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(回答先: 【第4 章 報道のあり方について】 投稿者 小沢内閣待望論 日時 2009 年 6 月 13 日 23:32:43)
第5 章 政党の危機管理の観点からの分析
1.政党としてどのような基本方針で臨むべきか
2.体制の構築
3.政党及び党首として行うべきこと
3−1.政党としての対応
3−2.当事者たる党首としての対応
4.本件に関して民主党及び小沢前代表がとった対応に関する問題
4−2.小沢前代表の説明について
ア 検察の捜査・処分に対する批判
イ 政治資金規正法違反の容疑事実に関する説明
ウ その他の事項についての説明
5.まとめ
これまで述べてきたように、今回の事件に対する民主党及び小沢前代表の対応は、政党
の危機管理対応という観点からは問題がある。発端となった検察捜査自体に第1 章で述べ
たような多くの疑念があり、また、それに関するマスコミ報道にも第4 章で述べたような
問題があることは確かであるが、政党としての危機管理に失敗した結果、政党支持率の低
下、小沢代表(当時)の辞任を求める世論の高まりを受けて総選挙を目前に控えた時期の
代表辞任という事態に至ったことは厳然たる事実であり、それは、多くの国民の支持を受
け、その期待を担う政党にとって反省すべき事柄である。民主党にとっては、その危機管
理の失敗を、今後、危機管理対応のみならず党運営全般に活用していくことこそが、今回
の事件を乗り越えて国民の信頼を回復するための最良の手段である。
危機管理の失敗の最大の原因は、今回の事件に関して、小沢前代表の政治家個人として
の当事者的立場と、政党の党首としての立場とを切り離すことができず、両者の立場が渾
然一体となったまま対応したことである。そのため、検察の捜査・起訴に関する問題やマ
スコミ報道の問題などがあっても、それらの問題を客観的な観点から的確に指摘すること
ができず、事態の一層の悪化につながった。
問題は、なぜ、当事者の立場と民主党の党首としての立場を切り離すことができなかっ
たのか、ということである。危機管理の失敗の根本原因は、多くの場合、組織の日常の中
にある。民主党の日常的な党活動の体制において、強烈な個性を持ったリーダーの指導力
と、党としての判断や対応を客観化するシステムとの調和という面で問題がなかったのか、
という観点から、今回の事件における危機管理の失敗の原因を検証してみることが必要で
あろう。
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