのグレードアップなどというのもなく、WR アンプを基軸におけば、あとはつないだスピーカーの音が生と比べて適切かどうかを基準にすれば良いのではないでしょうか。

川西先生は出力の違うアンプを貸し出してくださいます。

もし比較試聴して音が違った場合はスピーカーに問題があるのかもしれません。

805MATRIX にサイン波を入れてみて驚きました。なんと50Hzまでも音圧が落ちずに
出ているではないですか! サイン波で性能が図れる訳ではありませんがこの数値だけでも805MATRIX は少なくともコントラバスの再生には問題がないように思われます。

そもそもコントラバスは低音楽器というよりは倍音楽器と認識したほうが
しっくりくるかもしれません。弦の振動で震えた駒が表板を叩くことで発生する
豊かな倍音が重要です。基音の周波数を基準に考える必要はないかもしれません。

この小さな805MATRIX でここまで再現されるのであれば、ウーハーの追加された801、802 もどれだけの再現性があるのか興味があるところです。

しかし、これらはユニット数が増えるのでどうしてもチェロが下に、ヴァイオリンが上にくるような定位における違和感が生じるだろうと想像出来てしまいます。

店頭で聞いた最新の B&W の大型スピーカーをそこにあるメーカーのアンプで鳴らしたのを聞いた時にはそういう違和感が大きかったのです。

805 は 805 なりに大変バランスのよい完成されたスピーカーだと思います。

805 MATRIX と WRアンプを組み合わせて音楽を楽しんでいると、スピーカーの B&W の開発者とアンプの川西先生の、生の音を再現したいという熱い思い、熱い執念が出会って見事に実を結んでいるのだと深く実感いたします。

オーディオで求めるものは人それぞれですが、もし生を基準にした再生音を求めるならば、第一候補は川西先生がリファレンスに用いている 805 MATRIX が最良の選択であり、さもなくば現代において素直に設計されたスピーカーを使用するのが良いだろうと思われます。

オーディオ装置などは単なる道具ですので、当方の経験したように懐古的なものや
根拠がはっきりしないのに高額なものなどに惑わされないようにして正しい方向のものを選べば良いでしょう。WRアンプは間違いなくそういうものです。


____


1669川西 哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Thu Apr 14 2016

O.M.さん、詳細で単刀直入なご投稿ありがとうございます。

 O.M.さんが使用されていたスピーカーは、ずっと B&W の CDM1 だとばかり思っていました。そして暫く音信が途絶えておりました。

 去年の文化の日の頃でしたか、久し振りにお便りがありました。それは、お持ちの ΕC-1 と Ε-10 のアップグレードのお話でした。2年ほど前にΕ-10 のプロトタイプをお貸し出しし、WR アンプを気に入って頂きご購入頂いたのを思い出しました。

 しかしよくお話を伺うとどうもチャンデバを使ってマルチ駆動をされているようで、ローチャンに Ε-10、ハイチャンにはもっと以前にご購入頂いた WRP-α9/A をお使いになっている事が分かり、結局、WRP-α9/A の安定化電源化も含めてアップグレードをして頂く事になったのでした。

 ところが「どうせアップグレードするならΕC-1 に EQ 基板を載せて LP も聴けるようにしたい」とご希望が脹らみ、結果的に大手術となりました。そのご報告はWR掲示板の 163 6と 1642 に詳述されていますので、改めてお読み頂ければ幸いです。

この時に「WRアンプの音は革命的だ!」と言う名誉あるご感想を頂いたのです。


 実はこの頃に既にヘッドアンプのご注文も賜っており、それは年末ギリギリに納入させて頂いたのでした。この絡みで純粋MCカートリッジが見直されています。また、MMの再生音にも劣るCDの音を改善すべく、プレーヤーも32bitDACを積んだものに買い換えられています。

 このように短期間で O.M.さんは急速な坂道を登られたのです。それが何処かに歪となって皺寄せが来るとは夢にも思っていませんでした。詰まり音が良くなったら、又それだけ粗が目立って来る事になり易いのだと思います。今まで隠れていた欠点が表に出てくる可能性があるのです。

 11月の末頃には、ローチャンとハイチャンの繋がりが悪い、と言うようなお話をチラホラされています。この時に初めて私は O.M.さんが D130+LE175+D91 をお使いになっていると認識したのです。

12月に入ってからこの問題が大きくクローズアップされて来ています。

既に、チャンデバは止めて LE175 の方をコンデンサーでカットする方法に変わっていましたが、そのコンデンサーの質で音がコロコロ変ると仰っています。そこで、私が ASC を推奨して


> ツイータのハイパスのコンデンサーですが、川西先生ご推奨の ASC がやっと届きまして、
> この違和感がすっきりと解決できました!

と一度は満足されています。

 この後、ヘッドアンプ導入によるMCカートリッジの音について色々感想を寄せて頂いたのですが鉄心入り MCカートリッジの音が

> ジャズベースが鉄芯だと一旦PAを通した音に聞こえてきました。

と仰っていたので、最初は誇張かと思っていたのですが、今思えばスピーカーの問題が顔を出していたのかも知れません。

確かに、鉄心入りMCは純粋 MC に比べてそう言う傾向が多少はあるのですが、その時「PAを通した音」と言う表現に多少違和感はありました。

 2月に入ってハイパスのコンデンサーで随分悩まれたようです。エージングの問題、耐圧の問題等で音がかなり変ると言うのがご不満のようでした。今思えばそう言う事で音に大きな変化がある場合は、別に本質的な問題が隠されている事が多いのです。

 中高域に違和感があるとカットオフ周波数を下げたくなるものです。その為にはコンデンサーの容量を増やさなくてなりませんが、そうそう思い通りの容量のコンデンサーが手に入る訳ではありません。勢い、コンデンサーの並列接続になります。

 コンデンサーはそれぞれ直列にインダクタンス分を持っていますので、不用意に並列接続すると高周波領域に共振峰ができ、システムに何らかの問題があると、それが音質に微妙に影響してくるのです。WR アンプのパスコンにも昔から1Ωの抵抗を直列に入れています。

 O.M.さんもこれで暫く悩まれたようですが、並列にされた2つのコンデンサーそれぞれに直列に0.5Ωから2Ω位を入れるようにアドバイスさせて頂いたのです。その結果、

> この音を聞けば、昨日までの音は奇妙奇天烈であったのは一目瞭然です。
> バイオリンのパワーに負けず、ビオラやチェロの粘っこい音が難なく聞き取れます。
> 当然ピアノの左手もしっかりしており、低音の太い金属弦の粘っこい感じ、
> 高音はキンキンせずにカンカンなる感じが出ています!
> これはすごい。正にこの方向の音が欲しくて右往左往しておったのです。

と言うレポートを頂き私は一安心したのです。それから3月の半ば頃までは便りがなく満足されているのかなと思っていたのですが、また問題が発覚したようでした。

それはウーハーとツイターを別々のアンプで鳴らすと、本来はもっと良くなるはずなのに耳に着く違和感があって改悪になると言う問題でした。

音楽がちぐはぐに聴こえると言う事でした。

 ウーハーを鳴らしている Ε-10H の音と、ツイターを鳴らしている WRP-α9/A (Ε-5H 相当)の音がかなり違うと言うご不満でした。

WRP-α9/A の方が膜が掛かったようになると言う事でした。

私は5W以下で鳴らすなら、Ε-5H とΕ-50H の音はそんなに変わらないと常々申し上げていますし、今回のアップグレードの時もそれを確認して発送していますから、これは何かあるなと薄々思い始めていました。しかし、未だスピーカーのダンピングの問題だとは気付いていませんでした。


 それ以降、こちらのΕ-10Hプロト、WRP-ΔZERO(Ε-50H相当)、100W機(Ε-100H相当)を次から次とお貸し出しし様子を見させて頂きました。

それに依ると、Ε-10HよりΔZERO、ΔZEROより 100機とドンドン分解能が上がると言う事でした。

この時に、音の表現を形容詞などで表現すると誤解の元になると痛感し、なるべく具体的に表現するように努めるべきであると悟ったのです。こちらで鳴っている音と余りに違うレポートを頂くと、何を頼りにそれを判断すれば良いか分からなくなるのです。

 この頃に頂いたご感想の一片を記しますと


> 届いたアンプでは、音の次元が違います。これはすごい。
> 当方のアンプもつなぐスピーカーが805matrix だとこのような素晴らしい音で鳴るのでしょうか。
> まったく信じられません!


と言うように、ハイパワーアンプなら結構良く鳴るものの、ご所有の α9/A やΕ-10H では、とても上手く鳴らせないと言う内容です。

この頃は他に何かあると思いつつも、まだネットワークの問題も気になっていて、スピーカーのインピーダンス上昇の問題も考慮し、打ち消しの為の直列素子を入れるように進言したりしましたが、少し効果はあったものの本質的な解決には至りませんでした。

 この頃になると O.M.さんもアンプの問題もさる事ながら、真空管時代に開発された JBL の問題点に気付き始めて居られたのでしょう。

真空管アンプと高帰還アンプ、又大きな箱に入れないと低音が出ない昔のスピーカーと小型エンクロージャーに入れてハイパワーで鳴らす現代のスピーカーの違い等々について、色々調査されたようです。

 D130+LE175 を聴いて衝撃を受けた時、鳴らしていたのは真空管アンプだった事も思い出されたのでしょう。

一度は真空管アンプで鳴らす必要性と、既に JBL を諦めて 805 MATRIX を探す気にもなられていたのだと思います。それから5日程音信が途絶えていました。

 真空管アンプを入手し、805 MATRIX も注文したと言うメールが突然ありました。

真空管アンプは3結シングルのミニパワーアンプでしたが、次のようなレポートが添えられていました。


> JBL とWRアンプでは高出力に比例して解像度は上がります。100Wの解像度はαZEROをはるかに
> 凌ぎます。しかし、しぶとく残り続ける「うまく鳴っていない感じ」があります。

 しかし、3結で鳴らすと

> これが管球アンプだとこの鳴らない感じがすっと消えているのです。
> 解像度は一気に落ちているのに、耳触りはとても自然です。

と言う風に仰っています。

真空管アンプだとずっと付き纏っていた違和感がスッと消えるようです。

どうも、WRアンプだと無理に JBL の穴を叩いているようです。しかし、次のようにも仰っています。

> 管球アンプの解像度はMMとMCのような違いがあります。いや、もっとあるかもしれません。
> WRアンプの解像度を聞いてしまうと全く笑ってしまう大雑把さなんです。
> しかし管球アンプですとユニットの発音の様子が全く異なり、総体的にこれが
> 当時のスタンダードな再生音であると納得できるような質感です。

 生の音を求めて近代的なスピーカーを高帰還アンプで鳴らすのと、昔ながらのゆったりした音を楽しむのと両極端を経験された事になります。

この音の違いの要因はアンプの出力インピーダンスの違いだと思います。

昔ながらのスピーカーはやはり当時想定された目的で使うべきなのでしょう。

無理に定電圧駆動するとコーン紙の振動が制動され過ぎてしまう為に、一部に耳障りな音が残ると考えられます。

D130 がアルニコを使っているのも裏目に出た感じです。

察するに昔の真空管アンプでも、それなりにダンピングが効いた音が出るように図られていたのだと思います。

 振動学的には、臨界粘性減衰係数に、系の粘性減衰係数が近付くと減衰振動は振動的でなくなり、単調減衰になってしまいますが、このような系は反応が鈍くなりますので、切れのある軽い音にはならないのです。

電気振動でも言えて、方形波特性を余り鈍らせるとアンプの音は硬直して来ます。
制動不足でリンキング状態になると音は荒れますが、少しアンダー気味で低い山が1つ見える程度が良いとされています。

 しかし、805 MATRIX が到着すると、

> 805MATRIX 届きまして、衝撃です!
> JBL と合わせて、もう必要のないものとなりました。

O.M.さんは生楽器の音を再現する為のオーディオを目指して居られますので、当然の結果となったのです。どのように衝撃だったかは次に示す文章から見て取れます。

> E-10H で駆動していますが、805 を慣らしきってやろうという先生の熱い思いがビシビシと
> 伝わってきます!第一印象だと低音が薄いかな?と思いやはり失敗だったかなあと思ったものの、
> しばらく聞いていると音がこなれてきたのか、バランスがよく感じてきました。

 ハイパワーアンプに比べてご自分のものは大きく見劣りがするとお感じになっていたはずですが、805 MATRIX ならものの見事に鳴ったようです。

音のバランスが聴くうちに良くなったのは、やはり長い間眠っていたスピーカーのエージングが進んだ為ですが、耳が小型スピーカーに慣れたこともあると思います。さらに、

> この小さな筐体SPでピアノがこんなに満遍なく聞こえるのは奇跡ですね!
> 掲示板や先生のメールに書いてある左手の最低音が聞こえるという記述はさすがに
> 言い過ぎだろう、聞こえていても蚊の泣くような微かな響きでしょうと思っていたのですが、
> まさかまさかこんなに聞こえるとは!


と仰っていて、私が Feastrex で体感した時と似たような衝撃を受けられたようです。この音が認識できると本当に幸せな気分になるから不思議です。

そして、やっとO.M.さんは納得の行く音を手に入れられたのです。

> 全体の音楽性は明らかに805 です。時間軸に沿って響きが繋がっていく感じに破綻がありません。
> 定位感もすごいです。よそ様のところでのJBL で相当大音量で試聴距離も離れて聞いた時にSPが
> 消えている感覚がありましたが、自宅では近接で歪みが多く耳につくのかいまいちです。
> それに比べればこの805はとても素晴らしい!スピーカーを意識することが全くない!
> やっと色々な呪縛から解放されました。

 この成功は B&W805 MATRIX でなければ得られないのではありません。

又 B&W805 MATRIX に WR アンプを無理に合わせている訳でもありません。

その証拠にサトウさんの追試でもっと小型で安価な DENON の USC-M3E を繋いでも「これだけでも十分立派な鳴りです。」と仰っています。

D130では過制動になり違和感が残りましたがその理由ははっきりしています。

現代のスピーカー、特にヨーロッパ系のものなら全く問題はないと思います。
どうぞ安心して、WRアンプをお求めになって下さい。
http://west.wramp.jp/datawr35.html

36. 中川隆[-10396] koaQ7Jey 2020年10月31日 10:34:06 : 7HgMgaipVc : WmZKQi8ucmVYWkE=[15] 報告

Paragon prototype ( D130 / 075 / N2600 ) Jazz 動画
https://www.youtube.com/watch?v=MhTmhdeGud8

◇最初期・博物館級◇ JBL C44 PROTO-TYPE PARAGON 1
https://www.youtube.com/watch?v=mGUKoS3_-CI
https://www.youtube.com/watch?v=yVC2G8rJBmk

◇最初期・最高峯◇ JBL C44 PARAGON パラゴン (ボーカル音源)
https://www.youtube.com/watch?v=pXFfSWPIdiI

◇最初期・最高峯◇ JBL C44 PARAGON パラゴン (150-4C 動作確認映像)
https://www.youtube.com/watch?v=27V5PwkZzdA

MVI_3723.MOV◇最初期・最高峯◇ JBL C44 PARAGON パラゴン (スタンダード音源)
https://www.youtube.com/watch?v=X3A7uDIuTkE

JBL D44000 C44 PARAGON Early Model (VOCAL)
https://www.youtube.com/watch?v=iLP8SI_4xF8&list=PLsq9Y2_0YqgwTuCufVM9iZ219hDuBQMNC

JBL D44000 C44 PARAGON Early Model (JAZZ)
https://www.youtube.com/watch?v=TEEquzGbUwc&list=PLsq9Y2_0YqgwTuCufVM9iZ219hDuBQMNC&index=2

最初期パラゴン JBL PARAGON D44000 earlisest model Kenrick スペシャルモディファイ
https://www.youtube.com/watch?v=0MZdsH5SM1k

最初期JBLパラゴンD44000 Paragon earlisest model ケンリック・スペシャル
https://www.youtube.com/watch?v=TwGHMmX2f-Y

PARAGONのプロトタイプ


へ〜、こんなの知りませんでした。パラゴンのプロトタイプですって。

D130 と 075 の2ウェイなんですね。

中央の曲面に反射させる事が一番大切なアイデアだったのは解りますが、低音のホーンを内包する事との兼ね合いで決まった曲面だと思っていました。

もし此方が最初だとすれば、D130 の為の容量さえ取れれば良いといった緩い条件で決まった曲面に後から低音ホーンを無理矢理押し込んだ訳ですね。

結果とすれば量産型の方がずっと整理されていて格好も良いと思います。
でもウーハーの為の容積はどう見たって少ないし、500hzで繋ぐのには 375 のホーン開口は小さい気がしていました。

こうした無理の説明にはなります。なるほどねぇ、こんな事ってあるんですねぇ。
http://kawa.weblogs.jp/things/2015/08/paragon%E3%81%AE%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%88%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%97.html

パラゴンのプロトタイプ2

http://kawa.weblogs.jp/.a/6a0120a66c5c01970c01b7c7c64168970b-pi

こんなのも出て来ました。

此方は3ウェイで量産型と同じですが、ドライバーのホーン出口を支える脚がありません。
メトロゴンにも似て見えます。

もし、此方が後だとすれば、最初に有った脚が一度なくなって、量産型では復活した事になります。

もし此方がオリジナルだとすれば、この後ホーンの出口を支える脚が追加されて、量産型になった。その後一度3ウェイで出来た形で2ウェイが可能か試作をしてみたなんて解釈も可能です。こっちの方が素直かな。

そもそも低音ホーンをあんなに曲げると高域は落ちてしまわないか、500hzまで出ているのだろうか、ウーハーの容積は足りているのだろうか、あんなに小さなホーンではドライバーに500hzまで任せるのは無理じゃないだろうか。あちこちに無理がある気がします。

パラゴンってあんまり興味が無かったんですけどね。
不思議なスピーカーの経緯の前後が少し気になりました。
http://kawa.weblogs.jp/things/2015/08/%E3%83%91%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%88%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%972.html

パラゴンのモト


パラゴンに関する画像を捜していたら、こんな写真が出て来ました。


http://kawa.weblogs.jp/.a/6a0120a66c5c01970c01b8d15035da970c-pi
http://kawa.weblogs.jp/.a/6a0120a66c5c01970c01bb086aa94f970d-pi


低音ホーンの開口を左右に振り分けると真ん中に丸い膨らみが出来ます。
ここいらが原型と考える方が自然に思えます。

D130 と 075 による2ウェイ版は3ウェイでパラゴンの形が出来た後のトライだったのではないでしょうか。

何故後からそんな事をする必要があったのか。

JBLは一つのキャビネットに色々なユニットの組み合わせが出来る様にしていました。

最初にキャビネットを買って順次ユニットのグレードアップが出来ますよ。

D130 と 075 で始めて高い 375 は後から足す事も出来ますよ。

そんな提案を考えていたのではないでしょうか。

オリンパスやハークネスにも色々なユニットの組み合わせがあったし、 ハーツフィールドを20センチフルレンジ一発で始める提案も有ったと思います。

だとするとウーハーキャビネットの容積は最初から覚悟の上だったのか。
ラ・スカラもあんなもんか。あれで足りてるのかなぁ?

もう一度 D130 と 075 のパラゴンをよく見てみると、D130 は裏に穴の空いたバスレフで、後から内部に複雑な低音ホーンを作るのは難しそうです。

後で 375 を買い足せるというよりは、375 無しでもパラゴンが買える、廉価版って事を考えていたのかなぁ。
http://kawa.weblogs.jp/things/2015/08/%E3%83%91%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%83%A2%E3%83%88.html

37. 中川隆[-10319] koaQ7Jey 2020年11月01日 15:21:51 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[34] 報告
PARAGONの変遷
ハイファイ堂メールマガジン第717号 京都商品部
https://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/171027/index.html


今回のメルマガでは同じくJBLのフラッグシップ機であった「PARAGON」について、当社の入荷履歴を元に調査してみました。

まず簡単に「PARAGON」の説明ですが、1957年に発売され1988年に販売終了になった、約30年の販売期間中、こちらも同じく職人の手作業によって組み立てられているJBLのフラッグシップスピーカーです。

フラッグシップというだけあってサイズも価格もビッグです。
1957年発売とカタログなどには掲載されていますが、実際は57年発表で58年から販売されていたとかいう話もあります。

1958年というと音楽がステレオ化された時代です。普通ステレオというとペアのスピーカーが左右に配置されているイメージですが、この「PARAGON」は一台をセンターに配置し、左右からステレオ再生するという一風変わったスピーカーです。
細かいウンチクやスペックはいろんな雑誌やWebページで紹介されているので一旦置いときまして、今回はそんな「PARAGON」が約30年程の販売期間の中でどう変化していったのか、そこらへんを掘り下げてみたいと思います。

「PARAGON」は巷では大まかに初期・中期・後期と認識されており、特に初期はマニアの方達の間では大変人気があります。

ただ外観上で、パッと見では初期なのか中期なのか後期なのか、その違いはとてもわかりにくいです。

とりあえずは変化した部分を正面からあげていきたいと思います。

まず最初にわかりやすいのは本体左側にあるバッジ。
初期のモデルは[!]、中期モデル以降(67年頃?)は[JBL]になっています。
ただ初期のモデルには付いていないモデルもあり、このへんはまだ調査中です。
後から付け替えられるところでもあるので、ここだけで判断せず、他の場所もよく見ていきたいと思います。

続いてツイーターのついている窓に貼られているサランネットです。
初期のものと中期以降のもので素材が変化しています。(左:初期、右:中期以降)

ここの部分は張り替えるのには中々の手間がいるので、今まで取り扱った中では交換されているのはほぼありませんでした。

正面からわかる部分はこれくらいですが、サイズが年代により少し異なるそうです。
実測した台数はあまりありませんがカタログによると、

50年代は「W276.8×D622×H857mm」くらい、
60年代は「W263.2×D611×H895mm」くらい、
70年代以降は「W274.1×D609×H914mm」くらい、

だそうです。

奥行き(D)と高さ(H)に関しては、実測が測りにくいというのと、一台一台がハンドメイドの商品という事もあるので、多少の誤差はありそうですが、幅に関してはほぼ正確に測れそうなので、ここも一つの基準にしてみてもいいと思います。
続いて背面に参ります。

背面はわかりやすいです。
上から順に初期、中初期、中期・後期です。

初期の頃はネットワークが縦の配置になっているのが特長です。
それが中初期になるとエナジャイザーと呼ばれるアンプを取り付けられるスペースが現れます。

そして中期の中頃から最終型までが3枚目の写真のようなバッフルになります。
ただ見た目の上ではこの3種類ですが、エンクロージャの構造材の組み合わせが5種類ある事にも気が付きました。

中期以降は底面が合板・それ以外はパーティクルボードなのですが、初期では古い順に全合板、天板/側面合板・リア/底パーティクルボード、天板合板・それ以外パーティクルボード、全パーティクルボード、とあるようです。
初期は球数が全然ないので確証はないですが、他のウェブサイトなどからも調べられるだけの情報から確認したところ、シリアル順に追うとこのようになっていました。

(下写真は中期モデル)

またシリアル番号の表示もいくつかあり、確認できたものでは初期はシールタイプ(背面か底に貼られている/無くなっているものもある)、中期は台付きプレートタイプ(2種類あるようです)、

中後/後期は中期のプレートのみ、後期の最終型は大きいプレートになります。


それから背面上部のつなぎ合せ部分にもシリアルとは別の番号が刻まれています。
この番号もシリアルの番号と並行して進んでいくようです。
確認できている番号では37〜2078番までありました。

よく聞く話では、総数1000台近く作られたという事ですが、この番号だと2000台近くあるのでは?と思ってしまいます。

当社入荷でも割りと均等に番号が存在していたので、その可能性は高く感じます。
そしてこれらの番号(+ユニットのシリアルも含め)を元に発売年代がほぼ推測できそうです。

ちなみに前足の内側に刻まれている刻印はおそらくこれの下桁と思われます。

次に、ツイーターの取り付け方も違います。
古いものは「馬蹄リング」と呼ばれる金具で3点止めで取り付けられていますが、新しいものになると4点止めの金具に変更されています。
これは70年以降頃から変更されたものではないかと推測しております。

それから写真ではわかりにくいですが、ドライバーを固定している器具を止める金具がロの字ナットと六角ナットのものがあります。
ロの字のほうが古いモデルなのですが、およそ刻印1000番あたりから変更されているようです。

それから本体の後ろ脚についているアジャスターも少し変化しています。
時期や種類は調査中のため定かではないですが、一番古いもの六角ナット、中頃は平べったいワッシャーのようなナット、新しいものはまたまた六角ナットに変更されているようです。
ちなみに前脚の底についている鋲も、古いものは鉄鋲ですが、新しいものは樹脂製になっています。特に傷んでしまったものは、潰れて釘の頭がむき出しになってしまっているものもよく見かけます。

最後に、つなぎ目のダボの長さも違います。
ここは特に、後期のモデルが長いといった感じです。(30mm程)
後期以前のモデルはそれの半分くらいで、2~3mm前後の差はあるものの似たような長さです。(15〜18mm程)
https://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/171027/index.html

JBL「PARAGON」のユニット
ハイファイ堂メールマガジン第723号 京都商品部
https://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/171208/index.html

さて、今回のメルマガですが、前回に引き続きJBLの名機「PARAGON」、今回からはユニットについて触れていきたいと思います。

もうマニアの方には説明はいらないとは思いますが、「PARAGON」は約30年の販売期間中、ユニット構成・仕様の変更がいくつかありました。

おおまかに知られているユニット構成が3通りありまして、

まず初期が
ウーファー:150-4C
ドライバー:375
ツイーター:075
ネットワーク:N500H,N7000

中期が
ウーファー:LE15A
ドライバー:375
ツイーター:075
ネットワーク:LX5,N7000

後期が
ウーファー:LE15H
ドライバー:376
ツイーター:075
ネットワーク:LX5,N7000
という構成です。

下写真:オーディオの足跡より
http://audio-heritage.jp/JBL/speaker/paragon.html

しかしJBLではユニット自体の仕様変更も度々ありました。
そこでさらに深く調べてみると、もっとたくさんの年代の見分け方ができるように思われましたので、僕なりに推察したことを紹介していきたいと思います。
今回はウーファー編です。

ここはマニアの方々の間では「PARAGON」の値打ちを決める極めて重要なポイントになっていると思われます。

前述した通りウーファーは3種類あります。
初期の「150-4C」、中期の「LE15A」、後期の「LE15H」。

やはりこの初期の「150-4C」が特に人気です。

そもそも初期モデル時代は日本で販売されていなかったため、直接輸入するしか入手方法はなかったので、当然国内にある球数は少なくなってまいりますね。(今では昔に比べ入手しやすくなってきました)

そんな「150-4C」は「PARAGON」が発売される以前(1953〜1954頃)からJBLで販売されており、有名なものでは「HARTSFIELD」にも搭載されております。
そんな「150-4C」自体もやはり少しずつ変化があり、僕が調べた範囲でも、見た目上違うものが数種類ありました。

ターミナル部分が半田付のもの、ネジ式のもの、プッシュ式の赤黒の樹脂のもの(この頃の少し太めのこのターミナルは巷では「ファットターミナル」と呼ばれているようです)。

「JIM LANSING」のステッカーが貼られたもの。
フレームがマグネットと同様の縮緬塗装を施されたもの。
「JIM LANSING BY AMPEX」ラベルのもの。
ラベルがシールのもの、プレートのもの。

またそのプレートの中でも[!]マークの○の中が「L」のものと「JBL」のものがありました。



個人的な推測としては、「PARAGON」の発売された1957年時点での「150-4C」は、半田付・ステッカー・ネジ式ターミナルのものは本来「PARAGON」に搭載されていたものとは違うのでは?と推測しています。
それ以前のモデルと推測しています。

「L」マークもカタログ上やマニアの方のお話でも1955年モデルの象徴という話もあるので、そこから推察するに、「PARAGON」の初期の「150-4C」で確実なのは、「JBL」マークのものが間違いないのではと思います。
ただ意外と「L」マークの在庫が初期PARAGONに搭載されている可能性も否定しきれません。

「150-4C」の時代は資料が非常に少ないので確実な事はよくわかりませんので、こういった推察の域を出られません。
またそういうところも、魅力の一つなんだろうと思います。
下左:1955年カタログ表紙 下右:1956年カタログ表紙
LansingHeritageより
http://www.audioheritage.org/intro.htm

続いては中期モデルにあたる「LE15A」です。
この「LE15A」は1960年に発売された「LE15」の後継モデルで、1962年に発売されました。

一応、カタログやSTEREO SOUND誌などでは1964年モデルの「PARAGON」から中期モデルが始まるとされています。

この頃くらいから国内メーカーの「SANSUI」がJBLの総代理店になるので、国内の「PARAGON」はこの中期モデルから出回りだす事になります。
「150-4C」に比べるとコーン紙の形状(深さであったり、コルゲーションが付いたり)もエッジもマグネットも変わり全く別物です。

ただ「LE15A」は、後継の「LE15H」が発売される1980年までの約18年間という長い期間販売されており、それは「PARAGON」の販売年数の半分以上という事になるので、巷に出回っている大半の「PARAGON」がこの「LE15A」を搭載している事(一般的に認知されている「PARAGON」の音)になりますが、これはこれで長い販売期間のその間に幾度かの仕様変更がなされておるわけで、これもまた非常に興味深いウーファーになる訳です。

「LE15A」も分類すると、エッジがランサロイエッジ(黄色いゴムエッジ(発売当初はもっと白っぽい?)現在は硬化していたり、破損しているものも多いです)のものとJBL定番のウレタンエッジのもの。
抵抗値が16Ωのものと8Ωのもの。
そしてフレームがブルー・グレー・ブラックの3種類あります。

まず年代順に追っていくと、最初の「LE15A」はフレームがブルーフレーム/ランサロイエッジ/16Ωでした。

1965年発売の「C50 OLYMPUS S8R/S7R」の「LE15A」がグレーフレームしかないので、上記の1964年からのモデルという事から考えるとわずか1年程の個体にしか搭載されていないこのモデルがある意味一番レアです。
当社でも確認できたのはわずかです。
シリアルとしては1000番台〜5000番台が確認できました。

その後すぐにグレーフレームに変更されます。
(左列:ブルーフレーム/右列:グレーフレーム(1番上写真のエッジはウレタンエッジに交換されています))



それからまたすぐに大きな節目となる16Ω→8Ωへの仕様変更が1967年に行われます。
抵抗値が変わるのだから音への影響は大きいですね。
グレーフレーム/16Ωモデルも結局この約2年程(1965〜1967)の販売期間と思われますのでなかなかレアです。
(シリアル7000〜10000番台くらい?)

このマイナーチェンジでの見た目上ではプレートの表記(16Ω→8Ω)が変わりました。(グレーの色合いも少し変わったのかも?個体差?)

そして、それからしばらくしてターミナルの取り付け部分も移動しました。(この間もわずかです。シリアル10000〜12000番台と思われます)
その後シリアル13000〜29000番台まではグレーフレーム/ランサロイ/8Ωモデルと思われます。(ウレタンエッジに交換されているものも多数あります)


そしておよそ1970~72年頃にはフレームがブラックになり、エッジがウレタンエッジになり、この頃からかコーン紙の質感も変わったように感じます。
ガスケットもこの頃からかコルク素材だったものからウレタン素材のものに変わったようです。
シリアルとしては30000番台のものが該当するようです。

そしてとうとう「LE15H」に!と参りたいとこではありますが、寸前(1978年頃)マイナーチェンジしました。
見た目ではプレートが変わっただけですが、仕様としては結構な変更があったようで、それまでの最大入力が60W→120Wに。
能率も101dB→94dBに。
マグネットの重量も8.8kg→9.1kgになったようです。
シリアルはなぜか10000番台に戻っています。


そして最後のモデル「LE15H」です。
この変換も大きなポイントです。
今までアルニコマグネットだったものが、フェライトマグネットに変更されます。
この後期モデルも「PARAGON」全体で見れば少数なので希少なモデルになると思います。

価値としてはマニアの方はアルニコ支持者が多いですが、これはこれで現代的なソースなどにはマッチしやすく、良いウーファーだと思います。

https://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/171208/index.html

38. 中川隆[-10318] koaQ7Jey 2020年11月01日 15:23:25 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[35] 報告
「PARAGON」のユニット
ハイファイ堂メールマガジン第729号 京都商品部
https://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/180119/index.html

今回紹介する「PARAGON」のユニットはドライバーの「375」(後期は「376」)です。

このユニットもマニアの方には説明は要らないでしょうが、JBLの中でも特に代表的な名機です。
JBLを代表的なスピーカー「HARTSFIELD」「OLYMPUS S8」にも使用されているという高級ドライバーユニットです。

この「375」ですが、「PARAGON」では左下写真のようにホーンの根元に付いており、外すと右下写真のような2インチドライバーユニットになります。
非常に大きいマグネットがついており、総重量は10kgを超えます。
脱着をする際はさすがに片手ではできません。

「375」は「PARAGON」が発売される1957年の以前の1954年から、1980年発売の後継モデル「376」が出るまで約25年の長い期間販売されていました。
そしてその長い販売期間中にいくつか小変更があったようですので、そこらへんを調査してみました。

まずは「PARAGON」に搭載される前の初期「375」です。

これはマニアの方々の間では「バブルバック」と呼ばれ非常に人気のある「375」です。
当社でも単品としては過去に3ペアしか入荷のない稀少なモデルです。
巷では非常に高値で取引されています。
以降の「375」に比べお尻?がプックリした形が特徴です。
なぜこの形が変更されたのかは今のところわかりませんが、このデザインはなかなか愛らしいです。

巷ではたまに、この「バブルバック」が搭載された「PARAGON」を見かけますが、これは後から入れ替えをされているものと思われます。
写真左上がおそらく1954年モデル(JIM LANSINGプレートでネジ式ターミナル)、右上がおそらく1955〜1956年モデル(!Lマークでファットターミナル)と思われます。
当時のカタログを確認したところ1956年まではこの形だったように思われます。(他資料でも1956年に仕様変更されているといったものがありました)
左下が1956年のカタログより、右下が1957年のカタログより。
LansingHeritageより:
http://www.lansingheritage.org/html/jbl/catalogs/jbl-catl.htm

そして元々「PARAGON」に搭載されている「375」は、従来よく見かけるモデルで「フラットバック」と呼ばれているようです。
以降はずっとこの「フラットバック」なのですが、外観上・内部で少し変更が見られました。
下は「フラットバック」初期(左)のものと、それ以降の「375」(右)です。
わかりやすい違いはシリアルプレートとターミナルです。

「フラットバック」初期のものは先程の「バブルバック」後期のプレートと同じ仕様(左下)になっており、その後のモデルはしばらく右下のタイプのプレートになります。

個人的な推測ですが、ウーファーの「LE15A」がブルーフレームの時代(1964年頃)あたりからこの新プレートの「375」に変わったのではないかと考えています。

ターミナルも「フラットバック」初期の頃は「ファットターミナル」(左下)、以降のものは定番の少し細くなっているもの(右下)になっています。
この辺もウーファー「150-4C」が「ファットターミナル」であったのに対し、後継の「LE15A」が細いターミナルになった事を考えると同様の時期(1964年頃)だったのではと考えられます。

それから、「フラットバック」初期モデルとその次のモデルは、四隅にある赤蝋の下で使用されているネジがマイナスネジになっています。
この辺はネジ交換されている個体もあるので断定しにくいところですが、シリアル15000番近辺でプラスネジに仕様変更されているように思われます。
時期的にはウーファーやツイーターが8Ωモデルになった少し後くらいと思われるので1970年頃までには変更されたのではないかと考えています。

またマニアの方々の間では、このJBLの刻印入りの赤蝋「封印」が付いているものに価値を見られている方が多いようです。
おそらく内部に手が入っていないという証、といったところもあると思われますが、メンテナンスをしていてたまに質感の違う刻印なしの封印も見かけますので(後で手持ちの赤い蝋で蓋をしている?)その辺りも注意していただけたらと思います。

それから、開けられていないから必ず良いかどうかというと一概には言えないように思われます。
よく内部の吸音材や端子・ビスなどが朽ち果てているものがあり、それらの欠片やサビの塊が振動板にくっついて歪みの元になっていたりするものもよく見かけます。
こればかりは開けないとメンテナンスできないので、ご配慮いただきたいところかと思います。

吸音材は古めの個体(おそらく1964年頃のモデル)ではオレンジ色でした。(左下写真)
以降はずっと黒い吸音材になっていました。(右下写真)
初期のものはしばらく入荷がなかったため確認できませんでした。
ちなみに今まで見た「375」は全て吸音材はボロボロでした。
個人的にはやはりここの部分はウレタンエッジなどと同じく、交換されるほうが良いのではないかと思うところです。
ターミナルから続いているリード線の端子は初期では薄いクワガタ端子で、以降は厚みのあるクワガタ端子になっていました。
ここもひどいものは酸化し、導通が危ぶまれるものもありました。

後期になると丸いプレートになります。(左下:375、右下:376)
ただこのプレートの「375」の製造期間はほぼ一年くらいと見られ、あまり見かけません。
そしてそのまま後継モデルの「376」に変わります。
表記自体は「375」の文字が「376」に変わっただけです。
その他の違いは内部の振動板が変更されたのが大きい変更点です。

そしてここが「375」の特に重要かと思われる部分であるダイヤフラム(振動板)です。
「375」のダイヤフラム(左下)はエッジの部分がロールエッジになっていますが、「376」(右下)になるとエッジ部分がダイヤモンドカットになっています。
このダイヤフラムで音質が大きく変わってきます。
どちらが優れているかという訳ではありませんが、やはりマニアの方々の間では純正のダイヤフラムが付いているという事は大切な事だと思われます。

また、この「375」純正ダイヤフラムも初期の頃は材質が少し違うようで、その分音質も少し違います。
外観上は少し金色がかったようなコーティングがされていました。(写真ではわかりづらいですが実物ではわかりやすいです)
そしてダイヤフラムの裏側(これは金色感が少し出ていると思います)と、そのダイヤフラムを外した時に見える磁気回路です。

ちなみにホーンの「H5038P」は「PARAGON」専用品だそうで、「PARAGON」以外には使用されていません。
ただ、プロ用モデルとして「2343」というグレー一色のモデルはあったようです。(当社入荷で1ペアのみという激レア品ですが)

https://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/180119/index.html

39. 中川隆[-10317] koaQ7Jey 2020年11月01日 15:25:38 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[36] 報告
「PARAGON」のユニット
ハイファイ堂メールマガジン第734号 京都商品部
https://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/180223/index.html


今回紹介する「PARAGON」のユニットはツイーターの「075」です。

「075」は1956年に発売されたJBLの代表的なユニットでリングラジエーター型のホーンツイーターユニットです。

リングラジエーターとは振動板を正面から見た時の形状がドーナツ型のものを言うそうで、JBLではこの「075」以降にも「076」「077」など、ホーンやイコライザー(真ん中のパーツ)の形状を変えたリングラジエーター型ツイーターを発売しています。


さて「PARAGON」を正面から見た時にはそのツイーターらしきものが見当たりません。
マニアの方には説明はいらないとは思いますが、実はフロントロードの中(ドライバーホーンの裏側あたり)にある小窓の中にあるのです。

以前のメルマガでも一度説明いたしましたが、古いものと新しいものとで窓に張られているクロスの種類が違います。

「075」は「PARAGON」のツイーターとして発売期間中ずっと搭載されているわけですが、さすがに約25年程の販売期間なので、このユニットも幾度か仕様変更があったようです。

大きく分けると16Ωと8Ωの2種類あります。
ここはマニアの方々の間でも有名なところです。
個人的に調べると、さらに細かく6種類に分けられるように思いました。
その辺を紹介していきたいと思います。

まずは16Ω時代。
ここで前期・後期があると考えられます。

前期のものはファットターミナル、後期のものは以降の細いターミナルになっています。
具体的にいつ変更されたのかは分かりませんが、ドライバーと同じく1964年頃ではないかと推測されます。

続いて1967年からの8Ω時代。
ここがこの075の一番大きな変更点と思われます。
ダイヤフラムが変更されるわけですが、見た目状では振動板以外の部分の色がシルバーから黄色になりました。
それからリード線が髪の毛ように細いものから皮膜付きの平べったいものに変更されました。
音質も16Ωと8Ωとでは違う!とマニアの方々の間でも話題になっています。
ただ個人的に、調査している中で気になった事は、どの時期からかはまだ確定できませんが振動板の材質が変わっているようにも感じました。
この要素も音質に影響していると考えられます。


その後しばらくして、マグネットが今までのツルッ?としたようなものからザラッとしたものに変わります(写真だと少し分かりづらいかもしれません)
時期的には1970年頃?かなと推測しています。

またまたしばらくするとツイーターのエンクロージャへの固定方法が変更されます。
それまでの「馬蹄リング3点止め」から「四角フレーム4点止め」になります。
この「075」のプロ用モデル「2402」が4点止めフレームで1976年に発売されたあたりを考えると、時期的には1975年頃のように思われます。


ちなみにこの「馬蹄リング」、3種類あるようです。
5穴の切り込みありとなしのタイプと、3穴タイプです。
下の切り込みありが後期と思われます。
入荷の履歴を見ているとマグネットが変わったころあたりから切り込まれたように思われます。
右下の3穴タイプはあまり見かけませんが、上の5穴タイプと同時期(前期)のものでたまに混ざっているものと思われます。

それから裏面のラベルが変更されます。
これは恐らく1979年頃と思われます。
「PARAGON」中期の最終型〜後期にかけて搭載されています。

というわけで、個人的には下のように分けられると推測してみました。

初代:16Ωファットターミナル+前期馬蹄(〜1964?)
2代目:16Ω細ターミナル+前期馬蹄(〜1967)
3代目:8Ωつるつる?マグネット+前期馬蹄(1967〜1970頃?)
4代目:8Ωザラザラマグネット+後期馬蹄(1970頃?〜1975頃?)
5代目:8Ωザラザラマグネット+4点止め(1975頃?〜1979)
6代目:8Ω最終プレート+4点止め(1979〜)

といったところでしょうか?

https://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/180223/index.html

40. 中川隆[-10316] koaQ7Jey 2020年11月01日 15:29:01 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[37] 報告
ハイファイ堂メールマガジン
IPPIN図鑑 第15回「JBL C44 PARAGON」ノ巻
解説近藤賢二・佐竹裕行、写真撮影佐竹裕行
https://www.hifido.co.jp/merumaga/ippin/050401/index.html

 JBLの不朽の銘品パラゴンは1957年、ステレオLPの登場とともに誕生し、おおよそ半世紀近くにわたって類まれな魅力を輝かせ続けている。ステレオ再生の基本を踏まえ完成した特異なフォルムは、時代を超えた現代なおその優雅な美しさを誇っている。(近藤)


Specifications

使用ユニット LE15H, 376+H5038P, 075(各2)
許容入力 125W (連続プログラム)
インピーダンス 8Ω
音圧レベル 96dB
クロスオーバー周波数 500Hz、7KHz
寸法(W×H×D) 2630×900×740mm
重量 318.4Kg


ホーンの周辺です。(佐竹)

ホーンは楕円ホーンのH5038P、ドライバーは高い分解能と応答性を持つコンプレッション・ドライバー376です。(近藤)


角度をかえたところです。見事なデザインです。
一番の左側の壁の厚みが下から上にかけて徐々に太くなっています。(佐竹)

JBLのロゴです。これは左側にだけついています。(佐竹)


右側には壁の内側に写真のようにシールがついています。(佐竹)


シールの拡大です。
H5038Pと書いています。
パラゴンについている。ホーンの型番です。(佐竹)


奥に見える四角い布の部分の裏にトゥイーターがあります。(佐竹)

トゥイーターは7KHz以上を鳴らすリング・ラジエーター075です。選りすぐられた3ウェイ構成のユニット群を搭載しています。(近藤)


ホーンを前から見たところです。(佐竹)


ホーンの付け根はこんな形でついています。(佐竹)

裏側はこうなっています。ドライバーとトゥイーターはむき出しです。ウーファーは更に中心よりの裏板の中の別の部屋にあります。(佐竹)

ケーブルの配線もむき出しです。(佐竹)

トゥイーターの裏です。
トゥイーターはささっている感じです。(佐竹)


ドライバーは木で挟むように固定されています。(佐竹)

斜め上からかなり角度がついてますが裏側です。真ん中の金具が左右を繋いでいます。
ネットワークが左右に2つずつついています。(佐竹)


金具は裏には3つういています。(佐竹)

金具の拡大です。穴が一箇所あいています。木ネジで金具を固定するためだと思います。(佐竹)


ネットワークです。
これは左のスピーカーのものです。写真左側がスピーカーの中心側になります。(佐竹)

拡大です。恐らく低域側のネットワークです。(佐竹)


多分高域側です。
上の写真のハイが右の写真のINにつながってます。
上のLFからウーファーに、右のLFからドライバーにHFからトゥイーターにいっています。(佐竹)

裏板を開けた所です。ネットワークとウーファーが見えます。ネットワークはかなりウーファーに近いところについています。(佐竹)

裏板には2本横に木が渡してあります。(佐竹)

壁の横にはネットワークから高域側の2つのユニットへのケーブルが出ていっています。(佐竹)

緑がウーファーで赤がトゥイーターで黄色がホーンです。
ウーファーは内向きにホーンは反射盤へ、トゥイーターはほぼまっすぐ出ています。(佐竹)

38cm径ウーファーLE15HはS字型のフロント・ローディング・ホーンによって雄大なスケールの低音域を再生する。(近藤)

パラゴンといえばこの反射板ですが、これは上に上げれば外れる構造になっています。(佐竹)

手造りの極致です。(近藤)


外すとこんな感じになります。表側にも金具が3つついています。(佐竹)


中心線近くの下の方と、両サイドの真ん中あたりに出っ張りが有ります。(佐竹)


パラゴンのトレードマークともいえる反射板です。(佐竹)

抜群の表現能力は微妙な音色まで克明に描写してくれる。(近藤)

この板は意外に薄いので外すときは3人で外した方がいいと思います。重くないので2人でも出来ますがちょっと怖いです。(佐竹)


反射板がはまる床面には両端にだけミゾが彫って有ります。
写真上側が正面になります。(写真下がスピーカー側)(佐竹)



曲面とエンクロージャーの接続部分ですが意外とこった作りです。スリットにして上から板を入れます。この部分をもっと交代させればいいと思うんでのですが、それではダメなんでしょうね。(佐竹)

2つのブロックを割ったところです。一個でもちゃんと自立します。
(佐竹)



こっちが接続部分の右側です。こちらがメスになってます。(佐竹)


こちらが左(オス)側です。(佐竹)

エンクロージャーのトンネルの中です。真ん中に水平に板がはってあります。先の方の突き当たりの奧にウーファーが治まっています。
写真は右の穴です。(佐竹)

真ん中の接続面は少し隙間が出来るようになっています。その部分を下から撮ったの写真です。
ここも一応低音を出す役目をしていそうです。(佐竹)

エンクロージャーの内側はかなりしっかりつくってあって、裏板も最初は圧着してしまって外れなかったそうです。(佐竹)


JBLのすごいのはこういうところです。
2つのブロックの天板の部分なのですが左右で木目がきちんと合うようにつくってあります。デザインに対するこだわりがスゴイです。(佐竹)


パラゴンは見た目の奇抜さ以上に、細部まで考え抜かれて作られている印象を受けました。JBLの凄いところはデザインと音の両方に妥協が無いところだと思います。前面の反射板も理にかなったデザインですし、天板の木の目を合わせることなど、JBLのこだわりが至る所に見えて面白いです。パラゴンはエンクロージャーも大きくかなり重量が有るので一見大味な感じがしますが、そうではなくてとてもしなやかな音のでるスピーカーな印象でした。ステレオスピーカーの出始めにこんなスピーカーを作ってしまうJBLの技術力とアイデアに感動しました。(佐竹)

 JBLテクノロジの基礎は大部分が創設者ランシングによって構築された。今日のスピーカー技術には彼自身の開発によるものが少なくない。現在のJBL製品にも彼の技術の先進性は確実に受け継がれている。その驚異的な低歪率を誇るSFG磁器回路、広帯域にわたって均一な指向性を確保するバイ・ラジアルホーンなど、JBLだからこそ開発し得たこれらの高い技術は、数多くの製品の中で素晴らしい性能と高い信頼性を誇っている。JBLはデジタル時代における高忠実度再生をも見事に実現し、これからも、我々オーディオファイルに音楽の豊かな感動を永遠に創造し続けてくれるであろう。(近藤)

https://www.hifido.co.jp/merumaga/ippin/050401/index.html

41. 中川隆[-10315] koaQ7Jey 2020年11月01日 15:31:56 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[38] 報告
「PARAGON」のネットワーク
ハイファイ堂メールマガジン第742号 京都商品部
https://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/180420/index.html


JBLの名機「PARAGON」
今回はそのネットワークについて触れてみたいと思います。


公式には「PARAGON」のネットワークと言いますと、初期が「N500H」と「N7000」(左下写真)、中期以降は「LX5」と「N7000」(右下写真)という2パターンで認識されていると思います。
しかし、他のユニットからも見られるように、ここネットワークでも、あまり知られていない小変更がいくつか見られましたので、紹介したいと思います。

まずは初期の「PARAGON」に搭載されている「N500H」についてですが、これも他のユニットと同様、「PARAGON」の発売以前から販売されていたもので、確認できたものでは3種類ありました。

他にもあるのかもしれませんが、とりあえずはこの3つで前期・中期・後期として考えてみたいと思います。

前期(左上)中期(右上)後期(右)と推測します。
前期・中期は有名なところでは「HARTSFIELD」の初期モデルに搭載されています。
前期・中期の見た目の違いとしては、H.F.GAIN部分のセレクト表記が変更されています。
「PARAGON」は右の後期型が搭載されているのがオリジナルなのではと考えております。
見た目の違いは、シリアルのプレート、ターミナル周りの表記が変更されています。

また初期「PARAGON」の中には「N500H」と同じ回路の「N400」というネットワークを搭載したモデルもあります。(左写真)

下写真は「Hartsfield」の「N400」の回路図ですが、記載の中に「N400 WAS N500,N500H,N500SCH NETWORK」と書かれています。

カタログ上では正式なのは「N500H」ですが、なぜかこの「N400」が搭載されている初期モデルもちょこちょこ見られます。

↓ KRG Audioより:
http://www.krgaudio.com/base_1//menu_5/menu_24.php?com_board_basic=read_form&submenu=24&menu=5&com_board_idx=9

内部の写真です。

左上が中期の「N500H」、右上が後期の「N500H」、左が「N400」。
見たところ少しずつ違いはありますが、特性は同じようです。
ただ材質が違うと音に影響があるので(特にコンデンサー)、音質がそれぞれ少しずつ違う可能性はあります。
それから1962~64年あたりに「N500H」,「N400」は「LX5」に変更されたのではと推測されます。

ここは大きい仕様変更点になると思います。
以前の「N500H,N400」と「LX5」では特性も変わってきますので、受ける音の印象は違ったものに感じられると思います。

そしてこの頃、JBLでは一部、ブルーフレームのユニットが発売されており、この「LX5」もまた、そんなブルーフレームユニットのひとつでした。(ちなみにターミナルがプッシュ式に変更されてました)
そしてそのブルーフレーム「LX5」も左下の前期ブルー(箱のサイズがN500H,N400と同じ)と右下の後期ブルー(箱のサイズが少し小さくなりました。ただ正面のパネルは黒です。1963年~64年に変更されたと思われる)とに分かれます。
この時期もほんのわずかなので(1965年までと思われる)ある意味希少なモデルになると思われます。

ただ前期ブルーでは一部変わった仕様があるようで、H.F.GAINのMINとMEDの切り替えで音が変化しないものがあるようです。
(左下:通常のLX5、右下:前期ブルーの一部のLX5)
下回路図LansingHeritageより:
http://www.audioheritage.org/vbulletin/showthread.php?6170-Network-Schematics

それぞれの内部です。
左写真のコンデンサー(黄身がかった四角いパーツ)が右写真では丸い黄色い筒状のものに変わっています。
おそらくその下にもパーツが埋まっていると思われます。

それから1965年にはお馴染み、真っ黒の「LX5」になります。
(シリアル9000番付近から)
以降はずっとこの形で最終型まで迎えます。

が、中身は少しずつ変化していました。
だいたいの統計ですが参考までに。

6000番付近から〜9000番台くらい
先程の後期ブルーから初期真っ黒がこれにあたると思われます。
10000番台?
真っ黒なロウ?の中に沈められていて確認できません。
このネットワークを搭載している個体は8Ωユニットを搭載して間もないモデルと見られたので、1967年頃かと思われます。

20000〜25000番台くらい。
黄色いロウ?になりました。
抵抗も茶色から白いものになりました。
このネットワークは、ウーファーがまだランサロイエッジの頃の「LE15A」を搭載している頃のものだったので1970年までくらいのものではと思われます。
左:25000〜28000番台くらい。
右:26000〜35000番台くらい?
四角い白いコンデンサー×4のものと、1個だけ円柱のもののパターンです。
このネットワークを搭載したモデルは黒フレームの「LE15A」を搭載している頃のものだったので、1970年前半かと思われます。

28000番付近以降はほぼこんな感じでした。
円柱状のコンデンサーは4343や4311等でも見受けられるので1970年中〜後半のものと推測されます。
いかがだったでしょうか?
「LX5」だけでもこれだけ部品が変わっているのには驚きました。
それぞれ聴き比べるとわずかかもしれませんが、音質の違いはあるのではないかと思います。

しかし、想定していたよりも「N500H,N400,LX5」の内容があったため「N7000」まで調べきれませんでした。
次回にはなんとか報告させていただきたいと思います。

https://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/180420/index.html

42. 中川隆[-10314] koaQ7Jey 2020年11月01日 15:34:16 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[39] 報告
PARAGONのネットワーク高域編
ハイファイ堂メールマガジン第750号 京都商品部
https://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/180615/index.html

JBLの名機「PARAGON」について。
今回も前回に引き続きネットワークについて触れてみたいと思います。


今回は高域側のネットワーク「N7000」という事になるのですが、このネットワークは他のユニット達と違い、「PARAGON」と同じ年(1957年)に発売されているようです。

あくまで推測ですが、この当時に他のスピーカーシステムには搭載されていなかったことから考えると、やはり「PARAGON」のために作られたのではないかと考えたくなります。

さて、そんな「N7000」、調べてみたところ、このネットワークも幾度かのマイナーチェンジをしているようなので、そのへんを紹介していきたいと思います。
まずは初期の「N7000」。
特徴としては、正面から見るとターミナルの部分がマイナスのネジ式ターミナルになっています。

基本的に正面は、上の写真のものになるのですが、背面になるといくつか仕様がありました。
まずはATTの部分。
初期のATTはどうやら二段式のようです。
カバーありとカバーなしの2パターンが見られました。


左下は右上のATTのカバーを外した写真です。
左上のものと色は違えど、形状は同じものが付いているように思われます。

それから右下はネットワーク内部の写真で、上下の黒い物体がコンデンサー、真ん中の2つはコイルです。

ATTを外した穴の横に、銀色の小さな丸い金具がありますが、これはATTをセンターまで回したときに「カチッ」と止まるストッパーになっています。

それからシリアルプレートの部分。
ここは未だ謎なところなのですが、初期の「N7000」の中には「N7000(P)」という型番のものもあります。
しかもこの「N7000(P)」の中でも、シリアルプレートに「16 OHM」の表記のあるものとないものがありました。


「N7000」と「N7000(P)」。
結局、どれが古いのか新しいのかという部分については、総合的に見てシリアル・ATTなど関係なくランダムに搭載されており判断がつきませんでしたが、「N7000(P)」を搭載しているもの、「N7000」でもSR~2000番くらいまでのものは「PARAGON」初期モデルのものと推測できそうでした。

このへんは引き続き調査をしていきたいと思います。

さて、続いての変更点です。
ここからは「PARAGON」中期モデルからのタイプになります。
今度は正面の部分で、ターミナルがプッシュ式に変更されました。

プッシュ式に変更されてからも、プッシュ初期のものは以前のシリアルプレートを引き継いでいました。
ただ、このプッシュ式になってからは「N7000(P)」のいう型番はなくなったようです。
それからATTとシリアル周りのフレームがブラックからシルバーに変更されています。

内部写真と外したパーツです。
ATTは以前の二段式から一段のオレンジ色のツートンのものに変更されました。
コンデンサーも箱状だったものから筒状のものに変わっていっているようです。
筒状コンデンサーの時期としては、SR.2000〜7000番台あたりのものに搭載されているのではと推測されます。

続いてシリアルプレートが新たに変更されます。
SR.7000番くらいからと考えられ、時代的には1965年あたりと推測されます。
巷で一番よく目にするシリアルプレートです。
最終型になるまでのしばらくは、このタイプになります。

シリアルプレートが変更されてからすぐにまた、ATTの色が変更されていました(オレンジから黒に)。

オレンジATTは7000番台〜11600~900番頃、黒ATTは〜28000番頃に搭載されていたと推測されます。
それから密かにATTのストッパーが、SR.11700頃までにはなくなったようでした。

また、右上の内部写真のコンデンサーですが、これはSR.9000番台くらいに黄色い小型のコンデンサーに仕様変更され、以降モデル末期まで搭載されているようです。

それからまたSR.28000番台頃に、ATTが下写真の「ALPS」製のものに変更されました。
おおよそ38000~39000番台くらいまで搭載されているようです。

そして、シリアルプレートの最終型になります。
SR.35000番〜から徐々に変わっていってます。
この頃になると「PARAGON」も後期型になっています。
年代でいうと1978年頃からと推測されます。

最終型に至る頃にはATTも「COSMOS」製に変更されていました。
37000番台後半頃から搭載され始めていました。

いかがだったでしょうか?
「N7000」だけでもこれだけの仕様変更があったとは驚きでした。
「PARAGON」を掘れるだけ掘ってみようと始めた企画でしたが、まさかここまで大変だとは思いませんでした。
これだけ調査しても、まだ見えてない部分もあるので、さすがは名器「PARAGON」です。
引き続き調査し、また新たな発見がありましたら報告させて頂きたいと思います。

https://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/180615/index.html

43. 中川隆[-10313] koaQ7Jey 2020年11月01日 15:36:26 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[40] 報告

ハイファイ堂メールマガジン

JBLの名機「PARAGON」について

エンクロージャー編:
http://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/171027/index.html

ウーファー編:
http://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/171208/index.html

ドライバー編:
http://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/180119/index.html

ツイーター編:
http://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/180223/index.html

ネットワーク低域編
http://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/180420/index.html

ネットワーク高域編
https://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/180615/index.html

44. 中川隆[-10310] koaQ7Jey 2020年11月01日 15:46:09 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[43] 報告

JBLの商品一覧 - 中古オーディオ 高価買取・販売 ハイファイ堂
https://www.hifido.co.jp/?M=&LNG=J&G=1&KW=JBL
45. 中川隆[-10302] koaQ7Jey 2020年11月01日 21:00:50 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[56] 報告

JBLのフロアータイプでコンパクトなL-45(C-45) Flair。
その、L-45のサランネットは多孔質系ウレタン製のものを用いている。
当時のJBL社デザインの流行でもあり、
サランネットの造形一つとっても曲線を用いた自由なデザインが可能となった素材だ。

最初の7〜8年まではこれで良い。
(湿気の多い東京地方は特に酷かったが、北海道だけは通年湿気が少ないせいか
長持ちするようである)
ところが7〜8年以上も経過すると、ウレタンが加水分解し硬化するか、

多くはボロボロと崩れてはじめ、枠を残し消滅してしまう事態となる。

我が家のものもサランネットに使われていた、
ウレタンフォームが加水分解しボロボロと崩れはじめ、
最後には跡形もなく崩れ落ち、
骨格のサラン枠だけとなってしまった。
(おそらく当時のサランが現存するものは、
米国本社内に展示してある個体以外
世界中でもほぼ皆無なのではなかろうか。)

そしてサランネットに最初からついていた
あの件のJBLのエンブレムだけが枠と供に残ったという事なのだ。
2ヶあったうちの1ヶもどこかへ紛失し、1ヶだけ偶然に今残っていた。


▲△▽▼


カリフォルニアの青い空/It Never Rains In Southern California/Albert Hammond





カリフォルニアの青い空【JBL湿気厳禁】2018-08-24
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500258505.html?frm=theme

かつて、JBLの音色の代名詞のように使われたフレーズが「カリフォルニアの青い空」
JBLのスピーカーは、明るく乾いたキレの良いリアルな音が魅力。
ところがそれは米国内で使用か、日本でも湿気の少ない乾燥した地域や、
湿度の低い季節、例えば秋から冬にかけてなどの条件付きで青い空が見える。

日本の気候の場合、梅雨があければ熱暑で、
湿気が80%の室内にあるスピーカーこそ悲劇。
特に極端な乾燥気候のアメリカの西海岸のスピーカーは、とんと湿気に弱い。
具体的に湿気の影響が、音にもはっきりと出るのはJBLの紙のドライバー。

この時期、真っ当に使うなら理想は除湿器だ。
だが、そうもいかない場合は、エアコンの除湿機能を24時間ONにしておく。

これもまだ人が生活する空間や専用のリスニングルームならまだ良いが、
納戸に物置、倉庫に保管となると、コーンが吸湿し、放置すればコーン紙、ダンパー、エッジなどにカビや紙の劣化が一段と早まる。
ウレタンエッジなども、数年でベトベトし加水分解が始まる。

プロ用の音響機器のメンテ、輸入販売をしている友人の借りている
マンション倉庫は、一年中除湿器を部屋ごとに回しっ放し。
紙のスピーカーやダイヤフラムに、リコーンの部品や基板などは、
それだけ神経を使う。

JBLだと薄いコーン紙は、湿気の影響を受けやすい。
梅雨のようにべたっとしていると、音は前に出ないわ、音色は暗いわで憂鬱になる。
これほど音に敏感に出てしまう事に、鈍感過ぎないかとも思う。

小型のブックシェルフも影響はあって、ブックシェルフの4301やL-26あたりのウーハー部のコーンも湿気の多い環境だと、寂しく暗い音しか出ない。

過去に体験済みだから言えるが、回避するのは先に言ったようにエアコンの除湿機能をを常時入れておくしかない。
まして使わないからと言って、押し入れや、物置、除湿器もない倉庫へ
押し込んでおくなどはもっての他。

ケーブルと呼ぶ、たかが電線の音の違いで一喜一憂する前に、
コーン紙は繊細な部品。

日本の湿気がJBLなどの米国製スピーカーの音を悪くしてしまうか、
対策を考えてみるべきなのだが、ブランド所有感で満たされて、
音の劣化には気づかない人は、結構な数みてきている。
冷静になって初期の乾いた空気感を伴う、スコーンと抜けた音を思い出して欲しい。

湿度の下がる、冬近くの季節になれば、再び元へと戻るが、冬が終われば又元の木阿弥だ。

特に初期からある歴史的なドライバーほど、湿気には敏感。
コーン紙にカビが生えてきたなど、もってのほかだ。


イメージ 3


カリフォルニアの青い空(It Never Rains In Southern California)は
1972年のアルバートハモンドのヒット曲。

邦題からすれば、カリフォルニア賛歌のようだが、
実は南カリフォルニア=ロサンジェルスへスターを夢見てやってきたテレビや映画俳優を目指す男が結局のところ、仕事もうまく行かずに、田舎へかえりたい。
というような邦題ほど爽やかなではない歌詞。

「夢のカリフォルニア」とは姉妹Songのようなものだが、あちらはまだ前を向いているが、こちらは描いた夢は現実の前に消えてしまったネガな心情を吐露している。

せっかく日本でも大ヒットしたわけだから、良い気分のままに、
カリフォルニアの青い空だけを頭に描き、楽しく聴けば良いのでる。



イメージ 2

南カリフォルニアは雨が降らないという本来のタイトルだが
年間通して降水量などたかが知れている。
砂漠の街だから仕方ないが、この乾燥気候のもたらす音色こそは、
JBLやA・Lansingの音の象徴。

https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12500258505.html?frm=theme



▲△▽▼



一つだけ残ったJBLロゴ銘板 vol.1 2020-04-23
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591741919.html?frm=theme

宿主のないJBLのロゴの銘板(エンブレム)が一つだけ残っている。


サランネットの片隅で、ひっそりとそれでいて、
どうだ!とばかりに輝くあのロゴエンブレムである。



学生や社会人になりたての青年達に、このJBLエンブレムのスピーカー

は、フェンダーのギターアンプ同様に、高嶺の花だった。

翻って思い出すなら学生時代にバイトしながら無理して買い求めた、
ギターアンプでもおなじみのD130FやD-120シリーズ、
その、15 inchのD-130一発でスタートを切ったJ・B・Lansing遍歴。

そしてだ、ジャズを聴くならば絶対的に譲れなかったのが、
ミッド〜ミッド・ハイ(中高域用)にホーンを奢ったものという条件。
仕事が忙しくジャズも音機械も触れる機会から遠ざかった中、
何とか余裕ができた折をみて購入してきたブックシェルフ、

SP LE-8T、L88や4301に続く、
拘りの”ミッドレンジに、ホーンを備えたシステム”。


社会人になってからやっとの思いで購入したもので、
初のミッド・レンジにホーンドライバー付の2ウェイ・システム。

それがJBL L-45 Flairだ。
JBL L-45にはJBL得意の各種のドライバーを組み合わせるシステム・チャートが用意され
型番の後に組み合わせる、001から始まるシステムチャートNo.がつく。

L-45にもC45というエンクロージャーをベースとし、
低域ドライバー(ウーハー)や中高域ドライバーそれにホーンを
自由に組み合わせる事ができた。


下記はL-45でのチャートである。

001 130A + 175DLH
030 D130 + 075
S1 LE14A+ 175DLH
S4 130A + 175+HL91
S7 LE15A+ LE85+HL91 *
S8 LE15A+ 375+HL93+075 *
(*すぐに廃番)

こうして、予算や好みに応じた、
様々なバリエーションがあったのだ。
この組み合わせだけで、それは夢のようなものであり、
どれをチョイスするかといった悩みも
実は楽しい時間でもあった。



この



さて、この豊富なラインナップの中より、どれを選択するか・・。







        "ERIC DOLPHY IN EUROPE"



エリック・ドルフィーのソロがまさに鳥肌もの。

コペンハーゲンの地元ミュージシャンとのライブ録音。

3枚のLPをCDへ収めた優れもの。

バスクラリネットの咆哮にドラムスの鋭い立ち上がり、

眼前で聴いているようなリアルな空気感を再現できるか。

ヴォリュームを上げて聴きたい。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591741919.html?frm=theme



一つだけ残ったJBLロゴ銘板 vol.2 2020-04-24
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591994617.html?frm=theme

” LIVE IN TOKYO ” BILL EVANS

過去の薬物問題で来日の実現が遅れに遅れたビルエバンス

70年代やっと来日が実現し、あのリリカルで繊細なタッチと

思いのほかダイナミックなピアノトリオの姿に一層興奮をした。

このアルバムは郵便貯金ホール(東京都・港区芝)でのライヴ

当然ながら、自分もこの会場での聴衆の一人であった。


( 一つだけ残ったJBLロゴ銘板 vol.2前回の続き)


では写真のJBLのエンブレムは何だ。

それはJBLのフロアータイプでコンパクトなL-45(C-45) Flair。
その、L-45のサランネットは多孔質系ウレタン製のものを用いている。
当時のJBL社デザインの流行でもあり、
サランネットの造形一つとっても曲線を用いた自由なデザインが可能となった素材だ。

最初の7〜8年まではこれで良い。
(湿気の多い東京地方は特に酷かったが、北海道だけは通年湿気が少ないせいか

長持ちするようである)
ところが7〜8年以上も経過すると、ウレタンが加水分解し硬化するか、

多くはボロボロと崩れてはじめ、枠を残し消滅してしまう事態となる。

我が家のものもサランネットに使われていた、
ウレタンフォームが加水分解しボロボロと崩れはじめ、
最後には跡形もなく崩れ落ち、
骨格のサラン枠だけとなってしまった。
(おそらく当時のサランが現存するものは、
米国本社内に展示してある個体以外
世界中でもほぼ皆無なのではなかろうか。)

そしてサランネットに最初からついていた
あの件のJBLのエンブレムだけが枠と供に残ったという事なのだ。
2ヶあったうちの1ヶもどこかへ紛失し、1ヶだけ偶然に今残っていた。



JBLはサンスイ電気を代理店としたおかげで、

日本でも爆発的な人気と不動の地位を獲得した仕掛け人となったわけである。

Altec LansingやEV,Jensenなどが一般消費者に浸透せず、

今ではSRなど業務用、楽器用PAの世界以外、

蚊帳の外となり凋落の一途をたどった経緯を知るものにとっては、

洒落たデザインと技術力と物量投入され完成度の高い製品を備えながらも

日本では未知なメーカーとしてのJBLをここまで押し上げることになった、

サンスイの当初の目論見は見事に的中したわけである。



JBLのディストリビューター(日本国内独占販売代理店)となった、
サンスイ電気が当時刊行していたJBLの販促マテリアル類は、

潤沢な予算に支えられ、販売店用プロマテからコンシュマー向け

フライヤーに至るまで精緻で絢爛豪華。

依頼されたデザインスタッフもアートワークとして一流の仕事であり、

写真の豪華冊子(カタログ)の金のかけ方も半端でなかった。

表紙の紙などエンボス仕様のものを使っている。

こんな立派なものを、気前良くただで配っていたサンスイ電気も今はもうない。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12591994617.html?frm=theme


一つだけ残ったJBLロゴ銘板 vol.3 2020-04-25
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12592293251.html?frm=theme      

             ブルースの真実   Oliver Nelson 

ドルフィー〜エバンス〜ヘインズ といったお気に入りのジャズマンが参加した

怖ろしく緻密で完成度の高い作品。

こういった統制された規律の中においても、個々の個性を生かした計算と

それら集合体の相乗効果としての、想像を超える高みへと到達した傑作だ。



(続き)
さて、ホーンの2WAYシステムは、大いに悩んだ末、130A+175/HL91 

のS4システムを選んだが

L-45の中でもっともバランスが良かったのが、
このS4システムだったと今でも確信している。


ただミッドドライバーのLE-175は、磁気が弱いせいか音が甘く、
立ち上がりに不満が募り、
(ここでやめていればよかったのだが・・。)

その後、L-45はそのままに並行し、
アポロのLE15A+強力な磁気回路のLE85、
さらにオリンパス S8Rの、LE15A+375/075へと
この後舵を切っていく。
狸の乗る泥舟に乗ってしまったというわけだ。

終活準備で整理していた際、見つけとっておいたものが懐かしい、
奇跡的にたった一つだけ残っていた、たった一つのJBLのエンブレム。

L45についていたもの。


我が泥沼スタート地点の記念メモリアル。
自分には長い道のり、どれだけ回り道をし、
なおかつ頂上アタックがままならなかった。
思えば遠くへ来たもんだの、
終活前のお疲れ様の金メダルということだ。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12592293251.html?frm=theme
46. 中川隆[-9875] koaQ7Jey 2020年11月17日 13:04:24 : GmJ0HtwMbI : NzRCRVhEMHdYY1E=[26] 報告
Mr.トレイルのオーディオ回り道
今からメインシステムを作るとしたらスピーカーは・・・ 2017年10月13日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/169171b2dc707b068be262fb5c7d9ee9


1960年代のフラッグシップSPシステムを選択するなら、JBL:ハーツフィールドを手に入れるだろう。1960年代初期のフラッグシップSPシステムを40年ほど前は、大きなオーディオショップに行けば聴くことが出来た。現在でも「オーディオ道場」に有るので珠に聴かせていただく事が有る。

JBLなら「パラゴン」がマニア懸垂のSPかも知れないが、あの独特のデザインとSPユニットの配置が気に入らない。中音ホーンが極端に内側に向いている処が「難点」だ。リスニングポジションが湾曲部におでこを付けて聴かないと、本来のステレオにならないからだ。

その点「ハーツフィールド」はコーナー型で(設置場所をコーナーに限定する必要はない)ステレオの理想形を持っているように思う。

このSPに今自分の持っているスキルとノウハウを注込めばかなり素晴らしいスピーカーシステムに出来ると思う。アンプ方式は必然的に3ウェイマルチアンプ方式になるだろう。現在のオリンパスシステムのSPシステムだけの交換で行ける。

この時代(1960年代)のフラッグSPには「低音を共鳴板を振動させて」低域を出すシステムが多い。CN191やクリプシュホーンも同じ様に「板材」を振動させて低域を出している。弦楽器のゴーイングなどは非常にリアルだ。

ただ、オリンパスに蜂の巣を載せたスタイルも悪くない。それで今でもメインで使っている。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/169171b2dc707b068be262fb5c7d9ee9

47. 中川隆[-9847] koaQ7Jey 2020年11月17日 17:38:48 : GmJ0HtwMbI : NzRCRVhEMHdYY1E=[57] 報告
Mr.トレイルのオーディオ回り道
JBLのユニットの音質 2017年04月23日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/fc54c54e3935f2d7bfb162044412a2f4

JBLのスピーカーは「オリジナル状態」で使う事が当たり前だと考えている方が多い。ごく一般的にはそれで良いと思う。しかし、同じ型番のユニットでも20年〜30年もかけて作られている事は知っていて欲しい。

以前LE15AやD130をシリアル番号(製造番号)で追っかけて試聴した事が有る。それぞれ初期型(1940〜1950年代)、前期型(1960年代)、中期型(1970年代)、後期型(1980年代)と製造され続けていた。

実際にそれらを試聴して見ると、基本的な性格は残っているが、それぞれが全くの別物くらいに「音質」は違う。少なくとも製造番号が若いほど「音質」グレードが上がる。8Ω仕様になった時点で大幅な音質ダウンをしている。やはり良いのは初期型・前期型の16Ω仕様のユニットで有った。シリアルNoが若い程「癖のない」サウンドになって来る。

JBLオリンパスは菱格子のサランネットを持ったSPシステムで、当時モダンなスタイルで人気が有った。しかし山水電気が輸入を始めた時期は1970年代。この時点で使って有るユニットはかなりのコストダウンをされていたと推定する。そのまま使っても必ずしも良いサウンドになるとは思えない。ユニットを初期型や前期型に交換して使えば本来の設計上の音質になると思う。またエンクロージャーも見えない部分でコストダウンされている事だろう。

私のオリンパス箱はS6仕様のC50箱。(1960年頃のモノ)そこに初期型のLE15を組み合わせている。LE15Aではない。LE15・LE15Aは5種類の製造番号の違うユニットを実際に購入し、付け替えて比較試聴をしてLE15(ブルーフレーム)に至った。1970年代のオリンパスのS7R、S8Rに使われているLE15Aは#20000番前後以降で有ると推察している。それは「粘る様な低音」になっている。初期型のLE15は初期型のD130の様な音の出方をするものです。この辺のユニットの特徴を理解せずに「JBLオリジナル」至上主義はナンセンスです。

https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/fc54c54e3935f2d7bfb162044412a2f4

48. 中川隆[-9778] koaQ7Jey 2020年11月20日 09:20:50 : S5bGioZVpw : LjkueHFzZmNmeFU=[6] 報告

JBLの中古品はもう経年が随分たっているからリペア技術のある所での修復しないと本来の音とは程遠い音が出る可能性が高い。


よくセットアップスピーカー(バラのユニットとタテマツや山本音響工芸のエンクロージャーで構成されたシステム) に発展する人もおられますが、音場のスケール感などに置いては確かに見るべきものがありますけれど、だからこそ多くの方が見過ごしがちだと思うんですけど、全体的な音のまとまり、音の完成度といった点で吊るしのスピーカー(市販品)にはまず絶対に勝てないんですよ。メーカー製と比較するとはるかに稚拙なレベルのものでしかない

セットアップスピーカーで良い音を出すには、評論家の先生レベルでオーディオを熟知しないと。

一週間くらいの期間自作の巨大なホーンシステムを聴き込んで耳を慣らしてから、
メーカー製のフロアータイプのスピーカーシステムをその前に置いて音を比較してみると音のまとまりや、完成度の違いは明らかです。自作スピーカーでもちゃんと音は出るから、見過ごしがちなポイントです。メーカー製はフルレンジのようにピシっと整合の取れた音がします。


JBL エンクロージャのレプリカ製品

パラゴン レプリカ(BOX) - NORTHWEST TRADING
https://www.hobbies-n-things.com/product-list/72

ケンリックサウンド JBL のレプリカ
http://jbl43.com/?mode=cate&cbid=91717&csid=0

ユートピア機器 JBL エンクロージャーのレプリカ
http://www.utopianet.co.jp/product/enclosure.html

山本音響工芸ホームページ スピーカーエンクロージャー
https://userweb.117.ne.jp/y-s/speaker%20and%20horn-j.html
https://userweb.117.ne.jp/y-s/index-j.html



▲△▽▼


禁断のKRELL

JBLの記事(12件)
https://ameblo.jp/507576/theme-10097864446.html

JBLスピーカーの買い方
https://ameblo.jp/507576/entry-12002432560.html?frm=theme

JBLスピーカー各世代の比較
https://ameblo.jp/507576/entry-12165448678.html?frm=theme

JBL スタジオモニターとK2の比較
https://ameblo.jp/507576/entry-11081116051.html?frm=theme

JBL Project EVEREST DD66000
https://ameblo.jp/507576/entry-12494423549.html?frm=theme

JBL Project K2 S9800SE
https://ameblo.jp/507576/entry-12443662717.html?frm=theme

JBL Project K2 S9500 恐ろしい子!
https://ameblo.jp/507576/entry-12230495770.html?frm=theme

JBL Project K2 S9500 導入編
https://ameblo.jp/507576/entry-12229500323.html?frm=theme

JBL Project K2 S9500 JBL 1400NDのエッジ交換
https://ameblo.jp/507576/entry-12234884892.html?frm=theme

JBL K2 S5500
https://ameblo.jp/507576/entry-11758592135.html?frm=theme

JBL S3100
https://ameblo.jp/507576/entry-12444002949.html?frm=theme

JBLスピーカーは新しいフラッグシップが近い将来リリースされるでしょう。
そうなると現行のDD66000が相場を大幅に下げながら市場にドッと出回りますから、
これはJBLの最高峰モデルが更新される度に繰り返されてきた歴史なので、

フルレストアされた260万のJBL4343という、そんなバカな値付けがされた4343を買う人は一体なにを考えているのでしょうか・・・・・・劣化のないDD66000の中古が余裕で買えるのに。


ホーンスピーカーは2インチドライバー (2インチスロート径) のものと1インチドライバー
(1インチスロート径) のものでは根本的にクラスが違うんです。

49. 中川隆[-9771] koaQ7Jey 2020年11月20日 09:30:36 : S5bGioZVpw : LjkueHFzZmNmeFU=[13] 報告

ホーンスピーカーは2インチドライバー (2インチスロート径) のものと1インチドライバー
(1インチスロート径) のものでは根本的にクラスが違うんです。


そのことが分かっておられるから、評論家の朝沼先生も編集者時代に岡先生の自宅で
往年の名JBLスピーカーと接する貴重な経験を経て、あの方は地方出身者の方でしたから、
クォード・ダルキスト・ジョージアンを使いながら、納得できる環境を手に入れるまでの
三十年近い年月を待ちわびて、やっと自分のJBLスピーカーを導入される際には、


「2インチドライバーの搭載モデルにこだわった」 と明確に書かれています。


音の好みなどはあると思うけれども、"格が違う"という言葉がピッタリです。

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