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是枝アンプ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1090.html
投稿者 中川隆 日時 2020 年 10 月 21 日 08:21:32: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: ボッタクリ アンプ _ FM Acoustics の世界 投稿者 中川隆 日時 2017 年 9 月 11 日 16:27:41)

是枝アンプ
https://www.audio-maestro.com/products2.html


KOREEDA LAB製 プリアンプ Fascination LLA, Fascination LLAA 電源内蔵
究極の性能を求めて金型製造工場に依頼してジュラルミンブロックから削って作りました。プリアンプを作ることはケースを作る事です。

真空管は振動の影響を受けやすいのですが、かといってケースの強度を上げすぎるとエネルギーがケースに吸い取られて生気のない音になるものです。また外観の優美さも大事です。 本機のケースはジュラルミンの塊を時間をかけて削って作りました。
でもこれに真空管を直接取り付けるといけません。ですからステンレスの薄板に回路を組みそれをケース上面から吊り下げました。

使用真空管 ECC-81 2本、ECC-82 2本

18dBの利得を持ちながらも残留雑音は20μV台です。
音質はまさに究極です。

税込価格:クラロスタットボリウム LLA 240万円

     バーンズのボリウム付 LLAA 260万円
※ LLAA:在庫あり即納

KOREEDA LAB製 プリアンプ Fascination 711 電源内蔵
VU計は伊藤プリアンプに使われている扶桑のFVU-25N
回路はLLAAと同じ

税込価格:価格140万円  ※ 納期20週間

参 考 品
KOREEDA LAB製 プリアンプ PLA-31
内蔵されている電源はアナログ制御のスイッチング電源です。
ケースはステンレスの厚板を溶接して作りそれを研削しています。
使用真空管ECC-81 2本

KOREEDA LAB製 プリアンプ FASCINATION 88
WE-408を6本使ったプリアンプ
音は大変スィートで外観デザインの印象と似ています。

税込価格:60万円  ※ 1台のみ

参 考 品
フォノイコライザを内蔵していますが電源は別です。
ボリウムは電動で2針式VU計を装備しています。
全10球構成の大型機です。

FASCINATION 89
6V6のPPステレオアンプ

税込価格:52万円  ※ 納期12週間

6336B トランス付 パワーアンプ
6336Bのトランス付きパワーアンプです。
2台を電源コントロール盤付きのラックに納めています。
真空管の構成は写真の通りで6336BのB電源は6336Bを使った安定化電源から供給されます。
出力トランスはタムラのF782で出力は40Wです。

税込価格:150万円  ※ 1セットのみ

参 考 品
6082のOTLアンプ
16Ω負荷で120W、8Ω負荷で80W
電源接地型なのでで平衡が崩れたときスピーカに0.5V以上の直流電圧が加わるとメーターリレーで即断します。
ユニットごとの個別電流計

https://www.audio-maestro.com/products2.html

 

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コメント
1. 中川隆[-10753] koaQ7Jey 2020年10月21日 08:22:29 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[3] 報告
是枝氏設計の管球式ステレオパワーアンプ「PLA87」は、クールな外観と美しい響きが魅力の高コスパモデルだ
2018年3月30日/木村雅人

http://www.stereosound.co.jp/review/article/2018/03/30/66303.html


出力管はエレクトロ・ハーモニクス製「6550EH」

review_180324_koreeda_01-2.jpg 6月29日(金)までの期間限定で受注生産されている、管球式シングルパワーアンプ「PLA87」をご紹介する。クラシカルなのに現代的な雰囲気が漂うクールな外観と、美しい中高音の響きとキレある低音を併せ持った魅力たっぷりな1台だった。では、どんなモデルなのか、詳しく説明していこう。

【関連記事】
・管球式ステレオパワーアンプ「PLA87」が期間限定で受注生産開始。是枝重治氏がエレクトロ・ハーモニクス製6550EHの特性を活かすべく設計

 管球式アンプ(真空管アンプ)は、その名の通り真空管を増幅回路等に用いたアンプのことだ。増幅素子が半導体であるトランジスターに置き換わる1960年代頃まで、家庭用はもちろん映画館や放送局のような業務分野でも幅広く管球式アンプが使われた。

 量産のしやすいトランジスターアンプ全盛の現在でも、独特の形状や半導体アンプにはない色気のある音質に魅入られて愛好しているユーザーは多い。また、自作キットを購入したり、自ら設計したりとハンドメイドしている方が多いのも管球式アンプの特長だろう。

 人によって受け取り方に差はあるだろうが、筆者は真空管のサウンドを「温かみのある親しみやすい音色」、トランジスターを「ソリッドかつ客観的な音色」だと感じている。昨今話題のアナログレコードとデジタルメディア(ファイル)をイメージすると分かりやすいだろうか。

これは、単なる回顧主義ではないと筆者は考えている。科学が発達しても、当時の技術で作ったオーディオ機器でしか出せないサウンドは確かにある。プロの奏者が、あえて昔に作られた楽器を追い求めているのと似ているかも知れない。本機も真空管という時代を超えたデバイスが、現代に生きているのだ。
改良の余地まで練られた設計に感心
 前置きが長くなってしまったが、いよいよ「PLA87」の製品紹介に移りたい。本機はステレオサウンドの刊行物である『管球王国』Vol.87の連載「マイ・ハンディクラフト」で紹介されたステレオパワーアンプである。

 3タイプあり、完成品が2種類、自身で組み立てるパーツキット1種類となる。完成品は前段管が異なり、一つは「6SJ7」(RCA製)が、もう一つは「6AC7」(RCA製)が付属する。パーツキットは前段管が「6SJ7」となり、出力管は付属しない。今回試聴したのは、前段管が「6SJ7」の完成品(頒布価格¥360,000税込)だ。

 設計は『管球王国』執筆陣でお馴染みの是枝重治氏である。出力管はエレクトロ・ハーモニックス製の「6550EH」を採用。同氏いわく「あまりの美しい音」と最近のお気に入りだそうだ。最大出力は12Wで、入力端子はRCAアンバランス一系統。出力が12W+12Wと聞くとちょっと足りない気がするかもしれないけど、管球式アンプならば一般的な試聴環境からするとこれでも多いぐらいなので問題はない。

 注目なのは、パワーアンプながらもRCA入力直後にボリュームが付いている点。是枝氏に聞いたところ、2つの役割があった。一つはハイゲインプリアンプとつないだ時の調整用。もう一つはアップグレードの余地を設けるためで、ボリュームの代わりにMT管を載せれば多段回路にできる。これにより、例えば入力ゲインの低いプリアンプでもマッチングがしやすくなる。

 トランスケースは専用塗装が施されている。カラーリングの淡いグリーンもセンスを感じさせる。このトランスケースを指で軽く叩いてみると程よい減衰力があるのを感じた。これは振動面でも有利なはずだ。是枝氏のこだわりはこれだけではない。ネガティヴフィードバックの抵抗は東京高音電波の特注品を採用し、線材も耐圧に優れた米AWMフックアップワイヤーと上げればキリがない。ゼロから設計するからこそ、できうるこだわりようだ。

 シャーシはステンレス製で前述した淡いグリーンとの組み合わせは、クラシカルかつ現代的な雰囲気を纏っている。試聴機を借用中に、私の試聴室に数人の女性が訪れたので「PLA87」を観てもらった。口を揃えて彼女たちが「可愛らしい」と表現したのは印象的だった。是枝氏の作るモデルは、私が見ても外観の佇まいが洗練されている。官能評価に率直な女性から同様のコメントがもらえて、それが正しいと確認できたとともに、氏の面目躍如たる仕事ぶりに恐れ入った次第だ。

取り付けているのが出力管「6550EH」(エレクトロ・ハーモニックス製)

取り付けているのが出力管「6550EH」(エレクトロ・ハーモニックス製)

前段管の「6SJ7」は背面側の端子に取り付ける

前段管の「6SJ7」は背面側の端子に取り付ける

瀟洒な外観から放たれる、美しい響きとキレ味の良い低音が魅力
 試聴はいつもの通り筆者の部屋で行なった。試聴機は前述のとおり、前段管に「6SJ7」が使われている完成品タイプである。スピーカーは、筆者がリファレンスにしているダイヤトーン「DS-2000ZX」を使用した。30cmウーファーを搭載しており、鳴らしきれるか不安だったが、テストで安定してドライブしていたので、そのまま使うことにした。プレーヤーは、ディスク試聴にパイオニア「BDP-LX88」をデジタルファイル再生には同「N-70AE」を使用している。

 最初に聴いたのはステレオサウンドストアから発売されている、『ワーグナー:楽劇《ラインの黄金》〜ニーベルングの指環 序夜』(SACDシングルレイヤー)の「ヴァルハラ城への神々の入城」が流れるチャプター14からである。このディスクは、1970年代に、英国デッカから日本のキングレコードに送られたセフティ・アナログ・マスターテープからフラットトランスファーによりデジタル化されたものだ。

 メタルスタンパーに不備があったときに使うよう、マスターテープからコピーされたものだが、それ故にほとんど使われていない。オリジナルマスターは幾度となく再生されているので、テープとしての品質は、長く倉庫に埋もれていたこちらの方が良いといえるだろう。詳しくはこちらのページで詳しく紹介されている。

 本機は華やかな響きと、繊細のある表現力で「ヴァルハラ城への神々の入城」を聴かせてくれた。独特の多彩なサウンドは華やかに、そしてワーグナーらしい充実した中低音のキレがいい。ワーグナーは多様の管楽器を使い、奥深いサウンド作り出す作曲家だが、その気持ちいい響きをしっかりと描き出していた。

 次に私がリファレンスにしている大阪市音楽団の「風紋保科 洋作品集」から『風紋』を聴いてみる(44.1kHz/16bit/WAV)。これも実にクールかつ陰影があって、フレッシュなサウンドであった。回路構成がシンプルなのが功を奏しているのだろう。

 「PLA87」は美しい響きとキレ味の良い低音が魅力的のパワーアンプだ。価格を超えたサウンドは、さらに上位の本格的なオーディオシステムと渡り合える実力を備えている。センスの良いデザインも魅力で、書斎やリビングのオーディオスペースに置いても、さりげなく存在を主張しつつ、雰囲気を損なわない。管球式アンプが欲しいけれど、ヴィンテージは不安といった方や、人と違ったオーディオ機器を探しているこだわり派に、うってつけのモデルだろう。なお、本機の受付は6月29日(土)18:00まで。この機会をお見逃しなく。
木村氏の試聴ルーム。スピーカーは、ダイヤトーン「DS-2000ZX」を使用

木村氏の試聴ルーム。スピーカーは、ダイヤトーン「DS-2000ZX」を使用

接続したケーブルの様子。前段管の間にある黒く小さい突起がボリュームつまみ

接続したケーブルの様子。前段管の間にある黒く小さい突起がボリュームつまみ

【製品紹介】
news_180129_PLA87_01.jpgPLA87 [完成品・前段管6SJ7付属] ※試聴したモデル
¥360,000(税込)
●最大出力:12W+12W
●入力端子:LINE1系統(RCAアンバランス)
●入力感度/インピーダンス:800mV/100kΩ
●負荷インピーダンス:4Ω/8Ω/16Ω
●使用真空管:6SJ7(RCA)×2、6550EH(Electro Harmonix)×2
●外形寸法:W330×H150×D215mm/9.5kg

PLA87 [完成品・前段管6AC7付属]
¥380,000(税込)
●使用真空管:6AC7(RCA)×2、6550EH(Electro Harmonix)×2

PLA87 [パーツ一式・出力管なし6SJ7付属]
¥260,000(税込)
●真空管:前段の真空管6SJ7(RCA)×2のみ付属。出力管の6550EH(エレクトロ・ハーモニックス)は付属しません

http://www.stereosound.co.jp/review/article/2018/03/30/66303.html

2. 中川隆[-10752] koaQ7Jey 2020年10月21日 08:23:54 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[4] 報告
Fascination 97 (パワーアンプ) [完成品] 【受注生産品・通常納期約100日】 ※メーカー直送
https://www.stereosound-store.jp/fs/ssstore/3313

■受注生産品・通常納期約100日
■申込締切:2021年1月5日(火)

★メーカー直送でお届けいたします。

販売価格250,000円(税込)

[1,136ポイント進呈 ]

[ 送料込 ]

【販売期間:7月22日0時0分〜1月5日23時59分】


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高感度ビーム管50C5で精密かつ生命力ある音を聴かせる。
クラシックカメラのような凝縮美を持つ小型アンプ

●コンセプト
 Fascination97は是枝重治氏が『管球王国』の「マイ・ハンディクラフト」企画で発表したビーム5極管50C5プッシュプルの小型パワーアンプです。是枝氏が16cmフルレンジユニットを使った小型スピーカーを鳴らすコンセプトで設計して出力は3W。現代の大型スピーカーとの組合せでも実体感のある自然な音を聴かせます。

●使用パーツ
 50C5はテレビやラジオに使われたトランスレス用の低圧ビーム管で、電源規模を含めてアンプを小型に設計することが可能です。Fascination97は松下電器産業製50C5を採用し、ビーム管接続で使っています。初段とPK分割型の位相反転段を5極管6028で構成して高感度の50C5を励振します。出力トランスは春日無線変圧器製です。

 シャーシは横幅約20cm、奥行き約16cmと小型に仕上げられています。0.8mm厚ステンレス材の鏡面仕上げで、クラシックカメラのような美観が追求されています。内部配線は是枝氏がボトルシップ(瓶入りの帆船模型)のようと形容するほど稠密です。天板のスピーカー出力端子はアマチュア無線通信機に着想を得てRCA端子を採用し、専用のスピーカーケーブルが付属します。是枝氏の美学が細部まで貫かれた小型アンプです。

●音質について
 Fascination97は大型モニタースピーカーのB&W 800D3との組合せでは、出力3Wの範囲内で現代的な明敏さや分解能を保ちながら実体的な音像を描き出しました。ジャズでも厚みと生命力のある響きを聴かせて、意匠が示す通りの整った精密感で各パートを描出します。外観と音に趣味性が凝縮された魅力を持つアンプです。

写真のCDは是枝氏の愛聴盤『R.シュトラウス:歌劇〈アラベラ〉』ヨーゼフ・カイルベルト指揮、ウィーン国立歌劇場合唱団(Deutsche Grammophon 00289 477 5625)。アンプの大きさが見て取れます。
真空管は手前が4本の前段管Philips ECG製6028。その後方が出力管の松下電器産業製ビーム5極管の50C5です。フロントパネルに電源オン/オフスイッチを装備します。


シャーシは鏡面仕上げ。出力トランスは春日無線変圧器製を採用します。入力端子の右のスピーカー出力端子はRCA端子を採用し、専用スピーカーケーブルが付属します。
内部は是枝氏がボトルシップ(瓶入りの帆船模型)のようと形容する稠密な配線が行なわれます。


専用スピーカーケーブル。アンプ側はRCAピン、スピーカー側はバナナプラグを採用し、4Φバナナプラグ/ジャックで延長することもできる。


製品仕様
型名:Fascination 97 [完成品]
●出力:3W+3W(8Ω)
●入力端子:LINE1系統(RCAアンバランス)
●入力インピーダンス:100kΩ
●負荷インピーダンス:8Ω
●使用真空管:6028×4(Philips ECG)、50C5(松下電器産業)×4
●外形寸法:寸法/重量:W202×H100×D157mm(突起部含む)/3.2kg

* 製作とメインテナンスは是枝氏が担当し、製品は是枝氏より直送されます。本機の納期はご注文確定後、約100日です。
* ヤマトコレクト(代金引換)をご利用いただけません。
* 本機は受注生産品のため、お客様都合によるご注文後のキャンセル/返品は一切お受けできません。
* お客様側の破損による返品・交換はお受けできません。
* 沖縄および離島への送料は別途お見積となりますので、ステレオサウンド販売部までお問合せください。


■商品の仕様、不具合に関するお問合せ
オーディオマエストロ 是枝重治
TEL:086(253)3673

■ご注文・発送に関するお問合せ
(株)ステレオサウンド 販売部

https://www.stereosound-store.jp/fs/ssstore/3313

3. 中川隆[-10751] koaQ7Jey 2020年10月21日 08:25:56 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[5] 報告
2020年 10月 20日
Hさん別邸訪問記 新たな水平線が : GRFのある部屋
https://tannoy.exblog.jp/31787987/


Hさんの別邸リスリングルームへお伺いするのは今度で3度目です。先日オーディオとは別の用件でHさんにお電話した時、ちょうどプリもパワーも新しく入れ替えた直後で、「音の変わりようが凄まじい」と興奮気味に仰っていました。そのすぐ後でGRFさんにお電話をしたところ、「Hさんの別邸では持っていった私が驚くほど凄い音になった。うちの音を超えるレベル。兎に角凄いアンプです」との手短なご説明の後アンプの写真を何点か送って下さいました。お二人の異口同音の驚きの言葉をお聞きし、ましてやGRFさんのお宅を超える音とお聞きすると「一刻も早く聴かせて頂きたい」とHさんにお願いし、この度の訪問が実現した次第です。

着いた早々にお聴かせ頂いたのはティーレマン指揮ウイーンフィルのニューイヤーズコンサートですが、これはHさんが実際にムジークフェラインで聴かれていますから、いわば先生のベンチマークとも言えるソースです。1曲目のシェーンフェルト行進曲、3曲目の妖精の踊り、14曲目のエジプト行進曲、そして最後のラデツキー行進曲を聴かせて頂きました。ティーレマンの演奏スタイルは大袈裟にいえば私が聴いた2010年のジョルジュ・プレートルの対極にある演奏スタイルの様に感じますが、両方とも好きな演奏で、とりわけ「妖精の踊り」は本当に感動しました。

前半のピアニシモの部分ではティーレマンの緻密な、それでいてソフトに広がりながらも包み込むような音作りが見事に再現されていました。私はムジークフェラインでティーレマンを聴いたことがなく、サントリーホール(しかもオーケストラはドレスデンですが)の経験しか無いのですが、2015年2月23日の公演では奇跡のような名演奏を聴きました。(曲目はリストのオルフェウスで、ティーレマンはベルリンフィルでもこの演奏をしていますが、全く違う曲に聞こえます)その演奏を聴いた方が「オルフェウスという、ごく普通の曲がティーレマンによって稀有な名曲に化けた」とインターネットに書き込んでいましたが全く同感で、それ以来ティーレマンの名前を聞くとその演奏が真っ先に浮かんできます。

その様な事から、妖精の踊りを聴いた時にウィーンフィルでのティーレマンの名演奏を想像し、それが良く再現されていると感じたのです。そのほか、クラウディオ・アバド-ベルリンフィルのマーラーの交響曲第3番、小澤征爾-トロント交響楽団の武満徹ノーヴェンバー・ステップス、そしてカンターテドミノからは定番の数曲を聴かせて頂きました。

今回の変化で最大の驚きは、極限まで静かさを感じる聴感上のS/N比の良さ、何処までも見渡せる空間の広がり、有り体に言えば物凄く解像度が良く、それ故に全ての音が自然に聴こえるし、どの様な小さい音も楽器の実在感を強く感じさせることで、結果としてピアニシモの時の描写の改善が、私には強く感じられました。

そもそも、こちらのシステムは出発点の段階からGRFさんのノウハウの全てが投入されている音ですから、私にとりましては、クラッシック音楽をコンサートホールで聴くような音の描写ができるオーディオシステムの頂点と認識しており、更なる改善の余地など考えられないシステムでした。今回の改善の原因は一重にアンプの性能に尽きるとは思いますが、もとより文才の乏しい私にはこの驚きの全てを表現する事は不可能と言わざるを得ません。


https://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=31787987&i=202010%2F19%2F99%2Ff0108399_21333123.jpg


是枝アンプの感想

構想をお聞きしてから約1年、是枝さん製作のプリとメインが到着しました。GRFさんのお陰ですね。ありがとうございました。

当初、置く場所がなかったため是枝アンプを左に置きました。その時は、音像がやや左にシフトしているように思えました。整理して真ん中に移動させました。それで、音像が中心に安定しました。

まずは、ポールデズモンドのライブCD、最初に、バックグラウンドに聞こえるワインの瓶を片付ける音が聞こえて来るけれども、今までは、瓶であることは確認できていましたが、銘柄が見えるほどにシャープには、聞こえませんでした。私にとっての一つのチェックポイントです。曲が進むにつれて、今までは、聞こえていなかった、バックグラウンドの会話が邪魔なくらい聞こえてきます。私も、このポールデズモンドサウンドを出したくて、サックスを習い始めましたが、なかなか、上達しません。しかし、この乾いた、カルフォルニアサウンドは、たまりません。

次に聞いたのは、私のお気に入りのMaurizio Polini のベートーヴェンビアのソナタNo.32。彼のswingは、誰よりもジャズっぽいです。今までも、十分ビアノの存在感はありましたが、彼のダイナミックさと、swing する様は、今までよりも存在感があります。目の前で、弾いています。これ以上の何が必要なのでしょうか。わたしには、これ以上の音楽は、考えられません。

次は、武満徹のノヴェンバーステップス1967年12月トロントでの小沢征爾、トロント交響楽団。尺八の息遣い、音の消え行くさま、琵琶のバチが弦を叩く音、まるで音の幽玄な映像の中にVRで迷い込んだかのような錯覚を覚えさせます。音が消えゆく世界の美しさを感じさせてくれます。

まだまだ、これから、新たな発見をしていくものと楽しみにしております。また、これから、レコード、オープンテープなどを聞く楽しみが、沢山まっています。

一人でも多く、この音楽の世界を知っていだきたいものです。

H


Sさん

早速、あの音をお聞きに行かれたのですね!驚かれたでしょう。私もコーディネートしてても、ビックリですから、Sさんの驚きも良く理解できます。先月のKT-150にも驚きましたが、今回はラックマウントの電源回路にも本来の6336Bを入れて一段と余裕がある音になったところに、是枝さん特製のプリが入りました。その音を聞いて一番驚いたのは私かもしれません。以前聞いていたプリと次元の違う音になっています。ピントとフォーカス、ダイナミクスがぴったりと合い、何時もの双眼鏡のたとえで言うと両方のピントが合い、左右の間隔も合い、立体像が中央に鮮やかに浮かび上がった状態が音で現れたからです。

是枝さんのプリは、左右独立型になっています。あたかも高精度な双眼鏡のピント調整と同じで、合わせる方も技術と経験を要求されます。左の音に、音場の球面体がピッタリと重なったとき、今までの二次元の像では無く、三次元でピントが合い、同時に元の音場の空間が出現します。

お二人ともその光景をご覧になってしまったのです。音の大きさの音量だけでは無く、球面体の音場を合わせるには、左右のボリュームの特性を揃えて、同じカーブで、同じ音色で音が増減しなければ鳴りません。その立ち上がり、立ち下がりのカーブで左右で異なると、音のダイナミクスと背景のS/N比が変わります。

私が驚いてのは、その精度と音色の統一感でした。Hさんのお宅を出ると、車を止めて是枝さんに連絡しました。何が一体、違うのかと!?

夜ご返事が来ました。

今回のLLAAは、ラックマウントのパワーアンプと組み合わせられるので、お送りする前に利得を微細にトリミングしました。18dBに正確に合わせています。左右は0.1dB差で計測器並です。内部のシールに最終値が記載しています。GRFさまのと全く同じなのですがここの抵抗値と種類だけことなっています。左右偏差の少なさを御指摘とは感服しました。β回路を構成する2本の抵抗はここ1年ほど使っているものです。あまり手持ちがありませんがひと月お預かりすればトリミングできます。

やはり、入念に調整されていました。納期が掛かったの理由もわかりました。「β回路を構成する2本の抵抗は」はこの一年ですから、以前と違っているようです。これは、一度岡山に送り返さなければ行けませんね。部品上はわずかな違いですが、調整に掛けている手間や、どんどん深化していく回路は、わずかな違いが大きな差を生むようです。私も驚きました。

Hさん 

どんどん音が進化して、装置の真価が出てきました。先日の第一声が出たときの驚きは、私が一番大きかったかもしれません。スケール、深度とも、家を越えていたからです。

私の中では、「青は藍より出でて藍より青し」と言う言葉が浮かんでいました・・・・

でも、新たな水平線も見えました。一緒にどんどん進んでいきましょう!

https://tannoy.exblog.jp/31787987/

4. 中川隆[-10737] koaQ7Jey 2020年10月21日 10:40:24 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[21] 報告
オーディオ・マエストロ

名 称 Audio Maestro (オーディオ・マエストロ)

住 所 岡山市北区津島南2-5-6

営業時間 11:00 〜 18:00
定休日 月曜日、火曜日
TEL/FAX 086-253-3673 / 086-254-7638
E-mail maestro@fine.ocn.ne.jp

地図
https://www.audio-maestro.com/about.html


※ お越しの際は、前もってご連絡ください。

5. 中川隆[-10736] koaQ7Jey 2020年10月21日 10:41:40 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[22] 報告
About Audio Maestro ご挨拶

1976年創業のオーディオマエストロは長い間海外製品を主とした趣味性の高いオーディオ機器を扱ってきました。

もちろん今でもそうですが、いまはどちらかといえばアンプ工房です。店内に置いているアンプはほとんど当店で作られたものです。

私は5O年以上Goodmans AXIOM-80スピーカとともに歩んできました。AXIOM-80は4本システムと1本システムがございます。 4本システムは滅多に鳴らしませんが1本システムは常用しています。100Hz以下をLCネットワークでつないだハートレィの218HSウーハ(46センチ)で 補強していますが柔らかく先鋭に広がる音は全く類がありません。 これはカンノ製作所のパーマロイコアトランスを使ったWE-300Bシングルアンプで鳴らしています。ご要望があれば AXIOM-80や218HSをeBay等で 調達しエンクロージャを新たに製作してご用意できます。

その他のスピーカはほとんどが英国製です。ビンテージユニットを使って作られたものが大部分で最新のメーカ製品はありません。

アンプ製作に使うAXIOM-80以外の主なスピーカは以下の通りです。

・ Hartley Concertmaster 4
・ B&W SS-25
・ Goodmans Maxim
・ Quad ESL-57

展示しているアンプは「管球王国」誌や「ラジオ技術」誌に発表したものですが未発表のものもあります。 当店は(株)リンジャパン(株)エレクトリの販売代理店です。
https://www.audio-maestro.com/about.html

6. 中川隆[-10735] koaQ7Jey 2020年10月21日 10:44:03 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[23] 報告
About Audio Maestro P r o d u c t s (Speaker System)
https://www.audio-maestro.com/products1.html


KOREEDA LAB製 Stereo Radiogram Meistersinger
1960年代はこういうスタイルのステレオ装置が一般的でした。アンサンブルステレオと言いますが正しくはStereo Radiogramです。 その代表例は英DeccaのStereo Decolaと独TelefunkenのS8です。当店にもステレオデコラはあります。

本機のスピーカ構成は複雑です。正面にはGoodmansの12インチSingle Black、左右側面にはTannyの12インチDirect Radiatorが付いています。 ともに最初期のDeccaのDecola Monauralから外したものです。上側の縦スリットの中にはKelly Ribbnon MkUツィータが入っています。 アナログプレーヤは蓋の中にあり、デジタルプレーヤはLinnのMajik DSを横スリットの中の独立したケースの中に入れています。 ラジオグラムの語源でもあるラジオ受信はDSのネットラジオ機能に痕跡があるのみで FM/AM放送は受信できません。

税込価格:EL-37 PP仕様 235万円
     PX-25 PP仕様 295万円

KOREEDA LAB製 Holton tower WHF
米Hartleyの220MSGを中心として低音に 英Wharfdale の平面振動板ウーハのW-12PSTを、高音に伊Faital社のホーンツィータを追加しています。

税込価格:83万円

Decca Corner Horn オリジナル
1949年に発売されたエンクロージャです。
ご覧の通り素晴らしいコンディションで70年の歳月は全然感じません。 後ろに向いたスピーカの音はコーナの壁で反射され壁一面から聴こえてきます。
様々なユニットが装着されたものがあるようですが、本機には推奨ユニットのローサPM6をつけています。 1/4波長共振箱なのでローサの弱点の低音不足はなく音はよく溶け合います。効率は高いのですが大変アンプを選びます。
英国家具としても素晴らしいものでしょう。

税込価格:127万円

https://www.audio-maestro.com/products1.html

7. 中川隆[-10733] koaQ7Jey 2020年10月21日 10:46:42 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[25] 報告
About Audio Maestro
The Gleaners(落ち穂拾い1)
https://www.audio-maestro.com/gleaners1.html


デコラと電蓄

2ウェイ、3ウェイスピーカではウーハやツィータそれぞれに適した信号を入れる必要があります。 これをマルチウェイスピーカシステムといいますがこの方式は古くから存在したようです。 おそくても1930年までにはあったようでイギリス時代のハートレーは一般家庭用として1931年には46センチウーハと25センチウーハによる2ウェイスピーカを発表していました。 ウエスタンに代表されるトーキーサウンド用途には無論それ以前から取り入れられていました。
マルチウェイスピーカは一台のアンプの信号をネットワークで分離するのですがそれにはコイル(L)とコンデンサー(C)を使うのです。 コイルは低音域では抵抗値が少なく高音域では増えるという性質があります。 コンデンサはその逆の性質をもちます。コイルとコンデンサーを用いたLCネットワークではその性質を利用して高音域と低音域をわけるのです。
Lを一つ、Cを一つ使ってスピーカーと組み合わせた場合を考えましょう。スピーカに直列にLを入れると高音になるに従ってLの抵抗値は増えていきます。 するとスピーカに加わる電圧は高音になればなるほど下がるので音量は低下します。Cを入れれば低音ではCの抵抗値は高いので音量は少なく、高音になればなるほど増大します。
LをウーハにつなぎCをツィータにつなぐとこれでマルチウェイスピーカとして動作するわけですが、LやCの素子が一つだと1オクターブで6dBの変化が生じるわけです。
1オクターブの変化量は6dB 、12dB 、18dBが普通ですが稀に24dB 型も存在します。例えばケリ−のリボンツィータは24dB型ですし一部のスーパーウーハなどにもあります。 不要な帯域を鋭く遮断するには変化量を大きくすればいいのですがそのためにはLやCの数を増やさないといけません。それは音質劣化に繋がることが多いのです。 でもそうしないと帯域外の音が悪影響を及ぼしたりスピーカそのものが破損する可能性が高いので、やむをえずそうしないといけない時もあります。 たとえばリボンツィータでは遮断カーブを緩やかにすると遮断周波数を高くしないかぎり直ちにリボンが破損するのです。

さてクロスオーバ周波数という言葉は御存知でしょう。 ウーハやツィータをクロスさせる周波数をそういうのですがそれぞれのレベルが3dB下がったところを一致させて、そこをクロスオーバポイントといいます。 そこから以降をオクターブ6dBで変化させるものを6db型、18dBで変化させるものを18dB型といいます。 前述のように英ワイアレスワールドをはじめ戦前の「無線と実験」などにも以上のことは出ていますし一部の超マニアの間やWE などではこれは常識でもあったようです。
日本でも一部のスーパマニアは1930年代から楽しんでいたようです。一般書の記述としては白州正子氏の青山二郎伝記書が目を引きます。 氏によると太平洋戦争前にすでに青山二郎は伊豆にあった別邸で低音高音に多数(おそらく10個程度)のスピーカを並べた大型システムを聴いていたようです。 白州正子が指摘しているように戦後書かれた小林秀雄のモオツァルトはこの壮大なマルチウエイの青山電蓄を聴いてその音に触発されたことが切っ掛けの一つになったことは間違いありません。 小林秀雄は戦前からのオーディオファンであり五味康祐や瀬川冬樹に多大な影響を与えたことは良く知られています。 小林秀雄全集にも収録されている評論「蓄音機」では五味の狂人ぶりを優しくからかっており、そのことを五味は大層光栄に思ったようです。 小林は五味のことをバスタオルと渾名し「この種の狂人は嫌いではない」と書いていて、戦中戦後のある時期骨董に狂った自分に五味を重ねて見ていたようです。 大先生に誉められたことがよほど五味は嬉しかったのでしょうかSS誌に書かれた文章には時折そのことに触れておられます。 その経緯を知らないと気付きにくく読んでも何のことか分からない書き方ではありますが。

瀬川冬樹は創刊まもない頃のSS誌で、ゴッホ美術館で手持ちの複製画の本物を見た時その本物は所蔵の複製画の複製に見えた、 という小林秀雄の有名な一文を引いてオーディオ論を展開していました。今日眺めても極めて優れたオーディオ論で、瀬川畢生の名論文だとおもいます。 蛇足ながら小林秀雄は評論「蓄音機」でオーディオ趣味が壊滅しつつある50数年後の今を、途中の隆盛の時期を含めてほぼ正確に予想していてその鋭い推論推察に全く脱帽せずは居られません。 瀬川冬樹も五味康祐も自分が滅んだ後にはいずれそうなると分かっていたとおもいます。
脇道にそれると思いますが瀬川冬樹氏の名論文は1960年頃のラジオ技術誌の「私のリスニングルーム」、しばらくあとの「M夫人のクレオさん」(クレデンザのこと、M夫人は福岡で御健在)、 1960年代半ばのラ技連載の一連の「これからのステレオ装置」などであり、個人的には1970年代の瀬川さんは抜け殻としか思えないのです。 それは瀬川さんも分かっていたようです。お亡くなりになる直前のことですが倉敷在住のIさんに、ぼくはもうだめなんだ、体もだめだしオーデイオも堕落してしまったんだ、 今一度昔に帰りたい、45とアキシオム80に戻りたい、そのために80は8本用意しているんだが、、、と述懐されたそうです。 瀬川さんのピークはJBLの蜂の巣ホーンをお使いになられたマルチアンプ時代の頃まででしょう。Iさんからその話を伺った時、なぜか太宰治を想いました。 氏が癌に侵されていることはそのころは既に衆知のことでした。しばらくしてお亡くなりになったのですが大村一郎としてはS字状結腸にできた腫瘍で亡くなったとしても 瀬川冬樹としてはそうではないと思ったものです。

五味康祐もそうかもしれません。五味のオーディオのピークは1950年代半ばの芸術新潮連載「五味康祐LP帳」のころです。 その時代に散々し尽したからこそ1963年に始まったあの「西方の音」(これは西方浄土からきてきるのでサイホウと読む)では達観の境地に達しているわけです。 オートグラフが最高と仰るのは散々道楽をして来たから言えることでオートグラフはいわば釣り道楽の「ふな釣り」に相当するのではありませんか。 「西方の音」P21にある京都「四明岳」での詩人Yさんの話は、「五味康祐LP帳」では自分のこととしてもっと生々しく赤裸々にお書きになられていました。 東大泉のリスニングルームの「浄」という書はむろん浄土からきているものですが、LP帳からの10年ほどの歳月がいかほどのものかが偲ばれます。 あのリスニングルームは五味にとって西方浄土の地であったのでしょう。連載が始まってしばらく経った頃あの不幸な交通事故があったのです。 その頃中学生だった私はなぜかそれを伝えるニュースを覚えています。たしか日曜日の昼のNHKニュースでした。 氏愛用のいすゞヒルマンミンクスのブレーキはとても効きにくいという後日談もなぜか記憶にあります。あの事故で連載は一時中断されました。 そして事故前と事故後は明らかに変わってきています。事故前はオーディオ的であり事故後は音楽的哲学的であるのです。 単行本「西方の音」は芸術新潮に数年に渡り連載されたものを要約してまとめたもので巻頭はあの「シュワンのカタログ」であります。 でも芸術新潮連載第一回目はテレフンケンS8のことでした。そのことでもお分かりのように単行本では再編集や要約はかなり為されています。 連載の初期はオーディオの側面が強く、単行本では文学的に昇華しているようです。 ですから1963年から65年までの芸術新潮を図書館などで御覧になられたらオーディオ的には新たな大きな発見があるのではと思います。LP帳は単行本化されていません。
「西方の音」で一番どこが五味さんらしいところか、別の言い方をすると、どこが「バスタオル」的かといえばここでしょう。 こういう五味のひたむきで純粋な打ち込み方を小林秀雄はするどく見抜き、評価していたのだと思います。P178

―白状すると、あの交通事故以来、私の経済状態でアンプに四十万円の出費は苦しい。売るものは蔵書しかない。文学を売るにひとしい。 それでも格段に音が良ければ買わざるを得ないのだ。そういう打ち込み方を、つまり、生き方を今日まで私はして来た人間だ。 文学に音楽が必要ないなら、そういう文学は私に必要なかったまでのことだ。―

お亡くなりになる数年前に某青年のことを、気になる点がないではないがと評されたことがあります。文学に音楽が必要ないなら、そういう文学は私に必要なかったまでのことだ。 ぼくはそういう生き方をしてきた。君にそういう覚悟はあるのか と言いたかったのでしょう。音楽を捨てて文学に走る人だと見たに違いありません。 某人の部屋の写真をみると文庫本が山のごとく写っていました。誤解してほしくはありませんが文庫本を否定するものではありません。 私も大抵は文庫本ですが、でもこれは人に見せるものではありません。取材時は隠すものです。文庫本を売ってもジーメンスは買えませんがジーメンスを売ると本物の本は買えます。 でもジーメンスを売ったお金で彼は優れた文学が書けたのでしょうか。日本文学、つきつめれば純文学というものは生半可なことでは書けないことを教えたかったのでしょう。

ほとんど最晩年になりますが、芸術新潮に太宰治のことを書いた文が一部の太宰ファンの間でおおきな問題になったことがあります。 同情と愛情を込めた文であることは明らかですが、神聖視するファンにとってはこれは許し難いことだったのかもしれません。わたくしは文士達の文学修行の厳しさをそこに見ました。 今でもそういう苦労をされている方は多いようです。もう20年近く前になりますがSS社でライターの仕事をしておられた方が見事に芥川賞を取られたことがあります。 HiVi編集人だったある人がことのほか喜ばれ、とても新潮社には及ばないが我が社も一流出版社のハシクレになったと言っていたことが印象に残りました。 芥川賞をとってそれで終わりとなる作家は多いのですがその人は社会現象を捉えた本が大ベストセラーになり流行語にもなって隆々と御活躍です。

さて小林秀雄は1950年代末にはパイオニアの無指向性スピーカと思われるものを使っていてその後はテレフンケンの電蓄(S8ではなくオーパス)を買い、 晩年にはタンノイ3LZをQUADとEMTで鳴らされていました。 小林がテレフンケン電蓄を買った時、文学仲間の大岡昇平が負けじと同じものを買い1963年頃の芸術新潮に「わがテレフンケン」というエッセイを書いていました。 蛇足ながら白州正子氏は女性ながらデッカステレオデコラをお持ちになられていました。入手にあたっては奔走したそうで、青山が付けた渾名の「韋駄天お正」にふさわしいものでしょう。 今それは湘南にお住まいのエンスージャストの手元にあります。女性ではチェンバリストK女史もお持ちだったそうです。 これはアメリカから運んできたそうで送料が高かったと聞き及びますがコラーロは60Hz仕様だったのでしょうか?。 60Hz用コラーロはわたくしも所蔵していますから多分そうだったと思いますが。 新潮社の重鎮S氏が数年前にお亡くなりになられたとき芸術新潮の追悼記事に伝説のそのデコラの全貌が出ていたので実機の様子や部屋の光景を御覧の方も多いでしょう。 プレーヤは相当以前にコラーロから別のものに代わっているのが残念です。この辺りの芸術新潮はまだ古書店でも入手が容易ですし大抵の図書館でも閲覧可能です。 五味の骨折りでS氏入手の後、新品のデコラは5台入ったようです。コラーロ装備のものは全100台製造ですが白州正子所蔵のものはコラーロ付きです。 でもこれがその五台の中の一台かどうかは知りません。ずいぶん古いSS誌別冊には五十嵐さんが「デコラに御辞儀をする」を書かれています。これがデコラをさらに有名にしたのでしょう。 でも記事中の写真の機械は五十嵐さん所有のものではありません。これは記事用にSS社が入手したものですがプレーヤは除外されています。 デッカは100台製造したあとにも少し作ったのでこれはその時期のものです。 でも100台外のものではプレーヤはコラーロ以外のものが多いようでガラード301やガラードオートチェンジャがついているようでした。 それでは純正デコラとはいい難いので外して撮影した、と聞き及びます。これは数年前までSS社の倉庫にあったそうですがいまは某人の手元にあると聞きます。

五十嵐所蔵品だったデッカステレオデコラ。新品として到来した最初の5台の中の1台

デッカステレオデコラの弱点はコラーロの耐久性とプリアンプ初段の真空管8D8にあります。8D8をEF-86や6267で代用することは大いに問題があります。 どうしてかといいますとヒータが6.3V/0.15Aの8D8をEF-86(6.3V/0.2A)で置き換えると出力管EL34のバイアス回路が適切に動かないからです。 デコラではヒータの直流点火回路はEL-34のバイアス回路と共用になっているのです。 そこでバイアス回路の都合にあわせるとこんどは EF-86のヒータ電圧が不足するので本来のデコラの音はしません。 8D8は英STC社(ブランド名ブライマ)だけが作った真空管でもはや市場では入手が極めて困難です。 五十嵐さんは英ベントレーエレクトリックに100本特注したことがあるそうですがノイズの点などで全数使えなかったそうでした。 でもそのベントレー社の8D8は、そのことを聞き付けた東京大学宇宙航空研究所が欣喜雀躍として全部持っていったそうでした。 プリアンプ初段部用途以外では使えたのです。基準を緩めればあるいは全数良品の部類に入っていたのかも知れません。 白州正子由来のステレオデコラは今はヒータ電源部を別にしているそうです。そうするとEF-86でもなんとか使用できます。 音色はどうしても異なるのですがいくら8D8でもノイズが出ると使うことは出来ませんからこればかりは仕方がありません。 カメラ研究家としても高名なオーナはラジオ技術誌でも活躍した方ですのでこの辺りの工夫はお手のものだったと思います。この先達もデコラ以前はオールホーンシステムでした。


それぞれ時期が異なる3つの8D8。ブライマのカタログから消えたのは1970年代初期。

左側は最後期だが右側の最初期と比べてもプリント文字以外はほとんど差はない。

でも同時期のムラードEF-86と比較すると内部構造は相当異なる。本来の用途はわからないが極めて低雑音なのが特徴。 音質はまったく無類。お勧めしないがQUAD22には挿して使うことが出来る。


五十嵐さんはSさんを中心とした五味さん、小林さん、西条卓夫さん、などの交流の生き証人であります。また大村一郎氏の上司でもありました。 つまり瀬川冬樹の育ての親です。1950年代初頭に横浜在住の英国人銀行家がデッカデコラを日本に持ち込んだ時それを取材してラジオ技術誌で紹介しておられました。 これは新潮社のS氏と盛んに交流していた時期でもあります。知られていないことですが、氏によれば五味さんはS家の住込み書生だった時期があったそうです。 そういえばSS誌などにも、輸入LPをいち早く聴ける環境にいたことは幸せだった、との記述があったと思います。 五十嵐君、LPがきたから一緒に聴かないかと誘われて家に行くと、うやうやしく五味さんが斉藤さんを出迎えたそうでした。 ずうっと後になっても、Sさんのことに話が及ぶと、斉藤家は、というのが五味さんの口癖だったそうです。 モノラルデコラを日本人として初めて聞いた人の一人が五十嵐さんですがその話はリアルタイムにSさんや五味さんの耳に入ったことは想像に難くありません。 五十嵐さんはデコラを入手するまでマルチアンプ駆動のオールホーンスピーカでした。 NHKの「美の壺」というテレビ番組で紹介されていましたからHMVロイヤルという機械式蓄音機を御存知の方も居られるでしょう。 クレデンザなどは下々のものでいわば大衆機、HMV202や203こそがSP再生の極致であるとは某エンスージャストの言ですがロイヤルは203や202とは全く比較にならない名器だそうです。 英王室に一台、EMIに一台の世界にたった二つの品です。そのどちらかが20年以上前に銀座某社経由で日本にもたらされ、五十嵐所蔵品になりました。 いまどなたが御所有かは知りません。五十嵐さんはさまざまなペンネームを駆使されておられます。またそれすらもペンネームでもありますがS氏同様に表には全然出てこられません。 御健在の間にさまざまなお話を語られたら、と切に願います。蛇足ながら日本オーディオ協会の初代会長はフランス文学者の中島健蔵です。 中島健蔵は東大仏文で小林秀雄と同期(あるいは前後していたかもしれない)で音楽仲間、オーディオ仲間であったようです。 JASの設立時のくわしい経緯を御存知なのはいまでは五十嵐さんくらいではないでしょうか。

さて高城重躬、藤田不二共著(オーディオは高城、LPは藤田)の「LP辞典」1953年)などをみると昭和28年にはアンプやスピーカなど ほとんど今日と同じオーディオ環境が出来ていたことが見て取れます。特にスピーカはウエスタンやタンノイ、アルテック、JBL、ワ−フデール、グッドマン等、今日と何一つ変りません。
部品定価表は壮観です。ウエスタンに例を取ると下記の様になっています。

728B--12インチ--30W--4Ω--60〜10000--35.7ドル
756B--10インチ--20W--4Ω--60〜10000--38.55ドル
755A-- 8インチ-- 8W--4Ω--70〜13000--24.6ドル
713C--トゥイータドライバー---25W--4Ω--800〜15000--97.2ドル
KS-12027--ホーン--67.62ドル
702A--ネットワーク--97.46ドル
757A--スピーカシステム--275.09ドル
JBLでは
D130--15インチ--25W--16Ω--50〜12000--70.4ドル
途中機種は省略
175DLH--トゥイータ--25W--16Ω--1200〜--114ドル
N1200--ネットワーク--16Ω--33ドル

になっていてこれがすべてのメーカに渡って詳述されています。WEがJBLと比較して意外に安価なのが驚きです。

さて戦後マルチアンプという方式が登場してきました。 LやCを使ってパワーアンプの出力信号を分離するのではなくパワーアンプに入る前に分けてしまう方法です。 むろん戦前から知られていたやり方なのですが広く一般化されるのは第二次世界大戦の終結を待たねばならなかったのです。 これは主としてアメリカで発達してきました。米マランツは1950年代にマルチチャンネルデバイダ-モデル3を発売していますし日本でも1960年代始めには「NF回路設計ブロック」社が製品化しました。 これはGTソケットを利用したプラグイン型で周波数の変更はユニットの差し換え交換で行うものです。 高名なオーディオ研究家、加藤秀夫氏などは1950年台半ばには自作オールホーンスピーカシステムをマルチアンプで駆動されていて来日したマッキントッシュ社のマッキントッシュ氏が驚嘆したことは 有名な話であります。
ホーンスピーカをマルチアンプで駆動することはまことに理にかなったことです。 ホーンスピーカはホーンで適切な負荷が掛かった帯域以外はできるだけ急峻に遮断することが大事ですから正確な遮断特性が得られにくいLCネットワークは問題を生じやすいのです。
1960年代半ばにはこの方式は絶頂期を迎えました。各社からチャンネルデバイダーアンプが発売され普通のステレオ電蓄にも搭載されたことがあります。 それに伴い理論的にもいろいろ研究が進みました。なかでも山根/山中(当時、東京工大機械工学科の学生だった山中文吉氏のこと)論争は有名です。 伝達関数1という命題を巡っての論争でした。デバイダで分けられた信号をスピーカで再生し、もとの波形に戻るかどうかという論争です。 むろんLCネットワークでもこの問題は発生するのですが、もともといい加減で杜撰なカーブのLC型では論争の対象にすらならない論題でした。 伝達関数は一素子の6dB型では1になりますがそれ以外ではなかなか難しいことで、特にホーン型スピーカでは諸問題を円満に満たすことが困難で、結局そのことは決着をみなかったのです。

さてマルチチャンネルアンプの究極の形はトリオサプリーム1アンプに見ることができます。 プリアンプとデバイダアンプ、それに3組のパワーアンプを組み込んだ3チャンネルマルチアンプでした。音はともかくとしても形は秀逸で瀬川冬樹デザインの最高傑作だと考えます。 私はトリオの営業所でボザークスピーカと組み合わせた音しかしりません。厚手のビロードカーテンで吸音された環境で能率が低いボザークですから幾らマルチアンプとはいえ出力不足でした。 低中高それぞれ30W20W10Wですから仕方がありません。これと相性が良いと思われるJBLはサンスイが輸入していました。 これは1967年発売ですが理念としてはこの時点でほとんどいきなり終着点が示されていたわけです。 思想的にこれがなぜ到達点なのかは別項の一体型マルチチャンネルアンプの試作の稿でお話したいと思います。
当時はトリオに限らずソニーにはプリメンアンプTA-1120を中心として大規模なマルチシステムがありましたし、山水電気にも管球機CA303、BA303、BA202を組み合わせた 大掛かりなシステムがあったほどです。でも問題は各社ともチャネルフィルタにありました。
チャンネルデバイダは大きく二つに分類されます。パッシブ型とアクティブ型です。
増幅部を持たないパッシブ型にはCR型とLC型があります。CR型は抵抗とコンデンサーだけで構成するもので遮断カーブはふつう6dBで、12dBが限度です。 インダクタを用いたLC型では12dBになります。それを使うためにはプリアンプはできる限り低インピーダンスで低負荷に耐える強力なものが必要です。 またパワーアンプはできれば500KΩ以上の入力インピーダンスが必要でしょう。つまり半導体プリアンプと真空管パワーアンプの組み合わせが適するのです。
遮断カーブを急峻にするとスピーカのためには良い場合が多く、また不要な音がかぶりにくいので好まれるのですが遮断点付近で鋭いピークが出やすいので一筋縄ではいきません。 ピーク発生は負帰還型などのアクティブ形式だけの現象と思われがちですがそうではありません。LC型でも発生するのです。
増幅素子を使ったアクティブ形はCR型と負帰還を利用したNF型にわかれますがそれぞれに増幅素子に真空管と半導体を使ったものがあります。

1. CR型
真空管回路CR型は出力インピーダンスが低く入力インピーダンスが高いカソードフォロア回路などでCR回路を駆動するのですがこれを2つ重ねれば12dBカーブが得られます。 どうようにこれを半導体に置き換えれば半導体形CR型デバイダになります。

2. NF型
真空管カソードホロア回路の信号ループ内に2素子で構成されたCRを入れると12dBカーブで急峻な遮断特性が得られます。 またこれにパッシブ回路でCR素子を追加すると18dBカーブが実現できるので真空管を使用したチャンネルフィルターは主にこの形式を持つものが多く、 古くはラックスやオーディオリサーチなどから発売されていました。

またトランジスタ回路ではエミッタフォロア回路内にCRを挿入し同様に12dBカーブや18dBカーブを持たせていました。
こういう構成をNF型というのですが遮断点近辺でピークが出やすくまた12dBカーブでの最大減衰量は素子自体の利得で決まるので真空管回路では問題が出やすいものでした。

さてアキュフェーズ社は連綿とマルチアンプ思想を受け継いでいてPA機器メーカ以外ではほとんど唯一といってよいものです。 近年に至ってすべてデジタル処理したフィルターアンプを発売しています。デジタルフィルタこそマルチチャンネルアンプの理想でしょう。 いかなるデジタル嫌いの人間でもデバイダーアンプに限っていえばデジタルを拒絶することは出来ません。
そのことはデバイダアンプを作ってその実体を見れば理解できることなのです。 アナログ回路にとってフィルター回路は困難を極めた鬼門であり遮断特性は無論のこと低雑音低歪み高音質というオーディオアンプに求められる性能を満足させることが大変難しいのです。 特にシンプルイズベストという命題は絶対に実現不可能でありマルチチャンネルシステムの進歩発達が1970年あたりで止まったことが納得できます。 世のオーディオシステムの主流からゴトーユニットやYLが外れ、マルチシステムに適したJBLユニット群もやがて廃れていきました。 今のオーディオ文化は自力でシステムを作り上げる、あるいはどこかに依頼して自分の理想のシステムを作り上げることをすっかり忘れているようで、かろうじてWE趣味にその残照があるのみです。
高城氏のオールホーンシステムはデジタルチャンネルフィルタで、やっとその本来の性能が発揮できるでしょう。 またYLの、超大型ドライバを用いた8m、10mホーンは時間遅延が自由に設定できるデジタルフィルタでないとその片鱗すら垣間見ることは不可能です。 それらの性能が十分に発揮できる今日それに適したユニットがないとはまことに皮肉なことで先人達の不幸に思いを馳せずに居られません。 たとえば五味康祐に例を取るとまだモノラルだった1950年代末頃の芸術新潮にこんな話がでています。 高城さんの指導でコンクリートホーンを作ったが低音が全然でない、部屋の片隅のホーンの近くに行くと盛大な低音が聞こえるが普段聴く位置では出ない、こんな阿呆な話があるか、と。 また私が30年以上前にはじめて小倉の菅野邸で音を聞かせていただいた時、10mホーンから低音がまったく出ていないのです。 菅野さんのお話では低音ホーンだけ鳴らすと凄い音がするが555や597を鳴らすと消えてしまうとのことでした。 次にお伺いした時4181ウーハにされていましたが、イスの近くに置かれた4181は素晴らしく朗々とした音を響かせていたものです。 低音は近くで鳴らした方が良いとも仰っていました。 普通どの装置でも低音は少し早めに鳴らした方が良く、とりわけ長い低音ホーンを使った装置では中高音を低音ホーンの長さ分遅らせることが大事なのです。 10mホーンでは1/34秒ほど遅らせないといけません。これは伝達関数以前の問題であります。このことを実現するにはデジタルチャンネルデバイダの出現を待つ以外に方法はありませんでした。
デジタル方式の利点は時間遅延の自由度のほかにカミソリで切るがごとき急峻な遮断特性が得られることに尽きます。 伝達関数のことは実際の音響空間ではほとんど意味をなさないことかもしれません。
50年のあいだにオーデイオ文化が変化変質していくことは仕方がないでしょう。小林秀雄の指摘通り極限まで便利になり意識せずとも良い音が手に入る時代になると失うものが多いのでしょう。 大事な視点を見落としていてもそれなりの音はでるものです。そういう思いに至ったのは最近ハートレーユニットをマルチアンプで鳴らすようになったためです。 これは今までなにをやっていたのかと思う素晴らしさで1970年代中頃にマークレビンソンがHQDシステム(ハートレー、クワード、デッカ)を完成させ、 これを自社のフラグシップシステムとしていたことが痛切に理解できました。それと併用するLNC-2チャンネルデバイダもたいそう魅力がありました。 いかにも理想主義者マークレビンソンです。でも特性はそれなりのものでしょう。

さて今どきのオーディオマニアの楽しみ方の一つにケーブル交換があります。 確かに本質的な改善も期待できますが単に音のバランスを変えるために大枚を注ぎ込んでされる方も多くて、なんと無駄なことかと思うことが多いものです。 アンプ交換もそうでしょう。低音不足や高域の過剰感を修正するためだけにアンプを変えるかたも多いのです。 本質的な改善ではなく単に音のバランスを変えるためにアンプを交換することくらい馬鹿げたことはありません。 マルチアンプシステムはセンスがよいオーディオフアンが取り組むもので、アンプ交換100万円、ケーブル交換10万円くらいの変化はボリウム一つで簡単に出来るのです。 反面で音楽や理論が良く分からない初心者が不用意に取り組むと無残なことになるでしょう。 ここ30年ほどはマルチアンプシステムは下火でありますが、それはネコも杓子もマルチアンプに走った過去の反動でしょうか。 グラフィックイコライザの活用も最近一部で見直されていますが本当に良いものは皆無だと言うことを肝に銘ずるべきです。 グラフィックイコライザの使用はパワーアンプにとって大きな負担になることもあるので乱用はいけません。 でも個人的には、音質にダメージを与えることは明らかですがチェロ社のパレットには別の意味で魅力があります。
デジタルデバイダを使うことが前提ですが、オーディオ趣味に法外な出費が掛かるいまこそオーディオ趣味の本質を取り戻すために再びマルチチャンネルアンプシステムに取り組むことをお勧めするのです。 小林秀雄いうところの「歴史を取り戻す」取り組みの一つであることは間違いありません。

2009年9月記

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8. 中川隆[-10732] koaQ7Jey 2020年10月21日 10:47:55 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[26] 報告
About Audio Maestro The Gleaners(落ち穂拾い2)
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例年ラジオ技術誌の8月号にはいつもやや長めの駄文を書いていますが2004年8月号では青山電蓄などに触れています。 上記の記事と関係していますので御笑覧ください。そのまま転記しています。

ハイエンド映像趣味の現状
オーディオもそうかもしれませんが映像遊びも新しい試みは出来にくくなりました。 オーディオ以上にメーカに依存せざるを得ないビジュアル遊びでは新しいことはなかなか出来ないものです。
そんなことはないだろう、新製品のプロジエクタもテレビも映画音声用アンプも高画質DVDデコーダもたくさん出ているではないか、との声が聴こえてきそうですがそれはあくまで家電レベルの話です。 確かにそれは著しく改善されました。2〜30万でもそれなりに鑑賞に耐えるプロジェクタは売られています。
でも高精細と表示されていても画素数が横1280/縦720あたりでは実は全く駄目なのです。 それは直視型のテレビでも同様でハイビジョンが写ることとハイビジョンの情報を全部表示できることは異なるのです。 趣味としてのハイエンド映像では少なくともハイビジョン映像が真に必要とする1920×1080の表示が全画面領域であらゆる条件下で満足できることが必要ですが メーカはそんなことは口が裂けても言いません。いまでも本当のHiFi画質は大型三管VPでしか得られませんがその三管機がいよいよ無くなってきました。 世間一般での映像趣味はますます盛んになるでしょうがハイエンド映像趣味に適する機材はなくなりつつあるのです。  (そう書いた矢先にシャープがフルパネルの液晶テレビを出しました。 さすがであります、6/15日 追記)CRTが滅び行く昨今では新しい三管機の出現は絶望ですが機能的にいっても三管機でなければいけないことはまだあります。 たとえば球体に多数の画面をくまなく嵌めて、球面全体に一つの映像を投射する場合などは三管機でないと手も足もでないでしょう。 軍用/宇宙航空用途にまだ残っているのはそういうわけです。またメーカの設計とは異なる使い方を強いられる場合でも三管機の方が応用が効くものです。 比較的小ぶりの部屋に高精細な大画面となりますと他に選択肢はありません。

ミラー反射投影システムの実際
昨年の本欄でお話した芦屋のH邸の三管VPを使用したミラーシステムはほぼ1年掛かりましたが昨年末にやっと完成しました。
図1は一般的なVPとスクリーンの関係を上から見たもので図2はそれを横から見たものです。 床置きでも天吊りでも同じことですがミラーを入れることはその光路中に鏡を入れて折り曲げることでもあります。
図3がその概念図でありますがここで大事なことは光路の変更での基本は鏡一枚あたり必ず90度曲げであることです。 90度曲げであれば市販のVPの光学的設計をそのまま生かせるのでインストーラーレベルでもミラーシステムが構築できるのですが90度以外では様々な問題が噴出します。
図3を縦に書き直したものが図4ですが、御覧のようにVPを垂直に設置すると投影面は視聴者からみてかなり上に来てしまいます。これを大きく変更することはなかなか困難なことです。 90度から外れると左右の線が並行にならず台形状に歪み、また上下もピントが全面には結びません。上で合えば下が合わず下で合わせれば上が合わなくなるものです。 ミラーシステムが家庭で採用されないのはこのあたりを解決することが困難だからです。 ここでお気付きのように三管VPでの設置は普通は図1のようにオフセットしていて、スクリーンの真ん中の垂線上にCRTは来ていません。 これはVPを床や天上近くに置いた方が設置に便利なのでそうしているのですが、本来はCRTからまっすぐ延びた線の延長がスクリーンの中心と直交するのが望ましく 軍用や学術用の一部のものにはそういうものもあります。

さて図4で明らかのように光路を90度以上曲げないとスクリーンを下にはもって来れないわけでその場合には十分にティルト補正が効くVPが必要です。 ティルト補正とはスクリーン上下のフォーカスを中心と同じにするもので、これがないと角度をずらせた際にピントが合いません。

三管式では真ん中のレンズは正面から投影する限りは上下だけのティルト修正を考えればいいのですが左右のレンズはそれに加えて水平方向もティルト補正が必要になります。
スクリーンの位置を設計中心値から下げるとミラーの角度は水平に近づきますが折り曲げ角度はかなりきつくなります。つまり設計値から光軸がずれるわけです。 左右袖の垂直線も当然傾きますがこれは電気的に修正するので、その結果CRT蛍光面と実際のラスタ面にデリケートな相関関係が生じます。 ラスタはいかなる場合でもCRTの蛍光面に入っていなくてはならず、このあたりはPD値とも関係するので気が抜けません。
ティルト補正とはレンズとCRT管面の角度をずらす機能のことです。大型蛇腹カメラにはティルトにくわえてシフトが付いていて両方合わせてアオリ機能と言います。 シフト修正とはレンズとピント面を水平に移動させることですが寡聞にしてVPで付いているものは知りません。 4×5や8×10カメラではアオリを駆使することによって厳密な平行性を要する建築写真や商品写真を歪みなく写すことが出来ますがVPではレンズの水平移動はできません。 つまりはティルト機能だけでシフトは出来ませんがカメラにおいてのシフト補正効果はVPにおいては電気的に補正するわけです。
で問題は反射ミラーでこれも一眼レフのミラーと同じ条件が必要です。極度に正確な平面性を要しますしガラスの表面が反射面でないといけません。 そんなわけで普通の鏡は使えないのです。いま入手できるものは重量の関係でプラスチックの表面に金属を精密に蒸着したものですがやはり歪みのこないガラス素材が理想です。 エリートアンプロ社にレトロタイプVPシステム用の大型鏡がありましたのでこれを発注し、枠は精密板金工場に依頼しました。

さて設置や調整は機種ごとに専門的に細分化されたもので一般性はぜんぜんありませんからとくに触れませんが前述のように今回の工事は設置しないと判らない部分も多くて 正確なPD値やCD値(スクリーンとの垂直位置)は出たとこ勝負になりました。VPの光学的諸元が工事出荷位置のままでは床上2m近くに来るスクリーン位置は、 アオリを効かせると最終的に画面下端が床から55cmのところまで下げることが出来ましたしピントは全面で取れました。スクリーンへの入射光を効率良く視聴位置に反射するためと VP自体のイメージサークル(三つのCRTが写し出す合成最大円)の中に確実に画面を入れるためにスクリーンを交換し、最終的にビーム径を絞ってフォーカスが出たのは昨年末で、 最初の絵が出てからほぼ10ヶ月後でありました。これは素晴らしいフォーカス感で最初の絵とは雲泥であります。 クライアントのHさんは大手機械メーカの幹部設計者で、このあたりのことはずいぶんとサポートして戴きましたし機械設備の施工の難しさにも御経験の厚い方でしたのでとても楽しく面白い工事でした。

折角ですから今回痛感したミラー反射システムのカンドコロをお話しておきましょう。 それは、三管VPでは横に3本CRTレンズが並んでいますがスクリーンのどの位置からミラーを眺めても、ミラーのなかに3本とも余裕を持ってバランス良く見えていないといけないのです。 スクリーンの上下左右のどの端からもすべてが余裕を持って見えていることがとても重要です。 一部でも蹴られていると論外ですし余裕を持って見えていないとCRTレンズから出る光がミラー以外の部分に散っているわけで周辺部光量低下とコントラストに問題が出るようです。

フィールド電源での試み
さてHさんのスピーカはWEの555と4194を中心としたものです。もちろんフィールド型ですからエキサイター電源が必要になってきます。 これに関しては奥のふかい研究が多々なされていますから詳細な言及を避けたいのですがHさんのシステム用にAC-DCコンバータをつかって小型でたいそう格好のよいものを作りました。 云う迄もなく本来はタンガバルブを使うのが最良ですが将来に渡っての安定的な確保は困難でしょうし完成品として合理的かつスマートにまとめる自信はありませんでした。 HPあたりの実験用安定化電源で取りあえずは駆動できますし変なものを作るよりその方がいいものです。
でも励磁電源での音の差は驚くべきものがあることも事実で整流素子ひとつでも変わるものです。御承知のようにごく最近はスイッチング電源が大変良くなりました。ハイファイアンプに使用しても全く問題はないどころかむしろ良いものもございます。良い音のものは極めて限られますが今回はトラコパワー社のものを使いました。
さてフィールド型スピーカの場合はボイスコイルとフィールドコイルが磁気回路を介して結合しているので、あえて云えばこれはトランスの一次巻線と二次巻線の関係にも相当します。 それを上手く断ち切ることが良い音を得るためには必要でしょう。これをどう断ち切るかですが今回はフィールドコイルの電圧の数倍の電圧の電源を用意し、直列に抵抗をいれて所定の電圧を出しました。 いかにも安直ですが実はこれが一番よろしい。出力端には電圧計と電流計を入れて直読出来るようにしています。

四本並列システムのこと
さて私は、と云えばいろんなスピーカを手掛けていますがメインスピーカはやはりアキシオム80の四連装です。 (写真2)がそうなのですがこのスピーカのインピーダンスとQの特性を図5に示します。定電圧駆動と定電流駆動での傾向は変わらずインピーダンス変動もQの変動もたいへん滑らかで全く申し分ありません。 こんなにスムースな特性のスピーカも本当に珍しいでしょう。アキシオム80四連装の音の良さは筆舌に尽くし難いものがありますがその一端はずらされた音軸にあるのだと思います。 何度か実験した上での結論ですが80の複数使用では単純な縦配置でも横配置でもいけません。 軸が一点に集中するように少しずつ角度をずらしたこの配置が想像を遥かに超えるピュアでパワフルなエネルギー感をもたらすのでしょう。 感度の視点からも1.5Wの45シングルで今どきのハイエンドスピーカを1KWのアンプで鳴らすのと同じ音量が出ます。このあたり何度か作った2連装システムなどとは全く別物です。 良く知られているようにスピーカを2本並列に接続すると3dB音圧が上昇します。仮に1Wのアンプで鳴らして一本で97dBの音圧が出たとしますと二本で100dBになるわけです。 ただその2本の並べ方が大事で2本を近接して集中する場合でも単に並べただけとある程度の角度を持たせるのとでは相当異なるように思いました。
昔ジョーダンワッツのモジュールユニットを4本使用したシステムを実験したとき、縦でも横でも一列に並べると2本並列使用と比較してさほど能率が上昇したとは感じられず、 アテネータで1ノッチほどつまりは2dB程度であろうかと思いました。2本と4本では理論上は+3dBですからまあそんなものでしょう。 アキシオム80の二本並列は縦でも横でもさらには角度付き横並列もすべてためしていますが指定箱の角度付き横並びが一番鳴りっぷりは良かったようです。 スピーカが具合良く接近するので相互放射インピーダンス効果がよく働いて、そうなるのかとも感じました。指定箱の角度付き二本横並びと比べると普通の縦二本並列は2dBほど低いような感じがしました。 まあこれはあくまで印象ですし部屋でも変わるでしょう。
さて今回、4本を指定どおりの角度を付けて指定どおりに集中配置したところその効率の良さには腰を抜かすほど仰天しました。 正確な比較ではありませんがアテネータで5〜6ノッチほど絞らないと1本とおなじになりません。効率にして10〜12dBも上がったようです。 スピーカのこのあたりの理屈は良くわからないのですが4本を近接して、あたかも一点から出たように集中配置したときは放射インピーダンス以外の作用が働くのでしょうか。 箱鳴りの問題やアンプの特性も関係するわけですが不思議なことです。カエデの12mm薄板で作りましたから確かに箱は鳴ります。 でも2本では高域が明らかに減衰して聴こえますが4本使用では1本の時よりも更に延びて聴こえますので箱鳴りでは説明がつきにくいのです。
理論とはぜんぜん合いませんが12dB上昇だとするとこのスピーカシステムの効率は110dB程度になります。 でもWE-555に段ボールで大きなメガホンを作って仮に付けたシステムと効率はさほど変わりませんし極めて明解な音は全く不思議と云うほかなく、納得できる理由は思いあたりません。

オーディオマニアからみた青山二郎の電蓄と小林秀雄の「モオツアルト」
2003年は小林秀雄生誕100年で、様々な書物が出ました。 昔から思い出したようには読んでいましたが50歳を過ぎて読むと以前とは受け止め方が全く異なることに気がつきました。どうしてでしょうか。小林は常に現代を語っているように思えてなりません。
さて最近になって新潮社から小林秀雄の様々な講演を入れたCDが出ています。 かつて鎌倉の華正楼で五味康祐が聞き手となった音楽談義があり、ステレオサウンド創刊まもない第2号でそれが巻頭を飾ったことがございました。 1987年になってステレオサウンド社からそれがカセットで刊行され、そして今回は五味さん抜きですがCDとなって店頭に並んでいます。でもCDでの五味抜きの構成はおもしろくありません。 あの五味の小林に対する畏敬と恭順の態度には単に文壇での立場を超えたものがあり、尽きせぬ興味が湧くものです。
:知の巨人:小林秀雄の主たる業績や足跡は私には理解の範囲外でありますが美術論/音楽論に限っては喰い付くことが何とか可能です。 オーディオ論は昭和33年に書いた「蓄音機」などがそれに相当します。 これはその後のオーディオ評論に多大な影響を与えた節がありますし30サイクルの音の再生に執着した五味康祐を親しみと愛情を込めて揶揄していて、たいそう面白い読み物であります。 蛇足ながら「柳生十兵衛の作者のところへ、柳生十兵衛みたいな男が現れ、、、、」との箇所での「みたいな男」とはあのTさんでしょう。
小林がオーディオに対して長いキャリアと恐るべき慧眼を有していることは「蓄音機」に限らずその後の五味との音楽談義でも明らかです。 俯瞰的立場での核心を突く卓見は瀬川、五味といえどもとても及びません。 すでに「蓄音機」で小林はハイファイオーディオ趣味の隆盛とその帰結としての滅亡に至るプロセスを明解に予言しているのですから。

昨年に出た白州信哉(編)の本に小林の最後の頃のステレオ装置が載っていてさすがと思ったものです。 それは以下の構成でした。スピーカは不明ですが、アンプはQUAD22+QUAD、ターンテーブル/ガラード301、カートリッジ/EMT、アーム/たぶんドイツオルトフォン製EMT、であり、 それがさり気なく組み合わさって置かれていました。

小林の名著に御存知の「モオツアルト」がありますがそれを書き始めたのは太平洋戦争が始まった頃です。戦争中を通して折々書いて戦後間もなく上梓されたのです。 一つのまとまった形にはなっていますがそれぞれの時期のそれぞれの思いが複雑にからみ合っています。 あれを読むと小林は理性や理屈で音楽を聴いていたのでは無く、自らの感性を研ぎ澄まし、時に飛躍させて聴いていたのではと思います。 新訂第八巻での江藤淳の指摘の通りこれは詩であって音楽なのでしょう。でも私はむかしからあの時代になぜあのようなモーツアルト論を書くことが出来たのか不思議だったのです。 モーツアルトに限らず日本で演奏される西洋音楽は今日とは異なって想像を絶するほど乏しく劣悪なレベルであったであろうし普通の蓄音機で聴くことができる音の範囲では あのような感性の飛翔ができるとは信じ難かったのです。要するにわたくしは古びた安物の蓄音機で「モーツアルトのポリフォニイが威嚇するように」鳴るかどうかを疑っていたのでした。

すでにお読みになられた方も多々おられると思いますが、その疑問に対する解答は白州正子の「いまなぜ青山二郎なのか」(新潮文庫)と云う本で得られます。そこにはこう記されています。
;林秀雄(小林ではない)の『青山二郎略年譜』によると「昭和17年41歳、五月、小林秀雄、青山宅でモオツアルトをきき感動』としてあるが、この青山宅がどこであったか不明である。  中略  その頃彼は音楽に凝っており、ステレオが発明されるずっと以前に、高音と低音の蓄音機を部屋に置き、拡声器を何ケ所かに据えて、終日聞き惚れていたというのは有名な話である。 小林さんが『モオツアルト』を書いたのは、それから四年後のことであるが、本質的なところでジイちゃんとは、深く関わっていたのである。:

「モオツアルト」を書く直接の切っ掛けとなったその出来事は冬の道頓堀にあったのではなく昭和17年5月のある友人宅の蓄音機の音にあったことは明らかですがそれがどの友人のどんな装置か 全くもって不明でありました。でも「今なぜ青山二郎なのか」を読むと小林がモーツアルトを聴いて感動した装置は青山のものだとわかります。 それが比類なき美意識をもって知られる希代の好事家で、小林にとっても骨董道の大先達である青山二郎が一時期熱中したハイファイ電蓄システムであれば相応の音を出していたに相違なく、 ;決して正確な音を出したがらぬ古びた安物の蓄音機;でその感動を得たのではないことがわかります。 私にとってこれはたいへん大事なことでこれを読んで積年に渡る謎がまたひとつ解けた思いになりました。 白州の言では青山の電蓄のことは有名な話だそうですが迂闊なことにそれまでぜんぜん知りませんでした。 これを読んでわたくしは飛び上がるほどびっくりしたものですが驚く方がやはり不勉強なのでしょう。
白州正子の文章は技術の枝葉に疎い女性のお書きになられたものですから装置の正確な表現には欠けていますが、要するに青山は昭和17年にはマルチウエイのスピーカを、 ステレオ装置のごとく部屋のあちこちに並べて聴いていたのでしょう。または各部屋にスピーカを置いてそこまで線を延ばしていたのかもしれません。 でも当時は5分勝負のSPですからその可能性は無いと私は思います。 スピーカをたくさん並べていただけなのかも知れませんがステレオの発明される以前と言う表現を素直に受け取るとそれらをいっぺんに鳴らしていたと思われます。

三十年前には高橋悠治の「モオツアルト」批判があり、彼は「愛情を持った批判者」とは言えませんがそれなりに傾聴すべき点はあります。 でもこれを含めて後世の論評には知る限りでは青山の電蓄の存在は出ていないようです。全然気が付かなかったのか、知っていても如何に大事なことかが判らないので無視したのか、そのいずれかです。
昨年出版された小林特集本にはこれらの視点を欠いた「モオツアルト」批判がありました。私は「モオツアルト」、「ゴッホの手紙」の序文、「蓄音機」の三部作はそれこそ三位一体を為すものと思いますが その筆者は引用した文献の初出に関する記述から重要な「ゴッホの手紙」はお読みになられていない可能性があると思いました。 むろん小林の絵画や骨董趣味に与えた青山の極めて大きな影響は一顧だにされていないようでした。 総じて音楽の視点からの小林批判では表裏一体であるはずの近代絵画論はすっぽり抜け落ちていて近視眼的な浅さが気になります。

「モオツアルト」をオーディオ的に読むと「疾走する悲しみ」ではなく「威嚇するポリフォニイ」こそ重要であることが判ります。 「海が黒くなり、空が茜色に染まる」ようには鳴らないからこそ小林はそう表現し挑発したのではありませんか。 そんなことを重大視するのはオーディオマニアだけさ、という声がきこえてきそうですがわたくしはそうは思いません。 「僅かばかりのレコオドに僅かばかりのスコア、それに、決して正確な音を出したがらぬ古びた安物の蓄音機、---何を不服を言うことがあろう。 例えば海が黒くなり、空が茜色に染まるごとに、モオツアルトのポリフォニイが威嚇する様に鳴るならば。」、、、昭和17年5月のある朝、青山の電蓄はまさしくそう鳴ったのではありませんか。 そのとき実際に小林が眼にしていたのも吹き荒ぶ風、無気味な空、荒れ狂う波だったかも知れません。 でもその天変の光景に拮抗するに足る音を青山のスーパー電蓄が鳴らしていたのもまた事実でありましょう。 モーツアルトの音楽を抉る衝撃的なその音は天啓として長く小林の「脳味噌」に残り、昭和21年5月の御母堂の死の悲しさと同調し、それを遡る20年前の過去の音楽的記憶と同期して 疾走したのではありませんか。

疾走したのはモーツアルトの音楽であり小林の記憶でもあったわけで、あの朝の劇的なシチュエーションでの青山の電蓄の鮮烈な音の記憶が触媒になったはずです。 五味との音楽談義で発した「蓄音機の音もたった一回の歴史的事件だ」との言葉も青山の電蓄を踏まえると言い様のない重みがあるものです。凄い一言であります。

戦前の雑誌を見ると、ことアンプに関する限り45や2A3や50がロフチン回路やトランス結合さらには凝ったCR結合で使われていて今となんら変わるところはありません。 私はむろん戦後生まれですが戦前になかったものはケータイとデジカメくらいで大画面ビデオプロジェクタも1943年には既にありました。

でもマルチウエイのスピーカを多数個分散配置で鳴らしていたとすれば驚きですが文献で知る限りの天才青山でしたらあり得ない話ではありません。 太平洋戦争が始まった頃に「低音や高音の拡声器を何ケ所かに置いた装置」と言えば今様にいえば超ハイエンドシステムであるでしょう。
生そのままに鳴るという今の機械ならともかく戦前のSP装置で音楽の本質など判るか、と云う人もいるでしょう。オーディオに無縁の人はそう思っていても不思議ではありません。 でも論より証拠、21世紀の今日、一部の超マニアは大金を投じて大戦前の装置に回帰し大戦前のレコードを求めているではありませんか。
小林は46年前にこうも書いています、「それよりも、そういうレコードフアンの天国を、はっきりと思い描き、そうなればどう言うことになるかを考えてみた方がよい。 私達は、元の黙阿彌になるだろう。歴史と言うものを全滅させたハイファイシステムを前にして、私達は、何処で歴史を取り戻すのかがはっきりするであろう」と。 その予言は恐ろしいまでに見事に適中しているのでありますが、なってしまったものは仕方ありません。 歴史の歯車はどうにも出来ないものです。でもあの「モオツアルト」が一台の電蓄の音の啓示によってもたらされたものとしたら、やはりオーディオには一生をかけて取り組む価値がある、と言うべきです。

https://www.audio-maestro.com/gleaners2.html

9. 中川隆[-10725] koaQ7Jey 2020年10月21日 16:30:25 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[36] 報告
ロイス ジャズ タンノイ
是枝アンプ 2006年02月25日
https://blog.goo.ne.jp/royce7799/e/277bc83fb1b9eba89ddc7570a5926fb9

以前、メーカーオーバーホールから戻った『オースチンTVA−1』を聴いて、あのときは淋しく変貌した音に泪した。それゆえ、修理で戻ってきた『WE300BPPアンプ』を当のSA氏の前で鳴らし、万一、泪など出てはと鳴らさなかった。
SA氏は非常に良い人で、磐乃井の生酒に舌鼓をうってご友人と3人で四方山話のあと「まあ、あとで音を聴かれた結果をメールででも教えてください、もうしばらく迫市におります」と帰られた。

昨日、メインの『845アンプ』から『WE300BPP』にいよいよ繋ぎ替えて音出ししてみたところ心配はまったく杞憂におわり、新しい発見のある良い音に仕上がっていた。SA氏はやっぱりすばらしい技術者だった。

アンプの出会いは数々あるが、是枝アンプのことを思い出す。

気仙沼市に、めずらしい是枝アンプを使っている人が居ると、静かなウワサがRoyceに聞こえていたが、或る日前触れ無く登場されたMS氏がその人であったので大変驚いた。

さてその『是枝アンプ』とはいかなる物か、岡山県の『オーディオマエストロ』という工房の制作で、個性的な一徹の製品が耳目を集め全国に静かにフアンを広げている。

◎かつての究極のテストレコードCBS-STR120が製造中止になっては、何十万円もする価格のカートリッジは一体どうやってその性能を確認しているのでしょうか

◎何のためにプレーヤを作るのと問われれば管球フォノイコライザを作るためと答えます

◎創作意欲を掻き立てる真空管がないことには良いアンプは生まれません

◎最近は管球フォノイコライザの開発に熱中しており、間もなく完成するでしょう

技術雑誌でこうのべられた是枝氏だが、自身で納得された稀少部品のみで少数台こつこつと造られる貴重品であるらしい。

そのようなアンプを、受話器を握って直接岡山の是枝氏の耳に「なにぶん、どうかよろしく」とオーダーされたそうだが、聴いたことも触ったこともない高額な一品制作品に大枚をはたかれ、枕の下に写真をしのばせて完成を半年待たれるような、半端な情熱ではないそのマニアぶりも怪しい人である。

以前、この『是枝アンプ』の同じ製品を発注した九州のKU氏が「クリスマス試聴プレゼントです」と送ってくださったことがあった。大変高額な製品を、ご自分で聴くよりさきに当方に送ってくださった希有の存在、KU氏のご厚意にもかかわらず、当方の技倆物量及ばず、ついに腰を抜かすような再生音は再現できなかった。
「いったいどんな音がしています?」

若干の危惧の念を持つこちらの視線を軽く受け流して、RoyceのソフアでくつろぐMS氏はおだやかに言った。

「Royceさんでは是枝をパワーアンプだけ試されたと思いますが、当方では、対になるプリアンプも発注してあるのです」

な、なんてこった。すごい入れ込みであるが、万が一、上手く行かなかったときの経済的反動は大丈夫なのかと、下世話な心配までするほどそれは高額だ。
こちらの気持ちを察したかわからぬが、MS氏は左右の眉をピクピクと二度ほど上下されて、細かなところまで打合せをしたそれはカスタムメイドであると自信たっぷりに申された。

話は、それで終わらなかった。

「これまで使用していたローサーのスピーカーは英国製で、髪の擦れる音も聞こえるような装置ですが、なにぶん箱が小さく低域が十分ではありません。そこで、Royceさんの低音の好みも考慮に入れて他のスピーカーに替えておきますからすべてが揃うまで、しばしお待ちください」と、自信ありげに言われた怪しいMS氏であった。

それから半年も経った若葉の5月であったが、MS氏は「いつでもおいでください」と一枚の地図を書かれ、ついに門を開かれた。
いったいそこで鳴っている音は、どのような音なのか、イギリス好きのこちらのことまで考慮したという、組み合わせているスピーカーのことも興味津々である。これはぜひ遠征して拝聴しなければ。耳の穴を揉みほぐして気仙沼に向けて出発した。

一関から東に国道284にのって太平洋側に50キロ行くと、宮城県境の港町、気仙沼市がある。トンネルを抜けるとMS氏のお宅は市街地から山沿いに少し入ったところにあって、絶好のロケーションである。坂道を降りて迎えに来られていたMS氏の後について二階の八畳の和室に案内されると、そこには大きな三つのソフアと見慣れぬスピーカーがあった。

『ダリ』のグランドというスピーカー(デンマーク製)はトールボーイ型で、座ると丁度耳の位置に高音がある。結論を急ぐようではあるが、この音を聴かされて腰が抜けるほど驚いた。箱の大きさからまったく想像もつかないほど伸び伸びと堂々たる迫真の音が鳴っている。ホーンスピーカーのような金属的重質量をも伴って腰のある中高域をこれでもかと聴かせてくる。低音も立派だ。このような音を出すエンクロージャーは見かけより相当重量がありそうである。タマの音、対するトランジスタといったデバイスの傾向を意識させない音であると聴こえる。八畳の空間でこのような堂々とした音が聴けるものかと驚いた。

「ビル・エバンス」の〈ビレッジバンガード・ライブ〉も、どうかな?と聞き耳をたてると、ブルブルと地震で家が揺れているかのような極低音がして、あの問題の地下鉄の通過音がたっぷりと再生され、これには感激した。

ご本人にうかがうと、とぼけておられるのか「ハウリングだと思います」といわれたが、これはオーディオマニアのあいだでは通行手形に書かれてある。
念のためニューヨーク地下鉄の音がズバリ収録されているキャピトルレコードを手に入れて聴き比べたことがあるが、その経験からいって、やはりそれは地下鉄の音。

ジャケットを見ると、デビィのシルエットの印刷色が黒色のこれは、小鉄盤モノラルカッティングのほうだが、ひょっとしてモノラル盤のほうがたっぷり入っているのか?わけがわからず陶然として唸った。

いったいこのような音は、スピーカーの力だけかといえばそうではなく、意外にアンプの性能だと思う。あまりにも部屋とアンプによって音は変わりはてるので、真のスピーカーの音は永遠にナゾと言いたいくらいオーディオは不可解だ。

初めて見た是枝プリアンプはこれまで想像していたどのイメージとも違い、どこかアールデコのようなツマミが視線を誘う。昔、彗星のように現れて消えたオーディオデバイスというメーカーがあったが、形状が似ていて、電源ユニットのメータも意表を突く外観だ。パワーアンプとセットで聴いた期待に違わぬ音は、さてはこのアンプが出しているのかと恐れ入って、二つのユニットに別れたその形容しがたい不思議なデザインをしみじみ眺めた。

ラインに繋がれたカートリッジも、ダイナベクターといえば、記憶のかなたに消えつつあった過去の商品名と思ったが、現在もニュータイプが月産数個のゆっくりしたペースで造られていた。このカスタムメイドのカートリッジの出す音は、伸び伸びとしながら引き締まって、トランペットの切り裂くような音でも危なげなく、ラッカー盤もかくやと思わせる音ミゾに溶着したようなトレースだった。帯域を伸ばした是枝アンプにはこのようなカートリッジがベストチョイスなのかもしれない。1個20万という性能を誇示する値段に、ご丁寧に専用ヘッドアンプをあわせて使っておられるMS氏の、それがオーディオに見せた静かな迫力である。

さて驚かされたMS氏の音に、朦朧としかけた気を払って部屋を見渡すと、所狭しと立てかけたレコードジャケットが床の間から溢れ足元までさざ波のように迫って来ていた。何十年もかけて選び抜かれた名盤揃いのそれは垂涎のコレクションだ。ブルーノート1500番の100枚の厚みは32センチ。モノサシがわりに両手を広げてその巾ざっと600枚と数えるが、眼で計って二千枚はありそうで、MS氏のこれまでの彷徨を語っていた。

夜道を一関に戻りながら『ダリ』のジャズが、しばらく頭に鳴り止まなかった。
https://blog.goo.ne.jp/royce7799/e/277bc83fb1b9eba89ddc7570a5926fb9

ウェストミンスター・ロイヤルが聴ける店 _ 一関市 _ ジャズ喫茶 ROYCE
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/212.html

10. 中川隆[-10724] koaQ7Jey 2020年10月21日 16:42:29 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[37] 報告
ウェストミンスター・ロイヤルを最高に素敵に鳴らしていらっしゃるのは、岩手県一関市のジャズ喫茶、ROYCEだと思います。

オリジナル・マランツ#7 & 是枝重治先生お手製300Bプッシュプルアンプという組み合わせです。


「ジャズというのはね、夜の音楽なんだ」


 15歳からプロとしてテナーサックス奏者を吹いていたスタン・ゲッツの晩年のこの言葉は、ジャズの本質を、実に見事に言い当てていると思います。

 クラシック音楽の様に教会や王侯貴族から保護され、古くから育まれてきた音楽とは違い、ジャズ音楽は歴史も新しく、1900年前後にアメリカのルイジアナ州ニューオリンズに起こった音楽です。しかも当初はニューオリンズの公娼街、ストーリーヴィルのマダムや周辺の顔役がジャズのスポンサーだったそうで、第一次世界大戦を期にマフィアのボス、アル・ カポネとその一党がこれに代わり、彼らの活動の場であったシカゴやカンサス・シティなど へとジャズ音楽が広がっていくことになります。

 このような背景もあり、ジャズ・プレイヤーは酒とヘロインやコカインなどのドラッグとは切っても切れない縁の様で、レスター・ヤング、チェット・ベイカーはもちろんのこと、私の大好きなビル・エヴァンスも然り。ドラッグの力を借りても良いプレイをしたい、あるいはそのストレスから解放されるため、ドラッグに手を染めたジャズ・プレイヤーのなんと多いことか。  さらには独特のリズム、ビート、スウィング感があるため、モーツアルトをはじめとするクラシック音楽の様に1/fのゆらぎによる、癒し効果を望むべくもなく、むしろ人間臭さ、人間の業のようなものをその音楽から感じることがしばしばです。ジョン・コルトレーンの「バラー ド」(通は「バラッド」と発音)ですら、繊細で美しい旋律の裏に、胸が突き上げられるような切なさを感じる表現があり、ジャズを単に癒しや安らぎを求めて聴くと、とんでもないことに なりかねません。

 それにもう一つ。ジャズはなんと言ってもライブが一番なのですが、それが叶わないなら、せめて良い音で聴きたいもの。しかも、ジャズの隆盛期である50年代半ばから70年代に かけての、最新のデジタル録音ではない、当時のLPレコードをかけることが出来て、ジャ ズのスモーキーさまで味わえるシステムとなると、BOSEの901スピーカーでも無理な話で、 JBLのパラゴンやハーツフィールドそしてオリンパス、もしくはアルテックのA7等が挙げら れましょう。

アンプもマランツ model7とmodel9、あるいはMcIntoshのC22とMC275の組み合わせ、レコード・プレーヤーはEMT927があれば理想ですが、同社の930か、ガラードの301でも良いかと思います。これらを揃えて聴かせることが出来る、あるいは最低でもこれくらいのレベルで聴かせるところとなると、一般的な電気店ではなかなか見当たらず、ジャズ喫茶を探すしかありません。

日本で一番音の良いジャズ喫茶と言えば、東北は一関市の「ベイシー」を挙げなくてはなりません。その名が示すように、カウント・ベイシーに心酔した菅原昭二氏がオーナーの ジャズ喫茶なのですが、なんとカウント・ベイシー楽団を迎えてここでライブをやったことがあるくらい、カウント・ベイシー楽団からも敬意を払われる、世界的にも有名なジャズ喫茶です。かつて、早稲田大学でドラムを叩いていたご主人だけに、そこで再生される音は、 「下手なライブを聴かされるくらいなら、ベイシーでレコードを聴いた方が良い」と例えられるくらい、生を彷彿とさせる力感あふれた再生音で、見事の一語に尽きます。

 ところがもう4年半ほど前になりますが、なんとこの日本のジャズ界の総帥とでも言うべきベイシーのお膝元、一関市でジャズ喫茶ROYCEを開店した方がいらっしゃいます。
本業は酒屋さんなのですが、元来クラシック音楽ファンで、タンノイのウエストミンスター・ロイヤルというクラシック音楽向きのスピーカーを使い、プレーヤーはトーレンス、アンプもウエスギのプリとメインの組み合わせで、入り口から出口までクラシック音楽用のシステムでジャズをやろうというのですから、本当にビックリしました。

 その立ち上げの頃に伺い、女性ボーカルは良かったのですが、さすがにジャズの切れ味にはついて来れない部分があり、一緒に伺った友人達も、これじゃちょっとね、と顔を見 合わせてしまいました。

 こうなると、居ても立ってもいられなくなり、当時私が持っていたオーディオに関するノウハウを総動員して、セッティングやチューニングで試してみることになりました。ケーブルを換えたり、真空管を換えたりもしてみましたが、ウエスギのアンプではどうしても一線を超えることが出来ず、その夜、酔った勢いで「これではまだまだ駄目です。私の持っているマラ ンツ7なら、ジャズ向きの音にすることが出来ます。そうだ、私のマランツ7を開店祝いに差し上げましょう」と言ってしまったらしく、これにパワーアンプとして是枝300Bプッシュプルアンプを併せて貸し出すことになってしまいました。

 幸か不幸かこの二つは見事な成果を収め、パワーアンプは2年を経て私の手元に戻ってきましたが、プリアンプのマランツ7はこれに代わるものが無いらしく、また、「差し上げ る」と言ってしまった手前、返してとも言えず、そのままROYCEに納まり、現在では東北有数の ジャズ喫茶と言われるほどまでになったROYCEを陰ながら支えている様です。

 ところでこの話には尾ヒレが付いて、私が九州に戻った際、「あのROYCEを立ち上げた楠さんが門司港レトロで自分のジャズ喫茶を開くらしい」という話になっていて驚いたのは、 昨年とある誌面でお書きした通りですが、メインのクラシック音楽用システム以外に、ROYCEの時よりもさらにジャズに適したシステムが現在手元にあるだけに、ちょっと試してみたい誘惑に駆られることがあります。

 北九州には若松の井筒屋跡前にELLE EVANS(若松区本町2-4-17 TEL751-9508)と いうジャズが聴けるお店があります。不定期にライブを行うところは他にもいくつかあります が、ここの様に定期的にライブを行い、かつ、それなりに良い音でジャズを聴かせるところ は少なく、貴重な存在です。

 もし、私が今の職業に就いていなかったら、ひょっとしたら本当に門司港レトロ地区周辺で、ジャズ喫茶を開いていたかも知れません。人生、どこでどう転ぶのか、わからないものです。そう、これから先もどうなるか、まだわからないのかも知れません。
http://members.jcom.home.ne.jp/k.kusunoki/music/JAZZ/JAZZ-1.htm

139 :K:2001/07/01(日) 00:01

ウェストミンスター・ロイヤルを最高に素敵に鳴らしていらっしゃるのは、岩手県一関市(ジャズ喫茶ベイシーのある所)のジャズ喫茶、ROYCEだと思います。オリジナル・マランツ#7&是枝重治先生(管球王国で執筆されている方) お手製300Bプッシュプルアンプという組み合わせです。

アナログプレーヤーは型番は忘れましたが、トーレンスでした。
最近では、ベイシーに行かないでROYCEに聴きに行く方がいらっしゃると言いますから、私が知っている頃よりも、さらにレヴェルアップしていると思います。


334 名前:K :2001/07/14(土) 21:40

ROYCE では ウェストミンスター・ロイヤルをMarantz#7と300Bプッシュプル、845シングルアンプで鳴らしています。
ここのお店の凄いところは、アンプをいろんな人から借りて、それでも満足いかず、アンプ製作者を呼んで、

「このアンプのこういう音と、そちらのアンプの、こんな感じの音が出るアンプを作ってほしい」

と、具体例を挙げてアンプを作らせ、

「このレコードにはこういう感じで音が入っている。それがまだ出ていない。直してくれ」

と、徹底的にパーツ、配線まで換えさせて理想の音に近づけて行ったのです。ですからオーナーのイメージ通りの音がしっかり出ていると思います。

98 :通行人K:2001/06/28(木) 23:13

タンノイは、ウェストミンスター・ロイヤルも、オートグラフ・ミレニアムも、みんな「創られた独特の低音」を持っています。 G.R.F.Memoryが一番コントロールしやすく、低域は締まりが良くしようと思ったら、けっこう良く締まった音を聴かせます。それでいてローエンドまでけっこう伸びています。

ホーンロードのかかったウェストミンスターやオートグラフは、やはり独特の箱鳴りがあって、それがともすると耳に付きます。 しかし十分にアンプやケーブルを吟味し、細かくセッティングを追い込んでコントロールしてやると、岩手県一関市のROYCEというジャズ喫茶の様に、タンノイでジャズを奏でることも可能です。

岩手県一関市ジャズ喫茶ROYCEのシステムラインナップ。とにかく豪快にかつ高分解能に鳴ります。

「アルテックA7を緻密にしたような感じ」

とは、とあるジャズ評論家のお言葉。なるほど、と思いました。徹底的に手を入れた手作りメインアンプの勝利でしょう。


309 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/13(金) 16:25

タンノイではグラモフォンのペルゴレージ「スターバトマーテル」アバド盤のメゾソプラノとアルトの歌い手をきちんと分離して再生出来ないと思う。確かに音は美しいとは思うが、音楽の観賞用として、そういう再生力では問題があると思う。

311 名前:K :2001/07/13(金) 18:55
>>309
>タンノイではグラモフォンのペルゴレージ「スターバトマーテル」アバド盤のメゾソプラ
>ノとアルトの歌い手をきちんと分離して再生出来ないと思う。


ふぅむ、それは不幸なタンノイですね。ちゃんとしたアンプで、しっかり振り角までチェックしてチューニングされたタンノイなら、むしろもっと難しいと思われる、ジョスカン・デ・プレ作曲「ミサ・パン・リングァ」演奏:タリス・スコラーズ(Gimell CDGIM009)の、十数人中ソプラノの左の二人の声の微妙な違い、体を左右に揺れ動かしているその様子までわかるかと思います。

ま、私なんかよりも、岩手県一関市のウェストミンスター・ロイヤルでジャズを鳴らしているROYCEというジャズ喫茶で、

Waltz for Debby Bill Evans Trio(RIVERSIDE VDJ-1536)
http://www.youtube.com/watch?v=dH3GSrCmzC8
http://www.youtube.com/watch?v=2mt4DQLg5pc
http://www.amazon.co.jp/Waltz-Debby-Bill-Evans/dp/B000000YBQ

をお聴きになると良いですよ。

地下鉄の騒音が、左から右の奥に2回、その反対に抜けるのが1回、なんて具合に、本当に手に取るようにわかるかと思います。

タンノイは、ある意味では、チューニングが非常に難しいスピーカーです。単にポンと置いたら鳴るスピーカーではありません。エンクロージャーをある程度響かせながら、同軸2ウェイは、90°のサービスエリア内で、シビアに定位させないといけないので、ちょっとした机や椅子の影響も受けやすいのです。ましてやコーナータイプのオートグラフは、コーナー付けが基本ですから、最初から内振りの角度が決められているようなもの。

そういう困難を克服して、クープラン作曲「モッテト集」 演奏:Feldman,Poulenardら(Harmonia mundiHMC901150)の二人の女性の歌声の掛け合いが、時として顔を見合わせながら、またある時にはちょっと背伸びするように上向きに発声している様まで手に取るようにわかるようになった時の嬉しさというのは、また、格別なものがあります。
http://mimizun.com/log/2ch/pav/992992601/


ぼうちちさんがご本人から直接聞いたそうだが「ロイス」は、サラ・ボーンのミドルネームからとったとのこと。

(サラ・ボーンって、今の人はポップスの歌手だと思っているのかな)

で、話題は、ロイスさんの

「ロイス ジャズ タンノイーーータンノイによるホイジンガ的ジャズの考察」

http://blog.goo.ne.jp/royce7799

うーーーーん。

確かにJBLやアルテックではホイジンガ的ジャズの考察には向いていないだろう。(高貴さが無いからね)

んで、タンノイという原器でジャズを考察するのだけれど
(もちろん分析はできない。できないからタンノイ?)

それにはアンプが必要で、ロイス氏は最初、タンノイをウエスギで鳴らそうとしていた。

ダメ出しをしたのが北九州の楠薫さん。(BOSEさんの知り合いのドクター)。


マランツ7と是枝300bを提供したそう。

(楠薫さんははやくにタンノイ-ウエスギを止め、マランツ1に変えていた)

マランツ7はそのままロイス氏の手元に残り、是枝300bは楠さんのところに戻った。

その音は太く文字通りジャジーな音だったそうだ。


でも、それでは「タンノイによる」ってところが希薄になる。
あちらを立てれば、こちらが立たずである。困ったものである。

で、ここは是枝アンプにお引き取り願って、自作アンプを宛がった。

などと、ponの妄想は膨らむのである。

(勝手なことを書いて、ロイスさん、楠薫さん、申し訳ありません)

んで、その音を、チーム町内会の面々が聴いた。いうまでもなく面々は「アルテックやJBLによるジャズの再生」のみならず「タンノイによるジャズの再生」について造詣が深いんである。

ロイスさんはいつも通り「タンノイによるホイジンガ的ジャズの考察」を示した。

そりゃかみ合いません。

というか、

「ホモ・ファーベル」と「ホモ・ルーデンス」の不幸な出会い

だったのかもしれない。


とまれ、ponはその場に居合わせなかったので憶測でしかいえない。

http://d.hatena.ne.jp/ebapon/20091227/1261927194


11. 中川隆[-10723] koaQ7Jey 2020年10月21日 16:45:54 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[38] 報告
是枝300Bプッシュプルアンプ vs. EAR V20


516 名前:K :2001/07/28(土) 14:55

現時点での我が家のシステムは、下記の通りです。

CD12 → Red Rose Music Silver 1(インターコネクトケーブル)
→ EAR V20 → S/A Labs High End Horse3.5(スピーカーケーブル)
→ オートグラフ・ミレニアム


721 名前:K :2001/08/24(金) 21:07

カンタベリー15とEARのV20の、妖艶な組み合わせも捨てがたいものがあります。


485 名前:K :2001/07/27(金) 16:06

EARのV20で鳴らした時の音を聴いてしまうと、もう、後戻りは出来ません。

CD12のお陰もあるのでしょうが、凛として清々しく、透明感(これはSPケーブルのお陰?)あふれるタンノイサウンド……。

どこかで聴いたことがあるようだと思ったら、なんとあの、長野県原村のペンション・ムジカの清々しさに相通じるものがあるんです。もう少し、我が家の方が、低域は出ていますし、V20なら曇らずに、スッと出てくれます。分解能では、圧倒的に我が家の勝ちです。

時代が変われば変わったで、オートグラフで鳴らす音楽の楽しみ方も、新たな展開を見せてくれるものだと、感心した次第です。

それにしても、V20で良いとなると、コニサーや是枝300Bプッシュプルアンプが、宙に浮いてしまいます。コニサーが160万。是枝300Bが168万。合わせたものが、55万円少々のプリメインアンプに敗れてしまったと言うのは、なんとも皮肉な話です。
http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/992/992992601.html


EAR の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html

12. 中川隆[-10722] koaQ7Jey 2020年10月21日 16:57:51 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[39] 報告
楠 薫のオーディオ三昧
■ 是枝300Bプッシュプルアンプ ■

管球王国などでもおなじみの、オーディオマエストロの是枝氏がウエスタン86アンプを参考に、 設計したアンプ。トランスがウエスタンと同じ素材と巻き方をしている、特注品です。
かつて、一関市のROYCEでは我が家のこのアンプとMarantz model 7(こちらは現在でも稼働中) がメインで活躍していました。


正面像です。
裏側です。

スピーカーターミナルは、上が16Ω、下が8Ω。
一見、入力ターミナルのようで、実は電源プラグ接続部。


Last update Jun.3.2001

http://www.kusunoki.jp/audio/Koreeda300B/Koreeda300B.html

13. 中川隆[-10721] koaQ7Jey 2020年10月21日 17:01:36 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[40] 報告
ハイファイ堂メールマガジン
是枝氏制作のウェスタン300Bプッシュプル 

真空管はWESTERN-ELECTRICの300Bを使用、この300Bはプッシュプルのためかどの音域でも音がやせず、粒立ちもしっかり。でも決してうるさい音ではなくどこか品があって聞く人にきっちり音楽がとけ込んでくれます。

小さいボディにぎっしりと旨みが詰め込まれているアンプです。
現代スピーカーでも十分対応してくれます。
(大須本店中古売価 598000円)
https://www.hifido.co.jp/merumaga/osu/091211/index.html

14. 中川隆[-10720] koaQ7Jey 2020年10月21日 17:12:10 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[41] 報告

2012年11月22日
WE300B WE252Aシングルアンプの最終回答
https://open.mixi.jp/user/8290003/diary/1881646999

10/22にオーディオ音合戦で玉砕された元是枝300Bシングル。

日記で一応の完成を報告できたこちらも、書かないまでも不断の音質向上に向けて、部品アレコレを繰り返してきました。


ちょうど敗戦して1ヶ月の今日が最終回答となったようですので、これにてWE300B真空管弄りは一旦終了です。


最高とかせずに「一旦」としたのは、今後、格段の音質向上技術、パーツが見つかれば、さらに向上させるために、常に謙虚な気持ちでいたいからです。


変遷を写真を並べて記録しておきます。


是枝管球王国3号
フォト フォト

12AU7→6SJ7→CR結合→300B、5U4(WE274B
)
アンプ音合戦 予選敗退


組み直し第1号機
フォト フォト

WE328→ UTC A18(トランスドライブ・トランス結合)→ WE300B

ゲイン不足につき敗退

組み直し第2号機

フォト フォト

アメリカ海軍アンプのマイク昇圧入力トランス(UTC製)→WE328→UTC A18ドライバートランス→WE300B

ゲインが上がりすぎてすぐにクリップ。

レンジがナローで典型的かまぼこで論外。


組み直し第3号機


入力トランスをUTC A39に変更 


レンジ急拡大 入力トランスの一次側(入力インピーダンス)が海軍100Ω A39が600Ωらも影響か。


高音質に。

しかし、いかんせんゲイン不足。


最終回答

組み直し第4号機

フォト フォト

入力トランスをUTC A39〜UTC A11に変更 昇圧はA39(600Ω:2KΩ)からA11(600Ω:50kΩ)
フォト フォト


トランスも古いタイプの方が音がいいとされるので、名板入りの旧モデルを探した。


CRパーツを音を聴きながら吟味して変更。

特に電源部以外の電解コンデンサーの変更、段間トランスのDCカットのコンデンサー変更の音質変化も大


レンジ拡大で、倍音の艶がよい。

音飛びが上の中で一番よくなった。

本家WE91Bよりリミッター感がない。

WE310(328)ーWE310(328) CR結合 300B型(ウエスタンサウンドインク WE91Bレプリカ サンバレーSV-91 最新作のトライオード91)より、奥行き感がずっと出る。

(裸ゲインが高すぎて、強力なNFBが悪さして、音場感を阻害していると思われる)

ゲインも最適で、一般的アンプと同様。


パーツ変更した部分
フォトフォト

フォトフォト

加えた四角いオイルコンデンサーはナショナル製です。一部松下幸之助イズムが入っています。


回路の説明
フォト

CDらからのライン音楽信号は、1番の入力トランスで増幅されて、2番のWE328A真空管でさらに増幅。


その信号はさらに3番の段間トランスで増幅されて4番のWE300BないしWE252Aへ流れて最終増幅。


段間トランスのA18には直流を流さない方が音がいいので、キャパシターによるDCカット。

このコンデンサーで音がコロコロ変わります。


スプラグオレンジドロップとこちらは好み
フォト フォト


そうして、そのままではインピーダンスが高すぎるので、出力トランスで2.5kΩ:8Ωに減圧されてスピーカーへ。


電源は6番の電源トランスから、整流はWE274B整流管で行われ、7番のAEROVOXの4マイクロのWEアンプ用ブロック型オイルコンデンサーにまず入ります。


音質的理由と、整流管への優しさからです。


そののち、8番チョークトランス 10番のマロリー電解コンデンサーでACの脈流が平滑されてDCに。

420Vくらいが5番の出力トランスを通ってWE300Bのプレートへ。


真空管のヒーターは音質上と、フィラメントの片減りによる消耗防止からすべて交流点火です。(ハムは気になりません)


是枝300Bとは音飛びも声の質感も比較にならないほど向上して、NAGRA 300iと並べて何ら遜色のないとても満足するものに仕上がりました。


プリアンプも全く要りません。


VOL+ライントランス WE127C自作のそれでハイエンドレベル ボーカルは超ハイエンドです。


これが一番苦労したアンプです。

WE300Bの料理は並大抵ではありません。

WE252Aに交換するとゾクゾクとするバイオリンの鳴りがガルネリから響きます。

NHK音楽祭の留守録を聴いていますが、客席の観客の咳すら生々しく、アンプ音合戦勝ち残りな格段の音質向上と断言できそうです。

さらに改造 シャーシ トランスを一新してほぼ別アンプとしていいほどに組み直ししました。
板抵抗 段間トランスのDCカットコンデンサーら交換
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1948705939&owner_id=8290003

NFB 回路訂正 残留ノイズ1mv以下のローノイズ化
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1953719725&owner_id=8290003


https://open.mixi.jp/user/8290003/diary/1881646999

15. 中川隆[-10719] koaQ7Jey 2020年10月21日 17:16:50 : ycHLX8xZDg : UXNKVlM3dUpybDY=[42] 報告

是枝重治WE300Aシングルアンプ シャーシ アモルファスタムラトランス
http://move-house.info/item/music/AV/Tube_amp/we300a.html

上の管球王国3号で是枝重治さんが発表されたWE300Bシングルアンプのシャーシと出力トランス 電源トランス チョークトランスの左右モノラル機2台分です。真空管 CRパーツ類は付属しませんのでご了承ください。

是枝先生自ら作っていただいた写真のものを、WE91型回路に換装して長らく使っていました。

この度Western Electricオリジナルトランスが入手できて、別シャーシに組み直して、このアンプのシャーシ トランスを生かしていただける方に譲渡いたしたく出品いたします。

あえてシャーシからトランスを取り外しました。ばら売りしようかと思いましたが、全部でWE300Bシングルが出来上がりますので、このオリジナルシャーシを活用するもよし、別シャーシに組むもよいようにしました。

タムラのアモルファストランスは現在入手出来ないようで、最終での定価は2個で28万だったようです。

https://we300b.com/item/japan/1304/


ファインメットコアと同様の非結晶金属は加工が大変なようですが、低損失のコアは是枝アンプら現代ハイエンド音質にはどうしても欠かせないと感じます。

管球王国3号内の是枝先生の音質評を引用すると、「大変毅然として抜けがよく、300Bシングルにありがちな甘さはほとんど感じられません・・・・・素晴らしく腰が強く、潤いがあり、濡れたようにとろける音と、どこまでも伸びる強靱なフォルテシモが特徴・・・・・空前絶後のよい音でした。とてもクリアーで、信じられぬほど細かい音がよく聞こえ、音場は広大ですし、音像も小さく未来的な音です。あまりにハイスピードですから、これが直熱三極管とはだれも信じないでしょう」

拙宅のスピーカーはWestern Electric系なので、先生の現代ハイエンド型といっていい300Bアンプの音質より、WE型回路の方が合うので、改造したものです。

WE91型のWE310ないしWE328とWE300Bの2段増幅ですとゲインが不足気味 オリジナルのWE310ーWE310ーWE300の3段ですとゲインが上がりすぎて、NFBを強力にかけてゲインを落とさざるを得ない。

後者の方法ですと、個人的には天井感ある音に感じて受け入れられません。

そこで、入力トランスと段間トランスのトランス結合方式としてこのUTC Aシリーズトランスの昇圧機能でゲインを稼いで、WE310-WE300Bの2段構成で最適なゲインとして使ってきました。

元々12AU7ソケットとプレート電流監視メーターのところにこのUTCトランスを付けられるようにシャーシを改造しています。

手に入りにくいUTCのその段間トランスも同時に出品いたしておりますので、ご興味あればご一緒に落札されることをお勧めします。

UTCの入力トランスは入手しやすいでしょう。

落札された方には、ご希望があればオリジナル是枝WE300Bシングルアンプの回路図 パーツリストがわかるようにさせていただきます。

なお、下記は是枝さんから本オリジナルアンプにいただいた内容らですので、参考のため引用します。

300Bの音の個性
音の図太さ、滑らかさ、包容力、美しさに特徴がある

・基本は5極管によるハイインピーダンス・スイング

この方法は。バイアスの深い大型の直熱三極管の中ではWE300Bだけに許された特権的な方法
(真空管 アンプ)
http://move-house.info/item/music/AV/Tube_amp/we300a.html

16. 2020年10月22日 03:19:50 : aqJrPGiyr2 : dGEwdjFMc0FTbi4=[1] 報告
2011年 04月 17日
是枝さんのアンプ : GRFのある部屋
https://tannoy.exblog.jp/15826385/


寒かった二月の末の週末、Oさんと岡山の是枝さんのところを訪問したことは、3月の始めに岡山にての中で書きましたが、あの岡山と淡路の楽しかった日々が、何十年も前のことに思えるほど、恐ろしい出来事が3.11から続いています。こころが重く、心の底から楽しむことができなくなりました。関西からの帰り道、節電と称したコスト削減で真っ暗になってしまった高速道路を走っていると、電力会社と癒着した電力行政のためにどれだけの人達が過去も現在も犠牲になっていることかを考え、怒りでハンドルをきつく握りすぎました。中央道の急カーブではハンドルの握りすぎは危険なのですが。

家に戻ると、是枝さんから真空管アンプが届いていました。約束通り四月の中旬なのですが、何だか何年も前に発注していた物が、タイムマシンに載って届けられたような不思議な感じを受けました。3.11以降の異常な日々が時間の間隔を歪んでしまっているのでしょう。私のような年齢でもそうなのですから、この事故の影が子供達にどれほどの暗い思いを与えているかを考えると暗澹とした気持ちになります。

是枝さんのアンプ
https://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=15826385&i=201104%2F17%2F99%2Ff0108399_10342636.jpg


出来てきたアンプは、是枝さんご推奨の最新アンプです。岡山で見たのは赤いフェラーリーレッドのボンネットでしたが、私のはホンダのビートと同じ色に塗られた鮮やかな黄色のカバーが付いています。通電後10分もすると電流値も安定して音も一段と品位が上がります。UNICORNさんのお宅はJAZZを主体に聴かれるので、ワイルド感もあるKT-88のシングルですが、クラシック中心の私は、アンビアンスがでる安定した送信管の807の高信頼管5933のプッシュプルアンプにしました。それもより響きのきれいにでる調整を是枝さんにお願いしてきました。要望通りの響きが出てきています。ケーブルの品位の差もよく出てきます。

是枝さんのアンプ
https://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=15826385&i=201104%2F17%2F99%2Ff0108399_10553047.jpg


明るい黄色のボンネットカバーは、気持ちも明るくしてくれるようです。このアンプで少しでも気持ちが明るくなると良いのですが。

是枝さんのアンプ
https://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=15826385&i=201104%2F17%2F99%2Ff0108399_2037101.jpg

ボリュームボックスや長年愛用しているA&M社のプリアンプ・ATC-2を繋いでテストしてみました。ハートレーに繋いでいるサウンドパーツのLCR型プリが一番マッチングがよかったのですが、レコードの再生もあり、和室には持ち込めません。ケーブルは愛用のMITよりもWBTのようなドイツ系が合うようです。明るくスケール感のある音です。オーケストラ爆発するところなどとても迫力があります。

追加:23:05

音楽を聴いているうちにだんだん元気になってきました。入力をHDDプレーヤーに変えてみました。クロックアップしている所為か、一挙に情報量が上がります。少し眠いと思っていたプリアンプも目が覚めたような音を奏で始めました。入力の質が一番大事だといつもいっているのですが、どうしても思い込みや思い入れが邪魔をします。是枝さんにところで聴いたのもHDDへ収録されたCDでした。SPの質やアンプの種類を問いません。まずは入力の質を高めることが一番ですね。ユニコーンの音がハートレーが奏でている音の領域に近づいてきました。静かに、ゆったりと鳴り始めたのです。WBTからMITに戻してみました。この音なら、UNICORNさんを自信を持ってお迎え出来るかな。

深夜、白井光子さんのリートを聴いていました。ヘルさんのピアノも説得力ある響きがし始めました。ブラームスのリートがしみじみと伝わってきます。いいですね。

Commented by (Y) at 2011-04-17 15:19
僕はあれから時計が止まったような気分です。もう四月の半ばというのに、全然実感がなくて困っています。今年は、というか、これからはこんな気分で夏を迎え秋を迎え、また一年が巡るのでしょうか。なかなかゆっくり音楽を聴く気分になれません。チャリティーコンサートの企画とかは色々しているんですけどね(笑)。

Commented by TANNOY-GRF at 2011-04-17 17:44
時計は止まっているのですが、仕事は何とか続けなければなりません。あれから、東奔西走で、さすがに今週末は疲れ果てました。
終日ぼーっとしています。もっとも真空管アンプの聞き比べで、重いアンプをもって息を切らせましたが、、、。


Commented by seibo at 2011-04-17 18:47 x
今度は新しい真空管アンプですか!次から次にと新規メンバーの投入でめまくるしいですね。是枝アンプ、シンプルでカッコいいですね。黄色のアンプ新鮮です。どのアンプとどのスピーカーでどんな音がするのか?興味深々です。最近個人的にはブランフォードマリサリスの再評価をしてます。最新録音のJAZZは僕の
装置では少々手にあまることは事実ですが、緻密でタイトな演奏をゆったり聞くことができるというい利点もあるようです?


Commented by TANNOY-GRF at 2011-04-17 20:34
seiboさん
これらは皆、地震前に頼んだ物です。それが、タイムマシンのように時差を置いてくるのが、不思議な感じです。
このアンプは、ユニコーン用に手配した物です。
上手く鳴らしこなせるでしょうか?


Commented by UNICORN at 2011-04-18 00:11 x
ついに手元に・・・導入が頭の隅に浮かんできてから、もう2年
近く経ったのでは?これから益々良くなっていくことは間違いな
いでしょうから、ユックリとその変化をお楽しみください。


Commented by TANNOY-GRF at 2011-04-18 00:26
導入を考えたのはそんなに前ではありませんでした。OさんのEL-34アンプをユニコーンで聴いてからです。
今日一日、じっくりと聞き込んで、ようやく11時頃から音楽が流れ始めました。深夜になってボリュームを絞っても音に色気があります。もっとも、今聴いているのはテレサ・テンだからですから。


Commented by けん at 2011-04-19 16:01 x
私もKT88のPPアンプを使ってますが、KT88の管頭頂部から赤と緑のケーブルが出てますが何ですか?とても興味があります!
Commented by TANNOY-GRF at 2011-04-19 17:04
けんさん
紛らわしい書き方でごめんなさい。真空管は送信管の807の高信頼管で5933のppです。


Commented by 係長 at 2011-04-19 19:00 x
GRF様はテレサ・テンも聞かれるのですか、私もベスト盤ですが一組持っています。
彼女の初期の録音は中高域が強めに入っているのでシステムのチェックに良く使い
ますね。そういう時聴くのは決まって「空港」と「夜の乗客」です(笑)


Commented by TANNOY-GRF at 2011-04-19 19:07
係長様
テレサ・テンには特別な思い出があります。ブログを始めた当初に詳しく思い出を書いています。

http://TANNOY.exblog.jp/2816455/

日本にはないレコードもCDも彼女が亡くなるまで集めていました。

Commented by 係長 at 2011-04-19 19:48 x
GRF様

さっそく読ませていただきました。とても深い思い出をお持ちなんですね。
私にはこのような思い出がないのが少し残念な気がします。
いまHDDの中から選んで聴いています。
本当に彼女の曲は自分のシステムを鏡のように映し出しますね。

https://tannoy.exblog.jp/15826385/

17. 2020年10月22日 03:23:49 : aqJrPGiyr2 : dGEwdjFMc0FTbi4=[2] 報告
2015年 02月 10日
是枝さんの6336Bp.p.アンプ  : GRFのある部屋
https://tannoy.exblog.jp/23652057/


是枝さんのアンプがユニコーン用に導入されたのは、2011年の四月でした。あの地震の直前に、岡山を訪れたときお願いしてきました。それが、大震災と原発の事故のあとに届いたときは、頼んだことさえ忘れてしまうような困難な時期でした。お願いしてあったのは、管球王国59号に掲載されていた5933p.p.アンプでした。送信管の807の高信頼管5933を使用した中型のアンプです。6L6のサイズですね。音も6L6タイプの中庸な音で、大変上品な音です。この三年間はこのアンプでユンコーンを鳴らしてきました。ということは一番多く聞いていたアンプと言うことです。

是枝さんの6336Bp.p.アンプ
https://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=23652057&i=201502%2F10%2F99%2Ff0108399_5344140.jpg


小型のステレオアンプなので、いますこしパワーがあったり、モノラルアンプであれば良いなと思ってはいました。そこで、是枝さんにこれから作るとしたら何があるのでしょうときいたところ、いま手に入る真空管で、自分が良い音だと思っているのは、管球王国27号に掲載した安定化電源用に作られた双3極管の6336を使用したモノラルアンプだと言われました。是枝さんが今まで作られた近代出力管のなかで一番音の良いアンプだと言われました。

しかし、管球王国27号は、2003年の刊行でした。今から、12年も前の事です。幸いなことに6336Bそのものは、安定化電源用として比較的安価で出回っていますが、出力トランスや電源トランスは手に入らないようです。電源トランスは特注で作ることは出来ますが、タムラの出力トランスは、受注生産だと言われていますが、実質上は注文を受け付けてくれません。

GRFさま

ここ数年来,国産トランスの状況は完全に変わっており、ISOは廃業してもうあの電源トランスは入手できません。出力トランスも価格は1台5万円を超していて、しかも10個単位の発注です。

いま27号アンプをあの通りに作ることは不可能なのです。電源トランスは代替品にするとして問題は10個単位のトランスです。これは昨年に最後の手持ちが無くなってしまいました。3.11でタムラの栗原工場が被災したためにむかしとは様変わりして著しく入手難になりました。

さて27号では出力管の−100Vのバイアスを、DC/DC変換ICを使ってB電圧から生成したのです。B電圧のドリフトとバイアス電圧ドリフトが瞬時に同期するので超低周波の揺動分がなく、それやこれやで良い音がしました。これがあのアンプのキーポイントだったのです。

昨年に手持ち最後のトランスを使ってラックマウント仕様で6336PPを2セット4台作りましたが、27号の音とは少し違いました。それはバイアス回路の相違があるようでした。

当時使った電源チップはRoHS規制の関係で廃止になり、いまあるものはレギュレータタイプなのでB電圧が変化しても出力電圧は変わらないのです。むろんこれは進歩なのですが27号の設計趣旨とは違うことなのです。

あれはB電圧が高くなると瞬時にバイアス電圧も深くなることが大事だったのです。ざっと見た限りノンレギュレートのスイッチングICはないようです。もう11年前ですから仕方がありません。

B電圧もバイアス電圧も一緒に定電圧化すると同じことなので昨年作ったものではそうしました。でも音質は27号に分がありました。安定化電源はなかなか難しいのです。

このトランスの負帰還用3次巻線は極めて帯域が広く、増幅部と出力部の高域スタガ比が理想的な比率に収まるので位相補正をしなくても十分な安定性が確保できました。

1MHzを越す帯域のトランスは世界でただ一つ、この3次巻線端子だけなのです。アメリカのED社のCXPP100-NS-1,7であればインピーダンスは適合しますが27号アンプのスタガ比配列はとれません。

27号類似の6336PPを作ることは出来ても同じ音にはできないでしょう。GRFさまのご依頼を受けていろいろ確認してみたのですがあの通りに作ることは不可能だと思いました。

是枝 拝

と、部品の確保の困難や時代の変化で同じ様な部品を確保するのが難しく、ほとんど不可能だと言われたのです。タムラのトランス代理店に連絡しても、なかなか色よい返事は帰って来ませんでした。それでも諦めず、方々探しているとしばらく経ってようやく、次のような返事が来ました。

先日はタムラのトランスの件ご照会いただき有難うございました。

このたびはご返事をお待たせしてしまいまして大変恐れ入ります。先程、タムラより納期と価格に関する回答がありましたのでご報告させていただきます。先ずはじめに納期に関してなのですが、目下、タムラでは消費増税による産業用トランスの需要増などにより工場負荷が高く、納期自体が通常より多くかかっている状況につき、今週末までに弊社が発注をかけた場合でも納入は6月中旬〜7月初旬ごろになってしまう見込みとのことでした。

トランスの入荷は消費増税後につき、弊社にて増税分の負担も伴いまして正直申したいへん厳しい状況なのですが、もしこの納期をご了承くださり、先に全額をお振込みいただける場合に限りまして、下記の10個でのお見積りを特別にご提示させていただくことと致しました。

このままご注文される場合、合計金額をお振込み下さい。その際、手続きが済みましたら送付先の情報(ご住所、お電話番号)も併せてお知らせくだされば幸いです。なお、お振込み後のご注文のキャンセルはお受けできませんので予めご了承ください。

以上、宜しくお願い申し上げます。

【追伸】

タムラによると、今回ご照会いただいたシリーズは、現在の流通量などを考慮した場合、(はっきりした時期は分かりませんが)近い将来製造中止の対象となる可能性が非常に高い製品ということでした。

是枝さん

あれから6336Bのアンプの事を考えています。第一関門のトランスですが、日本中どこにも在庫が無く、やはり受注生産になりますね。問題は、その10台の受注もタムラが受けてくれるかに掛かってきます。秋葉原のトランス専門店も、その辺がわからないと言い、タムラの返事待ちです。

世界中のサイトを探しましたが、このトランスはやはり特殊でなかなか見つかりません。有るとすれば、個人が製作したアンプがでてくるときでしょう。私も、是枝さんもそんなに悠長に待っていられませんから、この10台の製造に掛けて見ようかと思い発注しようとおもいます。

私とO君、そして、ユニコーンを買った友人にも声を掛けてみました。結果、現在6個分の受注は確保しました。残りの4個は、在庫でもち、オークションででも捌こうかと思っています。

さて、そうなると、是枝さんに、期間はかかっても良いですから、三セットの注文をしたいと思います。私もO君も、出来れば今一台の、ユニコーンを持っている友人にも、是枝さんご自身の結線でお願いしたいのです。5691と6BX7は在庫でお持ちですか?

デザインですが、27号の時から、十数年経っていますし、私の持っている5933のようなシャーシーで行きたいと思っています。すなわち、ステンレスシャーシーとカラフルな色のトランスの組み合わせです。スイッチも5933風が良いですね。電源ケーブルは、27号の様なソケットが良いのですが、、、

27号のサイズは、170mm ×300mm×50mmでした。限界に近い小さなサイズで、配線や熱の影響が考えられます。電流計も横川の二連でした。現在は、5933アンプと同じ、デジタルのメーターが使えると思います。

27号は170mm×300mmで比率が、1.76です。そこで、なるべく黄金比を保ったまま、サイズを大きくしますと、黄金比は、1.618ですから、300mmの長さを同じにすると、幅は185mmまで拡大します。内部の配線を拝見しますと、50mmの高さ方向を随分と活用されてスペースを稼いでいます。これを、シャーシーを少し大きくするとだいぶ平面のサブパネルになるのではないでしょうか?幅を210mmにしますと、長さは340mmになります。

この様な要望で、三台製作していたでけますか?デザイン的には、トランスは、後方に横一列で並び、全面に真空管がが並ぶデザインは可能でしょうか?もっとも、パワートランスも特注なら、同じ様なボンネット形状にして、そのカバーをカラフルにする手もありますね。

トランスの間にデジタル電流計を入れて、その赤の数字が直接見えない様に、パワー管越しに赤く光っているのはどうでしょう?前段のRCA管も赤のソケットベースのものを選ぶと、所々、赤がポイントになります。

そうすると、ボンネットカバーをホンダイエローに塗れば、イメージ的には、現用の5933アンプのイメージですね。
GRF

GRFさま

ありがとうございます。6BX7や5691の良品は1セット分しかないでしょうし、今後のことを考えると使わない方が良いと思います。もし良品があれば使いますが、いま真空管専門店で入手できるものは全然信用できません。

この間もUNICORNさんが15号シングルアンプのオリジナルKT-88で、ずいぶんご苦労されたようです。双三極管は、両ユニットが本当にきちんと揃った球は専門業者では選べないのです。選別の視点がぜんぜん異なるのです。私は実機で選別するのですが、かつてのクオリティの球を選ぶためにはたぶん10倍以上必要でしょう。

バルブチェッカのチェック項目は最低限なのでこれで良品と言っても駄目なのです。ですから初段はE180CC、ドライブ段は12BH7になるでしょう。これですとここしばらくは適正価格で入手できます。また新品のバルク球はメーカの視点であらかじめ選別されていますから歩留まりは良好です。

是枝 拝

ようやく、少し前に進み始めたようです。トランスは昨年の一月に発注と同時に全額の前払い金で支払いをして、半年待ちました。六月の下旬になってトランスが出来上がり、3セット分をそのまま是枝さんのところへ送って貰いました。あとは是枝さんの部品集めです。

GRFさま

ここ数年来使っていたトランスカバー(今回は電電トランス用)が無くなって困っていましたが、最近代替品が見つかりました。これを使ってGRFさんのアンプを作ります。

例のDC/DCコンバータはオリジナルのバーブラウン製が来ています。もうこれで出来たような気分になっています。探してみるものです。年内完成を目指していますが、1月にずれ込むかも知れません。全部お納めできるのは2月いっぱい掛かるかと思います。

そうして、八ヶ月が過ぎ、第一号機が日曜の夜に到着しました!

是枝さんの6336Bp.p.アンプ
https://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=23652057&i=201502%2F09%2F99%2Ff0108399_1701769.jpg


是枝さんの6336Bp.p.アンプ
https://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=23652057&i=201502%2F09%2F99%2Ff0108399_16574510.jpg


まだプロトタイプで、トランスカバーの色が、フェラーリーレッドになっていませんが、勿論、音は聴けます。サイズは200x350x50のステンレスシャーシーでほぼ指定の大きさです。双3極管6336Bの発熱は100Wの電球に匹敵するそうです。また電源トランスも相当熱くなるようです。その為、シャーシーの大きさを一回り大きくして、熱対策を施されたそうです。夏は聴けないかもしれませんね(笑)。

同じ形態のモノラルアンプ二台です。是枝さんは、ステレオアンプでも対称的には配線されません。右回りと左回りでは音が異なるからです。アンプは地磁気の影響を受けているので、反対回りだとやはり違う音がするのでしょう。待ちきれず繋いで見ました。電源を投入をしてから、一分経つとヒーターが暖まり、電源が投入されます。

最初の一音で驚きました!

何という音でしょう!非常に広帯域で、最低域まで延びています。ヴォリュームを絞っても音が痩せませんし、音の出方がシングルアンプの様に切れ味が良く、しかし、シングルでは絶対でない超低域まで楽々と再現します。音がダイナミックに変化して、音楽に追従していきます。ここがB電圧の変化に素早く対応する、DC-DCコンバータを使用したバイアス電圧の追従性の良さでしょうか。

是枝さんの6336Bp.p.アンプ
https://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=23652057&i=201502%2F11%2F99%2Ff0108399_16373357.jpg


新型プリの導入後の"Consequence"の音を聞いて以来、ユニコーンも何とかしなければと思っていた思いが充足しました。しかし、アンプだけでこれだけ音が変わるのも得難い経験です。本当に、オーディオは面白いし、まだまだしなければならないことが沢山あるという驚きと喜びを知りました。

今夜は、早速近所のO君とA氏も来られてお披露目会ですね。どの様な反応が返ってくるか、これもオーディオの楽しみの一つですね。

https://tannoy.exblog.jp/23652057/

18. 中川隆[-10714] koaQ7Jey 2020年10月22日 03:27:48 : aqJrPGiyr2 : dGEwdjFMc0FTbi4=[3] 報告
『GRFのある部屋』さんについては真偽不明の噂もありますね。

学歴、社会的地位、財産の有る人は嫉妬の対象に成り易いのですね:

GRFのある部屋 Phile-webコミュニティ
http://community.phileweb.com/mypage/3735/

GRFのある部屋 tannoy.exblog.jp
http://tannoy.exblog.jp/

ベルウッド お茶の間オーディオ Phile-webコミュニティ
http://community.phileweb.com/mypage/2408/


うわさのオーディオ・サブルーム-ウェブリブログ
鈴木と北川の二人組 2015/08/08


Phile-web コミュニティでのハンドル名は知りませんが、都内に住む、この老輩の二人組がいろいろ悪さ(Phile-web コミュニティを使った商売)をしているとのホット情報がつい最近私のところに入ったので、ご注意を。

手口は、子分の鈴木がまず Phile-web コミュニティの登録メンバーの中からターゲット候補を人選します。

オフ会と称してターゲット候補の家に一人又は無関係な第三者の連れと一緒に訪れ、いろいろ世話を焼きます。

「あの『GRFのある部屋』さんが、そこまでしてくださる」と思わせるくらいそれはそれは熱心に汗水垂らしてシステム・セッティングの世話を焼きます。

オフ会の返礼に今度は鈴木がターゲット候補を自宅に招きます。
予想していたよりも音が悪いのでターゲット候補は??と思います。

以上がファースト・ステージです。

そこで鈴木と北川はこの相手がカネになるかどうか相談します。

相談の結果、「候補」がとれて晴れてターゲットに昇格しますと、今度は、鈴木がターゲットを伴って北川の家に行きます。

そして各部屋にある高額なSPの音を聴かせて、北川が頭ごなしにウンチクをたれます。
鈴木もウンチク話にしきりに相槌をうち、その話に衷心から感じ入っているような演技をします。

ターゲットは北川のウンチク話の勢いと鈴木の演技に完全に呑まれて「第一回洗脳」が終了します。
察するにどこかの新興宗教団体の勧誘の方法をそっくりマネたのではないかと思われます。

その後も何度かターゲットを北川のところに招き「被洗脳度の進み具合」などをみて、ターゲットに高額SP、アンプその他を紹介します。
この時、すでに心理的にもターゲットは断りにくい状況に追い込まれています。

「まるで音楽評論家のような鈴木とオーディオ評論家のような北川が揃って自分のような何も知らない者を厚遇してくれた」、

「このように立派な人たちのアドバイスに背くのは申し訳ない」、

「今後の付き合いを考えるとここで断るのはまずい」、

「この人たちとの知遇を大事にすることだ」、等々。

そこで紹介された高額SP、アンプその他に手を出してしまいます。

高額商品納入後に北川と鈴木が販売業者からバック・リベートを受取ります。

そういうことが過去から横行しているとの噂です。二人組にご注意を。

この二人組に限らず Phile-web コミュニティの場を利用して商売している人が少なくないようですが、「2対1」という状況に誘い込み、そこで相手の心理状態を利用するという点でこの二人の手口は悪質です。

情報元は二人の姓は教えてくれましたが、ハンドル名を教えてくれなかったので、推測結果(ハンドル名)をここに書くのはやめておきます。

以上、噂話でした。
http://27415664.at.webry.info/201508/article_1.html


鈴木と北川の二人組 その2 2015/08/17

先の噂話の続きです。情報元から追加情報が入ってきました。

それによりますと、鈴木は62歳、北川は69歳、
この二人がひとつのハンドル名『GRFのある部屋』を共用している、というのです。
それでもって互いが自分の主張を補強している、と。


勿論、鈴木(62歳)は「大学紛争世代」ではない、
「アンチ丸山」レスは北川(69歳)が執筆。
「孔子や孟子、寮歌」の妄想も北川(69歳)の発想。
日頃のおとなしめの投稿は鈴木(62歳)が執筆。編集部もこれを分かってて放置か?

あれだけ丸山さんのワーグナー賛歌を「貴族趣味」とけなしながら、自分は2週間のドイツ音楽旅行、これって矛盾するが、二人いれば、もう一人は矛盾しない。

鈴木(62歳)の方は「西蒲田の電気屋(宗教団体・創価学会の会員?)」の明示的広告塔です。

「『GRFのある部屋』」というのは、二人以外にも複数の関係者全員で堅守する、いわばブランド(Brand)。
それをひた隠すのが汚い。
一般に商売を禁じておきながら自分は勝手でしょ!というのは欺瞞。

つまり、皆のコミュニティなんだからその場での商売を禁じるという建前だけど、息のかかったやつのすることは黙認(しかもそれを隠匿)しているのであれば、汚い。

幼稚園のように楽しく遊びましょ、というのはそれでいいんです。単なるAV・オーディオ・音楽の好きな「園児」の集まりですからね。ところが、そこにボスがいて、「不法リッピングだ!」とか「超一流の大先生」を一刀両断でけなすとかの、園児の遊びの枠を大きくはみ出してくるところが問題なのです。

狭いオーディオ世界に閉じこもる(砂場で遊ぶ)のは勝手ですが、「違法・不法」などと身の程知らずの口出しをするのは筋違い、ブランド(Brand)自身がそれをわきまえないところが問題です。

そこである人が、

「領域から外に出てはいけない、領域外のことを専断的に扱ってはいけない」

と警鐘を鳴らした訳です。SACDリッピングの話はその警鐘のためのひとつの材料にすぎないのです。何も本気で考えているのではないのです。でも思わぬ反響にびっくりしたとその人が言っていました。

業界関係者がこぞって見に来たらしくて、あの時期はアクセス数が多くて、一覧ページを開くのにひどく手間取ったと皆さんが言ってますね。
あれこそ「瓢箪から駒」というやつかもしれませんね。

話は戻って、WEBコミュニティ主催者(編集部)は、『GRFのある部屋』というブランド(Brand)が叩かれ、そのような警鐘が鳴らされるのを嫌うので、お得意の「警告メール」を発し、それに加えて「自ら日記で掲示」するという手の込んだやり方をしているのではないかと思われます。

まるで江戸時代のお奉行がお触れ書きを立てるようなやり方で「町人」を制定しようとするんですね。

こんなの書いているヤツは、三流のオーディオ・アクセ出版社の三流社員ですが、江戸期300年の歴史で日本人のDNAにしみこんでいるので、このようなお触れ書きがよく効くと思っているのでしょう。

しかもSACDリッピング論に触れずに、SACDリッピング論を問題にしているような思わせぶりですが、実は自分らが一番こまっているのは、自分らに警鐘が鳴らされた事実なんですね。ところが多くの「町人」の眼光は必ずしも紙背に徹するには至らず、ほとんどの人はそこまでの事情はよめていないでしょう。


本当に困ったもんです。


以上、情報元からのホット情報でした(残念ながら今回も情報提供者の名前は出せません)。
http://27415664.at.webry.info/201508/article_7.html


木と北川の二人組 その3 2015/08/20

先の噂話の続きです。情報元から追加情報が入ってきました。以下、引用です。


あの北川、言葉巧みですから・・・。

私も1年前に伺っているのですが、

3階建ての自社ビルの中に2部屋あり、
6畳間のユニコーン(CDオンリー)、
後ろの部屋は30畳強はある部屋にあのGRFがコーナー(アナログオンリー)にT−4(平行法、CDオンリー)はリスポジソファから先1m強先に置いてあるその他いくつかのその昔のSP連が複数あります。

その30畳強の部屋、Phile-web コミュニティとか伺った時には出ませんが、なんと3千万かけて改造してるとのことです
(これは仲のいい、ジャズ好きの方がこの前教えてくれました)。

たしかに床は頑丈で壁も違う、天井も・・・ 
そういうことを言わないで、いい音でしょうを連発は、それこそ「きもい」です。

いい音どころか居心地は悪いです。北川の性格でしょう、これは。

音は出て「なんぼ」の世界ですが、このユニコーンは解像度が良過ぎて、すべての楽器が鮮明という異次元の音でもあるのです。
あの独特の無指向性のフルレンジのSPからと巧みなバックロード構造からの奏でる音と量感音域は確かにいいのですが問題は駆動する是枝パワーとサウンドパーツ社のプリがあまりにもきれいすぎて「潔癖症」の音質と重箱を突くようでなんでも、聞こえない音まで出てくる始末。

それがいいだなんて、ちょいおかしい。

美しい奏でる音なら許せるのですがきれいではだめなんです。
それとリスポジがキッチン用の椅子であることでやや見下ろす感じです(ユニコーンが低いせいもあり)。

コンサートでいう中二階から観た聴いた感じでしょうか・・・それも有りでいいのですが、問題は音源が上に伸びない、つまり途中で音が沈むという感じです。
奥行きも壁べったりのため(6畳間を横長に)奥行きが寸詰まりです。

そのためガラスのよくある家庭のやや大きい「水槽の中での演奏を」聴いている感じです。
悪く言えば箱庭。
それに輪をかけるのが、どのCDでも同じ音質、これはいただけない、最悪! 
そして、ジャズは掛けてくれない、こちら持参のCD(クラ)も掛けてくれない、
つまり悪いとこは聴かれたくないということであり、これは他の人でもそれは同じことを聞いております。

T4、GRFも有りますが、欠点を観られたくない聴かれたくないという、ほんと演技がうまい雲助ですネ! 
このような音を初めて聞く人は、言葉巧みな戦術に入り込む恐ろしさです。


ユニコーンSPはとてもいいSPなんですが、やはり駆動側の問題が多分にあるのは聴いていても大いに感じます。
それに気が付かない北川は、やはり「お山の大将」が抜けきらないのでしょう。

30畳強のタンノイ部屋、GRFは、一言でいえば、もう古い音源の鳴り方は否めません。
コーナー置きはその昔のヴアイタボックス(クリプッシュホーン)と同じですが、GRFのほうが音の古さ(古典)がありもうお役御免でしょうか。
ソースはアナログオンリーでありカスタムメイドの超高級アンプ(球)でしょうか。

彼の鳴らし方は、奏者の解釈ではなくそれこそ「蜃気楼」そのものです。
いい悪いは別にしてもリスポジからの距離6m強はあるでしょうか、
そこのオケは蜃気楼のように並びますが、ハイライトはそこまでです。
楽器類の音色、艶、音楽の力強さ等は感じ取れません・・・
そうモノクロ。
こみあげてくるオケの音圧に空気感がないので、ただ「蜃気楼」が平然と並んでいる。
やはりホールの雰囲気を取りあえず、といった感じです。

音楽を聴く、これもありですが、どちらかというと雰囲気感と各演奏楽団のくせ(性格といいましょうか)を楽しんでいるようですネ。よく会話に出てきますから・・・オケの当てっこが好きなようです。

LP扱うのもクリーニング液には2万円(5cc)もする液体を針の掃除に毎回使い、針圧も0.1刻みのセッテイングには呆れるばかりです。こういう人もいることは、それも趣味と割り切ればですが、毎回能書きがうるさいのです。つまり自慢なんでしょう。

T4の平行法、これは Phile-webコミュニティ(彼のブログでも)では結構影響受けた人が多いのも事実ですが、次第に「それはないだろう」が分かってきた人も出てきてます。
つまり、リスポジやや先に置くか、壁手前に置くかの選択肢があるのですが、彼はリスポジやや先(1m)で行っているのですが、これが飛んでもない悪であるのです。

ゲストからのCDを掛けさせないこと、彼の選択CDのみ、つまりいいとこCDのソフトしか掛けない。

これには裏があり、つまりT4の後ろは6mあまりの空間があり、ここに音の像(蜃気楼)が浮かび上がるのですが、それはそれでいいのです。
しかし問題は、そのソースはすべて音場性のあるソフトでないと後方に集まらないのです。

これが普通の録音・・・手前SPから出る音源(一部の楽器等)と奥の空間に集まる音源とでは、その距離に「間」(間が抜けた空間)が空いてまとまった音楽が構成されないのです。

例えばジャズで見れば、手前の右SPではベースが鳴り(それもあの小さい口径からですから箱全体ではないのです)、奥ではドラムが鳴るとすると、ベースとドラムの距離(数メートル)が途方もなく間があるというこの違和感が発生するというものです。

このことは北川は絶対に言わないのと、言えば商売(T4=平行法同時売り込み)にも影響が出るということが分かっているからです。

また壁にやや近い置き方(平行法)でも、同じような傾向はありますが、これなどは奥行き感が薄れ定位も良くは無いのです。


これはあの鈴木邸がそうです。

リスポジでは定位が定まらなく、音の像も小さく聴けたものではない。

いいとこは奥の隅(L型部屋の構造?)
ここは、一応ホール感(S席でも壁よりの後方)がそれなりに味わえる、という鈴木の求める音であると思います。

しかしT4の口径(14cm?)と箱の限界(奥行き稼いでいますが)があるので、量感音域等の消えるのが早いのもこの影響でしょうか。ソースはCDメインですがやはり、どのソースも同じ音質には参ります。

どちらかというと無色透明ですネー。
「静」だとか「ラダーケーブル」を使い盛んにクリアー感を目指しているようで。
でもそれらに色艶、音源の太さ感が出てくればまだ聴きやすくなるのですが。

本人はあれだけコンサートに通っているのに、再生音は正反対の音質。よくわかりません。

平行法もいいけど、もう少し内ぶりであれば濃厚な音源が出てくると思われるのですが、そこは ホール感=雰囲気 を優先する、兄貴分の北川がそうはさせないのだと思います。

以上、引用でした。いろいろありますね、この世界は。
http://27415664.at.webry.info/201508/article_15.html


鈴木と北川の二人組 その4 2015/08/22


Phile-webコミュニティでの二人組の「釣果」について、次のような追加情報が入ってきました。


Phile-webコミュニティ
GRFのある部屋 - お気に入りユーザー一覧
http://community.phileweb.com/mypage/f_user/3735/0/


その第1号が「椀方」さん(その前には、ユニコーンのSPのみを納入して既存SPとの複合型を試みるも失敗)。これは「椀方」さんが Phile-web コミュニティ記事にしていました。

Phile-web コミュニティで、私が知っている限り「犠牲」になった人と、危うくセーフの人は数知れずです。

北川は基本的には、犠牲者のお宅に鈴木と伺うというやり方で、決してひとりでは行かないです。必ず鈴木が行った後に二人で行くのが今までのパターン。

犠牲者側が北川を呼ぶにあたってもその前に鈴木が来てますので安心感があるというわけです。主導は北川です。鈴木も共犯です。

少なくとも私が知っているかぎりで表沙汰になった人たちは次の通りです。


犠牲者の中でも本信者になってしまったのは、「椀方」さん。

「横浜のvafan」さんは今は危ういですが現行のSPでどれだけ我慢できるかです。

「にら」さんは資金がないということで、今は静かにしてますが、しばらく様子見でしょうか。

「クー△△△」さんには私が注意喚起したので来なくなったとか。

「akahanamizuki」さんも危うかったけど、彼の読みで距離を取るようになった(裏メールでの平行法の押しつけがしつこいようなことあり)。

「Loge」さん。これが問題です。長野の個人ガレージメーカーで修理等の工房。すでに相互訪問してますね。

「RICHEBOURG」さん。北川は鈴木と押しかけて平行法を押し付け、DACの中古を60万で売りつけ。音がおかしいので聴きに来てと誘いがあり、私が伺って聴いた音は、「なんじゃこの音は」でしたネ。


簡単に言いますと、たしかに平行法。しかしどう見てもぼけた「蜃気楼」というか音像がぼやけてしまっている。ピアノ・コンチェルトのピアノが後方ティンパニーの位置から鳴る、こんなの信じられんです。また、後日、置いて行ったというDACもメーカー名は「知り合い先の」ということで、「RICHEBOURG」も「???」。

そのDACも人工的な音、もしくは半導体の基板の音、現状のラックスCDPのほうが好いのです。後にDACも返却へ、平行法はその日のうちにやや内ぶりに修正、これで音が活きてきたのです。


私の見るところ第一次面接試験で落ちた候補者(というか正確には犠牲者にならずに済んだ人)は、最近では、「genmi」さん、「K&K」さんといったところでしょうか。


ごく最近では「バック△△△」さんに早速手を出しているようで、ご注意、ご注意。


以上です。追加情報はすべてフルネームですが、いろいろ差し障りがあるようなので一部を伏せ字にさせて頂きました。悪しからず、ご了承ください。
http://27415664.at.webry.info/201508/article_16.html

19. 2020年10月22日 03:34:54 : aqJrPGiyr2 : dGEwdjFMc0FTbi4=[4] 報告
晴耕雨聴 2018年04月14日
是枝式プリアンプをFascination-LLAAに取り替えました(前編)
https://91683924.at.webry.info/201804/article_13.html

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https://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/013/416/33/N000/000/010/152369341870651247179_1..jpg

 (新装なったベンプレ亭書斎のコントロール部門です。左端のラック、ガラードTの下が新規導入のLLAAです) 

 ベンプレ親父も40年以上オーディオをやっていますから、プリアンプもいくつか使いましたが、現在使用中の機器は

@是枝式2chラインアンプ、
AマッキントッシュC40、
Bリーク・バリスロープV

です。

 バイタボックス・バスビンシステムとロンドンウエスタン2080、2090システムに信号を送っているのは@で、ベンプレ亭書斎オーディオシステムの司令塔になっています。

画像
https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/010/152369361292189180179_5.jpg.html

 (@是枝式真空管プリアンプの写真です)
 このプリは4球式のラインアンプで、デザインはオンライフU22、マークレビンソンLNP-2L、伊藤喜多男先生CRESCENT RA1501-1と共通しています。
VUメーターを2個フロントパネルに配すると、このデザインに帰結しますよね。それだけに大変完成度の高いデザインです。

 このプリを購入したあと、更に凄そうな是枝式ライン・プリアンプFascination-LLAAが管球王国で発表されましたが、価格も目の玉が飛び出るほど。
 このプリは回路的には使用中の@と大きく変わるところはないそうですが、パーツが高級化されており、シャーシがジュラルミンの削り出しです。

 ジェフローランドがジュラルミン角材を削り出してケースとしたプリを作っていましたが、これほど大きなジュラルミン槐を削り出したものを私は見たことがありません。
 確かに凄いとは思いますが、@をLLAAに入れ替えるのはやり過ぎだと思いました。回路が同じなら、それ程極端に音は変わらないんじゃないかな?と。

 さて、確定申告も済み、貯金通帳の中身も残高が確定しました。娘も4月から東京都下の臨床研修病院に就職し、スネを齧られる事も無くなりました。このタイミングで「@を下取りますからLLAAどうですか」との悪魔の囁きが。
 下取り品があっても、貯金がすっからかんになるほど高い買い物ですが・・・

https://91683924.at.webry.info/201804/article_13.html

20. 中川隆[-10713] koaQ7Jey 2020年10月22日 03:36:47 : aqJrPGiyr2 : dGEwdjFMc0FTbi4=[5] 報告
晴耕雨聴 2018年04月14日
是枝式プリアンプをFascination-LLAAに取り替えました(中編)
https://91683924.at.webry.info/201804/article_14.html


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https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/010/152369483951480902179_2_20180414173400.jpg.html

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https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/010/152369486200136285179_3.jpg.html

(LLAAの前面と後面です。後面の左上に製造番号が彫ってあり、001となっています。鏡面仕上げなので、写真は上手く写りませんね)

 LLAAは受注生産品ですが、ベンプレ亭書斎に収まったのは是枝さんが自分のお店、オーディオマエストロでお客さんに聴かせるために使用していたブツです。ですからエージングは十分ですね。
 管球王国に出したLLAAがプロトタイプで、今回購入したブツは製造番号001、市販第1号機だそうです。

 LLAAの@と異なる所は、フロントパネルではVUメーター、バランスボリューム、モードセレクターが無い事、メインボリュームが単連となり左右独立になっている事でしょうか。
 
 バックパネルでは入力端子が4系統から5系統に増えていること、出力端子が2系統から5系統に増えていること。それから有線のボリュームコントローラーが省かれていることでしょう。

 もちろん一番違うのはシャーシです。@は普通の薄い鉄板、アルミ板で構成されていますが、LLAAはジュラルミンの削り出しです。
 なんでも38kgのジュラルミン槐を削り出して厚さ10mmのシャーシとしているとか。完成重量は15.1kgですから、シャーシだけで10kgはあるでしょう。
 仕上げは鏡面仕上げ、機材の扱いがぞんざいなベンプレ親父は直に指紋だらけにしちゃうのではw

 このアンプで一番変わっているのは出力端子が5系統もあることです。
 なぜこんなに多いのかといいますと、LLAAはマルチアンプを理想的に構築するために、これだけの出力端子を設けてあるそうです。

 一般に、チャンデバは1系統から出力をもらって、これを次々と受け渡して3way、4wayと帯域を分けていきます。
 これで良いのですが、真空管式アナログ・チャンデバは各チャンネルの相互干渉を解決するのが大変だそうです。
 実際、我が家の3way真空管式チャンデバ(ロンドンウエスタン・システム用)、4way真空管式チャンデバ(バスビン・システム用)はどちらもドック入りの経験があります。
 
 理想的にはチャンデバは各帯域に1台。ですから3wayマルチアンプをやるなら3台のチャンデバ、4wayをやるなら4台のチャンデバを使用するのがBestだそうです。
 チャンデバは文字通り「出力を分割する」ものですが、発想を転換し、帯域を分けるのではなく、各スピーカー・ユニットをドライブするパワーアンプに、「そのユニットで再生したい帯域を供給するのがチャンデバ」との考えです。

 例えば、500Hz、5KHzクロスの3wayスピーカーがあったとします。
 ミッドレンジ500Hz〜5KHzの帯域制限を行うチャンデバは、プリアウトから直接信号をもらい、ハイパス・ローパスフィルターで500Hz〜5KHzの帯域制限を掛け、その信号をスコーカーをドライブするパワーアンプに送り込むという塩梅です。
 
 でもどう思います?これこそ「大げさ」っちゅうもんですよねぇ。家庭で音楽鑑賞してるだけですぞ、ベンプレ親父は。

 ですから、ベンプレ親父はLLAA、逝く事にしました。あれっ?

https://91683924.at.webry.info/201804/article_14.html

21. 中川隆[-10712] koaQ7Jey 2020年10月22日 03:38:27 : aqJrPGiyr2 : dGEwdjFMc0FTbi4=[6] 報告
晴耕雨聴 2018年04月14日
是枝式プリアンプをFascination-LLAAに取り替えました(後編)
https://91683924.at.webry.info/201804/article_15.html


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https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/010/152369497856093556179_4.jpg.html

 (これまで@が占めていた玉座のポジションにLLAAを収め、配線しました)
 ロンドンウエスタン・システムを使用し、ショルティー、シカゴのマーラー交響曲第五番のLPで試聴開始です。

 うおっ、凄く低域が伸びて安定した音ですね。私はオーディオ機器を評価するときに周波数レンジは無視しています。レンジを広げるのなんて簡単ですからな。
 でもLLAA、第一印象は「低域の伸びが凄い」でした。グランカッサの皮の震えが手に取るように分かります。
  
とにかく音が安定していて揺るぎないです。地面深くに太い杭を打ち込んだようなどっしりとした音ですね。
 極端な事を言うと、これまでは波間に浮かぶ小舟、LLAAは錨を下ろした巨大艦船です。

 音色の美しさがスポイルされていないか、SACDのR.シュトラウス、ティリングの「赤いバラ」を聴きましたが、こちらも申し分ないですね。

 音の暖かさ、湿り気をチェック、SACDのプレスリー「愛さずにはいられない」これもOKです。

 次はグルーブ感をチェック、マイルスのLP、カインド・オブ・ブルーから「ソー・ファット」。おーっノリは良いですよ。ぐんぐん引き込まれます。

 次はバスビン・システムを使用し、最近手に入れたステサン直売のSACD、ショルティ、ウィーンフィルの「ワルキューレ」SACDです。ぐおーっ、眼前にブリュンヒルデを覆い隠す巨大な炎が見えますぞ。

 LPに戻り、お気に入りのスイットナー、ドレスデンの「後宮からの遁走」を。ソプラノの美声と残響感のあるオケのバランスも素晴らしいですね。

 同じ回路のアンプでも、シャーシで随分音が違うんですね。
 正直なところ、こんなシャーシは過剰品質、コケ脅しだと思っていましたが、私が間違っていました。
 ( `・ω・) ウーム… アナログ回路では、物量は正義なんですな。

 LLAA、買ってしまった以上、次は理想的な「チャンデバの4台使用」を狙わざるを得ませんが・・・資金の手当てをどうしよう。
ベンプレ亭書斎で売れそうなものは全部売らないといけませんね。

 実は・・・アルテック1568Aペア、806ペア、32Bペア、MCトランス、500Hzクロスの大型NW、全部売っ払っちゃいましたw

https://91683924.at.webry.info/201804/article_15.html

22. 中川隆[-10711] koaQ7Jey 2020年10月22日 03:50:14 : aqJrPGiyr2 : dGEwdjFMc0FTbi4=[7] 報告
是枝氏設計の管球式ステレオパワーアンプ「PLA87」は、クールな外観と美しい響きが魅力の高コスパモデルだ
2018年3月30日/木村雅人
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2018/03/30/66303.html



出力管はエレクトロ・ハーモニクス製「6550EH」
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2018/03/29/review_180324_koreeda_01-2.jpg 


6月29日(金)までの期間限定で受注生産されている、管球式シングルパワーアンプ「PLA87」をご紹介する。クラシカルなのに現代的な雰囲気が漂うクールな外観と、美しい中高音の響きとキレある低音を併せ持った魅力たっぷりな1台だった。では、どんなモデルなのか、詳しく説明していこう。


 管球式アンプ(真空管アンプ)は、その名の通り真空管を増幅回路等に用いたアンプのことだ。増幅素子が半導体であるトランジスターに置き換わる1960年代頃まで、家庭用はもちろん映画館や放送局のような業務分野でも幅広く管球式アンプが使われた。

 量産のしやすいトランジスターアンプ全盛の現在でも、独特の形状や半導体アンプにはない色気のある音質に魅入られて愛好しているユーザーは多い。また、自作キットを購入したり、自ら設計したりとハンドメイドしている方が多いのも管球式アンプの特長だろう。

 人によって受け取り方に差はあるだろうが、筆者は真空管のサウンドを「温かみのある親しみやすい音色」、トランジスターを「ソリッドかつ客観的な音色」だと感じている。昨今話題のアナログレコードとデジタルメディア(ファイル)をイメージすると分かりやすいだろうか。

これは、単なる回顧主義ではないと筆者は考えている。科学が発達しても、当時の技術で作ったオーディオ機器でしか出せないサウンドは確かにある。プロの奏者が、あえて昔に作られた楽器を追い求めているのと似ているかも知れない。本機も真空管という時代を超えたデバイスが、現代に生きているのだ。
改良の余地まで練られた設計に感心
 前置きが長くなってしまったが、いよいよ「PLA87」の製品紹介に移りたい。本機はステレオサウンドの刊行物である『管球王国』Vol.87の連載「マイ・ハンディクラフト」で紹介されたステレオパワーアンプである。

 3タイプあり、完成品が2種類、自身で組み立てるパーツキット1種類となる。完成品は前段管が異なり、一つは「6SJ7」(RCA製)が、もう一つは「6AC7」(RCA製)が付属する。パーツキットは前段管が「6SJ7」となり、出力管は付属しない。今回試聴したのは、前段管が「6SJ7」の完成品(頒布価格¥360,000税込)だ。

 設計は『管球王国』執筆陣でお馴染みの是枝重治氏である。出力管はエレクトロ・ハーモニックス製の「6550EH」を採用。同氏いわく「あまりの美しい音」と最近のお気に入りだそうだ。最大出力は12Wで、入力端子はRCAアンバランス一系統。出力が12W+12Wと聞くとちょっと足りない気がするかもしれないけど、管球式アンプならば一般的な試聴環境からするとこれでも多いぐらいなので問題はない。

 注目なのは、パワーアンプながらもRCA入力直後にボリュームが付いている点。是枝氏に聞いたところ、2つの役割があった。一つはハイゲインプリアンプとつないだ時の調整用。もう一つはアップグレードの余地を設けるためで、ボリュームの代わりにMT管を載せれば多段回路にできる。これにより、例えば入力ゲインの低いプリアンプでもマッチングがしやすくなる。

 トランスケースは専用塗装が施されている。カラーリングの淡いグリーンもセンスを感じさせる。このトランスケースを指で軽く叩いてみると程よい減衰力があるのを感じた。これは振動面でも有利なはずだ。是枝氏のこだわりはこれだけではない。ネガティヴフィードバックの抵抗は東京高音電波の特注品を採用し、線材も耐圧に優れた米AWMフックアップワイヤーと上げればキリがない。ゼロから設計するからこそ、できうるこだわりようだ。

 シャーシはステンレス製で前述した淡いグリーンとの組み合わせは、クラシカルかつ現代的な雰囲気を纏っている。試聴機を借用中に、私の試聴室に数人の女性が訪れたので「PLA87」を観てもらった。口を揃えて彼女たちが「可愛らしい」と表現したのは印象的だった。是枝氏の作るモデルは、私が見ても外観の佇まいが洗練されている。官能評価に率直な女性から同様のコメントがもらえて、それが正しいと確認できたとともに、氏の面目躍如たる仕事ぶりに恐れ入った次第だ。

取り付けているのが出力管「6550EH」(エレクトロ・ハーモニックス製)

取り付けているのが出力管「6550EH」(エレクトロ・ハーモニックス製)

前段管の「6SJ7」は背面側の端子に取り付ける

前段管の「6SJ7」は背面側の端子に取り付ける

瀟洒な外観から放たれる、美しい響きとキレ味の良い低音が魅力
 試聴はいつもの通り筆者の部屋で行なった。試聴機は前述のとおり、前段管に「6SJ7」が使われている完成品タイプである。スピーカーは、筆者がリファレンスにしているダイヤトーン「DS-2000ZX」を使用した。30cmウーファーを搭載しており、鳴らしきれるか不安だったが、テストで安定してドライブしていたので、そのまま使うことにした。プレーヤーは、ディスク試聴にパイオニア「BDP-LX88」をデジタルファイル再生には同「N-70AE」を使用している。

 最初に聴いたのはステレオサウンドストアから発売されている、『ワーグナー:楽劇《ラインの黄金》〜ニーベルングの指環 序夜』(SACDシングルレイヤー)の「ヴァルハラ城への神々の入城」が流れるチャプター14からである。このディスクは、1970年代に、英国デッカから日本のキングレコードに送られたセフティ・アナログ・マスターテープからフラットトランスファーによりデジタル化されたものだ。

 メタルスタンパーに不備があったときに使うよう、マスターテープからコピーされたものだが、それ故にほとんど使われていない。オリジナルマスターは幾度となく再生されているので、テープとしての品質は、長く倉庫に埋もれていたこちらの方が良いといえるだろう。詳しくはこちらのページで詳しく紹介されている。

 本機は華やかな響きと、繊細のある表現力で「ヴァルハラ城への神々の入城」を聴かせてくれた。独特の多彩なサウンドは華やかに、そしてワーグナーらしい充実した中低音のキレがいい。ワーグナーは多様の管楽器を使い、奥深いサウンド作り出す作曲家だが、その気持ちいい響きをしっかりと描き出していた。

 次に私がリファレンスにしている大阪市音楽団の「風紋保科 洋作品集」から『風紋』を聴いてみる(44.1kHz/16bit/WAV)。これも実にクールかつ陰影があって、フレッシュなサウンドであった。回路構成がシンプルなのが功を奏しているのだろう。

 「PLA87」は美しい響きとキレ味の良い低音が魅力的のパワーアンプだ。価格を超えたサウンドは、さらに上位の本格的なオーディオシステムと渡り合える実力を備えている。センスの良いデザインも魅力で、書斎やリビングのオーディオスペースに置いても、さりげなく存在を主張しつつ、雰囲気を損なわない。管球式アンプが欲しいけれど、ヴィンテージは不安といった方や、人と違ったオーディオ機器を探しているこだわり派に、うってつけのモデルだろう。なお、本機の受付は6月29日(土)18:00まで。この機会をお見逃しなく。

木村氏の試聴ルーム。スピーカーは、ダイヤトーン「DS-2000ZX」を使用

接続したケーブルの様子。前段管の間にある黒く小さい突起がボリュームつまみ
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2018/03/30/66303.html


【製品紹介】

http://www.stereosound.co.jp/review/article/2018/03/29/news_180129_PLA87_01.jpg


PLA87 [完成品・前段管6SJ7付属] ※試聴したモデル
¥360,000(税込)
●最大出力:12W+12W
●入力端子:LINE1系統(RCAアンバランス)
●入力感度/インピーダンス:800mV/100kΩ
●負荷インピーダンス:4Ω/8Ω/16Ω
●使用真空管:6SJ7(RCA)×2、6550EH(Electro Harmonix)×2
●外形寸法:W330×H150×D215mm/9.5kg

PLA87 [完成品・前段管6AC7付属]
¥380,000(税込)
●使用真空管:6AC7(RCA)×2、6550EH(Electro Harmonix)×2

PLA87 [パーツ一式・出力管なし6SJ7付属]
¥260,000(税込)
●真空管:前段の真空管6SJ7(RCA)×2のみ付属。出力管の6550EH(エレクトロ・ハーモニックス)は付属しません

http://www.stereosound.co.jp/review/article/2018/03/30/66303.html

23. 中川隆[-10710] koaQ7Jey 2020年10月22日 03:52:26 : aqJrPGiyr2 : dGEwdjFMc0FTbi4=[8] 報告
管球式ステレオパワーアンプ「PLA87」が期間限定で受注生産開始。是枝重治氏がエレクトロ・ハーモニクス製6550EHの特性を活かすべく設計
2018年1月29日/Stereo Sound ONLINE 編集部・草野晃輔
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2018/01/29/64869.html

 自作オーディオ愛好家から支持を集めている『管球王国』の記事「マイ・ハンディクラフト」。本日1月29日発売の『管球王国 Vol.87』で紹介しているのが、是枝重治氏設計の管球式シングルパワーアンプ「PLA87」だ。

 本機が採用する出力管はエレクトロ・ハーモニックスの6550EH。是枝氏が「最近とても気に入っている」と語るほどの魅力を見出しており、その美音を引き出すべく設計されている。そのベースとなるのが、是枝氏が設計したシングルパワーアンプ「KT88シングル」。2000年発売の『管球王国 Vol.15』で発表され、今だに高い評価を得ている。

 電源/出力トランスには秋葉原の専門店、春日無線変圧器製を採用。電源トランスKmB340Fを縦型両カバー付き・リード線引出しタイプの特注仕様として薄型のシャーシを実現し、瀟洒なアンプにまとめ上げた。出力トランスKA2535Sは、負帰還の掛けやすい優秀な帯域特性、位相特性を持つ。

 回路は前段に6SN7あるいは6AC7を用いる5極管2段増幅。出力管6550EHは5極管接続・自己バイアス動作で、1次、2次合計20dBのNFBを掛けて出力12W+12Wを得る。音質を左右する局部帰還抵抗には東京光音電波製、RN75スケルトン型特注品を採用した。

 大型モニタースピーカーBowers & Wilkins「800D3」との組合せて聴いた、オーディオ評論家の三浦孝仁氏は「腰の据わった安定感が得られている」と評した。詳しくは『管球王国 Vol.87』をご覧いただきたい。

 この、管球式シングルパワーアンプ「PLA87」が、特別に6月29日(金)までの期間限定で頒布される。ラインナップは完成品が「前段管6Sj7付属」と「前段管6AC7付属」の2種類、これに、自分で組み立てる喜びを味わいたい方に「パーツ一式(出力管なし)」の合計3種類。

 このチャンスに「PLA87」を手にし、今注目のエレハモ製6550EHのサウンドを楽しんでいただきたい。

↑リアビュー。左端にインレット式の電源ケーブルを配する。固定端子台型のスピーカー出力端子は4Ω/8Ω/16Ωに対応。中央に1系統のLINE入力RCAアンバランス端子を装備する

↑リアビュー。左端にインレット式の電源ケーブルを配する。固定端子台型のスピーカー出力端子は4Ω/8Ω/16Ωに対応。中央に1系統のLINE入力RCAアンバランス端子を装備する

↑トップビュー。写真左上に2本の前段管とボリュウムツマミが見える。その下が春日無線変圧器製出力トランスKA-2535S。写真右上の円筒ケースには電源部整流回路の半導体リップルフィルターが収められる。写真下フロントパネル側左端がパイロットランプ。その右の2本の出力管6550EHの右に電源ON/OFFスイッチを配する。試作機はレイアウトの調整をしやすいアルミ製シャーシを用いたが、実機はステンレス製シャーシを採用する

↑トップビュー。写真左上に2本の前段管とボリュウムツマミが見える。その下が春日無線変圧器製出力トランスKA-2535S。写真右上の円筒ケースには電源部整流回路の半導体リップルフィルターが収められる。写真下フロントパネル側左端がパイロットランプ。その右の2本の出力管6550EHの右に電源ON/OFFスイッチを配する。試作機はレイアウトの調整をしやすいアルミ製シャーシを用いたが、実機はステンレス製シャーシを採用する

↑内部を見る。写真は試作機で、実機の内部配線材は外形1.7mm/試験電圧DC6kV/耐熱105度の仕様を持つ米AWMのフックアップワイヤーに変更される

↑内部を見る。写真は試作機で、実機の内部配線材は外形1.7mm/試験電圧DC6kV/耐熱105度の仕様を持つ米AWMのフックアップワイヤーに変更される

【製品紹介】
PLA87 [パーツ一式・出力管なし6SJ7付属]
¥260,000(税込)
●最大出力:12W+12W
●入力端子:LINE1系統(RCAアンバランス)
●入力感度/インピーダンス:800mV/100kΩ
●負荷インピーダンス:4Ω/8Ω/16Ω
●真空管:前段の真空管6SJ7(RCA)×2のみ付属。出力管の6550EH(エレクトロ・ハーモニックス)は付属しません
●外形寸法:W330×H150×D215mm/9.5kg


PLA87 [完成品・前段管6SJ7付属]
¥360,000(税込)
●最大出力:12W+12W
●入力端子:LINE1系統(RCAアンバランス)
●入力感度/インピーダンス:800mV/100kΩ
●負荷インピーダンス:4Ω/8Ω/16Ω
●使用真空管:6SJ7(RCA)×2、6550EH(Electro Harmonix)×2
●外形寸法:W330×H150×D215mm/9.5kg


PLA87 [完成品・前段管6AC7付属]
¥380,000(税込)
●最大出力:12W+12W
●入力端子:LINE1系統(RCAアンバランス)
●入力感度/インピーダンス:800mV/100kΩ
●負荷インピーダンス:4Ω/8Ω/16Ω
●使用真空管:6AC7(RCA)×2、6550EH(Electro Harmonix)×2
●外形寸法:W330×H150×D215mm/9.5kg

http://www.stereosound.co.jp/review/article/2018/01/29/64869.html

24. 2020年10月22日 03:58:14 : aqJrPGiyr2 : dGEwdjFMc0FTbi4=[9] 報告
2014年 01月 30日
I.Kさんのプリアンプ : GRFのある部屋
https://tannoy.exblog.jp/21338066/

GRF様

わたしの新しいプリアンプ報告です。かなり長くなるでしょうがご容赦ください。

昨年末12月29日の深夜、是枝さんからのメールで、先ほど、プリアンプが出来上がったので明日取りに来てほしいとのことで、30日に朝から岡山まで300キロの往復です。

1.12月30日午後 「空前絶後」

その日は部屋を暖めたり、端子を拭き直したり、いろいろと前準備が大変です。やっと音出し、数曲の女性ボーカル(キャロル・キッド)を聴いただけですが、それだけで充分解ります。空前絶後のダイナミックレンジです。今までと全く違う。パワーアンプが更に上質のハイパワーアンプに変化したようです。パワーアンプへの働きかけが尋常ではないようです。優しいのにシャープです。SNも極めていいと思いますし、情報量もかなり多くなっていると思いますが、音は極めて自然です。

数曲聴いて、はたっと思い直し、風呂に入り、じっくりとマイスキーのバッハの無伴奏(旧盤)を聴き直しました。本人は斎戒沐浴のつもりです、笑い。

ここで先ほどの空前絶後という言葉が浮かびました。こんなに上手く鳴るとは、信じられない思いです。きっとライブの音よりもいい、そんな気がしてきます。あり得ない音です。

https://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=21338066&i=201401%2F28%2F99%2Ff0108399_9482242.jpg


2. 大晦日「夢は醒めず」

夢は覚めず翌朝に至っても空前絶後のいい音がしています。

イザベル・ファウストのベルクのヴィオリンコンチェルトをかけてみました。弦も気が遠くなるほど上手く鳴る感じです。ヴィオリンソロをうまく鳴らすのは実に難しい、これがオーディオファイル何十年の実感です。しかも現代曲のヴィオリンは更に難しい。ところがすんなりクリアーしています。いやそれどころではなくとてつもなく上手く鳴るのです。

昨日マイスキーのソロで感じたライブでもこんなにうまくは鳴らない、そんな感覚がここでも襲ってきます、誠に信じ難いことですが。ベルクのヴィオリン、キョンファチョンもムターも聴き比べました、どれもほんとうに上手く鳴ってくれます。

素晴らしく透き通った音なのにハイ上がりでない、優しいのに決して呆けた音ではない、しっかりとしているのに強調感はない ・・・ こんなオーディオ的矛盾をかつて体験したことがありました。

初めてウィーンのムジークフェラインザールを訪れたとき、あのウィーン交響楽団のエグモントの出だしにほんとうに驚きました。何でこんな音がするのだ ・・・ あの時の矛盾に充ちた感覚に今回のプリアンプ体験は極めて似ています。

ブルックナー6番2楽章、アルブレヒト、チェコフィルの演奏は出だし、恐ろしいほどコントラバスが盛り上がってきます。それでいてそれ程ボリュームは大きくないのです。あのプラハのドヴォルザークホールは確かにそんな音がするのです。わたしの中ではムジークフェラインに並ぶ奇跡のホールです。その奇跡の感覚が甦ってきます。恐ろしいことです。

3.「ピアノとヴィオリンの両立」

五味さんは弦を上手く鳴らすスピーカーとピアノを上手く鳴らすスピーカーは違う、両立しないと何度も書かれていました。

エデルマンの弾くショパンのバラード、ランランのラフマニノフの2番、これまたとても、うまく鳴りました。弦とピアノを両立させる条件は実はスピーカーではなくプリアンプだったのですね。今回の衝撃のプリアンプはそれを雄弁に証明しています。

瀬川冬樹さんは、はっきりとプリアンプ志向の方でした、わたしもそうありたいと常に感じていましたが、今回それが誠に見事に証明されました。

五味さんの表現では「堪えられないほど上手く鳴る、気が遠くなるほど上手く鳴る」、瀬川さんならは「うれしくてうれしくて転げ回りたいほどいい音がする」 先ずはこんなところでしょうか。

とにかく感謝の言葉としては全く不足かもしれませんが、最高傑作の完成された是枝さんに誠に感謝する次第です。

https://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=21338066&i=201401%2F28%2F99%2Ff0108399_9574328.jpg


4.元旦 「マーラーが素晴らしい」

新年、朝の一曲目はマーラー3番2楽章からスタートしました。非常にチャーミングな出だしで、新春にふさわしいかなと思いました。インバル指揮の東京都響の演奏です。音質ですが、夢はまだ続いているようです。しっとりとした極上の美しさです。

大晦日深夜にはやや後退したと感じるときもありましたが、朝には絶頂のコンディションに戻したようです。多くの部品が一様にエージングが進むわけでもないでしょうから、若干の凸凹は当然なのでしょう。

インバルで一曲通してから名録音、ハインツ・レグナー、ベルリン放送交響楽団の同じくマーラー3番を聴いています。深々として奥行きと恐ろしいほどの高さの表現力があります。LP時代から聴いているいぶし銀の名録音名演奏です。インバル盤は実にカラフルでやや音が前に寄りますが、好対照です。いずれにしろ最終楽章のしみじみとした幸福感、愉悦に満ちた豊饒の響きは人生最後はこうありたいと思わせる楽章です。

どうも今回のプリアンプ、シンフォニーではマーラーがとりわけ抜群のようです。複雑さ、色彩感、多彩さ、この辺の表現が極めて得意なようです。

もちろんブラームスもブルックナーもいいですが、こちらは割合とモノトーンと感じますから、従来に於いても充分音色感は表現できていました。もちろん伸びやかさだとか低減の自然なひろがりなどはやはり比較にならないほど優れています。

この部分を充分に活かしている300BPPパワーアンプ、KT88PPパワーアンプもやはり優れているのでしょう。彼らの力がなければ、ソナース・ファベール、アマティ・フトゥーラもこれほど唱うことはないでしょうから。

https://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=21338066&i=201401%2F28%2F99%2Ff0108399_948875.jpg


5.その後 「弱音部の充実感」

ダイナミックレンジが広大なのですが、大音量部分だけでなく弱音部分が伸びやかで非常に充実しています。この充実度は堪りません。バイアンプやマルチアンプにしたときにもそんな差を感じますが、今回はそれ以上のものです。

6.「30数年の間理解を深めたカスタムメイドの逸品」

そしてやっとエレクトロヴォイスのジョージアンにも繋ぎました。ここ数ヶ月は鳴らしていませんでしたので、数時間エージングと思い慣らし運転です。

さて3時間ほど慣らし運転の後は、やはりジョージアンが凄みのある音に変身しました。今まで聴いたことのない次元です、もちろんアマティ・フトゥーラのように全てがいいとは言いませんが。しかしリアリティーが違う、実に凄みのある音です。

パワーアンプは6384PPですが、十数ワットのパワーがかなりのハイパワーに変身した如くにジョージアンを駆動しています。プロプリウス ジャズアットポーンハウス2曲目のクラリネットの膨らみ加減、ヨーヨーマのコダーイ無伴奏チェロ組曲などは正に白眉でした。

わたしはアマティ・フトゥーラでは大半がクラシック、しかもシンフォニー・オーケストラ、そして新しいジャズヴォーカル、ジョージアンでは大半がジャズですから、今回のプリアンプは、その意味でもクラシックもジャズにも守備範囲の広い逸品だということになります。

I.Kさんのプリアンプ_f0108399_9565777.jpg


是枝さんとのお付き合いも、もう30年になります。お互いの個性を充分に理解した上でのカスタムメイドが最上のものとなるのは当然のことなのでしょう。

この試聴記の最後に別の表現をしてみますと、スピーカーにはここまでの可能性があったのだ、とも言えます。録音エンジニアはこんな風に再生してほしかったのですよ、これもありです。そして指揮者はこれが僕の演奏なんだよね、こうも言ってくれそうです。

このプリアンプが入ってからのまた2週間ほどですが、ずっとどこかで瀬川さんを意識していました。瀬川さんがマランツ7で驚愕された文章、またJBLのプリメインアンプで三日三晩寝食を忘れ聴き込まれたこと、そしてマークレビンソンLNP2との出会い、そして絶筆 ・・・ あの名文がことごとく甦って参りました。

I.K

  *******************************

神戸のI.Kさんから、この様な興奮さめやらぬメールをいただいたのは、正月明けのことでした。やはり写真が無いとイメージが摑めないので、その到着をお待ちしていました。この、プリは最新の管球王国71号に掲載されているプリと回路的には同じそうですが、電源部の充実とステンレス削り出しの特性ケースの存在感がまったく違います。30年以上是枝さんのアンプを愛用されてこられたI.Kさんのこだわりを、是枝さんが製品に反映されたのでしょう。

そして、瀬川さんも、きっとどこかで呟きながら、I.Kさんの興奮を微笑んでいてくださるのではないでしょうか?

暖かくなったら、是非、この音を聴きにお伺いしたいですね。


Commented by UNICORN at 2014-01-31 18:29 x
気になったので真空管を見るとGECとWesternの球なんですね、KT88、過去の実績ではどれ位寿命が有ったのでしょうか!?是枝さん製作のPre、デザインが中々のものです、それにしてもReportを読むとKT88シングルを鳴らしたときの小生の興奮状況が蘇りました、幸せそうですね!!


Commented by omoshiro-zukin at 2014-01-31 19:56
臨調感あふれるレポートですね!一度こんな音を聞いてみたいものです。


Commented by 夜香 at 2014-02-01 09:10 x
これは見事な造りのプリアンプですね。素晴らしい意匠と質感が両立しています。実物はさらに素晴らしいのでしょうね。こういう素晴らしい機器はふさわしい使い手にこそ使って欲しいですね。幸せが伝わって来る素晴らしい文章ですね。


Commented by GRF at 2014-02-01 09:19 x
夜香さん

是枝さんは、トーンコントロールは必須アイテムだと言われています。そのトーンコントロールに中点を付けると、ほとんどの人は、その値が正しいと思い、折角のトーンコントロールを使わないと!その為、中点の表示を止めて、ボリュームの位置を決めるように曲や、レコード、CDに合わせて、ご自分で好きなバランスを取るように作られています。その為の、自然なカーブを回路を吟味して作られています。その領域に入れてこそ、オーディオ趣味と言えましょう。雑誌や人の意見に惑わされることなく、自分の信念で、自分の音を発見し、調整すれば良いのです。横浜のMさんや夜香さんのように!

https://tannoy.exblog.jp/21338066/

25. 中川隆[-10709] koaQ7Jey 2020年10月22日 04:20:03 : aqJrPGiyr2 : dGEwdjFMc0FTbi4=[11] 報告

伝説のデッカ デコラ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/683.html


真空管アンプの存在(ふたつのEL34プッシュプル・その2)
http://audiosharing.com/blog/?p=26597


(その1)で、EL34のプッシュプルアンプとして、
マランツのアンプを真っ先に思い出す人は多い、とした。

マランツのアンプは、どれもEL34のプッシュプルだ(Model 9はパラレルプッシュプル)。
Model 2、5、8(B)、9。
ここで取り上げるのは唯一のステレオモデルであるModel 8(B)。

出力35W+35W。
アメリカには、もう一機種、出力35W+35WのEL34のプッシュプルのステレオアンプがある。
ダイナコのStereo 70である。

外形寸法はModel 8がW34.3×H18.4×D26.7cm、Stereo 70がW33.0×H16.5×D24.0cm、
そう大きくは違わない。

全体のレイアウトもシャーシー後方に三つのトランス、前方に真空管。
その真空管のレイアウトも、電圧増幅管を左右に二本ずつ配置した出力管で取り囲む。

とはいえ、細部を比較していくと、Model 8とStereo 70はずいぶん違うアンプだ。
まずStereo 70はキットでも販売していた。

Model 8もマランツのラインナップでは普及クラスとはいえなくもないが、
市場全体からみれば、そうではないのに対し、Stereo 70はダイナコの製品である以上、
はっきりと普及クラスのEL34のプッシュプルアンプである。

キットも出ていたStereo 70は、高価な測定器を必要としなくても、
ハンダ付けがきちんとなされていて、テスターが一台あれば完成できなければならない。
ちなみに1977年当時の完成品のStereo 70は89,000円、
キットのStereo 70は69,000円だった。

Model 8Bにもキットはあった。
1978年にModel 7とModel 9のキットが、日本マランツから出て好評だったため、
翌年にModel 8BKが出ている。

同じキットとはいえ、ダイナコとマランツとでは、意味あいが違う。
http://audiosharing.com/blog/?p=26597


オールド マランツ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/635.html

26. 中川隆[-10707] koaQ7Jey 2020年10月22日 04:21:43 : aqJrPGiyr2 : dGEwdjFMc0FTbi4=[13] 報告
真空管アンプの存在(ふたつのEL34プッシュプル・その1)
http://audiosharing.com/blog/?p=26032


EL34といえば、ポピュラーな出力管である。
EL34のプッシュプルといえば、
マランツの一連のパワーアンプを真っ先に思い出す人も多い。

私は、伊藤先生のEL34のプッシュプルアンプが、真っ先に浮ぶ。
それからマランツのModel 2、Model 9、Model 8という順番がずっと続いていたけれど、
ある時から、デッカ・デコラのアンプのことが気になりはじめていた。

きっかけは管球王国 Vol.41(2006年夏号)で、
是枝重治氏発表のEL34プッシュプルのKSM41の製作記事である。

KSM41は、デコラのアンプの再現である。
記事最後の音の印象に、
《あでやかで彫りが深く解像度が高い》とあった。

個人的に多極管の三極管接続は好まない。
デコラのパワーアンプはEL34の三極管接続である。
そのことは以前から知っていた。

それでも記事を読んでいて、
そのへんのところが少しだけ変った。

管球王国 Vol.41は買おう、と思ったが、
この記事のためだけに、この値段……、という気持が強くて、買わずにいた。

先日、友人のKさんが記事をコピーしてくれた。
管球王国 Vol.41の記事だけでなく、
その前にラジオ技術(2005年9月号)で発表された記事も一緒に、だった。

EF86が初段、ECC83のムラード型位相反転回路で電圧増幅段は構成されている。
あれっ? この構成、そういえば……と思い出したのが、
ウェストレックス・ロンドンの2192Fである。

サウンドボーイ(1981年8月号〜10月号)で伊藤先生が発表されたEL34のアンプの、
範となっているのが2192Fである。

このアンプもデコラのアンプと同じ構成である。
そればかりか、EF86、ECC83周りの抵抗とコンデンサーの値も同じである。
回路も同じだ。

出力段が2192FはUL接続、デコラは三極管接続という違いと、
電源の違いくらいである。
NFBの抵抗値も違うが、そのくらいの違いしかない。

設計者は同じなのか。
http://audiosharing.com/blog/?p=26032

27. 中川隆[-10691] koaQ7Jey 2020年10月22日 15:03:40 : 3HB6WmkKNY : SXUyVU9IR0VUaWs=[15] 報告
是枝重治のアンプってどうよ
https://ebi.5ch.net/test/read.cgi/pav/1000980770/


1 :上杉:01/09/20 19:12
キット見たら、スゲー高い。
えらく凝ってそうだけど、そうよ

4 :sage:01/09/21 00:51
デザインにウンチクがあるように記事を書いているが、かっこわるい
と思う。皆はどう?

6 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/09/21 01:08
かなり良い線いってるよ。

7 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/09/21 03:04
おお、ついに出たか、是枝氏ネタ。この人の名前って、検索しても
殆ど(全く?)ひっかからないんだよね〜。昨日、たまたまそんなこと
考えてたから、うーん、なかなか偶然だ。

で、どうなん? デザインとかともかく、あの異様な測定器群で練りに
練られたという印象のあるあのアンプ。音のインプレを聞きたい。

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/09/21 12:12
音のインプレだけど、酷いものだった!
300Bのppを聞いたのだが、4〜5万のアンプの方がいい音だった。

9 :H:01/09/21 12:56
>>4
激しく同感。
小さなシャーシに詰め込みすぎ。それが技術のある証拠と勘違いしている。
部品の取付ボルトをシャーシに溶接してボルト頭がシャーシ表面に出さないようにして、これは「アマチュアには製作が不可能」とかいってる。
ボルト頭を見せないようにするだけなら、もっと簡便な方法がいくらもあるだろ(例えば、サブシャーシを付けるとか)。

測定器を山ほど持ってるのも、自分がただのアマチュアじゃないということを示したいだけだろ。
21インチCRTのCADを使ってるのを自慢しているが、それで設計しているのがあんなアンプじゃCADが腐るよ。

20年ぐらい前、WE91イミテーションの310Aー300B−274Bのシングルアンプを発表していた。
それで「この構成でない300Bシングルは全てダメ」と発言していた。
しかし、今では違う構成の300Bシングルを多数発表している。
「これが最高」「これ以外はダメ」と常に断定するね。
後々言うことが変わっても前の発言には触れない。
朝令暮改そのもの。
デザインに自信があるように文章にも自信があるみたいだな。
しかし、どちらも下手くそ。文章がいやみったらしいな。

自分の店(「オーディオ・マエストロ」だってよ。HPあり)でクズを馬鹿値で売ってるね。
アンプを売り出す際に、「もう製作記事は書かない」とラ技で発言していた。
その舌のねも乾かないうちに管球王国で製作記事を連載している。
どうしようもない野郎だな。
面識無いケド

10 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/09/21 14:43
上杉 協賛 sage

11 :上杉:01/09/21 17:02
>8
  あの値段でそんな音ひどいのか。
>9
  禿詩句胴囲

買った人はいないのかな。

12 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/09/21 23:35
ふーんそんなにわりいの
よさそだけど

13 :4:01/09/22 01:46
>9
やっぱ俺だけじゃなかったのか・・。そう思ってるのは。

>7
あの測定器群をみて、???になってしまいました。

14 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/09/22 10:00
デザイン云々よりも
測定器云々より
ほんとに音だめなんですか?

15 :AC点火派:01/09/24 10:20
音はたしかに好みによると思う。
しかし、個人的に直熱管のAC点火は大賛成。2A3、WE300B、801Aなど
それこそ大事な出力管のフィラメントの「片減り」心情的には許しがたい。氏の逆相
ハム注入は一度追試してみたい。高価パーツ投入もある意味では納得。いずれはそう
なるからね。だけど各種記事の文章はやっぱりいやみっぽいと思う。

16 :AC点火派:01/09/24 10:39
考えるまでもなく2A3のDC点火なんて、やる奴いないね。
スマソ

17 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/09/24 16:16
音は確かに好みによると言えばいえなくもないが、
程度というものがあるだろう、WE300Bにはこのレベルの音という
申し合わせというか、程度が!その線を越えなきゃWE300Bさした意味
無いでしょうが。

18 :AC点火派:01/09/25 08:42
程度というか、WE300Bを安いと思うか、高いと感じるかにもよるよね。自分の場合、
これだけ優秀で、1本ごとに特性カーブまでついている出力管は安いと思う。自分の場合は
是枝氏の構成とは違うけど、AC点火をしたいがためにプッシュとすべく2ペア購入して22万、
モノラル構成のためのシャーシ×2に9万、OPTはどうして300Bにはこれくらいというので、
再生産品のUTCのLS−6L4が2個で、23万、PTやCHはタンゴだけど、結局全部で
パーツ代は90万オーバー。部品揃えに2年半ばかりかかっちゃった。製作は3ヶ月だけど。
現在、使用2000時間で整流管(5U4GB)の交換のみ。ノイズも出ず快調。毎日使える機械
を目指して、自作にはこれくらいはかかると思うので、是枝氏のキット価格はむしろ安いかも。
趣味にお金がかかるのは、仕方がないよ、貧乏と引き換えの幸福ってあると思う。

19 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/09/25 09:04
ちょった作りたくなったかも。

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/09/25 09:04
age

21 :AC点火派:01/09/25 10:07
自作は楽しいんだよね。時々作ることが目標にすりかわったりするけど。
いったんのめりこむと際限がない。怖いよね。気が付くと直熱3極管の
アンプばっかり5台もあったりして。
自分は是枝さんの信者じゃないけど、自作しているからこそ判る
マランツのすごさっていうのも、たしかにある。聞いてよし、
測ってよしの機械は道楽じゃあなかなか作れないのも事実。
でも最高なんだよ。100Hz,1kHz,10kHzの歪率が
そろったカーブが取れた時の喜びは。
そこまで追い込んだ機械の出す音は、たしかにあいまいさがなくて、
付帯音もなくて、これは違うって断言したくなってしまう。
歪率は絶対値じゃなくて、3周波数が揃うことの方が大事、という
是枝さんの意見には賛成します。
でもビョーキなのもたしかです。
この自覚を忘れては、発言出来ません。
アンプの自作マニアは、日陰道を歩く道楽者ですから。

22 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/09/25 11:01
hage

23 :上杉:01/09/25 12:21
ふむふむ、では良いのですな!

24 :AC点火派:01/09/25 12:53
23様、けっして悪くはないと思います。しかし、是枝さんの記事を
読んで判ることは、氏はクラシック派だということです。バルトークの
バイオリンコンチェルトやら、オペラのDVD再生を好むようですし。
ちなみに小生はジャズorその他元気のいい音楽好みです。
こまかい味付けの部分は、是枝さんなりにクラシック向けにされている
のは間違いありません。これがお好みならお勧めです。
氏が推薦するのは、B&WのSS25を除けば、ジーメンスの
コアキシャルとか、AXIOM80とかの高能率スピーカー
ばかりです。ここらも考えといてください。
でも90dBくらいのスピーカーなら、十分鳴りますよ。

25 :AC点火派:01/09/25 13:08
40台のオッサンとして、老婆心で言いたいことは、入力感度です。
音質を中心に追い込んだアンプ製作では、入力感度が高すぎる場合が、
ままあります。管球王国Vol.3の、氏のWE300Bシングルの
入力感度は0.3V/9Wです。こういう場合、CD直結には便利
ですが、プリをつなぐとプリの残留雑音がスピーカーから聞こえ、
みっともないことになります。小生の場合は部屋が狭いこともあって
悲惨なものでした。実は18が0.3Vなのです。
ひろいリスニング環境でしたら、心配は要りません。
小生は貧乏なので、トランス式アッテネーターを購入し、
事なきを得ております。入力感度が0.6〜0.7Vになると、
雑音より、プリの重要性が大きくなってきます。

26 :上杉:01/09/25 13:53
AC点火派様
やはり私もクラシックはあまり聴きません。
管球王国Vo1.3のWE300Bシングルを貴兄ならどのようにジャズ向けに改造するのでしょうか。
一つお教え願えないでしょうか、本気で作る気になってます。
それと、マロリーが手に入らないようなので、ブラックゲートに変えてみようかと思ってます。
よろしくお願いします。

27 :AC点火派:01/09/25 14:38
ていねいなレス有難うございます。小生も断言できるほどの経験はあり
ませんが、何回かに分けて私見を披露します。
OPTはタムラのアモルファスで決まりでしょう。パーマロイのOPT
はクラシック向けに小生には聴こえます。これはこれでよいのですが。
リキがあり、シンバルのアタックが決まるのは、アモルファスの方です。
タンゴはまだあの状態ですし、海外製OPTはハズレを引くと、
目も当てられません。12AU7−5693−300Bの構成も、
300Bのプレート電圧も作例のままがいいと思います。ただ、
初段のカスコード構成は、SRPPにした方が、ジャズ向けに
なるでしょう。是枝氏がSRPPを遠慮するのもその辺に理由が
ありそうな気がします。
ブラックゲートもよいですが、ジャズ再生ならオーディオ専科の
ニチコンゴールドがお勧めです。ちと粗い気もしますけど。
カソードパスコン,カップリングC、他音質を買えるパーツは
まだまだあります。いま手許に回路図がありませんので、本日
夕方か明日、詳しく意見させていただきます。こんなんで
よろしければ。

28 :上杉:01/09/25 14:51
AC点火派様
早速のレスありがとうございます。
貴重な意見勉強になります。
今後ともよろしくお願いします。

29 :AC点火派:01/09/25 15:36
上杉様、もしかすると今はとんでもなく恵まれた時代なのかも知れ
ません。抵抗はアーレン(生産中止ですが在庫あり)、リケンのRMG、
東京光音、CだってASCからスプラグのビタQ、東一のオイルコン
までよりどりです。ジャズ向けなら抵抗はアーレンでしょう。ただし
この抵抗、真空管回路以外は評価の対象にならない、不思議なRです。
近年、メキシコ製になって評価は下がりましたが、固定Rならまだ魅力
十分のソリッド抵抗です。ただ電圧、電流の多い部分への使用は、
抵抗値の増大が懸念されますので、注意してください。
これはソリッド抵抗の宿命ですが。
スペアを持ち、自分で交換できることが前提です。
そのためにも、是枝氏のようにシャーシは小さくつくり過ぎると
後が大変だと思うのです。
電圧増幅部に使って、うまくはまった時は、まさにアメリカンな
雰囲気があります。エネルギー感のある切れ込みというか、
いきいきした再生が楽しめます。リケンのRMGもこれはこれで
高級品の音です。アーレンよりも個性がない分、オールマイティで
守備範囲の広い音になるようです。これがお勧めかもしれません。
パーツの話をするとキリがありませんが。

30 :AC点火派:01/09/25 16:56
フツーに使えば、10年は持つWE300B。こんな球他にはちょっとない。
できるだけのことはしたいのが、人情というもの。カップリングC、パスコンの話
は明日にしましょう。難物なのが電源。こればかりは用意したPTにあわせるのが
精一杯、いちばん応用が効かない部分かも。困ったことです。
全体の消費電流とのバランスで電圧も上下します。これがくせもの。

31 :AC点火派:01/09/25 17:11
WE300Bはある程度電圧がかかっていないと、毅然とした音が
出にくいように思います。自己バイアス分を加算して500Vを超え
ると、我々アマチュアにはなかなか手が出ません。大容量オイルコン
も何とか入手でき、ケミコンの2段重ねもありますが、シャーシ図面を
考えるだけで鬱になります。天国の伊藤氏に笑われそうですが、ここは
是枝氏の電源部を遵守しましょう。
マロリーはホントに無くなりましたね、残念です。まだP&Cあたりに
残りがないかな?
500WVDCのケミコンは、ブラックゲートかニチコンゴールド
くらいですものね。チョーク前のインプットCは、現在のところ
スプラグのATOM以外は使えません。ぜひ入手してください。
オーディオ専科か、富士商会で買えます。
かく言う小生も北海道民でツーハン専門です。なに、時間さえかければ
部品なんて揃うものです。ご安心下さい。
これも楽しみだと思いましょう。

32 :上杉:01/09/25 17:43
アーレンですか、リケンかデールのNSを考えてたんですが(あまり根拠がない)。
アーレン知りませんでした。どこで扱ってるんでしょうか、気になりますね。
Cはサイデリアかな(これは知人の推薦)と、思ってたんですがいろんな選択肢が考
えられますね。
ここは真空管アンプ製作の先達の意見に真摯に耳を傾けることにします。

33 :AC点火派:01/09/25 18:21
上杉様、デールのNSは最高です。しかし巻線抵抗ですのでカソード
抵抗には適しますが、高抵抗値はありません。あっても入手は
困難でしょう。アーレンブラッドレーはオーディオ専科他各店で
買えます。
ただしキリのいい100kΩなどから無くなる可能性が大です。
いろいろ試してはいかがでしょう。
巻線抵抗は耐久性は抜群で、信頼性も○です。
音質も悪くはないです。個人的な経験からは電流の多い部分への
使用ではこれに勝るものはありませんが、プレート抵抗には
イマイチという気もします。難しいですね。

34 :上杉:01/09/25 19:11
あら30、31読み飛ばしてました。
幸い自分は職場が銀座です、秋葉原は近いので、オーディオ専科
覗いてみます。
なんか楽しくなってきた(^^)

35 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/09/26 00:48
age

36 :AC点火派:01/09/26 08:41
上杉様、銀座とはまたいいところにお勤めで、うらやましい。オーディオ専科は、
米国製中心のパーツがおいてあるよい店です。基本部品は大抵揃いますし、図面を
書けばシャーシ製作にも応じてもらえます。ただし時間は相応にかかりますし、
一品製作となれば、価格も覚悟せねばなりません。
しかし近年のNC加工によるシャーシの仕上げの美しさは、自作派の手加工では
どう逆立ちしてもかないません。変更箇所のない最終段階での製作なら、
シャーシのオーダーをお勧めします。小生も2度お世話になりました。
ただしキットのラインアップを見る限り、ここの300Bシングルは無帰還構成
のアンプ専門です。
回路設計者として、小生は森川忠勇氏を尊敬するものの1人ですが、300Bの
無帰還アンプが万能だとは思えません。
無帰還には無帰還のよさがありますが、わるく言えばDFは野放しで2前後となり、
ハイコンプライアンスのスピーカーではボンボンした低音に
なりやすい傾向があります。
積極的にNFBをかける本スレの是枝アンプとは、対極にあるといえるかも
しれません。

37 :上杉:01/09/26 09:36
AC点火派様
シャーシは友達に板金屋がいるので、彼の頼む予定です。
NCではないですが、熟練の技があるかも。
是枝アンプにはメーターが付いてるんですが、特注とのこと。
なにか代用できるメーター知りませんか。
無ければテスター挿せるようにしてみます。
ここのキットも考えたんですが、やはり自作(回路設計できないのに自作か?)
で行こうかと。

38 :かんけーないけど:01/09/26 10:18
真空管アンプの音がいい理由は、
・プリント基板を使わないので、はんだのみを
介した導通がない。
・部品点数が少なく、高級部品を吟味して使える。

ってことですか?

39 :AC点火派:01/09/26 10:47
38さん、たしかにあなたの言われる理由もあります。
でもプリント基板が全面的に悪いわけではないでしょう。信頼性は
劣ってしまいますが。真空管アンプは素子自体が発熱して機能する
ものですから、熱対策を怠るとえらいことになります。いい例が
一世を風靡したダイナコが経年で使用不能になるのに対し、手配線の
マランツは球およびCR類の点検交換で生き返ることです。マッキンも
しかり。ついでに言えば、絶縁も心配です。
プリント基板は生産上合理的に考えると、仕方のない部分です。
手配線は手作りの美学でしょう、生産性は悪く、コストはかかります。
現在となっては。ユーザーがそのコストをためらわなければ、
成り立ちますが、現実は厳しいものです。
高級部品の使用は、やりすぎると自己満足に終わります。
小生にも多分にその傾向はあり、反省しなければなりません。
趣味の世界ですから、雑誌に製作記事を発表するのでなければ、
あまり客観的になることは、必要ないかもしれませんが。
でも、無帰還構成のシングルアンプでは、なぜかパーツの個性がもろに
反映されることが多いのも、事実といっていいでしょう。

40 :AC点火派:01/09/26 11:15
37のメーターの件ですが、山本音響工芸で数種扱っているはずです。
これを利用されてはいかがでしょうか。
ただし、是枝氏の作例と違い、丸型ですので雰囲気は相当変わる
でしょうが。老婆心ながら付け加えますと、カソード抵抗の両端
電圧を測定して、電流値に置き換えることになると思いますが、
モニター時以外には、スイッチでoffできるようにしておいたら
いかがでしょう。カソードも信号通過部分なので、妙なものが
常時ぶら下がっているのは、精神衛生上よくないと個人的には
考えます。テストポイント用端子をシャーシ上面に出す手段も
ありますが、小生には経験がありません。あしからず。

41 :AC点火派:01/09/27 08:28
上杉さんはみえないようだけど、あげときましょか。
パーツの音質については、ほとんど好みの世界なので、完璧な評価というのは非常に
困難。評価が成立するのは信頼性ぐらいといっていいかも。
今回は管球王国Vol.3の是枝アンプが土台で、ジャズ向けチューニングの選択に
ついて話しましょう。

42 :AC点火派:01/09/27 08:52
カップリングコンは、ASCのX−363で決まりでしょう。
大変スッキリした付帯音のない、信頼性の高いフィルムコンです。
入手も比較的容易で、各店のツーハン広告に出ています。X−335
との差はわずかなものだと思いますが、憂いを残さぬためにも、
X−363を薦めます。是枝氏が使っている、GOODALL,
TRWもいわばASCの前身です。これらは容量値を指定すると
入手は困難です。現行品のASCなら大丈夫。
小生サイデリアの使用経験がありませんので、コメントできません。
フィルムコンでしょうけど、耐圧はどれくらいでしょう?
フィルムコン、オイルコンは耐圧が高いほど、音がよいという迷信が
あるのですが、経験上、反対できないAC点火派であります。
オイルコンでは、スプラグのビタQや118Pシリーズにはまった
ことがあります。400Vより600Vの方が、鮮鋭に感じたり
します。さらにエージングにより、音質がかなり向上しますので、
有頂天になったりする可能性が大きいです。
入手が難しいので、積極的にはお薦めしません。

43 :K:01/09/27 09:28
はじめまして。
是枝氏の300Bプッシュプルアンプ(管球王国7号掲載)でクラシック音楽中心に
聴いております、Kと申します。
このスレではボロクソに言われているアンプですが、私はクラシック音楽を中心に聴
くせいか、非常に好ましいコッテリした中低域と、比較的みずみずしい高域のバラン
スで、オートグラフ・ミレニアムで鳴らす分には、なかなかだと思いました。
また、一関市のジャズ喫茶、ROYCEでは一時このアンプをMarantz model 7と組み合わ
せて鳴らしていて、なかなか良かったとの評判を耳にしています。
確かにオリジナルの程度の良いmodel 7と組み合わせるととても良い感じなのですが、
我が家で試すと、少し古くさい音になってしまったので、現在プリはコニサー4.0を
使用しています。

>>25
>音質を中心に追い込んだアンプ製作では、入力感度が高すぎる場合が、
>ままあります。
現在我が家の音の難点はまさにこれで、プリのコニサー4.0はあまりS/Nが良い方では
ないため(通常のレベルはありますが)、プリの残留ノイズが気になります。
で、今、是枝氏にアンプをお送りし、その点を改良していただくことになっています。
ちなみに私は昔は自作をしていましたが、最近ではなかなかそこまで手が回らず、是
枝氏に製作も含めてお願いしています。

44 :AC点火派:01/09/27 10:13
Kさんはじめまして、すばらしいスピーカーをご使用で、うらやましい
限りです。そのプッシュプル機はたしかピークパワーに達する入力値は
0.6Vくらいだったと記憶しております。90〜93dBぐらいの
スピーカーならほぼ無音から音楽が始まるのでしょうが、高感度なオー
トグラフがそれを許さないのでしょう。
部屋の広さにもよるのでしょうが、神経質な方ならレビンソンや
シナジーでもやっぱり気になるでしょうね。プリを通した音には
独特の魅力があります。どうしてもというのなら、トランス式の
アッテネーターがいちばんでしょう。受動部品のよさはノイズを
発生しないことですから。雑音を発生しない増幅器はありません。
でも、好みに合わなければそれで終わりですから因果なものです。
是枝氏に改造を依頼中との由。氏はどう改良なさるのでしょう。
もし、ゲインを下げられるというのでしたら、その手法に大変
興味があります。不都合なければ、ご教示下さい。

45 :上杉:01/09/27 11:31
サイデリアルの耐圧、大きさの関係から400Vが限界かも。

ACS363かサイデリアルはたまたビタミンQなのか、
悩むところでではありますな。
いっそ、全部買ってつけ替え聴き比べてみることにしようかな。
取りあえず、TU870改の段間コンで試してみます。

Kさん
私も興味あります、不都合がなければお願いします。

46 :AC点火派:01/09/27 12:19
こうなると真空管の話もしたくなりますね。いっちょあげますか。
21世紀を迎えていまだに管球増幅器が一部で愛されるのは、やっぱり
音質が大きいです。半導体増幅器が出せない音があるからに他なりません。
反対に半導体の音は管球に出せませんので、石アンプファンがいて当然です。
音質を語るときに必ず登場するのが、今回の直熱3極管です。
音質ではファンの多い直熱3極管ですが、欠点だってもちろんあります。
その中でも今回はグリッド電流について説明し、意見を求めてみましょう。
通常のCR結合では、これが泣き所です。気持ちよく大音量再生時、
低音の大入力、とくに鬼太鼓座の1発、T.ウィリアムスのバスドラの
連打等で気絶、失神してしまうアンプはほとんどこれが原因です。
本来流れてはいけないグリッド電流。これは管球の真空度、電極の素材
とそのガス抜き工程(結局、真空度)に大きく影響されるそうです。
この点、WEがいちばん出来がいいといわれております。
その点で、高価なのもしかたがないのかも。WE300Bでの気絶事故
は聴いたことがありません。買うならやっぱりWEでしょう。
小生の気絶体験はセトロン300Bでした。
原理的にこの現象は、カソフォロ直結、トランス結合、グリッドチョーク
結合で回避できます。しかしこれらの回路構成はそれ自体が音色の個性
をもっているため、管球愛好家にもおしなべて歓迎されているわけでは
ない様です。小生のプッシュ機はグリッドチョークにしました。
出力管のロングライフ化にもいいようですが、残念なことに超低域に
f特の盛り上がり(LC共振)がでてしまいました。

47 :K:01/09/27 12:21
>>44 AC点火派さん >>45 上杉さん
>不都合なければ、ご教示下さい。
アンプが戻ってきましたら、是枝氏に訊いてみます。

48 :AC点火派:01/09/27 13:00
ついでです、本家WE300Bにも(偉そうに)苦言を呈しましょう。
小生のプッシュ機のために、2ペアに22万の大枚を投じたことは、
すでに申告しましたが、これは勿論97年の再生産品です。
これが使用1000時間目くらいで、4本中3本までがルーズベースと
なりました。ガラスバルブとベースの接着が剥がれ、ぶらぶらになるのです。
放熱に気を使い、ソケットはスペーサーでスキマをつくって、落としこ
んだのにもかかわらず。これはさすがに腹が立ちました。
先日出張の折、大先達である、ラジオデパートの太平洋の羽龍鉄一氏に
話したところ、「昔とは違うからねえ」と一言。
「80年代のWE300Bにはそんなことはないよ。」といわれても、
価格差はいかんともしがたいものがあります。
もし、同様のトラブルで悩まされている方がいましたら、明日、
よい接着剤を紹介しましょう。硬化後も柔軟性のあるものでなければ、
熱膨張の関係で虎の子のWE300Bがピンッ といってしまいます
から。ご注意の程を。

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/09/28 07:34
age

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/09/28 10:46
接着剤おせーて

51 :AC点火派:01/09/28 12:33
えー、商品名は「セメダイン スーパーX」です。
なんだあれか、程度のものですが、結構貴重ですよ。
コツは付けすぎないこと、接着面をあらかじめきれいにしておくことでしょうか。
あと、硬化まで48時間ぐらいかかりますので、その間の通電、加熱は遠慮した
方が無難です。
ルーズベースは動作はするんだけど、出力管とはいえ、振動やマイクロフォニック
ノイズに「丸腰」状態ですので、やっぱり放って置けません。

52 :上杉:01/09/28 13:03
AC点火派さま
さすがに詳しいですね、セトロンダメですか、チョットWE高いんで
考えてたんですけど。
再生産品WEももろそうですね、ビンテージはちょっと論外です。
でも、セメダイン スーパーXがあれば良いのかな。
ちょっとがっかり。

53 :AC点火派:01/09/28 14:41
いや、そのあまり誤解を招いてはリチャードソンに申し訳ないので、付け加えま
しょう。セトロン300Bは悪いタマではありません。むしろイミテーションブラ
ンド中ではかなり上位にきますよ。なんと言ったらいいのかな、ガラスバルブの形
や、支持マイカの形が本家に忠実ですので、鳴き方がそっくりなんですよ。
マイクロフォニックノイズは悪いことばかりでなく、300Bの場合ほんのわずか
なエコー感が、音に輝きを与えるといわれております。
その他の利点として真空管の命、直熱管フィラメントの給電方法が本家と違います。
こんなことは皆さんご存知なんでしょうが、本家WE300Bはフィラメントの
中点と両端の間に5Vを与えています。これがWE300Bの残留ハムレベルに
個体差がある原因だと(小生は)考えています。対するセトロンはフィラメントに
中点の引き出し線がなく、単純にフィラメントの両端が5Vにつながっています。
やっぱり本家がいちばんだという方はたくさんいますし、小生もそう思いますが、
ハムバランサーでゼロポイントを探すとき、本家WEよりもセトロンの方がピタッ
と決まります。これはシングルでも、プッシュでも。
これはフィラメント点火方法の違いによるもの、と考察してますが、AC点火派の
名にかけて言っておかねばなりません。

54 :上杉:01/09/28 15:04
なるほど、やはり最初はセトロンでいこうかな。
WEも秋葉で75,000円で売ってたし、考えちゃうな。
うーん

55 :AC点火派:01/09/28 15:32
それに使用経験から云うと、セトロンは結構ロングライフです。
小生の機械ではざっと700時間は使ったと思いますが、ちゃんと
生きております。700時間品と新品の比較をしたことはないのですが、
なんともないといえましょう。エミッションはそれほど減ってない
ようです。それと、音質に関係ないと思いますが、
管頂部のマイカに接するガラスの内壁が、茶色に変色いたします。
46で申した「気絶」は、マニアのたわごとだと思ってください。
いい気になってオーバーすぎた気もします。
300Bユーザーの中には、普段はイミテーションを挿し、ここぞ
というときにWEに挿し替える方もたくさんいます。

56 :タマタマ:01/09/28 15:40
AC点火派=是枝重治だろ
自分の悪口を上手くかわしたな

57 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/09/28 15:42
いずれにしても金が掛かるな。ふむふむ。

58 :上杉:01/09/28 16:53
>>300」ツユーザーの中には、普段はイミテーションを挿し、ここぞ
>>というときにWEに挿し替える方もたくさんいます。
これ良いかも。
さらに金が掛かるな。ふむふむ。

59 :チンチン:01/09/28 17:34
上杉=上杉佳郎だな
自分のアンプに自信がもてなくなったな

60 :AC点火派:01/09/28 18:49
パーツの話しましょか。カソードパスコンも信号通過部分です。300Bのパス
コンは是枝さんは39Dを使われていますが、小生は同じスプラグでもATOM
の150V100μFを薦めます。それよりも重要だと思うのが、2段目の
5693カソードのパスコンです。ここは是が非でもウェット銀タンタルコン
デンサーを使ってください。これは効きます。音のランクが1段上になります。
OSコンなども悪くはないですが、ウェット銀タンの方が上です。
規格は8〜15Vで100〜400μFなら問題ありません。

61 :AC点火派:01/09/28 18:58
是枝さんもされているソケットの話です。これも重要なんです。
300BのUXは、ミレンのタイトを使われており、ベーク製のものが
お好みのように書かれてますが、小生はアンフェノールの黒モールドを
お薦めします。これは間違いのないものです。
国産の白タイトだけはやめて下さい。不幸のモトです。
整流管や、5693のUSもアンフェノールの黒モールドなら
心配ありません。12AU7のMT9PはシンチでOK。
以上は、ラジオデパート3Fのサンエイ電機他各店で買えます。

62 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/09/28 23:02
USソケットはオムロンのタイマー用が一番です。理由は使ってみれば判ります。
自作真空管アンプでうんちくたれる方は、いつまで経ってもシンチ、アンフェノール
が一番なんですね。またウェット銀タンなんて書き方は良くありません。銀ケース
封入の湿式タンタルコンデンサーです。音の善し悪しではありません。そんなのは
個人差もあり好きずきです。ただし銀ケース封入の湿式タンタルコンデンサーの
使用信頼性は圧倒的に優れています。この信頼性こそ重要視されるべきでしょう。

63 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/09/28 23:32
>>62
>USソケットはオムロンのタイマー用が一番

c/pは最高だね。

64 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/09/29 03:46
>>62
知ってるよ〜
オムロンは勘合の堅さがちょうど良いのと、ピンに穴2個で使い勝手も良いから
配線が綺麗に決まるもんな。

65 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/09/29 10:22
62番は先生本人か?

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/09/29 12:25
ウエスタン ああウエスタン ウエスタン それにつけても 金のほしさよ

67 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/09/29 15:35
>66
どっかで見かけたフレーズやな

68 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/09/29 16:02
やはりフルレンジには管球アンプだが、それが何か?
俺はフォスに300Bなので是枝氏の言うヒエラルキーが
違いすぎるが、それが何か?
ヤマハの1000Mは70Wの6CA7PPでもいまいち
だった。トランスは今は逝ってしまった山水SW型だったが、
それが何か?

69 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/09/29 20:55
上下電気=ウエシターンエレクトリック ああ〜つまんない
完実電気=パーフェクトエレクトリック こんな感じでしょうか?

70 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/09/30 10:11
hoge

71 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/09/30 16:40
是枝アンプは格好良いね。造形や色彩まで隅々まで神経が行き届いている。
本人もデザイン第1と言っていた。音なんて微妙なもの。視覚的に良い物は
音もよく感じるからね。

6CA7・Sと300B・Sでブラインドテストしてみたら、殆ど違いが
判らず、最初違いを指摘した人でも2クール目では判らなくなったそうだ。

ある人がRCA50を聴かせると言って、知らんぷりしてV6だかBX7
だかを繋いでも誰一人気が付かなかったと言う。50のヒーターが灯って
れば音も力強く感じるでしょう。人間の耳は補正機能が凄いね。

やはり大きな(高価な)球とでかいトランスは、そう言う意味で精神的に
満足感がある。誰でも安心してまた〜りと聴きたいから。

72 :AC点火派:01/10/01 08:22
62番殿、恐れ入ります。実は小生もオムロンソケットの愛用者です。
たしかにいいですね、ついでに同じ素材でUXも作ってもらえるといいんだけど。
オムロンも認めますが、人に薦めるのはやっぱりアンフェノール、シンチになって
しまいます。アンフェノールは抜き挿しのバネ感がなんともいいんですね。
もちろんこれで音質が変わるなんて申しませんが。

73 :AC点火派:01/10/01 10:00
71番さん、いやホントにおっしゃる通りなんです。デザインは大事
なんですよね。いかにもいい音が出そうな「構え」がありますよね。
古い話ばかりだとまた62番さんに怒られそうですが、伊藤喜多男さん
は仮組みと本普請があって当然だとおっしゃってましたからね。
実際には経済的に、そんなことはなかなか出来ないんですけど。
その代わりにシャーシ図面は、たくさん書きます。でも組み上げてみる
とあちこちに不足や余剰が出るものです。こんなことを繰り返してゆく
うちに、その人なりのトランス類の配置や、ワイヤーの引き回しの
癖や個性がでてくるのでしょう。ノイズ対策や熱対策など、考える点は
たくさんありますが、小生も最後は見た目優先が勝ってしまいます。

74 :上杉:01/10/01 11:56
>5693カソードのパスコンです。ここは是が非でもウェット銀タンタルコン
 デンサーを使ってください。これは効きます。音のランクが1段上になります。
 OSコンなども悪くはないですが、ウェット銀タンの方が上です。
 規格は8〜15Vで100〜400μFなら問題ありません。

回路図では800μ/15Vになってるけど、800μを400μに変えちゃっても
大丈夫なんですか。詳しくないもんで。

75 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/01 12:04
AC点火派 さんは大人ですね。
意見受けても素直で対応が上手い。感心しました。
かなりの実践者ですね。

ところで手持ちに15W8KのPPトランスがあります。
地味で、いい音が希望です(藁
真空管は6BQ5,6V6,6G−A4,6R−A8の
いずれが良いでしょうか?真空管は全部あります。
ノーメンテ(自己バイアス)が良いです。

76 :AC点火派:01/10/01 12:38
74の上杉さん、心配ないと思いますけどねえ、気になされているのは
スタガー比のことでしたら、問題ないはずです。400μもおごれば
充分だと思いますが、いかがでしょう。
一時期ここの容量値を大きくすることがはやりました。800μもいい
ですが400μでも変わらないでしょう。
75さん、地味なアンプいいですね。小生もこの方7年ぐらい、直3
ばかりやってきたので、そろそろ小規模プッシュでもと考えていた
矢先です。あげられていた出力管はどれもいいですね。でもこれでは
アドバイスになりませんので、小生の好みも加えて、6V6GTは
いかがでしょう。回路構成はランジヴァン(一般にはランゲビンと
読む?)のモニターアンプがお薦めです。回路図の入手も楽です。
原器は前段が6SL7で位相反転がPK分割になっています。
ですから前段には忘れずにヒーターバイアスをかけましょう。
長く使っていると、ノイズが出たりします。また原器には電源のCHが
省略されて、100Ωぐらいの抵抗になっています。6V6は内部抵抗
が大きいので、これでもいいのですが、シャーシ内蔵型のCHを
おごってやるのも、オリジナル化の1手段です。プレートのB電源は
まだしも、スクリーン電源はノーリップルでいきたいですよね。
小生は試していないのですが、ソブテック製の6V6GTは、この構成
のアンプに挿して、馬力があってよかったそうです。この出典はかの
海老澤徹さんが、オーディオクラフトマガジン(季刊)で、オーディオ
専科のAP−515を製作された時のインプレですので、信憑性がある
と思いますが。いかがでしょうか。

77 :上杉:01/10/01 16:46
AC点火派さま
わかりました、ウェット銀タンで行ってみます。

78 :AC点火派:01/10/01 18:14
76を書いていたら、むしょうに6V6のプッシュプルがつくりたく
なりました。これが業(ごう)とかビョーキとかいわれる所以でしょう。
6V6は大変評判のいいタマで、是枝さんはもちろんのこと、かの浅野
先生もこのタマを贔屓にしておりました。ビーム管といえばまずは6L6
なんでしょうが、6V6には肩の力が抜けた良さとでもいうんでしょうか、
見かけより仕事の出来るかわいい奴といった風情があります。
うーん小生も年末に組んでみようかな。ヒーター電流が小さいので、
PTも小規模でやりくりできますものね。整流もダイオードでOK。
ソケットもそれこそオムロンでいくとして、苦労するのはむしろOPTの方
かな、1次が8〜10kくらいのpp用の良品があればいいんだけど。
ここはいっちょ、ソーダーソンの中古でも探してみようかな。
それにしても75さん、6R−A8をお持ちとは恐れ入ります。
まだ所有者がいらっしゃったんですね。Q5,V6,6G−A4なら
スペアもありましょうが、6R−A8はそれきりの貴重品です。
大事に使ってください。たしか黒川達夫さんがデジタル時代の真空管
アンプ(だったかな)のなかで、作例を発表しております。
トランス類の入手は、現在となっては無理なものもありますが、
規模・構成などは参考になると思います。
急がずにぜひとも、ものにしてください。(うらやましい限りです)

79 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/02 00:18
age

80 :AC点火派:01/10/02 13:02
ここまで書いてきて、小生よりこれを書くべき識者はたくさんいると思うのですが、
NFBについて言及される意見が少ないのが気がかりです。
とはいえ、浅学な小生が説明するのは気が引けますね。
万が一、是枝さんがこれを読んでいたら、大笑いなさるでしょう。

81 :AC点火派:01/10/02 13:19
その昔、トライかペンかという論争があったのをご存知でしょうか。知ってる方は
何をいまさらというでしょうが、小生は現在も続いているような気がします。
3極管には熱烈なファンがいます。排他的かどうかは別にして。
その魅力は素直な音質にあります。このトライ派にも住み分けがあり、2A3,
300B、45、50のような直熱3極管の信奉者がおります。これらは古典的な
管であるにもかかわらず、妙にみずみずしい再生音が魅力です。
傍熱3極管の分野ももちろんあり、ラックスの38シリーズがそれで、6R−A8
50CA10、8045Gなど現在の入手難が恨めしい、ファンの多い出力管です。
基本的に3極管は特性が素直というか優れており、シングルでもプッシュでも、
軽微な帰還で実用になりましょう。

82 :AC点火派:01/10/02 13:33
これと対照的なのが多極管です。効率のよさが本来のウリでしたが、使い方は
難しいといえます。むしろそこが設計者としてのウデの見せ所みたいな部分が
あります。マランツのパワーアンプは6CA7が出力管でしたし、マッキンの
MC240、275は6L6GC、KT88といったビーム管でした。
これら名機の出す音は3極管トーンではないものの、見事な音楽性あふれた
アンプです。この評価は歴史が証明しています。
5極管やビーム管を名機にしたのは、NFB(PFB)技術の貢献が大きいと
いえます。

83 :AC点火派:01/10/02 13:48
マッキントッシュは出力段の局部帰還が、例の複雑なOPTの使用が前提となるため、
自作アマチュアには縁遠い存在です。しかし一方の雄マランツの8Bや9は、
芸術的なMLF(多重帰還)によって、あの繊細な音を出しています。
特に出力管のプレートから位相反転段にかけたクロスオーバー帰還は白眉
といえます。一見単純に見えて複雑なQUADUは、ある種の名人芸を感じます。
阿呆な小生は完全に解析できません。
このNFB技術を生かすために、あの測定器群が必要なのでしょう。
別に歪率なんて問題より、発振を起こしたらモトも子もないですから。
その上で各特性を練り上げてゆく是枝氏のやり方は、大変マジメだと
いえるのではないでしょうか。

84 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/02 14:09
ふ〜ん

85 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/02 14:33
AC点火派さんは某MLのO川さんかな?

86 :AC点火派:01/10/02 15:49
でも、ラジオ技術に掲載された測定器群の写真は圧巻でした。というより正直ここまで
やるか、とも思います。是枝氏自身、測定器マニアであることは公言されてますし、記事中
にも「・・・ビョーキの証でしょう。」というくだりがありますものね。
でも、これが是枝氏の個性なんじゃないかな。
皆さんには難しいだろうが、というか、やれるものならやってみな、というかっての
伊藤喜多男さんも、こんな感じではなかったでしょうか。
たんにプライドという言葉では、まとめたくないですが。

87 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/02 17:24
とりあえず安芸

88 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/02 22:33
測定器フェチだな

89 :6V6好き:01/10/02 23:43
6V6ppにはトライアッドのトランスが似合うよ。
合わせカバータイプの奴ね。コアが黒色でカバーが青灰色。
設計は古いからカマボコ特性だけれど、コクのあるいい音がする。
深いNFを掛けるにはCR補正が必要。6V6は深いNFを掛ける
球じゃないけどな。このトランスは数年前まで秋葉原でよく見かけ
たけれど、最近は見かけなくなった。@10000円で超ハイcp
だった。是枝先生もタンゴの808を、このトランスの様に再塗装
して使ってたね。チョークにも合わせカバー型を使うとくどくなる
のでタンゴのTC−10−130Wが良い。トライアッドのトラン
スと高さがぴったりでバランスが取れる。パラにして5Hで使用。
電源トランスはST−220がどんぴしゃ。ダイオードなら250
V端子、整流管なら280Vを使えばOK。もちろんチョークも
電源トランスのカバー部もトライアッド色に再塗装する。

6V6は古い球なので出来れば整流管が似合う。6V6GTなら
5Y3GT2本。6V6Gなら80、2本。5V4Gなら1本で
最高のデザインになるが、容量がぎりぎりなので早い期間で交換
必要。5AR4なら十分だがデザイン的に合わないな。こう考え
ると、ダイオードの方がすっきりしてまとめ易いかもね(W
自分は6V6Gと5V4Gでデザイン優先で作ったけど。

90 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/02 23:59
6V6GTや6BQ5は安くて音もいい球でしたが、さすがに最近は値段が
高くなってきました。貧乏人御用達でマニアは鼻も引っかけなかったのに。

91 :AC点火派:01/10/03 08:42
6V6好きさん、センスがいいですね、トライアッドのOPTとは脱帽です。でも
おっしゃる通り最近見かけませんね。このごろ復刻品もいろいろ出てますが、なかなか
食指が動きません。整流管の選択も恐れ入りました。ここまでやれば最高ですね。
カマボコ型のf特は、6V6にふさわしい選択だと同意いたします。ワイドレンジなんて
6V6にもとめる指向じゃありませんから。でも、こう書くと音が良くないんじゃないか
と思う方がいて、困るんです。まあ、いいけど。
6V6好きさん、トランスのカバー部を再塗装なさるとか、実は小生塗装関係には
詳しくありません。塗装法、特に色あわせの方法など、教えていただけませんか。
例えば下地作りは、ペーパーがけでいいんでしょうか?

92 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/03 11:25
是枝氏のプリはどうなのかナ

93 :塗装:01/10/03 11:39
>>91
トランス程度の小物の塗装なら、車用のスプレー塗料がよいと思う。
食い付きがよいので下地のペーパーがけもいらない。シンナーで拭いておくだけで十分。

94 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/03 12:31
確かに車用は食いつきが良いが、下地処理した方がベスト。
塗装後コンパウンドで磨くとプロっぽい!

95 :AC点火派:01/10/03 12:52
93番殿、94番殿ありがとうございます。
それなら乾燥も常温放置でいいんでしょうね。
加熱の必要さえないのなら、今度やってみましょう。
あとは色さえ好みのものを探せば、OKということで。

96 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/03 13:29
コンパウンドかける前に、一週間は乾燥させましょう。
重要! プロアマの差は乾燥時間にもあります。

97 :AC点火派:01/10/03 13:42
納得。感謝!

98 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/04 00:29
>>92
管球王国の記事で、現代のプリアンプを作るには電波暗室が欲しいといった意
の発言があったと思ったら、次の記事ではヒーターバイアス回路にネオンランプ
が使われていました。このような設計のプリアンプがどのくらいのものなのか?
欲しくはありませんが多少の興味はあります。

99 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/04 09:15
>電波暗室とはなにか

100 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/04 09:17
100です

101 :AC点火派:01/10/04 10:19
電界強度という言葉がありますが、それだけ外来の雑音電波が昔より
深刻だということではないでしょうか。真空管、とくに初段管のグリッドには
いろんなものが飛びつきますから。ましてプリともなれば、不要信号の飛び込み・
飛びつきには、神経質になると思います。たんなるシールド処理では役に立たない
こともあるんじゃないでしょうか。素子のハイゲイン動作にこだわった結果だとも
思うんですけど。
正直なところ、プリアンプと70Wを超えるパワーアンプには、積極的にコメント
したくないAC点火派です。過去にむなしい撤退宣言というか敗退の経験が幾度か
あるものですから。
どなたか、ベテランの有識者に代わっていただきたいです。ハイ
6V6好きさんは、かなりベテランのアンプビルダーと見ましたが、
いかがでしょうか。
意識的な狭帯域化など、小生も興味があり試してみたいと考えています。
信号通過系にOPTが必須でないプリは、広帯域化が容易なはずです、それこそ
上限が100kHzとか。(実際は大変ですけど)でもこれに5をかけると
もうAM放送のレンジに入ってしまうんですよね。

102 :6V6好き:01/10/04 10:59
塗装の件

当初はDIYで買った缶スプレーで仕上げていた。やはり素人の限度がある。トラ
ンス類は良いが、アルミシャーシーは皮膜が弱く、剥げやすい。最近は知り合いの
自動車塗装屋に頼んでいる。特にレス89の様な場合。部品の一部に合わせて、他
も同色に塗るケースでは市販スプレーでは色を合わせられない。自動車塗装屋なら
簡単に塗料配合でやってくれる。6V6アンプではトランスすべてトライアッド色
に仕上げた。VT62アンプではタンゴのドライバートランスとチョークがアイボ
リーだったので電源、出力トランスも同色に塗って貰った。トリタン球に黒トラン
スは最悪。グレーもいまいちだった。アイボリー系が最高。もし次回VT62で再
製作することが有ったらクラウンのパールホワイトと決めている。時間切れ。続く。

103 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/04 11:10
塗料接着剤を1度吹いてから塗ると剥げ辛く良いよ〜
塗装の乗りも抜群だら〜。

104 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/04 11:25
>>99さん
シールドルーム、要するに電界強度を低くするため、フェライトタイルなどで
囲った部屋のことです。

105 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/04 11:32
>>104
そう言うことですか、サンクス

106 :6V6好き:01/10/04 17:28
塗装の件 続き

自動車塗装では焼き付け塗装のため、皮膜も強い。レス103さんの言うように、
下地も吹くから剥げにくい。これはシャーシーの話。オイルコンは焼き付け不可。
トランス類もカバーを外せる物はOK。ただしケース封入型(ハーメチックSタイプ)
は注意が必要。長い時間当てられない。線材の変質や、シーリング材(古い物だと
パラフィンやタール、松脂)が溶け出す。昔、大失敗済みです(W

塗装を頼むコツはシャーシーやトランス一式(電源、チョーク、出力等)を前もっ
て預けて置く。カタログ見本で厳密に指定すると面倒なので、レガシーのシルバー
メタとかモスグリーン系とかで頼んでおく。塗装修理で車が入ったら、余り塗料で
塗って貰う魂胆。ツヤの具合は指定出来る。2000円も上げれば喜んでやってく
れる。一度塗装して貰ったら缶スプレーには戻れない。雲泥の差。自分が下手な
だけですが。シャーシーが出来て来たら、自作のサイドウッド(着色スティン〜
ニス仕上げ)でも取り付ければ見栄えもGOOD。

AC点火派さん

自分はビルダーと言うかモデラー(伊藤さん風に言うとモデファイド バイ〜)
なので、電気工学や球アンプの回路解析等は詳しくないです。せっかくのご指名
なのに申し訳ない。

107 :AC点火派:01/10/04 17:42
いえいえとんでもないです。詳細な塗装のアドバイス、こちらこそ恐れ入ります。
やっぱり金属は焼付け塗装がいちばんですよね。クリアコートのかかった
塗装はホレボレしますものね。小生は実は洗車マニアでもあるんです。(藁
ご指摘の通り、このやり方だとプロに依頼するしかないし、合わせカバータイプ
が前提ですね。でもいいですよね焼き付け。戻れないのも判ります。

108 :上杉:01/10/04 19:15
今週末パーツ買いに行ってこよっと。

109 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/04 19:37
わざわざ焼きつけなくても2液ウレタンで1発でOK。

110 :AC点火派:01/10/04 19:40
上杉さんいいなあ。
うーん、東京出張ないかな。あちこち物色したいのに。
トライアッドのOPT、探したいなー。
浅草でどぜうも食いたいし、自作派道民といえど、ツーハンばかりじゃ
寂しいなぁ。

111 :下杉:01/10/04 20:04
球派って、シャーシやトランスの塗装にこだわる人多いよね。

112 :K:01/10/05 00:44
>>110 AC点火派さん
>トライアッドのOPT、探したいなー。
私はフォノ用のステップアップトランスに、トライアッドのHS-1を使用しています。
フレッシュでエネルギー感あふれるサウンドが、私の好みにピッタリ一致して愛用しています。

113 :中杉:01/10/05 00:48
>球派って、シャーシやトランスの塗装にこだわる人多いよね。

個性出したいよね、出来合いのシャーシだとつまらないよね。

114 :K:01/10/05 00:48
>>101 AC点火派さん
>意識的な狭帯域化など、
昔のWEのトランスなどでは帯域制限の概念があったそうです。
WE 111Cは、かつて電話の中継トランスとして使用されたそうですが、なぜか
CDのライントランスに使用すると、エネルギッシュで聴きやすい感じになります。
本当に不思議です。
http://members.jcom.home.ne.jp/k-kusunoki/WE111C.html
に、画像をupしております。

115 :AC点火派:01/10/05 11:36
かの武末先生が物故なさる直前に、ラ技に掲載したアンプにも狭帯域かされたアンプ
の実験があります。たしか6BQ5ppだったかな、でもここでの結論は「音は変わらない」
だったと思いますが。別にここでSACDなどに対して、文句をたれるつもりはありませんが、
f特の考察の種は尽きないでしょうね。低域端がDC領域まであったところで、何の意味が
あるのでしょう。まず、スピーカーがついていけません。
送り込まれて再生されない信号が、結果としてどんな振舞いを引き起こすのか、小生にも想像が
つきません。是枝さんもおっしゃってましたが、不要な高域端の拡大も疑問です。
「20kHz以上の信号が再生されたところで、我々はそれを直接聞いているのではなく、
ビートダウン(うなり)された音を感じているのだ。」この氏の意見に心から同意します。
たしかに音は変わりますからね。その音が好きというなら、それでいいですが。

6V6好きさんが教えてくれたOPTは、トライアッドのS142ですね。
バンド型のOPTは、雰囲気がいいですね。
忠実に再現されているかどうかは不明ですが、トレーシーエレクトロニクスとかいう
サードパーティでの復刻版にTS142というのがあるみたいです。

116 :te:01/10/05 11:46
>>115
武末なんてどんなアンプも音が変わらないと言ってたジャンよ。
自分の設計したのも中学生の孫が初めて設計したのも同じだったとラ技に書いてた。
音が変わらんのに、何が面白いのか、次から次によく作ったもんだ。
よって、武末の「音が変わらない」との意見なんか何の参考にもならねーよ。
だいたいこのスレは是枝を罵倒するもんだろ。是枝のハナシじゃないなら別スレたてろや。

117 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/05 12:04
是枝を罵倒なんてどこに書いてあるんでオイ

118 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/05 17:28
age

119 :僕も6V6すき:01/10/05 19:01
トレーシーのTS142ってトライアッドとおなじカッコなんですか。とても気になる。音も大事だけどまず色、形だから。

120 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/05 20:36
どこにもいるんだよね、変なのは。

管Q王国でも、ラ技でも、本が出たらそのたびに、残留ハムノイズでも全身に受信でもしたような
変な投書が舞い込むと昔、関係者に聞いたことがあります。

115もそのクチじゃないの?(藁

121 :120:01/10/05 20:39
申し訳ないです。
116の間違いでした。

AC点火派様、誤爆でした。
平伏。逝って来ます。

122 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/05 21:01
 120さん。うっかり間違いはだれでもありますよ。

123 :6V6好き:01/10/06 03:27
AC点火派さん

トライアッドのトランス、品番書き忘れましたが知ってたみたいですね。さすが。
尚、負荷5Kの物は同型同色でS−35A。これもかなり良い。6CA7の3結
に使っているが、端正な6CA7がコクのある音を出したので驚いた。視覚バラ
ンス的には、6CA7の大きさとマッチする。S−142には6V6Gを挿して
いるが造形美的には6V6GTの方が良い。ST14バルブはやや大きいから。
6V6(メタル)なら前段はMT管はペケ。メタルの6C5や6SJ7などを、
使うと格好良い。ただ赤メタルや赤袴だと主従逆転してしまう。

トライアッドが他メーカーで復刻してるのは知らなかった。同色なら嬉しいが。
規格内容は大丈夫じゃないかな。元設計が古いし、おそらくガラ巻きのピッチ
無しと思う。本物さえも測定すれば、5Kの正弦波もまともに通らない代物だ
ろうが、聴感上は気にならず躍動感いっぱいの良い音と感じられる。耳が悪い
と言われれば反論できんが、趣味の世界なので気にも留めない。

124 :上杉:01/10/07 00:51
今日富士商会に行ってきました。
なんかすごい店だったよん。

125 :7C5:01/10/07 00:57
6V6好き さん

私も6V6系好きです。特に7C5が好きです。
6N7-6V6*2-5Z4の同じカッコのメタル管が並ぶのもいいです
こてこてなら5692-5992*2-6106なんてのは。
Brimarの6BR7(6J7相当)-6BW6(6V6相当)の9ピンMTもいけます。

126 :6V6好き:01/10/07 03:13
7C5さん

オールメタルいいね。コンパクトに出来るし。5Z4は5Y3と違って傍熱管だから
ケミコンも350Vで間に合う。

7C6〜7N7〜7C5−5AZ4というオールロクタルなら壮観。ゲッターがドバッ
と飛んでるのも多いから、ギンギラギンのSF未来機械風か?ブロックコンもマロリー
の様な黒スリーブなしを使いたいね。プロング式のスプラグがあれば一番いいが。

127 :7C5:01/10/07 10:11
6V6好きさん

小型で良いアウトプットトランスがなかなか手に入り難くなりましたね。
本来小型トランスのほうがバランスが良く、音も良いと思いますが。
7C5ならLUXのCOH型なんかでも定インダクタンス型で、案外実装特性も良くて、
あの頭の丸みとL字のマークがシンプルさが懐かしい。
6V6のヨーロッパG管ライン、L63-B63-6V6G(仏MAZDA)-GZ32等も
感じが違って面白いです。

128 :AC点火派:01/10/07 11:44
6V6好きさんも7C5さんもセンスがいいですね。レス123の5kの正弦波もまともに
通らないとか、ぜんぜん関係ないですよ。MJ誌で黒川さんも言ってましたが、6V6自体、
飛行機がプロペラ回して飛んでた時代の真空管ですしね。聴感上は気にならないですよ。
たたずまいも大事です。
レス127のトランスの話、おそれいりました、小生も同じ見解です。
自己バイアスppの場合、OPTは定インダクタンス型にとどめをさします。
低域を欲張って、でかいインダクタンスのOPTなんぞ積んだら、
6V6がかわいそうです。それにしても小型で良品のOPTがないですね。同感。
アンバラ電流が5mA以下なんて、ケチなこといわずに、ギャップつきのコア
にして、15〜20mAでも、pp動作するようにしてほしいもんです。
音はそのほうがよっぽどスッキリしますものね。

129 :6V6好き:01/10/07 12:27
COH型はいいですね。使いやすいしデザインもGT管に合う。
そう言う点で自分はOY型をあんまり評価してないな。OYは今では
伝説のトランスになりつつあるけど。アンバラ電流もそうだけど、細
い線の多重巻きで音ぬけがいまいちなんだよね。損失が大きいのも原
因ですか?NF然り。タンゴや山水ならドンと掛けても、たいした補
正いらないもんね。OYはある意味じゃ天才型のトランスだから、現
代の回路で厳密に設計したアンプで真価が発揮されると思うが。ラッ
クスの3極管アンプの音は好みじゃないです。MQ−60やキットの
愛用者は多いだろうけど、ワニクリップでタンゴのFX型で鳴らして
みると驚くほど抜けが良いし音色の変化に富む。今までこんな詰まっ
た地味な音で聴いていたのかと・・(笑)  しかし、そんなところ
が良くて飽きずに聴いてきたのも人気の一因には違いないでしょうが。

130 :AC点火派:01/10/07 12:40
定インダクタンス型、というか(pp用)OPTコアギャップの有用論は、
当スレの「是枝氏」自身が球王の中でもしてましたね。
所詮理想的なpp動作など、望むべくもないなら、OPTもそれを認識して
対応すべきだという提言です。近年でこのことに積極的だったのは、ラ技の
氏家高明氏ではなかったでしょうか。楽器用のベースアンプやギターアンプの
OPTの解析から始まり、タンゴにU808(ハイライトコア)で、pp用
トランスをオーダーして、2A3/300B共用のppアンプを発表して
いましたっけ。最近製作記事がないのが淋しいです。
昨年、仕事で徳島に行った際、氏がかかわっているジャズスポットの
フルハウスにいきましたら、店番の2人のお兄ちゃんいわく、
「氏家さんって飽きっぽい性格なんですよ。」とのこと。

さて、S−142に6V6GTの組み合わせ、いいでしょうねぇ。
部品集めよっと。上杉さん、富士商会に行ってきましたか。いいなぁ。
小生はたたんでしまった秋葉原店しか、行ったことがないんです。
やっぱツーハンかな。
ところで当スレの是枝氏のお店、岡山のオーディオマエストロに行った方は
いらっしゃいませんか。最近は映像システムというかホームシアターの
営業色が強いようですが。

131 :AC点火派:01/10/07 12:50
6V6好きさん、全く同意! OY型は小生も好きになれません。
「ラックスの低音は丸い」「音抜けがイマイチ」はOY型のOPTのせいです。
変に特性を意識しすぎて、損失も大きいし。タンゴのFXと比較して、わかる
くらいですから、これがXE−60−5だったりしたら、愕然とします。
まあ、OYにはOYのファンがいるのも、たしかなんだけど。

132 :六億ワット:01/10/07 13:03
>>130AC点火派さん、
 プッシュプルのアンバランスに対する対策として、差動か定インダクタンス
型トランスを使う方法が思い浮かびます。是枝氏、氏家氏は後者のアンプを発
表されているようですが、トランスをどうするかが難しいですね。

 私も両方の方法を試してみたいと思っていますが、後者にはLUNDAHL社のトラ
ンスで、直流タイプのものをプッシュプルで使ってみたら面白そうです。

133 :AC点火派:01/10/07 13:27
六億ワットさん、ルンダールですか。なるほど。
調べて見ましょう。
国産トランスでは、タムラのpp用はアンバラ電流が10mAまで許容
されていて、これと比較するとタンゴ(現ISO)がハイインダクタンス
タイプだといえそうな気がします。
風評といってしまえばそれだけですが、昔のコア材の方が躍動的な音が
するという評価を聞いたことがあります。ハイライトコアとか。
是枝さんのお薦めは、タムラではアモルファスコア、タンゴでは
45パーマロイのようですけど。これらのハイμコアにも独特の濃密感
といったよさがありますよね。
そういえばタムラのF−475あたりも薦めてましたね。
たしかに変に欲張ってないよさがあるかも。

134 :AC点火派:01/10/07 13:39
でも気になるのは、是枝氏が球王Vol.7の300Bppで、タンゴに
作らせた45パーマロイコアでの、アンバラ20mAを許容するという、
特注OPTです。使ってみたいです。当家のLS−6L4と勝負させて
みたい。別に勝ち負けじゃないんだけど。

135 :6V6好き:01/10/07 21:27
AC点火派さん

S−142見つかれば良いですね。数年前までは安いところで一個8000円位だ
った。店内の一番上の棚にごろごろ転がっていたもの。ハモンドや無名のアメリカ
製など似たような規格形態は色々あるけれど、見た感じトライアッドが一番格調高
く感じる。色調も良いから。マグネクエストは黒一色なのが残念。これはタンゴの
ように太い線材のガラ巻きで抜けの良い音がすると聞いたことがある。

ラックスならOH18−10かCOH18−8があれば良いが。タンゴなら808
か708。山水ならW型のデザインが好きだけれど物がないからね。最後のSW型
(スーパーワイド・シリーズ)は持ってる人が多いだろうけど、6V6に合わせる
トランスじゃないからね。6BQ5や6R−A8のNFBアンプにはぴったしだが。
今挙げたものは皆、四角ケースじゃない物ばかり。6CA7や6G−B8のような
長い管だと四角ケースでも格好がつくんですが。音と関係ないことをぐだぐだ書い
て失礼しました。是枝先生じゃないけれどデザイン優先なんで(W

136 :真空管無頼派:01/10/07 23:15
残念ながら、私は真空管アンプというのがよくわかりません。
特に自作系はからきし駄目で、このスレのAC点火派さんや、6V6好きさん、上杉さんなどなどの方々が
アツく語る内容が理解できないのが、ちょっと悔しいところです。
なんせ、2年程前まで真空管アンプ自体の音を聴いた事がなかったくらいです。
ある日本橋の店では、「真空管アンプなんて時代錯誤だ。」といって、視聴を断られたなんてこともありましたね。

そんな奴が初めてまともに聴いた真空管アンプというのが、是枝アンプでありまして・・・
いまだに、それが良いことなのか、悪いことなのか、判断がつかないのが悩むところです。(W

137 :7C5:01/10/07 23:55
WEでも後期は定インダクタンス型です。
124アンプのOPT WE171C型はギャップが大きく
インダクタンスは20Hもありません。
パーマロイ等のハイμ材で飽和を防ぐためギャップを大きくして使うのは
どうも無理があり本来の使い方ではないと思います。
それに低音域が軽くなる感じがします(NY-10S,No.10429等は)。
ルンダールは良いです。ギャップが選べますので設計の範囲が
広がります。
行き付くところ、どのトランスにも癖があり、最後はその人の好みで
選ぶことになりますね。それが決まるまでにトランスの重みで家が
傾かないように・・・。

138 :真空管無頼派:01/10/08 00:27
最近、是枝氏のスピーカーに新しいラインナップが加わりました。

「SS25もいいが、そろそろ、普通のスピーカーも聴きたくなった。」
という談でしたが、そのあとやってきた「普通のスピーカー」は、
アコースティックラボのステラエレガンスでした。(W

入ってくるまで、仲間内では、「絶対に真空管アンプなんかじゃ無理だ。」
と信じていましたが、いまやエージングも進んできて、なかなか圧巻のサウンドです。
真空管アンプの可能性をまだまだ十分に感じられたひとときでした。 

139 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/08 02:38
>是枝重治のアンプってどうよ

この方のアンプってどこかのサイトで見れないのですか?

140 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/08 03:27
6V6GTだって。あんなちっこい黒いのがいい音するのか?

141 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/08 11:30
かいしゃの都合で九州から大阪に出稼ぎに来て2年 ナニワの方ともずいぶん知り合いができた。
知り合いの知り合いだが、どっかで是枝300BPPを聴いてぶったまげてそれでどっかでおんなじトランスを
都合して組んだそうだ。そいつはラウザーかローサーだとかをを使っておった。で聞かせてもらったんだが
あれは長岡先生のはこぶねの音だった。キューンピシッて鳴っていた。おどろいた。300Bって
あんな音がするのか。

142 :AC点火派:01/10/08 12:31
6V6好きさん、アドバイスありがとうございます。デザイン優先ですよね。
特に6V6の場合は、そうなりますよね。時間をかけて探します、S−142。
もう、こうなったら止まりません。
7C5さんのレス137、実に勉強になります。
おっしゃるとおり、定インダクタンス特性を目指すなら、コアのμは全然
欲張る必要はないんです。極端な話、ハイライトコアでもいいかもしれませんから。
告白すると、小生の耳はタンゴのオリエントハイBに毒されているフシが
あります。
無頼派さんも無理をなさることはありません。単なる選択肢のひとつなんですから。
小生だって、パスラボの1000Xはたまげました。
あの音は管球には出せません。でもあの消費電力、納得できますか。
発生する熱だって、どう逃せばよいものか。
141さんのレス、よーくわかります。たかだかピークで20Wにも達しない、
300Bppでも、つくり方で音質を練り上げることができるんです。
直熱管とラウザーのような高感度スピーカーの組み合わせ、うまくいったら
そのインプレのように、スピード感があって、スキのない音が再生できます。

143 :僕も6V6すき:01/10/08 12:39
6V6GTは1番いい音がすると思う。証拠は出せないけれど。

144 :AC点火派:01/10/08 12:52
6V6GTはいい音がします。どんな人でもがっかりはしないはず。
外的条件のいろんな変化に、あまり影響されないというか、内部抵抗が
大きくて、規模が小さいものだから、なぜだかうまくいくんです。
これが6L6GCなんかだと、納得がいくまで大変なんですよ。
それこそ出力段の規模、スクリーン電源から、位相反転、全体のゲインを考えた
初段の選択、etc。
6V6は悩まなくて済むんです。しかも音はいい。

145 :AC点火派:01/10/08 12:56
球王の製作記事の中でも、是枝氏は「そのうちに、飛び切り音の良い6V6
のアンプをご紹介しましょう。」とおっしゃってましたね。
氏のことですから、いつになるかはわかりませんが、楽しみにしています。

146 :6V6好き:01/10/08 14:01
日本の音楽鑑賞事情と部屋事情を考えると、6V6は最高のパフォー
マンスを発揮できる球じゃないかな。特別に特徴がある音を出すわけ
でもないが、どんなジャンルの音楽も素直にこなす。やや高域がしゃ
くる感じもするが、そんなのは対応次第でどうにでもなること。
シングルで4W強、プッシュプルで12W程度だから、余程の大部屋
でなければ十分な音量。製作コストを考慮すれば、電源トランスの容
量が180m程度で間に合うので安上がり。6BQ5のようなペン音
じゃないからクラシックも楽しめる。これで満足しないと2A3や6
CA7に進み、揚げ句の果てはAC点火派のように300Bや845
をぶっ建てることになる(AC点火派さん失礼 W)

6V6が最高の音とは言わない。ただ2A3なら製作費2倍以上、3
00Bなら3〜4倍かかる。音も等倍で良ければ問題無しだが、そう
は簡単にいかないのが自作者の苛つくところ。だから面白いのもある
が。ブラインドしたら半数の方が判らないと思う。もちろん自分も自
信なし。

6BQ5をペン音と書いたが、けなした訳ではない。実は6V6と同
じくらい惚れ込んでいる。そのうちハンドルを6BQ5好きと変える
かも。

147 :6V6好き:01/10/08 14:04
AC点火派さん
上スレでさん付け忘れました。失礼。勘弁。

148 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/08 14:53
6V6でずいぶんアンプつかったけど何かスピード感無くない???
というかスローモーションを見ているような激遅サウンド!
直熱管がハイスピードなのは分かるけどV6の場合コツでも有るんでしょうか?

149 :6V6好き:01/10/08 15:06
146でブラインド試聴に触れたので昔話。

あるオーディオ店で試聴会を開いた。視聴者は顧客の社長さんやお医者
さんやらの招待客20名くらい。主催者と知り合いだったので自分も呼
ばれた。舶来の大型スピーカーを聴かせてお金持ちに売りつけようとの
魂胆丸見えの開催。一部は長島達夫さんの講義で二部が試聴会の予定。
なんと某社最上級のWE300Bsモノ2台で鳴らすと言う。あんなに
広い試聴室に計30人入れて、7Wアンプで大丈夫かいなと思っていた。
案の定、当日朝になって電話が入った。前日のリハでアンブが片方壊れ
たので、至急何か持ってこいと言う。そこにも有るだろうと返すと、50
CA10や6CA7では客にばれるかもと言う。211のシングルを持っ
て行こうと考えたが一台で30Kgあるし、万一発振でもして、スピー
カーすっ飛ばしたら目も当てられない。結局2A3のプッシュプルを持参
して事なきを得た。WE300Bアンプにはヒーターだけ入れて誤魔化した。
見えないラック裏にジムテックブランドの2A3が4本。頑張りました。
3倍のパワーなんで豪快に鳴ること。故長島氏が自分にウインクしたので
安心した。確信犯です。その辺は完全に見切っていたんでしょう。視覚と
心理のトリックですか?

上でAC点火派さんのこと引き合いに出したが、実は自分も211ぶっ建
てていた(W

WE300Bアンプは単に5U4GBの不良だったと後で聞いた。

150 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/08 17:17
>149 えぐい舞台裏ですね。大変な経験といおうかオーディオ産業の暗闇というか
笑いながらもゾ〜とするね

151 :真空管無頼派:01/10/08 23:51
皆さん、期待の6V6アンプですが、意外に登場は早いかも知れませんね。
現在、試作中とかいう話を聞いたことがあったような気が・・・(無責任発言)

152 :上杉:01/10/09 07:29
ふむふむ、6V6いいですか?
でも、WE300B用パーツあらかた揃えちゃったので、WE300Bに傾注しよ。
結局抵抗はアーレン&デールのNS、カップリングはASC X-363、ケミコンが
ブラックゲートと云う構成になりました。
シャーシの設計がもうちょっと掛かりそう。
メーターなしでテスター棒挿す仕様なので、是枝さんの設計のシャーシより
若干小さくする予定。

153 :AC点火派:01/10/09 08:23
上杉さん、がんばってくださいね。期待しております。6V6好きさんの
レス149はいいですね。よーくわかりました。2A3はいい球ですよね。
pp構成で、AC点火でもノーハムにできますよ。コツは2A3各球を個別の
巻線から給電して、点火すること。これはかの森川忠勇氏から教わりました。
けっしてppペアの並列給電などやらないことです。
レス149のスピーカーは何かわかりませんが、割と高感度な部類じゃ
ないですか。2A3はつないだスピーカーでなんとも頼りなげな音が、
繊細の極致に変貌したりします。
小生の手許には、シングル構成の2A3ステレオアンプがあります。
消費電力は100W以上あるようですが、出力はたったの3.5W/ch。
なんとも豪勢なもんです。これがいい音を出してくれているので、当家の300B
アンプはシングル構成でなく、ppになったくらいです。
ただ、グリッド電流だけは気をつけましょう。2A3の場合、気絶どころか
暴走の結果、昇天してしまいます。これもかわいい奴ですから、大切に使って
長生きさせてあげましょう。

154 :AC点火派:01/10/09 08:42
レス148はなんともいえないですね。それが6V6の実力かもしれないし。
他に選択肢はあることですし、あまり6V6を追い込まないでやってくださいまし。
是枝さんはどういう構成にするでしょうね。あの入力感度なら、差動構成の必要もなし、
パラプッシュでは、大げさすぎだし、やっぱり誰が作っても同じように
なるのかな。でも、あの方の美学はそれを許さないでしょう。
さて、是枝式6V6がどんな形で登場するのか、楽しみです。

155 :AC点火派:01/10/09 10:43
なんだか6V6の話題でにぎやかになったと思ったら、2A3の話題に飛んでしまいました。
これは小生の勘ですが、是枝氏は2A3の製作記事を書かないような気がします。
もし前例があれば、どなたか教えて下さい。他の球で言うと6V6好きさんがレス146
で取り上げてますが、6BQ5なんか当スレの話題にふさわしい球だと思います。
是枝氏の作例で言うと、管球王国Vol.2のQUADU型構成のQ5ppは、なかなか
のものだと思います。
6V6好きさんは、かなりQ5で遊んでいると思うのですが、いかがですか。
駄球のようにいうのは、不当だと小生も思います。V6はニーポイントがカチッと
決まったビーム管の優等生なら、Q5はペントードの代表です。
ペントード代表には、EL34/6CA7という強敵がいますが、どっこいQ5
だって、OPTを使い、きちんと構成すれば、あなどれない音が出ます。
ただし、性格というか個性を理解してやらないと大変ですけど。
以下、小生の独断ですがQ5にはUL接続は向いてないです。(よね)
局部帰還は、OPT2次からのカソードFBが似合うようです。
3結なんてのは、やるだけむなしいです。位相反転は是枝氏のようにQUADU型で
まとめるか、PK分割にするかでしょうか。バランス感覚は大事だと思いますが、
OPTに良品を選択すると、Q5の意外な品位に皆驚きます。
出力は欲張れませんが、Q5は是枝氏もいうように電極の鳴きがなく、カチッと
した音が出せるんです。

156 :SG:01/10/09 12:15
AC点火派さん
わたしは6BQ5が好きです。昔この球はいろんなアンプに広く使用されていました。
私が最初につくったキットもそうでした。
あれは6BQ5ではなくて7189でしたか。7189は高耐圧の類似管でしたが
どうも今一つだったような気がしました。オリジナルの方が使いやすいですね。
プレート電圧は高くできてもSGはそのままでしたから。是枝さんのアンプでは球王
2号のアンプが好きです。どうにも電源トランスが高いようですからてがでませんし
オイルコンデンサもそのようでした。AC点火派さん 代わりに使えるものをなにか
御存じありませんか

157 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/09 13:01
是枝氏は2〜3年前にラジオ技術か何かで6V6のプッシュを
発表してたと思います。タムラのトランスだった筈です。

158 :AC点火派:01/10/09 13:15
SGさん、6BQ5がお好きな由、よくわかります。
いろんな球にいろんなファンがいて、その人なりの思い込みがある。
これこそ管球増幅器のたのしみです。これがいいんです。
増幅素子のファンなんて、ちょっと考えたら妙ですが、これが成り
立つんですから、やめられない。
Vol.2の是枝式Q5ppアンプはいいですよね。小生も大好きです。
記事中で言ってるように、あれはWE300Bを盲信する、世間の名球
ブームへの、是枝氏のアンチテーゼのようなアンプです。
それだけに気合が入ってるのが、よーくわかります。
さて、SGさん実はこの板のどこかにも書いたんですが、製作記事を
なぞってのアンプ製作の際、小生がいちばん悩むのが電源部分の設計なんです。
こんなことは耳タコでしょうが、アンプなんてものはそもそも、電源部で整流
してこさえたDCを、音声信号のACで変調して出力しているだけです。
それだけに電源は重要です。各素子が働きやすい動作環境のために。
あの構成では、PTはノグチに特注するしかなさそうですね。
個人製作でいちばん困るのは、必要な電圧が出なかった時です。
高めにでたなら、ドロップすればいいんですが、低くでてしまうともう
救済のしようがないです。これには回路構成の電流消費量も絡んできますし、
結構なパズルです。ドロップもうまくやらないと、発生する熱が後で
ボディーブローのように効いてきます。。
オイルコンは最近、結構出回っているようです。サンガモとかデイトン、
マロリーのようなビンテージは無理でも、ラ技扱いのASCのX−386は
小生も使ってますが、こいつはいいです。(440VAC,20μ)
使用経験はないものの、東一なんてのもあります。
あと、別の記事で触れてましたが、このアンプは作例のようにアルミ板に端子
を植えて基板化しないと、ノイズが出ることもあるそうです。
あのCRの載ったアルミが、シールドもかねているそうですから。

Vol.2のその記事中でも、最後の方に書いてますが、出力管を6BQ5から
WE349に変えたら、さぞかし素敵なアンプになるだろうと考えている
AC点火派です。あのキットはまだ、取り扱ってるんじゃないのかな。

159 :AC点火派:01/10/09 13:20
157さん、申し訳ない。2A3アンプについてです。
6V6のは、ラ技の93年9月号のじゃないですか、あれはスマートな
いいアンプでした。

160 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/09 13:33
157さん。もっともっと前だったと思う。いつだったか忘れたが。あれこそ詰め込み
すぎだ。実は私は作ってみたんだ。V6ではなくて手持ちのV6GTで作った。
子供がうまれる前だったから7年くらいまえかな。
スピード感はわりとあって音はよかったとおもう。もうバラして作り替えたが。
でも電源に変なトランスを使っていて困った。大体あの人は作りにくくしすぎる。
あの通りできれば最高だがとてもできない。好きだけどほんとに困る

161 :AC点火派:01/10/09 13:50
あれはたしかベクターのラグ付きソケットで、組んだやつですよね。
氏のコンパクト思想はわかるんですけど、たしかに追試はしづらいですよね。
追試で困るのは、特注トランスですよね。こればっかりはもう自作できない
ですから。
そういう意味で言うと、タンゴは偉かったですね。
また以前のように、試作No.のトランスなど、オーダーに応えられる
ような時代が来てほしいです。それに執筆者の方もなるべくカタログ品の
採用に努めていただきたいもの。

162 :6V6好き:01/10/09 18:21
球のコレクターではないけど、6V6好きが高じて手元に数十本の6V6系がある。
GT管だけでも、RCA,SYLVANIA,HYTRON,TUNG−SOL,
STANDARD,HALTRON,STC,マツダ〜東芝,日立,NEC,TEN,
双葉等。クリア、灰色スレート、黒スレート。製造時期違い、ゲッター違い。

集めたわけではなく、目に留まった時に買っていたらこうなった。20年も経てば
皆こうなります。造りは全盛期の東芝が良いと思う。ただゲッターが天井に飛んでる
からヒーターの灯りが見えにくいのが難点。銀鏡面で綺麗だが。TENや双葉の後期
製造は真空度が高いためか、青紫のグローがオーロラの様に管全体に回る。舶来球は
造りが良い筈だが(特に元祖RCA)、スレート仕様が多いから判らない。アメ球は
オシャカにもならないから割って見たこともないし。ヒーターの明るさは6F6の方
が明るくて見栄えがするが、音は6V6の方が良い。

真空管も高くなった。特に国産品。10年前は@2000円程度で買えたのに今では
物自体見かけなくなった。セロハン切ってない東芝のペアがあったので値段を聞いた
ら9000円也。AC点火派さん、これは安いですか、高いですか?
おまえみたいなのが使わずに持ってるから、こんな状態なんだぞと言われれば、すみ
ませんと言うしかないが・・・すみません。

5年程前にNHKストック分放出品(東芝製)がかなり出回り、5Y3や5AR4も
ばか安だったが、さすがにアッと言う間に市場から姿を消した。サクラ印の球もよく
昔見かけたがこれはヤバイ。自衛隊納入品の放出品だから。買う分には問題無し(W

163 :AC点火派:01/10/09 18:48
6V6好き殿、恐れ入ります。スゴイ壮観でしょうね。
6V6GTペアが9000円とは、世も末です。(W
でも、小生なら払ってしまうかも。マツダというか全盛期の東芝真空管は
最高だと思います。つくりも音もたしかにいいです。
ちなみに我が家のWE300Bppの、整流管は5U4GBですが、小生が
試した中では、東芝の通信用が最高でした。次にレイセオンかな。
RCAは意外と×。
この東芝通信用5U4GB、現在、@3000円。
確保しとかなきゃ、いまのうちに。
ところで、6V6好きさんがいうように、USAのGT管は6V6とか
6SL7のように、カーボンスートの球が多いんでしょうか。
たしかに、電子の不要な反射を防ぐ効果はあるそうですが、見栄えは
イマイチですよね。

164 :6V6好き:01/10/09 20:31
AC点火派さん  USのGT管は確かにスレート球が多い。6V6GT
もメーカー違えど大方そうです。色は灰色から真っ黒まで。6Y6,
6K6もやはりスレートが多い。G管も6V6G,6F6Gや6L6G
まで黒球が多い。ふと考えると皆4極、5極管。ただこれは管種による
特徴だと思う。スレートが良いのであれば、なぜWE350Bには無い
のかと言うことになるからね。これらのガラスチューブは初期はクリア
ガラスだったが性能アップのためにスレート球に変更になった。この時
期にスレートされた管種はそのまま最後まで続いたが、技術進歩後の球
はスレート無しでもOKとなった。事実6L6GCや7591はスレー
トが無い。こう考えると辻褄が合うが・。電圧段の6SL7のUS球は
灰球、黒球が多いが6SN7はクリア。これはゲインの違いから来る
対策かな。はっきりしたことは誰か識者に書いてもらいたい。
ちなみに国産はクリアが殆どだがNECは黒球が多い。初期は普通だっ
たけど後にスレートされた。スレートでヒーター見えんのはいやだね。
同じ見えないにしてもゲッターがドバッのほうがずっと良い。

165 :6V6好き:01/10/09 23:45
AC点火派さん 東芝のは5U4GBなかなかです。基本的に東芝の5U4系は
前後のダブルゲッター。マツダの5U4GはST管の頭頂部のダブルゲッターで
バルブの上半分が銀ギラ銀で最高。5U4GBのダブルゲッターはGT管のため、
挿してみるとバルブ前面に半端な面積のゲッターがくるので今一歩。アンプ前面
に球を挿す配置でなければ関係ないが。前面に挿す場合は日立等の後面のみのゲッ
ターがすっきりして見栄えが良い。5R4GはNECの通信用が気に入っている。
造形も内部の造りも芸術的。US球も目じゃない。下部のダブルゲッターでもち
ろん茶色の袴。

レイセオンの整流管でCK1006と言うのを見かけたら買って置いた方が良い。
これはガス入りの冷陰極整流管でなんとヒーターが必要ない。電源を入れると、
すぐ作用して効率も良い(電圧下降が少ない。5U4GB以上)。VT62(80
1A)を使うとデザイン上も含めて必然的に5R4Gとなるが、480V端子では
600V出ない。5U4GBならいい線行くがデザインが合わない。このCK10
06は管内がガス入りで青く発光する。出力管も整流管も光るとケバそうだが、実
際やってみると実に格好良い。音楽を聴きながら目でも楽しめると言う、これこそ
球アンプの醍醐味。この組み合わせの作例は見たことがないので自画自賛(W
時間差投入の水銀入り83より使いやすい。一応コイル状のヒーター(1,75V)が付
いてはいるが、ヒーター使用の場合ガラス管壁が高温になるのでやめた方が良い。
一時@4000円で店頭に並んでいたが最近見かけなくなった。

166 :AC点火派:01/10/10 08:43
6V6好き殿、いやなんともいい趣味ですね。ガス入り整流管はぜひ使ってみたいと
思っていたんですが、いい雰囲気だろうなあ。83は有名ですけど、A級アンプばかり
こさえているせいか、83やチョークインプットは試す機会がなかったです。
これじゃ言い訳に過ぎませんが。
なんだか是枝スレというより、球談義スレになっちゃいましたが、これもまた楽し。
6V6好きさんとは、好みが合いそうですね。
全盛期の東芝電子管は、ホントにいいです。もう、あんないい球は2度とできないでしょう。
氏家高明氏が賞用している12AU7の高信頼管(5814Aだったか?)のシルバー
ピンなんかも最高です。US球ばかりじゃないです。国産も良品があります。
哀しいのは手に入らないことですが、こればっかりはどうしようもないですね。
所有者は大事に使ってあげてください。

167 :私もすき:01/10/10 10:07
6V6好きさんおしえてください。CK1006は480V端子で600Vがでるんですか。
名前は知っていましたけど全然考えてもいませんでしたから。C入力でもつかえるんですね。
音はどうですか。

168 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/10 16:41
10月第1週目に東京都主税局では、都内の税務事務所の管理職も含めた大規模な
管理職会議が開催されたそうです。
ところが、場所は箱根の温泉。しかも出発が新宿発PM6:00。
この時間に間に合わせるため、遠い事務所の管理職は、まだ勤務時間中であるに
もかかわらず、いそいそと出かけていったそうです。
浴衣姿にコンパニオン侍らせて、いったいどんな内容の会議だったのでしょうか。
ぜひ議事録を見せてほしいものです。
もしただの温泉旅行だったのなら、都の管理職は勤務中でも自由に温泉に行けるの
ですか? それとも温泉旅行も勤務の一環として認められているのでしょうか?
石原知事、ぜひ、ご返答を。

169 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/10 18:16
http://www.seaple.icc.ne.jp/~mixseeds/p1118.htm

170 :真空管無頼派:01/10/10 18:33
>169さん
6V6特集へのリンク、ありがとうございます!

171 :AC点火派:01/10/11 08:27
SGさん、見てますか、申し訳ありませんが、コメントの訂正をいたします。
小生が書いたレス158の是枝氏のQUADU型のQ5ppアンプについてなんですが、
あらためて記事中の回路図を見ますと、センタータップ式で275〜280V,220
〜230mAの巻線があれば、何とかなりそうですね。氏のコメントでは、タムラの旧品
PC−131が希望だったそうです。タンゴだとST−220あたりでしょうね。
タムラの現行品PC−3003だと、280V,200mAですが、電流値が少々足りなく、
低めに電圧が出るでしょうね。5U4GBのインプットCに、35μ,450Vがあるので
容量増加ももう無理でしょう。ST−220、どっかに転がってませんか?
ただ、作例ではヒーター巻線の6.3VにもCTを設けて、これを接地しています。
こういう贅沢は、オーダーしたトランスならではの点ですね。

172 :SG:01/10/11 10:33
AC点火派さんおはようございます。わざわざありがとうございます。
ST220ですか。今はないのかも知れないのですね。春に上京した
時はじめてノグチにいきました。地下にあるとは知らなかったですが。
さすがに秋葉原ですねあんなにトランスが並んでいる場所は地方にはないです。
球王2号の電源は7万円近い値段だそうでびっくりしたのです。でも特注ですから
しかたないですね。あれはてっきしタムラかと思っていたらタムラではないそうでした。
ノグチに並んでいた似たようなタムラのグレーのケース入りは端子の形がちがっていました。
今カタログをみていました幾つか使えそうなのがあるようですね。でもなんで大抵が
200mAどまりなんでしょ。是枝さんが特注されたものは230mAですから
それにこだわってしまうのですが。CT端子はやはり音の関係あるんでしょうか。

173 :AC点火派:01/10/11 11:09
SGさん、たしかに200mAどまりのものが多いですね。
憎らしいというか、歯がゆいですね。しかし7万とは恐れ入る次第です。
回路構成は変えないんでしょうから、200mAでやってみますか?
少々、電圧は低めにでますでしょう。
ヒーター巻線のCTは、傍熱カソードですので片側接地と大して変わらない
気もするんですが、なんともいえませんね。
ただ、傍熱管にもヒーター雑音はあります。そのための対策だと思います。
通常は巻線抵抗で中点を出したり、固定抵抗2本でやっつけたりします。
これが直熱管だったりすると、いろんなコダワリがでて来ます。
やれVRをバランサーに使うと音がやせるだの、固定抵抗2本がいいとか、
巻線のCTにかなうものはない、といった具合に。
原理から言えばアースラインにつなぐものですから、抵抗分が無い方が
いいはずです。CT接地が贅沢で最良な方法でしょうね。悔しいですけど。
大げさに言えば、抵抗は一種の雑音源ですから。
ちなみに小生の場合、前段管のヒーターバイアスなどは、50Ω程度の
固定抵抗2本を介してかける事が多いです。ただし音質上の確認はしておりません。
こうしたほうが望ましいという、精神的な満足感に従っているまでで。
いいアンプだと思うので、ここはいっちょ、がんばってみてください。

174 :6V6好き:01/10/11 13:23
>167さん

480V端子を持っている電源トランスの定番はタンゴのMS−105
と思う。VT62での試作の場合、5R4GYではコンデンサーインプット
40マイクロで540V程度。5U4Gで580V弱。GBはガラス形状
が合わない。
CK1006ならコンデンサーインプットで610V程度出る。ただし
容量は4〜6マイクロが限度。600V以上のオイルコンが良い。ケミ
コンなら350V10マイクロの2段重ね。尚、CK1006を出た所
に10〜30オーム位の保護抵抗(10W)を入れる。

VT62sステレオアンプなら問題無いが、低圧で低容量(mA)負荷
だとC1006が発火出来ないかも知れない。ガス入りはイオン作用で
エネルギー変換してる筈。だからフィラメントコイルはあまり意味がない
ので使わない。これだけカソードとアノードが離れていては使っても、
効用が少ない。付いてるのに使わないのは勿体ないと言うのであれば、
ヒーター電圧を5V端子から1.75Vまで落とさなければならない。これ
は大変なこと。この際は5V〜6,3V間(実質1,5V程度)からヒーターを
引いた方が手っ取り早い。実験済み問題無し。ただ集中的にコイルに電子が
集まるので発熱が大きくなるが、出力電圧はあまり変わらない。

音の違いは自分には判らない(W
5U4Gに比べ悪くなったとは感じないが・・・
CK1006はST14バルブでVT62より一回り小さいが、並べて
見ると実に良い。5R4GYや5U4Gだと同じ大きさ3本となりメリ
ハリに欠ける。視覚的にも良い整流管ですから機会があったら試してみて
下さい。感電注意。

自分はVT62をトランスドライブで振っている。これがVT62かと
疑う程の力強さが出る。トランス前のドライブ管は、もちろん6V6。
3結使用の6V6とドライバートランスの励振ブロックは強力。下手臭い
300Bsアンプなんて吹っ飛びます。

175 :AC点火派:01/10/11 16:10
VT−62シングルか、やりますね6V6好きさん。そういえば今回の管球王国Vol.21
の是枝氏の製作記事が、VT−62sアンプでしたね。記事を読むとどうも前段と直結で、
900Vをかけたかったみたいですね。キット前提の記事なんで、あきらめたみたい
ですけど、なんだか消化不良ぎみの感じを受けました。
6V6の3結でイントラドライブとは、よさそうですね。なんたってポジティブグリッド
の送信管ですから、トランスはうってつけでしょう。トランスの巻線比しだいでは、
うまいことA2ドライブになってるかも。当家のVT−62は、オーディオ専科のキット
です。カソフォロドライブのppのステレオで、音はまあまあ。
きっとブラインドでテストしたら、トランスドライブに負けると思います。
トランスといえば亡き宍戸公一氏がやっていた、送信管のイントラ反転ドライブを
思い出します。ドライブ法は納得できたんだけど、送信管のプレート電圧を下げて、
電流値を故意に大きくしていたのが、納得できなくて。
プレート損失ってこれでいいのか?
あれ、ホントに大丈夫なのかなあ。

176 :6V6好き:01/10/11 23:06
AC点火派さん

やはり、そう思いますか。同感です。低電圧、大電流は感覚的に気に入らない。
試作してはいないが、追試した方の話しも聞かない。良いのかもしれないが。
送信管は最大電圧を掛けてのぬけの良さと透明感がいいんじゃないかと思う。
いまだVT62は@10000円で手に入るから、とことん使いたい球。
初段〜ドライブ段のカップリングは当然ビタQです。抵抗器のこだわりは無いが
ここは譲れない。近代管や最新設計にはASCやスーパーキャップが良いだろうが。

低電圧大電流と言えば不出世の国産球6B−G8で手持ちに10本あるが、
未だに音出ししていないのは情けない。良いトランスを持っていない。残念。
いつか日の目を見せてやりたいが。ppで4本ぶっ建てたいね。だからこの球に
ついてのウンチクはゼロ(W

177 :6V6好き:01/10/11 23:08
上訂正 6G−B8(東芝)

178 :AC点火派:01/10/12 08:24
いや、うれしいですね、やっぱりそう思いますよね。
送信管はもともとC変調用のタフ球ですし、個性が出るのはしかるべき電圧をかけた
時だと思います、ホントに。その送信管にビタQを合わせるあたり、いいですね。
小生も同じ事をするでしょう。エージング待ちはいらいらするけど、自分の組んだアンプ
の音が毎日成長していくようで、これもまたいいものです。
しかしビタQといえば小生にとってはスプラグなのですが、最近とんと600V耐圧の
ものを見かけなくなりました。広告品は大抵400Vどまりですしね。
みんな個人在庫をたくわえているんでしょうか。

6G−B8はいいですね、しかしそいつのプレート電流を許容するOPTを探すのが、
大変でしょう。同情いたします。

179 :6V6好き:01/10/12 10:00
最近のビタQは米国製じゃないからね。ハーメチックの仕方と印刷の
文字、字体も違う。デールやA&Bもメキシコ製と聞いた。性能は維持
していると思いたいが。東一製のビタQは試聴して見ると案外良いが
摘んで見るとあまりに軽量で驚く。P&Cには今でも本物のスプラグ製
のストックがあるのかな?

180 :私もすき:01/10/12 10:17
6V6好きさん。 ありがとう1006さがしてみます。

181 :AC点火派:01/10/12 10:21
スプラグは多国籍企業ですからね。台湾製やら、東南アジア方面のものが
多く出回っております。気になるのは自己バイアス用のカソードパスコン
に多用するATOMの150VDC,100μなんですが、よく見かける
黒スリーブものが実は東南アジア製で、本来のUSA製は黄色というか
橙色のスリーブのものだ、といううわさです。
ガセネタだといいんだけど。ちなみに小生のストックは、全部黒色。
どなたか教えて下さい。
あと、アーレンの固定抵抗はまだ信じて使っておりますが、VRの背部に
MEXICOと打印されているものだけは、お薦めしません。
あれはかつてのA−Bのポテンショメーターとは別物です。
擦動感がスカスカで、後日ノイズのモトになります。
御気を付け下さいませ。

182 :6V6好き:01/10/12 17:15
ATOMは幸か不幸か黒スリーブは持ってない。手持ちに
100μ・150VDC TVA−1420 橙
100μ・350VDC TVA−1620 青
 80μ・450VDC TVA−1716 橙
 20μ・600VDC TVA−1966 青
がある。すべてチューブラー。
スリーブの色の違いは何を意味するのか解らない。
もっとも音の違いも判らないが(W

古いATOMは紙筒だからね。これも黄〜橙系。

マロリーのチューブラーは空色だし、アンプ内部もカラフルで楽しい。
Trアンプ用なら赤や緑のケミコンも有るが、球アンプ用の国産品は黒か茶色が
精々だな。昔のスリーブ無しのチューブラーもかなり手持ちにあるので、スペース
に余裕があるときは使っている。昔の物は図体がでかいから。音を比較しても今の
ケミコンが特別良いとは思わない。小型なのは助かるけど。
パーツの色が地味なときはせめて配線材をカラフルにしている。出来上がれば内部
なんて見えないんだが。

183 :AC点火派:01/10/12 17:37
出来上がれば見えないものでも、あえて人様に臓物をさらけ出し、・・・
というのは、かの伊藤御大のお言葉ですが、6V6好きさんは、配線材は
何を使っていますか?
小生はもっぱら、ベルデンばかりです。AWGの#16〜22くらいで
一応、5色法を準拠してるつもりですが。

184 :6V6好き:01/10/12 18:18
自分も専らベルデンやテフロン被覆。使いやすいし、鏝熱に強い。
ヒーター以外は太いのは使わないな。線材が太いと不細工なアンプに
なる。配線色別は商品を作っている訳ではないので無視。この時点で
電気作業者としては失格。
ヒーターは赤、AC系は緑、B電圧系は黄、接地系は黒、信号系は青
この通り適当。でもこちらの方がイメージではないですか(W
シャーシー内で白と紫は冴えないから使わない。橙も赤黄と結構紛ら
わしい。

185 :AC点火派:01/10/12 18:56
やっぱりベルデンは使いやすいですよね。
ただ、テフロン被覆はどうしても硬すぎて、引き回しに苦労するような
気がします。サーマックスなんかはは、中のより線が銀メッキですから
電気的にはいいんでしょうけど。

186 :上杉:01/10/13 00:46
AC点火派さん6V6好きさん
配線剤はベルデンが良いですか、音質的にかなり影響あるですか?
ここらへんがよく解らないんですけど、WEのなんとか(今ちょっと忘れました)
をP&Cに買いに行こうかと思案中です。

187 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/13 00:47
ベルデンは被覆をむいたときにより線になっているので楽ですね。
メッキがかかっててハンダの乗りもいいし。

188 :6V6好き:01/10/13 02:58
上杉さん

綿巻き線かな?編み込んだ綿被覆の。WEもベルデン社等に委託していた筈。
音の違いは判らない。しかし古典球には雰囲気が出るね。国産でも古い物は
綿巻きやニスやシェラックで絶縁したチューブを使っていた。綿巻きは末端
を上手く処理しないと見栄えが悪い。3極管アンプならシャーシー内は込み
合わないから綿巻きでも良いと思う。ただ雑誌等の製作物を覗いたことがある
が、美的ではないね。WE等のアンプの真似というか雰囲気をねらってるの
だろうが。WE製だから良いのか、綿巻きだから良いのかは自分は判らない。
AC点火派さんの説明に期待。

189 :AC点火派:01/10/13 10:31
期待されちゃった。どうしよう。(W
まず、WEの綿巻線。小生はAWG#22の単線(より線でない)綿巻を使ったことが
あります。細いのでもちろん信号系ですが、6V6好きさんのコメントにもあるように
端末の綿がほぐれてくると、実に見栄えが悪い。昔、おかあちゃんに編んでもらった
セーターがよれてきたみたいになります。(W かといって、熱収縮チューブなんて使うと
台無しです。それとちょっと硬めです。あくまで個人的見解ですが、やっぱりベルデン
のフックアップワイヤーがいちばんだと思います。
AWGの#22,#20,#18の3種で大体間に合うと思いますけど。
WEの配線材は、その雰囲気が好きな人にはたまらないでしょうが、小生はメリット
は見出しておりません。音質上の影響はないと思います。どうしても気になるんでしたら、
OPT2次側から出力端子までは太目の線材を使ってみたら、いかがでしょう。
実は小生もこの部分だけはAWG#16の太線でボンディングしています、
もちろん精神衛生上の対策で。

190 :AC点火派:01/10/13 11:07
小生はラグ板オンリーで引き回しをするので、参考になるかどうかわかりません。
ただし、球王Vol.3の是枝300Bシングルには、CR基板は使用されて
いないので、同じかもしれません。
大体、ヒーター給電ラインがキレイにきまったら、勝負は半分勝ちだと思ってください。
ハンダは是枝先生と同じく、アルミットのKR19を薦めます。あれなら間違いないでしょう。
名門のキースター#44、なんてのもありますが、なあにたいした違いはありません。
それより、確実でキレイなハンダ付けをするほうが先決です。
熱した接点にハンダがすっと拡がり、フラックスの煙が立ち上がり、より線や
接合部にハンダが吸い込まれてゆくように・・・これが楽しんでできれば、
大丈夫です。おせっかいながら、この工程の時間が短すぎると、イモハンダに
なります。長すぎてもイモになりますし、毛管現象でより線がハンダを吸い上げ、
ベルデンの末端は針金のようになって、ウリであるしなやかさはどこへやら、
被覆も融けます。
いや、失礼、WEの線材を検討なさるぐらいなら、ハンダ付けなんてとっくに
マスター級でしょうね。余計な講釈でした。多謝。

191 :上杉:01/10/13 11:48
187さん、6V6好きさん、AC点火派さん
ありがとうございます。
WE中止にします、古典的雰囲気狙ってるわけじゃないし、
音質も変わらないとなれば、わざわざ使う必要ありませんね。
それに、ハンダ付けマスター級なんてとんでもない、たまにイモになります。
ベルデンとアルミットのKR19買ってこよっと。
そう言えば、球王Vol.3の是枝300BシングルのOPT2次側から出力端子まで、
二本でてますけど、どういう効果があるんでしょうか。

192 :AC点火派:01/10/13 12:05
手許にVol.3がないので、後日コメントします。
ただし、推測の域を出ないでしょうけど。

193 :7C5:01/10/14 13:02
細かいこと言ってスミマセンが、
球の中が黒く塗って(アクアッダックなど)あるのは
「カーボンスート」または「カーボンコーティング」
と言います。
「スレート」は建築用の石板(合成・天然)の
ことでは?。
また、綿巻き線や絹巻き線の末端処理は
デコチンスキーセメントや封ろうで行います。
綿袋打ちコードはまず外皮の袋を処理部にろうびき線を
巻いて固定した後、おり返して更にろうびき線で
巻いてはみ出た部分を切りそろえます。

194 :6V6好き:01/10/14 13:48
7C5さん

そうでしたか。ずっと間違って覚えていた。Thanks!

195 :7C5:01/10/14 19:15
6G-B8は、ヨーロッパの高Gm管(F2aと似ている)の影響を受けて
設計された球で、低電圧大電流のA1シングルの動作を鵜呑みにして
ppにするととんでもない大電流動作になってしまいますが、
EL34と同じ様に電流をやや絞った高電圧型AB1級に良い動作点(裏動作)
があります。産業用のアンプはこの動作でした。この球のpp動作は、
東芝自身は、AB1級ppは40Wの動作しか発表していません。

196 :6V6好き:01/10/15 01:15
6G-B8でステレオシャシーは大変だな。450mAのトランス必要か?
ただ折角の最終高性能管を高電圧低電流はもったいない。それだったら6CA7
でも役目を果たす。7C5さん。3結ppはどうです?DF2以上のところに、
ドンと20dBのNFかければDF25程度になる。それでいて出力は20W
以上は出る。6CA7じゃ真似出来ない。タイトで歯切れの良い音が期待出来る。
ただ相棒の5G-K22なんかは嫌だねえ。持ってるけど使う気が起きない。

197 :AC点火派:01/10/15 08:21
7C5さん、さすがですね。ロクタル管の好みからして只者ではないと思ってましたが、
綿巻線の端末処理についての解説、ありがとうございます。
どんな分野にも語るべき人がいる、というのは本当だったんですね。
6V6好きさんの6GB8の大電流ppは、すごそうですね。しかしそこまでのIpを
許容するOPTとなると、大変だなあ。
小生が気になるのは、話の片すみに出てきた整流管5G−K22の方です。
お持ちなんですか?探しているのにまだみたことがないんです。
よもやこんなところで登場するとは・・・

198 :彰篠宮:01/10/15 12:09
6GB8といえば、デンオンの力作POA−1000Bを思い出すなあ。
力感があってなかなか良い音だった様に記憶しています。

199 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/15 12:10
AGE

200 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/15 12:10
200ばんゲットだぜ。

201 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/15 12:17
5G-K22は旧規格の5AR4を使うとすぐのびちゃうから無理くり作った球でしょ。
あれは内部抵抗を低く下はよいけどスパークしやすくてすぐダメになった。
5AR4が手に入ればそれを使う手もあるけど大電流管は良質なSi-Dが良いよ。

202 :AC点火派:01/10/15 12:26
そうですね。大電流管はSi−Dの方が無難かもしれませんね。
ダンパー管2本というのも、シャーシ上がにぎやかすぎますかね。
ところで逆回復時間の早いFリカバリーダイオードが多数出てますが、
皆さん何をお使いですか?小生はUF−4007(オーディオ専科扱い)
を愛用しております。

203 :6V6好き:01/10/15 13:55
日本独自の整流管の5G-Kシリーズは数種ある。5G-K4のような
傍熱やK18,K22のような直熱まで。K22は5AR4の保守用や
TV用等に使用された。直熱にしたのは、すぐ回路が作動するからか。
ボタンステムは仕方無いが、バルブより太い袴は不細工。あれは誰も
使いたく無いし、やはり内部セット用でしか活躍出来ないかも。

UF-4007はGIのIN-4007のウルトラ版ですか。4007や
10D10のような小粒な物はMT管やGT管の小型シングルには重宝
するね。見かけは頼りないが。昔よく使われたオリジンのモールド型は
(黒や緑の丸型)はクラックが入ってえらい目に合ったことがある。今
だにこれが付いているLUX等は交換しておいた方が良い。

いつも使っていた東芝の1S2711も手持ちが少なくなった。これは
タフなDiで一度もパンクしたことが無い。放熱性等見るからに頼もしい。
代替にサンケン製の物があるらしいが評価を聞かない。日立にU07N
と言うガラス封入型があり、結構気に入っている。あまりDi整流を感じ
させない音がする。これも製造中止か?

204 :AC点火派:01/10/15 14:05
日立のU−07Nは、ディスコンになったと先日聞きました。
結構、つかいやすかったんですけどね。
ウルトラ版でも困るのが、尖頭逆電圧が1000Vどまりが多いこと。
これだとCTで350Vが限界。(規格上は少々オーバー)
せめて1500Vあれば、いいんだけど。

205 :AC点火派:01/10/15 17:23
7C5さん、レス193のデコチンスキーセメントというのは、ベースとガラスバルブ
の接着に使っているものと同じなんでしょうか?(とくにWE300Bとか)
あれ、接着はマラカイドグリーンのセメントでしたっけね。
もし、ご存知でしたら、教えて下さい。

206 :7C5:01/10/15 18:02
デコチンスキーセメントは、熱可塑性のセメントで
ベースセメントには使えません。一般のベースセメントは
熱硬化性樹脂(フェノール樹脂など)を主材に発泡材や充填材などを
加えたものです。
それから、5G-K22(5V/3A)は5AR4/GZ34(5V/2A)の互換ではなく、
5U4GB(5V/3A)の互換傍熱管として作られました。また、
TVには高価でまたウォームアップ時間が長すぎて
使われませんでした。5G-K22はレイセオンが作った
5CU4を元に作られた球です。但し耐圧が少し低い。
こっちの方が格好が良い。
いっそ、6G-B8も古い幅広ベースの球を使って5G-K22に揃えるとか・・・。
ハーメチックのSiDなら富士電機の
DS−1Kなどは・・・少し古い世代のDですが。
高圧は少々高価ですが、水銀蒸気整流放電管(866A/2H66)等
のメンテに使われたアバランシェ型はどうですか。

207 :AC点火派:01/10/15 18:48
7C5さん、明解な解説をありがとうございます。
5G−K22のオリジンが、5CU4だったとは、知りませんでした。

208 :6V6好き:01/10/15 19:57
7C5さん

K22は傍熱でしたか。倉庫確かめずに書いて失礼。前使ったK18は
直熱だったので、K22は親玉と思っていた。ダンパー管の方が安いだ
ろうね。

DS1Kまだありますか。4チャンネルが流行った頃ですから30年前
はオリジンと共に盛んに使われていたダイオードです。富士電機の定電
流Diの009番は使う人が多いと思う。

何か判らないことが有ったら調べるよりも7C5さんとAC点火派さん
から聞いたほうが早いな。宜しく頼みます。

209 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/15 23:35
あげ

210 :7C5:01/10/15 23:42
整流管時代末期の傍熱型整流管は性能は良い割にはやりませんね。
5G-K22,5R-K16,アメリカでは5CU4,5690(赤ベース)、
ヨーロッパでもEZ150,GZ37等、パービアンスも高く、
出力電圧が高く取れるので、もっと使ってあげたいです。


211 :6V6好き:01/10/16 01:02
ダンパーが流行らないの雑誌での作例が無いからね。
GT管の*G-K17やMT管の*R-K19など当時の値段で売ってた(500円)
あと6DW4(TVによく入っていた)とか。やはり片波整流管なのがネックか。

作例に多い5AR4の最近の価格高騰には驚いた。あんなん何時でも買えるとたかを
くくっていたら、ムラードタイプのロシア球まで値上がりしている。メタルベースの
松下製も友人に上げてしまったし、東芝製のNHK放出品が手元に数本しか残ってな
い。やはりダンパーのお出ましか。自分はデザイン重視だからDiにするか球かは
ケースバイケースだけれど。

212 :6V6好き:01/10/16 01:58
PC時代になって球アンプのデザインは楽しいね。自分が使ってるのは、
CADとかのたいそうなものではないが。

方眼紙をくりぬき並べて見てたのをPC画面でやるだけ。雑誌の付録の
Live-Pixというソフトを使っている。画像の処理や切り取り、
貼り付け等が出来る。フォトショップ類似。こんな良い物がタダとは。

使い方は、球、トランス、シャーシー、コンデンサーや外装部品を、デジ
カメで撮っておく。上面と側面をカメラ〜被写体同距離で。あとはソフト
でパーツを切り出し、モニター上で並べて見るだけ。パーツの複製なんて
簡単だから、写真は全部撮る必要も無い。3Dは出来ないが、上面、側面
があれば十分。楽しいしリアリティが出るし、構成を簡単に変えていける
のとシャーシースペースの取り方を吟味出来る。PCプロから見れば子供
だましな方法かもしれないが。

213 :AC点火派:01/10/16 08:22
確かに最近の5AR4からみれば、ダンパー管はまだ比較的低価格のようですね。
でもいずれ、わかりませんよ。モノラルで組んだら、何とかまとまりそうだし、小生が
考えているのは、SiD整流の遅延にダンパー管の単管投入。(うまくいくんだろうか?)
結構、用途や使い道はあると思うんだけど。シャーシ上に6DW4があれば、パイロットL.
の替わりになるでしょ。(W
PCをつかったデザインは、楽しいですよね、でもやっぱり鉛筆に方眼紙でこつこつやるのも
捨てがたいです。どちらかといえば、保守的かもしれないAC点火派です。

214 :上杉:01/10/16 08:59
みなさんはアンプの足に何使ってます。
やっぱりゴム足ですか?

215 :AC点火派:01/10/16 09:16
耐振という点からは、ゴム足もいいんでしょうが、重たいトランスが載って
いる場合、経年で結構変形したりします。プラ製も機能的には問題なくとも
満足度という点からはイマイチですね。
小生は最近、真鍮製のごつい足にすることが多いです。
P&C扱いで平たい円柱状のもので、底面はフェルト張りです。
高さは20mmくらいかな、径は50mmφでしょうか。
ごついですが、結構気に入ってます。

216 :上杉:01/10/16 11:05
高さは20mm径は50mmですか。
でかいですね、でも良さそうですね。
ゴム足だとなんかつまらないので、いろいろ探してみることにします。

217 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/16 12:47
>>195
確か東芝の後期の資料だと100wの例も出てるように聞いたけどこの辺の情報は
錯綜してるようなのでよく解りませんが当方手持ちの東芝のマニュアル(誠文堂刊)の
コピーには100Wの例が出てました。

218 :6V6好き:01/10/16 16:38
6G-B8は試作したことが無いが(球はあるがトランスを持っていない)、固定
バイアスのAB1級で300Vで40W、500V以上掛ければ100Wを期待
出来る球な筈。300Vで40Wなら6CA7でも良いじゃないかとなるが、売り
の一つは入力感度が高いこと。もちろんビーム管と5極管の音質差もある。これは
好き好きだろう。6CA7の音を良くしようとUL接続にすれば出力が落ちるし、
3結にすれば15W程度になってしまう。

6G-B8は真空管における到達点の一本と思うが、如何せんTR時代の波に飲み
込まれ評価の確立が成されなかった、不出世の傑作と思うがどうでしょうか。
しかし入力負荷時、一本あたり100mAじゃ済まないのがね。

アンプの足は、市販のアンプやCDPの物を補修パーツで取ると安くて見栄えも良い。
構造はプラの2重構造(外側が金や銀のメッキ)か外側がアルミもしくはアルマイト
仕上げが良い。底面はゴムやフェルト地がある。最高なのは2重構造で内部にバネが
仕込まれてサスペンション機能があるもの。アンプがフローティングされる。自分の
手持ちにあるのはサス機能付ゴム底で外側アルマイトの物。直径が50mm高さ14
mm。何の製品の足だったのか失念してしまったのが悔やまれる。道端歩いてて、
アンプ類やビデオデッキ類が捨ててあったら、ツマミと足は取って来るように。面の
皮厚くしないと良いアンプは作れない(W

219 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/17 00:27
ここの皆さんのレベルは凄いですね、びっくりします。とても参考になります

220 :AC点火派:01/10/17 08:45
大電流動作は、DFの点で有利ですからね。NFBをかけて得られたDFとはまた違って
くるように感じるのは、小生だけではないと思います。
しかし、アンプ足やツマミのために、「家電リサイクル法」を自ら実施なさるとは、
6V6好き殿、平伏いたします。
小生にそれだけの根性があるかなあ。
他の皆さんはどうしているのですか。スイスのライテルのツマミとか、しゃれている
と思ってたんだけど。ドレークの赤ランプとかも。ジジイ趣味だと言われそうですが。
219さんも遠慮せずに参加してくださいね。

221 :7C5:01/10/17 21:35
NFで稼いだDFとは一味違うと私も感じています。
6AS7Gのppなんか凄いです。特に低音のドライブ感が
違いますね。
6G-B8は、嫌いな球ではないですが、
電極の支持がゆるくマイクロフォニックやハウリングの
問題がありますね。良く出来た6BQ5/EL84は素晴らしく、
叩いてもほとんど分からない程度のものがあります。

222 :AC点火派:01/10/18 09:38
7C5殿の同意を得て、心強いです。最近はインピーダンスの公称値が疑わしいSP
も多いですから、大電流ppはいい手段かもしれません。現代的なSPなんて相手に
するからだといわれそうですが、B&Wなんてアンプを蹴飛ばすSPの代表格では
ないでしょうか。

223 :AC点火派:01/10/18 09:56
とはいえ、6G−B8は手ごわい球のようです。規格を見るとGm(相互
コンダクタンス)が20mSもあります。バイアス1Vの変化がIpが
20mAも動きますから、安定化等の対策が要るかもしれません。
まあ、6V6好き殿なら大丈夫でしょう。これまでの話からしても相当の
ベテランとお見受けしました。
さて、大出力管の話もいいですが、6V6の話が盛り上がったのは、レス75
からでした。その時のOPTが8kのものでしたので、話題は6V6に花が
咲いたわけです。紹介された球のなかに、6GA4がありましたが、これも
小出力ながら良品が組める傍熱3極管です。6GA4、6CK4をppに
して使うなら、OPTは5kのものを使いたいですね。8kの2次の16Ωに
8Ωをつないで、4kに見立てる手段もありますが、5kくらいなら探す
のも簡単でしょう。小生は6CK4で組んだ経験があります。
入力感度が高めですので、12AX7くらいの前段で、PK分割でドライブ
できます。簡単でかわいいセットが組めますよ。
これもお薦めにしておきましょう。経験者の方おりませんか?

224 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/18 10:12
NFが一般的に駄目みたいな言い方やめてくれませんか?
そりゃあトランスの入った真空管アンプでNFが上手くかからないのは
事実かもしれませんが...。

225 :AC点火派:01/10/18 10:23
そんな言い方はしておりません。そう思われるのでしたら、手前ミソでは
ありますが、レス80〜83をお読みください。
議論はそれからです。
ちなみに小生の場合、あまり無帰還アンプは好きではありません。
NFBは大変有効な技術です。しかし「正しく」NFBをかけることは
かなりの経験を要することも事実です。

226 :AC点火派:01/10/18 13:08
ちょっと考えていただければわかる事なんですが、6G−B8のppでいくらIpを流した
ところで、NFBをかけずにまともなアンプができるとは思えません。
まさか無帰還でできるなんて、224さんは思っているのですか?
大電流動作で得たDFを生かしても、せいぜいOPTの2次から出力管へのカソード
フィードバックが、省略できるかどうかというところでしょう。
オーバーオールのNFBは不可欠だと思いますけど。いかがでしょうか。
ppの場合、局部帰還は結構面倒なのは確かです。

227 :219:01/10/18 14:34
6GB8などの大電流動作でもNFをかけずに済ますことは出来ないと思います。
例え3結でもオーバーオールの負帰還は欠かせないような気がします。220での
AC点火派さんのご発言はむろんその点を踏まえた上のものだと理解しています。

228 :AC点火派:01/10/18 16:00
219さん、わかっていただいてうれしいです。どうもありがとう。
NFBのかからない無帰還アンプは、出力管の内部抵抗が相当低くなければ
成立しないものです。無帰還構成だとWE300Bシングルで、3〜4kの
OPTを使って、Ipが50〜60mAの動作例で、DFが2〜3くらい
ではないでしょうか。
個人的にはDFは最低でも5以上は欲しいと考えています。
8Ω用出力端子での内部抵抗が、2Ω以下であって欲しいということです。
小生の好みでいうなら、300Bシングルでも、NFBは必須です。
でもDFが15〜20くらいまででしょうね、球らしい音なのは。
そんな気がしませんか。

229 :AC点火派:01/10/18 16:29
とまあ、小生の好みのご披露になってしまいましたが、むろん世の中には
無帰還がいいという人達がいるのも事実なんです。
そういう方たちは、きっとオーバーダンピングな、コーンの硬いSPを
ご愛用なんでしょう。指ではじくとパンッと音がするような奴です。
そういえば晩年の伊藤喜多男氏が、ジーメンスのコアキシャルのSPを扱って
いた頃、無帰還の5極間ppのアンプを組んで、いっしょに販売していた
そうです。これは、氏家高明氏の記事の受け売りですが。
ここまでくると、無帰還でも奥が深いなあと思わされます。

230 :六億ワット:01/10/18 23:16
>>229AC点火派さん、
 確かに、70年代前半の無線と実験には、無帰還の349A、EL34、F2Aプッシュプル
アンプを発表しておられましたね。最も前者二つは、前段部にNFをかけていましたが。
球をうまく使いこなせるようになれば、もはや球の種類(質という意味ではありま
せん)など気にしなくても良い境地に達するのかもしれません。これは、知人が
作った五極管アンプの音を聴いた印象ですが、私はまだまだとてもそんなレベル
には至れずにいます。

231 :6V6好き:01/10/18 23:53
前回6G-B8のpp(3結)にドンとオーバーオールのNFBを掛けて、DF20の
20Wアンプはどうかと書いた。アンプデザイン的には前段をMT管にした方が良い。
GT管ならくどくなるし時代的にも合わない。小型管と大きな6G-B8の対比がこの
アンプの造形美と考えた。

オーバーオールのNFを掛けるとすれば時定数回路が少ない方が得策。初段〜反転段を
直結にすればアルテック型が良いかもしれない。管種は6AU6+12AU7もしくは
6267+6267(3結)あたりか。好みから言えば、大きい6G-B8、2本を1球
で振りたい。これは最高のシチュエーションとなる。5極3極複合管しかない。そう
なれば6AN8か6U8か。このへんの3極部で振り切れるかどうかが問題だが。

このへんの球も高価になった。6267(EF86)は好きな球でイコライザーにも
使っているが、ロシアのブリキのような奴はいやだねえ。松下製が好みだが入手困難
になってきた。へたり易いんだよこの6267は(W

232 :AC点火派:01/10/19 08:53
六億ワットさん、お久しぶりです。
5極管の(出力段)無帰還アンプは、難しいですね。内部抵抗の大きな5極管でOPT
を定電流ドライブすると、高域にピークといおうか盛り上がりができます。(特に10
kHz以上)低域は早めに下降してしまいますし・・・。
でも出てくる音は、なかなか画期的なんですよ。(特に初体験の場合)
キット育ちの小生は、P&CのWE293Appのキットを組んだことがあります。
293Aは旧型の5極管でバイアスも深めの球ですが、これを6SL7のオートバランス
でドライブする無帰還のppアンプでした。特性は上記のように立派ではなく、くせの
ある狭帯域ですが、FM再生でのニュース音声の明瞭度にはびっくりします。
確かにハイコンプライアンスなSPの低域制動は期待できません。
でも、SPを選べば実用になるでしょう。最近ラ技誌をにぎわせている定電流アンプも
こんな感じなのかと・・・。これがエキセントリックだと言う人は、3極管の世界に
進んでゆくのでしょうね。

6V6好きさん、前段はMT管のデザインに賛成します。
3結の6G−B8の励振電圧はA1で12.2V,AB1で14.3Vとでてますね。
p−pだとこの倍になるのかな、6AN8で振れるかなあ。ギリギリですかね。
コメントの後半にあるように、6267はヨワイですね。もともと低雑音という触れ込み
の球ですから、その辺を期待して小生もよく利用しますが、全くムリが効かない球です。
消耗品とはまさにこのことです。6267って3結にしてもいい球なんですけど。
球アンプの自作は、この構成を考えている時間が、なんとも幸せですよね。

233 :AC点火派:01/10/19 18:36
そういえばレス191での上杉さんからのおたずねで、是枝300BシングルのOPT
から出力端子まで、配線が2本出てるという件ですが、たしかに作例写真ではそう見えますね。
あのアンプは8Ωと4Ω(16だったかな?)用の出力端子が、上下に重なって付いて
いるので、そのためかと思っていたんですが。OPT端子からも2本出てますね。
うーん・・・すみません、小生にはわかりません。
ところで上杉さん、肝心の12AU7、5693、5U4GBなどはもう入手されましたか。
そんなものすでに手許にある、というのならいいんですけど。

234 :六億ワット:01/10/19 22:04
>>232AC点火派さん、
 ご無沙汰しています。仰るとおりスピーカーとアンプの相性は重要ですね。
例えば伊藤さんの多極管PPアンプを、アンプでダンピングを効かせるように
設計されたスピーカーにつなげても上手くは鳴らないでしょうね。よく指定
しておられたコアキシャルの性質を熟知された上でのアンプ設計と思います。

235 :7C5:01/10/20 02:18
ウェスタンやクラングフィルムの(旧い)スピーカーは
劇場や屋内放送など配線を長くすることを
念頭に設計されているため、アンプのダンピングがあまり
期待できないため、ややオーバーダンピングに
なっています。この辺が球アンプとの相性の良さを
生んでいるのでしょう。また、スピーカーのような
インピーダンス負荷では、電流位相が変わるため、
高NFで見かけ上、下げられたダンピングファクターは
負荷電流の供給が困難で有効ではありません。
NFは必要と思いますが、薄化粧までが花では・・・。

236 :じゅげむ:01/10/20 10:28
クラングフイルムのオイロッパやその末裔のオイロダインのウーハーは決してオーバダンピング
気味ではなくて磁気制動はむしろ不足しています。エッジやダンパーはなるほど固くてオーバ
ハード?で、この点でオーバーダンピングと言われればそうなのですが。ぼくは氏家さんのあの
臨界制動型ウーファをオーバーダンピングと理解しているのですが

237 :7C5:01/10/20 10:59
音響工学の教科書の定義に従えば、100Hz以下の低域の降下と低域共振の出方(Q)が
「オーバーダンピング」を示していると考えます。
私はすみませんが、「臨界制動型ウーファ」を知りませんので原理等
お教えください。

238 :じゅげむ:01/10/20 11:39

じつはぼくもクラングフィルムやウエスタンのウーハの実測特性は知りません。
でも氏家さんのスピーカやG社の80などのようにエフゼロが低くてエッジや
ダンパーが柔らかくて強力無比な磁気回路を持つものは150Hzあたりから
低域は下降しています。そのように位相反転箱にいれないと平坦にならないようなスピーカを
オーバーダンピング型、平面バッフルに着けてもいいジーメンスコアキャルなどは
その逆だと理解しているのですが。 間違っていたらごめんなさい。

239 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/20 11:49
臨界制動というのは、二次のQが0.54のときを指すから、氏家スピーカー
が臨界制動型というのは間違いでしょう。

あえて言うなら速度型ウーファーですが、データを見る限りは理想に
近い速度型とも言い難いので、単にオーバーダンピング、low-Qで
良いでしょう。

240 :上杉:01/10/20 17:31
AC点火派さん
買いました
12AU7はGEです、テレフンケンも買う予定です。富士商会の人が
この部分で音が変わるのでいろいろ試したほうが良いとのこ。
5693もGEです、5U4GBは東芝買いました。
シャーシは結局ギャロップに頼みました、2台で4万円焼き付け塗装込みです。
300Bと足以外全部揃えたけど、シャーシできるのが2ヶ月弱なのでそれまで部品と
にらめっこです。
肝心のWE300B購入資金がちょっと出ない、何とかせねば。

241 :7C5:01/10/20 19:51
最低共振周波数付近のダンピングとコンプライアンスは
別に考えた方が良いかも知れませんね。おじさんレベルでは
アルテックの515等(Q0=0.2程度)がオーバーダンピングの代表だと思います。
S社のコアキシャルQは低く 、周波数特性上は、バスレフの箱の方が
低域は平坦に出ますが、素直な音質でボックス内の反射音などの影響が
強く出るため、伊藤先生は平面バッフルにしたと聞いています。

242 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/20 20:47
234〜以降のお話はおじさんレベルどころか大変高度な内容だと理解します。
ドーモこのあたり誰も今までわかりやすく説明してはいないのではないですか。
専門誌の怠慢でしょうか。キーポイントだと思うのに。

243 :じゅげむ:01/10/20 21:12
7C5さん
そういえばシーメンスコアキシャルを1本と2本、位相反転箱
に入れた関本純正のシステムがありました。音は知りません。
ずっと昔に秋葉原の駅前のビルの上にジーメンスがおいてありましたが
コアキシャルはぼくはそこでしか聴いたことはありません。あそこの担当
の方は今はリンジャパンの社長さんだとお聞きしました。
239さん
氏家さんは確かに臨界制動とはいっていないかもしれません。ぼくの
思い違いでしょう。

244 :7C5:01/10/20 23:08
6G-B8は案外グリッド電流が流れ易く、これが音のにごりに
なりやすい。簡単にドライブできそうでそうでもない
感じです。また、ヨーロッパの高感度5極出力管並に
μsgが高く、スクリーンの影響を受けやすい。
この辺のところがキーポイントでは。
6267は、弱い感じでしたね。特にNECのは定格近くだと
すぐにダメになった。ヒーター電力が小さいから無理が
利かないのと、この手の高級真空管?ではメーカーの
力量が出るのでしょうか。定格が小さいはずの
元祖EF40の方が寿命が長い感じです。
EF804Sもなかなか良いです。

245 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/20 23:29
便乗ですけど,よろしかったらお教え下さい。
ElekitのTU-873 (300B 6SN7GT) の回路の評価は
どんなものなんでしょう ?

246 :AC点火派:01/10/21 11:00
あら、欠席している間にずいぶんとハイレベルな議論が展開されてますね。小生も
オイロッパやオイロダインの裏側は見たことがないんですが、コアキシャルのマグネットは
確かにあまり強力そうではありませんね。磁気制動ではないと思います。
磁気制動でもハードエッジのような機械的ダンピングでも、低DFのアンプをつないだ
場合、出てくる音は似た感じになるのではないでしょうか。
これがリアクタンス負荷としてみると、話は別の方向に行くのでしょう。
ただ、管球ファンとしては、低DFといっても直熱3極管の無帰還sやppと、5極管
の無帰還ppとでは、音の感じはずいぶん違うといっておきたいですね。
それにしても7C5さんも、じゅげむさんも詳しいですね。話題はどんどん是枝さんから
離れていきますが(w ジムランの130Aの推奨DF値が5、375ドライバーの
推奨値が3だと、昔どこかで見たことがあります。

上杉さん、パーツ集めご苦労様です。初段の12AU7は、あまりハイゲインな動作では
ないので大丈夫だとは思いますが、ノイズ源になる恐れもあります。特にマイクロフォニック
にはご注意を。複数からの選別が必要になるかも。5693ってGEブランドのものが
あるんですか。はじめて知りました。RCAかCBSくらいだと思ってたんですが。
まあ、RCAもアセンブリーメーカーなんで、製造大手のGE委託というのもありえるかな。
この辺のところ、6V6好きさんはご存知ないですか?

247 :上杉:01/10/21 11:13
間違えました。
5693RCAでした。酔っぱらってまいた。
チョークコイルのA-4006が一個しかなっかたので、
これから探しに行ってきます。

248 :AC点火派:01/10/21 11:21
レス235の7C5さんの、NFBは薄化粧くらいにという意見に大賛成です。
まずは裸特性ですよね。よーくわかります。
6G−B8プランは手ごわそうですね。グリッド電流やスクリーン電源対策
など、ドライブ法や安定化に手を焼きそうですね。これが楽しめれば、自作
も一流ですが。6V6好きさんならきっと大丈夫でしょう。
レス245のエレキットは、回路構成がわかりませんのでコメントのしよう
がありません。無帰還なのですか?6SN7はパラ使用ですか、それとも
3段構成になっていますか?もし無帰還構成なら、音は殆どOPTに支配
されるのではないでしょうか。よいOPTならいいんですけど。
自己バイアスの無帰還300Bsは、プレート電圧が高めでないと、あまり
毅然とした音が出にくいように思いますが。
245殿、TU−873の入力感度は、どれくらいになっていますか?

249 :7C5:01/10/21 11:44
メタル管はもともとGEが開発して製造していたもので、
RCAは始めは販売のみでした(オリジナル5Z4は・・・)。
5693はGEも独自に作っていたと思います(フランジの刻印から)。
また、5693は6SJ7のセレクト品を単に赤く塗ったものでは
ありません。5692と6SN7の関係と同じ様に中身は見えませんが
構造が全く違います(フランジ刻印は5693)。耐震構造にしてあり、
精度も高いです。1622等は6L6そのものですが。
蛇足ですが、本当に真っ赤なニセモノ(赤く塗った6SJ7に5693プリント)を
見たことがありますので、フランジの刻印を確かめて買われた方が
良いと思います。

250 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/21 11:45
>>>>>>>>。レ全プレ情報】今だけ!!全員がもらえる!!今すぐチェック!!>277
そうですな。
レビンソンやクレルには、ぜひオールフィルムコンアンプを希望します。
クレルMRAは恐らく30000μくらいあるだろうが、頑張って実現して欲しいものです。

279 :6V6好き:01/10/24 15:15
手元にUSの古い電解ブロックコンが多少ある。バンド取り付け以外の
物では
SPRAGUE製プロング型(USソケット)1951年2月、8月他数種。
                     25μF400VDC
                     20μF×2、450VDC他
ASTRON製ナット止め型1959年11月。80μF350VDC
GEN INSTR製ナット止め型1968年1月。100μF300VDC
WESTERN・ELECTRICネジ止め型1970年。シャーシ裏から−ネジ2本
                        100μF×2、300VDC

何れも30〜50年も経つ古代遺産(W
しかし、横河のマルチメーターで計れば容量抜けはない。元々2倍位の容量が
入っていたかも知れないが、規格容量は軽くパス。リークは計ってない。

使用中の物の容量を計る時は、必ず回路から外して、抵抗を噛ませて充電分を
抜くこと。高圧が残っているとテスターがパンクするから。

この手のブロックケミコンはデザイン上、非常によろしい。MALLORYの
ベーク差込み型も良いが。いくらニチコンGやBG、セラファインが音が良いと
しても、バンド装着型が1本でもシャーシーに乗ると格調が落ちる。バンドを
シャーシー内部に入れれば多少ましだが、視覚上ケミコンの長さが短くなって
しまうので良し悪しだ。黒(茶)スリーブに呪文書きもいただけないので
場合によっては塗装必要。初心者の方はスリーブは剥ぎ取らない方が良い。

最近のケミコンは小型なので、なにもブロックコンを立てる必要もなくなった。
チューブラー型で事足りるケースも多い。ケミコンの為にはシャーシー内収容
の方が良い筈。

280 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/24 16:32
スリーブ取ってほうが音は良い

281 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/24 17:34
>>278
300000μだろ。

282 :AC点火派:01/10/24 19:11
6V6殿、あいかわらず豊富なコレクションですね。(w
ちょっとうらやましかったりして。でもpp構成にする限り、そんなにケミコンの
いやな面は出て来ないものですよね。あっ、上杉さんの計画はシングルでしたね、
クサらずにがんばってください、きっといい方法が何かありますよ。
あの是枝さんが、マロリーのFP295に固執するあたりも、この辺のことなんでしょう。
6V6好きさんがいうとおり、ケミコンは本来ならシャーシ内装がいいかもしれません。
なんと言っても熱源から隔離するのが、ケミコンのためですから。
最悪なのは、出力管や整流管の熱気にあおられるような配置。ここを読んでる皆さんは、
そんなことはしないでしょうが、耐久試験なんて、シャレにもなりません。

283 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/24 21:03
ここのスレッドはなんか凄くない?。ほとんど意味がわからないけれど(爆

284 :7C5:01/10/24 21:04
倍電圧整流後のケミコンはよく容量抜けになりました。
昔ラックスのトランスは倍電圧整流用が多かったですが
5年から10年でほとんどハムが出るようになりました。
耐リップル用という倍電圧用の高価なケミコンもありましたが
ほとんど同じでした。
WEの最初の頃のケミコンは湿式だったそうですが、
かなり以前に、マーションの湿式ケミコンを見たことが
あります。振るとジャブジャブ音がして驚きました。
マロリーだと、高耐電圧の箔型タンタルケミコンもよいですよ。

285 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/24 21:05
まあ、是枝さん一人でやってますから・・・

286 :めーか:01/10/24 22:33
7C5さん
それってもしかして銀筒の中にボタン電池みたいなやつが沢山重ねて入っている
もの?

287 :7C5:01/10/24 23:22
高耐電圧の箔型タンタルケミコンは、普通のチューブラー型です。
銀めっきケースですが。箔はきれいな緑(5酸化タンタル膜)
角型ケースのタイプは直列に何ユニットか入っているものも
あります。

288 :6V6好き:01/10/25 00:32
スプラグもマロリーも20年位前は新藤ラボが販売してた時期があった。
スプラグではオレンジドロップが安くて、ブラックビューティーがその3倍
の値段。ビタミンQはさらにその1.5倍の値段だったと思う。両社とも湿式
タンタルコン(通称銀タン)も出していた。これがまたビタQより高い。
とにかくコンデンサーは昔から高かった。

当時、ジャン平賀氏のサンセイエンタープライズ(記憶違いかもしれない)が
あって、球の品揃えはかなりの物があった。VT62を2500円で買った。
今は10000円。シーメンスやテレフンケンのEL34が2000円くらい。
ECC83が1000円ちょっと。GECのKT66やKT88が5000円
前後だった。今考えればバカ安だ。ただWE300Bはその頃でも3〜4万円
したから今の方が割安感がある。トランスも安かった。今はトランスが高くて
おいそれと手が出なくなった。

289 :えれきっと:01/10/25 03:49
箔型タンタルとか湿式タンタルとかチューブラーとかオレンジとかブラックとかボタン電池とか
スリーフとかビタミンとかマーションとか訳わからん。

290 :AC点火派:01/10/25 08:31
7C5さん、レス284拝見しました。なるほどね湿式のケミコンとは、そんなものが
かつてあったのですか。ぜひ一度拝見したいものです。ケミコンではありませんが、
ラ技扱いのASCのオイル入りフィルムコンのX−386Sも、振るとチャポチャポと
音がします。倍電圧整流のケミコンがいかれやすいとのこと、覚えておきます。
最近は送信管いじりから遠ざかっておりますので、このところCT整流ばかりですが。

6V6好き殿、よき時代の話をありがとうございます。GECのKT66が市場にある
時代がうらやましい。いまや見かけなくなりました。
たしかにトランスは高い買い物ですね。そういえばサンスイのトランス部門が、ハシモト
というブランドででてくるようですね。復活タンゴもぼちぼち新製品の展開をはじめた
ようですし。まあGECのKT66なんて欲しがらなければ、この世界もなくなること
はなさそうですね。
しかし、高耐圧の箔型タンタルケミコンか、ほしいなぁ。

291 :上杉:01/10/25 09:30
マロリーほしいなぁー

292 :AC点火派:01/10/25 12:25
まあまあ。(w

293 :6V6好き:01/10/25 13:32
サンスイのトランスも復活ですか。ケースはW型がいいね。SW型は
球より背が低いことが多いので格好つかないから。カソードNF用の
巻き線はつけて欲しい。今はULは流行ってないから。

LUXもサンスイも端子間の抵抗値が揃わなかった。計らなきゃいい
けど、ついテスター当ててね(W  耳で聴いて判るわけじゃないが。
タンゴはわりに揃ってるんだが。線径と巻き方の違いでしょう。

294 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/25 13:33
>>283,289
オヤジの懐古スレだ。害はない。
多様性の尊重、住み分けと共生の原理から、放っときな。

295 :6V6好き:01/10/25 13:40
>294
まったく仰る通りです。
しかし未だに弄り回して飽きません。

モー娘もがんばって5人覚えましたので御容赦のほどを・・・

296 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/25 13:46
実害あるよ。
初心者にいきなりマランツ7なんか勧めるな!!

297 :めーか:01/10/25 15:04
6V6好きさん
以前山水にH型トランスがあったでしょう。うんとむかしに100Wクラスの
H型トランスがあったように思います。60Wだったかな。つや消し黒で良い形でした
音は分からないが。確かに山水は端子間の抵抗値は違っていましたね。どのトランスも
そうだけど2次巻線の0〜4と4〜16はふぞろいですね。カソード帰還は専用
巻線がほしいですね。

298 :AC点火派:01/10/25 19:44
しかし未だに弄くりまわして飽きない これはけだし名言ですね。
6V6好きさん、さすがです。
今夜は1週間ぶりくらいに、アンプに火を入れてあげたいです。
そんな気持ちになりました。

299 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/25 20:15
295と298に激しく同感 

300 :6V6好き:01/10/26 01:44
めーかさん
30年前の物でしょう。そんな物を知っているとは驚いた。6CA7のpp用だ。
黒塗りのW型と同じ形状。学校の視聴覚室(校内放送)等にあるアンプにはこの
でかいトランスが入っていた。もちろんモノラルで。ただNFを深く掛けれる物
ではないと思う。このトランスに600Ω端子が有ったかは覚えてない。
やはり0〜4〜16端子を計っていましたか。これが合うと気分がいいね。
カソード帰還の良いトランスでもう一度6CA7をやってみたい。

AC点火派さん
一週間ぶりどころか殆ど電源入りっぱなし。聴いても聴かなくても。球の寿命や
部品のメンテナンスは何も怖くない。と言うより球と部品の信頼性を信じているし
手前味噌だが、その辺は十分吟味しているつもり。スペアがあれば最大限の設計で
造りたいのは皆さん同じだと思う。どうしてもアンプが持たなくてヒューズが飛ん
だり、原因が判らないで解体になったアンプもあるが、今後はAC点火派にさんに
知恵も拝借できるし、7C5さんも頼もしいから安堵(W

301 :6V6好き:01/10/26 02:03
7C5さん、AC点火派さん
ところで判らないのはDi整流。使い慣れたDiも手に入りにくくなった。
マランツはDiをシリーズ使用していた。他ではパラ使用も見る。この辺の根拠が
実は判らない。シリーズがどうなのか、パラならエポキシで合体させるのか?
また、両波が良いのか倍電圧が良いのか、ブリッジはどうなのか?理論的に良し悪し
はあるのか?−電位がきっちりしている両波が良いと思うが。

302 :六億ワット:01/10/26 05:02
>>301 6V6好きさん、
 シリーズにするのは、整流時に生じるヒゲノイズを減らす技と思います。
あるいはダイオードの信頼性と関係があるのかな?
 パラは電流容量を増加させるためかもしれませんが、素子間のばらつき
によって電流値もばらつくと思います。このあたり少々気味が悪い。
パラで使うならダイオードとシリーズに抵抗入れて電流値を揃えた方が
よいかもしれません。

303 :AC点火派:01/10/26 08:24
六億ワットさんに、禿同と言うところでしょうか、Si−Dのパラ使用は殆ど百害あって
一利なしといってしまってもいいと思います。
なんたって、アンバランスが怖い。
でもシリーズ接続はいいです、これはむしろお薦めです。
逆電流回復時間のスパイクノイズ減少が、音質変化でわかるくらいの効果があります。
とくに内部抵抗の低い出力管の動作ではいいですね。
したがって6V6のビーム管接続では、なかなかわからないくらいですが。
これは一種の「裏ワザ」でしょうかね。

304 :AC点火派:01/10/26 12:36
「もう一度6CA7をやってみたい。」 6V6好きさんがいうと迫力があるなあ。
小生は通いの札幌のハズレにある某ショップで、メンテが完了したばかりのマランツ
8Bの音を聴いて、こりゃかなわんと正直に思ったものです。
自作であの音に迫るのは、一筋縄ではいかないでしょうね。EL34/6CA7は
大好きな球です。3極管でもビーム管でもないあの音は、魅力ですよね。
よって自作ばかりでなく、EL34だけはシドニー・スミスに敬意を表して、オリジナル
の8Bを、いつかは入手してやろうと考える次第です。
最悪の場合、復刻版でもよしとして。(w

305 :6V6好き:01/10/26 14:25
Diをシリーズにするのはパンクで短絡した時の保護かと思ったが、ノイズ
減らしの効果でしたか。カットオフも同期となるのでノイズは弱まりそうに
ないが。パラの方がDiの仕事が楽になるから、跳ね返りも小さくなるような
気もするが、違ったようだ。今後Di使用の時はシリーズでいきます。Thanks。

306 :AC点火派:01/10/26 18:57
整流回路にも好みがあるんでしょうが、小生はCTというか両波整流が好きです。
やっぱり巻き線の一部がアースにつながっていると、安心ですよね。
6V6好きさん、7C5さん教えていただきたいのですが、スクリーン電源の安定化
はやったことがありますか?ツェナーダイオードも小生は未経験です。
ディスクリートで組むのも、面倒そうですが。
みなさん、どんな方法でやっつけてますか。よろしくご指導お願いします。

307 :6V6好き:01/10/26 20:44
スクリーンの安定化は現在やってない。B電源整流やヒーターの定電圧でさえ
出来れば半導体は使いたくない。これは音が良い悪いとか、球にとっては
楽か苦かの問題ではなくて、自分の真空管アンプに対するイメージから。

Di整流した場合は球整流に比べリップルノイズが多い筈だが、これが
トランス内でヒーター巻き線にも誘導していると思われる。半導体は小型で
機能が良い反面必ずマイナス要素も付いてくる。ハムが取れない原因はこれ
だった時がある。

スクリーンを定電流化すると、それだけでは片手落ちで初段の定電流化に
ヒーターの定電圧化および、ヒーターのリップルフィルター回路も
挿入したくなる。スクリーンだけなら小型のMOS-FETで片付けられる
がB電源までやると放熱器にでかい奴を付けなければならない。やっかい。
ツェナーもバラツキがあるし、安定化どころかバイアスの可変抵抗器さえ
使いたくないくらいだ。カソードからサーボを掛けるのはやったことがない。
あちこちに半導体を入れると時間差の違いもあり球のエミッションはずたずた
になる可能性もある。余程知識がないとすべてクリア出来ない。自分の頭では
無理だ。

何時でも何処でも同じ音が出るアンプが良い。セルフバイアスでOK。最高の
音質も望んでないし、動作上安心して聴ける方が精神的にも楽だね。やっぱり
自作の楽しみはデザインだから(W

308 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/27 15:48
age

309 :えれきっと:01/10/27 21:08
何を言ってるのかやはりさっぱり判らない。
話が高度になると先に進まない。

310 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/27 22:38
B電源の半導体安定化回路はやはり短絡時保護回路が問題のような気がする
。1KHZを越したらレスポンスは落ちるし万能ではなかった。音もそう思う。
ダイオード整流ノイズがヒータ巻線への誘導を起こしていることは納得。
究極は整流管整流、自己バイアスだろう。これで不満だったらスピーカを
代えた方が良いかも知れない。

311 :AC点火派:01/10/28 10:26
よーくわかりました。(w
やっぱりこんなところなんでしょうね、正直、安心しました。
別にコンテストに出展して、採点を受けるわけじゃないですから、小生も適当なブリーダー
挿入くらいにしときます。
やっぱり、同じ考えだったので安心しました。毎日使う機械は自己バイアスに限ります。

312 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/28 22:46
皆さんのめり込んでるね・・けっこうけっこう。
でもね、俺も管球ファンのひとり且つ通信機設計屋として言わせてもらうけどタマのメーカーやらR、C、Lの種類で
音質が大きく変わるなんて言わないほうがいいよ、あと基本的な電気電子の勉強もしないとね・・球の型名やらCのメーカー名
ばかり憶えるんじゃなく回路を読めるようにならないと・・誰かさんのようになっちゃうぞ。

313 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/28 23:44
あんたは文章の句読点の打ち方勉強しないとね。

314 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/29 00:02
うぷぷ

315 :7C5:01/10/29 01:20
スクリーン電圧の安定化は、電流変動が大きいAB級,
B級ppで、出力が確保したいときに用いられていますが、
A級では必要はないでしょう。例えば
6V6のA級シングルではスクリーン電流は4.5mAから最大出力でも
7mAまでしか変動しませんから、安定化の効果はほとんどありません。
6L6GCのAB1の55W動作では2管で5.6mA-22mAまで変動します。
しかしプレート電流は、116mA-210mAと凄まじく変動しますから、
スクリーンの安定化より電源のレギュレーションの確保が先決です。
これだけの変動をこなす電源の設計は至難です。
定電圧放電管や直列制御管による安定回路がありますが、
ブリーダー程度の方が素直で良いようです。
また、ビームや5極では内部抵抗が高いのでプレート電源から
ハムを拾い難いですが、スクリーンはハムを拾いますから
こっちの方が重要です。

316 :AC点火派:01/10/29 08:30
7C5さん、おっしゃるとおりですね。肝に銘じておきましょう。
電源のレギュレーションは、たしかに頭の痛い課題ですよね。
レギュレーションや電源でいえば、小生には手つかずの課題がいくつかあります。
ppのAB級動作もそうなんですが、A級でも球によってはすごいのがあります。
ロシア製の6C33C−Bなんかは、ごつすぎて大変です。
お飾りとかオブジェとして、眺めるつもりで1ペア購入したものの、タンゴがあのよう
になり、現在プランは中断しています。
A級シングルならIpの変動はまだしも、電流値の大きさにびびってしまい、自己バイアス
はカソード抵抗の発熱が心配で、ここはさすがに固定バイアスが無難かもと考えています。
いちばんの問題はOPTとPTなんですが、正直どうしようもないですね。
ノグチトランスに聞いてみようかな。

317 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/29 11:44
みなさん、トーシローばかりだね、ラ技やらMJを必死で暗記しているのが目に浮かぶよ。なんかやったら、
すぐ音がガラッとかわるんでしょ?(w

318 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/29 11:48
音楽も電気にも無知な君らは、単なるブランド嗜好のオナニー野郎だ、ケケケ。

319 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/29 11:56
>>318
誰に言ってる?

320 :めーか:01/10/29 12:07
タンゴはいまは何とかしてくれるのではないかと思いますよAC点火派さん。
大出力のアンプを考えた時はレギユレータ管のトランス付きは良い選択だと
思いますが。たしかにネックは出力トランスですね。電源トランスはお近くの配電盤
の業者に頼むと1KVAで2万円くらいでしょうか

321 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/29 12:30
>>318
音楽や電気に詳しい教養人がそんなに下品な言葉遣いをするだろうか。
お里が知れるよ

322 :AC点火派:01/10/29 12:37
めーかさんありがとう。
もうそろそろタンゴというか、アイエスオーも何とかしてくれますかね。
ここはちょっと期待しつつ、電話でもかけてみましょう。
6C33C−Bは供給の心配もないようで、以前は専用のトランスが出て
いたんですよね。待ってれば復活するかもしれませんが。

323 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/29 12:49
しかし・・、抵抗1個変えただけで人間の感覚で分かるほど音質って変化するか?マジで・・。
格段に良くなった・・云々はどうかと思うぞ。まあ、ロマンはあるけど・・。

324 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/29 12:58
ハンダ一箇所で変わる、と言う人もいる。

325 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/29 13:29
ブラインドテストを真面目に実施した経験があるのだろうか?いくら趣味の領域と言っても、
妙なことを吹聴するのはいかがなものか?

326 :AC点火派:01/10/29 13:34
タンゴのシリーズでは、CRDがなくなってしまったんですが、最近発表
されたFE−25−8とかFE−25−5が、ほとんど同等品だといえそう
です。アンバラ電流も8kで7mAですし、元設計はCRDでしょう、きっと。
さがしていたトライアッドのS−142の替わりに、これが使えそうです。
同時に発売されたPTも280VのCTがありますが、(GS−115)
120mAではモノラルが精一杯ですね。
小生の場合、年末年始の休日を制作期間にあてることが多いです。
6V6でppにするか、6C33C−Bに取り組むか、どちらもトランス
次第ですが、今年はムリかな。
6C33C−Bは、このスレででてきた6G−B8をしのぐ大電流管ですが、
手当てが大変です。1本40Wを超えるヒーター電力や、シングル動作を
ためらうようなIp、その見返りは80Ωという極端に低い内部抵抗です。
ただしレギュレーター管の常で、Ipのばらつきはかなり大きいそうです。
どなたか、製作の経験者はいませんか。
発熱の処理が心配なんですよね。強制空冷でファンでもつけたら、きっと
暖房の代わりになると思って。(w

327 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/29 13:51
是枝氏は以前、アマチュアの製作は「銘木で建てたホッタテ小屋だ」と放言されました・・。
確かに一理ある・・・。

328 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/29 14:06
あなたは痛いことおっしゃる。わたしはその点反論出来ず。

329 :AC点火派:01/10/29 15:43
「銘木で建てたホッタテ小屋」ですか、327殿たしかにそうかもしれません。
その発言はたしか球王Vol.1かそれ以前の「真空管アンプ大研究」での座談会の
ことではないでしょうか。
是枝さんはモトから問題発言の多い方です。まあそういうことをいうだけの努力は
してるとは思うんですけど。ちょっと聞きづらいこともおっしゃいますね。
しかし前言撤回することでも、有名なんですよね。
OPTのような、動作レベルの大きな部分でのハイμコアの使用には反対していたのに、
球王7号で300BppにタンゴのNY‐45の特注品を使用してから宗旨がえ。
ついには50シングルでもパーマロイOPTを使って、全く問題ないとのたまう始末。
まあ、実際試してみて云うのだから、正直といえば正直なんでしょうが、もう少し
言い方を工夫してほしいとは小生も思いますよ。
土下座しろとまでは言いませんが。

小生の作るアンプとて、材料費ばかりかかるホッタテ小屋かもしれません。
ただ、心意気としてはせめて、木造モルタル一戸建てを、修行中の大工が立てたくらい
にはしようとせっせとやっております。この趣味をはじめた頃の製作品は、そりゃひどい
もので、今になって組みなおしたりしています。
自分の作ったものに、値段をつけて他人様に売るのがプロなんでしょうが、所詮は
アマチュア、そんなことは望みもしません。なぜそんなことに血道を上げるのか、と
云われそうですが、楽しいんです。
くり返しにはなりますが、レス295の6V6好きさんの一言、「しかし未だに
弄くり回して飽きません。」これはホントに名言です。
小生も同じです。作品を作るつもりでやってますが、けっして商品を作ろうとは思って
はおりません。
こういう理解の少ない趣味でも、このスレでこうして同好の皆さんと知り合えたことは、
本当に感謝しております。

330 :DC天下歯:01/10/29 15:57
このスレの名前は「AC点火派のアンプってどうよ」に替えましょう

331 :佐久間 駿:01/10/29 17:23
評論家、製作者、玉石混交ですね。まあ、ほとんどが石っころでしょうけど、是枝氏はまともなほうと思われます。彼は60年だい以前の欧米高級機、軍用機、国産業務用機の
雰囲気が好みなんでしょうな、技術的には少し?な部分もありますが、彼の世界というのがあって記事は面白いですね。その点、故武末氏は信頼できる方だったのですが
記事、作例ともに面白味(技術的評価はともかく)に欠けたかなと思います。金田氏はやや独断的、藤井氏は信頼出来そうかな・・と。

332 :6V6好き:01/10/29 17:43
>DC天下歯さん
「6V6好きのアンプってどうよ」を狙っていたが駄目か?残念だ。

>317,323さん
なんかやったらガラっと音が変わったと言ってみたいね。部品1個どころかアンプ
替えても殆ど違いが判らない。プリに出力が2系統あるから、ゲインをぴったり
合わせて瞬時切り替えしてみるが判らない。スピーカーも悪けりゃ耳も悪いと言わ
れれば仕方ない(W。ある程度の期間通して音楽を流しておけば、ああ、3極管の
音だ、ビーム管の音だ、高域の線が細いかなとか感じるが、実際はその程度。

>AC点火派さん
急がずぼちぼちやりましょう。釧路あたりの炉辺焼きは美味いね。さすが本場。
少し干して置いた魚を焼くから美味い。富良野も行ったが良いところだった。
函館は何度行っても飽きない。景観も良ければビールも美味い。すすきのには残念
ながら未だ御邪魔してないが、身の為か(W

333 :AC点火派:01/10/29 17:56
そうですね、是枝さんは軍用機や通信機方面に造詣が深いですね。
よくコリンズとかドレークの話題が出てますから、そうだと思います。
プロ用機の雰囲気が好みなんでしょう。無駄は省く、小さくつくるといった
あたりも該当しますね。
ラ技の執筆者で云うと、氏家高明氏の製作記事も好きです。
元は船舶の電気関係をやってたとか。小生がお世話になっている店の主人も
同様の経歴で、レーダー等の高周波関係にも強い人です。
人の命を預かる機器の高信頼度設計というか、遊びやその他のコダワリも
感じられて、楽しませてくれます。
武末氏の徹底振りも好きでした。文句があるなら、この残留雑音以下に
つくってみろといわんばかりの書き方でした。

是枝氏の書き方はイヤミだ、という意見もあるようですが、晩年の伊藤喜多男
氏に比べたら、まだまだ可愛いものじゃないでしょうか?
是枝さん、もしかして第2の伊藤喜多男を目指してるんじゃ・・・。

334 :AC点火派:01/10/29 18:07
6V6好きさん、こんばんわ。
たしかにヒアリングテストは難しい。こんなことで音質云々なんて断言する
のは、相当自信がないとムリ。DF不足のゆるめ低音だって、ソースが
違えばなんともいえないしね。
ただ、フトコロの痛み具合にかけて、この音がよくなければどうするんだ、
といった強迫的なものもあるかも(w

335 :めーか:01/10/29 18:47
わたしの知人の先生は大のナマ音楽ファンで演奏会となれば必ず診察をおっぽり
だして駆け付けます。むろんクラシックです。ところが先生の音はこの世のものとは
思えないほど不気味に柔らかい。柔らかいなんてモンじゃなくてフニャフニャ
なのです。スピーカはオートグラフである。入れ歯のない御老人が好む砂糖掛け
トーフといえば御理解いただけでしょうか。トーフを引き合いにだすとトーフに悪いほど。
トーフは先生の音より遥か剛体だ。先生はナマはかように柔らかいとおっしゃるが
ナマの音は先生の音より1億倍も固い。AC点火派さん!! 並みのゆるめ低音ならまだ
速いという方もおられるようです。人の好みはかくのごとし。弄くりまわして飽きないのは
そのためでしょうか。オーディオもアンプ作りもおもしろいな。

336 :AC点火派:01/10/29 19:19
めーかさんそうですね。
最近思うのは、オーディオは原音再生が、必ずしも目的ではないという
ことです。
小生も演奏会やジャズのライブは好きです。
でも定位とか音場とか言うけれど、クラシックのホールの2F席にすわり、
目を閉じてバイオリンがどっちだとか判るものなんでしょうか?
それがステレオ再生だと、きちんと左側から聞こえたりする。
M.デイビスも大抵左側からかな。(W
再生音楽は、立派なひとつのジャンルです。
人の好みはさまざまです。ゆるめでも、かためでも、甘くてもそれが好きなら
いいんですよ。
たった1曲を再生するために、作った機械があってもいいですし。

337 :佐久間 駿:01/10/29 19:34
まあね、趣味ですからね。誰かが言う「レコード演奏家」っていうのも、あながちデタラメではないと思いますよ。

それから氏家氏は造りが上手とは思いますが、彼は音楽を聴くのでしょうか?疑問です。
製造者って印象です。製作の好みから言うと故浅野氏、故池田氏あたりが好みではあります。

338 :上杉:01/10/30 01:18
AC点火派さんの言うように「オーディオは原音再生が、必ずしも目的ではない」。
まったくもってその通りでしょう、みなさんご存じの通り原音再生なんてどだい無理なわけですから。
ん千万のシステムより、新橋駅地下道の胡弓の演奏の法が当たり前だが原音再生ですよ。
バイオリンはピアノはこうあるべきでサックスはやっぱりこうこなくっちゃ、と
人それぞれ、あるでしょう。
それらを追求するのもオーディオの楽しみのひとつなんでしょね。
わたしが是枝アンプに興味をもったのは、素人ながらカラフルな臓物に
非常に惹かれるものを感じたからです。
じっと見ていると、なんか自分でも作りたくなって来たんです。
だから、原音再生なんてもとめてないんです、きっと良い音でなるんだろうなーっと。
期待をもって作ることにしたんです。
手に入らない部品なんかも多数あり、代替えしてるけど。
良いじゃないですか、趣味なんですから。
音が悪かったり、発信してスピーカーぶっ飛んでも、ブレーカーぶっ飛んでも、
感電して失神しても、事故責任ですから、是枝氏に感謝する事はあるにしても
文句なんかみじんにも思いません。
所詮趣味の世界なんだから、気楽に楽しみましょう、

うー、かなり酔っぱらってます。
お休みなさい。

339 :AC点火派:01/10/30 08:35
佐久間さん、よろしくお願いいたします。
道楽者のAC点火派と申します。氏家さんは音楽を聴かれる方だと思います。
もともとバンドでベースをやってたようですし、地元の徳島ではFULL HOUSEという
ジャズバーを経営されてます。小生も2度ほどうかがいました。(本人には会えず)
ベースアンプいじりから、定インダクタンス型OPTに開眼された経緯が、数年前の
ラ技誌に詳しく掲載されておりました。

残念ながら池田氏の製作記事は、拝見したことがありません。
浅野勇さんは小生もファンです。浅野さんや伊藤さんの好きなところは、何より管球
を愛されていることです。
姿かたちがこれだけよくて、お灯明までともって、それ以上に音まで出てくれるのだ
から、こんなにありがたいものはない。
これなんですよね。
6V6好きさんがレス307でおっしゃった、「自作の楽しみはデザインだから」
実によーくわかります。しかも音まで出るんですものね。(W

上杉さん、がんばってください。
ところで製作を依頼したシャーシは、是枝さんと同サイズにしたのですか?

340 :上杉:01/10/30 09:46
AC点火派さん、おはようございます。
シャーシなんですが、是枝さんのサイズより横幅が22mm小さいです。
メーター付けないので、そのままだとどうしても間が抜けたようになって、
詰めちゃいました。
メーターのあった場所に、ハムバランス巻線抵抗持って来ちゃった。
知り合いに発信の恐れがあるから、サイズ変えない方が良いと言われたんですが、
どうなんでしょう?
発信するかな、ちょっと心配ですね。

341 :上杉:01/10/30 10:14
だんだん心配になってきた。
AC点火派さんどうでしょう、大丈夫ですか?
まだお金払ってないので、設計変更間に合うと思うのですが。

342 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/30 10:18
発信?

343 :AC点火派:01/10/30 10:36
いや、大丈夫じゃないでしょうか。
発振のおそれがあるから、サイズ変えないほうがいいというのは、不要な
引き回しを心配してのことだと思います。
小さい場合は、むしろ飛びつきの方を警戒するのが、先でしょう。
是枝さんがなさっているように、シールド処理をすれば万全だと思いますよ。
本文記事の中にもあるように、WE300BはGm(相互コンダクタンス)
の大きい球ですから。プレートとグリッド廻りですね。
藤倉電線のシールドをほどいて使うか、銅線の単線を巻きつけるか。
Wが22mm小さいと、配線はかなり苦労しそうですね。
まあ、それも楽しみのひとつですが。

344 :7C5:01/10/30 10:50
是枝氏のアンプは、電圧増幅から高gm管が多く、ゲインも高いので
発振の危険は大きいことは事実。但し、AC点火派さんが
書かれた通り、基本を守れば大丈夫だと思う。
なるべくシールド線は使いたくないですが。
また、是枝氏のアンプは、球の定格ぎりぎりか
ややオーバーのことがあり、発熱や寿命の問題が気になる。
しかし、それも個性だと思う。
伊藤さんに比べれば道楽が過ぎていないので、いやみに感じるのでしょう。

345 :上杉:01/10/30 11:37
AC点火派さん、7C5さん
ありがとうございます。
安心しました。

藤倉電線のシールドって細いんですね、これバラして巻き付けるのって
かなり大変そう、でもこれも楽しみの一つですね。
発熱がちょっと気になったので、300Bと5U4GBの回りに放熱用の穴開けました。
あまり関係ないかなと思ったんですが、念のため。

346 :6V6好き:01/10/30 12:26
放熱用の穴の開け方はそれぞれ好みがあるね。自分は基本的には穴を開けたくない方。
見栄えが落ちるし埃もはいるし。ただそうは言っても開けざるを得ない場合がある。
よく見かけるソケット周りに複数の丸穴を開ける方法は好きじゃない。見栄えが悪いし
あまり気流効果も期待出来ない。やはりソケットより大きな丸穴を開けて、弱冠、落と
し込むのが良い。落とし込む量はトランスの高さとの兼ね合いでケース・バイ・ケース
だが、あまり落とすと袴が潜り過ぎて不恰好になる。6AQ5等のMT管などの場合は
US用の30mmの穴を開けて、MTソケットを取り付けたアルミのメッシュ板を下から
取り付ける。デザイン上も放熱効果も抜群。落とし込みにはステンレスの円柱スペーサー
が便利。常識的なことを態々書いてしまった。失礼しました。

347 :AC点火派:01/10/30 12:56
うーん、放熱用の孔は意外と難しいですね。
丸孔でソケット周辺を囲むのは、にぎやかなんだけど放熱効果に劣るのは
確かですね。偉そうに説明させていただくと、空気には「粘性」があって、
期待するようには動いてくれないものです。
管壁の高温による上昇気流で、シャーシ内の空気を吸い出そうと考えると、
6V6好きさんのいうとおり、落とし込みで大穴をあけるしかないでしょう。
小生もさんざん悩んだ末に、WE300Bppは50mmφの孔をあけて
落とし込みにしました。
あと、シャーシの底板の方にも、適当に孔がないと通りが悪いですね。
自己バイアスアンプ、とくにバイアスの深い300Bの場合は、カソード
抵抗は結構発熱するものですよ。あまりホーローや、メタルクラッドの
カソード抵抗のそばに、バイパス用のケミコンなどを持ってくるのも
長い目でみると「禁じ手」です。

348 :上杉:01/10/30 14:15
丸孔でソケット周辺を囲むのはあまり効果ないですか。
実は丸孔みっともなくてすごく抵抗あったんです。
しかし、どこにも熱が逃げるところなくて、仕方なく丸孔にしたんですけど。
シャーシの底板にはもれなく孔があいてるそうなんで、落とし込みで大穴
開けることにします。

>落とし込みにはステンレスの円柱スペーサーが便利。
それいただきます。なかなか良いアイデアですね。

6V6好きさん、AC点火派さん
たびたびありがとうございます。

349 :AC点火派:01/10/30 18:51
アドバイスもいいんだけど、上杉さんが楽しそうでうらやましい。(w
上杉さん、きっと今がいちばんたのしい時間ですよ。
ああしてやろう、これもやりたい、ここは絶対こうせねば、プランを考えながらパーツを
集めている時間はいいものですよね。
あんまり考える時間が長すぎても、誰かさんのようにトランスがディスコンになったり、
店の場所が変わったりします。(w

350 :上杉:01/10/30 19:45
いや,実際楽しいです (^_^

351 :佐久間:01/10/30 23:51
それにしても常連の皆さんは凝ってますね、そしてお金持ちだ。私など太平洋や富士商会を覗いてはみるものの、買えるのは小物だけですよ。(W
もっぱらジャンク屋専門なのだけど、最近の秋葉原はPC系ジャンク屋ばかりですな・・、昔風のラジオジャンク屋は衰退の一途・・、総じて経営者もご高齢だから
心配です。それと、オーディオ部品屋も他所に分散傾向にあるようで不便におもいますね。
特注シャーシや銘球とは無縁の私ですが、使用しているアンプはというと、自作「全段直結PPプリメイン」でしてハンドルネームのイメージとは逆であります。(W
これは自慢になりますが、14年間、球以外ノントラブルを更新中。+Bは1.2Kvまで達しますが、アンプ回路よりむしろスタート、ストップシーケンス設計に
苦労、いや楽しみました。
とは

352 :AC点火派:01/10/31 09:11
たしかに佐久間さんの言うように、凝っているかも。
でもお金持ちかどうかは、わかりませんよ。6V6好きさんも言ってましたが、トランス
などは本当に高い買い物です。出費を躊躇してる間にディスコンになったり、トランス屋
さんの会社が変わったりと、毀誉褒貶いちじるしいです。
抵抗くらいなら個人ストックを作れましょうが、これがフィルムコンになると話は別です。
たいしたことはできませんが、仮組みや回路検討といった製作前の予習に使うのは、
昔ばらしたキットのシャーシだったり、使いまわしのケミコンだったり、はんだカス
だらけの抵抗だったり・・・結構ノイズもでたりします。
これを新品で組んだら、きっと大丈夫なんてやってるわけです。
こうして、確信と決心ができたら、パーツ揃えに入るのです。
部品集めは時間をかけてやれば、出費の痛みはやわらぎます。(w
いっきに集めようとすると、財布が気絶することになります。決心ができたらまず
OPTを買ってしまう。これはいい手段だと思います。
背水の陣というか、退路を断つというか(w ここから後に退けない状況をつくって
おくわけですね。そうすると電源部の規模が決まり、シャーシが決まります。
OPTの経済的な痛みを忘れた頃に、PT、CH、ケミコンなどを揃えます。
ここで大抵、迷いがまた生じますね。モノラル構成を考えた時など、めまいすら感じ
ます。(w これでホントに間違っていないか、ステレオ構成にすべきではないか等です。
ここを越えれば、後はあまり大物は登場しませんから、小物を集めつつ、
製作にかかります。特注のシャーシばかり使ってるわけではないです。
ただ、モノラルで2台作るとなると、頼んじゃおうかなと悪魔がささやきます。
金属加工は木工と違い、0.5mmずれてもアウトです。めげますね、これは。
部品の取り付けや配線は、楽しい仕事ですので苦になりません。
こうして何年かに1台ずつ、増幅器が増殖してゆきます。

佐久間さん、全段直結でノートラブル14年ですか、恐れ入ります。
on/offの過渡条件の設計を教わりたいです。全段直結に限らず、素子や部品が
いちばんダメージを受け、消耗するのがこの時だと小生も信じています。

353 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/31 09:48
AC点火派さん、ヤフーのオークションにWE300b****のハンドルで参加してません?

354 :AC点火派:01/10/31 09:57
小生、ネットオーションには参加しておりません。
趣味ではないので。
かの是枝さんは、e−bay市場を荒らしているそうですが。(w
パーツ屋さんめぐりが楽しいんですよ。手にとってみて、店主と話を
楽しんでというあの過程が。

355 :AC点火派:01/10/31 15:59
354、ネットオークションの間違いです。
はずかし。

356 :7C5:01/10/31 21:18
無け無しのおこずかいを貯めて、皆さん頑張ってきたのだと
思いますよ。お金持ちなら自作などしない。お金持ちは、
ハイエンドとやらになるのかな。
こずかいでも、ん十年すればお宝になりますね。

357 :6V6好き:01/11/01 00:20
小学生の頃はまだ道端にラジオや電蓄がよく捨てられていた。今と違い遊びは殆ど
家外で、拾った石、釘、ネジまで宝物にしていた。真空管もだいぶ拾った。拾った
と言うより引っこ抜いた。物の機能は当然判らないが、綺麗に拭いて太陽に翳して
悦に浸っていた。男は(子供でも)、メカニカルな物を好きなものです。その後、
プラモ〜バイク〜〜オーディオと言う常套レールを走ってしまった。

17歳頃だったか6BM8でPPのアンプを造っていた。それを母親が見て「そん
なガラス球なら、もっと大きいのがダンボールに2つあるよ。蔵行って探してみ。
お前が拾ったやつだろう」

とっくに捨てられていたと思っていた真空管とご対面と相成り、感動した。メンコ
やコマまで出てきて、そっちの方が嬉しかったが。

当時拾った物でアンプ用として使えそうなものがかなり有る。80、80K(傍熱)。
6ZDH3A、12A、6ZP1、42あたりか。ラジオ球の定番だ。メーカーは
マツダ、ナショナル(松下)が多いがTENやフタバ、ロダン(岡谷)等も有る。
42は20本ほど有るので何時かオルソンアンプと思っているが、国産球なので
躊躇している。B電圧を抑えた普通のPPで様子を見たい。余談だが、球拾いを
してた子供時代はマツダ(東洋工業)のオート3輪トラックが多く走っていたので、
車の会社がこのガラス球も造っているものと思っていた(W

7C5さん アンプを造り始めた頃はタンゴのシングル用H-5が1000円ちょい。
サンスイのHS-5が1500円位。20WのU-808(タンゴ)が2500円。
PP用の15Wクラスはタンゴが2000円、サンスイが3000円。OY14は
高くて4000円以上した。ほんと無け無しのこずかいでも一番小さな物しか買えな
かった。今じゃ自分にとってはほんと宝物だ。ハイエンドユーザーには我裸苦多で
しょうが(W

358 :7C5:01/11/01 01:11
6V6好きさん、ほとんど同年代で同じことをやってます。
当時はシングルの大きなトランスはなかった。
LUXのSS5B2.5やSS5B5は格好が良かったが高くて
手が出なかった。タムラのF475も高かった。
そのうちに、タンゴがU-608を大きくしたような
U-808を出してその後大型シングルトランスが
続々と出た。サンオーディオの内田さんが
タムラの営業で、放送用と云われて
HN-1を特注しました。高くて1つずつ
注文したことが思い出されます。

359 :AC点火派:01/11/01 08:48
年上の実践者の経験談は、説得力がありますね。(w
小生も中年といっていい年なんですが、まだまだ経験不足のようです。
昔はシングル用のOPTがなかったという話は、各所でうかがいます。
実験したくて、チョーク負荷でCでDCカットして、pp用OPTをパラレルフィード
でやったとか。
タンゴのU−808は今でこそローエンドの扱いですが、出た当時はかなり評判だった
そうですね。たしかにいいトランスだと思います。
U−808未経験の方は、まずは馬鹿にせず使ってみることをお薦めしたいです。
当時オリエントコアをすでに使用していた平田ですが、808はハイライトコアです。
そのよさがでていますね。あのサイズで低音の力感を感じさせるためのワザですね。
ゴンタのノウハウやポリシーが、あのバンド型の中に詰まっていますよ。
6V6好きさん、昔は2500円ですか、・・・今は1万円を越えております。
リバイバルのパイオニアのロクハンが、1万円の時代ですから、むべなるかな。

360 :AC点火派:01/11/01 12:38
いつもながら6V6好きさんの「拾いの美学」には、心を打たれます。
決して冗談ではなくて。
お飾りのパーツというのもあっていいんですが、オーバーに言えばこれに命を吹き込む
のが、アンプ製作でもあります。常連以外の皆さんも、パーツやアンプは大事に愛でて
あげましょうよ。(大上段に構えちゃった)
ところで7C5さん、シールド線はあまり使いたくない旨の書き込みがありましたが、
やっぱり入力Jは初段管の直近に配置して、シールド線は使わずに済ませておられる
のでしょうか。小生は容量性は気になりますが、ケースバイケースでやってます。
ときに6V6好きさんのように、デザイン重視になってしまうんで。(w

361 :6V6好き:01/11/01 22:27
前に、道端に機械が捨ててあったらツマミと足は取って来るようにと書いた。
セカンドバッグには+ドライバー2種とメジャーを入れてある。何かと便利だ。
2つ折りの小刀はキーホルダーにぶら下げてある。これがバッグだと都合が悪い(笑
特にメジャーは重宝する。オーディオは回路や音やデザインよりも大きさ(スペース)
が重要だから。手に入れてから納まらない嵌らないでは泣くに泣けない。

「拾いの美学」とまで奉られたのでツマミの話し。
初めてA&Bのボリュームを買ってアンプを造った時、最後に入力ツマミを付けて完成
する筈だった。が、ツマミが入らない。LEXもサトーパーツも入らない。手持ち全部
入らない。なんとシャフト径が国産より大きいのだ。知らなかった。結局ツマミも米国
製品を買う羽目になった。選んだのはレイセオンの涙型(ティアドロップ)のノブ。
おそらく測定器か、何かの計器盤用かもしれない。舶来はデザインもいいね。もちろん
シャーシーと同色に塗り直した。プリ使うから廻さないんだけどね。

362 :AC点火派:01/11/02 08:54
なるほど、やはり7つ道具の準備が必要ですね。
道端の機械から取れる部品は、ツマミと足くらいですね。さすがに真空管使用の機器は
みなくなりましたね。
A&BのVRいいですね。小生も入力のグリッド抵抗は固定抵抗に踏み切れず、いまだ
VRをつけております。入力切替なんかに便利ですし。
向こうの部品はインチサイズですからね、たしかに厄介でしょうね。
VRも良品がなくなりつつあります。淋しいなあ。
東京光音もいいけれど、雰囲気が、ね・・・。

363 :6V6好き:01/11/02 23:32
実際300円のコスモスやバイオレットと某社高級品(鏡面を扇動部が動く)を
比べても音の違いは判らなかった。まずいことに高級品の方が、最小音量でLRの
ギャングエラーがあって、いい思いをしなかったことがある。当たりが悪かったの
かもしれないが、それ以来入力Volにはあまりこだわっていない。Volを入れ
なければもっと音が良いと言われそうだが、実はそうではない。これは理論派と
実践派の違いだが、結論は出ないでしょう。

364 :六億ワット:01/11/02 23:56
>.363 6V6好きさん
私も高信頼をうたう外国某社の2連で大きなギャングエラーを経験し、
困りました。こういうのはラインアンプの入口に入れるのは駄目ですね。
結局問題の入力前にフェーダーを入れて、左右のレベルを調整
していますが、余計な機器はなるべく入れたくないですね。
ただ、安価な製品と高価なもので、信頼性がどのくらいちがうか
は興味があります。簡単にガリオームが出るような製品は、やはり
避けたいです。
とにかく、良いバリオームに巡り会いたいものです。

365 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/03 01:51
私、Trなのでスレ違いなのだけど興味ある話題だったのでごめんなさい。

私は、実使用状態でアンプのゲイン余っているので,基盤のインプットに固定抵抗つないで,
入力インピーダンスを低容量シールドでボリュームにつないで音量調節しています。

固定抵抗を高めにすれば,ほとんどCDに負担かけないで,音質下げずに
音量調節できると思います。

366 :7C5:01/11/03 12:44
メインの入力にはVRはなく固定(トランス)入力ですが、
いろいろと懲りて、HN型のアッテネーターを使っています。
VRだとアーレンと同じソリッド型でカーボンブラシのコスモスの
GF281型は良かったです。見つかれば使ってみる価値は
あると思います。

367 :佐久間:01/11/03 15:12
グレイヒルなどのスイッチと抵抗でATTを作ります、永久に使えるでしょう。

368 :test:01/11/05 00:18
>>366
海神無線扱いで現行品。ちょっと値段高め。
http://www.tocos-j.co.jp/japanese/gf281.html

369 :メーカ:01/11/05 00:25
Aカーブ2連はありますか?

370 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/05 01:27
AC点火派様:ウエスチングハウス製2A3を探しているとありましたが、約25年
程前にサンセイエンタープライズで2ペアー購入し私が製作し、現在も友人宅で元気
で働いています、375に最高と言っておりますので手放す事は無いと思いますが。

371 :AC点火派:01/11/05 08:21
いや、みなさんやってますね。
コスモスのGF281型ですね、7C5さんありがとうございます。型番を覚えて
おきます。こういう情報はホントにありがたいものです。
2A3の話は楽しいけれど、反面切ない部分もあります。
サンセイエンタープライズがあった時代に戻りたくなります。
まあ、しかたないですけれど。入手できるものでがんばるしかありませんね。

372 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/05 14:53
書くことなくなったな

373 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/06 08:41
.

374 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/06 09:36
がんばれAC点火と上杉師弟コンビ!

375 :AC点火派:01/11/06 10:13
ご声援、ありがとう。
いま、手が離せないので、昼休みに予告編でも。

376 :AC点火派:01/11/06 13:08
提言はなくとも、ここを見たいという方はおられるようですね。
小生とて自作管球アンプの1ファンであっても、あんまり他人さまに講釈するほどの
者ではありません。そこまで行けば製作記事のひとつくらい、書けましょう。
いわば同好会内での会話を楽しんでいただけです。
21世紀にもなっても、いまだ資源効率の悪い増幅器の製作にうつつを抜かす、でも
それだからこその「趣味」だと思います。
さて、レス372に書かれたとおり、そろそろ書くことがなくなってきました。
いやいや、その気はありますよ。
話題ならいくらでもあるんですよ。ただむやみにスレを増やすのも、どうかと思っていた
ので、遠慮していましたが。
是枝スレのままでよければ、まだまだ会話や意見をうかがいたい事は、たくさんあります。
いくつか例をあげますと、
1.音は決してプアじゃない、6BQ5の世界
2.送信管の魅力ってなんだろう?
3.6267,6AQ5など、ヨワイ球の正しい使い方
4.OPT付きのSEPPはどうですか?
5.今入手できる500V耐圧のケミコン、(入手不可能コレクション自慢)
6.テレビ水平管やレギュレーター管のアンプって
7.(5.に類似)最近見かけない球、トランス
8.WE300B再考、なぜこんなにはびこるか?
ざっと考えただけでも、これくらいすぐに出てきます。ただ小生の独演会ではないので、
常連さんの6V6好きさん、7C5さん、めーかさん、上杉さん、六億ワットさん、
佐久間さん、その他の常連さんが、参加してくれなければ、どうしようもないです。
皆さんや常連さんの書き込みをお待ちしております。
ですから話題は上記に限りません。

377 : めーか:01/11/06 13:38
AC点火派さんや7C5さんがお書きになっておられないか10回は覗いてみた。
やっと書き込みがあって嬉しい。レギューレータ球のPPアンプはいつかしてみたいけど
標準構成にするかSEPPトランス付きにするか迷っています。ずっと昔に
武末さんが6336でトランス付きのをお書きになっていて全書にも収録されている。
ラックスにもたしかMQ-80と言うのがあったとおもう。大型レギューレータ
管は市場でも安いがヒータのプリヒートが問題だと思うしOPTも問題ですね。
6336あたりはまだ1万円しないのじゃないかな。是枝さんが相当以前に
6336のトランス付きを試作したと言う話をなにかに書いておられたとおもう。
その後どうなったのだろうか。確かに管球ハイパワー機を考えると6336などは
いいかもしれない。ひとつタンゴに陳情するか。

378 :めーか:01/11/06 13:41
>>377
ごめんあれは単管OTLだった。年はとりたくない。

379 :AC点火派:01/11/06 14:10
ちょっと待ってね、夕方にコメントします。
皆さん見てるんだねぇ。
仕事が・・・。

380 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/06 14:12
4.
OPT使うならSEPPは邪道でしょう。
電源を考えてもドライバを考えても得があるとは思えません。
5.
日ケミのRWE(550Vまで)は標準品です。
LXA(525Vまで)は受注品ですが、25個から受注してくれるという話しもあります。

381 :AC点火派:01/11/06 15:01
めーかさんにそんなに期待されていたとは、知りませんでした。
がんばります。(w
OPT使うなら、SEPPは邪道ですか、うーん反論したいけど、それも
一理ありますね。ただ通常のpp動作の場合、どうしても同相成分がOPT
の理想動作を妨げることも無視できませんよね。
これまでも、定インダクタンス型のOPTへの期待をこめつつ、その問題
を考えてきたつもりでした。
SEPPはppではなく、シングル合成ですので、その制約から逃れる1手
段だと考えていた次第です。MJ11月号での柳沢さんの作例も、そんな
興味から読んでおりました。
しかし上下の不平衡の補正は、たしかに大変ですね。SEPPだとどうし
てもOTLにいきそうになりますが、OPTをインピーダンスマッチング
のみに使う手段も、あってよいはずです。
故山中敬三氏がいちばん長く愛用された自作機が、EL34のOPT付き
のアンプだと、どこかで拝見した記憶があります。

382 :AC点火派:01/11/06 18:33
あれこれいってもSEPP構成は、ちとめんどくさいのは事実。かわいい6V6には
こんなことはしません。(やる方がいても反対しませんが)
仮にレギュレーター管でのSEPPを考えると、思いきりOPTの1次側Imp.を
下げねばなりません。氏家高明氏のラ技97年3,4月号の6C33C−B完全対称
ブリッジ型(SEPPの対称形)では、1次Imp.が300Ω!という120Wの
OPTを平田に特注しています。なにせ内部抵抗が80Ωの管ですから・・・。

いや、なにもSEPPにこだわらなくてもいいんです。電源は超難解ですし。(w
1つのアプローチとして、提案しただけですから。
省資源、効率を優先すると、これからはデジタルアンプに高感度SPの時代が来るん
でしょうか。なあに、真空管が発熱しようが、暖房の替わりにすればいいだけのこと。(w
無駄、非効率の美学、管球アンプは不滅であります。

ケミコンは日ケミががんばっているのですか、まずは安心。小生の愛用品はオーディオ
専科扱いのニチコンGOLDですね、今のトコ。6V6好きさんのいう、金色の呪文
がやかましいかもしれませんが。(w

383 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/06 20:07
昔のラ技が都内の墨田区の図書館にあるそうで知人がそこでしこたまコピー
してきたそうです。幾つか拝見した中にその山中敬三さんのアンプがありました。
配線は凄く綺麗で球は全てナショナルのメタルべースのものでした。

384 :れんず:01/11/06 20:32
今日はたしか山中先生の御命日です。もう6年も経つのか。

385 :383:01/11/06 22:34
れんずさん。よくごぞんじですね。セメント会社の仕事で山中さんは知っていました。
その頃はそんな偉い人とは、、と言うよりアンプ作りが上手な人とはしりませんでした。
仕事で交流があった時にもっとよく教えてもらえばよかったと思います。

386 :AC点火派:01/11/07 08:21
ステサン時代の山中先生しか知らない方(小生も当初そうでした)は、有名な製作記事
ライターだということをご存知ないと思います。
氏は「配線マニア」を自称する方でした。383殿のコメントにあるように、本当に
キレイな配線をなさる方でした。
ちなみに斯界ではいちばん早く、Trにとびついた方でもありました。
モノラルLPくらいの時代までは、「自作」なんて珍しいものではなかったと各所で
聞きます。事始めをたどると、山水、春日無線などはじめは完成品とキットの比率も
そう変わらなかったとか。
伝聞の昔話でした、失礼。

387 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/07 11:10
スレ違いだが。
ステサン時代の山中敬三は、本当に成金趣味の選択で一貫していたな。
大差がなければ安いものを、というのが長岡氏の選択方針だったが(とはいっても
結局は高いものを使っていたが)、山中氏は、大差がなければ高いものを、という
方針で選んでたんじゃなかろうか。

388 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/07 12:50
>大差がなければ高いものを、という方針で選んでたんじゃなかろうか。
俺もその蛍光にあるな

389 :380:01/11/07 14:16
>381
SEPPも含めてシングルアンプは出力の半分が同窓生分になるんじゃないですか。
普通のppは逆極性の巻線があるからたとえB級になっても同窓生分は打ち消されるはず。
OPTの一次二次間CはけっこうでかいですからHFは筒抜けでしょう。
シングル用トランスでHFにディップが出るのはそのせいです。
二次側にコモンモードチョーク入れるとディップは消えますからね。

390 :佐久間:01/11/07 15:34
ちょっと見ない間に随分進みましたね、佐久間と名乗りながら、古典回路から半導体的回路に移行して
10数年の私、しかしこの分野の記事(執筆者)は少ないですね・・、最近は保守的製作記事が多いとは思いませんか?

391 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/07 15:52
シングル用で高域が暴れるのは波形に含まれる同相成分のせいではないはず。大体
同相成分うんうんというのは平衡動作の時だけの話でシングルは関係ないと思うけど。
コモンモードチョークを入れるのはPPアンプのB供給ポイントでしょう。

392 :380:01/11/07 17:49
同相成分とはグランドに対する対象物の平均電位のことです。
だから片側接地のものは変位の半分が同相成分になる。

393 :AC点火派:01/11/07 18:17
391さん、正解です。
この話題は少し長くなるので、わかりやすくまとめて(本人はそのつもり)明日書いて
おきます。

394 :380:01/11/07 19:31
同相成分=アンバランス電流のことか。
だったらアンバランス電流という通りの良い言葉を使って呉。
ppのトランスにもギャップは入れるべきだね。
アンバランス電流に菊だけでなく飽和もソフトになる。
コモンモードチョークってのは4本足なんだがB供給ポイントにつないだのは見たことない。

395 :タムラ:01/11/07 23:14
391さんはコモンモードチョークのことを例えばWE59などの初期WE
アンプに使われているセンターチョークと誤解されておられるのでしょう。
PPアンプの出力トランスに流れこむ音声帯域の不平衡電流を遮るためにWEではこの
目的にチョークを入れています。たしか136Aなどがそうです。
コモンモードチョークは380さんがおっしゃられているように4端子で
これを給電点に入れることはありません。目的が違いますから。ただしこれは
音声信号アンプに使われることはほとんどなく誤解されるのは無理もありません。
わたしも一瞬そう思いましたから。ただこれをOPTの2次側に入れたらどうなる
のでしょうか。確かに高周波レベルで効くパーツですがデップが消えるかやって
みたことないのでわかりません。380さん、雑誌等ではPP
回路での同相信号分とは不平衡電流と言う認識が普通です。変位の半分が同相信号
というときにはそのあたりを細かく説明してくださいね。またコモンモードチョークを
どう入れるか簡単にお話ください。皆さん知りたいと思いますから。

396 :タムラ:01/11/07 23:19
追加

変位の半分が同相信号、、という箇所を変位の半分が同相分、、、に修正

397 :AC点火派:01/11/08 08:56
トランスの専門家タムラ殿が登場して、小生もなんだか自信がなくなってきました。(w
そうですね、同相成分=アンバラ電流とした方がよかったですね、すいません。
ppアンプの理論上は「(上下)対称に接続された1対の真空管のグリッドに、等振幅
逆位相の電圧が加えられ、中点タップ付きのOPTで出力が合成される。」というもの
でしょうか。ところが現実には、そこまで理想動作はしません。
しかし、位相反転の不平衡や出力管のペア性が不完全でも、同相成分=アンバラ分が
発生しますが、OPTの2次側には現れません。(リーケージは別でしょうが)
これはOPT内で「演算」をしていることになります。この動作はOPTにとって
のぞましいものではないはずです。避けるか抑制したいもの。
アンバラ分=同相成分の抑制には、同相帰還をかけることです。
 @WE59のように両出力管のカソードをCで結合する。
 AOPTを定インダクタンス型に設計する。
 BセンターCHをOPT中点に挿入する。
これらは結局同相帰還という点では、同じことをしているように小生には思えます。
そしてこれらのどれもが、出力帯域を制限する手法なのです。
あの時代にすでにWEは、気づいていたんですね、おそろしや。
WE全盛時代にSEPPは発明されてませんが、もしあったらWEはどうしたの
でしょうね。これらの知見は、ラ技96年10月号から始まった石塚峻氏の「なにが
アンプの音を決めるのか」に多くを学びました。暴言多謝。
ところで、コモンモードチョークは小生もよく知りません。よろしければ教えて下さい。
かなりハイインダクタンスに設計されたものなんでしょうか。

398 :380:01/11/08 09:49
オーディオ雑誌の常識を知らなかったのは申し訳ありませんでしたが
電気界では伊藤健一先生も岡村道夫先生も同相信号はたいてい392の意味で使われてます。
市販のコモンモードチョークはスイッチング電源用が主でオーディオ帯域で使えるようなものは
ありません。自作せねば。
使い方は上記先生方の著書を見て頂戴。

399 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/08 09:59
すごい

400 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/08 10:01
400番ゲット。

401 :AC点火派:01/11/08 12:28
いや、なんだかもういけませんね。動作リロンは難しくて肩がこるだけですね。(w
自分でもこれくらいが限界かと・・・。メンドーだわ、やっぱり。(w
さて、肩のこらない話題にします。レス376でも、予告しました。
なんだか駄球の代表のように扱われることが多い6BQ5なんですが、決してそんな
ことはないと大きな声で言いたいものです。
入力感度が高いためにどんな使い方でも大抵いけますし、ロシア製を使うと相当安価
に組めるのは、大きな魅力です。(OPTはケチれませんが)
次は「私の好きな6BQ5アンプ」なんてどうでしょう。
MT管ゆえ、なかなか放熱に苦労しますが、皆さんどうしているんでしょうかね。
かの6R−A8よりはましですが。最近お姿を拝見しない6V6好きさんもQ5が
好きだとうかがいました。(お出ましになるやら)
是枝さんの作例、球王2号のQUAD型は魅力的でした。初段3極のアルテック型でも、
カソード結合型でも、ゲインを余さなければいけますしね。最近のラ技ではカソフォロ
でpp30Wを目指した記事もありましたね。ここを見てる皆さんの経験をぜひお伺い
したいです。お願いいたします。

402 :六億ワット:01/11/08 12:37
>>397 AC点火派さん、しばらくです。

そもそもなぜプッシュプルが考案されたのか?確証はありませんが、
信号成分を電源系に漏らさないためと認識しています。だとすれば、
理想のプッシュプルにはどうしたら近づくか、当時の技術者が当時
費やせる部品を使い、できる限りのことを行ったのは当然かもしれ
ません。

ただし、当時の部品というのは現在とはニュアンスが異なりまして、
数ある中から球を選別したり、定インダクタンスのトランスを設計
したり、巨大な容量のコンデンサー(今となっては小さなもんですが)
を作ったりと、いわゆる回路や目的に合わせて物量を投じた節が見
られます。
これらは現在では終わった技術ですし、P-P間のアンバランスも差動増幅
などでクリアできることなのでもはや振り向く人もいませんが、私は
当時のWEの回路に、当時の技術者達が求めていた理想を垣間見るような
気がします。

403 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/08 12:52
>>402
>信号成分を電源系に漏らさないため
たぶん違うと思われ。(それは差動PP)
球を等価的にパラって、かつB級動作させることでパワーを倍以上にするためだと思われ。
で、中点給電するとOPTの直流磁化が防げるのでメジャーになったんだと思われ。

404 :AC点火派:01/11/08 12:58
おっしゃるとおりです。(w
WEは今もってスゴイですよね、キチンと実験をやってたんですから。
当時の最先端技術なんですよね。何でノーベル賞が貰えなかったかと思う
くらいです。

405 :めーか:01/11/08 18:26
6BQ5の良いところは第一に作りやすいところにあると思います。高利得管ですが
意外に発振等のトラブルはありません。6V6や6F6はなぜか発振しやすく
一度で出来た試しはありません。 AC点火派さんはV6、F6でトラぶったことはありませんか

406 :AC点火派:01/11/08 18:31
動作リロンは難解ですが、六億ワットさんのせっかくのコメントにレスします。
たしかに音声信号を電源回路に還流させないことは、音質改善には効果がありますね。
OPT中点のチョーク挿入ばかりでなく、電源部からのチョーク省略は再考すべきだと
思うんです。内部抵抗の低い3極管の場合はとくにそうでしょう。
多極管でもカソードNFや、UL接続で内部抵抗を下げた場合には、同じ心配が必要
だと考えています。もちろん程度の問題ですが。
チョークってえらいなぁ。(w

407 :AC点火派:01/11/08 18:50
5分ほどのすれ違いがあったようで。(w
V6での失敗は、もちろんありますよ。恥ずかしい限りなのですが、恥を
しのんでカミングアウトしましょう。
シロウト設計の浅はかさで、高域発振や高域の安定度ばかりに気をとられ、
低域発振した経験があります。いわゆるモーターボーディングというやつで
ボコボコボコッといっちゃいました。笑ってくださいまし。
それ以来電源部の時定数には、慎重になりました。
相互コンダクタンスは4000前後なので、それほど高いほうには入らない筈
なんですが、6V6GTは発振しやすい傾向があるかも、いやこの辺は
6V6好きさんにたずねた方が早いと思うんですが。
御降臨してくれないかな。(w
めーかさん、Q5は作りやすいですよね、これは利点です。

408 :AC点火派:01/11/08 19:15
ここを読んでいる自作派の皆様に質問いたします。
使用して昇天した管球、寿命をまっとうした球たちはどうしていますか?
捨ててしまいますか?
小生は・・・捨てられずに困っています。別に球供養なんてしないけれど。
皆さんはどうしてます?

ある意味では貴重な、97年製ガス入りWE300Bも1本もってます。
つかまされた時は、叩き割ってやろうかと思いましたが、できずにおります。
(憶えとれよ!札幌のO阪屋!)うまい話には気をつけましょう。

409 :めーか:01/11/08 20:01
わたしはWEの小型7ピンMT管はキーホルダーに加工しますが

410 :六億ワット:01/11/09 00:56
>>402さん、

 差動PPが現れるずっと以前に、電源に信号を漏らさないという理想の増幅
回路の概念がすでにあったからこそ、当時の技術者は>>397で挙げられたよう
な手法を考案したのではないでしょうか。

 B級PPは確かにパワーを稼げますが、グリッドに電力を注入する“ドライブ”
の概念がなければ実現しません。また電流の変動も大きいので電源のレギュレー
ションを上げる必要もありますし、シングル動作同様、電源の影響が出ます。
最も、電力効率の良さやハイパワーのニーズのために、この方式が花開き、
B級用の球(整流管も含む)や部品が沢山開発されたことは、申すまでもあり
ません。

 蛇足ですが、昨今ではライターすらも終段管の前の球を区別なくドライバ
ーと呼んでいますが、これが全ての誤解の元だと思います。電圧増幅だけの
スイングと、ドライブは区別すべきでしょう。

411 :AC点火派:01/11/09 08:30
めーかさん、キーホルダーって、それいいですね。
あの大きさならいけるかも。

六億ワットさん、難しい話をご存知ですね。(モトは小生が悪いんだけど)
B級ppですか、いまはスインギングCHなんて入手できませんし、その辺の話は
小生遠慮します。ドライバーかエキサイターか、そんな話もありましたね。
ところで差動ppの話をしてますが、差動構成というか管球でいうとカソード結合、
リークムラードの場合、独特の音質の個性があると思うのですが、どう思いますか。

412 :めーか:01/11/09 20:52
どなたかかもおっしゃっておられたが差動回路の場合は微視的に見て
信号の同時性に欠けるような気がする。むろんそんなことはないと言う
方も多々おられることも承知しているが。マランツの音の好き嫌いは
そこに帰結するような気がする。小生はマランツの作られたような音
は好きではない。AC点火派さんの仰る意味はなんとなくわかる。
氏家さんも是枝さんも差動構成いってみればリークムラードは決して
なさろうとはしないところが面白い。小生もムラード構成の音は自然
の風合いに欠けるように聞こえる。マランツを始めとした大方の差動
構成位相反転回路のアンプの音はいってみれば豪華すぎる。失礼な言
い方をお許し願えれば初心者好みかも知れない。真のハイファイは
QUAD回路に尽きると考えますが。

413 :6V6好き:01/11/09 20:59
 念願の札幌旅行に行ってまいりました。毛がにとタラバガニをたらふく食った。
大満足。もちろん札幌ラーメンも。夜中の1時でも行列に並ばなけば食えない程の
盛況ぶり。平日だというのに。札幌も不夜城だ。気温は6℃さすがに寒かった。
札幌時計台は周りにビルが建ち込み風情が台無しだった。場所移転で仕方ないが。
 少し足を延ばして小樽見物もした。築港された港でクルーザーも多い。裕次郎
ゆかりの地ならでは。ヴェネツェア関係の装飾品やガラス製品等見る物があった。
小樽は人口11万程の小さな町だが完全に観光地化している。

 6V6もトライアンプから取り外したようなプアなトランスでは上手く行かない
ことが多い。パッパッパッパと言う断続的なノイズやキュ〜ンと言う発振など。
球もトランスも小型なので、勢いシャーシーも最小に切り詰める。これが災いの元と
なっている。飛びつきや上手くNFが掛からない。トランスから初段へのNF配線を
ピンセットでずらすと発振の音が変わったり治まったりする。ろくなトランスじゃ
ない故の一苦労だ。5Kの正弦波もまともに通らないトランスなら仕方がない。
前述のトライアッドもその程度と考えて間違いない。CRで高域を下げて、NFが
安定に掛かるように荒治療となる。CRトラップを反転段〜パワー段に入れるか、
トランスに入れるかはカット&トライ。CRの定数然り。良いトランス使えば何も
苦労がないが、ちんけなトランスの音も捨てがたい物があるんだよ(W

414 :7C5:01/11/09 22:00
確かに6V6や6F6はある種の不安定さを持っていると
思う。RCAが作ったビーム管は肩をきつくしすぎて
キンクがあり、飛びつき発振を起こし易い。6L6や1619は特に
その傾向が強い。6F6は、スクリーン電圧を
プレート電圧以上に上げるとダイナトロン発振を
起こすことがある。サプレッサーの利きが悪いだけではなく
クリティカルディスタンスよりプレートとスクリーンの間隔が
近すぎて、負性特性を持つことがあるためでは。それに比べ、
EL84/6BQ5は、電子幾何学が応用され、また必要以上に
肩特性を欲張っていない。特性的には、ヨーロッパでは
設計が手馴れた5極管でも、かなり旧いEL11等の
延長線上にあり、EL33(GT)、EL41(リムロック)
等の過程を通り、オーディオ用として、
洗練された球になっていると思う。低圧大電流方でないところが
また良いと思う。

415 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/09 23:45
7C5さん
負性特性とははどんなことなのですか。よくわからないのでおしえてください

416 :7C5:01/11/10 02:09
普通の4極管のプレート特性曲線の折れ曲がった部分のように
電圧を下ると電流が増加してしまう状態です。
ここに入ると発振してしまいます。

417 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/10 10:13
なるほどわかりました

418 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/10 14:00
6V6好き さん
今日、朝の番組『旅サラダ』で札幌・小樽やっていました。
タイムリー過ぎですがまさかTV局関係者では?ディレクターとか。
ああ、蟹食いてェ〜

419 :キャッチマン:01/11/11 03:43
>>389
伊藤先生と岡村先生、萌え〜。

420 :>419:01/11/11 04:16
面白いの見っけ!
http://ebi.2ch.net/test/read.cgi/pav/997609983/l50
の861。

421 :AC点火派:01/11/11 11:47
めーかさん、レスありがとうございます。差動構成の不自然さを「豪華すぎる」と表現
されるあたりはさすがですね。小生も違和感は感じていたのですが、なるほどと思うと
同時にマランツの音味を思い出しました。
まあ好みは人それぞれなんですが、PK分割にするもよし、古典的なオートバランス
だってお茶漬けのよさがあると考える次第です。
ただQUAD型は何か他の構成にはない、何かを持ってますね。
うまくいえなくてもどかしいですが、欲張らないというか、もの欲しそうなところが
ないというか、ある意味リークムラードの対極にあるような気がします。

422 :AC点火派:01/11/11 12:14
6V6好きさんの、ちんけなトランスの音も捨てがたいものがあるんだよ
という意見に、両手を上げて賛成します。(w
ここを見ている皆さんに聞いてみたいのが、アナタの装置(自作でも市販品でも)
で1日中自然体で音が聞いていられますか、ということです。
レンジを欲張った音や、妙に緊張感を強いる音というのは、たしかにあって、
それが好きだというのなら意見はできませんが、やさしい音やチャーミング
な音を求める方向があっても又いいわけです。
真空管の音がソフトだなんて、そんな誤解を招く発言はいたしません。
が、昔のトランスからでてくる音は、いま出来のOPTからは出てこないん
ですよ。たんに帯域だけではないような気もしますし、なんなのでしょうね。(w

7C5さんはいつもながら、説得力のある解説で恐れ入る次第です。
ニーポイントというか、動作カーブのキンクの話はあらためて、納得いたし
ました。あのカチッと決まったニーポイントのカーブは、うまくpp動作が
出来た時のみ、生きてくる資質(個性?)ですものね。
7C5さんには今度時間をとって、インゼル効果の解説と、高パービアンス
管に対する意見をうかがいたいです。

423 :管球入門:01/11/11 12:42
皆さん詳しい方がおいでのようなので相談させて下さい。
6GW8を持っているので今度アンプを組もうと思っています。
この球って皆さんの評価はどんなでしょう。
製作記のURLをご存じでしたら紹介していただけませんでしょうか?

424 :AC点火派:01/11/11 13:06
製作記のURLは知らないけど、どういうプランなのでしょう?
シングル構成なのか、ppにするのか、6GW8は何本お持ちなんでしょうか。
出力用の5極部にハイμの3極部が付いた、複合のMT9Pですよね。
規格表の動作例では、sA級でPo=4.2W,ppのAB1級動作で、Po=13.5Wに
なってますね。OPTの損失を見込んでも、9〜10Wのppアンプがつくれ
るのではないでしょうか。これじゃ無責任かな。(w
6BM8の動作例を参考に、モデファィして組むのが良策のように思い
ますが、大きな違いはというと・・・
すいません、もう少し詳しく見てみますわ。

425 :380:01/11/11 13:07
AC点火派先生、肩がこるなどとおっしゃらず異教徒とももう少し遊んでください。
せっかくタムラ様もご登場なされたことですし。
まずは岡村廸夫先生の「解析ノイズ・メカニズム」−CQ出版−が絶版でなければ
図1.11、図3.20などご覧頂きたく存じます。
シングルアンプの出力トランス一次巻線のB点はAC的に接地、P点は出力そのものですから
一次巻線のグランドに対する平均電位は出力の半分となります。
OPTの一次二次巻線間Cは概ね1nFといったところでしょうか。
これは約8kΩ@20kHzですから一次負荷抵抗に比べて無視できる値ではありません。
一次巻線の平均電位がこのCを通って二次巻線に伝わります。これが各巻線の
インダクタンスとで共振しながら出力に現れるわけです。
そこで二次巻線をコモンモードチョーク(ロスも必要)経由で接地すると、この共振を
ダンプできるんじゃないでしょうかという筋書きです。
以上は私見ですので、シングルトランスで高域が暴れるホントの正解も教えていただければ
光栄です。

426 :AC点火派:01/11/11 13:25
はて、難解な話ですね。
もう全面的にタムラ殿にお任せしたいですね。(w
平均電位というその方向からの解釈があったわけですか、小生の不勉強
ぶりがばれますね。(w
しかし2次巻き線の接地法で、しかもL分を追加して共振のダンプが可能
なんでしょうか。ppでのB点へのCH挿入は、たしかに高域に対する同相
=アンバラ分への帰還なんですけどね。
シングルアンプでの高域の振舞いは、誰か説明してくれないでしょうか。(w
文字情報でベクトルを伝えるのは、小生にはムリです。すいません。

427 :管球入門:01/11/11 14:55
>>424
はい、新品の6GW8を6本。NATIONALとありますがオランダ製のようです。
アウトプットトランスはヤフオクで購入したXE60-8が2個あります。
手持ち材料はそれだけで他は新規調達予定です。
プッシュプルでモノラル構成の小型アンプにできないかと考えています。
XE60-8はちょっと贅沢な気もしますがわざわざこれを売却して格下のトランスにするのもどうかと思っています。

428 :6V6好き:01/11/11 16:13
>427氏
自分ならその組み合わせでは組まない。トランスが泣くとは言わないが、やはりKT66
あたりを持ってこないとタンゴに申し訳がない(W) ヒエラルキーの違いと言う言葉は
使いたくないが、バランス的にも大きさがいまいちだし、複合管でモノアンプの必然性は
無い気がする。ここはグッとこらえてトランスは取って置くのはどうか。売るのは勿体ない
から、もう少し小型を入手して試作して見て上手くいったら換装(再製作)でいいのでは。

6GW8の性能を出し切ることは、球の見かけ以上に難しいと思う。6BM8の発展系
と考えられるけど結構違う面が多い。シールドなんかは完璧なんだが、詰め込み過ぎた
感じもするな。MT管に12AX7(半分)と6V6以上の5極部でHi-Gm(高感度)
だからね。アウトプットも8〜10Kになる(5Kでも2次側でやっつければOKだが)。
PPならバランス型でカソードNFを掛けるのが良いかな。NFの安定化の為にはCR
を上下に跨がせた方が良い。場所は5極部の入力部で良いと思うが。

この手の複合管はまず消耗が早いと考えておいた方が良い。6BM8のPPも素直な音で
なかなか良いが、すぐにゲッターが変色して見かけが悪くなるし暴走し易い。あの高温
では仕方ないが。おそらく6GW8も同様だろう。B電圧を低くして13Wから10Wに
落とせば多少良いだろうが、それなら6GW8を使う意味がない。6V6と12AT7で
事足りるし長期安定性はずっと上になる。

面白いのはシングルかもしれない。片Ch1本のミニアンプでは面白くないので初段に
12AX7を1本足してバス、トレブルのトーンコントロールを入れる。もちろんセレク
ターも。ついでに6267でクォード型のイコライザーも付ければ完璧だが、初心者でも
がんばれ(全5球)。長い夜に小〜中音量で楽しむには最高のプリメインが出来る。
スピーカーの相性はシングルコーンが良いかな。4W出るから別にこだわらないが。

せっかくの出鼻をくじいて申し訳無い。良いトランス持ってるので僻みが出た(W

429 :管球入門 :01/11/11 17:31
6V6好きさん、ありがとうございます。
そうですよね。アンバランスですよね。
自分の場合最初に6GW8を入手しそれから黒川氏と那須氏の製作記事を見てカソードNFについて知りました。
そしてカソードNFなら専用巻き線のあるこれ!ということで高額なトランスを買ってしまった訳です。
そんな訳なのでなんんとかXE60-8を使いたいのですが確かに不釣り合いでもったいないような気もします。
複合管は消耗が早いとのことですが長生きできる動作点をもう少し具体的にお教え願えませんか?
なにしろ黒川氏と那須氏の製作記事しかない駆け出しなもので。

430 :6V6好き:01/11/11 19:41
追補
カソードNFは何も専用巻き線が無くても構わない。2次端子から掛ければ良い。
あれば越したことは無いが。サンスイのSW型もUL巻き線ではなくカソード巻き
線を用意していた。'70年以降はその方が喜ばれることも多くなったと言うことか。
カソードNFを使用すると言うことは、高性能を狙う製作となる。歪率や周波数特性
および高出力等。そうなれば当然固定バイアスで−電源も必要となる。

ラボ的な仕様を6GW8に求めるのはどうかとも思う。安心して毎日使うとなれば、
違った構成が良いかもしれない。前提は安全で長生きで無調整で音もよく色々弄れる
アンプはどうか。これこそ欲張りすぎだが(W

基本回路はアルテック型に近い物。ただし初段と反転段は直結ではなくてCR結合。
低域時定数が1段ふえるが、調整不用で球交換のトラブルも無くなる。よくコンデン
サーが信号経路に入るのを嫌う人がいるが、自分としては殆ど気にしない。そんな
ことを言ったら電源にもオイルコンなんて突っ込まれない。B電圧は250V程度に
抑える。当然自己バイアスとするが、カソードのCRは上下で独立させた方が安心だ。
NFはトランス2次から初段にオーバーオール1発で良い。結構掛けても利得は十分
な筈。小型のトランスなら念押しでチタコンをパラるか前述のCR積分回路を入れる。
6GW8は新しい球なのでDi整流でOK。その方がかさ張らない。これでも10W
は期待できると思う。

色々弄れるとはどう言うことか。初段〜反転段と反転段〜出力段にカップリングコン
デンサーが2段に入る。最初をビタQかWestCapのオイルペーパーで後をASCで決め
ると言うのも面白い。色々試行出来る。カソードのCRは3箇所ぶら下がるから、同様
に遊べる。こういうアンプがあればコンデンサーの実験用としても重宝する。ただし
シャーシー内は込み入るから部品配置はよく考えなければならない。

431 :キャッチマン:01/11/12 00:39
380さんじゃないけど、岡村先生や伊藤先生の本はほんと、面白い!
技術論だいっ嫌いという人には勧めないけど、文章も味があって
人柄がうかがえる。解析ノイズメカニズムは絶版じゃないと思います。
あれも名著だ。よくトイレのなかでウンコしながら読むことしばしば。
関係ないのでsage

432 :AC点火派:01/11/12 08:35
管球入門殿、さすがに6V6好き殿のアドバイスは当を得ていますね。
小生にとってもずいぶん勉強になります。黒川さんの本を読むと、6GW8は6BM8
の強化版で、最初からオーディオ用途に開発されたもののようです。
しかし所詮はMT9Pサイズですので、放熱はムリを承知の世界のようで、6V6好き
さんのコメントどおり、出力を欲張った動作では短命に終わりそうです。
このクラスだと小生は自己バイアス動作が好みですが、本当にXE60-8をつかわれる
予定なら、固定バイアスも面白いかもしれません。
でもやっぱり大きすぎかな、XE60。いいOPTなんですよ。
6GW8だと、20WクラスのOPTがお似合いなんだけど。
6V6好きさんのいう、シングルプランも捨てがたい。3極管のシングルは世間に
あふれている状態なので、5極管で挑戦なさるのも○でしょう。

433 :6V6好き:01/11/12 10:39
PPの場合のOPTはサンスイのSW-15-8が良いが探せるかな。
背の高さがMT管より5mm高くひっくり返した時に球の保護になる。
アンバランスに強く、NF前提のトランスだから補正も不要と思う。
色をシルバーグレー系かモスグリーン系に塗ると格調が上がる。

シングルの場合に書き忘れたがCR型のトーンを入れる場合は、初段
12AX7のプレート(出力部)〜グリッド間にNFを掛けてインピー
ダンスを下げた方が良いかな。特性補償の為。2MΩ位の高抵抗で良い
と思うが。

434 :AC点火派:01/11/12 10:40
こうして考えてみると6GW8のppは結構難しいですね。
出力を欲張ると短命になり、帯域を確保しようとすると補正は必至ですから。
元来がコンパクトさがウリの複合管、どこかにムリはきます。でもせっかくだから
コンパクトにまとめたいもの。しかしGmは10000ありますし、シャーシがあまり
小さいと飛び付きを起こすかも。
アルテック型にすれば、4球でステレオ構成が出来ますね。カッコイイと思いますよ。
ところで電圧は250Vに抑えても、MT管だけに結構発熱すると思いますが、6V6
好きさんや7C5さんやめーかさんは、MT出力管の積極的な放熱を検討されてますか。
例えば落とし込みとか。

435 :6V6好き:01/11/12 10:57
レス、スレ違っちゃたね。
>アルテック型にすれば、4球でステレオ構成が出来ますね。カッコイイと思いますよ。
良いねえ。放熱はやはり落とし込みが一番と思う。30mmの穴を開けて。ソケット
周りにスペースが出来れば良いので沈めなくても良い。あと、互いの輻射熱でも参るから
球径の2倍位は離してソケット穴は開けた方が賢明。見た目もバランスが良いと思う。

436 :AC点火派:01/11/12 12:34
やっぱり落とし込みですか、でも仕方ないですよね、熱でゲッターがメノウのように
なったり、透明になったりするのをみてるのは切ないですから。
大穴ソケットで冷却・放熱の問題がすべて解決するわけではないですが、出来る限りの
ことはしてあげるのが人情というもの。
黒川先生の6BM8ppの作例では、4球でステレオ構成ですが、初段部はカソード
結合で位相反転もここで済ませてますね、共通K抵抗は定電流ダイオードだし、出力段も
スクリーンをツェナーDでロックした固定バイアスです。いや凝ってますわ。
B電源はCHインプットだし、マイナス電源は小型の別トランスですね。
プレートに240Vかけて、最大12W
M8でここまでやれば、なんと言うか実にアッパレですが、初心者を自称する方には
どうでしょうか。やって出来なくはないですが。
興味のある方は、「デジタル時代の真空管アンプ」をご覧下さい。
6V6好きさんがレス430でいわれたいじれる部分、これはNFBループも含めて
音質調整に大事な部分で、かの伊藤喜多男御大はこれを「いじり代」と称してました。
いわば泥沼への入口のようなものです。楽しいですよ。(w

437 :AC点火派:01/11/12 16:29
6V6好きさんのレス430は示唆に富んでおります、熟読してください。
カソードNFはたしかに専用巻き線がなくてもかけられますが、ちょいとワケ知りじゃ
ないと難しいかもしれません。OPTの位相ということも考えなければ、正帰還になり、
大事件です。またその2次のどこかをアースに落とさねばなりませんし、これを忘れると
悲惨です。そのOPTの2次に4,8,16Ωがあればラッキーで、4Ωがセンターで
これを接地、0と16Ωの両側からKに帰還を戻すわけです。(こんなわけでタップ間
の抵抗値を計ったりするわけです。)
ちょいと複雑ですが、ゆっくり考えれば誰でも出来ると思います。
このカソードNFはULより厄介ですが、うまくいったときの満足感はなかなかの
もので、ついつい誰かに吹聴したくなるくらいです。
恩恵はDFという形で得られますしね。多極間のアンプっていいですよ。

438 :AC点火派:01/11/12 20:28
あげるついでと言っちゃなんですけど、常連組の上杉さんは元気なんでしょか?
近況というか部品集めは順調でしょうか。
シャーシ待ちでは動けないでしょうけど。

439 :7C5:01/11/12 22:32
ECL86/6GW8は、ECC808(ECC83/12AX7の交流点火可能な低雑音管)の半分と
EL41(リムロック、EL84の先祖)で構成されたオーディオ専用管で、
ヨーロッパでは、ステレオ用として多用されたが、日本では、
松下が最初に作り、後に東芝、日立も作っているが、
価格が高く、メーカー採用が少なく、あまり使われなかった。
かの五味先生が一時期愛用されたテレフンケンの一体型ステレオにも
相棒のECC808と使われていたので有名。
ECL82/6BM8に比べると内部抵抗が高くまたヒーターが省電力型であるため
低音の伸びが悪くなりやすいので音をまとめるのが難しい球でもある。
また、この球は出力管のカソードNFには向かない、というより不安定を
招き易い。その理由は、ピン接続を見ると分かると思うが、
特徴である大きな内部シールドが5極管部のカソードに接続されている
ことで、他の電極と容量結合があり、飛びつきや不安定な帰還を起こす
原因となる。シールドが5極管部のカソードに接続されているのは、
ヨーロッパでは半固定バイアスや、直流点火のヒーター電源を使う
固定バイアスが常道として使用されていたため、カソードアースの
回路が一般的であったためと思われる。

440 :6V6好き:01/11/13 00:46
7C5氏。なるほど。
カソードNFは向かないか。見るからに危なっかしい球だ。やはり詰め込み過ぎの
新種真空管で腫れ物にさわるような風情があるね。簡単に済ますにはアルテック系
の方がいいね。腕があればヨーロッパタイプやAC点火派氏の言う定電流ロックも
良いが、一般に言われる「良い電源トランスと良い出力トランスがあれば・・・」
だけでは済まなそうだ。アメリカの自己バイアス・共通カソード抵抗1本の簡略に
対して、ドイツ等のアンプは各所にこれでもかと言うくらいに暴走止めや保護回路を
入れていると聞いたことがある。まあ気質といえばそれまでだが、ヨーロッパの方が
球も回路も進んでいたし、購入者もある程度の心構えがあったのかもしれないな。

441 :上杉:01/11/13 07:55
どうもご無沙汰してます。
部品集めも残すところ、足と電源コード、ねじ類それと
肝心の300B位です。
AC点火派さんが言うように、シャーシ待ち状態であまりやることがないので、
300Bに合うスピーカーをあれこれ模索してます。
タンノイのスターリングにしようか、ターンベリーのほうが良いのか、
はたまたアルテックのA5なんかどうだろう家に入るか解らないけど。
そんなこと考えながらMJ見てたらAOUND ATICSが家の近所に在るのが分かり、
日曜日に自転車で行ってきました。
木造モルタル作りの普通の民家って感じで、よく見なけりゃ分からない店です。
ちょっとびっくりしたのが、S/A LABってここで作ってたんですね、AOUND ATICSだから
S/A LABだったんだ、知らなかった。
この店大手メーカーの下請けでいろんなスピーカー作ってます。通販生活のスピーカーとか
どこだか知らないけど、一番大きなレコーディングスタジオのモニタースピーカーも制作中
で、決まれば他のレコーディングスタジオもそれになるらしいです。
アンプも作ってて、タムラの300Bもここで設計したらしいです、もっとトランスの音出すよう
にって何度も直させられたみたいです。
ここでスピーカー作るのも、良いかも。
みなさんスピーカーは何を使ってます?
電源ケーブルはどうでしょう?

442 :上杉:01/11/13 07:59
誤:AOUND ATICS
正:SOUND ATICS
間違えました。

443 :AC点火派:01/11/13 08:36
7C5さん、ピン接続くらい確認して回答すべきでしたね、反省します。
シールドとカソードがつながっているとは、未確認でした。
アルテック型といっても、固定バイアス構成では初心者向きではないかも
しれませんね。半固定バイアスとは、カソードにある程度R分を挿入した
上で、C電源でバイアスを与える構成のことでしょうか。
氏家さんの作例でよく見かけましたが、違ってたらすいません。
上杉殿、スピーカー選びとはまたゴージャスな。(w
かわりたい、正直うらやましい。でも正解です。
ターンベリーはいいですね。小生も現有のタテマツ箱を追い出して、
マジメに導入しようと画策していたりして。
しかし、クルマのローンがまだ来年1年あって・・・ダメだ!
といった次第です。
高感度スピーカーはいいですね。300Bの美点を引き出すにはいい
選択でしょう。
くだんの是枝構成300Bシングルは、作例そのままだと入力0.3V
でピーク8Wに達します。大きな部屋がいいでしょうね、きっと。

444 :上杉:01/11/13 13:23
スピーカー物色中と言っても、実際には来年の3月以降の
長期スパンで考えてます。
約18畳のリビングルームに置く予定ですが、
プリ又はアッテネータで大丈夫ですか。
このへんがよう分からないです。

445 :6V6好き:01/11/13 13:31
433補足
SW-15はNF巻き線は無いから注意。SW-30-8K、SW-50-5KはOK。
SW-15の4.5Kは6BM8,6R-A8pp。8Kは6BQ5ppにぴったりだ。

SW-50-5Kがあればカソード巻き線を使って6CA7ppか7591ppも良い。
このサンスイのSW型は聴いてみると、タンゴの抜けの良さに対して線は細いがワイド
レンジ感があって都会的な音がする。もっとも組み合わせる球がMT,GT管の近代球
でNF使用だからだが。トランスの背が低いからST管は合わないし、トランスの仕様・
性格から考えてもフィットしない。(2A3ppには球を落とし込んで使ったが)
前型のW型はデザインが良かったのだが仕方がない。SW型はOY型のような多層巻き
と思われるから内部形状(コア・巻き方)も一新された筈だ。設計チームが違うという
話を聞いた。AC氏がサンスイトランス復刻を教えてくれたが市場に出てるのかな。

446 :AC点火派:01/11/13 19:56
18畳のリビングルームときましたか。充分じゃないですか。そりゃまるでお屋敷
だな、いや失礼、うらやましい。ターンベリーなんてたかだか25cm、もっと大きいので
いけますわ。どんな人なんだろ上杉さんて、どうもひがみっぽくなんていけないな。
プリつないでもいけそうですね。
小生は6畳間にターンベリーを押し込もうと・・・いやいやこれはもういい。(w

山水トランスはハシモトというブランドで出ています。
MJの広告に代理店経由で出てましたが、まだごらんになってないですか。
11月号なんですが、もう12が出ますね。
全てケース入りの美品?です。6V6好きどのはバンド型が好みでしょうか。
ちょっと明日までに調べて見ましょう。
太い巻き線のタンゴに比べ、ハシモト(山水)の巻線は細そうですね。
ヌケのよさならタンゴでしょうが、繊細さなら山水かラックスということになりますか。
SW−15もいいですが、復活タンゴがCRDを更新したFE-25-8kとか5k
なんてのもお薦めします。許容アンバラ分がそれぞれ7mA,9mAと小生好みの
定インダクタンス型です。重量も1.6kgとコンパクト。
別にタンゴのコマーシャルではないですが。(w

447 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/13 20:17
>もう12が出ますね。

まだ買っていないんですか。
今月は,3ヶ月に1度活動する信者さん達の活動期なので,お早めに。
今月号は特に注意しないと売り切れます。

448 :6V6好き:01/11/14 00:45
AC点火派さん
タンゴのトランスは大好きです。H-5Sは6BQ5sで数台作ってあげました。
いまだに皆さん使ってくれている。もっと良い物をやっても不動の地位にある(W
ppではLUXのMQ60のOYの換わりにFX使って、このアンプがこんなに
良いアンプだったと再発見したことがあった。XEを使ってみたいね。リキ込めて。
小型CRDはかなり使えそうだ。最近またMT球やL6,F6,V6を造ってみたく
なった。

>447
最近のラ技やMJは良いですか。ここ10年全く購入していない。だから新技術も
最近の球の動向も無知で、時代に取り残されている。いろいろ教えて下さい。

449 :上杉:01/11/14 07:26
自分の書き方見るとちょっと金あるぞみたいな、嫌みぽいですね。
  スマソ
実は不景気で借金だらけ、おまけにマンションまでローンで買っちゃて、さらに
家財道具家電一式、おまけに結婚式も控えてる。
結構大変なんだけど、このどさくさまぎれにスピーカーも買っちゃえと。
来年の3月まで夫婦で実家の6畳間を間借り、ターンテーブルがじゃまです。
4月にはマンションに入れるんで、このチャンスをのがすと、なんやかんやで
買えなくなる恐れがあるので、今のうちに目星付けとこうかなーと。
300Bのアンプ作るのに、肝心要の300Bが未だ買えない。これが現実です。
景気良くならないかなー。

450 :AC点火派:01/11/14 08:26
そりゃ失礼しました。許して下さい。(w
山水の復刻トランスの代理店のひとつ、世田谷のKEN AUDIO の広告が出て
います。山水からハシモトになったので、型番はSWからHWになりました。
ありゃ、pp用でみる限りは、15W級のコアはないですね。
pp用のシリーズを列記しますと
HW-100-5、HW-60-5、HW-40-10、HW40-8、HW-40-5、HW-25-8、HW-25-5
といったところ、価格は19,500〜40,000円ですね。。
他にもシングル用OPT6種、インプットT、CH、PTなどいっきにはじめた
模様です。
まあ、HW-25-8だと6V6、Q5、M8はいけると思います。
447殿、地方はMJもラ技も発売が遅い。ちなみに13日には書店数件
をみたがなかった。北海道しかも札幌でなく恵庭なんていうローカルでは
あたりまえのこと。
6V6殿、最近MJはムリして買うほどの本ではなくなりました。
淋しいものです。かつての熱気はないです。

451 :AC点火派:01/11/14 10:05
H−5Sで6BQ5シングルとは、かわいいでしょうね。いいなあ。
邪魔にならないアンプは長生きします。(w 
かわいくて捨てられるワケがないもの。もしやして全段にハイμの双3極管
を左右にわけてつかって、3球だけのステレオシングルなんてやってたら、
もうすごくかわいい! ゴミになるわけがないわ。特性なんてどうでも
いいな。それ、どんな構成なんですか?
ところで6V6殿、EL34のシングル構成はやった経験がありますか?
イタリアのユニゾンリサーチが瀟洒なステレオアンプを出してますが。
やっぱり自分で作りたいですね。

452 :6V6好き:01/11/14 14:25
もちろん3球です。デザイン上も造りやすい。ここに6CA4なんかで整流すると
デザインが決まらなかった。MT整流管はへたり易いし。
小型シングルの場合は前段は殆ど12AT7か6AQ8。増幅率が違うので比べ
られないが好みはX7,U7よりもT7。6201やZ7などで差し替えて遊べる。
6AQ8はシールド付きだから左右に振っても安心。このくらいのアンプでクロス
トーク論じてもしょうがないけどね。ピン配置が違うからこれは差し替え不可だ。

6CA7はpp(3結含)しかやった事がない。言い訳すれば7〜8W程度のアンプ
に、この球の大きさに見合ったトランスを用意するのは気が進まないから。自分の
6CA7に対するイメージは近代球なので、背の高いケース入りトランスが欲しい。
出来れば電源トランスも。合わせカバーは嫌なんだな。そうなるとトランスの値が
張る。高価で良いトランスを用意出来たら、逆に6CA7でやる必要がなくなる(W
300BでもKT88でも良いわけだ。6CA7でシングル造ると6V6のppより
金が掛かるけれどパワーじゃ負けるからね。やはりこの球はハイパワーが似合うと
思う。ULでも50Wでるからね。20年近く前にタムラのF684でのppで、
小さなビクターのSX-3で地響きたてて悦に浸っていたことがある(爆W

453 :AC点火派:01/11/14 17:02
うーん、ごもっともですね。昔から出力が欲しい時に汎用されてるのが6CA7pp
ですからね。シングルでは、たしかに6V6ppに負けてますからね。
固定バイアスだと、ULでも50Wでますからね。ハイパワーが似合いますわ、納得。

ミニサイズの3球シングルステレオアンプ、いい感じですね。
趣味がいいや、変に欲張りなところがないし、大賛成ですね。いわれるとおりで6AQ8
か12AT7が似合いそうです。
かわいくてじゃまにならず、お灯明がともって、おまけにイヤミのない音まで出る。
出力の大小なんて関係ないですね。(w

454 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/14 18:13
そういえば上杉殿、是枝300BシングルのACコードはどうします。
やはりメタコンつかって、脱着できるようにしますか?
そうすればたしかにスマートですね。設計者の是枝さんは尻尾のついたアンプは、デザ
イン的に許せないんだそうで。たしか裏ブタも横から見えないように、板厚分だけ
落とし込みにしてましたね。ここらは好き好きなんですが。
小生の場合、かの森川忠勇先生のアドバイスでメタルコネクター使用は止めました。
いわく「音が甘くなる」のだそうです。以来、電源コードははんだで直付け、ただし
電源SWはつかってます。ヒューズももちろん省略しません。
電源コードのブランドはもっぱらベルデンです。
太いのつけますか。(w

455 :AC点火派:01/11/14 18:22
454に名前書き忘れました。失礼

456 :上杉:01/11/14 20:53
>そういえば上杉殿、是枝300BシングルのACコードはどうします。
メタコンじゃないですが、脱着できるようにします。
秋葉のラジオセンターの平方電気で「自作するんならこれがいいよこれ」と中村社長に
勧められた1っ個1,000円のソケットを使おうかなと。どこの商品か忘れましたが。
電源コード思案中です、ベルデンにしようか、S/A LABかオヤイデあたりにしようかなー。
迷いますね。いずれにしてもバカ高いのは付けません、木村無線の人が「金額がはるのは
個性が強いから、気に入れば良いけど」と言ってたので、後でカンタンに交換できるように
しておきます。

話変わりますが、ヒノでアキシオム-80聴きました、惚れました。
なんですかこのスピーカー、50年前品物なのに。是枝さんが何年も使ってた理由が
分かるような気がします、アンプ変えると極端に音が変わる。
買おうかな〜、でも56万円なやむよな〜。
このアキシオム-80をSITアンプで聴きました、RCA50よりもEL34よりも
良く鳴ってました、石のアンプなのに聴いてた人皆さん球だと思ってた。
なかなかスゴイですよSIT 。

457 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/14 22:20
>ヒノでアキシオム-80聴きました>50年前品物なのに
ちゃうちゃう あれは再設計の再発売品だと
オリジナルとは各部が違うそうだ 俺は知らないけど

458 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/14 22:41
真空管アンプ初心者です。これから最初の一台を作ろうと思ってます。
お聞きしたいのですが、タムラのOPTっていろいろ製作記事を見ても
佐久間アンプ以外あまり使われてませんが、何か理由があるのですかね。
使いにくいとか音が悪いとか。
ご存知の方いらっしゃいますか。10kのOPT(F486)があるという貴重な存在
なので、気になるんです。

459 :6V6好き:01/11/14 23:25
タムラのトランスは世界でもトップだと思うが。一介の球用トランスメーカー
じゃなくて、工業用大型トランス(NTTや病院も)やNHKをはじめとする
放送産業の機材(スタジオ卓まで含む)の大手企業。球用まで未だに作って
くれているのはタムラの良心でしょう。損得抜きだ。売れたって高が知れてる。

製作記事に上がらないとすれば、代理店が少ないから眼に止まりにくい。また
問屋のルートの関係で、どこのパーツ屋でも取り寄せできるものではない。よって
手に持って見ることが少ないし、購入する機会が限られるからでは。作りが良い
から高価というのもあるが。

タムラのトランスが載っているとマニアらしい感じがするね。格調が高いというか。
昔のPC型の電源トランスはもうカタログから消えているみたいだが残念だ。あれは
デザインが良かった。多少唸るのが気になったが、自分の使い方が下手だったから。

460 :上杉:01/11/15 01:02
タムラで真空慣用のトランスを設計できるのは現在一人しか居ないらしいです。
完全な赤字部門で、いまだ作ってるのは社長の趣味らしい。
以上S/A LABのうえうりです。

>ちゃうちゃう あれは再設計の再発売品だと
>オリジナルとは各部が違うそうだ 俺は知らないけど
最初は再生産品だと思ってました、説明してる人も再生産品だからと
ことわっていました(この人社員かと思ったら、常連客でたまたま
店番頼まれただけの人)。よく見ると初期生産品、稀少品と書いてある。
帰り際社長にアキシオム良いですね言ったら、買いなさい買いなさい
50年前の品であんなに綺麗なのは珍しいと言ってた。
真偽のほどは分からないけど、こんなことで社長が嘘つくわけないと思うけど。

461 :杉上:01/11/15 01:09
誤:うえうり
正:受け売り
失礼しました。

社員かと思った常連客の人は、自分の持ってるアキシオム80が
再生産品なので、これもそうかと思ったらしい。
同じヒノで買ったのでちょっと悔しそうでした。

462 :AC点火派:01/11/15 08:37
タムラのトランスはプロ好み、なんたってプロ用なんだから。(w
なんか誤解があるようですね、いいというかなんとも堅実なトランスだと思いますが。
pp用のOPTでは、かたくなにアンバラ電流10mAを許容する設計を貫いており
ます。定インダクタンス型トランス推進派の小生としては、無視できないトランス屋
さんです。分解したことはないですが、巻線というよりコアのギャップにスペーサー
をいれてるのでしょう。過酷な条件でも仕事をするのが、プロ機の指名です。
オーバーに言うと、ppでは球の片側が死んでも、音が出るようなものです。
多少のアンバランスは、飲み込んでくれます。
製作記事で多数派になれないのは、旧平田電機が努力していたからでもあります。
ライターの要望に沿うべく、膨大な数の試作・特注トランスを提供して、誌面を
にぎわせてくれました。タムラにその辺の対応を要求するのはムリです。
でもOPTならあれだけの数の規格を揃えてますから、何かは使えるはずです。
律儀な音を出す、貴重なトランスですから、安心して大事につかってあげて下さい。

463 :AC点火派:01/11/15 09:06
AXIOM80ね、あれにハマルと厄介だ。(w
反応の速さは、他のスピーカーには真似できない、恐ろしいキカイ。
以前、道内の某ショップで、グッドマンオリジナルのツインキャビネット
に収まったこれをみて、心がチジに乱れまくったことがある。
強力な磁気回路、繊細なカンチレバー設計で、あの音はこのスピーカーしか
出せないと今でも思う。したがって神経質なこともこの上ない。
湿度はもちろん、例のARU使用が前提。
ストロークは短くないが、絶対にオーバーシュートさせるような聞き方は
出来ない。ゆえに小編成クラシック専用がお薦め、別にこれでオケを聞い
てもいいけれど、向いているとは・・・。
別スレにも書いたけど、これは使いこなすというより、ユーザー側が逆に飼い
ならされるスピーカーだと思う。オールマイティではないので、2つ目の
システムに最高。いやいや断定はいけない。(w
これをメインにして、泥沼へ一直線。人生なんてどうせ一度きり、どうです
この際上杉さんも思い切ってみたら。
もちろんオリジナル品に限ります。ラ技12月号の是枝氏のページをみると、
ついにAXIOM80の片側4発システムが、稼動し始めたようです。
誌面を見る限り予想を越えた出来のようで、高域不足もなく、夢見心地が
続いているようです。
最後に上杉さん、ディスコン品、ビンテージとの出会いは一期一会。
出会ってピンときたら、買うのがいちばん。人に相談してるうちに夢に
終わってしまいます。出費という現実の痛みでくい止めない限りは。
小生、球とトランスでさんざん経験しました。
(なんか小生、いい店員になれそうだなww)

464 : :01/11/15 11:02
>>461
ちなみに、AXIOM80はアキシオムではなくアキームと読みます。
(設計者のE.J.ジョーダン氏が、NBAのスター選手
アキーム・オラジュワンの熱狂的ファンだったことに由来)
スレ違いネタにつきsageで。。

465 :上杉:01/11/15 11:19
あの音聴くとAC点火派さん言っていることがよく分かります。
なんか頭から離れません、一期一会あ〜どうしよう。
さっさと誰か買わないかな、じゃないと私が・・・・・・

AXIOM80はアキームと読むんですか、知らなかった。
是枝さんのホームページオーディオマエストロに「アクシオム-80」と
書いてあるんですが、是枝さんも読み方知らなかったのかな。
しかし、E.J.ジョーダン氏が19歳の時に設計したというのも凄いですね。

466 :AC点火派:01/11/15 12:32
ご理解いただけるとホントにうれしい。あの音は聴かなければ判らない。
語る資格もあるわけがない。
そこまでAXIOM80に魅入られたのは、幸福なのか不幸なのか小生にも
アドバイスは出来ないなあ。自分が信じる行動をとるしかないですね。
ヤブヘビですが、あの音はあのスピーカーにしか出せません。
他のスピーカーであの音を追求するのは、そりゃ野暮というもの。
ただし、ベストコンディションのオリジナルAXIOM80と出会うのは
奇跡に近いものがあります。泥沼の入口で上杉さんはいったい・・・(w
ところで小生英語の発音に自信はありませんが、Axiomは米英語だと
エキシエム、もしくはエイクシェムと読み、自明の理、原理、原則といった
意味があります。
上杉殿ここは2チャンネル、疑うばかりはよくないですが、迷ったら辞書
をみましょう。(w

467 :上杉:01/11/15 16:17
そうそうここは2chでした、荒らしが少ないので、疑うこと考えなかった。

468 :AC点火派:01/11/15 18:49
さてと楽しい夕方のひととき、この季節北海道はホントに日が短くて、外は真っ暗ですが。
ここでは比較的最近登場された六億ワット殿やめーか殿は、どんな出力管をご愛用でしょうか。
差し支えなければ、教えて下さい。もし解体された後なら、過去の経験談でも何でも
構いませんから。御二方ともかなりの実践者と拝見いたしました。

さてと、トラブル談義なんていかがでしょう。
かつて感電経験については、ここで少し披露しましたが、付き合ってくれたのは7C5
さんだけでした。あの時は本当にうれしかったです。ありがとうございます。
トラブルなんていっても、発振が止まらない、位相を間違えた、なんてのは自己責任
の範疇ですね。これはあんまりレスがつかないと予想します。(w
そこでうかがいたいのが、部品の不良に泣かされた話です。
これは自分の責任ではないので、気が楽ではないですか?
ではまず小生から。ソケットの接触不良によるEL34の暴走を経験したことがあります。
固定バイアス動作で、グリッドのピン接触が悪くていわゆる浮いた状態に・・・。
あえなくEL34はプレートが赤くなり、昇天してしまいました。
こんな経験、ないですか?ホントに。
年代モノのCRから、ノイズが出たとか。

469 :AC点火派:01/11/15 19:08
もひとつ追加。やっぱり暴走。(w
現有機の前の300B事故バイアスpp(キット)で、出力管のパスコンを
自慢のATOMに交換して、SWオン。たちまち1本の300Bがプレート
赤熱、SPから盛大なハム音。
最初の内は原因わからず、沈思黙考。
原因は小生がビンボーゆえ、その頃あんまりCR類のリードを切り詰めずに
実装していたのがあだでした。パスコンのATOMの+側リードがシャーシ
に接触してたんですね。その部分はゼロバイアスになりますから、当然
赤熱しますわ。この時は中国製の300Bでホントによかった。(w
不幸中の幸運です。
ちなみにこの時のチャイナ製300Bペアは、いまでも動作確認用に活躍
しています。球って意外と丈夫です。

470 :めーか:01/11/15 20:12
むかしWEのVT-52のシングルを作った時のことノイズがどうしてもとれない、
ちりちりというのです。最後の最後にチョークのあとのケミコンを変えたらウソ
みたいに消えた。短期間だが仕事で「すすむ」の金皮を使ったがこれはよく不良に
になった。多摩のエレクトロオームは全然壊れないし是枝さん御愛用のTKDも
同じだ。ソケットで思い出したが中古のWEの9ピンソケットは全部だめだった。
ソケットが駄目だと全部組み替えだから悔しかったなあ。だから中古のソケットは絶対に
使わないようにしているのです。

471 :六億ワット:01/11/15 21:32
私の失敗談をふたつほど、
 アンプから突然ハムが出て、電圧をチェックしたところ規定電圧よりはるかに
低くなっていました。調べた結果スプラグのATOMの黄色いやつが突然リーク
したことが発覚。終段管は無事でしたがあわや整流管をアウトにするところ
でした。
 もうひとつ、中国製300Bでプッシュプル回路の実験をしていたときのこと、
何とも色気のある音になったなあと思いつつもつけっぱなしにして一晩
置き、翌朝オシロをつなげたら可聴域より上で発振してました(爆)。
ウエスタンの例のOPTセンタータップ前にチョークを入れる実験をやって
いたのですが、変な引き回しになっていたようです。現行品だから良かった
ですが、冷や汗かきました。それ以来慎重になりましたっけ。
 ちなみにこの300Bはまだ生きてますが、使っていません。専らCV1066という
イギリス球で練習をしているところです。

472 :六億ワット:01/11/15 21:40
もうひとつありました。
 B級管のピーク電流値をA級動作の最大電流値と間違えて、
球を殺しかけました。カソードのエミッション能力を冷静に考えれば
ピークしか流れない場合と、いつもアイドリング電流が流れている
場合は異なる状態にありますね。プレート損失はクリアしていま
したが、プレート電流の大きな落とし穴にはまりました。
 懺悔コーナーになってしまった。

473 :めーか:01/11/15 21:43
六億ワットさん。
確かに黄色いアトムは時々トラブルの話を聞きます。ハンダの熱に特に弱いと
いうそうですが。わたしもつかっていますが今のところ問題ないようです。
でも気をつようっと。

474 :AC点火派:01/11/16 08:39
めーかさん、六億ワットさん、貴重な情報提供をありがとうございます。
AC点火派、心して拝読いたしました。
「うまくいったよ」という話も大事ですが、むしろトラブル談の方が製作のノウハウに
直結するような気がしませんか?
ケミコンのトラブルは多いですね。小生も電源ケミコンのノイズは経験豊富です。(w
小生の耳にはサワサワと聞こえるノイズが多かったような気がします。
これは本番前の試作機につかった、セコハンケミコンですので、折り込み済みといえば
言い訳ですが。あと初段管のパスコンでも、正体不明の不定期ノイズが出ましたね。
抵抗の音質評価なんてなるべく避けたいAC点火派ですが、信頼性については意見したい
ものです。TKDも多摩もいいですね、小生も好きです。TKDはここぞというときに
奮発してつかうことが多いですが、どうせなら外観はIRCのようなカッコイイ赤に
して欲しかった、というのが本音です。
めーかさん、ソケット不良は致命的で、こればかりは更新以外に救済措置はないですからね。
同情します。EL34の昇天以来、小生も慎重に選択してます。
貴重な情報提供ありがとうございました。

475 :AC点火派:01/11/16 08:55
貴重な情報に尾ひれをつけて、話題にしようと思います。
六億ワット殿のレス471の超高域発振と、聴感上の再生音の関係です。
小生もほとんど同じ経験をしてます。
俗説で「不安定なアンプに限って、良い音がする時がある。」というのを
聞いたことがありませんか?
超高域発振は危険です。OPTにとっては過負荷ですし、容量性負荷を
つなぐと、アンプが発振機に化けたりしますから。
でもそういうアンプに限って、ヴォーカルのサ行が妙になまめかしかったり
するんです。10kHzでの方形波でのリンギングなども、そういう傾向が
あると思います。
是枝氏もいう、「過剰な補正は慎むべき」というのはこのことなのか、と
勝手に解釈しております。
思い込みかもしれませんので、皆さんの意見をうかがいたいです。
失礼しました。

476 :@@:01/11/16 11:35
>しかし、E.J.ジョーダン氏が19歳の時に設計したというのも凄いですね
>>465
>設計者のE.J.ジョーダン氏が、NBAのスター選手アキーム・オラジュワンの熱狂的ファンだったことに由来
>>464
AXIOM80は第2次大戦前に軍用として開発されて、ジョーダンは戦後ARU付きのシステムを設計しただけでユニット設計はしていない。日本で設計者と間違えられてることはジョーダン自身知ってるが、面倒なので一々否定しない。
これは、ジョーダンがヒノに招かれて来日したとき(ヒノ主催の自作スピーカコンテスト)に語ってたって、AXIOM80ファンなら既知だろ。
特に、464のネタ元は何処だ。
GOODMANのAXIOMシリーズは全部ジョーダンが設計したってか?80より前にもAXIOM名のスピーカはたくさんあるんだよ(藁

477 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/16 12:20
>>476
それここにでてるYO
http://www6.airnet.ne.jp/~yasushi/audio/flagon.htm

ARU付きのシステムとはどんなNO

478 :AC点火派:01/11/16 12:22
よいしょっと、昼休み。
へエー、なるほどね、小生は設計は興味あっても、設計者についてはあん
まり興味ないので、レスをみてもらえば判るけど、そのことには言及して
ないです。
上杉さん、その話はヒノのその妙な店番のおじさんから聞いてきたの?

興味ないことといいつつ、E.J.ジョー談といえば、フラゴンなんかに
ついてるあのモジュールの設計したんじゃないの。
たしかステサン別冊のフルレンジ特集かなんかで、高津さんが書いてるの
読んだ気がするね。

479 :上杉:01/11/16 12:31
>上杉さん、その話はヒノのその妙な店番のおじさんから聞いてきたの?
そのおじさんに聴いたんです。
おじさん曰く「E.J.ジョーダン氏がヒノに来て、そう言ってた」と
聴いたんですが。まあどっちでも良いんですけど。
しかし、まだ悩んでる、既出ですけどARUってBOXですか?

480 :AC点火派:01/11/16 13:01
うーん、上杉殿修行が足りませんね。
ARUは音響抵抗器のことです。上杉殿が見てきたのはシングル構成だと
思うけど、エンクロージャー前面(バッフル)下部に、アコーディオン状
のものがなかったですか。それがARUです。
説明するのもアホクサイけど、振動板質量が小さくて、磁気回路(チコナル
だっけ)が強力で、エッジレスのカンチレバー構造のため、コンプライアンス
が極端に小さいんです。AXIOM80を何の工夫もせずに鳴らすと、全く
低音が出ないんです。バスレフのような共鳴空気抜きも×。
空気制動をかけてやる必要があるんです。そのためにあるのがARU。
この辺の話、SPに詳しい方は説明したくてウズウズしてるんじゃないで
しょうか。(w

481 :上杉:01/11/16 14:03
>うーん、上杉殿修行が足りませんね。
じつはAXIOM80について何にも知らないんです。
実物にお目にかかれるなんて思ってもみなっかたまんで。
アコーディオン状の物ありました、ちょっと検索かけてみたんですが、
これですね↓
http://www2.ocn.ne.jp/~yamane/Audio/Axiom80/
これが低音出す秘けつですか。
AC点火派さん いつも澄みません。

482 :AC点火派:01/11/16 19:39
さあて残業も早めに終わったし、そろそろ小生は帰宅して晩酌します。
酔っ払ったら週末だし、O.ピーターソンでも聞くかな。

ところで手前ミソですが、小生のレス475はたんなる思い込みなんでしょうか。
ご感想をお願いします。諸先輩方の意見を賜りたいです。
明日は雪は降らないようなので、洗車が早めに終われば休日出勤して、またここに出て
くるかも。(w
今度はf特(帯域)の話なんか面白いかもしれません。少し考えておきますけど、皆さん
も何か面白い話題があったら、提供してください。シャーシ加工のはなしもしたいし、
聞きたいですね。ベントー箱買ってきて、孔あけのドリル立てるとすごい音がするでしょう。
苦情きたことはないですか?
小生は毛布で押さえて、CRC−5−56たらしてがんばってますが、たまにずれて、
やけ酒を飲んだりします。ちゃんとポンチ打ったのになあ。(w
それでは小生の本日分はここまで。お先に失礼します。

483 :7C5:01/11/16 22:01
AC点火派さん、レス475は一理あると思います。
特にプリ等では某3段NF型などは、不安定ですが
音が良いと言われます。これはやや正帰還がかかった
ことによるものと私は思います。
正帰還をうまく使うとビビットな
艶のある音になりますが、反面元気の良すぎる
下品な音になってしまうこともあります。
この辺のさじ加減が難しく、超高域での発振するでもなく
安定するでもない状態が最適??なのかもしれません。
正帰還を積極的に使ったアンペックスやダイナコのプリは
成功例でしょう。

484 :7C5:01/11/17 00:13
シュリロ貿易がGOODMANSのスピーカーを輸入していた頃、
A.R.U.は4種ありました。AXIOM80の1個用のA.R.U.180,
2個用のA.R.U.280,4個用のA.R.U.480と30cm,38cm用の
A.R.U.172がありました。壊れたのを見ると金網が何層にも
入っていました。AXIOM80は、使っているとベークの
サスペンションが柔らかくなってきて良い音になりますが、
長続きせず折れるかたわんでボイスコイルをこすることになります。
低音は欲張らず、入れない方が良い音がします。難しいスピーカーで、
万能ではありません。P610Aが1200円の頃、AXIOM80は、28500円も
しました。

485 :おじさん:01/11/17 02:14
家が250万で建てられた時代にAXIOM80は1ユニット50万したんだよ。
それでも一部の医者とか金持ちが買ってたんだ、だから輸入してたんだろ。
そのときから比べれば今の価格は安いもんだよ、中古でも。

486 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/17 10:11
1ユニット50万はしていない。1965年にたしか26500円だったはず。
7C5さんの言うように28500円だったかも知れないが。よく覚えていない。
たしかステレオサウンド創刊号に紹介記事と定価が出ていた。
大阪のアサヒステレオセンターでたしか20000円だった。テレオンもほぼ同じ。
気になる方はASCに電話して確認すれば。梅川さんや吉井さんはお元気だろうか。

487 :上杉:01/11/17 10:57
Notes On The AXIOM 80
のコピーもらいました、貴重らしいです。
A.R.U.の事も詳しく書いてあります、英語だけど。
ますますはまります。

488 :管球入門:01/11/17 15:16
6GW8の件、皆さんアドバイスありがとうございました。
おかげで初心者の私としてはすっかり腰が引けてしまいやる気がなくなりました(笑)。
XE60もどうやら出番無しの様ですしシングルをやるためにはアウト・プットを買い直さねばなりません。
いろいろ手持ちがあり使い回している方ならいいでしょうが私の場合はお手上げです。
キットでも買おうかな?
プッシュプルで良いキットありませんか?
6BQ5ppあたりこれから捜してみます。

489 :6V6好き:01/11/17 17:04
発振寸前のアンプは確かに高域もシャリッとして、一聴すれば色気の
ある音の場合もありますね。へんに音が濡れた感じの時もある。自分は
あまり高域がシャリつくのは好みではないから、SPの前にアンプで
だら下がりに落とすから発振対策にもなっている。

アキシオム80は過去に鳴らしたことがあるので、程度の良いのがあれば
また使ってみたい気もするが、鳴らし方は音楽のジャンルにも左右される。
一番簡単で失敗しないのは、がっちりした密閉箱に取り付けて、近距離で
聴くのも良いと思う。でかい音で聴くと無理がきかないし、へたり易いから
調整も必要。15年くらい前は35000円くらいじゃなかったかな。

管球入門さん
つまらないこと言ってやる気を挫き申し訳ない。XEは大きな球に使って
やって下さい。古本屋か図書館で「無線と実験」の1989年の3月号を探
して見るのも良いと思う。AC点火派さんのアイドル、伊藤喜多男氏の
6BQ5(E84L)ppの製作記事がある。比較的簡単な回路だから
トライしてみるのも良いと思う。読むだけでも勉強になります。このアンプ
の場合は電源トランスが入手不能だが、200mA程度あれば良いから代替
品はタンゴや野口でOK。250V端子でDi整流にすれば更に簡略化。
チョーク・コイルも3〜5Hで良い。Di整流の場合はチョーク・コイルを
省き100Ω10Wのセメント抵抗でも可。その際は代替の抵抗の入力部に
100μF、出た所に200μFを奢る。耐圧は350V以上。
ヒーターにCT(センタータップ)が無かったら、片側をアースに落とせば
良い。(いろいろやり方はありますが)
伊藤氏はプロフェッショナルなのでキャノンコネクター等を使用しているが
もちろん普通のRCA入力端子とバナナプラグ用のSP端子で良い。

キットは飽きやすいのと、後に手の加え方に限界があるのは仕方ないかな。
それよりも、キットと自作では完成して音が出た時の感動が全く違う。この
感動は音が良い悪いなど関係なしだ(W

490 :管球入門:01/11/17 17:10
小振りな球を考えていたんです。
6EM7なんて皆さんどうでしょうか?
6AH4,6CK4なんていうのも面白そうです。
やっぱり300Bとは全然違うんでしょうか?

491 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/17 22:23
6EM7?6AH4に6CK4?
入門者がそんな真空管しってます?マニアでも使わないでしょう。
MJ、ラ技のライターが作例で書いた真空管。
初心者というのはネタかな。

492 :管球入門 :01/11/17 22:30
>>491
なにか失礼ないい方ですね。
本読んで勉強中の入門者です。
ですが肝心の音を聴いたことがありませんし
作った事も無いんで皆さんに相談している次第です。

493 :めーか:01/11/18 10:26
管球入門さん
日本人はすべて型から入る趣味が好きなんです。球趣味も同様。わたしも最初は
6BQ5から始まった。最初は普通の球を使うことが大切だとおもう。大体にして
珍しい球はみんな知らないしそんなもので教えを乞うことは初心者ならしないほうが
いいんじゃないでしょうか。わたしも6EM7など全然知らない。入門ならばこそ世間一般の
入門球を使った方がいい。6BQ5や6F6ならみんな知っているし教えることもできる。
自己流に徹するならともかく、普通は型から入ることはとても大事だ。

494 :六億ワット:01/11/18 11:30
>>491 管球入門さん、 >>493めーかさん、
 そうですねえ。確か6EM7は浅野先生の本に製作例が出ており、6AH4, 6CK4
もどこかで見た覚えがありますが、基本的な回路の作例を参考にされるのが
良いですね。
 ここでベテラン諸氏の方々に、最初に製作したアンプに使った回路と球の
話題をふってみたいと思います。
 ちなみに私が初めて作ったのは6F6のシングルで、何の変哲もない只の基本
回路。前段は12AT7でした。これで三結、五結、NFあり、なしと繰り返し試し、
最後は6V6や6L6、EL34まで球を交換して遊んでいました。

495 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/18 11:54
6GW8で気がひけて6BQ5に乗り換え、6V6さんがレス付けて
くれたのに無視して、今度は6EM7ですか。そりゃ、491さんや
めーかーさんじゃなくてもムッとくるでしょう。

496 :管球入門:01/11/18 12:46
>>4896V6好きさん >>493めーかさん >>494 六億ワットさん
確かにちょっと変わったのを狙おうと思ってました。
でももしそれが完成したとしてもどういう物が出来たのか評価す
る基準を持っていない自分に不安も感じてました。
皆さんのアドバイス素直に受け入れさせて頂きます。
ありがとうございます。
私も皆さんと同じ土俵からスタートしようと思います。
となるとやはり6BQ5がいいなあ。
シングルなら2A3とか300Bあたり。

497 :めーか:01/11/18 12:51
六億ワットさん
今もそうですけど昔はもっとお金がなかった。学生の頃バイトして中古のオシロを
ヒイヒイいいながら買ったことも懐かしい。ゼミの先生に:きみ波形見ずして
アンプがどうたらとナマイキいうな:とどやされて泣く泣く仲間に入れてもらいたい一心で
トリオをかった。6BQ5は波形を見た最初の球だった。シングルだったがラックスの
SS-4Bだったかを先生にもらって作ったのです。クリップやカットオフの
違いなどもう全然判らなくてなにがなんだかわからない。メーカデータの出力がぜんぜん
でなくてその疑問が解けなかった。昔話はなんだが懐かしい。いまの会社に推薦してくれた
のもあの時のトリオのオシロのおかげだった。入社した頃は球アンプで有名な某先生もおられたようだ。
この球はPPで使うといまでも意外によいとおもう。伊藤先生のアンプは素晴らしい形ですね。

498 :AC点火派:01/11/18 13:23
なかなか議論白熱してますね。これなら管球増幅器の未来も安泰だ。
まずはお礼から。
7C5さん6V6さん、レスありがとうございます。7C5さんのレス483の某3段
NF型というのは、マランツ#7のことですね。(w
一時期コピー製作記事が横行しましたね。でもなんとなく音がビビッドになるのは、たし
かな事実だと思います。正帰還はサジ加減が難しいですね、おっしゃるとおりです。

AXIOM80の話題、まだ続いてるんですか。好きなら買ってしまえばよい。
それだけですわ。苦労するのはユーザーの責任であって、幸福でもあると。

499 :7C5:01/11/18 13:44
最近のこの手の雑誌が良くないと思います。
初心者が安心して作れるオーソドックスな
設計をしたアンプの記事はほとんど絶滅状態。
かつてはオーディオ用としては適性が乏しく、
見向きもされなかったTV用や送信管を
いじりまわし、さも良さそうに書いているような
記事が多い。これを初心者の参考にせよと云うのは
無理ですし可哀想でしょう。
ところで6BQ5/EL84は良いと思います。
差し替え可能な球もいっぱいあります。
但し、一部の球ではピン接続が放熱を考慮して変えてありますので
ちょっと注意(原則として6BQ5のNCを中継端子として使わない)。
E84L(旧ヨーロッパ管と新型管)、N709(GEC)、
6R-P15(東芝)、7189、7189A(高耐圧管)等。

500 :AC点火派:01/11/18 13:44
スピーカーの論議は、あまり積極的な討論はしたくないですね。
ほどほどがテキトーなようで。
むかしむかし、日本オーディオ学界がオーディオ協会に変わった頃、故池田
圭氏が理事の頃でしょうか、むろん浅野氏、伊藤氏健在の折です。
いろんな古今東西のスピーカー(ユニット単体ではない)を集めて、そいつに
1kHzの正弦波を入力したら、それぞれピー、ポー、プーとなったというん
ですね。小生は当時の機器が劣っているなんて言いたいのではないです。
基本は何一つ変わってないんですから。今でもおんなじことが起こるでしょう。
スピーカーはオーディオの最重要点です。これはたしか。
でも、高忠実度なんていっても、ご覧の通り個性のカタマリでもあるんですわ。
もう悩んでも仕方ないいですね。自分の惚れた機械を買う。それをつかい倒す。
スピーカーってそんなもんです。買っちゃいなさい上杉さん。

管球入門どの、押し売りはしませんがQ5ppはいいですよ。
毎日使える機械を目指すならオススメ、気負いすぎるのは初心者の特権みたい
な気もしますが、肩の力を抜いていきましょう。大きなOPTをおごると
妙に不自然な低音が出る場合が多いですし、初体験からこれが管球の音なんだ
と誤解されるのが、皆さん心配なんですよ。見た目ばかりじゃなく、出力規模
に見合ったOPTを選択するのは、大事なことなんです。

501 :上杉:01/11/18 14:10
アキシオム80買っちゃいました、ユニットだけだけど。
サンエイ電機でWE300Bも買いました。
もう金がない(x。x)゜゜

502 :AC点火派:01/11/18 14:10
あらら、なにげに500ゲット。このスレがこんなに続いたのも、慈悲
あふれる皆様のおかげです。なんか最近このスレの存続に、妙な義務感を感
じるAC点火派です。(w
7C5さん、あいかわらずピン接続に関して、的確なコメントをありがとう
ございます。ピン配置が頭にさっと浮かぶのは、豊富な経験をものがたる何より
の証拠ですね。さすがです。
そういえば伊藤氏のQ5ppの記事、どこかいっちゃった!田舎の図書館には
望むべくもなし、どうしようかな。
個人的には那須好男さんのセーサク例もオススメです。ラ技の94年4月かな。
CRD−8使用ですが、最近タンゴから同等品も出ましたし、まずは安心。

自分がはじめてつくったアンプですか。それいいかも、のりましょう。
小生の処女作は2A3シングル。今でもあります、というか今年の正月に
組みなおしました。オーディオ専科のキットで、6SL7のSRPPに
グリッドチョークでOPTはXE−20S。それまでつかってた山水の
AU−607ナントカ(90W+90W)をけ散らしました。
信じられない出来事に、それからとりつかれて今日まで。
正月の改造は、大きめのシャーシに組みなおし、電源部はオイルとフィルム
コンをおごり、カップリングもASCに、全段に5691を挿しました。
今聴いてもいい音です。もちろん2A3はAC点火。(w
ありがとう2A3。

503 :AC点火派:01/11/18 14:15
買いましたか上杉殿! おめでとう
さあ、未知の苦痛と幸福がアナタを待っています。(w
でも、それでいいんです。
是枝先生も、買い物はカン、直感だと云ってました。

504 :上杉:01/11/18 15:05
箱はSOUND ATICSに作ってもらいます。
肝心のARUだけは、自分で探すか何とか作るしかなさそうです。
かなりの苦痛が待ってようですね。
しかしこのユニット裸で聴いても惚れ惚れしますねヘ↑(^^_)ルン♪

505 :めーか:01/11/18 15:10
上杉さん  
アキシオム-80を手に入れられたそうでおめでとうございます。

AC点火派さんも仰つておられますが是枝さんは以前ラ技で
オーディオ機器と嫁さん選びは直観だと仰られていました。
嫁さんは知りませんが小生もオーディオ機器はそうだと思います。

506 :六億ワット:01/11/18 23:00
>>496管球入門さん、
 私も諸先輩方に比べればまだまだヒヨッコで、お世話になっている方々から
時としてご心配を頂くことがあります。でも、結局は誰の趣味でもない自分の
ことですから、臆せず思うとおりに経験を積むようにしています。
 ただ、このスレッドの皆さんの経験はとても豊富で、アドバイスも含蓄がある
ものが多く、雑誌などではあまり目にしない貴重な本音や経験談が紹介されてい
ます。まれにジョークもあるようですが(W。
 仰る通り、まず最初は皆さんのアドバイスを参考にされるのが良いですね。

>>467めーかさん、
 貴重なお話をありがとうございます。以前は職場から使わないオシロを借り
ていましたが、今では環境が変わりそれも出来なくなりました。仰る通り
オシロがあると視野が拡がりますね。

 先日より、以前にも書きましたCV1066のプッシュプルをテスト中ですが、元来
高周波管のようでGmが高いので寄生発振が心配です。勿論対策はしてますが。
こういうときミリバルのほかにオシロがあると便利です。何とかして手に入れ
たいものです。でも、財政縮小の煽りを喰らって小遣いが、、、、(W。

>>1上杉さん、>>502AC点火派さん、
 500突破おめでとうございます。いつもナイスな話題の提供と含蓄のある
レスのお陰かと思います。これからもよろしくお願いします。
 2A3アンプのお話をありがとうございました。気に入ったアンプは長持ち
させられますね。私も飽きの来ないアンプを作りたいと思っています。

 伊藤喜多男さんの記事は当方にコピーがありますが、こういう時に
いかんともしがたいのが匿名掲示板の難しいところですね。

507 :上杉:01/11/19 00:12
めーかさん
ありがとうございます。
直感と言うか寝てもさめても頭から離れず、仕事も手に着かずネットで情報さがし。
買う決め手になったのは、美空ひばりの悲しい酒を聴いた夜に決心しました。
美空ひばりのファンではないです、 CDも持ってません、しかしそこに居るんです、
美空ひばりが2・3メートルの所に、姿はみえないから幽霊が天国から来て我前で力強く
歌ってるんです。他の人は知りませんが、わたしにはそう聞こえたんです。

六億ワットさん
ありがとうございます。
これも一重にAC点火派さん、6V6好きさん、7C5さん、めーかさん、タムラさん、
その他諸先輩方のレスのおかげです、とくにAC点火派さんの含蓄あるレスに
感化されレスしてくれたものと感謝しています。
是枝さんのアンプってどんな音なんだろ、聴いたことある人いるのかなと、気軽な感じで
スレたてたんですが、良い方向に広がって、自作管球ファンには有意義なスレに成ったと思います。
これからも皆さんのレス楽しみにしています。
謝謝

508 :@@:01/11/19 10:46
>>上杉殿 ↓をみよ

http://www.cantech.net.au/~supra/Goodmans.html

509 :AC点火派:01/11/19 12:30
@@さん、情報提供ありがとう。皆さんやさしいですね。
上杉さん、大事に、そしてとことんつかい倒してください。Ax.80
から自分の好きな音が出るまでね。
裸で鳴らしてお気に入るなら、心配なさそうですが。

さて、6V6殿のいつかのレスにあったように、急がずぼちぼち参りましょう。
性急にやると、質が落ちるのはたしかなようです。
さて前回、f特の話題に振ると予告したんですが、「低域端と高域端の意図的
な丸め方」というのはどうでしょう。
前回、10kHzSq.波のリンギング→正帰還といった話の中で、6V6殿が
減衰について示唆がありました。個人的にもfレンジは20〜20kで充分だと
思います。皆さんはどうされているでしょう。
もし、意図的な制限をかけるのなら、増幅部のどこでかけますでしょうか。
OPT2次側ですか、それとも電圧増幅段でしょうか。
(この辺はNFBの安定化になってしまいますか)
もちろんケースバイケースなんでしょうが、小生いまだこの辺のカンどころ
がイマイチ判りません。厨房的な質問ですが、よろしければレスをいただきたい
と思います。

510 :上杉:01/11/19 12:50
@@さん
thank youです。

511 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/19 20:20
>>509
難しすぎでわからん

512 :めーか:01/11/19 21:31
AC点火派さん

昔はOPTの帯域が狭かったから例え10dBの帰還でも大変だった。昔ラ技
に何年間か是枝さんがアンプの設計方法を連載しておられた。簡単だがよくわかる
内容だったと思う。そのときにたしかいまのトランスを使う限り負帰還ループに
加える微分補正だけでよいと言うことをかかれておられたと思う。うろおぼえですけど。
たしかに是枝さんは増幅部で制限するいわゆる積分補正を使ったことがないようです。
個人的には小生も増幅回路で制限したくない。負帰還回路で掛けた方が好みで、多少
音が細身になるような気がするが解像度は高いような気がする。むろん20dB
をこす負帰還をかけると話は違うと思うが。黒川さんがたしか1次巻線で帯域制限をされて
いたと思いますがコンデンサーの耐圧が気になるのです。初段付近で10KHzから制限
する形式は安全性は高いかも知れないが音はややざらつく。めりはりが効くと言うべきか。
この状態で微分補正をかけるとなるとやはりオシロが必要になると思います。
F特性は仰られるように20Kまでで十分ただしそこまではフラットで、50Kで-2dB
くらいが理想です。
511さん
むつかしいかも知れませんが一度どっかで黒川さんの本でもお買いになって熟読されて
それこそ6BQ5のシングルをお造りになってあるいはなにかキットをお買いになられて
前段の構成を広帯域のSRPPにしたりあるいは6BQ5を3極管接続にされて
波形を御覧になりそれと音の関連を確かめるといいんじゃないかと思います。
Q5を3結にするとOPTの高域特性もかわるし入力容量が変わるから増幅部そのもののF
特性もかわるし音もかわる。確かにむつかしいかも知れないけどやってみればなーんだ
と思うかもしれないですよ。

513 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/19 23:52
NFの安定性(リンギング防止等含)を考慮した・しないに関わらず、帯域を変化
させる方法として一般的な方法がいくつかある。
1 入力にいきなりCを入れて超低域を減衰させる。LP時代のゴロ、反り対策。
2 カソードのC容量での低域帯域の設定。昔は30〜50μだったが、今は200
  〜400μ入れている場合も見うけられる。帯域というより強化電源なのか。
3 出力段へのカップリングCの前にCR積分回路を入れて高域を減衰させる。
4 出力トランス一次側にCR積分回路を入れて高域を減衰させる。Cは高耐圧の
  ディップマイカ(400V以上)
5 出力トランス二次側にCR積分回路を入れて容量性負荷に対する安定性UP。
6 出力トランス二次側から初段のNF回路部にCを挿入して低域を上昇させる。
ぱっと思いつくのはこれくらい。どれも効果は認められるが、各回路に対しての
考察、定数公式は判らない。どれが音質にまで影響を与えるのか、与えないのか
までは考えたこともない。音質の変化までは自分の耳では判らないだろうと変な
自信がある。しょうがないことだ(W
AC点火派氏、7C5氏、めーか氏、みなさん詳しいので勉強になるなぁ。

514 :6V6好き:01/11/20 00:51
513=6V6好き

一般的にはめーか氏の言われるように50kHz程度まで伸びているほうが良い
でしょう。音の鮮度感、倍音感、都会的なシズル感など今時の音。NFを多く
掛けた場合は更にその特徴が顕著に感じられる。線が細くなるが声も艶かしい。
冷静に考えれば、こんな声が有る筈はない、などと思うが、気持ち良く聴ければ
それで構わない。原音再生なんて気にしたら音楽鑑賞どころではなくなる。

聴くジャンルが特定されている人であれば、その限りではない。例を挙げれば
'50〜70年代のR&B,BLUES,JAZZ等を聴く方の場合など。
一時市場に出回っていたFenderの出力トランスや、昔ながらのハモンド社、
前述のトライアッド社などは見事なかまぼこ特性であり、深いNFも合わない。
下手すると1〜5k程度の正弦波もまともに通らない。しかしこれが非常に良く
歌う。主張したい音が固まりになって出てくるという感じと言えば判りやすいか。
忠実再生では失格だろうが、音楽を楽しむにはこっちの方が好みだ。こうなると
狭い周波数特性も高歪もリンギング等のマイナス点もプラスに作用する。

しかし、オーディオとは逆にフェンダーのツインリバーブやらマーシャルのトラ
ンスをタムラやタンゴの高級品に換装した話は聞いたことがないね(W

515 :AC点火派:01/11/20 08:28
めーかさん、6V6好きさん、ていねいなアドバイスありがとうございます。
是枝さんはたしかに積分補正は野蛮な方法だと、某紙に発言されておりました。
いにしえのトライアンプの頃の手法であるとも。
20dBを超すNFBは、なんともチャレンジングな手法ですが、NFBが15、6
dBを超えると、なんとなくこじんまりしたTrアンプを聴いているような気がする
のです。気のせいかもしれませんが。
OPT1次側からのNFBは、小生も大変興味がある手法です。武末さん、是枝さん
がよく利用されていました。しかし気になるのはやはり耐圧。
Bの高電圧が初段カソードに入るのは、理屈で判っていても気味が悪いです。
Cの信頼性が問われます。某ショップで聞いた話では、オリジナルのマランツ#8B
は、さすがにこれだけ経年すると、EL34プレートから位相反転段に戻す、くだんの
クロスオーバー帰還のCがいかれているそうです。(これはよくここまで持ったと誉める
べきなのか?)でも、多極管のシングルでは、興味深い手法のひとつです。
20kまでフラット、50kで−2dBというあたりの感覚は、小生と共通しています。
なんだかうれしいです。

516 :AC点火派:01/11/20 08:45
6V6好き殿の云うこともよくわかるのです。
OPTがもたらす帯域、とくにカマボコ型のざっくりトーンもいいものです。
小生はM.デイビスのモノラル音源時代を、こよなく愛するものです。
かのルディバンゲルダー録音も大好きですし、このような音源を聴く時はどう
しても力感のあるトランスのアンプが重宝します。もうこの辺はリクツでは
ないようです。高域についても、レス514しかりです。
別スレに低音の力感と、高域の繊細感を同居させることは難しいと書き込み
ましたが、なんだか意識しなくても、そこに帰結するようで自分で書いてて
むなしくなってきました。(w
やっぱり、オーデイオは諦観が大事かな。音源でアンプ、スピーカーをとっか
えるのがいちばんなのかな。
6V6好き殿は、複数システム所有派なのかな。?

517 :6V6好き:01/11/20 12:13
アンプ、SPとも数台あるが、現在繋がっているのは3組。

6V6Gppアンプ(トライアッドトランス)+20cmコアキシャル改(国産P社)
プリ〜パワー間にグラフィク・イコライザー(ビクター社)
ROCK,JAZZ,ブラックミュージック用

VT62sアンプ(トランスドライブ)+25cmダブルコーン(国産C社orM社)
小編成オケ、コンボ、ボーカル用

#250アンプ(米マランツ社)+大型家具調SP(米ボザーク社)
大編成用 これはアンプの青いメーターとSPのデザインは最高。

尚、音決めの叩き台にA級50/50Wアンプ(LUX社)+平面3Way・リーフT
(テクニクス) ワイドレンジ検聴用 一般的にはこれが1番Hi-Fiな筈。

2番目と最後では、これが同じソフトかというくらい音が異なる。かぶりつき前席と
ホール2階席くらいの差。これは驚く。

こう見ると最後以外は皆骨董やヴィンティージ。よって耳も装置も進歩しない(W

518 :AC点火派:01/11/20 12:27
さてと、昼休みの定期上げです。
帯域の話題で6V6殿があげられた、懐かしいトランスの銘柄ですが、NFBが深くかけ
られないOPTの音味には、独特の魅力があるのは確かな事実なんです。
そこで小生がベテランの先輩諸氏に、うかがいたいことがひとつ。
あまりにも有名なロクハンの名機、三菱のP−610。もちろん小生も持ってます。
このフレームにOPT取り付け用とおぼしき、孔があいてますよね。
その昔ここには、どんなOPTがついていたのでしょうか?残念ながらトランスを
背負ったP−610をみたことがないのです。
もし見かけたことがある方は、教えてくださいませんか。きっとかつての電蓄風の音が
するのでは、と思ってますが、正直、特性は期待すべきものではないでしょうが。
昔から抱えていた疑問なのです。これは相当昔の話だと思いつつ、お願いいたします。

519 :7C5:01/11/20 14:14
AC点火派さん、7C5です。
P-610の穴は、トランスですが600Ω用です。
これが付いたやつがP-610ATです。
P-610の進化は、まずP-610(16Ωではなくて6Ω)、
さらにP-610トランス付き(600Ω、こう云う名称でした)
それからP-610A(16Ω)、P-610AT(600Ω)この辺まで旧BTS規格 、
P-610B(8Ω) が出来ました。不確かですがP-610Cはダブルボイスコイルで
したっけ。その後は私は良く知りません。
P-610までが6Ωでしたので、タムラのアウトも
旧BTS用の初期の物は6Ωがあります。例えば
HM-1は6V6/6AQ5シングル用ですが6Ωと600Ωです。

520 :6V6好き:01/11/20 14:17
自分もトランスは見たことはないがP-610の資料をひとつ。
P-62F S22年 ダイカストF 外磁型 8500G 2.5W 5.5Ω トランス付き フェノール積層ダンパー
P-65F S25年 ダイカストF 内磁型 9500G 2.5W 5.5Ω トランス付き 絹布ベークライトワニス処理
P-60F S29年 鉄板フレーム 内磁型 9500G 3W 6Ω トランス付き 足つき綿布ダンパー
P-610 S33年 鉄板フレーム 内磁型11000G 3W 6Ω トランス付き 綿布コルゲーションダンパー
P-610A S35年(B S42年)鉄板フレーム 内磁型11000G 3W 16Ω(Bは8Ω)AはBTS規格品。Bは一般品
P-610AT    鉄板フレーム 内磁型11000G 3W 16Ω トランス付き(600Ω)BTS規格品
P-610AJ    鉄板フレーム 内磁型11000G 3W 16Ω JIS規格品
P-610M S46年 鉄板フレーム 内磁型11000G 1.5WX2 16ΩX2 ダブルボイスコイル(並列駆動可)
P-610D,F以降は略 
なお62F,65F,60Fは鹿皮エッジ

詳しくは
「ラジオ技術」1981年12月号 P-610開発裏話し 佐伯多門 9ページにわたって詳細
「ラジオ技術」1982年 5月号 新型P-610誕生 佐伯多門 亀山格彦 7ページにわたって詳細  
                 新旧P-610の比較。密閉、バスレフ、平面バッフルの製作。計20ページ

521 :6V6好き:01/11/20 14:24
7C5氏にタッチの差で遅れを取った。
途中でコーヒー飲んでたのが敗因だな(W

522 :AC点火派:01/11/20 15:34
なんと!知らないとは恐ろしいことですね。恥ずかしい・・・
あれは600Ωのトランスだったんですね。
云われてみれば、BTSのBはブロードキャストあたりだと気がつけば、
600Ωは説得力があります。
もしかしたら昔すぎて、7C5さんも6V6さんもご存知ないと考えたん
ですが、さすが。ラ技の特集記事があったとはいえ、詳しいですね。
やはりお二方とも、ダイヤトーンのロクハンは経験されているとみました。
一聴して紙臭いところはありますが、やはりひとつの時代を築いたSPでしょう。
AXIOM80には比べるべくもないですが。(w
当家にはつかわないのに、捨てられずに置いてあるコイズミ製60L箱入り
8Ωがあります。皆さんは押入れの中ですか?

523 :7C5:01/11/20 15:45
P-610トランス付きとP-610ATの現物がありますが、
たいしたトランスではありません。但し
トランスを付けた状態でも周波数特性は
あまり変化はない様です。

524 : めーか:01/11/20 17:50
皆さんよく御存じですね。ダブルボイスコイルがあったとは知らなかった。
P-65Fは見たことがありますが鹿革エッジだったように記憶している。

525 :AC点火派:01/11/20 17:59
7C5さん情報ありがとうございます。前述の通り小生はOPTだと思ってましたが、
マッチングトランスなら、f特は変わらないでしょうね。小さくても充分でしょうか。
ダイヤトーンのロクハンに、超モダーンな音を求めても始まりません。時代が違いすぎ
ます。ここからは、壮年のフリをして・・・
かつてAM放送がHiFiだった時代を、どれだけの人が知っているでしょう。
フロア型のラジオがあった時代を。
その昔AMでステレオ放送があり、当時は立体放送といったそうな・・・
別に懐古をアオルつもりはありませんが、つい・・・(w  笑う人がいるかもしれません
が、少なくともオーディオに関しては、その当時の方が熱気があったと考えます。
管球はその当時の素子ですが、どっこい音源がCD等のデジタルに変わって、あらためて
管球の音を見直した人も多いはず。世の中、何が起こるか判りません。(w

526 :6V6好き:01/11/21 02:26
当時、家にアンサンブル型の電蓄があった。中学生でグループサウンズから海外の
ロックを聞き出したので自分のステレオが欲しくなった。小型のセパレート型を、
買って貰ったがパッとしない。オーディオ好きの先生がいて、技術の時間に2度も
ラジオ作りを行った。ハンダ付けの面白さにはまった。こうなると作るしかないと
言う訳だ。音はスピーカーで決まる。電化店ステレオ部へレッツ・ゴーだ。

アルテック、ジムラン(言い方が古い)などもゴロゴロしていたが、中学生の相手
ではない。BETAもFLATもPAXも相手ではない。めざすは6半だ。なにせ
当時の1000円は中学生にはとっては、なりなりの大金だ。
コーラルの6A-7は@1000円ちょいだが、見るからに貧弱だ。やはり本命は
P-610Bだ。@2000円弱だが2本買うのは結構な出資だった。ちなみに
BETA-8は軽く@10000円以上。LE-8Tなど@35000円位だった筈。

その頃の模型店はプラモデルの他にラジコン部品やラジオ部品等も置いてあった。
天井には6半用のSPボックスもぶら下っていた。欲しかったが、ユニットを買った
後では手が出ない。仕方なく近所の建材屋でサブロク合板を一枚買って真っ二つに
切り、平面バッフルに仕上げた。音を出した。感動した。その後、密閉箱を作って
鳴らした。大きな音も出せた。良い音だ。友達も驚いた。

ダイヤトーンはTV・CMも格好良くてマニア以外にも知れ渡った。スピーカーは
ダイヤトーンと言う、ひとつのステイタスだ。結局DS-251も手に入れた。

'82年に全面改良したP-610DBが発売された時は、すぐ手に入れて鳴らして
みた。昔の感動を味わいたかったが、感動は蘇らなかった。あまりにHi-Fi調
な音に変貌していたからだ。コンプライアンスを高くとったロールエッジ。パワー
も入り低域が出る。高域もトゥイターを足したように伸びていた。昔のフラット
エッジで抑制されたような音の出方とは大きく変わっていた。しかし6半でこれ
以上の作品は難しいと思う。デジタル時代を迎えての三菱の意地とプライドが集約
されていた。チタンドームを採用せざるを得ず、しかしそれを隠したところに開発
スタッフのやるせなさと、こうするしかなかったと言うギリギリの英断が感じられて
胸を打った。 最終型のMBは使ったことがない。

527 :AC点火派:01/11/21 08:21
そうなんですか、実は小生の家にあるのもDBでして、MBは聴いたことがないです。
やはり管球追求派としては、一時期OTLに心が揺らいだことがあって、これはどうしても
P−610の16Ωの4本使いだろうと、半分決心しかけたこともあったくらいです。
でもやはりロクハンはロクハン、1本(やってもTW追加)が一番と気づくのに、そう
時間はかかりませんでした。想い出は尽きないものですね。
さて、6V6氏は小生憧れのボザークを所有の由、いいだろうなあ。
デンオンの手帳みたいなカタログにのってた時代に、一度聞いたことがありますが。
某スレにも書いたように、それ以上の縁がありませんでした。ところでそのボザークは
どの時代のものなんでしょう?ユニットを取り外して、裏側を見たことはないですか?

528 :6V6好き:01/11/21 13:01
>AC点火派さん
輸入代理店は言われる通り日本コロンビアの取り扱いです。トリオの時代もあったかな。
ボザークにはMoorishと言うシリーズがB-410を筆頭に数種ある。この
B-410は4ウーファー、2ミッドレンジ、8ツィーターの3ウェイ14スピーカー、
重量100Kg超の大型。自分の所有はシリーズ下位のB-300と言う物だが、
それでも内容積200L級の堂々としたもの。家具のようなデザインで前面のネット
部分は、白の絹カーテンのようなサランネットが張ってある。さらにその前面に金色
メッキの金属網がはまる。良く出来ていてこの部分はスライドさせて取り外せる。

ウーファーは30センチだが巨大なマグネットで強力。ツィーターは2個あるが角度を
変えて取りつけてある。おかげで指向性が良い。ボーズの先祖なのか。箱は密閉型。

音はアメリカ製と思って聴けば、驚くほど地味で暗い。良く言えば陰影・重圧だが悪く
言えば躍動感に欠ける。ランシング系とは対極な音。そこが気に入っているところだ。
いつかこのSP用のアンプと思いながら、まだ出来ていない。KT66,88、EL34
等のヨーロッパ球より、やはり米球で鳴らしたい。6V6では非力なので6L6Gppが
良いかな。6L6GCは好きじゃないからね(W

529 :AC点火派:01/11/21 13:22
そうですね、数少ない試聴経験ながらボザークは、まったり、おっとりした感じがしました。
しかしながら高能率ヌケ優先のSPばかり応援しているわけではないので、こういうのも
ありだと思います。
室内楽などチリチリしたSPでは聴きたくないものです。
大出力を入れればオケもいけそうですが、整然とした音が本領なんでしょうね。
6L6Gとはまたシブイ。(w
350Bが入手できれば、最高でしょうね。無駄な希望と知りつつも。(w
P&Cから6L6Gppの、ナローレンジアンプのキットが出てますね。
あれでも改造なさったら。

530 :6V6好き:01/11/21 14:06
350Bなら完璧だが、良い物4本は無理だな。スペアも考えると。
6L6GならOKだが見合った電源トランスが入手出来てない。
WEが造ってWestrexが納入した映画館用のA-10と言うアンプがあるが、
これをモデファイしたいと思っているが何時のことになるやら。
520V両波のチョークインプットでその後1KΩ50WのRでB電圧を270V
まで落としている。凄い設計だ。今時の省エネ時代に反する不この経済なアンプの
音を確かめてみたいのだが。

最初に弁当箱シャーシーに手回しドリルから入ると、何故かキットは作りたくない
ものだね。LUXのキットも作ったことがない。良いキットを組めば知識も組み方も
勉強が早いだろうね。自分は弁当箱でガラクタばかり積み上げてきた(W
キットは「作る」で、自作は「造る」というイメージなんだよ。

531 :6V6好き:01/11/21 14:13
上530
反する不この経済なアンプ>反するこの不経済なアンプ  (訂正)

532 :AC点火派:01/11/21 15:12
520VのCT巻線からCHインプットで、ドロッパーが1kΩですか。
そりゃなんともすごい電源部ですね。
整流管の寿命を考慮すると、CH−In.は試したいのですが、臨界電流とか過渡現象
を考慮すると、C−In.になっちゃいますね。巻線520Vだと整流管は5R4Gとか
になるんでしょうか。CHと1kΩでさぞやキレイなDCが得られそうですが、設計者
の意図は別にあるような気もしますね。
今晩、A−10の回路を調べてみようっと。

そういや、次の話題にうってつけだと思うんですけど、電源回路のインピーダンスは、
どこまで低ければいいのか?なんていかがでしょう。
例えば最近のPTのサプライインピーダンスは、えらく低いそうで、このことを心配
する方も多いと聞きますが。電源部のC容量もしかりです。
ほどよい内部抵抗も、必要なのではないかとか。
素子破壊に至る設定は論外ですが、「あんばいのいいところ」があると思う次第です。
皆さんの意見をうかがいたいです。(ムリにとは申しません)

533 :真空管無頼派:01/11/21 16:34
久々登場です。

次回の管球王国には、以前話題になった6V6モデルが登場するかもしれません。

オーディオマエストロに入ったすぐその場所が工房のようになっているのですが、
配線が剥き出しの試作中とみられるアンプがありました。

今回のテーマは、低コストとグッドデザインだということだそうです。

534 :7C5:01/11/21 16:52
6V6好きさん、7C5です。
ボザークとは渋いですね。
コーン型の良さが発揮された本当に落ち着いた音がする
スピーカーでしたね。確かコーン紙には羊毛が少し入っているとか。

電源のインピーダンスは、設計思想によって最適?値が異なると
思います。またスタティックとダイナミックなレギュレーションが
回路によって異なって来ますから、難しいですね。
更に、終段の設計によっても電源インピーダンスの影響が違いますね。
A-10などでは終段は電源インピーダンスの影響が少なく、電流変動の
小さいA1級ppとして更にクリップ時の歪増加が急激にならない
様に電源のインピーダンスを抵抗で上げているのだと思います。
また、小出力の3極管アンプなどでは電源インピーダンスを下げすぎると
却ってクリッピングポイントがはっきりして消化力の無い楽しめない
アンプになり易いですね。内部抵抗にもよりますが・・・、旧い時代に
内部抵抗が数kΩの3極管が多かったのは、レギュレーションの悪いトランスで、
コンデンサの容量も大きくできなかったので、実装時に良い結果がえられた
のでしょう。

535 :AC点火派:01/11/21 18:08
さてと楽しい夕方タイム、上げましょう。
真空管無頼派殿、ホントにお久しぶりです。球王来号の締め切りに間に合えばいいんですが、
やはり6V6で来ますかね。楽しみですね、情報提供ありがとうございます。
無頼派さんはA.マエストロの近くなんですか?一度行ってみたいとは考えております
が、距離があって悩んでおります。
それと、訪問前にはご一報をなんていうコメントを見た記憶もあって、独特の雰囲気が
あるのかな、などと勝手に想像しております。(量販店ではないので当たり前ですが)

536 :AC点火派:01/11/21 18:24
7C5さん、申し訳ありません。質問が悪かったですね。
電源インピーダンスなんていうより、電源のレギュレーションと言うべきでした。
でも当方の見解と大きく違うところがなく、妙に安心しております。
レギュレーションを稼ぎすぎると、電源の音が聞こえてくるというのは、
7C5さんの説明されていることが該当すると思います。
クリップが耳につくというのは、たしかにありますね。
波形の上下が切れてしまうか、片側だけかでは大きな違いがありますが。
クリップ隠しには、レギュレーションもほどほどのレベルがありましょう。
増幅段と電源のバランス、どっちが豪華すぎてもまとまりにくい、ということ
でしょうか。

537 :6V6好き:01/11/21 22:55
7C5さん
ボザークのコーンに羊毛が入っているとは知らなかった。情報有難う。
このSPは視聴位置が多少動いても定位がずれないので一杯飲みながらでもOK。
最近のSPに比したら比べようもないだろうが、イーストコーストサウンドの典型
であるから、未だに鳴らしている。音場が広いのも良い。JBLと違う低域であって
昔のビクターのSXシリーズを思い起こさせる。SXは3も5も7も使った。
SXも密閉でクルトミュラーでしたか?ビクターはホーレイも使いましたね。

A-10に関しては7C5氏の言われる通りでしょう。時代性におけるWEの知恵に
他ならない。さすがA級17Wとお見通しですな。恐れ入った。

538 :AC点火派:01/11/22 08:38
音場が広いというのはいいですね。小生はまだその辺に踏み切れず、三角形の頂点を
意識した座り方になりますわ。(w まだまだ厨房ですね。
コーンの内部損失って大事なことなんですよね。クルトミューラーもホーレーもその辺
を意識したコーンという感じがありますものね。
小生は恥ずかしながらLE−8THをつかうこと7年ばかり、こいつのランサプラスという
白い塗り物も内部損失を考慮した結果でしょう。ただし音は重厚さを期待するもので
ないことは皆さんよくご承知のことと思います。基準用のSPとしてはなかなかだと
使用を継続しています。ただやはり飽きが来ますので、何度か引導を渡そうと考えたの
ですが、人に聴かせるといい音だねと大抵云うものですから、それをナグサメに現在まで
続いています。(w
A−10のサーキット、拝見しました。A級17Wでたしかに7C5さんの慧眼には恐れ
入る次第です。当時の時代性からかってに類推ところ、音から決めてリロンは後から付いて
いったような感じもします。絞れるだけの出力を出したところで、音が悪ければ意味がない。
そんな感じがします。
直線性という言葉があります。本当の意味で直線に近いのは、211や801Aのような
内部抵抗の高い球で、こいつらは案外電源のレギュレーションをおごらなくても、いい音
で鳴ります。内部抵抗の低いかつ低μの出力管も、負荷を大きくすれば同じ結果になりますが。
犠牲になるのは出力ですが、出力を稼がなければならない理由なんて、どこにあるので
しょう。昨晩A−10の回路図をながめて、そんなことを考えておりました。
余計なことでした。暴言多謝。

539 :AC点火派:01/11/22 08:43
上記、かってに類推したところ、に訂正。
たびたび、申し訳ありません。

540 :上杉:01/11/22 19:44
オーディオマエストロに
「WE-300B  刻印 美品   2本  30万円」
その他の項目に売りに出てます。
これはビンテージの中でも特別な物なんですか?
う〜ん、恐ろしく高いな〜

541 :AC点火派:01/11/23 11:15
一般の感覚からすれば高いでしょうけど、仕方がないですね。そんなものです。
もともとWE300Bというだけで、幻の球だった時代があったのに、その幻の中の
さらに幻のような存在なんだし。
同等なものに、ノーザンエレクトリックの300Bなんてのもあります。
その広告で未通電とありますが、そうするとペアで30万は良心的というか安いかも。
刻印は高いです。ゆえにその音は小生聴いたことがありません。
しかし残存数が希少というだけで価格が高騰しているのではなく、立派に動作するからこそ
その値段がつくのです。コレクターがいるくらい。
高真空度がウリのWE300Bですが、製造年代によって若干真空度の差があるといわれて
おります。やはり一番真空度が高かったのは80年代から最終生産年の88年くらいとか
いわれてますね。再生産品も同等と言われてますが。
ある評価によると、真空度により音質も差があるとかいわれてます。
高域につやが出るのは、その最終バージョンの方だといわれてますが、刻印にも別の
ベクトルの音質的魅力があります。いや、あるそうです。(w
真空度はまた、グリッド電流の流れやすさとも、密接な関係があります。
また貴重品ですから、過酷な動作条件で使用するのはあんまりです。
大切に、いたわるように、それでいてちゃんと仕事をさせてやる。
そんな回路で組んでやるべきでしょう。上杉殿がトレースする是枝氏の回路は比較的
いたわった回路といえますし、挿し替えもいいでしょうね。なんたってAC点火ですし。
グリッド電流対策でいえば、トランスドライブかグリッドチョークの使用がベストでしょう。
ただしNFBはかけられません。グリッドチョークの場合は工夫をすればかける事が可能
になります。LC共振を避けるのは大変ですが。
カソフォロ、もしくは直結という手もありますが、小生の好みではありません。
どことなくWE300Bらしさがなくなるような気がして・・・。

ちなみに刻印よりも以前の300Aというのもあり、これはもっともっと高価です。
しかもその300Aの中には、フィラメントの給電方法がシリーズ(中点タップなし)
の個体が存在するそうです。欲しいとまではいいませんが、ぜひ一度拝見したいと願って
やまないAC点火派です。
入手したってもったいなくって使えやしないだろうね。毎日つかうなら97年品でOK。
それにしても上杉殿、修行が足りませんぞ。精進あるのみですな。

542 :上杉:01/11/23 12:50
幻の中のさらに幻のような存在だったんですか。
88年製でよく17万円(ペア)で出てたんで、これはビンテージofビンテージなのかな、
と思ったんですが、やはりそうですか。

>修行が足りませんぞ。精進あるのみですな。
全くです、恐れ入ります。

543 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/23 15:17
真空管マニアは修行・精進ですか。大変ですね。
ぱっと作ってぱっと音を出した。結構音がよい。こんな感じがいいのですが。

544 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/23 23:59
>>496
こんなところで情報収集して人のいいなりに作るようではほとんどバカ。
いろんな雑誌見て自分が一番作ってみたいと思うタマを見つけるのが先。
それが6BQ5だろうが(そんなことはありえないと思うが)、300Bだろうが
はたまた24LQ6だろうがいいではないか。
惚れたタマをなんとか生かすよう努力しな。

545 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/24 00:13
高価な球やパーツに依存した音造りは良くないな。
基本から脱線してしまう。
聴いて良ければ良いじゃないですか、といっている
人ほど癖のある耳を持っているようで一般的に結果は
良くない。

546 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/24 04:30
>>544
プッ ワラタ
『こんなところ』を覗き、バカにレス付けてるのは誰や
>>545
スレ違いか?意味不明
誰に向かって言ってはるの

547 :めーか:01/11/24 10:43
AC点火派さん
300Bは個人的にはなぜか再生産品が好きです。問題はバルブとベースの
接着材でしょうか。ジュメット線が全然異なるようで音が違って当たり前
かもしれませんが。刻印球はマイルドで味が有るような気がしますが高価すぎて
実用にはなりません。2本で30万円ででていますね。まあコレクターしか縁はないでしょう。
LE-8Tは私も使っています。アンプの音質を確認するにはこれが一番かも知れません。
特にくせもないし能率も高いし、AC点火派さんは箱をどうしているのですか?
543さん
パッとつくって結構いい音がするのもたしかに魅力ですね。友人をみても私に影響されて
何人か作りました。みんな結構気に入っているようです。それはそれでしょう。

548 :AC点火派:01/11/24 14:51
めーかさん、レスをありがとうございます。
小生も300Bは再生産品が好きです。1本ごとに特性、Ipが表示されている球なんて
そんじょそこらにあるものじゃないですから。おっしゃる通りジュメットは旧品と色
が違うようで、これは改良されてというより、昔と同じ素材が調達できなかったようですね。
今回の再生産もアナウンスからずいぶん遅れましたが、フィラメントにアタリがなかなか
でなかったという噂話があるようです。これは相当真実味があると思いますが。
なんたって、ダルエミッタ−ですからね、ちょいと明るいと点火してるのかもわからない。(w
毎日つかうなら、なんたって再生産品でしょう。品質管理とかいわゆるQCの本家本元は
WEですから、安心してつかえますわ。快適快適。
「ルーズベースになっても、気持ち悪いだろうけど、WEの球ならずっと使えるよ。」
太平洋の羽龍鉄一翁は、ニコニコして語ってくれました。
「昔の接着セメントは、もう練る職人はいないのかもねえ。」とも申してましたが。
(ああ、いきたい!秋葉原)
ここの常連さんはみなさんベテランなので、もうすでに耳タコの話題を小生のような
生意気なシロウトにも、やさしく痛くないように教えてくれます。
常連の皆さんにとっては常識でも、「最近の若い衆」にははじめて聞くことも多いと
思います。でも結構後世に残したいものは多いと思います。
えらそうになってしまいますが、上杉さん、「40万の法則」って知ってますか。?
もしご存じなければ、少し調べてみてください。これからAXIOM80と格闘なさるん
ですから、知っておいて損はないです。
Ax.80はコーン型というか、ダイレクトラジエーターの代表選手ですが、少しホーン型
の知識をかじっておくのもよいかも。いっけん何の脈絡がないように思えても、結構あとで
意外なところで役に立ったりします。まあS/Aラボがついてるなら、心配ないかな。

549 :AC点火派:01/11/24 15:14
ホーンドライバーの始祖のように言われる、WE555ですが、数年前の
ラ技の連載で、池田先生ご健在の折りに聞き書きの記事がありました。
その中で池田先生が好まれた、クレデンザの話がありました。
いうまでもなく蓄音機(志ん生風にはチコンキ)ですが、その構造はまさしく
ホーンとドライバー!興味はあったものの、去年その音を聴く僥倖に恵まれました。
いいんですよ、これが。とくに弦の音が。
こればかりは聞かねば判りませんね。この事件は、再生帯域を考えさせる
大きなきっかけをくれました。ワイドレンジが嫌いなわけではないのです。
ただ、これ以外のベクトルは全部間違いとは、決していえないと。

めーかさん、当家のLE−8Tは、タテマツのTS100L箱に入っています。
むろんTWをプラスして。重たい大きなソリッドな箱です。
一風かわった鳴り方をします。これに決めた時、幻のチコンキとまだ邂逅して
いなかったのです。(w
現在は適当に箱鳴りがして、快活にうたうスピーカーを物色中です。

550 :r:01/11/24 15:19

ヤフーオークションで、凄い人気商品、発見!!!

コピーガードキャンセラー↓
http://page3.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/c13119399?

注目のオークションに適用される事、
間違いないですね。

私も買いました。

皆も買いましょう。

551 :上杉:01/11/24 17:04
よ、40万の法則ですか?
ちょっと知りませんでした。
どこで調べれば良いんでしょ? う〜ん・・・・・
ホーン型ですか、知ってるような知らないような。
たぶん、分かってないんだろうな。
万世橋書店に行ってこよっと。

552 :「40万の法則」:01/11/24 17:53
再生帯域:20〜2万ヘルツ=40万
再生帯域:40〜1万ヘルツ=40万
おいらのシステムは
0.025〜1メガヘルツ。

553 :6V6好き:01/11/24 19:59
今日は暇だったので素材置き場の棚探しをしていたら、7868が4ペア見つかった。
東芝のHi-Fi用でペアチューブ。セロハンも切っていない。昔、店を畳んだ電気店
から6CA7や6G-B8等と共にまとめて譲り受けた中のひとつだが、すっかり忘れ
ていた。ノーバ管と言うので当時は嫌って使う気がしなかった。袴なしの管頂部排気で、
6BQ5の直径を30mmに太くしたような外形だ。原型はウエスチングハウス(?)の
中出力5極管7591で、7868はRCAの登録だったか。この辺は7C5さんの
独壇場でしょう。今回封をきって見てみたら、同じ東芝の7591と中身は全く同じで
違いが判らなかった。当時は嫌な形と思ったが、今見てみると斬新で中々良い。ずんぐり
丸坊主の6C-A10よりはずっとスマートだ。

この球は位置的には6BQ5と6CA7・6G-B8の中間にあたるだろうから、出力的
にも物量的にも使いやすいと思う。ppで20〜40Wぐらいが期待できるから、家庭用
としては申し分ない。大体、球アンプファンは高能率のSPを使っているケースが多い
から、20Wもあれば十分すぎる。6CA7で50〜70Wなんて小ホールか公民館用だ。
前に書いた6CA7ppの50Wアンプの時は入力にCを入れて超低域をカットしていた。
アナログ時代ではこうしないと怖い。大出力ゆえの対策だった。

前回6L6GppのA-10型に触れたが、思いがけず7868も出力的には候補になった。
これにはXE-45トランスが似合うなあ。持ってないのが残念だ。そのうち手に入るかな。

554 :-:01/11/24 22:33
>>552
おいらのシステムは0.025×1メガ=?・・・
40万になってないような(w

100Hzだったら4000Hzでいいの?無茶苦茶かも

>>553
数字だけの球は知らない。せめて2けたなら(初心者

555 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/24 22:49
東芝の7868とはうらやましい。ほんとによく有りましたね。あれには
UL接続動作例が別に公式データとして出ていて6.6K負荷、プレート-アース間
425Vで21Wとなっていた。規格上は7591より少し小さいが実用は同じでしょう。
あんな球がいま一番欲しいです。

556 :上杉:01/11/25 12:54
シャーシが来るまで閑なので、シールド線だけ作りました。
思ったより簡単だった、しかし指先が痛い。
足りない部品がA-40061個だけで後は完璧です。
ノグチトランス曰く年内には無理かも。
タムラさーん早く作ってよ〜ん!

557 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/25 13:59
>>555
ハァ?どこの規格を比べてるのかはしらんが東芝が出してた特性や規格は
最大カソード電流、入力容量と出力容量が異なるくらいであとは一緒だぞ。
俺の使用した印象では変わらないと言うか袴が無い分放熱がよい7868の方が無理が利く。
実際最大カソード電流は7868の方が5mAばかり規格上は取れることになっている(但し旧規格品の7591との比較)。
B級ppで変調アンプに使ったとき、強制空冷下で連続で82W、歪率2%ってのを
使っていたが、7868の方が長持ちした記憶がある。
7868の弱点はマグノーバルなのでソケットが入手し辛い事だな。

558 :6V6好き:01/11/25 14:56
気になったので東芝のハンドブックを見てみた。規格は殆ど同じ。違っても誤差
程度か。ただ不思議なのはppAB1級UL接続の場合は7868の方が5Wばかり
出力が落ちる(歪率も悪い)。ここだけこんな差になる訳がないから、測定の仕方
ではないか。557氏が言うように、放熱では7868の方が有利だから、無理が
効くし長持ちしたという事実は信憑性がありそうだ。情報有難う。

559 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/25 16:29
40万の法則については、人によって評価が異なりますね。
某オーディオ評論家は、実感としては、80〜100万位が適当ではないかといっていました。

560 :めーか:01/11/25 17:23
私も気になったので東芝電子管ハンドブックを見てみました。S39/11刊
の編2のP372〜375が7591、P376〜380が7868でした。
557さんの仰るようこのに二つは同じでしょう。でも6V6好きさんの言われるように
UL接続は表示値はだいぶ違うのですね。555さんの言われるようにUL動作では
そのとおりになっていますね。でもこれはたぶん7591が理論値、7868が
実測値ではなかろうかと思いますがどうでしょうか。

561 :上杉:01/11/25 17:54
40万の法則何となく分かりました。
と云うことは、AXIOM80にウーファーも検討したほうが良いのかな。
是枝氏もウーファ勧めているようだし。
う〜ん金が金が・・・・・

562 :AC点火派:01/11/26 08:46
おととい昨日と久々にわが6畳間の掃除、6V6殿のように7868のようなお宝は
出て来ませんでしたが、ほこりを取ったついでに、正月に製作した2A3シングルを
つないであげて、灯を入れてやりました。
うーんしばらくぶりのシングルの快感!ボーカルや声楽はこれでなくちゃあいけない。
シングルにはシングルのよさがあります。無帰還ですのでDFは2あるかどうか。
このアンプで低域を出そうなんて、欲張っては台無しです。
やっぱりキカイには器量ってもんがあると思いますね。

563 :AC点火派:01/11/26 10:17
7868ですか、いいなあ。たしかにXE−45がお似合いです。
個人的には6,or50CA10のような下方排気の球は、下の出ベソが
ポキンといきそうで好きではないのです。生かしてあげてください。
カッコイイ近代アンプが出来そうです。
上杉殿、40万の法則の件ですが、これは知っておくだけでいいのです。
頭のどこかにとめておくのです。こんな考え方もあるのだという風に。
いつか、なあるほどと思う時がくるかもしれません。
そこでウーファー追加の件ですが、個人的には賛成しかねます。
AXIOM80の速度感(反応の早さ)にマッチするユニットなんて、
そもそもこの世にないはずです。これはAx.80のよさを理解する人ほど、
そう感じるはずです。レンジ追求であのジンジンするようなリアル感を損なわ
ないこと、これが小生の考えるやり方です。ARU使用くらいがいいところ
だと思うんだけどなあ。まあ、いろんな事を試して見るのも、大事なことですね。

頭のスミに・・・といいながら、40万の話ふたたび、なんですが、レス554
さんの100Hzだったら4000Hzでいいの?無茶苦茶かも。と、あり
ますが実はそうなんですわ。(w
前述のクレデンザがまさにそれ。(実情は3500Hzどまり)
これで音楽が聞こえるのだから、不思議です。もちろん現代の感覚では、プア
にしか聴こえませんでしょうが。ナローレンジのファンもまたいらっしゃいますよ。
小生はナローもワイドもどちらも好きです。選択肢は多い方がイイ。
どれかに決めてしまうと、後から厄介です。(w

564 :上杉:01/11/26 11:11
そうですね、AXIOM80に合うウーファーってどんなんだろと思ってたけど、在るわけないですか。
取りあえず箱作って、ARU色々試してみて、それから考えます。
その前に、アンプ作んなきゃ。
あっ、シャーシどうなったんだろ、ギャロップに電話してみよっと。

565 :AC点火派:01/11/26 12:07
昼休み定期上げタイムです。
上杉さん、シャーシはギャロップに発注したんですか。広告ではよく拝見
するんですが、コンタクトを取ったことはないですね。
シャーシのオーダーは、方眼紙の手書きくらいでOKなんでしょか?
よろしかったら教えて下さい。

566 :AC点火派:01/11/26 12:34
ところでレス562で紹介した我が家の2A3シングル、どうして正月に
組みなおしたかというと、挿し替えのためなんです。
何を挿すかというと、チェコ製のAV2A3SLという馬鹿でかいUX−2A3
の互換球です。でかいだけあって耐圧も450Vまで上がってますが、当家の
プレート300V,カソード50Vの標準条件では、なぜだか消化不良の感
があります。この条件では、RCA製2A3(VT−95)の圧倒的勝利ですね。
品があって惚れ惚れします。整流管が5U4GBなので、今度きちんとした
5AR4を挿して、幾分電圧を上げて、このチェコ製2A3を試したいと
思います。(怖いのはうっかりRCAの方に、GZ34を挿すこと、へへ。)
ずっと以前のレスに、この2A3シングルの電源部はフィルムコンをおごった
と書きました。そこで学んだ教訓をひとつ。
フィルムコンはオーディオ専科のスーパーリニア600V,47μ×3、これに
ASCのX−386S AC440V,20μ×1.
おごった効果はたしかにあります。音は透明感が増して、ザラッぽさは後退
するようです。ですがアンプがうなるのです。(w
電源トランスもCHも手で触っても、微動だにしておりません。
しかし、フィルムコンは振動します。手で触ってはっきり判るくらいに。
インプットCとして挿入した、オイル入りのX−386Sは静かなのに、
CH後のスーパーリニアが震えているんです。ブーンと音まで出しながら。(w
小生の部屋では、2A3シングルのヒーターハムより大きいのです。(w
バンドの締め具合を調節して、少し我慢できるようになりましたがいい経験
でした。コンデンサーのファラデーの原理を考えれば、納得できたものの、こんな
ことってあるんですね。
皆さんはアンプが異音を発した経験、ありませんか。?

567 :上杉:01/11/26 13:55
AC点火派さん、ギャロップですが、広告には「図面は略図で可」とありますが。
それだとかならずダメと言われます、方眼紙に原寸できちっとMJなどに載ってる、
加工寸法図のように書かなければダメと言われます。
私はadobeイラストレータを使いカラーで図面を起こしました。
手書きでも方眼紙に原寸で展開図にすれば大丈夫だと思います。
ちなみに私の図面書き起こしたものです、ご参考までに

http://my.reset.jp/~kata/WE300B.gif

568 :AC点火派:01/11/26 15:56
へえー、原寸大ね、なるほどという気もするけど。
小生がオーディオ専科に依頼する時は、A3サイズの方眼紙に1/2スケールで書いて、
オーディオ専科でCAD起こし、→下請けさんという形です。
小生のPCにもMSのVisioがついてますが、まだ使いこなせておりません。(w
アドビの方がつかいやすいよね、たしかに。
上杉殿、情報ありがとう。

569 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/26 18:22
電話なんか上は4kもなくて下は100も出てないけど
それなりにもっともらしいというか,不自然でないバランス
そういう意味では40万則はある程度はあてはまる
AMラジオだと上が8kとかだから,計算上の下は50に
なるけど,そんなに出たらかえって不自然か
20万位の方が妥当かな?

570 :AC点火派:01/11/26 18:53
そもそも40万の法則は、誰が言い出したものなのかも判りませんが、古くからの言い伝え
ですね。俗説ともいいますが。
20〜20kだとたしかに魅力的ですが、20Hzはちょっとね・・・。
ですが、35〜11.4kくらいだと、妙に真実味があります。両端を−3dBくらいに
考えると、25〜16kなんてのも、実現できないことはないですね。
小生、これはなかなか楽しい俗説だと、理解してます。

571 :AC点火派:01/11/26 19:27
それでは初心者チックな質問を残して、小生は帰って晩酌タイムにいたします。
7868なんかもそうだと思うんですが、構造上ピンの近くまでプレートが
下がっている球って、シャーシが結構熱くなりませんか?
ベテラン諸氏はどう対応されてますでしょう。よろしければご教授くださいませ。
やっぱりそんなものだとあきらめるしかないのでしょうか。
配線のヒゲを伸ばしても、放熱には足りないと思うのですが。

572 :7C5:01/11/26 22:38
6V6好きさん、7C5です。
7868とはお宝ですね。また頂部排気の旧タイプは良いです。
後期はコンパクトロンの影響を受けて下部排気になりましたね。
GT管の7591と中味は全く同じですが、6V6好きさんの書かれた通り、
EIAへの登録が7591がWH社、7868がRCA社の違いで登録時のデータが
そのまま使われ、東芝もそのまま発表したため、異なってしまった
とされています。発売当時からおかしいと言われていたようです。
(「真空管活用自由自在」等にも書かれています)
両方作ったのは日本では東芝だけで、日立は7591のみ作ったようです。
7868等のノーバ管のソケットは、あまり見かけませんね。
サークル径は同じでピンが少し太い、マグノーバル管の
ソケットの方があるようですが、そう言えば松下の50H-B26は
まだ秋葉でも時々見かけます。

573 :6V6好き:01/11/26 22:43
AC点火派さん、こんばんわ。
晩酌タイムとは新語ですか。和英合体で良い雰囲気だ。自分は自慢できないが大酒
呑みです。お新香と焼き魚か刺身が2〜3切れあれば何も要らない。歳は取りたく
ないもので、ビールから入るというパターンがなくなってしまった。いきなり日本酒、
焼酎。これはアル中の前兆だそうだ。深酒しても翌日にはまた呑みたい。やばいね。

シャーシーの熱はある程度仕方がない。仕方がないと言うよりも、シャーシーに球の
熱が逃げないと逆に球が危ないからだ。熱には輻射熱と伝導熱があるが、球(ピン)
からソケット。ソケットからシャーシーと熱が伝わる。これを空気対流での管壁空冷と、
ソケットだけに伝導熱を閉じ込めては球がもたない。出来るだけシャーシー広範囲に
熱を分散させて放熱すべきと思っている。ソケットやシャーシーが熱をもてば別の面で
都合が悪くなる。対策としては、高温な球、もしくはシャーシーを切り詰めた場合には
タイトソケットが必須だ。ケミコンはシャーシー上に立てずに内蔵したい。試しに、
数時間運転したアンプのシャーシー上のケミコンとシャーシー内のケミコンを触って
みれば、温度の差は明らか。またソケットにはCR部品を直付けしない。伏せ形の電源
トランスの場合は巻き線部の四角穴は少し大きめに取り、巻き線部とシャーシーの隙間
からシャーシー内部の空気が抜けるようにする。こうしないとトランスの熱も上がり、
さらにシャーシーに伝達されてしまう。球の放熱対策のピン接続(7868は2と6
および1と7だそうだ)を忘れない。太めの銅線かアース用の錫メッキ線で良いと思う。
6G-A4や6AQ5等も然り。小さい球ほど重要でしょう。

574 :6V6好き:01/11/26 23:02
7C5さん、お晩です。昔NHKでやっていた『ふるさとの歌まつり』
で司会者が、みなさんお晩でございます、と言っていました。

いつも詳細な報告感謝!下部排気の物もありますか。7868のような
形態はTV用ではまま見られますが。10年も前になりますか、チェコ
かユーゴあたりのメーカーが管頂排気の大型管を一時売り出していた時
があった筈。KT-90だか99だったかは忘れましたが。多少気にして
いたが、あっと言う間に市場から消えてしまった。買った人は少ないだろうね。

575 :AC点火派:01/11/27 08:35
6V6殿、ありがとうございます。いや、聞いてよかった。
熱伝導を利用して積極的な放熱をしなければ、たしかに球がもちませんね。
熱伝導を考えたら、やはりアルミが一番かも。対流冷却の限界は以前から考えていたので、
いざとなったら空冷ファンかな、とも考えていたのですが、なんとも大人気なくて。
しかもPC用のファンでも、結構動作音が大きいですしね。
参考にさせていただきます。
シャーシがラジエーターだと解釈しないと、MTやコンパクトロンの出力管は、きっと
短命に終わってしまうんでしょうね。
(小生は近年、ベースのついた古典管ばかりでしたので。)

576 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/27 20:15
ためになるのでage

577 :AC点火派:01/11/28 08:40
576さん応援ありがとう。朝の始業前カキコです。
前回、6V6殿が晩酌の話題に付き合ってくれたので、お返しをひとつ。
小生はビールから入る方ですね、それから日本酒か焼酎でやんすね。困ったのは自制心
が弱いこと。500の缶ビールが呼び水になってしまいつい、・・・。
後悔するのは翌朝になってからですわ。(w
どことなく定格いっぱいで動作中の、整流管のカソードの自己破壊に似ていないことも
ないですね。カソードだか、カンゾーかがいかれてしまわぬよう、昨日はヌキました。(w
さあて、タマの話題です。以前にも申しましたが、次なる製作目標を考えている時間が、
幸福なんですよね。ここではそういう話題に付き合っていただけるし、ベテラン諸氏の
実践に基づいたアドバイスまでもらえる。いい時代になったものです。
小生の憧れは大電流管なのですが、レス571あたりから見てもらえれば判るように、
まだ放熱対策に自信が持てません。具体的に管種をいうと6C33C−Bなんですが、
電気ストーブのような球なので。これはもう少し時間をかけてチャレンジしたいです。
この管の一時期のブームのような製作例は、もう最近見かけませんしね。
さてもうひとつのベクトルは小型アンプです。
1回切ります。

578 :AC点火派:01/11/28 09:11
小型アンプといって小生の頭に浮かぶのは、QUADUか、ランゲビンの
6V6ppです。コンパクトなアンプはまたいいものです。なんたってカワイイ。
以前のレスにも書きましたが、カソード結合というか差動構成の音には、独特の
個性があって、悪くはないのですが飽きがくるのも事実。
そこで試してみたいのが、QUAD型の構成です。
残念なことにQUAD型の追試経験がなく、少し躊躇しております。
出力管の問題もあります。良品のKT−66が入手できません。
中国製は使用したくないのです。音質以前の好みとして。そこで折衷案なの
ですが、出力管を6V6−GTにしてしまう。
是枝氏は6BQ5でまとめてますので、ビーム管の6V6ならもっと似合った
動作にならないかな?
さらにコンパクトの意匠をすすめて、ケミコンはシャーシ内蔵、チョークはスク
リーン給電以降として、小型のものを載せてモノラル構成とし、QUADUの
大きさに挑戦するというプランを考えております。
電源部の始末や、特徴である定インダクタンス型のOPTなど、頭痛の種は
多いのですが、皆さんに相談してココで少し練ってみようと、たくらんで
おります。前段はやっぱり、ソブテックの62672本かな。ここも頭が
痛い部分なんですよね。カッコ悪い。全盛期のEF86/6267が欲しい
ですね。12本くらい。(w
また昼休みに書きます。では

579 :AC点火派:01/11/28 13:01
昼休みになりましたので、つづき。
出力を欲張ったら、きっと失敗するだろうと思います。現行のOPTでアンバラ電流に
余裕がとれるのは、タムラのF600シリーズか、タンゴのCRDの復刻板くらいでしょう。
ココはタムラのF684か685でいきたいです。挿入損も少なめで、小生好みであります。
400シリーズではちょっと小さすぎだと思いますし。
ありがたいことに是枝殿の製作例がありますので、これを参考にします。(w
NF専用の3次巻線は、オーバーオールのNFBに使用して、6V6カソードへの帰還は、
2次巻線から戻すとして・・・。プレートに約300V、6.6k負荷のQUADU型
構成だと、10Wがとれるかな。?
QUAD構成でいちばん興味深いのは、DFの大きさです。元回路でも15くらいあるはず。
はたして6V6で組んだら、いくつになるのか?これが知りたいですね。
前段、電源部、その他の話は夕方にでも。

580 :AC点火派:01/11/28 18:22
QUAD型と呼ばれる、あの構成の動作解析はちょっと厄介です。
小生自身もまだ完全には理解できてませんので、まずは原器の構成をそのままいただき、
6V6のカソード抵抗とNFB抵抗だけをいじり、様子を見てみようという魂胆でおります。
PTにはタンゴのPH−100Sが再生産されていますので、これでなんとかならないかと
もくろんでおりますが、どうなりますやら。
CHは小型のものを、スクリーン用にあてがえばいいはず。
基本的なコンストラクションは、こんな感じです。シャーシは原器を真似たいのですが、
PH−100SとF684が幅を決めてしまいますね。
方眼紙上でレイアウトを考えてきます。
ベテラン諸氏の皆様で、QUADU構成をトレースされた方はいらっしゃいませんか?

581 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/29 00:11
夜中age

582 :6V6好き:01/11/29 02:04
AC点火派さん
残念ながらQUADUは手に入れたことがない。だいぶ昔にあるオーディオ店で
セットで聴いたことはある。パワー感はそこそこだがNFアンプとは思えない、
3極シングルのような良い音だったと思った。確か特殊な巻き方のトランスと
記憶している。回路をモデファイしても音はどうなるのか解からない。
数年前に再生産品なのか、キンキラの成金アンプみたいなQUADUを見かけた(W

回路図を今見ていたが、非常にシンプルだ。カソードNFアンプの為、高利得の
5極感EF86(6267)を前段に使い、1発で増幅・反転したオートバランスか。
シンプル回路の極致。6267カソードRは共通、良い球が欲しいところだ。自分は
松下が好みだが、手持ちが数少なくなった。ロシアのブリキシールドは嫌だが、今と
なっては仕方ない。

タムラの685は6V6GTには大き過ぎてバランスが悪いかな。やるなら6V6G。
それに小柄な6V6GTをモノにする意味もあまり感じられない気もするが。

これ以上の考察は自分の頭では無理だ。まるで役に立たない。スマン。

583 :AC点火派:01/11/29 08:31
カソード結合でも、オートバランスでもない、しかもスクリーンがCで結ばれて、これに
NFBの信号まで加わり、ちょっと厄介なんですわ。(w
正直なところ動作解析は、詳しく見ていくと(小生には)判らなくなる部分があります。
原器の定数でバラック組むしかないですね。こう書いている小生も追試経験がないので、
おっかなびっくり実験してみるしかなさそうです。前段も見方によってはバランス増幅と
みなせる範囲なので、電源リップルには強いとか。
原器の音質は6V6好きさんのいうとおり、シングルのような端正な音がします。
一筆書きのよさというか、pp独特の派手さ?がない音ですね。
これはそのOPTによることも大きいです。巻線はガラ巻きでも、コアはバットジョイント
にスペーサーをはさんでの、かなりの定インダクタンス型になってるそうです。
タムラのpp用は、アンバラ分が10mAまで許容された設計です。今日的には定インダク
タンス型の範疇に入るでしょう。本音を言えばもう一声、15mAくらいまでいけるように
お願いしたいところです。

584 :@@:01/11/29 11:25
40万の法則の言い出しっぺは知らんが喧伝したのは池田圭だろ(ラ技連載の盤塵集で)。
盤塵集では、80万の法則の例として、クレデンザをあげてたな(100〜8kHz)。

去年だかのラ技で氏家高明が、axiom80のウーハーにLE8Tを使う例をあげてたな。
LE8Tがウーハーとして最適なんだとよ。

585 :AC点火派:01/11/29 12:28
なるほど盤塵集ね、わかるような気がするなあ。小生はラ技の購読は、比較的
最近からはじめたので、詳しくないですが。
でもクレデンザのレンジは高域側で8kまでいってましたっけ。
測定位置にもよるんでしょうけど、小生の見たグラフはいいとこ3500くらい、
おまけして4000といった感じでしたが。
氏家さんのその記事はもっと前でしょう、実は昨年現物を見てきました。
学会が徳島であった折に、氏家さんの友人だという方が経営する、DYLAN
というブルース、カントリーミュージックのかかる、なかなか洒落たお店でした。
そのシステムはカモイ上というか、かなり天井近くに据えられておりました。
駆動はこうこうと輝く845ppでしたね。
たしかに音色はそんなにおかしくないですが、店内BGM用途ですのでね。
ここの上杉さんのアドバイスには、不適切かも、と考えていましたが。
LE−8Tは小生も使用してますが、VC径が50mmもあるために、
20cmウーファーのレンジを、高域側に伸ばした設計だといえます。
こういう使い方は可能でしょうね。かなり大胆ですが。

586 :AC点火派:01/11/29 13:03
我が家での昨日の事件を、恥ずかしながら公開しましょう。
まあ前段球の定期交換なんですけどね。
夕食も終わって、セロニアス文句でも聴こうかと、アンプのSW on。
L−chから不定期なハムノイズのような音が、「ああ寿命か。」。
当家のWE300Bppはモノラル構成で、WE396AというECC88
相当のMT管3本で、300Bを振っております。この球が定期的に寿命を
むかえます。
昼休みが終了したので、続きは夕方に。

587 :AC点火派:01/11/29 18:54
586の続きです。どこがイカレたかというと、h−k間の絶縁破壊(らしい)です。
構成は入力が100kΩのAカーブVR受けの396AのSRPP、ここと直結で396A
パラ接続のカソード結合位相反転、これがグリッドチョーク接続のWE300Bppを
励振しております。初段をSRPPにしたおかげでワイドレンジになりました。
低域には8Hzくらいに盛り上がりがあるものの、20〜30kHzフラットです。
管球をセレクトすれば、70kHzまで平らになります。
出力は16から18Wといったところ。完全なA級ppでしょう。歪率はおなじみのppの
カーブ、きれいなものです。10kHzの方形波だってキレイに通ります。
しかし、SRPPにした報いもあって、それがカソード電圧です。
SRPPの上側、次段の共通カソードがそれぞれ110V前後あります。
もちろんヒーターバイアスはかけてあります。(55〜60V)
でもだめみたいですね。言い訳を言わせてもらえば、それでも700から1000時間は
大丈夫ですので、まあまあの設計だと思うのですが。
昨日交換したのは、入力のSRPPの396Aでした。この球、もともと低周波用途の
ものでないらしく、たまにマイクロフォニックのすごい個体があります。
ゆえに選別しながら、初段の差し替えをして、見事生き返りました。
自分で考え、苦労して作っているからこそ、球の差し替えだけで生き返る。よしんば
ケミコンの交換だって同じこと。トランス類の断線や絶縁不良でもない限り、生き続けて
くれるのです。これっていいと思いませんか。
この愛機、現在稼動2000時間ちょっとです。
4本のWE300Bは、ゲッターが薄くなりかけて、上部マイカの周辺が少し茶色になって
きましたが、10000時間ランニングしてくれるだろうと、信じています。

588 :AC点火派:01/11/29 19:27
自分のネタから展開するのもなんですが、自分の愛機の修復、もしくは
かっての名機を、自分でレストアしたなんて話題はいかがですか。
予想としてはなかなか無さそうだけど。(w
常連さんは、どなたもウデ自慢の「ビルダー」みたいだし。

589 :六億ワット:01/11/30 07:53
アンプのレストアをやったことはありませんが、ラジオをいじったことがあります。
テレフンケン製の最後の真空管ラジオで、多分30年くらい前のものでしょう。スピーカー
全面の布を洗濯、脱色したのち解れた部分を縫い直し、プラスチックやガラスのパネル
をアルコールでピカピカにしました。また内部を取り出して掃除機と綿棒でほこりを綺麗に
取りました。しかし駄目になっていたパーツは皆無で、内部にこてをあてる必要はありま
せんでした。これにはビックリ。念のため球だけ交換。結局外装の修理だけで終わって
しまった。

かつて実家にナショナルの真空管ラジオがありましたが、かなり長い間生きており、
動いていました。ラジオというのは案外長持ちするのかもしれませんが、自分で作った
真空管アンプも、こんなラジオのように長生きさせてやりたいと思います。勿論
ラジオとアンプの動作条件を同一視するのは無理があるでしょうが(w

590 :AC点火派:01/11/30 08:30
なるほど真空管式のラジオとは、なんか懐かしいですね。
テレフンケンは案外最近まで、真空管式のラジオを作ってたんですね。
国産は後年、トランスレス方式オンリーになってしまいましたが、あのキャビ
内のホコリにまみれた様子は、汚らしくも神秘的でありました。
真空管式のチューナーでは、これをしのぐものはないといわれるマランツの
#10Bがあります。小生行きつけの店では、よく修理していますね。
話をうかがうと、ユーザーが勝手にコイル等をいじり、元に戻せなくなるのだ
そうで。高周波関係にも強い店だから安心できますけど、昔ハムをやった
というくらいの経験で、中をいじるのはやめた方が賢明です。あのキカイも
かなり理想主義的に作られていて、修理は難しいですよ。

591 :AC点火派:01/11/30 12:50
いま、別スレをのぞいてきましたら、「日本技術者は・・・」なんとかいうところで、
管球アンプはエフェクターだという意見が出ておりました。(w
そりゃそうでしょうね、ワイヤーウィズゲインなんていう幻想に、まだとりつかれている人
もいるんですね。ベテラン諸氏はもちろんのこと、そんなことは我々とっくに織り込み済み
なんですが。管球アンプはその姿かたちも魅力なら、出てくる音の個性を認めてこその
世界です。直熱管から傍熱3極管、ビーム管、5極管、送信管とその個性がなければ、
面白くないでしょうに。OPTも加えて、こんな魅力的なエフェクターはないでしょうね。(w

592 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/30 12:56
>>591

向こうのスレの住人ですが・・・
別に悪い意味でエフェクタと書いたわけではないと思います。

なので、そんなに過剰反応されることもないのでは。

593 :AC点火派:01/11/30 13:02
べつに過剰反応なんて、(w
心から楽しんでいるだけですよ。

594 :めーか:01/11/30 17:12
アナログ全盛だった頃は球アンプに見向きもしない人が多かった。打って変わって
球アンプ全盛になったのはひとえに入力機器がデジタルになったためでしょう。昔は
カートリッジを変えるとシステムの音を大きく変えることが出来た。その役目
は今では真空管アンプとケーブルコードに移っていると思う。むろんもっと
高い理想信念で作られている方もおられると思うが大方の傾向はそうだとおもう。
でもそれでいいんじゃないですか。ぼくも利得付きケーブルなんて作ろうと思わないし
測定****、測定マニアと思われている是枝さんですら内心はそんなこと全然信じていないとは
明らかでしょう。でなければアキシオム80なんぞ使うわけはないと思う。あれこそ楽器だもの。

595 :AC点火派:01/11/30 18:37
まさしくその通り。付け加えることはないです。
めーかさん、援護射撃ありがとう。(w

596 :AC点火派:01/11/30 19:06
本日、北海道は全道的に雪となりました。まだ降っております。
これが根雪になるのかなあ。
いよいよ管球アンプの季節到来です。(w
多少の熱は暖房代わりって、そんなに部屋の中は寒くないけど、最近は
高気密住宅とやらで、放熱に困るくらい。
何がいいかというと、外が静かなこと。風がなくて雪の降る夜は本当に静寂です。
残留ノイズの多いアンプは、こうなるとてんでダメで、設計製作者の技量が
問われますね。
うちの近所は、自衛隊の基地(戦車部隊)があるほかは、老人が多くてパソコン
密度も低いし電源はきれいなほうです。
秋葉原は遠いけど、リスニング環境としてはなかなかかも。
さて、前段球も更新したことだし、今晩は何を聴こうかな。

597 :なお:01/11/30 22:43
>596
うちも車が真っ白になってました。鬱。

AC点火派さんにお聞きしたかったのですが、396Aのカソードの
耐圧不良って、固有の物っぽいですか?

実は、そのうち、396AのSRPPかSEPP出力のミニプリを計画してまして、
ある程度ストックしてたのですが、その話を聞いて、急に不安になり
ました(^^;;

598 :Eurodyn使い:01/12/01 00:01
>>597

せっかくお楽しみの処、差し出がましいようですが、WE-396AのH-K耐圧は90V程度だっ
た筈です。SRPPで使用する場合には、ヒーターバイアスが必須でしょう。

H-K耐圧を考慮せずに使用した場合は、必然的に信頼性が急激に落ちてしまいます。

そこら辺の情報は、今までの書き込みを拝見すると、7C5さんがお詳しいように思い
ますが・・・

599 :六億ワット:01/12/01 02:06
>>598 Eurodyn使いさん、今晩は。

最近westrexがかつての規格をPDF化しました。
http://www.westernelectric.com/spec_sheets/we_spec_sheets.htm
396AのH-k耐圧は90Vでした。

600 :六億ワット:01/12/01 02:15
>>590AC点火派さん、今晩は。

欧米仕様のラジオのFM部のコイル設定をいじるのは止めた方がよい
ですね。まともな測定器を持たない素人がやっても、はまるだけです。
それよりも、クリスタルコンバーターを作ってアンテナ端子にぶら下げた
方が良いですね。昨今では良いDBMも安価に入手できるようですし。
発振回路をどうするか、昔ながらのクリスタルを使うか、今時の
DDSを使うか、はたまたコンバートの周波数をどう設定するかなど、
お楽しみはたくさんあります。とか言ってないで、作らなきゃ!!

601 :AC点火派:01/12/01 10:02
なお殿、耐圧不良ではないのです。
皆さんのおっしゃる通り、こいつのh−k間耐圧は90Vですよ。もちろんヒーター巻線を
接地するような阿呆はしておりません。小生のレス587をよくお読みくださいませ。
たしかに+バイアスが55〜60Vくらいだと、足りなかったかもしれませんが、700
時間動作すれば、まあまあだと思うのですけど。
小生の経験からすると、ここを90Vにあげても、大して変わらないと思いますが。
WE396AはWE製といえど、特別な高信頼管ではありません。むしろ心配なのは小生の
レスにもあるように、マイクロフォニックの方です。初段管に使うには、入念な選別が前提と
なります。でもWEのMT管はいいですよ、管壁の黄色のエナメルの文字やロゴがまた
カッコイイ!396Aのプリは、よく新さんが製作記事を書かれてませんか。
悪い球ではないですが、選別使用が前提ですね。プリなら尚更のこと。
でも大丈夫、必ずできますって。ご安心ください。
また、変法としては、これと同じ規格でヒーターが20VのWE407Aという同形の管が
あり、ヒーターの中点を使って、こいつを直列で3本つなぐと60V点火できます。
これだとヒーターバイアスが省略できましょうか。このときはDC点火の方がよろしい
でしょうか。これはオーディオ専科のキットでやっている手法です。
407Aならまだ安価ですよ。たくさん買えるし、DC点火ならプリにうってつけ。
なおさん、こんなのどう?

602 :なお:01/12/01 15:04
>601
どもです(^^)
あ、耐圧の事は、私も知っているのですが、多少余裕を持たせると
さらに寿命が上がるのかな?と、思ったもので。
とはいうものの、もう少し+B電圧をかけられたら、設計しやすいのに
と思ってます。407Aも何本か転がってます。そちらの方はいつか使
う機会が来るかな??

マイクロフォニックノイズは、403Aで懲りました(w

603 :7C5:01/12/02 18:37
皆さん、こんばんわ
ちょっと見ない間に、
2名ほど、なんとなく顔?が分かりそうなHNの書き込みが・・・。

WEの傍熱管ですが、HK耐圧はあまり考えていないようです。
WE310A等は50Vですし、主に自社の電話や高周波の決った用途に
作られているため、(市販して不特定多数の使用は考えていない)
カソードが浮くような使い方は、想定して設計されていないと思います。
また、耐圧90Vと云うのは材料設計上、こんなものだという感じの
値で、しっかり絶縁をした場合は、200V以上になります(トランスレス
ラジオ、テレビ用)。また、このような低耐圧の球の場合は、
ヒーターがマイナスになる動作をさせた場合特に絶縁が悪く
なりやすいです。単管SRPPでは以前からこの問題が言われて
おりました。
マイクロフォニックは、高周波の球ではほとんど考慮していない
ので無選別でのプリ使用は難しいです。低周波の球、例えば12AX7等でも
昔は普通の球を秋葉で新品で買ってきても、ダメなものがありました。
松下の12AX7Tは、NHK向けに、初段用として実動作させてエージングし、更に
ゴムの小ハンマーでつついてマイクロフォニックの少ない物を
選別して(L)印をつけていたと聞きました。

604 :AC点火派:01/12/03 10:20
球の選抜っていうのは、ちょっと悲しい作業ですけどね、仕方のないことです。
雑音はもちろん、歪率だって変わってきますしね。でもこうして磨きをかけたキカイは、
ちょっとしたもんですよ。能動素子ですから雑音ゼロは無理な世界でも、CDがメイン
ソースの現代でも、おつりがくる位十分なシステムになります。
自分で作った満足感ばかりでなく、客観的な評価でもそれはいえます。
通いのお店ができたら、そこに自分のアンプを持ち込んで、再生しての比較評価をすれば
いいのですから。きちんと作って正常動作をするなら、お店の人もそんなに嫌がることは
ないと思いますよ。そこでがっかりするも、逆に自信をつけてくるかは、無論製作者の
自己責任です。もちろん付き合い上、何らかの買い物はいたしましょう。
エチケットとして。
なにと比較されるかは、そのお店の事情によりますが。(w

605 :6V6好き:01/12/03 12:44
7C5さん
いつも貴重な情報ありがとう。自分もNHKマークの球を数種持ってるが、
ハンマー選別品とは知らなかった。公務車の様に入札で安く仕入れたのか
と思っていた(W  あまり公に出来ないが、桜マークの物も多数ある。
これも選別品かな。また、通信所および観測所からの払い下げの球も良い
物が多い。選別品かどうかは判らないが、ダメになったから交換ではなく、
一定期間がくれば交換するために、非常に状態が良いものも出る。この辺
に知り合いを作っていたので、廃棄の球をただで裏入手していた。(時効)

ハンマー叩きではないが、笑い話をひとつ。耐震性を調べようと、しっぺ
張りの要領でMT管をはじいたら、パーンと割れて吹っ飛んだことがある。
豪腕なのか、国産球はガラスが薄かったのかも。また、拾い溜めた球を
綺麗にしようとバケツにぬるま湯を張って、数十本放りこんだら、ポスッ
とかプスッといって球が数本真っ白くなった。真空管から大気管になった
瞬間だ。ああ勿体無い。

AC点火派さん
自分は運が良くて、買った球が不良だったことが1〜2回しかない。プリ
ヒートやエージングもしてる訳ではないが。雑音や歪率もあまり気にして
ない。と言うより、それに見合った球も使ってないし、回路能力も無い。
10年前からフレームの7(6)DJ8等が多用されているみたいだ。松下
の物が手持ちに数本あった。良い球みたいですが選別必要ですね(w

606 :AC点火派:01/12/03 13:03
6V6殿は強運の持ち主か、うらやましいなあ。あやかりたい。
ノイズは発生したら、それが寿命というものです。本当は買うときに選別したいのだけれど、
今の状況では難しいですね。市販されている中ではRAM管なんてのがありますが、
現実にはどんなものなんでしょう。購入経験がないものですから、もしご存知の方が
いらっしゃれば教えてくださいね。
6DJ8はつかいよい球ですね、小生も好きです。初段管にはうってつけの1本でしょう。
ちょうど話題のWE396Aや407A同等の、ECC88系列になりますか。
フレームグリッド構造のこいつは、黒川達夫先生もご推奨の球です。
μがほどよくて、つかいよいんですわ。ゲインを余すことも少ないですしね。
f特も心配ないレベルだし。

607 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/04 12:19
6DJ8使いやすいか?
あれ、直線性に劣るので平衡pp以外では使いたくない球の一つだ。
もっとも初段で歪ませて後段で打ち消すというのなら話は別だが。
あと、あの球の特長を生かして使おうとすると少なくとも8mA以上、
理想では15mAくらい流してやらんとボケた音がする。逆にチョロチョロとしか
電流を流さずに使っているのなら電流を増やしてやると有るところで急に音が
変わる。
フレームグリッド管はこれだから使い難い。小電流で使えるのは12RHH14位。
あれも対応するECC83と同じ電流値で使うとつまらん音しかしない。

608 :AC点火派:01/12/04 12:59
下がっていると淋しいもんで、あげましょか。
いつもながら感心するのは、6V6殿のレス605。
雑音や歪率もあまり気にしてない とおっしゃってますがそれでいいんですよ、きっと。
「音は聴いてみなければわからない。」やはりこれが一番大事ですから。
特性を追求すれば、それなりの選択肢があるのでしょうが、そうでない行き方もまた
あるでしょうね。かつて6V6殿が申された5kの方形波(正弦波?)もマトモに通らない
OPTも、なぜかそんなにおかしな音はしないものです。
広帯域、低歪が全て悪いとか、特性はどうでもいいとか、そんな極端なことを言いたくは
ないですが、過ぎたるは及ばざるが如し という言葉もあります。
どこで納めておくかというのは、難しい問題ですね。「魅惑の真空管アンプ」時代の
浅野先生の作品は、おおむね10kから先はオジギしてましたし、真空管全盛時代の
無歪出力の定義なんて、今の人が見たら一笑に付されることでしょう。でもそれがそんなに
変な音かというと・・・。
70年代初頭に、マッティ・オタラという方が提唱された、「入出力波形の相似性」
はある意味大事なことなのですが、それが全てでもないようです。
ひとり言が長くなりました。暴言多謝。

609 :AC点火派:01/12/04 13:02
すれ違ってしまいました。(w
607殿、たしかにそんな傾向はあるかもしれませんね。
10mAくらいがいい感じだと、小生も感じております。

610 :6V6好き:01/12/04 17:29
607さん
6DJ8の件。なるほど。しかも15mAも。使う機会があったら肝に命じておきます。
あと、オーディオ帯(低周波)使用でも、直線性に劣る球は聴感上はっきり違いが出ますか?
今後も常連で秘技の公開をしていただきたい。名前は管名で(早い者勝ち)

AC点火派さん
4〜5人でレス数を伸ばすのは、おじさんどもにとっては労働だ。まあ乗りかかった船
なんで気合を入れて書きましょう。倉庫に入庫されないよう W

611 :AC点火派:01/12/04 18:37
継続は力なり なあんて云いますが、現実は結構しんどいですよね。(w
やっと夕方になりましたので、少し書けます。
秘技の公開とはまた面妖な(w どちらかといえばこちらが教わりたいですね。
3極管の直線性かあ、たしかにまっすぐだと気持ちいいんだけど。
この辺で思い出すのは、やっぱり古い話で恐縮なんですが、魅惑の真空管アンプ上巻の
巻末の座談会で出ている、「戦後の3極管不信論」ですね。
大昔のそれこそUV211や、801Aといった内部抵抗の大きな送信管は、まるで
ウチワの骨のごとく、まっすぐ放射状に伸びた特性曲線が印象的です。ほんまかいなと
思うくらい。高パービアンスというか、現代風にカソードとグリッドが近接してくると、
どうしても上向きにのけぞってきますよね。2A3や300Bにもその傾向はありますが。
この辺はやっぱり7C5さんがお詳しいでしょう。

612 :ML4:01/12/04 19:15
AC点火派さん
はじめまして、ぜひご教示いただきたいことがあります。小生、オール直熱3極菅
シングルアンプを計画中だったのですが、最近GECのML4を入手したので、前段はこれに
しようかと思っています。そこで出力菅のフィラメントを直流点火するか、交流点火
するかで迷っているのですが、交流点火のメリットを教えていただけませんか?
小生としては、何十年も前の球にシリコンダイオードなんか使いたくない、という
形而上?の理由だけで交流点火にしたいと思っているのですが・・・。

613 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/04 20:42


>形而上?の理由だけで交流点火にしたいと思っているのですが・・・。
------------------------------------------------------------------------
なかなか良い理由じゃな 交流点火にしなさい

614 :613:01/12/04 20:44
なぜ さがるのか

615 :AC点火派:01/12/05 08:39
皆さんおはようございます。
GECのML4ですか、よく入手できましたね、うらやましい。
AC点火のメリットについては後述します。一口で言えばフィラメントの片減りが、
許せないのです。この辺に関しては詳しく述べたいので明日までお待ちください。
小生のHNは当然、この辺のこだわりに由来するものですので。
(代わってくれる方がいるのなら、どうぞ構いません。)
長くなりそうになったら、インゼル効果の部分の解説は、別の方にお願い、もしくは
自習していただくしかないかもしれません。
現在手許にML4の規格がないです。たしか浅野さんの「魅惑の」上巻に出てたような
気がします。これも明日までに調べて参ります。
その前にML4殿、全段直熱3極管とは勇ましいですね、おみそれしました。
ところでこれってシングルですかそれともppなんですか? これによって相当アプローチ
が変わってくると思うのですが。まずはこの辺のプランからお聞かせ願えますか。

616 :ML4:01/12/05 18:22
AC点火派さん

ちょっと説明不足でしたね、アンプはトランス結合のシングルを考えてます。
小生、自慢じゃないけどシングルしか動作原理が理解できません(笑)。
数年前、新氏が、電圧増幅段に直熱管(102Lと101Dだったかな?)を使った
300Bシングルを発表されていて、今までに無い300Bの音を引き出せた、てな
ことを書かれていたので、これをマネしようと思い、STCの電話管をいろいろ
買い込んだりしたのですが、先にも書いたように、シリコンダイオードすら
使いたくないのに、電圧増幅段の点火には、3端子レギュレータなんていう、
小生にとって訳のわからないICが必要とかで、まるで蒸気機関車で新幹線の
車両を引っ張るような違和感があるなあ、と逡巡していたところに、運良く
ML4(残念ながらST管ではなく直管ですが、カーボンスートが無いのでプレート
がバッチリ拝める)が入手できたので、全段直熱ではなくなるけれど、これで
直流点火しなくてすむなと思ったのです。そこで問題になるのが出力段の点火で、
4V,2Aのフィラメントもできれば交流点火にしたい、ついてはその是非を
ご教示いただきたい、という訳なのです。どうかよろしくお願いします。

617 :AC点火派:01/12/05 18:33
勉強することがたくさんあって大変だあ。
早く帰宅しなきゃ。
簡単な原稿を作っておいて、明日、AC点火へのコダワリを説明します。
あと、ML4さんオール直熱管アンプはシングルだと、レス612に書かれてありました。
小生のケアレスミスでした。申し訳ない。
でも出力管は何なのですか?2段構成なのですか?
AC点火のヒーターハムは、管種ばかりでなく、電源トランスの容量にも大きく左右され
ますので、その辺も説明をよろしくお願いいたします。
帰宅します、明日のために。(w
では

618 :AC点火派:01/12/05 18:39
ニアミスでしたね。
でも4V,2Aのフィラメントって・・・
300Bじゃないし、なんですか?
とにかく帰ります。

619 :ML4:01/12/05 19:11
すみません、実は、このスレッドには私の師匠連が約2,3名、徘徊して
おられるようなので、なるべく目立たないように教えを乞いたいということで、
奥歯にものが挟まったような書き方になってしまいました。でもここまで来ると、
多分もう感づかれたかもしれませんので書いてしまいますが、現在のプランは、
1:4入力トランス−ML4−1:2インターステージ−PX25Aです。電源トランスは
ノグチのPMC-120Mです。1年前に作ると宣言したのですが、大物部品がそろって、
次はシャーシ加工というところで止まっています。

620 :NAPA VALLEY:01/12/05 20:22
 初めまして、NAPA VALLEYです。是枝アンプが余りに“ぼろくそ”に言われて
いるのを見て見過ごせずちょっと一言。
私も管球王国Vol3.の300B Single Ampを2年越しでつい最近完成させたところ
ですが、その音の良さには(皆さんとは逆に)驚かされました。
これは巷のAmpとは�Tものが違う�Uという感じです。
ピアノの立ち上がりの速さ、強靭なタッチ、妙な付帯音のない響き。
消え入るような背後のピアニッシモの美しさ。
音はスピーカーから遠く離れ、スピーカーの存在を感じさせません。
まさにそこに人がいて、そこに楽器があるような感じです。
しかも問題になっていた残留雑音などスピーカーに耳を付けても全く聴こえま
せん。
ところ変われば...と言うことなのでしょうか。
しかし残念ながら私のスピーカーを鳴らすには、やはり少し(かなり)
パワーが足りませんでしたが...。


試聴装置

    SP    Exclusive 2404(DriverはSONY SUP T11Gに交換)
         +Acapella TW1s
    CD    SONY SCD1
    DAC    MBS Technology Platinum Link DAC
    Analog EMT 930st
    Pre    Mark Levinson No.32L

621 :めーか:01/12/05 23:36
友人が球王3号の是枝300Bアンプをコピーした際に最初はラジオデパート地下の
ケース屋さんで端子配列をシャーシ奥に変更したものを作ってもらってコピーした
のです。ところがなぜかシャー雑音が多くて調べたところ凄く高いところで発振していた。
確か外部積分補正があってこれを彼は省略していたので付けたところほぼおさまった
のです。でも僅かに不安定だったので信州の方にその通り作ってくれる業者をみつけて
シャーシを作り直してわたしが組なおしたのです。ほぼこれで完動したのですがいまひとつ
物足りない。そこで意を決して是枝先生に尋ねたところ親切に教えてくれた。
文章と実際の感じはかなり違っていて凄く親切だったような気がする。注意点はいくつかありましたが
要するに完全にコピーしなさいということだった。たしかにアレンジしていたし、乗りかかった船なのでそのとおりに
したところ620さんと同じ印象をもった。友人はこれを愛用している。スピーカはオートグラフだ。ぼくのLEー8T
とは今一つだったけど。あのアンプに2年かけるといいかもしれない。
その又知人が例のプリアンプをキットで買ったが1年たってもまだできないそうだ。またしりぬぐいを
させられそうだが是枝さんのHPの中には秘密のフォルダがあるそうでキットを買った人だけに教えてくれるそうです。
ダウンロードした紙を見せてもらったが写真付きで20ページ以上ありそうだった。

622 :上杉:01/12/06 00:05
NAPA VALLEYさん
作る楽しみが倍々増してきました。
めーかさん
作るのがだんだん心配になってきました。

623 :上杉:01/12/06 03:15
そう言えば以前、回路図と写真と配線図の抵抗値とコンデンサーの値が違っていたので。
是枝さんにメールで問い合わせたら、丁寧な回答が帰ってきた。
ちょっと嬉しかった。
文章から受ける印象と違う言うめーかさんの言うことに納得します。

624 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/06 03:39
>>620

この掲示板ではメールアドレス晒さないほうがいいよ。
下手するとウイルス付きメールとか送られてくるしね。

あとは漏れみたいなのが興味本位で個人情報漁ったりするし(w

625 :AC点火派:01/12/06 08:26
うーむ、すばらしい。皆さんやってますね。
是枝さんの設計は、まさにギリギリという感じで、自分流のモデファイを加味すると、
おおかた失敗すると見てよさそうです。
AC点火の件ですが、どの辺からお話しましょうか。是枝先生になり代わり説明すること
になります。
真空管の生命はカソードです。その整流なり増幅作用、テレビのブラウン管に画が写るの
も、大モトはカソードから発生する熱電子あってこその世界です。
ちなみにこの熱電子放射(エミッション)の能力がダウンすることをエミ減(エミゲン)と
称し、まさにこれが真空管の寿命です。
傍熱管の場合、内蔵ヒーターで熱せられたカソード(スリーブ)が熱電子の発生源です。
これはカソード全体が、アースに対して同電位に置かれています。
ところが直熱3極管の場合、ヒーターがそのままカソードですから、ヒーター電圧が、
カソードの電位分布に影響します。300BをかりにDC点火で動作したとします。
動作は自己バイアスで、カソード電位が66Vだとしましょうか。
しかしこのバイアス値66Vは、ハムバランサー中点だけのことで、+端は68.5V,
−端は63.5Vになっているのです。(判りますか?)
直熱管をDC点火すると、エミッションの負担がカソード内で不均一になるのです。
AC点火では交流波形にしたがって、この電位分布がサインウェーブ(最近は汚染されて
いるが)で1秒間に50,もしくは60回交替します。
ところがDC点火では、このアンバランスがずっと固定されるのです。
1回切りましょう。

626 :AC点火派:01/12/06 08:46
これらのことは球王Vol.13の50シングル、ならびにラ技99年/11月号
のRS−237シングルの製作記事で、是枝さんが解説なさっています。
引用しますと、300Bのノイズレベルを追及してゆくと、最後に残るのは
フリッカノイズだそうです。(ミリバルがピョコンと振れるアレです。)
フリッカは新品の300Bでよく見られますが、もちろんエージングで消失
します。しかしDC点火のヒーター給電の+−を入れ替えると、ふたたびフリッカ
が発生するのです。
フィラメントが片減りしているのですね、これは。
DC点火とAC点火の差は、使い込んでから差が出るそうです。
300Bだと1万時間をかなり越したあたりから、どなたにもわかるかたちで、
とあります。我が家のAC点火300Bは、まだ2000時間程度ですから、
判りません。(w
球王Vol.21の801Aシングルでは、801Aの賞味期限は、DC点火で
300時間、AC点火で2000時間くらいだろうかとも仰っています。
直熱管のフィラメントは、いたわってやりたいものですよね。
続いてAC点火のデメリットについて書きたいのですが、就業時間が近づいて
まいりました。(w
続きは昼休みにいたしましょう。
果たしてシングルでトランス結合の直熱管アンプで、AC点火は可能なのか。
実のところ、難しすぎますわ!(w

627 :AC点火派:01/12/06 12:31
直熱管のフィラメントをいたわるAC点火も、デメリットは無視できません。
むろんヒーターハムのことです。
いちばん簡単な回避策はppにしてしまうことです。ハム成分はOPT内で打ち消され、
2次側には現れません。(小生のきらいなトランス内演算です w)
我が家のWE300Bアンプが、ppなのはこのせいです。
無帰還のシングル構成で、AC点火で実用になるのは2A3くらいでしょう。
フィラメントの太さ(熱慣性)にもよりますが、50や801Aの7.5V管のシングル
構成でAC点火を実用化するには、NFBは必須です。
哀しいことにML4殿の考えるトランス結合では、これはムリです。
残された方法として、是枝さんが提案されているものに、逆相ハムの注入があります。
これは劇薬を治療につかうに等しいやり方ですが、効果があります。(ハズです)
ppのOPT内の打消しを、出力管カソードでやっているような感じです。
球王Vol.21でも紹介されてますが、ラ技99年/11月号の方がていねいに書かれて
いるようです。
直熱電池管を準備する必要がありますが、AC点火トランス結合シングルにこだわる
なら、やってみる価値はあるでしょう。ただし5mV/Div.くらいの2現象オシロは
もっていないと調整は難儀します。周波数の折り返しが見えるハム中点どうしを、探して
やらねばなりませんから。ML4殿がんばってください。

628 :AC点火派:01/12/06 13:02
電源トランス容量の件はさておいて、(w
せっかくの是枝さんの名がついたスレですから、その話をしたいです。
是枝さんのアンプはなんだか評判がよくないとか、それはあんまりだと
思います。たしかに追試はしづらい、というかかなり高度に練り上げられて
おり、氏が公言しているコンパクト思想で設計されていますので、製作が
厄介なのはたしかです。でもNAPA VALLEYさんのレスを拝見する
限り、WE300Bからこれだけの評価の音を出せるアンプビルダーが
雑誌ライターの中にどれだけいるのでしょう。
310Aでただ漫然と振っただけでは、毅然とした音にならないとは、氏の
よく言われることです。この点まことに同感です。
昼休みが終わってしまいました。夕方まで失礼します。では

629 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/06 17:01
AGEAC点火派age

630 :@:01/12/06 18:12
直熱出力管のヒータハムを低減するには、DC点火、逆相ハム注入の他に以下の方法があるでしょ。
@前段にもAC点火の直熱管を使用し、出力段と前段を逆相アンプにして打ち消す。
Aヒータをインバータで高周波点火する。
上記@は宍戸公一氏が実施してMJに発表しています。
上記Aは色々の制作記事で「面白い方法」としてあげられていますが、ハナシだけで実施している人はいないのでは。
ヒータのDC点火ユニットを販売しているガレージメーカがありますが、インバータの高周波点火ユニットを発売してくれるメーカはないかな。
自分で設計製作するのはちょっときつそうなので。

631 :@:01/12/06 18:14
>>630
「DC点火ユニット」→「定電圧・定電流点火ユニット」でした

632 :AC点火派:01/12/06 18:53
@さんそのとおりですね。@の方法は宍戸氏の本で拝見しました。
うまく工夫すれば、ML4さんのトランス結合アンプにはうってつけの方法
になると思います。ML4殿ご検討を。たしか「送信管によるシングルアンプ
製作集」でしたっけね。なかなかいい本です。(ただ送信管の低電圧大電流動作
には疑念がありますが、これは常連の6V6好き殿も同意してくれました。)
ヒーターの高周波点火は、紹介したラ技99年/11月号の中で触れられており
ます。いい方法だと思いますが、実施するにはちょいと勇気が要るかも。
これだと間違いなく直熱管のフィラメントは安泰です。ただ周波数をどこに
設定するかが問題なんでしょう。その記事中でも触れられてますが、やはり
50kHzくらいが適当だと思います。
50kHzは当然、OPT2次側に出てきます。(OPTのレンジ内なら)
人間の耳に聞こえるわけなどありません。しかし是枝さんになり代わり説明
させていただくと、楽音信号と50kHzのビートダウンした音は聞こえて
来るはずです。いわゆるウナリやビブラートの原理と全く共通したことです。
50kHzは聴こえませんが、50kHzで点火したアンプの音は、それなり
の個性をもつことだろうと思います。
この辺、高周波点火を追試した経験がありませんので、あまりえらそうなことは
いえません。100kHzとかあまり周波数が高くなると、長波放送の送信波の
ようなもので、アンプ内でどこにとびつくのかわからず、厄介でしょう。
発振機内蔵型アンプですね。出力管のシールドなんてしゃれにもなりません。
また2次側に出てこないような高周波が、OPT内でどんな振舞いを起こすのか、
それはアンプの発振と類似していないのか、とか疑問も尽きない部分もあります。
勇気ある皆さんの検証に期待すること大です。
小生はそんなに度胸のある方ではありませんので。(w
うまくいったら教えて下さい。

633 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/06 18:55
ところで是枝氏はオカマ?

634 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/06 19:04
>>632
何故に送信管の低電圧大電流に問題が有るのでせうか?

635 :AC点火派:01/12/06 19:22
634さん、もう一回説明してもいいんだけど、できればレス175,176をお読み
ください。球のプレート損失は、最終的に管内および管壁の温度上昇から決定されるよう
ですが、なんとなく「感覚的に」納得できないのです。
かかるE×Iの値が、規格内におさまったから大丈夫だというのは、妙な話です。
本来高電圧で、かつ、さほどの電流を稼がない条件で動作をするために、送信管はトリウム
タングステンのフィラメントやジルコニウムプレートを与えられているはずです。
電圧を下げ、電流値を大きくするなら、酸化物カソード(いわゆるダルエミッタ)が
あるではありませんか。適材適所というやつです。
保守的といわれればそれまでですが、管球の個性は大切にしてあげたいのです。
個性的、先進的な動作条件が悪いとは申しませんが、小生は管球研究家ではなく、あくまで
管球愛好家なのです。

636 :AC点火派:01/12/06 19:57
さあて、久しぶりにエールを送りましょうか。
上杉殿、覚悟はよろしいですか。是枝さんのアンプは並みの増幅器では
ありませんぞ。ゆめゆめ甘く見てかかることのなきよう、注意怠りなく
製作してくださいな。
時間をかけて、ていねいに、多少の失敗にめげずに、最後まで。
お金がかかるのは、ホンモノの証拠です。(くらいに思わなきゃ、続か
ない!) (w

637 :めーか:01/12/06 20:18
AC点火派さん。わたしも低電圧大電流動作は嫌いです。カソードの能力
を考えると最大許容電流の70%以内で使いたいのです。レギュレータの
中古球を眺めるとゲッターはなんともないのにエミッションが出ない球が多い。
プレート損失だけ気にしてカソードの都合を考えないとなにか問題が出るようです。

638 :ML4:01/12/06 21:13
AC点火派さん

丁寧な解説まことにありがとうございます。5回ほど読み返して、何となくわかってきました。
たぶんカソード電位の低い方からフィラメントが減っていくのですね。おそろしいことです。

ぜひともAC点火にしたい、でもPPは小生にとって、回路が理解できないこともさることながら、
贅沢すぎます。だって、出力管だけで、ステレオで4本、スペアを入れると8本必要です(小生、
スペア球の無いアンプは考えられません)。それは無理というもんです。

NFBにしてもにしても、逆相ハムの注入にしても、はたまた前段と出力段で打ち消すにしても、
逆相信号で打ち消す方法はとりたくありません、打ち消した分どこかでつけを払うことになります。
NFBでわかるように、かける量に応じて、音の生気(精気?)は確実に失われます。

結局、小細工はしたくない、調整箇所はハムバランサだけというのが理想です。あれなら、耳が
あれば調整できます。あと、電源トランスの容量の件をよろしくお願いいたします。

639 :六億ワット:01/12/06 22:39
>>634さん、

 送信管が本来どういう動作をするように設計されているかを考えれば
分かるんですが、高圧かけて電流絞るB,C級用途の球に電流流したら、
本来の動作以上にヒーター(フィラメント)に無理強いさせることに
なるというわけです。プレート損失が安全圏内だからといって油断でき
ません。詳しく存じませんが801Aが短命といわれる所以もこのあたり
に原因があるのでは!?

640 :上杉:01/12/07 08:31
AC点火派さん 応援ありがとうございます。
やはり並の増幅器じゃなかったんですね、だんだん不安増幅器になってきたりして(W
難しいほど出来たときの喜びも一塩って事で、ガンバロっと。

641 :AC点火派:01/12/07 08:44
みなさん、貴重な意見をありがとうございます。
もし幸か不幸かこのスレがいっぱいになったら、次は「カソード保護を考えるスレ」
でも立てましょうか。(w
ML4さん、経済的な問題はたしかに、最大のかつ永遠の問題かもしれませんね。
PX25は欧州の名球です。大切につかってあげたいですね。
小生が直熱管のAC点火を尊重する主旨が、いくらかでも理解いただけたようで幸甚です。
残念ながらPX25Aのハムがどの程度なのか、聴いたことはないのですが、4Vだと
結構派手に出るような気がします。フィラメントは安泰でも、大変でしょうね。
しかし逆相ハム注入とNFBは、似ているようで、かなり違いますのでもう少し研究して
下さい。打ち消しという言葉に過剰反応されたのでしょうか?
逆相ハムは一切のループをつくらずに入力されています。ここは一般のNFBと全く
異なる点です。それでもいやだというなら、ムリにオススメしませんが、音の精気が
失われることはないと断言できます。「NFBと違うのです。」
出力信号のフィードバックではありませんからね。誤解なきよう。
理解せずに生理的に嫌うことは、あまりいいことではないですし。
PTの件は昼休みにでも書きます。では。

642 :AC点火派:01/12/07 12:27
パワートランスは充分な容量の(良質な)ものからヒーター給電すると、意外とハムレベルが
下がることがあるそうです。(むろんゼロにはなりませんが)
是枝さんの考察・見解では、ヒーター巻線電流のひずみ成分が、影響しているのではないかとの
ことです。ゆえにヒータートランスを独立させるのが、もっとも理想的だとも仰っています。
PTを大きくするか(磁束密度を下げる)、ヒータートランスを追加するか。
これも残留ハムレベルを低下させる手段だそうです。
ノグチの120Mですか、せめて200〜300VAクラスのコアならば、という感じが
するのですがいかがでしょう。

643 :@:01/12/07 17:44
ヒータートランスならノグチトランスから安いのが出てるね

644 :上杉:01/12/07 18:00
ARUの材質構造がいくら探しても分からなかったので、思い切って是枝さんに聴いたところ、
写真付きでかなり丁寧に教えてくれました。
こんなに丁寧に教えてくれるとは、感謝感激です。

645 :上杉:01/12/07 18:04
秋葉原に行ったついでに、ノグチトランスのぞいたら、
年内は無理かもと言ってたA-4006のチョークが来てました。
これでシャーシ以外全部揃いました。
ワクワクハラハラ

646 :AC点火派:01/12/07 18:32
ハムノイズの低減のほかにも、直熱管ヒーターの独立トランスからの給電は、
効果があるように思います。あくまで聴感上の感覚なのですが、音場の見通し
がスッキリするような気がするのです。
これは我が家の2A3シングルでの実験ですが。
動作プロセスの明確化(こんな言葉があるだろうか)というか、なんとなく
気分がいいのも確かです。なんとも贅沢な3.5Wアンプですよね。(w
上杉殿、是枝さんにていねいに教えていただいて、よかったですね。
小生は是枝さんと会ったことも、メールのやりとりもしたことはないのですが、
なんとなくわかります。
尋ねる方に誠意があって、マジメというか本気の方ならば、きちんと回答して
くれるのでは、と思います。
ところで上杉殿、せっかく勉強したのですから、そのARUの話のサワリだけ
でも、ここで皆さんにご披露してくださいな。
ここはいやしくも、是枝さんの名がついたスレなのですし。(w

647 :ML4:01/12/07 19:27
AC点火派さん

逆相ハム注入とNFBは、現象として違うことはわかります。でも逆相信号で打ち消すという
行為は同じではありませんか?これは趣味の問題ですので、これ以上はふれません。
電源トランスですが、以前はタンゴのMS250だったか、ぴったりのがあったのですが、今は
これくらいしか見当たりませんでした。ヒータートランスを追加することを検討します。
ありがとうございました。
もう一つ教えてください。スイッチon/off時の問題は、AC点火とダイオード整流のDC点火と
ではどうなんでしょうか?

648 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/07 19:47
電源トランスなら特注という手もあります
特注って言ってもそんなに高いわけでもないです
以前 Rコアの専業の某社に特注で巻いてもらった
ことがありますが,メールで発注,宅配便でお届け
代金は銀行振込ですが,手間もほとんどかかりません
ほしい仕様のものにできるので,考える価値は
ありますよ

649 :AC点火派:01/12/07 20:06
趣味の問題ですからね、イヤだと拒否されればもう何もいえませんが。
トランス結合のアンプを、実はあまり好きではない小生です。
何故ってそりゃNFBがかけられないからです。(w  音質もおおかた、
イントラに支配されてしまいますしね。
是枝さんがよく主張されることですが、「正しくNFBをかけること。」
これはよいアンプを作るために、避けて通れない重要なことだと思います。
別スレを見ましても、NFBの罪悪論のような書き込みも散見します。
過剰なNFBというのは、たしかに音を殺しますが、正しくかけられた
NFBは音のベールを剥ぎ取ってくれます。
まあ、これだけ云っても判ってくれないのでしょうけど。勝手になさいまし。

電源投入時の問題でも、DC点火は憂鬱な点があると思いますよ。
直熱のしかも出力管クラスになると、消費電流は1Aを超えます。
これはフィラメントの直流抵抗値が、ものすごく低いことを意味します。
しかも通電前の低温のフィラメントの抵抗値はさらに低いのです。
SW投入時にどっと流れるフィラメントラッシュは、あなどれません。
電流計をつないでモニターしたことはないですが、規格値の倍くらいは
流れると思います。
さてこのフィラメントラッシュの、AC/DC比較ですが、DC点火の場合、
徹底的なリップル排除のために、けた違いのケミコンがヒーター給電ラインに
挿入されているはずです。整流されてケミコンにいったんチャージされた
DCがいっきにフィラメントに流れ込む感じです。オーバーにいうとダムの
決壊のような(w まあフィラメントは丈夫ですけどね。
キットの中には、わざわざスロースタート設計にしたものもあるくらいです。
DC点火のラッシュは、定電流回路でもつけないと、過酷だといえます。
できれば1Ωくらいの保護抵抗も、入れてあげたいですね。セメントで
いいですから。
さてAC点火の方も、フィラメントの抵抗値などはいっしょなのですが、
DCほどのラッシュはないといえるでしょうね。それはトランスのヒーター
巻線が、フィラメントにつながっているからです。トランスの2じ巻線には
それなりのインピーダンス・交流抵抗値があるからです。
ラッシュに対しては、わずかでもCHに似た働きがあるでしょう。
DC点火はこの巻線抵抗すら、奪ってしまうのです。あなおそろしや。
わかっていただけましたか。

650 :ML4:01/12/07 21:18
AC点火派さん、

わかりました。でもラッシュカレントの量からいうと、あまり容量の大きいトランスを
使うのも考えものだ、ということになるのでしょうか?

651 :上杉:01/12/08 11:39
ARUですが金色のパンチングメタルに赤色の密度の濃いフェライトを合わせただけです。
写真を見るとARUの孔を細い柱で縦5当分に区切り真ん中の部分はフェライトが在りません。
しかし、是枝先生が言われるには「ARUはなくてもかまいませんむしろないほうがよいでしょう」
とのこと、ARUがあると低音があまり出ないそうです、ないほうが低域がのびのび鳴るとのことです。
ARUの大きな開口部に厚手のサランネットをそっと付ける程度が良いらしい。

ずっとどうしようかと考えていたんですが、目から鱗のようにほぼ解決です(^_^)

652 :6V6好き:01/12/08 13:17
高度なやり取りが続いていて、中々割り込めない。

自分もAC点火派氏と同じで出来るならばDC点火はしたくない。しかし現状は
2A3ならいざ知らず、6V管以上(300B、NL-50、VT-62、50等)
はAC点火では厳しいものがある。4Vパワー管は微妙なところか。
音も私見ではAC点火の躍動感:DC点火の精緻感と言う風情と思う。是枝説に
よれば801A(VT-62)のDC点火は300hと言うことだが、本当か。
前述の自分の801As(6V6GT3結+イントラ・増幅無し+801Aアンプ)
の場合は1000hは稼動していると思う。レスを読んで心配して、ストックの
新品球と比較して見たが、電流値も音も然程変化は見られなかった。やはり新球の
方が音の輪郭が立っているような気がするが、心理的な要素なのか事実なのかは
判断しかねた。

このアンプの場合は、7.5V端子を整流し、4700μx2の計9400μを挿入
している。少なからず多からずと言うところだろう。C間に0.1Ω5Wを電圧降下
とラッシュ防止(効果は不明)を兼ねて上下対象に計2個入れている。ここは片側
だけではなく、半分を両側に入れると先輩から聞いたのでしたがっている。

単純なDC点火に1Ωもの保護抵抗を入れるとなると、電圧降下が大き過ぎて
6.3V球は6.3V端子からは点火出来なくなる。7.5V端子があれば大丈夫だろうが
トランスの工面が大変だ。AC点火派氏の意見は3端子レギュレーター+保護抵抗
だろうから、間違えないように。この場合も6.3V端子では無理だろう。

653 :6V6好き:01/12/08 17:35
>652訂正 300Bは5V管。失礼。

654 :ハム:01/12/08 18:14
逆相を注入してハムを消すなんて云っているのは、
やったことが無い証拠だね。低音が出ない昔のスピーカーなら
効果は少しはあるが(ロフチンの頃)。難しいし、
音がにごるので誰もやらなくなった。
球は生き物でゲインが変わると盛大にハムが出るので、いつも調整が必要。

655 :六億ワット:01/12/08 20:15
>>654さん、

かつてのアンプには、電源からのリップル分を取り出し、 ホイートストン・ブリッジ
で分圧、さらにトランスを介してトランスの二次側を終段のグリッド側に入れて
打ち消しを行うものがある。しかしこれは電話用であって、現代オーディオに必要と
される帯域まで有効かは不明ですね。

AC点火さん、水を差すようですが、、
 私は奇をてらうことはせず、DC点火を行っています。ダイオードブリッジの後は
シンプルなRCフィルター回路を用いることが多い。現在のところこれで何の問題も
ありません。Rを入れればラッシュカレントは問題ないし、RCの過渡特性を
考えればこれでラッシュカレントは軽減されるはず。ダムが決壊するのでは
なく、まずは水がたまるわけです。

フィラメントの片減りも取り正されますが、定量化された話を聞いたことが
ありません。このあたり、私は片減りよりも球そのものの使い方(どれだけの時間
どのくらいのEp, Ipで使うか、放熱はどうするか、など)のほうが寿命に
効いてくると思います。是枝氏は、長く使った300Bのフリッカノイズから片減りを
指摘されていましたが、ソケット端子の経年変化など、球以外にもフリッカを出す
要因はあるのでは?と思います。このあたりの測定方法が明記されていないので
記事を鵜呑みにできないのが正直なところです。

656 :めーか:01/12/08 21:02
60Hzのハム打ち消しは以前から例があったと思う。六億ワットさんの言うように
通信用途にあったしオーディオアンプでもあったと思う。直熱管では是枝さんも言われて
いるように電源周波数の倍になる。それを打ち消すのは氏のやり方しかないと思う。
ただDC点火がほんとうに悪いかどうかはよくわからないが。私の経験だが300B
をDC点火からAC点火に変更してみた際にとなりの部屋にいた嫁さんが今日は
よい音がするねと言われて驚いたことがある。私自身はあまり差がわからなかった。
ハムが増えていい印象ではなかったがとなりで聞くとそうだった。たしかに音の通りがよかった。
伊藤喜多男さんや浅野先生もけっしてDC点火にされなかったがなぜだろうか。
伊藤300Bシングルアンプの電源には隠された秘密があってハム打ち消し回路が入っている
とはM県在住のある方から聞いたことがあります。伊藤先生の弟子のひとりだそうです。
伊藤門下では知られたことだそうですから是枝さんもそのことは御存じでしょう。
あのプリアンプを作りあぐねている某氏の話ですが。

657 :六億ワット:01/12/08 22:03
>>656めーかさん、

 点火方法の選択は音づくりの重要な部分ですね。ACとDCで違うという話は
ありますが、DCでも色々方法があります。どんな方法にせよ、それぞれ自分に
合った手法を選ぶのが良いと思います。勿論、トリタン球に定電流点火
のように、寿命を縮める組み合わせは御免ですが。

658 :ノーハム:01/12/08 22:14
大平洋で3S4を買ってきて211で実験をしてみた。バランスボリウムの
問題さえ解決出来ればハムは確かに1/2以下になる。未だそのままだけど
不安定ではない。要は作り方か。このスレもだんだん面白くなってきた。
伊藤アンプのことはほんとか?神田の某店主の話だが無帰還だけどハムは少ないそうだ。
M先生あたりにきけばわかるだろうか。

659 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/08 23:00
いやいやそれは598さんでしょう

660 :AC点火派:01/12/09 13:37
なんだか議論になってしまいましたね。でもたまにはいいでしょう。
AC点火に目覚めてより、小生はシングルからpp指向になりました。ppを突き詰めて
行く過程で、今度はppの同相信号分やら、定インダクタンス型設計に興味が向きました。
すでにもう役目を終えつつある、とばかり思っていた真空管アンプの世界に、アナログ
増幅回路の奥の深さを垣間見ております。
フィラメント点火は趣味の問題かもしれません。もちろんDC点火をされる方がいても
構わないのです。AC/DC間に音質上の差はあるでしょうが、好きな方を選択すれば
よいことなのです。ここはやっぱりレス658のノーハム殿のように、実践される方の勝ち
だと思います。
AC点火を推奨される是枝さんの話でも、メーカーの規格や動作例の測定値も、DC点火で
されているようですし、AC点火が絶対てなワケではないでしょう。

661 :AC点火派:01/12/09 14:19
このスレはなかなかうまいこと成長してますね。中味も濃いですし、いいことです。
このスレの最初の部分では、是枝さんや氏の製作するアンプの罵倒スレのよう
でしたが、どうやらそんな状態には至らずに済んでいます。
小生は是枝さんとは何の面識もなく、メールのやりとりすらしたことが
ありません。でも氏の製作記事は好きです。ていねいで貴重な検討結果を、公開
してくれる、ありがたさがあります。
いつぞやどこかで自分の作られたアンプは、そのときの自身そのものだとも発言
されていました。
小生がラ技の購読をはじめて、7年くらいになるでしょうか。最初、小生が
初心者時代に氏の記事を見たときは、なんて不親切な方だろうとさえ思って
おりました。だんだんわずかながらもスキルが上がるにつれ、その疑念は
晴れてゆきました。
氏は5、6年前でしょうか、一度大病をされています。糖尿病から併発した
脳梗塞で倒れられたのだそうです。
真空管アンプ大研究という、球王の前身にあたる本での座談会で、大病前
の氏の写真が拝見できます。あの頃はずいぶん恰幅もよかったようですが、
近年の球王でのポートレートでは、スマートになられました。(w
当初、手足にマヒがあったようですが、リハビリが管球アンプ製作だったとは
後で知りました。病後の大1作が、当時ラ技試の5万円台アンプという企画
の807シングルでした。それから出たのが、当スレの上杉さんが格闘されて
いる300Bシングルです。
氏はよく記事の中で強めの主張をしたり、断言したりしますが、それも
最近は氏の気持ちがわかるような気がします。われわれと同じように、興奮
されているのです。アンプ製作やその前の検討段階で、少なからず遭遇する
発見に。みなさんもそんなことはないですか?
ひとり言が長くなりました。最後に、小生が氏に親しみを覚えたキッカケは、
球王Vol.7の、くだんの300Bppアンプの製作記事のなかのこんな
一文です。ウィリアムソン構成のその300Bのカソードパスコンについて、
「このコンデンサーをはずすのは、少し勇気が要ります。」これを読んだ時、
ああ、わしらとおんなじじゃ、そう思ったものです。
いま外は猛吹雪です。休日ですので、遭難しないうちに帰宅します。
ではまた明日。

662 :めーか:01/12/09 14:50
AC点火派さん。私も同感します。

663 :6V6好き:01/12/09 15:06
AC点火派さん、猛吹雪の中、転倒しないよう。気温も-10℃とかですか。

カソードのパスコンの有無とは話が変りますが・・・
電源部のコンデンサー及び出力段のカソードコンデンサー(パスコン)について。
よく、製作記事において、これらのコンデンサーは音決めの重要な部品であるから
良い物(ブランド銘柄多し)を投入ということになっている。

アンプはsアンプとppアンプがある。実際アンプを造って試行錯誤してみると
sアンプはCの銘柄(種類)により、音に変化が出るのが判りやすい。ただpp
アンプは自分ではその差がはっきりと判別出来ない。ppアンプは電流値の大きさ
もあってsアンプよりも大容量Cとなるケースも多い。ppアンプのこのCによる
差の無さは回路的なものか、容量的なものなのか。このようなことを解説したのを
残念ながら目にしていない。判る方がいたらお願いしたい。

耳とSPが悪いからだと言う結論があり得るが、遠慮なしで。

664 :励磁:01/12/09 21:18
始めまして 励磁です
A級P-Pの 理論上の最大のメリットは 電源電流が変化しない事 と考えます。
よって 電源コンデンサーの影響が A級Sよりも少ない。
同じA級P-PでもSEPP(OTLや半導体)の場合いは アイドリング電流の2倍まで変化する可能性があります。
SEPPでもBTLにすると 電流変化はありません。
ここら辺の事は 氏家さんが非常に 拘っていました。
カソードコンデンサーも 分離なのか共通なのかで 上記と同じ現象になります。
6V6好きさんの6V6P-Pは 共通方式なのでは?

結論  6V6好きさんの耳とSPは 非常に優秀です。

665 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/09 22:25
>6V6好きさん
シングルアンプではコンデンサーが信号経路の一部ですから音の変化は当然です。
プッシュプルのA級およびAB1級の小出力範囲は「打ち消し合い」と電流変化が少ない
ために、信号がコンデンサーを通らず、その影響は少ないはずです。よってシングル
アンプほどコンデンサーの影響は受けないのでしょう。もちろん2球のバランスが
きっちり取れている場合の話です。6V6さんの言われるのは当然ですが雑誌のライター
は、コンデンサーはさほど違いが出ませんとは書きませんから。

666 :AC点火派:01/12/10 08:33
励磁さんも665さんもお詳しい、しかも説得力がある。
お二方の云うことがそのままだと思います。
雑誌に掲載されるウィリアムソン「型」アンプと違い、D.T.ウイリアムソン氏の
発表された「原器」には、カソードバイパスコンデンサーは付いていません。
これが正しい姿なのだと、小生も思います。しかしこの方法が成立するのは、出力段が
理想的なpp動作をする時のみです。ウイリアムソンアンプの出力段に入っているあの
バランス回路がそれをものがたっています。
現実には難しいことです。しかしながら救済する手段として、定インダクタンス型OPT
をつかえば、不平衡問題から回避することができ、パスコンを省略することが出来ます。
こんなこともあって小生、最近はpp回路ばかり考えておりますが、シングルとて固定
バイアスにすれば、パスコンに悩まずに済みます。ただグリッド抵抗値は制限されて
しまいますが。ここで切りましょう。
また、書きます。

667 :AC点火派:01/12/10 12:29
さてと昼休み、外は大雪です、昨日から。きっとなお殿も同じ雪景色をみているのでしょう。
カソードパスコンについては今朝書いたとおりですが、電源部のケミコンもまた同様の
問題を抱えていますね。シングル構成の出力段は、楽音信号が電源部に還流します。
シングル構成の電源部は、贅沢に組まねばならないと言うのは本当です。とくに低内部
抵抗の3極管では重要です。(ppはいいかげんでいい、というのではありません。)
いわば電源部の広帯域化を、考慮しなければならないのですから。
電源部のケミコンを、オイルコンやフィルムコンに変更する、というのはその最たる
ものではないでしょうか。たしか以前も書きましたが、この意味で電源部のCHは、
大変重要なシゴトをしています。電源への信号還流に対して、阻止する役目も負って
いるのです。CHのシゴトはリップルの低減だけではないのです。
3極管のシングルは、電源CHで音が変わりますしね。
また、電源部は適度な内部抵抗を持つことも大事です。
整流管整流の方が好ましい音がする、という人たちがいますが、ダイオードのノイズ
ばかりでなく、整流管の内部抵抗というのも影響しているのではないか、と考えている
AC点火派です。1回切って昼食にします。

668 :AC点火派:01/12/10 13:03
べつにシングルアンプの悪口を言ってるわけじゃないですから、その辺は
よろしくお願いしますね。
年末ゆえ、小生も何かと気ぜわしくやってます。忙しいゆえ、何か建設的な
問題提起なり、意見なりを希望します。
ちょっと下がっても、しばらく放置するかもしれません。呼ばれればでますが、
ただ出て来いと言うだけではね・・・すいません。
では。

669 :6V6好き:01/12/10 17:02
664励磁さん
早速の回答感謝。電流値が変化しないために、コンデンサー固有の音が出にくい。
成る程、非常に判りやすい。

665名無しさん
sアンプは信号経路となるがAppでは信号経路ではない。そうでしたか。であれば
コンデンサーの固有の音が出にくい。

両人ともかなりの有識者と見受けられました。またお願いします。

AC点火派さん
3極sは確かにCでの変化は大きいと感じます。フィルムCは段突にリップル低下作用
は一番だが、音色としては好みの問題もありケースバイケースでしょう。と言うよりも
3極ST管だと、時代性の考慮と見栄え的にナットロック式のオイルCか、角ケースの
オイルCを立ててしまう。電解Cはチューブラーで内蔵となります。

前にラジオデパートの3FのS電機でブルースターなる電解ブロックCが置いてあって
小型で安く重宝した。掘り出し物を見つけたら即買いだ。ガード下の某店では倍電圧用
(250V耐圧)のニチコン・ハイリップル・ブロックCが@500円だったので、数
本買ったが次回行った時にはもう無かった。残念。

670 :なお:01/12/10 22:13
>667
すごいゆきですねぇ。出歩くのが鬱になってしまいます。

さて、k式も昔、電池アンプを導入して以来、整流管を導入したり
と、電源の内部抵抗にこだわってないようです。低いばかりが良い
わけではない、と。最近使われている球regも、リップルがどうにか
取れれば良い程度のもので、以前の超低インピーダンス電源、といった
路線からは決別してます。方式は違えど、得たい傾向は一緒なの
でしょうかねぇ。

あ、K式と整流管の話は、ぶり返すと面倒なのでsage

671 :AC点火派:01/12/11 08:51
さみしいので少し書きますか。
北海道地方とくに札幌周辺は、大豪雪となりました。昨夜大きめの雹が降ったところも
あるくらい、つまり上空には積乱雲があるわけで、夏の集中豪雨が雪に化けるとこんな
すごいことになるわけです。
こうなると歩くというより、雪の中を漕ぐといったほうがいいでしょう。
今朝は4時半から家の前の除雪です。(腰が・・・
さて、コンデンサーの話が続いてますね。どうしてもケミコンのお世話にならなければ
いけないときがあるのも事実です。
以前球王で是枝さんが、KT88のQUADU型アンプの製作記事の中で、「ケミコンは
同電圧、同容量の場合、外形が大きいものの方が音質がよい、これは不変の真理だ。」
と述べられています。小生もそう思います。おそらく箔のエッチングの関係から、そう
述べられたのだと思います。論争必至の話題ですが、皆さんはどう思われるでしょう。
チューブラーをシャーシ内蔵というのもいいですが、デカップリング用途などでブロック
型をつかわざるを得ない場合もあるはずでは、と思うのですが。

672 :めーか:01/12/11 21:56
AC点火派様ならびになお様、大雪お見舞い申し上げます。先ほどテレビで見て
札幌の様子に仰天しました。私は雪が好きですが雪にたいするおもいはまた全然
異なるのでしょう。綺麗だとか美しいとかは雪害に関係ない地域の人間の勝手な
想いなのかも知れません。千葉はめったに降りませんから。

673 :AC点火派:01/12/12 08:33
まあ、ホントにすごいですね、全国版のニュースに出るくらいの記録的豪雪ですから、
今朝も5時前、日の出前の暗い時間より、家の前の除雪(通称雪かき)にいそしんで
おりました。いよいよ腰が・・・アタタ   という感じです。冬ですから道民として
ある程度は仕方ないのだけれど、少しインターバルが欲しいです。

さて、こうなりますと家全体が吸音材で覆われたようなもので、風がやみますと静寂
そのものです。できればこういう環境で、機器のS/N比を問いたいものです。
ある程度のパワーというものは必要でしょうが、無信号時に音を発するキカイは、ここ
ではシャレになりません。北海道の住宅ですから、エアコンなんてついてませんし。
皆さんのお宅の機器は静かですか?
ウチのキカイは文字通りAC点火ですが、いたって静かです。
アースはしっかりと、球は選別し、ケミコンは新しく、等々といったトコでしょうか。

674 :6V6好き:01/12/12 12:00
AC点火派さん 札幌TVで見ました。凄い大雪です。史上最高とか。寒さの中で
の苦労があればこそ、風呂も楽しいし晩酌も美味いと思う。

自分がアンプを組む際はブロックCをシャーシーに立てるか、チューブラーを内蔵
するかは音のためではなくて、構成美・造形美から考えている邪道モデラーだ。只
TRアンプと違い球アンプは見て楽しむ部分も大きいから肝心なところだ。

MT管アンプには基本的にはブロックCは立てない。35mm径の物を立ている
のを見かけるが御免だ。主従逆転する。どうしてもの場合は25mm径7cmの
ニッケミが良い。
GT管アンプに一番合うのは米国製のプラグ・イン型の25mmおよび30mm径の
6.5cm。高さもぴったり。これも35mm径になるとイマイチの感が残る。
ST14管であれば35mm径でOK。マロリーの9cmや国産の10cmが使える。
ST16管以上になると12cmの円筒、角ケースオイルCしかない。ケミコンで
あればWE(KSナンバー)の12cmがある。

米国製はさすがと言うか球の大きさにCの高さが合っている。ST16型にはオイル
Cが計ったみたいに高さがマッチするし、GT管のプラグ・イン型も然り。ただし、
これらは新品はなく、古いストック品だから性能には疑問符が付く。自分としては
ハムが出なけりゃ良いという短絡振りだし、チョーク後の大容量Cの場合はニッケミ
のチューブラーでお茶を濁している。昔の物とくらべれば体積が半分で収めやすい。
巷で聞くBGやニチコンG、セラファイン等の差は同一アンプで比較したことが無い。
ppアンプでニッケミの一般品と旧ニッケミ透明スリーブ、エルナーセラファイン、
ルビコン一般品、某ブルースター、マロリー、スプラグは替えてみたが一聴で判る
ものではなかった。最低1週間づつ聴込まなければ自分の耳では判別不能だろう。

675 :AC点火派:01/12/12 12:23
なあるほど、というかほぼ予想通りの6V6好き殿のレスでした。(w
みため重視は大いに結構だと思います。MT管の場合、たしかにブロック型は無粋かも
しれません。ついでに云うともちろんダイオード整流がお似合いだと考えます。
整流管をもってくるのは、GT管アンプということになりましょうか。
変則的な手段としては、WE412AというMT管の整流管があります。
こやつはホントにかわいいくせに、能力はあなどれません。しかも起動に35秒ほどかかる
強力なカソードです。
まあ大抵は経済的な理由から、Di整流になりますが。(w
CH後の大容量Cもニチケミのチューブラーですか。インプットCにはATOMの500V
10μ〜20μを多用しますが、CH後はブロック型をあてがうことが多いAC点火派です。

676 :6V6好き:01/12/12 13:13
AC点火派さま
早速のレスTanks。流石にレス内容は見抜かれていました。

インプットCのATOM(青)は600V20μのチューブラーも有ります。
これは2段積みしなくてもVT62に使えるから重宝する。自分のVT62
sアンプはガス入りタンガーなのでスプラグの1000V4μオイルC。

上記ATOMはデカイ。25mmの10cm。ブロックでないのが不思議だ。
スプラグもマロリーもチューブラーは体積が大きい。国産は皆な小型だから、
35mm厚のシャーシーに格納できる。シャーシーも40mmまでが好みだ。
WEの黄色のペイントは格好良いね。レイセオンの黄色や赤ペイントも良いが
どう見ても東芝製の球があった。最盛期は日本からの輸入に頼っていたのかも
しれない。まさか秋葉原の店がブランド捏造したわけじゃないでしょうが。

677 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/12 18:20
どうにか終業時間にたどり着きました。そういえば雪もやんだようです。
ところが予報では、明日は雨が降るというハナシで、こりゃもうとんでもないことです。
もし雨が降って、それが夜間の低温で凍結すると、ことによると地獄絵図になるかも
しれません。雪もいやだけど、リンクまがいの凍結路面はもっといやであります。

WEのイエローエナメルはいいですね。でも東芝電子管にもいい雰囲気がありますね。
MT管ももいいけれど、GT管、6V6や6GA4は、中の作りがかの黒川先生もいう
ようにいかにも手先の器用な日本人が作ったという感じがします。
NEC以前のWE直系の、日本電気製真空管はみたことがありますか。
あれもなかなかいいものです。もっともWE製より入手は難しいですが。(w

678 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/12 18:29
そういやベテランの6V6好き殿ならご存じだと思いますが、以前太平洋の
羽竜鉄一翁と雑談した際、「カンマツ」の話題で盛り上がりました。
いわゆる「神田マツダの転がし球」です。
さすがにカンマツはもうないですが、(あったら逆に貴重かも)最近あらての
コロガシ球が出ているそうです。
ここをごらんのみなさまは、いずれも目利きばかりでしょうから、まがい物
をつかまされることは皆無でしょうが、お気をつけくださいませ。

679 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/12 20:28
太平洋で買えば大丈夫なのか?

680 :6V6好き:01/12/13 02:02
雨が降ったあとの凍結路のアイスバーンは大変だ。ABSも形無しでしょう。圧雪
ならまだ良いが。>リンクまがいと言うのはネットリンクでは無くてアイスリンク
のことでしょうw。品川プリンスでの伊藤みどりアイスショーだ。

マツダから東芝になった全盛期の球は世界的にも素晴らしい。言われるようにV6
GT、6G-A4あたりは特に良い。精密機械だ。シーメンスのビーム管やメッシュ
送信管の造りにも劣らない。整流の5Y3、5AR4然り。ゲッターが厚過ぎて、
空気抜きした時にゲッター膜が引っ張られたのか窪んでいる程だ。

NECも日本電気と新日本電気がある。V6に関しては製作時期による。手持ちには
5種あるが恐らくトータルでは10種ぐらい作っているのではないだろうか。
クリア球ではゲッター基部がブリキ板、四角枠、リング型があるし、黒球も2種持って
いる。ベースへのグリーン接着剤の中期物は玉に傷だ。時期的には50年代がクリア
球の下部ゲッター。60年代に入ると黒球の下部ゲッター。後期はクリア球でボタン
ステムに変更になって頭頂部のリングゲッターになる。後期のクリア球の物はWE
同様(提携)ガラス壁面にイエローのプリントであり、プレートが楕円ではなく、F6
の様に丸型だ。
NEC後期のST16型の整流管通信用の茶ベースはマツダ〜東芝以上の出来映えだ。
勿論茶ベースで、昭和40年代製造の最後期と思うが世界最高かもしれない。下部の
リング型Wゲッター。5R4-GYA。

6V6GTについて書くと国産もマツダ・東芝以下数社に渡り、長くなるので又の機会
にする。

681 :AC点火派:01/12/13 09:13
さすが、球の美しさの話になると、6V6好き殿の独壇場ですね。
そうです、これがうかがいたかったのです。旧管マンセーの話もたまにはいいのでは
ないかと思います。
6V6という球、今の時代から知らない世代からすれば、「何だあんなチンケな球」
となるのでしょうが、小生思うに我が国では名球の称号を与えてもいいのでは、と
思う次第です。正直、故長岡氏他の口伝になってしまいますが、歴史がありますから。
戦後日本のオーディオ黎明期、ステレオサウンドの創刊遙か前、ステレオLP登場以前
の話です。今はもう死語になった言葉で、レシーバーというコンポーネントがありました。
これはチューナー付きプリメインアンプのことです。我が国ではトライアンプといって
いました。おそらくトリオあたりの造語ではないかと思います。
これが初めて商品化されたアンプでしょう。もっとも当初は完成品としてではなく、
シャーシ付きのパーツキットだったそうですが。そのトライアンプの出力段は、なかば伝説
めいたように6V6のppだったそうです。これは6BQ5が一般化されるまで、ずっと
続いたそうな。当時はオールマイティ管だったのでしょう。ドライブは楽ですし、OPT
の質を問わない良さもあったのでしょうね。
当スレの是枝さんをはじめ、故浅野氏も愛好されたと聞きます。
一言でいうのはキケンですが、素性のいい管球といえるのではないでしょうか。
たまには懐古的な話もいいものです。ちなみに小生、まだ50代には手が届いておりません
ので、お間違いなきよう。この球は6V6好き殿がされるように、雰囲気重視型のOPTを
使うのがいいかもしれません。近年のワイドレンジ低ひずみでは、個性が出しにくいかも。
ただ、「古き革袋に新しき酒」ではありませんが、異質な感じがする組み合わせも、
またいいものがありますから、タンゴからXE45でも再発されれば、これでやってみたい
とも思うAC点火派であります。
会社PCが不調のため、代替機から書き込みましたら、HNを忘れてしまいました。
おわかりでしょうが、レス677,678は小生です。ではまた昼にでも。

682 :AC点火派:01/12/13 18:16
いやー、えらいことです。ホントに雨が降ってます。
予報が当たれば、この雨は夜半からまた雪に変わるそうで、ああ・・・。
今年は、いや近年天気がおかしいような気がするなあ。まあいいか。

ところで日本電気、新日本電気、NECの話が出ましたので、その話を。
6V6好き殿は、きっと持っているのじゃないかと思いますが、6R−P15を知りませんか?
小生は現物を拝見したことがありません。

683 :6V6好き:01/12/13 20:18
手持ちに古い6R-P15が2本ある。'50年代に入ってフィリップス
がEL84(6BQ5)を開発・発売して、提携の松下が国産化した。
東芝が対抗して発表した物が6R-P15だった筈。類似管ではあるが。
結局東芝も6BQ5を作ったので、6R-P15はあまりメジャーには
ならなかったのではないか。もしくはTV用途だったのか。マツダの
スタンプが押してあるから、'60年以前の開発ではないだろうか。
7189の方が後発と思う。案外、東芝初期のQ5はP15の流用
だった可能性も考えられる(憶測) 尚Hi-Fiのプリントは有る。
東芝開発のJIS名で6はヒーター電圧。RはMT9ピン。Pは5極
の意味の筈。NECの6R-A8のAは3極。BならビームでKは整流。

684 :素人:01/12/14 10:53
>トリタン球に定電流点火のように、寿命を縮める組み合わせは御免ですが。
>>657 六億ワットさん
もう少し詳しく解説してください。

685 :AC点火派:01/12/14 11:12
やっぱり、所有していたんですね、さすが6V6好き殿だなあ。
6R−P15は、6BQ5の高性能版のように解釈していたのですが、
そうではないという人もいますし、実際のところどうなんでしょうか。
こうなると7C5さんなのかな。(w
発表時の動作例が、Q5より大きかったような気がするんですが、この辺
もう少し詳しく調べてみます。

686 :ao:01/12/14 11:29
>>」チ」テ点火派さん
私はラ技では氏家高明さんのファンでした。SアンプのOPTの直流磁化の防止策やPPアンプのOPTの交流信号の分離策など、実に独創的な提案をされていたと思います。配線技術も見事でしたし。
しかし、氏家さんの制作記事はもう1年以上もラ技には掲載されていませんね。また、氏家さん主宰(?)の銀河技研の広告もラ技に掲載されなくなったし、ラ技サービス部での取り扱いもなくなったようですね。
徳島に行かれたとのことですが、銀河技研のスピーカはお聞きになりましたか?
また、AC点火派さん自身はどんなスピーカを使用されていますか?

687 :AC点火派:01/12/14 12:33
aoさん、どうもはじめまして、AC点火派と申します。
小生も氏家さんのファンです。氏のアンプはすごいですね、考えることも
工作技術も一流だと思います。デザインも凝ってますし。
氏のかかわった徳島のジャズバーFullHouseで、そのスピーカーは聴きました。
ツィーター、ウーハー別々に、天井からワイヤー吊りでセットされてましたね。
音の表現は難しいのですが、一言でいうなら曖昧さのない、スピード感のある
音といえますか。速度型のスピーカーとかで、さすがにAXIOM80にはまった
経験のある、氏家さんならではの音といえますか。
氏の製作記事がラ技誌で見られないのは、本当に残念です。
いつかは復活してくれると、願ってやまないAC点火派です。
飽きっぽい性格だそうですから、いずれは戻ってくるかも。
(昨年は、徳島ラーメンの旗揚げに尽力されていたそうです。)

小生はそんなにすごいスピーカーを使ってません。
LE−8THをタテマツの100LのTS箱に入れたものです。
広域にホーンツィーターを6dBで足して、能率はトランス式ATTであわせて
います。アンプは人に自慢できるくらいに、格好良くしてますが、スピーカー
のほうは塗装さえしておらず、野暮ったいまんまです。
音はなかなかいいんですけどね。
前面バッフルが4cm厚もあるカエデの集成材ですから、箱なりがあまりせず、
ソリッドな感じで、よその8Tと雰囲気が違います。
ホントはタンノイのターンベリーHE75が欲しくて欲しくて・・・。
でも、この不景気では、ちょっと。

688 :六億ワット:01/12/14 12:38
>>684 素人さん、

 オームの法則で考えてみれば分かるんですが、
細いフィラメントが高温でどんどん細くなっていく(つまり抵抗値が上がる)
ときに、電流を固定した場合と電圧を固定した場合で、フィラメントが消費
する電力(つまり熱量)がどう変化するか?ということなんです。

689 :6V6好き:01/12/14 13:19
素人さん
自分は解説出来ませんが素人さん同様悩む場合もある。AC点火かDC点火か。または
定電圧か定電流か。決定的な優劣はないから未だ各製作例があるんでしょう。ケース・
バイ・ケースでしょうか。球を一生使うつもりなのか、スペアを数組も持っているのか。
聴く環境、ジャンル。SPの能率、最大音圧等などから考慮して自分に合った物をやって
みるのが良いですね。多少のハムには目をつぶって、音のヌケ、躍動感を取るのか、SN
比を重視して精緻な雰囲気の方が良いのか。300Bもヒーター中点から点火してるから、
片光りは気分的に良くないが、大らかに行きましょう(w

AC点火派さん
東芝のハンドブックを見てみたら、規格ではQ5が17W。P15が18W出力。誤差程度。
松下に対抗したのであればQ5より低くは出せないね。ただし7189Aが24Wだから、
さほど大事がられた球ではないだろう。6G-A4や6R-A8は探す人が多いがP15は
話題に乏しい気がする。6BQ5ほどメーカーによってプレート形状が違う球はないが、
全盛期のQ5はプレート形状違いはあれど、東芝も松下もリングゲッターのみですっきり
している。マツダのP15はグリッドに放熱板(フィンと言うのかラジエターと言うのか)
が付いている。誰か東芝の初期のQ5を持っている方がいれば、同様に付いあるかどうか
見てもらいたい。

690 :AC点火派:01/12/14 16:04
6V6好きさん、早速のレスありがとうございます。
6RP15はQ5と同等ですか、確かに確認してみるとヒーター電力が一緒でからね。
どういう存在価値、あるいは開発意図があったのかと思いましたが、レス683のように
対抗品だったのかもしれませんね。
放熱フィン付きというのは、よく見かけます。
MT9Pは熱的に無理がたたる構造ですから、仕方ないのかもしれません。
強力なカソード、高いプレート電圧でどんどん能力は向上しますが、あの細いガラス
管の中では、熱の輻射は限界が見えていますから。
かわいそうな代表は6R−A8ですかね。あの大きさで2A3と同等というねらいですが。
短命なのが多かったと思います。器量ってありますわ。
寿命が短いくらいならまだしも、熱暴走・昇天はいただけません。

691 :AC点火派:01/12/14 18:36
明日は休日ですが、小生は職業上の理由で休日の当番に当たっております。
温室管理の当番なもので、これで化学屋を名乗るのですから、素性がばれますね。
まあ、その話はさておいて。
このスレで小生は、ずいぶんとppアンプびいきの発言を繰り返しました。
しかし世の中にはもちろん、シングル構成を尊ばれる方もいらっしゃいます。
シングルアンプのよさについて、ひろく意見を求めたいと思います。
半導体では構成できない、真空管だけの世界でもあります。
たしかにシンフォニーの再生には向いてませんが、故宍戸先生ではありませんが、人の声
の再生には長けていると思います。原理上豊かな低域を要求すると、OPTが巨大化
しますが、むしろその方向に向かうのは、野暮かとも思います。
小生の宅にはシングルは2A3のみですが、ジェシー・ノーマンのアベマリアを聴く時は、
この小出力シングルの方が勝っております。バックで鳴っているパイプオルガンは、
WE300Bppの圧勝ですが。(w
ppでは位相反転段の違いが、音質を変えます。これが省略されるだけでもありがたい
ことなのかもしれません。そのかわり、コンデンサーの話でもふれましたが、カソード
パスコンや電源部のCなど、パーツの音質がもろに反映されるのがシングルアンプでは
ないでしょうか。(理由は665殿が解説してくれました。)
みなさんのお宅では、どんなシングルアンプが鳴っていますか。

692 :45大好き:01/12/15 00:31
はい、シングルアンプ使ってます。出力管は45で。もちろん無帰還。
構成は27−27−45、整流管は80。OPTはタムラのアモルファス。
半年前まではオール茄子管で聴いていました。
コンデンサーはBGの無極性のものを超電解接続(要するに+と−を
互い違いにパラにしてる)です。
一番の特長は音の立ち上がり、立ち下がりが低中高音域でそろってること
でしょうか。だから拍子抜けするほどあっさりした音です。音がバラバラに
出てくることはありません(これがバラバラだといろんな音が聴こえて、
情報量が多いと錯覚するんですよね)。店頭効果ゼロの音です。

693 :6V6好き:01/12/15 01:46
45大好きさん
27−45とはかなりの兵者ですね。227はメッシュですか。3極一本では45を
振りきれないだろうから、今考えるとすれば5極の6SJ7か6267、もしくは複合
の6AN8あたりを持って来たいところだが、27−27とは流石です。ナスは雰囲気
も最高だ。やはり球の年代を合わせたいからね。アモルファスですっきりした良い音で
しょう。無極性Cの超電解接続と言うのは知らなかった。その辺をもう少し詳しくお願
いしたい。

AC点火派さん
友人に6R-P15を当たってみたら、数年前に秋葉のクラシック・コンポーネントと
いう店で売っていたとの情報。今あるかどうかは不確認だが。なんでも外国ブランドで
@1500〜2000円ぐらいだったとか。中身は東芝製なのか、日本向けにQ5に
プリントしたのかは判らない。東芝製なら面白いね。

694 :AC点火派:01/12/15 10:26
なんとまあすごいお方が登場しました。45シングルですか、やられたなあ。
想像するに繊細の極致を極めたような音なんでしょうね。参りましたね。
27−27−80ですか、それに80。
しかもタムラの5000シリーズを使うとは、判っていらっしゃいます。その意図はよーく
わかるような気がします。
そのアンプにAXIOM80をつないでみたいものです。
シングルアンプはppとは別の宇宙に存在するもの、とは黒川先生の受け売りですが、
そんな気もしてきました。
45大好きさん、その機械でどんな音楽をお聴きですか。差し支えなければ教えて下さい。

695 :45大好き:01/12/15 11:49
6V6好きさん
手持ちの227はほとんどメッシュです。わずかにST管と全く同じ電極構造
のもあります。おっしゃるほどの兵者ではないですよ。浅野翁の「魅惑の・・
・」に紹介されているCR結合型シングルアンプに倣ったものです。とはいえ、
Cの容量はフィルターもカソードパスコンもカップリングもデカップリングも
現代風に(むやみと)増強してますが。先の書き込みで云い忘れましたが、整
流管直後のCは15μF程度のフィルムコンです。できればπフィルターを2
段にしたいのですがスペースがありません。

これとは別にもう1台45シングルアンプを作ってます。構成は12BZ7の
μフォロアー+45というものです。これも特性はなかなかなんですけどねえ。
OPTが違うので音はかなり違います。

無極性Cの超電解接続については、
http://www.blackgate.jp/japan1.htm
を参照して下さい。この電解コンは通常の極性表示法で巻き始めと巻き終わり
を表示してます。ですから互い違いにすることで内部インダクタンスを打ち消
し、高域共振を消滅させると云うのがうたい文句です。

数年前に作って以来ずっとオール茄子管で聴いていたのですが、茄子管のボケ
味がちょっと耳に付くようになったので(なにしろ70年ぐらい前の球ですか
らねえ)現在はST管のよりすっきりした音を愛でてます。

696 :AC点火派:01/12/15 12:02
うーむ、確かに。
45は故浅野氏が愛好されたことが、あまりにも有名ですからね。
出力を欲張らなければ、いい球だと思います。ナス管も楽しめるし。
ヒーターが2.5Vというのも、くすぐられる部分だなあ。
小生は2A3でいいです。(w

697 :45大好き:01/12/15 12:15
AC点火派さん
最初に作ったキット6BQ5シングルアンプから迷うことなく次に選んだのが
45です。以来数台作りましたが、すっかり45の虜になってしまいました。
アメリカではこの球はオーディオと云うよりラジオ球なんですよね。でも清純
にして可憐、派手さはないけどほんとに良い音のする球です。

このアンプの最初の音出しの時のあっけにとられた驚きは今でも覚えています。
澄み切った中高音、締まった低音。良い悪いを判断する前に「なんじゃこれは
〜」と云うのが第一印象でした。アモルファスコアといえば佐久間さんが大先
輩ですが、以前お話しした時「アモルファストランスは低域が引き締まる」と
のコメントをもらって我が意を得た思いでした。

AXIOM80は高いし大きいしあきらめてます。現用のSPはロクハンベー
スですが能率が98dB/Wと高能率なので出力不足に悩むことはありません。

普段聴いているのはジャズが多いですね。それも昔のやつ。他のアンプと比べ
るとこの45シングルで聴く時が一番プレーヤーがやる気を出して演奏してい
るように聴こえます。ホーンセクションとリズムセクションの緊密な連係が手
に取るように分かります。ちょっと自慢し過ぎかな?ごめんなさい。

698 :AC点火派:01/12/15 13:06
いやいや、正直な感想をありがとうございます。
98dB/w/mなら、45シングルが生かせますね。おみそれしました。
ロクハンベースとは、これはまたいい。大きなウーファーはたとえ高能率でも似合い
ませんね。反応のはやさを楽しむのが、そのアンプの活用法でしょうから、これは大正解
ではないかと思います。
45もアモルファスコアもどちらも透明感というか、繊細な中高域がウリですから、
これがお気に入りならベストの選択でしょう。
想像するに、案外ワイドレンジ風の音がするのではないでしょうか。

699 :6V6好き:01/12/15 13:37
45大好きさん
BGのページ有難うございました。Cの技術はまだ発展している。
ラジアル、アキシャル、2タイプ欲しいところだ。茄子管は古い為
取り扱い慎重。300B(A)含め古典球は後期型と比べて、真空
度の違いも音の差となって出ると言う。高真空の方が音が硬い(すっ
きり)。45は球もST14で小柄で作り易い。SP感度が98dB
であれば2Wでもかなりの音量だ。自分の801Asも出力的には似
たようなものだ。高能率10インチと相俟ってスピード感ある音が
バンバン飛び出して来る。もっとも6V6でパワードライブした後に、
トランスドライブで低インピ駆動しているから、歪率無視なら3W
どころか10W近くまで行っているかもしれないが。

AC点火派さん
45も2A3もWHが開発してRCAが販売した球だろう。規格的には
45を2封入したのが2A3と言っても大間違いでは無い筈。ただし
パラ駆動の為2A3は繊細感を持ちながら図太さも出る。その辺がジャ
ンルにとらわれず、JAZZファン達にも好まれる要素ではないか。
逆パターンに6BX7−6G-A4がある。また、大出力ppアンプの
ドライバーに使われる12BH7Aと言う双3極があるが、これでパワー
アンプを組んだことがある。流石に1球でppはキツイのでパラppに
した。チャンネルあたり6AN8〜BH7Ax2の3球。これで6Wの
出力が取れてダンピングの良い音がした。最近この手の製作記はあるだ
ろうか。この不景気にはぴったりのユニクロ的3極管アンプだ(w

700 :AC点火派:01/12/15 14:17
そうですね、トランスドライブは時々うれしいほうに化けてくれる楽しみもありますね。
送信管は、グリッドを+領域まで振り込まないとおいしくないですから、イントラは
うってつけかもしれません。グリッド電流も気にせずに済み、この点からも球のロング
ライフ化に貢献します。(この点はグリッドチョークも一緒です。)
12BH7Aのppですか、作りたくなりますね。
それにしても高感度のスピーカー、欲しいですね。不景気のついでに省エネ、変換器は
やっぱり高能率のがいいと思います。
小出力信号を音にできずに、なにが高忠実度だというのでしょう。

701 :AC点火派:01/12/15 14:32
そういえばラ技の新年号を見ましたら、新氏が6AQ5のppを製作してましたね。
何でも電蓄の音をめざしたとか書いてましたが。
6V6好き殿は6AQ5はやりましたか?やっぱりかわいいのは6V6の方
だと思うんですが、小生はなんか弱そうな気がして、手を出しておりません。(w

702 :6V6好き:01/12/15 19:45
6AQ5ppは眼前机上で日々稼動中です。TELが鳴った時にすぐボリュームを
落とせる位置。CDPはケンウッドのポータブルからのLINE入力。プリ無しの
ダイレクトなので、アンプのNFは程々にして感度を上げている。きっちりした音
で気に入っている。

電蓄の音を狙うのなら6AQ5ではなくて6AR5と思うがいかがだろう。昔の球
総合アンプ(トリオ名トライアンプ)は各社から出ていた。廃棄されたアンプを見
つければ、トランス類はすべて拝借しておいた。大部分が6BM8ppであった為、
電源トランスは200V前後x2の両派用か80V前後端子の倍電圧用が殆どだ。
総合アンプなので容量は180〜220mAで十分取れるのだが、如何せんB電圧
が低く250V球の使用が限度。そうなると浮上するのが6AQ5と言う訳だ。
6V6譲りの素性の良さと小振りながら10Wの出力の実力はもっと認められても
良いと思う。ただバブルを経験し300Bが当たり前の今では、こんな小っこい
吹けば飛ぶような球は見向きされないのかな。元々日本では6AQ5はあまり実績
がないから仕方がない。どちらかと言えば6AR5が使われたからね。6AQ5は
6BQ5より高かかったし、6AR5は安かった。

703 :45大好き:01/12/16 08:40
AC点火派さんに過分なお言葉を戴いてうれしいやら恥ずかしいやら、です。
でも他にシングルアンプ派からのレスがつかないのはさびしいですね。

私としてはPPアンプのあのパノラミックに広がる音場がどうも嘘臭くて(W、
好きになれないのです。差動回路のPPはその点シングルアンプのような音が
出ると思うのですがこっちは音がなんだかきれいすぎる印象があるし。

とはいえPPアンプも作ってみたいとは思っています。出力管は45か、奇し
くも話題になってる6BQ5か6AQ5。信号ループに電解コンが入るのを嫌っ
てA級にしたいと思っていますが1次8〜10KΩのOPTってなかなかない
んですよね。

704 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/16 10:38
わしの回りにもシングルアンプ絶賛ガキじじいがいる、自分が好きならそれで良いのだが、
まわり人間にシングルが良いシングルが良いと連呼してうるさくてかなわん。
プッシュプルもシングルも両方好きだ。そのときの気分と曲目で使い分けている。
45大好きさんのことを貶しているのではない、45大好きさんは自分のスタイルを確立していると
思うので、それはそれで良いと思う。
ただ、わしのまわりに小うるさいガキじじいが居るのを思い出しただけだ。
自分の趣味を押しつけるなクソガキ。
たんなる愚痴でした スマソ

705 :45大好き:01/12/16 10:57
んじゃ、シングルかプッシュプルかの神学論争に軽いお笑いを、

http://www.ne.jp/asahi/solanon/non/audio/audio18.html

をのぞいてみてください。最後の方のどんでん返しが笑えます。

706 :マヂック愛:01/12/16 11:33
トランスドライブ大好き人間です。球は300Bと50のシングル、両用
アンプですが、現在解体して冬休みに作り直す予定です。イントラは
UTCをクラーフ結合で使っていましたが、もうちょっと中低域の力
が欲しいのでタンゴのもので直流重畳にしようかと思っています。

私自身はシングルがいいかプッシュがいいか未だにわかりません。
ただ50にせよ300BにせよPPにすると経済的負担が馬鹿に
なりません。よって金銭的理由によりシングルというまことに
御粗末な動機です(藁)

通りすがりが失礼しました

707 :Konchi:01/12/16 21:47
 SEとPPの違いの原因の一つは、出力トランスの使い方にもあるのでは。
SEは直流重畳するので動作点での透磁率が高いので感度がよい。
逆に、PPの動作点は透磁率が低い。
また、PPの低域は周波数、レベルで変化してしまう。
此は定インダクタンス型にすれば低減できるが、感度は悪くなる。

708 :AC点火派:01/12/17 08:50
不在の間に、新しい方々のカキコが増えてうれしい限り。小生が登場しない方がいいかな。
シングルとppは比較すべきものではないでしょう。これは永遠の平行線です。
お互いの良さをみとめつつ、共存すべきと考える次第です。
シングルの音をppで出そうとしたり、ppで逆のことを試みたりする事は、大昔から
行われてきたようです。ただこういう挑戦は貴重なのですが、たいてい市販品のOPT
などでは無理なことが多く、特注品の使用もしくはオールド品の特性をよく調べた上で
の入念な試作検討となりましょう。小生のようにシロートに毛の生えた程度のビルダー
にはため息と羨望の世界ですね。復活タンゴにはかの鈴木部長(今は社長?)が健在
ですからいつかは・・・と思うのですが、まだまだ先のようですし。
最近記事を見ない氏家氏や、是枝さんの作例に、そのような貴重なチャレンジの後が
うかがえます。もっとこういう記事を見たいものですね。

709 :6V6好き:01/12/17 11:21
マヂック愛さん
トランスドライブは小出力の球でも底力と浸透力を感じさせるね。それにしても
マヂック愛と言う名前には一本取られた。球名で名前をと言ったのは自分だが、
ユーモアセンスに脱帽した。

AC点火派さん
リードオフマンのAC点火派さんがいないと、皆さん先に進めないので以後も
宜しく願います。 ps 7ピンMT6AQ5はやはりグリットフィンが付い
ております。リングゲッターを貫通するようにU字形の物。これが無いと球が
参るだろう。

710 :AC点火派:01/12/17 12:32
リードオフマンとはこりゃまた大変ですね。イチローみたいな機敏さは期待できません
のであしからず。
グリッドの加熱は大問題ですので、グリッドフィンは必須でしょうね。金属材料はカソード
に限らず、加熱によって電子を放出する可能性がありますから。コントロールグリッド
からエミッションが出ると、暴走の始まりです。6AQ5だとカソードからそんなに
離せませんし、頭の痛いところでしょうね。ここら辺は博学の7C5さんにご解説を願い
たい部分です。(w
6V6好きさんのレスではありませんが、「マヂック愛」というのはホントにえらい。
いいセンスですね、脱帽です。ところでその話題のマヂック愛殿がされているという
クラーフ結合ですが、古いスタイルとはいえ、こいつもなかなか奥の深い技術だと思います。
意図的に使うと、LC共振を利用してf特の低域側を補償する事ができます。
大容量のフィルムCが必要ですが、これも一つの高等技術です。発振させずに盛り上がり
程度に収めるには、測定器群のフル稼働が前提ですが。
実は小生の2A3シングルも、グリッドチョーク(480H)とカップリングC(1μF)
の組合せで同様の効果を得ています。原設計は森川忠勇先生です。
是枝さんは50シングルや、RS−237シングルでグリッドチョーク結合を検討なさり、
さらにオーバーオールのNFBまで、かけています。トランス結合では無理かもしれません
が、これはすごいことだと思います。

711 :AC点火派:01/12/17 18:58
6V6好き殿のレスにあった、「机上の6AQ5アンプ」かわいく組んだのでしょうね。
示唆のありました6AR5というのも、確かに「アリ」ですね。
不景気の折り、こういう省マネーアンプもいいと思います。時間だけはたっぷりかけて
あげれば、いいものができるはずです。BGM的な要素にはうってつけかも。
小生、こういうプランではとっておきのがあります。少々高価ですがWE101D(F)
のシングルです。205Dは高価になりすぎました。101シリーズもソケットの手当が
大変ですが、1Wに満たなくても音は出てくれるはず、なんて想像しております。
この辺は製作例も多いので助かりますが、このアンプを何とかAC点火にまとめたくて
難儀しているというのが現実ですが。(w
ROMも結構ですが、マヂック愛さんもKonchiさんも、参加してくださいな。
そういや最近めーかさんも六億ワットさんも7C5さんも、お姿を拝見しませんね。
雑談でかまいませんから、たまにはどうぞ。
このスレをたてた張本人である上杉殿は、元気なのでしょうか。是枝先生が稼働を始めた
AXIOM80の4発システムについて、興味深い示唆を今月のラ技(2002年1月号)に書かれて
います。立ち読みでも構いませんから、(アイエー出版御免!)確認されたほうがいいですよ。
では。

712 :め-か:01/12/17 22:21
AC点火派さん
いつも眺めているのですけど忙しくて(なぜ忙しいか、じつは本人もよくわかって
いない)なかなか書き込みが出来ません。あの記事にはネジを巻かれたのですが
80を8本なんて夢のまた夢でしょう。LEー8Tを8本にしても多分だめでしょうね。
いまの値段はよく知りませんがむかしのスピーカっていろんな意味で長命ですね。
ウエスタンと言い80といいむかしの何十倍の値段で取り引きされているのですから。
是枝先生ですら何やら4本は借り物だそうですから妙に安心しますが。風のたよりで
1Wも要らないそうだと聞きましたから信じられません。

713 :マヂック愛:01/12/17 22:46
6AR5とかならガキのころに作った記憶があります。
OPTはU608だったかな、、6BQ5でも作ったな。

しかし、トランスドライブでLCで共振を利用して低域
増強ですか?う〜〜〜〜んですわ。思いもつきませんでした。
あちきの技術では無理ですわ。測定機は一通りありますが、、、
是枝氏の50チョークドライブの記事は読んだことがあります。
管球王国でしたっけ??このアンプ、確か交流点火でしたね。
一度だけ300Bで交流点火をしたことがありますが、ハムが
我慢できずにあきらめてしまいました。
クラーフ結合もよいのですが、直流カットのコンデンサの味が
どうしてもしますね。

なんか話の道筋がばらばらじゃ、、、、

714 :6V6好き:01/12/18 01:37
小中学生の頃にはビートルズ、ベンチャーズ、和製GSのお陰でエレキギターブーム
になっていた。手に入れたのはテスコのアンプとグヤ(東京サウンド)のエレキ。
友達のお坊ちゃまはフェンダーの小型アンプを買ってもらったが球は6V6GTに
80の整流だった。この時のアンプの音が忘れられないでいまだにV6に付き合って
いる。自分のテスコは6AR5だった(w  内蔵のSPの違いも大きく、勝負に
ならなかった。フェンダーにはおそらくJENSENか何か、その手の良いSPが
入っていたと思う。

最初の出会いが肝心だ。6AR5には申し訳ないが。
廃棄ラジオから拾い集めた国産の42が20本ばかりあるが、昔の公民館や盆踊り
大会の拡声器アンプのイメージが42にあって、どうも食指が動かない。
国産球なのでオルソンには無理だろう。

715 :45大好き:01/12/18 08:34
Konchiさん
おっしゃってることはつい最近知人がほぼ同じことを云っていたので興味深く
読みました(ひょっとして同一人物(w )。プッシュプルのもうひとつの特徴は
逆相の信号の合成機能をOPTに行わせているってことですよね。これで「低
域は周波数、レベルで変化してしまう」(特に入力信号レベルが低いほどコア
の透磁率が低下し、低域の周波数特性が悪化する)わけですから、ここらへん
が音の違いにあらわれるのかもと思っています。

716 :AC点火派:01/12/18 08:54
めーかさんそうですか、なんたって師走ですものね。実のところ小生も追い込みがかかって
おりまして、カキコは朝始業前、昼休み、夕方くらいが限界です。
昔のスピーカーは仰るとおり長命ですね。80なんて繊細かつ脆弱だと思うのに・・・。
未使用品なんでしょうか。
マヂック愛さんのクラーフ結合にしても、小生が賞用するグリッドチョーク結合にしろ、
現代は周囲の状況がずいぶん変わりました。大容量のフィルムコンが入手できますから。
是枝さんの50シングルが成立したのは、旧タンゴの特注チョーク(1000H)ばかり
でなく、イリノイキャパシタの700V,5μFが同じくらいに重要なんです。
昔はこんないいものなかったはずです。
我が家の300Bppは120Hと4μFで、10Hz以下に大きな盛り上がりが出来た
ままです。なぜか今まで放置してきましたが、そのうち余裕が出来ましたら、NFBループ
の外の入力部分に、0.47μFと1MΩでローカットフィルターを入れてやるつもりです。
これで音が美しくなるか、それともつまらなくなるかは、結果次第です。
音は聞いてみなければわかりません。
最初の出会いが肝心とは、さすが6V6殿、説得力がありますね。そうかもしれません。
小生の最初の出会いはどこかにも書きましたが、未体験の透明感、2A3シングルの
3.5Wでした。歪率を気にしなければ、5Wはいってたはずですが、出力とは何なの
だろうと思いましたね。
最初の出会いが多極管だったら、小生もきっと6V6殿のようになっていたでしょう。

717 :上杉:01/12/18 10:17
お久しぶりです。
是枝さんの804発の箱には、ラ技でも書いてありましたが、吸音材は入ってません。
その代わりに魂柱を入れるそうです。今は入れて無いようですが。
スピーカーに魂柱入れるというのも凄いと思うのですが。

AC点火派さん、話が高度すぎて私はほとんどロム専です。
でも、もの凄い勉強になります。

718 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/18 10:41
>>714
昔の公民館や盆踊り大会の拡声器アンプのイメージが42にあって・・・
ワラタよ 6V6さん! あれでメガホンラッパならすんや。ペン音。

719 :真空管素人:01/12/18 11:33
>>六億ワットさん
>細いフィラメントが高温でどんどん細くなっていく(つまり抵抗値が上がる)
>ときに、電流を固定した場合と電圧を固定した場合で、フィラメントが消費
>する電力(つまり熱量)がどう変化するか?ということなんです。

ヒータを定電流化した場合でも、電圧はヒータ巻線の設定電圧以上にならない訳で、温度に関係なく消費電力は同じではないですか?
低電圧化した場合に、大きな突入電流が流れるのは分かるのですが。
定電流化の場合には問題はないのでは?

>>」チ」テ点火派さんを含むみなさん
ヒータをAC点火した上で、パッシブ型の一次ローパスフィルタを入れれば、ヒータハムは軽減できるのではないですか?
素人な質問ですみません。

>>717
25年ぐらい前、サンスイがJBLの代理店だったころ、JBLフルレンジ用(D131、D128)に2種の桜合板エンクロージャを発売したことがありました。
オリンパスやランサーと同じ八宝組子のフロントグリル付で、見た目は最高でした。
このエンクロージャには直径3cmぐらいの円柱状の「魂柱」が使われていました。
カタログでも「補強材」でなく「魂柱」と表記していました。
桜材ということでエンクロージャを響かせる設計のようでした。
しかし、音は硬く痩せていて、米松合板はおろかチップボード製のJBLオリジナルにも到底かなわないものでした。
フルレンジのエンクロージャは本当に難しい物です。

720 :AC点火派:01/12/18 12:50
うーむ、真空管素人殿、ヒーターハムのメカニズムについて、どれくらいご存じ
でしょうか。ACの電源周波数は、50Hzと60Hzがありますが、このAC
で直熱管を点火し、フィラメントにハムバランサーを入れて中点を接地、もしく
は自己バイアスのRに落としますと、ハム成分は電源周波数の倍、つまり100
Hz、もしくは120Hzになるのです。この雑音を抑えるべくフィルターを
挿入したとすると、楽音信号に及ぼす影響が無視できませんね。
わかっていただけたでしょうか。やってはいけない引き算もあるので。(w

話題になっている42ですが、たしかにペン音かも。ほどほどなら、たまには
いいかもしれませんが、5極管ビーム管の使い方は結構難しいですよね。
UL接続、カソードNFなどいろんな局部負帰還のかけ方がありますが、
こういう使い方はEL34、Q5などの近代管?には似合いますが、42だと
違和感もあるような気がします。

上杉殿、例の記事はご覧になったようですね。今回は是枝さんの仰っている
ことをすべて賛成したいAC点火派です。スピーカーの吸音については、まさに
しかり。悪い音ばかりでなく、よい音も吸音されてしまうというのは、その
通りでしょう。LE−8TとAXIOM80、でてくる音も設計も全く違うユニット
ですが、我が家の8TはタテマツのTS箱に入っていると、以前申しました。
ご存じでしょうがこのエンクロージャー、内部は多面体になっています。
おそらく定在波対策でしょうが、資金の都合もあり、小生はキットで購入して
自分の部屋で組み立てました。吸音材は長手方向の4スミに、最小限の量を
張り付けてあります。
組み立てた当初は、それはひどいがさつな音でしたが、鳴らし込むにつれ、
カドがとれていい音になりました。吸音材減量の効果は、すっきりした音として
得られました。B&Wのマトリックス構造も、よく判るような気がします。
フルレンジのエンクロージャーは、確かに難しいですが、やるならば思いきった
ことをしなければ、効果はないように思います。

721 :真空管素人:01/12/18 15:01
パッシブ型フィルタは、信号ラインに入れるのではなく、ヒータラインに入れたらどうかと考えたのですが?
つまり、DC点火の整流素子を除いて抵抗とコンデンサのみの構成にするわけですが…だめですか?

722 :AC点火派:01/12/18 15:53
だめでしょう。(w

723 :めーか:01/12/18 16:18
ある周波数をスポット的に除去するツインTフィルタと言うものがあります。
パッシブ型ですとLC構成でも特性はブロードで使い物になるようなものではなく、
仮にこれでヒータ回路の50Hzや60Hzの信号を取り除くとそもそも点火に
必要な電力がゼロになるのです。またアンプの出力にそのような細工をすることは不可能では
ありませんが、まあそれはアンプと同じかそれ以上の大きさになりますしそれではとてもとても
ハイファイアンプとは言えません。150Hz以下をLCネットワークで切れば簡単ですが
そんなアンプが使い物になるでしょうか
721さんお分かりでしょうか。

724 :六億ワット:01/12/18 16:38
>>719 真空管素人さん、

W=I^2R、I=一定、R=増加(細くなる)から消費電力の増加は自明です。

725 :六億ワット:01/12/18 17:02
舌足らずでしたね。ヒーターにかかる電流が一定ならば電圧も規定値がかかる
はずですが、超古典球や使い古したトリタン球など、そうとは限らないケース
もあります。本来ヒーター(フィラメント)電力は熱電子放出が設計通りに出
るようにヒーター(フィラメント)温度を設定するために定められているもの
で、定温度点火ができれば良いのですが、そんなことはできないですね。
 まあ、定電圧と低電流で、ヒーターの抵抗値が変化していくと電力がどう動くか
は上の式を使ってエクセルなど遊んでみれば分かりますよ。

 定電流ならば突貫電流の点では問題ないですね。でも、他にも突貫電流
を防ぐ保護する方法はありますよ。

726 :マヂック愛:01/12/18 18:59
フィラメントを定電流で駆動するユニットを海神あたりで売っていますが、
どうしても怖くて使う気になりませんわ。想像ですけど、、、熱を出して
いるうちに抵抗値が高くなる、、となると定電流ですから印加電圧が
高くなって、球の既定値を越えるのではないかと、、噂ですが寿命が
短くなるとも聞いています。ですから、貴重な古典管を差し出してまで
試す度胸がありません。本当のところはどうなのでしょう?

727 :Konchi:01/12/18 22:20
715:45大好きさん
 そうですか、わたしの知人にも45が大好きな方がいらっしゃいます (^ ^);
ご存じかもしれませんが、PPトランスの低域の挙動実験がMJ10月号に
載っています。曰く、「コア効率を追求したラップジョイントよりスペーサをいれた
BUTTジョイントの方が安定している」だそうです。言われてみればPPアンプの音
はSEに比べて落ち着き悪いよう気がします。
と言っても、低効率のコアはトランスが大きくなり、こうなると、高域が暴れて
てくるしで、ストレスが溜まってしまいます。

 SEとPPは使い分ける事しています
スコーカはSE、ウーハはPP(波動砲装備)。はたまた、枯れた音にはSE。


728 :マヂック愛:01/12/18 23:13
AC点火派さん
是枝氏の記事にあるように、多回転ポットでフィラメントハムを
ぎりぎりまで追い詰めて取りきれるものですか?

729 :AC点火派:01/12/19 08:42
取りきれるというのが、どの辺まで追いつめるのかは判りませんが、結論からいえば
NOです。ヒーターの中点を正確に出して、なお残っているハムのことを残留ハムレベル
というくらいですから。これは管種によって違いますし、同一管種の中でも個体差が
あるものなのです。フィラメントは1秒間に50もしくは60回の明滅を繰り返している
ようなものです。太いタイプや点火電圧が2.5Vと低いものは、低めの残留レベルに
なりますし、50のような7.5V管は高めにでます。
ひとくくりにはいえませんが、OPT2次側で2mV〜10mVくらいになりましょうか。
(もちろんB電源リップル等は、完全に対策した上で)
この辺は是枝氏の記事を再度、詳しくお読みになることをおすすめします。
一連のラ技や球王のAC点火直熱管シリーズに丁寧に書かれております。
(RS−237s,50s,801As etc)
なお残る残留ハムを、直熱電池管の逆相ハム注入などで、対応されているのです。
ppにすればいいんですけれどね。

730 :AC点火派:01/12/19 12:33
今月号のMJ誌(2002/01)は、読むところがほとんどないですね。(w
最近管球の製作記事が、めっきり少なくなりました。考えるにタンゴの廃業の1件
が尾を引いているのでしょう。特注トランスが供給されないと、こういう事態になる
だろうと予想はしていましたが、寂しいものです。
製作記事ライターも、市販カタログ品を工夫して使用する義務があると思います。
ここのレスにもありましたが、とくに突飛な回路など考案しなくて構いませんから、
いわゆる標準動作といった「当たり前の回路」で組んで発表してもいいのではないかと
思います。
いまこそ、かつての浅野勇氏が連載された、「魅惑の真空管アンプ」シリーズのような
記事が必要ではないかと、痛切に感じるこの頃です。市販品でこう組みました、という。
古典に帰るのも「手本」がなければ・・・。
そんな重鎮いないかな。(w
ここはひとつ、森川先生あたりでも。

731 :マヂック愛:01/12/19 18:34
AC点火派さん、レスをありがとう
冬休みに再度組む予定ですが、まだ正直ACかDCかで迷って
います。50もあるし、特注の電源トランスに5Vのタップを
作らなかったので、気持ちは3端子レギュレータでいこうかと
思ってはいるのですが、、、50を使うとなるとフィラメントが
7.5Vでないといけませんが、これがまかなえるトランスが
ありません。新生タンゴは特注を受けると言うことらしいです
が定かではありませんでしたので、別の所に特注しました。

最近のMJはつまらないですね。編集長が元の方に戻られた
ようなので少し期待をしたいところです。

732 :AC点火派:01/12/19 19:09
さあて、夜になりましたので、がんばってあげましょか。
konchiさんが書いてくれた、レス727は小生の主張と似通ってますね。
コア効率を追求したラップジョイント→アンバラ許容分の小さいインダクタンス変化の
大きいタイプのOPT
スペーサーを入れたバットジョイント→定インダクタンス型OPT
ということです。トランスのコア材の形状については、確かにその通りです。
このほかにもコア材質(ハイライト,オリエント,同ハイB,パーマロイ(Ni含量数種)
アモルファス,etc)、巻き線のやっつけ方(巻き線径含む)などのファクターが
複雑に絡み合っております。
以前から小生は、定インダクタンス型マンセーの主張を続けてきました。今後もそれは
変わらないと思います。今回は少し挿入損失の話をしてみたいです。
どの辺から最近と言っていいか、判らない部分もありますが、そんなに透磁率の低いコア材
は採用されなくなっています。変換効率の点からいってもその方が望ましいですし。
そうなると変換効率(挿入損)を決めるのは、コアの組み方と巻き線(径)になります。
ここからは個人的な見解です。挿入損失の大きなOPTは、好みではありません。
国産でいうならタンゴとタムラは大好きです。どちらも損失は低めです。
特にタンゴは意図的に線径を太くしているようで、これが損失の少なさと、音ヌケの
よさに貢献していると思います。タムラはpp用はアンバラ分が10mAと、今日的には
定インダクタンス型といえる設計が貴重です。損失も程々のレベルでしょう。
悪口ではないですが、ラックスのトランスが好きではないです。損失が大きいのです。
(これはOY型です。)巻き線径も細いようですし、巻き線方法にこりすぎたというか、
何となくヌケの悪い音に思います。(あくまでも個人的見解です。)
特性はすばらしいのですが、難しいものだと思います。
「ラックスの低域は丸い」といわれる所以がこの辺にありそうです。
もっともこれがいいという人も、いらっしゃるのでしょうね。あまり刺激的な方向を
好まないというか。このくらいにしときます。(w
山水(現ハシモト)のOPTは、使用経験がないのでコメントは控えます。
konchi殿によれば、ppは落ち着きがないとか、(w  うまく作ればそんなことは
ないですよ。(w  すべてかねあいとか、バランスの問題です。
やたら特性を追求すると、確かにそうなるかもしれません。f特も歪率もほどほどが
いいようで。えらそうなこと書いちゃったなあ、すこし反省。(w

733 :AC点火派:01/12/19 19:19
ニアミス発生!(w
そうですか、50とはいい趣味ですね。どのブランドの50(もしくは250)
なのか、教えていただけますか。
3端子レギュレーターですか、べつに反対はしませんよ。(w
ただ、レギュレーター由来の雑音対策は、どうしているのか教えて下さい。
定期的な「シリシリシリ・・・」とか「サラサラサラ・・・」とか、無音時に
聞こえたことはありませんか?
マヂック愛殿以外でも構いません、ご教授を。

734 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/19 21:10
50はRCAです。ST19です。
3端子はLT1085シリーズが比較的低ノイズと言われていますが、
お値段がものすごく高いのが欠点です。1個1000円じゃ買えなかった
はずです。千石にあります。これに出力側にタンタルとOSコンを
パラで入れる程度です。確かにちりちりはわずかですが聞こえています。
ブリッジのダイオードも高速タイプでないと駄目でしょう。今までは
このあたりを手抜きしていましたので、私もどうしたらよいか教えて
欲しいくらいです。

735 :マヂック愛:01/12/19 21:26
734は私です、、、
50はトランスに3端子にするほどのタップがないので
素直に直流点火です。本当は交流点火の方が良いと思うの
ですけど、、フィラメントの端と端で電位差が生じるのは
真空管の動作原理から考えてどう考えても良いとは思えな
いし、、

736 :励磁ちゃん:01/12/19 22:54
お久しぶりです。と 言っても2回目ですが
AC点火派さん 729のレスの 訂正依頼です。
50もしくは60回の明滅は 勘違いでしょう。
100もしくは120回の 明滅が正しい。
720のレスを読むとそうなる。

ここまで書いて 頭が混乱してきた。
ヒーターは 120Hzで明滅しているのに 中点を外すと なぜ60Hzになるのだろうか?
解らん 誰か教えてください。

ここまで書いて 3分考えて今解った。
中点を外すと 電位の影響が出て 中点にすれば 熱放射の影響が出て来る訳だ。
ブリッジ回路を 思い浮かべたらやっと 解った。

737 :励磁ちゃん:01/12/19 23:12
真空管素人さんへ
721への 回答になるかな?
ヒータートランスを 追加してください。
相対的に 電圧波形が 綺麗になるはずです。
綺麗になれば バンドパスフィルターを 通したのと同じになります。
魅惑の真空管アンプの座談会で 別トランスにすれば 音が良くなると浅野さんが しゃべったのを 伊藤さんが冗談でしかっていた。
持ちネタが無くなる と。

738 :励磁ちゃん:01/12/19 23:26
10年ほど前に 友人のガウスを米国の700Wのアンプで鳴らしているのを 聴きに行きざらざらな音に驚いた。
同行していた ラッフェルの社長が 45シングルを 繋いだら 体が勝手にスイングを始めた。
私の DCアンプは超HiFiだったが、、、、。
45恐るべし。

739 :6V6好き:01/12/20 00:03
マヂック愛さん
友人がRCA50のロフチンアンプらしい構成(ちょっと恐い)で、JBLの
15インチを鳴らしている。ヒーターは交流点火。図太く豪快な音で、ヌケも
抜群に良い。ハムは殆ど気にならない。Volを絞ってしんみり聴けばどうな
のか判らないが、そう言う球じゃないだろうし。50は300B以上に値が張
るから聴いてても冷や汗かくな。VT62ならまだゴロゴロあるんだが。

レギュレーターではなく、普通のDC点火でCとCの間に0.1Hの3A程度の
チョーク噛ますという手も良いが、嵩張るからね。

740 :Konchi:01/12/20 00:12
732 :AC点火派さん

低域特性は
Fc=2πL/Z
実効インダクタンスは、EIコアの場合
L=(4πN^2μA)/(1+μLg)10^9
透磁率μは、SEの場合一定だがPPの場合は電流に依り変化。
この変化率は定インダクタンス型の方が少ない

私は、ラ技9月号とMJ10月号のおかげでトランスに俄然興味が出てきました。
ちなみに私の常用PPトランスはラックス製です (--;)


 

741 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/20 00:43
ヒータトランスの追加は波形改善の点では全く期待出来ない。普通売られている
ヒータトランスの波形歪みは恐るべきレベルです。もし1次200Vのトランスがあれば
電流値に気をつければまだなんとかなるがそれでもタンゴタムラの優秀品とくらべると
どうでしょうか。ラックスのトランスはかなり高磁束密度の設計なので問題がでることもあります。
出力トランスも同じ傾向があるでしょう。おしなべてタンゴは優秀です。定インダクタンス型は
オリジナルは戦前のウエスタンとおもうが学会論文はパートリッジが早かった。日本では
タンゴだとおもうがラックスのCSZかもしれない。あれは西成の工場でコアのばりを手で研摩していたので
生産性はひどく悪かった。音は期待するほどでもない。OYはOZの改良型だがひどく設計に無理があった。
特にOYー15の5K以上は断線の危険が高い。注意すべし。

742 :マヂック愛:01/12/20 06:46
6V6好きさん
ヒーターチョークはまだ試したことがないです。たしかに
がさははりますねえ、、、

743 :AC点火派:01/12/20 08:52
やっこらせっと、おはようさん。
たくさんレスがつくと、うれしいね。会社に寝泊まりしようかな。(w
こちらは寒波の襲来で、寒いです。札幌はさほどでもないが、ここ恵庭は
観測点で朝6時の最低気温が−20℃!、我が家の玄関前でも7時半くらいに
−15℃ありましたから。ここまで下がるとヒフ的にはイタイですが、クルマ
に乗るとむしろ滑りません。融けないのでしょうね、路面が。

マヂック愛殿、やはり3端子にはタンタルが効くと、聞いたことがあります。
小容量でもいいので、タンタルをおごるべきでしょうね、同感。

6V6殿、50いや250は、もともとロフチンホワイトで有名になった管だと
いう印象が小生にはあります。やってみたいですね。
小生直熱シングルは、ロフチンも有効策だと考えています。
ヒーター点火法の話題で盛り上がりましたが、グリッド電流対策も重要な課題です。
2A3は多少ごまかしがきくものの、50の場合は大変です。
年代的にいって、カソフォロは不似合いですし、トランス結合は似合いすぎてイヤ
(6V6殿ごめん)ここはロフチンでやってみたいですね。
前段との直結は、電源投入時の過渡現象が気になりますが、ここは傍熱整流管の
スタートを工夫するなどして、解決したいところですね。
6V6殿がこういうウラ技 、得意じゃないかな。そもそも紹介例はどうやって
ヤッツケていましたか?
ロフチンの場合、なぜかAC点火のノイズがあまり気にならないと、小生も
聞いたことがあります。なぜなんでしょうね?

741さん、お詳しい、感心いたします。
仰るとおりです、ただヒータートランスを入れただけでは、×でしょう。
商品名をあげるのは気が引けますが、ノグチのパワーマックスあたりでは、
改悪になるかもしれません。磁束密度は大事です。
定インダクタンス型の原理の発表は、確かに英国の方が早いはずです。
よくご存じですね。
頼もしい方が現れました。貴重なご意見に大いに期待したいです。
これで朝の部、終了します。

744 :めーか:01/12/20 10:16
741さん
よくごぞんじですね。ラックスCSZは千里に引っ越す頃に製造中止
になったはず。あの頃までは本当に自社生産だったのですね。いぜん
うちの会社に国産のどこだったかの500VAの100V出力交流電源
がありました。6GB8の5パラだったとおもう。それ自体の歪みは
200VA前後で使うと0、3%程度の歪みだったが電源トランスをいれると
一流メーカでもひどい場合は10倍以上になった記憶があります。
いまは100V電源はCSEなどから沢山でているから実験は簡単でしょうね。
是枝さんは昔、どこかに一般電源と精密電源のそれぞれで取ったデータを書いていたはずですが。

745 :6V6好き:01/12/20 10:23
AC点火派さん
電源投入時の過渡現象であれば
@傍熱整流管を使う
A前段も直熱にする
BリレーやWスイッチを使う
それよりも恐いのは前段が切れた場合。この対策が重要。
C出力管のカソードからグリッドにブリーダーを掛ける。

一番安心なのは@+Cと思うが良い方法あったら教えて下さい。

746 :AC点火派:01/12/20 12:26
常連さんもご出勤なさったようです。(w  昼休みサルベージタイムです。
ロフチンなどの直結型の前段の保護は、早い話が前段が起動してから、Bが掛かれば
いいのではないでしょうか。
前段の直熱化は正直、ためらいますね。傍熱整流管もお線香が、うんとノンビリ立ち上が
ってくれれば、いいのですけれど。小生は最近、リレーも好きでなくなりました。
どうせなら別スイッチをもうけて、頃合いを見計らって「エイ!」とやりたいですね。
好みの問題もあるのでしょうが。
久しぶりにロフチンを思い出しました。温故知新といいますが、たとえ古かろうと、
いいものはいいと思います。東工大の松尾さんとかいう方が、凝っていらっしゃると
聞いたことがあります。(P&Cの常連さんのようで)
6V6好き殿、よき話題の提供をありがとうございます。
昼食に行って来ます。

747 :AC点火派:01/12/20 18:48
日が暮れましたので、サルベージいきますか。
ロフチンの話もしたいけど、RCAの50などという大立者が登場しましたので、その辺も
やりたいし。「是枝重治のアンプってどうよ」というスレなのですから、やはりそこから
いきますか。浅野さんや伊藤さんの大昔から、超のつく高級品だった50、逸話は数知れず
あるようです。ナス管の250は独特の気品を感じます。電極が曲がるのはイヤだけど。
是枝氏の作例は、グリッドチョーク結合によるシングルです。何度も話題にしましたね。
小生はこのやり方が好きです。インダクタンス結合独特の難しさはありますが、CR結合
でもトランス結合でも、ましてやカソフォロでもないこのやり方が好きです。
好みの問題なのかもしれませんが、3極管の励振は電圧をかけてやるべきです、電力でなく。
トライオードには、グリッド電流というやっかいなものがあり、対策をしなければなりませ
んが、パワー管ドライブもなじめません。カソフォロはやっかいだし、トランスは電圧を
与えるという意味では大正解だし、直流抵抗も低いのでいいのだけれど、食指は動きません。
そうなるとロフチンか、グリッドチョークになってしまいますね、小生の場合。
ロフチンにはある種のいさぎよさを感じます。あれ以上どうしようもないという歯がゆさ
もありますが。(w
グリッドチョークはもしかすると、古典管を生かす上で、まだ可能性のある技術かも
しれません。ただ良品を調達するのが一番の問題かもしれません。
やはりここは、復活タンゴに期待するところが大です。どうか周波数特性に問題のない
500〜1000Hの音声用チョークを、開発・市販していただくしかないように
思います。
トランスドライブのファンや、カソフォロで設計なさる方々は気にしないでください。
けなしているわけではないのですから。
むしろ出力管の励振方法で、こんなに選択肢のある「自作管球アンプ」という趣味、
すばらしいではないですか。我ながら感激してしまいます。(w

748 :Konchi:01/12/20 22:07
740: 間違えてました
Fc=2πL/Z ⇒ 1/Fc=2πL/Z

749 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/20 22:32
6V6好きさんへ
御参考になるかどうかわかりませんが球王21号の801シングル
を試作していた時、当初プレート直結を考えていたそうです。
その時6V6好きさん同様に前段球が切れた時の対策に苦慮していたそうです。
結果としてカソード電流回路に特殊な接点型高感度メータリレーを
入れようとされていた。今時はみんな非接触型ばかりで接触型がない。あっても
どれも感度の点で使えない。どこぞでシーメンス系のものを見つけてきたが大きすぎたようです。
そこで横河の横行型を使って自作を試みたが実現性再現性が乏しく時間切れでああなったそうです。
目盛り板が黄色なのはその名残りであれは自作された目盛りだそうです。
メータリレーであれば危険電流を自由に設定出来て危なくなったら元を切れば済みます。

750 :6V6好き:01/12/21 01:24
連日の忘年会でくたくたです。酒好きなんでいいんですが。

AC点火派氏は同年代なのに流石です。いろいろやって考察・経験上、原点を
考慮しながら今の現状も把握しています。

ロフチンしかりQ5のダイナコ型しかり、回路的にも簡略で、実際音出ししても
問題はいまだに殆どない。逆に見な直されても良い。これで問題があるとすれば
SPの問題かも知れない。

ロフチンで振るかカソードフォロワで振るかはSPを含めて高域での聴感がかなり
違ってくる。ここが自分の感性との寄り添い所。プレートよりカソードフォロアの
方がHI-FI的な感じがするのは、高域の差でなないか。この辺は好き好きだ。

749さん
レス感謝。球王と言う最近のバイブルを見てないので、本来はここにレスすべき輩
ではないです。重要な意見ありがとう。言われるように前段が切れた時は無負荷に
なりますからパワー球がお釈迦です。2A3や50に最大電流が流れますから気の毒
です。やはりカソードフォロアのほうが安全でしょう。自己バイアスの場合は前レス
の通り、カソードから分配した電圧をグリッドにバイアスして、前段が死んでも電位が
上がらないように結ぶようにするのが良いと思う。

酔ってのレスはすべきではないな。校正は明朝のAC点火派さんに任せた。

751 :AC点火派:01/12/21 08:59
任されちゃったよ、どうしよう。(w いっちょ、がんばってみますか。
管球の保護という点では、直熱管のヒーター点火方法であれこれ講釈した小生ですから、
意見なしでは許されないでしょう。(w
確かにノーバイアス状態は恐ろしいことです。暴走と何ら変わらないでしょう。
防止法あるいは対策としては、6V6殿のレス745の出力管カソードからグリッドへ
ブリーダーをかけるか、是枝先生のようにメーター監視か、カソード抵抗を小さめにして、
不足分はグリッドの−バイアスで補う折衷バイアス(半固定バイアスというのかな)が
あるかと思います。最後のひとつはちょっとは特殊かな。
ブリーダーかメ−ターかというのは、好みかもしれませんが選択は難しいところです。
ただいえるのは、メーター設置アンプはデザインが難しいですね、それが楽しみでは
ありますが。器用なみなさまはこなせるのでしょうが、小生の場合、メーター付きアンプは
考えた時点で、シャーシは製作依頼して外注する事になるでしょう。
6V6殿はいぜんにカミングアウトされたように、「弁当箱」からスタートされるピュアな
クラフトマンでいらっしゃいます。これはブリーダー方式を選択された方がスマートでしょう。
小生もCのブリーダー方式を推奨したいです。

忘年会疲れとは大変ですね。同情します。
小生のところは今晩です。幸か不幸か盛り場「すすきの」が遠いので、連日はないです。
こんばんはそこに繰り出すために、終業後早く会社を出ますので、本日の夕方レスは
あまり期待しないでください。(w
書き込まれなくても、ここをご覧になられてる方は結構いらっしゃるようです。
741さんのような、詳しい方もおられます。博学の7C5さんもいるし、あらためて
考えてみると緊張しますね。
管球とトランスをこよなく愛好されるみなさん、あらためてよろしくお願いします。
これで朝の部は終了します。では

752 :AC点火派:01/12/21 13:02
昼休みサルベージいきましょか。
小生の過去レス746で書いたB電源の時差スタートですが、まあ、これはタイマーリレー
を使っても同様ですが、入/切の接点は必ず整流器前のAC領域に入れてください。
ここをみている方たちには、先刻承知で今更説明の必要もないのですが、いろんなレベル
の方もいらっしゃると思うので。
そんなことはないと思っても、実験はなさらない方がいいと思います。
リップルは残っていても、そこはDCですからこれを入/切するとスパークします。
これはアーク放電と一緒ですので、放電の持続性があり、接点を痛めます。
結果として、接点部分は短期間のうちに黒く酸化してしまうことがあります。
これは電気抵抗を増やす方向に変化しますから、じきに発熱してしまうのは自明ですね。
最悪の場合、スパークが溶着になってしまうことも、ないとは言いきれません。
ACにだってゼロクロスがあるじゃないか、なんてツッコミはなしね。(w
被害の程度が違いすぎます。

ことほど左様に、DCというか直流はやっかいなものなのです。
真空管はB電源というDCを、グリッドのACに応じて変調するという仕事を、黙々
とこなしているのです。えらいなあ、働き者ですよね。(w
せめてフィラメントだけでも、やっかいなDCから見逃してやろうというのは、
小生だけなのでしょうか。(爆
突貫というかラッシュ電流だって、ACよりDCのほうが深刻でしょう。
昼休みの部、終了です。中途半端ですみません。

753 :6V6好き:01/12/22 23:58
ラッシュを軽減させるための1番簡単な物を紹介します。
AC100Vの電源スイッチでラッシュを制限する方法。知ってる人は知ってる
古典的な方法だが、案外知らない方もいるかと老婆心です。

単極3投と言うスイッチを用意する。端子を外部で接続しておく。ここがミソ。
スイッチレバーが下位置はもちろんOFF。真中に上げるとACの出力端子(仮に
Aとする)がON。その後スイッチ上位置で出力端子(B)がONとなり短絡
(一般のON)となる。このような回路接続したスイッチで、中位置の時に(A)
端子にR(20W)を入れる。この位置ではトランスに100V掛からないように
すると言うこと。2段階にAC電圧が加わる。簡易スライダックだ。Rの値は
カット&トライで決める。尚Rにパラにパイロットを付けておけば尚良い。スイッチ
中央のプレ電源の時に緑のランプが点き、ONの時に一般の赤ランプが点くように
しておけば状態が判り易い。スイッチの容量はアンプの規格による。

これを読んで判らない方はやらない方が良い。スイッチ端子に番号がある訳ではない
ので説明しにくい。スイッチレバーの位置と端子のOFF〜ON〜ONはパズルの
ようだから暇なときにテスターで遊んでみるのも良い。両切りにこだわる方は2極
3投を使えば良い。

754 :励磁ちゃん:01/12/23 02:41
741さん  レス有り難う
お説御尤も
要は 主電源トランスと同等のクォリティーのヒータートランスが必要と言う事ですね。
直熱管であれば 全く確かにそのとうりでしょう。

755 :AC点火派:01/12/23 11:25
せっかく休日出勤したので、あげましょう。
まあ休日ですので、早々にここを引き上げて買い物に出かけます。
世はクリスマスですので、ひとつ大切なアンプたちに、新しい整流管でもプレゼントしよう
かと考えております。ついでにCDも買ってきて、今晩一杯飲んだ後にかけたろかてな
あんばいです。
21日の忘年会は久々に大酒をくらい、昨日はヌキました。ちょっとやりすぎました。(w
「一人景気回復貢献者」といいつつがんばったのですが、ススキノからタクシーで50分
かけて家についたら朝の5時ではね。(w
自己嫌悪もひとしおのAC点火派であります。
なぜか二日酔いの時に音楽を聴くと、効きますね。昨日かけたのはバッハでした。
「G線上のアリア」は自己嫌悪に拍車をかけてくれました。自虐的なのもほどほどが
いいようで。(w  ちなみに60年代前後のM.デイビスのミュートプレイなんかも
二日酔いの時に聴いてはいけません。頭の中でぞうさんが行進していたのが、今度は
黒ずくめの殺し屋に変わるようなもので。(w
よけいな話が長くなりました。整流管を買いに行ってきます。
ではまたあした。

756 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/23 23:27
>753
わかりませんでした(鬱

757 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/24 01:29
横レススマソ。
>>753
漏れ、ブンケイ真性厨房だが、一応分かった。
っていうか、以前、そのテーマでカキコしたので。

一つ質問。
多分おっしゃる趣旨は,1次側に抵抗を入れて、ラッシュを軽減するのがミソ、ということだと
思うが,何故なんでしょうか。
普通は(といってもそれ程多くのケースを知っているわけではないが)2次側に入れることが多いような・・・。

758 :6V6好き:01/12/24 12:03
753での紹介は簡単・簡易的な物。電源投入した場合タイミング(波高)によって、
ブーンとトランスが唸ることもある。2段階投入すれば球だけではなくトランスにも
少しは優しいと思うが。スイッチ1個だから5〜700円で済む。

本格的には2次側にリレー回路やWスイッチを入れれば良いが、高圧が掛かっている為
初心者にはどうかと思うし、単にB電圧の時差投入であればラッシュの軽減にはなら
ない。整流・出力管の保護にはなるが。一番良いのは初期低電圧〜正規電圧と繋がる回路が
良いのだが複雑になると思う。実際この辺は深く考えていないと思う。自分もそうだ。
皆スペア球の確保のほうを問題視してるでしょう。インラッシュ軽減の特効薬があれば
公開して欲しい。答えにならなかった。757さん、すまない。

759 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/24 13:55
>>758
有り難うございました。
よく分かりました。
トランスの保護や高電圧までには考えが至りませんでした。
(以前私がカキコしたスレは別スレでした。勘違い…(^^;)

760 :AC点火派:01/12/25 08:46
やあやあ、ただいまというべきか、おはようございますなんでしょうか。
昨日は出勤をやめて、休日にさせていただきました。今日はその分忙しいです。
23日は口約通り整流管を買いに、行きつけのお店にいってまいりました。家から遠い
ので閉口しますが、出かけてみると常在庫のはずの5U4GBがない!
泣きましたね、こればかりは。もちろん再入荷するそうですが、ちょっとがっかり。
ここではアンペレックスブランドの5U4GBが入手できます。
片道2時間近くのドライブですから、何か買って帰りたいのが人情というもの。
店の中を探すと、テレフンケンの元箱に入ったGZ34が1本ありました。価格が書かれて
いないので、たずねると「@1万円」という返事。即答できませんでしたね、これは。
結局買いましたけど。(w
ついでにいつになるかわからない、次の1台のために、8V,430μのウエット銀タン
を2本、これは@2500円でした。
ここの親父さんも自作されます。店内では最近作ったらしい211とおぼしき、シングル
モノーラルが鳴ってました。トランスドライブでしたね、枯淡の境地というか、なかなか
の音でした。トランス類はすべて特注のようです。
話のついでに、PB80(Ni80%)のコアを使った、15mAまでDCが流せるという
巨大なドライブトランスを見せていただきました。USA製だそうで。
日本では入手できないコアだそうです。凝ってしまうとここまでいくんですね。(w
お代はこわくて聞けませんでした。
その日帰宅後の、GZ34を使った実験については、昼休みに書きましょう。
本日の朝の部は、これで終了です。

761 :AC点火派:01/12/25 12:34
さあて、昼休みですので、続きを書きましょうか。
お宝級の値段の付いたGZ34と、ウエット銀タンを買って、また長ーい家路をドライブ
して帰宅しました。よっこらしょと取り出したのは、以前紹介した2A3シングルステレオ
アンプ。初段6SL7のSRPPに、グリッドチョーク結合で、自己バイアス2A3
にOPTがXE20Sというものです。このアンプの電源部は5U4GB整流で、2A3
のプレートには、対アース間で300Vを切るくらいの電圧がかかっています。(実効245
〜250V)ふつうの2A3には充分でしょうが、旧チェコ製のAV/VT2A3を持っていました
ので、これを試したかったのです。こいつはプレート電圧の最大定格が450V,プレート
損失が28Wという「上位互換球」です。
もったいないので、前段の5691を6SL7WGTに換え、チェコ製2A3を挿し、整流
管を挿さずにヒーターのみ灯して15分。いったん切ってからGZ34を挿して、緊張しなが
ら電源投入!。スパークはしませんでした。早速CD音源を入れると、なかなかいい感じ。
以前より力感、音場の広がりが増しました。テスターを当てると、GBの時より45Vほど
あがるようです。もちろんこの条件で、純正2A3は使えません。
部屋の明かりを落としても、グローというか蛍光は全く見えません。この互換球の真空度が
よほど優れているのか、電圧が掛け足りないのか。ちなみにRCA製のVT−95は
GBのプレート実効250Vで紫の明かりが暗闇で確認できます。

762 :AC点火派:01/12/25 13:03
もともとPTのタップが、両波で290V,130mAなので、上位互換球
といっても、本機でしてあげられるのはこれくらいですね。
出力は間違いなく増大しているでしょう。歪率は測定していないので、まだ
何ともいえません。しかし手前味噌ではありますが、こういう楽しみが出来る
のも整流管使用のおかげです。音質ではRCA製のVT−95の方が、透明感
では上手でした。チェコ球も電圧をさらに上げれば、化けてくれるかもしれま
せん。この辺は検討課題でしょうね。
それにしてもGZ34の@1万円は高い。そりゃWE274という上手が
いますが、本来整流管は消耗品ですから。これでは予備球が買えません。
「昔の本物」が高いのは、しょうがない部分もありますが、サードパーティ
でいいですから、再生産をお願いしたいものです。

下らぬ話につきあっていただき、ありがとうございます。
昼の部はこれで終了いたします。みなさんのご参加を心待ちにしております。
ではまた。

763 :マヂック愛:01/12/25 16:48
マンションリフォーム中につき何もできませんわ、、
足の踏み場しかない(笑)

764 :AC点火派:01/12/25 19:06
定インダクタンス型OPTを見つけました。マグネクエストが再生産しているピアレスの
S−271です。高価なのが難点ですが、貴重な存在です。
明日、この話を少ししましょう。詳しくご存じの方がいれば、先になさっても構いませんよ。
むしろお願いしたいくらい。(w
ではまた明日。

765 :AC点火派:01/12/26 08:48
何かと気ぜわしい年末ゆえ、みなさんお暇がないのでしょう。しかし予想してたとはいえ、
なーんもレスがついていないのは、淋しいものですね。
マヂック愛殿は、その師走のそのまたこの時期にマンションリフォームとは、大変というか
同情いたします。せめてここでも見ててくださいな。
仕方ないので、モノローグとまいりましょう。(w

ピアレス社は現在はすでに消滅したようです。まあいにしえの会社ですから、しょうがないで
しょうね。小生の使用しているUTCのLS−6L4とて、現在はOPT Ind.という
会社で再生産していますから、同じようなものです。
ピアレスの名トランスは、現在マグネクエスト社が再生産のライセンスを持っている
ようです。はっきり言って、設計は古いです、古典的なといっても差し支えないでしょう。
オリジナル設計は1956年だそうです。1次5k/1.25kで、f特が10〜100k
Hz(±1dB)、定損失が0.3dB。興味深いのは5kのとき、1次の許容電流が
200mAで、アンバラ分が20mAまでということです。
現在こんなOPTは、ないでしょう。しかしpp動作の不平衡問題が指摘されたのも、
ずいぶん古い話です。昔の人の方がむしろ、よく考えていたような気さえします。
難点は高価なこと(@7万近く)、重く大きいこと(8kgくらい)でしょうか。
しかし、本気で一生に1台の傑作を目指すなら、これくらいの投資も許されるのでは
ないでしょうか。現に小生のLS−6L4は@115,000円でしたし、見返りは充分に
ありました。かの上杉佳郎氏は、EL34の3結パラppにこのOPTを用いて、納得できる
結果を得たそうです。
小生が考えるにこのS−271は、このレスに登場した国産の名球6G−B8に、まさに
ドンピシャではないかと想像します。いいと思いませんか?
コア剥きだし、リード引き出しの無骨な奴ですが(昔はケース入り)、名声だけではない
実力派という感じです。
でも、とりあえずは貯金しなくちゃね。(w
ではまた

766 :マヂック愛:01/12/26 20:26
リビングが終了しました。同時並行で大掃除もしています。あと2日
で終了予定ですが、山は越えました。明日は今年最後の出勤、その後
リフォームが終了したら、秋葉原へ部品の調達に行きます。最後は、
球のソケットですが、山本音響工芸を奮発することにしました。日本
製の?タイトは駄目ですね。抜き差しは良くないし、一度整流管を
やったことがあります。、、、
それにしても疲れた、、、

767 :めーか:01/12/26 21:06
AC点火派さん

私は他人様のアンプを作ったり修理したいくらも経験はありますが自前のものは
本当に少ないのです。S-271はピアレス社のあとコンドル社(だったと思いますが)
製のものがあったようです。以前にある店に頼まれてこれで845PPアンプを
つくったことがあります。昔のS-271は板金折り曲げのケースに入っていました。
私が扱ったものはオリジナルではありませんでしたしグレーハンマートン塗装にサビが
浮いていました。また5Kのトランスは845にはややミスマッチングかもしれませんでした。
それにしても重いトランスでした。さて最初は何となくハスキーな音で作った手前しんぱいでした。
それが、使うにつれて音は馴染んでいったのです。いままで私はあんなにエージングで音が変わるトランスは知りません。
2次端子はシリーズタップではなくシリーズパラレルで配線をかえる必要がありましたが
あれが本当なのでしょう。マグネクエスト271の2次タップはどうなっているのですか
こなれると素晴らしい音が出るようでした。

768 :6V6好き:01/12/27 01:06
AC点火派さん
GZ34、一万円ですか。それは大変でした。パワー管よりヘタリ易い整流管が
高価だとまいっちゃうね。5AR4/GZ34も各社ありますが、気楽に作って
いるようで色々だ。内部構造も違えば、出力電圧も300V負荷で20V位の差が
出るケースもある(w

自分は何時も東芝か松下(平頭型は嫌だが)を使っているけど、ギター弾きの友人
から中国製のゴールデンドラゴンと言うブランドの物とロシアのSOVTEK製の
物を貰った。造りはイマイチの感があるが、動作は全く別状ない。とくにSOVT
EK製はムラード製の模倣と見える。友人は安くてタフだと言っていた。ピンエンド
を再度はんだ処理して使用中だが中々良い感じだ。

769 :AC点火派:01/12/27 08:38
レスがつくとうれしいですね。がんばって朝カキコします。(w
マヂック愛殿、ご苦労様です。山本音響のソケットはいいですね、挿し込みのバネ部分に
工夫があるようです。接点もリン青銅ですし、これぞ!という1台にはおごりたくなる
ようなソケットです。ところでそのソケットはテフロンにしますか、それともコムプ
ライト(フェノール含浸木質)にしますか?決めているなら教えて下さい。
もっとも店頭で見かけるのは、テフロンだけになりましたが。

めーかさん、久々のレスありがとうございます。S−271はいいトランスだと思います。
トランスの設計というものは、ホントに難しいものだと思います。ppなら不平衡(アンバラ)、
シングルならば直流磁化といった、本質的な問題の解決を考えると、どうしたってコアは
大きくて、重たいものになりましょう。適当なところであきらめるのも手段ではありますが。
S−271のケース入りは端子型ですが、マグネクエストの方はリード引き出しで、
2次側は6本引き出し線のあるシリパラですね。(CT付巻き線×2)
これはUTCのLS−6L4なんかも同じです。
6V6好き殿、整流管の話は昼休みにご返事します。ついでにトランスの話なんかも。
朝の部、これで終了です。

770 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/27 10:31
自作派ならトランス作ってなんぼだ。自分で巻けとは言わんがコアの種類とサイズ
ギャップの入れ方、巻線の線径、巻線構造、絶縁紙の仕様くらい決められるだろ。
そこまで指定すれば、今は不況だから何とか技術などの雑誌に広告出してる電源トランス屋さんは
喜んで巻いてくれるよ。
OPT付きのアンプはOPTで音が決まるんだから、これを人任せじゃ何やってんだかね。
女のブランド漁りみたいな話しは辟易するぜ。

771 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/27 11:16
ふっふっふっふっふっふっふ・・・・・・

772 :巻き損ね:01/12/27 12:13
アッシは某キットで作ってみたが全然使い物にはならなんだ。確かにトランス
造りは面白い。多賀の巻線機も買ってある。でもトランス自作は自己満足の極致だ。
一度はするべきだがそれでそれがど−したといわれればそれまでだった。そこまで
するならCRをつくリなと言われても返答出来ない。
日本全国どこにでもある配電盤トランス屋に頼んでもそれなりだ。大体絶縁をどーする。
いまは線材は良くなったが簡単にできるものではなかった。

773 :AC点火派:01/12/27 12:26
770殿、そいつは失礼いたしました。
しかしながら、小生そこまでの知識は持ち合わせておりません。
実際にトランス屋にオーダーした経験もないです。よろしければオーダーの要領など
教えていただければ、ありがたいです。

整流管使用は、今や贅沢なのかもしれませんね。GZ34では、ソブテックを一度試し
たいと思っています。中国製は選別が海外とはいえ、あまり好きになれません。
全部がダイオードで出来るのならいいけれど、やはり直熱管の電源部となると正直、
ためらってしまう部分があります。
みなさんも、ゲッターをメノウのようにしたことはありませんか?

774 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/27 12:30
過去の一流品の音質に勝るトランスが自作や
今の日本のさびれたトランス屋にできると思っている
おヴぁかがここに出るとは思ってなかった。
本物を聞いたことないからしょうがないか・・・

775 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/27 12:37
真空管も作れってか そう言えばどっかの親父がでかいのを
作って自己満してた。

776 :トランス屋:01/12/27 12:46
オーディオ用のまともなトランスは電源トランスのような単一周波数用途のトランスしか作ったことのないトランス屋には無理。
2個同じものはできないね。素人自作で5kHz以上がそろえらるようになるには10年で経ってもまず無理だ。
タンゴさんなんかでも10個くらい試作してやっと1個が完成させるんだよ。趣味では自分の好みに合ったトランスを聞いて買ったほうが早道だね。

777 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/27 12:53
私は出力トランスをオーダーしたことがあります。結論から言うと、オーダーする
側がしっかりとした知識を持っていないと、希望どおりのトランスはできあがって
きません。頼んだのは調所電器(http://www5b.biglobe.ne.jp/~chosho/
というところです。
当時、トランスについては詳しくなかったので、製作予定の回路図などを
FAXし、電気的なスペックと希望(10Hz?30KHzでできるだけフラットなこと
など)を伝え、コア材や巻き線構造は依頼先に考えてもらいました。
事前に電話で若干の打ち合わせをしたりしましたが、基本的には
「あちらまかせ」です。
結局、使えるものが出来上がってはきましたが、若干高域特性が悪いなど一部に
不満もあります。
調所電器の腕が悪いというより、事前の打ち合わせが不足を痛感した次第です。

ちなみに出力トランスを、電源トランス専業のところに頼むのは危険だと思います。
まき千項増が特殊な上、ノウハウが要りますので。

>>774
そんな大それたことは思っていませんから安心してください。自作は自己満足の
世界。試行錯誤して楽しむのです。

778 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/27 13:04
あほうども
トランス作りのノウハウを自分で学べって言ってんだよ。
電源トランス屋さんに頼むのは製造設備をお借りするだけさ。

779 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/27 13:05
>770 のような厨房の荒しが紛れてる、と思ったら、そうかぁ、冬休みだもんね。

780 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/27 13:12
>>772
CRを作るのとトランス作るのとどっちが金かかるか考えろよ。
金もかからず面白いのがトランスだって言ってんだよ。
>>775
鉱石検波器、コヒーラ管はわりと作り易いぞ。

781 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/27 13:29
>>778
あなた自身、トランスを作った経験が無いのが見え見えの発言ですが、
いちおう賛同しておきましょう。確かにトランスつくりは楽しめる趣味です。

出力トランスは大げさな設備など借りなくても、簡単な巻き線器と材料さえあれば
誰でも出来ます。材料は秋葉原の電気材屋で(コアを含め)売って
いるので簡単に手に入りますよ。
問題は、いかに特性を出すか、そして絶縁の確保でしょうね。

782 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/27 13:34
いいスレだったのにおバカが出て来て潰すんだよね。
まあ2ちゃんねるスレではよくある話だ。
AC点火さんカンバッて下さい。相手しないで進めたほうがいいよ。

783 :巻き損ね:01/12/27 13:46
人それぞれにこだわりはある。ちょっと前の書き込みにコアの研摩の話があった。
それはEIに打ち抜いたコアの僅かなバリを取るのでしょう。一流メーカは大なり
小なり似たようなことをするものだ。780氏は一度でもトランスをばらしたことがあるのだろうか。
一流トランスを一度バラしてコアを再び元に戻してみてから話をなさいませ。全部元に組めるかと言う単純な
ことがどれほど大変かわかるはず。それぞれの職人の腕のほど知るべし。シロートは思いつきを言えばいいが
それで飯を喰っている人間の技量を推し量るべからずです。さいきん雑誌にトランスの製作記事が出ているが
音が出るだけと言うレベルだ。それで良いのなら御自分で勝手になさいまし。

784 :巻き損ね:01/12/27 13:57
言い忘れていたがマンガニン線を買えば巻線抵抗は簡単に自作出来る。
それこそトランス自作と比べてもはるかにたやすい。無誘導巻きなども
1K以下なら容易にできる。でも10K以上となると簡単ではない。
しかしながらOPTの難しさはそんなものではない。

785 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/27 14:07
>>783
まったく、そのとおりだと思います。音が出る程度のものなら簡単にできますが、
満足できるものを作るのは容易ではありません。長い経験と試行錯誤が必要で、
時間と暇がなければ、とても無理でしょう。

自作トランスでは、kameさんという著名な方がいらっしゃいます。
http://homepage2.nifty.com/Kame/index.htm
セミプロの域に達していらっしゃる方で、非情に特殊な巻き線構造なども試しておられるようです。
それでも比較的、満足な特性が出しやすいSEPP出力段のOPTを主に手がけていることから、
OPTの難しさが良くわかります。

786 :めーか:01/12/27 14:10
いぜん会社の仕事でマリックの松尾さんと話をしたことがある。
凄い博識の人だった。タンゴに平田さんにはお会いしたことはないが
タンゴの巻線構造の凄さ絶縁材料のすごさはとても筆舌には尽くせない。
絶縁材料の指定やコアの材質の指定で良いトランスができるなどとは
考えない方がいいでしょうね。巻き損ねさんではないが一流メーカや
職人さんのレベルを安易に考えない方がいい。その道何十年でいまの
タンゴタムラがある。

787 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/27 14:25
森川チューYOU先生がかつて定量的にトランスを論じられていた。
なぜか最近オーディオ専科で古いMJが売られていたので買って読んだら
面白かったね。
彼の記事で巻数比、E/f対インダクタンスのグラフなどありこれなら
巻数比じゃなくて巻数そのものもほぼ推定できる。トランスで最も大事な要素は
インダクタンスなんかじゃなくて飽和磁束(単位Wb=Vs)でしょうからね。
その他、分布容量の推定なども面白く彼のようなライターがいなくなったことが
オーディオの衰退の原因といえば大げさか。
そういえばAC点火派さんもチューYOU先生のファンでしたっけ?

788 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/27 14:39
以前トランスの大家としてみとめられていた永田さんという方がおられます。
武末数馬さんとラ技でいろいろ面白い論争をされておられた。むろん武末さんも
トランスはしばしば自作されておられた。ラ技全書にもその片鱗は残っています。
むろん森川さんもトランスについてお書きになられている。でも結局自作の
トランスが良かったというお話はお三方ともされなかった。御自身の回路を生かすこと
ができるトランスは片手間では出来ないものだ。すべてそれに尽きると思う。

789 :たむら:01/12/27 15:55
本当に久しぶりに覗いてみました。なんとトランスの話で盛り上がっているのですね。
あまり詳しくはお話出来ませんがタムラは以前はUTCのトランスを分解して
それを大方参考にして設計していました。東大泉の前、新宿にいた時です。1965年
以前のライントランスはほとんどそうでした。旧Fシリーズも白状すればそうです。
むろんUTCそのものではありませんが主旨はそうです。ラックスさんはどうかといえば
おそらくアクロサウンドにその範を求めておられたと拝察します。山水さんの非対称
分割巻もトライアッドにそのヒントがありました。山水は自社研究室試作のもの
はとても良かったと思います。トランスの研究はすでに1960年頃にすべて終わっていましたが
それをどう実際に作るかがどこもわからなかったのです。分解して一度完全に
再現する方法しかありませんでした。おはずかしいのですがそれが本当の姿なのです。
謙虚に考えてればいまでも日本では電源トランスですら超一流品は出来ません。トランスの
自作は大変結構ですがかつての苦労話もなにかの参考になるかと思って筆を取りました。

790 :AC点火派:01/12/27 16:04
皆さん援護射撃ありがとう。AC点火派ちょっと感激しております。
トランスの自作は以前からちょっと興味はありましたが、性能の追求とはまったく無縁
の話だと考えておりました。
どう考えても、「いい」OPTがそんなに簡単にできるわけはないですよ。(w
平田電気はなくなってしまいましたが、復活したタンゴブランド(ISO)には、かの
鈴木さん(平田時代の技術部長)が健在です。小生も期待しています。
なにやら懐かしいマリックなんていう名前も出てますね。めーかさん、もしかしてカンノ
トランスの菅野省三さんとは、お話したことはないですか。あそこのOPTは個性的
ですね。
調所電器の名前も出てきました、リストですね。ここはトランスよりも平面振動版のスピー
カーのほうが興味があります。かの景山さんが開発されたというフルレンジです。
一度某所で聴いたことがあるのですが、小出力シングルにうってつけの音でした。
つい興奮して、勤務時間に書き込んでしまいました。(w
続きは夕方に、ではまた。

791 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/27 16:34
たむらさんの話は面白いですな、高度成長前夜って感じですな

792 :ビタミンQ:01/12/27 17:01
 出力トランスを使用するアンプを作る人は、出力トランスを
自分で設計しなければ、いつまでたっても幼稚園を卒園できない野田!

 タンゴ、タムラのOPTを使う以上しょせんそれ以上の音は出ない野田!

793 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/27 17:23
792は幼稚園云々いっているが、これだけ理路整然と大勢から批判されているのに、
自分で設計すべしという結論だけをだだっこのように連呼し続ける792こそ幼稚園児みたい。

794 :AC点火派:01/12/27 18:24
まあまあ、放って置きましょうよ、ビタミンQさんにはいずれ自信作を公開してもらう
として、いいっぱなしの書き逃げは、そんなに続きませんて。(w
自作といえばマンガニン線の巻線抵抗の話が出てましたね。あれは確かに作れそうです。
途中から逆にターンすれば、無誘導巻線抵抗になりますし。アンティークな部品屋さんを
覗くと、ミシンの糸巻き風のボビンに巻かれた抵抗が、まだありますね。よくグリッド抵抗
にいかがですか、なんて勧められたことがあります。
巻線抵抗といえば、いぜんラ技の販売部で扱っていた、フランスはスフェルニース社の
音響用YAM抵抗をご存知でしょうか。実は我が家の自作300Bppアンプに多用して、
なかなかの結果を得たのですが、現在は入手できなくなってしまいました。
いまさらDALEのNSにもどるのもシャクだしなあ。難しいものです。

795 :AC点火派:01/12/27 18:39
トランスの話に戻りますと、たしかに森川忠勇先生はお詳しいです。
管球アンプの設計製作をなさるライターでは、白眉です。まあ伊藤先生、
浅野先生の直弟子みたいな貴重な存在ですから、もっと書いてほしいものです。
ご自分が「オーディオ専科」の代表ですから、遠慮なさっているのでしょう。
寂しいことですし、なにより勿体無いことです。
そういえば同社のキットは、一時タンゴ一色の感じがあったのに、平田の廃業
騒ぎで、タムラに乗り換えたみたいですね。まあそれもいいのだけれど、キットは
あたるとデカイので、トランス屋さんにはおいしい商売なんだけど。
タンゴ再興のためにも、オーディオ専科へセールスに行かなきゃ、なんて余計な
お世話でしたね。(w

796 :AC点火派:01/12/27 19:23
いまや僚友となった感じさえする、深夜番の6V6好き殿に話題を残して
帰りましょうか。小生別に国産品が嫌いなわけではないのですが、あこがれ
といったものの対象は、やはり輸入品でした。
「マニア垂涎の世界」というのが、トランスの世界にもあります。
かつてのアメリカにはUTC、スタンカー、フェランティー、ピアレス、ソー
ダーソン、アーマトラン、アクロサウンド、トライアッドなどの名トランスが
ありました。英国にもパートリッジなんてのがあります。
そんなもの骨董品じゃないか、という意見もありましょうが、古い外見に似ず、
恐る恐る購入して試してみると、意外や出てくる音のみずみずしさに驚くことも
珍しくありません。なぜなんでしょう。永遠の謎かもしれません。
めーか殿の「その道何十年で、いまのタンゴタムラがある。」というお言葉も、
実によくわかるのです。でもその音とも違う。
海外骨董品ブランドのトランスが出す、あの音の躍動感は何なのでしょう。
たむら殿のレス789にあるように、トランスの基礎研究は60年代に終わっている
のでしょうね。でも現在でもライセンスを獲得して、復刻版が結構生産されている
ようです。UTC、ピアレス、トライアッドなど。需要というかほしがる方はまだ
いるのだと思います。特性の追求なんて野暮なことはさておいても、音質になると
結構秘伝の技術が存在するのでしょう。奥が深いですね。
ピアレスS−271から、ずいぶんレスが進みました。
明日は位相反転の話をしましょうか、でもそれだとシングル派の方々は、
遠慮してしまいますね。何か考えておきます。
では、失礼します。

797 :めーか:01/12/27 19:43
AC点火派さん

確かにありましたね。私が見たのはたしかスプラーグで、あれは富士商会だったでしょうか。
ボビンに巻いていて250KΩまであったと思います。会社にあったタケダ理研
のデジボルには自社製のケース入り巻線抵抗が使われていました。武田のフィールドエンジニア
の話ではなんと巻線は輸入品だそうで日本では絶対無理だそうでした。日本のマンガニン線は
ゴミだといわれてとても悲しく思いました。トランスの素材もそうかも知れません。
私の会社(作っている製品は普通の方はスピード違反の時以外は縁がないと思いますが)
にはいぜん鉄道電話があって(これは旧国鉄が線路を利用して全国にはり巡らしていた搬送波電話網)
これでカンノ製作所ともつながっていました。カンノは新幹線の通信機器の一部を担当していて私の会社
とも多少関係がありました。仕事で小倉までお伺いしたことはありますが菅野省三さんとは直接の面識はありません。
あそこのトランスのコアは東北金属に特注していて基本的に微少電圧用のパーマロイコアでしょう。出力
トランスに使って良いかどうか私はよくわかりません。たいそう甘い音がしていて独特の音がします。ただ歪み率は
高いようで特に二次ひずみは異様に多いのではと感じました。でもそれも個性であれが好きになると
もうほかではだめでしょう。内部にピッチはないようでしたし巻枠はナイロンでした。

798 :なお:01/12/27 19:50
>794
ちょっとだけ話題についていける事柄だったので・・・
スフェルニールの0.22Ω等は、石アンプのエミッタ抵抗に
抜群だったのですが、入手不可で残念。
他スレで、アメリカに未だ市場在庫があるようなカキコ
をする方がいらっしゃいましたが、もしあるならば、かき集
めたいものですね。

799 :マヂック愛:01/12/27 22:05
スフェルニースは海神にまだ少しあるかもしれません。無いかもしれません。
初段のバイアス用に使っています。0.22は聞いたことが無いなあ、、
信号系に巻き線を多用すると解像度と空気感がまるで違ってきますね。ボビン
巻きみたいというとうちはIRCですが、ドライブ段のグリッド抵抗に
使っています。

800 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/27 22:17
AC点火派さん
反770を援護射撃と思うようじゃ甘いよ。
1.トランスはこれほどレスが集まる重要なパーツである。
2.それをトウシロウが自作するなど10年早い。
これから導かれる結論は分かるでしょう。分からない恐れもあるから
はっきり書くとアンプの自作など所詮トウシロのたわごと
だということだよ。

801 :マヂック愛:01/12/27 22:44
>>800

そそ、トウシロのたわごとよ。それでいいのだ。
趣味として余暇の時間を楽しんでいるのだからね。
できあがりよりもそこに至る過程が大事なんだな。
もちろん、各自の「できる範囲」でね。トランスが
巻ける人は巻けばいいし、巻けない人はできあいでも
そこそこ優秀なものがあるのだからそれを使えば
良いだけのこと。トランスは音を決める重要な
パーツだとは思うが、トランスがすべてではない。
トランス以外にも音を決めるパーツはあるが、極端な
話、線材の被覆だってビニールと綿じゃ違うからな。

ともあれ、自分の時間が持ててそれを楽しめるのは
アンプの自作であれ何であれ幸せなこと。ここなら
「作る楽しみ」だな。あなたも自分の好きなスレに
逝った方が幸せだと思いますよ。

802 :六億ワット:01/12/27 23:19
所詮トウシロウのたわごと、所詮趣味。こう言ってしまえば元も子も
ないんだけど、これらの言葉が自作オーディオのレベルアップを止め
かねないのも確かでしょう。トウシロウがどこまで頑張るか、
趣味ならば、手持ちの技と予算と時間のうちで、どこまで自己満足を追求
するか、お楽しみはここにある。
こう考えれば所詮趣味なんて言葉なぞ出せません。ましてや各人のレベルは
どうあれ、トウシロウのたわごとなんてとても言えない。ここは是枝さんに
関するスレッドなんでちょっとヨイショしますが、たかが趣味なんて言葉に
甘んじずに、心意気くらいは是枝さんを見習いたいもんだと思います。
でも是枝さんの製作手法やアンプや真似をするという意味ではありません
ので念のため。

803 :巻き損ね:01/12/28 00:16
私は援護射撃のつもりですが。めーかさんはどうですか。

804 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/28 01:45
800がいっていることは、要は、
「肝心部分を自作できない→アンプの自作など所詮トウシロのたわごと」
ということだが、メーカー製の真空管アンプだってトランスを自作あるいは
基本構造から設計しているところなんてそれ程ないでしょう。
それは、Trアンプの電源トランスだって同じ。
アンプに限らずSPなど他の機器でも、部品について多少の仕様指定はするものの基本設計は
部品メーカー任せ、あるいは、要求を満たしている部品を選択するだけのメーカー
なんていくらでもあるんじゃ・・・。

800が言っていることを突き詰めると分業の否定ということにもなりかねない。
言うまでもなく、人・メーカーそれぞれ得手不得手があるのだから、
各部分を得意なメーカー・人に委ねるのは当然のことなのだ。
優れたトランスメーカーであれば優れたアンプビルダーであるとはいえないことも明らかだ。

なんてことをいうまでもなく、800は単なる荒らしなのだが、ちょっとマジレスしてみた。

805 :AC点火派:01/12/28 08:43
何でこんな方向に議論が進むのでしょうね?トランスはやっぱりトランスメーカーには
かないませんわ。これは自明の理。
804さんのレスを御覧ください、おっしゃるとおりですね。オーディオメーカーとて、
すべて内製なわけないでしょう。(w  少し大上段に構えた言い方をするならば、メーカー
も自作派も「アセンブラー」なわけです。(設計者でもありますが。)
オーバーではなく、かつてのWEだってアセンブラーですよ。(w  冗談抜きで。
ただ、assemblerにもそれなりの意地はありますからね、800さん分かったかな。
メーカー製アンプの出力段のFETや、レギュレーター管だって本来産業用の素子ですね。
それを流用して、モーター回す替わりにスピーカーを駆動したりとかね。

こんな話を続けていたら、そのうちFETやTrまで使用指定しろとか始まるんじゃないかな。
厨房議論はほどほどに。付き合ってられませんわ。(w
ある種ブランド品ですが、東京光音なんかはある程度の数がまとまれば、アマチュア相手
でも抵抗値の指定ができます。現実にはそこまでしなくても、E系列のシリパラの組み合わせ
でどうにでもなりますね。そこが自作のいいところです。
メーカーを気取って、何の得がありますやら。しかし六億ワットさんのいうとおり、
こころざし、心意気は高くありたいものですね。
昼には少し落ち着いた話を書きますね。
ではまた。

806 :6V6好き:01/12/28 11:00
大電流を必要とする場合の整流管の使用方として両波整流管を2本使う場合がある。
たとえば300mAの場合に5AR4を2本の場合。作例として2つの方法がある。
@ 1本をパラ片波として2本使用。
A 両波のまま2本パラ使用。
この使い分けと言うかメリ・デメというのはありますか?ビルダーは回路に弱いから
@でやったりAでやったり。まあ図式にすれば等価的には一緒なんだが・・・

807 :6V6好き:01/12/28 11:03
深夜番だったのに昼書いてしまった(二日酔い中)(笑

808 :AC点火派:01/12/28 12:33
6V6殿、おはようさんです。二日酔いとはむべなるかな。
小生のところも、本日が仕事納めです。しかーし、職業柄といいますか、経時的に追跡して
いる実験がありまして、サンプリングのために、明日、大晦日、翌年1月2日は休日出勤
いたさねばなりません。そのときカキコしますので、年末年始も休まず営業することに
なりますね。
大電流の整流管使用ですか、両波管2本だと@の方が気分的にはすっきりするかな。
大電流が必要なら、しかも真空管でやりたいときには、ダンパー管の2本使いというのは
どうでしょう。6DW4なんていいと思うのだけれど、いかがですか。
そういえばオーディオ専科から、最近発表された300Bppステレオアンプのキットは、
GZ34の2本使いのようですね。
コストという課題があったんでしょうが、個人的には300Bppはモノラル構成でも、
決して贅沢ではないと考えます。そういえば黒川達夫さんも、ステレオ構成の作例が多い
ですね。うーん確かにモノラル構成2台を組み上げるのは、しんどいですね。
アセンブラーとしての技量も問われますし。
不思議なもので、同じようにモノ2台を作っても、わずかな差ですが同じ音にならない場合
があるものです。同じ部品を使ってもです。真空管の総引越しで逆転する場合は、球の
バラツキなんですけどね。いったん切ります。
まず昼食に行ってきます。

809 :六億ワット:01/12/28 12:54
例えばステレオアンプの場合で、2本の整流管が両波のままパラの
接続になっている時、片チャンネルの球と、製流管1本を抜くだけ
でモノラルアンプになります。これを故伊藤喜多男氏は、球ならで
はの離れ技と書いておられた。上手い!!

810 :AC点火派:01/12/28 13:09
めーかさん、カンノは鉄道電話をやってたんですか。考えてみればオーディオ専業で
あのトランスだけでやっていけるわけもないんですが。(w
JRでなく国鉄というと、あの独特のパステルグリーンの塗色を思い出します。
国鉄カラーなんていわないのかな?昔タムラも同様に、国策あるいは国鉄卸しの需要が
あったようで、その色に塗られたタムラのトランスを、どこかで拝見した記憶があるような
ないような・・・。
カンノのウリはパーマロイですものね。なんたってパーマロイなんでしょう、あそこは。
おっしゃるとおりニッケルを沢山入れれば、ハイμコアができますが、使うのはえらく
難しいでしょう。初期透磁率は高いけれど、あっという間に飽和してしまう。
DCを流すような使い方は無理でしょうね。ライントランスとかならその性格を生かせ
ますが。ギャップを大きく取った上で、巨大なコアにでもしないと、OPTは難しいでしょう。
そういう大きなトランス、好きですけど。(w

811 :AC点火派:01/12/28 13:26
ニアミス発生です。
六億ワット殿、それは確か「やさしいアンプの難しい作り方」ではないですか。?
EL34のppステレオでしたね、懐かしい。あのアンプは実に凝ったつくり
になっています。ご存知でしょうが、あの電源部はCHインプットじゃなかった
でしたか?最近は開いてませんが、一時開きすぎて、本の装丁がバラバラに。(w
しかし、あの当時の翁の写真は、本当に一筋縄でいかないガンコジジイといった
フゼイがありますね。
パーツにとどまらず、工具にいたるウンチクは、説得力があって否定できません。
伊藤流と呼ばれる、あのソケットやラグの周辺で咲き乱れるような配線は、出来
そうで出来ない職人、いや名人芸でしょうね。小生もあれは出来ません。
長年の使用を考えた、パーツ交換を前提にした作り方です。
ちなみに小生は、伊藤式と呼ばれるあのアルミ板を鉄枠にねじ止めする、
シャーシのデザインだけをいただいております。
カッコイイですよ。外注前提なので、高くつくのが難点ですが、やはり
あの格好よさは捨てがたいです。

812 :めーか:01/12/28 14:29
AC点火派さん
やっとヒマになりました。昨日は凄かったですね。いまさっき棚を整理していたら
なんとなんと昔の東芝の6BQ5が出てきました。6V6好きさんが以前
初期東芝6BQ5の放熱板?のことをお書きになっておられましたね。年代は
わからないのですが出てきた5本とも放熱板はありませんでした。

813 :AC点火派:01/12/28 14:33
そういえば、伊藤さんのこだわりとオーディオ専科の勧め(たぶん森川さんの好み)もあって、
小生の半田ごては、Wellerです。
銅先の半田ごてもなかなか捨てがたいのですが、ウェラは一度使うとやめられません。
結構ムリも効きますし、いいものっていうのはこんな感じなのかも。
3年ほど使うと、グリップ内の白い充填材が、ポロポロこぼれてくるのが難点ですが。
余談ですが、恥ずかしながら小生、半田に寿命があるとは最近まで知りませんでした。
どうも最近ノリが悪いと思ったら、古かったせいでした。
お気をつけくださいませ。

814 :上杉:01/12/28 16:08
やっとやっとやっとシャーシが家に来たと連絡がありました。
今日で仕事も終わりです、今日から正月ぶっ通しで作るぞーっと思ったら、
なにげに今朝ABの抵抗値を計ったら、
62kΩが68kΩに
390kΩが440kΩに
50kΩが57kΩに
100kΩが110kΩに
120kΩが135kΩに
240kΩが158kΩになってた、と言うかこれだけ誤差がありました(これって誤差の範囲か?)
是枝さんが特注してまで40.2kΩだの0.5kΩなどを使って追い込んでいるのに、
これで作るわけには行かないってんで、秋葉原にRMG買いに行ってきます。

しかし、ABってこんなもんなんですか富士商会さん

815 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/28 22:53
古くなったA&Bの誤差は凄いです。+200%なんて誤差もありましたっけ。
確かにこれも誤差の範囲かと言いたいですね。

816 :6V6好き:01/12/28 23:58
>>806レスの件
@の使い方の方がやはりすっきりするかな。
ただ面白いのはAのパラだと品種の違う直熱どうし、傍熱どうしという
使い方の出来るのかと。容量さえクリアすれば面白い。
6CA7のppで5AR4の横に6CA4が立ってたり。計370mA
とかねえ。誰も製作記で書いてないけど。

メーカさん。東芝6BQ5のグリッドフィンありませんでしたか。初期
の物は6R-P5同様とにらんだのですが。また何かの機会があったら
教えて下さい。

上杉さん。A&Bは昔からそんなもんです。使用中に変化どころではあ
りません。選別するだけで参る。自分はA&Bはここ15年は使ってい
ません。国産のソリッド(松下のA&Bタイプ)も然り。一般的にソリ
ッド、モールド類の炭素系は誤差が付き物。信号系や電源系での長所は
ありますが音的な恩恵は自分にはあまり意味が無い。ほとんど金被と酸
金です。安いし値が揃います。音も言われるほど悪くないと思う。あまり
人気がないがシンコーのタンタル金被は信頼性が高い。ビルダーは音より
再現性・信頼性重視。Cは容量が抜けてない限り古くてもOKです。

817 :6V6好き:01/12/29 00:04
PS
自分は面の皮が厚いから、いつも行くパーツ屋ではテスター借りて、計りながら
抵抗選別購入。前は3本買って2本選んでたけど、無駄だからね。

818 :六億ワット:01/12/29 00:46
>>811 AC点火派さん、
記事、仰るとおりでチョークインプットの回路です。伊藤喜多男氏のプッシュプル
アンプは、電源部を思い切り簡略化して、平滑コンデンサのあといきなり+Bに持って
いくようなものが見られますが、これはある意味贅沢な回路ですね。というのは、
球のマッチングは選ぶし、ケミコンの品質も耐久性や音など色々な意味で効いてくるし、
シンプルゆえの恐さがあります。

ハンダゴテ、私もウェラを使っています。ハンダ付けをしたとき、コテ先の温度
低下が少なくハンダが流れるように付くこと、コード取り付け部とコード断面が
円形なので、持ったときのバランスが崩れないことが気に入っています。

819 :上杉:01/12/29 02:36
815さん、6V6好きさん
ABっていうかソリッド抵抗はこんなに誤差があるんですか、ビックリしました。
そんなわけで、海神無線でRMG買ってきました。
あれだけ狂っていると気持ち悪いです、しかし200%って凄いですね。

散々考えてシャーシ頼んだけど、出来てみると直したいところが結構あります。
直せるところは自分でやればいいけど、でもほぼ満足です。

820 :AC点火派:01/12/29 09:41
まあおおむねソリッド抵抗の誤差は、そんなものでしょう。固定抵抗の誤差から言えば、
生産ロットの新しいメキシコ製のほうが・・・なんて思ったりしますが、いやなら止めま
しょう。抵抗には音質差がある、という方もいますし、そんなものわかるかといった方も
います。理研電具のRMGはノイズも少なく優秀ですね。上杉殿、抵抗の使い分けって
ご存知ですか?カーボン抵抗は悪いものではありませんが、RMGはプレート抵抗には
最良の選択の一つですが、カソード抵抗には巻線抵抗を採用してはどうでしょう。
まあ、理由がわからなければ、全部RMGでもかまいませんが、一気に作ろうとせずに、
かの是枝先生がおっしゃるように、ゆっくり丁寧にいとおしみながら組み上げて下さい。
出来れば一生の宝物になるはずですから。

821 :AC点火派:01/12/29 10:01
休日出勤のついでに、もう一個書きますか。
六億ワット殿、確かにシンプルなCHインプットは怖い。相当の経験者でなければ、
組めないですね。まずCHがそれ用でないと派手にウナリをあげてしまう。
さらに臨界電流の設定を考えないと、とんでもない波形の電源が出来てしまうし、
ゆえにかなり大きめのワッテージのブリーダー挿入がほぼ必須になるでしょう。
ただうまくいった場合は、相当の見返りが期待できます。
是枝先生が球王7号の300Bppに、これを使っていますが、そのご利益に
ついても書かれているとおりです。電源波形がきれいで、整流管にやさしい
動作で、電力的な余裕も生まれるし。
でも電圧値がかなり低めにでるので、専用CHばかりでなく高めのPTタップ
も必要になってくるし、厄介の種は尽きないですね。
タンゴのPTを買っても、Cインプットのデータしか出てませんから。

822 :AC点火派:01/12/29 10:26
サンプリングが終わったので、帰ります。
次の出社は大晦日の予定です。もしかすると今晩はススキノのパトロール
に出るかもしれません。(w
自己バイアスアンプは調整個所はないけれど、正月休みくらいは各部電圧の
チェックをしてあげたいですね。長持ちさせる秘訣です。
直熱3極管ファンの皆さん、静止時でいいですから、グリッド電位を確認して
あげましょう。WE300Bならいいかもしれませんが、カップリングCの
リークはダメージのモトです。
ではまた。

823 :上杉:01/12/29 15:46
AC点火派さん
カソードはデールのNSです。
ゆっくり丁寧にいとおしみながら作ろうと思うのですが、気がはやってソケット類
トランス等もう組み上げちゃいました(2台)。
これから妙法寺に手作りアンプの会 冬の大会(テーマは6AS5)に行ってきます、
初参加ですが面白そうです。

824 :ビタミンQ:01/12/29 17:53
トランスを設計するのは磁束密度、ギャップ、鉄心の材料、コア形状、一次.二次の
巻線の方法、線径などアンプを一台設計するより楽しいのに何故みなさんやろうとしない
のでしょうか?

 E=dφ/dt,ni=hl,B=μHくらいの式とμ0,鉄心のBHカーブが解れば
誰でも基本的設計はできるとおもいますが?

 後は巻線方法や鉄心の材料や大きさなど自分なりの蓄積をしていけばどんどん
楽しくなりますよ!!

825 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/29 18:21
その話題は終わりましたが・・・
あなたが作って下さい。そして画像UPすればなお○(藁

826 :めーか:01/12/29 21:01
6V6好きさん
確かに以前ナショナルにA&Bそっくりの抵抗がありましたね、そういえば
あれとそっくりのソリッドボリウムがあったことも思い出しました。公私ともに
使用経験はありませんが。あれはどうなんでしょうやっぱりライセンス生産したので
しょうか。富士商会には茶色ベースでRM抵抗やA&Bと同じ形状の金皮抵抗がありました。
確か北陸だったとお思います。ホクオームは旧電電や警察庁用機器にはしばしば
つかいますがいまもしあれば上杉さんの用途には向いているとおもいますけど。

827 :6V6好き:01/12/29 22:09
めーかさん
松下のソリッドやはりご存知でしたか。A&Bっぽいソリッドです。昔のRは図体
がでかい。L型Rも手持ちに膨大にある。松下、RIKEN、FOX等各社。
最近は出番が少なくなった。1Wでいまの3Wくらいの大きさがあるから、切り
詰めたシャーシーのアンプには使えない。音は別に悪いとは感じないが。SiDi
のような黒色のMICROのモールドは格好が良いので使っている。

以前はローディンシュタインやフィリップスの金被等が人気があったと思ったが
最近は見かけなくなった。Cのリファやウイマ等もASCやマルチキャップが
出てきたら、主役交替となった。やはり雑誌製作記事の影響は大でしょう。10
年くらい前に友人からルビコンのスーパーツイストLXと言う結合Cを頂いた。
次回会った時に良かっただろうと言うので、あれは良いと言っておいた。実は
あまりに体積が大きいので装着出来ずに放っておいたのだが。今度使うから(W

828 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/29 23:56
>>8166V6さん
2種類の整流管でのパラ使用の案はおもしろいですね。
1989年2月号のMJにて黒川達夫さんが6L6GC・A級PPアンプを発表して
います。6DJ8+6350x2+6L6GCx4ですから、出力時は300mA以上
の電源供給が必要でした。これを5U4GB1本で対応していますが、黒川さんにして
は余裕のない設計だなと思ったことがありました。

829 :6V6好き:01/12/30 13:26
828さん 立ちあがり時間に注意してください。水銀、直、傍、混ぜないように。

年の瀬で会社・家庭でも掃除や新年の準備で忙しいが、自分は自分のことだけしか
しないから顰蹙を買っている。デスク周りにも球やSPユニットが転がっている始末
だ。数年振りに少し「倉庫」を整理してみた。昔LPを月20枚ほど買っていた時期が
あるが、同じ盤を再度買うという失敗を何度も経験した。持っているのに持ってない、
無いのに有る筈という錯覚が引起す災難だ。結果、ダブ付いたり貴重盤逃したり。

球や部品もその例に同じだ。その都度チェックしてないから、かなり有ると思っている
球が数本だけ。見つければ買う球というのもあるから10本以上になっていたりする。
誰かにくれてやったりしたのは忘れているからか。前者は6R-A8や6G-A4等で、
後者は整流管に多い。5Y3GTも一般のマイカ保持もあればスプリング釣りもあった。
前に書いた12BH7Aは20本あまり出てきたが、各社造りがこれほど違うとは知ら
なかった。球を手に入れた際は、何時・何処で・値段等をメモして置くべきだ。エクセ
ルという強い味方もあることだし。

「倉庫」からJRCの7F64Rが4本出てきた。出所は明かせないがNECに頼んだら
10ページに及ぶ、企画・グラフ・外形図のコピーを送ってくれた物だ。親切だった。
強制空冷4極管でFM/TV放送用。トリタン球でヒーターは6Vだが電流は68〜
140A。AB1級でプレート7000Vで損失4KW出力5KWとある。悪用したら
即逮捕だろう。もっとも電源でめげてしまう。2度と日の目を見ないでしょう。

830 :7C5:01/12/30 20:15
抵抗もコンデンサーも流行がありますね。
リファーは良いと評判でしたが、5年も経つと
亜鉛のメタリコン部が膨れてエポキシにヒビが
入る事故がかなり出たようで今はあまり
使われませんね。ソリッドはアーレンブラッドレーが
一番ですがそれでも使っていると段々抵抗値が
増加してきます。
どんな部品でも自作は楽しいですね。トランスも巻きましたし、
巻き線抵抗も作りました。最近、ソケット(RV239)も作りました。
平衡3線のコードも自作しました。でも
私は、トランスに関しては、UTCやWEやルンダールや
スタンコアやパートリッジより良いトランスは作れない
ことがよくわかりましたので、選ぶ方が楽しいです。

みなさま、本年はお世話になりました。
ご多分に漏れず、不況のため、人減らしで
仕事は増えて忙しく(でも給料は減って)
大変な1年でした。
来年も楽しく趣味に邁進しましょう。

831 :6V6好き:01/12/30 23:30
本年も最後になってしまった。
7C5さん、めーかさん。来年も色々な事柄教えてくだされますよう。
上杉さん。アンプ造り頑張って。楽しみです。
マヂック愛さん、六億ワットさん。2002年も宜しゅう願います。
AC点火派さん。暖かい正月を過ごして下さい。来年もリード期待。
その他のスレ参加者の皆さん。良い晦日と新年を。

832 :めーか:01/12/31 10:12
AC点火派さん、6V6好きさんを始め皆さんよいお年をお迎えますよう。
こんなに面白く、またためになってゆったり楽しく書き込みが出来ることは
素晴らしいことだと思います。来年もよろしくお願いいたします。

833 :AC点火派:01/12/31 10:16
本日は大晦日だというのに、めでたくご出勤。これも不況のせいなのでしょうか。
さみしい会社の中で一人これを書いております。(下のフロアーに降りれば、休日出勤
の友がもう一人)今年はいろいろあった1年でした。この掲示板の存在は大きかったです。
あらためてレスを見ますと、初参加が9月24日です。そこから大晦日の本日まで、レスは
830を超えました。最初は孤軍健闘しておりましたが、6V6好きさんや7C5さん、
めーかさんや六億ワットさんの参加を得て、貴重な情報・意見交換の場になりました。
今よりも自作華やかりし時代、近所やお店屋さんには、貴重な助言を与えてくれる「先輩」
がおりましたが、現在ではこの掲示板がそんな場になるやもしれないな、と思うAC点火派
であります。

834 :AC点火派:01/12/31 10:48
7C5さん、そういえばお久しぶりですね。ご覧になっていたとは思いますが。
後半、なぜかトランスの話題にスライドしてしまったのですが、やはり
海外の往年の名ブランドの話は、避けて通れませんでした。
昨日久しぶりに伊藤翁の本を手にとりました。
翁の後年の時代ですら、どうせ真空管の先は見えている、といいながらあの
こだわりには脱帽いたします。
「かくまで我が田に水を引く」というあの境地、それあってこその趣味という
世界でありましょう。こだわりは大事にしたいものですね。
もう真空管の全盛時代はとうに過ぎました。マラードやテレフンケン、GE
でEL34/6CA7が生産されたり、GECのKT66/KT88や、
大好きな東芝電子管も、フィリップスと提携していた松下も、タフな日立の
球ももう2度と作られることはありません。
そんな中、WEで300Bが再生産されたことは、いまだに信じがたいような、
出来事です。ステッパーレンズでの、光学精度の限界に挑むような超々LSI
の生産も、人間の手と治具でミクロン単位の精度を追求した真空管も、どちらも
立派な工業生産品です。
UTCやピアレスなどは、いまだに趣味人のためにサードパーティで再生産
されますが、一品手作りの許されない真空管には無理な話です。
「ライン」を動かさねば、タマは出来ません。
周辺部品に限れば全盛期より、恵まれているのになんと皮肉なことでしょう。
皆さんタマは大事にしましょうね。そんな大げさなものか、と以前意見され
ましたが、やっぱり昔のタマは文化遺産ですよ。
物持ちの6V6好き殿、うらやましい限りですが、大事にそして死蔵すること
なく、生かしてあげてくださいね。
なんだか感傷的になっちゃった。(w

835 :AC点火派:01/12/31 11:02
それでは、そろそろ終了して帰りますか。
皆さん大変お世話に。なりました。
実は自慢のWE300Bppアンプが、モノのLchから電源投入時に
「ブチッ」と音を立てました。どこで火花が飛んだやら、整流管か、虎の子
のWE300Bなのか、予備のブロックコンはないし、どうしようかなあ。
今晩、スピーカー端子をはずして、電源入れて観察してみます。
丸3年間、何もなかったんだけど、いいときに悲鳴をあげてくれました。(w
最近かまってやらなかったせいでしょう。少しめでてあげねば。

どうか来年もよろしくお願いいたします。ちなみに新年は1月2日に臨時営業
いたします。(w
ではまた。

836 :上杉:01/12/31 13:43
今年も今日で終わりですね、突如真空管アンプ魅せられ自分も作りたいと思ったのが半年前。
キット作ったりしながら、部品買ってシャーシ作ってもっと音の良い、家宝(W になるような
アンプが欲しいと、いろいろ調べていたところ是枝さんの制作記事が目にとまり
無性にこのアンプが作りたいと思い悩んでいたところ、音はどうなんだろうと
素朴な疑問に駆られこのスレたてた訳なんですが、AC点火派さんの登場から思わぬ良い方向に向かい、
博識在る方々の参加により、楽しく為になるスレになったのは意外でした。
ま、たまに煽りの方もいますが、これはこれで2chらしくて良いかも。

837 :上杉:01/12/31 14:07
しかし今年は大変な年でした、不況のあおりで経営芳しくなく、母入院。
3回の手術の後退院2週間後、叔父が死に大慌て、自分は結婚式の準備の最中
こんどは父が入院、結婚式の当日逝去、当然結婚式は中止。
来年の3月まで母嫁私と3人住まい、狭い部屋でアンプの制作に嫁の白い目が痛い。
おまけにAXIOM80まで買ってしまい(当然値段は誤魔化してます)貧困に拍車がかかる。
そんなこんなで今年もあと数時間でおわりです。
来年こそはと、塞翁が馬塞翁が馬と念仏を唱える事のない年に成って欲しいですね。
みなさん今年はありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
良いお年を。

838 :上杉:01/12/31 14:14
アンプ1台組上がりました。
スピーカーに8オーム端子で繋げたところ、蚊の泣くような音しか出ません。
4オーム端子で繋げるとキューイーンンンンンと馬鹿でかい音がします。
何も繋げないとアンプが唸ってます。
うーん、困った、困ったのでスキーに行ってきます、帰ってきたら
直ってるかも、そんな事ないか(W
では再度、良いお年を。

839 :六億ワット:01/12/31 17:35
みなさま、今年はお世話になりました。このスレッドで、楽しい話題で盛り上
がることが出来たことを嬉しく思っています。
アンプの故障の話題が出ましたが、先日私もやってしまったことがあるので白状
しまして、今年の締めといたします。
久々に使っていなかった球を挿したところ、ガスが入っていたため紫のグローが
出てしまいました。まあ、以前からエミッションがおかしくなっていた球なので
ついに寿命かと思い、元の球に戻したところ、アンプから音が出ません。付属の
バイアス電圧監視の電圧計のスイッチを入れてみたら、バイアスがかかってない!
もしやと思い、バイパスコンデンサをチェックしたら、先のグローで巻き添えを
喰らって、導線と同じものに化けてしまってました。慌ててコンデンサを交換、
ことなきを得ました。今回はいたずら心が招いた事故でしたが、アンプの定期点検
は大事だなあと思った次第です。
来年も無事に動作しますように。というわけで、皆様よいお年を。

840 :AC点火派:02/01/02 09:40
あけましておめでとうございます。
新年初カキコでございます。いま、もう少しで休日仕事が落ち着きますので、詳しく
レスをつけましょう。
皆様のお宅のアンプは、無事に灯が灯りましたか?

841 :AC点火派:02/01/02 11:08
なんとか休日出勤のヤッツケ仕事も終わりました。ヤレヤレ。
上杉殿、アンプ組みあがりましたか、さっそくのトラブルとは、なんか予想通りの展開で
困りましたな。(w
あのアンプはなかなかの難物だと思いますよ、もっとゆっくり確実に組まなきゃね。
各段の動作はギリギリ、しかも3段構成でWE300Bのグリッドは、500kΩ近くの
ハイインピーダンス環境で、それを5693でスイングするという、一種綱渡り的なと
いうか、切れる寸前までテンションをかけた弦のようなアンプですわ。
それを3日仕事の早や組みなんて、恐れ多いというか、困ったものです。
トラブルシューティングもいい経験になるでしょうから、ここからはじっくりと時間を
かけましょうね。
ところで製作の前に実体配線図は起こされましたか?、構成で自己流の省略を加えてませ
んか、とくにOPT2次の補正部分はきちんとつけましたか、結線に間違いはなく完璧
ですか、高インピーダンスの配線を無用に引き回していませんか、半田付けは忘れて
ませんか、300B廻りのシールド処理、きちんとアースに落としましたか。
まずはゆっくり眺めることです、わかるまで。他人事ながらまったくもう・・・。(w

842 :AC点火派:02/01/02 11:22
我が家のWE300Bppは、無事に起動するようになりました。
かまってやらなかったので、ケミコンがいじけてたようです。(w
昨日は元旦、酒が入ってから歌モノ中心に再生しました。
C.ベイカーシングスのようなモノラル音源から、J.ジョプリンのハスキーな
サマ−タイム、H.コールのテネシーワルツetc。
ついでにモンクのモンクスミュージックを再生中に、ちょっとうるさいよとの
忠告があって、M.デイビスまでたどり着けませんでしたが。(w
蚊のなくような音では、300Bの美点は語れません、とはいえそんなに大音量派
ではないですが。C.コリアとか、K.ジャレットなんかを再生すると、たまに
部屋を隔てている家族から、「いい音だね。」といわれることがありますが。
要はソースの好みの問題でもあるようで。
鬼太鼓座なんかは、年寄りに言わせてもいい音だそうです。
少し自慢が過ぎたかな。(w

843 :AC点火派:02/01/02 11:50
休みの間は浅野さんの「魅惑の真空管アンプ」の、巻末の座談会部分とか、
木村哲人氏の「真空管の伝説」を読んでおりました。
今は自作派にとって恵まれているような、いないような、よくわからない時代
でしょう。周辺部品はこれまでになく贅沢な選択が出来ます。
タマさえあれば。
まあ愚痴はこの辺にしときますが、木村氏の本はなかなかよかったです。
「真空管が消えたとき科学技術は妙な方向に曲がったのではないか。」
という氏の主張に賛同したいです。
ブラックボックス化が招く技術の危機は、確かにあると思います。
ソフトウェアばかりでなく、ハードがしっかりせねば。
年が明けて、そろそろ次の予定も考えております。
スレ上でのアンプ設計なんてのも、楽しかろうと。予算面の苦労とかも盛り
込んで、いやまだムリかな。
その前に上杉殿のキカイが、正常に動作しないとあきませんな。
耳で聞いて発振するのが判ったり、アンプがうなっている様では、本スレの
名折れもいいところ。ちゃあんと完成させて下さいな。
OPTの結線、間違ってない?
では次回まで。帰宅して正月します。

844 :めーか:02/01/02 17:48
皆様明けましておめでとうございます。AC点火派さんケミコンのトラブルは
たしかにありますね。寒かったり暑かったりで機嫌が悪くなりますね。
上杉さん、いくら何でも作るのが速すぎますよ。むかし伊藤喜多男さんが「あんな面白い作業はゆっくり
楽しんでしなければもったいねぇ」などとお書きになっておられました。
いぜん友人のアンプを救助した時是枝さんに何時間かけるのですかとお尋ねしたところ
1台2週間と言うことで驚いたことがあります。その折、先生は「わたしは右手右足
に障害があるからゆっくり作らないと駄目なのだ」と仰っておられたのが耳に残りました。
上杉さん一度NFを1次帰還、2次帰還とも全部外してその状態で電圧を確認したほうが
いいんじゃないかしら。それで音が出ることが先決だと思うのですが。
私の友人の失敗のひとつは出力トランスを指定のF-5003の
ステップダウン接続では無く3KΩのF-5002を使ったことにありました。
最後までとれなかった超低域のモーターボーディングはそのせいでした。先生に聞いた解決
方法はカソードバイアス抵抗に並列に入れるバイパスコンを20μにすることでした。
それで解決しましたがつくづくその奥の深さを思い知った出来事でした。グリット
のシールドは私は細い同軸シールド線を使いました。これで良いと伺いましたし
この方が楽です。

845 :6V6好き:02/01/04 03:36
「スレの深夜番6V6好き」より謹賀新年!
皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
本年も宜しく。

昨年末の『棚卸し』で発見した'70〜80年頃の日本のポップスを聴いておりま
した。昔の詞・曲は良いですね。失われた青い時代がプレイバックして来ました。

846 :上杉:02/01/04 16:02
あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願いいたします

スキーから帰ってきました、今年は菅平も大雪です、正月にポールが貼れるなんて、
数年ぶりのことです。しかし、体中が筋肉痛で大変です。

AC点火派さん
実体配線図は起こしました(7日にアップします暇なときに、見てください)。
自己流の省略は加えてません。
OPT2次の補正つけました。
結線に間違いはなく完璧だと思います。
高インピーダンスの配線を無用に引き回していません。
半田付け確認しました。
300B廻りのシールドはアースに落としました。
電圧はプラスマイナス10%以内に収まってます。
何処がいけないんだろう?

847 :上杉:02/01/04 16:17
めーかさん
NFを1次帰還、2次帰還外してみました。
発振が消えました、4オーム端子からだと力強音がします。
8オームからは依然蚊の鳴くような音です。
2次側は戻しても大丈夫でした、1次側付けると途端にキューイインンと鳴きます。
やはり早急に作ったのでどっか間違えてるんでしょうね。

848 :上杉:02/01/04 16:24
300Bの頭の部分が紫色に光っているのは大丈夫なんでしょうか。
綺麗なので暫く眺めていたんですけど、ちょっと心配です。

849 :六億ワット:02/01/04 21:02
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

>>848 上杉さん、
 管内が発光する現象は2とおりありまして、真空度が高い時に、勢い余った熱電子
がガラス面などを光らせるものと、真空度が劣化して、管内に侵入したガスが励起
して光るものがあります。前者は蛍光、後者はグローと呼びます。ときどき混同
されることがありますが、異なる現象なので区別するべきです。
 これらの見分け方ですが、ガラスの壁面が光るのか、管内が光るのかで見分け
がつきます。また蛍光の場合、磁石を近づけると蛍光面が動きます。また蛍光は
青色、グローは紫や赤っぽい色が多いです。このあいだ壊れた球はプレートの
内側から紫色のグロー光が漏れて、それはそれは綺麗でした(w
 上杉さんの場合、適性な電圧がかかっているようなのでグローではなさそうです
が、念のためお確かめ下さい。

850 :めーか:02/01/04 23:13
上杉さん
4Ω端子からは出て8Ω端子からは音が出ないのが気になりました。普通はそんなことには
ならないと思います。4Ω端子に音が出ることは取りあえず大きな失敗はなさそうです。
いま球王3号を取り出してみましたがあそこには位相補正がいり組んで入っていますから
今一度の点検をしてみたほうがいいとおもいます。プレート回路に使うシールド線は耐圧
に注意してください。テフロン線がいいと思います。1000ボルト耐圧が
あれば理想です。でもここは指定通りに作られたようですね。なかなか大変だったと思います。
私はズルをしました。2次帰還では発振しないそうですが1次帰還だけではどうですか?
1次帰還の定数は大事だと思いますが指定値にされたそうですし。これが無事にかかるかどうか。

851 :上杉:02/01/05 02:01
六億ワットさん
よく見ると紫じゃなく青色で、官面が光ってます、磁石を近づけると光が移動します。
ほっとしました(^_^

めーかさん
1次帰還だけで発振します。今は1次帰還の50kΩ(実際は51kΩ)と50pf(実際は47pf)は外してます。
あとインピーダンス補正回路の30pfは33pfです。
プレートのシールド線はオーディオ専科で買ったAWG#16のテフロン線です。
たしか、600ボルト以上耐圧と聴きました。
今ちょっと気になってるのが、シールドに使った藤倉電線をグルグルテフロン線に
巻いちゃったんですが、これは被せるべきなのでしょうか、気になります。
1次帰還もう一度見直してみます、四5回は見てるのですがも一度、二度三度。
AC点火派さん
結線に間違いはなく完璧だと思います、などと書きましたがそんなことは、
決してありません、何度も見直してみます。

不完全ながら色々な曲を聴いてます、諸般の事情からちょっとしょぼいスピーカーを
使ってますが(AXIOM80じゃないですよ)、自分の知っている300Bの音じゃないです。
詳しくは完成してから書きます(書かせてください (^_^ )

852 :めーか:02/01/05 09:55
他人事ながらアンプの音が出ないのは凄く気になります。これも職業病かしら。
さてF-5003を使った場合の1次NFの発振限界をざっと計算しましたがまだ余裕がありそうです。
R8+R9でほぼ80Kですので取りあえずここを60K+60Kで120Kにしたらいかがでしょう。
これで発振したら取付け位置を見た方がいいかも。P114の実体図のとおりにしないとだめでしたから。
友人も違うやり方をしていたが増幅部の取り回しはホント重要でした。

853 :めーか:02/01/05 10:25
配線図と実体配線図に異なるところがいくつかあって電話でお尋ねしたこと
がありました。特に5693のSG抵抗は配線図は390K実体図は470K
になっている。ここは気になったので質問したところSG電圧が90Vになるように
というお話でした。あと参考になったことはカップリングのC2はできれば
シャーシに近付けてということだった。ようするにストレキャパで高域をおとす
ことなのでしょう。

854 :上杉:02/01/05 19:37
めーかさん
ありがとうございます。
R8R9やってみました、けどダメでした。
何度も見てるんですが解りません。スピーカーケーブルを16Ω端子接続すると、
蚊の鳴くような音だけでなく、カソード電流計も入力に連動して動いています、
どこか配線が狂ってるだと思います。
うーむ、まいった。
C2シャーシに近づけました、写真でもそうなってますね、何でもなさそうな
細かいところに技があるんですね。奥が深い。
5693のSG抵抗470kΩだと99Vあったので、500kΩに変更したところ、
95Vになりました。

今日は疲れたので酒飲んで寝ます。また明日確認作業にはいります。
トホホホホホ

855 :めーか:02/01/05 22:40
いろいろ考えましたが可能性としてはR10の1KとR8とR9の40Kの数値
を再度確認することでしょうか。それと配線図上で5.5Vと書かれている
箇所からC5の800マイクロを通って信号電圧が戻される部分が間違い無く
5番ピンのところつまりカソードかどうかを調べてみてくださいな。それさえ確実であれば
発振しないはずです。それで発振したらもう一度考えてみます。またF-5003の
4Ω端子からC16、30PがR23とC15を結んだ所に接続されていますが
これをはずしてからもう一度このあたりを全部確認したらいかがでしょうかしら。
端子で動作がそこまで変わることは普通ないはずです。

856 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/05 22:58
うまくいかないときは、全部ばらして組みなおしたほうがはやいヨ!
元設計が悪けりゃ無駄だけど(藁

857 :めーか:02/01/05 23:12
あのアンプはキットを買ってその通り作るので無ければ測定器が
必要でしょうね。私が組んだアンプの中でも一番難しい部類と思います。
テスタ程度ではどうにもならなくて会社にもっていきましたから。
記憶違いで無ければ是枝さん自身球王7号のPPアンプより難しい
だろうとお書きになられていたはず。連絡をとってみます。

858 :上杉:02/01/06 12:25
めーかさん
いろいろありがとうございます。
早朝言われたとおり、OPTのあたり外して見直しましたが、間違っているようには
見えませんでした、途方に暮れていたとき突如発振が止まりました。
こいつが原因かなぁーとシールド線を指で押さえたら、なんと発振しなくなりました。
8Ω端子からも音が出ます、しかし真綿でくるまれたと言うか、耳に真綿で栓ををしたような
鳴り方です。4Ω端子も同じです、力強いスピード感ある音とは段違いになりました。
電圧を測ってみますと、初段管の値が倍近くなってました。
何故なんだろう。不思議です。
もうちょと詰めてみます。

859 :めーか:02/01/06 12:39
上杉さん

いちどシールド線では無くて普通の線に代えてみられたら。わたくしもそうしてみたが
それでどうこうは無かったと思います。それで安定になるのならその方がいいかも知れません。
ただあとでシールド線に戻したらたしかにその方がよかった。プレート回路にシールドをする
などとは普通は考えないしわたくしも多少疑問をもっていたのです。PPアンプでは撚りあわせると
そんな心配はしなくてもいいのですが。

860 :上杉:02/01/06 13:50
メーカさん
普通の線に代えてみます。
しかし何故C10aの100u500VからR2の50kの間が342Vに成ってしまったんだろう、
ここは回路図見ると230Vなのに、不可思議哉不可思議哉。

861 :上杉:02/01/06 16:43
めーかさん
初段の電流値が狂っていたのは3番ピンの1kΩが外れていたためでした。
NFを付けたり外したりしている最中に外れてしまったようです。
発振が止まった時期と電流値が狂ったのがほぼ同じ時期だったので、付けると
また発振するかもと、恐る恐るスライダックを上げていったところ発信しません。
4Ω、8Ωからも力強い音が出ます。
何故発振が止まったのかよく解りません、謎です。
どうもありがとうございました。
AC点火派さん六億ワットさん ご心配おかけました。6V6好きさん 応援ありがとうございました。
これに懲りもう1台は、ゆっくり慈しみながら作ることにします。

バンザーイ バンザーイ バンザーイ バンザーイ バンザーイ

862 :めーか:02/01/06 18:31
上杉さん

おめでとうございます。良かったですね。私もほんと安心しました。試作機
はまだしも量産試作機が一番難しい。工場で安定にものができることは設計
とは異なる難しさがあるようです。今回のパターンは量産試作の部類でしょう。
なにはともあれ、あの難しい球王3号300Bシングルを独力で作られたのですから
立派です。あっぱれ、あっぱれ

863 :AC点火派:02/01/07 08:30
皆さんおはようございます。わが社の正式な仕事始めは、本日からです。
お待たせいたしました。
上杉殿、おめでとうございます。どうやら音だしまでこぎ着けたようですね。それは
何よりです。次の仕事が待ってますよ、お楽しみの測定です。
もし機材をお持ちでなければ、しかるべき良心的なショップに依頼しましょう。
もちろんただでは出来ませんが、それは仕方のないことです。
入-出力、f特、出力対歪率などを測定して、Vol.3の掲載値とほぼ同じであれば、
無事完成です。もしやっていただければ、方形波入力で容量負荷安定性を確認していただ
ければ、ほぼ完璧です。ここをごらんの皆さんも、それを待っていると思います。

864 :AC点火派:02/01/07 12:32
早々に測定要求のレスをつけましたが、年明け早々皆様の奮闘ぶりをあらためて拝見しますと、
大変でしたねぇ、いや、あっぱれでありました。
興味深いのはめーかさんのレス844です。
是枝さんの設計は高域ばかりでなく、低域もギリギリなんですね。
カタログ値で見るとF−5003は20H、F−5002は18Hと(ppのOPTに
比べれば)スタガリングで見ても、ゴミのようなものなのに、低域発振(モーター
ボーディング)とは、恐れ入るほどのピンポイント設計であることが、うかがえます。
しかもそのトラブルを、パスコンの容量値だけでのアドバイスで解決してしまうという、
その是枝先生こそなによりすごい方だと思います。
今、ガレージメーカーで、これだけの設計をなさる方がいましょうか。

865 :上杉:02/01/07 13:53
めーかさん
是枝先生に連絡してくれたのですね。ありがとうございます。
先生から救援メールが届いていました。
困ったことがあったら送料負担だけで動くように直して下さるとのこと、
見ず知らず私にこのようなメールが来るとは、感慨の至りです。
取りあえず動いたので、まずは測定に出すことにします。これで問題が生じたら
是枝先生に甘えることになるかと思います。

しかしこのアンプかなりの難物なのですね、改めて思い知らされました、ド素人が測定器も無しに
挑むなんてかなり無茶だと云うことがよく分かりました。しかし良い勉強にもなりました。
またいろいろな人にアドバイスを受けることができました。もの凄いアンプだとおもいます。

866 :めーか:02/01/07 15:13
上杉さん

昨年暮れに球王5号のアンプキットをお願いしたのでお願いしやすかったのです。
でもよかった。

867 :AC点火派:02/01/07 18:26
上杉殿、とりあえずよかったですね、いい勉強になったと思います。
回路定数だけではアンプは出来ないという、いい見本です。コンストラクションがどれだけ
大事かという好例です。確かにそんなに厳密に詰めなくとも、簡単に動作する300B
シングルはたくさんあります。
KT88のQUAD型ppアンプの記事中で、300Bは310Aなどでただ漫然と振ると、
総身に知恵が回りかねた音になりやすいとは、是枝さんの弁ですが、この言葉には小生も
膝を叩いた一人です。WE300Bは理想的な3極管のひとつですが、いわば真っ白な
キャンバスか画用紙のようなものでして、いじり方によりそれはさまざまな音を出す素材
でもあるのです。
測定結果が楽しみですね。是枝さんの信条のひとつと想像していますが、歪率の絶対値の
大小にはとらわれず、むしろ自然な増加をたどることをよしとして、何よりも100,1k,
10kHzの3周波数で歪率が揃う事の方を大事にされています。
NFBをかけたアンプで、このことは本当に難しいことなんです。もし幸運に測定データが
そうなっていたなら、丁寧なお礼状を添えて、是枝さんに報告なさるのが一番いいでしょう。
うまくいかなければ、なおさらのこと相談すべきです。きっとアドバイスをくれると
おもいます。

868 :AC点火派:02/01/07 18:42
めーかさん、5号のキットは確か6384ppでしたか。
今、手元に本がないものですから記憶ですが、あれもまたよさそうなアンプ
ではないですか。なにせ管球が丈夫そうですし、そのビーム管接続のままの
大電流動作でDFを稼いだ格好になってますし、骨太な音が期待できそうに
思います。高信頼管とかミリタリースペックというのは、期待させるものを
もってますよね。整流管にはダンパー管が2本載っていて、これが明るいので
PLは省略したという、個性的なアンプでもありますし。
6384もダンパー管も発熱は多そうですが、ケミコンはすべてシャーシ内装と
いうあたりに、長時間の安定性を考慮した設計のセンスのよさを感じます。
やはり経験がものをいうのでしょう。只者ではありません。
同様のアドバイスを、我がスレの6V6好き殿もしておられましたね。さすが。
その慧眼にはAC点火派、恐れ入る次第であります。
カッコばかりじゃ、だめなんだと反省しております。

869 :めーか:02/01/07 20:45
私の友人どもが3人ほどあのキットを組んでいるのです。値段据え置きなので今では
なるほど安い。いまはA&Bの抵抗ではないそうですが(精度が維持出来ないそうで)。
最初は球の動作点に疑問がありましたがみんな無事にうごいてるようですし思いきりました。
LEー8Tにはいま一つとも思いましたがアルテック604で鳴った音にはネジが巻かれました。
設計屋から見るとあのシンプルさにはとても惹かれます。骨太のイメージがありますが少し違うと思いました。
中音のカタマリと言った感じで鳴る604がスッキリと柔らかくシャープに鳴るようです。

870 :AC点火派:02/01/08 08:49
おはようございます。
なるほど、音は聴いてみなければ判らない、ということですね。
そんな繊細な音だとは知りませんでした。失礼いたしました。
タムラのトランスと、きっとうまくバランスしているのでしょうね。
ハイゲイン動作と位相補正の入り組んだ、複雑この上ないWE300Bシングルがあり、
シンプルイズベストの極みのような、アルテック構成のビーム管ppがあり、かと思えば
QUAD型のまとまりのよい、多極管ppがある。
OPT1次からNFBを戻す多極管シングルや、グリッドチョークの利点を生かした
直3シングル(しかもNFB付)と、まことに多種多様。
アンプデザインとは、かくも難しく面白いものであるのですね。
次作は6V6ppになりそうだと予想していますが、楽しみですね。

871 :めーか:02/01/08 10:07
AC点火派さん

いろいろ探りを入れてみましたが詳しくは教えてもらえませんでした。でも
おっしゃるように6V6PPだそうです。2号アンプににているけど全然違う
そうです。少し心が動いたけど注文したあとだしステレオ機だそうですから

872 :AC点火派:02/01/08 12:20
やはりそうですか、6V6ppで来ますか。
これは楽しみです。
そういえば2号アンプも、QUAD型に範をとった6BQ5ppのステレオ構成でした
ものね。どういうヤッツケかた、いや失礼まとめ方をされるのか、興味深い限りです。
ただ、コンパクトに組まれることは、間違いないと思いますが。
6V6という管種自体、是枝さんのお気に入りの一つですから、相当なこだわりが
期待できそうに思います。
小生もまだ見ていないキカイのオーダーを、考えたくなりました。
やっぱり高価なのかな。それがちょっと気がかりではありますが、いいものを作ろうと
思ったら、多少の出費は覚悟せねば。
期待して待ちましょう。
小生も是枝さんにメールを送信してみようかな。

873 :上杉:02/01/08 12:51
6V6pp興味在りますね、球王23が楽しみです、もっと後かな。
その前にやること沢山有るんだった。

カップリングのC2をシャーシに近付けるだけで、変わる物なんですね。
高域の尖ったところが消えたような、多少丸みが出たような、聴きやすくなりました。
まだ全体的に音は固いんですが(測定もしていないし)、非常に透明感のある早い音です。
曲によってはかなり緊張感のあると言うか、途中ハッとすることがあります。
まだR側1本で鳴らしてるんですが、音場が広いです。細かい音がホントに良く聞こえます。
コンサートの雰囲気が肌で感じ取れる感じで、その場の楽しさが伝わって、なにやらウキウキしてきます。
まだまだ道のりは遠いんですが、このアンプのポテンシャルの高さが伺い知れるようです。
あんぷが巧く完成し、AXIOM-80の箱も巧く完成したとき、どんな音が出るのか、今からちょっとわくわくします。

874 :AC点火派:02/01/08 13:06
ストレーキャパシティーは結構、効くんですよ。
このことは是枝さん自身、50シングルの製作記事でも述べていますね。
ただ効き過ぎても困ることがあるため、大容量のカップリングCが欲しくとも、
昔風のシャーシマウントのオイルコンや、フィルムコンは使うべからずと
アナウンスされていたはずです。
上杉殿、極上の8Wの世界です。結果を信じてL側を丹念に組み上げて下さい。
昼休みの滑り込みレスでした。以上

875 :上杉:02/01/08 14:02
とうとう赤帯が出てしまいました。
このスレが無くなるのはちょと寂しいです。

876 :6V6好き:02/01/08 16:23
3日間ばかり、知人の業者の新年会と言う名目で小旅行をしてきた。真空管同様
からだも労わらなければなりません(笑)
皆さんお揃いになりましたね。上杉さん、大変でしたが良い経験になりましたね。
めーかさん、ご苦労様でした。是枝アンプの次回作はV6ppですか。期待大です。
球を集めて磨いておきます。特注品なしで再現性が高い物がいいね。しかし、ラボ
ラトリーっぽい凝った物が出て来そうですが。またそうでなければ、納得しない
是枝アンプファンもいるでしょう。AC点火派さんとか(失礼!)暴言陳謝。

877 :AC点火派:02/01/08 17:00
どうしましょう、新スレ立てましょうか?

878 :めーか:02/01/08 18:22
まだまだと思って心の準備ができていなかった。AC点火派さん。
スレの名前はどうでもいいですけどこのメンバが集えるものが欲しいです。

879 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/08 18:34
新スレは950超えてからで十分

880 :AC点火派:02/01/08 18:44
879殿、立ててしまいました。すいません。
スレのタイトルはどうでもいいと思いつつ、「やさしい自作管球アンプの難しい
作り方」とさせていただきました。
スレのムダ使いは気が引けますが、そろそろ潮時かなとも思いまして。
どうぞ新スレもごひいきに。

881 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/08 19:59
>>879
通常はスレの限界はレス数(1000レス)で決まってくるが、警告表示を見る限りレス数での
制限ではない。
このスレは、1レス平均の文字量が多いので、例外的に容量(文字量)制限が表に出てきたのだろう。

>>880
昔、サウンドボーイ(ステレオサウンド社)の記事で、伊藤喜多男氏の
「誰にでも作れそうなアンプのやさしくない作り方」
というのがあったように記憶しているが、それのことか?
違ったらスマソ

882 :めーか:02/01/08 20:17
私が是枝アンプに興味を持ったのは氏が通信機に時折触れておられることからだった。
私の本職はかつてはその設計でした。通信機と言うものは今では多少異なるが
かつては機械80%回路20%の世界でした。うちの機械も東芝やむかしの小林の機械も
機械屋がその主導権を握っていた。と言うよりメカが設計出来なければ良い通信機は出来ないものでした。
最初の頃の球王で是枝さんはコリンズやら戦中の受信機(名前は忘れたが)に
関したことをお書きになられてた。それがきっかけだったが昔のラ技をみていたら
マランツはコリンズでハマーランドはマッキントッシュだと言う一文を発見してわが意を
えた思いがしたものです。もう余裕がないがら言ってしまうが高周波機器はアースが命なのです。
是枝アンプではボルトを本当に溶接していて友人のアンプが不安定だった本当の理由がわかりました。
あの設計では高周波機器と同じ作り方がいるかもしれません。スタッドボルトを多用したりステンレスケース
を使うのも設計屋から見るとよくわかります。でも業務機器を作っていてもあんなステンレスケースはとても
使えません。あんな設計はどうかとも思うがまたたいへんうらやましくも思う。
私見ではあるが個人的に好きなのは5号アンプ13号アンプそして15号アンプ、さらに
17号プリです。15号アンプはプリント基板を使っているがあのこだわりは尋常では無い。
私の会社でも独自の基準はあるがあの絶縁特性はオーディオ用には充分すぎるとおもう。17号プリは
見方はいろいろあろうが本職の立場でもあの設備はうらやましい。今の情勢では日本のメーカでは無理だ。
高周波を扱うとステンレスケースの必然性は痛感する。あそこまでいくとイヤミでもあるがまあそれは
できないもののひがみと思えてくる。17号のプリを見た時、敵愾心のような感情を持ったことは事実だ。
コンちくしょうと思ったがまあそれはしかたがない。キットで作ろうとはとても考えない方がいいと思う。
本スレでもついにプリアンプに触れた書き込みは無かったような気がします。考えてみればアンプの筆者でも
プリアンプを発表された方は本当に少ない。伊藤先生も結局はあのプリはお書きになっていないんじゃ無いかしら。
是枝アンプを考える時にプリアンプは凄く大事だし発表例も結構あるようです。とりわけ通信機器とプリアンプは
似ている部分が多いようですがそこまで行かないうちに終わってしまって残念です。それにしても面白いスレでした。
上杉さん!アンプの製作が曲がりなりに間に合って良かったですね。

883 :上杉:02/01/09 03:12
882のメーカさんの話は興味深いです。
私が挑んでいる(四苦八苦)300アンプのカスコード構成も高周波回路には使われるが、日本ではオーディ用には二例しかなく
それもプリだけの作例のはずです。漠然とですが何故このような回路を持ってきたのか、ちょっと気になってました。
なにぶん素人なもので、こういうのも在るんだなーっと思ってました。
ここ数ヶ月の間に自作アンプのベテランの方に合う機会がありました。300Bの回路図を見てもらうと
ん、SRPPだねと言われる方がほとんどでした、「カスコード構成です」というと
あっそうか、と言う人や、何なにカスコード構成と覗き込む人がいましたが、
回路図の初段をを見ると、何でこんなに複雑にしなければいけないの? と聞かれました。
推測ですが、たぶんカスコード構成そのものが解ってないのかなと漠然と感じてました。
無論私は何の事やら解らないのですが。
メーカさんの話を見ると、是枝先生は高周波にも詳しい方だと云うのが解ります。
ちょっと面白いですね。

スレが終わる前に音が出ただけでもホントに良かったとおもいます。
スレが消えた後では、本当に一人で悩むしか無かったですから。
メーカさん 改めてありがとうございます。

このスレも、AC点火派さんの「やさしい自作管球アンプの難しい作り方」に繋がるようにしたいです。
しかし私はド素人な物で、常連さんお願いしますね。

884 :励磁ちゃん:02/01/09 09:51
明けまして おめでとうございます。

このスレが 無事に終了する事にも おめでとうございます。
始まった当初はどうなる事かと思いましたが 素晴らしい終わり方に 是枝先生も
胸を撫で下ろされておられる事でしょう。
事実は小説より奇なり と申しますが 誰がこのような終わり方を想像したでしょうか?
自作自演でも こうはまいりません。
私もいつかは 是枝先生のAMPを 作ってみたいと思うようになりました。
「やさしい自作管球アンプの難しい作り方」では 半田 配線 そしてプリアンプと広げていかれる事を 希望します。

881さん
サウンドボーイ 1981年8月 9月 10月の3ヶ月間連載され 写真数160数点という 技術誌でさえやれない事を
やった 素晴らしい記事で 私のバイブルの一つでもあります。
読み返すと 是枝先生との共通点も多々あるようです。
EF86三結 E83CCリーク・ミュラード位相反転 EL34ULP−Pという 変哲も無い物ですが
『でもその職人は「できっこない」とタカをくくっているのが常、だからこうして作り方など述べられるのです。
わたしのこころがけだけをわかっていただければよろしいので、生きざまをお目にかけたようなもの、
どうのこうのという批判はまっぴらご免です。』
と言う 信念と実績に裏付けされた 作品と呼ぶに相応しいアンプリファイヤーです。

常連の皆さん そして私のような お邪魔虫も 新スレ楽しみにしております。
これからもよろしく!!

https://ebi.5ch.net/test/read.cgi/pav/1000980770/

28. 中川隆[-10690] koaQ7Jey 2020年10月22日 15:06:33 : 3HB6WmkKNY : SXUyVU9IR0VUaWs=[16] 報告
やさしい自作管球アンプの難しい作り方
https://ebi.5ch.net/test/read.cgi/pav/1010482731


1 :AC点火派:02/01/08 18:38
やっぱりなくなると淋しいですよね。
是枝スレの常連さんが、来れる場所ということで立ててみました。
せめて倉庫落ちしないようなペースで、続けていきましょう。
上杉さんのその後も、そして是枝さんの新作記事もまだまだこれからです。
あらためて、常連の皆さん、ROMの皆さんもよろしくお願いいたします。


2 :6V6好き:02/01/08 23:37
新スレ立ち上がりましたね。毎度ながらリード宜しく願います。
次回是枝アンプは予想がつきません。完全バランスか?はたまた赤メタル+黒メタル
なのか。コンピューター球の抜擢か?皆さんの予想は如何に。

佐久間氏なら、トランス+V6+トランス+V6(T)+トランス+V6の全球V6の
ppアンプなんて予想がつくが。これはこれで、どの段にどのメーカーの球を差し
込むか楽しそうだ。300Bアンプより金が掛かるV6アンプなんて、誰も造らない(w

3 :AC点火派:02/01/09 08:51
さっそくのご登場、ありがとうございます。
是枝さんの次作の予想は難しいですが、なんとも楽しみです。
旧是枝スレにここでレスをつけましょうか。
めーかさんのご意見、まことにそのとおりです。是枝さんの思考のモトは通信機、それも
米国製の業務用通信機でしょう。あのプリの製作記事を見れば、コリンズのデザインその
ままです。確か中学生のころドレークの受信機を買ってもらったとか。
是枝少年はいたく感動したのでしょう。内部の実装率を上げるのは、危険をはらんでは
いるものの、よくわかる気がします。
通信機ではありませんが、QUADUはもっと小型だともいっておられます。
悲しいかな、小生は低周波専門で、しかもプリアンプにはコメントできるだけの経験が
ありませんが、あのこだわりには共感します。
上杉殿のいうカスコード接続は、テレビのチャンネル、いやチューナーに賞用されていた
ものです。高周波領域をカバーできますので、ワイドレンジ設計にも耐えられるのでしょう。
MJが無線と実験という誌名であるように、かつてはラ技の方にも無線機の記事が掲載
されておりました。ケータイ電話のご時世では、リグの自作派なんてもしかすると、我々
アンプ自作派より少数派の存在かもしれません。
こういう少数派の復権も考慮したいものですね。
いちおう朝の部はこれにて、では。

4 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/09 10:36
真空管アンプといえば初歩のラジオ(笑)
いや,まじめな話,70年代の初ラはどこが初歩だか
わからんような製作記事の嵐ですごかった
当時の切り抜きがいくつか残してあるけど,
当時で予算10万とかの記事が毎月載ってる
片チャンネルで10万越えるモノアンプとか,
KT88 PP で100W出力のアンプとか
厨房の頃いつかは作るぞ,こんなんをと思いながら
毎月眺めてましたよ
今になって作ろうにも,その当時のままの回路では
部品の入手にも苦労するご時勢ですからねえ
真空管系は結局 TU870 (笑) と,むかしの記事のを
ベースに,手に入る部品でできるように回路を変更した
6CA7 シングルしか,まだ作ったことないですが
現在,OTL でヘッドホンアンプを作ろうかと企画中
これは雑誌記事とかはないので,オリジナルになりそう
なので,あらためて真空管回路設計を勉強中です
あとイコライザも作ってみたいと思いつつ

5 :AC点火派:02/01/09 12:27
カキコミのご参加、ありがとうございます。おっしゃるとおりあの頃の初ラは、ちょっと
異常でしたね。おそらくレス4の名無しさんは、小生と同年代ではないでしょうか。
原本をとっくの昔に処分してしまいましたので、ライターがどなたかは思い出せません。
(ご存知の方あらば、ヘルプ!)
小生もあの頃に巻かれたネジが、今ごろになって回り始めたようなキライがあります。
是枝さん、6V6好きさん、7C5さんに限らず、少年期の興奮は持続するものなのですね。
ヘッドホンアンプ、いいじゃないですか。もしそれがスタックスのようなコンデンサー
タイプなら、まさにうってつけ、簡単に自作出来ます。
最近のラ技にそれが出ておりました。ちょうどウイリアムソンアンプから出力段(出力管+
OPT)を除いた構成ですので、大がかりでもなく取り組みやすいと思います。
明日までに簡単な構成を確認してきましょうか?
コンデンサータイプでないと少しややこしくなりますが、そうでない方はたしか昨年か
MJに柳沢さんが、WE396Aでのアンプを発表されているはずです。
もちろん記事に頼らず、オリジナルの「王道」を目指されるなら、まことにあっぱれです。

6 :4:02/01/09 12:55
ヘッドホンはふつうのダイナミック型を駆動できるものに
するつもりです.
要するに OTL パワーアンプの出力段のパラレル数を
減らして(というか,パラにする必要があるか?),
ゲインも抑えたものを考えています.

初ラの記事書いてた人...
藤本さんとか奥村さんとか日高さんとか
フルネームはちょっとアレですけど.
当時の切り抜きも引っ越すうちに大分失われて
しまって,今はいくらもありませんが,引っ張り出せば
何人かの名前は確認できるでしょう.

7 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/09 15:48
初ラかMJかは忘れましたが・・・
藤本伸一、上杉佳郎、星野 恒、三井 啓、岩崎 千明、石田?、木元?、鈴木?
さんたちもいましたね。カラー実体配線図が懐かしい。プリはハムが盛大、メイン
のケミコンが爆発、感電したりブレーカー飛ばしたりで散々でした。でも楽しかった。

8 :AC点火派:02/01/09 18:25
初ラの藤本さんは、その後のMJの藤本伸一さんでしょう。オーソドックスな設計を
なさる方だと思います。たしか数年前のMJに管球アンプの設計製作法を数ヶ月にわたり、
連載されてました。土台は6L6GCのppステレオアンプだと記憶しています。
奇抜なことはしませんでしたが、動作階級(A⇒AB)や整流部(管⇒Di)を変更したり、
出力管を2A3に載せ替えたり、とわりと面白い記事だったと思います。
藤本さんとは知り合いではありませんが、あの三栄無線が秋葉原から撤退するときの
閉店セールに出かけた折にお見かけしました。店主と淋しそうに会話してましたが、やはり
当時のタンゴショックも関連してのことだったようですね。

9 :AC点火派:02/01/09 19:09
小生の貴重な夕方カキコの時間ですので、がんばってあげましょう。(w
前スレの是枝スレの最後で話題にした、6384ppアンプですが、あらためて
この記事を再読すると、実に面白い。
めーかさんもおっしゃってましたが、あのシンプルきわまりない構成で、あの
性能はなかなか出せるものじゃありません。
アルテック構成の初段に6EJ7、PK分割部に12B4Aという選択は、
ちょっと唸らされるものがあります。この初段5極管の負荷抵抗を軽めにし、
PK分割部には電流を多めに流しています。この前段の−3dBの高域遮断が、
300kHzといいますから、見事ですね。
これで高信頼管の6384ppを励振し、氏が知り尽くしているというタムラ
のF783を通して、5Hz〜50kHzがほぼフラットに見えるf特を得て
います。帯域外にも大きな凹凸はないですし、やはり見事です。

10 :AC点火派:02/01/09 19:18
ですが本当に面白いのは、記事中の用語解説がかかれている注釈の部分
ではないかと思います。
ビーム管、ベル研、アルテック回路、ゲッター、スパイラル構造ヒーター、
レイセオン社、h−k間耐圧、etc。
ここの部分はホントに面白いです。本誌をお持ちの方は再読してみたらいかが
でしょう。そんなこととっくに知ってらあ、という方は別にして。(w

11 :めーか:02/01/09 19:43
AC点火派さん

その通りだと私も思いますけど最近の記事にはありませんね。どうしてでしょう。
話は異なりますがお正月に6V6GTで一台シングルアンプをつくりました。
伊藤先生が最後にお書きになられた記事はたしか6V6シングルステレオアンプ
だったはずです。探しましたがいつのMJだったか忘れてしまいました。

12 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/09 19:56
こんばんは。自作出来ない文系ですが前スレからROMしてました。是枝さんの
アンプのデザインは大好きです。
有識者の常連様方教えてください。私はCRD社の300プリ+米国製300B
キット(改)でESL63PROを鳴らしていますが300Bキットの残留雑音
(でいいのでしょうか。シャーって音ですが。)には困惑していました。
最近左右のノイズに差が出てきたので接続を逆にしたところノイズはプリ由来と
わかりました。
以前石アンプ接続時にもプリ導入後ノイズがでてその時はあてずっぽでプリの真
空管の何となく色の悪いやつを交換したら運良く治まったのですが、

http://www5a.biglobe.ne.jp/~n-ds/sd-siyou.htm

で各真空管をチェックすればわかるものなのでしょうか?
代理店さんは送ってくれれば調整する(前回の対応)と言ってくださいましたが球
交換のたびにそうもできません。
ど素人目にご教示方よろしくお願い致します。

13 :六億ワット:02/01/09 22:21
>>5 AC点火派さん、 >>7さん、

新スレッド作成おめでとうございます。こちらでも宜しくお願いします。

藤本伸一さんがかつての初歩のラジオで、KT66PP、セトロン300B、845(211?)
アンプなどを発表していましたね。あのころの初歩のラジオは凄かった、しかし
初心者向けの雑誌らしい記事もあり、取っておけば将来腕を上げて、他に興味
が向いたときにもまた読み返せるというすごい雑誌であったとも言えます。
私は泉 弘志氏のラジオや電子工作記事を見ながら、電子工作のイロハを知りました。
いまだ、氏の可愛らしいイラストのファンでもあります。稲葉 保氏もおもしろいものを
作っていました。ゴミ箱ラジオとか。東芝やナショナルも、自社の部品で作れる作品を紹介
していました。松本 悟氏はこのあたりの記事の専門でしたね。その後時代は変わり、
80年代にはロジックICを使ったゲームの記事が出ました。当時は動作の意味が分からな
かったが、今考えてみれば簡単なロジックに、いかにアイデアを結びつけるかということが
重要であることが分かります。カセットケースシリーズも忘れがたい記事でした。カセット
ケースというお題を元に、何が出来るかを追求した記事でした。いずれも今の私に工作の
基礎とスピリッツを教えてくれたものばかりです。

14 :6V6好き:02/01/09 22:58
>12さん
CRD社も300プリもどういう物か判りません。球は何でイコライザーのタイプ
が判れば(CR型とかNF型、マランツタイプとか)有識者が多いから力になって
くれるでしょう。シャーというノイズはハム雑音等と違って球自体のノイズだから
ある程度仕方はないけどね。球を替えて治まったところを見ると基本的に回路は
正常だろうから、良い球を使うのが一番かな。ノイズは電流値とはあまり関係ない
からチェッカーでは判別は難しいだろう。テレフンケンのECC83から12AX7
(同規格)に替えるとバルブノイズが一段と大きくなるからね。プリ出力とパワーの
入力ゲインも関係ある。

15 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/09 23:02
帰宅したので切り抜きを探してみました
出て来たのだけですが,こんな記事がありました.
やはり藤本氏の凝りようが突出してますね.
残っている記事全体を見ても,多極管使っていても
ビーム管接続で使っているのは KT88モノアンプだけで
あるというのも,ふうむ,という感じですね.

藤本伸一氏
8045Gシングル
2A3シングル
KT88シングル(UL)
VT62シングル
EL34 PP (UL)
UV211シングル
LUXキット A3032 の紹介,解説
KT88 PP モノ,100W
奥村正己氏
6L6-GCシングル
6BX7GT PP
6GW8シングル
日高由人氏
KT66シングル
6CA7シングル
清水源一氏
6GB8シングル
12AX7の6球プリ
由良剛氏
6GA4 PP プリメイン
根岸美津雄氏
PX25(ナス管)シングル

16 :12:02/01/09 23:18
>>6」ヨ6さま
レスありがとうございます。CRD社の300プリは管王11号に新製品紹介さ
れていて記事には、
 回路は双三極管によるシングルエンドの全4段構成。
 真空管はNF型のフォノ部に12AY7×2、12AX7×1。ラインアンプ部に12AU7
 ×4、12AX7×2を使用。
とあります。
今回左chのみノイズが大きくなったのでラインアンプ部の真空管の不調を疑っ
ているのですが。
チェッカーでの判別が困難ということでしたらやはり順番に差し替えてみるしか
ないのでしょうか。
ともあれご教示どうもありがとうございました。

17 :6V6好き:02/01/09 23:49
めーかさん
伊藤翁のV6sアンプは'90・2月号。6SJ7−6V6〜6AX5のラインアップ。
シャーシー図面、実体配線図付き。体調を崩し、メインアンプをみんな持って行かれた
ために、体力が弱るのを懸念しつつ造ったアンプ。トランスはストックのタムラ、フリ
ード(PT)、チョークはソーダーソン。但しCはERO、Rはタンタル金被使用。
老いても気迫と目利きぶりは流石。

尚、'88・9月号で7027App EF86−E83CC−7027A〜GZ34
トランスはパートリッジ。ここでもCはEROでRはシンコーのタンタルTAF。

  '89・3月号でE84Lpp  E80CF−E84L(6BQ5)〜GZ34
出力Tはタムラ、PT・LUX、チョークにシカゴ。Cはスプラグのオレンジドロップ
タイプ。RはタンタルTAF。ダイナコ型のモデファイ。「出力は17W、周波数特性
20〜30Kz±1dB。音の良さは私だけが良いと思っています。但しよいSPと
素晴らしい音源でのことで、アンプだけでは音はでません」    

この頃は翁も精力的でした。

18 :6V6好き:02/01/10 00:18
>12さん 再
フォノ部が3球で12AY7×2、12AX7×1ですか。X7x2、Y7x1なら
マランツ型(K-KNF型)の変形と思われるが。いずれにしろ、ゲインが
高いここに良い球を持ってきてください。メーカーの違いより固体の違い
が大きいから、あれこれ試してくださいな。

19 :12:02/01/10 00:54
>>6」ヨ6好きさま
前レスではお名前を誤り失礼致しました。
度々のレス感謝です。
現在このシステムにはアナログは繋いでいないのですが今夏導入予定ですのでその
際参考にさせていただきます。
ご教示有り難うございました。

20 :AC点火派:02/01/10 08:49
常連さんも揃い踏み、というところでAC点火派もひとつの責務を果たしたようで、
ほっとしております。(w
伊藤喜多男さんの話は、止まらなくなりそうなので、気をつけながらやりますが、やっぱり
すごいなあ。サーキットデザインもさることながら、あの部品へのこだわりは6V6好き
さんがいわれるように、目利きなんですよね。
音質はもちろん、経年後のことも考慮しての選択でもあるという。
ある種の境地に達した人の製作記事は、読んでいて迫力を感じます。伊藤翁はただの
ガンコジジイではありません。
12さんノイズ対策ですか、大変ですね。
そのシャーと出るのは、間違いなくプリ由来のものです。パワーアンプ由来のノイズは
よっぽどのハイゲインでない限り、そうはならないはず。
でもプリ側の球の差し替えで改善するのなら、めでたいじゃないですか。
6V6好きさんのおっしゃるとおり、球の個体別ノイズはチューブチェッカーで判りません。
実機で差し替えてみるしかないでしょうね。製造メーカーやロットを揃えれば、解決する
問題ではないのでシャクですが、その球をたくさん集めるのが先決ですね。
全部がアタリである保証はできません。がんばってください。
朝の部はこれまで。では。

21 :12:02/01/10 10:33
>>」チ」テ点火派さま
ご教示有り難うございます。やはり、近道は無いのですね。
とりあえず前回同様12AX73本換えてみます。
お世話になりました。これからもROMしてます。

22 :AC点火派:02/01/10 12:29
いえいえ、どういたしまして。
ご教示なんてオオゲサなものじゃないですよ、無論、ホラでもないけれど。
めーかさんは6V6GTsですか、何か作りたいなあ。
6V6好きさん、伊藤先生の記事紹介をあらためてありがとうございます。
翁が作ると、E84Lppも電源はGZ34になるのですね。(w
恐れ入る次第です。最近作例を見ませんが、ラ技のライターである那須好男氏もQ5ppを
よく作られていましたが、電源整流はSi−Dだったと思います。こうなるのが普通なんで
すが・・・。
しかし、21世紀を迎えてなお、いまだに管球にこだわりつづけている私達です、それぞれ
のコダワリなくてなんの趣味でありましょうや。(w
これでいいんです。

23 :AC点火派:02/01/10 13:03
さあ、なにか作るぞ!と意気込んではみるものの、是枝さんではありませんが、
かの中国球はあまり積極的に使いたくありません。もっとも資本&技術の注入
も行われて時間もたちましたし、相当よくなっているそうですが。
ロシアは元来真空管技術が高い国でもあり、そんなに違和感も感じませんが。

モトをただせばわが国の真空管製造技術とて、海外技術の導入が大きかった
はずです。(戦時中は別?)
松下−フィリップス、日本電気−WE、新日本電気−シルバニアでしたっけね。
こういう話題は、小生よりも常連さんの方がお詳しいはずです。
恥ずかしながら、大好きなくせに、かの東芝電子管はどこの技術協力があった
のか、(なかったのか)知りません。
ご存知のかたあらば、ご教授を願います。
昼休みの独り言でありました。   以上

24 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/10 14:46
GEのはずですが。はてどうでしたっけ。

25 :6V6好き:02/01/10 17:08
>24さん 補足

1917年に東京電気(TEC)が日本初の真空管を製造。オーディオンバルブ。
1930年頃は大手から家内工業まで含めて東京・大阪で500社も真空管を製造
していたそうだ。アマ無線やラジオ放送が始まった為の需要。
戦前戦中の日本最大の真空管メーカーは東京電気=マツダであってGEと提携。
中小のメーカーは殆どマツダに右ならえだったので、日本の真空管は大筋において
GE/RCA系列に統一された。但し、無線通信機メーカーの日本無線(JRC)は
テレフンケンと提携していた為、テレフンケンと同型〜独自の開発球を軍用として
製造した。日本無線は海軍航空機用を一手に引き受けた為、マツダにも生産依頼を
したが、熟練工不足と構造上製造困難として断った。結局、川西機械(富士通テン)と
松下が製造参加したが、歩留まりは悪かったと言う。マツダは独自に軍用球を開発し
住友=NECにも参加させ大量生産した。JRCはFM-2A05A。マツダはソラ。

この辺の話しは結構面白いね。

26 :AC点火派:02/01/10 18:34
6V6好き殿、こんばんわ。
その辺の話は面白いです。結構中小メーカーがあったようで、口伝や本では見たことが
あっても、現物にはトンとお目にかかれないものも多くて・・・。
東京電気⇒マツダ⇒東京芝浦電気はやっぱりGEですか、世界最大手といっても過言ではな
いですから。森川先生のどこかの記事で、新興、サードパーティを除外すると、大手ブランド
で一番最後まで生産していたのが、GEだとか。
中小の話も面白いですね。ロダン、エレバム、ハマチバルブとか、名前だけは知ってますが。

27 :AC点火派:02/01/10 18:46
旧スレにもかきましたが、正月は木村哲人(ぺるけ)氏の「真空管の伝説」を
読みました。もっとお若いかと思ったら、「カンマツ時代」の経験者だそうで
少し驚きました。
マツダイというイミテーションがあったそうで、ちいさなイの字がダにくっつ
いているそうです。(w

小生の所有物ではないのですが、WEのロゴにそっくりなNippon Electricの
管壁のプリントを見たことがあります。管種は忘れましたが(w)ST管でした。

28 :45大好き:02/01/10 19:20
>>27
木村哲人氏と木村哲(ぺるけ)氏は別人です。まぎらわしいけど。
ぺるけさんは今年が年男の48才(まだなっていないか)とか。

29 :AC点火派:02/01/10 19:23
そうなんですか!
カン違いとはいえ、恥ずかしい。
こりゃまた失礼いたしました。

30 :6V6好き:02/01/10 20:57
AC点火派さん
Nippon Electricの斜体字は中期頃使われていたね。WE風。色が黄色の物は尚更
そっくり。後期は菱形枠内にNECとなった。相変わらず黄色で。V6も中期は黒
(灰色)球だが後期はクリアで、バルブ管壁に黄色でNECだから全く感じが違う。

RODIN(ロダン-何故かRODANではない)の6Z-P1と言う日本だけのプア
球がここにあるが、造りは非常に良い。バルブ形状もいいしゲッターもドバっと飛ん
でいる。これがHF-300Bだったら万歳するけど。HF-300BはWE製よりも
良いという方もいるそうだ。

他に面白い物といえば家電メーカーブランド品。松下、日立、NEC、東芝、富士通
のほかに三菱、シャープ、ゼネラル、サンヨーがあった。ビクター、コロンビアあたり
もありそうだが見つけれなかった。

31 :めーか:02/01/10 22:18
6V6好きさん

ありがとう。見つかりました感謝します。昔はこんなことよく覚えていましたが
今はなぜかさっぱりです。MJだったかラ技だったか忘れましたが1970年頃
のアメリカは田舎のスーパマーケットにGEの真空管が山ほどテンコ盛りに
積んであっておばちゃんがチューブチェッカで計ってまるで砂糖を売るみたいに
売っていたそうです。RCAやシルバニアではなくてGEと言うのがミソかも知れません。

32 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/10 22:51
スレタイトル見て思ったんだけど、AC点火派さんて、
「やさしいコンパイラの作り方」読んだクチでしょ?

33 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/10 23:09
>RODIN(ロダン-何故かRODANではない)

フランス語読みですね

34 :6V6好き:02/01/10 23:13
森永、明治がデパートに置いてあった時代に、駄菓子屋で一山10円
だったフルヤ、コビトのチョコやキャラメルみたいな感じだな。当時は
1円で2個とかだったから、@50銭の計算になるな。それでも十分
美味かったけどね。

創世期は別としてRCAもシルバニアも商社となったから、結局製造
していたのはGEグループなんだろうけれど。GEと言えば重電やら
大型機械、小物でもエアコン、冷蔵庫のイメージがある。日立がそうで
あるように精密部品としての品格が多少落ちるような錯覚があるのは、
少し可愛そうだな。東芝も同じような企業なんだが、盟主としての偉業
があったからね。松下は昔から販売網からCMから商売が上手かった。

35 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/10 23:16
>>32
横レスぢゃが・・・
昔、同名の伊藤喜多男氏の記事があったのだヨ

ただ・・・
手元にEL−34PPの記事の該当部分残っているのだが、
「誰でも作れそうなアンプのやさしくない作り方」
って書いてあるんだよな
これのことぢゃないのかな・・・
どっちでもいいけど・・・

36 :6V6好き:02/01/10 23:29
33さん
フランス語でしたか。有難う。賢くなりました。
めーかさんの後にレスするつもりだったけれど、サウナ上がりで一杯
呑みながら書いてたら遅くなってしもた。すれ違ってすみません。

切りぬき探してくれた>>15さん。ご苦労様。句読点の打ち方が技術誌
風です。  、 。が ⇒ , .  さすがと言うか感心した。

37 :AC点火派:02/01/11 08:31
おはようございます。
6V6好きさん、確かに6Z−P1は規格ではビンボくさい。(w
ロダンといえばHF−300Bの中に、300B/2.5という2.5V点火管があった
と聞きます。むろんAC点火を考慮しての規格でしょうが、小生、HNにかけても実物を
ぜひこの目でみたいと祈る次第ですが、どれだけ生産され流通したものか、相当な希少球
の部類でしょう。5VのHF300Bですら、貴重品ですから。
昔はこんなパイオニア精神あふれるメーカーがあったんですね。
球ブランドの話で言えば、めーかさんがオーダーなさった5号アンプ、果たしてデュモン
製の12B4Aがついてくるのか、他人事ながら気になります。あっ、あのキットは
球付きで頒布でしたっけ?
ところで32さん、やさしいこんぱいらのつくりかたってどんな本?

38 :AC点火派:02/01/11 12:21
そういえば、旧スレの最後に励磁さんから、はんだ、配線、プリアンプのリクエストが来て
ました。プリのほうは小生もこれから勉強せねばなりませんが、はんだの話題はいかがで
しょう。
以前、小生はアルミットのKR−19の愛用者であると、告白しました。これは是枝先生
の推薦以前からのことです。
ところで伊藤翁の話題も出てますので、やはりここはキースターの#44の愛用者のかた
がおられましたら、ぜひご意見をうかがいたいです。たしかにあのとろけ具合、キラキラの
仕上がりはさすがという感じですが。

39 :AC点火派:02/01/11 12:58
はんだの良否をいうには、やはりコテがよくないと・・・
これも既出ですが、小生はウェラのWP−35の愛用者です。
しかし、これでなければ駄目とは申しません。銅先を毎度、磨き々々して使うのも
また違った使い心地があっていいと思います。
駆け込みの昼休みレスでした。  以上

40 :めーか:02/01/11 17:04
12B4Aは普通のGEだそうです。デュモンはとっくの昔になくなったそうで
次いでヒューレットパッカードになって今は普通のGEだそうです。基本的に全部同じ
みたいだそうですが。

41 :AC点火派:02/01/11 18:12
そうなんですか。GEでも大丈夫なんでしょうが。
つまらないコダワリかもしれませんが、HPの球なんてのも使ってみたい気がしますね。

42 :AC点火派:02/01/11 18:53
朝スレ(37)ではビンボくさいと書いてしまったけど、6Z−P1ppなんて
のもありかもしれません。ただ−しもちろん性能追求型でなく、位相反転はわざ
と古典的にして、OPTも普及品で。出力3Wくらいかな。
球の話でいうと、旧スレで話題になった6G−B8ですが、GEやRCAの
8417はその同等管だといえるのでしょうか。
いや、家に帰ってGEのチューブマニュアルを見れば、それでわかること
なんですが、つい有識者の皆さんの方がお詳しいかと思いまして。(w

43 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/12 14:18
>17さん
伊藤式6V6Sアンプ。 私も作りましたヨ。
PTはフリードなんか手に入らんかったから
手持ちの池上通信機製の[JANK] を使い、CHは
シャーシに内臓すべく、大昔のTVに使っていたのを
流用・・松下?製。今、PHILIPSのフルレンジを気持ち
良くドライブしてます。

44 :6V6好き:02/01/12 22:11
AC点火派さん
恥ずかしいことにハンダも鏝も普通の一般品。住友金属とかGOODの。錫60%。
10年経っても不具合はないから良しとしている。しかし雑誌で見ると良いハンダは
光り方が違うね。鏝は20W、30W、60Wの3本を使い分けているが、小中型の
球アンプであれば30W1本で間に合う。20Wは半導体用。60WはSP端子や
コネクター、SPネットワーク用だ。あと便利なのは、ペンシル型のハンダ吸取器だ。
バネ仕掛けのやつ。

ガキの頃拾った球でオーディオに使えそうなST管は6Z-P1の他に、12A、6Z−
DH3A、42、80、80K(傍熱)等がごろごろあるが、あと10年経ったらこれら
とP-610Bで演歌や民謡を聴こうかと思う(笑)

43さん
家の「倉庫」(故三浦氏風)にも池上や東立、アンリツ、など通信工業系の古いトランス
が転がっている。ハーメチック型や鋳物鋳造ケースで、今作ったら相当値段が張るかも
しれない。個々に規格と製造期などを刻印した銘板が張ってあるのも格別な趣きがある。
松下のTVチョークならTLP-○○○○とかかな。インダクタンスが小さくて容量が
大きいものが多い。PHILIPSのフルレンジは良いね。R・Aもそうだが、あの手のダブル
コーンは多少生硬い音とダブルコーン特有のある種のピーク感があるが、聴くジャンルに
はまれば逆にリアリティと溌剌とした感じが出て良い。自分も通常はコアキシャルやダブ
ルコーンのフルレンジ派です。

45 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/12 23:05
FKSの広告で、
「世の中には数多くの真空管アンプがあるが、ほとんどがお粗末な音である。
なぜだか見てみると、カップリングコンデンサーにDCコンデンサーが使用されている。
一個3000〜4000円の高級品だが、これを一個100円のACコンデンサーに変えてみると、
見違えるほど音質は良くなった。
さらにこれにシースをかぶせてみると、目からうろこである。
仏を造って魂入れずとは、このことであろう。」

とありますが、どう思いますか?

46 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/12 23:36
6V6さんのように私も数本古い真空管を持っています。
見ていると、子供時代が懐かしく思い出されます。
前に確か、釘・ネジも宝物と仰っていましたが、同感でした。
真空管スレは案外40を過ぎたのおじさんたちの憩いの場
とも思われます。気持ちはいつまでも青年ですが・・・
5球スーパーとか新規に作ってラジオを聞いてみたいです。

47 :真空管無頼派:02/01/13 07:20

敢えて47ゲットオォォォォ!!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄       (´´
     ∧∧   )      (´⌒(´
  ⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
        ̄ ̄  (´⌒(´⌒;;
      ズザーーーーーッ

このスレらしくない書き込みですみません。
ただ、このくらいしないと、このスレの文字の中に埋もれてしまいます・・・。(苦笑)
参考までにこのスレッドの前身のスレッドのご案内です。

「是枝重治のアンプってどうよ」
http://ebi.2ch.net/test/read.cgi/pav/1000980770

飛び込みで、このスレに来てしまった人(いるのか?)は、このスレをご参照ください。
にちゃんねるらしくない(苦笑)、良スレです。

48 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/13 10:19
>>45

長年やっているがコンデンサにAC用とDC用があるとはぼくは初めて聞いた。有極無極
の区別はあるが。こんなところはそっとしておいた方がいい。

49 :めーか:02/01/13 10:51
AC点火派さん
6GB8はたしかデンオンのPOA-1000に使っていたとおもいます。
カソードフォロア直結で100W以上でたと思います。デンオンは異常に
ハイパワーだったようです。昔のラ技の別冊にも特性がでていたと思う。
あのアンプはずいぶん凝っているようです。
8417は私も持っていますが少し細くて何となく頼り無さそう。でも
UL接続でシングルで10Wは軽くでたような気がします。実際にどの程度の
互換性があるかわかりませんが。いま値段はどうなんでしょう。

50 :めーか:02/01/13 11:17
昔から気になっていたことがあります。友人の球王3号の300Bを救助
したとき、付いていたカップリングCにはなぜかAC60HZ/660V
と表示してあった。Cの耐圧表示はAC/DCあるし両方並記しているものも
少なくない。でも周波数を表示しているものは見たことがないような気がする。
あのコンデンサーは何用なのでしょうかしら。モータの進相用かもしれないが
通過電流値によってはわざわざそうするのかもしれません。

51 :6V6好き:02/01/13 14:56
めーかさん
電源部のデカップリングCではなくてパワー段へのカップリングC使用ですか?
AC660Vだとモーター用のオイルCかフィルムCだな。何μFかな。
60Hzのモーターを50Hzでつかうと5/6回転となるから、厳密に言えば
電源部の設計も変ってくるだろうが、Cを指定するほどシビアではないでしょう。
Cの容量誤差は結構あるんだろうし、製造便宜上60Hz向けとしてセッティング
されているのではないのかな。
ちなみに球アンプに良く使われる角ケース・円筒ケース入りのオイルCは手持ちを
見てみたら(スプラグ、GE、サンガモ、エアロボックス)はすべて600VDC
であってAC表示は無い。DC表示とAC表示では元来使用用途が違う物でしょう。
しかし、このようなオイルコンはPCBの規定もあって製造されなくなった為に、
現在ではモーター用途等の工業用が、球アンプやSPネットワークに使われている。
結構良いフィルムもあるみたいだが使ったことが無い。TOEIの660VACの
6μF(楕円注型)もあるが、取り付け金具が無いんで未使用だ。AC耐圧はDC
耐圧で使ったら2〜3倍の耐圧に相当する筈だから、250VAC程度のフィルム
Cはもっと使用されても良いと思う。リップル駆除はケミコンの比じゃないからね。
是枝先生が「ラ技」で6BM8ppをやった時に5AR4のインプットCを6μFの
フィルムで片付けてしまったのを見たが、ハムが出なかったと言っていた。実際は
B電圧を抑える為の目的だったが。

52 :6V6好き:02/01/13 15:04
46さん
やはりそうですよね(W
5球スーパー良いですね。球はあるから、お互い今後の宿題にしましょう。

53 :めーか:02/01/13 20:02
6V6好きさん

そうなんです。それで0、22マイクロでした。いま球王3号を見ましたら
そうなっています。

54 :真空管無頼派:02/01/13 20:43
妙な書き込みだけでは、単なるアホなので新ネタを。

本日、オーディオマエストロに突撃してまいりました。
店内に突入するとAXIOM80が8発、猛烈に炸裂しておりました。
こいつもまた、犯罪的なスピーカーではあるのですが、(希望があればインプレッション書きます。)
もっと犯罪的なことに是枝先生を軟禁して、次回発売の管球王国関連のインサイダー情報を取ってきました。
次号のアンプは、やはり6V6です。
メタル管をあしらった格好のいいものです。
「えー、光らないんですかー?」と、失礼なことを言うと、
「300Bのように眩く光るならともかく、6V6のように控えめに光るなら、メタル管のほうがよろしい。」
と、指導を受け、撃沈。(笑)
ま、詳しい内容は、お楽しみなのでこれ以上話しませんが、
今回のテーマであるスタイルとコストパフォーマンスの両立というのは期待できます。
なんせ、今回のキットは、予価19.5万円だそうです。
おお! これならなんとか!
と、思って、思わず「完成品はいくらですか?」と聞いて、
「自分で作りなさいやー。」というお言葉を戴きました。情けなー。
(正確には、「私が作ると高くなるぞー。」でしたが。)

現物はまだ管球王国の編集部から戻ってきていないということなのですが、
話の傾向を聞いていると、なにか非常に好みの方向にいっているようです。
音を聴いたら、ムズムズくるかも知れませんね。

55 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/13 21:06
>>51
>リップル駆除はケミコンの比じゃないからね。

へ〜え、そうなんだぁ。オイルコンの中って普通の物理法則が
成り立たないのかぁ。それとも51の脳内物理法則なのか(藁

56 :励磁ちゃん:02/01/13 22:31
メーカーさん 6V6好きさん
これは 私見だが ACとDCでは 耐圧は1.4倍ではないのだろうか。
60Hz660Vでテストし それに合格したということでしょう。
そのときの絶縁抵抗が 社内規格で 何千MΩかは知らないが。
容量・耐圧も厳密にいうと 周波数で変わってくるのかも?
詳しい人 教えてください。
確か あのコンデンサーは TRWで今のASCよりも 大きくて頼もしそうに見えたが 記憶間違いかも。

モーター用のコンデンサーは 私の経験でいえば たとえ180Vー6UFと扇風機ぐらいのものでも アキシャルタイプは少ない。
ないとは言い切れないが。
それと 0.22ではよほど小さいモーターでないと 進相できないと思う。
ので モーター用とは思われない。

57 :励磁ちゃん:02/01/13 23:07
45さん
これも私見だが 有極コンデンサーとは一般に電解やタンタルを指す と思う。
それらのものは カップリングに使ってはいないので ここでは対象外でしょう。
100円なら一般的にはフイルムタイプということになるが フイルムタイプに DCもACもない。
有るのは 外側電極の表示と AC表示かDC表示ではないだろうか?
電極表示も 有るもの 無いもの そして 管理されている物と でたらめなものと 様々です。
例の 方向性が指定されている マイカコンデンサーでさえ 管理されていないらしい。

100円のコンデンサーがないと 世の中困ることもあるが すべての測定値で 3000円に負けると思う。
それがどのコンデンサーよりも音がよいとは とても思えません。
何万円もする NASA?が使うようなマイカペーパーが音がよいといわれれば それがはったりでも つうようするが。
だいたい 600V0.22UFが 100円であるのか?
あるなら 買いに行くぞ!!
上品を モットーとしている私が 少しお下品になったようです。

58 :励磁ちゃん:02/01/13 23:54
55さん
そうです オイルコンだけではありません。
オーディオの世界は 普通の物理法則は 成り立たないのです。
すべての 現象の後を 物理法則が追いかけてくるのです。
測定では 音の善し悪しが いまだにわかりません。
測定は 必要条件であって 十分条件ではないのです。
なぜなら 人間には音の善し悪しの計り方を まだ見つけることができないのですから。
日本の多くのメーカーは 必要条件と 十分条件を勘違いしていることが多い。
手段を 目的にしてしまっているのです。
頭の中では 解っているはずだが 製品に反映しない。
アマチュアの多くは物理特性という必要条件を必要とは思わずに 手段なしでAMPを作っているのです。
これを 面白いと見るか なんとと見るか。

で OILコン どのようにリップルが少ないの?

59 :6V6好き:02/01/14 00:31
めーかさん
カップリングでしたか。モーター用ではないね。勇み足で陳謝。660V
なんでてっきり電源用と早とちりしました。また色々情報下さい。

真空管無頼派さん
是枝氏の「6V6のように控えめに光るなら、メタル管のほうがよろしい」
これは判るね。拙者の801A(VT62)sはドライブに6V6(T)で
ドライブしている。US8ピンだから色々な球を多少の変更でトライ出来る。
V6、F6、K6、A4などだが、V6が一番光らない。光具合はF6が良い
んだが今一音に力が無い。V6は言われる通り地味光りだが、素直な音だから
801Aを生かせる。801Aには6G-A4はイメージが合わない。本当は
これが一番かもしれないが。是枝情報感謝。

55さん
暇なおじさんのたわ言にレスして頂き感謝。言われる通り脳内物理です。
ケミコンの種類も聴き分けれなかったのは過去スレの通りでした(W
トランス端子後にフィルムC-整流管-お好きなCを好きなだけ入れて見て
下さい。球アンプはなんでも有りなんで楽しいね。意見やノウハウ願い
たい。かなりの実践者と見ました。名前は管名だとReし易いです。

励磁ちゃん さん
1.4倍でしたか。勝手に倍数化してすみません。AC660VはTRW
でしたか。医療・軍用Cと言うことでマニア伝いでTRWのポリプロが
浸透し始めたのが10年以上前だった。TRWは実は、UTC、IRC、
シンチ等を集めた巨大企業でNASA御用達でMIL規格。TRW社の
C部門は元々マランツ御用達で有名なグッドオール社が受け持ったと言う。
そのTRWのC部門を指月のアメリカ法人が買収してASCとなったそうだ。

是枝氏があの有名な「300Bsアンプ」をラ技に発表したのが1981
年の3月号だ。もう茶色く変色している。そこではカスタム社のマイカ・
ペーパーを推奨しているが、後にテンペストに使用されているTRWを
推薦している。また1889年8月号のMJ誌で山岡司郎氏がTRW〜
ASCの効用を説明するにおよんで一般化したと思われる。海神のおば
ちゃん(失礼!姉さん)が、「え〜と・・・」「TRWでしょ?」「そう、
それそれ」 なんてね。歳は取りたくないね。

60 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/14 00:39
容量が同じだと同じはずだが確かに少ないような気がする。ただし容量誤差を押さえたわけではないので
なんともいえないが。リップル波形が異なると結果はさまざま異なるでしょう。
絶対的なリップル計測値が同じでも波形、つまり高調波成分が異なるとなんともいえない。
誰か検証してくれないかな

61 :めーか:02/01/14 10:12
AC100Vだと+141Vからー141Vまで電圧は変化します。
コンデンサの耐圧の基準は意外といい加減でDC表示の2√2倍つまり
2、82倍が普通と思うが励磁さんのおっしやるように1、4倍表示の
ものもあるようですし6V6好きさんのおっしゃるように2〜3倍のものもあ
る。ものによっては4倍というのもあるようです。交流の波形を実効値
によって決めるかピ−ク値によってきめるかでもことなると思うしDC
成分のこともあるでしょう。まあ本来はメーカに聞くのが一番いいのかも
しれません。この間是枝さんにいろいろお尋ねしたときはついに値段は
教えてもらえなかったが無頼派さんありがとう。アースのことやいろいろな
勘どころもお尋ねすれば聞きたいことの何倍も返事が返ってくるが、これから
だすアンプはそうではありませんでした。まあそうでしょう。あのCについて
もいつか聞いてみます。是枝さんは電源を精密に設計しているときは電解Cは
使われませんね。温度変化で変わるからそういう時は使わないとおっしゃって
おられたように思います。

62 :めーか:02/01/14 10:17
>>61
ごめんなさい、AC表示の2√2倍でしたね。

63 :上杉:02/01/15 08:20
ご無沙汰してます。
しばらく函館に行ってました。
北海道は寒いですね、道南でこの寒さ、
AC点火派さんはもっと寒いところに住んでるんですね。
大変だ。
しかし、食べ物旨かった、というかご馳走責めにあってきました。
しばらく、うに、刺身、蟹、えび、貝類はいいや(W

もう一台の300B組み立てました、音が出るには出るんですが小さい。
またどっかおかしな所があるようです。
よく解らないのが、最初の一台目、完成直後はスイッチを入れると、ぶうんと
鳴って、メーターが上がり、しばらくするとメーターが下がり再び上昇すると
ハム音が消え、スピーカーに耳を近づけるると微かに、シーという音がするだけだったんですが。
函館から帰ってくると、ジージッジーとノイズ音がします。スピーカーケーブルを
付けたり外したりしていたら、突然ブワーンというでかい音とともに、扇風機のように
スピーカーから風が出てきました。低域で発振してるようです。
一度電源を切って、もう一度接続してみると、発振は止まりましたが、ノイズは消えません。
なんと云うことだ。訳分かんなくなってきた。

朝、全段の12AU7を取り替えたら直りました。これがマイクロフォニックって云うんですか。
前スレのAC点火派さんのレス思い出したので、取り替えてみました。
やっぱり為になるスレだ(W

64 :AC点火派:02/01/15 08:29
みなさん、おはようございます。しばらく留守にしておりました。すいません。
本日から営業に参加させていただきます。(w
なんとまあ、高度なコンデンサーの話題が展開されてますね。すごいなあ。
しかしその中に埋もれてしまいそうな、興味深いご意見がひとつ。
6V6好きさんのレス44、フィリップスのフルレンジはよいね の一言、この発言を待って
おりました。(w  たしかにいいです。ADナンバーで始まるベルギー工場製のやつですね。
小生のヒイキは12cm口径のWコーンです。たしかに少ししゃくるようなクセはある
ものの、はまればあれしかないという品物のひとつでしょう。
型番は失念しました。(明日までに調べてもよいです)
ただ最近見かけることが少ないのが残念です。
昼休みにも書きます。では。

65 :AC点火派:02/01/15 12:21
待望の昼休みですので、がんばって書きます。(w
なんとタイムリーというか、先日出たMJ誌に黎明期のブランド提携の話が出てましたね。
巻頭の大塚さんのページはJRCの特集で、大正13年からのテレフンケンとの提携が
書かれてましたし、佐伯多門さんのスピーカー技術の100年では、三井銀行系列で芝浦
製作所が発足、これが1909年にGEと提携、さらにマツダの東京電気と合併して東芝に
なる経緯が書かれています。(あーすっきりした。)
真空管無頼派さんは岡山の方なんでしょうか?うらやましいですねえ。どうやら確実に、
次作は6V6ppのようです。しかもメタル管ときた。小生の好みは6V6GTなんですが、
メタル管にもある種のシンパシーも感じます。ガラスバルブに挿し替えて、発振するような
設計ではないと思いますが。どちらにせよ、すごく楽しみで待ち遠しいものです。
件のAXIOM80×8発もいちど聴いてみたいですね。「炸裂」ですか、むべなるかな。
想像するだけでわくわくします。おそらく想像の域はかるーく越えちゃっているのでしょうが。
ここはひとつ是枝さんご推奨の名録音、アルヒーフ盤のK.リヒター指揮のマタイを
一期一会の精神で拝聴したいものです。
小生宅の装置は、かのカンターテドミノで感動する(納得できる?)音が聴けるまで、
ずいぶんと時間がかかったものです。まあ、小生のことはどうでもいいけど。(w

66 :AC点火派:02/01/15 12:32
コンデンサーの耐圧は、尖頭値とかありますが、おおむね×1.4では事故
原因にはならないでしょう。
6V6好きさんのレスにもありましたが、TRW(GOODALL)はMIL
スペックの高信頼ブランドですね。小生のヒイキでもあります。
おっしゃるように、TRW時代のほうが外形は大きいですね、ごもっとも。
信頼性も昔のほうが高いかな。
モトがUTC、IRC、シンチの集合体ですので、少しゴチャゴチャしていますが、
小生はTRWの箱に入った、UTCのA−20ライントランスをもっております。
これは入−出力側とも、600Ωのシリーズタップになった、マッチング用の
小型トランスです。
バランス−アンバランス変換用に購入しましたが、音質調整用にも使えそうです。
まだワニ口実験だけで、利用にはいたってませんが、勘弁してください。(w

67 :AC点火派:02/01/15 12:59
そういえば、ケイハクな自論の展開ばかりでなく、お礼も申さねばなりません。
真空管無頼派さん、旧スレでのレス885をありがとう。新スレへの誘導も
しとかなきゃと思いつつ、放置してましたわ。
それに本スレのレス47にも、旧スレへの誘導をありがとうございます。
こういうことは、ここを立てた小生がやるべきことなんでしょうが、つい・・・

今夕には、6V6を期待して待ちつつ、禁断のプリアンプの世界でもさわって
みようかと。しかしあの魑魅魍魎の世界はやっぱり気が引けるし、腰も引けるなあ。
めーかさん、応援してくれますか?
とまあ、どうなるかわかりませんが、昼休みはこれまで。では。

68 :6V6好き:02/01/15 13:48
AC点火派さんお久です >65補足
松下電気がフィリップス社と提携して松下電子工業を誕生させたのは
1952年(S27年)。戦前から取引があり、互いに電球からスタ
−トした類似点もあった。フィリップスは「技術料」を、松下は(経
営指導料」を要求したと言う。


フルレンジは鳴らし方にコツがあると思う。自分の独断だから、反論
は不可(笑) コーンが硬めで軽いタイプ(フィリップス、R・A、
ジェンセン、FEシリーズ等)は箱をあまり強固に作らない方が良い。
線が細い音がさらに痩せる。低域が元来弱いユニットだから、箱の容
量はむやみに大きくする必要がない。40Lと80Lをやってみると
音の出方は多少変るが低域は思ったほど変らないものだ。この手のユ
ニットはリッチな音は出ないが、溌剌として、聴いて気持ちが良いの
が取り柄で、管楽器が前面に出るし、弦楽器は松脂が迸る。感度が高
いのも球アンプには○です。

LE-8T('80以降TH)となれば話しは別だ。なるべくガッチリ
した箱のほうが良い。それも山水箱のような小さい物じゃなく、80
L以上、できれば100L位が良い。小中音量で聴く場合はポート口
を大きく取って、吸音材は少なめ。大音量派の場合はポート口小で、
吸音材をいっぱい張る。8Tは音の線が太くて小編成コンボやボーカ
ルを聴くとはまっちゃうんだよね。AC点火派さんはクラシックです
からTW足してましたか。自分のなかでは2A3pp+8Tはひとつ
の「完成されたオーディオ」でした。なんかスレ名からえらい脱線し
てしまった。

69 :めーか:02/01/15 17:41
6V6好きさん
『自分の独断だから、反論は不可』とはとても面白いですね。おもわず
笑ってしまいました。その通りですね。LE−8Tが大きめの箱とは
同感です。

70 :めーか:02/01/15 17:54
AC点火派さん

プリアンプはほんと難物ですね。昔ラ技に安斉勝太郎さんがTC回路付き
の回路を発表されておられたが作ろうと思いつつそのままになりました。
まずケースが大変です。

71 :AC点火派:02/01/15 18:30
「皆さんお晩でございます。」とは往年の宮田 輝さんの名調子でしたっけ。
6V6好きさん、痛快なレスをありがとうございます。
いや、ご説ごもっともですね。コーン硬めの軽いヤツは、箱鳴りも生かしてあげ
ようというのが、コツでしょうね。こんなのでいまどきのアバロンかなんかの
マネをするのは、徒労に終わるでしょう、きっと。
是枝さんのお店のHPにも、Ax.80のページがあって、フレームのネジは
きつく締めてはいけないとありました。ちょっと似てます。
LE−8Tはハイコプライアンスの元祖のようなヤツで、磁気回路も案外強力な
方ですし、空気もたくさん動かせますから、大きな箱が効いてきます。
6V6好きさんが示してくれたように、小生宅の8Tは100L箱にはめられ、
振動板の80%くらいの大きなバスレフ穴と、最少の4スミの吸音材で鳴って
おります。(自分と同じ見解に、ヒザを叩きまくりです。 w)

72 :AC点火派:02/01/15 18:40
さて、それでは。
プリアンプの話題を希望される方がいますが、どこまでわかっていらっしゃるのか、
小生も不安です。あの難しさがうまく説明できるか、自信がありません。
ただの興味本位で語れるような分野でないことは、わかって下さい。
旧スレの最後のほうで、めーかさんが本質を突く、実にするどい貴重なレスが
ありました。「高周波機器はアースが命」これに尽きるんでしょうね。
常連さんは実力派のウルサ方ばかりですから、判っていただけると信じて
おります。
帯域内を保証するために、帯域外をキチンと管理する。これはなかなかできない
ことです。リクツでは判っていても、意外とどうにもならんことが多い。
1回切ります。

73 :AC点火派:02/01/15 19:02
いま、真空管でリグを自作なさる方が、どれだけいらっしゃるか分かりませんが、
実に高尚な趣味だと、恐れ入る次第です。(タンクコイルとか懐かしい!)
高周波領域でニアバイアースが多用される理由は、静電結合でアース電位が分布
してしまうのを防ぐためです。
ところが低周波領域のニアバイアースは、低周波信号にとってはむしろ共通インピ
ーダンスだらけとなって、アースに分散する抵抗分によって、余計な信号が混入
するのと同じ結果を招くことになります。極上のプリアンプを目指すには、
配線、部品配置に対する配慮がパワーアンプと異なることを認識しなければなり
ません。しかも是枝さんが発表されるのはキットなわけで、その熟慮の結果が
ステンレス製シャーシの採用となったのでしょう。
EMC特性(電磁適合性)はステンレスが1番でしょう。
やはりアースは命です。
是枝さん自身もいろいろと痛感されているようで、「迂闊にプリアンプの話を
するわけにはまいりませんでした。」と述べておられます。
分かりにくいでしょうが、真空管ではありませんが、是枝さんも認められ評価
されているジェフローランドのシナジーをご覧ください。
あの光り輝く缶体を、まさしく今言ったことを具現化しているではあーりませんか。
(そういえば17号プリは、なんとなくシナジーに似てませんか?)
少し調子にのり、さも偉そうに書いてしまいましたが、もし間違っていましたら、
めーかさんが訂正してください。(w

74 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/15 21:31
WEのロゴにそっくりなNippon Electricのプリント
 2A3もそうかな
 斜体でNippon Electricとプリントされているよ。
  その下にNECとプリントされています。

シングルの自己バイアスで使っています。
音はいい方だと思います。無帰還で1W時、歪率1%以下です。

東芝の6GA4、NECの6L6GC(3結)のシングルより
特性も音も良いです。

プリアンプはCR型を使用しています。
(12AX7*2、12AU7*2)
まず低雑音にする事と
RIAA特性を1dB以内におさめるのに苦労しました。
音は満足しています。

75 :AC点火派:02/01/16 08:21
74さん。
国内大手で2A3を最後まで生産していたのは、たしかNECではないかと思います。
ここら辺は6V6好きさんがお詳しいはず。
たしかNECのグリーンシリーズとかいいませんでしたっけ。
小生は故長岡鉄男氏の「日本オーディオ史」の、掲載カタログの小さな写真でみただけ
なんですが。(w
希少球の部類に入ると思います。大事にお使いください。
自作プリアンプとは、なかなかですね。
低雑音化に苦労されたとか、身にしみてよく判ります。(w

76 : めーか:02/01/16 10:15
AC点火派さん。そういえばNECに2A3がありましたね。つくりは東芝と良く似ていた
とおもいます。ナショナルの球も見たことがありますが全体になで肩で
綺麗な球でした。昔はじめてRCAのCRCー2A3を買った時意外と粗末な
造りでがっかりしました。スプリングでフィラメントを吊っていないと2A3
にはみえないのです。出張でたまたま泊まった旅館の隣の電気屋さんが古そうなので
覗いてみたらなんとドンの1枚板プレートの2A3がありました。ほぼ同じ頃に見つけた
シルバートーンの45は生きていましたが2A3は駄目でした。

77 :AC点火派:02/01/16 12:29
めーかさん、思い出してくれてありがとうございます。
JAN−CRC−2A3は、軍用ナンバーがVT−95のヤツですね。まあ生産性の考慮
なのか、スプリング吊りではなく、ただのマイカ引っ掛け型のものですね。
そいつが小生の愛用球です。(w  あくまで私見ではありますが、粗末なつくりに似ず、
音は繊細感に富んでいると思えます。簡素化のためにフィラメントを太くしたこと、バネ
吊りに起因する(? 鳴きがないことがその原因かと考えております。
たしかに作りに目を見張るようなものはないですね。手にとって眺める楽しみは、丁寧に
作られたスプリング吊り(釣りザオタイプもあるとか)、の球に限られます。
初期の1枚プレートなんてのは、持っててもおっかなくて使えないと考えてるんですが、
もし、所有されている方がいましたら、お話をうかがいたいです。ハイ

78 :めーか:02/01/16 13:50
AC点火派さん
RCAの2枚プレートの球でスプリング吊りというのはあったのでしょうか
東芝の2A3はバルブ外径も大きかったように思うしスプリング分くらい高さも
あったような気がします。昔ジャンク屋さんで買ったマツダ球は後光がさして
おりました。2A3のスプリング吊りはどのメーカが早かったのでしょうかしら。

79 :AC点火派:02/01/16 17:47
めーかさん、さっそくのレスをありがとうございます。
RCA2枚プレートのコイルスプリング吊りは、あったと思いますけど、ここはやっぱり
帰宅してから確認してみましょう。(w
かの球王でも2回にわたって「2A3大研究」をやった時に、見たような気がするのですが、
あいまいです。
小生の会社の他部署の上司で好きな方がおりまして、やはりマツダの2A3を持っているぞ
と自慢いたします。(w  気持ちはわかるんですけどね、まったく。(w

80 :AC点火派:02/01/16 18:50
レス66に、いいかげんなコトを書きましたので訂正。
コンデンサーの耐圧表示のAC値は、DC値にするとめーかさんのいうとおり、×2√2
で、2.82がアタリです。P−P間電圧ですものね、失礼しました。
AC250VはDC700Vになりますが、実際には600V程度に考えた方がいいでしょう
とは、オーディオ専科のパーツカタログにありました。

81 :AC点火派:02/01/17 08:19
ありゃりゃ、下がったまんまですか、まあたまにはこんなこともあるでしょう。
じきに是枝さんが誌上に、話題の6V6ppステレオ機を発表すれば、しばらく反響が
続くでしょうしね。それまでぼちぼちいきましょうか。(w
めーかさん、確認してみたらありました。RCAブランドの初期のH型プレート(2枚)
は、コイルスプリングで吊られています。どれだけ生産されたのかは不明ですが。

82 :AC点火派:02/01/17 08:39
さて、誰も書かれないので、ジジイ風のたわごとを・・・。
旧スレでもちょっと似た議論はあったものの、日本人は形から入るのが大好き
な民族です。自作管球アンプのステップアップにも、暗黙の了解があったように
思います。このスレの最初に登場した初ラこと「初歩のラジオ」、この本で
いたく刺激を受け、無線と実験やラジオ技術を手にとるようになり、最初に
トライするのは6BM8や、6BQ5のアンプだったように思います。
これはsでもppでも。やがてさらに高出力や、あるいは特性なんかを向上
させたくて、もっと大きなアンプを組んだり、あるいは直熱管の独特の音質
に魅せられて、2A3のアンプを組んだりしたものです。
時代はかわり、事情も変わりました。
いまでは最初にトライするのが、300Bという人もいるんですね。
(これがWEでないのが救いというものでしょうか)
まずは2A3、それから300B、という図式があったように思います。
いきなり300Bでは、そのありがた味も判らないのじゃないかと、余計な
心配をしたくなります。
同様のことは、ラ技で那須好男氏もおっしゃってましたが。

83 :AC点火派:02/01/17 08:54
「時代は変わる」とボブ・ディランが歌ってから、相当たちますし(w)、
いろんな300Bもありますから、今はサードパーティ製の300Bが、かつて
の2A3のような立場だと、解釈すればいいのかもしれませんね。
しかし、へそ曲がりは思うのです。2A3といっしょにしてくれるなと。
これはむしろ2A3擁護のおもいを込めて、書いております。
大きな声で言いたいですね、2A3は300Bとはまた違う、いい球なのだと。
敬愛する森川忠勇さんが各誌に書かれていた頃、「いいかげんにつくられた
300Bアンプより、きちんと設計された2A3アンプの方が、よほどいい音
がする。」といっておられます。
もっともだと思います。
失礼、朝のたわごとでございました。              以上

84 :めーか:02/01/17 10:04
AC点火派さんありがとうございます。
なるほどRCAにあったのですね。それでよくわかりました。むかし、もう
30年くらい前に武末さんがラ技に2A3PPアンプを書かれていた。凄く
良い特性で(OPTはラックスOYー15だったとおもう)いつか作ろう
とおもいながらそのままになっています。ある程度あつめた部品は散逸して
しまいました。あのアンプは作りたいと今でも思います。

85 :AC点火派:02/01/17 12:31
武末さんですか、それも30年前の記事!
まだまだ元気な時代でしょうね。よろしければどんな構成なのか、サワリだけでも
教えてください。
武末さんの作られるアンプも個性的でした。氏はどうしてもOTLのイメージが強くて、
話がそっち方面へ行きそうですが、どうしてOPTつきの作品もいいものが多いです。
物故される直前のラ技の記事も、残留雑音を追い詰めておりました。
2A3は意外と使い方が難しい球です。電源電圧は300Vが上限と考えると、前段の
電圧確保に苦労したりします。(別建て電源をあてがえば、解決しますが)
そのほかにもグリッド電流対策も考えると、WE300Bのような高抵抗値のグリッド
抵抗では、暴走する個体も出てきます。
ロフチンなら解決できますが、シングルどまりですし、トランスで振れといわれても、
好き嫌いがあります。(w
でも、その苦労が楽しいんですよね。
是枝さんも、50シングルの製作記事で、同様のことを書かれておりました。
いったん、昼食へいって来ます。

86 :AC点火派:02/01/17 12:56
そういえば、初段の入力部にトランスを使った、全段平衡型のppアンプ(バランス型といった
方がいいですか?)は、ほとんど作例を見かけませんね。
小生も武末さんの50HB26の平衡型を見たきりです。
何故なんでしょう?放送局でつかわれる、いわばプロスペックの構成なのに。
めーかさんを含め、作例をご存知の方がいれば、教えていただけませんか?

87 :6V6好き:02/01/17 13:54
ちょっと見てないうちに2A3で盛り上がってますね。
AC点火派さん 「初段の入力部にトランスを使った、全段平衡型のppアンプ」

ありますあります(w
渡辺直樹氏がMJ誌(1981)で発表した、2A3ppアンプ。入力Tのタンゴ
NN-6で反転、ドライブ段にWE348App〜直結でパワー段2A3ppです。
完全バランス型です。WE310Aは不可。七面鳥アンプを防ぐ為に、前段部B電源
回路に6SN7GTを使用しての定電圧と遅延回路付きという凝りようです。

88 :めーか:02/01/17 15:21
AC点火派さん
うろ覚えですけど電源は2A3へはチョーク入力、前段へは同じ巻線から
C入力、固定バイアスでたしか初段は6267の5結PG帰還付きで
6FQ7パラでムラードだったと思います。

AC点火派さんならびに6V6好きさん
昔の話ですみませんが松下ハイファイがロングフィールドという名前
でEL156のPPアンプを売っていました。これが入力トランスが
トライアッドのHSシリーズでOPTがなんとピアレスの271Sだった。
で平衡NFがかかっていました。音も聴いていますが印象はどうでしたでしょうか。

89 :6V6好き:02/01/17 16:36
87追補
渡辺氏によればWE-300B同様2A3もトーキーシステムに多用されたそうだ。
RCAトーキーシステム、ブルック社のシステム、ベル・サウンド社のベル・サウンド
システム、デビッド・ボーゲン社のシステム。国内では東芝のサウンド・システム、
ビクターのトーキーシステム、東洋発声(ローラー)のトーキーシステム等々。

めーかさん
松下がEL156ppアンプですか。受注ではなくカタログ品ですか?残念ながら
見たことも聴いたこともない。本当に残念。SPはなんでしたでしょうか。
渡辺氏も森川先生も156ppをMJ誌に発表していたが、こちらも弩級アンプだった。
渡辺氏はOUTに山水のSW-100。森川氏はタンゴのX-5P使用。今、同規模で
造ったら、球とトランス類で30万円以上は軽くかかるだろう。伊藤翁愛用のEdやEL
156は高値の花となってしまった。これらは中国製ありますか。


90 :めーか:02/01/17 17:12
書き込みが足りませんでした。松下ハイファイといいましても松下電器/ナショナル
とは無縁の会社で松下ハイファイエキスプレスという名前だつたと思います。
今でもあるはずです。

91 :めーか:02/01/17 17:33
いまゴーグルで検索してみました。松下ではなくマツシタのようです。

92 :AC点火派:02/01/17 18:24
やってますねえ、小生も参加しなくちゃ。(w
あんまり有名なので、こんなことはみんな知ってるだろうと思うんですが、WEで91
よりも設計の古い86(300Bpp)は、もともとWE300Aの時代に設計されて
いまして、動作条件も楽な方ですので、エマージェンシー用としてヒーター電圧を
下げて、2A3が挿せるようになっていたはずです。

93 :AC点火派:02/01/17 18:34
なんと武末アンプも道を空けそうな、超ド級アンプの登場ですね。
アセンブル/販売はマツシタでも、設計は名のあるお方ではないのですか。?
EL156の平衡ppで、入がトライアッドで、OPTが271Sだと聞くと、
なんだかすごそうな感じがします。果たして原型をとどめて、完全動作状態
にある原器を持ってらっしゃる方が、いるのでしょうか?


94 :AC点火派:02/01/18 08:34
ここんとこ、下がりっぱなしが多いなぁ。(w  まあいいけど。
気になることが多いので、少しづついきましょか。
真空管無頼派殿、是枝さんの次作6V6ppステレオ機の情報をありがとうございます。
そこでお願いがひとつ、炸裂していたというAx.80×8の様子を聞かせてもらえません
か。北海道民が岡山まで出かけるのは、予算上も時間上も切ないものがあるので。(w
そのうち製作記事ではない形で、ラ技に載りそうな気もするんだけど。
お願いします。

95 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/18 10:51
ひさしぶりにロムしてみたらLE8Tの書き込みがあるじゃないですか!
自分も大好きなスピーカーなのですが、近年はユニットのみ(箱は捨てました。)
押入の肥やしになっています。。
どんなアンプでどんな箱に入れたらいいのかベテランの方々教えて下さい。
いつかは真空管で鳴らしたいと思ってとっておいたんです。
結構コーン紙重いんで本当に真空管でなるのかな?などと思っていました。

96 :AC点火派:02/01/18 12:18
95殿、それでしたら6V6好きさんのレス68にすべてが書かれています。冗談抜きで。
とにかくがっちりした大き目の箱がいいと思います。
なんだか、LE−8Tの話になると、さかんに平面バッフルを勧める人がいるけど、
あまり賛成したくないですね。バッフルの後ろの空間がたくさん取れる大きな部屋にお住まい
のかたならともかく、普通はがっかりすると思います。
まずはやってみて。
それとこのLE−8Tのいいところは、アンプを選ばないことにあるのじゃないかと
思います。たとえば2A3シングルだときれいに鳴るし、30〜50Wのppアンプ
でパワーを送り込んでも、きちんとそれに答える仕事をしてくれます。
コーン紙が重たいっていったって、20cmなんですから、15インチとはわけがちがい
ます。
みれば分かることなんだけど、20cmのクセに50mmというでかいボイスコイルが
おごられた、ウーファーを発展させてフルレンジにしたユニットです。
この辺の素性をよくわきまえて、つかいましょう。


97 :トーリスガリ:02/01/18 13:37
>>68 >>96
LE8Tの件感謝。 こんなに簡潔な使いこなし文は初めて。よーく理解できました。

98 :AC点火派:02/01/18 18:54
トーリスガリ殿、別にたいしたことではないので、こんなこと実際につかってみれば、
誰でもわかることなんですわ。
さて、むしかえすようで悪いけど、なんで自作アマチュアの間には、平衡型のppアンプが
はやらなかったのでしょう?やはりコストのせいなんでしょうか。
入力トランスは必要だし、初段から球が2本必要だとか。
それとも平衡NFが難しいから、という技術的な理由なのか。
小生一時期、位相反転回路の優劣に悩んだ時期があって、それならいっそのこと、ブースター
アンプの考え方で、入力もppにしてしまえとこの平衡型ppを研究した時期がありました。
近年、バランス出力のプリアンプも多いですしね。
ホントのとこ、どうなんでしょう。


99 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/18 19:31
age

100 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/18 19:50
今だ!100ゲットォォォォ!!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄       (´´
     ∧∧   )      (´⌒(´
  ⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
        ̄ ̄  (´⌒(´⌒;;
      ズザーーーーーッ

ドッコイショ・・・・・・・・・
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄
     ∧∧          (´;;
    (゚Д゚ ,)⌒ヽ    (´⌒(´
     U‐U^(,,⊃'〜... (´⌒(´⌒;;

スンマソン趣味なんです。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄
  ポ  ∧∧  ポ
  ン  (゚Д゚ ,) . ン
   (´;) U,U )〜 (;;).
(´)〜(⌒;;UU (´ )...〜⌒(`)

101 :2A3:02/01/19 00:14
ここの内容は読んでいてほんとに楽しいです。
Axiom80最近購入してキットの2A3でドライブしています
私が生まれる前から存在していたなんて信じられない
いまだから買えたようなもんです。
初めてお店で聞いた時の感動は今でも忘れられないくらいです
妻も大のお気に入りです。
あんまりスレとは関係なくてごめんなさい

102 :めーか:02/01/19 21:07
AC点火派さん

やはりそれは管球プリアンプの接続が難しいからではないでしょうか。反転ができて
周波数特性が良いトランスがあるかどうかが問題です。普通10KΩあたり、がんばっても
50KΩでしょう。古い設計、というよりオーソドックスな設計の球プリの場合は
50KΩ負荷でもむつかしい。10KΩではマランツ/マッキンだと音は出るが、というレベルの話
ではないでしょうか。パワアンプも2次巻線からの平衡NFは良いですが1次巻線からの平衡NFは完全
A級のPPアンプではまだしもAB級ではもはや整合性を持たなくなる。A級動作でもあやしい。PPアンプ
はもともと出力トランスで上下の波形を合成することがミソで1次巻線NFはシングルアンプの
ようなわけにはいかないでしょう。リニアスタンダード回路の問題もそこにありますし。
復刻マッキン275もそうでしょうがあれはバイファイラ巻トランスですし普通のOPTとは電磁結合
の度合いが違うようですから同列にはいえないかも知れませんが。ロングフィールドのELー156PP
アンプもテレフンケンVー69も解像度は高いような気がします。69aはまだふくらみがある
音ですが69bはひたすらシャープでしょう。ロングフィールドは贅肉が全くない絞り切った音でした。

103 :AC点火派:02/01/20 08:20
おはようございます。本日は日曜日なんですが、鉄の掟の休日当番というヤツで、まあ、
民間でサラリーマンとして研究開発に従事する小生としては仕方のないことなんですが、
その分ここの書き込みに、がんばってみましょう。
6V6好き殿、詳細な解説をありがとうございます。
今日は平衡アンプと関連する、電源ドリフトの話をしましょうか。
とりあえず、朝の仕事をやっつけてきますわ。  それでは。

104 :AC点火派:02/01/20 10:48
申し訳ありません。レス103は6V6好きさんではなく、めーかさんにありがとうござい
ますですね、どーも休日ボケなんだか(w
めーかさん、たしかにおっしゃるとおりですね、実のところ小生もバランス出力で管球式プリ
に期待するものはありません。
バランスプリは管球式ピューリタンの思想を、はずれたところにあると小生は考えております。


105 :AC点火派:02/01/20 11:04
さて、位相反転の選択や優劣ばかりでなく、電源ドリフトの観点からも、
バランス動作は大事な考え方だと思います。
たいていの管球式アンプの初段増幅部はシングル動作です。
アンプの回路が頭から完全なバランス動作だと、電源ドリフトはキャンセルでき
ますが、そうでなければ電源の揺らぎがB電源の揺らぎになります。
これはACラインのせいなので、俺のせいじゃねえやと、開き直ることも
可能かとは思いますが、ある種立派な超低周波雑音でもあるわけです。
オシロと歪率計で低レベル領域を見ているときに遭遇する「アレ」なんです。


106 :AC点火派:02/01/20 11:31
この問題は電源部のC容量をドンと拡大してやると、揺らぎを吸収することで
解決できます。しかしアンプは測定だけで評価されるものではなく、なんと
いっても再生される音が最重要項目でしょう。先日このスレをにぎわせた
コンデンサー論議でもあったように、容量値は稼げなくても、オイルコンの
音質を尊重する方は、たくさんいらっしゃると思います。
全段バランスにしなくても、この問題を解決する方法があります。
かつてこの問題に言及されたのは、小生の知る限り、敬愛する森川忠勇さん
と是枝さんだけだったように思います。
小生がラ技を購読するはるか前に連載されていた、マランツアンプの研究
(たしかマランツ物語とかいったような)には、是枝さんがその点に触れて
おられます。球王Vol.12にその要約版のような形で、その記事が
ありますが、カソード結合の下側グリッドをCでアースとストラップする
手法がそうです。
ACの揺らぎはDC領域に近いものなので、気になさらない方もいるのですが、
こういう気の使い方が、設計・製作のセンスだと思うのですが、いかがでしょう。

107 :AC点火派:02/01/20 13:03
うむむ、ちょっとテーマがマニアックすぎたかな。ちと反省。(w
日曜日には不向きでしたかね。
小生も最近は小言ジジイになりつつあるので、おおらかに行かねばとは、いつも思って
いるんですけどね。次はスタガー比なんて、これも駄目かな。(w


108 :AC点火派:02/01/20 13:06
ブツ ブツ ブツ ブツ ブツ ブツ

109 :6V6好き:02/01/20 15:05
自分の耳とシステムでは残念ながら、ドリフトや揺らぎまでは感知できない。あるの
だろうが気づく感性がないのかも。

ただ、昔と違って最近は電源C、デカップリングC、カソードパスC、カップリングC
とも大容量を投入している。たとえは最低だが、自殺したいのにガス栓開いて窓開けっぱ
なしの感が残る。まあこの事象も、音楽ソフトとSPのレンジ拡大によるアンプ側の対応
としての発展には違いないが。

以前はカップリングCも .02μとかも多かった。今では1μだ。勿論スタガーは考慮して
いるのだろうが。よって前段のカソードにも数百μを入れる。フリッカー対策と聞いたが
一長一短ではないのかな。追試して聴いてみると、音が鈍い感じが残る。電源部のCも
同様。チョーク後にむやみに大容量を入れると音抜けが悪くなったような気がした。50
μでハムが出ていないのだから、その対策ではない筈でしょうが。倍電圧整流Cに1000
μx2というのも見かけたときは驚いたが、今は案外そんな時代かもしれない。6CA7を
パラppで使っての200WPA用途ならドーンと突っ込むだろうけど。

音の忠実再生を目指して、なんでも直結。低域時定数減らしてCの音排除が第一の方も多い
でしょう。しかしモデラーとしては、そういうアンプは面白くないのね(笑

一度遊びで6BM8ppをやった時に、丁寧に前段球も足して0.2Vで最大パワーが出る物を
造った。入力からCで受けてパワー段まで4個のCが通るというシロモノだった。普通なら
1個で済む。ところが出てきた音がひどかったのかというと、全く逆で音楽性豊かで、芳醇
な「いい音」だった。これがM8かという。こんな楽しみ方も球アンプならではの特権。音
マニアからみれば邪道でしょう。

110 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/20 15:31
もっと勉強して出直せと言われそうなんだけど、ちょっと昔の
事を思い出してアンプとスピーカーを自作してみようかと思って
います。

で、僕が中学時代、オーディオ機器にあこがれていた時代は
FETの半導体アンプが主流で真空管なんて、音が悪いだけの
懐古趣味と言われておりました(18〜20年前)。カネをためて
クリスキットを買おうと思い、バイトにいそしんでいるとバイクに
はまって、それ以来はオーディオに注ぎ込む金がなくなりました
けど。

んが、なんか最近は真空管アンプも流行しているのですよね。
真空管の知識は全くないのだけど、ちょっと聴いた感じではけ
っこういい。カマボコf特を想像していたら、ちゃんとした音なの
で驚きました。かつてのクリスキットを買おうか?とも思いまし
たが、ちょっと真空管も気になる。

ネットで結構検索してみたけど、色々わからない情報がたくさん
あります。クリスキットは5〜6万でパワー、同程度の価格でプリ
って感じだっただと思いますが、同じぐらいの価格で真空管も
楽しめるんでしょうか?エレキットのTU-877なんか、お始めに
良さそうだけど、これってあの教材のエレキットだよなぁ。

あと、電気工学科を出ていながら、アナログの電気回路知識
はほとんどないんですけど、トランジスタのプリに真空管パワー
って組み合わせで、全然問題ないのかな?

本当にど素人で申し訳ないですけど、お始めにお勧めな製品とか
あったら、きっかけとなる情報だけでももらえませんか?

111 :AC点火派:02/01/20 16:14
6V6好きさん、レスをありがとう。
残念ながら電源ドリフトは、決して耳では判らない超低周波の世界です。
これを再生できるスピーカーもないはず、測定器の世界ですわ。
気にしないで下さい。小生のつまらんコダワリです。
アンプの増幅回路中のCの数は、小生も案外気にしないほうです。
我が愛機の300Bppにも、そのうちマランツを真似てC+Rのローカット
フィルターを入れようと思うくらいだから。(w
カップリングCで切られたぐらいで、楽音は死なないものだと思います。
もしおかしくなったら、設計が悪いのか、C自体がよっぽどのものなのか
だと考えます。
110さん、いらっしゃい。
Tr.プリに球パワーは特に問題ないと思いますけど、小生も時々やりますから。
真空管アンプの最初のお勧めですか、うーん、責任重大だな。
最近、幸か不幸かいろんなのが出てますから、迷うでしょうね。
エレキットですか、どうなのかなあ、つかった事がないので、偉そうなことは
いえませんが。
「ちょっと真空管も気になる」という程度でしたらそういう選択もありかも・・・
いやいやそれではあまりにも無責任だな。(w
まあ、最初はキットでスタートなさるとして、その目安の話をしましょう。
真空管パワーアンプの中での最重要部品は、なんといってもOPT、出力トラ
ンスです。球やカップリングコンデンサーは、その気になればあとで自分で
変更なり、改造が効きますから、立派なOPTの搭載モデルを選択すべき
でしょう。OPTの載せ替えは、買い替えと変わりませんから。
OPTのちょっとしたモデルは、1万円以上、ステレオだとこの倍ですから、
5,6万ではちとプアすぎると思います。
オーディオ専科やサンオーディオのキットで、タムラのOPTが載ったものを
選択されてはいかがでしょう。
是枝さんのキットは、初心者には勧められません。(w
もしもの際のアフターサービスは、されてるでしょうけど。


112 :AC点火派:02/01/20 16:17
ちなみにレス108は、小生のネームドロッパーです。
こういうのは放置しておくべきなんでしょうが、気味が悪いので。(w

113 :TU-877:02/01/20 16:20
http://ebi.2ch.net/test/read.cgi/pav/1009330811/l50

114 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/20 16:23
sage

115 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/20 16:54
復帰第1弾ならフューチャー2000あたりがいいんじゃ
ねーの?クリスキットって、どんなんかしらんけど、
パツイチ5〜6万程度のアンプなら、間違いなくフュー
チャー2000の勝ちだろ。クリス作ってたオヤジも死ん
だらしいしな。ダメなんじゃん?

球アンプ始めるならTU-877はいい選択じゃないかな。
ヘタすると10万クラスのキットと同じぐらいだと思う
けどどーよ。

116 :AC点火派:02/01/20 17:34
だそうですよ、110さん。

117 :6V6好き:02/01/20 17:41
110さん
やはりバイクに行きましたか。自分は一回り年寄りですがそういう時代経験済み。
今考えてもキラ星のごとく良いバイクがありました(その時代では)。マッハV、
SS750、RS750。CB750U、V。TXシリーズ。GTシリーズ。友人
が数人命を落としました。所有していたCBとGTは売ってロータリーのサバンナ
GT(RX3-12A)に鞍替えしました。バイクと車の話しは長くなるので割愛(W
キットの方は判らないが、SPの感度(能率)と部屋の広さも顧慮して。

AC点火派さん
ブツブツは他人でしたか。点火派氏の気の利いたジョークかとも思いました。失礼!
結構笑ったよ。ブツブツとかパッパッパ・・・という音がSPから聞えると、どこ
しくじったかなとアンプをひっくり返すハメに陥ります。上杉さんも経験した、電源
入れるごとに良かったり悪かったり。配線材ピンセットでずらせば症状消えたりとか。
こんなケースは厄介でした。

118 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/20 17:50
101さん

2A3のキットでアキシオム80をならされておられるそうですけど良い選択です。
2A3はもともと無理がない設計ですのでキットにとても仕立てやすい。

110さんもどこかの2A3のシングルアンプのキットでもお買いになられて組まれたら
いかがでしょう。それを組むことによって発展的な展開が可能です。ステップを踏んで
スキルを向上するお気持ちがあるのならサンオーディオやヒノオーディオの
ものだどは推奨出来る。とくにヒノオーディオのキットは好ましい。
要は向上心を刺激する何かが必要です。

119 :めーか:02/01/20 17:56
110さん

オーディオ専科のキットもとても良いんじゃないかしら。さすが
森忠(失礼)設計でどれも隙がない。

120 :AC点火派:02/01/20 18:05
へっへーそうでしたか。HN替えましょか。(w
管名ばかりじゃなく、フリッカーとか、残留ハムなんてのもいいかもね。
6V6好きさんは、元ライダーあがりなんですか。
ご多分に漏れず、小生も中型免許は持っております。
マッハVとはなつかしい。大型2ストの一時代をつくったカワサキの名車
ですねえ。小生バイクはマルチよりシングルかバーチカルツインのファンです。
真空管アンプならシングルでもppでも。(w

121 :めーか:02/01/20 18:08
6V6好きさん

マッハというのはスズキの2サイクル機でしたっけ。凄く回るエンジンだけど
くせが強かったものでしょう。あれで死んだ人は多いはず。昔のオートバイは
個性が強くて面白かった。

122 :めーか:02/01/20 18:12
そうでしたねマッハはカワサキでしたね。歳は取りたくない。

123 :AC点火派:02/01/20 18:12
めーかさんもそう思いますか、オーディオ専科のキットはいいと思うのですけど。
プリント基盤をつかわない、フルキットの魅力ってあると思うんですが、
なじみにくいでしょうか?
キットの世界にも、もの作りの楽しみの大小があると思うんですが。
まあ、110さんの選択に任せましょう。

124 :AC点火派:02/01/20 18:28
でも、初心者の方へのアドバイスは難しいです、ハイ。
旧スレで登場なさった45大好きさん(みてますか!)みたいに、6BQ5の
シングルから、自作45のシングルアンプまで、いっきにいくひともいるのだし、
人それぞれなんでしょうね。
今日はこれで帰宅しますか。明日もシゴトだ。

125 :110:02/01/20 19:23
色々お返事をいただいて有り難うございます。

オーディオに興味を持った最初のきっかけは、澄んだコンパクト
フルレンジスピーカーに魅せられたからでした。中学時代の友人
が電気屋だったせいもあるかな。で、クリスキットってアンプは
無色透明で何の色も付けない、面白くないけどすばらしい。そん
なアップだったんです。今でもあるみたいですけど、ユーザーは
ほとんどいないようですね。

球に興味を持ったのは、そんなお始めの頃とは全く反対に、なん
ともツヤっぽい印象を受けたからです。しかも聴き疲れしない。
信号が丸くなっているだけなのかもしれませんけど、結局のとこ
ろ、写真の色にしろ、オーディオの音色にしろ、「本物と同じで
はない」わけでして、ならば球も面白いか、と思ったわけです。
このあたりが、理屈っぽい子供だった昔と、ある程度オヤジにな
ってきた今との違いかもしれませんね。

で、おそらく皆様が思っているよりも、僕はずっとライトに管球
アンプの世界に入ろうとしています。なにしろ、現在は何もピュ
アオーディオ機器を所有していないため、すべてがこれから。そ
れに、悠々自適な世代まではまだ時間があります。

僕は「ちょっと興味を持った」と書いたのは、管球の世界はあま
りにハイコストすぎるかな、と怖々と覗く気持ちの表れです。や
はり、球の世界は高価なイメージが強いですから。

そんな僕なので、組み合わせるスピーカーは当初は軽くFE103あた
りを使ったフルレンジダブルバスレフから始めて、そのうちにバッ
クロードホーンのD-118あたりのトールボーイ型に切り替えよう
と思っている程度です。オケは聴きませんから、スケール感より
は解像感とスッキリ疲れない音を目指そうかなと。

で、オーディオ専科の製品は、なんと言ってもデザインがすばら
しく、特にかみさんが(笑)気に入ったようですが、ちょっとい
きなり入るには高価で少し腰が引けてます。ヒノオーディオのキッ
トは、ネットでは見つからなかったので、秋葉原に聞きに行くし
かないかな?

2A3ってのは、3極の球の種類ですよね。エレキットのTU-877って
のはKT-88ってのが付いているようです。同じ球でもメーカーや
作ってる国によって音が変わるそうですね。う〜ん、奥が深い。

やはりお始めキットであっても、上から攻めるのがいいのかなぁ。
だんだんその気になってきてしまった。ちなみに空中配線そのも
のは、あまり苦にしないと思いますが、今もできるかな?アルバ
イトでアンプキットを製作していた事がありました。知り合いの
オーディオマニアのおじさんから小遣いをもらって、空中配線ば
っかやってました。ただ、今回はかみさんが一緒に作りたいと言っ
てるので、基板の方が助かりますけど。

とりとめもなくてすみません。

126 :45大好き:02/01/20 20:54
>>124
AC点火派さん、はい、ちゃんと見てますよ。
これから初めて球アンプを作る人へのアドバイスは難しいですよね。私の最初
のアンプ、6BQ5シングルは三栄無線の一番安いキットでしたが、「音が出た!
はんざーい」の興奮がさめた数カ月後に出力トランスをタムラのF-475に換装し
てしまいました。あおりを喰らってCHはリアパネルに移設(W。換装後の音は別
物でしたよ。やっぱり出力トランスはそれなりのモノを使わないとね。だから
エレキットって聴いたこともないですけどお薦めはしかねます。
私はキットデビューの後、親切な先輩諸氏のおかげで測定器一式そろえて底な
し沼へ一直線の道をたどった(Wので、テスター一丁でキットを作りたいという
方へのアドバイスとなるとちょっとしり込みせざるを得ませんね。

127 :45大好き:02/01/20 21:08
仮に現有のオーディオセットを全部処分してゼロから出発する、あるいは友人
に球アンプを作ってくれろと頼まれたら、キットを選ぶかも知れませんね。だっ
て作るの簡単だし、見栄えは完全自作よりはるかに良いし。
チェックポイントはトランス、シャシー内部のスペース的余裕、出力管、動作
方式ぐらいかな?そうなると選択の幅は狭くなってサンオーディオの2A3シング
ルあたりになるのじゃないでしょうか?そんなに高くもないし。これなら完成
後、改造熱にうなされるようなことが万一生じたとしてもかなりいじって楽し
めるでしょう。
管球王国方面への接近は私の場合、財政破綻を招く恐れがあるので(W、自粛し
てます。

128 :なお:02/01/20 21:39
一応、公認HPを張っておきますね > くりす
ttp://www.bh.wakwak.com/~feliz/

荒れるとアレだから、直リンせずに・・・


石キットで数少ない日本のサポート充実したキットですね。
買うときの、桝谷sチェックが無くなった今が買いどき? (w
私見では、あまりオーディオに深入りしない、工作好きな方
には向いてるのではと思います。音に目覚めた時が、この
キット卒業。

え、K式? お勧めしません(苦笑)

129 :45大好き:02/01/20 23:10
なぜ6BQ5シングルアンプの出力トランスを取り替えたかと云うと、こいつがヒ
ノオーディオで聴いたサンオーディオの2A3シングルアンプにぼろ負けしたから
なんです(ついさっき、思い出した)。あの頃はまだ何も知らなかったから、
出力は6BQ5の方があるはずなのに・・・何が違うんだろう?と考えてOPTを
替えてやろうと(そもそもキットの値段が全然違ったんですけどね(W)。で、
結果はなかなかのものだったわけです。カソードNFBとかやってけっこう楽しみ
ました。直熱3極管に狂ったのはその後45を知ってからです。そうそう同じ時
期にオーディオ専科の2A3シングルも聴きましたけど、あれはそんなに良い印象
は残ってないなあ。試聴したスピーカーの違いもあったかも、ですが。

130 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/21 00:45
>128
どーしてそういう無駄な回り道を勧めるかなキミは。
本当に初心者ならまずエレキット。

真空管アンプキットってどこのがいいの
http://ebi.2ch.net/pav/kako/987/987572450.html

131 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/21 00:55
>130
とりあえず、本人はくりす気にしてるんだから、無理にエレ
薦めんでもええんとちゃう? 所詮5万円以内なんだから。

132 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/21 01:50
そもそも今有るクリスキットはスレッド違い。
続けるなら↓この辺りでやってくれ(w

難しい半導体アンプのやさしい作り方
http://ebi.2ch.net/test/read.cgi/pav/1010639277/


133 :110:02/01/21 09:43
>>132
すみません。そういうつもりではなくて、半導体アンプで復帰しようと
情報を集めたら管球が流行してて驚いたって話から、派生してしまいま
して。

本日、秋葉原のヒノオーディオでも行って色々と視聴しようと思いま
す。2A3、300B、KT88あたりのシングルが良さそうですね。イマイチ、
各球の特徴をわかっていませんが....。

それにしても、このスレッド。優しい自作管球アンプの[難しい]作
り方だったんですね。すみません。難しいのところをよく見てなかっ
たので、激しくスレッド違いだったのかもしれません。

>>128
クリスに関しては、昔たくさん買えなかった駄菓子をまとめ買いする
「大人買い」と同じで、今なら買える!(なにしろ値段もモデルも当
時と変わらないですし)って感じで興味を持った感じです。といって
も、ここは管球のスレなのでここまでにします。

>>130
エレキット、評判が良いようですね。値段も安いし遊ぶにはもってこ
いですね。偏見を捨てて聴いてきます。

>>45大好きさん
結局、はまれるかどうかがポイントなんでしょう。ただ、僕はちょう
ど仕事が一番忙しい盛りの年齢なので、音楽を聴く時間を確保するの
がやっとって感じです。でも、はまるときってのは、時間のあるなし
は関係なしにはまるか。

ところで、管球の場合、特性を合わせるのが大変そうだから、プッ
シュプルよりもシングルの方が、レスポンスや歪みは別として素直
な音がしそうに思うんですが、そのあたりどうなんでしょう?やっぱ
シングルから始めるのがいいのかな。

134 :45大好き:02/01/21 10:25
110さん
えと、はまらないことを前提のサンオーディオキット推薦だったんですが。は
まるんだったら、そりゃもうなんでもありですよ(W。秋葉原のヒノオーディオ
に行かれるんでしたら目と鼻の先にヒノオーディオがあるのでこちらも訪ねて
みられたら?。2A3シングルアンプの他に6V6や入力セレクター、REC IN/OUT端
子がついたEL34シングルアンプ(こっちの方が安い)とかもありますよ。最近
のヒノオーディオは自前のキット(台湾製のトランスを使ったもの)を販売し
てるからサンオーディオのアンプはそんなに置いてないかも。

自己バイアスのシングルアンプが自作球アンプの王道でしょう。一番簡単だし。
私のまわりはほとんどプッシュプル派ですが、負い目を感じたことはないです。
音の方は使ってるスピーカーとの相性や好みも関わってくるので軽率なことは
書けませんが、私はシングルアンプの音の出方が好きです。

135 :AC点火派:02/01/21 10:51
ごめん、昼休みまでまってね、今日は手が離せない。(w

136 :6CK4:02/01/21 11:03
はじめまして。前スレに引き続き良いスレッドですね。

エレキットいいですよ。私も随分遊びました。
TU-872:2A3s,初めてだったので無改造。知人にあげちゃいましたが。
TU-873:300Bs,NFB量を可変に改造。
TU-874;KT-88s,いじくり倒して、現在はEL34の3結になっています。
TU-870;PTを旧タンゴのN-12に載せ換えて6BM8の超3結Ver.1。鉄板の穴あけが大変でした。
TU-???;6189Wが3本載ったプリアンプ。ちゃんとDL-103の音を出してくれます。

とっかかりとしては、エレキットはオススメです。

137 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/21 11:04
手始めにエレキット(TU-887か手に入ればTU-883)作ってみて、もっと奥を知りたければ
また考えるってのは?
別に,最初に作ったアンプを無理に発展させなくても、サブのシステムとして持っておけば
いいんじゃないかという気がする。

138 :137:02/01/21 11:07
887→877
883→873
の間違い(鬱

139 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/21 11:07
エレキットを擁護するわけじゃないけど値段だけで
見ない方がいいと思いますよ.
少なくとも 300B の TU-873 に入ってた OPT は,
みかけこそケースにも入ってないシロモノですが,
なかなかどうしてばかにしたものじゃないようです.
重量だけ見てもタンゴの U-808 並にあります.
付け替えて比較試聴したわけではありませんが
音もけっしてしょぼいともいえないでしょう.
このキット,曙光の 300B と Sovtek の 6SN7,
北村機電の R-コアトランスとかを使って,実売6万くらい
でしたから,かなりメーカも無理してますね.
スペース的には可能なんで,ソフトンの Rコアの
OPT に置き換えたらどうだろうか,とか思ってます.


140 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/21 11:19
渋いスレやったのに、いつの間にやらキットスレ。

141 :45大好き:02/01/21 11:52
>>134
>に行かれるんでしたら目と鼻の先にヒノオーディオがあるので

サンオーディオのまちがいです。失礼しました。

142 :AC点火派:02/01/21 12:30
うーんいつの間にやらこんなことに。
ここはあくまで自作派スレです。キットの話もしたいですけど、はっきり
申し上げてプリント基板をつかったキットは取り上げたくないのです。
配線の取り回しのノウハウも話題にしてますからね。
是枝さんの作られたKT88シングルのプリント基板は、規格、絶縁度等
から申し上げて、市販品の高級アンプにもどうかという、別次元のシロモノ
ですしね。
ごめんなさい、エレキットには何の恨みもないですが、それを取り上げるなら
別スレにいっていただいた方が、いいと思います。
このスレ常連のめーかさん、それに45大好きさんも、そして小生も特にOPT
にこだわって選択していただきたいとのコメントがあったはずです。
サンオーディオはもちろん、オーディオ専科にもタムラという日本が誇る管球
アンプ用のトランスが載ったモデルがあり、これを勧めます。
OPT単体でカタログに載るような、そんなキットを勧めます。
ごめんなさい、いいものかもしれませんが、エレキットのことはホントに
わからないんです。


143 :めーか:02/01/21 13:13
AC点火派さん

私もそう思います。エレキットはたしかその方々のためのスレがありましたね。
さて会社の後輩が最近球アンプを作りたいと私に相談してきました。実は土曜日に
一緒に秋葉にいきました。そこで用意できたものは以下のものです。
富士シャーシNO7番370×230、ソケットその他小物一式、
ところが電源トランスやOPTは目当てのものがありません。最近そう思って
見てないせいか勘が狂ってしまいました。本タンゴ廃業の余波はあるのですね。
で仕方なく小生の手持ちのラックス4A48Bを譲ることにして(涙)それにあわせて
計画を全部変更することにしました。タムラのF475を友人が持っていたのを
思い出しそれを召し上げて6BX7のシングルステレオ機を作るようになりました。
475は私は大好きです。安くてあんないい音がするものは少ない。初心者向けに
前段は12AX7のSRPPを推奨しました。しめて約2万5千円、新品で揃えても
5万円は行かないでしょう。発展性もある、475は45やVT-52にも最適ですし。
そこで思ったことですが後輩は普通はキットを買わざるを得ないとこでしょう。
でも僕達はむかし手ごろなキットってなかったのだからやはりパーツをぼつぼつ集めて
作った。今の風潮はアンカンソクだとおもう。つまり安い、簡単、速い、でしょう。
それを否定するつもりもないが当スレではアンナンチ、つまりは安い難しい遅いを目指したい。
安いことは人それぞれの懐に相談するだけのこと、遅い、難しいは大事でそれを嫌がる
人はそもそも真空管アンプなど作らないことです。キットを組んでアンプを作ったなどと
自慢することはない。伊藤のおじいちゃんが御存命だったらなんとおっしゃるか。

144 :めーか:02/01/21 13:25
4A48ではなく4A44の間違いでした。むかし伊藤先生のプリアンプ
のキットがありました。京都のお店が発売していた。無論先生の了解はあったようです。
欲しかったけどとても手が出ませんでした。あのクラスのキットは勉強になる。
先生はあれはキットではない部品セットだと言っておられた。たしかにそうでしょう。
入手不能の部品があればそれを買わないと方法はないですから。

145 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/21 13:27
なんだこじんのすれか

146 :6V6好き:02/01/21 13:35
ここはスレ発起人のAC点火派さんに従いましょう。
キットは良いトランスの載った物を、という結論でした。キットだろうが自作だろうが、
一通り経験を積めば次ぎの道が開けるはず。

同一アンプで試してみれば、シーメンスのEL34から松下の6CA7に差し替えたより
出力トランスをLUXからTANGOに換えた方が、違いが大きいのを実感できる。この
場合は良い悪いでは無くて好みの範疇になるが。キット物でもTAMURAなら間違い
ないでしょう。

そのうち、拾ったトライアンプから引きずり出したトランスに多大なNFを掛け、数ヶ
所に補正を入れ、発振寸前のアンプにシングルコーンを繋いで、艶っぽいボーカルだな
なんていう馬鹿も出てくる。自分のことだが(爆

147 :6V6好き:02/01/21 13:48
145さん
スレ違いました。146は145さんへのレスではなくて142AC点火派
さんへの物。145さんも秘技秘策を公開して欲しい。管名ネームで仲間に
なって下さいな。宜しく。

148 :4:02/01/21 14:40
4で初ラネタふったもんです.
じつはエレキットの300Bのやつをこないだ買いました.
まだ作ってませんが,そのまま作るわけではなく,一部の
部品交換(何よりもボリュームとカップリングコンは替えるし,
OPT も替えようかと検討中)と,基板をやめて,
ふつうのラグ配線にすべく,思案中です.
ついでに回路も全然替えちゃうかも(笑)
こういうのはここの範疇外ですか(笑)
# そこまでやるならキットなんて買うな,っていう
ツッコミは不可.

エレキットは TU870 作りましたし,バラパーツ自作も
やりました(今のメインアンプ).半導体も高校生の時に
最初に作ったアンプ以来,何台か作ってます.

上の方で書いたヘッドフォンアンプの方はまだ回路が
煮詰まっていないので,何か作りたい衝動を抑えられず
そういうことやろうとしてますが
どうよ(笑)


149 :AC点火派:02/01/21 18:40
フゥー、今やっと一段落ついた所で、小生とある分野の研究職(けっして電気関係ではない)
をしてまして、他社との共同研究云々で今やっと打ち合わせが終わり、その議事報告を
まとめつつ、ここを覗いているところ。(w
キットへの意見を問われれば、やはりパーツで選んでくださいというしかないし、そんな中
から、めーかさんがすばらしい意見をくださいました。レス143,144です。
小生もキットはすべからく、部品セットであるべきだと思います。
何を隠そうキット上がりの小生です。森川先生のところのオーディオ専科がそうなっています。
P&Cにいたっては、内部配線の写真が1枚入っているだけで、回路図はキットカタログ参照、
マニュアル一切なし!どうです、この大胆さ。
シャーシに穴があいてるだけでも感謝しなくちゃ。自作ってこういうもんです。
親切心か梱包のためなのか、サンオーディオのキットは製作経験がないけれど、たしか
トランスが取り付け済みではなかったかな。正直、これも要らないお世話だと言いたいのです。

150 :めーか:02/01/21 18:50
6V6好きさん。
むかしのトライアンプはどうしてバカにはできないような気がします。
例の山水のSXー300は名球6RA8のPPだし(OPTはSWー30相当)
トリオのトライアンプはトランスはタムラのOEMのはず。私もジャンクのトライ
アンプが欲しい。

151 :AC点火派:02/01/21 18:58
悩む、考える、これが楽しいのではないでしょうか。
ソケットひとつにしたって、方向を考えてネジを締める、入力端子も結線が先か
悩みながらつけてみる。VRもしかり。
さて配線、最初はきれいにいくかどうかは知らないけど、ヒーターライン、
B電圧とはんだ付けと結束、そしてCR類を取り付けて・・・。
そうやって穴明きのベントー箱が、いっぱしのアンプになってゆくのです。
小生、本当にキットは部品を揃えていただき、穴明きのシャーシがついて
くるだけで、もう充分だと思います。それ以上してくださるな。
めーかさんのアンナンチいいですねえ、安い(かどうかは判らないが)、
遅い、難しい これですよ。製作のコダワリなくして何が楽しいのか、
何のための自作なのか、問い詰めたい、小一時間問い詰めたい。(w
天国の伊藤先生、見ておりましょうか、小生まだ精進が足りないでしょうか。

152 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/21 19:01
151にハゲシクハゲシクどうかん。そのとおり。

153 :AC点火派:02/01/21 19:06
大事なことを書き忘れていました。
45大好きさん、昨日からどうもありがとう。
あなたの意見は、シングル派の代表として貴重です。ですからROMなど
でなく、参加してくださいな。
小生もシングルアンプは作りますが、あなたほどには愛せません。(w
どうかシングル部会のパネラーをつとめていただきたく、オネガイ!

154 :AC点火派:02/01/21 19:20
めーかさん、6V6好きさん、そうですよねむかしのトライアンプは、
考えてみれば、バカにできないものが多いですよね。
なんたってモノラル時代の豪華さを、ステレオ時代までそのまま拡大しきれない
恐竜チックなシリーズもあったし。
案外、当時の御三家メーカーも、マニアも上を向いていたいい時代だったのかも
しれません。


155 :6V6好き:02/01/21 20:03
めーかさん AC点火派さん

トライアンプの正体をばらしちゃいけません。捨てる人もなくなるし、
ガラクタ屋の親父が値を吊り上げる(笑

トライアンプもピンキリで各社数種のラインアップを持っていた。家電
メーカーの物は安物も多かったが、言われる通り山水やトリオは力が
入った物が多かった。山水物も3種拾ってばらしたが、6BM8、6B
Q5、6RA8だった。M8用はちゃっちいが他はタンゴの608、
708程度のりっぱな物であった。pp10〜20W用が10組ばかり
出動の準備は出来ている。 (とは言ってもCSZ、OYやW、SW型
であっても最終のTANGOや今のTAMURAに比べたら特性的には
歯が立たない。ただし音となれば別物だから、再利用トランスは各自の
力量で再生・再使用して楽しみましょう)

トライアンプを拾って嬉しいのは出力トランスばかりではない。球では
ない。球が付いていても殆どアウトだ。
Q5ならまだ良いが、M8、A8は焼けまくりが多い。殆どがカソード
Rも焼けているしCもパンク状態。盛大なハムや雑音が出てアンプごと
ポイされたのだから。自己バイアスと共通カソードRの限界が見える。

嬉しいのは電源トランス。M8のトライアンプであっても最低限200
mAのトランスが積んである。これは使い道がある。M8限定用のタップ
しかないのであれば仕方ないが、Di整流で250V取れれば6AQ5や
V6のppが組める。当時流行った両波倍電圧トランスは表示の仕方が
0.7A等となっている。3で割った230mAが容量と思えば間違いない。

156 :マヂック愛:02/01/21 20:21
ご無沙汰しております。
キットですか、、、

オーディオのキットということになると
6BM8シングル、、お決まりの三栄。金もない頃ゆえ、デンオン101
を鳴らしていた。ボーカルが前に出てこれはこれで面白かった。結合
コンデンサなんかを換えて遊んでいた、古き良き時代??
6B4Gシングル、、結婚して金がなかった頃、これも三栄で組んだ。
これで10年遊んだ。球も4回換えた。RCA、ゴールデンドラゴン、
NL、シルバニア、、RCAとNLが良かった。中は結合コンデンサ
とNFを少しいじった。海神に通い出したのもこれを作ったころから
KT88のキットと聞き比べたが、6B4Gの方がずっときれいな
音だった。

300Bシングル、ヒノオーディオ、、3年前、、この時のヒノのキット
はまだサンオーディオ類似のものもあった。JAMESトランスのものを
勧められたが、頑として譲らなかった。これは半年の間に結構手を入れて
遊んだが、その年の秋に我が家にやってきたN805を鳴らすには少々
役不足と思い、結果的に短命だった。最後は45Sに作り替えられて
余生を送ったが?昨年の大掃除で、シャーシは粗大
ゴミになって消えていった。これと引き替えに完全自作の300Bを
計画し2年使ったが、現在再構築中。まだアース配線の途中で、先は
長そうだ。WE274A、WE300B、WE396A、トランス結合
という仕様。石のアンプもあるので、音楽を聴くには差し支えない状況に
はなった(アキュフェーズ)。

一番困っているのは、置き場所がないことで、どうあがいても2台しか
おけず、作りたくてもなかなか作れないと言うことです。

157 :45大好き:02/01/21 20:23
>>153
AC点火派さん
昨日と今日は入門用キットを考えるあまり、このスレの題名「やさしい自作管
球アンプの難しい作り方」をつい忘れてしまいました。そうなんですよね、ぶっ
ちゃけた話、キットなんてしょせんは一通過点としか思ってないんですワタシ。
そこで立ち止まれる人もある意味で偉いなあとは思うのですけど。私自身は立
ち止まれなかったものですから(W

部品集めて、バラック作って、シャシー加工して、楽しい配線やって、測定、
調整、慣らし運転、トラブルシューティング、部品の交換、試聴の繰り返し、
などなどどのステップをとっても苦しくも楽しいものです。これがいやなら
自作なんてやらない方が良いでしょう。そうそう、「つくるぞ〜」っていう
フォースの充実も不可欠ですね。

ROMを決め込むつもりはありません。これからもちょくちょく発言致しましょ
う。でも経験値は低いのであまり期待なさらないよう。特に電源電圧400V超は
未踏破(今後も予定なし)なのでミニワット専門です。出力が欲しければ球に
はこだわらず出力段は石(SEPP)にするのが好みです。

158 :6V6好き:02/01/21 20:26
おっと6RA8じゃなくて6R-A8やった。ちゃんと書かないと刺されるからね。

ps 6BM8を見下したような書き方したが、そうではない。好きな球のひとつ
です。PV145とSW15-4.5のコンビで造ったM8ppが友人宅へ行ったきり
10年たっても帰ってこない。彼が言うには彼の友人が遊びに来た時にA社アンプ
から繋ぎ換えて、この10Wアンプで驚かしているらしい。困った奴だ。

AC点火派さん
点火派さんが欲しいのはトライアンプではなくてトライアンフでは? 自分が
実は欲しいんだよ(w

159 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/21 21:05
これだけ是枝さんを好きな人がいるのに
メーカーやショップから金をとって
記事の内容を匙加減する管球王国の仕事なんかやめたらいいのに...。
もったいない。

160 :伊藤キタオ:02/01/21 21:11
>>151
甘い。全てマイナスネジを使って、ネジ溝の方向を全て正面左30゜に合わせなければならん。
この虚け者が!


161 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/21 22:16
あのう昔のラックスのトランスって全部そうなっておりませんかな。
あれすると大変なんだよね。シャーシにタップ切ってるとしない方がましだし。

162 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/21 22:52
>>160 プラスネジ使って発表してたこともありましたやん。

163 :めーか:02/01/21 22:54
6V6好きさん
ほんと確かに6RーA8でしたよね。私も気を気をつけよう。でも気楽に書き込みしたい。
トライアンフもいいけどドゥカティの450のシングルが欲しい。カワサキのバーチカル
ツインの音は良いね(関係ないけど)。私の叔父が右チェンジの旧型に乗っていました。

164 :伊藤キタオ:02/01/21 22:55
愚か者!
あれは「フィリップスネジ」じゃ。
一から修行し直せ。

165 :きくといさむ:02/01/21 23:03
フィリップスネジという言葉、日本ではどうして普通の共通語
にならなかったの?

166 :6V6好き:02/01/21 23:45
めーかさん
昔のヤマハの650がバーチカルツインでトラに似てたんだよね。うろ覚えだが
スティーブ・マックイーンの『大脱走』で収容所から逃げる際に、原っぱをバイクで
逃げるシーンは圧巻だった。ドイツ軍のバイクを拝借したんだから、BMWか
ツェンダップでなきゃならないのに何故かトライアンフだったような気が?まあ
ドイツバイクじゃ曲乗りは出来ないやね。

167 :めーか:02/01/22 00:15
6V6好きさん
カワサキはもとメグロ系でトライアンフとかけ合わせたのがそのWー1でしょう。
カプトンマフラーだったかキャプトンマフラーだったか忘れましたがあの明解な
炸裂音がTRアンプからでることはない。ジーメンスやアルテック系のスピーカを
良くできた真空管アンプで鳴らさないと駄目みたいです。私のLEー8Tでは
マフラの中に水が入っている。マックイーンが乗ってるのはツェンダップでしょうがあれは
たしかにトラのような気がします。英車は良いですね。BSAも戦前のビンセント(だったかしら)
も、、。中学生の頃金持のどら息子が乗っていたトライアンフの自転車はホント憧れた。でも
買えなかったので今でもPXー4や25やKTー66などはなぜか買えない。
トラウマで何となく避けたいのです。

168 :めーか:02/01/22 00:47
6V6好きさん。
確かにヤマハの650はトラににていますね。わたしが自動2輪を取った時教習車
はホンダCBー250だった。隣のコースではヤマハの350だったとおもう。いま
思うとヤマハは何となくトラににている。ホンダはマークといい、なんといいBSAの
雰囲気だ。まあどっちでもいいことですが。

169 :6V6好き:02/01/22 01:14
めーかさん

そうだ。目黒。カワサキも昔はホンダのような翼のマークだったなあ。ダブワンも
初期は昔のマーク(エンブレム)だった筈。マフラーはホーン型じゃなくて最後が
細く窄まった奴。バスレフか?

球アンプファンも殆どがメカ好き、機械好き、工作好きだ。特にカメラやミリタリー
あたり。それに多少、博打好きが入る。かのコンコルドの佐久間さんも、虎の子パ
チンコですってしまってから球買えば良かったと言っていた。しかし酒好きと女好き
はいない(W

スレ違いの話しばかりだとAC点火派さんに追い出されるからやめた。

170 :励磁ちゃん:02/01/22 01:47
kitについて 一言。
ほとんどの物が 電源トランスが小さい。
出力トランスと 同じ大きさでしかない。
モノラルならば それで良いが ステレオでは 相当熱くなるのではないか?
電源トランスが大きければ良いという物では もちろん無いが 小さい物で
良い物は無いという 偏見を持っています。
ステレオならば 出力トランスの2倍は欲しい。

171 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/22 02:13
>142
次スレ立てる際には「初心者お断り」で宜しく。

172 :FX:02/01/22 02:55
教えて下さいな〜! 整流管で 83 と CK1006 の使い方と注意点
プラス実際の回路への接続方 

173 :AC点火派:02/01/22 08:46
いやー、ダブワンのキャプトンマフラーはいい音がしました。
マルチシリンダーのビューンは性能は良くても、あの炸裂音はない。
後ろにたっていると、排気圧を感じるような、そんなバーチカルツインかビッグシングルが
好きです。6V6好きさん、トライアンフ欲しいです、1本とられました。(w
でもカワサキの旗のマークも懐かしいですね。
6V6好きさん、できるものならこんなとりとめのない話をしながら、一晩酒を呑みたい
ものです。
昼には球の話を、 では。

174 :6V6好き:02/01/22 10:54
ほんとバイクや飛行機等の話しし始めたら限がない。仲間が集まって呑んでも
明け方まで各自論じまくりだ。BGMは初期の拓郎や揚水やビートルズ、シル
ビー・バルタン、渚ゆうことベンチャーズだ(W) 映画の話しも長くなるなあ。

175 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/22 11:20
なあ、音は置いておいて、見た目がナイスで安い球でお勧めってありますか。
こう、マッドサイエンティスト風味の感じで。

176 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/22 11:29
211とかは俺的にはそう

177 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/22 11:29
ダブワン一日中乗ってると、胃下垂になるよ。
なぜかダブワン乗ってるやつってスーツ着てる人が多かった気がするな。

178 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/22 11:30
>>175
ありふれてますが、6C33C-Bなんかどうですか?
変な格好だと思うし安い。

179 :6V6好き:02/01/22 11:42
172さん
83は送信機用途の水銀蒸気入り。基本はチョークインプット。ヒーター
あっためて水銀を気化してからプレートにON。ダブルスイッチかリレー
で処理する。時間差は1分程度でいいでしょう。一般民生用には高真空化
(水銀無し)した5Z3があったと思った。

レイセオンの1006については過去スレに書いた。また書くのも何なんで
コピー出来たら乗せます。

180 :6V6好き:02/01/22 11:54
172さん (前スレからのコピー)

レイセオンの整流管でCK1006と言うのを見かけたら買って置いた方が良い。
これはガス入りの冷陰極整流管でなんとヒーターが必要ない。電源を入れると、
すぐ作用して効率も良い(電圧降下が少ない。5U4GB以上)。VT62(80
1A)を使うとデザイン上も含めて必然的に5R4Gとなるが、480V端子では
600V出ない。5U4GBならいい線行くがデザインが合わない。このCK10
06は管内がガス入りで青く発光する。出力管も整流管も光るとケバそうだが、実
際やってみると実に格好良い。音楽を聴きながら目でも楽しめると言う、これこそ
球アンプの醍醐味。この組み合わせの作例は見たことがないので自画自賛(W
時間差投入の水銀入り83より使いやすい。一応コイル状のヒーター(1,75V)が付
いてはいるが、ヒーター使用の場合ガラス管壁が高温になるのでやめた方が良い。
一時@4000円で店頭に並んでいたが最近見かけなくなった・・・

480V端子を持っている電源トランスの定番はタンゴのMS−105
と思う。VT62での試作の場合、5R4GYではコンデンサーインプット
40マイクロで540V程度。5U4Gで580V弱。GBはガラス形状
が合わない。
CK1006ならコンデンサーインプットで610V程度出る。ただし
容量は4〜6マイクロが限度。600V以上のオイルコンが良い。ケミ
コンなら350V10マイクロの2段重ね。尚、CK1006を出た所
に10〜30オーム位の保護抵抗(10W)を入れる。

VT62sステレオアンプなら問題無いが、低圧で低容量(mA)負荷
だとC1006が発火出来ないかも知れない。ガス入りはイオン作用で
エネルギー変換してる筈。だからフィラメントコイルはあまり意味がない
ので使わない。これだけカソードとアノードが離れていては使っても、
効用が少ない。付いてるのに使わないのは勿体ないと言うのであれば、
ヒーター電圧を5V端子から1.75Vまで落とさなければならない。これ
は大変なこと。この際は5V〜6,3V間(実質1,5V程度)からヒーターを
引いた方が手っ取り早い。実験済み問題無し。ただ集中的にコイルに電子が
集まるので発熱が大きくなるが、出力電圧はあまり変わらない。

CK1006はST14バルブでVT62より一回り小さいが、並べて
見ると実に良い。5R4GYや5U4Gだと同じ大きさ3本となりメリ
ハリに欠ける。視覚的にも良い整流管ですから機会があったら試してみて
下さい。


181 :AC点火派:02/01/22 12:32
見た目がナイスで安い球(レス175)ねえ、やはり6C33C−Bなんかその
最右翼でしょう。価格はみてないけどビンテージではなく、そんな高くないはずだし。
しかしなんたって軍用管です、ミリタリースペックです。
見た目もともかく、手に持ってみると感動します。なんたって重い。ズシリと重い。
ガラスバルブが厚い、中のプレートも分厚く頑丈。ただピンまで硬いので、抜き挿し
のときにグラグラやると、クラックが入るおそれがあるので注意。!
どこかは柔らかくしておかないと、ムリがくるという好例かも。
ただ、眺めるのは楽しいんだけど、なかなか手ごわい球でっせ。


182 :6V6好き:02/01/22 12:54
宍戸氏が'89・1のMJで製作した、RCAの送信管8012A(802
5A)人を張り付けにしたような姿態。入手困難だろうな。

183 :AC点火派:02/01/22 13:14
めーかさんのレス144にさりげなく登場したラックスの4A44、これはCSZ以降
唯一残された、定インダクタンス型の貴重なOPTです。小生なら絶対人にはやらない。
さて、レス151にパーツを悩みながら取り付けて、それすら楽しみなさいと書きました。
しかしそれすら、すでに穴があけられたシャーシの話であります。ムクのベントー箱から
スタートされる、クラフト派のピューリタン6V6好きさんにとっては、あほらしい限りと
思われるでしょう。
そこで皆さんにおうかがいしたいのが、シャーシレイアウトと穴あけです。
ppなんかは意外とまとめやすいのですが、シングルはシンプルゆえか妙に悩むもの。
それゆえ常連さんはもちろんのこと、特に45大好きさんの意見を拝聴したいと考えます。
ちなみに小生は八百屋型準拠かな(w、 わざと対称性を崩したりしますが。


184 :45大好き:02/01/22 13:32
えっ?レイアウトはPPの方が悩ましくありませんか。今メインに使ってる45シングルは前列が左から右へ27を4本、寸足らずのブロックコン1本、CH。中列が45を2本、80が1本、後列がOPT2個とPTです。
もう1台の45シングルは前列が45,12BZ7,12BZ7,45、CH。後列がOPT2個とPT。PTとCHの間に放熱器が1個隠してあります。
そう云えば前列に45が4本並ぶPPアンプのレイアウトを考えていたのですがまだ決定版ができません。

185 :45大好き:02/01/22 13:33
あちゃ〜、改行を入れないで書き込んじゃった。
すんません。

186 :めーか:02/01/22 18:07
AC点火派さん。
好きな部品を他人に渡すのは辛い、さびしい、できればそんなことしたくない
でも流れでそうなった。いちどオトコが決めたらそうしないと。でも後悔している。

187 :AC点火派:02/01/22 19:36
めーかさん、そうでやんすか。オトコになるのもつらいものですねえ。
小生は真似できそうにも、そんな手持ちもない。(w
さて、シャーシレイアウト。
考えてみたら、文字情報でこれを伝えるのは実に難しい。でもあえてやってみましょう。
オトコになってみたいしね。(w
自慢の300Bppモノのシャーシは伊藤式、下は5cm厚、アルミパネルは3mm厚。
長辺を手前して置くと、奥のほうに左からOPT、CH、PTと並べた。これで長辺いっぱい。
これら3コはすべて角型ケース入り、PT、CHはタンゴのME−225、MC−10−
200Dでグレーハンマート−ン。OPTが何度も紹介したLS−6L4で、浅野先生の
記事にでてるリブ型のケースではない。真四角のトーフのような感じ、色は協会色のような
淡いグレー。PTとOPTの高さがほぼ同じなのは、ラッキーだった。この稿続く。

188 :AC点火派:02/01/22 20:09
さて残るのは球とグリッドチョーク、整流管、ケミコンetc。
やはり同じ方向から眺めて、信号の流れを具現化してみた。
入力信号が左⇒右のように。
回路構成はSRPP⇒カソード結合⇒グリッドチョーク⇒300Bpp。
前段球はすべてWE396A、どんぐりくらいのヤツ。双3極管だけど2段目は
パラ使用でなので3本。これをテトラに並べた、三角の矢印が左を向くように。
この隣にグリッドチョークがくる。まともに並べず奥手に押し込み、手前にできた
スペースにハムバランサーのツマミを立てた。この隣に300B2本。
これも正面から見て横に並べずに、たてに置く。奥に並べたトランス類で、CHが
いちばん小さく、これがつくるスキマで300Bの配置ができた。
そこから少し離して5U4GB、ちょっと離して黒いスリーブのケミコン2本。
ココで余談をヒロウすると、整流管を5U4Gにするとキマル。動作的にも電圧が
少し下がるくらい。でもキマリすぎはあざとく、不採用。どこか乱したほうが愛嬌
があるのも事実。お金があれば274Bといきたいところだけど、かなり電圧は
ドロップするらしい。
反省点も多い。ケミコンを整流管からもう少し離したい。しかしできない。
後ろに下げればデザインブスだ。
入力端子もなぜかこの時は左奥にして、はるばるのシールド敷設。
左端の396Aトリオ近くに配置すれば、最短距離でかつデザイン上のアクセント
にもなったはず。(なんか6V6好きさん調の書き方だ)
といった感じですが、何かいてるのかわからないでしょう。(w
とにかくデザインはむずかしい。

189 :6RP-15好き:02/01/23 01:20
まさか、2ちゃんねるにこんなスレがあるとは・・・。
是枝スレからたどってきました。
完全自作第一号がラジオ技術91年5月号に是枝さんが発表された
6R-P15ppアンプで、今は例の300Bsingleを愛用してたりします。
6R-P15ppアンプはラックスのトランスが手に入らなくてタムラのトランスで
作ったせいで管球王国の6BQ5ppに外観が似てました(知り合いに貸したら
引っ越して行方不明になっちまった)。
300Bsingleは、試作の時入り浸って製作の手順をつぶさに見せていただいたので
とても思い出深いものでもあります。

しかし、罵倒中心の2ちゃんでこれだけまともなやりとりを続けられるとは、
大したものですなぁ。なかなか遊びに来られないかもしれませんが、ときどき
覗いてみますね。

190 :AC点火派:02/01/23 08:53
やりました!
6RP−15好きさん、いらっしゃい。あなたのような新しい参加者を待っておりました。
ときどき覗くなんておっしゃらず、参加してください。
正直、このスレを維持するのは、結構しんどいシゴトなんですよ。
ひとつでも多くのレスがつくことを、望んでやまないです。
これからもぜひよろしく。

191 :めーか:02/01/23 17:50
アンプその後、、、、、、シャーシパンチを貸してくれとのことうーんどうしよう。
そんなものくらい買えというべきか。方眼紙に書いてそれを貼付けて切れば良いと
教えましたがAC点火派さんは孔あけはいつもどうされるのですか。

6RP15ではなかった、6RPー15さんシャーシはどうされたのですか?
40すぎると孔あけが面倒になりました。油圧パンチが欲しいです。

192 :AC点火派:02/01/23 18:31
穴あけは大問題です。(w
小生の伊藤式シリーズは、外注しました。(卑怯者といわないで)
実験用バラックは気楽にゴリゴリ、仕上げは気にせず。
きれいにやるには、油圧パンチは必須。ネジ式も時間があれば結構きれいにいきます。
とはいっても、モノ2台の穴あけは難儀です。外注しましょう。(w
PTの角穴あけは、想像しただけで有給をとりたくなります。
ステレオはごまかしが効きます。でもずれると哀しい。やけ酒です。
この話は、45大好きさん、6V6好きさんが経験豊富でしょう。違います?

193 :sage:02/01/23 18:52
い、伊藤式を外注・・・・・。

194 :FX:02/01/23 19:17
6V6さんありがとう、
真空管で光物ん大好きで、整流管だけ光ん無いのつまんないと思い
改造しようと思ったけどなかなか資料集めに悩んでいたんです。


195 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/23 19:41
FXさん」

光る整流管ならマランツの500万のアンプみたいに845を2極管接続
にして使ったら。たしかマランツは内部でショートしないようにピンのハンダを
除去して絶縁スリーブを嵌めて使っているはず。500万はその工賃かな。
でも究極の光り整流管でしょう。

196 :6V6好き:02/01/23 21:01
FXさん
83はアノード下方に青いアークが発光します。1006はアノード上方に青紫の
アークが噴出した感じです。見栄えなら1006です。83は結構、使用例がある
のでMJ誌等を丹念に探せば良いでしょう。CK1006は使用例の記事を見たこ
とがないので、自分で試してみてください。もっと良い使用法が見つかる可能性大。

197 :45大好き:02/01/23 21:37
自作シャシーの天板は2mmのアルミ板ですが、22mm径までの穴あけにはユニビッ
トというタケノコ型(?)のドリル刃を使っています。2mmステップで穴あけが
できます。バリも僅少。一度使うと手放せません。国産のドリル刃にも似たよ
うなのがありますが使い心地は天と地ほどの差があります。
それ以上大きな丸穴はシャシーパンチの出番ですが、私も油圧パンチが欲しい。
でも価格を考えたらボール盤と自在錐で切削油をつけながら、超低速回転で切
り抜いた方がいいかも。ただボール盤の置き場所がねえ。
トランス用の角穴はドリルと糸鋸とヤスリで勝負するしかないですね。幸いに
してこれらの穴はトランスで塞がれて目につくことはありませんから。

198 :6V6好き:02/01/23 21:47
レイアウトは決まりも法則も特別ないな。前段球がパワー球の前にくることも
あれば、横一列の場合もある。こう言っちゃ顰蹙物だが、デザイン優先だから、
反転球からパワー球まで距離がでる場合もある。LR等距離にならなかったり。
フォノ部じゃないんで、そんなに突き詰めてはいない。ただし宍戸氏や上杉氏の
ようにシンメトリーにはしてない。良いデザインな筈だが、実際は見飽きやすい。

球の配置が決まれば、アースの引き方も決まってくる。アース母線式もあれば、
ブロック単位から1箇所に持ってくる場合もある。アンプの規模にもよるし。

レイアウトは前スレで書いたようにパソコンソフトでやっている。パソコンの
モニターはTrinitron(SONY)の平面19インチだが、21インチにすれば
実物大で作図できたと思う。ちょっと後悔。ただ21インチだと奥行きが55
センチにもなるからスペースファクタは最悪だ。

穴あけは2mm未満は一般のネジ式手回しパンチ。仕上りはこれが一番良い。
シャーシーに円形の形が付かないように、フェルトを張り付けている。2mm
以上はホールソー(ボール盤)でスッポリ。ドリルを固定しないと、斜めに
抜けて見栄えが悪くなる。ホールソー(回転刃)は球ソケットに合ったサイズ
もすべて揃う。ソケットの種類によっては、弱冠やすり垳が必要な場合もあり
ます。

199 :6V6好き:02/01/23 22:13
工作する上で非常に便利なのは歯科用のハンドピースエンジン(ペンシル型の
チャック式交換ドリル)。モーター式とエアタービン式がある。回転刃はカー
バイトやダイアモンドバーで、合金も削れる。アルミなんかはヤワ過ぎて目詰
まりするくらい。ただし高価。歯科材料店で下取り品を狙う。DIY店で売って
いる物はプラモや彫金用だから威力がない。

もうひとつ歯科技工士が薄い金属盤を切断する際に使用する小型鋏がある。金冠
鋏というやつで、直切り用と曲切り用がある。刃先が非常に固くて切れ味も良い。
これに慣れるとニッパーなんか野暮で使えなくなる。小型シャーシーでppを組
んだ時など、シャーシー内の部品密度が高く隙間もなくなる。この鋏があれば、
ハンダ付け後に線材や余分なハンダ等もカット出来きてほんと便利です。

200 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/23 23:17
>>196
あの光は水銀などが励起されて出た光です。アークではありませんよ〜

201 :めーか:02/01/23 23:26
6V6好きさん
ありがとう、凄く参考になる。

202 :6V6好き:02/01/24 00:57
200さん
街頭にある水銀灯をアーク灯と言っていたから、アークと書いたが間違いでしたか?
こりゃ失礼。

めーかさん
いつもくどい話しに付き合ってもらって恐縮。
金冠ばさみは本当に良いです。湾曲刃の方が1本あれば十分です。3000円位。


203 :FX:02/01/24 03:38
自分は今現在サンオーディオのキット(6V6とVT25)
を改造してるんですけど、
83やCK1006の足の端子がどれにつなげればいいのか分かりません‥‥
ひょっとしてそのまま差し替えればいいとか?!

204 :AC点火派:02/01/24 08:26
うーん、さすがですね。6V6好きさん、歯科用のツールとは気づかなかった。
たしかにアレは使える。小生も別のクラフトに利用してる方を知ってます。今度借して
もらおう。
FXさん、83をそのまま挿し替えはやめてください。これまで説明されたように、
水銀入りはプレヒート(余熱)が必要です。いきなりBがドンでは、83は短命に終わって
しまいます。球にも愛情を。分からなければ勉強を。


205 :6V6好き:02/01/24 14:11
FXさん
サン・オーディオのキットは知らないからたいしたアドバイス出来ないが。
6V6とVT25の足ピン数が違うように、整流管にもピン数がある。
ピン数が合えば取りあえず差し込める。

6V6の整流管は80系か5V4系、5Z4と思われるが、83や1006は
合わない球だな。やはりアンプにおける球の系統というものがあるから。
もしトライするならば6V6だと球が小さ過ぎるから6V6Gになる。

VT25なら行けるかもしれない。キットがVT62にも変更出来る物ならば
楽しみが倍加するね。前段は定番の6SN7GTだと思うが、TUNG−SOL
のJAN(軍用)だと頭頂部ゲッターじゃないからヒーターが拝めて良い。

83は2段スイッチを忘れないように。1006はヒーターを外すこと。イン
プットCを4〜6μFに変更。インラッシュや使用中にヒューズが飛んだら
保護抵抗やブリーダー抵抗も入れてみる。総電流量が少ないと1006が点火
出来ない可能性も残る。自分の場合はドライブ段が6V6&トランスなので
問題なかった。VT62(801A)sはシャーシーをアイボリーホワイト、トランス
類をシルバー系に塗装してあるから、実働中は非常に美しい。音なんか出なくても
良いと思えるくらい。(自己満足くらい見苦しい物はない 自己笑)


206 :暇潰し:02/01/24 16:27
お勧めはしないが、
丸穴はホールソー。 角穴はジグソーを使用。  

207 :AC点火派:02/01/24 19:46
手が放せなくてごめんなさい。サラリー研究マンのつらいところです。
整流管はちょっと使い方にコツがあるかもしれませんね。とにかく規格かオーソドックスな
製作例をよく読んで、入力Cの容量を良く守ること。電圧が低くでたからといって、
決して容量を増やさないことです。それがその管の能力なんです。
83は使い方が面倒だけど、いい感じでしょうね。トグルSW×2もいいけど、ロータリー
SWをつかって、ヒーター⇒B とやるのもカッコイイかもしれない。
たしか、氏家高明さんがやってたな。

208 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/24 21:29
206さん
ジグソ−で切ると大きな音がするけど、となり文句いいませんか?

209 :暇潰し:02/01/25 01:06
当方田舎につき(w

最近電気溶接を始めました。
鉄シャーシくらいは作りたいと思ってます。


210 :6V6好き:02/01/25 02:05
今日も曜日が変ってのご帰宅となってしまった。明日も同様でしょう。

6V6Gppが全く破綻がなく鳴り始めました。ペーパーCも当初の国産品から
ビタQに換えてから13年以上経ちます。この安定性はさすが。音も渋い中に
聴かせどころをふまえた溌剌とした陰影をかもし出す。いまだに捨てがたい。
手持ちも数少ないから最近はASC等も使っているが、音的で音楽的にはもう
一歩。好みの問題ですが。P&Cの社長は元気だろうか。15年程前に訪ねた
際にこのビタQをタダで貰った。昼間の酒も美味かった(W

209さん
スポットですか。酸素、アルゴン?グラインダーで補正した時のあの独特な
匂いが許せるかどうかの問題もあります。あまりハマルと砂型とって鋳造
シャーシーを造るはめになります。鋳造後の湯口を切断する時の匂いがまた
良い(W   鋳造時のフラックス(界面活性剤)の投入が勝負を分ける。

湯口を切って形成した後、研磨、ブラッシュ(サンドブラスター)仕上げ。
メッキ仕上げは値が張る。アンプパーツの鋳造についてはまたあとで。

ソ連の大戦中の最強中戦車T34の初期型は、鋳造砲塔でした。写真で見ると
切りっぱなしの太い湯口が残っているのが判る。ドイツ戦車も鋳造砲塔の機種
がある。                     おやすみなさいまし。       

211 :AC点火派:02/01/25 08:49
ジグソーもボール盤も大きな音がしますね。うちも田舎ですが、相当困る。
旧スレの最初の書き込みにあったように、「日陰者」を痛切に実感します。
そこで、というわけじゃないけど、意外と使うのはハンドドリル。(w これ作業効率最悪。
しかもドリルビットがかなり、切れてくれないと・・・。暇潰しさん、うらやましいです。
溶接がこなせるなら、鉄シャーシの穴あけも楽勝なのかな。

6V6好きさん、P&Cの倉島社長はいい方ですね。小生もファンです。やはり呑んでましたか。
小生が数年前うかがった折にも、良い加減でありました。
P&Cには常連客が多く、なんと不定期に「自作アンプバトル」という恐ろしい催しをやって
います。たまに結果がラ技に掲載されます。
ビタQをただでもらいましたか、うらやましい限りです。そいつはPCB入りのヤツですか?

212 :AC点火派:02/01/25 12:56
さあ、がんばって上げましょう。せっかくの昼休みなんだから。
ビタQという名前を聞くと、やはりこだわりたくなります。ビタミンQというのは、
絶縁用オイルの名称だそうですが、音質には独特の魅力がありますね。小生もファンです。
最近は見かけなくなりました。同じスプラグブランドでいうと、メタライズドフィルムの
タイプで、118Pという外見上はビタQとおんなじものがあり、これも好きです。
音質もそっくり。でもビタQより見つけにくいかな。
小生、最近はASCのX−363で、妥協しています。(w
でもX−363はこれなりに、しゃきっとしたとこがあって、いいもんです。

213 :AC点火派:02/01/25 19:44
疲れたんで帰ります、申し訳ない。
今週は日曜から出勤してるので、1週間の長いこと。(w
今日は慰めにバッハの管弦楽組曲の2,3番あたりでも。(G線上のアリアが入ったやつ)
を聴いて寝ますわ。もちろん酒かっくらって。今晩はモダンジャズだと、ハードすぎる
かも。
お先に失礼します。
常連さんで盛り上げてね。(w

214 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/25 20:00
210>>

溶接は全然経験がないので知らないのですが匂いにつての記述は初めて
みました。溶接部をグラインダーで削るとどんな匂いがするのですか

215 :6V6好き:02/01/25 20:12
スプラグのカップリングCで著名なのは、ブラック・ビューティー、ビタミンQ、
オレンジ・ドロップの3つでしょう。

真偽の程は判らないが、朝鮮戦争の際に軍用機・機材内のブラック・ビューティー
らのオイルペーパーCが湿気等で全滅。同規格の日本製部品に完敗。メーカーの威信
を賭けて製造されたのが、フィルムのオレンジDとハーメチック型のオイルペーパー
ビタミンQだと言う。

マランツ社では#7にブラック・ビューティー、パワーアンプ#8B、9にはグッド・
オールのフィルムを使っていたが、レストア用にはTRWを指定している。現ASC。

216 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/25 20:25
ちょっと時期を逸してしまったようですが、真空管アンプのデザインについて。

海外のアンプには幾何学的な美しさをねらったようなシンメトリカルなものが多く、
国内のアンプには少し崩したようなかんじのデザインが多いようです。
これは庭のデザインに似ているように思います。西洋の庭園と日本庭園の違いです。

シンメトリカルなデザインというのは、確かに飽きやすい気がします。
しかし、その中でも上杉佳郎氏が電波科学誌に発表された6CA7ppは
気に入っていました。ラックスの同形のOPTとCHを使ったステレオアンプです。

ステレオアンプとモノラルアンプを比べた場合、
モノラルのほうが良いデザインのものが多いと感じます。
モノラルアンプは非対称なデザインということもありますが、
トランスの数というのも大切ではないでしょうか。
シャーシーに3つくらいの方が、配置しやすいように思います。

ですから、個人的にはステレオアンプのデザインは難しいと感じています。
ステレオアンプでいちばん好きなのは、是枝氏がラジオ技術誌に発表された
「5万円アンプ」です。

以上、長くなりました。既出の内容でしたら、ごめんなさい。

217 :6V6好き:02/01/25 20:28
214さん

鉄(合金)を削った匂いです。う〜ん喩えようがない。やや甘いが臭い。
鉄工作業所の匂いです。ギュイ〜ンガガガガと削るとババババッと火花が
飛び散りますね。その時強烈な匂いがします。金銀ではしません。
硬い金属が混じっていればこそです。ステン、ニッケル、クローム類
でしょうか。たぶん皆嫌がる匂いです(笑

218 :6V6好き:02/01/25 20:51
216さん

電波科学を見ていたのであれば、かなりのベテランです。是非スレに参加
願います。ACさんは仕事疲れでヘバッテいますから(W

シンメトリカルの不思議・・・
試しに全くのフリーハンドでシャーシーにトランスや球をシンメトリカルに
並べてみます。時間をかけて、左右対称だなと。それからメジャーで計って
見るとかなりの誤差があり、驚きます。逆に計測して完全対称に並べるて
見ると、あれっおかしい、ずれてるか?・・・と  近距離で見て起る目の
錯覚があります。


219 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/25 22:40
ラジオ技術誌のHさんがあの時面白いことをいっておられたと聞いた。何人かの
筆者にお願いしてあの5万円シリーズを企画したが日頃うるさいことをいう人
に限ってたいそうおもしろがって話しに乗ってきた。で予定より増えたそうです。
原稿が集まってみるとその人が一番気にして重視しているテーマに絞って作られて
いることが分ってとてもおもしろかったと。コストを極限まで絞るとその人の
ホンネが見えてくるということだった。216さんのおっしゃる通りあの時の
是枝5万円アンプはデザインのことしかいっておられない。あの企画はとても
面白かったまた希望したい。

220 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/26 03:01
たとえばRCAの6V6GTを4本と出力トランスを与えて、プッシュプルアンプの
競合などもおもしろいと思います。音の比較もしやすい。回路と電源部の勝負だ!

221 :6B4G好き:02/01/26 03:38
はじめまして。真空管ハンドルで参加します。旧スレからずっと楽しく拝見
させていただいてます。
識者の方にお伺いしたいのですが、国産真空管で”NDS”と管壁に
かかれた球は何処向けに製造・選別された球なのでしょうか?
また、GSDF−6005という81年製の東芝のすばらしい出来の球
を手に入れることが出来たのですが、これは自衛隊用でしょうか?
双方とも、JAN箱に似たコードが書かれています。

222 :わたくしもはじめて:02/01/26 10:09
221さま
NDSとはNational Defense Standard の略でしょう。奉職していた頃
陸自納入のHX-83の寿命が尽きていることが問題になり(それだけではなかったが)
委員会で爆弾議員にやられかけて問題になっりました。水銀蒸気管には明確な期限があります。
この頃のものには米国供与のものにサクラのマークを付けているのが結構あったのです。


223 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/26 11:17
電波科学で思い出したよ
1970年代の電波科学はすごいよ
次から次からへと自作アンプ・キットのオンパレード

一つの例として
74年の5月号(今でもこのまま売り出しても5・6万部は売れそうだね)

球アンプ5台(KT66PP・6BQ5三結PP・50CA10のOTL
6GB8PP・216さんの上杉アンプのまとめ)
菊水のオーディオテスター651の説明と回路図
テクニクスのSP12DDターンテーブルを使用したプレーヤーの自作
ブラウンのLB500のキットを使用したスピーカーの自作
など現在でも十分通用する記事ばかりです。

すべてのバックナンバーは保管してないけど自分で気に入った号は
いまでもバイブルとして保管してます。
他の号もすごい記事ばかりです。

50年代60年代もすこしあります。
MJもラジオ技術もこの辺を見直してくれるといいね。(私見でごめん)

224 :6V6好き:02/01/26 11:35
221さん
GSDFは陸上自衛隊の御用達品ナンバーです。
GROUND SELF DEFENSE FORCE
自分も某陸自、海自、米軍基地が近くにあるから、廃棄品を多数手に入れました。
元隊員の話しでは出納係が伝票に書くだけでいくらでも納入されたそうだ。
よって未使用でも古い物は廃棄。良い時代だったのかひどい管理だったのか.


225 :6V6好き:02/01/26 12:29
221さん
6005は4本ありますか。小粒ですが渋い。前段は同じ高信頼の6201で
どうでしょう。中々良いppアンプが出来そうだ。それにしても’81年製とは
驚いたね。

226 :FX:02/01/26 16:27
皆さん勉強になります、
ありがとうございます!

227 :煮麩ROM派:02/01/26 17:46
最近、煮麩に書き込みが少ないと思ったら
皆さんここに集まってるんですね。

228 :45大好き:02/01/26 21:40
>>227
えへへ、煮麩の方が本拠地なんですが・・・
あっちの書き込みがこのくらいあればねえ。
そろそろ帰るかなあ。

229 :励磁ちゃん:02/01/26 22:55
コンデンサーの耐圧を 蒸し返す。

正弦波交流AC100Vを コンデンサーに加えたとき いついかなる瞬間でも√2倍の 141Vを越えることはない。
p−p282Vがコンデンサーに加わるわけではない。
ので 80の結論に困惑した まずオーディオ専科のカタログを取り寄せてみた。
Vol.12-2 P26の片隅に
★AC表示とDC表示について
 コンデンサーの耐圧表示にACとDCの2種類ありますが、AC表示では交流波形のP-P間電圧が直流時に於ける耐電圧になります。
簡単に言いますとAC表示の2.82倍がDC表示になります。
例えば、AC250VはDC700Vになりますが、実際には600V程度に考えられ場良いでしょう。(原文のママ)

これを 読めば80の様な結論になるが 次の資料を紹介します。

Evox Rifa社
PMRメタライズド
                 DC/AC
250VDC/160VAC    1.56倍
400VDC/220VAC    1.82
630VDC/250VAC    2.52

PHEダブルメタライズド
250VDV/160VAC    1.56
400VDC/220VAC    1.81
630VDC/400VAC    1.57
1000VDC/500VAC   2.00
1600VDC/630VAC   2.54
2000VDC/650VAC   3.07

上記のように 耐電圧の低い物は 1.4倍+αでしかない。
しかし耐電圧が 高くなるに従い 中には2.82倍を越える物もある。
2種類の630VDCを比べてみると2.52倍と1.57倍と開きが出てくる。
しかもPHEは1000Vも直流耐電圧が上がっているのに交流耐電圧の方は150Vしか上がっていない。
では2種類のコンデンサーにどんな違いがあるのだろうか?
それぞれの説明には

PMR
 開閉モード電源や サイリスタ回路のパルス動作、高周波のカップリングおよびデカップリング、
サンプルおよびホールド回路など、安定した動作が要求される用途に適応。

PHE
 テレビの偏向回路、電子安定器や開閉モード電源の保護回路など、大電流ストレスを伴う高周波、高電圧の用途に最適。

と有ります。
PHEの方が 過酷な使い方に耐えるようです。
過酷な使い方とは ここの場合いコンデンサーの中を大電流が通過すると言うことでしょう。
抵抗とコンデンサーの違いの一つに 直流を加えたときに 抵抗は発熱するが コンデンサーは電流が流れないので 発熱しない事です。
長くなるので結論を急ぐと 純然たる耐電圧は 理論的にはDC/AC=1.41だが 想定される使用用途により 色々なロスを加味して 
電流が流れないと思われる物は安全率が低く設定され
電流が流れると思われる物は安全率が高く設定される。
チャージしたエネルギーを一気に放電するCDIの様な物に使う時 本来ならば電流値で規定すべき所を 便宜上電圧にて規定していると思われる。
その方が ユーザーには使いやすいから。

オーディオ専科のカタログの間違いを指摘した形になったが 森川先生も私の説に賛同してくれると思います。
たぶん 社員の人が書かれたのではないだろうか?


230 :めーか:02/01/26 23:05
しばらく出張していましたが賑やかですね。6V6好きさん、電研工業が健在
の頃米軍放出パーツは多分相模原あたりから出たのではないでしょうか。
ビニールにくるまれてよく分類されていたとおもう。出てきたままだとゴミ
ですが分類するとお宝になりますものね。あそこは防衛庁ものは見かけなかったけど
米軍品は多かった。それにしても81年製のものとは驚きですね。そのころまで
作っていたのでしょうね。

231 :めーか:02/01/26 23:41
オシロスコープでAC10Vをみてみるとオシロスコープの管面では−14.1
Vから+14.1Vまで変化します。これは見ての通りでしょう。当然にAC100Vでは
+141Vから−141Vまで変化するわけですよね。この部分にコンデンサ
をつなぐと当たり前にコンデンサの両端には+141Vからー141Vがかかるとかんがえられます。
ただ進相巻線に直列に使うような場合には全体に加わる電圧はそうでもCに加わるものはことなります。
たしかにややこしいね。まあそれでもAC500Vと書かれているCにDC1500Vは
かけたくない。そう書かれているなら別ですが普通はたしかに900V止まりかな。

232 :めーか:02/01/26 23:49
でも電位は入れ替わるのだから無極性のCの場合は絶対値でかんがえるとたしかに
141Vが上限ですね。このあたりはメーカの考えやとらえ方でちがっているの
でしょう。やはり製造メーカに聞くべしです。

233 :めーか:02/01/27 00:28
今お風呂に入って湯舟でかんがえましたが普通はDC表示ですよね。じゃあこれを
ACでどの程度かけられるかという問題のほうが大事でしょう。これはやはり1/3ていど
にしておく方が無難です。以前経験したことですが単純ミスでDC表示の半分ていどを
印加した時パーンという音がして割れてしまったことがあります。これはメタライズフイルムでした。
蒸着電極は薄くて電流を流すことは出来ません。圧延箔とは違うのです。Cには
様々な損失があるようですが音に直結することでは電極の直流抵抗値が一番です。
電極がなんA流せるかは大事でしょう。

234 :6B4G好き:02/01/27 00:37
>>222 わたくしもはじめて様。
>>224,225 6V6好き様。どうも有り難うございました。
81年製には私も驚きました。東芝がまだ真空管を作っていたとは。とうに
民生用は作のを止めていたはずですよね?
この東芝6005ですが、79年製と81年製で4本有り、TV7のGmでは良く
揃っています。通常の6005/6AQ5はG2の放熱板がついていでも、
5mm程度の高さですが、こいつは10mm以上あり、6CA7並みです。
もちろんプレートはその分短くなっていますが、面積を稼ぐため凸凹してお
り、ちょっと異様な感じの球です。G2強化されてノビにくくなっているかも
知れません。
6V6好き 様、ご教示有り難うございます。でも前段には出力段より太い
球は使いたくありません。ここには、同時に購入した東芝のNDS-6AU6WB
を持ってきます。こいつも6136をさらに強化したような球です。
こいつを2本三結にしてカソード結合にするか、1本を増幅、もう一本をPK
に割り振るかしてみましょう。
出力トランスにはタムラの小型を使いたいが、もっていないので、大好きな
CRD5を使用。電源が悩ましいですね。同サイズのケース入り電源トランス
があれば、3つならべて、チョークは小型を内蔵し、さらにMT7を2本いれ
て・・miniMACにして遊べるのに・・・
思案中です。でも現在製作中の6080/5998共用PPアンプが完成しな
いと取りかかれません。いつになることやら。

235 :めーか:02/01/27 00:39
そこで大事なのは印加電圧の周波数ですよね。60Hzと6000Hz
ではCの交流抵抗値が100倍違うのですから比較の土俵が異なりますよね。
今は安全性がやかましいからメーカはこのあたり充分に検証するし製造元に
問い合わせるのは常識です。

236 :めーか:02/01/27 00:50
6B4G大好きさん
Cの話が変な形でつながってすみません。東芝6005はとてもうらやましい。
ミニマックになればしゃれていますね。

237 :6V6好き:02/01/27 00:54
AC点火派さん
スプラグのビタQはケースも字体も変ってしまった。もっとも今売ってる
物はメキシコ製という噂もあるが判らない。友人が東一製を買ってみたが
安いのは良いが重量がスプラグの半分しかないと言っていた。

励磁ちゃん さん
資料集めと考察、ご苦労さまでした。前に自分がACはDCで使ったら2〜
3倍と書いて恥を掻いてしまったが、あながち大間違いでもなかった。ホッ。
ところで訪ねたいことがあります。カップリング用に使用するCでフィルム
タイプは、一般的にはポリカーボ、ポリエステル(マイラー称)、ポリプロ
ピレンあたりが主流と思う。メタライズドと言うのは金属蒸着型だが、上記
のなかでマイラーがこれにあたりますか?それとも各々作り方でメタライズ
と違う奴が発生しますか。是枝先生はカップリングCにはメタライズ不可と
言っていたが、他のライターは誰も気にせずマイラーを使っているが。

めーかさん
電研工業は今考えると良い品揃えだったね。球はもちろんだが、カップリング
Cもオイルコンも米国各社あった。A&B、コーニング、IRCもデールの無
誘導巻き線とか。その後富士商会でもいろいろ置いていた。20年前に或る無
線機屋が、米軍払い下げ品を置いていたので入り浸っていた。角ケースオイル
Cが@500〜1000円だったから入荷すれば買い占めた。無線機屋の親父
もステレオアンプに使っているとは思っていないから、不思議顔していた(W
6SN7GTは大量にあって、ゲッターとメーカープリントの綺麗な物を選ん
で買っていた。何故かシルバニアとTUNG-SOLが多かった。J7やL7は
少なかったな。自分も入札に参加しようと思ったが(古物商免許必要)欲しい
部品ごとの入札ではなくて、機材単位だったのでやめたよ。

238 :6B4G好き :02/01/27 01:36
話に割って入ってすみません。
カップリングCにメタライズドタイプが不可とはなぜでしょうか?
信頼性?バイアスが掛かった部分では挙動のちがいでもあるのでしょうか?
6V6様。全てのタイプでメタライズドはあると思います。
箔タイプでは松下のECQFがポリプロピレンで良品かな。
もう一つ、松下マークの入った緑色のチューブラの箔タイプのCも
よく使います。これは恐らくポリエステルです。
しかし、愛想がない。俺はすごいんだ!という顔をしていない。
コンデンサでもう一つ。JRCのハーメッチックシールドタイプの
オイルコンデンサがあるんですが、こいつは、セラミック基板で封止
された見るからにすごい作りでサイズもでかい。でも、リード線が
細い!(笑い)日本製品らしい作りで安心?します。


239 :6V6好き:02/01/27 02:43
6B4Gさん
さすがにMIL規格品はタフそうだ。6AQ5はMT7というのもあって
人気がないが、好きな球のひとつ。小型で洒落たppアンプが出来るし、
音も良いと思う。6201でバランス型で振るのを考えたが、6005より
球が太くなる。1本取られました。801AsはNonNFにしているが、
MT多極管はきっちりNFを掛けるのが好みです。元々電極の保持もしっか
りしているところにNFで更に贅肉を削ったような音。大型SPを朗々と鳴
らすには向きませんが。単管pp製作中ですか。5998は効率が良いし、
面白いアンプが出来そうです。期待しています。

C情報サンクス!松下製はフィルムもケミコンも良さそうだね。今後使って
みます。自分もTOKAIと言うメーカーのセラミック封入のCを持って
いるが図体が大きい。緑塗装してあるが用途不明。無線機用か軍用ですか。

是枝先生のメタライズ不可発言は、ラ技'88年4月号です。真空管アンプ
のやさしい作り方という連載があり、第3回目として「コンデンサの性質と
使い方」で記しています。・・・真空管アンプの段間結合用でしたら、今は
ポリエステル・フィルム系が無難でしょう。しかしながらメタライズド・
タイプのものは避けてください・・・とあります。コンデンサのお奨めは
TRWの600WVフィルム。国産ではNCCの441型600WVフィル
ムが入手し易くて良いとも。


240 :6V6好き:02/01/27 02:48
めーかさん
TRW(ASC)はDC400V耐圧であってもDC1000V掛けても
パンクしないそうですね。試してませんが(笑

自分はわりにオイル(ペーパー)Cを好むほうです。手持ちがあるからと
いうのもありますが。ただし国産オイルは使わない。えらい目に数度
合っているから。ppアンプが、どうもおかしい。試しにアンプひっくり
返して電圧測ったら、前段部が滅茶苦茶。球取り替えても直らなくて、頭
抱えたが結局はカップリングCの絶縁破壊だった。十分な耐圧品を使って
いた筈だったのに。また、マイクロのベルトDモーターを使っていたが
演奏中にプレーヤーが「バーン」と大音響発して針飛びしたので、腰を
抜かした。恐る恐るケースからフォノモーター部を引き抜いてみたらなんと
電源部の400V0.1μF(当時の奴は結構でかい)が破裂していた。C
ケースの片側が抜けて中身がすべて飛び出していた。銀紙と油紙のロール
で、こんなに詰まっていたのかと驚くくらい大量だった。オイルも飛び散って
いて散々な目に合いました。

241 :めーか:02/01/27 10:30
6V6好きさん
部品屋さんで時々みますがTRWのものは同じ顔をしていて同じ形状
同じ容量でもずいぶんと耐圧に差があるものがあるでしょう。そんなに
素材に差があるとは思えないし不思議です。同じサイズ同じ容量でも倍近く
耐圧が異なるものもあるし。ということは汎用品はどんな使い方されるか
わからないから安全率を大きくとっているのではと考えています。日本
の部品屋さんには様々なルートで入っているようですがどこかのメーカが
使用を指定して作った場合は表示が異なるのではないかと想像します。
6B4G好きさん
JRCのハーメチックキャパはリード線は細いのですが素材はとても良い
ようです。ただ音はどうでしょうか。取付け金具が溶接されているものが
良いでしょう。

242 :励磁ちゃん:02/01/27 23:41
6V6好きさんへ

ポリカーボネイト・ポリエステル・ポリプロピレン等は 絶縁材の種類です。
メタライズド・箔は 電極の製造方法でしょう。
箔は 金属を圧延して作るので 延ばせば延ばすほど 当然弱くはなるが しかし緻密になると思われる。
メタライズドは 蒸着と言えば聞こえはよいが 塗装皮膜のような物ではないだろうか。
中は箔に比べれば隙間だらけ。
当然 箔の方がよい物が出来ると考える。
抵抗で言えば カーボン皮膜・金属皮膜と アルファーなどの箔抵抗・デールの巻線抵抗との違いに似ている。
測定器上の性能では 後者が圧倒的でしょう。

ちなみに 17号のプリAMPのカップリング・コンデンサーは 漏電シュテインの メタライズド・ポリエステルです。
19号は 良く解らないが MPPと言うのが多用されている。
たぶん メタライズド・ポリプロ・ピレンでしょう。
是枝氏の真意は解らないが、多分かつてはそう発言したが 今は製法に拘ってはいないのではないでしょうか?
それよりも 測定器に掛けて満足できる物が有れば使っているのではないかな?
尤も パワーAMPでは TRWかASCが多いようです。
これらの 製造方法は知らないが 箔?


243 :6V6好き:02/01/28 00:20
励磁ちゃん さん

ということはTRW(ASC)もメタライズでしょう。でなければあれほど
小型にはならないと思う。箔と絶縁紙が完全に分離して巻かれているので
あれば、オイルペーパーCのように大きくなるでしょうね。フィルムCでも
スーパーキャップ(マルチキャップ)?等の図体のでかい物は箔巻きかも
しれない。カッターで剥してみれば判るでしょうけれど。

かなり前にMJ誌で各社フィルムCをスライスして、顕微鏡で積層面を比較
していたが、TRWが一番密テンションを掛けて蜜に巻かれてあった。結論
を掻い摘むと、巻きが強いと各特性にも優れ、音もタイトですっきり。緩い
と柔らかで膨らみのある音となるらしい。このへんは音造りに役立つと思う。
ブラインドテストでは日立や日通工のポリエステルマイラーの一般品(黄色
やグレーの平型)が思った以上に評価が高かった。

244 :AC点火派:02/01/28 12:23
どうもしばらく留守にしておりました。すいません。
小生がいなくとも、高度なやり取りが続いているじゃないですか。うれしいような、哀しい
ような。(w
さて、まだまだ忙しいのですが、がんばります。今回の残業代を足がかりに、まだ見ぬ予価
19.5万円という、是枝さんの6V6アンプキットを「いの1番」で発注しようともくろ
んでおります。がんばったら、いいこともなくっちゃあね。(w
6V6好きさん、ビタQ登場にそんな背景があったとは、なるほどの感じですね。
219さん、確かにラ技の5万円アンプシリーズは良かった。不世出の企画でしょうね。
またやるとすれば、79,800円以下ぐらいにしないと、きついかも。
しかしレス220のように、出力管とOPTを決めてしまったら、誰もやりたがらない
でしょうね。ラ技の製作ライターといえば、氏家さんばかりでなく、那須さんも最近記事を
お見かけしません。どうされたのでしょう?
健康を害されたのでなければ、いいのですが。どなたかご存知ないですか。

245 :AC点火派:02/01/28 12:57
カップリングCの話題は、実に興味深く拝読いたしました。
ためになります、冗談抜きで。
小生、最近は迷うことなく、ASCのX−363を選択します。
音質がどうこうの以前に、信頼性もあってのことですものね。探す定数が見つかれば
TRWもいい選択だと思いますけど。6V6好きさんではないが、カップリングC
のリークは本当に怖い。ソケットピンの接触不良と並んで、厄介な経年変化の
最たるものです。特にかつての国産オイルCの充填剤漏れは、見るも無残。
むろん、見た目で分かる前に、リークは始まりますが。くわばらくわばら。
ところで気になるのは、ああいう巻いてつくった構造のものは、巻き始めと巻き終
わりがあるはずなんだけど、その表示がハッキリしないこと。
規格表示、品名の印刷と相関はあるのでしょうか?
具体的にはどちらを入力側にするか、ということなんですが、どなたかご存知ない
ですか。よろしければご教示ください。

246 :45大好き:02/01/28 13:23
えっと、ミリバルを使って巻き始め巻き終わりを判別する方法がMJ
のサイドワインダーに載ってましたが今ちょっと思い出せません。
その方法で手持ちのフィルムコンを数種調べてみましたが、印刷表示
とは相関がなくてがっかりしたのを覚えています。

247 :45大好き:02/01/28 13:32
問題のMJは98年9月号です。
こんなのもう処分しちゃってないよ(涙
持ってらっしゃる方、概要をアップしていただけたらうれしいです。

248 :上杉:02/01/28 17:02
是枝さんの6V6pp最初の20セットまでしか、球王の部品構成は無いみたい。
早い者勝ちと云うことですね。
欲しいけど300B何とかしなくちゃね、現在是枝さんに見てもらってます。

製作内容読むと、古典球はかくあるべしという信念みたいなのが感じられますね。

249 :AC点火派:02/01/28 18:43
45大好きさん、情報ありがとう。確かそれは人体アースか何かを利用した方法のような気が
するけれど、小生もはっきりは覚えてない。(w
印刷表示と相関がないとは、そりゃ残念ですね。
ちなみにウチのASCのX−363の、DC400V,4.0μFをみると、印刷の頭側に
なんだか赤いボヤッとした線があって、それが方向性の表示だと思い込んでいたけど、
きっと違うような気がします。
上杉さん、お久しぶりです。300Bアンプはいま是枝さんのところですか、なんたって
設計者がいちばん良くご存知でしょうから、安心といえば安心ですね。
それにしても20セットとは、これは大変だ。ライバルは多そうだし、心配・・・。
即日注文ですね、これは。

250 :AC点火派:02/01/28 19:19
そういやあ、亀レスですが、忘れないうちに訂正を。
めーかさんがレス144で紹介してくれた、ラックスの4A44は倍電圧タップのPT
でございました。小生は同形のCOHと間違えて、OPTといってしまいましたが、
大間違いです。是枝さんのところの広告の見すぎかな。(w
レス249を書いてから考えたのですが、やっぱり信念がないと古典球アンプは組めないと
思いますね。信念というかコダワリといってもいいような。

251 :めーか:02/01/28 21:36
AC点火派さん
お久しぶりです。風邪でもおひきになられたのかと心配していました。
私も出張で韓国にいっていました。米軍ジャンクパーツを置いている店に
連れていってもらったのですが無線機等はずいぶんありましたが球や
CRはあまり見当たりませんでした。ジャンク文化?はまだ浅いのでしょうか。
まあ相当滞在しないとわからないのかも知れませんが。日本の部品屋さんの特徴は
深く狭くでしょう。むかしの電研工業を懐かしく思い起こしました。万世書房
に球王を買いにいきそびれました。上杉さんは職場から近いようですのでうらやましい。
少しルートを変えれば秋葉は通勤途上にありますから無理をすればいけたのですが。
上杉さん
300Bアンプを送られたのですね。よかったです。

252 :6V6好き:02/01/29 00:56
AC点火派さん

今日もやはり午前様になってしまいました。
Cのイン側アウト側は最近の物は取り決めはない。オイルCであれば密封側と
ケース側があってはっきりしていた。ケース側が−電位(アウト側)に繋がる
のが一般的。

ところが完全ハーメチックの物やフィルムコンは字体の向きで判断する方法
が取られたが、メーカーによって決まのないことが判った。TRWも赤線や
黒線があってイン、アウトがはっきりしない。製作ライターも線イン説や、
線アウト説があって決定的な結論を見ていない。巻きは始めと終わりが判った
からといって方向が決まるのかは疑問。自分はTRWの場合判別出来なかった。

一時金田氏がMJ誌に盛んに書いていたことは、CもRも方向性があるという
ことを念押ししていた。同時期にラ技誌に那須氏が再現性の高い球アンプを
発表していたときは、写真入りだったが、全くCもRもLRで互い違いで装着
されていた。この事象に自分はひどく思考させられたが、那須氏の反時代性に
心打たれたものだ。(10〜15年前のラ技誌を見てみれば判ります)
当時はCRどころか5cmの線材の方向性まで拘らなければ音楽性に反すると
いう輩も輩出していたからだ。

あれは那須氏の確信犯的製作事例と思う。本人に問いただすことは出来ないが、
自分はそう持っている。確かに全てにおいて方向性はあるかもしれないが、人
それぞれの嗜好の問題。基本的な球と回路の重要性と再現性の尊重。あのアンプ
製作のシリーズは読者への問いかけだと今でも思っている。確信犯でしょう。

那須氏は全く面識がないが、もし会えたら真っ先にそれを問うてみたいと思って
いる。「あっ、そうでしたか?そんなことは気も留めていませんでした」と、
しらきって答えそうだが。自分はそれで全くOK。納得だな。押しつけではない
自分の感性でやろうとしているから、まだ懲りずに遊んでいる。


253 :励磁ちゃん:02/01/29 02:23
27日の未明 友人のSがオートバイで車と正面衝突をして死んでしまった。
彼は 1984年鈴鹿4時間耐久オートバイレースで 私を決勝に出場させてくれたライダーである。
当時 国際A級B級が我が県には在住していなかったので 在住ライダーとしては 鈴鹿では彼が最速だった。
その報を聞き 涙が止まらなかった。
厄年だった。

一番の思いでは 呼ばれていない?友人の結婚祝の居酒屋へ二人で乱入し 新郎新婦にキスをさせようと「キッス・キッス」の大コールを起こしたが果たせず 白けそうな場を盛り上げるために 
二人でディープキスをしまくり 野郎は大喝采 娘たちは後すざり 新妻は「だから*****(チーム名)を呼びたくなかった」と言わせた事だ。

悲しみの余り 関係ないことを書き込んだ。
オートバイ好きが多いと言う事で 許して欲しい。 
死んだ者は無念であろう 残された者は重い出を背に更に早足で歩きつづける。


254 :AC点火派:02/01/29 08:28
励磁さんの友人に合掌。ご冥福をお祈りいたします。
ライダーの端くれではありますが、当地北海道はただいまリンクのような路面でして、
単車の姿を見ることはありません。

さて、米軍のジャンク屋さんですか、いちどいきたいと思いながら、まだいちども果たせて
おりません。めーかさん、小生の家の目の前は自衛隊の戦車部隊がいるのですが、軍放出や
GSDF品も拝見したことがないですね。小生の探し方が悪いのかもしれません。

255 :上杉:02/01/29 08:47

  合唱

256 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/29 08:56
合掌

257 :めーか:02/01/29 10:07
AC点火派さん
陸自の装備品放出はたしかによくわかりませんね。全部完全に廃棄するのでは
と思います。米軍放出品を扱うお店でも陸自や空自のものはあまりないですから。
ベトナム戦争前後は国内に出てくるものは沢山あったようですが今はどうなんでしょう。
アメリカ本土から持ってくるのではと思います。

258 :暇潰し:02/01/29 10:21
>210
始めたのは只のアーク溶接です。
まだ練習中で物を造るまでには至っておりませんが。

グラインダーの匂いは結構好きです。家の者は嫌がりますが(w。


259 :暇潰し:02/01/29 10:27
>211
ボール盤がうるさいですか? 私の所は掃除機よりは静かですが・・・。
AC100Vの電気ドリルも以前使ってましたが、これは非常にうるさいです。

ボール盤だけでは広い板の中央に穴が空けられないので
当方では充電式のドリルも併用。 これは結構静かと思います。


260 :AC点火派:02/01/29 12:38
昨日帰宅しましたら、定期購読してます球王Vol.23が来てまして、急いで件の記事を
むさぼり読みました。
たしかになるほどと思わせるまとめ方です。さすがは6V6が好みだという、氏のコダワリが
うかがえますね。全体のレイアウトは、球王2号の6BQ5ppステレオによく似ています。
OPTはタムラのF685、ダイオード整流ですが、電源CHは省略されていません。
前段は6AU6のオートバランスです、これには1本とられました。
V6にはカソード帰還がかけられています。電源部はRIFAの47μのチューブラー
ケミコンが、シャーシ内蔵で使われています。なんともさりげなくスマートです。
いったん食事にいってきます。


261 :AC点火派:02/01/29 18:59
やりました!
球王23号の6V6ppステレオ機の、パーツ1式をオーダーしましたら、1番乗り
だそうです。こんなこと嬉しいのは小生だけかな。(w 本日の午前中のことでした。
記事をみますと、オートバランス型の採用は、意識的に不安定要因を作っての、音質の
コントロールにあるのだとか。またこうすることで前段も、電源側から見るとバランス型
にみなせるため、電源部ケミコンを小さくできたのだと。
もう凝りまくりですね。
ピークパワーを9W程度に抑えたのも、6V6をいたわるゆえなのでしょう。
f特では20Hzで−2dBになってますが、特性も優秀です。やはり歪率は3周波数が
きれいに揃っています。
正直、しばらく貧乏と向き合わねばなりませんが、後悔はしておりません。
やっぱり貧乏と引き換えの幸福って、ありますよ。なんちゃって。
でも、ゆっくり作らせていただきます。(笑) ハーネス屋じゃないんだから。

262 :AC点火派:02/01/29 19:12
今晩はまだ見ぬアンプに乾杯 といきたいところだけど、ビールは発泡酒に、
日本酒は焼酎になりそうだな。(w
やっぱり19.5万はそれなりの負担であります。
送金の準備しなくちゃ、今日はとりあえず帰宅します。
では、小生はまたあした。

263 :めーか:02/01/29 20:02
先ほど23号を読みました。AC点火派さんやりましたね。一番乗りですか。
わたくしはとりあえず5号アンプまちです。それにしてもいつもだけど今度も凝っていますね
いろんな意味で。ウインチェスタの端子はどこに売っているのでしょうか。
リファーもそうです。光音電波のRN抵抗は海神でも100本まとめ発注
だそうですし。リファーはアテがないではないけど。不安定要素が良い音の元というのは
そうかも知れないですね。マランツ7だってあの音の良さは不安定要素に
あるそうですし。不安定要素が必要と言い切るにはあの大測定器群があっての
ことでしょう。普通はそう思ってもこわくて言えることではない。是枝さんの
真意はそこにあると見ました。


264 :めーか:02/01/29 21:44

不安定要因というのを私なりにいろいろ推測しました。私が注目したのはスタガ比
の取り方です。AC点火派さんのおっしゃるように20HZでー2dBと
いうのがミソですね。最初どうしてかとおもいましたがこれは20HZ以下で負帰還が
増えているためでそのためにもカップリングの時定数を異例に大きくとっているのでしょう。
つまり15HZ以下はNF型低域フィルタがかかっていることになります。
カソード帰還は2本共通がスタンダードだということもこれと大きく関係しているとおもいました。
伊藤先生同様にこのあたり芸のうちと心得ておられるのではないでしょうか。これは
オートバランスだからこそできる設計ではないかと考えました。あの電源定数で
たいそう残留雑音がひくいけどドリフト領域のレベルは意識してそこそこにおさえた
ということも総合して考えると納得出来ます。裏返すとある程度のドリフト分が音の
ためには必要と考えられたのではないかと思います。まあ真意はわかりませんが。
簡素な設計みたいですが巨大測定器軍団にものを言わせているような気がしました。
何十回のカットアンドトライがいるのかもしれません。


265 :AC点火派:02/01/30 08:17
めーかさん、おっしゃるとおりでしょうね、おそらく。
まさしくそのあたりのさじ加減は、「芸のうち」なのでしょう。製作記事の中では出たとこ
勝負のような書き方をされていますが、ずいぶんと組替えたようにもうかがえます。
あの測定器群あっての、設計なのでしょうね。
さてしばらくの間、待ちつつも楽しみであります。
とはいうものの、あのアンプにふさわしい6V6を調達せねば。
やはり是枝さんも触れておられますが、当スレでも折り紙つきの全盛期の東芝電子管の
6V6GTくらいは欲しいなあ。

266 :AC点火派:02/01/30 08:21
注文にかこつけて、初めて是枝さんとメールのやり取りをしました。
いい方です。少し感動しました。
「AC点火」に自信をもちました。(w

267 :AC点火派:02/01/30 12:33
ありゃりゃ、下がりまくりですね、まあいいか。
まだ見ぬ6V6アンプのおかげで、少し元気が出てきました。納期はかかりそうなので、
ゆっくり待ちますが、仮に即納してもすぐには組まずに、少しパーツを鑑賞して、鑑定眼
を養うか、楽しむか・・・。
EBYのソケットや、タムラのトランス、銀タン、TKDの抵抗、ウインチェスタの
東芝端子(w)、etc。
入力Jは手持ちにWBTの#0201があるので、これをおごろうかと、リーマーで穴を
少し大きくして。写真で見ると、6V6と同列に並ぶ東芝端子か、サブシャーシの取り付け
用の黒いネジが、アクセントになっています。今回はコストのためにスタッドボルトには
しなかったそうです。この黒ネジ、写真ではよく見えないけど、マイナスだったら最高なの
に、なんだかヘキサゴンのローレットみたいな感じだな。
是枝さんに交渉してみようかな。

268 :AC点火派:02/01/30 13:01
いつもよりがんばって、上げております。(w
まあ、ウィークディの昼間のなので、そんなにレスはつかないでしょうが。
そういえばめーかさんが待っている5号アンプは、23号の製作記事でも触れられて
いて、ローコストにもかかわらず、大変成功したアンプだったと紹介されています。
たしかに6384自体がすごいですから、それを生かせばいいアンプができます。
ちょっとうらやましくなってきました。(w


269 :6V6好き:02/01/30 14:54
是枝6V6アンプの前段球は6AU6でしたか。是枝先生は6267といい、6A
U6といい特性追求型の5極管使いでのスペシャリストですね。小型のわりにはプレ
ート損失が大きく、稼動の仕方ではヘタリ易いのがたまに傷ですが。6AU6は、
シンクロスコープ用のM3622という物が付くんでしょうか。付属V6のメーカ
ーはRCAのGTYですか?

6V6GTは内外数十本ため込んでしまったので最近は購入していない。10年以
上前にJAN CRC6V6GTY(1952年製US海軍錨マーク付)を手に入
れた時は@1500円。'57年製のハイトロン・スタンダード・エレクトリック
社製が@1300円だった。今は@2000円以上しますか?カナダ・マルコニー
のG管も@1500円でペアが3500〜4000円。ppにはこのマルコニー製
を、801AsにはRCAのGT管を使っている。初段がシルバニアの6SN7だから
メーカーすべて米国製で茶ベース袴。整流管も当初5R4GYだったからオール茶袴
だった。

東芝管GTは作りの良さで人気がある。ただし頭頂部ゲッターなんでヒーター拝めな
いのが残念。双葉電子工業製とTEN製は中身が全く同じだから、どちらかのOEM
と思う。この球はカーボンプレートで、真空度が高いのか作動時は紫の蛍光が管面い
っぱいに広がり大変美しい。双葉製は20本新品を譲って貰った。あるところには、
あるものだ。地方都市の古くからの電気屋(ラジオ屋)の倉庫・物置には未だに埃
被ってあるかもしれない。特にTV用の整流管(ダンパー)等は可能性が高い。実は
松下の80、42、6CA7などもこんな店で手に入れた。田舎の雑貨屋には30年
前のプラ模型などが売れ残ってたりするから、コレクターの友人に買って持って行く
と非常に喜んでいる。自分も小球集め過ぎたので自重中。

270 :AC点火派:02/01/30 15:46
是枝さんの作例は、6AU6は特にスペシャルグレードには、見えませんがどうでしょう?
6V6は本家RCAのメタルです。そのため外観はシブイですね。
小生は出力管はやはりGT球で行くつもりです。今のところの候補はHytron製の6V6
GTY(某所で@1,700円)のつもりです。
勤務時間中に書いてしまった!(w

271 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/30 16:49
ちょっと前にコンデンサの交流耐圧の話が出ていましたが、ちょっと気になるコメ
ントがついていたので・・・

あの耐圧値は、電流定格で、自己発熱などからの制限によるもの。条件が普通は
AC60Hzだと思うが、用途によっていろいろ。
単純にDC耐圧との比ではないです。メーカーの仕様を見ないと、いけないです。

また、ACラインは、141Vがピークというのは、大体そうなっているということで
信用してはいけない。
瞬間的な高電圧が、ノイズとして乗ることもあり、ダイオードで整流して無負荷
のときなど、一晩でノイズのピークで平滑コンデンサに200V以上溜まっている
ときもある。

また、ビルなどでは、確かにピークは140Vほどだけれども、上下がコンピューター
などに齧られて、矩形波に近くて、実効電圧が110Vなんて所もある。
トイレの白熱電球が良く切れたりするときは、要注意です。

272 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/30 16:58
271さんありがとう。そのとおりでしょう。

273 :AC点火派:02/01/30 17:55
271さん、貴重な情報をどうもありがとう。
たしかに近年電源波形は汚いという話をよく聴きます。
しかし、実例なんでしょうけど怖いですね、方形波ってそりゃもろに高調波ですものね、
くわばら、くわばら。


274 :6V6好き:02/01/30 18:26
AC点火派さん
メタルでしたか。しぶい。以前はメタルは無愛想なんで毛嫌いしてたけど、最近は
その「ハイ・センス」振りが判るようになった(笑

回路は見てないが、5693〜6V6−5Z4でモデファイ出来そうですか?
是枝アンプは球や定数変れば別物アンプになるから無理そうだね。オールメタルも
格好良さそうだが。RCA6V6Mも以前は人気薄でペア4000円で買って
いたが、今は買えないでしょう。AC点火派さん、是枝アンプですから球のエー
ジングと選別に十分時間を掛けてください。自分は最近、メーカー、ブランドより
もこの点を重視するようになった。やはりおじさんだねェ(W

ps 前レス 誤マルコニー 正マルコーニ 失礼。

275 :AC点火派:02/01/30 18:27
いつもながら6V6好きさん、球の話をありがとう。
たしかに茶袴はいい感じです。小生の801AはRCA製の茶ベースです。
どこにもVT−62と書かれていないヤツです。
是枝さんの所から届くはずのパーツセットは、6V6のソケットがEBYの茶色の
マイカノールだと思うので、茶ベースの球がドンピシャです。
ビルダーよりモデラーを自称なさる6V6好きさんは、このあたり一家言あるんじゃ
ないでしょうか?(w
色あわせって、できることは限られてますけど、楽しいですよね。
たとえアサヒペンの水性スプレーでも、うまくいったときは格別です。

やっぱりAC電源の汚染は気になりますね。271さんのいうことは残念なことに
現実なんですよね。あんまりがっかりするのがイヤなので、最近はコンセントの
電源波形の観察はやめました。(w
テスターを当てても結構、ふらつきますものね。
最後はAC安定化電源の導入、もしくは200Vを部屋まで引いて、ステップダウン
しかないのかなあ。今のところはあきらめるしか・・・。

276 :AC点火派:02/01/30 18:32
6V6好きさん、今回のアンプはダイオード整流です。センタータップで旧スレ
で話題になった、シリーズつなぎになってますね。
球のエージングは、ダイオード結線を1番最後に回して、ヒーター余熱するしか
ないですね。

277 :6V6好き:02/01/30 19:37
AC点火派さん
自分はヒーターのエージングにオリンパス製の6V5Aのスライダックト
ランス使っている。スライダック(slid acで扇動 交流の意)は東芝の
商標だから、C.P.regulatorと言う物。何用かは不明。カメラ用か医療用
なのか。6V規格だが実測8.5Vまで可変出力が出る。これを適当なアルミ
シャーシーに取り付けて、ソケットを数種付けておく。MTとUSは4個
ずつ。ヒーターを配線しておく。AC10Vの電圧計を一個付ける。暇な時に
この手の物を作っておけば役立ちます。だれもこんな製作記書きませんが。
6V管なら2Vで4時間、4Vで6時間、6Vで24時間通電して完了。
この辺は自己流の適当だが(笑) 球にとってはやさしい筈。3〜40年
眠っていたのにいきなり定格ドン!では球も参りやすい。精神的にも良い。
MTとUS8を複数付けておけば一度に数本処理できる。計5Aだから
余程のでかい球でなければpp4本分1度に出来る。

自分はこのヒーターエージング機にB電圧とスクリーン用。−C電圧用も
組んであるから、ヒーター終わればグリッド、プレートのエージングも
出来ます。B電源用は別スライダックトランス+専用トランス。これは
1本分100mA程度で足りる。パワー管のエージングは1度に1〜2本限度。
-C用は普通の小型トランスで抵抗可変。BとCに電圧計とBには電流計も
入れている。この機械の良いのは、そのまま球試験機になるところ。試験機
TV-7と比べて圧倒的に使い易い。アンプ造るより面白かった(W

注 アンプごとスライダックに繋ぐ人がいるが、球がパアになるから不可!


278 :めーか:02/01/30 20:21
さきほど5号アンプの納品が少し遅れるとの連絡がありました。待ちどうしいです。
272は私なのですが名前を入れ忘れていました。6V6好きさん。自作試験機は良さそうですね。
とても参考になります。アンプより面白い、、、、、、そうでしょうね。

279 :六億ワット:02/01/30 20:38
>>277 6V6好きさん

 それは多分、顕微鏡ランプの電圧を可変するためのものだったので
しょうね。私も球のテストをするときに使っていますが重宝します。
ただし付属の電圧計がくたびれているので、別途電圧計で確認する必要
がありますが、、

280 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/30 21:03
6V6嫌い6F6好き。

281 :6V6好き:02/01/30 21:46
六億ワットさん

顕微鏡ランプ用でしたか。なるほど。自分の物はかなり古い奴でAC計無しで、
パイロットランプの点灯強弱。西澤計測のAC10V計をあてがっている。
10V球まではエージング出来る。OTLはやらないからこれでOK。

めーかさん

自作試験機などはめーかさんならお遊び程度でしょう。より良い設計、案が
あったら教えて下さい。  試験用ソケットの切り替えは迷路のようだった。
M8(W8)やA4なんかは単独ソケット必要だから苦労するのだ。面白い
けどね。日開にHS型という多段ロータリーSW(AC1500V耐圧)が
あって、軽くDC1000Vまで使える。最高でも試験時は100mAだから。
安いし良いSWだ。


282 :6R-P15好き:02/01/30 21:54
だいぶ前におじゃました者です。
今日たまたま是枝さんのお宅におじゃましてきました。
6V6アンプの発注があまりに早かったのでびっくりしておられましたよ。
AC点火派さんの仕業だったんですね。

実は小生、3号の 300Bsingle の注文は第一号でした。雑誌に載る前に
発注したんですから、誰がなんといおうと一番です(笑)。ラ技にお書きに
なった 350Bpp を作るつもりで貯金してたんですが、300B の方が
ずっとよかったんですよ。上杉さん、きっと期待に違わない音がすると
思いますから、がんばってくださいね。アレの組み立ては相当難物です。

最近那須さんの姿を雑誌で見かけなくなったという話が出ていましたが、
あの人は元々平田電機の技術の方(確か部長か何か)で、今はタンゴ
トランスの再生産をやっている有限会社アイエスオーの社長さんをやって
います。お元気とお聞きしますが、忙しくて製作記事どころじゃなさそうです。
・・・残念。

283 :6R-P15好き:02/01/30 22:02
あれれ、前に話題に出てた那須さんはお元気ですよってカキコしたのに、
反映されてないや。久しぶりに来たけど2ちゃんは相変わらず重いのかなぁ・・・

284 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/30 22:03
ヒーターのエージングに直流を流しても問題ないでしょうか。
直流電源ならでかいのがあるんですが。

285 :6R-P15好き:02/01/30 22:10
と、思ったら今度は投稿されてた、はぁ・・・。

ところで、みなさんはどんなスピーカーをお使いなんでしょうか?
話題からそれるかもしれませんが、いまちょっと個人的に迷っているものですから。
それに、アンプってスピーカーにつないでなんぼのものという気もしますし。
加藤ホーン用のポジティブフィードバックアンプなんてその典型じゃないかって気がします。

286 :6V6好き:02/01/30 23:02
6R-P15好きさん

お久しぶりです。那須氏は平田電機の方でしたか。製作を見ても一点豪華
主義とならない的確なトランス使いで感心していた。デザインもきっちり
していましたね。

284さん

別に構わないと思います。ただ、2A3や300B等はヒーターの内部接続
が不明の物もあるから、交流が無難でしょう。300Bのヒーターの片光り
を問題とされる場合も多いから。3A程度の裸の扇動トランスをその辺で
買ってもたかが知れている。メーター含めても1万円。シャーシーとソケット
数種、10〜15個付けたって5000円。ヒーターエージング専用ならば
切り替えSW不要。ソケットすべてに配線しておけば良い。ただMT、US
オクタルは球によってヒーターピンが異なるから、個別にソケットを用意す
るのを忘れない。MT1,MT2,MT3等としてシャシーに球名を書くか、
別紙に書いておくこと。線材は単線不可。テフロン被覆不可。安いビニール
被覆の撚り線でOK。ソケットはタイトが無難。

287 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/01/30 23:23
>>6V6好きさん

丁寧な説明ありがとうございます。
おっしゃる通り、この程度なら自作しても大した金額ではありませんね。
扇動トランスくらいケチらずに買う方向で行こうと思います。


288 :励磁:02/01/31 01:19
皆さん 有り難う
少し元気が出てきたので、書き込みます。
励磁ちゃんでは アグネス・チャンさん 見たいになるようなのでやめます。

271さんへ
多分私の 229の事だと思うので 補足説明。
あれは AC表示に対してDC表示が必ずしも2.82倍では無い事が 言いたかっただけです。
2.82倍だと思い込んでしまうと 事故になるので。
AC表示の1.4倍がDC耐圧 DC表示の1/3〜4倍がAC耐圧と考えれば事故は起きにくい。
それ以上掛けたい時は メーカーに聞くと言う事でよろしいかと。
書き込みの内容は その通りです。

そうですか 200Vを越えますか。
TNRが無いと もっと上がるかもしれませんね。
大抵 220Vか240VのTNRが 入っていて 雷や200V誤印加から 本体を守ってくれています。


289 :AC点火派:02/01/31 08:31
おはようございます。スレのにぎわいは見ていて楽しいです。(立ててよかった。)
6V6好きさんのエージングマシンは、良さそうですね。真似したいです。
ちょっと誤解があるようなので、補足をいたします。
ヒーターのみのエージングなら、DCでも構いませんよ、ただし徐々に印加してくださいね。
直熱管のカソード破壊について、以前説明しましたが、そのときバイアス電圧になるのは、
ハムバランサーでの中点のみで、ヒーター両端はそれぞれヒーター点火電圧に従った勾配が
できるのだと説明したはずです。ですから、ヒーターのみの通電であれば、6V6好きさん
がされているように、徐々に電圧を上げれば大丈夫です。
カソード保護の観点から言えば、ラッシュ(突入)電流もイヤなので、スタートは定格以下
からはじめてくださいませ。

290 :AC点火派:02/01/31 08:53
ただ、DCでいいのはヒーターのみです。これにプレート電圧がかかると話は
別になります。いまさらこんな説明をするのもなんですが、プレート電圧はカソード
から電子を強引に引き抜く方向の力です。このときにカソードの損傷が発生します。
ダイオード整流や水銀管整流で、B電圧の2段スタートを試された方、特に6V6
好きさんなどは経験されていると思いますが、管の上部に手をかざしていると
ヒーター通電のみと、Bが加わった時の発熱量は全然違います。
素子の仕事の内容も段違いですからね。
そのむかし、かのWEの高名な直熱整流管274Bに、定格以上のインプットCを
あてがうと、通電時にカソード表面がはじけ、白い粉がはじけたそうです。
これはフィラメントに処理された、炭酸塩などの酸化物の粉です。
これはB電圧がカソードから電子を引き抜くどころか、メリッと構造材料まで
引き剥がしてしまったわけです。
直熱管内部の「白い粉」の正体がこれなんです。
浅野先生の「魅惑の・・・」巻末座談会で、伊藤のおじいちゃんが嘆いていました。
(上下どちらだったかは忘れましたが)

291 :AC点火派:02/01/31 09:27
6R−P15好きさん、那須さんはタンゴの方でしたか、何とか部長といわれると、
小生は平田時代の旧技術部長である鈴木さんではと思いますが。(面識はありません)
6V6好きさんが日開のSWの話をされてましたね。小生はロ−タリーSWの
使用経験はありませんが、自作機のほとんどの電源SWは、日開のS−1001
です。あのカチンというフィーリングは好きです。
6V6好きさん、日開はカトラーハマーの技術提携でもあったのでしょうか。
ちなみに是枝さんは、フジソクの感触がお好みのようです。

292 :上杉:02/01/31 12:05
WE300B直ったそうです、メールが来ました。
一カ所の配線ミスと、一カ所の抵抗の数値ミスが原因でした。
赤面の至りです。
おまけに測定までして頂きました、歪み率は球王3号記載値とほぼ同じだったようですし、
方形波試験も良好だったそうです。これでなんら問題はなかろうかということでした。
実測歪み値と方形波試験の写真も付けて送ってくれるそうです。
感謝感激。
是枝さんは本当に良いひとです。う〜んなんて優しいんだ!

293 :AC点火派:02/01/31 12:41
上杉さん、お久しぶりですね。
あなたのそのアンプは、確か是枝さんが頒布されたものでなく、自分で集めた
パーツで組んだはずですね。たしかに19号プリの記事の中では、この程度であれば
読者が自身で部品を集めても組めるはずだと、おっしゃってましたが。
そこまでお世話してくれるとは、脱帽です。
執筆者の責任というより、すでにエヴァンゲリストの境地なのではないでしょうか。
本当にすごい方だと思います。
そのアンプは大事に使ってあげてくださいな。決して死蔵してはいけません。
正常時の各部電圧を記録しておきましょう。何かあったら、そして無事でも数年おき
位に電圧はチェックすべきでしょうね。
大事に使うとはそういうことです。ウォーミングアップの時には、無信号で行わずに、
楽音信号を入れてね。
A級アンプのプレート損失の解説は、くどくなるのでやめます。(w

294 :上杉:02/01/31 13:00
>>293 AC点火派さん
そうです自分でかき集めた部品で作ったヤツです。
なのにここまで面倒見てくれるとは、感謝の言葉もありません。
おっしゃるとおり大切に使います、家宝にします。

話題に出ていた6V6Sさんのエージングマシン自分には難しいので、
サン・オーディオのキットでも買ってこようかなと思います。

6R-P15好きさんも3号の300Bお使いですか、構成部品が是枝さん厳選の物だと
やはり音も違うんでしょうね、自分のと聴き比べてみたいです。

295 :上杉:02/01/31 13:15
間違えました
×=サン・オーディオ
○=SD SOUND
エージングマシンというよりバルブチェッカーですね。

296 :6V6好き:02/01/31 14:33
励磁さん
自分が励磁ちゃんさんとやったのが拙かった。すみません。
元気になって何よりです。友人の急逝ほど堪えるものはないです。長男が生
れてから17年間バイクには乗っていない。車検さえ取ればいつでも乗れる
状態にレストアしてありますが。

AC点火派さん
日開の1001は小型アンプには良いです。スイッチ基部が非常にコンパク
トでシャーシー内の体積を取らない。レバーが短いので使用感とキレはイマ
イチですが。小型アンプにはS-211も良い。キレが良いし配線しやすい。

大きいアンプには両切りのS-331等。オーバークオリティだが、値段は
たかが知れている。これは25A。容量が大きいほどキレがよくて気持ち良
いね。ブラックシャーシーには黒角型シーソー型の電照付きも似合います。

上杉さん
エージング&試験機は気長に作って下さい。役立ちます。自分が使いそうな
球のソケットだけで十分です。あと空穴数個開けておいて、ピン違いの球が
出てきたらソケット増設すれば良い。店で買ったペアチューブを信用しては
いけません(笑) エージング無しのワンポイント計測と思っていた方が、
身の為でしょう。自分でじっくりとエージングしてから電流値を計って使え
ば、アンプ造りが楽しくなります。


297 :6V6好き:02/01/31 17:51
6R-P15好きさん
自分もアンプはSPあってのものと思う。気に入ったSPがあって、その特徴を
踏まえて、こう鳴って欲しいというアンプを造る。アンプによる調教ですね(笑
だから自分のアンプは他流試合は出来ないな。SPとアンプでセット。

気に入ったSPも好きな音楽ジャンルから割り出しているのが普通でしょう。落語
しか聞かない方が、性能とリアリティを追求したからといって、TADのモニター
とKT-88ppアンプを用意しても満足度は低いだろう。P-610と6G-A4s
あたりのほうが楽しめると思う。周囲に見栄張りたいなら前者でしょうが。

よく、ジャズ向けとかクラシック向けというSPのジャンル分けはおかしい。良い
SPならば、なんでも素晴らしく鳴らします。と、ハイクラスオーディオファイル
の輩達が言っている。そう言う方達に限って、米独の時代物をナローレンジで使用
しているのは面白い。骨董だろうがB&Wの最新兵器だろうが、測定データーが完
璧であっても、実際鳴らしてみれば依然として得意、不得意な鳴り方はあるものだ。

自分は結構色々な音楽を聴くから単純にSPとアンプ2〜3組使っている。手っ取
り早いし。1組ではアンプ造りという趣味の意味がなくなるというのが本音ですが。

SPは、こいつは気に入ったと思えれば、あるジャンルで酷い音だそうが、これが
出した音なんだから許せる・・・と故伊藤翁が言っていました。こう思えれば最高
ですがなかなかね。惚れてしまえば痘痕も笑窪。たとえがちょっと違いますか?

298 :AC点火派:02/01/31 18:54
6R-P15好きさん、無視したわけではないのだけれど、スピーカーの話は厄介ですね。
6V6好きさんが先陣を切ってくれたので、少しラクになったけど。(w
ただあんまり低感度なスピーカーはどうかとも思う。まあ、加藤ホーンが出てくるぐらい
だから、すでに納得されているでしょうけど。
あんまり高感度でも、今度は残留ノイズ退治が大変でしょうね。
WE党の代表みたいになってしまった、かの新さんはWEのTA4151や594を使ってますが、
氏が3端子レギュレーターで直熱管を点火される理由は、この辺にあるのではとにらんで
います。もっとも最近はAC点火も試されているようですが。
6V6好きさんがレス297で紹介されてますが、スピーチレンジとワイドレンジ再生は
本質的にかみ合いません。ワイドレンジ再生機では、映画の台詞は明瞭な通りを期待できない
でしょうね。はっきりいうともごつく、あるいは前に出てこないというか。
何でもこなせる変換機なんて、気持ち悪くて使えない。(w
そんなものはないと思ってるし。
でもナローで聴くクラシックも、いいものですよ。ジャズでいうならルディ・ヴァンゲルダー
の録音なんてもってこい。まあ好みはそれぞれだけど。
LE−8THにムチを入れながら、タンノイにあこがれつつも7年間愛用してます。
P−610DBも持ってます。(最近は出番がないけどね。)

299 :AC点火派:02/01/31 19:14
300getを虎視眈々と狙っている方もいらっしゃるでしょうから、もう1個
ぐらいつぶやいておきましょうか。(w
是枝さんに19.5万円を納金しましたので、堂々とメールが送信できます。
電話で肉声を聞きたいとも思いますが、余談だらけのメールもいいかと思いまして。
あんまりやりすぎますと、きっと迷惑でしょうからその点は慎みたいですが。
まだこわくてデザイン論はできません。(w
そういえば6V6好きさん、製作記事中に6AU6採用の理由は、デザイン上の理
由があるそうです。
きっと判っていただけるでしょうが、6V6の形と大きさでは、6SN7あたり
と見分けがつきませんし、5693では主従関係が逆転してしまいそうだとの由。
やはり7PMTくらいの管が、前段という感じがするのでしょう。
この際ですから、どちらが前段か判らないスタイルのアンプ、なんてのもモデラー
の6V6好きさんが挑戦されたらいかがでしょう。(w

300 :やった〜300:02/01/31 21:07
2つほど教えてください

1.マイクロフォニックノイズは止まりますか
2.電源トランスから周期的な唸りが聞こえてきますが止める方法は

よろしくお願い致します

301 :ミスった300:02/01/31 21:09
失礼
1.マイクロフォニックノイズは球を交換したら止まりますか

302 :六億ワット:02/01/31 23:39
返事するのが遅くなってしまった。6F6ときいて出てきました。

>>280さん、
私も6F6は好きな球のひとつ。最初に作ったのが6F6のシングルで、接続を変えたり
NFをいじったり、散々遊んだ。これが今の原点になっている。思い出は美化される
ものだが、今思い出しても(自分にとって)良い音だったと思う。
その後改造して6V6コンパチにした。6F6とは異なる音だったが、条件を変えていく
とこれも魅力的な音を出した。しかし音の性質がことなれば、自分にとっていずれ
が好み、好みでない、という話がでて当然といえる。

今再び、最初に手にした球を再び料理したらどうなるか?当時からすれば嗜好も
定まった。腕も上がった、、かどうかは分からないが、なつかしさ半分、腕試し
半分でリトライするもおもしろい。前段はどうするか、実は>>299のように、主従関係逆転
を狙って5693を使ってみようかと思っていた。整流管は5Z4。いずれも球だけは押さえ
ているが、今は時間も無いし手を出せない。製作の楽しみはもう少しあとから
味わおうと思う。

303 :6V6好き:02/01/31 23:52
AC点火派さん
是枝先生の6AU6はデザイン上の考慮もありましたか。さすがです。先生はCAD
を使ってのデザイン。トランス、コンデンサー、球との高さのバランス。球を一直線
に並べない左右前後非対称。部品の配色。極細線材の使用法。異種分野部品の調達。
他のアンプ製作者とは一線を画すプロデューサーです。きっと一台のアンプ設計は、
家を一軒建てる程の思考錯誤と、こだわり、楽しみが垣間見得ますし、非常に参考に
なりますね。写真で姿態をお見かけしたことがありますが、優しそうで恐そうで、こ
ちらもGOODでした。

5693は赤球だし6V6では確かに主従逆転だな。6L6メタルぐらいでないと
バランス取れない。オールメタルは未だ造ってないから今後の楽しみ。801Asの
ドライバーに6V6メタルを差し込んだら、デザインが全くダメだった。G管もダメ。
STばかりが並ぶとクドイものだ。やはりGT管がピタリ。この段は非常に面白い。
と言うのは、オクタルベースの3極(3結)の差し替えが可能だから。パワー管ドラ
イブはいっぱい作例があって、宍戸氏もM8などで振っていた。渡辺氏も6CA7を
Q5で振っている。(3結)

当初は45に似た音を出すF6で振っていたが、線が細くやや高域よりだった。G-
A4はバランスが良く申し分ない。V6はクリアーで801Aのメリハリ感を余計に
増長する感じ。SPとの兼合いで今はV6GTとなっている。ここに6CA7ぶっ建
てたら、また主従逆転するなあ(W)

AC点火派公認主従逆転アンプ面白いね。ドライバーが6CA7でパワー管が12B
H7Aというのはどうだろう。BH7Aは双3極だから2本でパラpp。6〜7W出
るから6CA7sと比べても然程遜色ない。高いs用トランス買わなくて済む。ただ
やはり気乗りしないね(笑)

304 :6R-P15好き:02/01/31 23:58
みなさんレスありがとうございます。
しかし、ここのカキコを知り合いに読まれると誰か即ばれるだろうなぁ・・・

AC点火派様

>小生は平田時代の旧技術部長である鈴木さんではと思いますが。(面識はありません)

 タンゴ、再生産、アイエスオーでネット検索してみてください。たぶん、それです。

 スピーカーは難しいですね。6V6好きさんのおっしゃるように惚れちゃえばなんでも
良いから逆に簡単なときもあるんでしょうね。女性に惚れるときと一緒で縁がある時を
待つしかないのかな?
 みなさんの縁があったスピーカーって何でしょうか?とても興味があります。
惚れた腫れたは個人の勝手、どんなスピーカーにご奉仕するためにアンプ道楽に
のめり込んだのか、よければお教え下さい。他人の惚れた相手をあれこれ批判する
無粋な人はここには近寄らないと思いますよ。

6V6好き様

>これが出した音なんだから許せる・・・と故伊藤翁が言っていました。こう思えれば最高
>ですがなかなかね。

 AXIOM80 を使っていた頃の一時期こういう心境になりました。2発を縦に並べて
ラフトクラフト製の特注箱に入れてました。ラフトクラフトのカタログの特注品例の
中に写真がありますから、もしお手元にあればこんなもんを使ってたのかと笑って
やって下さい。

 引っ越しして、縁があったのかWE728Bを鳴らす機会があり(こいつも姿形に惚れて
しまいました。音も聞かずに無理して購入)3年間悪戦苦闘。惚れ込んだわけじゃないけど
この音に慣れた後で元の住処に戻ってAXIOM80を聞くととてもいい音なんだけど、
足りないものがあるような気がして、今は手元を離れています。(どこに行ったかは
ラ技をご覧の方にはおよそ察しが付くと思います。あの音を聞いちゃうと手元に戻さない
方があのスピーカーにとっては幸せなんだろうなぁと思うので、それっきり・・・)


上杉様

>6R-P15好きさんも3号の300Bお使いですか、構成部品が是枝さん厳選の物だと
>やはり音も違うんでしょうね、自分のと聴き比べてみたいです。

パーツそのものはここで議論されているようなもので、努力すれば入手可能でしょう。
本物の厳選品は雑誌には載せないんですよ。大半は入手不可能ですから。偶然手に入った
から使うってところでしょう。だけど、これってアンプやスピーカーを自作する人なら
誰でもやってることです。まめにあちこちチェックして少しずつストックをみんな作って
るんじゃないでしょうか?

 ところで、音は違うと思います。配線の引き回しが違うと音はころころ変わりますから。
それに、決定的ではありませんが、あの300Bには一カ所写真には写っていない機構部品が
あります。スイッチに配線する100V交流と初段と二段目のプレートへの配線を
分離するものです。スズメッキ線と圧着端子をつかって自作します。

 あ、ちなみに過去ログに出てきたスピーカー端子につながる二重撚り線はB&Wの
シルバーシグネチャー25のスピーカーケーブルなんですよ。スピーカーケーブルと
一貫性を持たせているんです。


305 :6R-P15好き:02/02/01 00:00
しまった・・・今度からは投稿を分けますね。

306 :AC点火派:02/02/01 09:17
スピーカー、すでに鬼籍に入られたむかしのウルサ方は「ラッパ」と呼びました。
もう少しくだけたところでパツラってとこかな。(w
あんまりやってもトコヤ談義になってしまうけど、とどのつまりは「変換器」。
だけど高忠実度変換機かどうかは、わからない。個性の塊のようなもの。
種々意見はあって当然、趣味のそのまた好みの世界なのだから。
大事な個性のひとつに、スピード感、速度感とか明瞭な反応の速さというのがあります。
トランジェントという言葉で、くくっていいものかどうかは判りません。
一時期ラ技誌をにぎわせた、「単発サイン波入力応答」なんていうのも、このあたりを
みたかったのだろうと、勝手に解釈しています。
でも聴いたほうが速い。旧スレをたてた「上杉さん」を認めたいのは、このスピード感
の権化のようなアクシオム80の個性を見抜き、一目惚れしたことです。
ちなみにLE−8Tには、このスピード感は期待出来ません。しかしこいつにはいい意味
でのあいまいさがあり、どんなソースもそれらしく鳴らすよさがあります。
このあいまいさ、言い方を変えるとフトコロの深さといいます。(w
ユニットの裏側から出る音の処理に気を使えば、結構なレベルで再生できるものです。

307 :AC点火派:02/02/01 12:35
さてと昼休みですので、上げましょう。
せっかくいらっしゃった、やった〜300さんの質問に回答しようかと思います。
1.マイクロフォニックノイズは、たしかにほとんどがその球個体が抱える問題です。
この解決には、球を替えるというより、選別して挿すといったほうが正解でしょうね。
買ってきた1,2本が「アタリ」とは限らないので、注意してください。
それなりの準備が必要です。また球ばかり責められない場合もたまにあります。
初段のカソード電圧が高い場合です。SRPP構成では上側のカソード電圧が、100V
を超えることも珍しくありません。このような場合、妙にカソードが敏感な状態?になる
のか、ピンピンといったノイズがよく出ます。このような場合、無対策ならまずヒーター
バイアスをかけることです。Bラインの末端から分圧・デカップリングして、前段ヒーター
ラインにバイアスをかけてあげましょう。これでずいぶんおとなしくなることがあります。
分かっているとは思いますが、このときヒーターラインは接地しないでね。大変なことに
なるから。(w
2.PTの唸りですがこれは厄介です。PTは電灯線(懐かしい!)の電源周波数で磁歪
振動しています。B巻線を定格いっぱいで使用したり、動作に対してPTのコアが小さ
かったりすると、振動し唸ります。
結構、国産老舗ブランドでも、唸る場合があります。解決策はトランスの積み替えしか
ないでしょう。磁束密度を下げるしかないのです。
今更コアを締め付けても、ムリでしょうね、コレは。50〜60HzのACですから
過酷なんですよ。さわって発熱しているようなら、もっと深刻ですね。

308 :300〜301:02/02/01 17:05
>>307
AC点火派様

大変参考になりました。
1.6SN7GTという双三極管を単純に二段使いしたものなので
球の選別差替えで解決出来るような気がしてきました。
2.やはりトランスの載せ替え方向で検討します。

どうもありがとうございました。
みなさんのお邪魔をして(無粋で)すみません。


309 :AC点火派:02/02/01 17:55
追加します。
つい最近も話題になりましたが、電源自体の波形が非常に汚れている場合、PTがウナル
場合があるようです。


310 :6R-P15好き:02/02/01 21:18
>でも聴いたほうが速い。旧スレをたてた「上杉さん」を認めたいのは、このスピード感の
>権化のようなアクシオム80の個性を見抜き、一目惚れしたことです。

 ノイズも超低域信号も何もかもスピード感たっぷりにコーン紙を動かしてしまいます(わら)。
神経質ですよぉ。何変えても、音がころころ変わります。

 アナログの時代は大変だったことでしょう。300B シングル無帰還でAXIOM80を鳴らすと良いとされたのは、
超低域とハイエンドを押さえ込む必要がアナログ時代にはあったからかもしれませんね。
下手にLPをかけるとサブソニックフィルターを入れてもコーン紙が団扇のようにバタバタします。
イコライザーも段間定数を調節して低域が落っこちるようにしたものが良かったようです。
こうなると再生音の質や抽象的な相性以前の物理的な要請が、ある種のスピーカーと
アンプの間にあると思えます。

 一般的にCDでは20ヘルツ以下がカットされているものが多いので AXIOM80 の真価は
デジタルの時代の今の方が開発当時よりも発揮しやすいかもしれません。

>ちなみにLE−8Tには、このスピード感は期待出来ません。しかしこいつにはいい意味
>でのあいまいさがあり、どんなソースもそれらしく鳴らすよさがあります。

LE8−T・・・いつかは使ってみたいラッパですね。エッジが白っぽいのアルニコのヤツ。
なぜか縁が無くて見たことはあるけど使ったことがありません。そうですか・・・
あいまいな=懐の深い 音なんでしょうね。

あ、そういえば、あの白っぽいエッジ、しばらく使わないでおいた後、急に鳴らすと割れて
しまうことがありますけど、その予防にはブレーキフルードを少量塗ると良いそうです。
とあるビンテージ仲介業者の方に昔うかがいました。染みこむまで何日かおきに繰り返し
塗るんだそうです。フルードは塗装をはがすので神経を使いそうです。


311 :6V6好き:02/02/02 01:31
300さん
マイクロフォニックノイズとはどのような音ですか。6SN7ですか?
プリではなくてパワーアンプでの症状ですか。

トランスの唸りの周期的というのは、持続的ではなくて唸ったり治まったりの
繰り返しということでしょうか?
 
6R-P15好きさん
AX80についての解釈は自分と同じです。あれを最近の、結合Cも時定数も広大で
NFも掛けない、無帰還、無農薬アンプで鳴らしたら、その通りだ。定番の310
Aと300Bアンプでも実験済み。コーンがバフバフいうし制動が効きにくい。WE
の91アンプはそういう近代アンプではない。AX80は難しいSPだ。ローサー
の昔の角フレームの継ぎコーンが転がっているが、まだマシ。80に近い感じの
ユニットは比べようもないが、実際音出ししてみると最初期のコーラルのBETA
-8が近い。反応とキレはAX80だが強烈な浸透力はBETAが上回る。音量を
上げても低域が付いてき難いのは同属だ。実はBETA-10の方が鳴らしやすい。
300Bは無帰還でも音楽性とHI-FI性を兼ね備えた最貴重な存在だが、80と
組み合わせてドンピシャとするためには、音楽ジャンルを決めて調整するべきと
思った。シンフォニー聴いても、プログレッシブな電子音楽聴いても、思った以上に
タフなのも80の特徴ではあるが。もっとも15年前に秋葉で手に入れた80でさえ
も、実は再生産品らしいし、オリジナル品は持ったことがないのは残念だが、それも
今は手元になくなったので回想するしかない。自分はBETA-10を残したが悔いは
ない。しかし、それさえも最近は発声(発狂?)する機会がなくなってしまった。


312 :めーか:02/02/02 10:35
AC点火派さん
SRPPのときのあのピーという音は不思議ですね。管球専門家に聞いても
ああいう使い方は検波部以後はどうかということでした。つまり音声回路
には使わない方が良いという御託宣です。でも小生はなぜか好きです。
ビーム切替え管などではグリッドの機械的共振が問題になることもあったようです。
ピー音がでるときに球を指で弾くと止まることが多いことからも
原因はおよそ推察出来るようです。面白いことに初代是枝プリはSRPPの出力
を下側球のプレートから出してあった。理由があるのでしょう。
後輩に涙で渡したラックスのトランスも少し唸る全く無音だったらどうしただろうか。
6V6好きさんベータ10はよかったですね。8もあったと思います。あの白い
コーン紙と溝つき涙滴型拡散器はよかった。所有したことはなく音は良くは知りませんが
お話でよくわかりました。


313 :300:02/02/02 11:54
>>309
AC点火派様
重ね重ねありがとうございます。
これから過去ログを探して拝見しようと思っております。

トランスの症状は
電源を入れた途端に唸りだす日もあれば、
電源入れてから数時間経って気が付いたら唸っていたという時もあり、
また、全く唸っていないということもあります。

症状の再現性がないと申しましょうか、
パターンを掴み切れていないというのが現状です。

唸り方は10数秒程度ブーンと聞こえたあと同様に10数秒無音になります。
夜中にソースを入れずにボリュームを上げると
トランスの唸りがスピーカーからも聞こえてきます。
困ったもんです。``r(^^;)

>>311
6V6好き様
ご心配いただきありがとうございます。
トランスは上記の通りです。
マイクロフォニックノイズの方は6SN7を直接触った時に
「ポ〜ン」とか「カ〜ン」と鳴ります。
プリの電源を切っていても同様です。
実はほとんど ど素人で、なにぶん初めての経験だったもので
お騒がせして申し訳ありませんでした。

314 :6V6好き:02/02/02 14:21
300さん
6SN7はボタンステムのプレートの短い物を使ってみてください。SYLVANIA
のJAN(軍用) CHS 6SN7WGT等が良いと思う。一般の6SN7はプレート
長が2.5cm程度もあるし、バタフライステムだとよけい管長も長くなる。

トランスは容量以上で使っていませんか?容量に余裕があっても唸るのでしたら、整流管
(ダイオード)交換して見ては?整流素子にバラツキがあっても唸ることもある。

315 :300:02/02/02 17:06
>>314
6V6好き様
ご指導ありがとうございました。球の件は早速探してみます。
トランスは整流素子の交換を先にやってみましょう。
手直し後報告致します。

このスレッド漸く読み終わりました、参考になること大です。
「是枝重治のアンプってどうよ」というスレッドは
明日以降ゆっくり読むことにします、疲れた〜

316 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/02/02 22:38
お知恵拝借願います。JBLのD130のバックロードを譲ってもらえそうです(^^)
スレ読んでアンプを考慮した結果、2A3か45のシングルアンプにしようと思ってます。
どちらがいいでしょうか。聞くのはボーカルやジャズです。あまり大きな音は出せません。
他にいい真空管のお薦めはありますでしょうか?

317 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/02/02 23:14
トランスのうなりについて

過負荷が原因でうなることがあります。
自分のことですが、30年位前自作プリアンプ(球)でトランスの1次側の
ヒゥーズが飛んだのですが、1Aの所を3Aに間違えて取り替え。
トランスがうなっているのに、まあ音楽が聴けたので
1,2時間だか通電してしまいました。
そのうち焦げ臭いにおいにあわててスイッチを切り点検しました。

整流回路のダイヲードが1本パンクしていました。
定格以上の物を使用しては行けないことを痛感しました。
(この場合はヒゥーズです)


318 :JJ:02/02/03 01:06
316殿 かつて2A3シングル使っていましたが、音がボケている感じでイメージ悪いです。
しかし、前段の回路や出力トランスでも音が変わるので、ダメとはいえません。
あと、この組み合わせの場合、ハムも結構聞こえると思うので、対策が必要です。
私としてはポピュラーな球では、出力が小さくなりますが6V6の三結又はUL、
電源トランスの規模がやや大きくなりますが、6CA7三結といったところ。
ハムも2A3より小さいと思います。


319 :316:02/02/03 01:24
>>318JJ殿
回答ありがとうございます。2A3はイマイチでしたか。やっぱり6V6はよいみたいですね。
三結は出力が小さくなるみたいですが、引き換え以上のメリットはあるんでしょうか。

320 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/02/03 01:26
>>317
最近のトランスは過負荷になって異常に発熱すれば内蔵温度ヒューズが切れて
終わりです。

321 :6V6好き:02/02/03 11:57
316さん
D130は高能率だから程々の音量なら45が良いと思う。45をパラレルに
したのが2A3と考えても、然程間違いではない筈。2A3の方がパワフルです
が、45の方が素直ですっきりした感じ。後日245という茄子型を手に入れら
れれば最高。そのためには45ソケット周りはあまり窮屈にしない。健闘祈る。

JJさんお薦めの6CA7(3結)も良いです。パワーも5W程もありますから
十分すぎるでしょう。JBLには6CA7や6L6系も似合います。事情が許せば
これらのppアンプでD130を爆発(笑)させてあげたいところです。

なお3結はパワーが1/3〜1/2程度に落ちますが、ダンピングの良いアンプが造り
易く、素直で高音質。5結(ビーム含む)はNFBを適度に掛けることにより、
低歪でタイトでシャープな音造りができる。良し悪しではなくて好み次第です。

322 :AC点火派:02/02/03 14:27
300さん、鳴いているのは6SN7でしたか。たしかに6V6好きさんのアドバイスは、
当を得ています。小生のお勧めもJAN球ですが、KENRAD製もなかなか強固です。
ただ価格が高いので、何本も揃えるのは気が引けますが。(w
D130のバックロードですか。いいですね、というかうらやましいなあ。
この場合ポイントは2つあります。
考慮すべき点はユニットが高感度であることと、適切なダンピングファクターを考えて
あげることでしょう。私見ではDFは3以上5以下が適当ではないでしょうか。
パワーはそこそこあれば十分です。
しかし2A3シングル構成では、パワーは足りたとしてもDF不足です。
JJさんが「ぼけている」とおっしゃったのも、まさにこの辺りのことだと思います。
無帰還構成の2.5k〜3k負荷で、DFは2にも達しないと思います。
ちなみにこの2A3をpp構成で、タンゴのXE60−5をおごってやり、軽微なNFB
(4〜6dB)くらいをかけてやると、DFは4〜5くらいになり、まさにうってつけの
アンプになると思います。ppならば、ハムも皆無になりましょう。
この構成なら、ジャズ喫茶が開業出来るかも。(w
それとも、どうしてもシングル構成にこだわるでしょうか?
であれば、アドバイスなど気にせず、ガンガンやってください。
自作なんてやったもの勝ちです。D130に合わなくとも、45や2A3シングルなら
P−610だと、向かうところ敵なしといえますしね。つくってもいつかは生きてくるでしょう。

323 :AC点火派:02/02/03 14:49
さてと休日詣でのついでに、経過報告いたしましょう。
発注いたしました是枝さんの6V6ppアンプ、注文・質問にかこつけて、是枝先生
とのメールのやり取りを楽しんでおります。
このセットは出力管別ですので、良品も物色中です。
やってくるのは間違いなく、EBYのマイカモールドの茶色のソケットのはずです
から、6V6もこれに合わせてHytronの6V6GTY(茶ベース)に
しようかともくろんでおります。6V6好きさん、めーかさん、どうだろう。

ところでちょっと初心者チックな質問を、久々に小生からしたいです。
皆さんは自作アンプを組む際に、電源入/切時のサージ吸収用の極小容量のCは、
使っていますか?小生は念のためセラミックCの2コで、SWとPTの100V
端子間をそれぞれストラップするのを、なかば習慣的にやっておりました。
是枝先生の作例にはみたことがありませんので、果たして余計な心配なのかどうか
さきほどメールでたずねたばかりのところです。
皆さんはどうしていますか?

324 :6V6好き:02/02/03 15:38
AC点火派さん
自分も同じです。そう言われればあまり深く考えてないね。村田あたりの青いセラ
ミックディスク。耐圧2KVで0.05μ前後程度ね。また、キャラメルみたいな通称
ノイズキラーなるもの(0.1μ+120Ω)も各社から出ているから、これを使うとき
もある。ルビコン・BGからNF-1なるノイズキラー(0.1+0.005X2)が出ていた
時に、10個ばかり買っておいたが、面倒くさがって使ってない。リード線が3本
ある奴。

6V6GTYはやっぱり本家RCAが良いのではないですか?RCAもハイトロンも
茶ベースでグレーのスモークバルブだから、見かけが極端に違いませんが。弱冠ベー
スの色調が違うのと、グリッド支柱の材質が違います。

国産球はNECの中期物を除けば殆どクリア球ですから、あとでゆっくり探せば良い
ですね。これはこれで非常に綺麗です。タフなのはやはりRCA物ではないでしょうか。


325 :6RP-15好き:02/02/03 21:08
6V6好き様

レスありがとうございます。

>シンフォニー聴いても、プログレッシブな電子音楽聴いても、思った以上にタフなのも
>80の特徴ではあるが。

そうなんですよね。ひ弱だというイメージがありますが、意外や強烈な音もいけます。
BETAや Lowther も使ってみたいけど、オリジナルは AXIOM80 以上に入手がむず
かしそうですね。
 我が家にあったAXIOM80は今、オリジナル設計の四発箱に収まって某所(W)に貸し
出し中。スピーカー4発使いだと、きっと中域が暴れて高域が落ちることと思っていたら、
なんと恐ろしいことにそういう気配が全くありません。難物のリヒターのマタイ受難が
あっさり再生されるのを聞いて「返して欲しい」とは言い出せなくなりました。代替スピー
カーが今問題なんで、そこでここでベテラン諸子に変な質問をさせていただいた次第。
失礼しました。

326 :6V6好き:02/02/03 21:49
6RP-15好きさん
今までのレスのやり取りを見て、貴殿にレスを返すのは甚だ失礼であったと判り
ました。皆さんに経験と知識を与えてください。6RP-15好きではなくて、
6R-P15好きですね。この間違え方の裏を自分は気づきましたので(W
今後とも宜しく願います。

327 :6R-P15好き:02/02/03 21:56
AC点火派様

 例の 6V6amp が是枝さんの手元に帰ってきたので、今日、AXIOM80 4発システムで、
今日聞かせていただきました。300Bpp とは全く傾向の違う音で驚きました。良い悪いは
床屋談義にしかならないでしょうからおくとして、個人的には欲しいと思いました。
懐かしい音です。AXIOM80 のような古典的なスピーカーはこういう音だと多くの人が
漠然と思い浮かべる音に近いかもしれません。6V6pp は数年前から作りたいと思って
いて、PMC-131、F685 と球はすでに手元にあります。計画を再開せねば。ダイオー
ドはとっておきの1S2711 を使う予定。

>是枝先生の作例にはみたことがありませんので、果たして余計な心配なのかどうか
>さきほどメールでたずねたばかりのところです。

 スイッチが壊れなければいいと聞いたことがありますが、どんな返事が来るん
でしょうね。興味があります。同じ管王のレギュラーの上杉先生は必ずサージ防止の
コンデンサーを入れてます。直流カットのボリュームスライダーのコンデンサーも
必ず入れておられますね。上杉先生はスイッチやボリュームのようなものの接点を
大事にされているということなんでしょうか?

 今回の記事は編集部が慣れてきて校正の段階をひとつ減らしたとかで、校正ミスが
目立つようです。ここの参加者には釈迦に説法でしょうが、回路図などはよくよく
理屈に照らし合わせて確認が必要なようです。回路図の C6 はプラスマイナス逆です。
C1 も銀タンタルだからプラスマイナスを書き込まなきゃいけないのにありませんし。
配線図は大丈夫のようですが。


328 :6R-P15好き:02/02/03 22:02
6V6好き様

>皆さんに経験と知識を与えてください。

とんでもないです。前のトピを一生懸命読みこなしているところです。
スピーカーについてのやりとりもかなりあったのですね。
ボザーク・・・聞いてみたいなぁ。

>6RP-15好きではなくて6R-P15好きですね。
>この間違え方の裏を自分は気づきましたので(W

赤面の至りです。裏なんぞありません。単なる間違い・・・お恥ずかしい。

そういえば、ここの書き込みを見たわけじゃないでしょうけれど、行方不明になった(?)
知人から6R-P15ppが帰ってきました。何の予告もなく郵バックで・・・。
元気かなぁ。


329 :6V6好き:02/02/03 23:05
6R-P15好きさん
AX80の4発はシリ-パラ接続ですか?CRが入っていますでしょうか。出来る範囲で
情報ください。80で今更やる気はありませんが、他のユニットは多数ありますので、
参考にしたい故。

PMC131というのは昔のPC-131?の改良版ですか。大きさの割には、容量が少
なめで、さらにロットによっては唸り易いトランスでした。昔のタムラの電源Tはデザ
インが良かった。やや長方形の角の取れたケース入りで。PC-182は6V6Gppに
ドンピシャだったね。東芝のファストリカバリー、1S2711はDi整流の場合は、
必ず使っている。1度もパンクさせたことがない。運良く多少買い置きがあってホッと
している。東芝は型番でツバがあっちこっちなんで注意必要。なんで揃えなかったのか。
オリジンやフジはモールド割れの経験があるし、10D10やIN4007は飛ばした
ことがある。もちろん自分のミスだったんでしょうが。プラモールドはやや恐いイメー
ジがある。自分だけでしょうが。日立のU07N(ガラス・陶器封入)は結構良い。
音が柔らかい感じがします。でもこれらは皆、生産中止でしょうか。

330 :22歳の男:02/02/04 00:50


突然お邪魔します、

真空管のアンプで、
キットの改造ではなく自分で一からアンプを作るには、
どうしたら良いのか分かりません‥‥
自分的には、6V6(STのタイプ)とかVT-25又はVT-62
なんかにしたいと考えてます、
整流管は、83かCK1006で綺麗な方を‥‥
今まで組み立てたキットは、エレキットのTU−870と
サンバレーのSV−2で結局満足できずじまい、
そこで色々なホムペを見て回ったら6V6は青く光る事が分かって、
ついでに電球見たいに光るVT-25か62も使って更に整流管も
綺麗に光るタイプにしようと考えたのはいいけど回路設計はまったく???
真空管も秋葉原で全部そろえても意味無し状態、
なにか良いアドバイスお願いします!!!!!


331 :AC点火派:02/02/04 08:34
皆さん!是枝先生から心温まる返事が参りました。スパークキラーの件です。
「さてとても嬉しいご質問でございます」とありました。いつか書こうと思っている
テーマだとも。
結論から申しますと、適切な設計がなされていると、そのPTのリーケージインダクタンス
は、接点に火花を飛ばすエネルギーはほとんど無いそうです。是枝さんがPTを選択する
基準のひとつはこれなんだそうです。
テクトロニクスの測定器で、スパークキラーがついたものは寡聞にしてみたことはありま
せんが・・・だそうです。
「スパークキラーの必要なアンプは、本質的な問題がある。」そうです。
AC点火派、まさに平伏いたしました。

332 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/02/04 09:20
>331
ちゅうことは上杉あんぷは本質的な問題が在るってことだな!

333 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/02/04 09:40
>>330
どこかの製作記事とかホムペの回路のコピーを
作るべきと思われ
キットと自作では加工のノウハウとかがずいぶんちがう
回路設計は一朝一夕でできるものではない

334 :AC点火派:02/02/04 09:44
まあまあ、そう言い放つのもカドが立ちますんで、是枝さんも誌上で言及される
のを、避けていたんだと思いますよ。
そこら辺の意図を汲んであげるのが、良心というものではないでしょうか。
実のところ、むずかしい問題だと思いますしね。

335 :めーか:02/02/04 10:35
AC点火派さん
そういえばマランツ7とかマッキン22もスパークキラーを使ってないような
気がする。間違いかも知れませんが。   日本では普通は入れるものだがいれないもの
もある。確かに計測器ではあまり見ませんね。これがあるとスイッチを切っていても
電源トランスの1次には交流電圧が加わるし高い周波数のノイズはいつもそのまま
加わるのだから問題があるとおもう。


336 :めーか:02/02/04 10:42
是枝アンプではなぜかいつも片切りスイッチで両切りスイッチを使った
ものは見たことがないような気がします。これも記憶違いかも知れませんが。
両切りだと必ずAC100Vからは縁切り出来るから良いと思うけどなぜ
でしょうかしら。

337 :6V6好き:02/02/04 11:39
AC点火派さん
スパークキラーの件、そうでしたか。やはりきちんと理由がありましたね。

めーかさん
スイッチを切っていても電圧がかかる・・・大事なところですね。特に高圧
の2段スイッチの部分に使うと具合が悪い。

330さん
6V6は青く光るわけではありません。管壁に蛍光が発生する球もあるという
ことです。真空度の高さの現れと言われているね。300B、350B、6L
6GCでも見ました。何れにしろ強い光ではありません。管壁にへばり付いた
ゆらゆらオーロラのような物です。

CK1006の実装実働状態をお見せできますが、良い画像掲示場所ありまし
たら画像揚げますが。

338 :AC点火派:02/02/04 12:28
さてとレス330に登場なさった、22歳のオトコさんですが、弱りましたね。
以前めーかさんがおっしゃってましたが(レス143)、現代の風潮はアンカンソク
(安い、簡単、速い)でしょうが、当スレの目指すところはアンナンチ(安いかどうか
わからないが、難しく、遅い・急がない)なんですよ。
正直回路図の具体的な掲載はできませんし、やろうとも思いません。それでいながら回路図
が読めて、アンプの基本構成、さらにいくばくかの製作経験がないと、なんのこっちゃ
判らんスレだと思います。(w   でもみんなそうやってココまできたんですから、
がんばって勉強してください。とにかくキットを卒業なさって、自作をしようという
心意気だけでも大したものです。エレキットとサンバレーのどこに満足できないのか、その辺
から考えていく必要があると思いますが、いかがでしょう。

339 :AC点火派:02/02/04 13:02
さて6R−P15好きさんのレス282に登場した、是枝さん製作のWE350pp
は良さそうなアンプでした。たしかタムラのトランスをつかったPK分割で、初段
はWE420Aでしたか。350Bの保護用に整流回路にダンパー管挿入で、
B印加のスタートを遅延させていました。
しかし、凝った設計だともいえます。
WE350Bしかり、めーかさんが待ちどうしい6384もそうですが、カソード
の起動時間の遅い球って、何であんなにいい音がするのでしょう?
やはり豊富なエミッションが、音質に関係するんでしょうかねえ。
昼休みの独り言でした。では夕方まで。

340 :6R-P15好き:02/02/04 13:16
昼休みにアクセスできるようになりました。ときどきおじゃまできそうです。

6V6好き様

>AX80の4発はシリ-パラ接続ですか?CRが入っていますでしょうか。

 CLRは入っていません。線の引出方を見る限りでは単純にパラレル接続にしてある模様です。
シリパラかもしれませんので今度おじゃましたとき聞いてみますね。ジーメンスワイドアングルの
時はマッチングトランスを使っておられましたので、そっちの方も聞いてみます。
 80使用の秘伝のひとつはユニットはきちきちに締め付けず程々の取り付けトルクにする
ことなんだそうです。実感としてもそう思います。

>PMC131というのは昔のPC-131?の改良版ですか。
 改良されているのかどうかはわからないのですが、タムラが作ってノグチトランスが
売っているOEMブランドの型番ですね。内部構造はどうなのかわかりませんが、
おっしゃるとおりきれいなトランスだと思います。
http://noguchi-trans.co.jp/


341 :6R-P15好き:02/02/04 13:44
332様

>>331
>ちゅうことは上杉あんぷは本質的な問題が在るってことだな!

 立場と設計思想の問題ではないでしょうか?
 完成品を売るメーカーとしてはどんな環境でどんな使い方をするのかわかりません。
通電直後から入力ボリュームをガリガリやられちゃうとあっさりボリュームをダメに
してしまいますし、バチバチパワースイッチを入れたり切ったりされるとひどいことに
なるでしょう。自作エンスージャストではない不特定多数のお客さんが相手で、
販売の際に代理店をはさむとなると、こういう無茶をする人のことを想定して、
上杉先生は設計をされているのではないでしょうか。上杉先生の立場なら
あるべき設計思想ではないかと思います。

330様

 思い切って飛んでしまうのはどうでしょうか?取りあえず、無線と実験か
ラジオ技術あたりの製作記事を見て直感的にいいと思えるものを作ってみられては?
オリジナルはそれから考えるということで・・・。
 私など最初はどこで部品を手に入れるかすらわかりませんでしたから、○○という球を
使いたいというどころじゃありませんでした。とりあえず、まねをするので
精一杯でした。まねするだけでも1年ぐらいはかかったでしょうか?
でも、おもしろかったですよ。

 テスターはお持ちでしょうからオシロスコープと発振器、ミリバル(電子電圧計)を
入手されて、今持っているキットアンプを測定したり、改造したりしながら、少しずつ
パーツを集めて勉強してはどうでしょう? きっとどうすればいいのか次第に見えて
くるとおもいますよ。

342 :真空管無頼派:02/02/04 15:16
6R-P15好き様

書き込みを見てわかりました。おそらく何度かお会いしたことがあると思います。(w

300Bppより6V6ampですか。激しく同意。
私も昨日聴くことができました。
実は、ステレオサウンドから6V6が帰ってきたその日にもお邪魔したんですが、
そのときには、
「これは80につなぐ予定だから、端末処理をしないと聴けないし、売ってもあげれないよ。」
と言われていました。狙っていたのに。(w

5−6分しないと本調子にはならないと言われましたが、本当に最初は変なバランスの音でした。
10分ほどたつと・・・まあ、なんてことだ。
今まで聴いていた300Bppの時とは別人のような立ち振る舞いを見せる80に魅了されました。
個人的には、ジャストミートです。っていうか、良すぎです。

うう、一台分、キープしていてもらおうかしら。
マジです。


343 :AC点火派:02/02/04 18:58
6R−P15好きさん、レス341は見事です。大変いいアドバイスだと思います。
小生はもう恥ずかしくて、助言は控えたくなるくらい。(w
おっしゃる通り、上杉アンプの設計は手堅いですね。ガリオーム防止策はほとんどの製作例
でなされています。でも神経質すぎる気もしないではありませんね。
小生の稚拙なWE300Bppモノアンプは、出力段のグリッドチョークとカップリングC
の共振で超低域に目障りなピーク(f=8Hzくらい)があります。
このピークをつぶしたくて某所に相談したら、入力へのローカットフィルターの挿入は
積極的にはお勧めしないとの返答でした。どうしてもというのなら、Cの値をなるべく大き
くとのことでした。
信号経路へのCの挿入は、慎重にということでしょう、音質劣化にならぬように。
いろんな意見・見識があるものだとあらためて感心します。
マランツ#8Bでの実例がありますから、そんなに悪い方法でもないでしょうが。
でも、いかな上杉アンプでも、電源のホットスイッチングには耐えられないでしょう。
こればっかりは最低限のマナーでしょうね。そもそもやってはいけないことですし。
先にも話した是枝さんのWE350ppでは、これがきちんと対応されていました。
さすがです。


344 :AC点火派:02/02/04 19:27
無頼派さんお久しぶりです。そんなに是枝さんの6V6ppアンプはいいですか?
なんかわくわくしてきます。でも発送までには3月いっぱいかかるでしょうとの
返事を頂いていますので、ゆっくり待つことにします。
このアンプ、そんなに起動が遅いですか、なんとなくわかる気もします。
めーかさんをはじめとする常連さんなら、きっと理解していただけると思いますが、
自分なりに、是枝さんが意図した不安定さを、考えてみました。
最初、6V6と聞いた時、頭に浮かんだのはLangevinのモノ構成でした。
是枝さんもこの線で来るだろうと・・・。しかしそんな予想をあざ笑うかのような
オートバランス型のアンプでした。
めーかさんがレス264で指摘された、異様に大きなスタガー比の時定数の取り方と、
NFBのかかり方、これはおっしゃるとおりでしょう。
それからなんですが、むかしの浅野先生や黒川さんの作例を拝見しますと、きれいに
6V6出力段を励振した結果、歪率カーブは出力段の手前で、一息ついたような
形を取るのが普通です。これはクリップ手前で波形が結果的に整形されたように
なるためなんですが、是枝さんのはそうなってはおりません。
勝手に推測するに、故意にアンバランスなドライブをさせているのでしょう。
その結果が、レス342で書かれた魅惑的な音の要因とは。
つくづくアンプ設計とは、奥が深いものと思います。
みなさん、お買い得ですよ!これがたったの19.5万円なのだから。
もはやバーゲンです。(w

345 :AC点火派:02/02/04 19:44
レス330で登場なさった22歳の男さん、ご覧になってますでしょうか。
あせらずにやりましょう。
どんなベテランの方も、製作記事のライターだって最初はシロートだったんですから。
これは間違いない事実です。
6R-P15好きさんの言うように、技術誌のコピー製作はいい方法です。
シャーシの穴あけとかは大変だけど、道具を使って時間をかければ誰だって
似たようなものはつくれます。大事なのはあきらめないこと。
なるべくあなたの希望に近い、そんな製作例がきっとあります。あきらめずに
探してみてください。当スレへのまたのご来店を待っております。
皆さんきっとやさしく、痛くないように教えてくれると思います。

346 :AC点火派:02/02/04 19:49
それから本日の小生の最後に、一言。
様をつけてよばれるのは、さすがにくすぐったいのです。(w
お互いのHNには、さん付けくらいが適当だと思うのですが、如何。
(たまになれなれしく 殿 とやっちゃいますけど)
以上

347 :22歳の男:02/02/05 04:24
ぶっちゃけて自分もともとギターのアンプが真空管で、
それが音良くて、これだったら普通のアンプも音良いだろ!って思ったのが
きっかけで‥‥ でエレキットの6BM8のキット買って2年ほど使ってて、
いろんなホムペ見て回ってたらUV845のデカイ真空管に興味持って、
しかも明るく光ってカッコイー! ただそんな感じで選びました。
音もいけてて見栄えもいけてる、そんなアンプがすきです!!!


348 :AC点火派:02/02/05 08:30
まあ、なんというノリのよさ!
やっぱり若さってすばらしいもんだと、40台のオッサンはつくづく思います。
まさしく冗談抜きでね。(w
ギターアンプというのは、実はそれなりに奥が深いものなんです。知る人ぞ知るというか。
これだけはいまだに真空管という増幅素子の、独壇場ではないかと思います。
半導体の製品もありますが、なぜか音が遠くまで飛ばないというか、ツヤが違いますし、
たしか6V6好きさんの取っ掛かりも、ギターアンプではなかったですか?
ギターアンプはOPTは極端な定インダクタンス型のはずですね。それこそアンバラ許容分
が20mAくらいあるような。
ディストーション、歪さえ個性のこの世界、ちまちましたバランスなど・・・。
ところで22歳の男さん、野暮な質問かもしれませんが、あなたのギターアンプには
presenceのツマミがありますか?そのツマミはどんな風にいじってますか?
よければ教えてくださいな。

349 :AC点火派:02/02/05 12:58
なんだか下がりっぱなしですねえ。まあいいか、皆さんお忙しいでしょうし、平日の
昼間ですからね。(小生には貴重な昼休み)
さてとEU Valveに6V6GTYを8本(4ぺア)頼みました。最初同じ広告に載っている
シルバニア製のGTにしようと思いましたが、メールで訊ねましたら、店主の方より個人的
にはHytron製のGTYをお勧めしますとのアドバイスがあったからです。
さよう小生セールストークには、きわめて弱いのであります。
ヒマとお金があれば、飛行機にのり、宿を取り、押っ取り刀で秋葉原に駆けつけるものを。
地方在住者の悩みであります。


350 :6V6好き:02/02/05 13:37
AC点火派さん
>きっとやさしく、痛くないように教えてくれる・・・
笑った。違うシーンを想像させてくれたね。

フェンダーの一番ちっちゃい奴でも6V6GTsだ。整流は5Y3GT。
自分の物は6AR5sだった。16センチx2個のSP。テスコ製。泣けた。
でもギターアンプって、よくあんな大きな音がでるもんだ。


351 :上杉:02/02/05 15:26
SD SOUNDのバルブチェッカーのキットこれちょっとひどい。
写真と配線図が違う、配線図一部書き忘れている、配線材が全然足りない、
抵抗も足りない、ワッシャーも足りない。ナットだけは異常に余る。
なんか適当に部品つまんで送った感じ。
UXソケット8個も入ってなかった、これは電話したらすぐ送ってきたけど。
なにより回路図見ながらじゃないと出来ない。
上級者用と云われればそれまでだけど、部品が足りないのは以前の問題。
あくまでキットなんだから。

352 :上杉:02/02/05 15:38
6R-P15好きさん
AIXOM-80かなりの難物のようですね、ゆっくりじっくり作るつもりです。
製作に掛かるのは4月か5月くらいになるかな。
最近某所でAIXOM-80の再生産品聴きました、あまり欲しいとは思いませんでした。
たしかにいい音なんですけど、あまり惹かれるものがなかった、どこが違うのか言葉では
説明できない。

これから、1kΩの抵抗1個買いにわざわざ秋葉原まで行って来ます。

353 :AC点火派:02/02/05 18:02
6V6好きさん、おっしゃる通りで楽器アンプは馬鹿でかい音が出るもんです。
こいつは球よりも、スピーカーユニットのおかげでもあるでしょうね。楽器用のスピーカー
は高感度のものが多いです。15インチものでは、100dB/W/mオーバーは、
ザラにあると思います。有名どころではJBLのE130なんてのは、モトはまんま
D130の系統ですから、オーディオ用途にも使える立派なユニットです。
高感度ですよ、テレビのイヤホンプラグにつないでも鳴るくらい。(w

354 :AC点火派:02/02/05 18:27
上杉さん、SD SOUNDはそういうことでは、いわく付きのお店ではなかったかな。
今では珍しいOTLアンプのキットを出している、貴重なところでもあるんだけど。
融通の利かない点は、妙に有名です。MJなんかでは、年に1回キットの特集を
組むけれど、そこで取り上げたときにも、?がたくさんあったような・・・。
一応、広告まで出している商品なのだから、売り手の不備には堂々とクレームを
つけるべきです。泣き寝入りがいちばんいけない。上級者用も何も関係ないですね。

でも、うらやましいね。1kΩの抵抗1個買いに、秋葉原までいけるなんて・・・
(T_T) いきたいなぁ

355 :6V6好き:02/02/05 18:29
高感度SPもそうだけど、マイク用の増幅段があるから、音もゲインも
オーバードライブ的に出力段にインするからね。オーディオ用の球アンプ
も一般的には1V前後で受けていますが、1段足して0.2V位で受けると
(ゲインの無駄だが)、でかい音が出て、出力以上のパワー感がするね。
計測すれば同じなんだが、音の勢いとか力強さが、そう錯覚させるのかな。
楽器用ではあまり気にしてない、歪率の大きさもパワー感の原因でしょうか。

356 :切込隊長Jr☆ ◆PR28GreM :02/02/05 18:42

                  ,イ^i                   l
                 ,イ::::  l               __  _l
                /::::::::   l                 ,. |
               /::::::::::    {       /|     __/ __|
             /::::::::    _`-、_  /:: {
            /:::::::::::   < 。\    ̄  __ l     ___  l
           ./:::::::::::    r  ̄ ̄ :::::::..... >363 こんなに種類あったら選べね〜
>>365 カコイイ! なんなのコレ?ホスイよ〜

369 :22歳の男:02/02/06 03:20
>>367 6V6好き さんですね、失礼しました。


370 :AC点火派:02/02/06 09:03
今朝パソコンを開いたら、是枝さんから小生へ返事が来ておりました。
あんな余談と蛇足のようなとりとめのない問いかけに、実に丁寧に。それによりますと
今回の6V6ppアンプは、件のAx.80で音決めをしたそうです。もともとレスポンス
の速い小型スピーカーを、是枝さんの好みの音で鳴らすようにしたそうです。
例えは大胆ですが、7号300Bppアンプにタンノイのオートグラフをつないだ音と、
6V6ppアンプでAx.80を鳴らした音は同じ世界だそうです。
困った、期待が大きくなりすぎます。どうしよう。(w

371 :AC点火派:02/02/06 09:14
無頼派さん、岡山のテクトロ密度は史上空前、間違いなく日本一でしょうね。
6V6ppアンプを頼まれたとか。いっしょにノンビリ組みましょう。

6V6好きさん、やっぱり海外品はカーボンスート球が多いですね。小生は上段の
Nippon Electricの球を見ることができて、感激しております。ありがとう。
眼福とはこのこと。

22歳の男さん、モトはベーシスト上がりですか、確か小生の大好きなアンプ
ビルダーの氏家高明さんもそうだったはず。べ−スアンプにはアンペッグという
名品がありましたね。
801A/VT−62,VT−25,6V6に関しては、昼休みにでも書きましょう。
では、仕事がありますので。

372 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/02/06 10:36
>6V6好きさん質問します
5AR4という真空管の代わりに1006を使えますでしょうか?

373 :AC点火派:02/02/06 13:07
6V6好きさん、お客さんがみえました。お答えをお願いします。(w
さて、小生は課題の球の解説の方をいたしましょう。
お問い合わせのVT−62、VT−25は「送信管」と言う真空管に分類されます。
用途として「変調」という操作に使われ、プレートには比較的高電圧を印加されて使用
されます。そのためカソード材料が特殊です。
VT−25やVT−62は直熱真空管ですが、そのフィラメントはトリウムタングステン
というもので、この2種の場合、7.5Vで点火されますが、このときちょうど22歳の
男さんが希望されるように、煌々とまばゆく輝きます。
マニアの間では、「トリタン球」で通っております。外観的にも音質的にも「輝く」こと
が特徴で、是枝さんなどは「輝きすぎる」というコメントを残されています。
音は特徴的で、澄み切った高音部という方もいれば、硬いと評される方もいます。
内部抵抗は3極管としては高めなため、出力トランスを選ぶ傾向があるともいえます。
今でもVT−62には熱烈なファンがいます。1本1万くらいで入手できましょうか。
VT−25はもう少しお手ごろだと思います。
外形はST管というダルマ型のガラス部に、UXという4本足のベースがついてます。
古典球です。
対する6V6は上記の送信管に対して、受信管の代表といえましょう。
こちらは傍熱管といいまして、電子がよく出る酸化物を塗布したカソードを、内部の
ヒーター(フィラメント)で加熱いたします。6V6はビーム管という効率のよい多極管
です。残念ながらこちらは暗い球です。(ダルエミッタという言い方があります。)
普通オーディオ用途には3極管が賞用されますが、不思議なことに6V6には昔から
いい音のする球として、固定ファンがいらっしゃいます。
シングルで4Wプシュプルで10Wくらいの出力が見込め、大変使いよい球ともいえます。
これには多種のバリエーションがあって、最初は金属製のメタル管、次にST管に似た
6V6G、ドーム型の6V6GTがあります。MT版の方は・・・ま、それくらいは自分
で調べてくださいな。
どちらも製作記事例は多いはずで、その点は苦労が少ないでしょうね。
カッコイーという好みからは送信管が良さそうですが、いきなり845に1000Vを
かけてみて、とは怖くていえないですね。RCA−801A/VT−62の600Vでも
慎重にやらねば、指に孔があくくらいで済まないかもしれません。
暗い球は好きではなくても、最初は6V6や2A3の300Vくらいからはじめるのが
いいのですが。

374 :6V6好き:02/02/06 13:08
22歳の男さん
CK1006見て頂けた様子。もしやって見るのであれば、VT25にして下さい。
VT62となると600Vの高圧になる。高圧だから危ないというわけではなくて
1006の使用法がはっきりしない為。プロの作例記事があれば良いんですが。案
外300V程度で使用の球かもしれないんでね。念のために、トランス〜アノード
間に5Ω5W(両波だから、それぞれに)、カソード出力ピンに30Ω10W程度
の抵抗器(セメントでOK)を付けてインプットCに入るほうがよろしい。Cは4
〜6μFぐらいに。最初盛大に発光してビックラこくが次第に落ち着きます。ヒー
ター結線してないのに整流できるのは不思議。よって管も然程熱くなりません。

372さん
差し替えは出来ません。USソケットからUXソケット(4本足)に変更必要です。
コンデンサーインプットでチョークコイル使用のアンプならOKです。インCは
4〜6μF程度に抑えてください。上記参照。

375 :6V6好き:02/02/06 13:17
AC点火派さん
1分差でスレ違いました。レス373解説サンクス。仰せの通りです。6V6
で行きましょうね。

自己レス374 ps 1006の整流は封入ガスのイオン触媒作用で行われ
ているそうです。

376 :上杉:02/02/06 13:35
6R-P15好きさん
瀬川さんの文章読みました。大変な物を買ってしまったようですね。
何年掛かってもと云う気持で挑まねばなりませんね。
こりゃ大変だ!

AC点火派 さん
6V6ppはAIXOM-80で音決めしたんですか。なんかわたしも欲しくなってきた(w

377 :AC点火派:02/02/06 18:23
夕方となりまして、小生のレギュラータイムです。
さてと欲望は果てしないものですな、上杉殿。(w 心配なさらなくても大丈夫、自慢の
WE300Bシングルがあるではないですか。その是枝さん設計の300Bシングルは
相当うまくアキシオム80を鳴らせるはずです。それだけのスピード感を備えているはず
ですよ。アレは是枝さんのアンプの白眉です。
そういえばその300Bシングルも、もうそろそろパーツが揃えられなくなりそうだと、
是枝さんがアナウンスされていましたね。
こんなこと偉そうに言ったら、是枝さん本人は怒られるかもしれないけど、そのあとに登場
した7号のWE300Bppアンプは、是枝さんにとっても新次元のアンプだったはず
です。元来がシングル党の製作者が、直熱管アンプで満足の行くものはpp構成でつくる
べき、とまで言われてますから。ここら辺のことは、7号アンプの製作記事、及び
ラ技でのRS−237シングル製作記事(の冒頭)に書かれています。
pp動作の本質と問題点を洗い出し、考え抜いた末にできたアンプです。
高価ではあるけれど、アレは歴史に残る機械にしてもいいくらい。
その結果に納得する前に、いちばん驚いたのがおそらく是枝さん自身だろうと想像して
います。


378 :AC点火派:02/02/06 19:20
そういやオシロの調子が悪いのです。
まあジャンク上がりですから、そろそろ引導を渡すべき時期がきたのかもしれません。
次はいよいよテクトロの・・・なんてジャンク、セコハンでも無理だよなぁ。
どうしよう。
これでは是枝さんに顔向けできないなあ。
これから作る是枝さんの6V6ppに、正弦波や方形波もいれてやらねばならんのに。
一度でいから新品の、きちんとプローブのついたオシロが欲しい。
クルマのローンがなけりゃ・・・みんな貧乏が悪いんだ。(w

379 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/02/06 23:32
6V6ごときにみな四苦八苦しますか(プ

380 :22歳の男:02/02/07 00:36

AC点火派さん、VT−25のアンプにVT−62に差し替えても動くんですか?


6V6好きさん、自分適当に考えたんですが、CK1006をダブルで使えば
VT−62でもいけそうに思ったんですが‥‥ どうでしょう?
確かダイオードだと直列は良いけど並列はだめで、真空管はOK!って
どっかのホムペに書いてあったような???


381 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/02/07 03:19
>>380
ここの常連さんは優しく教えてくれるようだけど、貴方は真空管の使い方以前に
もっと根本的な電気の勉強をされた方がよいと思います。
趣味ごときに使う時間がないと言うのなら既製品で我慢なさい。
この先無くなっていく運命しかたどれないVT−25やVT−62が浮かばれないと言うものです。

382 :AC点火派:02/02/07 08:46
381さん、貴重なご意見ありがとうございます。
いや、おっしゃる通りなんですよ。単刀直入というかぶっちゃけて言えばまず勉強なさいと
言うしかないのです。たかが真空管なんて思っているようじゃ、本当はやって欲しくないの
です。V6だとかQ5、EL34やいまや巷にあふれている300Bなどは、ロシア製とか
中国製のいわゆるサードパーティ製が出回ってますので、現行品といえますか。
22歳の男さんは一応キットを2台ほど組まれたようです。
本音を言えばまだVTトリタンの世界は早いと思います。これは381さんのおっしゃる通り
文化遺産のようなものです。まずこのありがた味を知っていただきたいし、電気の勉強もして
欲しいと思います。
楽器アンプにとっての球は、まさに消耗品です。それゆえいろんなところでいまだに
EL34や、6L6GCが生産されている位なのですから。

383 :めーか:02/02/07 10:44
ピーヴィ−が楽器用とは言え球アンプをつくっているとは知りませんでした。
友人のPA屋さんが連続大音量で安心して使えるのはピーヴイだといって
しきりに吹聴していた。もう10年もそれ以上も前ですけど。
大出力トラアンプ特有のネムイ音だったように記憶しています。今の球アンプ
ブーム?のきっかけは一つは楽器用アンプにある。それは認めたい。ただし音が
良ければすべてよしという風潮はやや気になる。
6V6好きさん。あの整流管凄く面白いですね。今度見つけたら私も買います。
AC点火派さん。わたしテクトロのオシロこの間買いました。千葉県のハイテック
なんとか(難しい名前で忘れました)という店に出入りしている友人から
遅延掃引付きを二万円で。古いなりに完動ですし大したものです。

384 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/02/07 11:39
>上杉さん
SDサウンドのチューブチェッカーは、ひどいキットのようですが、
組み上げるのかなり難しそうですか。
当方キットの経験は何回かあります。
球が割とたまってきたので、これで測定してお遊び+ペア組+エージングと考えたのですが...。
これの完成品は倍近くするし、かといってTV-7も高いし、メンテもかかりそうだし。

385 :384です:02/02/07 11:44
あ、それと、このチューブチェッカー、
写真だと測定用のメーターもつまみもないようですが、
どうやって切替をしたり、測定値を読みとるんでしょうか。
教えて君ですみません。

386 :AC点火派:02/02/07 12:11
めーかさん、ちょっと
古いとはいえ、テクトロのオシロが2万円!
それはすごい。
人脈は大事ですね。
地元放送局の放出品を狙っているのですが、あいにくそちら方面の知り合いが
少ないもので。いいですねえ。

387 :上杉:02/02/07 12:15
384さん
SDサウンドのチューブチェッカーですが、昨日ちょっとクレーム付けました、
今後改善するそうです。
組み上げるのは難しくはありません、ほとんど配線作業です、配線がグチャグチャに入り組んでるので、
チェックしながら組めば大丈夫だと思います、わたしは2箇所配線間違えてポンと云う音とともに
コンデンサー飛ばしました(W
測定はテスターさして計ります、2個必要です。ちゃんと切替SW付いてますよ。

SDサウンドに一言
物を売るということを、客の立場に立ってもう一度考えた方が良いんじゃないかな、
素人の毛の生えたのからベテランまで、ユーザー層は広いはずだから。
ただ電話の対応は丁寧で好感がもてました。

388 :>上杉さん:02/02/07 12:53
スライダック付きですか?写真みるとトランス一個しかないですが。
ヒーター、B電源、バイアス電源は可変できますか?

389 :384です:02/02/07 12:57
>上杉さん
レスありがとうございます。
配線図が一部足りなかったり写真と違うということですが、
回路図自体はとりあえず間違ってないのですね。
買ってみようかな。
しかし、すごいキットメーカーもあるもんですね。
(そういや○エ○ル○ムとか○ッ○オ○デ○オ○ボとかもすごいらしいですよ)

390 :AC点火派:02/02/07 13:04
6V6ごときに・・・なんていう輩もおりますが、是枝さんのあのアンプは相当練られた
ようです。
最近質問を考えては、是枝さんの回答を頂いております。ありがたいことです。
あの6V6アンプの前段部はかなり強力です。是枝さんのコメントを紹介しても、特に
失礼にあたるとは思いませんので、紹介しますと、
「・・・PK分割ではどうしても電圧が2分されますし、カソード帰還のハンディに打ち
勝つためにも、V6アンプはパワフルにしないといけません。パワフルさがあまり見えます
と嫌味になりますが、あれでしたら大丈夫で、2A3ppでも300Bppでも振ることが
できます。」だそうです。


391 :>6V6さん:02/02/07 13:21
CK1006気に入りました。どこで買えますか?値段はいくらでしょう?
デザインにも凝っていらっしゃるようですが、このアンプの全景も画像UP
していただけますでしょうか。お願いばかりですみません。

392 :384です:02/02/07 14:39
>391さん
わたしは6V6好きさんではありませんが...。
悪いことはいいません、まず普通の整流管(傍熱、直熱、GT、MTいろいろあります)を
何本か使ってからこういった特殊管を使った方がいいのではないですか。
「いつかは...」ということで、買うこと自体は別に悪くはありませんが。
ちなみに私はなぜか整流管は使おうという気が起こりません。球にはいいんでしょうが。
だってダイオードの方が安いんだモン。貧乏くさい理由ですみません。

前レスが間違ってました。
○エ○ル○ムではなくて○エ○カ○ムです(w。

393 :384です:02/02/07 14:41
また間違った。
○エ○カ○ですね。確信犯ではないですよ。

394 :上杉:02/02/07 17:10
昨日組み上げたばかりで、エージング以外何もしていません。
さらに初心者なもんで詳しい説明は勘弁して(W
ここみてください
http://www5a.biglobe.ne.jp/~n-ds/sd-siyou.htm#otl
もっと詳しくという方はここに
0480−33−1121(代)
たぶん丁寧に教えてくれるよ。

395 :AC点火派:02/02/07 18:53
たしかにチューブチェッカーは、揃えたいツールのひとつかもしれませんね。

396 :6V6好き:02/02/07 21:33
22歳の男さん
VT25アンプに62を差し込んでは全く本領発揮できない。逆も不可。球には
規格がある。整流管も同じ。球の容量を考えなければ。不足の場合はパラにしたり
ダンパー管のように2本使うこともあるけどね。

391さん
12〜13年前にMJの広告で見て手に入れた。4000円ぐらいだったと思う。
店で聞いたらアッという間に売りきれたそうだ。店の名前は失念した。その後
ラジオ会館の球ショップでも見かけたので、また買った。少し高かったが。持って
る人はかなりいる筈だが。

392さん
あなたの言われる通りだね。やはり5Y3GT、5AR4、5R4系、5U4系
で殆どカタがつくものだ。変な球はその後の遊び。

要望もあったんで、ついでに801Asアンプを揚げときます。派手に光り、キャ
バレーのようなアンプだ(笑
http://bekkan.omosiro.com/img-box/img20020207204528.jpg
初段N7、ドライバーV6GTも下部ゲッター物を使って、全て灯りが拝めるよう
にしてある。トランスは全てタンゴ製。光を助長するように、シャーシーはアイボ
リー。トランス類はシルバー系に塗っている。熱遮蔽板に真鍮板を使って、よけい
にトリタン光を反射させてある。派手なエロおじさんとAC点火派さんに笑われる
だろうが、事実だからしょうがない。


397 :22歳の男:02/02/08 00:30


確かに >381さんの言うとおりですね、
今現在ほんのチョコットづつしかも地味に勉強はしてるんですが、
疑問だらけでわけわからずじまいですね、
おすすめの本で「こいつぁ〜イケテル!!!!」って言うのがあれば、
ぜひ教えていただきたいです、
それと真空管のアンプを選ぶなら何が何でも派手さ&見栄え、
そん次に音ですね、
も一つ言えば真空管のラジオも2台組み立ていつも810KHz聞いてますよ、
更に興味があんのは、ニキシー管(だっけ?)で時計作ってみたい、
とまー野望は沢山あります。

398 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/02/08 00:42
びっくらこいた>396のアンプ
こんなのも売ってんの

399 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/02/08 01:08
しかもトランスだらけ。俺には作れん。でも欲しい。

400 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/02/08 01:32
>>397
22歳の男さん
>それと真空管のアンプを選ぶなら何が何でも派手さ&見栄え、
オール・メタル管でフィラメントの光なしっていうのも
真空管アンプの一方の「粋」なんですよ。


401 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/02/08 01:44
個人の好き好きでいいじゃないですか?アンプもスピーカーも視覚から入りますから。
粋・わび・さび なんて○○○の常套文句でしょう。

402 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/02/08 01:48
>>397
>それと真空管のアンプを選ぶなら何が何でも派手さ&見栄え、
>そん次に音ですね、

>>401
>アンプもスピーカーも視覚から入りますから。

ふーん、音が一番じゃないオーディオ・ファンってのも
いるのか、知らなかったなあ。


403 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/02/08 01:56
>>402
見栄えで選ぶ人、けっこういるみたいっすよ。
マジで。


404 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/02/08 02:03
見てくれいいほうが音もいい確立高いのとちゃう?
不細工なのに音が1級品なんてあまり知らん。というか、不細工なだけで
期待しないから、音よくてもそう思えない。色白7難隠す。違ったか(W

405 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/02/08 02:10
設計者が音を充分に練り上げたアンプのほとんどは、外観も美しく仕上げられてる。
でも見た目がいいから、必ずしもいい音とはいえない。
羊頭狗肉アンプなんて掃いて捨てるほどあるよ。

406 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/02/08 02:16
たとえば?

407 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/02/08 02:27
毎月の雑誌を見てごらん。

408 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/02/08 11:47
あら、逃げたのね(W
>羊頭狗肉アンプなんて掃いて捨てるほどあるよ。
なんて、自分で聴きもせず、雑誌評論の受け売りとはお粗末。

409 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/02/08 12:36
>>396 6V6好き殿
非常に感銘を受けました。オーディオのロマンを感じました。
トリタン球はまだ未体験ですが、音の傾向はどうでしょうか。
音ヌケが良い一方、ハイ上がりと聞きましたが。

410 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/02/08 12:41
>>408
>なんて、自分で聴きもせず、雑誌評論の受け売りとはお粗末。
ぷっ
どこにまともな雑誌評論なんてある?
こつこつ月謝はらいながら自分の耳を肥やしていく。
オーディオ修行の道は、ただひとつ。
それにしても、月謝はらいすぎだな,おいら。


411 :AC点火派:02/02/08 12:51
いやお見事でございます。6V6好きさん、さすがモデラーを自認なさるだけあって
すごい!あの缶入りオイルCの位置は確信犯と見ました。(w
遮蔽板までつけて・・・恐れ入りました。
AC点火派、眼福でございます。
カッコウは大事でございますよ。小生のアイドル伊藤老は「格好がよくて、お灯明まで
灯って、おまけに音まで出てくれる。こんなありがたいものはない。」とおっしゃって
ましたから。
ですから22歳の男さんみたいに、カッコイーという感性も大事なのであって、
ムゲには断れないのですよ。もちろん勉強はしていただくとして。
参考書を紹介せねばなりません。皆さんも愛読書を推薦・公開してあげて下さいな。
小生もデジカメ買って、画像を上げたいなあ。(w


412 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/02/08 14:38
お灯明まで灯って、、、良いお言葉ですな。本当に良いものです。

413 :たまには癒されてね:02/02/08 17:37
http://www7.ocn.ne.jp/~helpme/flash/chinko.swf

414 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/02/08 17:52
>413
よりによってちんこ温度かよ!(w


参考書とはちょっと違うが「音響道中膝栗毛」、「続音響道中膝栗毛」はお勧め。

415 :AC点火派:02/02/08 18:09
さてと夕方になりまして、少し落ち着きました。
今日あたり、Hytronの6V6GTYが、自宅に届いているはずです。
まあきっとカーボンスート球のはずなんで、眺めてあんまりウツクシクはないだ
ろうけど。(w   22歳の男さん、とりあえずは黒川さんの本なんてどう。
「デジタル時代の真空管アンプ」「現代真空管アンプ25選」とか。
タイトル間違えてたら、ごめんなさい。
送信管に興味があるようだから、故宍戸公一さんの「送信管によるシングルアンプ
製作集」なんてのも読んどいた方がいいだろうか。でもイントラ反転という独特な
回路理念が参考になるか、ならないか。皆さんも何か参考図書を。

416 :AC点火派:02/02/08 18:11
いいとことられちゃった。(w
伊藤翁の膝栗毛シリーズは、読み物としてもいいですね。

417 :381:02/02/08 23:00
苦言を呈した形だけで黙っているのでは単なる煽りになってしまうので
当方からも少々。
伊藤喜多男氏や浅野勇の本は残念ながら初学者には向かないので止めておくとして、
AC点火派さんご推奨の黒川氏の本は当方もお奨めです。
あとは、定番として武末数馬氏の「パワーアンプの設計と製作(上・下)」が
現在刊行されている本としては体系的にアンプの設計と製作を取り扱っています。
残念ながら電気初学者向けの真空管回路向けの本は絶滅していますので、トランジスター
回路関係の本で勉強してください。これには色々ありますが最終的には落合萌氏の
「オーディオ用半導体アンプ設計・解析」が読破できれば真空管だろうか金田式だろうが
何も懼れるものはなくなります。
回路設計のイロハであるキルヒホフの法則やインピーダンス計算などは高校の物理の
教科書を見直しておくことが肝要です。
残念ながらMJ執筆者の中には自称電気回路技師と言いながらキルヒホフの法則が
理解できていないため誌上で大恥を掻いた手合いが居るくらい理解するまで仲々難しいものです。


418 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/02/08 23:01
>>396
タンゴトランスの品番を教えてくれませんか?

419 :六億ワット:02/02/08 23:03
浅野勇著「魅惑の真空管アンプ」と、その続編、これらは外せない。アンプや球の
発達と、その時代の回路を尊重した製作例が網羅されている。これほどきちんと
纏められた本はないと思う。作例も素晴らしい。
もし図書館などでバックナンバーを閲覧できるのならば、これらの本に未収録の
作品の他、伊藤喜多男氏のSound is Backシリーズもよいかもしれない。但し
伊藤翁の作品は回路は基本的とはいえ、コピーには経験と技術力と美的センスが要求
されるだろう(莫大な費用も)。従って、まずは優れた参考(教材)として見るのがよい。
とにかく、>>415でAC点火派さんも言われる通り、独特な回路を参考にする前に、
定石を押さえる方がよいと思う。

420 :菅野オキヒッコ:02/02/08 23:15
age
ベテランの皆さんの対談も味があって面白いよね。諸般の回路を色々と考えて見る
のも楽しみ。ある意味でひとつの分野のヒュ−リスティック・プロセスの鳥瞰。

421 :>419:02/02/08 23:17
黒川、宍戸氏が定石でしょうか。むしろ発展者でしょう。
定石を踏まえずに、レビンソンやカウンターポイントが世に
出たのは有名な話しですが。


422 :菅野オキヒッコ:02/02/08 23:20
それと「真空管オーディオハンドブック」(加銅鉄平、長真弓、森川忠勇監修)
も。これは今現在の自作には最もフィットした参考書じゃないかな。

423 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/02/08 23:20
ついにこのスレにもオキちゃんが>420
いいスレだったのに・・・

424 :菅野オキヒッコ:02/02/08 23:22
>>423
うるさいっ!!(藁

425 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/02/08 23:24
華道を薦めてるよ、皆んな!
別スレで球アンプは作ったことないっていっていたのに。

426 :菅野オキヒッコ:02/02/08 23:28
>>425
キミもイロイロと良く見てるネェ。

427 :菅野オキヒッコ:02/02/08 23:33
それはソーとして、別スレからデムパが一匹このスレあたりに流れてくるかも知らんよ。
若いやつらにコテンパンにやられてたから(藁

428 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/02/08 23:34
サンキュウ!オキちゃん親衛隊長にしてちょうだいな。
キルロイの次ぎはオキヒッコの時代で〜す。

429 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/02/08 23:36
某45好きとか?

430 :六億ワット:02/02/08 23:40
>>421さん、
 書き方がまずかった。仰る通りです。
黒川アンプや宍戸アンプの回路は発展的なもので、定石的なのが浅野氏、
伊藤氏のアンプと言いたかったのです。回路については、最初に基本的なのを
見た方が良いということです。ただし、真似のしやすさ(つくりやすさ)と回路の簡単さ
は必ずしも相関関係にないと感じます。


431 :菅野オキヒッコ:02/02/08 23:46
>>429
直接yesなんて言えませんけど....

>>428
キルロイってのは遊佐さんのHPあたりでデムパ発振してるおじさん?漏れはホント
のところ2CH初心者なんであんまり知らないんだけど。
https://ebi.5ch.net/test/read.cgi/pav/1010482731

29. 2020年10月23日 11:07:45 : BRDLYly4u6 : eHhGNHZRMlFLc3M=[14] 報告
2020年 10月 22日
是枝さんを訪ねて : GRFのある部屋
https://tannoy.exblog.jp/31791191/


H氏邸で衝撃を受けた私は、中国地方の出張にかこつけて、水曜日の夕方に調整していただくプリアンプを、岡山の是枝さんに届けていました。出張は前から決まっていたので、これは偶然です(笑)。

久しぶりに訪れた是枝さんの試聴室は、随分と様変わりしていました。メインのAxiom80はバリエーションが増えて、従来からの4発タイプ、コーネッタのようなコーナーキャビネットに入ったシングルタイプ。後ろ向けで設置してあるため、SP自体は前から見えない後面放射形SPの衝立みたいなSPです。これはデッカのコーナーホーンと呼ばれるSPです。

https://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=31791191&i=202010%2F21%2F99%2Ff0108399_20503509.jpg

どのSPも、鳴るとどこから聞こえてくるのか解りません。4発以外は、皆シングルスピーカーですが、正面を向いているのにどこから聞こえてくるのか解らなく、音楽だけが鳴り響いています。是枝マジックですね。

写真の左側の衝立が後面上方に向かって付いているSPだとは、音が鳴っていても気づかないでしょう。そして、コーナー型のAxiomは低域まで出て、コントラバスの響きを伝えてきます。

この部屋のAxiomを聴くと、どうして是枝さんがこのスピーカーにこだわっているかが解ります。今は、カゲになっていますが、Hartleyのスピーカーもそうです。そして何時も感じるのは是枝さんのステレオ再生に対するこだわりです。左右に5メートル以上離れても、少しも中抜けをしません。自然な音場で奥行き感もあります。各SPも1mm単位で合わせてあるのでしょう。

今回、始めて聴かせていただいた衝立みたいなDeccaのSPは、後ろ上向きにユニットが付いていて、後方に音場を作ります。家でトロバドールを聴いているような感じですが、前には出てきませんから、無指向性のSPのような全方位ではありませんが、衝立の向こう側には、オーケストラが拡がっていました。

https://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=31791191&i=202010%2F23%2F99%2Ff0108399_04124688.jpg


大切なのは、ステレオ再生へのこだわりです。私も是枝さんも、昔聞いたAMでの立体放送で、ステレオに出会いました。空間に音楽が浮かぶ魔法のような光景に驚き、ステレオ再生に感激したのです。しかし、ステレオの再生は、簡単でもあり、とても難しいとも言えます。是枝さんのお宅の様に左右のSPを5メートルも拡げることは、なかなか出来ません。まして、その間を中抜けさせない為には、その人の音楽体験がその調整に出るからです。

アンプもシャーシーが一体型のステレオアンプより、モノラルアンプの方がクロストークの発生が少なく、ステレオ音場の再生が良いと言われますが、事はそんなに簡単ではありません。別々のシャーシーで、アースの電位を保つのはかなり至難の業です。先日のKT-150アンプでもそのことを実感しました。それらの探求を踏まえ、是枝さんのアンプは進化し続けています。

よく、本棚を見ればその人がどういう人だか当てて見せようと言われますが、オーディオでは再生されている音を聴けば、その人の音楽感や体験や憧れも、そして、その時の主人公の体調も現れてきます。人様に、音楽を聴かせると言うことは恐ろしい行為なのかもしれません。

ホテルにチェックインしてから、奥様も交えて、是枝さん行きつけのレストランで歓談をしました。しかし、岡山でもレストランの営業は大変で、お客は私たちだけしかいませんでした。食事をしながら思い出話をするという、ごく当たり前の行為が、この半年以上行われてきていないのが、話が充実しているほど感じられました。是枝さんご自身の体調も以前より良くなっていると感じました。まだまだいろいろなアンプつくりに邁進していただきたいと思いました。


美味しい和朝食でした。味噌汁が今少し多いと完璧でしたね。


宿泊は、是枝さんのお宅に近い、運動公園のそばの旧いけど格式のあるホテルでした。コロナ対策も気の毒になるほど入念で、消毒や清掃を常に行っているようでした。10階の部屋でしたが、前の公園から身体を動かしている人達の大きな声が聞こえてきます。深夜、気がつくとガラス越しに、まだボールをける音が鳴り響いており、時計を見たら午前三時に近い時間でした。こういう公園での球技は、やはり時間を考えて行動して貰わないと迷惑だと思いました。遠い昔、新幹線が岡山泊まりだった頃、良くこの街を訪れていましたが、その頃から、変わらぬ岡山の県民性とかを感じました。

https://tannoy.exblog.jp/31791191/

30. 中川隆[-10045] koaQ7Jey 2020年11月09日 17:50:07 : tkQkWLqmCM : ZW14TmJkVjFwZG8=[27] 報告
H氏邸の水平線の向こう側は : GRFのある部屋 2020年 11月 08日
https://tannoy.exblog.jp/31878457/


前回、H氏邸で新たな水平線を見た私は、Hさんご自身が是枝さんの三つのパワーアンプを使いこなして三次元のステージを再現している音を三週間ぶりに聴きに行きました。インターからの道を走ると、空は高く、近くの桜の木も葉を落とし、季節がどんどんと過ぎて行く様子が感じられます。11月の空気は乾燥して音もどんどんと良くなっていくからです。今日は朝九時には家をでたので、10時を回った頃には付いたのですが、大山さんはもう着かれていました。

どのように使いこなしているのか、早速拝見しました。前回は新しいアンプを足したので、配線も混雑していましたが、今回は、きれいに整頓されていました。前のTroubadour80とPSD/TW3は以前からの6336Bアンプで鳴らされていました。


回路も、部品も私が使っている6336Bのプッシュプルアンプなのですが、違いは、ステンレスシャーシーではなく、ハンマートンで塗装されたシャーシーです。ところがこのアンプの音が良いのです。特に柔らかな高域が魅力的です。私のアンプも一組このシャーシーで作り直していただきたいと思っています。出力トランスではなく、電源トランスが赤く塗られています。グレーと黄色と赤の三色の同じアンプを使っていますが、塗ってある色で音が微妙に変わります。色も周波数ですから、当然共鳴する周波数が変わると音は違いますね。

そして後方の46センチアイソバリック型のウーファーをならすのが、KT-150 p.p.アンプです。圧倒的な駆動力で、46センチの大口径ウーファーをならしています。ほとんどウーファーは動きませんが、無くすと音は変わります。そして後方のTroubadour80をならしているのが、この19インチラックに入った電源にも6336Bを使った同じ6336Bのp.p.アンプです。


後方のセットはマルチアンプで鳴っているのです。全部で三つのパワーアンプですから、さすがにうなってしまいます。そして、それを駆動するのが、パワーアンプ用の出力端子を5セットも装備している、是枝さんのプリアンプLLAAの特別仕様です。全体を是枝さんのアンプでまとめたHさんならではの豪華な組み合わせですね。


このプリアンプが入って、Hさんの音がまとまりを見せ、いよいよコンサートホールの大空間が現れたのです。先日、若い音楽家が来られて、いろいろな装置を聴かれたそうですが、最後に聞いたこの装置では、一体どこにSPがあるのですかと聞いてきたそうです。コンサートホールの大空間がなっているのに、スピーカーらしき黒い塔が4本でているのだけれど、そのどこからも音が出ていない、ただコンサートホールでの音楽が出現しているととても不思議がったそうです。そのお話を語ってくれたHさんのお顔が輝いていました。

今日は、全体のバランスが合っているかを聞いてほしいという要請でした。でも、みごとな空間、奥行き、音が上に登っていきます。オーケストラも、ドイツリートも、ヴァイオリンソナタでの、ヴァイオリンとピアノのバランス。カンターテドミノの教会の奥行きのある大空間、そこに響いているオルガンと、コーラスの奥行きの差、そして、お好きなポール・デスモントの品のあるアルトサックス、そしてドラムやピアノの実態感、何よりも聴衆の話し声や食器の音、さっきまでコンサートホールの大空間だったところが、ナイトクラブになっているその驚き。


リヒテル・シュライアーの冬の旅の音は、会場の温度感まで感じられます。如何にリヒテルのピアノが素晴らしいか、ドレスデンのシュターツオーパーのホールに音が消えていく様は、とてもオーディオ装置が奏でている音ではないと感じました。


最近、映画ばかり追求している私に、衝撃を与えてくれる音になっていました。Hさんは、SPの位置調整もアンプの置き方も、バランスの取り方も完璧でした。これはうかうかしていられないと、冷や汗が流れたほどです。前回、Hさん邸での調整が念入りに行われたプリアンプの精緻な音に驚き、岡山の是枝さんのところまで運んだプリアンプと、先日映画の調整中にプリの電源が抜けて、具合をわるくしたアンプが、戻ってきたら私も後方のSPをTroubadour40から80に換えて、低域用の先日来実験している一回り大きなTW5をいよいよ添えないと、Hさんに大きく水を開けられてしまいます。家と同じ部屋で、同じ装置を使い、同じように調整されているので、こちらが少し気を抜くとすぐに追い越されてしまいます。

家と同じ音が、同じように作られているとは言え、よその家で家よりもいい音にならされては、師匠の立場がなくなります。同じ音が再現されなくては普遍的にはならないとは言え、本家よりいい音を出されてしまったら、のんびりしていられませんね。

お昼に何時もの名物のうどんをごちそうになって、急ぎ戻ってきました。帰りの車の中も音をどうするかであたまの中がいっぱいになってきました。でも、こういう瞬間が好きだからオーディオはやめられないのです。12月のGermanの会で、Hさん宅ツアーを呼びかけます。お聴きになりたい方はお声をおかけください。驚くと思いますよ。
https://tannoy.exblog.jp/31878457/

31. 中川隆[-14966] koaQ7Jey 2021年12月01日 06:43:31 : HEDeGVFvEU : bm1ERFN2dGpqNlU=[18] 報告
2021年 11月 28日
是枝アンプ KT-150p.p.の実力
https://tannoy.exblog.jp/32487598/


現在、家で使っているパワーアンプは、是枝さんに作っていただいた、6336BP.Pのアンプです。これは、管球王国27号に載っていたアンプの改良版です。6336の820Ωの低い出力インピーダンスに合わせて、3.2KΩ用のトランスの32Ω端子に8Ωを繋ぐと3.2KΩの四分の一の0.8KΩになります。同時に周波数特性も2オクターブ分低い方にずれます。これが低域の特性の改善になり、真空管アンプとは思えない程の余裕の有る低音域の再生が可能になるのです。

しかし、問題はそのトランスはカタログには載っているが、実質上製造は中止していたタムラの32Ω端子のあるトランスでした。昔のホーン型のSPにあった32Ω用は、ほとんど使われなくなっていたからです。在庫もなく、製造の見込みがないトランスを、カタログに載っているのだからと、リクエストをしていたら、タムラ側が、ロットを10個単位ならという返事をもらいました。それならば!と是枝さんにも相談して、5セットを作ってもらうことにしました。そうしてようやく実現しました。

ところが、あれから数年で、真空管を取り巻く環境は随分と変わり、あれだけ大量にあった真空管自身が市場から無くなっていきました。安定化電源用として大量にあった6336Bも保守用に買われて、数千円だった価格も4倍ぐらいになり他の大型出力管並の価格になってきました。そこで出現したのが、管球王国95号にでた大型出力管KT-150を使ったアンプです。このKT-150は、大型出力管としてKT-120をさらに大きくした出力管として開発されました。とても人気があり各社からもいろいろなアンプとして普及しています。

是枝さんの開発されたKT-150アンプは、75Wの大型機ですが、是枝さんご自身も「甘くヴィヴィッドな音質です。どこか300Bシングルのような音色ですが、どこまでも突き抜ける底知らぬパワー感があります。6336Bをさらに磨き上げ圧倒的な余裕と甘みをを付加した感があります」と言われているとおりでした。

そのアンプを是枝さんに製作依頼して作っていただいた赤い色のアンプがHさんの別邸に使われています。そのアンプの姿、音の凄さに驚かれたTさんが、私にも是枝さんのアンプを使ってみたいと言われたのは、ユニコーンが導入された時でした。是枝さんのアンプは、ほとんどが受注生産ですので、すぐにと言われていてもなかなかありません。それで、是枝さんに相談したところ、あの管球王国95号に出したKT-150アンプその物が試聴用にあるので、それを整備して、球も新品にしてくださるという異例の展開で、翌週に到達しました。Tさんの思いが通じたのですね。

是枝アンプ KT-150p.p.の実力_f0108399_12295844.jpg

いよいよ音出しです。以前と印象はどうでしょう・・・いや〜!圧倒的ですね。いま、このアンプを頼むと、一年以上かかります。持って行きたくなくなりました!!Hさんの時と同じ心境です。ここが6畳の和室でなければ、手元に置いておきます。通常のアンプより、感度が倍ぐらい良く、力感溢れ、トルクと回転が楽に立ち上がる感じです。圧倒的に音が柔らかく甘い美音でもあります。ノーマルとレーシング以上の差を感じますね。排気量の差と言うべきか、75Wなんですが。現行の6336Bが2000ccのターボだとすると、このKT150は6000cc以上有ります。そんな感じ!

そして、翌週持ち込みました。当日は大雨でした。荷物を下ろすときも濡れないように気を遣ったぐらいです。持って行く前は、Tさんがお使いの同じくKT-150アンプに比べてどのように違うのかを聞かれましたので、乗り心地重視のセダンと、ファクトリーチューンのレーシングカーほど違うとお答えしておきました。

今日は雨の中わざわざいらして頂き感謝致します。あまりの違いにびっくりです。確かに言葉では表現出来無いです。
是枝さんのアンプは正確にチューニングされたレーシングカーですね。特に八代亜紀ライブは尚更です。まだ色々聴きまくっております。ノイズは照明の調光器だと解りました。聴くときその照明を消せば良いだけのことです。

いま、是枝さんとお話をしていました。青い色のアンプの音の良さ、使っている部品、線、抵抗の種類、色の使い分け等々、様々な知識の集成があの音なのだそうです。部屋の照明は、どこかに、白熱球を使われれば、ノイズが乗らないそうです。そのアンプは、ふけ上がりをよくするために、入力感度を上げているので、周辺ノイズを拾いやすいのだそうです。

あの後もお聴きになったのですね。八代亜紀のあの臨場感が、私が追い求めていた音です。左右のSPの位置が揃うと、ステレオ本来の音場が出現して、その中で、楽器類も本当の音を出し始めます。ほとんどの人が、CDにこの様な音が入っているなんて、想像も付かないでしょう。CDで、これほど良い演奏で、よく録れているなんて想像も付きませんね。

今まで聞いていたアンプは普通の音を、出していただけか解ります。最近の人はアンプでこの様に音が変わるとは思っていないと是枝さんもいわれてました。普通のアンプで聴いているので、その音が普通だと思い、アクセサリー類に力を入れてしまうのですね。このアンプは外国製品から比べて安いから、音も安いと思っているのです・・・。音場感、ダイナミクス感、定位感、そして何よりも音がちがいますね。

こんばんは。GRF様のこの話納得です。だって今日は自分のオーディオルームで同じKT-150アンプと直接対決しましたからね。私も比較する為にケーブルは全て同じケーブルを使用しておりました。故に!真っ向勝負完敗と言うか、比較してはいけないぐらいです。レースで言えばGTカーレースとF1くらいの違いが有りました。正に八代亜紀ライブには!更に更にショック。

あの様なアンプに出会えてびっくり致しております。過去に真空管アンプは多種多様体験して参りましたが、あの音の衝撃に今迄のはなんだったんだろう?ジャーマンスピーカーであれほどな違いが出るとは。オーディオは趣味とは言え好み以前の問題と認識致しました。巷では今までのアンプの評価は高価では有るが真空管アンプの最高に近い地位を持っております。ところが、あの瞬発比較試聴した時には、えっ〜!これは好み以前の問題だと!八代亜紀のライブ盤を基準に他にもライブ録画盤を中心に更なるジャーマンの可能性を模索しております。楽しい毎日です。

そうですか!楽しめてなりよりです。大多数の人は、ブランドでオーディオをしているのですね。是枝さんのアンプは、部品の一つ一つ、配線の選定、色の区別、半田付け、もちろん、回路の設計、電源への考え方。パワーアンプでの増幅度の違い、いろいろと違いはありますが、その集計があの音となって表れているのです。圧倒的な存在感、包み込む音楽的な余裕。クロストークの無さからくる定位感と安定性。声に自由に反応するダイナミックレンジ、・・・聞かれた人はみな解る驚きですね。

是枝アンプ KT-150p.p.の実力_f0108399_17324363.jpg


この様なやりとりがあり、Tさんは是枝さんのアンプを大変喜んでいただけました。輸入機と比べれば、当然輸入経費(全体の3割ぐらい)が掛かっていませんから、お得なのは当たり前なのですが、どうしても海外ブランドに頼ってしまいがちです。転売などを考えて、機器買い換えのスパイラルに入ってしまう人がいかに多いか、専門誌の影響の強さを感じざるを得ません。本物に出会えれば、その後のオーディオ人生が充実した物になるのですが。


Commented by プー博士 at 2021-11-28 20:29 x
黄色や赤、そして今度青色のアンプ、どれも端正な佇まいの中にパワーが秘められているのですね。今年中にbeymaを鳴らそうと計画中です。完成したら真空管アンプで一度音を聴いてみたいと夢見ています(汗)

Commented by TANNOY-GRF at 2021-11-28 20:43
色も周波数を持っています。アンプに使う部品、配線だとか部品の色でも音の違いが生まれます。同じ回路、同じアンプでも、トランスなどの大きな面積の色が違うと、音は違うのですね。Hさんの赤、Tさんの青は、その性格をはっきりと表していました。


Commented by TANNOY-GRF at 2021-11-29 10:26
是枝さんのアンプは、様々なところに、長年の経験が活かされています。抵抗や部品の選択、非磁性体の抵抗の仕様、トランスの使い方、大出力アンプならではの放電の管理などです。中でも、是枝さんらしいのは、ステレオアンプの一体型の設計です。モノラルアンプとは、明らかに違う音場がでます。SPの左右の間隔が5メートル以上離れる大きな部屋での再生をこのアンプは得意としています。

幾ら拡げても、充実した音は、中抜けを起こしません。Hさんの別邸やTさんの音楽室で威力を発揮しているのは、そういう思いもあるからです。それと、大排気量なのにアクセルのレスポンスがとても早いのです。吹け上がりや下がり方もバランスが取れていて、その辺りが、実際にレーシングカーを走らせているHさんやTさんに驚きと歓びを与えているのだと思います。

https://tannoy.exblog.jp/32487598/

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